説明

耳圧抜き補助具

【課題】航空機の離着陸時や登山時の圧力変化による耳の不快感や痛みを改善させ、耳圧抜きを促す補助具を提供する。
【解決手段】弾性素材で中が空洞の加圧空気供給機構を形成し、一端部に逆止弁を設け、他端の2ヶ所に同じ長さの管を2本設け、先端に穴開きキャップを設け、鼻からも耳からも手軽に耳圧抜きを促すようにしたことを特徴とする耳圧抜き補助具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、航空機の離着陸時や登山時に起こりやすい圧力変化による耳の不快感や痛みを和らげ、耳圧抜きを促す補助具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、航空機の離着陸時や登山時など、鼓膜を境に外部と中耳との間で空気圧の差が生じ、耳に不快感や痛みが生じやすい。また、そのような症状を予防することを目的とした耳栓(特許文献1参照)なども知られている。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】特許公開平7−100163
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、航空機の離着陸時や登山時の圧力変化により、耳に不快感や痛みが生じた場合、自身で鼻をつまみ、唾を飲み込むようにして、耳抜きを行ない対処していたが、なかなか症状が改善されないことが多かった。
本発明は、以上の問題点を解決するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ゴム質のような弾性素材で約80〜100cc程の空気が入る中が空洞の加圧空気供給機構を設ける。一端部には球状弁などを用いた逆止弁を設け、他端の2ヶ所に同じ長さの管を2本設ける。管の先端には、穴開きキャップをそれぞれ設ける。
以上の構成からなる耳圧抜き補助具である。
【発明の効果】
【0006】
(イ)本発明により、圧力変化による耳の不快感や痛みを改善することができる。
(ロ)加圧空気供給機構は約80〜100cc程度の空気が入れられれば、どんな形でもいい。また、逆止弁がついているため、使用後すぐ膨らみ、数回続けて使用できる。
(ハ)鼻から使用し、耳管を広げ耳圧抜きを促すこともできるが、耳から使用し減圧をかけて鼓膜を外側へ押し出させ、耳圧抜きを促すこともでき、鼻と耳の両方で使用できる。
(ニ)軽量で携帯でき、手軽にどこででも使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の断面図
【図3】本発明の実施例を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を説明する。
ゴム質のような弾性素材で中が空洞の加圧空気供給機構を(1)を設け、一端部には逆止弁(2)を設ける。他端の2ヶ所に同じ長さの管(3)を2本設け、管(3)の先端には穴開きキャップ(4)をそれぞれ設ける。
本発明は、以上のような構造である。
本発明を使用するときは、加圧空気供給機構(1)が十分空気を含み、膨らんだ状態とし、管(3)2本の先端についている穴開きキャップ(4)を鼻孔にあて、加圧空気供給機構(1)を手で握りつぶすようにして、空気圧をかけることで鼻孔から耳管を広げ、鼓膜を外側へ押し出し耳圧抜きを促す。一度行なった後で改善がみられない場合は続けて数回行なってもいい。耳から行なう場合は、加圧空気供給機構(1)の中の空気を一旦押し出し、へこました状態で、管(3)1本の先端を耳にあて、加圧空気供給機構(1)より、手を離し減圧をかけることで鼓膜を外側に吸い出すようにして耳圧抜きを促す。
【符号の説明】
【0009】
1加圧空気供給機構、2逆止弁、3管、4穴開きキャップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性素材で中が空洞の加圧空気供給機構を設け、一端部に逆止弁を設け、他端の2ヶ所に同じ長さの管を2本設け、先端に穴開きキャップを設けたことを特徴とする耳圧抜き補助具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−110647(P2012−110647A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−274060(P2010−274060)
【出願日】平成22年11月19日(2010.11.19)
【出願人】(510286787)
【出願人】(510286086)
【出願人】(510323923)