説明

美容用具

【課題】 高度な美容処置を行なえる多機能、高機能型の美容用具の提供と、起伏の大きい皮膚面であっても局所的、選択的、集中的に余分な力を使わずに美容処置が行なえ、かつ、ホールド性、グリップ性にも優れる美容用具の提供。
【解決手段】カバーシートと、弾性シートと、第一の繊維シートとが互いに接着された美容用具であって、該接着部は線状又は帯状であって、平面視で美容用具の外周縁と、これより内側とに閉ループ状に設けられており、該内側の接着部で囲まれる領域内で、粉粒状美容成分がカバーシートと、弾性シートとの間に形成される収納室内に充填されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は粉粒状美容成分を内部に封入してなる手持ち式の美容用具に関する。さらに詳しくは、該美容成分を内包する美容用具であって、多機能に使用できる携行性美容用具に関する。
【背景技術】
【0002】
美容用具として、従来、フェイス用やボディ用の皮膚洗浄具、塗布具、マッサージ用具、クレンジング用具、皮膚トリートメント用具、皮膚擦過用具など種々のものが使用されている。形状的には手持ちができて、携帯も便利なパッド型のものが使用されている。
美容用具の例として、皮膚洗浄具があるが、従来、顔、手、足、ボディを洗浄するには、フェイス用スポンジ、ボディクリーナーのような洗浄具を使用し、洗剤を別途使用するものであった。
また、内蔵する粉末化粧料を肌面上に広げたり、マッサージを行うためのパッド状美容用具も広く使用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には4枚の繊維シートが重なり合って周縁部で縫合され、該縫合部は全周縁部にわたって外方に突出しない構造であって、粉末通過性の第2シートと第3シートの間に粉末化粧料が封入され、第1シートと第2シートの間、及び/又は、第3シートと第4シートの間に粉末通過性の発泡シートが配置されてなり、上記粉末の外部への滲出が調節されてなる構造の美容用具が開示されている。
上記美容用具に内蔵される粉末化粧料として、米糠、ベントナイト、カオリンが開示されており、皮膚洗浄用具、皮膚トリートメント用具、マッサージ用具、メイクアップ用具などに使用できることが記載されている。
【0004】
特許文献2には、保粉性及び通気性をもつ2つの多孔質部材間に粉末化粧料を封入してなる化粧料用パフであって、その2つの多孔質部材は周縁部にて接合されているパフが記載されている。
【0005】
特許文献3には、皮膚、爪、及び粘膜の保護及び局所処置、特に化粧、クレンジング、穏やかな処置や手当のためのフォームパッドであって、フォームから成り同一のサイズ及び外形を有した2つのシートを備え、これら2つのシートはエッジ部同士を併せて重畳されると共に、両者間には化粧用、皮膚科用、又は薬学用生成物からなるパウダーが包含され、その2つのシートは周縁部にて接合されてなることが記載されている。
【0006】
特許文献4には、薬用又は化粧用のパウダーを内部に有し、該パウダーを塗布するパウダーパフにおいて、パウダーを収納した合成繊維からなる袋体の少なくとも一面を不織布カバーで覆って構成されてなるパウダーパフが記載されている。
【0007】
特許文献5には、一部分がスレーカブルメイクアップ製品で含浸されている第1面と第1面の反対側に位置し、不浸透性フィルムで覆われている第2面とを有する多孔質・可撓性材料の少なくとも1つの層を備えてなる使い捨てメイクアップ用アプリケーターにおいて、その1面にはメイクアップ製品の含浸されていない周縁部領域を有し、該周縁部領域は、アプリケーターを把持するための領域及び/又は使用者によってつけられる製品の色調を変化させるための領域として使用されることが記載されている。
【0008】
特許文献6には、シート状基材の表裏面のそれぞれに、相互に関連して連続的に実施される2種類の化粧処理のそれぞれに使用される化粧料を保持させてなる化粧用シートが記載されている。
【0009】
特許文献7には、バックシートとバックシート上に載置した2枚の多孔性シートと、2枚の多孔性シートの間に介在したパウダーと、多孔性シートの上に載置したメッシュ様シートとメッシュ様シートの上に載置した積層シートからなり、該メッシュ様シート及び積層シートの周縁部全体は、融着により一体に成形されていることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】国際公開第2006/095912号パンフレット
【特許文献2】実開平03−041606号公報
【特許文献3】特開平09−220118号公報
【特許文献4】特開2000−014444号公報
【特許文献5】特開2000−041731号公報
【特許文献6】特開2003−000336号公報
【特許文献7】実開平07−016709号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
皮膚表面に化粧料を塗布したり、マッサージ等を行うための粉体を担持又は内蔵した手持ち式美容用具は上記に記載のように広く知られているが、そのいずれの用具においても、化粧料等手持ち美容用具表面に担持されていることで肌に供給されたり、また肌に接触する側の反対側にも粉体が漏出してロスを生じたり、使用時には肌に接触する側の面にも指で支持する必要があるところ、漏出した粉体が指に付かない程に漏出した粉体から離れた箇所に指で支持する箇所を設けていないために、粉体が指に付着し、使用後に指を洗浄しなければならないという不都合があった。
【0012】
また、メイクアップ、クレンジング、角質落とし、局所マッサージ、血行促進、皮膚トリートメント、アロマテラピーなどの美容作業を行うにはそれぞれに適した美容用具を用い、個別のステップを経て行う必要があり、手間ひまのかかるものであった。
例えばメイクアップやクレンジングを行った後に、角質落とし、ツボマッサージ、血行促進、アロマテラピー等を別に行うといった手間のかかる処置を行っていた。あるいは、この逆順で行われることもあった。いずれにせよ、これらの美容作業を同時並行的に行えるような多機能型の美容用具はなく、まして出先でこのような美容作業を行うことは出来なかった。
上記した従来の美容用具は、携帯型の小さいものであるが、形状的に略円盤状の単純な形状であるため、塗布作業のような特定の目的の美容作業に限られ、マッサージ、局所トリートメント、角質落としなど別の美容作業を行おうとすると、別の用具をいくつも持ち運ぶ必要があり、不便であった。
【0013】
しかし、塗布作業とはいっても、顔面へのメイクアップが主な目的であるから、小鼻の回り、口元、目元など起伏、凹凸の大きい箇所へもムラなく化粧料を伸ばしながら塗布する必要があり、このためには美容用具を如何にこのような凹凸部位にフィットさせながらうまく塗布するかが課題であり、熟練を要するものでもあった。
また、上記した美容用具は外観形状が単純であるばかりでなく、硬さ、圧縮特性、摩擦特性のような機能性が用具全体にわたって一様であり、凹凸の少ない部位に化粧料を塗布する程度の単純作業であればそれほど困難はなくとも、起伏のある場所にうまく塗布作業を行うには限界があった。さらには、マッサージ、皮膚トリートメントなどでは、美容効果を高めるために局所的に外力を集中させたり、メリハリをつけることが重要であり、このためには熟練を要するものであり、一般ユーザーが高度の美容作業を行うことは難しかった。
皮膚トリートメントに関しては、ニキビ、吹き出物、乾癬、発疹のようなデキモノ類に対するスキンケアを行う場合、上記従来技術に開示される構造の用具では、目的の場所のみ選択的にケアを行うことが難しく、不用意に他の場所も一緒にこすってしまって、健康な皮膚にまで感染菌を拡散させる可能性もあったので、特定の部位に特化して局所的に集中ケアでき、かつ皮膚に過度の刺激を与えないような用具をも提供しようとするものである。
【0014】
そこで、このようなニーズに応えるため、携帯に適する小型の構造でありながら、皮膚面に対し力学的挙動の異なる部位を明確に分けることで、熟練しない一般使用者であっても、複雑な美容作業をも容易に行うことが出来、さらには複数の美容作業を並行的に行うことも可能とする美容用具を提供しようとするものである。
また、手持ち型の用具では、指先で把持しながら様々な態様の美容処置を行おうとすると、従来技術では、単純な構造であるがゆえに、ホールド性、グリップ性が不十分であり、不必要に手先、指先に力を入れねばならず、入念に作業を行うと手指が早く疲れる要因になっていた。また、起伏のない構造であるがゆえに、手で把持する際、ホールド性、グリップ性が不十分であるために、美容作業中にうっかり手が滑って落としてしまったりする場合もあった。
【0015】
そこで、本発明は上記した問題点に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、粉体化粧料の塗布にとどまることなく、クレンジング、マッサージ、局所トリートメント、角質落としなど様々な種類の美容処置をも同時に行うことが出来、しかも一般消費者であっても高度な美容処置も行える多機能、高機能型の美容用具を提供しようとするものである。そして、起伏の大きい皮膚面であっても局所的、選択的、集中的に余分な力を使わずに美容処置が行え、かつホールド性、グリップ性にも優れる美容用具を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、膨出部を有するトリートメント部の周囲に把持部が形成され、把持部の外周縁が接着された一体型美容用具であって、該美容用具は、上部側から、少なくともカバーシートと、弾性シートと、第一の繊維シートを備え、前記トリートメント部には、カバーシートと弾性シートとの間に粉粒状美容成分が封入されており、トリートメント部と把持部との間が閉ループ状の接着部で互いに区分されており、前記把持部の圧縮特性と、トリートメント部の圧縮特性とが相異なることを特徴とする美容用具である。
その前記美容用具の構造は、その把持部が圧縮弾性を有してもよく、前記トリートメント部の高さが、把持部の高さより高くてもよく、前記把持部と、トリートメント部との間の接着部が、溝状に形成されていてもよく、さらに平面視で略円形状であり、外周縁と、これより内周側においてそれぞれ環状に接着されており、トリートメント部が略球面状に形成された構造でもよいものである。
加えて、上記カバーシートの上部に、さらに開口部を有する第二の繊維シートが配置され、該開口部が、トリートメント部の上部に位置するように、下位のシートと互いに接着されているようにすることも可能である。
また、前記カバーシートについて、粉粒状美容成分が漏出する程度の不織布、又は多孔性シートであってもよく、具体的には、メッシュ状であるか、突起部を有してもよい。
さらに、前記第一の繊維シート、及び/又は第二の繊維シートに凸部が多数設けられていてもよい。
そして、前記美容用具が、角質落とし用、マッサージ用、メイクアップ用、クレンジング用、スキンケア用又はアロマテラピー用から選ばれる1種又は2種以上の用途に使用されるものであり、前記粉粒状美容成分が、有機酸、シリカ、タルク、クレー、抗菌剤、ニキビ治療剤、発疹治療剤、香料類、ハーブ類から選ばれた1種又は2種以上の成分とすることにより上記の課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明の美容用具は、携行可能な小型軽量の手持ち式美容用具であり、一体型でありながら、把持部とトリートメント部の区分が明確であり、一般ユーザーでも使用時にどう使えば良いか認識しやすく、実際の美容作業においても、相異なる力学挙動を有する部位を使い分けることによって、効率のよい美容作業が可能となるし、優美な外観形状を備えるので、使用者に対する訴求効果も高い。
把持部とトリートメント部の間が区分され持ち易い形状であるため、グリップ性、ホールド性に優れ、美容作業の途中で用具を不用意に落としてしまう可能性を大幅に低減できる。殊に湿潤状態で使用する場合において特に効果を発揮するものである。
トリートメント部の裏面と、把持部は、手指に接触する部位であるが、弾性シートが直近に存在しており、そのクッション効果を利用できるので、過度の力を加えずとも効果の高い美容処置を行うことができる。手指の負担を軽減することが出来るので、長時間、入念な美容作業を行っても手指の疲労感を大幅に低減できる。
【0018】
トリートメント部は、その内部に粉粒状美容成分を収容しており、皮膚をパッティング、押圧または擦過する外力が作用すると、粉粒体がそれに伴って流動するので、それに応じた固有の力学的効果を期待でき、ことにマッサージ、血行促進、皮膚トリートメント、角質落としなどの場合において皮膚機能の活性化、新陳代謝促進効果に優れる。
また、皮膚に当接するトリートメント部は外側に膨出する形状であるので、その立体的構造特性によりマッサージ効果も高く、皮膚面にスポット的に選択的に美容処置を施すことが可能であり、顔面のように起伏の大きい部位の凹部であっても、うまく美容処置を行うことが出来る。
【0019】
本発明によれば、トリートメント部内部には、任意の粉粒状美容成分を目的に応じて選択し、あるいは組み合わせて調合し封入することが出来る。また、トリートメント部のカバーシートを通じて美容成分の流出量を制御しながら、徐々に皮膚面に供給することができる。また美容作業中に、指が化粧料等、美容成分の供給面に接触しないので、指に化粧料等が付着しないことにより、使用後に指を洗浄する必要がない。また、粉体化粧料等を肌表面に供給する量は、該粉体の粒径、肌に指で押さえる圧力と美容用具表面のカバーシートの目の粗さ等により調節できるので、使用者の意図に沿って適切に使用できるという効果を有する。
さらに、メイクアップやクレンジングを行いながら、角質落とし、ツボなどの局所マッサージ、血行促進、アロマテラピーを同時に行えるので、手間をかけることなく各種の肌の手入れを十分に行うことができるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1の(ア)と(イ)は美容用具の肌に接触させる面を上側とした平面図。
【図2】図2は図1の(イ)のA−Aで切断してなる断面図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の美容用具は、膨出部を有するトリートメント部と、その周囲に把持部を一体的に形成した美容用具である。
トリートメント部は皮膚面に接触する側に膨出部を有しており、その内側には、種々の形状、サイズの粉体又は粒状体から構成される粉粒状美容成分が封入される。厚さ方向に見ると、上部側から、カバーシート、粉粒状美容成分、弾性シート、第一の繊維シートの積層構成となる。該粉粒状美容成分は、カバーシートと弾性シートとの間に形成される空間内部に封入されている。この空間が満たされるように該粉粒状美容成分を充填することが好ましい。
【0022】
本発明の美容用具を使用して、種々の美容処置を行うとき、トリートメント部の上部のカバーシートが皮膚面に接触することになる。その直近の下面には粉粒状美容成分が充填されており、美容用具のトリートメント部を皮膚面に圧接するとき、弾性シートの弾性挙動とは全く異なり、粉粒体の集合構造に由来する圧縮挙動を示す。弾性シートは、膨出部とは反対の裏面側に設けられているので、皮膚に接する表側では弾性挙動は殆ど発現せず、また、カバーシートは薄いものであるので、実質的に粉粒体の圧縮特性に支配され、非弾性特性となる。
【0023】
例えば、トリートメント部を皮膚面にパッティングするとき、その衝撃エネルギーは、サンドバックを叩くの同じように吸収・分散できるので、特に、スキンケアを必要とする敏感肌の場合など、過度の皮膚刺激を与えなくても済む。
皮膚面、殊に顔面において、鼻の周り、口元、目元部は、個人差はあるものの、複雑な立体形状となっている。これらの場所に塗布、擦過など皮膚面に平行な方向の力を付与する美容処置を行う場合には、当接する皮膚の立体形状に応じて粉粒状美容成分が内部で流動することでトリートメント部が変形し、皮膚面の立体形状に追随しやすくなる。この粉粒状美容成分の流動現象を利用し、マッサージや血行促進など独特の美容効果を高めることが出来る。
また、トリートメント部は、皮膚面側に膨出する形状を有しているので、皮膚面の限られた局所領域に対してもスポット的に様々な美容処置を行うことが出来る。膨出する形状であるがゆえに、皮膚面に対し、様々なモードの応力を効率的に作用させることができるので美容効果を高めることが出来る。この膨出部は、好ましくは、球面のような対称形状であると、使用者は方向を気にせずに美容処置ができるので好ましい。
【0024】
本発明の美容用具を使用して様々な美容処置を行うとき、美容用具を手で持つには、例えば、周囲に設けられた把持部を親指と子指で挟むとともに、トリートメント部の裏面側を残りの3本の指で保持すると持ち易く、力を入れ易い。該把持部と、トリートメント部の裏面側を手指で把持すると、弾性シートが直近に存在するのでクッション効果により、様々な美容処置を行う際に、入念に長時間美容作業を行う場合であっても手指が疲れにくい。
このように、本発明の美容用具は、手持ち式の一体型美容用具であるが、皮膚に当たる側は、把持部と、トリートメント部とで圧縮特性が相異なる。手指に接触する部位は弾性シートのクッション効果により、手で持ちやすく、長時間美容処置を実行しても手指が疲れにくい。
【0025】
トリートメント部の膨出部側を皮膚面にパッティングするときには、その衝撃が内蔵される粉粒体で吸収され、また、皮膚面を押さえたり、擦ったりする時にはその応力に応じて、膨出部内部に内蔵される粉粒体が流動し、この粉粒体流動に基づく特異な刺激を皮膚に与え美容効果をもたらすことができる。
本発明の美容用具は、トリートメント部と把持部との間が接着部によって互いに区分された構造である。このために、トリートメント部内部に封入・充填された粉粒状美容成分が、把持部へ移動することはなく、トリートメント部の限定された領域内部に保持し続けることが出来るので、集中的な美容ケアを行うことが出来る。一方、把持部では、弾性シートと美容成分の粉粒体とが混在しないので、所定の弾性特性を常に維持することが出来る。
該接着部は、カバーシート、弾性シート、第一の繊維シートが互いに接着されることによって形成され、美容用具の外周縁よりも内側に閉ループを描くように線状ないし帯状に設けられる。このようにすると、マッサージ作業中に擦過を続けても、カバーシートのズレも防ぐことが出来る。
この接着部では、シートが互いに接着されて収束した構造となるので、他の部分より厚みの薄い、凹んだ溝状の構造となる。このために、美容用具を手で把持するとき、この溝状部に指をかけると美容処置中にズレにくく、グリップ性がさらに向上する。ことに美容用具を水で濡らし湿潤状態で使用する場合でも確実にグリップができる。
【0026】
本発明の美容用具の外観形状は、特に限定されるものではないが、平面視で三角形や四角形のような多角形状、楕円形状、円形状などを好ましく例示できるが、特に円形であると、最初にどの位置を持つか気にすることなく美容用具を把持できるので一層好ましい。また、塗布、擦過、マッサージなどの美容作業をする際、美容用具を手で把持し、円を描くようなイメージで作業を行うことが多いが、平面視が円形の方が皮膚面に均一に美容処置を行えるので好ましい。また、同時に異種の美容作業を行うときには、美容用具を持ち替えたほうが良い場合もあるが、円形であると持ち替え場所を気にせずにできるので使用性が向上する。
【0027】
美容用具のサイズは、手で把持できる程度であれば特段制限されるものではないが、円形の場合、好ましくは外径3cm〜15cm、さらに好ましくは、5cm〜12cmの範囲であるのが好都合である。
また、トリートメント部と把持部を隔てる接着部は、円形美容用具の場合、外径の50%〜95%程度、好ましくは、60%〜90%の直径となるよう環状に設けることがハンドリング性やトリートメント部の有効サイズの点で好ましい。この接着部は、好ましくは適宜の熱シール手段を用いて互いにヒートシールするのが生産性の点で好ましい。
一方、美容用具の厚み方向の寸法に関し、側面視では、トリートメント部の高さが把持部の高さより大きくなるようにすることが、局所的な美容処置を容易ならしめる点で好ましい。好ましくは、トリートメント部の高さが5mm〜25mm、さらに好ましくは7mm〜20mm位が適切である。これに対し、把持部の高さは、3mm〜12mm、好ましくは、5mm〜10mm位が適切である。美容用具の外観形状が略円形である場合、トリートメント部の膨出部が球面状であると、その頂部を中心として対称的であるので美容用具を作業中に持ち替えるときでも、位置を気にせず作業を行うことが出来るので好ましい。
【0028】
次に、本発明の美容用具を構成する材料について、以下に具体的に説明する。
粉粒状美容成分としては、化粧品、医薬部外品、医薬品分野で使用が認められている各種の美容用原料成分や組成物を配合することができる。かかる美容成分の例として、各種粉末状の洗浄剤、細胞賦活剤、血行促進剤、保湿剤、エモリエント剤、角質剥離剤、滑剤、美白剤、増量剤、鉱物粒子、油性成分、ビタミン剤、経皮吸収促進剤、抗老化剤、動植物由来物質、着色料、抗菌剤、殺菌剤、ニキビ治療剤、発疹治療剤、香料類、ハーブ類、その他植物体の乾燥粉砕物や種子類などを配合することができる。
上記の中で、特に好ましく配合できる物質として、動植物由来物質として、米糠など、鉱物粒子としてベントナイト、カオリン、タルク、マイカ、クレーなど、保湿剤として、キシリトール、エリスリトール、トレハロース、デキストリンなど、その他、グリシンまたはその誘導体、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸のようなα―ヒドロキシ酸類、又はβ―ヒドロキシ酸類、あるいは、サリチル酸あるいはその誘導体などを例示することができる。
皮膚洗浄用具の場合のように、水を含ませて使用する場合、水溶性の洗浄料を配合することが好ましい。該粉末洗浄料は、繊維シートの目開き、発泡シートの孔を通過できればよく、平均粒度、粒度分布は目的に応じて分級手段を選択するなどにより任意に設計できる。
【0029】
また、マッサージ、血行促進、皮膚細胞活性化を主目的とする場合には、粗めの粉粒体を選定するとスクラブ効果があるので好ましい。このような目的では、平均粒度が200μm〜5mm程度が好ましい。
このように、用途、目的によって組成、粒子の形状、平均粒度、粒度分布などの特性を設計できる。マッサージ、血行促進などの用途では、粉粒体を球状に近い形状とし、また、粒度分布を揃えておくと、粉粒体の流動性が向上し、皮膚の活性化効果が顕著となるので一層好ましい。
また、乾燥状態で使用する場合、湿潤状態で使用する場合を考慮して美容成分の種類、組成、粉粒特性を設計することが出来る。
【0030】
本発明におけるカバーシートは、様々な美容処置において、皮膚面に直接接触する部位であり、皮膚面を押さえたり、パッティングしたり、こすったりするために設けるものである。
そして、粉粒状美容成分が一気に流出しないように、トリートメント部の内側に保持せしめるためのものであり、かつ、内部の粉末を少しずつ外部に漏出できるようにすることができる。該カバーシートは、粉末の漏出性を考慮し、目付10〜150g/m2程度、厚み0.2〜1.5mm程度の繊維シートや多孔シート類が適当である。好ましくは、不織布やメッシュ状の繊維シートを好ましく使用できる。その素材は特に限定されるものではないが、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリアクリロニトリルなどの合成繊維や、レーヨンなどの再生繊維や、綿、コットン、麻、絹、ウールなどの天然繊維を好ましく使用することができる。天然繊維の場合、絹を使用すると肌触りが非常にソフトであり、絹に含有されるセリシンなどの美容成分が肌に擦り込まれるので、保湿効果を高める効果が大きい。さらに粉末の漏出を考慮して、シート材料自体に粉末の漏出性を備えても良いし、メッシュ状に加工することにより粉末の漏出性を備えるようにしても良い。また、表面に凹凸を形成するためにエンボス処理を施しておくことも出来る。
また、肌に直接接触するものであるから、所定の肌触り感、払拭感を付与するものである。例えば、カバーシートの目を粗くすると、使用時に皮膚の擦過効果が大きく、洗浄用具として使用する場合、皮膚洗浄効果が高まるし、マッサージ用具として使用する場合には、マッサージ効果を著しく高められ、逆に目を細かくすると、ソフトな感触によりトリートメント効果を高めることが出来、さらに化粧の仕上げ効果をもたらすものである。さらに表面にエンボス加工などの手段により凹凸を設けることによりマッサージ効果や血行促進効果などを促進することもできる。
【0031】
本発明における弾性シートは、粉末化粧料をカバーシートを通じて漏出させるに際して、指による押圧を粉末化粧料に伝えるための部材であると共に、使用時の手指へのフィット感、ホールド性、グリップ性や美容用具全体の柔軟性をより適切にするための部材である。スポンジや発泡した樹脂等の柔軟性を有する多孔性物質のシートであって、素材としては、天然ゴムや、イソプレン、NR、SBR、NBRのような合成ゴム類、ポリウレタン等の弾性シートであれば特に限定なく使用できる。特にNBRや、ポリウレタンのような化粧用パフとして使用される素材を好ましく使用することが出来る。
該弾性シート材の厚みとしては、好ましくは、手指を疲れさせないように、緩衝効果を高める観点から1mm程度〜10mm程度、好ましくは3mm〜7mm程度とすることができる。手指でハンドリングし易いこと、また美容作業に伴う手指の疲労低減を考慮すると、JISK6400に準拠して測定した反撥弾性率が10%〜40%の低反撥性を有し、硬度が50〜100N程度の柔軟な弾性シート材を配置することが好ましい。
【0032】
本発明における第一の繊維シートは、上記カバーシートとは必要とされる性質を異にし、上記弾性シートの外側(膨出部とは反対側)に位置して化粧用具を支持する指などと接触するものであるから、表面が平滑で滑りやすいものよりも、指などが滑らない程度の摩擦特性や凹凸を有するのが好ましい。また、弾性シートが孔の大きい多孔性物質のシートからなる場合には、指などを汚さないように粉粒状美容成分を透過、漏出しない性質を有することが必要である。このような第一の繊維シートとしては、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリアクリロニトリルなどの合成繊維などの不織布が好ましい。また、弾性シートが多孔性物質でない場合には、その素材は特に限定されるものではないが、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリアクリロニトリルなどの合成繊維や、レーヨンなどの再生繊維や、綿、コットン、麻、絹、ウールなどの天然繊維を好ましく使用することができる。繊維の太さは特段限定はされないが、手指で保持するときの触感を考慮すると、上記素材の極細繊維を好ましく使用できる。
【0033】
本発明における第二の繊維シートは、トリートメント部内部の粉粒状美容成分を漏出するカバーシート面を、スポット的なスキンケアのような局所処置に適するように、トリートメントに寄与する領域を制限すると共に、指などで美容用具を把持する箇所を特定しやすくすると同時に美容用具表面にある程度の強度を付与するために好ましく設けられるものである。このためには、第二の繊維シートは粉粒状美容成分を透過、漏出させない性質を有することが好ましい。
このための使用される素材としては、特に限定されるものではないが、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリアクリロニトリルなどの合成繊維や、レーヨンなどの再生繊維や、綿、コットン、麻、絹、ウールなどの天然繊維を好ましく使用することができる。天然繊維の場合、絹を使用すると肌触りが非常にソフトである。また、第一の繊維シートと同じ素材とすることもできる。
そして、第二の繊維シート表面に凸部を形成したり、凹凸を大きくすると、湿潤状態であっても、手指で把持するときに一層すべり落ちにくくなるので好ましい。
第二の繊維シートを、カバーシートよりもザラつきの大きい素材とすることで、使用時に皮膚の擦過効果が大きく、洗浄用具として使用する場合、皮膚洗浄効果が高まるし、マッサージ用具として使用する場合には、マッサージ効果を著しく高められ、逆に目を細かくすると、ソフトな感触によりトリートメント効果を高めることが出来、さらに化粧の仕上げ効果をもたらすものであり、マッサージ効果などを高進することもできる。
【0034】
本発明の美容用具は、乾燥状態で使用することも可能であるし、使用時に水と接触せしめて含水あるいは湿潤状態で使用することもできる。そして、形状は特に限定されるものではなく、円形、楕円形、正方形、長方形、平行四辺形、台形、菱形など種々の幾何学的形状が可能であり、上記の各構成材料はこの形状に応じた形状を有するものを使用する。そして、本発明における収納室やカバーシートが表面に露出する箇所は、美容用具のほぼ中央部が好ましいが、任意に決定でき中央部でなくてもよい。
美容用具の大きさは、片手の掌で支えることができ、好ましくは揃えた指にて支えることができる程度の大きさが好ましい。また、対象とする体の部位によっても大きさを決定しても良い。例えば顔、肘、膝、踵、腕、脚、足、腹などの部位別に美容用具の大きさを決めることは、使用性を向上させる上で必要である。
粉粒状美容成分は、溶解性に関して制限はなく、水溶性でもよく、不溶性、難溶性であってもよく、使用用途に応じて使い分けられる。
【0035】
次に好ましい実施の具体例について、図に基づいて説明する。
図1の(ア)は、上面からみた美容用具1であり、その美容用具1はカバーシート3と、その周囲に設けられて、表面に凸部4が多数設けられてなる第二の繊維シートを表面に有するものである。
また、図1の(イ)も上面からみた美容用具1の別例を図示するものであり、カバーシート5がメッシュ状であって、その周囲に設けられている第二の繊維シートは表面に凸部を有さないプレーンなものである。
図1の(ア)及び(イ)に示した美容用具は共に、粉粒状美容成分は該カバーシート3又は5と第二の繊維シート6の下層であって、かつ接着部2の内側に存在するものであって、使用につれてカバーシート3又は5を通じて順に肌に供給されるものである。
【0036】
この美容用具1において、カバーシート3は不織布やウェブ等の繊維シートから形成されており、カバーシート5はメッシュ状であって一定の目開きを有する繊維シートからなっている。そしてどちらも、粉粒状美容成分が少しずつ漏出する程度の目開きの孔が形成されている。粉粒状美容成分の粒径と比較してあまりに目開きが大きいと、使用時において該美容成分が一度に多く肌に供給されることになって、長時間にわたって持続的に肌の手入れをするのに適さなくなるし、必要以上の粉粒状美容成分が肌に供給されることになる。逆に目開きが小さすぎると、該美容成分の供給量が低下し、また皮膚への刺激が小さくなり、マッサージ効果、血行促進効果、皮膚細胞活性化効果が低下するなど美容用具としての機能を十分に果たさないことにもなるので、使用する粉粒状美容成分9の粒径に応じて、カバーシート3及び5の孔径を調整するのが好ましい。
【0037】
さらに図2は図1の(イ)の線A−Aで切断された美容用具1の断面図を示しており、粉粒状美容成分9はカバーシート5と弾性シート8の間であって、美容用具1のほぼ中央部の空間部に充填されており、第2の繊維シート6が、その粉粒状美容成分9が充填されたトリートメント部10の縁を覆い、かつカバーシート3又は5を露出する開口部を形成するように配置される。この場合、第2の繊維シート6は、ドーナッツ形状のものを使用するとよい。開口部の内径は、トリートメント部10の膨出部外径とほぼ同じか、それより小さくなるように設定される。また、弾性シート8の下面にはその全面にわたって第一の繊維シート7を裏打ち層として設けられている。
さらに、カバーシート3又は5、第2の繊維シート6、弾性シート8、第一の繊維シート7は、併せて美容用具の外周縁で接着されるとともに、外周縁から内側に、ほぼ同心円状に一定の間隔をもって線状又は帯状の加圧接着部である接着部2が設けられており、その接着部2において美容用具の厚さは小さくなっている。このためにこの接着部2は、断面視でくびれた溝状の凹部を形成する。この接着部より内側に第2の繊維シートの開口部が位置するようにすると集中ケアを可能に出来る点で一層好ましい。さらに好ましくは、この開口部が美容用具のほぼ中心位置になるようにするのが適当である。
【0038】
このような美容用具を使用するにあたっては、例えば人差し指からくすり指までの3本の指を第一の繊維シート側に置き、親指と小指とを第二の繊維シートにおいて美容用具を挟むことにより、把持する。あるいは、親指を第二の繊維シート側におき、残りの指を第一の繊維シート側にあてて挟むように把持することも出来る。その状態で、肌にカバーシート3又は5を皮膚面に押さえ付けたり、パッティングしたり、擦ったり撫でたりすることにより、粉粒状美容成分9がカバーシート3又は5を徐々に透過して肌面に移行される。この作業工程で、人差し指からくすり指までの3本の指で押さえる力を強くすれば、美容用具が変形することによりトリートメント部が皮膚側にさらに膨出した状態となり、さらなる局所処置が可能となり美容効果を高めることができる。
このような美容用具1の持ち方は、美容用具1に接着部2を設けることにより美容用具に厚みの薄い部分が形成され、その外周部と併せて把持部11を形成し、カバーシート3又は5は表面に露出し、粉粒状美容成分9が漏出する箇所に接することがないように把持部11に親指と小指が掛かることになり、さらに他の3本の指が美容用具1の裏面にて美容用具を支え、かつ使用時において肌に押しつけることができる持ち方である。指が接する箇所には、弾性シートが直近に存在しているので入念な美容作業を長時間行っても、使用者は手指の疲労感を感じなくて済む。
【0039】
ここで、美容用具1が角質落とし用である場合には、カバーシート3又は5表面に細かい凸部を設けると都合が良い。かつ粉粒状美容成分9は、シリカ、タルク、クレーの内の1種以上と、有機酸、抗菌剤等の成分を含むことができる。
また、美容用具1がマッサージ用である場合には、カバーシート3又は5と第二の繊維シート6表面に細かい凸部を設けると共に、粉粒状美容成分9をハーブ類やシリカ、タルク、クレー等を含むものとすることにより、肌に対して適度な刺激と心地よい香りによるマッサージ効果とリラックス効果を発揮できる。
美容用具1がメイクアップ用である場合には、粉粒状美容成分9としては、粉体メイクアップ化粧料や香料を含むものであることができる。
また、美容用具がクレンジング用である場合には、カバーシート3又は5と第二の繊維シート表面に細かい凸部を設けて、化粧料を落としやすくすると共に、粉粒状美容成分9としては、洗浄成分、シリカ、タルク、クレー、抗菌剤、香料、ハーブ類を使用することで、化粧料を落とすことと、心地よい香りによるリラックス効果を得るものである。またクレンジングオイルを使用前にカバーシート3又は5から内部に含浸させることも可能である。
さらに、美容用具1が皮膚トリートメント用あるいはスキンケア用である場合には、ニキビ治療剤、発疹治療剤や他のスキンケア剤を粉粒状美容成分9に配合させることができる。この際、香料やハーブ類を選択することができる。
これらの用途の中でも例えば角質落とし用として使用する場合には、親指と小指でしっかり保持しつつ他の3本の指で比較的強く力を加えて肌に押しつけることが角質を落とすためには重要である。
また、敏感肌の皮膚トリートメント用あるいはスキンケア用の場合は、トリートメント部内の粉粒体の衝撃吸収作用を利用してパッティングを主体として使用することも出来る。
【符号の説明】
【0040】
1・・・美容用具
2・・・接着部
3・・・カバーシート
4・・・凸部
5・・・カバーシート
6・・・第2の繊維シート
7・・・第1の繊維シート
8・・・弾性シート
9・・・粉粒状美容成分
10・・・トリートメント部
11・・・把持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
膨出部を有するトリートメント部の周囲に把持部が形成され、把持部の外周縁が接着された一体型美容用具であって、
該美容用具は、上部側から、少なくともカバーシートと、弾性シートと、第一の繊維シートを備え、
前記トリートメント部には、カバーシートと弾性シートとの間に粉粒状美容成分が封入されており、
トリートメント部と把持部との間が閉ループ状の接着部で互いに区分されており、前記把持部の圧縮特性と、トリートメント部の圧縮特性とが相異なることを特徴とする美容用具。
【請求項2】
前記美容用具の把持部が圧縮弾性を有することを特徴とする請求項1に記載の美容用具。
【請求項3】
前記トリートメント部の高さが、把持部の高さより高いことを特徴とする請求項1又は2に記載の美容用具。
【請求項4】
前記把持部と、トリートメント部との間の接着部が、溝状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の美容用具。
【請求項5】
前記美容用具が、平面視で略円形状であり、外周縁と、これより内周側においてそれぞれ環状に接着されており、トリートメント部が略球面状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の美容用具。
【請求項6】
上記カバーシートの上部に、さらに開口部を有する第二の繊維シートが配置され、該開口部が、トリートメント部の上部に位置するように、下位のシートと互いに接着されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の美容用具。
【請求項7】
前記カバーシートが、粉粒状美容成分が漏出する程度の不織布、又は多孔性シートであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の美容用具。
【請求項8】
前記カバーシートが、メッシュ状であるか、突起部を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の美容用具。
【請求項9】
前記第一の繊維シート、及び/又は第二の繊維シートに凸部が多数設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の美容用具。
【請求項10】
前記美容用具が、角質落とし用、マッサージ用、メイクアップ用、クレンジング用、スキンケア用又はアロマテラピー用から選ばれる1種又は2種以上の用途に使用されるものであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の美容用具。
【請求項11】
前記粉粒状美容成分が、有機酸、シリカ、タルク、クレー、抗菌剤、ニキビ治療剤、発疹治療剤、香料類、ハーブ類から選ばれた1種又は2種以上の成分であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の美容用具。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−24754(P2011−24754A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−172848(P2009−172848)
【出願日】平成21年7月24日(2009.7.24)
【出願人】(591254958)株式会社タイキ (35)