説明

美容用・医療用シリコーンゴム手袋

【課題】人体の美容、医療において、シリコーンゴムに、マイナスイオン、遠赤外線を発する天然鉱物の粉状物を混入して手袋状に成形し、人体の皮膚に対応することを特徴とする美容用・医療用シリコーンゴム手袋を提供することを課題とする。
優れたマイナスイオン、遠赤外線効果を示し、それによって肌や身体の血行増進、細胞の活性化、生体電子バランスの調整などを可能にする美容用・医療用シリコーンゴム手袋を提供する。
【解決手段】美容、医療基材として、シリコーンゴム等の樹脂に、ゲルマニウムとトルマリン等のマイナスイオンや遠赤外線を発する鉱物の粉状物を混入して人体や肌の表面に効果を示す手袋状に成形して、該シリコーンゴム手袋におけるゲルマニウムとトルマリンとシリコーンゴムとの結合可能による基材でマイナスイオンや遠赤外線を発生せしめて、人体の肌に効果を与える美容用・医療用シリコーンゴム手袋であり、マッサージー用にも使用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手袋を装着することで、美容用では手のしわ、くすみ、乾燥などの手荒れを防ぎ、医療用では、アトピーやアレルギーなどでひどく荒れた手を保護し、荒れた肌の細胞の活動を促し肌を改善することを目的とした美容用・医療用シリコーンゴム手袋。樹脂に、マイナスイオンを発するゲルマニウムの粉状物や遠赤外線を発生するその他の鉱物を混入して成形する。さらに詳しくは、ゲルマニウム、トルマリンなどの鉱物や酸化チタン等をシリコーンゴムと結合可能な化合物を手袋 にして、該化合物にゲルマニウム、トルマリンなどのマイナスイオンを発生する鉱物と、遠赤外線を発するその他の天然鉱石とが主としてシリコーンゴムとの結合よって、表面にゲルマニウムあるいはトルマリン、その他の鉱物の化合物が導入された美容用・医療用シリコーンゴム手袋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
今までの手袋は作業から手を守る機能は、作業別に手袋の種類も豊富に備わっている。しかし手袋を装着することによって手の肌を改善する手袋も商品化している。その殆どが天然の綿やナイロンなどの化学繊維を使用してされており、就寝する時などに装着するものが一般的である。しかし家事などで水を使うものにも対応できるものは今までにはなかった。
【0003】
最近、問題になっているのが、肌などのアレルギーの増加で10人に7人は何かのアレルギーをもっていると言われている。アレルギーの原因として、ストレスや疲労、外的要因は花粉、排気ガス、光化学スモークなどであるが、対応に対しては肌につける化粧品、薬用クリームなど肌に塗布するものがある。しかしその症状は個人でさまざまで対応が困難になっている。
【0004】
肌のアレルギーの中でも、アトピーに関してはさまざまな改善の処方が現在おこなわれている。現在は、医薬品で肌に塗布してアトピーの症状を抑えることだけではなく、体質改善などの民間療法などに関心が集まってきている。
【0005】
ゲルマニウム、あるいはトルマリンは恒常的にマイナスイオンが発生していることが知られ、近年、このマイナスイオンが健康増進や美容効果に効果があることが報告されている。生きている細胞、組織、体には生体電流という極微弱な電気が流れている。体内の心肺機能の働き、胃腸の動き、手・足の曲げ伸ばしなど、人体の生体活動の多くの場面で、生体電流が関与している。体の各組織を構成する細胞の内部での電位差に基付き現れる。
【0006】
皮膚の深部から肌の表面まで絶えず微妙な電気バランスをとりながら人間の身体には生体電流が流れ続け、これにより円滑な新陳代謝などが維持され、肌機能が保たれている。固体の体調変化、加齢などにより影響を受け、その発生力が弱まる場合もあり、かかる場合には生体内の微妙な電気バランスが保てなくなる。このようなアンバランスな状態が維持すると、体内の機能が少しずつ低下し、細胞の働きも衰え、筋肉の老化を引き起こすなどして、健康障害、美容障害にいたる。このようにマイナスイオンによる美容促進、健康増進への効果に関心が高まっており、トルマリンの特性を利用した美顔マスクが開示されている(特許文献1参照)。
【0007】
金属成分として銀系物質を天然ゴムまたは合成ゴムに適応したものとして、抗菌用のシリコーン ゴムに使用したものとして開示されている方法がある(特許文献3参照)。また同様に抗菌用手袋としてプロテイン銀を配合した組成物についても記載されている(特許文献2参照)。
【0008】
抗菌性物質を天然ゴムラテックスに含有させたものとして、この方法はカチオン系天然ゴムラテックスに抗菌剤を配合するものである(特許文献5参照)。美容用、医療用に手袋に使用したものは少ない。
一方ラテックス製品の製造に際して、リーチング工程と硬化工程の間に美容にマイナスイオン発生物質を導入する方法の提案がある(特許文献4参照)。
【0009】
また、美容用、医療用としての手袋 の基材については、その優れた物性、低価格より天然ゴムラテックスが主に使用されているが、近年天然ゴムラテックス製品使用直後に天然ゴムラテックス中のマイナスイオン発生が原因と見られることが報告され、問題となっている。
美容用具としてゲルマニウムとトルマリンなどをシリコーンに混入して使用したファイスパックとして提案されている(特許文献6参照)。しかし美容と医療手袋での応用はない。
【0010】
エステ、美容関連業界は、美容効果、健康効果を高めるため、リンパ、指圧などたくさんのマッサージやエステの技法で顧客に施術を行っている。最近業界で問題になっているのが、肌などのアレルギーの増加で、直接ハンドでの、このような施術を顧客に行うのが困難になっている。その結果、機械の導入、化粧品導入エステなど、他のものに頼らざるおえない状況である。アレルギーの原因として、ストレスや疲労、外的要因は花粉、排気ガス、抗化学スモークなどである。
【0011】
肩こりや足の痛み、むくみ、腰痛などの改善、健康障害を改善の方法として、東洋医学では分野では、既に人体の経絡に沿って行う施術やリンパの流れを有効にする施術など多数ある。すべて施術者がすべてハンドで行う場合に顧客のマッサージ時に肌への摩擦がありお肌のトラブルになっている。アレルギーの増加により摩擦を軽減するために施術の時間は、意外に短くなっている。
【0012】
また事故によって、神経や脊髄を損傷し身体の麻痺などでリハビリを要する患者、手、足の麻痺により筋肉が硬くなったりする症状がある。特に脊髄損傷などは、自立神経のバランスをとることが不可能になり、激しい痛みがあり、今の医学では、これに効果的な治療がない現状です。
【0013】
【特許文献1】特開2002−744号公報
【特許文献2】特公平5−88900号公報
【特許文献3】特公平6−55892号公報
【特許文献4】特表平4−502111号公報
【特許文献5】特公平6−11813号公報
【特許文献6】特開2004−298307号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
ゲルマニウム、トルマリンをシートに張りを美容用・医療用シリコーン手袋として製造することは、完成までの作業工程数が比較的多く、このために生産コストが上昇して、コスト的にはあまり有利とは言えない。 また、このシリコーン手袋を美容、医療用手袋にする場合、このようなシリコーンの手袋は、各人の手に合わせてオーダーメードで製作することが望ましい。
その場合、まず、種々の手形に合わせた型枠を製作しておき、該型枠に合成樹脂の溶融液を流し込んで固め、手袋を形成する。このように手袋をオーダーメードで製作するとなると、手間暇が掛かるとともに、なお一層コストが上昇する。
【0015】
本発明では、以上のような点を鑑み、製作容易であること、汎用性があること、美容・医療改善の増進に寄与することを、目的に発明したものを提供することを課題とする。本発明の目的は、上記のようなシリコーンゴム中に、マイナスイオンを発生する要素と遠赤外線の効果を発生する物質を添加した場合に、問題点を回避し、シリコーンゴムによる皮膚に優しい手袋を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決する美容・医療に役立つシリコーンゴム製の美容用・医療用手袋について説明する。
人体の美容、医療において、シリコーンゴムに、マイナスイオン、遠赤外線を発する天然鉱物の粉状物を混入して手袋状に成形し、人体の皮膚に対応する美容用・医療用シリコーンゴム手袋である。この手袋は、シリコーンゴムに、マイナスイオン、遠赤外線を発する天然鉱物の粉状物を混入した手袋状に成形したものであるので、人体の皮膚に対応するマッサージできるようになっている。
本発明では、人体の美容において、シリコーンゴムに、マイナスイオンを発する主要成分であるゲルマニウム鉱物とトルマリンとの粉末とを混入して手袋状に成形するにおいて、シリコーン樹脂に、マイナスイオン、遠赤外線を発する100ミクロンから0.3ミクロンの粒子径である天然鉱物の微粉状物を混入させている。
【0017】
天然鉱物は、ゲルマニウム、トルマリン、酸化チタン、ブラックシリカから選ばれた二種以上であって、粒子径として50ミクロン〜0.3ミクロンである。好ましくは5ミクロンから0.3ミクロンである。またこれらの添加量として、シリコーンゴム重量に対して0.01重量%〜5重量%であって、好ましくは0.05〜3重量%である。
シリコーンゴム樹脂は、分子量を10000以上のものにマイナスイオン、遠赤外線を発するケルマニウム、またはトルマリンなどの粉状物を混入して、0.1から2ミリの厚さにしたゴム手袋状に成形している。手袋型とミトン型にすることができる。また厚さは0.2ミリから1ミリが好ましい。
【0018】
シリコーンゴム樹脂に、マイナスイオン、遠赤外線を発する鉱物の粉状物を混入した流動体を金型によって手形状の手袋に成形する。この方法には限らず前記シリコーンシートの接着によっても製造することができる。
前記マイナスイオン、遠赤外線を発する天然鉱物は純度90〜100パーセントのものを使用することが好ましい。しかし上記純度には限定しない。
【0019】
本発明者らは、上記の問題点を解決すべく鋭意検討した結果、皮膚に対してマイナスイオンと遠赤外線を発生する物質としてゲルマニウム化合物、トルマリンをシリコーン樹脂に混合して成型加工した手袋 に効率よく導入せしめることにより、血流をよくして、肌荒れを改善する効果を付与すること、すなわち手袋 加工中にゲルマニウム、トルマリンの混合系によって、皮膚の細胞を活性化に付与するという方法によって、基材中に直接上記のマイナスイオンと遠赤外線を発生する物質を混ぜ込ませることが有用であることを見出し本発明に到達した。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、以上のように美容・医療用を構成したもので、次に示すような皮膚の血流の促進効果をもたらすマイナスイオンと遠赤外線を発生させる手袋である。
まず手袋本体を、シリコーン樹脂にして、マイナスイオン、および遠赤外線を発する鉱物の粉状物を混入して、シリコーン手袋状に成形し、該本体における、美容用・医療用では、該鉱物からのマイナスイオンと遠赤外線が人体部に効果的に作用し、これによりプラスイオンが過剰となる生体電流のバランスが整えられて、人体の肌などの美容、医療の増進が図られる。
【0021】
また、このシリコーンの美容用、医療用は加工により容易に手袋状に成形でき、コスト的にも有利である。
また、シリコーンゴム樹脂に、マイナスイオン、遠赤外線を発する鉱物の粉状物を混入したものを塗着した美容用・医療用でも、ゲルマニウムなどの鉱物からのマイナスイオンが肌や、人体に効果的に作用し、これによりプラスイオンが過剰となる生体電流のバランスが整えられて、美容、医療の増進が図られるが、実用的には手袋に混入させることが好ましい。
この美容用・医療用は加工により容易にシリコーン手袋に成形でき、コスト的にも有利である。
【0022】
さらに、手袋の薄肉に形成されていることから、人体の形状に関わらず、表面の凹凸に沿って波打ちながら、人体の皮膚全域にフィットし、成人であれば、どの人にも適用できて、汎用性が高い。
また、シリコーンゴム樹脂に、マイナスイオン、遠赤外線を発する鉱物の粉状物を混入して手袋に成形した美容・医療器具は、容易に手に装着することができるようになっており、該鉱物からのマイナスイオンと遠赤外線が皮膚に効果的に作用して、これによりプラスイオンが過剰となる生体電流のバランスが整えられて、美容と医療の増進が図られる。
【0023】
また、シリコーンゴム樹脂に、マイナスイオンを発するゲルマニウムとトルマリンの鉱物の粉状物を混入して手袋に成形し、該本体における表面から磁気的エネルギー又は電気的エネルギーを発するゲルマニウム粉末とを混入した美容器具では、該鉱物からのマイナスイオンが人体に効果的に作用し、これによりプラスイオンが過剰となる生体電流のバランスが整えられて、美容・医療増進が図られる。
さらに、前記マイナスイオンを発する鉱物を純度100%近いゲルマニウムとトルマリンとすることで、このゲルマニウム、トルマリンは、の他のマイナスイオンを発する鉱物に比べて体温付近の温度でのマイナスイオン効果が遥かに優れ、該純度100%のゲルマニウムからのマイナスイオンが人体に効果的に作用し、これによりプラスイオンが過剰となる生体電流のバランスが整えられて、美容と医療の増進が図られる。
【0024】
上述したように、本発明における美容用、医療用シリコーン手袋 は、アレルギー反応をひき起こしにくい。また、シリコーン手袋の表面に美容・医療物質であるゲルマニウム化合物が存在するため、化合物は基材中に含有させた鉱物と結合し水に溶けにくくなっているために、長期にわたって、マイナスイオン発生効果と抗菌効果を維持できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以上のような構成で、美容用・医療用としての手袋は、美容・医療に効果を示した。人体の皮膚に接触させることによって、ゲルマニウム、トルマリン等の鉱物からのマイナスイオンが指を通じて人体に効果的に作用し、これによりプラスイオンが過剰となる生体電流のバランスが整えられるとともに、効果的に作用して、美容・医療の増進が図られる。またこの手袋は、シリコーンゴムに、マイナスイオン、遠赤外線を発する天然鉱物の粉状物を混入した手袋状に成形したものであるので、人体の皮膚の保護や、人体の皮膚に対してマッサージできるようになっている
【0026】
以上、美容用・医療用についての実施の形態を説明するが、これらの実施の形態において、マイナスイオンを発する鉱物には、純度手袋略100%のゲルマニウムが最も効果的であり、例えば、樹脂に、純度99%のゲルマニウムとトルマリンの粉状物を、重量パーセントで、それぞれ1%以上混入することで、マイナスイオン効果が効果的に発揮される。
【0027】
このゲルマニウムは、熱・光・電磁波によって反応し、マイナスイオンを放出する亜金属の半導体物質で、温度が32℃以上になるとマイナスイオンを放出することが知られている。この32℃は、体温よりもやや低い温度であり、従って、前記美容用・医療用はシリコーン樹脂に混入したゲルマニウムとトルマリンからマイナスイオンと遠赤外線が発生する。
本発明の手袋 における基材となる素材に適した性質の素材であればよい。一般的な手袋 の基材としては、シリコーン製の ゴムが有効である。
【0028】
シリコーン ゴムは医療用と美容用材料として高い安全性との実績があることから、美容用・医療用手袋 の基材としても適している。シリコーン ゴムとしては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルビニルポリシロキサンなどが使用される。
【0029】
上記のゲルマニウムと結合可能な化合物は、シリコーンゴムに混入するよって行われる。上記化合物は0.0001〜30重量%の範囲が好ましい。より好ましくは0.001〜10重量%である。含有温度は25〜120℃が好ましく、より好ましくは30〜100℃である。
以下、実施例を用いて本発明を説明する。なお、本発明は実施例により特に制限されるものではない。
【実施例1】
【0030】
ジメチルポリシロキサン系シリコーンの分子量10000以上のシリコーンゴム100部に粒子径平均1〜5ミクロンのゲルマニウム粉末0.2部と粒子径平均1〜5ミクロンのトルマリン粉末0.2部と粒子径平均0.5〜3ミクロンの酸化チタン粉末3・0部を加え、シリコーンゴム一鉱物系の組成を調製した。
【0031】
次に、手袋 浸漬型を上記のシリコーンゴム鉱物系の組成を通常のエーテル系溶媒に溶解した溶液に手袋の金型を浸漬した後、100℃、1時間加硫し、その後50℃、10時間リーチングを行い手袋を作製した。上記手袋 を0.1%に調整した80℃、10時間の条件で浸漬した。その後手袋を水洗し、さらに0.05%に調製した酢酸銀水溶液中に浸漬し、50℃、6時間振盪した。再び手袋 を水洗し50℃で乾燥し、
図1に示すような厚さ0.3ミリのシリコーンゴム手袋 を得た。図1は、手のひらの正面図。図2は手の甲の平面図である。
【0032】
手袋を装着した場合、手の肌が柔らかくなり、肌の色も白くしっとりとして肌が改善したということが確認された。アトピーなどで乾燥がある場合も7日間のテストをおこなった。7日目には乾燥がなくなり、肌が改善していくのが確認された。

【実施例2】
【0033】
実施例1と同様にして、ジメチルポリシロキサン系シリコーンの分子量10000以上のシリコーンゴム100部に粒子径平均1〜5ミクロンのゲルマニウム粉末0,2部粉末粒子径平均1〜5ミクロンのトルマリン粉末0.2部を加え、シリコーンゴムー鉱物系の組成を調製した。
【0034】
次に、手袋 浸漬型を上記のシリコーンゴムを溶媒に溶解した溶液に手袋の金型を浸漬した後、100℃、1時間加硫し、その後50℃、10時間リーチングを行い手袋を作製した。上記手袋 を0.1%に調整した80℃、10時間の条件で浸漬した。その後手袋を水洗し、さらに0.05%に調製した酢酸銀水溶液中に浸漬し、50℃、6時間振盪した。再び手袋 を水洗し50℃で乾燥し、図1に示すような厚さ2ミリのシリコーンゴム手袋を得た。
【0035】
手袋を装着した場合、手の肌が柔らかくなり、肌の色も白くしっとりとして肌が改善したということが確認された。アトピーなどで乾燥がある場合も7日間のテストをおこなった。7日目には乾燥がなくなり、肌が改善していった。手袋の厚みがあるため、作業はやりにくい。
【実施例3】
【0036】
実施例1と同様にして、ジメチルポリシロキサン系シリコーンの分子量10000以上のシリコーンゴム100部に粒子径平均1〜3ミクロンのゲルマニウム粉末0.2部と粒子径平均1〜3ミクロンのトルマリン粉末0.2部を加え、シリコーンゴムー鉱物系の組成を調製した。
【0037】
次に、手袋 浸漬型を上記のシリコーンゴムを溶媒に溶解した溶液に手袋の金型を浸漬した後、100℃、2時間加硫し、その後50℃、10時間リーチングを行い手袋 を作製した。上記手袋 を0.1%に調整した80℃、10時間の条件で浸漬した。その後手袋 を水洗し、さらに0.05%に調製した酢酸銀水溶液中に浸漬し、50℃、6時間振盪した。再び手袋 を水洗し50℃で乾燥し、図1に示すような厚さ0.3ミリシリコーンゴム手袋を得た。
【0038】
手袋を装着した場合、手の肌が柔らかくなり、肌の色も白くしっとりとして肌が改善したということが確認された。アトピーなどで乾燥がある場合も7日間のテストをおこなった。7日目には乾燥がなくなり、肌が改善していった。実施例1のほうが改善するのが早かった。
【実施例4】
【0039】
実施例1と同様にして、メチルビニルポリシロキサン系シリコーンの分子量50000以上のシリコーンゴム100部に粒子径平均0.1〜1ミクロンのゲルマニウム粉末0.2部と粒子径平均0.1〜1ミクロンのトルマリン粉末0.2部を加え、シリコーンゴムー鉱物系の組成を調製した。
【0040】
次に、手袋 浸漬型を上記のシリコーンゴムを溶媒に溶解した溶液に手袋の金型を浸漬した後、100℃、2時間加硫し、その後50℃、10時間リーチングを行い手袋を作製した。上記手袋 を0.1%に調整した80℃、10時間の条件で浸漬した。その後手袋を水洗し、さらに0.05%に調製した酢酸銀水溶液中に浸漬し、50℃、6時間振盪した。再び手袋 を水洗し50℃で乾燥し、図2に示すような厚さ0.3ミリシリコーンゴム手袋を得た。
【0041】
手袋を装着した場合、手の肌が柔らかくなり、肌の色も白くしっとりとして肌が改善したということが確認された。アトピーなどで乾燥がある場合も7日間のテストをおこなった。7日目には乾燥がなくなり、肌が改善していった。手袋のシリコーンが硬くなりあまり肌には適しない。

<比較例1>
【0042】
実施例1と同様にして、メチルビニルポリシロキサン系シリコーンの分子量50000以上のシリコーンゴム100部で、シリコーンゴムで鉱物を含有しない系の組成を調製した。
【0043】
次に、手袋 浸漬型を上記のシリコーンゴムを溶媒に溶解した溶液に手袋の金型を浸漬した後、100℃、2時間加硫し、その後50℃、10時間リーチングを行い手袋 を作製した。上記手袋 を0.1%に調整した80℃、10時間の条件で浸漬した。その後手袋 を水洗し、さらに0.05%に調製した酢酸銀水溶液中に浸漬し、50℃、6時間振盪した。再び手袋 を水洗し50℃で乾燥し、図1に示すような厚さ0.3ミリシリコーンゴム手袋を得た。
手袋を装着した場合、実施例1のような肌の改善はなかった。
<比較例2>
【0044】
ジメチルポリシロキサン系シリコーンの分子量10000以上のシリコーンゴム100部に粒子径平均50ミクロンのゲルマニウム粉末0.2部と粒子径平均70ミクロンのトルマリン粉末0.2部と粒子径平均1〜5ミクロンの硫化チタン粉末3部を加え、シリコーンゴムー鉱物系の組成を調製した。
【0045】
次に、手袋 浸漬型を上記のシリコーンゴムー鉱物系の組成を通常のエーテル系溶媒に溶解した溶液に手袋の金型を浸漬した後、100℃、2時間加硫し、その後50℃、10時間リーチングを行い手袋を作製した。上記手袋 を0.1%に調整した80℃、10時間の条件で浸漬した。その後手袋を水洗し、さらに0.05%に調製した酢酸銀水溶液中に浸漬し、50℃、6時間振盪した。再び手袋 を水洗し50℃で乾燥し、図1に示すような厚さ2ミリのシリコーンゴム手袋 を得た。
手袋の表面から鉱石の粒が、張り出し凸凹が確認された。この手袋を装着してのお肌への摩擦が大きくなり、使用するものは、不快を感じられた。シリコーン手袋に表面に亀裂が生じ、使用中に破れた。一定の強度を保つことは困難になった。
<比較例3>
【0046】
ジメチルポリシロキサン系シリコーンの分子量10000以下のシリコーンゴム100部に粒子径平均1〜5ミクロンのゲルマニウム粉末0.2部と粒子径平均1〜5ミクロンのトルマリン粉末0.2部と粒子径平均0.5〜3ミクロンの硫化チタン粉末3部を加え、シリコーンゴムー鉱物系の組成を調製した。
【0047】
次に、手袋 浸漬型を上記のシリコーンゴムー鉱物系の組成を通常のエーテル系溶媒に溶解した溶液に手袋の金型を浸漬した後、100℃、2時間加硫し、その後50℃、10時間リーチングを行い手袋 を作製した。上記手袋 を0.1%に調整した80℃、10時間の条件で浸漬した。その後手袋 を水洗し、さらに0.05%に調製した酢酸銀水溶液中に浸漬し、50℃、6時間振盪した。再び手袋 を水洗し50℃で乾燥し、図1に示すような厚さ0,3ミリのシリコーンゴム手袋 を得た。
【0048】
手袋を装着した場合、手の肌が柔らかくなり、肌の色も白くしっとりとして肌が改善したということが確認された。アトピーなどで乾燥がある場合も7日間のテストをおこなった。7日目には乾燥がなくなり、肌が改善していった。手袋の素材が実施例1と比較してみると、硬く感じられゴワゴワとした感触であった

【図面の簡単な説明】
【0049】

【図1】本発明に関わる美容用・医療用シリコーンゴム手袋の手の平の平面図
【図2】本発明に関わる美容用・医療用シリコーンゴム手袋の手の甲の平面図
【図3】本発明に関わる美容用・医療用シリコーンゴム手袋のミトン型の平面図
【図4】本発明に関わる美容用・医療用シリコーンゴム手袋を装着時の平面図
【符号の説明】
【0050】
1.シリコーン手袋
2.シリコーンミトン
3.装着したシリコーン手袋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体の美容、健康において、シリコーンゴムに、マイナスイオン、遠赤外線を発する天然鉱物の粉状物を混入して手袋状に成形し、人体の皮膚に対応することを特徴とする美容用・医療用シリコーンゴム手袋
【請求項2】
人体の美容において、シリコーンゴムに、マイナスイオンを発する主要成分であるゲルマニウム鉱物とトルマリンとの粉末とを混入して手袋状に成形するにおいて、シリコーン樹脂に、マイナスイオン、遠赤外線を発する50ミクロンから0.3ミクロンの粒子径である天然鉱物の微粉状物を混入させていることを特徴とする美容用・医療用シリコーンゴム手袋
【請求項3】
請求項1において、天然鉱物は、ゲルマニウム、トルマリン、酸化チタン、ブラックシリカから選ばれた二種以上であって、粒子径として50ミクロン〜0.3ミクロンであり、これらの添加量として、シリコーンゴム重量に対して0.01重量%〜5重量%にしていることを特徴とする美容用・医療用シリコーンゴム手袋
【請求項4】
請求項1において、シリコーンゴム樹脂は、分子量を10000以上のものにマイナスイオン、遠赤外線を発するゲルマニウム、またはトルマリンの粉状物を混入して、0.1から2ミリの厚さにしたゴム手袋状に成形していることを特徴とする美容用・医療用シリコーンゴム手袋
【請求項5】
請求項1において、シリコーンゴム樹脂に、マイナスイオン、遠赤外線を発する鉱物の粉状物を混入した流動体を金型によって手形状の手袋に成形することを特徴とする美容用・医療用シリコーンゴム手袋
【請求項6】
前記マイナスイオン、遠赤外線を発する天然鉱物は純度90〜100パーセントのものを使用することを特徴とする請求項1から請求項5のうち何れか一項に記載の美容用・医療用シリコーンゴム手袋
【請求項7】
人体の美容、健康において、シリコーンゴムに、マイナスイオン、遠赤外線を発する天然鉱物の粉状物を混入して手袋状に成形し、人体の皮膚に対応するマッサージできるようにしていることを特徴とする美容用・医療用シリコーンゴム手袋



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−221644(P2009−221644A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−230841(P2008−230841)
【出願日】平成20年9月9日(2008.9.9)
【出願人】(307020453)株式会社レジェンドカワシマ (1)
【Fターム(参考)】