説明

肌刺激器

痛みの知覚を緩和するために治療部付近又は傷口付近の肌に刺激を生じさせる肌刺激機構が記載されている。痛みの知覚を緩和するための刺激を生じさせるために動かされて肌と接触する第一の凸凹面及び第二の凸凹面を有する。その移動は直線的でも、回転的でも、その組合せでもよく、単一の凸凹面のみ有していてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明にかかる装置は、人体の肌又は動物の体の肌の、治療部付近又は傷口付近の痛みの知覚を緩和するために、使用時に肌に刺激を生じさせる装置である。
【背景技術】
【0002】
我々の先願にかかる特許文献1において、我々は、穿刺部によって穿孔されるべき箇所に隣接する使用者の肌を押す多くの突起部を備えるノーズ部を有する肌穿刺装置を記載している。装置が肌に対して押し込まれたとき、突起部は使用者に知覚され、これは、これから穿孔が行われる領域において神経を錯乱するものと信じられているため、穿孔が行われたとき、この装置を使用しないときと比べ、気が付き難い。このように、通常肌の穿孔において経験される痛みは、隠されるため、痛みの知覚は緩和される。
【0003】
本発明は、それゆえ、概して治療部又は傷口の痛みの知覚を緩和する肌刺激装置に関し、更に具体的には、本発明を限定するものではないが、穿通要素が使用者の肌を穿通する肌穿通装置に関する。これは、切開のための穿刺突端若しくは刃部、若しくは、薬剤注入若しくは体液サンプル採取のために肌を穿刺する針のような、瞬時的穿通であってもよく、又は、シリンジドライバーの針若しくは患者の肌の中に長時間残すカニューレのような長時間的穿通であってもよい。
【0004】
特許文献2は、穿刺部に隣接する肌を振動させる振動部材を有する穿刺装置を開示している。その振動モード及び振動方向は記載されていない。その文献は、DCモーター又はAC電源の圧電部材の使用について開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開公報第0162150号明細書
【特許文献2】欧州特許出願公開第1493386号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開2007156163号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これらの各機構は装置内に電気設備の供給を必要とし、これは、特に、電気・電子機器の廃棄のためのWEEE(「廃電気電子機器指令」)の規制下における将来的責任により、環境への懸念を高める。
【課題を解決するための手段】
【0007】
我々は、我々の出願にかかる特許文献1に記載したような装置によって得られる神経刺激効果が、肌に経時的に変化する刺激を与えるために互いに対して動く第一の凸凹面及び第二の凸凹面を有することによって高められ得ることを発見した。
【0008】
従って、一つの態様において、本発明は、痛みの知覚を緩和するために、使用時に治療部付近又は傷口付近の肌に刺激を生じさせる肌刺激装置を提供し、前記肌刺激装置は、肌に接触させるための第一の凸凹面及び第二の凸凹面、並びに、前記刺激を生じさせるために凸凹面のうちの一方を他方に対して移動させる機構を具備する。
【0009】
本機構において、肌は、二種類の異なる刺激の組み合わせを受ける。これは、針若しくはカニューレからの穿刺であろうと、刃部若しくは穿刺部のような突端からの切開であろうと、又は、虫刺されのような、痛み、痒み若しくは不快感が生じる部位であろうと、治療部領域又は傷口部領域の痛みの知覚の緩和を助けることができる。
【0010】
好適な特徴の詳細において、本発明は、本体と、使用者の肌を穿通するために前記本体に設置された穿通要素と、痛みの知覚を緩和するために使用時に穿通部の対象付近の肌に刺激を生じさせる肌刺激機構とを具備する肌穿通装置であって、
前記肌刺激機構は、肌に接触させるための第一の凸凹面及び第二の凸凹面と、少なくとも一方の凸凹面を他方に対して移動させ、それによって前記刺激を生じさせる移動機構とを具備する肌穿通装置を提供することを特徴とする。
【0011】
両方の凹凸面を移動させることができるが、一方の前記凸凹面が固定されたままで他方の前記凸凹面を移動させると前記移動機構にとって好都合である。広範囲の様々な動きを適用してもよいが、一つの機構において、前記移動機構は一方の前記凸凹面を長手方向に、使用時に概して肌に向かう方向にある他方の前記凸凹面に対して移動させてもよい。このように、凸凹面は、前記穿通の前及び/又は前記穿通の間に、肌に接触及び/又は肌に対してより強く押し込まれてもよい。痛みの緩和を強めるため、更に、前記移動機構は、使用時に前記穿通要素の穿通ストロークの初期部分の間及び穿通要素の穿通ストロークの後期において、前記凸凹面により強い衝動を与えて肌に対して押し込むために、肌に対して前記凸凹面を刺激するように設計されてもよい。装置が、ストロークの間穿通要素を移動させるための駆動部を有する場合に、穿通移動の間、前記穿通要素又はそれと共に移動する要素は、前記一方の凸凹面に伝達される衝突を生じさせ、それによって衝撃を与えるように設計されてもよい。従って、穿通要素の一部は、直接的に又は間接的に凸凹面が形成された要素に衝突してもよい。付勢手段は、前記穿通要素及び前記凸凹面を関連させ、又は、それらの間で駆動してもよい。
【0012】
肌へ向かう移動に加えて又はその移動の代わりに、前記移動機構は、少なくとも一方の凸凹面を、使用時に、肌に対して略平行方向に動かしてもよい。ここで、第一の凸凹面及び第二の凸凹面の相対運動は、使用時に肌に対して略直立させた軸線周りに回転する方向でもよい。第一の凸凹面及び第二の凸凹面は、略円環形状であり、且つ、対象となる穿通部に対して同軸上に配置されると好都合である。
【0013】
我々は更に、第二の凸凹面を必要とせず、凸凹面の回転移動によって痛みの知覚が緩和させることを発見した。
【0014】
従って、別の態様において、本発明は、本体と、使用者の肌を穿通するために前記本体に設置された穿通要素と、使用時に痛みの知覚を緩和するために穿通部の対象付近に肌に刺激を生じさせる肌刺激機構とを具備する肌穿通装置であって、前記肌刺激機構が、肌に接触させるための凸凹面と、前記刺激を生じさせる前記凸凹面及び前記本体の相対的な回転移動を生じさせる移動機構とを具備することを特徴とする肌穿通装置を提供する。
【0015】
凸凹面は、肌に対して平行な軸線のような、他の軸線周りに回転移動することができるが、使用時に肌に対して略直立させた軸線周りに移動機構が前記凸凹面を回転移動させるほうが好ましく、よって穿通部の対象周囲における連続的なリングの回転刺激効果が与えられる。
【0016】
一つの代替手段において、前記移動機構は、前記凸凹面を回転させるためにコイルばねのような機械的な貯蓄エネルギー装置を有してもよい。これは、バッテリー又は配線の必要性を除去し、廃棄物を制限値より低減させる。好ましくは、前記移動機構は、手動で前記貯蓄エネルギー装置にエネルギーを貯蓄する手段を有する。
【0017】
凸凹面に複合的な移動を適用するために、前記移動機構は、使用時に肌に接触させるために最初に前記凸凹面を前方に移動させ、その後一つの前記凸凹面を回転させように適合させてもよい。前記移動機構が、前記一つの凸凹面を回転に抗して固定するためのラッチ機構を有する場合に、前記貯蓄エネルギー装置にエネルギーが貯蓄されれば、前記ラッチ機構は前記凸凹面の前記前方移動によって解放されてもよい。
【0018】
専用の機械的な貯蓄エネルギー装置を使用する代わりに、穿通要素が、穿通を行うために穿通要素を前方に移動させるための駆動機構を有する場合に、前記移動機構は、穿通要素及び前記一つの凸凹面間において直線回転伝達機構を具備してもよく、それによって、使用時の前記穿通要素の直線移動が前記一つの凸凹面の回転移動を伴う。直線回転伝達機構は、穿通要素及び前記一つの凸凹面の一方と関連させるカム要素と、その他方と関連させるカム面とを具備してもよい。前記カム要素は穿通要素に関連させ、且つ、カム面は前記一つの凸凹面に関連させるのが好都合である。
【0019】
好適な機構において、前記穿通要素は、長手方向に穿通要素と共に移動するホルダーによって運ばれるが、回転移動に抗して拘束され、前記カム要素は前記ホルダーと一体成形されている。凸凹面の回転移動は、一方向式又は振動式でもよい。
【0020】
更に痛みの知覚の緩和を強めるために、装置は振動を凸凹面又は少なくとも一つの前記凸凹面に伝える振動機構を有してもよい。前記振動機構は前記凸凹面の前記移動によって機械的に振動を生じさせてもよい。この方法において、駆動エネルギーは、概して手動でエネルギー貯蓄されたばねの穿通要素の移動による凸凹面の移動から得られるため、外的電気機器は不要である。
【0021】
台部は、装置本体又は凸凹面の一方と関連させ、且つ、その他方に設けられた遮断通路と協働し、それによって、前記凸凹面の移動が前記台部を遮断通路に沿って移動させて振動を伝えると好都合である。台部は、前記凸凹面に関連させる弾性部材を具備してもよい。
【0022】
穿通要素が肌を穿通するために長手方向に移動する長手部を有する別の態様において、我々は、穿通対象位置の周囲近傍を回るように周縁部又は縁部を、肌に接触させることで、痛みの知覚を緩和し得る肌への刺激を生じさせ得ることを発見した。
【0023】
従って、更なる態様において、本発明は、本体と、鋭利な突端を備える長手方向遠位部を有し且つ使用時に使用者の肌を穿通する穿刺ポジションまで長手方向に移動させるために前記本体に設置された穿通要素と、使用時に痛みの知覚を緩和するために対象となる穿通部付近の肌に刺激を生じさせる肌刺激機構とを具備する肌穿通装置において、前記肌刺激機構は、前記突端が間隙を有して通過可能な開口部を有するノーズ部を具備し、ノーズ部が、穿通対象部のすぐ近くの肌と端部接触させるために前方に面した縁部を有し、それによって、刺激を生じさせることを特徴とする肌穿通装置を提供する。
【0024】
ノーズ部は穿通要素の突端を密接包囲して延在するチューブ状の口先形状でもよい。前記前方に面した縁部の壁の厚さは、前記開口部の平均横寸法より小さいほうが好ましい。突端及び開口部の周壁間の間隙は、突端の平均横寸法より実質的に小さいほうが好ましい。ノーズ領域は、本体に対して固定されてもよく、装置を肌へ押し出して肌に対して単に押し込まれてもよい。なお、ノーズ領域は、可動式でもよく、装置は、使用時に前記穿通要素の前方移動の際に前記肌に向かって前記前方に面した縁部を移動させる機構を有してもよい。ノーズ領域からの縁部接触に加え、本体又はその一部は、更なる肌の刺激を与えるため肌に接触するための凸凹面を有してもよい。このように、前記ノーズ部は、前記本体に対して前記凸凹面の後方に位置する使用前ポジションから前記凸凹面と並んで又はより前方の前方ポジションへと移動可能に設置されてもよく、装置は、段階的刺激効果又は順次的刺激効果を提供するため、前記ノーズ部を穿通移動の前に又は穿通移動の間に前方へ移動させるための移動機構を更に有してもよい。
【0025】
前述した実施形態において、凸凹面は、神経反応を刺激するためのいかなる適した形状を有してもよい。例えば、前記凸凹面は、複数の突起部が延在する底が略平らな面を有してもよい。突起部は、一つ又はそれ以上の、円錐形、シリンダー形、丸みを帯びた形状、三角形及び鋸歯形状でもよい。なお、前記凸凹面は、肌接触遮断点又は肌接触遮断面から移動するための溝又は解放部を有する底が略平らな面を具備してもよい。更に特徴的な面は、粗粒状面であってもよい。
【0026】
肌穿通装置は、例えば前記穿通要素が注射を行うために肌に挿入されるシリンジ針を具備するような多くの形態を有してもよい。なお、前記穿通要素は、切開によって肌を穿刺するための穿刺刃部を具備してもよい。更に、前記穿通要素は、一種類又はそれ以上の薬剤を肌へ又は肌から連続的に又は間欠的に注入及び/又は抽出するための内在装置の針を具備してもよい。
【0027】
他の特徴として、本発明は痛みの知覚を緩和するために治療部付近の肌に刺激を生じさせる方法を提供し、その方法は、肌を第一の凸凹面及び第二の凸凹面と接触させることと、前記凸凹面のうちの一方を他方に対して移動させることを含む。
【0028】
本発明を前述してきたが、本発明は、前述した特徴又は以下の記載、図面若しくは特許請求の範囲の特徴の任意の発明的組み合わせにも拡張することができる。
【0029】
本発明は様々な方法で実施されてもよく、例示的な方法によれば、その様々な実施形態が、添付の図面を参照しながらここで記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】(a)及び(b)は、それぞれ穿刺部発射前の後方停止ポジション及び前方ポジションにある内部の可動式の錯乱リングを備える本発明の第一実施形態にかかる先端部分断面図である。
【図2】(a)及び(b)は、それぞれ後方停止ポジション及び前方ポジションにある錯乱リングを備える図1(a)及び図1(b)の穿刺装置を通る長手方向全断面図である。
【図3】(a)及び(b)は、それぞれ後方ポジション及び前方ポジションに錯乱リングを備える図1及び図2の実施形態にかかる側面断面図である。
【図4】(a)から(f)は、それぞれ、機械駆動振動を備えた直線式及び回転式に移動可能な錯乱リングを有する本発明による穿刺装置の第二実施形態を示す図である。
【図5】(a)から(h)は、機械駆動振動を備え回転式に移動可能な錯乱リングを有する本発明による穿刺装置の第三実施形態を示す図である。
【図6】(a)から(e)は、回転式に移動可能な錯乱リングを備える本発明による穿刺装置の第四実施形態を示す図である。
【図7】(a)及び(b)は、穿刺装置の本体に対して長手方向に固定された錯乱リングに接触する小さな直径の縁部を備える本発明による穿刺装置の第五実施形態を示す図である。
【図8】(a)から(c)は、複数の突起部を備える外部の円環形状の固定された錯乱リングと、内部の小さな直径の移動可能な錯乱リングとを有する本発明による穿刺装置の第六実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図示された穿刺装置の様々な実施形態は、図2(a)に概略的に図示された駆動ばね12と、ハンマー14と、トリガー16とを有する駆動機構の後部に外部のハウジング10を具備する。穿刺装置は、ハンマー14を、トリガー16と関連したハウジングのラッチ15によって仕掛けられる(cocked)までばねの付勢に抗して後方に移動させることによって仕掛けられる。ハンマーは後方ハウジング部を引くことによって仕掛けポジションに移動させてもよい。そのような装置の構造及び操作は、我々の同時係属の特許文献3に詳細に記載されており、その内容は参照することによって本発明に援用することができる。
【0032】
ハウジング10の先端において、長手方向移動の制限のためにハウジング内に設置された穿刺ホルダー18が配置され、且つ、穿刺ホルダーばね20によって後方に付勢されている。突端又は刃端24を有する使い捨ての穿刺部22は、ハウジング10の前部を取り外し、穿刺部22を穿刺ホルダー18内に押しこむことによって穿刺ホルダー内に案内させてもよい。通常穿刺部は、突端24を使用前に露出させるため、ねじって外す安全用のキャップを概して有する。使用時、装置が発射させられたとき、ハンマー14は、前方へ放たれて穿刺ホルダー18の後端に衝突し、それによって穿刺ホルダー及び穿刺部が前方に動き、次いで穿刺部の突端24が装置の前部を越えて瞬時突出し、肌を切開して滴状の血液を取り出す。ハンマー14は、衝突後に反動し、穿刺ホルダー18及び穿刺部22は、ばね20の影響によってハウジング内へ後退収納される。
【0033】
ここで図1から図3の詳細について説明すると、ハウジングは、ノーズコーン28を回転させることによって穿通深さの設定を可能とするため、当該ハウジングの先端上にねじ切りされ且つねじ切りされたノーズコーン28を移動させる可動式のキャップ26を有する。ノーズコーン28は複数の円錐体の突起部32が突出している円環状平面土台部30を有する。突起部32は、神経末端を「錯乱させ」、切開のため穿刺突端が肌に穿通されたときに経験する、感知される痛みを緩和するため、肌を刺激するように設計されている。突起部32の固定された円環状配列に加え、更に突起部34のセットが、図1(a)に示す後方ポジション及び図1(b)に示す前方ポジション間の移動のため、ノーズコーン28の同軸上にスライド可能に設置された可動式の錯乱リング38の先端の円環状土台部36に配置されている。可動式の錯乱リング38は錯乱リング38及びノーズコーン28間を駆動する外部ばね40によって後方へ付勢されている。更に高強度の内部ばね42が、穿刺部22の先端及び錯乱リング38の内部表面間に配置されている。
【0034】
使用時、発射前において、可動式の錯乱リング38は、図1(a)、図2(a)及び図3(a)に示す後退ポジションにあり、ばね42によって後方に付勢されている。この位置において、穿刺ホルダー18の前縁部44は、可動式の錯乱リング38の後方縁部46から長手方向に配置されている。装置発射時、ハンマーは穿刺ホルダー18の後端に衝突し、穿刺ホルダー18及び穿刺部22を前方に駆動する。このとき、低強度のばね40は、ばね42を介して穿刺部によって押された錯乱リング38の前方ポジションへの移動に伴い圧縮する。錯乱リング38の前方移動が止められると、次いで穿刺ホルダー18の前方縁部44は、高強度のばね42を圧縮し、可動式の錯乱リング38の後方縁部46に衝突する。これによって錯乱リング38は、突起部35を肌へ差し込むために前方に駆動され得る。このように、穿刺操作中、穿刺部近傍の肌は、初めに、初期的「錯乱」効果を与える錯乱リングの外部に固定された突起部32に接触される。穿刺部発射時、初期的穿通の間又は初期的穿通時、順次的錯乱効果を与えるため、可動式の錯乱リングの突起部35は、リングと肌を接触させるように力を受け、次いでリングは、機械的衝撃を誘発するために衝突される。簡易的な代替手段として、刺激の第二部が針の挿入時に生じるように、ばね42をなくし、可動式の錯乱リング38が、前方縁部44によって単純に前方駆動されるようにする手段がある。
【0035】
当然のことながら、軸線方向に移動する可動式の錯乱リングの代わりに、代替として又は付加的に、以下の実施形態に記載された一又は二以上の機構を使用して回転移動するものでもよい。
【0036】
ここで図4に示す第二の実施形態について説明すると、この場合においても駆動機構は、解放されたときに穿刺ホルダーのばね120によってハウジング110に設置された穿刺ホルダー118の後部に衝突し、後方へ付勢されるハンマーを具備する。この実施形態において、可動式の錯乱リング138は、穿刺操作中に前方シフトし且つ回転するように設計されており、それによって突起部134が、その前方において肌に軸線方向に押し付けられ、且つ、それから穿刺部の周りの肌の表面に沿って円形に回転スライドさせられる。
【0037】
錯乱リング138は、縮径した前部と、歯状リング150を駆動する後端とを備える略シリンダー形状からなる。錯乱リングは、ハウジング110の内部前方凹部及び錯乱リング138の階段状肩部間で駆動するリターンばね152によって図4(a)に示す最後部ポジションまで後方に付勢される。手動回転可能なチャージリング154は、概して図154aに示すようなラチェット機構によって一方向のみに回転するように、ハウジング110の前方部に回転可能に設置されている。チャージリング154は、錯乱リング138が図4(a)最後部ポジションにあるとき錯乱リング上の歯状部150とかみ合う、内部歯状リング部156を駆動する。このように、チャージリング154を適切な方向へ回転させることで、錯乱リング138をコイルばね160の付勢に抗して回転させ、ラチェット機構154aによってそこに保持させる。
【0038】
穿刺ホルダー118は、その前方端において、錯乱リング138の先端の開口部156を通してホルダーに押し込まれる使い捨ての穿刺部122を受容し、且つ、使用後に任意の適切な取り出し機構によってそこから取り出すことができるように設計されている。穿刺ホルダー118は、その前方端において一体成形された蛇腹ばねアーム164によってスラストパッド166に連結されたスラストカラー162を具備したスラスト構成要素159と連動する直径方向に対向した横突起158を有する。図4(a)に示す使用前状態において、蛇腹アーム164は十分に伸びた状態である。
【0039】
穿刺部発射時において、ハンマー(図示せず)は、穿刺部を共に運びながら前方へ移動する穿刺ホルダー118の後端に衝突する。スラスト構成要素159は、錯乱リング138を前方へシフトさせるため、ハウジングの内部表面が肩部に接触するまでリターンばね152の力に抗して前方へシフトされ、突起部134が装置の前面168の前方に突出するように錯乱リング138が配置されたとき、突起部134が肌に衝突し、刺激を生じさせる。更に錯乱リング138を前方へ移動させると、チャージリング154上の歯状部156から歯状部150が外され、錯乱リングがコイルばね160の影響によって直ちに回転できるようになる。このように、錯乱リング138は、軸線運動及び回転運動の複合的動作を、穿刺突端124の肌への穿通直前及び穿通中に行う。図4(b)は、錯乱リング138がまさにチャージリング154から外されたときの穿刺ホルダー118の初期的前方移動中の装置を示し、図4(c)は詳細図を示す。
【0040】
図4(d)において、穿刺ホルダー118は、その最前方ポジションにあり、穿刺突端が皮膚を穿通している。ハンマーの反動によって、穿刺ホルダー118はばね120の影響を受けつつ元の位置に戻り、錯乱リング138はリターンばね152の影響を受けつつ後方にシフトされる。
【0041】
錯乱効果を更に強めるために錯乱リング138及び関連したハウジングの先端の孔部170は、錯乱リング138が回転するときに機械的振動を提供するように相補的に形成されてもよい。このように、図4(f)に示すように、神経錯乱リングは、孔部170に設けられた長手溝176に間欠的に配置された位置マーク174を備える可撓梁172を有する。錯乱リング138が回転するとき、位置マーク174は、長手溝に配置されるか、又は、長手溝から外れるため、それによって、付加的な神経の錯乱を生じさせることができ、且つ、針の穿通の快適さを向上させ得る、機械的振動を提供する。
【0042】
ここで図5(a)から図5(h)について説明すると、この実施形態の中で、回転可能な錯乱リング238は軸線方向に固定されているが、カム機構によって、穿刺ホルダーの移動に伴い回転されるように設計されている。この機構において、錯乱リング238は、錯乱リングの軸線方向への移動を防ぎつつも、その回転は可能とするため、ハウジング内の対向する面それぞれと協働する前方フランジ270及び後方遮断フランジ272を有する。錯乱リング238の本体のシリンダー形中間部において、後方に「J」形に開いた脚部の上部を備える略「J」形の、直径方向に対向するカムスロットを有する。穿刺ホルダー218は、穿刺部が前方に移動するときにはスロット274内を移動して錯乱リング238を一方向に回転させ、且つ、穿刺部が後方に移動するときにはスロット274内を移動して反対方向に回転させる直径方向に対向する駆動蛇口276を有する。図5(a)及び図5(b)は発射前の装置を示し、駆動機構の解放の後すぐにハンマーは穿刺ホルダー218に衝突して図5(a)及び図5(d)で示すポジションを経由して前方へ駆動し、そこで、錯乱リングが、ある意味、穿刺突端224の穿通直前に回転し始め、穿刺突端が肌を穿通するときにも(図5(e))その回転を継続する。これは、穿刺ホルダー218及び穿刺部222が図5(f)及び図5(g)に示す元の位置に戻るにつれて反転する。
【0043】
図4の実施形態のように、機械的振動機構を有してもよく、よって錯乱リング228が回転するとき、振動して更なる神経錯乱を与える。図5(h)に示すように、前方フランジ270は、ハウジングの前方部に長手溝276を備え間欠的に配置された位置マーク280を備える可撓梁278を有してもよい。
【0044】
ここで図6の実施形態について説明すると、この実施形態は、カムスロット274の形状が「J形」というよりむしろ「波状に曲がりくねった形状」である点を除いて図5の実施形態と類似している。このように、穿刺部が肌に向かって前進するにつれて、錯乱リング138は振動式動作を実行する。
【0045】
当然のことながら、図4から図6の実施形態は、錯乱リングを包囲する前部キャップの「肌接触」端面の固定された凸凹面を有することができる。
【0046】
ここで図7(a)及び(b)に示す実施形態について説明すると、ここで装置は、穿刺部322の突端324が突出する孔部384を有する中空突端(hollow spike)又は口先382を備えるノーズを有する。
【0047】
穿通部周りの肌に接触する広い円環形状の延在する面を有した概して平面端面を有する既存の穿刺装置と比べ、図7(a)及び図7(b)の実施形態においては、注射箇所のすぐ近くの略線接触の縁接触部しかない。我々は、縁接触部又は線接触部を設けることにより、痛みを緩和する神経錯乱効果が与えられることを発見した。
【0048】
ここで図8の実施形態について説明すると、この機構において、可動式の錯乱リング438は、穿刺部422の突端424を密接包囲する開口部484を備える中空突端又は口先部482を有する図8の実施形態のノーズ部の形状と類似した形状を有する。錯乱リング438は、長手方向の移動を図8(a)に示すポジション及びリターンばね452の影響に抗して図8(b)に示すポジションで制限することができる。この実施形態において、ノーズコーン428は、固定された突起部432の外部円が突出する平面円環形状面を有する。この機構において、穿刺装置が肌まで押し出されたとき、突起部432は最初の肌接触を行い且つ神経錯乱信号を提供する。穿刺部が発射されるとすぐに、穿刺ホルダーは前方に移動し、錯乱リング438を前方に押し、よって、その中空突端部が、錯乱リング438の肌への穿通の前又は肌への穿通のときに更なる神経錯乱を与えるために衝突し肌に対して押し込まれる。穿刺ホルダー418がばね420の影響を受けながら元のポジションに戻るとき、錯乱リング438は、リターンばね452によってその初期ポジションに戻される。
【図1(a)】

【図1(b)】

【図2(a)】

【図2(b)】

【図3(a)】

【図3(b)】

【図4(a)】

【図4(b)】

【図4(c)】

【図4(d)】

【図4(e)】

【図4(f)】

【図5(a)】

【図5(b)】

【図5(c)】

【図5(d)】

【図5(e)】

【図5(f)】

【図5(g)】

【図5(h)】

【図6(a)】

【図6(b)】

【図6(c)】

【図6(d)】

【図6(e)】

【図7(a)】

【図7(b)】

【図8(a)】

【図8(b)】

【図8(c)】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用時に痛みの知覚を緩和させるため治療部付近又は傷口付近の肌に刺激を生じさせるための肌刺激装置であって、前記肌刺激装置は、
前記肌に接触させる第一の凸凹面及び第二の凸凹面(30、36)と、
前記刺激を生じさせるために前記凸凹面の一方を他方に対して移動させるための移動機構(18、44,46)と、を具備する肌刺激装置。
【請求項2】
本体(10)と、
使用者の肌を穿通するために前記本体に設置された穿通要素(22)と、
使用時に痛みの知覚を緩和するため穿通対象部付近の前記肌に刺激を生じさせる肌刺激機構と、を具備する肌穿通装置において、
前記肌刺激機構が、前記肌に接触させる第一の凸凹面及び第二の凸凹面(30、36)と、少なくとも前記凸凹面のうち一方を他方に対して移動させ、それによって、前記刺激を生じさせる移動機構(18、44、46)と、を具備することを特徴とする肌穿通装置。
【請求項3】
前記移動機構(18、44、46)は、前記凸凹面の一方(36)を、他方の前記凸凹面(30)が固定されたままで移動させるように適合されている請求項2に記載の肌穿通装置。
【請求項4】
前記移動機構(18、44、46)は、前記一方の凸凹面(36)を、使用時に概して前記肌に向かう方向において前記他方の凸凹面(30)に対して長手方向に移動させる請求項3に記載の肌穿通装置。
【請求項5】
前記移動機構(18、44、46)が、使用時に前記穿通要素の穿通ストロークの初期部分の間及び前記穿通要素の前記穿通ストロークの後期にむかって、前記一方の凸凹面により強い衝動を与えて前記肌に対して押し込むように、前記肌に対して前記凸凹面を刺激するように設計された請求項4に記載の肌穿通装置。
【請求項6】
ストロークの間前記穿通要素(22)を移動させるための駆動手段(12)を有し、前記穿通要素又は穿通移動の間共に移動する要素(44)が、前記一方の凸凹面に伝達される衝突を生じさせ、それによって前記衝動を与えるように適合された請求項5に記載の肌穿通装置。
【請求項7】
前記移動機構(18、44、46)が、前記穿通要素及び前記一方の凸凹面を関連させる変位手段(40)、又は、前記穿通要素及び前記一方の凸凹面間で駆動する変位手段(40)を有する請求項5又は請求項6に記載の肌穿通装置。
【請求項8】
前記移動機構(18、44、46)が、使用時に少なくとも一方の前記凸凹面(36)を前記肌に対して略平行な平面内で移動させる請求項2又は請求項3に記載の肌穿通装置。
【請求項9】
前記第一の凸凹面及び第二の凸凹面(30、36)の相対運動は、前記平面に対して略垂直な軸線周りの回転である請求項2、請求項3又は請求項8のいずれか一つに記載の肌穿通装置。
【請求項10】
前記第一の凸凹面及び第二の凸凹面(30、36)は略円環形状であり、且つ、前記穿通対象部に対して略同軸上に配置された請求項2から請求項9のいずれか一つに記載の肌穿通装置。
【請求項11】
本体(10;110)と、
使用者の肌を穿刺するために前記本体に設置された穿通要素(22;122)と、
使用時に痛みの知覚を緩和させるために穿通対象部付近の前記肌に刺激を生じさせるための肌刺激機構とを具備する肌穿通装置において、
前記肌刺激機構が、前記肌に接触させるための一つの凸凹面(36;138)と、前記凸凹面及び前記本体の相対的な回転移動を生じさせ、それによって前記刺激を生じさせる移動機構(118、158、159、160)と、を具備する肌穿通装置。
【請求項12】
前記移動機構が、使用時に前記凸凹面(36)を前記肌に対して略垂直な軸線周りに回転させる請求項11に記載の肌穿通装置。
【請求項13】
前記移動機構(118、158、159、160)が、前記一つの凸凹面を回転させるために貯蓄エネルギー装置(160)を有する請求項9から請求項12のいずれか一つに記載の肌穿通装置。
【請求項14】
前記貯蓄エネルギー装置(160)がコイルばねである請求項12に記載の肌穿通装置。
【請求項15】
前記移動機構(118、158、159、160)が手動で前記貯蓄エネルギー装置(160)にエネルギー貯蓄する手段(152)を有する請求項13又は請求項14に記載の肌穿通装置。
【請求項16】
前記移動機構(118、158、159、160)が、使用時に前記肌と接触させるために最初に前記一つの凸凹面(138)を前方に動かし、その後に前記一つの凸凹面を回転させるように適合された請求項11から請求項15のいずれか一つに記載の肌穿通装置。
【請求項17】
前記移動機構(118、158、159、160)が、前記貯蓄エネルギー装置(160)にエネルギーが貯蓄されると前記一つの凸凹面(138)を回転に抗して固定するためのラッチ機構(150、156)を有し、前記ラッチ機構は前記一つの凸凹面の前記前方への移動によって解放される、請求項13に従属する場合の請求項16に記載の肌穿通装置。
【請求項18】
前記穿通要素(22;122)が、穿通を行うために前記穿通要素を前方に移動させるための駆動機構を有し、前記駆動機構が、前記穿通要素及び前記一つの凸凹面間に直線回転伝達機構(274、276)を具備し、それによって使用時に前記穿通要素の直線移動が前記一つの凸凹面の回転移動を伴う請求項9から請求項12のいずれか一つに記載の肌穿通装置。
【請求項19】
前記直線回転伝達機構が、前記穿通要素(122)及び前記一つの凸凹面(138)の一方と関連するカム要素(276)と、他方と関連するカム面(274)とを具備する請求項18に記載の肌穿通装置。
【請求項20】
前記カム要素(276)が前記穿通要素(122)に連結し、且つ、前記カム面(274)が前記一つの凸凹面(138)に連結した請求項19に記載の肌穿通装置。
【請求項21】
前記穿通要素(122)が、長手方向に前記穿通要素と共に移動するホルダー(218)によって運ばれるが、回転移動に対して拘束され、前記カム要素(276)が前記ホルダーと一体成形された請求項20に記載の肌穿通装置。
【請求項22】
前記回転移動が一方向である請求項9又は請求項11から請求項21までのいずれか一つに記載の肌穿通装置。
【請求項23】
前記回転移動が振動式である請求項9又は請求項11から請求項21までのいずれか一つに記載の肌穿通装置。
【請求項24】
前記凸凹面又は少なくとも一つの前記凸凹面に振動を伝えるための振動機構(170、172;276、280)を有する請求項2から23までのいずれか一つに記載の肌穿通装置。
【請求項25】
前記振動機構(170、172;276、280)が、前記凸凹面の前記移動に応じて機械的に振動を発生させる請求項24に記載の肌穿通装置。
【請求項26】
前記装置本体及び前記凸凹面の一方を、他方に設けられた遮断通路(170、276)と協働して関連さる台部(172、280)を有し、それによって前記凸凹面の移動が前記台部を前記遮断通路に沿って移動させて振動を伝える請求項25に記載の肌穿通装置。
【請求項27】
前記台部が前記凸凹面と関連させた弾性部材を具備する請求項26に記載の肌穿通装置。
【請求項28】
本体、(310)と、
使用時に使用者の肌を穿通する穿通ポジションに移動させるために前記本体に設置された穿通要素(322)と、
使用時に痛みの知覚を緩和するために穿通対象部付近の前記肌に刺激を生じさせる肌刺激機構とを具備し、
前記穿通要素が鋭利な突端を備える長手方向遠位部(322)を有し、前記穿通移動が長手方向である肌穿通装置において、
前記肌刺激機構が、前記突端が間隙を有して通過可能な開口部(384)を有するノーズ部(382)を具備し、前記ノーズ部が前記穿通対象部近傍の前記肌と端部接触するために前方に面した縁部を有し、それによって前記刺激を生じさせることを特徴とする肌穿通装置。
【請求項29】
前記ノーズ部(382)が前記穿通要素の前記突端を密接包囲して延在するチューブ状の口先領域を有する請求項28に記載の肌穿通装置。
【請求項30】
前記前方に面した縁部の壁の厚さが前記開口部の平均横寸法より小さい請求項29に記載の肌穿通装置。
【請求項31】
使用時に前記穿通要素の前方移動の際前記肌に向かって前記前方に面した縁部を移動させる機構を有する請求項28から請求項30のいずれか一つに記載の肌穿通装置。
【請求項32】
前記本体が、更に肌に刺激を与えるために前記肌に接触させる凸凹面(432)を有する請求項28から請求項31のいずれか一つに記載の肌穿通装置。
【請求項33】
前記ノーズ部(382)が前記本体に対して前記凸凹面の後方に位置する使用前ポジションから前記凸凹面と並んで又はより前方の前方ポジションへと移動可能に設置され、且つ前記装置は前記ノーズ部を前記穿通移動の前に又は前記穿通移動の間に前方へ移動させるための移動機構(418)を更に有する請求項32に記載の肌穿通装置。
【請求項34】
前記凸凹面が、複数の突起部が延在する底が略平らな面を有する請求項2から請求項33のいずれか一つに記載の肌穿通装置。
【請求項35】
前記突起部が、1つ又はそれ以上の円錐形、シリンダー形、丸みを帯びた形状、三角形及び鋸歯形状の突起部を具備する請求項34に記載の肌穿通装置。
【請求項36】
前記凸凹面が、溝又は解放部を有する底が略平らな面を具備する請求項2から請求項33のいずれか1つに記載の肌穿通装置。
【請求項37】
前記穿通要素が注射を行うために前記肌に挿入されるシリンジの針を具備する請求項2から請求項26のいずれか一つに記載の肌穿通装置。
【請求項38】
前記穿通要素が、前記肌を切開によって穿刺する穿刺刃部を具備する請求項2から請求項36のいずれか一つに記載の肌刺激装置。
【請求項39】
前記穿通要素が内在装置の針を具備する請求項2から請求項36のいずれか一つに記載の肌刺激装置。
【請求項40】
痛みの知覚を緩和するために治療部付近の肌に刺激を生じさせる方法であって、第一の凸凹面及び第二の凸凹面で前記肌と接触し、前記凸凹面のうちの一方を他方に対して移動させる手段を含む方法。
【請求項41】
前記凸凹面の一方が、他方の凸凹面が移動する間、固定されている請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記肌が前記第一の凸凹面及び第二の凸凹面と順次的に接触する手段を具備する請求項41又は請求項42に記載の方法。
【請求項43】
前記第一の凸凹面及び第二の凸凹面の少なくとも一方が、概して前記肌に対する軸線に沿って長手方向に移動させられる請求項40から請求項43のいずれか一つに記載の方法。
【請求項44】
前記第一の凸凹面及び第二の凸凹面の少なくとも一方が概して前記肌の上の平面を移動させられる請求項40から請求項43のうちいずれか一つに記載の方法。
【請求項45】
前記少なくとも一方の凸凹面は、前記肌に対して略垂直な軸線周りに回転方向に移動させられる請求項44に記載の方法。

【公表番号】特表2013−509930(P2013−509930A)
【公表日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−537449(P2012−537449)
【出願日】平成22年11月9日(2010.11.9)
【国際出願番号】PCT/GB2010/051861
【国際公開番号】WO2011/055150
【国際公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【出願人】(501410160)オウエン マンフォード リミティド (25)
【Fターム(参考)】