説明

美容/健康ローラ用軸受装置および美容/健康ローラ

【課題】湯水や浴槽の汚染の懸念がなく衛生的で、従来のボールベアリングよりも軽量で、ローラのがたつきがなく、ローラの回転抵抗も小さい美容/健康ローラ用軸受装置、および、この軸受装置を有する美容/健康ローラを提供する。
【解決手段】美容/健康ローラ用軸受装置4は、握り持つことが可能な本体と該本体の端部に配置されるローラ3とを有する美容/健康ローラに使用され、ローラ3を本体の端部に設けられた支持軸2aに対して回転可能に支持するものであり、支持軸2aが嵌挿され、ローラ3を支持軸2aに対して回転可能に支持するラジアル軸受5と、ラジアル軸受5の一方の端面側に配置されるスラスト軸受6と、ラジアル軸受5とスラスト軸受6との間に介在される予圧付与部材7とからなり、ラジアル軸受5およびスラスト軸受6が、それぞれ樹脂組成物を成形してなるすべり軸受である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手動式の美容/健康ローラのローラを回転可能に支持する軸受装置、および、この軸受装置を備えた美容/健康ローラに関する。なお、「美容/健康ローラ」は、美容および/または健康を目的とするローラである。
【背景技術】
【0002】
顔や手足などの皮膚に対して美肌を高める、あるいは維持する目的の美容/健康ローラが各種販売されている。それらの美容/健康ローラは、本体である取手を握り、取手先端に配置されたローラを素肌に押し当て、ローラを素肌に対して回転させることで目的効果を得るための動作をするものである。美容/健康ローラは、ローラが素肌に対して押し当てられ回転することで、マッサージ効果が得られるとされている。美容/健康ローラとして、美容作用があると考えられる金属や鉱物などがローラに練りこまれたり貼り付けられたりするものも知られている。
【0003】
従来の美容/健康ローラにおいて、主に高級機種では、ローラを円滑に回転させるため、ローラをボールベアリングで回転可能に支持する構造が採用されている(例えば、特許文献1参照)。特に、美容効果の向上を目的として、入浴時の使用を可能とする美容/健康ローラでは、ステンレス製のボールベアリングが採用されている。また、ボールベアリングを採用する場合、ボールベアリングに湯水が触れないようにするため、ローラ内部に防水用のOリングなどの防水シール(防水構造)が設けられている。
【0004】
その他、ローラにブレーキをかけてスムーズに回転し過ぎることを防止するものとして、リング状のO環を軸受外周に設けた美容ローラ(特許文献2参照)や、外観を美しくするために、取手部材と軸受部材にプラスチックを用いた美容ローラ(特許文献3参照)などが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第2510584号公報
【特許文献2】特開2005−245826号公報
【特許文献3】特開2003−038596号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のボールベアリングは金属製であるため、大多数の使用者である女性にとっては美容/健康ローラの重量が重く感じられるという問題がある。また、入浴時の使用に際しては、浴槽内で湯中に浸けた状態で使用されることもあり、オイル成分、グリース成分、錆などが漏洩して湯面上に広がり、浴槽が汚染されることも懸念される。
【0007】
Oリングなどの防水シールが設けられた美容/健康ローラでは、防水シールがローラ回転の抵抗となり、ローラの回転操作が重く感じられるという問題がある。また、特許文献2のように軸受外周にリング状のO環を設ける場合、ローラの回転抵抗の調整が難しく、防水シールの場合と同様に、ローラの回転操作が重く感じられるという問題がある。また、この構造では、ローラの軸方向などのがたつきを防止できない。
【0008】
このように美容/健康ローラの重量が重く感じられる場合、ローラの回転操作が重く感じられる場合、ローラががたつく場合などに、使用者は美容/健康ローラの使用感が優れないと感じる。
【0009】
本発明はこのような問題に対応するためになされたものであり、湯水や浴槽の汚染の懸念がなく衛生的で、従来のボールベアリングよりも軽量で、ローラのがたつきがなく、ローラの回転抵抗も小さい美容/健康ローラ用軸受装置、および、この軸受装置を有する美容/健康ローラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の美容/健康ローラ用軸受装置は、握り持つことが可能な本体と該本体の端部に配置されるローラとを有する美容/健康ローラに使用され、上記ローラを上記本体の端部に設けられた支持軸に対して回転可能に支持する軸受装置であって、上記軸受装置は、上記支持軸が嵌挿され、上記ローラを上記支持軸に対して回転可能に支持するラジアル軸受と、該ラジアル軸受の一方の端面側に配置されるスラスト軸受と、上記ラジアル軸受と上記スラスト軸受との間に介在される予圧付与部材とからなり、上記ラジアル軸受および上記スラスト軸受が、それぞれ樹脂組成物を成形してなるすべり軸受であることを特徴とする。特に、上記ラジアル軸受が、導電性を有することを特徴とする。
【0011】
上記予圧付与部材が、ゴムまたはエラストマーからなる弾性リングであることを特徴とする。また、上記ゴムまたはエラストマーが、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、およびフッ素ゴムから選ばれる少なくとも一つであることを特徴とする。
【0012】
上記弾性リングが、ラッパ状に弾性変形可能な形状であることを特徴とする。また、上記弾性リングが、上記ラジアル軸受のスリーブ部に嵌合する円筒部と、上記スラスト軸受と接触するラッパ部とからなることを特徴とする。また、上記円筒部と上記ラッパ部との境界部が、上記円筒部の肉厚よりも薄肉とされていることを特徴とする。
【0013】
上記ラジアル軸受および上記スラスト軸受の少なくとも一方を成形する上記樹脂組成物が、潤滑性向上剤を含む組成物であることを特徴とする。また、上記潤滑性向上剤が、カーボン、固体潤滑剤、ワックス、および潤滑油から選ばれる少なくとも一つであることを特徴とする。
【0014】
上記ラジアル軸受が、該ラジアル軸受を成形する上記樹脂組成物の射出成形体であることを特徴とする。
【0015】
上記樹脂組成物のベース樹脂が、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、およびポリエチレン樹脂から選ばれる少なくとも一つの合成樹脂であることを特徴とする。
【0016】
上記ローラの内周面および上記ラジアル軸受の外周面から選ばれる少なくとも一方に、軸方向に形成された隙間が設けられていることを特徴とする。
【0017】
上記ラジアル軸受が、上記支持軸と摺動し、かつ、上記ローラと同期して回転することを特徴とする。
【0018】
上記ローラの内周面に軸方向のリブ状突起が形成され、上記ラジアル軸受の外周面に上記リブ状突起と嵌合する嵌合溝が形成され、上記リブ状突起と上記嵌合溝との嵌め合いによって上記ラジアル軸受が上記ローラと同期して回転することを特徴とする。
【0019】
また、上記ローラの外周面に上記ローラと別部材を設け、上記別部材の脚部が上記ローラの表面に形成された穴部をとおり上記ローラの内周面から突出され、上記ラジアル軸受の外周面に上記別部材の脚部の突出部と嵌合する嵌合溝が形成され、上記突出部と上記嵌合溝との嵌め合いによって上記ラジアル軸受が上記ローラと同期して回転することを特徴とする。
【0020】
本発明の美容/健康ローラは、握り持つことが可能な本体と、上記本体の端部に配置されるローラと、上記ローラを上記本体の端部に設けられた支持軸に対して回転可能に支持する軸受装置とを有する美容/健康ローラであって、上記軸受装置が、本発明の軸受装置であることを特徴とする。
【0021】
上記ローラの表面に金属めっきが施され、上記支持軸と上記ローラとは上記軸受装置を介して電気的に導通していることを特徴とする。
【0022】
上記軸受装置が、上記ローラの内部において、軸方向に複数個設けられていることを特徴とする。また、上記ローラは、内部に防水構造を有さないことを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明の美容/健康ローラ用軸受装置は、握り持つことが可能な本体と該本体の端部に配置されるローラとを有する美容/健康ローラに使用され、ローラを本体の端部に設けられた支持軸に対して回転可能に支持する軸受装置であり、該軸受装置は、支持軸が嵌挿され、ローラを支持軸に対して回転可能に支持するラジアル軸受と、ラジアル軸受の一方の端面側に配置されるスラスト軸受と、ラジアル軸受とスラスト軸受との間に介在される予圧付与部材とからなり、ラジアル軸受およびスラスト軸受が、それぞれ樹脂組成物を成形してなるすべり軸受であるので、以下の効果を有する。
(1)従来のボールベアリングより大幅なコンパクト化および軽量化が実現できる。
(2)ローラの回転抵抗を低くでき、使用感が向上する。
(3)ローラのがたつきを無くすことができる。
(4)湯中での使用に際して、錆やオイル成分の漏洩がなく、湯水や浴槽などの汚染が発生しない。
(5)Oリングなどの防水シールを設けない構造を採用できるため、使用感が向上する。
【0024】
ラジアル軸受が導電性を有するので、マイクロカレント発生装置を有する美容/健康ローラに好適となる。
【0025】
予圧付与部材が、ゴムまたはエラストマーからなる弾性リングであるので、複雑な構造を有さずに予圧調整可能な構造とできる。また、上記ゴムまたはエラストマーが、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、およびフッ素ゴムから選ばれる少なくとも一つであるので、衛生的である。
【0026】
上記弾性リングが、ラッパ状に弾性変形可能な形状であるので、予圧の調整幅を大きくできる。また、上記弾性リングが、ラジアル軸受のスリーブ部に嵌合する円筒部と、スラスト軸受と接触するラッパ部とからなるので、予圧付与部材をラジアル軸受に取り付けて固定でき、支持軸への軸受装置のセットが容易となる。また、円筒部とラッパ部との境界部が、円筒部の肉厚よりも薄肉とされているので、ラッパ部をラッパ状に弾性変形しやすくなり、予圧の調整幅を大きくできる。
【0027】
ラジアル軸受およびスラスト軸受の少なくとも一方を成形する樹脂組成物が、潤滑性向上剤を含む組成物であるので、該潤滑性向上剤を含まない場合よりもローラの回転抵抗(回転トルク)を小さくでき、従来のボールベアリングより使用感が向上する。また、潤滑性向上剤が、カーボン、固体潤滑剤、ワックス、および潤滑油から選ばれる少なくとも一つであるので、さらに回転抵抗を小さくでき、より使用感が向上する。
【0028】
ラジアル軸受が、該ラジアル軸受を成形する樹脂組成物の射出成形体であるので、該ラジアル軸受が複雑な形状となる場合においても製造が容易である。
【0029】
ラジアル軸受およびスラスト軸受を成形する樹脂組成物のベース樹脂が、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、およびポリエチレン樹脂から選ばれる少なくとも一つの合成樹脂であるので、潤滑特性に優れており、湯中でのローラ使用において湯水の汚染が全くなく、ローラの回転抵抗も低く安定する。
【0030】
ローラの内周面およびラジアル軸受の外周面から選ばれる少なくとも一方に、軸方向に形成された隙間が設けられているので、ローラ内部に水が入ったとしても、ローラ内部に水が溜まることを防止できる。
【0031】
ラジアル軸受が、支持軸と摺動し、かつ、ローラと同期して回転するので、ハンドル操作にローラ回転が追従して、操作感が優れる。
【0032】
ローラの内周面に軸方向のリブ状突起が形成され、ラジアル軸受の外周面に該リブ状突起と嵌合する嵌合溝が形成され、該リブ状突起と該嵌合溝との嵌め合いによってラジアル軸受がローラと同期して回転する構造であるので、接着剤などを使用することなく、ラジアル軸受とローラとを同期回転可能にできる。
【0033】
また、ローラの外周面にローラと別部材を設け、該別部材の脚部がローラの表面に形成された穴部をとおりローラの内周面から突出され、ラジアル軸受の外周面に該別部材の脚部の突出部と嵌合する嵌合溝が形成され、該突出部と該嵌合溝との嵌め合いによってラジアル軸受がローラと同期して回転する構造であるので、接着剤などを使用することなく、該別部材とローラの外周面との固定およびローラとラジアル軸受との固定ができ、ラジアル軸受とローラとを同期回転可能にできる。
【0034】
本発明の美容/健康ローラは、握り持つことが可能な本体と、本体の端部に配置されるローラと、ローラを本体の端部に設けられた支持軸に対して回転可能に支持する軸受装置とを有する美容/健康ローラであって、上記軸受装置として上記した本発明の軸受装置を採用しているので、美容/健康ローラの重量やローラの回転操作が、女性使用者にとって重く感じられることがない。また、入浴時の使用が可能であり、湯水を汚染するという懸念が全くなく、衛生的である。
【0035】
ローラの表面に金属めっきが施され、支持軸とローラとは軸受装置を介して電気的に導通しているので、マイクロカレント発生装置が有効に機能する。
【0036】
ローラの内部において、軸受装置が軸方向に複数個設けられているので、ローラの安定性が優れる。また、ローラの内部に防水構造を有さないので、さらなる軽量化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の美容/健康ローラの一例を示す正面図である。
【図2】ローラ部分のローラ軸方向の断面図である。
【図3】軸受装置の分解斜視図である。
【図4】軸受装置の軸方向断面図およびその一部拡大図である。
【図5】ローラとラジアル軸受との固定構造の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本発明の美容/健康ローラの一実施例を図1〜図3に基づいて説明する。図1は本発明の美容/健康ローラの一例を示す正面図であり、図2はローラ3部分のローラ軸方向の断面図であり、図3は軸受装置4の分解斜視図である。図1に示すように、美容/健康ローラ1は、人が片手で握り持つことが可能な本体2(ハンドル)と、本体2の端部に配置される2つのローラ3とから構成される。2つのローラ3は、握り持つ本体2の端部に、フェイスラインやボディラインの曲線に合わせたV字型を形成するように配置されている。ローラ3は、外周面に後述する別部材8が設けられている。また、図2に示すように、これらのローラ3は、本体2の端部に設けられた支持軸2aに対して、本発明の軸受装置4により回転可能に支持されている。図2および図3に示すように、軸受装置4は、ラジアル軸受5と、ラジアル軸受5の一方の端面側に配置されるスラスト軸受6と、ラジアル軸受5とスラスト軸受6との間に介在される予圧付与部材7とから構成される。支持軸2aのローラ3の端部側には蓋体9が設けられる。支持軸2aを固定して、蓋体9を図中左側にねじ等により押し込むことで、軸受装置4とローラ3(別部材8を含む)とが一体として図中左側に移動する。これにより、予圧付与部材7が、ラジアル軸受5とスラスト軸受6との間に挟み込まれて弾性変形する。
【0039】
ラジアル軸受5は、本体端部の支持軸2aが嵌挿され、ローラ3を支持軸2aに対して回転可能に支持するすべり軸受である。また、スラスト軸受6は、支持軸2aに嵌挿されるリング状のすべり軸受である。軸受装置4は、支持軸2aに対して、ラジアル軸受5、予圧付与部材7、スラスト軸受6の順に直列に配置された構造であるので、コンパクトであり、軽量化が可能となる。
【0040】
ラジアル軸受5およびスラスト軸受6は、それぞれ、同一または異なる樹脂組成物を成形してなるすべり軸受である。ラジアル軸受5およびスラスト軸受6を成形する樹脂組成物のベース樹脂となる合成樹脂としては、すべり軸受材として使用できる合成樹脂であれば特に限定されない。例えば、ポリアセタール(POM)樹脂、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂、ポリアミド(PA)樹脂、ポリフェニレンオキサイド(PPO)樹脂、ポリエチレン(PE)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂、熱可塑性ポリイミド(PI)樹脂 、ポリアミドイミド(PAI)樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、ポリテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)樹脂、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)樹脂、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)樹脂などが挙げられる。
【0041】
また、PE樹脂としては、低密度PE樹脂、高密度PE樹脂、超高分子量PE樹脂などが挙げられる。また、PA樹脂としては、ポリアミド6(PA6)樹脂、ポリアミド6−6(PA66)樹脂、ポリアミド6−10(PA610)樹脂、ポリアミド6−12(PA612)樹脂、ポリアミド4−6(PA46)樹脂などの脂肪族ポリアミド樹脂、ポリアミド9−T(PA9T)樹脂、ポリアミド6−T(PA6T)樹脂、ポリメタキシレンアジパミド(ポリアミドMXD−6)樹脂などの高分子主鎖中に芳香族環を有する芳香族(脂肪族芳香族)ポリアミド樹脂が挙げられる。各PA樹脂において、数字はアミド結合間の炭素数を表し、Tはテレフタル酸残基を表す。
【0042】
これらの各樹脂は単独で使用してもよく、2種類以上混合したポリマーアロイであってもよい。また、成形方法は、圧縮成形、押し出し成形、射出成形など、材料の種類に応じて適宜選択できる。上記合成樹脂の中でも、潤滑特性に優れており、湯中での使用において湯水の汚染が全くなく、回転トルクも低く安定することから、POM樹脂、PPS樹脂、PA樹脂、PPO樹脂、およびPE樹脂から選ばれる少なくとも一つを用いることが好ましい。
【0043】
また、ラジアル軸受5およびスラスト軸受6の少なくとも一方を成形する樹脂組成物が、潤滑性向上剤を含む組成物であることが好ましい。潤滑性向上剤を配合することで、ローラ3の回転トルクを小さくでき、従来のボールベアリングよりも使用感を向上できる。ローラ3の回転トルクを特に小さくできる潤滑性向上剤として、カーボン、固体潤滑剤、ワックス、または潤滑油が挙げられる。これらの潤滑性向上剤は、1種類を配合しても2種類以上を組み合わせて配合してもよい。
【0044】
固体潤滑剤としては、例えば、PTFE樹脂粉末、黒鉛粉末、二硫化モリブデン、熱硬化性樹脂粉末などが挙げられる。PTFE樹脂粉末としては、PTFE樹脂をその融点以上で加熱焼成したものや、加熱焼成した粉末にさらにγ線または電子線などを照射した粉末も使用できる。
【0045】
上記潤滑性向上剤の中でも、特に、カーボンおよび固体潤滑剤は、入浴時の使用に際し、浴槽内で湯中に浸けた状態で使用しても潤滑効果(ローラの使用感)が変化しないので好ましい。
【0046】
また、ラジアル軸受5を成形する樹脂組成物に、導電性カーボンなどの導電性付与剤を配合することが好ましい。ラジアル軸受5に導電性を付与することで、後述のマイクロカレントに対応できる。導電性カーボンとしては、例えば、カーボンファイバー、カーボンナノチューブ、フラーレン、カーボンパウダーなどが挙げられる。これらの中で、カーボンパウダーの一つであるケッチェンブラックが導電性に優れるため好ましい。
【0047】
ラジアル軸受5の体積抵抗値は、1.0×10Ω・cm未満であることが好ましい。この範囲とすることで、マイクロカレントによる効果を発現できる程度に、支持軸2aとローラ3とをラジアル軸受5を介して電気的に導通できる。ラジアル軸受5を成形する樹脂組成物において、導電性付与剤の配合量は、上記体積抵抗値の範囲を満たせる量とすることが好ましい。
【0048】
ラジアル軸受5は、予圧付与部材7やローラ3と嵌合可能な複雑形状であるので、射出成形可能な合成樹脂をベース樹脂とする樹脂組成物を用いて射出成形体とすることが好ましい。射出成形体とすることで、図2や図3などに示す複雑形状であっても容易に製造できる。また、スラスト軸受6は、図3に示すような簡易なリング形状とでき、圧縮成形などでも成形可能となる。本発明の好適な態様として、例えば、ラジアル軸受5をPOM樹脂をベースとする導電性樹脂組成物を用いて射出成形で製造し、スラスト軸受6を超高分子量PE樹脂を用いて圧縮成形やラム押出し成形により製造できる。
【0049】
予圧付与部材7は、ラジアル軸受5とスラスト軸受6との間に介在されるものであり、ラジアル軸受5およびスラスト軸受6に対して軸方向に予圧を与えるものである。予圧を付与することで、ローラ3の軸方向のがたつきなどを防止できる。また、ローラ3の回転抵抗が小さ過ぎると、ローラ3を肌に押し当てて回転させているとき以外も空回りするなどして、ローラ3の回転の均等性が失われる懸念がある。本発明では上記予圧を付与することで、ローラ3に適度な回転抵抗を付与でき、空回りなどを防止できる。これらのがたつき防止や、空回り防止により、ローラ3の回転の均等性が生まれる。
【0050】
予圧付与部材7は、上記予圧を付与できるものであれば、特に構造などは限定されない。複雑な構造とせずに、予圧調整が可能となることから、ゴムまたはエラストマーからなる弾性変形可能なリング(弾性リング)とすることが好ましい。予圧付与部材である弾性リングを、ラジアル軸受とスラスト軸受で挟み込んで、弾性変形させておくことで、その復元力により予圧が付与される。また、該弾性リングは簡易な構造であるため、不具合が発生しにくく低コスト化も図れる。
【0051】
弾性リングを構成するゴムとしては、例えば、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、フッ素ゴム、イソプレンゴム、スチレンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、クロロスルフォン化ポリエチレンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、エピクロルヒドリンゴムなどの加硫ゴム類が挙げられる。また、弾性リングを構成するエラストマーとしては、例えば、ポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリブタジエン系エラストマー、軟質ナイロン系エラストマーなどの熱可塑性エラストマー類が挙げられる。これらの中でも、衛生的であることから、シリコーンゴム、EPDM、NBR、およびフッ素ゴムから選ばれる少なくとも一つであることが好ましい。
【0052】
予圧付与部材7について図4に基づいて説明する。図4(a)は軸受装置部分の軸方向断面図であり、図4(b)は図4(a)における一部(A部)拡大図である。図4に示す態様の予圧付与部材7は、ラジアル軸受5のスリーブ部5bに嵌合する円筒部7aと、スラスト軸受6と接触するラッパ部7bとから構成される弾性リングである。ラッパ部とは、ラッパ状の部分、すなわち軸方向に連続的または段階的に拡径する円管部分である。この構造とすることで、予圧付与部材7をラジアル軸受5に取り付けて固定でき、本体端部の支持軸2aへの軸受装置4のセットが容易となる。スリーブ部5bは、ラジアル軸受5の軸孔5aを囲む形状である。スリーブ部5bの端面5dは、ラジアル軸受5のスラスト軸受6側の外周端面5eよりも軸方向で内側に位置している。ラジアル軸受5のスリーブ部5bの軸方向長さは、予圧付与部材7の円筒部7aの軸方向長さと略同一か、長くすることで、予圧付与部材7を強く固定できる。
【0053】
予圧付与部材7のラッパ部7bは、ラジアル軸受5のスラスト軸受6側の外周端面5eよりも軸方向で外側に突出している。支持軸2aに嵌挿されたラジアル軸受5とスラスト軸受6との軸方向距離が縮まるにつれて、予圧付与部材7のラッパ部7bがラッパ状を押し広げる方向に弾性変形する(図4(a)の右図参照)。上記のようなラッパ状とすることで、同一材質を用いた円筒状の予圧付与部材などよりも、変形量を大きく確保できる。この結果、予圧の調整幅が大きくできる。予圧は、支持軸2aのローラ3の端部側に設けられる蓋体9の押し込み程度により調整できる(図2参照)。
【0054】
図4(b)に示すように、予圧付与部材7において、円筒部7aとラッパ部7bとの境界部7cが、少なくとも円筒部7aの肉厚よりも薄肉となるようにすることが好ましい。この構造とすることで、ラッパ部7bが該境界部7cを変化部としてラッパ状に弾性変形しやすくなり、予圧の調整幅を大きくできる。図4(b)では、境界部7cは、ラッパ部7bにおける該境界部7cとの隣接部分の肉厚よりも薄肉である。なお、図4(b)では、予圧付与部材7の外周側を薄肉としているが、これに限らず、内周側を薄肉とするなどしてもよい。
【0055】
予圧付与部材7は、図4に示す態様のほか、ラッパ状に弾性変形可能な形状として、例えば、一定肉厚の円筒状で、円筒軸方向の略半分に周方向に等間隔の切り込みを入れる形状などとすることができる。
【0056】
本発明の美容/健康ローラ1において、軸受装置4は、1個または複数個を設けることができる(図2参照)。軸受装置4を複数個用いる場合は、支持軸に対して軸方向に並列に離間して、または、離間せずに配置することができる。ローラ3の支持軸2aに対するがたつきを防止でき、ロータ3の安定性に優れることから、軸受装置4は軸方向に複数個設けることが好ましい。また、軸受装置4(予圧付与部材7を含むもの)を1個設け、それ以外は、軸受装置4のラジアル軸受5のみか、必要に応じてラジアル軸受5とスラスト軸受6とを組み合わせたものを用いた態様としてもよい。図2に示す態様では、一方(図中左側)は軸受装置4を用い、他方(図中右側)はラジアル軸受5とスラスト軸受6とを組み合わせたものを用い、他方(図中右側)のスラスト軸受6を、一方(図中左側)の軸受装置4のスラスト軸受6よりも厚肉としている。
【0057】
図2に示すように、スラスト軸受6は、支持軸2aが嵌挿されるリング状のすべり軸受であり、支持軸2aの端部2bおよび蓋体9の端部9aとの摺動箇所に配置されている。ラジアル軸受5およびスラスト軸受6が、上述の樹脂組成物を成形したすべり軸受であるため、それぞれの摺動面において、グリースなどの塗布は不要である。
【0058】
図2に示すように、ラジアル軸受5は、本体端部の支持軸2aが嵌挿され、ローラ3を支持軸2aに対して回転可能に支持するすべり軸受である。ラジアル軸受5は、内周に形成された軸孔5aで支持軸2aと接触し、外周部でローラ3と接触する。この態様のラジアル軸受5は、軸孔5aで支持軸2aと摺動し、ローラ3と固定されて同期回転するものである。
【0059】
ラジアル軸受5とローラ3との固定構造を図5に基づいて説明する。図5(a)はローラ3の正面図であり、図5(b)は図5(a)におけるB−B線断面図である。 図5(a)および(b)に示すように、ローラ3の外周面にローラ3と別の部材である別部材8が設けられている。別部材8の脚部8aが、ローラ3の表面に形成された穴部3aをとおり、ローラ3の内周面から突出されている。一方、ラジアル軸受5の外周面に別部材8の脚部8aの突出部8bと嵌合する嵌合溝5cが形成されている。突出部8bと嵌合溝5cとの嵌め合いによって、別部材8とラジアル軸受5とが固定される。ローラ3は、別部材8とラジアル軸受5とに挟み込まれて固定され、ラジアル軸受5と同期して回転する構造となる。
【0060】
この固定構造により、接着剤などを使用することなく、別部材8とローラ3の外周面との固定、およびローラ3とラジアル軸受5との固定ができる。美容/健康ローラは皮膚への直接の接触があるため、接着剤の使用は好ましくない。なお、別部材は、美容作用があると考えられる金属や天然鉱物やセラミックスなどの成形体や、それらの粉末の成形体、または該粉末をポリプロピレン樹脂などの合成樹脂で所定形状に成形した部材であってもよい。このような金属や天然鉱物としては、例えば、ローズクォーツ、シトリン、アゲート、ヘマタイト、アクアマリン、アメジスト、ルチルクォーツ、ジェイド、トルマリン、千枚岩、蓬莱石、桜花石、青龍石、貴陽石、医王石、ゲルマニウムなどが挙げられる。
【0061】
また、他の固定構造として、ローラ3の内周面に軸方向のリブ状突起を形成するとともに、ラジアル軸受5の外周面に該リブ状突起と嵌合する嵌合溝5cを形成する構造が挙げられる。該リブ状突起は、図5における別部材8の脚部8aの突出部8bに対応するものである。このリブ状突起と嵌合溝5cとの嵌め合いによって、接着剤などを使用することなく、ローラ3とラジアル軸受5とが固定される。これにより、ローラ3は、ラジアル軸受5と同期して回転する構造となる。
【0062】
以上のような固定構造を設けて、ラジアル軸受5が、軸孔5aで支持軸2aと摺動し、ローラ3と固定されて同期回転する態様とすることで、ハンドル操作にローラ3の回転が追従して、操作感が優れる。また、その他の態様として、ラジアル軸受5と支持軸2aとを固定して同期回転させ、該ラジアル軸受5の外周面でローラ3の内周面と摺動する態様ともできる。
【0063】
ラジアル軸受5は、内周に形成された軸孔5aで支持軸2aと接触し、外周部でローラ3と接触するものであるため、該ラジアル軸受5に導電性を付与することで、支持軸2aとローラ3とを該ラジアル軸受5を介して電気的に導通させることができる。本体などにソーラーパネルやマグネットリングを利用したマイクロカレント発生装置を設けて、発生させた電流を支持軸2a、ラジアル軸受5、ローラ3の経路で流し、該ローラ3と接触する皮膚に流すことができる。マイクロカレントとは、μAという極めて微弱な電流を皮膚に流して細胞に刺激を与える方法であり、眠っている細胞を活性化させて、リンパの流れをよくし、血行を促進、新陳代謝のアップを図る美容法である。マイクロカレントは皮膚に人工的に微弱電流を流すことができるのでスキンケアや美肌作りに効果が期待できる。また、顔に使用し続けることで皮膚の細胞を復活させてハリを取り戻せることが期待できる。
【0064】
さらに、ローラ3の表面にプラチナなどの金属めっきを施すことで、上記マイクロカレント発生装置が有効に機能する。また、このような金属めっきをローラ3の表面に施すことで、外観上、高級感を出すことができる。
【0065】
嵌合面となる、ローラ3の内周面およびラジアル軸受5の外周面から選ばれる少なくとも一方に、軸方向に形成された隙間10を設けることが好ましい。該隙間10を設けることで、軸受装置4で囲まれるローラ3の内部にまで水が浸入した場合でも、該隙間10を介して水抜け(蒸発含む)ができ、ローラ3の内部に水が溜まることを防止できる。
【0066】
本発明の美容/健康ローラは、簡易形状で軽量な樹脂製のすべり軸受などで構成される軸受装置を用いるため、従来のボールベアリングを用いる場合よりも、大幅な軽量化が図れる。また、ローラの回転抵抗を低くでき、使用感に優れる。また、ステンレス製のボールベアリングを用いる場合に必要であった防水構造は不要となり、より軽量化が図れ、低コスト化も図れる。さらに、グリースなどを用いず、湯水を汚染するという懸念が全くなく衛生的であるため、入浴時にも好適に使用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明の美容/健康ローラ用軸受装置は、従来のボールベアリングよりも軽量で、ローラのがたつきがなく、ローラの回転抵抗も小さく、入浴時に使用した場合でも湯水や浴槽の汚染の懸念がなく衛生的であるので、主に女性が使用する美容/健康ローラにおいてローラを支持する軸受装置として好適に利用できる。
【符号の説明】
【0068】
1 美容/健康ローラ
2 本体
2a 支持軸
2b 端部
3 ローラ
3a 穴部
4 軸受装置
5 ラジアル軸受
5a 軸孔
5b スリーブ部
5c 嵌合溝
5d 端面
5e 外周端面
6 スラスト軸受
7 予圧付与部材
7a 円筒部
7b ラッパ部
7c 境界部
8 別部材
8a 脚部
8b 突出部
9 蓋体
9a 端部
10 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
握り持つことが可能な本体と該本体の端部に配置されるローラとを有する美容/健康ローラに使用され、前記ローラを前記本体の端部に設けられた支持軸に対して回転可能に支持する軸受装置であって、
前記軸受装置は、前記支持軸が嵌挿され、前記ローラを前記支持軸に対して回転可能に支持するラジアル軸受と、該ラジアル軸受の一方の端面側に配置されるスラスト軸受と、前記ラジアル軸受と前記スラスト軸受との間に介在される予圧付与部材とからなり、
前記ラジアル軸受および前記スラスト軸受が、それぞれ樹脂組成物を成形してなるすべり軸受であることを特徴とする美容/健康ローラ用軸受装置。
【請求項2】
前記ラジアル軸受が、導電性を有することを特徴とする請求項1記載の美容/健康ローラ用軸受装置。
【請求項3】
前記予圧付与部材が、ゴムまたはエラストマーからなる弾性リングであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の美容/健康ローラ用軸受装置。
【請求項4】
前記ゴムまたはエラストマーが、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、およびフッ素ゴムから選ばれる少なくとも一つであることを特徴とする請求項3記載の美容/健康ローラ用軸受装置。
【請求項5】
前記弾性リングが、ラッパ状に弾性変形可能な形状であることを特徴とする請求項3または請求項4記載の美容/健康ローラ用軸受装置。
【請求項6】
前記弾性リングが、前記ラジアル軸受のスリーブ部に嵌合する円筒部と、前記スラスト軸受と接触するラッパ部とからなることを特徴とする請求項5記載の美容/健康ローラ用軸受装置。
【請求項7】
前記円筒部と前記ラッパ部との境界部が、前記円筒部の肉厚よりも薄肉とされていることを特徴とする請求項6記載の美容/健康ローラ用軸受装置。
【請求項8】
前記ラジアル軸受および前記スラスト軸受の少なくとも一方を成形する前記樹脂組成物が、潤滑性向上剤を含む組成物であることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項記載の美容/健康ローラ用軸受装置。
【請求項9】
前記潤滑性向上剤が、カーボン、固体潤滑剤、ワックス、および潤滑油から選ばれる少なくとも一つであることを特徴とする請求項8記載の美容/健康ローラ用軸受装置。
【請求項10】
前記ラジアル軸受が、該ラジアル軸受を成形する前記樹脂組成物の射出成形体であることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか一項記載の美容/健康ローラ用軸受装置。
【請求項11】
前記樹脂組成物のベース樹脂が、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、およびポリエチレン樹脂から選ばれる少なくとも一つの合成樹脂であることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか一項記載の美容/健康ローラ用軸受装置。
【請求項12】
前記ローラの内周面および前記ラジアル軸受の外周面から選ばれる少なくとも一方に、軸方向に形成された隙間が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか一項記載の美容/健康ローラ用軸受装置。
【請求項13】
前記ラジアル軸受が、前記支持軸と摺動し、かつ、前記ローラと同期して回転することを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか一項記載の美容/健康ローラ用軸受装置。
【請求項14】
前記ローラの内周面に軸方向のリブ状突起が形成され、前記ラジアル軸受の外周面に前記リブ状突起と嵌合する嵌合溝が形成され、前記リブ状突起と前記嵌合溝との嵌め合いによって前記ラジアル軸受が前記ローラと同期して回転することを特徴とする請求項13記載の美容/健康ローラ用軸受装置。
【請求項15】
前記ローラの外周面に前記ローラと別部材を設け、前記別部材の脚部が前記ローラの表面に形成された穴部をとおり前記ローラの内周面から突出され、前記ラジアル軸受の外周面に前記別部材の脚部の突出部と嵌合する嵌合溝が形成され、前記突出部と前記嵌合溝との嵌め合いによって前記ラジアル軸受が前記ローラと同期して回転することを特徴とする請求項13記載の美容/健康ローラ用軸受装置。
【請求項16】
握り持つことが可能な本体と、前記本体の端部に配置されるローラと、前記ローラを前記本体の端部に設けられた支持軸に対して回転可能に支持する軸受装置とを有する美容/健康ローラであって、
前記軸受装置が、請求項1ないし請求項15のいずれか一項記載の軸受装置であることを特徴とする美容/健康ローラ。
【請求項17】
前記ローラの表面に金属めっきが施され、前記支持軸と前記ローラとは前記軸受装置を介して電気的に導通していることを特徴とする請求項16記載の美容/健康ローラ。
【請求項18】
前記軸受装置が、前記ローラの内部において、軸方向に複数個設けられていることを特徴とする請求項16または請求項17記載の美容/健康ローラ。
【請求項19】
前記ローラは、内部に防水構造を有さないことを特徴とする請求項16、請求項17または請求項18記載の美容/健康ローラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−81168(P2012−81168A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−231437(P2010−231437)
【出願日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】(000102692)NTN株式会社 (9,006)
【出願人】(599083411)株式会社 MTG (16)
【Fターム(参考)】