説明

組立て式コンテナ及びそのジョイント具

【課題】上下のパレットとスリーブを連結、分離するためのジョイント手段の操作が容易で、効率良く組立て、分解作業を行えると共に、使用現場での部品管理も容易である、新規なジョイント具を用いた組立て式コンテナを提供する。
【解決手段】上縁面、下縁面から摺動子の係合片23が突出するスリーブ2を、上下パレットの周縁部1a,1a’間に立ち上がるようにセットして、係合片23をパレット周縁部の挿入孔3に挿入し、その後、摺動子20を固定位置へ摺動させれば、係合片23がパレット周縁部の係止孔4に係合して、スリーブ2とパレット1a,1a’が連結される。この状態から、摺動子を着脱位置に摺動させれば、係合片23が挿入孔3に復帰して係止孔4との係合が外れ、スリーブ2とパレット1a,1a’の連結状態が解除される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上下一対のパレット間にスリーブを立ち上げた組立て状態で使用され、未使用時には両パレットとスリーブが分離する状態に分解可能な組立て式コンテナに関し、詳しくは、前記両パレットとスリーブを着脱自在に連結するジョイント手段の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
上下一対の合成樹脂製パレットと段ボール製のスリーブからなり、それら両パレットの周縁部間にスリーブが立ち上がる組立て状態で使用する一方、未使用時には両パレットとスリーブを分離させ、スリーブを折り畳んだ状態で搬送するようにした組立て式コンテナが従来から知られている(例えば特許文献1、2参照)。
【0003】
またこの種組立て式コンテナにおいて、前記両パレットとスリーブを分離可能に連結するジョイント手段として、例えば特許文献3に開示されるように、スリーブの内面に沿う内面板と、該内面板の端部に折り曲げ自在に連設されスリーブの上縁面又は下縁面に沿う中間板と、該中間板の端部に折り曲げ自在に連設されスリーブの外面に沿う外面板と、前記内面板と外面板に対向状に形成され、スリーブに設けた開口部内で嵌合して前記内面板と外面板を連結する凹凸係合手段を備えたジョイント具、及び、このジョイント具とは別体に形成された回転子(キー部材)からなるものが従来から知られている。
前記ジョイント具の中間板には、パレット周縁部に設けた開口部と連通する係合孔が形成されており、この係合孔に、パレット周縁部の上方又は下方から回転子を差し込んだ後、該回転子を90度回転させることで、その先端係合片と係合孔が係合して、スリーブとパレットが連結されるようになっている。
【0004】
【特許文献1】実開昭62−110190号公報
【特許文献2】特開2001−225890号公報
【特許文献3】米国特許5862917号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記した従来のジョイント手段は、ジョイント具と回転子が別々の部品であることから、それぞれの部品管理の手間が必要であり、回転子を紛失などした場合、スリーブの着脱が出来なくなる虞れがあった。
また、スリーブ下端部を下パレットに対し着脱する場合、下パレット周縁部の下方に手を入れて回転子の回転、抜差しを行わなければならず、操作が面倒であるなどの不具合があった。
【0006】
本発明はこのような従来事情に鑑みて成されたもので、その目的とする処は、上下のパレットとスリーブを連結、分離するためのジョイント手段の操作が容易で、効率良く組立て、分解作業を行えると共に、使用現場での部品管理も容易である、新規な組立て式コンテナ用ジョイント具と、このジョイント具を用いた組立て式コンテナを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の目的を達成するために、本発明に係る組立て式コンテナ用ジョイント具は、
天井部と底壁部を構成する上下一対のパレットの周縁部間にスリーブを立ち上げてなる組立て式コンテナにおいて、前記スリーブの上下端部を前記上下のパレットの周縁部に着脱自在に連結するためのジョイント具であって、
前記スリーブの内面に沿う内面板と、該内面板の端部に折り曲げ自在に連設され前記スリーブの上縁面又は下縁面に沿う中間板と、該中間板の端部に折り曲げ自在に連設され前記スリーブの外面に沿う外面板と、前記内面板と外面板に対向状に形成され、前記スリーブに設けた開口部内で嵌合して前記内面板と外面板を連結する嵌合部を備えたジョイント本体と、
前記中間板に設けた通孔を介して外方へ突出する係合片を有し、前記内面板と外面板の間で左右方向へ摺動自在に保持された摺動子と、からなり、
前記摺動子が、前記上下のパレットの周縁部に設けた挿入孔に前記係合片を抜差し自在に挿入可能な着脱位置と、前記挿入孔に連続する係止孔に前記係合片が係合して前記パレット周縁部に固定される固定位置と、の間を摺動自在であることを特徴とする。
【0008】
このような構成によれば、内面板と外面板でスリーブ壁面を挟持するようにして、スリーブ開口部内で嵌合部を嵌合させれば、スリーブの上下端部にジョイント具が装着され、この状態で、該スリーブの上縁面、下縁面から摺動子の係合片が突出する。このスリーブを、上下パレットの周縁部間に立ち上がるようにセットして、前記係合片をパレット周縁部の挿入孔に挿入し、その後、摺動子を固定位置へ摺動させれば、前記係合片がパレット周縁部の係止孔に係合して、スリーブとパレットが連結される。また、この状態から、摺動子を着脱位置に摺動させれば、前記係合片が挿入孔に復帰して係止孔との係合が外れ、スリーブとパレットの連結状態が解除される。
ジョイント具は、ジョイント本体に摺動子を組み込んだ一部品(ワンピース品)であり、内面板と外面板でスリーブ壁面を挟んで嵌合部を嵌合させるだけの簡単な操作で、ジョイント本体と摺動子を一体的にスリーブに装着することができる。
【0009】
前記摺動子には、前記外面板に設けた長孔に摺動自在に挿入されて該外面板の外方に突出する摺動操作用摘みを設けることが好ましい。
この場合、パレット周縁部の下方に手を入れるような手間を要することなく、スリーブの正面側において摺動操作用摘みを操作することで、摺動子を容易に摺動させることができる。
【0010】
前記着脱位置及び固定位置にある前記摺動子の摺動を解除可能に規制するストッパー手段を備えることが好ましい。
ストッパー手段としては、例えば、前記外面板に設けたストッパー用長孔に摺動自在に挿入されて外面板の外方に突出するストッパー用摘みを、弾性連設片を介して摺動子に連設すると共に、
摺動子が前記着脱位置にある時に前記ストッパー用摘みが係合する着脱位置ロック凹部と、摺動子が前記固定位置にある時に前記ストッパー用摘みが係合する固定位置ロック凹部を、前記ストッパー用長孔に設け、
且つ、前記弾性連設片が、前記ストッパー用摘みを、前記着脱位置ロック凹部、固定位置ロック凹部に弾性的に係合させるよう形成した態様をあげることができる。
このようなストッパー手段を備えた場合、固定位置にある摺動子の不用意な摺動が防止され、スリーブとパレットの連結状態を確実に維持することができる。
【0011】
前記中間板に、前記パレット周縁部に設けた位置決め孔へ抜差し自在に挿入される位置決め突起を設けることが好ましい。
この場合、位置決め孔と位置決め突起とでガイド機能が働き、パレット周縁部の挿入孔への係合片の挿入を、容易且つ確実に行うことができる。
【0012】
本発明に係る組立て式コンテナは、天井部と底壁部を構成する上下一対のパレットの周縁部間にスリーブを立ち上げると共に、前述したジョイント具を用いて、前記スリーブの上下端部を前記上下のパレットの周縁部に着脱自在に連結してなることを特徴とする。
【0013】
スリーブの上下端部には、前記ジョイント具の前記嵌合部が収容される開口部と、前記摺動子が摺動自在に収容される切欠き部が形成されていることが好ましい。
前記開口部により、前述したように、ジョイント具をワンタッチ式でスリーブに装着することができる。
前記切欠き部により、摺動子の摺動スペースがスリーブ壁面の厚み寸法内に確保されるので、ジョイント具を、ジョイント本体の内外面板間に摺動子が保持されたコンパクトな構造のものとし得る。
所定の耐久性、耐荷重強度などを備えると共に、軽量で繰り返し使用可能なリターナブルコンテナとして提供するために、前記上下のパレットと前記ジョイント具が硬質合成樹脂からなり、前記スリーブが多層段ボールからなることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る組立て式コンテナ用ジョイント具は以上説明したように構成したので、スリーブの上下端部に、摺動子が組み込まれたジョイント具をワンタッチ式で装着することができ、その装着状態においてスリーブ上下縁面から突出する摺動子の係合片を、パレット周縁部の挿入孔に挿入した後、摺動子を摺動させて係止孔に係合させるだけの簡単な操作で、スリーブとパレットを連結することが出来る。
よって、パレット周縁部に対しスリーブをセットした後、回転子(キー部材)やストッパー部材などを別途挿入して回転操作したり係合操作するような面倒な作業をする必要なく、スリーブに装着したジョイント具に組み込まれている摺動子を、スリーブ正面側において摺動操作するだけの極めて簡単な作業で、上下パレットに対するスリーブの連結、分離を行うことが出来る。しかも、摺動子がジョイント具と一体的にスリーブに装着されるので、摺動子を別途管理するような手間も不要であり、コンテナの組立て、分解を極めて効率良く行うことができるなど、多くの効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明に係る組立て式コンテナとジョイント具の実施形態の一例について、図面を参照しながら説明する。図1は本例の組立て式コンテナAの全体図を示し、該組立て式コンテナAは、天井部と底壁部を構成する上下一対のパレット1,1’の周縁部1a,1a’間に沿ってスリーブ2を立ち上げて胴部を構成したもので、両パレット1,1’とスリーブ2は複数のジョイント具aにより分離可能に連結されている。
【0016】
上下のパレット1,1’は、天井部又は底壁部となる四角形状の構成板における周縁部1aの外縁に起立面1bを備えると共に、下側パレット1にあっては適所に脚部1cが膨出するよう、所望の剛性を有する硬質合成樹脂により一体成形されたもので、起立面1bの内側に沿ってスリーブ2の各壁面2aが立ち上がっている。
下パレット1における隣り合わせる脚部1c,1c間の隙間は、フォークリフトのフォークの差込空間として機能するようになっている。
【0017】
スリーブ2は多層段ボールからなる四角筒状のもので、図示するように各壁面2aが上下パレット1,1’の起立面1b内側に沿って立ち上がる四角筒状を成す状態と、対向する一対の角部の稜線を折線として扁平状に折り畳まれる状態(不図示)とに変形自在に形成されている。
【0018】
スリーブ2の対向する一対の壁面2aには、その上下端部の複数箇所、本例では左右二箇所にジョイント具aが装着されており、各ジョイント具aにおいて、後述する係合片23が係止孔4に係合する状態にあるときは上下のパレット1,1’とスリーブ2が連結されてコンテナAの組立て状態が維持され、係合片23と係止孔4の係合が外れた状態にあるとき(係合片23が挿入孔3内にあるとき)は上下のパレット1,1’とスリーブ2の連結が解除されコンテナAが分解可能になるよう形成されている。
【0019】
上下のパレット1,1’の周縁部1aには、前記係合片23が抜き差し自在に挿入される挿入孔3と、該係合片23が係合する係止孔4とが連通状に形成されている。また、スリーブ1の各壁面2aの上下縁部には、ジョイント具aのジョイント本体10を装着するための開口部5と切欠き6が形成されている。
【0020】
図2〜図7にはジョイント具aの詳細を示し、ジョイント具aは、所望の剛性を有する硬質合成樹脂により一体成形されたジョイント本体10と摺動子20からなり、摺動子20は、ジョイント本体10の内部に摺動自在に保持されている。
【0021】
ジョイント本体10は、スリーブ1の内面に沿う内面板11と、内面板11の端部に折り曲げ自在に連設されスリーブ1の上端面又は下端面に沿う中間板12と、中間板12の端部に折り曲げ自在に連設されスリーブ1の外面に沿う外面板13と、内面板11と外面板13に対向状に形成され、スリーブ1の開口部5内で嵌合して内外面板11,13を連結する(ジョイント本体10をスリーブ1の上下端部に固定する)ための凸部14aと凹部14bで構成される嵌合部からなる。
そして、内面板11と外面板13でスリーブ壁面2aを挟持するようにして、スリーブ開口部5内で凸部14aと凹部14bを嵌合させることで、スリーブ2の上下端部にジョイント本体10が固定されるようになっている。
前記嵌合部を構成する凸部14aには孔14cが形成されると共に、凹部14bにはこの孔14cに弾性係合する楔状の抜け止め突起14dが形成されており、これら突起14dと孔14cの係合により、スリーブ2へのジョイント本体10がより確実なものとなる。
中間板12には、摺動子20の係合片23を中間板12の外側(ジョイント本体10の外側)で摺動自在とするための通孔15が形成されている。
【0022】
摺動子20は、内面板11と外面板13の間で左右方向(ジョイント本体10の幅方向)に向けて摺動自在に保持可能なよう、所定の厚みをもって形成された摺動本体21と、該摺動本体21に連設され前記通孔15に挿入される狭小幅の支持杆部22と、該支持杆部22の先端に連設され中間板12の外方へ突出する係合片23を備えている。
摺動本体21の側面には、内面板11と外面板13の内面に並列状に複数形成した摺動ガイド溝16,17に摺動自在に挿入される突条24が並列状に複数形成されており、これら突条24と摺動ガイド溝16,17により、摺動子20の左右方向への摺動がガイドされると共に、摺動子20が内外面板11,13の間で摺動自在に保持される。
【0023】
上下のパレット1,1’の周縁部1a,1a’には、該周縁部1a,1a’に対しスリーブ2をセットした際に、前記係合片23が抜差し自在に挿入される挿入孔3と、この挿入孔3に連続し前記係合片23が係合する係止孔4が形成されている。そして、摺動子20は、挿入孔3に係合片23を抜差し自在に挿入可能な着脱位置と、係止孔4に係合片23が係合してパレット周縁部1aに対し固定される固定位置と、の間を摺動自在になっている。
【0024】
また摺動子20には、外面板13に設けた長孔状の摺動ガイド孔18に摺動自在に挿入されて外面板13の外方に突出する摺動操作摘み25が突設されており、スリーブ2の正面側においてこの摺動操作摘み25を操作することで、摺動子20が(係合片23が)摺動するようになっている。
【0025】
さらに摺動子20には、前記着脱位置又は固定位置にあるときの摺動を解除可能に規制するストッパー手段を備えている。
本例におけるストッパー手段は、外面板13に設けたストッパー用長孔19に摺動自在に挿入されて外面板13の外方に突出するストッパー用摘み26を、弾性連設片27を介して摺動本体21に連設すると共に、摺動子20が前記着脱位置にある時にストッパー用摘み26が係合する着脱位置ロック凹部19aと、摺動子20が前記固定位置にある時にストッパー用摘み26が係合する固定位置ロック凹部19bをストッパー用長孔19に設けてある。そして、前記弾性連設片27により、ストッパー用摘み26を、着脱位置ロック凹部19a、固定位置ロック凹部19bに弾性的に係合させて、着脱位置又は固定位置にある摺動子20の不用意な摺動を防止すると共に、弾性連設片27の付勢力に抗してストッパー用摘み26を、着脱位置ロック凹部19a、固定位置ロック凹部19bから外すことで、摺動子20の摺動が許容されるようになっている。
【0026】
中間板12には、パレット周縁部1a,1a’に設けた位置決め孔1dに抜差し自在に挿入される位置決め突起12aが突設されている。
【0027】
以上の構成になる本例の組立て式コンテナAは、図1に示す組立て状態において、上下のパレット1,1’の周縁部1a,1a’間に四角筒状のスリーブ2が立ち上がり、該スリーブ2と各パレット1,1’が各ジョイント具aで連結されて、組立て状態が維持されている。
すなわち、スリーブ2の上下端部に装着されたジョイント具aの摺動子20が固定位置にあり、その係合片23が、パレット周縁部1a,1a’の係止孔4に係合して該周縁部1a,1a’に固定されているため、スリーブ2が各パレット1,1’に連結されている。またこのとき、摺動子20のストッパー用摘み26が、ジョイント本体10のストッパー用長孔19における固定位置ロック凹部19bに弾性的に係合しており、摺動子20が固定位置でロックされその摺動が規制されている。
【0028】
この状態から組立て式コンテナAを分解するときは、各ジョイント具aにおいて、ストッパー用摘み26を固定位置ロック凹部19bから外し、該摘み26又は摺動操作摘み25を摘むなどして摺動子20を着脱位置まで摺動させる。これにより、係合片23が挿入孔3まで移動して係止孔4との係合が外れるので、スリーブ2をパレット周縁部1a,1a’から外すことができる。パレット1,1’から外したスリーブ2は、対向する一対の角部の稜線を折線として扁平状に折り畳むことができ、パレット1,1’と共に積み重ねて搬送、保管することができる。またこのとき、ジョイント本体10と摺動子20は共にスリーブ2に装着されているので、摺動子20を紛失するような虞れがなく、管理も容易である。
【0029】
コンテナAを再度組み立てるときは、四角筒状に広げたスリーブ2の上下端部を上下パレットの周縁部1a,1a’間で立ち上げれば、該周縁部1a,1a’の位置決め孔1dに位置決め突起12aが挿入されると共に、同周縁部1a,1a’の挿入孔3に係合片23が挿入される。この状態で、ストッパー用摘み26を着脱位置ロック凹部19aから外し、該摘み26又は摺動操作摘み25を摘むなどして摺動子20を固定位置まで摺動させれば、係合片23が係止孔4まで移動して該係止孔4と係合し該周縁部1a,1a’に固定されるため、スリーブ2が各パレット1,1’に連結さる。またこのとき、摺動子20のストッパー用摘み26が、固定位置ロック凹部19bに弾性的に係合して、摺動子20が固定位置でロックされその摺動が規制されることは言うまでもない。
【0030】
以上、本発明の実施形態の一例を図面を参照して説明したが、本発明に係る組立て式コンテナ及びジョイント具は図示例に限定されるものではなく、特許請求範囲の各請求項に記載される技術的思想の範疇において種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明に係る組立て式コンテナの実施形態の一例を示す斜視図。
【図2】図1に示すジョイント具の拡大正面図で、スリーブとパレットを省略して示す。
【図3】図2の(X)−(X)線に沿う断面図。
【図4】図2の(Y)−(Y)線に沿う断面図。
【図5】図2の(Z)−(Z)線に沿う断面図。
【図6】図1に示すジョイント具の拡大斜視図。
【図7】図1に示すジョイント具の展開斜視図。
【図8】図1に示すジョイント具の摺動子の斜視図。
【符号の説明】
【0032】
A:組立て式コンテナ
1,1’:パレット
1a,1a’:周縁部
1d:位置決め孔
2:スリーブ
2a:スリーブ壁面
3:挿入孔
4:係止孔
a:ジョイント具
10:ジョイント本体
11:内面板
12:中間板
12a:位置決め突起
13:外面板
14a:凸部(嵌合部)
14b:凹部(嵌合部)
15:通孔
20:摺動子
23:係合片
25:摺動操作摘み
26:ストッパー用摘み

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天井部と底壁部を構成する上下一対のパレットの周縁部間にスリーブを立ち上げてなる組立て式コンテナにおいて、前記スリーブの上下端部を前記上下のパレットの周縁部に着脱自在に連結するためのジョイント具であって、
前記スリーブの内面に沿う内面板と、該内面板の端部に折り曲げ自在に連設され前記スリーブの上縁面又は下縁面に沿う中間板と、該中間板の端部に折り曲げ自在に連設され前記スリーブの外面に沿う外面板と、前記内面板と外面板に対向状に形成され、前記スリーブに設けた開口部内で嵌合して前記内面板と外面板を連結する係合部を備えたジョイント本体と、
前記中間板に設けた通孔を介して外方へ突出する係合片を有し、前記内面板と外面板の間で左右方向へ摺動自在に保持された摺動子と、からなり、
前記摺動子が、前記上下のパレットの周縁部に設けた挿入孔に前記係合片を抜差し自在に挿入可能な着脱位置と、前記挿入孔に連続する係止孔に前記係合片が係合して前記パレット周縁部に固定される固定位置と、の間を摺動自在であることを特徴とする組立て式コンテナ用ジョイント具。
【請求項2】
前記摺動子に、前記外面板に設けた長孔に摺動自在に挿入されて該外面板の外方に突出する摺動操作用摘みを設けたことを特徴とする請求項1記載の組立て式コンテナ用ジョイント具。
【請求項3】
前記着脱位置及び固定位置にある前記摺動子の摺動を解除可能に規制するストッパー手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の組立て式コンテナ用ジョイント具。
【請求項4】
前記中間板に、前記パレット周縁部に設けた位置決め孔へ抜差し自在に挿入される位置決め突起を設けたことを特徴とする請求項1又は2又は3記載の組立て式コンテナ用ジョイント具。
【請求項5】
天井部と底壁部を構成する上下一対のパレットの周縁部間にスリーブを立ち上げると共に、請求項1〜4の何れか1項記載のジョイント具を用いて、前記スリーブの上下端部を前記上下のパレットの周縁部に着脱自在に連結してなる組立て式コンテナ。
【請求項6】
前記スリーブの上下端部に、前記ジョイント具の前記嵌合部が収容される開口部と、前記摺動子が摺動自在に収容される切欠き部が形成されていることを特徴とする請求項5記載の組立て式コンテナ。
【請求項7】
前記上下のパレットと前記ジョイント具が硬質合成樹脂からなり、前記スリーブが多層段ボールからなることを特徴とする請求項5又は6記載の組立て式コンテナ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−153339(P2007−153339A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−346341(P2005−346341)
【出願日】平成17年11月30日(2005.11.30)
【出願人】(000110332)王子インターパック株式会社 (17)
【出願人】(598102546)南真化学工業株式会社 (12)
【Fターム(参考)】