説明

組み合わせ計測装置

【課題】複数の被計測物中から出荷に最適な被計測物の組み合わせを適宜選択できるとともに、被計測物の補充等の作業を自動的に行うことができる組み合わせ計測装置の提供。
【解決手段】計測部5,5...毎に被計測物A,A...の計測が可能な計測手段と、多数の被計測物の中から規定個数で規定値の許容範囲に合致する被計測物の組み合わせを選択する選択手段と、空となった計測部に新たな被計測物を補充する補充手段9と、補充手段9を制御する制御手段とを備え、制御手段は、選択信号に基づき並べ替え機構41に選択された各計測部5,5...の位置と対応する位置に各並べ替え用トレイ40a,40b,40cを移動させ、且つ移送機構42に各並べ替え用トレイ40a,40b,40cに載置された新たな被計測物A,A...を対応する計測部に向けて移送させるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、重量等の管理値が個々で異なるきのこ等の物品を規定個数で組み合わせて出荷するに際し、多数の被計測物の中から規定個数で規定値の許容範囲に合致する物品の組み合わせを適宜選択するための組み合わせ計測装置であって、特に被計測物の搬出・補充等の一連の作業を自動で行うことができる組み合わせ計測装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、野菜やきのこ等の出荷に際しては、歩留りを考慮して組み合わせ秤等の組み合わせ計測装置を使用し、多数の被計測物の中から規定個数で規定重量の許容範囲に合致する被計測物の組み合わせを選択し、その選択された複数の被計測物を発泡トレイ等の出荷用部材にパック詰めして出荷することが行われている。
【0003】
このような組み合わせ計測装置には、被計測物を載置する複数の計測部毎に被計測物の計測が可能な計測手段を備え、この計測手段から得られる計測データに基づき多数の被計測物の中から規定個数で規定重量の許容範囲に合致する最適な被計測物の組み合わせを選択し、その選択された被計測物をランプ等で表示して作業者に知らせるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1)。
【0004】
そして、この組み合わせ計測装置を使用した作業では、ランプで表示された位置の被計測物を作業者が計測部から手動で取出し、それを発泡トレイ等の出荷用部材上に並べ、その一方で作業者が取出されて空になった計測部に新しい被計測物を手動で補充していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−43463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述の如き従来の技術では、出荷に最適な組み合わせを適宜選択することができる一方、選択された被計測物の取出し、補充等の作業を作業員が手動で行うため、作業標準時間(タクトタイム)を作業速度の遅い作業者に合わせて設定しなければならず、組み合わせ計測装置の性能を十分に生かしきれず効率が悪いという問題があった。
【0007】
また、選択される被計測物の位置は不規則であるため、その位置から被計測物を取り出したり補充したりする作業においては、作業者の負担が大きく、集中力を長時間維持させることが困難であり、その為、作業者一人当たりの作業継続時間が非常に短く、大勢で分担せざるを得ず、人件費が嵩み効率が悪いという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、このような従来の問題に鑑み、複数の被計測物中から規定個数で出荷に最適な被計測物の組み合わせを適宜選択できるとともに、被計測物の補充等の作業を自動的に行うことができ、作業時間の短縮及び費用の低減を図ることができる組み合わせ計測装置の提供を目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明の特徴は、被計測物が載置される複数の計測部毎に前記被計測物の計測が可能な計測手段と、該計測手段により計測された前記各被計測物の計測データに基づき多数の前記被計測物の中から規定個数で規定値の許容範囲に合致する被計測物の組み合わせを選択し、且つ選択された被計測物を計測した計測部の位置を示す選択信号を出力する選択手段と、該選択手段により選択された前記被計測物を前記計測部より搬出する搬出手段と、該搬出手段により前記被計測物が取り出されて空となった前記計測部に新たな被計測物を補充する補充手段と、該補充手段を制御する制御手段とを備えた組み合わせ計測装置であって、前記補充手段は、前記計測手段の作業ライン上流側に並べ替え可能に配置された複数の並べ替え用トレイと、該各並べ替え用トレイを移動させる並べ替え機構と、互いに対応する位置にある前記並べ替え用トレイと前記空の計測部との間で前記被計測物を移送する移送機構とを備え、前記制御手段は、前記選択信号に基づき前記並べ替え機構に前記選択された各計測部の位置と対応する位置に前記各並べ替え用トレイを移動させ、且つ前記移送機構に前記各並べ替え用トレイに載置された前記新たな被計測物を前記対応する計測部に向けて移送させるようにしたことにある。
【0010】
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1の構成の加え、前記計測手段には、複数の前記計測部を直線状に並べた複数の計測部列が互いに平行に配列され、前記並べ替え機構は、直線状の軌道部材と、該軌道部材に沿って移動可能なスライダとを有する複数の並べ替え用スライドユニットを、前記軌道部材の長さ方向を前記計測部列間方向に向け、且つ互いに平行な配置に備え、前記スライダに支持部を介して前記並べ替え用トレイを支持させたことにある。
【0011】
請求項3に記載の発明の特徴は、請求項2の構成に加え、前記支持部は、前記並べ替え用トレイを計測部列方向に移動させる押出しユニットを備えたことにある。
【0012】
請求項4に記載の発明の特徴は、請求項2又は3の構成に加え、前記移送機構は、計測部列方向に向けた移送用レールと、該移送用レールに移動可能に支持され且つ前記被計測物を保持するハンドを有する一又は複数の移送用保持ハンドユニットと、該移送用保持ハンドユニットをそれぞれ独立して前記移送用レールに沿って移動させる動作ユニットとを備え、前記制御手段は、前記動作ユニットに前記各移送用保持ハンドユニットを並べ替えられた前記並べ替え用トレイ上に移動させ、前記新たな被計測物を前記ハンドに保持させるとともに、前記選択手段より出力された選択信号に基づき前記動作ユニットに前記各移送用保持ハンドユニットを各並べ替え用トレイに対応する位置にある前記空の計測部上に移動させるようにしたことにある。
【0013】
請求項5に記載の発明の特徴は、請求項1〜3又は4の構成に加え、前記補充手段は、新たな前記被計測物を順次供給する供給用コンベアと、該供給用コンベアにより運ばれてきた前記被計測物を前記並べ替え用トレイに移送する乗せ換え機構とを備えたことにある。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る組み合わせ計測装置は、上述したように、被計測物が載置される複数の計測部毎に前記被計測物の計測が可能な計測手段と、該計測手段により計測された前記各被計測物の計測データに基づき多数の前記被計測物の中から規定個数で規定値の許容範囲に合致する被計測物の組み合わせを選択し、且つ選択された被計測物を計測した計測部の位置を示す選択信号を出力する選択手段と、該選択手段により選択された前記被計測物を前記計測部より搬出する搬出手段と、該搬出手段により前記被計測物が取り出されて空となった前記計測部に新たな被計測物を補充する補充手段と、該補充手段を制御する制御手段とを備えた組み合わせ計測装置であって、前記補充手段は、前記計測手段の作業ライン上流側に並べ替え可能に配置された複数の並べ替え用トレイと、該各並べ替え用トレイを移動させる並べ替え機構と、互いに対応する位置にある前記並べ替え用トレイと前記空の計測部との間で前記被計測物を移送する移送機構とを備え、前記制御手段は、前記選択手段より出力された選択された計測部を示す選択信号に基づき前記並べ替え機構に前記選択された各計測部の位置と対応する位置に前記各並べ替え用トレイを移動させ、且つ前記移送機構に前記各並べ替え用トレイに載置された前記新たな被計測物を前記対応する計測部に向けて移送させるようにしたことにより、選択されて空になった計測部と並べ替えた並べ替え用トレイとの位置が対応しているので簡易な移送機構により被計測物の移送を行え、従来、作業員が手動により行っていた空となった計測部への新たな被計測物の補充を自動で行うことができ、作業の効率化及び人件費の低減を図ることができる。
【0015】
また、本発明において、前記計測手段には、複数の前記計測部を直線状に並べた複数の計測部列が互いに平行に配列され、前記並べ替え機構は、直線状の軌道部材と、該軌道部材に沿って移動可能なスライダとを有する複数の並べ替え用スライドユニットを、前記軌道部材の長さ方向を前記計測部列間方向に向け、且つ互いに平行な配置に備え、前記スライダに支持部を介して前記並べ替え用トレイを支持させたことにより、並べ替え用トレイの計測部列間方向の並べ替えを容易に行うことができる。
【0016】
更に、本発明において、前記支持部は、前記並べ替え用トレイを計測部列方向に移動させる押出しユニットを備えたことにより、計測部列間方向で並ぶ被計測物が選択された場合にも対応することができる。
【0017】
更にまた、本発明において、前記移送機構は、計測部列方向に向けた移送用レールと、該移送用レールに移動可能に支持され且つ前記被計測物を保持するハンドを有する一又は複数の移送用保持ハンドユニットと、該移送用保持ハンドユニットをそれぞれ独立して前記移送用レールに沿って移動させる動作ユニットとを備え、前記制御手段は、前記動作ユニットに前記各移送用保持ハンドユニットを並べ替えられた前記並べ替え用トレイ上に移動させ、前記新たな被計測物を前記ハンドに保持させるとともに、前記選択手段より出力された選択信号に基づき前記動作ユニットに前記各移送用保持ハンドユニットを各並べ替え用トレイに対応する位置にある前記空の計測部上に移動させるようにしたことにより、不規則に選択される計測部に的確に新たな被計測物を移送し、補充することができる。
【0018】
また、本発明において、前記補充手段は、新たな前記被計測物を順次供給する供給用コンベアと、該供給用コンベアにより運ばれてきた前記被計測物を前記並べ替え用トレイに移送する乗せ換え機構とを備えたことにより、並べ替え用トレイに新たな被計測物をセットする作業も自動で行うことができ、省人化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係る組み合わせ計測装置の一例の概略を示す正面図である。
【図2】同上の平面図である。
【図3】同上の装置の下半部を示す平面図である。
【図4】図1中の組み合わせ秤の一例を示す平面図である。
【図5】図1中の搬出手段の一例を示す平面図である。
【図6】図5中の搬出用保持ハンドユニット部を示す側面図である。
【図7】図1中の並べ替え機構の一例を示す正面図である。
【図8】(a)は同上の並べ替え用トレイを原位置に移動させた状態を示す平面図、(b)は同押出しユニットを動作させた状態を示す平面図である。
【図9】図1中の移送機構の一例を示す平面図である。
【図10】同9中の移送用保持ハンドユニット部を示す平面図である。
【図11】同上の部分破断側面図である。
【図12】同上の背面図である。
【図13】図2中の乗せ換え機構の一例を示す平面図である。
【図14】(a)は同上の部分破断背面図、(b)は同ハンドの向きを変えた状態の部分破断背面図である。
【図15】同上の乗せ換え用ハンドユニットのハンド回転動作を説明するための平面図である。
【図16】(a)〜(d)は並べ替え機構による並べ替え作業を説明するための図であって、組み合わせ秤及び並べ替え機構の概略を示す平面図である。
【図17】(e)〜(h)は並べ替え機構による並べ替え作業を説明するための図であって、組み合わせ秤及び並べ替え機構の概略を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明に係る組み合わせ計測装置の実施の態様を図1〜図17に示した実施例に基づいて説明する。尚、図中符号1は組み合わせ計測装置、符号Aはエリンギ等の被計測物である。
【0021】
この組み合わせ計測装置1は、組み合わせ秤2を設置した計測室3を備え、この計測室3内で組み合わせ秤2を使用して多数の被計測物A,A...の中から規定個数で規定重量の許容範囲に合致する最適な被計測物A,A...の組み合わせを適宜選択し、その選択された被計測物A,A...を詰め替え室4に搬出し、詰め替え室4で発泡トレイ等の出荷部材Bに詰め替えるようになっている。
【0022】
組み合わせ秤2は、図4に示すように、被計測物A,A...が載置される複数の計測部5,5...毎に計測が可能な計測手段と、計測手段により計測された計測データに基づき多数の被計測物A,A...の中から規定個数で規定重量の許容範囲に合致する被計測物Aの組み合わせを適宜選択する選択手段とを一体的に備え、この選択手段は、選択された被計測物A,A...が載置された計測部5の位置をランプ6の点灯で明示するとともに、選択された計測部5の位置を示す選択信号及び選択された被計測物の計測データを図示しないコントロールユニットからなる制御手段に出力するようになっている。尚、この組み合わせ秤2には、市販されている組み合わせ秤を使用することができる。
【0023】
この計測手段では、複数の計測部5,5...が作業ライン方向で直線状に並べられて計測部列a,bを形成するとともに、この計測部列a,bが互いに平行な多列配置(本実施例では2列)となっている。
【0024】
また、各計測部5,5...上には、被計測物Aを載置するための計測用トレイ7,7...が同じ方向に向けて設置されている。
【0025】
また、この組み合わせ計測装置1は、搬出手段8、補充手段9及びパック詰め手段10を備え、これら各手段8,9,10を選択信号に基づき制御手段により制御し、選択された被計測物A,A...の計測部5からの搬出、搬出されて空となった計測部5への新たな被計測物A,A...の補充及び搬出された被計測物A,A...の出荷部材Bへの詰め替えからなる一連の作業を自動で行うことができるようになっている。
【0026】
搬出手段8は、図5に示すように、計測部列方向に向けた搬出用レール11と、搬出用レール11に沿って移動可能な複数の搬出用保持ハンドユニット13a,13b,13cと、各搬出用保持ハンドユニット13a,13b,13cをそれぞれ独立して移動させる動作機構14とを備え、各搬出用保持ハンドユニット13a,13b,13cが各々独立して組み合わせ秤2と詰め替え室4内に設置された仮置き台15との間を移動できるようになっている。
【0027】
各搬出用保持ハンドユニット13a,13b,13cは、計測部列間方向に向けた片持ち梁状のアーム部20と、アーム部20の下面部に計測部列間方向に間隔を置いて固定された複数のハンド32a,32bとを備え、各ハンド32a,32bに選択された計測部5,5上の被計測物A,Aを把持させるようになっている。尚、図中符号21は搬出用保持ハンドユニットを上下動させるためのシリンダである。
【0028】
尚、搬出用保持ハンドユニット13a,13b,13c及び動作機構14は、それぞれ制御手段からの命令に基づき動作し、制御手段は、選択手段より出力された選択された計測部5を示す選択信号に基づき動作機構14に各保持ハンドユニット13a,13b,13cを選択された計測部5上に移動させ、且つ保持ハンド32a,32bに選択された被計測物のみを保持させるようになっている。
【0029】
補充手段9は、組み合わせ秤2(計測手段)のライン上流側に配置された複数の並べ替え用トレイ40a,40b,40cと、並べ替え用トレイ40a,40b,40cを移動させ並べ替える並べ替え機構41と、並べ替え用トレイ40a,40b,40c上の被計測物Aを組み合わせ秤2に移送する移送機構42とを備え、新たな被計測物を載置させた各並べ替え用トレイ40a,40b,40cを並べ替え機構41により並べ替えた上で、各並べ替え用トレイ40a,40b,40cに載置された被計測物A,A...を移送機構42により計測手段に移送し、空となった計測部5に新たな被計測物Aを充填するようになっている。
【0030】
また、補充手段9は、計測室3内に被計測物A,A...を順次供給するための供給用コンベア43と、供給用コンベア43により運ばれてきた被計測物A,A...を並べ替え用トレイ40a,40b,40cに移送する乗せ換え機構44とを有し、各並べ替え用トレイ40a,40b,40cへの被計測物A,A...のセットも自動で行えるようになっている。
【0031】
並べ替え用トレイ40a,40b,40cは、計測用トレイ7と同形状のものを使用し、上面が開口した有底箱状に形成され、内部に被計測物Aが載置されるようになっている。
【0032】
この並べ替え用トレイ40a,40b,40cの個数は、被計測物を組み合わせる際の規定個数、即ち選択手段により選択され搬出手段8により計測部5より取出される被計測物の最大個数と同数となっている。
【0033】
並べ替え機構41は、図7、図8に示すように、軌道部材45に沿って移動可能なスライダ46を有する複数の並べ替え用スライドユニット47a,47b,47cを備え、各並べ替え用スライドユニット47a,47b,47cのスライダ46にそれぞれ支持部48a,48b,48cを介して並べ替え用トレイ40a,40b,40cを支持させている。
【0034】
各並べ替え用スライドユニット47a,47b,47cは、軌道部材45の長さ方向を計測部列間方向に向け、且つ互いに平行配置に設置台49上に備えられている。
【0035】
この並べ替え用スライドユニット47a,47b,47cは、軌道部材45内にその長さ方向に向けた図示しないボールねじを備え、このボールねじをサーボモータにより回転させることにより、ボールねじを構成するナット部と一体化させたスライダ46が軌道部材45に沿った方向に移動するようになっている。
【0036】
計測手段側の支持部48aは、I型鋼等からなりその上端部に並べ替え用トレイ40aの底面が固定されており、計測手段側の並べ替え用スライドユニット47aに支持された並べ替え用トレイ40aは計測部列間方向でのみ移動できるようになっている。
【0037】
一方、他の支持部48b,48cは、並べ替え用トレイ40b,40cを計測部列方向で移動させる押出しユニット50b,50cを備えており、図8(b)に示すように、計測手段側のスライドユニット47a,47bに支持された並べ替え用トレイ40a,40bの原点位置と計測部列a,b間方向で並ぶ位置まで移動させることができるようになっている。
【0038】
この押出しユニット50b,50cには、例えば、シリンダ本体部51に対し出入自在なシャフト52を有するエアシリンダ等を使用し、このエアシリンダ本体部51をスライダ46に計測部列方向に向けて固定するとともに、シャフト52に固定したフレーム53に並べ替え用トレイ40b,40cを支持させ、並べ替え用トレイ40b,40cが計測部列方向で移動できるようにしている。
【0039】
また、このエアシリンダ50b,50cの取り付けは、シリンダ本体部51を高さの異なる固定用部材54b,54cを介してスライダ46に固定し、計測手段に近い方50bの位置を他方50cより低くしておくことにより、両エアシリンダ50b,50cが計測部列間方向の同じ位置で同時に動作した場合であっても互いに干渉しないようになっている。
【0040】
このように構成された並べ替え用手段41は、各並べ替え用トレイ40a,40b,40cを並べ替えることにより、被計測物Aが取出されて空となった計測部5(以下、空計測部という)と対応する位置、即ち空計測部5のある計測部列a,b何れかのライン下流側延長線上にある位置に各並べ替え用トレイ40a,40b,40cを移動させることにより移送機構42による移送を容易にし、スライド機構からなる移送機構42を用いて容易且つ正確に移送することができるようにしている。
【0041】
移送機構42は、図9〜図12に示すように、計測部列方向に向けた移送用レール60と、移送用レール60に沿って移動可能な複数の支持部材61,61...と、各支持部材61,61...に支持された並べ替え用保持ハンドユニット62a,62b,62cと、各支持部材61をそれぞれ独立して移動させる動作ユニット63a,63b,63cとを備え、各並べ替え用保持ハンドユニット62a,62b,62cが各々独立して対応する計測用トレイ7と並べ替え用トレイ40との間を移動できるようになっている。尚、この移送機構42と搬出手段8とは、組み合わせ秤2を介して互いに対称な配置となっている。
【0042】
移送用レール60は、計測室3内の組み合わせ秤2の上側に計測室3の天井部に支持された計測部列方向に向けた梁材64の側面部に沿って設置され、この移送用レール60に移動自在に支持された複数のスライド部材65,65...に各支持部材61,61...の背面部が固定されている。
【0043】
支持部材61は、上下に長い矩形板状の基部61aと、基部61aの両側縁より表側に立ち上げた形状の側板61b、61bとを備え、この基部61aの下部表面側に上下方向に向けた上下動用レール66が固定部材61cを介して固定されている。
【0044】
この上下動用レール66には、レールに沿って移動可能なスライド部材67を介して並べ替え用保持ハンドユニット62a,62b,62cを構成するアーム部68の一端が上下移動可能に支持されている。
【0045】
また、そのアーム部68の端部上面部には、基部61aに固定板61dを介して固定されたシリンダ69のシャフト部69aが連結されており、このシリンダ69を動作させることにより並べ替え用保持ハンドユニット62a,62b,62cが支持部材61に対して上下動用レール66に支持されて上下移動するようになっている。尚、図中符号70はフローティングジョイントである。
【0046】
このシリンダ69には、例えば、シリンダ本体69の一端側より出入り可能なシャフト69aを有し、このシャフト69aがサーボモータ69bの動作に連動して動作するようになっている。
【0047】
一方、各支持部材61の上端部には、連結部材71a,71b,71cの一端側が固定され、この連結部材71a,71b,71cを介して動作ユニット63a,63b,63cによる動力が伝達されるようになっている。
【0048】
動作ユニット63a,63b,63cは、計測部列方向に向けた軌道部材72に沿って移動するスライダ73を有するスライドユニットをもって構成され、各移送用スライドユニット63a,63b,63cのスライダ73と各支持部材61とがそれぞれ連結部材71a,71b,71cにより連結され、スライダ73の移動に連動して各支持部材61が移動するようになっている。
【0049】
移送用スライドユニット63a,63b,63cは、軌道部材72内にその長さ方向に向けたボールねじを備え、このボールねじをサーボモータ74により回転させることにより、ボールねじを構成するナット部と一体化させた軌道部材上面部に露出したスライダ73が軌道部材72に沿った方向の任意の位置に移動するようになっている。
【0050】
各移送用スライドユニット63a,63b,63cは、梁部材75,75を介して計測室3の天井部に支持させて互いに隣接した配置に設置されている。また、各移送用スライドユニット63a,63b,63cは、その長さ方向、即ち計測部列方向で少しずつ位置をずらして設置され、移送用レール60に沿って並べられた各支持部材61で同じスライド量を確保している。
【0051】
連結部材71a,71b,71cは、支持部材61の上端部に固定される支持部材側部材76と、スライドユニットのスライダ上面部に固定されるスライダ側部材77とをもって構成され、両部材76,77は、スライド方向に向けたフローティングジョイント78を介して揺動可能に連結されている。
【0052】
また、連結部材71b,71cは、内側のスライドユニットを跨ぐように形成され、互いに干渉せずに各移送用スライドユニット63b,63cの動作を各支持部材61に伝達できるようにしている。
【0053】
移送用保持ハンドユニット62a,62b,62cは、計測部列間方向に向けた梁状のアーム部68と、アーム部68の下面部に計測部列間方向に間隔を置いて固定された複数のハンド79a,79bとを備え、各ハンド79a,79bに並べ替え用トレイ40上の被計測物Aを把持させるようになっている。
【0054】
ハンド79a,79bには、例えば、圧縮空気により爪部80,80が計測部列間方向で開閉するエアチャックを使用し、爪部80,80の開閉により爪部80に固定された把持部81,81が被計測物Aを把持し、或いは開放するようになっている。
【0055】
供給用コンベア43は、図3に示すように、計測室3の上流側より供給用トレイ82に被計測物Aを載せて順次流下させるようになっている。
【0056】
この供給用コンベア43の側部には、流れ方向に間隔を置いて複数のストッパー用シリンダ83,83...が設置され、このシリンダ83,83...を動作させシャフトの先端に固定されたストッパー84を主流部側に突出させることにより供給用トレイ82の流れ方向両端部を押さえ、並べ替え機構41脇部の所定の位置に供給用トレイ82を停止させることができるようになっている。
【0057】
乗せ換え機構44は、図13〜図15に示すように、乗せ換え移動用レール85と、乗せ換え移動用レール85に支持された支持部材86と、支持部材86に上下動可能に支持された乗せ換え用保持ハンドユニット87と、支持部材86を移動させる乗せ換え用スライドユニット88とを備え、コンベア43上の所定の停止位置に停止させた供給用トレイ82,82,82と並べ替え機構41により図8(b)に示す原点位置に配置された並べ替え用トレイ40a,40b,40cとの間で被計測物Aを移送するようになっている。
【0058】
乗せ換え移動用レール85は、計測室3の天井部に支持された計測部列間方向に向けた梁材89の側面部に沿って設置され、この乗せ換え移動用レール85に移動自在に支持されたスライド部材90に支持部材86の背面部が固定されている。
【0059】
支持部材86は、上下に長い矩形板状の基部86aと、基部86aの両側縁より表側に立ち上げた形状の側板86b、86bとを備え、この基部86aの下部表面側に上下方向に向けた上下動用レール91が固定部材86cを介して固定されている。
【0060】
この上下動用レール91には、レールに沿って移動可能なスライド部材92を介して乗せ換え用保持ハンドユニット87を構成するアーム部93の一端が上下移動可能に支持されている。
【0061】
また、そのアーム部93の端部上面部には、基部86aに固定板86dを介して固定されたシリンダ94のシャフト部94aが連結されており、このシリンダ94を動作させることにより乗せ換え用保持ハンドユニット87が支持部材86に対して上下動用レール91に支持されて上下移動するようになっている。尚、図中符号95はフローティングジョイントである。
【0062】
このシリンダ94は、シリンダ本体の一端側より出入り可能なシャフト94aを有し、このシャフト94aがサーボモータ96の動作に連動して出入方向で動作するようになっている。
【0063】
一方、各支持部材86の上端部には、連結部材97の一端側が固定され、この連結部材97を介して乗せ換え用スライドユニット88による動力が伝達されるようになっている。
【0064】
乗せ換え用スライドユニット88は、計測部列方向に向けた軌道部材98と、軌道部材98に沿って移動するスライダ99とを備え、乗せ換え用スライドユニット88のスライダ99と支持部材86とがそれぞれ連結部材97により連結され、スライダ99の移動に連動して支持部材86が移動するようになっている。
【0065】
乗せ換え用スライドユニット88は、軌道部材98内にその長さ方向に向けたボールねじを備え、このボールねじをサーボモータにより回転させることにより、ボールねじを構成するナット部と一体化させた軌道部材上面部に露出したスライダ99が軌道部材98に沿った方向の任意の位置に移動するようになっている。
【0066】
連結部材97は、支持部材86の上端部に固定される支持部材側連結部100と、スライドユニット88のスライダ上面部に固定されるスライダ側連結部101とをもって構成され、両連結部100,101は、スライド方向に向けたフローティングジョイント102を介して揺動可能に連結されている。
【0067】
乗せ換え用保持ハンドユニット87は、計測部列間方向に向けた梁状のアーム部93と、アーム部93の下面部に計測部列間方向に間隔を置いて固定された複数のハンド103,103...とを備え、各ハンド103,103...に供給用トレイ82上の被計測物Aを把持させるようになっている。
【0068】
ハンド103には、例えば、圧縮空気により爪部104,104が開閉するエアチャックを使用し、爪部104,104の開閉により爪部104に固定された把持部105,105が被計測物Aを把持し、或いは開放するようになっている。
【0069】
また、各ハンド103,103...は、アーム部93に上下方向に向けた回転軸106を介して固定されており、各回転軸106,106は、クランク機構107により互いに連結され、図15に示すように、中央のハンド103aの回転に連動して他のハンド103b,103bも90度回転するようになっている。
【0070】
また、両側のハンド103b、103bは、フレーム109を介して回転軸106よりずらして配置され、図15(b)に示すように、把持部105,105の開閉方向を計測部列方向に向けた際に、各ハンド103,103...が計測部列間方向で互いにずれる配置となるようにし、互いの把持部105,105が干渉しないようにしている。
【0071】
また、アーム部93の上部には、中央のハンド103aの回転軸と直結させたロータリーアクチュエータ等からなる回転ユニット108が備えられている。
【0072】
次に、このように構成された組み合わせ計測装置による組み合わせ計測について説明する。
【0073】
初めに、計測手段の計測部5,5...に被計測物(エリンギ)を置き、全ての計測部5に被計測物A,A...を充填する。尚、この最初の充填作業は、作業者が手動で行ってもよく、補充手段9を別プログラムにより動作させ充填させるようにしてもよい。
【0074】
そして、計測手段に充填された全被計測物A,A...の中から出荷用に規定された個数(本実施例では3個とする)で重量の許容範囲に合致する組み合わせを選択手段により選択する。このとき、選択手段は、演算により選択した被計測物A,A...を計測した計測部5の位置をランプ6の点灯で明示するとともに、その計測部5の位置を示す選択信号を制御手段としてコントロールユニットに出力する。
【0075】
そして選択信号を受信した制御手段は、その選択信号に基づき搬出手段8の動作機構14を動作させ、各搬出用保持ハンドユニット13a,13b,13cを選択された計測部5上に移動させ、その位置で搬出用保持ハンドユニット13a,13b,13cを下降させ、且つハンド32a,32bに被計測物Aを把持させる。
【0076】
そして、被計測物Aを把持したまま搬出用保持ハンドユニット13a,13b,13cを上昇させ、その状態で各搬出用保持ハンドユニット13a,13b,13cを搬出用レール11に沿って詰め換え室4内の仮置き台15上まで移動させ、その位置で搬出用保持ハンドユニット13a,13b,13cを下降させ、且つハンド32a,32bに被計測物を仮置き台15上の仮置き用トレイ上に載置させ、移送が完了する。
【0077】
一方、補充手段9では、搬出手段8による被計測物A,A...の搬出作業と同時進行で空計測部5への補充作業を行う。
【0078】
まず、制御手段は、図8(a)に示すように、並べ替え機構41に並べ替え用トレイ40a,40b,40cを互いに計測部列間方向で少しずらした配置に並ぶように移動させる(原点復帰)。
【0079】
この位置で供給用コンベア43により供給された新たな被計測物A,A...を乗せ換え機構44を用いて並べ替え用トレイ40a,40b,40cに載置する。
【0080】
この作業は、まず、ストッパー用シリンダ83,83...を動作させ、供給用コンベア43上を流れる供給用トレイ82,82...を所定の停止位置、即ち原点位置における各並べ替え用トレイ40a,40b,40cと計測部列間方向で並ぶ位置で停止させる。
【0081】
次に乗せ換え機構44の乗せ換え用スライドユニット88を動作させ、停止位置にある供給用トレイ82,82...上まで乗せ換え用保持ハンドユニット87を移動させ、その位置で乗せ換え用保持ハンドユニット87を下降させるとともに各ハンド103,103...に被計測物Aを把持させる。
【0082】
そして乗せ換え用保持ハンドユニット87を上昇させ、乗せ換え用スライドユニット88を動作させて乗せ換え用保持ハンドユニット87を並べ替え用トレイ40a,40b,40c上まで移動させるとともに、図14(b)及び図15(b)に示すように、回転ユニット108を動作させハンド103,103...を90度回転させ、被計測物A,A...の方向を並べ替え用トレイ40a,40b,40cの向きに合わせる。
【0083】
その状態で乗せ換え用保持ハンドユニット87を下降させるとともにハンド103,103...の爪部104,104を開き、被計測物A,A...を並べ替え用トレイ40a,40b,40cに載置させ、その後乗せ換え用保持ハンドユニット87を上昇させる。そしてこの作業を搬出手段8、並べ替え機構41及び移送機構42の動作と同期させて繰り返す。
【0084】
一方、原点位置において各並べ替え用トレイ40a,40b,40cに被計測物A,A...が補充されたら、次に、制御手段は、並べ替え機構41を動作させ、各並べ替え用トレイ40a,40b,40cを並べ替えさせる。
【0085】
この並べ替え機構41による並べ替えは、各並べ替え用スライドユニット47a,47b,47c及び押出しユニット50b,50cの動作の組み合わせにより行われる。尚、図16、図17に並べ替えパターンの例を示し、組み合わせ秤2上の選択された計測部の位置を空白部で明示する。
【0086】
例えば、図16(a)(b)に示すように被計測物が両計測部列a,bの何れかに3つ偏って選択された場合、並べ替え用スライドユニット47a,47b,47cのみを動作させ、各並べ替え用トレイ40a,40b,40cを何れか一方の計測部列a,bの上流側延長線上に一列に並ぶように移動させ、図17(g)に示すように二つの被計測物が計測部列a側、一つの被計測物が計測部列bから選択された場合には、並べ替え用スライドユニット47a,47cに並べ替え用トレイ40a,40cを計測部列a側に移動させ、中間の並べ替え用スライドユニット47bに並べ替え用トレイ40bを計測部列b側に移動させる。
【0087】
一方、図16(c)に示すように計測部列a,b間方向で並んだ被計測物が選択された場合には、計測手段側の並べ替え用スライドユニット47aに支持された並べ替え用トレイ40aを計測部列b側に移動させ、その他の並べ替え用トレイ40b,40cを計測部列a側に移動させるとともに押し出しユニット50b、50cを動作させ並べ替え用トレイ40bを並べ替え用トレイ40aと計測部列間方向で並ぶ位置に、並べ替え用トレイ40cを原点位置における並べ替え用トレイ40bと計測部列間方向で並ぶ位置に移動させる。
【0088】
そして、このように並べ替え機構41による並べ替えが終了したら、移送機構42により被計測物A,A...を空計測部5に補充する。
【0089】
まず、制御手段は、乗せ換え機構44のコンベア側への移動及び並べ替え機構41の動作と同調させ、各移送用ハンドユニット62a,62b,62cを移送用レール60の作業ライン手前側端部まで移動させ、並べ替えが完了した各並べ替え用トレイ40a,40b,40c上に各移送用保持ハンドユニット62a,62b,62cを移動させる。
【0090】
その位置で各移送用保持ハンドユニット62a,62b,62cを下降させるとともに、選択信号に基づき並べ替え用トレイ40a,40b,40cに対応する位置のハンド79のみを動作させ被計測物A,A...を把持させる。
【0091】
各ハンド79a,79bの動作は、例えば、図16(c)に示すように、計測部列a,b間方向で並ぶ被計測物が選択された場合には、その選択信号に基づき計測部列方向上流側の移送用保持ハンドユニット62cの両ハンド79a,79bは動作させず、中間の移送用保持ハンドユニット62bでは、コンベア側のハンド79aのみを動作させて爪部80,80を閉じ、下流側の移送用保持ハンドユニット62aでは、両ハンド79a,79bを動作させて爪部80,80を閉じる。尚、動作させないその他のハンド79は爪部80,80を開いたままの状態にしておく。
【0092】
一方、図13(g)(h)に示すように選択された被計測物が計測部列a,b間方向で重ならない場合には、各移送用保持ハンドユニット62a,62b,62cはそれぞれ一方のハンドのみを動作させて被計測物を把持するようになっている。
【0093】
そして、制御手段は、被計測物A,A...を把持させた状態で各移送用保持ハンドユニット62a,62b,62cを上昇させるとともに、移送用スライドユニット63a,63b,63cを動作させ、各移送用保持ハンドユニット62a,62b,62cを各々対応する空計測部5,5...の位置までスライド移動させる。
【0094】
そして、その位置で各移送用保持ハンドユニット62a,62b,62cを下降させ、閉じていたハンド79a,79bの爪部80,80を開くことにより空計測部5に新たな被計測物が補充される。
【0095】
以上の動作を組み合わせ秤2、搬出手段8及び補充手段9を同期させながら繰り返し行うことにより組み合わせ計測、搬出作業、補充作業を自動的に行うことができる。
【0096】
尚、上述の実施例では、作業ライン方向に向けた計測部の列を計測部列とした例について説明したが、作業ラインと直交する方向に向けた計測部の列を計測部列としてもよい。
【0097】
また、上述の実施例では、移送機構がそれぞれ独立して移動可能な複数の移送用保持ハンドユニットを備えた例について説明したが、上述の実施例と同様の一の移送用保持ハンドユニットを複数回に渡って往復させるようにしたものであってもよい。
【0098】
更には、上述の実施例では、組み合わせ秤を使用し、各被計測物の重量をもって最適な組み合わせを選択するようにした場合について説明したが、計測手段は、大きさ(長さ)等の他の計測値を計測するものとし、その中から最適な組み合わせを選択するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0099】
A 被計測物
B 出荷用部材
1 組み合わせ計測装置
2 組み合わせ秤
3 計測室
4 詰め替え室
5 計測部
6 ランプ
7 計測用トレイ
8 搬出手段
9 補充手段
10 パック詰め手段
11 搬出用レール
13 搬出用保持ハンドユニット
14 動作機構
15 仮置き台
20 アーム部
32 ハンド
40 並べ替え用トレイ
41 並べ替え機構
42 移送機構
43 供給用コンベア
44 乗せ換え機構
45 軌道部材
46 スライダ
47 並べ替え用スライドユニット
48 支持部
49 設置台
50 押出しユニット
51 スライダ本体部
52 シャフト
53 フレーム
54 固定用部材
60 移送用レール
61 支持部材
62 移送用保持ハンドユニット
63 動作ユニット(移送用スライドユニット)
64 梁材
65 スライド部材
66 上下動用レール
67 スライド部材
68 アーム部
69 シリンダ
70 フローティングジョイント
71 連結部材
72 軌道部材
73 スライダ
74 サーボモータ
75 梁部材
76 支持部材側部材
77 スライダ側部材
78 フローティングジョイント
79 ハンド
80 爪部
81 把持部
82 供給用トレイ
83 ストッパー用シリンダ
84 ストッパー
85 乗せ換え移動用レール
86 支持部材
87 乗せ換え用保持ハンドユニット
88 乗せ換え用スライドユニット
89 梁材
90 スライド部材
91 上下動用レール
92 スライド部材
93 アーム部
94 シリンダ
95 フローティングジョイント
96 サーボモータ
97 連結部材
98 軌道部材
99 スライダ
100 支持部材側部材
101 スライダ側部材
102 フローティングジョイント
103 ハンド
104 爪部
105 把持部
106 回転軸
107 クランク機構
108 回転ユニット
109 フレーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被計測物が載置される複数の計測部毎に前記被計測物の計測が可能な計測手段と、
該計測手段により計測された前記各被計測物の計測データに基づき多数の前記被計測物の中から規定個数で規定値の許容範囲に合致する被計測物の組み合わせを選択し、且つ選択された被計測物を計測した計測部の位置を示す選択信号を出力する選択手段と、
該選択手段により選択された前記被計測物を前記計測部より搬出する搬出手段と、
該搬出手段により前記被計測物が取り出されて空となった前記計測部に新たな被計測物を補充する補充手段と、
該補充手段を制御する制御手段とを備えた組み合わせ計測装置であって、
前記補充手段は、前記計測手段の作業ライン上流側に並べ替え可能に配置された複数の並べ替え用トレイと、該各並べ替え用トレイを移動させる並べ替え機構と、互いに対応する位置にある前記並べ替え用トレイと前記空の計測部との間で前記被計測物を移送する移送機構とを備え、
前記制御手段は、前記選択信号に基づき前記並べ替え機構に前記選択された各計測部の位置と対応する位置に前記各並べ替え用トレイを移動させ、且つ前記移送機構に前記各並べ替え用トレイに載置された前記新たな被計測物を前記対応する計測部に向けて移送させるようにしたことを特徴としてなる組み合わせ計測装置。
【請求項2】
前記計測手段には、複数の前記計測部を直線状に並べた複数の計測部列が互いに平行に配列され、
前記並べ替え機構は、直線状の軌道部材と、該軌道部材に沿って移動可能なスライダとを有する複数の並べ替え用スライドユニットを、前記軌道部材の長さ方向を前記計測部列間方向に向け、且つ互いに平行な配置に備え、前記スライダに支持部を介して前記並べ替え用トレイを支持させた請求項1に記載の組み合わせ計測装置。
【請求項3】
前記支持部は、前記並べ替え用トレイを計測部列方向に移動させる押出しユニットを備えた請求項2に記載の組み合わせ計測装置。
【請求項4】
前記移送機構は、計測部列方向に向けた移送用レールと、該移送用レールに移動可能に支持され且つ前記被計測物を保持するハンドを有する一又は複数の移送用保持ハンドユニットと、該各移送用保持ハンドユニットをそれぞれ独立して前記移送用レールに沿って移動させる動作ユニットとを備え、
前記制御手段は、前記動作ユニットに前記各移送用保持ハンドユニットを並べ替えられた前記並べ替え用トレイ上に移動させ、前記新たな被計測物を前記ハンドに保持させるとともに、前記選択手段より出力された選択信号に基づき前記動作ユニットに前記各移送用保持ハンドユニットを各並べ替え用トレイに対応する位置にある前記空の計測部の位置に移動させるようにした請求項2又は3に記載の組み合わせ計測装置。
【請求項5】
前記補充手段は、新たな前記被計測物を順次供給する供給用コンベアと、該供給用コンベアにより運ばれてきた前記被計測物を前記並べ替え用トレイに移送する乗せ換え機構とを備えた請求項1〜3又は4に記載の組み合わせ計測装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2013−3100(P2013−3100A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−137513(P2011−137513)
【出願日】平成23年6月21日(2011.6.21)
【出願人】(390034142)ホクト株式会社 (14)