説明

編み物補助具

【課題】 編み物をするときに糸をかける指を伸ばさず編める編み物補助具を提供する。
【解決手段】 指に着脱可能に固定する固定部材に指先先端方向に延びた支持部材を設け、支持部材の先端に編み物の糸を通す糸通し部を設けたものであり、前記糸通し部は編み物作業において指を伸ばすことなく糸を送る位置となるものであることを特徴とする編み物補助具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、編み物をするときに糸をかける指を伸ばさず編める編み物補助具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、編み物をするときは、左右どちらかの人差し指を伸ばしたままその指に糸をかけて編んでいた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのために、次のような問題点があった。
(イ)編んでいる間中、指を伸ばしたままにしているため手が疲れた。
(ロ)編み物初心者にとって人差し指に糸をかけ、その指を伸ばしたまま編むのは困難である。
本発明は以上の問題点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
指に着脱可能に固定する固定部材に指先先端方向に延びた支持部材を設け、支持部材の先端に編み物の糸を通す糸通し部を設けたものであり、前記糸通し部は編み物作業において指を伸ばすことなく糸を送る位置となるものであることを特徴とする編み物補助具。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、伸ばして糸をかける指の代わりをする。したがって初めて編み物をする者も容易に編める。また、編んでいる間中指を伸ばしたままにしなくてよいため疲れが軽減される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
本発明は、固定部材(5)、支持部材(3)、先端部(2)、糸通し部(1)から構成される。
固定部材(5)は可撓性の平板状部材を円筒状に巻き込んで形成されたものである。内径は指の根本に固定可能となる大きさであり、撓みにより利用者の指の太さにあわせて径が広がり装着可能となるものである。
また、固定部材(5)の上部の一部は装着した指が内側に折り曲げる際の自由度を得るために指幅にあわせて切り込み部が設けられている。
固定部材(5)の切り込み部位置に対向する位置から指先方向に支持部材(3)が接着されている。該支持部材(3)は人差し指に糸をかけて編むときの糸の位置と同じ状態になるように人差し指を軽く伸ばした状態と同様に湾曲した板からなる。
支持部材(3)の開放端には、先端部(2)が着脱式に固定されるようになっている。着脱のために先端部(2)は支持部材先端と同様な形の可撓性の平板状部材の袋状になっており、先端部(2)に支持部材(3)の先端を挿入し装着可能となっている。
先端部(2)の内側には二つの糸通し部(1)が併設されている。糸通し部(1)はそれぞれ略C字状となっており、図1に示すように各糸通し部(1)の切り欠き部は、先端部を上向きにした状態で一方が上、一方が下となるように設けられている。
本発明は、以上の構成よりなっている。
本発明を使用するときは、上記の編み物補助具の固定部材(5)を人差し指根元まで差し込み、図4に示すように併設された各糸通し部(1)の切り欠き部から糸の中間部を通し、指を伸ばずことなく編み物作業をする。
糸は糸通し部(1)を通り、いつも編みやすい位置に来るため指に糸をかけなくてよい。支持部材(3)があるため指を伸ばしておかなくてよい。
なお、糸通し部(1)を設けた先端部(2)を糸の太さに合わせて付け替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の使用状態を示す斜視図
【図3】本発明の先端部の取り付け時の一部断面図
【図4】本発明の先端部をはずした状態を示す斜視図
【符号の説明】
【0008】
1糸通し部
2先端部
3支持部材
4切り込み部
5固定部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
指に着脱可能に固定する固定部材に指先先端方向に延びた支持部材を設け、支持部材の先端に編み物の糸を通す糸通し部を設けたものであり、前記糸通し部は編み物作業において指を伸ばすことなく糸を送る位置となるものであることを特徴とする編み物補助具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−100279(P2007−100279A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−315359(P2005−315359)
【出願日】平成17年9月30日(2005.9.30)
【出願人】(505403511)
【Fターム(参考)】