羽毛布団／枕用の天然の詰め物
銀粒子を含む綿毛および羽毛からなる天然の羽毛布団／枕用の詰め物。前記銀の粒子径は５ｎｍ以下である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、銀粒子を含む綿毛および羽毛からなる天然の羽毛布団／枕用詰め物に関する。
【背景技術】
【０００２】
銀が抗菌特性を有し、細菌が銀に耐性とならないことは周知である。ＫＲ ２００５００１６２５９も、抗菌および滅菌効果をもたらすために、寝具においてアヒルの羽毛に銀粒子を加えることを記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】韓国公開特許第２００５−００１６２５９号公報
【発明の概要】
【０００４】
本発明の態様は、特に良好および安定な滅菌効果を有する、羽毛布団／枕用の天然の詰め物を提供することである。
【０００５】
本発明の新規態様は、銀の粒子径が５ナノメートル以下であることである。
【０００６】
これにより、天然の詰め物に良好な、安定なおよび耐久性のある（数年間）抗菌および滅菌効果がもたらされ、元の「羽毛の臭い」が微生物によって引き起こされる臭いと共に除去される。特に、カビ真菌からの強い臭いがこれによって除去される。さらに、銀は、最も低い品質の羽毛の体積が１０％まで増えるという点で、天然の詰め物の体積を増やす。銀イオンの正電荷がタンパク質の負電荷に影響を与え、従って静電気が制限される。銀粒子は完全な金属粒子および銀イオン（Ａｇ＋）である。この大きさは細菌に対して特に良好な効果を有し、ウイルス粒子よりも小さい。この効果は、５ｎｍ以下の大きさの銀イオンが、例えば３５ｎｍの大きさの銀イオンよりも相当に大きな表面積を覆うという点で強化される。これは、前者はこの体積の４６０，０００倍を超える領域を覆うのに対し、後者はこの体積の１７５，０００倍の領域を覆うからである。これにより、細菌に影響を与える表面積が特に広くなる。銀イオンが小さければ小さいほど、微細な綿毛繊維の崩壊が防がれる。コロイド銀の形状により、洗浄工程中に銀粒子が羽毛上に効率的に分散されることが確実となり、特に、懸案の大きさの銀粒子は、何回もの洗浄にもかかわらず綿毛および羽毛上への分散および接着が長時間維持される、特に安定した能力を有しており、これにより天然の詰め物は崩壊せずにこの体積を維持することができる。
【０００７】
より具体的には、銀粒子は、エシェリキア・コリ（Ｅｓｃｈｅｒｉｃｈｉａ Ｃｏｌｉ）、ストレプトコッカス・ニューモニエ（Ｓｔｒｅｐｔｏｃｏｃｃｕｓ ｐｎｅｗｍｏｎｉａｅ）、黄色スタフィロコッカス細菌（ｙｅｌｌｏｗ ｓｔａｐｈｙｌｏｃｏｃｃｕｓ ｂａｃｔｅｒｉａ）の存在、およびアスペルギルスカビ真菌（Ａｓｐｅｒｇｉｌｌｕｓ ｍｏｕｌｄ ｆｕｎｇｕｓ）の発生を阻害することが見出されている。これにより、細菌からの臭いの問題がなくなり、軽感染症および粘膜の問題の予防および／または治療も観察されている。
【０００８】
特に好ましい銀の量は１から２０ｐｐｍである。
【０００９】
特に、天然の詰め物を製造するためにニワトリ、アヒル、ガチョウおよびケワタガモの綿毛および羽毛を使用する。適切な銀材料は、１，０００ｐｐｍの溶液としてＳｈａｎｇｈａｉ Ｉｌｕｚｈｏｎｇ Ｎａｎｏ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ Ｃｏ．Ｌｔｄから購入することができる。
【００１０】
銀粒子は洗浄工程中に適用し、最初に、目的の綿毛および羽毛を、主に清浄水を用いて、抗菌石けんを場合によっては加えて、未加工洗浄に供する。続いて、脂肪性物質を除去するために、アルカリ性石けんを用いた実際の洗浄を制御された様式で行う。洗浄に続いて、羽毛および綿毛を清浄水で３回すすぎ、３回目にすすぎ用水を交換する際に銀材料を適用する。すすいだ後、天然の詰め物を回転式乾燥機で乾燥させる。最後に、天然の詰め物を品質に応じて仕分けする。
【００１１】
水１２０ｌですすぐ洗浄した綿毛および羽毛２００ｋｇに、例えば銀材料１，０００ｐｐｍを加える。
【００１２】
上述のように、懸案の銀材料の好ましい大きさは５ｎｍ以下である。最終製品中の銀の量は、好ましくは５ｐｐｍである。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、銀粒子を含む綿毛および羽毛からなる天然の羽毛布団／枕用詰め物に関する。
【背景技術】
【０００２】
銀が抗菌特性を有し、細菌が銀に耐性とならないことは周知である。ＫＲ ２００５００１６２５９も、抗菌および滅菌効果をもたらすために、寝具においてアヒルの羽毛に銀粒子を加えることを記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】韓国公開特許第２００５−００１６２５９号公報
【発明の概要】
【０００４】
本発明の態様は、特に良好および安定な滅菌効果を有する、羽毛布団／枕用の天然の詰め物を提供することである。
【０００５】
本発明の新規態様は、銀の粒子径が５ナノメートル以下であることである。
【０００６】
これにより、天然の詰め物に良好な、安定なおよび耐久性のある（数年間）抗菌および滅菌効果がもたらされ、元の「羽毛の臭い」が微生物によって引き起こされる臭いと共に除去される。特に、カビ真菌からの強い臭いがこれによって除去される。さらに、銀は、最も低い品質の羽毛の体積が１０％まで増えるという点で、天然の詰め物の体積を増やす。銀イオンの正電荷がタンパク質の負電荷に影響を与え、従って静電気が制限される。銀粒子は完全な金属粒子および銀イオン（Ａｇ＋）である。この大きさは細菌に対して特に良好な効果を有し、ウイルス粒子よりも小さい。この効果は、５ｎｍ以下の大きさの銀イオンが、例えば３５ｎｍの大きさの銀イオンよりも相当に大きな表面積を覆うという点で強化される。これは、前者はこの体積の４６０，０００倍を超える領域を覆うのに対し、後者はこの体積の１７５，０００倍の領域を覆うからである。これにより、細菌に影響を与える表面積が特に広くなる。銀イオンが小さければ小さいほど、微細な綿毛繊維の崩壊が防がれる。コロイド銀の形状により、洗浄工程中に銀粒子が羽毛上に効率的に分散されることが確実となり、特に、懸案の大きさの銀粒子は、何回もの洗浄にもかかわらず綿毛および羽毛上への分散および接着が長時間維持される、特に安定した能力を有しており、これにより天然の詰め物は崩壊せずにこの体積を維持することができる。
【０００７】
より具体的には、銀粒子は、エシェリキア・コリ（Ｅｓｃｈｅｒｉｃｈｉａ Ｃｏｌｉ）、ストレプトコッカス・ニューモニエ（Ｓｔｒｅｐｔｏｃｏｃｃｕｓ ｐｎｅｗｍｏｎｉａｅ）、黄色スタフィロコッカス細菌（ｙｅｌｌｏｗ ｓｔａｐｈｙｌｏｃｏｃｃｕｓ ｂａｃｔｅｒｉａ）の存在、およびアスペルギルスカビ真菌（Ａｓｐｅｒｇｉｌｌｕｓ ｍｏｕｌｄ ｆｕｎｇｕｓ）の発生を阻害することが見出されている。これにより、細菌からの臭いの問題がなくなり、軽感染症および粘膜の問題の予防および／または治療も観察されている。
【０００８】
特に好ましい銀の量は１から２０ｐｐｍである。
【０００９】
特に、天然の詰め物を製造するためにニワトリ、アヒル、ガチョウおよびケワタガモの綿毛および羽毛を使用する。適切な銀材料は、１，０００ｐｐｍの溶液としてＳｈａｎｇｈａｉ Ｉｌｕｚｈｏｎｇ Ｎａｎｏ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ Ｃｏ．Ｌｔｄから購入することができる。
【００１０】
銀粒子は洗浄工程中に適用し、最初に、目的の綿毛および羽毛を、主に清浄水を用いて、抗菌石けんを場合によっては加えて、未加工洗浄に供する。続いて、脂肪性物質を除去するために、アルカリ性石けんを用いた実際の洗浄を制御された様式で行う。洗浄に続いて、羽毛および綿毛を清浄水で３回すすぎ、３回目にすすぎ用水を交換する際に銀材料を適用する。すすいだ後、天然の詰め物を回転式乾燥機で乾燥させる。最後に、天然の詰め物を品質に応じて仕分けする。
【００１１】
水１２０ｌですすぐ洗浄した綿毛および羽毛２００ｋｇに、例えば銀材料１，０００ｐｐｍを加える。
【００１２】
上述のように、懸案の銀材料の好ましい大きさは５ｎｍ以下である。最終製品中の銀の量は、好ましくは５ｐｐｍである。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
銀粒子径が５ｎｍ以下であることを特徴とする、銀粒子を含む綿毛および羽毛からなる天然の羽毛布団／枕用の詰め物。
【請求項２】
１から２０ｐｐｍの銀を含有することを特徴とする、請求項１に記載の天然の詰め物。
【請求項１】
銀粒子径が５ｎｍ以下であることを特徴とする、銀粒子を含む綿毛および羽毛からなる天然の羽毛布団／枕用の詰め物。
【請求項２】
１から２０ｐｐｍの銀を含有することを特徴とする、請求項１に記載の天然の詰め物。
【公表番号】特表２０１０−５１７６４６（Ｐ２０１０−５１７６４６Ａ）
【公表日】平成２２年５月２７日（２０１０．５．２７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−５４８５７６（Ｐ２００９−５４８５７６）
【出願日】平成１９年１０月５日（２００７．１０．５）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＤＫ２００７／０００４３１
【国際公開番号】ＷＯ２００８／０９５４８８
【国際公開日】平成２０年８月１４日（２００８．８．１４）
【出願人】（５０９２２３８８５）
【Ｆターム（参考）】
【公表日】平成２２年５月２７日（２０１０．５．２７）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年１０月５日（２００７．１０．５）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＤＫ２００７／０００４３１
【国際公開番号】ＷＯ２００８／０９５４８８
【国際公開日】平成２０年８月１４日（２００８．８．１４）
【出願人】（５０９２２３８８５）
【Ｆターム（参考）】
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