統合された気道内陽圧装置
気道陽圧治療を提供するガス運搬システム。患者の気道に加圧されたガスを搬送するために、マスクが患者の顔に連結される。マスクは、マスクに配置された流れ発生システムを含んでおり、それはガスを加圧し、流れ発生装置は、少なくとも1つのモータを含む。コントローラは少なくとも1つのモータを制御する。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
この出願は、2009年12月19日に提出された61/288,290、2009年10月20日に提出された61/253,500、そして2010年2月3日に提出された61/301,151、の番号番号の米国仮出願の35 U.S.C.§119(e)の下の優先権の利益を請求する。仮出願番号61/288,290、61/253,500および61/301,151の全内容は、参照されることによってここに組込まれる。
【背景技術】
【0002】
【技術分野】
【0003】
現在の開示はガス運搬システムに関係がある。ガス運搬システムの1つの例は患者の睡眠期間中における気道内陽圧治療を提供する。
【関連技術の説明】
【0004】
「背景」記述は開示の文脈を一般的に示す目的でここに提供される。現在発明者として示された仕事は、それがこの背景セクションに記述される程度において、出願時に先行技術として不適切な説明の側面と同様に、明白あるいは暗にのどちらでも、本発明に対する先行技術として認められることはない。
【0005】
ある個人は睡眠時に気道の崩壊か妨害により困難呼吸になる。例えば、睡眠時に身体が緩むとともに、眠っている個人の上部気道が部分的にあるいは完全に崩壊するとき、睡眠時に呼吸を妨害するように妨害的睡眠無呼吸(OSA)を生じるかもしれない。この条件は、太り過ぎの個人、大きな首を持った個人、あるいはアルコールを乱用する個人において特に一般的である。
【0006】
上に言及した健康状態の1つの治療法は持続性気道陽圧装置(CPAP)の適用である。CPAP装置は、典型的には、柔軟なホースによってマスク・ユニットに接続されるとともに患者のベッドの近くに置かれた基礎ユニットを含む。柔軟なホースによる基礎ユニットへの接続でもたらされる困難性により、CPAPユニットによる治療に従うこと(compliance)が多くの場合最適とは言い難い。例えば、患者の移動はホースによって制限される。さらに、状態の変化に応じた逆方向への加圧あるいは感覚に関する遅延時間は、ホースによって引き起こされるかもしれない。さらに、基礎ユニットは、基礎ユニットとマスク・ユニットとの間の圧力低下を克服するために、より大きな送風機ユニットを要求するかもしれない。大きな送風機ユニットは、ある場合には、不適当なレベルの雑音を発する。
従って、添付の請求項で詳述された本開示および実施形態は、OSAのための伝統的療法に関する上に言及した困難を1つ以上改善するかもしれない。
【発明の概要】
【0007】
先の段落は一般的な序論の目的で提供されており、次の請求項の範囲を制限するようには意図されない。記述された実施形態は、さらなる利点と一緒に、添付図面を結合して取り込んだ、次の詳細な記述への参照によって最も理解されるだろう。
【0008】
発明の1つの側面は、患者の睡眠時に気道陽圧治療を提供するガス運搬システムを含んでいる。この側面では、システムは、患者の気道に加圧されたガスを搬送するために患者の顔に連結されるマスクを含んでいる。システムは、マスクに分離可能に直接連結されて、ガスを加圧する流れ発生システムをさらに含んでいる。
【0009】
ガス運搬システムの別の側面は、患者の気道に加圧されたガスを搬送するために患者の顔に連結されるマスクを含んでいる。マスクは、典型的には、ガスを加圧する流れ発生システムを含んでいる。流れ発生システムは少なくとも1つのブラシレスモータを含んでいる。
【0010】
ガス運搬システムの1つの側面は、患者の気道に加圧されたガスを搬送するために患者の顔に連結されるマスクを含んでいる。マスクは、典型的には、ガスを加圧する流れ発生システムを含んでいる。流れ発生システムは、少なくとも1つのモータを含んでいる。音響の緩衝装置は流れ発生システムの上流に配置される。
【0011】
発明の別の側面は、患者の気道に加圧されたガスを搬送するために患者の顔に連結されるマスクを含んでいる。マスクは、典型的には、ガスを加圧する流れ発生システムを含んでいる。流れ発生システムは少なくとも1つのモータを含んでいる。少なくとも1つの流失穴は、マスクの外部とマスクの内部の間における流体の連絡を流れ発生システムとは別々に許容する。逆止め弁は、患者による息の吸い込み中に少なくとも1つ流失穴を遮断し、患者による息の吐き出し中に少なくとも1つの流失穴を開放する。
【0012】
発明の1つの側面は、気道陽圧治療を提供するガス運搬システムを含んでいる。患者の気道に加圧されたガスを搬送するために、マスクは患者の顔に連結される。マスクは、マスクに配置された流れ発生システムを含み、流れ発生システムはガスを加圧し、流れ発生装置は少なくとも1つのモータを含む。コントローラは電源制御システムによって少なくとも1つのモータを制御する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
開示のより完全な評価およびそれの付随する利点の多くは、添付図面に関して考慮された時に次の詳細な記述の参照によって一層よく理解されるのと同じく容易に得られるだろう、そこで:
【図1】CPAP装置の背景のプロセスおよび運転器具一式、および模式図である。
【図2】統合された気道内陽圧(PAP)装置の1つの実施形態の透視図である。
【図3】図2の中で描かれたPAP装置についての左側図である。
【図4】図2の中で描かれたPAP装置の分解図である。
【図5A】図2中のPAP装置に電力を供給するために使用されるかもしれない電源装置の透視図である。
【図5B】図5Aの中で描かれた電源装置と共に使用されるコネクターについての詳細な図である。
【図6A】図2のPAPユニットと共に使用されるかもしれない流れ発生装置の正面図である。
【図6B】図6Aの中で描かれた流れ発生装置のA−A線に沿って得られた断面図である。
【図6C】図6Aの中で描かれた流れ発生装置のA−A線に沿って得られた断面図である。しかし図6Aの中で描かれた流れ発生装置を運転するために使用されるモータに接続されたギヤーシステムを含む。
【図7A】図2の中で描かれたPAPユニットのガス流れ経路の模式図である。
【図7B】図2Aの中でA−A線に沿って得られた断面図である。
【図8】図2の中で描かれたPAPユニットと共に使用される典型的な音響の緩衝装置についての詳細な図である。
【図9】流れ発生装置がマスク部分(患者インターフェース)に分離可能に連結することができるPAPユニットの実施形態の透視図である。
【図10A】基礎ユニットにつながれた分離可能な流れ発生装置を描く。流れ発生装置は、代替のマスク・ユニットへの接続用のホースに順番に接続される。
【図10B】基礎ユニットにつながれた分離可能な流れ発生装置を描く。流れ発生装置は、代替のマスク・ユニットへの接続用のホースに順番に接続される。
【図11】図2−10、および12に記述されるようなPAPユニットのための一般的なシステムの概要である。
【図12】ここに記述された様々なPAPユニットの実施形態のための電力管理の1つの実施形態を描くフローチャートである。
【実施形態の詳細な説明】
【0014】
今図面を参照し、そこでが、参照数字がいくつかの図面の全体にわたって同一か対応する部分となるように選定される。
【0015】
図1は、流れ発生装置120が電子コントローラ122によって制御された圧縮器124を含んでおり、それは圧縮器124に直接引っ張って行かれた周囲空気130の流量および圧力をセンサー126を介してモニターするCPAP装置の背景を描く。図1の中で示されたように、周囲空気は、空気入り口128を介して流れ発生装置120に直接引っ張って行かれる。
【0016】
最も一般的な実施形態では、流れ発生装置120は、交流(AC)電源を、ACを直流(DC)電源112にしたものを使用して作動される。典型的な家庭の出口110経由で供給されたACは、電源112内で最終的に発生装置120を運転するDC電力に結局される。時々、電源は流れ発生装置の囲い120内に組込まれる。 さらに、流れ発生装置120を運転するために使用されるDC電力は、別の供給(例えば自動車上のライター・タイプDC電力ポート116) あるいは図1の中で示されるようなDCバッテリーパック114によっても供給されてもよい。
流れ発生装置120は、例えば、図1中で示されるような接続132を介して圧縮器124の出口に接続された加湿機134を含んでいてもよい。患者に最終的に供給される加圧されたガスに湿気を供給するために、加湿機は、一般に貯蔵所(示されない)に接続される。 ある場合には、患者に供給された湿気の量が睡眠期間当たり700mlの範囲内にあるかもしれない。
【0017】
図1の中で示される従来のCPAPユニットは、さらにヒーター136を含んでいてもよい。ヒーター136と結合する加湿機134は、調節ユニット133を含む。結局は、コネクター135のようなコネクターによって、ホース138は、典型的にはマスク140上のコネクター145に接続される。ある場合には、コネクターが肘継手143を含んでいてもよい。また、コネクターはそれ自体旋回するかもしれない。マスク140は、典型的には患者の息の吐き出しのための穴を含んでおり、その穴は一般に「流失穴」と呼ばれる。図1中で、流失穴144は、息の吐き出し中にマスク140から離れるようにガスが排出されることを許容する。典型的には、流失穴144は、単にマスクの外部と流動的に接続されたマスク内部に位置される1つ以上の開口である。
【0018】
マスクは、典型的には、より固いシェル142に接続されたクッション表面146を含み、マスクは柔軟なひも148によって患者の頭に付けられている。
【0019】
以前に議論されたように、ホース138のようなホースを使用する場合、ある困難が含まれている。従って、ここに示されたPAPユニットでホース138のような接続に対する依存を低減することは有益である。
図2は統合PAPユニット1122について記述する。図2の中で描かれた統合されたPAPユニット1122は、堅いマスク・シェル216に接続されるか、堅いマスク・シェル216で包まれており、そして流れ発生ふた242で覆われている流れ発生装置220を含んでいる。堅いマスク・シェル216および/または流れ発生ふた242は、典型的には、プラスチックか軽量の金属から形成される。例えば、これらの構成要素はポリスチレン、ポリカーボネート、ポリビニル・カルボナート、ポリプロピレンなどで構成されてもよい。1つの実施形態では、上に言及された構成要素の1つ以上は透明である。
図2の中で描かれた実施形態の中で、電源囲い244(それはバッテリーを含んでいてもよい)はひも212によって統合PAPユニット1122に接続される。ひも212は、電源244が患者の首の後ろの位置で支持されるかもしれないように、調整可能としてよい。好ましい位置が首ではあるが、腕、肩、腰、胸などような他の位置も使用されてもよい。1つの実施形態では、冷却供給導管248は、統合PAPユニット1122から電源244にガスを供給する。この配置の1つの利益は、例えば、電源244がバッテリーあるいは電力のための燃料電池を含んでいる場合、統合PAPユニット1122が使用されている時に生じた熱は、電源244の寿命を保存し、かつ患者の快適さを増加させるように、消散されるかもしれません。 供給された冷却(cooling)の有効性を増加させるために、電源244は図2の中で示されるような穴250を含んでいてもよい。導電体246は、典型的には、ひも212に沿って続き、統合PAPユニット1122に電力を供給するために最終的に統合PAPユニット1122に接続します。ひも212は、例えば、図2、および図5Aのより詳細な記述にある、ひもコネクター213を介して、統合PAPユニット1122から分離可能であってもよい。
【0020】
統合PAPユニット1122は、図2の上部に示されるようにヘッドレストアセンブリ214によってさらに支持されてもよい。ヘッドレストアセンブリは、典型的には、患者の頭に対する圧力を増加、あるいは減少させように、回転可能および/または貫くことが可能なヘッドレスト調整装置215を含み、その結果、統合PAPユニット1122が、患者の鼻領域、口領域あるいはそれらの両方を横切るように堅くぴったり嵌る。ヘッドレストアセンブリは上部のひも210によって患者の頭に固定されてもよい。典型的には、上部のひも210は、患者の頭の周囲に合わせて調節するために調整可能であり、および/または弾性を有する。更に、ヘッドレストアセンブリ214は、患者の快適さを増加させるために、図2の中で示されるようなヘッドレストクッション217を含んでいてもよい。別の実施形態では、ヘッドレストは、ヘッドレストクッション217中で額と接触する、ある複数のセンサーを含んでいてもよく、当該複数のセンサーは、脳活動を測定するための睡眠ポリグラフ検査の中で使用されるそれらのセンサー、および/または、運動、加速、皮膚発汗、湿度、神経の電気的活動を感知するセンサーで、それのセンサー活動が、その後、流れ発生装置220のコントローラ1168に実況解説されるようなものである。
【0021】
ヘッドレストアセンブリ214より下の統合PAPユニット1122のエリアは、患者の顔に連結されるように構成される。この点では、患者インターフェース・クッション218典型的には規格に応じて作成された(compliant)の材料で構成される。一例において、準拠の材料はシリコーン、ゲル、泡(foam)、あるいは別のそのような準拠の材料、を含んでおり、また統合PAPユニット1122の余りと、患者の顔との間の比較的ガスを漏らさないインターフェースを形成するように構成されます。まだ別の実施形態では、このクッションは、脳活動を測定するための睡眠ポリグラフ検査の中で使用されたセンサーおよび/または運動、加速、皮膚発汗、湿度、神経電気的活動を感知するセンサーで、それのセンサー活動が、その後、流れ発生装置220のコントローラ1168に実況解説されるような複数のセンサを含んでいてもよい。
【0022】
図2の中で示される統合PAPユニット1122は、典型的には、統合PAPユニット1122への、O2、医薬的な物質、および/または湿気のような補助ガスの導入のための補助ガスポート219を含んでいる。追加的にあるいは代替的に、補助ガスポート219は、統合PAPユニット1122内のガスに関するデータを集めるために使用されるセンサーを受容するために使用されてもよい。例えば、そのデータは、酸素レベル、CO2レベル、圧力、音響的な振動、窒素レベル、硝酸メチルレベル、ガスの流速、排ガス体積(gas volume displacement)、温度、統合PAPユニット1122の相対的位置、運動、加速、皮膚発汗、湿度、神経の電気的活動、統合PAPユニット1122に送られたあるいは統合PAPユニット1122から送られた赤外線信号、他のそのような情報、の1つ以上を含んでいてもよい。図2中で示されて、補助ガスポート219は、統合PAPユニット1122の底に配置されるが、例えば側面の位置など、統合PAPユニット1122上の他の位置が使用されてもよい。図2中で補助ガスポート219に隣接しているのは、パワー/データ接続コンセント252であり、それは、リモート・コントロール(リモコン)1014および/またはコンピューターおよび/または代替的電源からのケーブルを受け入れるために使用されてもよい。例えば、統合PAPユニット1122の使用中あるいはその使用の後に、統合PAPユニット1122上に配置されたコントローラによって記録されたデータは、内科医による分析のためにダウンロードされてもよい。このデータは、補助ガスポート219内で接続されたセンサーあるいは統合PAPユニット1122の別のエリアで配置されたセンサーによって測定された上記のパラメータと関連していてもよい。したがって、時間に関するパラメータ・レベルは統合PAPユニット1122に記録され、統合PAPユニット1122の外部でグラフなどが描かれる(plotted)されてもよいし、さもなければ分析されてもよい。1つの実施形態では、時間に対する(verses time)気流および/または圧力の関係はグラフなどに描かれ(plotted)てもよいし、統合PAPユニットが患者の睡眠時の困難を治療したかどうかを決定してもよい。
図2の中で描かれた統合PAPユニットとして、コントローラを含んでいてもよく、統合PAPユニット1122を着用している患者による容易なアクセスのためにコントロール・ボタンに222を設けることは多くの場合有益である。1つの実施形態では、コントロール・ボタン222は、上部のエリア(典型的には患者の鼻領域と並んでいる)に配置される。しかしながら、ユーザの好みによって、他のエリアが便利かもしれず、また、コントロール・ボタン222の位置は統合PAPユニット1122の上部の部分に制限されない。
【0023】
図2の中でさらに示されたように、統合PAPユニット1122はIR(赤外線)伝送/受信装置を含んでいてもよい。この装置は上記データを送信するために使用されてもよい。追加的にあるいは代替的に、IR装置224は、例えば、テレビの操作に使用されるリモート・コントロール(リモコン)に類似のリモート・コントロールによって、統合PAPユニット1122の動作を制御するために使用されてもよい。この配置の1つの利益は、患者の顔の上に着用されている間で、潜在的に患者がうつぶせの状態にあるときでも、患者が統合PAPユニット1122を都合よく制御できるかもしれないということである。
【0024】
図2の中でさらに示されたように、周囲空気は、流れ発生装置取入穴228のような穴を通る流れ発生装置取入穴流れ経路232を通過するだろう。流れ発生装置摂取穴228は、順番に、流れ発生装置ドア226のような流れ発生装置摂取ドアに配置されてもよい。この配置の1つの利益は、流れ発生装置摂取ドア226の置換によって流れ発生装置摂取穴のサイズが変更されてもよいということである。この配置の別の利益は、摂取フィルタ316を時々交換するために、流れ発生装置摂取ドアを開くことができるということである。1例において、流れ発生装置摂取ドア226は、流れ発生装置摂取ドアラッチ230を介して、統合PAPユニット1122の残余(remainder)に接続される。
統合PAPユニット1122は、さらにガス流切替え器234を含み、統合PAPユニット1122の内部から、独力(unassisted)呼吸穴238を介したユニットの外部へ、患者から吐き出されたガスの流れを切り替えるために使用される。さらに、統合PAPユニット1122は、典型的には、絶えず操作可能な流失穴236を含んでいる。言い換えると、流失穴236は、統合PAPユニット1122の通常動作の間は、開いたままである。1つの実施形態では、独力(unassisted)呼吸穴238は、後で記述されるフラップか逆止め弁によって規制される。逆止め弁は、圧縮器による加圧中および患者による吸気中に独力の呼吸する穴を覆い、患者による息の吐き出し中に独力の呼吸する穴238を開く。流れ発生装置によって生成されたガス圧力は、患者による吸気および息の吐き出しと結合して、逆止め弁に状態変化をもたらす。言いかえれば、逆止め弁が緩んだ位置にある場合、逆止め弁は流れ発生装置の出口を覆う。しかしながら、流れ発生装置が運転中である場合、流れ発生装置によって生成された圧力は逆止め弁を独力呼吸穴238に押しつけて、それにより、穴を閉じるとともに、統合PAPユニット1122の外部からかなり大きい体積の空気を吸い込むことなく、主として流れ発生装置を通り抜けるガスを吸い込むことを可能にする。次に、患者が息を吐き出す場合、統合PAPユニット1122内の圧力の増加は、流れ発生装置によって生成された圧力に打ち勝ち、吐き出されたガスが統合PAPユニット1122の外部に向かう流失穴を通って漏れ出すことを許容する。流れ発生装置によって圧力が生成される間はいつでも、逆止め弁のフラップは開くように力を受ける。したがって、吐き出されたガスが流れ発生装置を逆向きに通り抜けることがそれほどありそうでないか或いは実質的に妨げられます。流れ発生装置が逆止め弁のフラップを開くのを強要する十分な圧力を提供しない場合、独力呼吸穴238の覆いが解除され、患者はこれらの同じポートを介して自由に呼吸できる。
フラップが流れ発生装置に対して閉じている場合、独力呼吸穴238は、統合PAPユニット1122の内部と統合PAPユニット1122の外部との間の直接の伝達(communication)を許容する。
【0025】
図3は、図2の中で示される統合PAPユニット1122の側面図を示す。図2からのある参照番号は、図3の中で繰り返され、もし必要なければさらに議論はしない。図3中で示されるように、電源244あるいはバッテリー電源1210の代わりの電力を提供するために、電力およびデータ・コネクタ容器(receptacle )252はACアダプター324あるいは自動車の回路アダプター326に接続されてもよい。この配置の1つの利益は、電源244の交換によって、実際的に電力の無制限の供給が利用可能かもしれないことであり、また、たとえユーザがACアダプター324あるいは自動車回路アダプター326に多少拘束されても、これらの構成要素と電力およびデータ・コネクタ容器252との間の接続は、典型的なCPAP装置の中で使用されるホースと比べて比較的薄い。したがって、従来のCPAPユニットと比較して統合PAPユニット1122を使用する場合、患者は一般により卓越した自由な感覚をもつ。
以前に議論されたように、統合PAPユニット1122は、独力呼吸穴238を介してユニットの内部と外部との間の流れを制御する逆止め弁を含んでいてもよい。1つの実施形態では、逆止め弁は、圧縮器416の出口を開き・閉じるために軌道311に沿って移動する切替え器フラップ310を含んでいる。軌道311に沿った上部の位置では、切替え器フラップ310は独力呼吸穴238を閉じる。
図3の中で隠れたラインによって示されたように、統合PAPユニット1122は、典型的には圧縮器312を含んでおり、それは、周囲空気と患者に供給されたガスとの間の圧力の増加を生じる。1つの実施形態では、圧縮器312はブラシレスモータによって運転される。別の実施形態では、圧縮器312は整流子を含むモータによって運転される。ある実施形態の中で、圧縮器312を運転するモータおよび/またはコントローラは、ファラデー箱あるいは他のそのような電磁気の放射を制限する装置で囲まれる。
図3の中で描かれた実施形態の中で、圧縮器312は、流れ発生装置取入ドア226の内部で配置された取入フィルタ316を通って周囲空気を吸引する。その後、空気は、典型的には、音響ダンパー314のような音を減少させる装置のいくつかの形式を通過する。1つの実施形態では、音響ダンパーは図8の中で示される。圧縮器312は、空気の圧力を増加させて、その空気は補助ガスポート219経由で追加のガスと結合してもよいし、結合しなくてもよいし、患者の吸気のために出口416の位置にある加圧ガスの排気と結合してもしなくてもよい。
【0026】
図1の中で示される実施形態の中で、センサー・ボード322は、圧縮器312の下流に配置され、上記した、つまり、圧力、温度、O2レベル、CO2レベルなどパラメータのうちのどんな1つをモニターするために使用されてもよい。
【0027】
赤外線トランシーバ(infrared transceiver)320は、IR(赤外線)伝送/受信レンズ224によって信号を送ることによるリモート・コントロールのような外部装置と通信してもよい。別の実施形態では、無線トランシーバ(radio transceiver)はリモート・コントロールのようなものと通信する。
図4は、図3と図2の中で描かれた統合PAPユニット1122の分解組立図である。分解組立図では、ガス流れ切替え器ガスケット410が薄膜および/または熱交換器とつがう(mates)ことは明白である。1つの実施形態では、薄膜420はポリアミド、ポリプロピレンあるいは水蒸気か液体の水の通行を禁じることができる他のガス浸透性の薄膜で構成されてもよい。上記の配置の1つの利益は、ガスが患者によって吐き出されるとともに、吐き出されたガス内の水蒸気が薄膜420によって遮断されるということである。この点に関し、湿気は集められ、圧縮器312から放出された大気をさらに湿らすために使用されてもよい。このように、従来のCPAP装置用の図1の中で描かれたような外部加湿機の必要を低減するか或いは除去することは可能である。以前に示したように、患者は、従来のCPAPユニットと一緒に用いられるマスクに供給されるガス流を適切に湿らすために、およそ700mlの水蒸気を必要としてもよい。対照的に、上記の薄膜420を用いることで、水蒸気は実際に少なくともある程度まで再利用され、また、外部加湿機による湿度の導入は不必要であってもよい。
図4の中でさらに示されたように、切替え器フラップ、それは典型的には柔軟であり、実質的に平面の構成要素は切替え器フラップ保持器412に付けられてもよい。図4中で示されたように、切替え器フラップ310は、より薄い部分か首を介して切替え器フラップ310の残余の部分に接続された広い部分を含んでいてもよい。このように、切替え器フラップは、切替え器フラップ保持機412に分離可能に接続されてもよいし、着用された時あるいは異なるタイプの実行が望まれる場合、容易に除去されてもよい。
オプションの微粒子のスクリーン414は、圧縮器312の排出部分として図4の中で示される。いくつかの実施形態では、微粒子のスクリーン414は、変わり目継手416をによって圧縮器312の出口部分に接続される。
図3に関して述べると、統合PAPユニット1122は、圧縮器312から放出されたガス中の様々なパラメータを感知するためのセンサー・ボード322を含んでいてもよい。 センサー・ボード322とデータ・コネクタ容器252との間の電子通信を許可するために、統合PAPユニット1122は、典型的には、センサー・ボード322に連結可能なインターフェース418を含んでいる。このように、万一センサー・ボード322が破損されるか、化学的な消耗により終了すれば、センサー・ボード322は容易に交換されてもよい。
【0028】
上記されるように、薄膜420は患者によって吐き出された湿気の障害物として働いてもよい。さらに、薄膜420は、患者によって吐き出されたガスから熱を吸収する熱交換器と取り替えられてもよいし、薄膜420に当該熱交換器を補ってもよい。その後、患者が息を吸い込む時、熱交換器に吸収された熱は、患者の吸気としてのガス流内に放たれる。したがって、図1に記述された従来のCPAPユニットとは対照的に、いくつかの実施形態の統合PAPユニット1122は外部ヒーターを必要としなくてもよい。
【0029】
図5A中で示されるように、電源244は、患者の首の後ろに電源244を止めるためにひも514を使用するバッテリーとひもアセンブリー510の一部であってもよい。あるいは、電源244は、患者の体の他のエリア、例えば、ウエスト、胸あるいは腰の近く、に配置されるかもしれない。さらに、肩または腕の上の位置もまた利用可能である。しかしながら、図5Aの中で描かれた実施形態の中で、ひも514は患者の首の後ろの位置に電源244を配置するために用意される。統合PAPユニット1122と電源244との接続および分離を容易にするために、迅速に接続する、あるいは、他の容易に取り外し可能なコネクターが使用されてもよく、例えば、コネクター512は、520と522の電気的接続の迅速な連結を許容する叉(prongs)を含んでいてもよい。以前に議論されたように、統合PAPユニット1122からの加圧されたガスは電源244を冷やすために使用されてもよい。図5Aの中で示される例で、オス付属機器518は、電源244に冷却供給導管248を接続する。オス付属機器518は統合PAPユニット1122と接続するように移動可能に構成される。冷却供給導管248によって電源244に供給された空気は、放出された冷却空気経路524に沿った冷却穴250を経由して電源244から漏れてもよい。典型的には、患者の快適さを保つために、空気経路524は、患者の体から遠ざけて、例えば、冷却穴250から伸びる矢印によって図5Aの中で示されるように、首から遠ざけて、向けられるだろう。
【0030】
図5Aの中でさらに示されるように、電力を電源244から統合PAPユニット1122に分配するために、導電体246は、電気的コネクター520と連結される。電気的コネクター520は、バッテリーひも冷却および電気的オス・コネクタ516上に配置され、それは、流体接続と同様にひも514と統合PAPユニット1122との間の機械的な接続と、電源244へ向かう/電源244からの電気的コンダクタンスと、の両方を兼ね備えてもよい。したがって、流体接続および電気的接続には、比較的小さいストレスがかけられる。
1つの実施形態では、流体および電気的な接続は省略され、また、ひも526は単独で、つまり純粋に機械的な接続として、設けられる。
【0031】
図5Bは、バッテリー・ストラップ冷却および電気的オス・コネクタ516のための機械的な接続の詳細な図である。図5Bの中で示されたように、オス乳首530は統合PAPユニット1122との流体接続内に電源244を置くために使用されてもよい。統合PAPユニット1122から加圧された空気は、加圧されたガス・パッチ(patch)534内に配置された導管532を通過する。1つの実施形態では、加圧されたガス・パッチ(patch)534は、加圧されたガス・パッチ523と統合PAPユニット1122との間の密閉効果を生じるために多少弾力のある材料から作られる。機械的なコネクターに適所に掛けがねをかけるかロックするために、バッテリー・ストラップ冷却および電気的オス・コネクタ516は、コネクター・ラッチ536を含んでいてもよく、図5B中で示されるように、それは適所にロックする。バッテリー・ストラップ冷却および電気的なオス・コネクタ516のとがっている部分に対する加圧は、このコネクターの開放を許可するだろう。
【0032】
図6Aは回転式コンプレッサ610および関連するモータ640を描く。モータ640は羽根車612を回転させる。意図した流れのタイプによって、異なる羽根車612が使用されてもよい。例えば、いくつかの適用では、羽根車612の翅脈(veins)は取り除かれ(swept)てもよい。他の適用では、羽根車 612の翅脈は直線でもよく、つまり、まっすぐな放射状である。図6A中で示されたように、矢616は、羽根車612の回転の方向を明らかにし、また、矢614は、羽根車612によって圧縮されるガスの流れる経路を示す。図6Aの中で示される実施形態の中で、翅脈618は直線である。しかしながら、以前に言及したように、これらの翅脈は適用に依存して一掃されてもよい。どんな場合も、圧縮ガスは加圧された排気ガス620としてエグゾースト・ポート619経由でロータリー・コンプレッサ610を出る。
【0033】
図6B中の断面図の中で示されたように、比較的低圧にあるガス取入経路630は、回転式コンプレッサ610の中央領域の方へ配置される。回転式コンプレッサ610の様々なレベルの効率は、排気羽根車の羽根幅638、取入羽根車の羽根幅632、および囲い板(shroud)/羽根車のクリアランス644、に依存して達成されるだろう。図6Bの中でさらに示されたように、一般にトランペット状の圧縮器の囲い板(shroud)636は、羽根車 612を収容するとともに排気収集管642を含み、それは圧縮排気ポート619経由で排出される前の加圧されたガスを受け取る。
【0034】
図6Cは、モータ640と羽根車612の間で配置されるギアボックス650以外は図6Bの中で示されるものと同様の配置を描く。ギアボックスは、モータ640上のアウトプット・シャフトの回転速度に関連する羽根車の回転速度を「増加」してもよい。言いかえれば、羽根車は、モータ640のアウトプット・シャフトより大きな回転速度で回転するだろう。
【0035】
[0065] モータ640が整流子を含んでいるタイプである場合、ギアボックス650はモータ640と共に最も頻繁に使用されるだろう。しかしながら、モータ640がブラシレスタイプでも、ギアボックス650はモータ640と共に使用されてもよい。
【0036】
図7Aは、患者からの吸気−排気のためのガス経路を描く。図7Aの中で示されたように、「独力の(unassisted)」呼吸流れ経路は矢712によって示される。統合PAPユニット1122によって加圧されない場合、この流れ経路が使用される。
さらに、図7A中で同じく示されるのは、圧縮器排経路716である。この矢によって示されるように、ガスは、薄膜/熱交換器420を通って患者の顔(つまり鼻領域か口)への放出される。以前に示したように、統合PAPユニット1122のいくつかの実施形態は鼻領域でのみ連結されてもよい。他の実施形態は鼻領域および口領域で連結される。さらなる実施形態は目、鼻領域および口領域を覆う。
【0037】
矢718は正常な使用(つまり、統合PAPユニット1122が作動しているときに、圧縮器は、患者に向けられたガスを加圧する)の間の、吸気および排気の流れる経路を描く。
【0038】
図7Bは、流失および独力呼吸穴の断面図を描く。図7Bの中で示されたように、圧縮器排気フラップ座720は圧縮器の出口を閉じるために切替え器弁フラップ310に接する。切替え器弁フラップ310のこの状態は、例えば、圧縮器が電源オフされた場合、圧縮器によって生成された圧力が切替え器バルブ・フラップ310の弾性の抵抗に打ち勝つことができないときが典型的である。
【0039】
図7Bの中でさらに示されたように、切替え器弁フラップ310は「上」位置に配置されてもよく、それは独力呼吸穴弁座722と切替え器弁フラップ310との間の当接接触を生ずる。切替え器弁フラップ310のこの状態は、患者が息を吐き出すときに生ずる。
【0040】
図8は、音響ダンパー314についての横断面図を描く。図8の中で示されたように、遠回り流れ経路810は、様々なオーバーラップ部分を提供するために前後に曲がっている。この配置の1つの利益は高周波であり、典型的にはそれは一般に直線に伝わり、ベクトル816によって示されるように遠回り内部流れ経路810内でバウンドする。このようにして、取入側の圧縮器の翅脈(veins)の端によって生成された雑音を抑えてもよい。言いかえれば、音響的な放出814は、回旋状の経路820内でまわりにはねて、例えば、取入フィルタ316を経由して、統合PAPユニット1122を出る前に大幅に縮小されるでしょう。1つの実施形態では、内部空気ガス経路810は、音響的な吸収材料818、例えば重合体かゴム、によって境界が決められる(bounded)。
図8は、分離可能な流れ発生装置912がマスク構造918に連結することができる統合PAPユニット1122の1つの例を描く。言いかえれば、流れ発生装置は専用の締める装置によってマスク構造918に取り付けたりマスク構造918から分離してもよい。例えば、ラッチ916は、分離可能な流れ発生装置912をマスク構造918に固定するために使用されてもよい。更に、ヒンジ、より好ましくはマスク構造918から分離可能なヒンジ910が、分離可能な流れ発生装置とのさらなる連結に使用されてもよい。上記配置の1つの利益は、与えられたマスク構造と一緒に、異なる流れ発生装置912が使用されてもよいということである。さらに、マスク構造が患者によって保持されている間に、分離可能な流れ発生装置912は点検修理のためにサービス・センターへ送られてもよい。さらに、分離可能な流れ発生装置912は、いくつかの実施形態の中で、マスク構造918から取り除かれ、据え付けられた基礎ユニット1010(図10A中で示される。)に接続されてもよい。例えば、分離可能な流れ発生装置912をマスク構造918から引き離すために、分離可能な流れ発生装置912は、所定の角度線14を通って傾けられてもよい。その後、分離可能な流れ発生装置912は、図10B中で示されるような第2のマスク・ユニット140にガスを供給するために据え付けられた基礎ユニット1011へ連結されてもよい。このように、据え付けられた基礎ユニットは比較的単純な装置でもよく、また、分離可能な流れ発生装置912に含まれた構成要素はすべて、マスク構造と直接に接して共に使用されてもよいし、あるいはホース1016および第2のマスク140を介して間接的に共に使用されてもよい。
据え付けられた基礎ユニットは、専用品か再充電可能なバッテリー1011を含んでいてもよい。さらに、据え付けられた基礎ユニット1010は、典型的には、ACアダプター324あるいは自動車のDC回路アダプター1020に連結されるための基礎上の接続1012を含むだろう。
【0041】
ドッキングの容器(receptacle)1013は、典型的には分離可能な流れ発生装置912および/または、リモート・コントロール1014(それはドッキングの容器1013内で充電される)を受け入れる。典型的には、分離可能な流れ発生装置912を制御するために使用されてもよいリモート・コントロール1014或いは、一般に、統合されたPAPユニット1122は、矢1030によって示されるようにドッキング容器1013に挿入可能で、且つドッキング容器1013から除去可能でしょう。
【0042】
図11は、本発明の1つの例の模式的なシステムを例証する。この例において、統合PAPユニット1122がヒト・マスク・インターフェース結合1112を通じてヒトにはり付けられる場合、ヒト1110は統合PAPユニット1122と相互作用する。排出ガスおよび吸気ガス1120は、睡眠障害の治療で呼吸を支援する目的のための装置1122を通して送られる。もし圧縮器312からの気流に関して234の切替え器弁が閉じた位置にある場合、ガス1120は、最初に、薄膜420を通して双方向に送られ、さらに、センサー322、流れ経路1124および712を通るように送られる。もし圧縮器312からの気流に関して234の切替え器弁がある開位置にある場合、ガス1120は、典型的には、第2に、オプションの薄膜/熱交換器420を通して双方向に送られ、さらに、センサー322、および流れ経路1124および233を通るように送られる。ガス1120および232によってセンサー322が作動されるときに電気的信号が生成され、それによって電気的信号がコントローラ1168に伝えられる。コントローラは、典型的には、メモリ(光学的或いは磁気的メモリ、例えばRAM、ROMあるいは他の確実な、非一時的な媒体)、および典型的にはメモリ上に格納される実行可能なソフトウェア・コードを含んでいる。また、センサー322からの信号はソフトウェアを使用してコントローラによって計算され、それは圧縮器312のアウトプットの制御に帰着する。
【0043】
圧縮器312の取入口が周囲の空気232を摂取するときに、空気、そして任意に他のガスは、圧縮器によって加圧される。周囲の空気232は、統合PAPユニット1122の取入口の位置で低圧を経て、そして低圧の空気は、ふた242を通って任意のフィルタ316を通り、それによって空気は、聴覚のダンパー314によってさらに摂取され、最終的に圧縮器312の取入口に伝達される。圧縮器312はこの同じ空気(そして任意に他のガス、薬あるいは化学物質)をその羽根車に吸引し、そこで回転エネルギーからその空気に遠心力が作用し、結果として生じる空気が圧縮されるとともに切替え器234に入るように排気され、さらに空気経路1124を通ってオプションのセンサー322に作用し、そこで加圧された空気はオプションの薄膜420を通って、ヒト1110の気道内へ移動する。
【0044】
電源244(それは1つ以上のバッテリーでもよい) あるいはACアダプタ1018にによって電力供給されたときに、統合PAPユニット1122は作動する。バッテリー源は、典型的には、流れ発生装置内に取り囲まれた内蔵電池源1176、電源に配置されたバッテリー244、外部電源1210、および/または自動車アダプタ1020を通した自動車のDC電流、を含んでいる。上記の構成要素のうちのどの中でも使用されるバッテリーは、再充電可能か、再充電不可能なタイプでもよい。もし再充電可能な場合、バッテリーは、装置1112の電気回路によって自由に充電することができる。以前に議論されたように、電源244は加圧ガス冷却源532を含んでいてもよい。
【0045】
ACアダプタ1018はAC電力1152を受け取り、変換されたDC電力を生じるAC−DC整流器とともに前記電力で作動し、それによってDC電力調節器1155によって調節される。
【0046】
コントローラに電力調節器を組み入れることは時々望ましい。流れ発生装置912内でコントローラの軽量・小型化を達成するために、電力調節器は、むしろACアダプタ1018内にある。ACアダプタ1018の別の実施形態では、POTSモデム1148は、電力調節器1155から電力供給されるアダプタ内に組込まれる。さらに、電力調節器1155によって電力が供給されたワイヤレス・ネットワークWiFiモジュール1150は、ACアダプタ1018に組み入れることができる(あるいは、POTSモデム1148およびACアダプタ1018と一緒に)。
【0047】
POTSモデム1148およびWiFiネットワーク・モジュール1150は、装置1122と、およびさらに、赤外線リンク1156、無線Bluetooth(登録商標)通信1158、他の無線周波数通信および有線電気通信1162を含む通信方法の任意の1あるいはコンビネーションを用いる装置のコントロール1168と、通信する。同様に、リモート・コントロール1014は、装置1122と、さらに、赤外線リンク1156、無線Bluetooth(登録商標)通信1158、他の無線周波数通信および有線電気通信1162を含む通信方法の任意の1あるいはコンビネーションを用いる装置のコントロール1168と、通信する。
治療中に記録される運転情報および出来事に起因し、コントローラ1168によって記録されるデータは、典型的には、例えば、流れ発生装置120の1つ以上の第1の除去可能なフラッシュ・メモリカード1170と、リモート・コントロール1014の第2の除去可能なフラッシュ・メモリカード1170と、アダプタ1018の3番目の除去可能なフラッシュ・メモリカード1170と、POTSモデム1148と、WiFiモジュール1150と、に伝えられる。
【0048】
POTSモデム1148は、さらに電話システムに接続された加入電話回線1146によって外部と通信してもよい。WiFiネットワーク・モジュール1150は、加入電話回線1146、携帯電話ネットワーク1172、およびメディア網ケーブル1174の1つ以上によってさらに通信することができる、ワイヤレス・アクセス・ポイントおよび無線モデム1142によって受け取られる無線信号1144によって対応するワイヤレス・ネットワーク内で通信される。さらなる通信は、セルラー・ネットワーク1172上のACアダプタ1018のセルのデータ・モジュール1138によって達成されてもよい。
【0049】
記録されたデータの分析は、典型的に、加入電話回線1146さらにまた電話システム、インターネット・モデムそして次にインターネット・ネットワークへのWiFiネットワーク信号、携帯電話ネットワーク1172およびメディア網ケーブル1174の1つ以上の通信ルートを通して外部的に送信されるデータ上で、統合PAPユニット1122の外部で、行なわれる。
統合PAPユニット1122は、典型的には、内部マイクロホン1136、内部スピーカー1134、外部マイクロホン1130、外部スピーカー1132、マイクロホン端子1126およびスピーカー・ジャック1128、の1つ以上のオーディオ能力を含み、それらのすべてはコントロール1168と通信し、それによって、マイクロホン端子1126およびスピーカー・ジャック1128はさらに、外部のオーディオ能力のある装置の共通のインプットおよびアウトプットと通信する。マイクロホン端子1126およびスピーカー・ジャック1128の1つ以上もまた、一般に知られた1つの組み合わせジャックへ組み合わせることができる。
【0050】
図12は、統合PAPユニット1122に使用可能な電極管理の配置の1つの例を描く。 図12中で示されたように、ステップS1210で電力が供給される場合、コントローラはステップ1220において、供給された電力がAC電力かDC電力であるかを決定するだろう。さらなる実施形態では、電力がDC電力である場合、バッテリーが接続されたかどうかの決定がなされる。このステップはステップS1230の中で示される。もしバッテリーがDCの電力を供給すると決定される場合、バッテリーはステップS1240の中で充電される。さらに、決定は、所定の長さの時間分に持続するのに、十分な充電(charge)をバッテリーが含んでいるかどうかに関してなされてもよい。例えば、バッテリーが12時間の運転に対して十分な充電を持っており、患者が8時間眠ると予想される場合、統合PAPユニット1122は成功裡にこの患者のための睡眠周期を完成することができる。しかしながら、バッテリーが4時間の運転のみに十分な充電を有する場合で、患者が8時間眠るつもりである場合、統合PAPユニット1122内に配置されるコントローラがPAPユニットが睡眠周期の完成のための十分なバッテリー電力を持っていないことを示す警告信号を提供することが望ましい。上記の問題を改善するために、あるいは一般にDC電力が単独で加えられる場合に、統合PAPユニット1122は、電力保存モードで運転されるかもしれない。例えば、統合PAPユニット1122がステップS1260の中で描かれた前記会話モード(conversation mode)にある間、データの記録、無線の発信あるいは他の任意の運転は停止されてもよいし低減されてもよい。このように、バッテリー内の力は保存されてもよいし、患者に利用可能な運用期間が延長されてもよい。あるいは、ACアダプターが統合PAPユニット1122に電力を供給すると決定される場合、ユニットは、ステップS1250の中で示されるような非電力保存モードで運転されるかもしれない。
したがって、上述の議論は、本発明の単に典型的な実施形態を示すとともに記述する。当業者によって理解されるように、本発明はそれの精神あるいは本質的特質から外れずに、他の特定の形式で具体化されるかもしれない。従って、本発明の開示は、他のクレームと同様に例証となるが発明の範囲を制限しないように意図される。発明の主題事項でないものは公に捧げられるように、前記開示は、ここでの教示の容易に認められるあらゆる変形例、定義、一部には、上述の請求項の用語の範囲を含む。
【関連出願の相互参照】
【0001】
この出願は、2009年12月19日に提出された61/288,290、2009年10月20日に提出された61/253,500、そして2010年2月3日に提出された61/301,151、の番号番号の米国仮出願の35 U.S.C.§119(e)の下の優先権の利益を請求する。仮出願番号61/288,290、61/253,500および61/301,151の全内容は、参照されることによってここに組込まれる。
【背景技術】
【0002】
【技術分野】
【0003】
現在の開示はガス運搬システムに関係がある。ガス運搬システムの1つの例は患者の睡眠期間中における気道内陽圧治療を提供する。
【関連技術の説明】
【0004】
「背景」記述は開示の文脈を一般的に示す目的でここに提供される。現在発明者として示された仕事は、それがこの背景セクションに記述される程度において、出願時に先行技術として不適切な説明の側面と同様に、明白あるいは暗にのどちらでも、本発明に対する先行技術として認められることはない。
【0005】
ある個人は睡眠時に気道の崩壊か妨害により困難呼吸になる。例えば、睡眠時に身体が緩むとともに、眠っている個人の上部気道が部分的にあるいは完全に崩壊するとき、睡眠時に呼吸を妨害するように妨害的睡眠無呼吸(OSA)を生じるかもしれない。この条件は、太り過ぎの個人、大きな首を持った個人、あるいはアルコールを乱用する個人において特に一般的である。
【0006】
上に言及した健康状態の1つの治療法は持続性気道陽圧装置(CPAP)の適用である。CPAP装置は、典型的には、柔軟なホースによってマスク・ユニットに接続されるとともに患者のベッドの近くに置かれた基礎ユニットを含む。柔軟なホースによる基礎ユニットへの接続でもたらされる困難性により、CPAPユニットによる治療に従うこと(compliance)が多くの場合最適とは言い難い。例えば、患者の移動はホースによって制限される。さらに、状態の変化に応じた逆方向への加圧あるいは感覚に関する遅延時間は、ホースによって引き起こされるかもしれない。さらに、基礎ユニットは、基礎ユニットとマスク・ユニットとの間の圧力低下を克服するために、より大きな送風機ユニットを要求するかもしれない。大きな送風機ユニットは、ある場合には、不適当なレベルの雑音を発する。
従って、添付の請求項で詳述された本開示および実施形態は、OSAのための伝統的療法に関する上に言及した困難を1つ以上改善するかもしれない。
【発明の概要】
【0007】
先の段落は一般的な序論の目的で提供されており、次の請求項の範囲を制限するようには意図されない。記述された実施形態は、さらなる利点と一緒に、添付図面を結合して取り込んだ、次の詳細な記述への参照によって最も理解されるだろう。
【0008】
発明の1つの側面は、患者の睡眠時に気道陽圧治療を提供するガス運搬システムを含んでいる。この側面では、システムは、患者の気道に加圧されたガスを搬送するために患者の顔に連結されるマスクを含んでいる。システムは、マスクに分離可能に直接連結されて、ガスを加圧する流れ発生システムをさらに含んでいる。
【0009】
ガス運搬システムの別の側面は、患者の気道に加圧されたガスを搬送するために患者の顔に連結されるマスクを含んでいる。マスクは、典型的には、ガスを加圧する流れ発生システムを含んでいる。流れ発生システムは少なくとも1つのブラシレスモータを含んでいる。
【0010】
ガス運搬システムの1つの側面は、患者の気道に加圧されたガスを搬送するために患者の顔に連結されるマスクを含んでいる。マスクは、典型的には、ガスを加圧する流れ発生システムを含んでいる。流れ発生システムは、少なくとも1つのモータを含んでいる。音響の緩衝装置は流れ発生システムの上流に配置される。
【0011】
発明の別の側面は、患者の気道に加圧されたガスを搬送するために患者の顔に連結されるマスクを含んでいる。マスクは、典型的には、ガスを加圧する流れ発生システムを含んでいる。流れ発生システムは少なくとも1つのモータを含んでいる。少なくとも1つの流失穴は、マスクの外部とマスクの内部の間における流体の連絡を流れ発生システムとは別々に許容する。逆止め弁は、患者による息の吸い込み中に少なくとも1つ流失穴を遮断し、患者による息の吐き出し中に少なくとも1つの流失穴を開放する。
【0012】
発明の1つの側面は、気道陽圧治療を提供するガス運搬システムを含んでいる。患者の気道に加圧されたガスを搬送するために、マスクは患者の顔に連結される。マスクは、マスクに配置された流れ発生システムを含み、流れ発生システムはガスを加圧し、流れ発生装置は少なくとも1つのモータを含む。コントローラは電源制御システムによって少なくとも1つのモータを制御する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
開示のより完全な評価およびそれの付随する利点の多くは、添付図面に関して考慮された時に次の詳細な記述の参照によって一層よく理解されるのと同じく容易に得られるだろう、そこで:
【図1】CPAP装置の背景のプロセスおよび運転器具一式、および模式図である。
【図2】統合された気道内陽圧(PAP)装置の1つの実施形態の透視図である。
【図3】図2の中で描かれたPAP装置についての左側図である。
【図4】図2の中で描かれたPAP装置の分解図である。
【図5A】図2中のPAP装置に電力を供給するために使用されるかもしれない電源装置の透視図である。
【図5B】図5Aの中で描かれた電源装置と共に使用されるコネクターについての詳細な図である。
【図6A】図2のPAPユニットと共に使用されるかもしれない流れ発生装置の正面図である。
【図6B】図6Aの中で描かれた流れ発生装置のA−A線に沿って得られた断面図である。
【図6C】図6Aの中で描かれた流れ発生装置のA−A線に沿って得られた断面図である。しかし図6Aの中で描かれた流れ発生装置を運転するために使用されるモータに接続されたギヤーシステムを含む。
【図7A】図2の中で描かれたPAPユニットのガス流れ経路の模式図である。
【図7B】図2Aの中でA−A線に沿って得られた断面図である。
【図8】図2の中で描かれたPAPユニットと共に使用される典型的な音響の緩衝装置についての詳細な図である。
【図9】流れ発生装置がマスク部分(患者インターフェース)に分離可能に連結することができるPAPユニットの実施形態の透視図である。
【図10A】基礎ユニットにつながれた分離可能な流れ発生装置を描く。流れ発生装置は、代替のマスク・ユニットへの接続用のホースに順番に接続される。
【図10B】基礎ユニットにつながれた分離可能な流れ発生装置を描く。流れ発生装置は、代替のマスク・ユニットへの接続用のホースに順番に接続される。
【図11】図2−10、および12に記述されるようなPAPユニットのための一般的なシステムの概要である。
【図12】ここに記述された様々なPAPユニットの実施形態のための電力管理の1つの実施形態を描くフローチャートである。
【実施形態の詳細な説明】
【0014】
今図面を参照し、そこでが、参照数字がいくつかの図面の全体にわたって同一か対応する部分となるように選定される。
【0015】
図1は、流れ発生装置120が電子コントローラ122によって制御された圧縮器124を含んでおり、それは圧縮器124に直接引っ張って行かれた周囲空気130の流量および圧力をセンサー126を介してモニターするCPAP装置の背景を描く。図1の中で示されたように、周囲空気は、空気入り口128を介して流れ発生装置120に直接引っ張って行かれる。
【0016】
最も一般的な実施形態では、流れ発生装置120は、交流(AC)電源を、ACを直流(DC)電源112にしたものを使用して作動される。典型的な家庭の出口110経由で供給されたACは、電源112内で最終的に発生装置120を運転するDC電力に結局される。時々、電源は流れ発生装置の囲い120内に組込まれる。 さらに、流れ発生装置120を運転するために使用されるDC電力は、別の供給(例えば自動車上のライター・タイプDC電力ポート116) あるいは図1の中で示されるようなDCバッテリーパック114によっても供給されてもよい。
流れ発生装置120は、例えば、図1中で示されるような接続132を介して圧縮器124の出口に接続された加湿機134を含んでいてもよい。患者に最終的に供給される加圧されたガスに湿気を供給するために、加湿機は、一般に貯蔵所(示されない)に接続される。 ある場合には、患者に供給された湿気の量が睡眠期間当たり700mlの範囲内にあるかもしれない。
【0017】
図1の中で示される従来のCPAPユニットは、さらにヒーター136を含んでいてもよい。ヒーター136と結合する加湿機134は、調節ユニット133を含む。結局は、コネクター135のようなコネクターによって、ホース138は、典型的にはマスク140上のコネクター145に接続される。ある場合には、コネクターが肘継手143を含んでいてもよい。また、コネクターはそれ自体旋回するかもしれない。マスク140は、典型的には患者の息の吐き出しのための穴を含んでおり、その穴は一般に「流失穴」と呼ばれる。図1中で、流失穴144は、息の吐き出し中にマスク140から離れるようにガスが排出されることを許容する。典型的には、流失穴144は、単にマスクの外部と流動的に接続されたマスク内部に位置される1つ以上の開口である。
【0018】
マスクは、典型的には、より固いシェル142に接続されたクッション表面146を含み、マスクは柔軟なひも148によって患者の頭に付けられている。
【0019】
以前に議論されたように、ホース138のようなホースを使用する場合、ある困難が含まれている。従って、ここに示されたPAPユニットでホース138のような接続に対する依存を低減することは有益である。
図2は統合PAPユニット1122について記述する。図2の中で描かれた統合されたPAPユニット1122は、堅いマスク・シェル216に接続されるか、堅いマスク・シェル216で包まれており、そして流れ発生ふた242で覆われている流れ発生装置220を含んでいる。堅いマスク・シェル216および/または流れ発生ふた242は、典型的には、プラスチックか軽量の金属から形成される。例えば、これらの構成要素はポリスチレン、ポリカーボネート、ポリビニル・カルボナート、ポリプロピレンなどで構成されてもよい。1つの実施形態では、上に言及された構成要素の1つ以上は透明である。
図2の中で描かれた実施形態の中で、電源囲い244(それはバッテリーを含んでいてもよい)はひも212によって統合PAPユニット1122に接続される。ひも212は、電源244が患者の首の後ろの位置で支持されるかもしれないように、調整可能としてよい。好ましい位置が首ではあるが、腕、肩、腰、胸などような他の位置も使用されてもよい。1つの実施形態では、冷却供給導管248は、統合PAPユニット1122から電源244にガスを供給する。この配置の1つの利益は、例えば、電源244がバッテリーあるいは電力のための燃料電池を含んでいる場合、統合PAPユニット1122が使用されている時に生じた熱は、電源244の寿命を保存し、かつ患者の快適さを増加させるように、消散されるかもしれません。 供給された冷却(cooling)の有効性を増加させるために、電源244は図2の中で示されるような穴250を含んでいてもよい。導電体246は、典型的には、ひも212に沿って続き、統合PAPユニット1122に電力を供給するために最終的に統合PAPユニット1122に接続します。ひも212は、例えば、図2、および図5Aのより詳細な記述にある、ひもコネクター213を介して、統合PAPユニット1122から分離可能であってもよい。
【0020】
統合PAPユニット1122は、図2の上部に示されるようにヘッドレストアセンブリ214によってさらに支持されてもよい。ヘッドレストアセンブリは、典型的には、患者の頭に対する圧力を増加、あるいは減少させように、回転可能および/または貫くことが可能なヘッドレスト調整装置215を含み、その結果、統合PAPユニット1122が、患者の鼻領域、口領域あるいはそれらの両方を横切るように堅くぴったり嵌る。ヘッドレストアセンブリは上部のひも210によって患者の頭に固定されてもよい。典型的には、上部のひも210は、患者の頭の周囲に合わせて調節するために調整可能であり、および/または弾性を有する。更に、ヘッドレストアセンブリ214は、患者の快適さを増加させるために、図2の中で示されるようなヘッドレストクッション217を含んでいてもよい。別の実施形態では、ヘッドレストは、ヘッドレストクッション217中で額と接触する、ある複数のセンサーを含んでいてもよく、当該複数のセンサーは、脳活動を測定するための睡眠ポリグラフ検査の中で使用されるそれらのセンサー、および/または、運動、加速、皮膚発汗、湿度、神経の電気的活動を感知するセンサーで、それのセンサー活動が、その後、流れ発生装置220のコントローラ1168に実況解説されるようなものである。
【0021】
ヘッドレストアセンブリ214より下の統合PAPユニット1122のエリアは、患者の顔に連結されるように構成される。この点では、患者インターフェース・クッション218典型的には規格に応じて作成された(compliant)の材料で構成される。一例において、準拠の材料はシリコーン、ゲル、泡(foam)、あるいは別のそのような準拠の材料、を含んでおり、また統合PAPユニット1122の余りと、患者の顔との間の比較的ガスを漏らさないインターフェースを形成するように構成されます。まだ別の実施形態では、このクッションは、脳活動を測定するための睡眠ポリグラフ検査の中で使用されたセンサーおよび/または運動、加速、皮膚発汗、湿度、神経電気的活動を感知するセンサーで、それのセンサー活動が、その後、流れ発生装置220のコントローラ1168に実況解説されるような複数のセンサを含んでいてもよい。
【0022】
図2の中で示される統合PAPユニット1122は、典型的には、統合PAPユニット1122への、O2、医薬的な物質、および/または湿気のような補助ガスの導入のための補助ガスポート219を含んでいる。追加的にあるいは代替的に、補助ガスポート219は、統合PAPユニット1122内のガスに関するデータを集めるために使用されるセンサーを受容するために使用されてもよい。例えば、そのデータは、酸素レベル、CO2レベル、圧力、音響的な振動、窒素レベル、硝酸メチルレベル、ガスの流速、排ガス体積(gas volume displacement)、温度、統合PAPユニット1122の相対的位置、運動、加速、皮膚発汗、湿度、神経の電気的活動、統合PAPユニット1122に送られたあるいは統合PAPユニット1122から送られた赤外線信号、他のそのような情報、の1つ以上を含んでいてもよい。図2中で示されて、補助ガスポート219は、統合PAPユニット1122の底に配置されるが、例えば側面の位置など、統合PAPユニット1122上の他の位置が使用されてもよい。図2中で補助ガスポート219に隣接しているのは、パワー/データ接続コンセント252であり、それは、リモート・コントロール(リモコン)1014および/またはコンピューターおよび/または代替的電源からのケーブルを受け入れるために使用されてもよい。例えば、統合PAPユニット1122の使用中あるいはその使用の後に、統合PAPユニット1122上に配置されたコントローラによって記録されたデータは、内科医による分析のためにダウンロードされてもよい。このデータは、補助ガスポート219内で接続されたセンサーあるいは統合PAPユニット1122の別のエリアで配置されたセンサーによって測定された上記のパラメータと関連していてもよい。したがって、時間に関するパラメータ・レベルは統合PAPユニット1122に記録され、統合PAPユニット1122の外部でグラフなどが描かれる(plotted)されてもよいし、さもなければ分析されてもよい。1つの実施形態では、時間に対する(verses time)気流および/または圧力の関係はグラフなどに描かれ(plotted)てもよいし、統合PAPユニットが患者の睡眠時の困難を治療したかどうかを決定してもよい。
図2の中で描かれた統合PAPユニットとして、コントローラを含んでいてもよく、統合PAPユニット1122を着用している患者による容易なアクセスのためにコントロール・ボタンに222を設けることは多くの場合有益である。1つの実施形態では、コントロール・ボタン222は、上部のエリア(典型的には患者の鼻領域と並んでいる)に配置される。しかしながら、ユーザの好みによって、他のエリアが便利かもしれず、また、コントロール・ボタン222の位置は統合PAPユニット1122の上部の部分に制限されない。
【0023】
図2の中でさらに示されたように、統合PAPユニット1122はIR(赤外線)伝送/受信装置を含んでいてもよい。この装置は上記データを送信するために使用されてもよい。追加的にあるいは代替的に、IR装置224は、例えば、テレビの操作に使用されるリモート・コントロール(リモコン)に類似のリモート・コントロールによって、統合PAPユニット1122の動作を制御するために使用されてもよい。この配置の1つの利益は、患者の顔の上に着用されている間で、潜在的に患者がうつぶせの状態にあるときでも、患者が統合PAPユニット1122を都合よく制御できるかもしれないということである。
【0024】
図2の中でさらに示されたように、周囲空気は、流れ発生装置取入穴228のような穴を通る流れ発生装置取入穴流れ経路232を通過するだろう。流れ発生装置摂取穴228は、順番に、流れ発生装置ドア226のような流れ発生装置摂取ドアに配置されてもよい。この配置の1つの利益は、流れ発生装置摂取ドア226の置換によって流れ発生装置摂取穴のサイズが変更されてもよいということである。この配置の別の利益は、摂取フィルタ316を時々交換するために、流れ発生装置摂取ドアを開くことができるということである。1例において、流れ発生装置摂取ドア226は、流れ発生装置摂取ドアラッチ230を介して、統合PAPユニット1122の残余(remainder)に接続される。
統合PAPユニット1122は、さらにガス流切替え器234を含み、統合PAPユニット1122の内部から、独力(unassisted)呼吸穴238を介したユニットの外部へ、患者から吐き出されたガスの流れを切り替えるために使用される。さらに、統合PAPユニット1122は、典型的には、絶えず操作可能な流失穴236を含んでいる。言い換えると、流失穴236は、統合PAPユニット1122の通常動作の間は、開いたままである。1つの実施形態では、独力(unassisted)呼吸穴238は、後で記述されるフラップか逆止め弁によって規制される。逆止め弁は、圧縮器による加圧中および患者による吸気中に独力の呼吸する穴を覆い、患者による息の吐き出し中に独力の呼吸する穴238を開く。流れ発生装置によって生成されたガス圧力は、患者による吸気および息の吐き出しと結合して、逆止め弁に状態変化をもたらす。言いかえれば、逆止め弁が緩んだ位置にある場合、逆止め弁は流れ発生装置の出口を覆う。しかしながら、流れ発生装置が運転中である場合、流れ発生装置によって生成された圧力は逆止め弁を独力呼吸穴238に押しつけて、それにより、穴を閉じるとともに、統合PAPユニット1122の外部からかなり大きい体積の空気を吸い込むことなく、主として流れ発生装置を通り抜けるガスを吸い込むことを可能にする。次に、患者が息を吐き出す場合、統合PAPユニット1122内の圧力の増加は、流れ発生装置によって生成された圧力に打ち勝ち、吐き出されたガスが統合PAPユニット1122の外部に向かう流失穴を通って漏れ出すことを許容する。流れ発生装置によって圧力が生成される間はいつでも、逆止め弁のフラップは開くように力を受ける。したがって、吐き出されたガスが流れ発生装置を逆向きに通り抜けることがそれほどありそうでないか或いは実質的に妨げられます。流れ発生装置が逆止め弁のフラップを開くのを強要する十分な圧力を提供しない場合、独力呼吸穴238の覆いが解除され、患者はこれらの同じポートを介して自由に呼吸できる。
フラップが流れ発生装置に対して閉じている場合、独力呼吸穴238は、統合PAPユニット1122の内部と統合PAPユニット1122の外部との間の直接の伝達(communication)を許容する。
【0025】
図3は、図2の中で示される統合PAPユニット1122の側面図を示す。図2からのある参照番号は、図3の中で繰り返され、もし必要なければさらに議論はしない。図3中で示されるように、電源244あるいはバッテリー電源1210の代わりの電力を提供するために、電力およびデータ・コネクタ容器(receptacle )252はACアダプター324あるいは自動車の回路アダプター326に接続されてもよい。この配置の1つの利益は、電源244の交換によって、実際的に電力の無制限の供給が利用可能かもしれないことであり、また、たとえユーザがACアダプター324あるいは自動車回路アダプター326に多少拘束されても、これらの構成要素と電力およびデータ・コネクタ容器252との間の接続は、典型的なCPAP装置の中で使用されるホースと比べて比較的薄い。したがって、従来のCPAPユニットと比較して統合PAPユニット1122を使用する場合、患者は一般により卓越した自由な感覚をもつ。
以前に議論されたように、統合PAPユニット1122は、独力呼吸穴238を介してユニットの内部と外部との間の流れを制御する逆止め弁を含んでいてもよい。1つの実施形態では、逆止め弁は、圧縮器416の出口を開き・閉じるために軌道311に沿って移動する切替え器フラップ310を含んでいる。軌道311に沿った上部の位置では、切替え器フラップ310は独力呼吸穴238を閉じる。
図3の中で隠れたラインによって示されたように、統合PAPユニット1122は、典型的には圧縮器312を含んでおり、それは、周囲空気と患者に供給されたガスとの間の圧力の増加を生じる。1つの実施形態では、圧縮器312はブラシレスモータによって運転される。別の実施形態では、圧縮器312は整流子を含むモータによって運転される。ある実施形態の中で、圧縮器312を運転するモータおよび/またはコントローラは、ファラデー箱あるいは他のそのような電磁気の放射を制限する装置で囲まれる。
図3の中で描かれた実施形態の中で、圧縮器312は、流れ発生装置取入ドア226の内部で配置された取入フィルタ316を通って周囲空気を吸引する。その後、空気は、典型的には、音響ダンパー314のような音を減少させる装置のいくつかの形式を通過する。1つの実施形態では、音響ダンパーは図8の中で示される。圧縮器312は、空気の圧力を増加させて、その空気は補助ガスポート219経由で追加のガスと結合してもよいし、結合しなくてもよいし、患者の吸気のために出口416の位置にある加圧ガスの排気と結合してもしなくてもよい。
【0026】
図1の中で示される実施形態の中で、センサー・ボード322は、圧縮器312の下流に配置され、上記した、つまり、圧力、温度、O2レベル、CO2レベルなどパラメータのうちのどんな1つをモニターするために使用されてもよい。
【0027】
赤外線トランシーバ(infrared transceiver)320は、IR(赤外線)伝送/受信レンズ224によって信号を送ることによるリモート・コントロールのような外部装置と通信してもよい。別の実施形態では、無線トランシーバ(radio transceiver)はリモート・コントロールのようなものと通信する。
図4は、図3と図2の中で描かれた統合PAPユニット1122の分解組立図である。分解組立図では、ガス流れ切替え器ガスケット410が薄膜および/または熱交換器とつがう(mates)ことは明白である。1つの実施形態では、薄膜420はポリアミド、ポリプロピレンあるいは水蒸気か液体の水の通行を禁じることができる他のガス浸透性の薄膜で構成されてもよい。上記の配置の1つの利益は、ガスが患者によって吐き出されるとともに、吐き出されたガス内の水蒸気が薄膜420によって遮断されるということである。この点に関し、湿気は集められ、圧縮器312から放出された大気をさらに湿らすために使用されてもよい。このように、従来のCPAP装置用の図1の中で描かれたような外部加湿機の必要を低減するか或いは除去することは可能である。以前に示したように、患者は、従来のCPAPユニットと一緒に用いられるマスクに供給されるガス流を適切に湿らすために、およそ700mlの水蒸気を必要としてもよい。対照的に、上記の薄膜420を用いることで、水蒸気は実際に少なくともある程度まで再利用され、また、外部加湿機による湿度の導入は不必要であってもよい。
図4の中でさらに示されたように、切替え器フラップ、それは典型的には柔軟であり、実質的に平面の構成要素は切替え器フラップ保持器412に付けられてもよい。図4中で示されたように、切替え器フラップ310は、より薄い部分か首を介して切替え器フラップ310の残余の部分に接続された広い部分を含んでいてもよい。このように、切替え器フラップは、切替え器フラップ保持機412に分離可能に接続されてもよいし、着用された時あるいは異なるタイプの実行が望まれる場合、容易に除去されてもよい。
オプションの微粒子のスクリーン414は、圧縮器312の排出部分として図4の中で示される。いくつかの実施形態では、微粒子のスクリーン414は、変わり目継手416をによって圧縮器312の出口部分に接続される。
図3に関して述べると、統合PAPユニット1122は、圧縮器312から放出されたガス中の様々なパラメータを感知するためのセンサー・ボード322を含んでいてもよい。 センサー・ボード322とデータ・コネクタ容器252との間の電子通信を許可するために、統合PAPユニット1122は、典型的には、センサー・ボード322に連結可能なインターフェース418を含んでいる。このように、万一センサー・ボード322が破損されるか、化学的な消耗により終了すれば、センサー・ボード322は容易に交換されてもよい。
【0028】
上記されるように、薄膜420は患者によって吐き出された湿気の障害物として働いてもよい。さらに、薄膜420は、患者によって吐き出されたガスから熱を吸収する熱交換器と取り替えられてもよいし、薄膜420に当該熱交換器を補ってもよい。その後、患者が息を吸い込む時、熱交換器に吸収された熱は、患者の吸気としてのガス流内に放たれる。したがって、図1に記述された従来のCPAPユニットとは対照的に、いくつかの実施形態の統合PAPユニット1122は外部ヒーターを必要としなくてもよい。
【0029】
図5A中で示されるように、電源244は、患者の首の後ろに電源244を止めるためにひも514を使用するバッテリーとひもアセンブリー510の一部であってもよい。あるいは、電源244は、患者の体の他のエリア、例えば、ウエスト、胸あるいは腰の近く、に配置されるかもしれない。さらに、肩または腕の上の位置もまた利用可能である。しかしながら、図5Aの中で描かれた実施形態の中で、ひも514は患者の首の後ろの位置に電源244を配置するために用意される。統合PAPユニット1122と電源244との接続および分離を容易にするために、迅速に接続する、あるいは、他の容易に取り外し可能なコネクターが使用されてもよく、例えば、コネクター512は、520と522の電気的接続の迅速な連結を許容する叉(prongs)を含んでいてもよい。以前に議論されたように、統合PAPユニット1122からの加圧されたガスは電源244を冷やすために使用されてもよい。図5Aの中で示される例で、オス付属機器518は、電源244に冷却供給導管248を接続する。オス付属機器518は統合PAPユニット1122と接続するように移動可能に構成される。冷却供給導管248によって電源244に供給された空気は、放出された冷却空気経路524に沿った冷却穴250を経由して電源244から漏れてもよい。典型的には、患者の快適さを保つために、空気経路524は、患者の体から遠ざけて、例えば、冷却穴250から伸びる矢印によって図5Aの中で示されるように、首から遠ざけて、向けられるだろう。
【0030】
図5Aの中でさらに示されるように、電力を電源244から統合PAPユニット1122に分配するために、導電体246は、電気的コネクター520と連結される。電気的コネクター520は、バッテリーひも冷却および電気的オス・コネクタ516上に配置され、それは、流体接続と同様にひも514と統合PAPユニット1122との間の機械的な接続と、電源244へ向かう/電源244からの電気的コンダクタンスと、の両方を兼ね備えてもよい。したがって、流体接続および電気的接続には、比較的小さいストレスがかけられる。
1つの実施形態では、流体および電気的な接続は省略され、また、ひも526は単独で、つまり純粋に機械的な接続として、設けられる。
【0031】
図5Bは、バッテリー・ストラップ冷却および電気的オス・コネクタ516のための機械的な接続の詳細な図である。図5Bの中で示されたように、オス乳首530は統合PAPユニット1122との流体接続内に電源244を置くために使用されてもよい。統合PAPユニット1122から加圧された空気は、加圧されたガス・パッチ(patch)534内に配置された導管532を通過する。1つの実施形態では、加圧されたガス・パッチ(patch)534は、加圧されたガス・パッチ523と統合PAPユニット1122との間の密閉効果を生じるために多少弾力のある材料から作られる。機械的なコネクターに適所に掛けがねをかけるかロックするために、バッテリー・ストラップ冷却および電気的オス・コネクタ516は、コネクター・ラッチ536を含んでいてもよく、図5B中で示されるように、それは適所にロックする。バッテリー・ストラップ冷却および電気的なオス・コネクタ516のとがっている部分に対する加圧は、このコネクターの開放を許可するだろう。
【0032】
図6Aは回転式コンプレッサ610および関連するモータ640を描く。モータ640は羽根車612を回転させる。意図した流れのタイプによって、異なる羽根車612が使用されてもよい。例えば、いくつかの適用では、羽根車612の翅脈(veins)は取り除かれ(swept)てもよい。他の適用では、羽根車 612の翅脈は直線でもよく、つまり、まっすぐな放射状である。図6A中で示されたように、矢616は、羽根車612の回転の方向を明らかにし、また、矢614は、羽根車612によって圧縮されるガスの流れる経路を示す。図6Aの中で示される実施形態の中で、翅脈618は直線である。しかしながら、以前に言及したように、これらの翅脈は適用に依存して一掃されてもよい。どんな場合も、圧縮ガスは加圧された排気ガス620としてエグゾースト・ポート619経由でロータリー・コンプレッサ610を出る。
【0033】
図6B中の断面図の中で示されたように、比較的低圧にあるガス取入経路630は、回転式コンプレッサ610の中央領域の方へ配置される。回転式コンプレッサ610の様々なレベルの効率は、排気羽根車の羽根幅638、取入羽根車の羽根幅632、および囲い板(shroud)/羽根車のクリアランス644、に依存して達成されるだろう。図6Bの中でさらに示されたように、一般にトランペット状の圧縮器の囲い板(shroud)636は、羽根車 612を収容するとともに排気収集管642を含み、それは圧縮排気ポート619経由で排出される前の加圧されたガスを受け取る。
【0034】
図6Cは、モータ640と羽根車612の間で配置されるギアボックス650以外は図6Bの中で示されるものと同様の配置を描く。ギアボックスは、モータ640上のアウトプット・シャフトの回転速度に関連する羽根車の回転速度を「増加」してもよい。言いかえれば、羽根車は、モータ640のアウトプット・シャフトより大きな回転速度で回転するだろう。
【0035】
[0065] モータ640が整流子を含んでいるタイプである場合、ギアボックス650はモータ640と共に最も頻繁に使用されるだろう。しかしながら、モータ640がブラシレスタイプでも、ギアボックス650はモータ640と共に使用されてもよい。
【0036】
図7Aは、患者からの吸気−排気のためのガス経路を描く。図7Aの中で示されたように、「独力の(unassisted)」呼吸流れ経路は矢712によって示される。統合PAPユニット1122によって加圧されない場合、この流れ経路が使用される。
さらに、図7A中で同じく示されるのは、圧縮器排経路716である。この矢によって示されるように、ガスは、薄膜/熱交換器420を通って患者の顔(つまり鼻領域か口)への放出される。以前に示したように、統合PAPユニット1122のいくつかの実施形態は鼻領域でのみ連結されてもよい。他の実施形態は鼻領域および口領域で連結される。さらなる実施形態は目、鼻領域および口領域を覆う。
【0037】
矢718は正常な使用(つまり、統合PAPユニット1122が作動しているときに、圧縮器は、患者に向けられたガスを加圧する)の間の、吸気および排気の流れる経路を描く。
【0038】
図7Bは、流失および独力呼吸穴の断面図を描く。図7Bの中で示されたように、圧縮器排気フラップ座720は圧縮器の出口を閉じるために切替え器弁フラップ310に接する。切替え器弁フラップ310のこの状態は、例えば、圧縮器が電源オフされた場合、圧縮器によって生成された圧力が切替え器バルブ・フラップ310の弾性の抵抗に打ち勝つことができないときが典型的である。
【0039】
図7Bの中でさらに示されたように、切替え器弁フラップ310は「上」位置に配置されてもよく、それは独力呼吸穴弁座722と切替え器弁フラップ310との間の当接接触を生ずる。切替え器弁フラップ310のこの状態は、患者が息を吐き出すときに生ずる。
【0040】
図8は、音響ダンパー314についての横断面図を描く。図8の中で示されたように、遠回り流れ経路810は、様々なオーバーラップ部分を提供するために前後に曲がっている。この配置の1つの利益は高周波であり、典型的にはそれは一般に直線に伝わり、ベクトル816によって示されるように遠回り内部流れ経路810内でバウンドする。このようにして、取入側の圧縮器の翅脈(veins)の端によって生成された雑音を抑えてもよい。言いかえれば、音響的な放出814は、回旋状の経路820内でまわりにはねて、例えば、取入フィルタ316を経由して、統合PAPユニット1122を出る前に大幅に縮小されるでしょう。1つの実施形態では、内部空気ガス経路810は、音響的な吸収材料818、例えば重合体かゴム、によって境界が決められる(bounded)。
図8は、分離可能な流れ発生装置912がマスク構造918に連結することができる統合PAPユニット1122の1つの例を描く。言いかえれば、流れ発生装置は専用の締める装置によってマスク構造918に取り付けたりマスク構造918から分離してもよい。例えば、ラッチ916は、分離可能な流れ発生装置912をマスク構造918に固定するために使用されてもよい。更に、ヒンジ、より好ましくはマスク構造918から分離可能なヒンジ910が、分離可能な流れ発生装置とのさらなる連結に使用されてもよい。上記配置の1つの利益は、与えられたマスク構造と一緒に、異なる流れ発生装置912が使用されてもよいということである。さらに、マスク構造が患者によって保持されている間に、分離可能な流れ発生装置912は点検修理のためにサービス・センターへ送られてもよい。さらに、分離可能な流れ発生装置912は、いくつかの実施形態の中で、マスク構造918から取り除かれ、据え付けられた基礎ユニット1010(図10A中で示される。)に接続されてもよい。例えば、分離可能な流れ発生装置912をマスク構造918から引き離すために、分離可能な流れ発生装置912は、所定の角度線14を通って傾けられてもよい。その後、分離可能な流れ発生装置912は、図10B中で示されるような第2のマスク・ユニット140にガスを供給するために据え付けられた基礎ユニット1011へ連結されてもよい。このように、据え付けられた基礎ユニットは比較的単純な装置でもよく、また、分離可能な流れ発生装置912に含まれた構成要素はすべて、マスク構造と直接に接して共に使用されてもよいし、あるいはホース1016および第2のマスク140を介して間接的に共に使用されてもよい。
据え付けられた基礎ユニットは、専用品か再充電可能なバッテリー1011を含んでいてもよい。さらに、据え付けられた基礎ユニット1010は、典型的には、ACアダプター324あるいは自動車のDC回路アダプター1020に連結されるための基礎上の接続1012を含むだろう。
【0041】
ドッキングの容器(receptacle)1013は、典型的には分離可能な流れ発生装置912および/または、リモート・コントロール1014(それはドッキングの容器1013内で充電される)を受け入れる。典型的には、分離可能な流れ発生装置912を制御するために使用されてもよいリモート・コントロール1014或いは、一般に、統合されたPAPユニット1122は、矢1030によって示されるようにドッキング容器1013に挿入可能で、且つドッキング容器1013から除去可能でしょう。
【0042】
図11は、本発明の1つの例の模式的なシステムを例証する。この例において、統合PAPユニット1122がヒト・マスク・インターフェース結合1112を通じてヒトにはり付けられる場合、ヒト1110は統合PAPユニット1122と相互作用する。排出ガスおよび吸気ガス1120は、睡眠障害の治療で呼吸を支援する目的のための装置1122を通して送られる。もし圧縮器312からの気流に関して234の切替え器弁が閉じた位置にある場合、ガス1120は、最初に、薄膜420を通して双方向に送られ、さらに、センサー322、流れ経路1124および712を通るように送られる。もし圧縮器312からの気流に関して234の切替え器弁がある開位置にある場合、ガス1120は、典型的には、第2に、オプションの薄膜/熱交換器420を通して双方向に送られ、さらに、センサー322、および流れ経路1124および233を通るように送られる。ガス1120および232によってセンサー322が作動されるときに電気的信号が生成され、それによって電気的信号がコントローラ1168に伝えられる。コントローラは、典型的には、メモリ(光学的或いは磁気的メモリ、例えばRAM、ROMあるいは他の確実な、非一時的な媒体)、および典型的にはメモリ上に格納される実行可能なソフトウェア・コードを含んでいる。また、センサー322からの信号はソフトウェアを使用してコントローラによって計算され、それは圧縮器312のアウトプットの制御に帰着する。
【0043】
圧縮器312の取入口が周囲の空気232を摂取するときに、空気、そして任意に他のガスは、圧縮器によって加圧される。周囲の空気232は、統合PAPユニット1122の取入口の位置で低圧を経て、そして低圧の空気は、ふた242を通って任意のフィルタ316を通り、それによって空気は、聴覚のダンパー314によってさらに摂取され、最終的に圧縮器312の取入口に伝達される。圧縮器312はこの同じ空気(そして任意に他のガス、薬あるいは化学物質)をその羽根車に吸引し、そこで回転エネルギーからその空気に遠心力が作用し、結果として生じる空気が圧縮されるとともに切替え器234に入るように排気され、さらに空気経路1124を通ってオプションのセンサー322に作用し、そこで加圧された空気はオプションの薄膜420を通って、ヒト1110の気道内へ移動する。
【0044】
電源244(それは1つ以上のバッテリーでもよい) あるいはACアダプタ1018にによって電力供給されたときに、統合PAPユニット1122は作動する。バッテリー源は、典型的には、流れ発生装置内に取り囲まれた内蔵電池源1176、電源に配置されたバッテリー244、外部電源1210、および/または自動車アダプタ1020を通した自動車のDC電流、を含んでいる。上記の構成要素のうちのどの中でも使用されるバッテリーは、再充電可能か、再充電不可能なタイプでもよい。もし再充電可能な場合、バッテリーは、装置1112の電気回路によって自由に充電することができる。以前に議論されたように、電源244は加圧ガス冷却源532を含んでいてもよい。
【0045】
ACアダプタ1018はAC電力1152を受け取り、変換されたDC電力を生じるAC−DC整流器とともに前記電力で作動し、それによってDC電力調節器1155によって調節される。
【0046】
コントローラに電力調節器を組み入れることは時々望ましい。流れ発生装置912内でコントローラの軽量・小型化を達成するために、電力調節器は、むしろACアダプタ1018内にある。ACアダプタ1018の別の実施形態では、POTSモデム1148は、電力調節器1155から電力供給されるアダプタ内に組込まれる。さらに、電力調節器1155によって電力が供給されたワイヤレス・ネットワークWiFiモジュール1150は、ACアダプタ1018に組み入れることができる(あるいは、POTSモデム1148およびACアダプタ1018と一緒に)。
【0047】
POTSモデム1148およびWiFiネットワーク・モジュール1150は、装置1122と、およびさらに、赤外線リンク1156、無線Bluetooth(登録商標)通信1158、他の無線周波数通信および有線電気通信1162を含む通信方法の任意の1あるいはコンビネーションを用いる装置のコントロール1168と、通信する。同様に、リモート・コントロール1014は、装置1122と、さらに、赤外線リンク1156、無線Bluetooth(登録商標)通信1158、他の無線周波数通信および有線電気通信1162を含む通信方法の任意の1あるいはコンビネーションを用いる装置のコントロール1168と、通信する。
治療中に記録される運転情報および出来事に起因し、コントローラ1168によって記録されるデータは、典型的には、例えば、流れ発生装置120の1つ以上の第1の除去可能なフラッシュ・メモリカード1170と、リモート・コントロール1014の第2の除去可能なフラッシュ・メモリカード1170と、アダプタ1018の3番目の除去可能なフラッシュ・メモリカード1170と、POTSモデム1148と、WiFiモジュール1150と、に伝えられる。
【0048】
POTSモデム1148は、さらに電話システムに接続された加入電話回線1146によって外部と通信してもよい。WiFiネットワーク・モジュール1150は、加入電話回線1146、携帯電話ネットワーク1172、およびメディア網ケーブル1174の1つ以上によってさらに通信することができる、ワイヤレス・アクセス・ポイントおよび無線モデム1142によって受け取られる無線信号1144によって対応するワイヤレス・ネットワーク内で通信される。さらなる通信は、セルラー・ネットワーク1172上のACアダプタ1018のセルのデータ・モジュール1138によって達成されてもよい。
【0049】
記録されたデータの分析は、典型的に、加入電話回線1146さらにまた電話システム、インターネット・モデムそして次にインターネット・ネットワークへのWiFiネットワーク信号、携帯電話ネットワーク1172およびメディア網ケーブル1174の1つ以上の通信ルートを通して外部的に送信されるデータ上で、統合PAPユニット1122の外部で、行なわれる。
統合PAPユニット1122は、典型的には、内部マイクロホン1136、内部スピーカー1134、外部マイクロホン1130、外部スピーカー1132、マイクロホン端子1126およびスピーカー・ジャック1128、の1つ以上のオーディオ能力を含み、それらのすべてはコントロール1168と通信し、それによって、マイクロホン端子1126およびスピーカー・ジャック1128はさらに、外部のオーディオ能力のある装置の共通のインプットおよびアウトプットと通信する。マイクロホン端子1126およびスピーカー・ジャック1128の1つ以上もまた、一般に知られた1つの組み合わせジャックへ組み合わせることができる。
【0050】
図12は、統合PAPユニット1122に使用可能な電極管理の配置の1つの例を描く。 図12中で示されたように、ステップS1210で電力が供給される場合、コントローラはステップ1220において、供給された電力がAC電力かDC電力であるかを決定するだろう。さらなる実施形態では、電力がDC電力である場合、バッテリーが接続されたかどうかの決定がなされる。このステップはステップS1230の中で示される。もしバッテリーがDCの電力を供給すると決定される場合、バッテリーはステップS1240の中で充電される。さらに、決定は、所定の長さの時間分に持続するのに、十分な充電(charge)をバッテリーが含んでいるかどうかに関してなされてもよい。例えば、バッテリーが12時間の運転に対して十分な充電を持っており、患者が8時間眠ると予想される場合、統合PAPユニット1122は成功裡にこの患者のための睡眠周期を完成することができる。しかしながら、バッテリーが4時間の運転のみに十分な充電を有する場合で、患者が8時間眠るつもりである場合、統合PAPユニット1122内に配置されるコントローラがPAPユニットが睡眠周期の完成のための十分なバッテリー電力を持っていないことを示す警告信号を提供することが望ましい。上記の問題を改善するために、あるいは一般にDC電力が単独で加えられる場合に、統合PAPユニット1122は、電力保存モードで運転されるかもしれない。例えば、統合PAPユニット1122がステップS1260の中で描かれた前記会話モード(conversation mode)にある間、データの記録、無線の発信あるいは他の任意の運転は停止されてもよいし低減されてもよい。このように、バッテリー内の力は保存されてもよいし、患者に利用可能な運用期間が延長されてもよい。あるいは、ACアダプターが統合PAPユニット1122に電力を供給すると決定される場合、ユニットは、ステップS1250の中で示されるような非電力保存モードで運転されるかもしれない。
したがって、上述の議論は、本発明の単に典型的な実施形態を示すとともに記述する。当業者によって理解されるように、本発明はそれの精神あるいは本質的特質から外れずに、他の特定の形式で具体化されるかもしれない。従って、本発明の開示は、他のクレームと同様に例証となるが発明の範囲を制限しないように意図される。発明の主題事項でないものは公に捧げられるように、前記開示は、ここでの教示の容易に認められるあらゆる変形例、定義、一部には、上述の請求項の用語の範囲を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の睡眠期間中に気道陽圧治療を提供するガス運搬システムであって、
患者の気道に加圧されたガスを搬送するために患者の顔に連結されるマスクと、
マスクに分離可能に直接に連結されて、ガスを加圧する流れ発生システムと、
を備えるガス運搬システム。
【請求項2】
第2のマスクにホースによって連結されるように構成された基礎ユニットをさらに備え、前記流れ発生システムは、分離可能に直接に前記基礎ユニットに連結される請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項3】
前記流れ発生システムは、回転式コンプレッサを含む請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項4】
前記流れ発生システムの上流に配置された音響の緩衝装置をさらに含む請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項5】
前記流れ発生システムは回転式コンプレッサを含んでおり、音響の緩衝装置が回転式コンプレッサに直接連結される請求項4に記載のガス運搬システム。
【請求項6】
音響の緩衝装置は、それ自体を何度もオーバーラップさせる回旋状の経路を作るためにそれ自体に繰り返し折り重なる内部経路を含む請求項4に記載のガス運搬システム。
【請求項7】
前記流れ発生システムは、ヒンジおよび掛けがねで締まるメカニズムを介してマスクに直接に連結される請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項8】
前記マスクは、前記マスクの外部との間で流体が連絡する前記マスクの内部で、前記流れ発生システムから離れて位置される少なくとも1つの流失穴を含む請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項9】
前記マスクは患者の顔に接するように構成された表面を含み、前記表面は第1の材料を含み、前記マスクは、第1の材料よりも従順でない第2の材料を含む壁を持つマスク構造を含む請求項8に記載のガス運搬システム。
【請求項10】
前記第1の材料は、シリコーンを含む請求項9に記載のガス運搬システム。
【請求項11】
第2の材料は透明である請求項9に記載のガス運搬システム。
【請求項12】
前記マスクは、前記患者の口および鼻の両方を覆う請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項13】
前記マスクは前記患者の鼻領域を覆う請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項14】
前記マスクは、鼻孔(nare)挿入物を含む請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項15】
前記マスクは、前記患者の口、鼻領域、および目を覆う請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項16】
前記流れ発生システムは、回転式コンプレッサを駆動するブラシレスモータを含む請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項17】
前記ブラシレスモータは、前記マスク内のガスの漏れない区画内に配置される請求項16に記載のガス運搬システム。
【請求項18】
前記流れ発生システムは、整流子を備えたモータを含み、前記モータが回転式コンプレッサを駆動する請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項19】
前記モータが第1の回転速度で回転し、前記回転式コンプレッサが第2の回転速度で回転し、前記第2の回転速度が前記第1の回転速度より大きくなるように、前記モータは、回転式コンプレッサの回転速度を増加する仲介のギヤーシステムを介して前記回転式コンプレッサを駆動する請求項18に記載のガス運搬システム。
【請求項20】
前記モータは、前記マスク内のガスの漏れない区画内に配置される請求項18に記載のガス運搬システム。
【請求項21】
前記マスクに取り付けられる電源をさらに備える請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項22】
前記電源は少なくとも1つのバッテリーを含む請求項21に記載のガス運搬システム。
【請求項23】
前記電源はひもに接続されるとともに、前記患者の身体に取り付けるように構成される請求項22に記載のガス運搬システム。
【請求項24】
前記電源はひもに接続され、前記患者の首の後部で支えられるように構成される請求項22に記載のガス運搬システム。
【請求項25】
導管は前記流れ発生システムから前記電源へ加圧されたガスを運ぶ請求項21に記載のガス運搬システム。
【請求項26】
前記マスクから伸びて、前記患者の額に接するように構成された額突っ張り(forehead brace)をさらに含むこと請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項27】
前記流れ発生システムは、モータを含んでおり、前記ガス運搬システムは、前記モータからの電気磁気放射を抑える電気磁気放射抑制装置を含む請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項28】
前記流れ発生システムは、コントローラを含んでおり、前記ガス運搬システムは、前記コントローラからの電気磁気放射を抑える電気磁気放射抑制装置を含む請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項29】
前記流れ発生システムに下流に配置され、水蒸気を閉じ込めるように構成された薄膜をさらに含む請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項30】
酸素、CO2、圧力、音響的振動、赤外線(IR)、窒素、硝酸メチル、ガスの流速、排ガス体積、温度、運動、相対的地位、加速、赤外線(IR)パルス酸素飽和度計、皮膚発汗、湿度、あるいは神経電気的活動の少なくとも1つを感知するとともに前記マスク上に配置された少なくとも1つのセンサーを含む請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項31】
前記マスクに配置された温度センサーをさらに備える請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項32】
前記マスクに配置された圧力センサーをさらに備えること請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項33】
前記マスクか前記流れ発生装置の少なくとも1つに配置された少なくとも1つのポートをさらに備え、前記少なくとも1つのポートは、センサーあるいは流体導管の少なくとも1つを受け入れるように構成される請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項34】
前記流れ発生システムに下流に配置されるとともに、前記患者から前記熱交換器の中へ吐き出されたガスからの熱を蓄えるように構成された熱交換器をさらに備える請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項35】
前記流れ発生装置によって供給された圧力を4cm/H2Oよりも小さくなく、50cm/H2Oよりも高くない圧力範囲内に制御するように構成されたコントローラをさらに備える請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項36】
前記流れ発生装置によって供給されたガスの圧力を4cm/H2Oから30cm/H2Oまでの圧力範囲内に制御するように構成されたコントローラをさらに備える請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項37】
前記患者へのガスの運搬に関係のある少なくとも1つの特性を識別するデータを周期的に格納するように構成されたコントローラをさらに備える請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項38】
患者の睡眠期間中に気道陽圧治療を提供するガス運搬システムであって、
前記患者の気道に加圧されたガスを搬送するために患者の顔に連結されるマスクを備え、
前記マスクは、ガスを加圧する流れ発生システムを含み、前記流れ発生システムは、少なくとも1つのブラシレスモータを含むガス運搬システム。
【請求項39】
患者の睡眠期間中に気道陽圧治療を提供するガス運搬システムであって、
前記患者の気道に加圧されたガスを搬送するために患者の顔に連結されるマスクを備え、
前記マスクは、
ガスを加圧するとともに、少なくとも1つのモータを含む前記流れ発生システムと、
前記流れ発生システムの上流に配置される音響の緩衝装置と、
を含むガス運搬システム。
【請求項40】
音響の緩衝装置は、それ自体を何度もオーバーラップさせる回旋状の経路を作るためにそれ自体に繰り返し折り重なる内部経路を含む請求項39に記載のガス運搬システム。
【請求項41】
前記音響の緩衝装置は、反響雑音解消ユニットを含む請求項39に記載のガス運搬システム。
【請求項42】
患者の睡眠期間中に気道陽圧治療を提供するガス運搬システムであって、
前記患者の気道に加圧されたガスを搬送するために患者の顔に連結されるマスクを備え、
前記マスクは、
ガスを加圧するとともに、少なくとも1つのモータを含む流れ発生システムと、
前記マスクの外部と前記マスクの内部との間で、流体の連絡を許容するとともに、前記流れ発生システムから離れている少なくとも1つの流失穴と、
前記マスクの外部と前記マスクの内部との間で流体の連絡を許容するとともに、前記流れ発生システムとは離れた少なくとも1つの独力の呼吸穴と、
前記患者による吸気中に前記少なくとも1つの独力の呼吸穴を塞ぐとともに、前記患者による息の吐き出し中に前記少なくとも1つの独力の呼吸穴を通るガスの流れを許可する逆止め弁と、
を含むガス運搬システム。
【請求項43】
気道陽圧治療を提供するガス運搬システムであって、
前記患者の気道に加圧されたガスを搬送するために患者の顔に連結されるマスクと、
前記マスクに配置され、前記ガスを加圧するとともに、少なくとも1つのモータを含む流れ発生システムと、
電力管理システムによって少なくとも1つのモータを制御するコントローラと、
を備えるガス運搬システム。
【請求項44】
前記電力管理システムによる前記コントローラは、
前記ガス運搬システムが直流電流で作動しているか、前記ガス運搬システムが交流電流で作動しているかどうかを判断し、
前記ガス運搬システムが直流電流上で作動していることをコントローラが決める場合、第1の運転モードによって少なくとも1つのモータを運転させ、前記ガス運搬システムが交流電流上で作動していることをコントローラが決める場合、前記第1の運転モードと異なる第2の運転モードによって少なくとも1つのモータを運転させる請求項43に記載のガス運搬システム。
【請求項45】
前記ガス運搬システムが直流電流上で作動していることを決定する、前記電力管理システムによる前記コントローラは、
前記ガス運搬システムがバッテリー電力上で作動していることを決定し、
利用可能なバッテリーの充電レベルを決定し、
利用可能なバッテリーの充電レベルが所定長さの時間のガス運搬システムの運転に十分かどうかを決定し、
利用可能なバッテリーの充電レベルが所定長さの時間のガス運搬システムの運転に不十分な場合に警告信号の生成を引き起こす請求項44に記載のガス運搬システム。
【請求項46】
前記コントローラは、前記ガス運搬システムが直流電流上で作動していることを決定したときに、前記ガス運搬システムが交流電流上で作動している場合の電力消費量に比べて、前記ガス運搬システムの電力消費量を削減する請求項44に記載のガス運搬システム。
【請求項1】
患者の睡眠期間中に気道陽圧治療を提供するガス運搬システムであって、
患者の気道に加圧されたガスを搬送するために患者の顔に連結されるマスクと、
マスクに分離可能に直接に連結されて、ガスを加圧する流れ発生システムと、
を備えるガス運搬システム。
【請求項2】
第2のマスクにホースによって連結されるように構成された基礎ユニットをさらに備え、前記流れ発生システムは、分離可能に直接に前記基礎ユニットに連結される請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項3】
前記流れ発生システムは、回転式コンプレッサを含む請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項4】
前記流れ発生システムの上流に配置された音響の緩衝装置をさらに含む請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項5】
前記流れ発生システムは回転式コンプレッサを含んでおり、音響の緩衝装置が回転式コンプレッサに直接連結される請求項4に記載のガス運搬システム。
【請求項6】
音響の緩衝装置は、それ自体を何度もオーバーラップさせる回旋状の経路を作るためにそれ自体に繰り返し折り重なる内部経路を含む請求項4に記載のガス運搬システム。
【請求項7】
前記流れ発生システムは、ヒンジおよび掛けがねで締まるメカニズムを介してマスクに直接に連結される請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項8】
前記マスクは、前記マスクの外部との間で流体が連絡する前記マスクの内部で、前記流れ発生システムから離れて位置される少なくとも1つの流失穴を含む請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項9】
前記マスクは患者の顔に接するように構成された表面を含み、前記表面は第1の材料を含み、前記マスクは、第1の材料よりも従順でない第2の材料を含む壁を持つマスク構造を含む請求項8に記載のガス運搬システム。
【請求項10】
前記第1の材料は、シリコーンを含む請求項9に記載のガス運搬システム。
【請求項11】
第2の材料は透明である請求項9に記載のガス運搬システム。
【請求項12】
前記マスクは、前記患者の口および鼻の両方を覆う請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項13】
前記マスクは前記患者の鼻領域を覆う請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項14】
前記マスクは、鼻孔(nare)挿入物を含む請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項15】
前記マスクは、前記患者の口、鼻領域、および目を覆う請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項16】
前記流れ発生システムは、回転式コンプレッサを駆動するブラシレスモータを含む請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項17】
前記ブラシレスモータは、前記マスク内のガスの漏れない区画内に配置される請求項16に記載のガス運搬システム。
【請求項18】
前記流れ発生システムは、整流子を備えたモータを含み、前記モータが回転式コンプレッサを駆動する請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項19】
前記モータが第1の回転速度で回転し、前記回転式コンプレッサが第2の回転速度で回転し、前記第2の回転速度が前記第1の回転速度より大きくなるように、前記モータは、回転式コンプレッサの回転速度を増加する仲介のギヤーシステムを介して前記回転式コンプレッサを駆動する請求項18に記載のガス運搬システム。
【請求項20】
前記モータは、前記マスク内のガスの漏れない区画内に配置される請求項18に記載のガス運搬システム。
【請求項21】
前記マスクに取り付けられる電源をさらに備える請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項22】
前記電源は少なくとも1つのバッテリーを含む請求項21に記載のガス運搬システム。
【請求項23】
前記電源はひもに接続されるとともに、前記患者の身体に取り付けるように構成される請求項22に記載のガス運搬システム。
【請求項24】
前記電源はひもに接続され、前記患者の首の後部で支えられるように構成される請求項22に記載のガス運搬システム。
【請求項25】
導管は前記流れ発生システムから前記電源へ加圧されたガスを運ぶ請求項21に記載のガス運搬システム。
【請求項26】
前記マスクから伸びて、前記患者の額に接するように構成された額突っ張り(forehead brace)をさらに含むこと請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項27】
前記流れ発生システムは、モータを含んでおり、前記ガス運搬システムは、前記モータからの電気磁気放射を抑える電気磁気放射抑制装置を含む請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項28】
前記流れ発生システムは、コントローラを含んでおり、前記ガス運搬システムは、前記コントローラからの電気磁気放射を抑える電気磁気放射抑制装置を含む請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項29】
前記流れ発生システムに下流に配置され、水蒸気を閉じ込めるように構成された薄膜をさらに含む請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項30】
酸素、CO2、圧力、音響的振動、赤外線(IR)、窒素、硝酸メチル、ガスの流速、排ガス体積、温度、運動、相対的地位、加速、赤外線(IR)パルス酸素飽和度計、皮膚発汗、湿度、あるいは神経電気的活動の少なくとも1つを感知するとともに前記マスク上に配置された少なくとも1つのセンサーを含む請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項31】
前記マスクに配置された温度センサーをさらに備える請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項32】
前記マスクに配置された圧力センサーをさらに備えること請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項33】
前記マスクか前記流れ発生装置の少なくとも1つに配置された少なくとも1つのポートをさらに備え、前記少なくとも1つのポートは、センサーあるいは流体導管の少なくとも1つを受け入れるように構成される請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項34】
前記流れ発生システムに下流に配置されるとともに、前記患者から前記熱交換器の中へ吐き出されたガスからの熱を蓄えるように構成された熱交換器をさらに備える請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項35】
前記流れ発生装置によって供給された圧力を4cm/H2Oよりも小さくなく、50cm/H2Oよりも高くない圧力範囲内に制御するように構成されたコントローラをさらに備える請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項36】
前記流れ発生装置によって供給されたガスの圧力を4cm/H2Oから30cm/H2Oまでの圧力範囲内に制御するように構成されたコントローラをさらに備える請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項37】
前記患者へのガスの運搬に関係のある少なくとも1つの特性を識別するデータを周期的に格納するように構成されたコントローラをさらに備える請求項1に記載のガス運搬システム。
【請求項38】
患者の睡眠期間中に気道陽圧治療を提供するガス運搬システムであって、
前記患者の気道に加圧されたガスを搬送するために患者の顔に連結されるマスクを備え、
前記マスクは、ガスを加圧する流れ発生システムを含み、前記流れ発生システムは、少なくとも1つのブラシレスモータを含むガス運搬システム。
【請求項39】
患者の睡眠期間中に気道陽圧治療を提供するガス運搬システムであって、
前記患者の気道に加圧されたガスを搬送するために患者の顔に連結されるマスクを備え、
前記マスクは、
ガスを加圧するとともに、少なくとも1つのモータを含む前記流れ発生システムと、
前記流れ発生システムの上流に配置される音響の緩衝装置と、
を含むガス運搬システム。
【請求項40】
音響の緩衝装置は、それ自体を何度もオーバーラップさせる回旋状の経路を作るためにそれ自体に繰り返し折り重なる内部経路を含む請求項39に記載のガス運搬システム。
【請求項41】
前記音響の緩衝装置は、反響雑音解消ユニットを含む請求項39に記載のガス運搬システム。
【請求項42】
患者の睡眠期間中に気道陽圧治療を提供するガス運搬システムであって、
前記患者の気道に加圧されたガスを搬送するために患者の顔に連結されるマスクを備え、
前記マスクは、
ガスを加圧するとともに、少なくとも1つのモータを含む流れ発生システムと、
前記マスクの外部と前記マスクの内部との間で、流体の連絡を許容するとともに、前記流れ発生システムから離れている少なくとも1つの流失穴と、
前記マスクの外部と前記マスクの内部との間で流体の連絡を許容するとともに、前記流れ発生システムとは離れた少なくとも1つの独力の呼吸穴と、
前記患者による吸気中に前記少なくとも1つの独力の呼吸穴を塞ぐとともに、前記患者による息の吐き出し中に前記少なくとも1つの独力の呼吸穴を通るガスの流れを許可する逆止め弁と、
を含むガス運搬システム。
【請求項43】
気道陽圧治療を提供するガス運搬システムであって、
前記患者の気道に加圧されたガスを搬送するために患者の顔に連結されるマスクと、
前記マスクに配置され、前記ガスを加圧するとともに、少なくとも1つのモータを含む流れ発生システムと、
電力管理システムによって少なくとも1つのモータを制御するコントローラと、
を備えるガス運搬システム。
【請求項44】
前記電力管理システムによる前記コントローラは、
前記ガス運搬システムが直流電流で作動しているか、前記ガス運搬システムが交流電流で作動しているかどうかを判断し、
前記ガス運搬システムが直流電流上で作動していることをコントローラが決める場合、第1の運転モードによって少なくとも1つのモータを運転させ、前記ガス運搬システムが交流電流上で作動していることをコントローラが決める場合、前記第1の運転モードと異なる第2の運転モードによって少なくとも1つのモータを運転させる請求項43に記載のガス運搬システム。
【請求項45】
前記ガス運搬システムが直流電流上で作動していることを決定する、前記電力管理システムによる前記コントローラは、
前記ガス運搬システムがバッテリー電力上で作動していることを決定し、
利用可能なバッテリーの充電レベルを決定し、
利用可能なバッテリーの充電レベルが所定長さの時間のガス運搬システムの運転に十分かどうかを決定し、
利用可能なバッテリーの充電レベルが所定長さの時間のガス運搬システムの運転に不十分な場合に警告信号の生成を引き起こす請求項44に記載のガス運搬システム。
【請求項46】
前記コントローラは、前記ガス運搬システムが直流電流上で作動していることを決定したときに、前記ガス運搬システムが交流電流上で作動している場合の電力消費量に比べて、前記ガス運搬システムの電力消費量を削減する請求項44に記載のガス運搬システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2013−508087(P2013−508087A)
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−535334(P2012−535334)
【出願日】平成22年10月20日(2010.10.20)
【国際出願番号】PCT/US2010/053370
【国際公開番号】WO2011/050059
【国際公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(512104959)デシャム・メディカル,エルエルシー (1)
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年10月20日(2010.10.20)
【国際出願番号】PCT/US2010/053370
【国際公開番号】WO2011/050059
【国際公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(512104959)デシャム・メディカル,エルエルシー (1)
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