説明

聴診器カバーおよびその取り出し装置

聴診器ヘッド用保護カバー、および、保護カバーを迅速かつ容易に聴診器ヘッドに相互連結させるための装置。この装置は、保護カバーを迅速かつ容易に聴診器ヘッドに相互連結できるようにそれを位置決めするカバー位置決めデバイスを含む。カバー位置決めデバイスは、平坦な部分と平坦な部分に連結された起立リムとを有する基部を含み、起立リムは、聴診器ヘッドを受け取るための開口部を画定する。ヘッド保護カバー付き聴診器を使用して患者を診察した後、保護カバーは聴診器ヘッドから迅速かつ容易に取り外され、次いで適切に処理されて、患者の診察中に保護カバーを汚染してしまう場合のある皮膚細菌および類似の汚染物質が次の患者に望ましくなく伝染することを防止することが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に医療デバイスに関する。より詳しくは、本発明は、聴診器ヘッド用の使い捨てカバーと使い捨てカバーを取り出す装置(ディスペンサー、apparatus for dispensing the disposable cover)とに関する。
【背景技術】
【0002】
聴診器は、人体または動物体内の内部音を聴診または聴取するための音響的医療デバイスである。これは、心臓音および呼吸(呼吸音)を聴取するために使用される場合が最も多いが、腸と動脈および静脈内の血流とを聴取するために使用される場合もある。聴診器は、胸用部品(chest piece)から空気で満たされた中空管を介して聴取者の耳へと伝達される音に対して動作する。胸用部品を患者に置き、通常プラスチックディスクの形態で実現されるダイヤフラムを介して、比較的高い周波数の音を感知することが可能である。ダイヤフラムが患者に置かれると、体の音がダイヤフラムを振動させて音響圧力波を作り出し、これが管を上がって聴取者の耳に至る。使用中、聴診器は通常、患者の首、胸、または背中部分の皮膚に当てられ、しばしば皮膚細菌および類似の汚染物質に汚染される。これらは、患者と接触する聴診器の部分が使用の度に殺菌されない限り、次の患者に望ましくなく伝染する可能性がある。患者間の細菌感染は、特に病院内では、ブドウ球菌感染症の抗生物質耐性株の発現によって深刻化している。この問題こそ、本発明の装置が、新規の聴診器カバーと、聴診器カバーを迅速かつ容易に取り出す新規の取り出し装置とを提供することによって、克服しようとしているものである。
【0003】
多数の異なるタイプの聴診器カバーとカバーを取り出す装置とが過去に提案されている。そのような従来技術の例に、Starkらに交付された米国特許第6206134号に開示された聴診器カバーと取り出し装置とがある。Starkらの特許は、聴診器のダイヤフラムとその周囲リムとに重なる、プラスチックの薄シートから製造され、プラスチックの一方表面上に剥離可能な接着剤の不連続層を備えた聴診器ヘッドカバーを開示している。接着剤の不連続層は所定のパターンにあり、このパターンは、空気通路が、カバーとダイヤフラムの間の領域からリムを経て聴診器の外部領域へと設けられるように選択される。カバーは概して、平坦な、剥離可能な接着剤の不連続層が一方表面に付けられたプラスチック薄シートを備えている。接着剤は聴診器のダイヤフラムとリムの両方に付着するが、上記の空気通路には付着せず、ダイヤフラムとカバーの間で閉じ込められた状態となる空気ポケットまたは気泡を解消している。
【0004】
Appavuに交付された米国特許第6019187号は、聴診器の高周波ピックアップ部の外側縁部を覆うように着脱可能に取り付けられて、人の診察のために聴診器が使用される際に接触する病原菌からピックアップ部を隔離している使い捨て聴診器カバーダイヤフラムを開示している。カバーダイヤフラムは、聴診器ピックアップ部のダイヤフラムとして使用されることが可能であり、聴診器に供給されるダイヤフラムとともに使用されることが可能である。カバーダイヤフラムが使用された後は、これを処分し、潰し、あるいは洗浄して再使用することが可能である。
【0005】
Rossらに交付された米国特許第5466897号は、聴診器ヘッドに取り外し可能に取り付けるように使い捨て聴診器ダイヤフラムを取り出すための取り出し容器において、ダイヤフラムが管内で積み重ねられた配列(array)として供給される取り出し容器について開示している。ダイヤフラムは、退却位置と突出位置(retracted and extended positions)の間で移動するように基部上に滑動可能に取り付けられたプレートによって取り出される。取り出し用プレートがその退却位置内にあるとき、プレート内に形成された受け台が開口部から一枚のダイヤフラムを受け取る。取り出し用プレートの退却位置から突出位置への移動によって、聴診器ヘッドをダイヤフラムに押し付けることによって、プレート受け台内で、ダイヤフラムが聴診器ヘッドに取り付けられるようにする位置に、ダイヤフラムを配置することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第6206134号
【特許文献2】米国特許第6019187号
【特許文献3】米国特許第5466897号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
概要として、本発明の一形態は、使い捨て聴診器カバーを従来型聴診器ヘッドに相互連結させるために使用できる手持ち式カバー取り出しユニットを備える。このカバー取り出しユニットは、カバー位置決めデバイスと、取り外し可能に聴診器ヘッドに取り付ける使い捨て聴診器カバーとを組み合わせた形で含む。このカバー位置決めデバイスは、平坦な部分と平坦な部分に連結された起立リムとを有する基部を備え、起立リムは聴診器ヘッドを受け取るための開口部を画定する。使い捨て聴診器カバーは、周囲部分と周囲部分に相互連結された弾性リング(elastomeric bead)とを有するへこみ変形可能な薄膜状の中央部分(thin, yieldably deformable membrane−like central portion)を備え、弾性リングは、カバー位置決めデバイスの上記起立リムの上に取り外し可能に受け取られることができる。
【0008】
本発明の他の形態は、上記段落で述べた特徴を有する複数のカバー取り出しユニットを取り出すための、壁または卓上に取り付けられる聴診器ヘッドカバー装置を備える。本発明のこの形態は、カバー取り出しユニットを順次取り出すための新規の供給ユニットを含む。この供給ユニットは、前方部分および後方部分を有する基部と、積み重なった複数のカバー取り出しユニットを保持するための、基部の後方部分に連結された直立タワーとを有するハウジングを含む。直立タワーにエジェクタスライド(ejector slide)が動作可能に関連付けられて、カバー取り出しユニットのうちの選択されたユニットを、直立タワーから、上記供給ユニットの上記基部内に形成された概ね鍵穴形状の開口部の上の位置へと移動させて、使い捨てカバーが便利に聴診器ヘッドに相互連結されるようにする。
【0009】
上述のことを念頭において、本発明の目的は、使い捨て保護用聴診器カバーを聴診器ヘッドに迅速かつ容易に相互連結させるために使用できる新規の手持ち式カバー取り出しユニットを提供することである。
【0010】
本発明の他の目的は、保護用聴診器カバーが、該カバーが聴診器ヘッドに相互連結されたときに聴診器ヘッドの下表面と密接に保護係合するように位置決めされる薄膜状の中央部分を含む、上述の特徴のカバー取り出しユニットを提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は、患者を診察した後に迅速かつ容易に聴診器ヘッドから取り外し、次いで適切に処理し、患者の診察中に保護カバーを汚染してしまう場合のある皮膚細菌および類似の汚染物質が次の患者に望ましくなく伝染することを防止することができる、上記段落で述べた特徴を有する保護用聴診器ヘッドカバーを提供することである。
【0012】
本発明の他の目的は、簡単でコンパクトな構造を有し、低コストで量産することができる、上述のタイプの手持ち式取り出しユニットを提供することである。
【0013】
本発明の他の目的は、上述の特徴を有する取り出しユニットを、複数のカバー取り出しユニットを含む直立タワーから便利に供給し、それらを戦略的に設計された基部に順次位置決めして、取り出しユニットの保護用カバーをカバー位置決めデバイスから取り出して迅速かつ容易に聴診器ヘッドに相互連結されることができるようにする、新規の壁または机上に取り付けられる供給ユニットを提供することである。
【0014】
本発明のこれらおよび他の目的は、本発明の新規の装置によって達成される。その特徴を以下の段落で述べる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】使い捨て聴診器ヘッドカバーを、聴診器ヘッドに便利に相互連結されることができるように位置決めするための、本発明のカバー位置決めデバイスの一形態の全体斜視分解図である。
【図2】カバー位置決めデバイスに相互連結されて本発明のカバー取り出しユニットを形成する使い捨て聴診器ヘッドカバーを示す、図1と類似した全体斜視図である。
【図3】カバー取り出しユニットを順次取り出すための、本発明の供給ユニットの一形態の全体斜視分解図である。
【図4】カバー取り出しユニットが供給ユニットのタワーから順次取り出される方法を示す、図3と類似した全体斜視図である。
【図5】本発明のカバー取り出しユニットが供給ユニットのタワー内で積み重ねられ、供給ユニットの基部上に戦略的に位置決めされて、使い捨てカバーを図5に仮想線で示した一般的な特徴を有する聴診器ヘッドに相互連結される方法を示した、拡大断面側面図である。
【図5A】仮想線で示した聴診器ヘッドがカバー位置決めデバイスと対合される方法を示した、図5の右側の部分に類似した断面図である。
【図5B】ここでは仮想線で示した聴診器ヘッドに相互連結されている使い捨てカバーを示した、図5Aと類似した断面図である。
【図5C】聴診器ヘッドと保護カバーから成るアセンブリの供給ユニットからの取り外しを示した、全体説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図面、特に図3および図4を参照すると、本発明の聴診器ヘッドカバー装置の一形態を示しており、数字12によってその全体を示している。装置12はここでは、図中、図2に示した特徴を有する複数のカバー取り出しユニット14と図中、図3および4に示された特徴を有する供給ユニット16とを備えている。供給ユニット16は、以下に述べる方法で複数のカバー取り出しユニット14を順次取り出すように機能する。しかし、言うまでもなく、先に述べたように、カバー取り出しユニット14は、保護カバーを聴診器ヘッドに相互連結させるように医師によって使用できる個々の手持ち式ユニットとして包装および配給されることが可能である。
【0017】
図中、図1および2で最もよく分かるように、各カバー取り出しユニット14は、概ね平坦な部分22と図1に示した方法で部分22に連結された起立リム24とを有する基部20を含む位置決めデバイス18を備えている。以下に述べる目的のために、基部20の概ね平坦な部分22には開放部(open segment)23が設けられている。同様に、起立リム24には、基部の平坦な部分の開放部23と位置合わせされた開放部分(open segment)24aが設けられている。
【0018】
カバー位置決めデバイス18のそれぞれにはカバーアセンブリ26が連結され、取り出しユニット14(図2参照)を形成している。カバーアセンブリ26は、独自に構築された使い捨てカバー28を備えている。図1で最もよく分かるように、使い捨てカバー28はへこみ変形可能な薄膜状の中央部分28a(thin, yieldably deformable membrane−like central portion)と周囲部分28bとを有する。周囲部分28bには弾性リング(elastomeric bead)30が連結されている。弾性リング30は、図中、図2に示した方法で基部20の起立リム24の上で取り外し可能に受け取られることができる。
【0019】
図中、図3および4で示した本発明の装置の取り出しユニット16を再度検討すると、取り出しユニット16はここでは、前方部分32aと後方部分32bを有する基部32を備えている。図3で示しているように、前方部分32aには、以下に目的を述べる概ね鍵穴形状の開口部34が設けられている。
【0020】
基部32の後方部分32bには、内部チャンバ36a(図5)を有する直立取り出しタワー36が連結されている。内部チャンバ36aは、図5で示した方法で積み重ねられた複数のカバー取り出しユニット14を保持する働きをする。以下に述べる目的のために、チャンバには、スロット36aが基部の後方部分32bに近接して形成して設けられている(図5参照)。第1退却位置と第2取り出し位置との間で移動するためのスロット36a内に、エジェクタスライド38が滑動可能に受け取られる。このエジェクタスライドがその第1退却位置からその第2取り出し位置に移動したとき、図3および4で数字14xによって識別したデバイスなどのカバー取り出しユニット14から選択されたユニットが、基部32に沿って図3に示した内側位置から図4および5に示した外側位置へと移動しており、ユニットは外側位置では概ね鍵穴形状の開口部34の上に存在する。供給ユニット(取り出しユニット)16は、基部32と、直立タワー36と、エジェクタスライド38とを有するハウジングを備える。
【0021】
14xと表わしたカバー取り出しユニットが、概ね鍵穴形状の開口部34(図5)の上で定位置にある状態で、使い捨てカバーアセンブリ26は、図中、図5、5A、および5Bで示した方法で聴診器ヘッドに相互連結させることができる。より詳しくは、使い捨てカバー28を聴診器ヘッドに相互連結させるために、聴診器ヘッドが図5Aの矢印41の方向に、図5に仮想線で示した位置から、図5Aに仮想線で示した下方位置まで移動され、下方位置ではへこみ変形可能なカバーの中央部分28aと係合している。聴診器ヘッドが図5Aの矢印41の方向に連続的に下方移動することによって、図5Aに示した方法でカバー28の中央部分28aの変形が起こる。聴診器ヘッドが図5Bに示した位置へさらに下方移動することによって、聴診器は概ね鍵穴形状の開口部34(図3参照)を通過し、図中、図5Bに示した位置へと至る。聴診器ヘッドが鍵穴形状の開口部34を下方に通過するにつれて、聴診器の空気で満たされた中空管「T」が、基部20内および起立リム24内それぞれに形成された開放部23および開放部分24aを通過する。聴診器ヘッドが下方に移動するにつれて、弾性リング30が基部のリム部分から開放され、矢印43および図5Aによって示される方法で聴診器ヘッドの周囲部分「P」と係合し、それによってカバー28を聴診器ヘッドに取り外し可能に固定し、カバーの可撓性(flexible)中央膜部分28aを聴診器ヘッドの下表面「S」と密接に係合させる。一旦カバーが聴診器ヘッドの上の定位置に置かれると、このようにして形成されたアセンブリを、図5Cで示した方法で装置12から取り外すことが可能である。患者を診察した後に、カバーアセンブリ26を聴診器ヘッドから便利に取り外し、適切な汚染廃棄物容器の中に廃棄することができる。
【0022】
以上、本発明を特許法の要件に従って詳しく述べたが、当業者は、個別の必要または条件を満たすために、個々の部分またはそれらに関係するアセンブリに変更および修正を困難なく行うであろう。このような変更および修正は、以下の特許請求の範囲に記載する本発明の範囲および精神から逸脱せずに行うことができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)使い捨て聴診器カバーを聴診器ヘッドに相互連結させるためのカバー位置決めデバイスであって、平坦な部分を有する基部と、前記平坦な部分に連結された起立リムとを備え、前記起立リムは聴診器ヘッドを受け取るための開口部を画定する、カバー位置決めデバイス、および、
(b)聴診器ヘッドに取り外し可能に取り付ける使い捨て聴診器カバーであって、周囲部分と、該周囲部分に相互連結された弾性リングとを有する中央部分を備え、前記弾性リングは前記カバー位置決めデバイスの前記起立リムの上で取り外し可能に受け取られることができる、使い捨て聴診器カバー、
の組み合わせ。
【請求項2】
前記使い捨て聴診器カバーの前記中央部分はへこみ変形可能な薄膜を備える、請求項1に記載の組み合わせ。
【請求項3】
前記基部の前記起立リムは開放部分を含む、請求項1に記載の組み合わせ。
【請求項4】
前記基部の前記平坦な部分は、前記基部の前記起立リムの前記開放部分と位置合わせされた開放部を含む、請求項3に記載の組み合わせ。
【請求項5】
(a)複数のカバー位置決めデバイスであって、それぞれが、概ね平坦な部分と前記概ね平坦な部分に連結された起立リムとを有する基部を備え、前記起立リムは開口部を画定する、カバー位置決めデバイスと、
(b)前記複数のカバー位置決めデバイスのそれぞれに連結されて、複数のカバー取り出しユニットを形成するカバーアセンブリであって、カバーアセンブリのそれぞれが、
(i)中央部分と周囲部分を有する使い捨てカバーと、
(ii)前記カバーの前記周囲部分に連結された弾性リングであって、前記複数のカバー位置決めデバイスから選択された一つのデバイスの前記起立リムに取り外し可能に連結された、弾性リングとを備えた、カバーアセンブリと、
(c)前記複数のカバー取り出しユニットを順次取り出すための供給ユニットであって、該供給ユニットが、
(i)前方部分と後方部分を有する基部であって、前記前方部分は概ね鍵穴形状の開口部を有し、
(ii)前記基部の前記後方部分に連結された、積み重なった複数のカバー取り出しユニットを保持するための直立タワーであって、スロットを前記基部に近接して形成して有する直立タワーと、
(iii)第1退却位置と第2取り出し位置との間で移動して、前記カバー取り出しユニットから選択された一つのユニットを前記供給ユニットの前記基部内に形成された前記概ね鍵形状の開口部の上に移動させるための、前記直立タワーの前記スロット内に受け取られるエジェクタスライドと、
を有するハウジングを備える供給ユニットとを備える、聴診器ヘッドカバー装置。
【請求項6】
前記使い捨て聴診器カバーの前記中央部分はへこみ変形可能な薄膜を備える、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記カバー位置決めデバイスが備える基部の前記起立リムは開放部分を含む、請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記基部の前記平坦な部分は、前記基部の前記起立リムの前記開放部分と位置合わせされた開放部を含む、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
(a)複数のカバー位置決めデバイスであって、それぞれが、概ね平坦な部分と該概ね平坦な部分に連結された起立リムとを有する基部を備え、該起立リムは開放部分を有する、カバー位置決めデバイスと、
(b)前記複数のカバー位置決めデバイスのそれぞれに連結されて、複数のカバー取り出しユニットを形成するカバーアセンブリであって、カバーアセンブリのそれぞれが、
(i)薄い、へこみ変形可能な中央部分と周囲部分とを有する使い捨てカバーと、
(ii)前記カバーの前記周囲部分に連結された弾性リングであって、前記複数のカバー位置決めデバイスから選択された一つのデバイスの前記起立リムに取り外し可能に連結された、弾性リングとを備えた、カバーアセンブリと、
(c)前記複数のカバー取り出しユニットを順次取り出すための供給ユニットであって、該供給ユニットが、
(i)前方部分と後方部分を有する基部であって、前記前方部分は概ね鍵穴形状の開口部を形成して有する、基部と、
(ii)前記基部の前記後方部分に連結された直立タワーであって、該タワーは、積み重なった複数のカバー取り出しユニットを保持するための内部チャンバを有し、該タワーの内部チャンバはスロットを前記基部に近接して形成して有する直立タワーと、
(iii)第1退却位置と第2取り出し位置との間で移動して、前記カバー取り出しユニットから選択された一つのユニットを前記供給ユニットの前記基部内に形成された前記概ね鍵形状の開口部の上に移動させるための、前記内部チャンバの前記スロット内に受け取られるエジェクタスライドと、
を有するハウジングを備える供給ユニットとを備える、聴診器ヘッドカバー装置。
【請求項10】
前記基部の前記平坦な部分は、前記基部の前記起立リムの前記開放部分と位置合わせされた開放部を含む、請求項9に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3−4】
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【図5】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【公表番号】特表2011−505914(P2011−505914A)
【公表日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−537100(P2010−537100)
【出願日】平成20年12月5日(2008.12.5)
【国際出願番号】PCT/US2008/085636
【国際公開番号】WO2009/073837
【国際公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【出願人】(510157546)
【出願人】(510157557)