説明

給茶機

【課題】茶の葉を複数回浸し、茶の葉を節約し、或いは茶の葉のにおい(香り)を十分に出すことができるだけでなく、味移りしないように浸す茶の葉を早く交換し、いろんな喫茶者の需要に応えられる給茶機を提供する。
【解決手段】給茶機は、水供給ユニット、茶浸しユニットと制御ユニットを含み、前記制御ユニットは知能制御モジュール、入力出力モジュール、メモリモジュールと音光表示モジュールを含み、前記入力出力モジュール、メモリモジュールと音光表示モジュールはそれぞれ知能制御モジュールと電気的に接続され、前記茶浸しユニットは複数個の同一構造の茶入れコップ1からなり、前記茶入れコップに茶浸し室2と茶水貯蔵室3が設置され、茶水貯蔵室に給水口が設置され、茶浸し室と茶水貯蔵室の間に、前記茶浸し室と茶水貯蔵室の連通を制御するバルブ4が設置され、茶浸し室と水供給ユニットの給水口がつながっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は給茶機に関し、具体的には自動給茶機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の給茶機は、一般的に水供給ユニット、茶浸しユニット、給茶ユニットと制御ユニットを含む。前記水供給ユニット、茶浸しユニット、給茶ユニットはこの順番に管路でつながり、前記制御ユニットはそれぞれ水供給ユニット、茶浸しユニット、給茶ユニットと電気接続され、管路に電磁弁を設置し、水流の開閉を制御する。上記構造の給茶機は茶水の自動的な浸しを実現できたが、下記の問題点がある:茶の葉は、一回以上浸して初めてより良い香りと味が出るのだが、給茶機を用いることで、茶の葉を複数回浸すことが実現でき、且つできた茶水は味がよく、茶の葉を節約できる。しかしながら、中国特許公開番号CN1593310の発明の「自動給茶機」においては、異なる茶の葉を浸す場合、浸された茶の葉を綺麗に取り出し、且つ茶浸しユニットを有効に掃除しなければ、味移りする可能性があるという問題点があった。また、中国特許公開番号CN201375420の発明の「多機能自動給茶機」においては、給茶機により、複数の種類の茶の葉を高速で浸すことを実現でき、且つ相互に味移りがなく、使いやすいが、繰り返して茶の葉を浸すことは不可能であるという問題点があった。つまり、1回浸したら、浸された茶の葉は捨てなければならない。
【0003】
しかし、本出願人の中国特許出願番号201010201284.2の特許出願において一種の「給茶機」を公開している。本発明の給茶機は上記のユニットのほかに、貯水タンクに取り付ける第一温度制御装置と第一液位センサーを含む。前記第一温度制御装置と第一液位センサーはそれぞれ知能制御モジュールと電気的に接続されていて、第一液位センサーの働きにより、知能制御モジュールは一定の量の茶の葉と一定の量の水と調合することが可能である。また、貯水タンクの中の水の水温を、知能制御モジュールの指示に従って変化することが可能である。つまり、茶の葉の浸している間に、水温は一定の変化グラフに合うようになる。上記の操作は、知能制御モジュールの制御の下で実行され、ユーザーが入力出力モジュールにより、知能制御モジュールに指示を最初に入力すると、自動でよりよい味の茶水を作ることができる。しかし、異なる種類の茶の葉を浸す時に、まず浸された茶の葉を取り出し、且つ茶浸しユニットを有効に洗浄しなければ、味移りする可能性がある。つまり、前記中国特許出願番号201010201284.2の「給茶機」にも上述の問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】中国特許公開番号CN1593310
【特許文献2】中国特許公開番号CN201375420
【特許文献3】中国特許出願番号201010201284.2
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明が解決しようとしている課題は、茶の葉を複数回浸し、茶の葉を節約し、或いは茶の葉のにおい(香り)を十分に出すことができるだけでなく、味移りしないように浸す茶の葉を早く交換し、いろんな喫茶者の需要に応えられる給茶機を提供することである。
【0006】
本発明の解決手段として、本発明の給茶機は、水供給ユニット、茶浸しユニットと制御ユニットを含み、前記制御ユニットは知能制御モジュール、入力出力モジュール、メモリモジュールと音光表示モジュールを含む。前記入力出力モジュール、メモリモジュールと音光表示モジュールはそれぞれ知能制御モジュールと電気的に接続され、前記茶浸しユニットは同一の構造の複数の茶入れコップからなっており、前記茶入れコップに茶浸し室と茶水貯蔵室が設置され、茶水貯蔵室には給茶口が設置され、茶浸し室と茶水貯蔵室の間における前記茶浸し室と茶水貯蔵室の連通を制御するバルブが設置されていて、茶浸し室と水供給ユニットの給水口とつながっている。
【発明の効果】
【0007】
上述の構造を採用し、従来の技術と比べ、本発明は下記の効果を達成する。:茶浸しユニットは同一の構造の複数の茶入れコップからなり、前記茶入れコップに茶浸し室と茶水貯蔵室が設置され、茶水貯蔵室に給水口が設置され、茶浸し室と茶水貯蔵室の間における茶浸し室と茶水貯蔵室の連通を制御するバルブが設置され、茶浸し室と水供給ユニットの給水口とつながっているので、茶入れコップの茶浸し室で茶の葉を複数回浸すことでき、茶の葉を節約し、或いは茶の葉のにおい(香り)を十分に出すことができると同時に、複数個の茶入れコップを代替的に使用し、味移りしないように浸す茶の葉の種類を早く交換し、いろんな喫茶者の需要に応えられる効果を達成する。
【0008】
また、改善点としては、前記水供給ユニットは順番に管路連結する水タンク、水ポンプ、水即時加熱装置と伸縮可能な回路を含む;水タンクに取り外すことができる蓋、液位センサーと第一電磁弁による開閉を制御するパイプ水出入口が設置されている;水ポンプと水即時加熱装置の間の管路に、順番に空焚き防止センサーと第一温度センサーが設置される;水即時加熱装置と伸縮可能な管路に順番に第二温度センサーと第二電磁弁が設置される;前記液位センサー、第一電磁弁、空焚き防止センサー、第一温度センサー、第二温度センサー、第二電磁弁と水即時加熱装置の制御端はそれぞれ知能制御モジュールと電気的に接続される;前記水供給ユニットの給水口は伸縮可能な管路の出口を指し、取り外し可能なカバーを用いる方法、又は第1電磁弁の開閉制御するパイプ水出入口を用いる方法のいずれか2つの方法で、水タンクに注水を行うことは、利便性を有する。;第一温度センサーと第二温度センサーで、水即時加熱装置から出た湯水の水温制御がさらに正確にできるために、後述の茶入れコップの中の水温の調整に有利であり、伸縮可能な管路を応用することで、給水がさらに柔軟にでき、信頼性が高く、本発明の性能の向上に有利である。
【0009】
更なる改善点として、給茶機はまた、保温ユニットを含む。当該保温ユニットは温度制御装置と蓋装置を含む。前記温度制御装置は、茶入れコップの配置に使う導熱板、導熱板の下の半導体冷却制御チップにより作られた冷却制御兼熱制御部品、駆動電気回路と第三温度センサーを含む。当該冷却制御兼熱制御部品と駆動電気回路は電気的に接続され、第三温度センサーは導熱板に設置される;前記蓋装置は第一モータと第一リセットスプリングで駆動させることで、上下に作動するプレート、プレートの底に設置され前記茶入れコップを蓋するのに使う茶浸し室の入口の食品用シリカゲルと、第二モータと第二リセットスプリングで駆動され上下に作動するトップ棒を含む。このトップ棒は前記バルブの開閉の制御に使う。前記駆動電気回路、第一モータの制御端、第二モータの制御端、第三温度センサーはそれぞれ知能制御モジュールと電気的に接続され、半導体冷却制御チップは熱電冷却制御チップとも言われ、一種のヒートポンプであり、これを用いる利点としては、可動部品がないことから、空間が制限される場合、高い信頼性が必要とされる場合、及び冷媒汚染のない場合に使用される。半導体材料のペルチェ効果を利用し、直流電気が、2種類の違う半導体材料の直列する電対を通過するときに、電対の両端でそれぞれ熱量を吸収・放出でき、冷却制御・熱制御の目的を実現できる。こうして、前記茶入れコップの茶浸し室も茶水貯蔵室も、中の茶水の温度が始終、それぞれ最適な温度に保つことができ(最適な温度とは、茶水そのものの最適な温度或いは喫茶者の希望する温度のことを指す)、環境温度の影響を受けることがない。一方、茶の葉を浸す時に、食品用シリカゲルは茶水を茶浸し室で閉鎖し、茶の葉を浸すために安定な環境を提供する。同時に、茶の葉の味を中に閉鎖し、外に出ないようにする。浸した後、前記トップ棒は前記バルブを開け、茶浸し室の茶水を茶水貯蔵室に入るようにし、同時に茶の葉の味を茶水貯蔵室に移し、喫茶者が良い味の茶を飲めるようにする。バルブがあるため、茶の葉が入らなく、即時に茶の葉とできた茶水を分離させる。これは茶の味を保つ重要な点の一つである。同時に茶の葉そのものを浸す質を保証できる。上述の改善は本発明の給茶機の性能の向上をもたらす。
【0010】
更なる改善として、前記プレートに茶入れコップの位置決めに使うボタンと、このボタンを前記トップ棒の真下に位置するように溝を設置する。前記ボタンは前記バルブの開閉の制御に使う。ボタンで前記バルブの開閉を制御する構造は簡単で信頼できる。前記茶入れコップのボタンは前記溝に沿って嵌入するようになっていることで、茶入れコップが決まった位置に配置することが可能であるだけでなく、前記トップ棒を正確にボタンに接触することが可能となるため、本発明の給茶機の性能を向上させる。
【0011】
更なる改善として、給茶機はまた、前記茶入れコップの位置決めブロックを含む。この位置決めブロックはプレートと導熱板の間にある。前記位置決めブロックの位置決め面と茶入れコップの外壁はセットになっている。前記位置決めブロックの上に前記茶入れコップが決まった位置に配されているか否かを判断する光電センサーが設置され、該光電センサーと知能制御モジュールは電気的に接続される。上述のように、前記位置決めブロックの位置決め面と茶入れコップの外壁とセットになっていて、茶入れコップが決まった位置に配置することが可能である。同時に、光電センサーの検知により、茶入れコップが決まった位置に配されない場合、水供給ユニットは茶入れコップに水を供給しないように設定可能であり、茶浸し過程がさらに安全で正確に行うことができ、できた茶水の味がもっと美味しくできる。
【0012】
更なる改善として、前記メモリモジュールは無線周波数カードと内蔵メモリを含む。無線周波数カードは前記入力出力モジュールの読み書きにより知能制御モジュールとの電気的な接続を実現し、内蔵メモリと知能制御モジュールは電気的に接続される。こうして茶製造プログラム(茶製造工程に基づき編集されたプログラム)は固定部分と設定可能部分に区分可能である。固定部分は内蔵メモリに保存され、設定可能部分は無線周波数カードに保存される。情報担体の無線周波数カードで茶製造プログラムの設定可能部分を伝送する。茶製造プログラムの設定可能部分は無線周波数カードへと移動し、専門の茶製造情報保存チップを設置する必要がない。この茶製造プログラムの設定可能部分は喫茶店で書き込むことができ、柔軟性が高い。知能制御モジュールは前記設定可能部分と固定部分を読み取り、組み合わせ或いは組立を行ない、茶の葉に相応する実行コードを生成し、茶浸し過程を制御する。上述の方法はいかなる茶の葉に対しても適用され、理論上浸す茶の葉の種類を制限なく適用可能であり、自動化され低コストである。同時にこの発明をより高度なものとしている。たとえば、知能制御モジュールは無線周波数カードに情報を書き込み、前記情報を根拠に現在浸している茶の葉の浸し回数を正確に判断することにより、本発明の性能を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は本発明の給茶機の電気回路の図である。
【図2】図2は本発明の給茶機の構造模式図である。
【図3A】茶入れコップと位置決めブロックとの関係を示す平面配置状態の説明図である。
【図3B】茶抽出ボタンと案内溝との関係を示す、平面配置状態の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に添付図1、2で本発明についてさらに詳しく説明する。
【0015】
本発明の給茶機において、水供給ユニット、茶浸しユニットと制御ユニットを含む。前記制御ユニットは知能制御モジュール、入力出力モジュール、メモリモジュールと音光表示モジュールを含む。前記入力出力モジュール、メモリモジュールと音光表示モジュールはそれぞれ知能制御モジュールと電気的に接続されている。前記茶浸しユニットは複数個の、同一構造の茶入れコップ1からなる。前記茶入れコップ1に茶浸し室2と茶水貯蔵室3が設置され、茶水貯蔵室3に給水口が設置され、茶浸し室2と茶水貯蔵室3の間に、前記茶浸し室2と茶水貯蔵室3の連通を制御するバルブ4が設置され、茶浸し室2と水供給ユニットの給水口がつながっている。
【0016】
この実施例で、前記音光表示モジュールの表示部分は、知能制御モジュールの制御で、現在浸している茶の葉の名称、産地、設定されている温度グラフ、茶浸しの進捗及び茶の葉の浸し回数と残りの浸し回数などの情報が表示でき、こうしてこの発明をもっと人間にとって扱いやすいものにし、もっと使いやすくなるようにすることができる。
【0017】
前記入力出力モジュールは無線周波数カードの読み書き装置とボタン入力装置を含む。無線周波数カードの読み書き装置とボタン入力装置はそれぞれ知能制御モジュールと電気的に接続されている。前記無線周波数カード、無線周波数カードの読み書き装置とボタン入力装置は汎用の技術で、ここで詳述しない。
【0018】
前記メモリモジュールは無線周波数カードと内蔵メモリを含む。無線周波数カードは、前記入力出力モジュールの無線周波数カードの読み書き装置の読み書きにより、知能制御モジュールとの電気的な接続を実現する。つまり無線の電気的な接続である。図1は、破線で無線電気接続を表し、内蔵メモリと知能制御モジュールは電気的に接続されている。給茶機の茶浸し方法を保存するメモリは、内蔵メモリと無線周波数カードに区分されている。これで茶製造プログラム(茶製造工程に基づき編集されたプログラム)は固定部分と設定可能部分に分かれ、固定部分はメモリに保存され、設定可能部分は無線周波数カードに保存される。知能制御モジュールは無線周波数カードより提供された茶設定プログラム情報と知能内蔵メモリに固定されている茶製造プログラム(たとえば、洗浄プロセスが必要かどうかのプログラム)に基づき、適切なパラメータを選択し、茶の葉に基づく茶製造方法を生成する。つまり、知能制御モジュールは前記設定可能部分と固定部分を呼び出し、組み合わせ或いは組立を行ない、当該茶の葉に相応する実行コードを生成し、茶浸し過程を制御する。こうして茶浸し工程は二つの、機械的な連結又は接続がないメモリにそれぞれ実行され、携帯可能なメモリは通常無線周波数カードで実現し、無線周波数カードの読み書き装置は無線での電気的な接続に使われる。携帯メモリの茶製造プログラムの設定可能部分は、異なる環境で容易に設定可能であり、上述の保存構造は理論上、給茶機の内蔵する茶浸しプログラムが無限の種類、つまり数量制限がないように設定可能である。
【0019】
前記水供給ユニットは順番に管路接続される水タンク5、水ポンプ6、水即時加熱装置7と伸縮可能な管路8を含む。水タンク5に取り外すことができる蓋、液位センサー9と第一電磁弁10による開閉を制御するパイプ水出入口28が設置される;水ポンプ6と水即時加熱装置7の間の管路に、順番に空焚き防止センサー11と第一温度センサー12が設置される。水即時加熱装置7と伸縮可能な管路8の間の管路に順番に第二温度センサー13と第二電磁弁14が設置される;前記液位センサー9、第一電磁弁10、空焚き防止センサー11、第一温度センサー12、第二温度センサー13、第二電磁弁14と水即時加熱装置7の制御端はそれぞれ知能制御モジュールと電気的に接続される。前記水供給ユニットの給水口は伸縮可能な管路8の出口を指す。
【0020】
給茶機はまた、保温ユニットを含む。この保温ユニットは温度制御装置と蓋装置を含む;前記温度制御装置は茶入れコップ1の配置に使う導熱板15、導熱板15の下にあり半導体冷却制御チップにより作られた冷却制御兼熱制御部品16、駆動電気回路と第三温度センサー17を含み、この冷却制御兼熱制御部品16と駆動電気回路は電気的に接続され、第三温度センサー17は導熱板15に設置される;前記蓋装置は第一モータ18と第一リセットスプリング19により駆動されて上下に作動するプレート20、プレート20の底に設置し、前記茶入れコップ1の茶浸し室2の入口を閉鎖するのに使う食品用シリカゲル21と、第二モータ22と第二リセットスプリング23により駆動されて上下に作動するトップ棒24を含み、このトップ棒24は前記バルブ4の開閉に使う。この実施例で、トップ棒24は茶浸し室2のボタン27に接触することにより前記バルブ4の開閉を制御する;前記駆動電気回路、第一モータ18の制御端、第二モータ22の制御端、第三温度センサー17はそれぞれ知能制御モジュールと電気的に接続されている。
【0021】
前記プレート20に茶入れコップ1の位置決めのために使うボタン27と、このボタン27が前記トップ棒24の真下に位置するようにする溝29を設置する。前記ボタン27は前記バルブ4の開閉に使われる。
【0022】
前記プレート20には、前記伸縮可能な管路8の通過に供する穴を有している。前記伸縮可能な管路8の出口は茶浸し室2の開口にある。こうしてプレート20と伸縮可能な管路8の間は相互に干渉しなくなり、同時に熱水の出力と保温の目的を達成することができる。
【0023】
給茶機はまた前記茶入れコップ1の位置決めに使う位置決めブロック25を含む。この位置決めブロック25はプレート20と導熱板15の間にある。前記位置決めブロック25の位置決め面と茶入れコップ1の外壁とセットになっている。前記位置決めブロック25に、前記茶入れコップ1が決まった位置に配されているか否かを判断する光電センサーを設置し、この光電センサーと知能制御モジュールは電気的に接続されている。
【0024】
この実施例で、本発明の給茶機はまたシェル26を含み、このシェル26は内部部品を保護すると同時に、本発明の給茶機全体を販売できるようにする。
【0025】
本発明の給茶機を使うに当たって、まず使用する茶の葉を選択すると、前記知能制御モジュールはこの種の茶の葉の浸しプログラムを実行する。次にユーザーは音光表示モジュールの表示で、一定量の茶の葉を一個の茶入れコップ1の茶浸し室2の中に入れ、次にこの茶入れコップ1を導熱板15の上に置き、位置決めブロック25で決まった位置に配し、前記知能制御モジュールは光電センサーで茶入れコップ1が決まった位置に配されていると確認した後、プレート20を下降させ、茶浸し室2の入口を閉鎖する。次に伸縮可能な管路8は一定の温度と一定の量の熱水を茶浸し室2の中に送り、浸し終わった後、トップ棒24が作動し、制御バルブ4のボタン27を作動させ、浸し終わった茶水を茶水貯蔵室3の中に入るようにする。このとき、音光表示モジュールはユーザーに、お茶が完成したので、茶入れコップ1を取るように示す。ユーザーはこの茶入れコップ1を取り出し、茶水貯蔵室3の出口を利用して茶水を自分の使うコップの中に入れて飲めるようになる。継続して入れようと思う場合、再度この茶入れコップ1を導熱板15の上に置くと、前記知能制御モジュールは自動的に関係部品を動かして茶を入れる。給茶過程は同上である。
【産業上の利用可能性】
【0026】
茶入れコップ1が複数個あるので、茶入れコップごとにユーザーの需要に合わせて茶の葉を入れることができる。茶を入れる時に、前記入力出力モジュールにより、前記知能制御モジュールに対して、どの茶入れプログラムを選択するかを教える。茶を入れる過程は同上である。たとえば茶の葉が5種類ある場合、5つの茶入れコップ1を使う。相互に味移りが生じず、切り替えが速く行うことが可能であり、繰り返して茶を入れることができ、非常に便利で、家庭でも、事務所などの公共場所でもこの給茶機を使うことができる。
【符号の説明】
【0027】
1、茶入れコップ、2、茶浸し室、3、茶水貯蔵室、4、バルブ、5、水タンク、6、水ポンプ、7、水即時加熱装置、8、伸縮可能な管路、9、液位センサー、10、第一電磁弁、11、空焚き防止センサー、12、第一温度センサー、13、第二温度センサー、14、第二電磁弁、15、導熱板、16、冷却制御兼熱制御部品、17、第三温度センサー、18、第一モータ、19、第一リセットスプリング、20、プレート、21、食品用シリカゲル、22、第二モータ、23、第二リセットスプリング、24、トップ棒、25、位置決めブロック、26、シェル、27、ボタン、28、パイプ水出入口、29、溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給茶機において、水供給ユニット、茶浸しユニットと制御ユニットを含み、
前記制御ユニットは知能制御モジュール、入力出力モジュール、メモリモジュールと音光表示モジュールを含み、
前記入力出力モジュール、前記メモリモジュールと前記音光表示モジュールはそれぞれ前記知能制御モジュールと電気的に接続され、
前記茶浸しユニットは複数個の、同一構造の茶入れコップからなり、
前記茶入れコップに茶浸し室と茶水貯蔵室が設置され、前記茶水貯蔵室に給水口が設置され、前記茶浸し室と前記茶水貯蔵室の間に、前記茶浸し室と前記茶水貯蔵室の連通を制御するバルブが設置され、前記茶浸し室と前記水供給ユニットの給水口がつながっていることを特徴とする給茶機。
【請求項2】
前記入力出力モジュールは無線周波数カードの読み書き装置とボタン入力装置を含み、前記無線周波数の読み書き装置と前記ボタン入力装置はそれぞれ前記知能制御モジュールと電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の給茶機。
【請求項3】
前記水供給ユニットは順番に管路接続されている水タンク、水ポンプ、水即時加熱装置と伸縮可能な管路を含み、前記水タンクに取り外すことができる蓋、液位センサーと第一電磁弁により開閉を制御するパイプ水出入口が設置され、水ポンプと水即時加熱装置の間に接続する管路に順番に空焚き防止センサーと第一温度センサーが設置され、前記水即時加熱装置と前記伸縮可能な管路の間に接続する管路に順番に第二温度センサーと第二電磁弁が設置され、前記液位センサー、前記第一電磁弁、前記空焚き防止センサー、前記第一温度センサー、前記第二温度センサー、前記第二電磁弁と前記水即時加熱装置の制御端はそれぞれ前記知能制御モジュールと電気的に接続され、前記水供給ユニットの前記給水口は前記伸縮可能な管路の出口のことを指すことを特徴とする請求項1に記載の給茶機。
【請求項4】
前記給茶機はさらに保温ユニットを含み、該保温ユニットは温度制御装置と蓋装置を含み、前記温度制御装置は、茶入れコップの配置に使う導熱板、導熱板の下にあり半導体冷却制御チップより作られた冷却制御兼熱制御部品、駆動電気回路と第三温度センサーを含み、前記冷却制御兼熱制御部品と駆動電気回路は電気的に接続され、前記第三温度センサーは導熱板に設置され、前記蓋装置は第一モータと第一リセットスプリングより駆動されて上下に動くプレートと、該プレートの底に設置され前記茶入れコップの茶浸し室の入り口の閉鎖に使う食品用シリカゲルと、第二モータと第二リセットスプリングにより駆動されて上下に動くトップ棒を含み、該トップ棒は前記バルブの開閉の制御に用いられ、前記駆動電気回路、前記第一モータの制御端、前記第二モータの制御端、前記第三温度センサーはそれぞれ前記知能制御モジュールと電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の給茶機。
【請求項5】
前記プレートに茶入れコップの位置決めに使うボタンと該ボタンを前記トップ棒の真下に位置するように溝が設置され、前記ボタンは前記バルブの開閉の制御に使われることを特徴とする請求項4に記載の給茶機。
【請求項6】
前記給茶機はさらに、前記茶入れコップの位置決めに使う位置決めブロックを含み、該位置決めブロックは前記プレートと前記導熱板の間にあり、前記位置決めブロックの位置決め面と茶入れコップの外壁とセットになって、前記位置決めブロックに前記茶入れコップが決まった位置に配されているか否かを判断する光電センサーを設置し、該光電センサーと知能制御モジュールは電気的に接続されていることを特徴とする請求項4に記載の給茶機。
【請求項7】
前記メモリモジュールは無線周波数カードと内蔵メモリを含み、前記無線周波数カードは前記入力出力モジュールの読み書きにより、前記知能制御モジュールとの電気的な接続を実現し、前記内蔵メモリと前記知能制御モジュールは電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の給茶機。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【公開番号】特開2012−16592(P2012−16592A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−151282(P2011−151282)
【出願日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(511116306)
【氏名又は名称原語表記】CHEN, Xiaoming
【住所又は居所原語表記】No.1, Qianhu South Road, Ningbo Higher Education Park, Zhejiang, 315100 China
【Fターム(参考)】