説明

組立て箱

【課題】 折畳み、組立てが簡単で、強度も強い組立て箱を提供する。
【解決手段】 角筒状の組立て箱の一方の開口部の一方の対向する各縁に折り目b、iを介して雌型後側板3と雄型後側板9を設け、雌型後側板3の先端の一方の角部を、当該角部を形成する二辺と当該二辺を結ぶ一辺を折り目cとして成る三角形の貼着片3bとし、雄型後側板9の先端の一方の角部を、当該角部を形成する二辺と当該二辺を結ぶ一辺を折り目jとして成る三角形の貼着片9bとし、貼着片3b、9bの折り目c、jは、当該開口面の中央部を中心に略点対象に設け、当該開口部の他方の対向する各縁に折り目f、mを介して被貼着片6、12を設け、当該被貼着片6、12を折り目f、mを介して折込み、雌型後側板3と雄型後側板9の貼着片3b、9bを折り目c、jにより折り返し、貼着片3b、9bの裏面に、隣設する被貼着片6、12を夫々貼着した。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は不要時には偏平に折り畳むことができ、使用時にはワンタッチで容易に組み立てられる紙等から成る組立て箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から所謂キャリーケースが使用されている。これらのキャリーケースは組立て式が多く、不要時は扁平に折畳まれ、使用時に組み立てている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながらこれらのキャリーケースは折り畳んだ状態から組立てる際、紙等を折ったり、立ち上げたりして複雑な作業を要し、組立て自在とはいえ、煩雑であった。また不要時には折り畳むが、仲々偏平にはならない等の欠点がある。
【0004】
そこでこの考案は不要時には、偏平に折畳まれ、また組立ての際ワンタッチで簡単に組立てることができ、強度的にも強い組立て箱を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1項の考案は、連続して設けた底板、右側板、天板、左側板を夫々の折り目によって折り畳み、これらの板体の一端に設けた貼着片を当該連続した板体の他端に貼着してこれらを角筒状に形成し、一方の開口部に折り目を介して前側板を設け、他方の開口部に折り目を介して後側板を設けた組立て箱において、上記他方の開口部の一方の相対向する各縁に折り目を介して雄型後側板及び雌型後側板を設け、当該雄型後側板の先端縁の一方の角部を、当該角部を形成する二辺と当該二辺を結ぶ一辺を折り目として成る三角形状の貼着片とし、上記雌型後側板の略中央部に略平行四辺形状の被係止孔を穿ち、当該雌型後側板の先端縁の一方の角部を、当該角部を形成する二辺と当該二辺を結ぶ一辺を折り目として成る三角形状の貼着片とし、これらの貼着片における夫々の折り目は、この他方の開口面の中央部を中心として略点対象の位置に設け、上記雄型後側板の先端縁を上記貼着片を設けた一側の角部から他側の角部に向けて当該雄型後側板の突出長が小さくなる傾斜縁とし、その傾斜縁の略中央部に係止片を突設し、上記他方の開口部の他方の相対向する各縁に折り目を介して夫々被貼着片を設け、当該2つの被貼着片を夫々折り目を介して折込み、上記雄型後側板及び上記雌型後側板の各貼着片を夫々上記折り目によって折り返し、これらの各貼着片の裏面に、隣設する上記被貼着片を夫々貼着し、上記各板体を各折り目によって折り畳んで偏平にした状態からこの箱を組立てる際、上記雌型後側板に穿った被係止孔に上記雄型後側板に設けた係止片を挿入係止して、当該組立て箱を固定する組立て箱とした。
【0006】
請求項2項の考案は、連続して設けた底板、右側板、天板、左側板を夫々の折り目によって折り畳み、これらの板体の一端に設けた貼着片を当該連続した板体の他端に貼着してこれらを角筒状に形成し、一方の開口部に折り目を介して前側板を設け、他方の開口部に折り目を介して後側板を設けた組立て箱において、上記他方の開口部の一方の相対向する各縁に折り目を介して雄型後側板及び雌型後側板を設け、当該雄型後側板の先端縁の一方の角部を、当該角部を形成する二辺と当該二辺を結ぶ一辺を折り目として成る三角形状の貼着片とし、上記雌型後側板の略中央部に略平行四辺形状であってその一角に切り込みを設けた被係止孔を穿ち、当該雌型後側板の先端縁の一方の角部を、当該角部を形成する二辺と当該二辺を結ぶ一辺を折り目として成る三角形状の貼着片とし、これらの貼着片における夫々の折り目は、この他方の開口面の中央部を中心として略点対象の位置に設け、上記雄型後側板の先端縁を上記貼着片を設けた一側の角部から他側の角部に向けて当該雄型後側板の突出長が小さくなる傾斜縁とし、その傾斜縁の略中央部に一側に切り込みを設けた係止片を突設し、上記他方の開口部の他方の相対向する各縁に折り目を介して夫々被貼着片を設け、当該2つの被貼着片を夫々折り目を介して折込み、上記雄型後側板及び上記雌型後側板の各貼着片を夫々上記折り目によって折り返し、これらの各貼着片の裏面に、隣設する上記被貼着片を夫々貼着し、上記各板体を各折り目によって折り畳んで偏平にした状態からこの箱を組立てる際、上記雌型後側板に穿った被係止孔に上記雄型後側板に設けた係止片を挿入し、さらに当該被係止孔の一角に設けた切り込みに上記係止片の一側に設けた切り込みを係止して、当該組立て箱を固定する組立て箱とした。
【0007】
【実施の形態例】
以下この考案の実施の形態例である組立て箱を図について説明する。まず図1は、組立て箱の展開図を示し、底板1、右側板5、天板8、左側板11を連続して設けており、正方形状の底板1の左側縁に折り目aを介して帯状の貼着片2を設け、同じく底板1の後側縁に折り目bを介して略長方形状の雌型後側板3を設けており、この雌型後側板3の略中央部に平行四辺形状の被係止孔3aを穿っており、また後述する係止片9aが係止した際当該係止片9aを確実に係止するために、被係止孔3aの一つの角部に切り込み3a´を設けている。さらにこの雌型後側板3の先端縁右側の角部を、当該角部を形成する二辺とこれらの二辺を結ぶ一辺を折り目cとして成る三角形の貼着片3bとしている。また底板1の前側縁に折り目dを介して、長方形状で略中央部に水平な一辺を有する門型の被係止切り込み4aを設けた角型開閉前側板4を設けている。
【0008】
さらに底板1の右側縁には、折り目eを介して長方形状の右側板5を設けており、この右側板5の後側縁には折り目fを介して略台形状の被貼着片6を設けており、右側板5の前側縁には折り目gを介して折込片7を設け、また右側板5の右側縁には折り目hを介して上記底板1と同形同大の、正方形状の天板8を設け、この天板8には、略半円形状に二重の切り込みを上下に夫々入れ、これらの切り込みの間の片を起立させれば把手片8a、8aとなるようにし、上記天板8の後側縁に折り目iを介して、雄型後側板9を設けており、当該雄型後側板9の先端縁右側の角部を、当該角部を形成する二辺とこれらの二辺を結ぶ一辺を折り目jとして成る三角形の貼着片9bとしている。さらに雄型後側板9の先端縁は、貼着片9bを成す角部から左側の角部へ向けて当該雄型後側板9の突出長が小さくなる傾斜縁となっており、先端縁略中央部に略まが玉型の係止片9aを突出して設けており、この係止片9aの大きく突出した側の根元に切り込み9a´を設けている。
【0009】
さらに上記天板8の前側縁に折り目kを介して山型開閉前側板10を設けており、この山型開閉前側板10の先端略中央部には折込舌片10aを設けている。
また上記天板8の右側縁に折り目lを介して上記右側板5と同形同大の、長方形状の左側板11を設け、この左側板11の後側縁には折り目mを介して略台形状の被貼着片12を設け、この左側板11の前側縁には折り目nを介して折込片13を設けている。
【0010】
ここでこの箱を組み立てた際、挿入係止の作用を成す底板1の雌型後側板3、及び天板8の雄型後側板9について、図2に基づいてさらに述べる。対向した形で係止固定する雌型後側板3の貼着片3aと雄型後側板9の貼着片9bの形状及び構成は、雌型後側板3及び雄型後側板9によって閉鎖される開口面の中央部を中心に略点対象の関係にある。また雌型後側板3の貼着片3bは、上記の通り三角形であり、雄型後側板9の貼着片9bの形状も概ねこの貼着片3bと同様であるが、雌型後側板9の先端縁が傾斜縁と成っている分、貼着片9bは貼着片3bより小さくなっている。また組立ての際、係止片9aと被係止孔3aが円滑に開き、係止片9aが雌型後側板3上を円滑に滑るように、雄型後側板9の先端縁は上述のように、傾斜縁となっている。その際さらに図2に記載した雄型後側板9をそのまま下にさげて、雌型後側板3に重ね合わせると、雄型後側板9の先端縁の傾斜線を上記被係止孔3aの一つの辺3dの延長線上で重なる。またこの雄型後側板9を雌型後側板3に重ね合わせた状態では、折り目jは被係止孔3aの一つの辺3cに重なり、係止片9aの位置は、被係止孔3aの一つの辺3dの位置とほぼ重なる。
【0011】
次にこの組立て箱を成形する。
雌型後側板3の貼着片3bを折り目cにより外側に略180度折り返し、底板1の雌型後側板3を折り目bにより底板1側に略直角に折り込み、さらに右側板5の被貼着片6を折り目fにより右側板5側に略直角に折り込む。続いて貼着片9bを折り目jにより外側に略180度折り返し、雄型後側板9を折り目iにより天板8側に略直角に折り込み、左側板11の被貼着片12を折り目mにより左側板11側に略直角に折り込む。さらに左側板11を折り目lにより天板8側に略直角に折り込み、天板8を折り目hにより右側板5側に略直角に折り込み、右側板5を折り目eにより底板1側に略直角に折り込む。その後雌型後側板3の貼着片3bを被貼着片6に被せて貼着し、雄型後側板9の貼着片9bを被貼着片12に被せて貼着する。この状態で天板8を折り目hにより折り返した状態を図3に示す。この後、底板1の貼着片2を折り目aを介して立てて、左側板11の端縁の内側に貼着する。
【0012】
これにより、組立て箱は略角筒状態となる。この後折り目eによって底板1と右側板5を外側に折り合わせ、また折り目lによって天板8と左側板11を外側に折り合わせ、また折り目c及びjによって雌型後側板3及び雄型後側板9を内側に折り畳む。これにより組立て箱は偏平な状態となる。
【0013】
次にこの組立て箱を組み立てる。
上記の偏平な状態からこの箱を組み立てるには、偏平に折り畳まれた箱を折り目eを境に底板1と右側板5、及び折り目lを境に天板8と左側板11を夫々持ち、その後これらの対向する位置にある折り目e及び折り目lに夫々力を加えて、この箱を起こして直方体の箱体とする。
この時、雄型後側板9側及び雌型後側板3から見た状態を図4乃至図6に示す、上記雄型後側板9及び雌型後側板3の説明の通り、底板1の雌型後側板3の被係止孔3a内を天板8の雄型後側板9の係止片9aが自動的に入り込んで移動するようになっており、箱が完全な直方体形状になったとき、係止片9aは被係止孔3aの対向する縁に当たってそれ以上進めない状態となっている。また係止片9aの切り込み9a´と、被係止孔3aの切り込み3a´が相互に挟み合い、係止片9aが被係止孔3aに強固に係止され、箱の組立てがより強固となる。
【0014】
そして折込片7を折り目gを介して、また折込片13を折り目nを介して、夫々箱の内側に略直角に折り込む、この後底板1の角型開閉前側板4を折り目dにより略直角に折り込み、その上から天板8の山型開閉前側板10を折り目kにより略直角に折り込み、折込舌片10aを被係止切り込み4aに差し込む。そして天板8の把手片8a、8aを起立させればこの箱の完成である。この状態を図7に示す。
【0015】
またこの箱を折り畳むには、上記山型開閉前側板10の折込舌片10aを角型開閉前側板4の被係止切り込み4aから外し、当該山型開閉前側板10、角型開閉前側板4、折込片7、13を夫々折り目d、k、g、nによって開き、その後折り目eを境に底板1と右側板5、及び折り目lを境に天板8と左側板11を夫々折り畳むように力を加えると、上記雄型後側板9の係止片9aは、自動的に上記雌型後側板3の被係止孔3aから外れ、上記組立ての際とは逆の経過をたどり、雄型後側板9及び雌型後側板3は折り畳まれ、この箱はワンタッチで偏平な状態となる。
【0016】
なお上記の実施の形態例では、被貼着片6、12を略台形状としているが、貼着片3b、9b内に貼着できるものであれば、この形状に限定するものではない。また雄型後側板9の形状を先端縁を傾斜させた変形な四角形状としているが、雄型後側板9の先端縁の形状を貼着片9bを設けた一側の角部から他側の角部に向けてこの後側板9の突出長が小さく傾斜したものであれば、後側板9の形状は四角形状に限定するものではない。また係止片9aの形状を略まが玉型としているが、係止片9aの形状は、これに限定するものではない。さらに当該組立て箱を略各筒状態から偏平な状態に折り畳み、又は偏平な状態から略角筒状態にするのに、折り目e及び折り目lを中心にその様子を説明しているが、これらは折り目aによって底板1と左側板11を外側に折り合わせたり、又はこれらを起こしてもよく、また折り目hによって右側板5と天板8を外側に折り合わせたり、又はこれらを起こしてもよい。
【0017】
【考案の効果】
請求項1項の考案の組立て箱によれば、一方の開口部に設けた雌型後側板と雄型後側板とに、被係止孔を穿った雌型後側板の斜めの折り目と、係止片を設けた雄型後側板の斜めの折り目を、開口面の中央部を中心として略点対象の位置に設け、これらの雄型後側板と雌型後側板を向かい合わせて移動させて、上記被係止孔に上記係止片を挿入係止しているので、偏平な状態に折り畳まれた組立て箱の状態から、これをただ起こすように左右から力を加えるだけで、自動的に上記被係止孔に係止片を挿入係止させることができる。従って、当該組立て箱をワンタッチで組み立てることができ、また上方からの強度にも強いものである。さらに折り畳む際もワンタッチで偏平な状態にできる。よって、組み立てる作業が簡単であるため機械の生産ラインにのせることもできる。
【0018】
また請求項2項の考案によれば、上記請求項1項の効果に加えて、雌型後側板に穿った被係止孔及び雄型後側板に設けた係止片に夫々切り込みを設けて係止固定しているので、当該切り込みがストッパーの役目も果たし、確実かつより強固な箱を組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施の形態例の組立て箱の展開図である。
【図2】この考案の実施の形態例の組立て箱において、係止固定する雄型後側板及び雌型後側の夫々の形状及び構成の位置関係を表示する説明図である。
【図3】この考案の実施の形態例の組立て箱において、各板体を折り目によって折り込み、雌型後側板の貼着片と右側板の被貼着片、及び雄型後側板の貼着片と左側板の被貼着片を夫々貼着し、天板を開放した状態の背面斜視図である。
【図4】この考案の実施の形態例の偏平な組立て箱を組み立てる際、相対向する角を左右の手で持ち、折り畳まれた偏平な状態から起こすようにに左右から力を加えつつある状態の背面斜視図である。
【図5】上記図4の状態からさらに左右から力を加えて、係止片が被係止孔に入り始めた状態を示す背面図である。
【図6】この考案の実施の形態例の組立て箱を組立てた際の雄型後側板及び雌型後側板、係止片及び被係止孔の状態を示す背面図である。
【図7】この考案の実施の形態例の組立て箱を組み立てた際の斜視図である。
【符号の説明】
1 底板 2 貼着片
3 雌型後側板 3a 被係止孔
3a´切り込み 3b 貼着片
4 角型開閉前側板 5 右側板
6 被貼着片 7 折込片
8 天板 9 雄型後側板
9a 係止片 9a´切り込み
9b 貼着片 10 山型開閉前側板
11 左側板 12 被貼着片
13 折込片
a 折り目 b 折り目
c 折り目 d 折り目
e 折り目 f 折り目
g 折り目 h 折り目
i 折り目 j 折り目
k 折り目 l 折り目
m 折り目 n 折り目

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 連続して設けた底板、右側板、天板、左側板を夫々の折り目によって折り畳み、これらの板体の一端に設けた貼着片を当該連続した板体の他端に貼着してこれらを角筒状に形成し、一方の開口部に折り目を介して前側板を設け、他方の開口部に折り目を介して後側板を設けた組立て箱において、上記他方の開口部の一方の相対向する各縁に折り目を介して雄型後側板及び雌型後側板を設け、当該雄型後側板の先端縁の一方の角部を、当該角部を形成する二辺と当該二辺を結ぶ一辺を折り目として成る三角形状の貼着片とし、上記雌型後側板の略中央部に略平行四辺形状の被係止孔を穿ち、当該雌型後側板の先端縁の一方の角部を、当該角部を形成する二辺と当該二辺を結ぶ一辺を折り目として成る三角形状の貼着片とし、これらの貼着片における夫々の折り目は、この他方の開口面の中央部を中心として略点対象の位置に設け、上記雄型後側板の先端縁を上記貼着片を設けた一側の角部から他側の角部に向けて当該雄型後側板の突出長が小さくなる傾斜縁とし、その傾斜縁の略中央部に係止片を突設し、上記他方の開口部の他方の相対向する各縁に折り目を介して夫々被貼着片を設け、当該2つの被貼着片を夫々折り目を介して折込み、上記雄型後側板及び上記雌型後側板の各貼着片を夫々上記折り目によって折り返し、これらの各貼着片の裏面に、隣設する上記被貼着片を夫々貼着し、上記各板体を各折り目によって折り畳んで偏平にした状態からこの箱を組立てる際、上記雌型後側板に穿った被係止孔に上記雄型後側板に設けた係止片を挿入係止して、当該組立て箱を固定することを特徴とする、組立て箱。
【請求項2】 連続して設けた底板、右側板、天板、左側板を夫々の折り目によって折り畳み、これらの板体の一端に設けた貼着片を当該連続した板体の他端に貼着してこれらを角筒状に形成し、一方の開口部に折り目を介して前側板を設け、他方の開口部に折り目を介して後側板を設けた組立て箱において、上記他方の開口部の一方の相対向する各縁に折り目を介して雄型後側板及び雌型後側板を設け、当該雄型後側板の先端縁の一方の角部を、当該角部を形成する二辺と当該二辺を結ぶ一辺を折り目として成る三角形状の貼着片とし、上記雌型後側板の略中央部に略平行四辺形状であってその一角に切り込みを設けた被係止孔を穿ち、当該雌型後側板の先端縁の一方の角部を、当該角部を形成する二辺と当該二辺を結ぶ一辺を折り目として成る三角形状の貼着片とし、これらの貼着片における夫々の折り目は、この他方の開口面の中央部を中心として略点対象の位置に設け、上記雄型後側板の先端縁を上記貼着片を設けた一側の角部から他側の角部に向けて当該雄型後側板の突出長が小さくなる傾斜縁とし、その傾斜縁の略中央部に一側に切り込みを設けた係止片を突設し、上記他方の開口部の他方の相対向する各縁に折り目を介して夫々被貼着片を設け、当該2つの被貼着片を夫々折り目を介して折込み、上記雄型後側板及び上記雌型後側板の各貼着片を夫々上記折り目によって折り返し、これらの各貼着片の裏面に、隣設する上記被貼着片を夫々貼着し、上記各板体を各折り目によって折り畳んで偏平にした状態からこの箱を組立てる際、上記雌型後側板に穿った被係止孔に上記雄型後側板に設けた係止片を挿入し、さらに当該被係止孔の一角に設けた切り込みに上記係止片の一側に設けた切り込みを係止して、当該組立て箱を固定することを特徴とする、組立て箱。

【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図3】
image rotate


【図4】
image rotate


【図5】
image rotate


【図6】
image rotate


【図7】
image rotate


【登録番号】実用新案登録第3071556号(U3071556)
【登録日】平成12年6月21日(2000.6.21)
【発行日】平成12年9月14日(2000.9.14)
【考案の名称】組立て箱
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願2000−1294(U2000−1294)
【出願日】平成12年3月7日(2000.3.7)
【出願人】(391037685)柳井紙工株式会社 (9)