説明

背中や足のすねを剃るのに適した安全かみそり

【課題】 本発明は、背中や足のすねなど顔から離れた場所の体毛を容易に剃ることができる安全かみそりを提供することを課題とする。
【解決手段】 柄と刃装置を含み、刃装置は柄の上部に設けられ、柄は、把持部と、それよりも上部の首部と、それよりも上部の刃取付部とを含み、柄に対して横方向に配設された刃体をもった安全かみそりであって、柄と刃装置を含んだ直線の全長が180mm以上である。好ましくは、安全かみそりの使用時に肌と対向する柄の面を正面と定義し反対側の面を背面と定義して、把持部の端部が柄の正面側に屈曲して屈曲部を形成しており、前記把持部は、安全かみそりを安定的に保持できる形状及び大きさに形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に女性が自分の背中や足のすねを剃るのに適した安全かみそりに関する。
【背景技術】
【0002】
足などを剃るのに適した安全かみそりは存在する(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】実開平6−72566号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、背中や足のすねなど顔から離れた場所の体毛を容易に剃ることができる安全かみそりを提供することを課題とする。
【0004】
特許文献1に記載されているように足を剃るのに適した安全かみそりは存在する。この従来の安全かみそりは、足の表面が顔の表面に比べて丸みを帯びていることに注目し、かみそりヘッドの上面と刃を共に足の丸みに合うように凹の弧状として剃り残しを防止しようとするものである。
【0005】
このように、顔と足の形状の違いに着目して足を剃るのに適するようにした安全かみそりは存在したが、背中や足のすねが顔よりも遠い位置にあることに着目してそれらの部分を剃るのに適するようにした安全かみそりは存在しない。すなわち、通常の安全かみそりは顔を剃ることを目的としているから長い柄を必要としない。長すぎる柄は顔剃りが不安定となりむしろ顔剃りに適さない。そのために、従来の安全かみそりの長さは、柄と刃を含めた安全かみそり全体の直線の全長が長いものでほぼ140mmあるいはそれ以下である。この程度の長さが顔剃りに適した長さであることが安全かみそりの歴史において定着している。前述した特許文献1の安全かみそりの長さも通常の安全かみそりの長さである。なぜならば、足の体毛を剃るときは折り畳むように足を折り曲げて手を伸ばせば安全かみそりはその場所に届くので安全かみそりの長さについては全く考慮していない。
【0006】
折り畳むように足を折り曲げるとすねの両側と後ろ側は目視しながら剃ることができる。しかし、足の中でもいわゆる弁慶の泣き所と言われる向うずねは、足を折り畳むように折り曲げたときに見づらくなり、体を曲げて見ようとすると窮屈な姿勢になってその部分を確実に剃ることが困難である。したがって、向うずねを剃るときは折り畳むように曲げていた足がく字形となるように伸ばさなければならない。このように足をく字形に曲げると向うずねを目視できるようになるが、足を延ばした分だけ腕から向うずねまでの距離が遠くなるので、体を大きく折り曲げなければ安全かみそりの刃が目的の場所に届かない。したがって、向うずねを剃ることは円滑な作業ではない。
【0007】
また、夏の季節になると若い女性は背中が大きく開いた衣服を着るので背中の体毛が気になる。従来の安全かみそりではその構造上自分自身の背中を剃ることは非常に困難で、他人に剃ってもらうことになる。そこで、背中の体毛を自分自身で容易に剃ることができる安全かみそりが提供されれば女性にとって朗報である。本発明は、その朗報をもたらそうとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1は、柄と刃装置を含み、刃装置は柄の上部に設けられ、柄は、把持部と、それよりも上部の首部と、それよりも上部の刃取付部とを含み、柄に対して横方向に配設された刃体をもった安全かみそりであって、柄と刃装置を含んだ直線の全長が180mm以上である構成である。
【0009】
請求項2は、安全かみそりの使用時に肌と対向する柄の面を正面と定義し反対側の面を背面と定義して、把持部の下部が柄の正面側に屈曲して屈曲部を形成しており、前記把持部が安全かみそりを安定的に保持できる形状及び大きさに形成されている要素が請求項1に付加された構成である。
【0010】
請求項3は、屈曲部の背面が把持部を手で持ったときに手のひらにフィットする滑らかな凸面に形成されている要素が請求項2に付加された構成である。
【0011】
請求項4は、把持部を側面側から見て、屈曲部の正面を構成する線が凹の弧状をなし、屈曲部の背面を構成する線が凸の弧状をなし、屈曲部の下端においてそれらの線で構成される角度が鋭角であり、且つ屈曲部の下端が柄の正面側を向いている要素が請求項3に付加された構成である。
【0012】
請求項5は、把持部の背面であって首部に隣接する位置に指載せ凹部が設けられ、したがってその指載せ凹部の上端が把持部と首部との境界をなすという要素が請求項2乃至請求項4のいずれか一項に付加された構成である。
【0013】
請求項6は、柄に刃装置を取り付けた安全かみそり全体の重心は安全かみそりの長さ方向に関し首部の範囲に存在するという要素が請求項1乃至請求項5のいずれか一項に付加された構成である。
【発明の効果】
【0014】
請求項1は、柄と刃装置を含んだ直線の全長が180mm以上である構成である。したがって、通常の安全かみそりよりも40mm以上長いので顔から遠い場所を容易に剃ることができる。
【0015】
請求項2は、安全かみそりの使用時に肌と対向する柄の面を正面と定義し反対側の面を背面と定義して、把持部の下部が柄の正面側に屈曲して屈曲部を形成しており、前記把持部が安全かみそりを安定的に保持できる形状及び大きさに形成された構成である。本発明の安全かみそりは従来のものよりかなり長いので、把持部を指先で持っただけでは不安定となる。そこで、指先のほかに手の腹側あるいは手のひらに屈曲部の背面を宛がうことによって使用中に安全かみそりを安定させることができる。
【0016】
請求項3は、屈曲部の背面が把持部を手で持ったときに手のひらにフィットする滑らかな凸面に形成されている構成である。安全かみそりの把持部を持ってその屈曲部の背面を手のひらに宛がったときに手のひらは凹状になるので、その屈曲部の背面を滑らかな凸面に形成しておけば手のひらにフィットし感触が良好となり、且つ安全かみそりをしっかり持つことができる。
【0017】
請求項4は、把持部を側面側から見て、屈曲部の正面を構成する線が凹の弧状をなし、屈曲部の背面を構成する線が凸の弧状をなし、屈曲部の下端においてそれらの線で構成される角度が鋭角であり、且つ屈曲部の下端が柄の正面側を向いている構成である。屈曲部の正面を構成する線を凹の弧状に形成することによって、屈曲部の正面と背面との間の厚みが薄くなる。したがって、屈曲部の背面に手のひらを宛がい屈曲部の正面にいずれかの指を宛がって屈曲部を挟むようにして持ったときに、屈曲部が薄いので手の中でぐらつきにくく安定した状態で安全かみそりを持つことができる。ぐらつくというのは、安全かみそりの長さ方向に延びる軸線を中心に安全かみそりが左右に回転することであって、把持部の厚みが大きいときは安全かみそりが軸線を中心に左右に回転してぐらつき易いのである。また、屈曲部の下端が柄の正面側を向いていることにより、屈曲部の先端が安全かみそりを持っている手のひらなどに突き当たることがなく使用中に痛みを感じることがないのである。
【0018】
請求項5は、把持部の背面であって首部に隣接する位置に指載せ凹部が設けられ、したがってその指載せ凹部の上端が把持部と首部との境界をなすという構成である。指載せ凹部を設けることにより使用中に指載せ凹部に載せた指を安定させることができる。また、指載せ凹部は首部に隣接する位置に設けられているので屈曲部から十分に離れている。したがって、例えば屈曲部を手のひらで包むように持って人差し指を指載せ凹部に載せたときに、人差し指をまっすぐに伸ばしても指載せ凹部に人差し指の腹側がほぼ全面的に接触して安全かみそりを安定的に持つことができる。本発明の安全かみそりは通常のものよりかなり長いので、安全かみそりを安定的に持つことは使用するに際して非常に重要な条件なのである。
【0019】
請求項6は、柄に刃装置を取り付けた安全かみそり全体の重心が安全かみそりの長さ方向に関し首部の範囲に存在するという構成である。例えば、背中を剃るときに安全かみそりは下向きになって刃装置は把持部よりも下側に位置する。背中を剃るときは最初に把持部を指先で軽く把持し刃装置を皮膚に近づける。そのときに、安全かみそりは下向きで鉛直線方向に対して傾斜した状態である。すなわち、首部は把持部よりも下方にある。ここで安全かみそりの重心が把持部よりも下方の首部に存在するので、例えば、把持部を指先で軽く挟むと重心がその挟んでいる位置の真下に来るように安全かみそりは挟んでいる位置を中心に振れる。そして、その振れる方向は皮膚に向かう方向であるから、安全かみそりを使用するときに刃装置を背中に近づければ刃装置は自然に皮膚に接触し、そのまま安全かみそりを引いて剃ることができる。背中を剃るときは剃ろうとする皮膚面が目視できないが、安全かみそりが自動的に皮膚方向に振れて刃装置に軽いタッチで接触してから剃り始めるから不安感なく背中を剃ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
次に本発明の実施形態について説明する。安全かみそり1は、柄2と刃装置であるカートリッジ替刃3とから成る。柄2は、その最も下方に存在する把持部4と、それよりも上部に存在する首部5と、その首部5よりも上部に存在する刃取付部6とを含んでいる。カートリッジ替刃3を取り付けた安全かみそり1の図3におけるカートリッジ替刃3と屈曲部7の先端を結ぶ共通接線Y−Y方向に測った全長は約200mmであるが、本発明はこの数値に限定されるものでなく180mm以上であればよい。約190mmでもよく約210mmでもよく約220mmでもよい。約220mmから約250mmまでの数値の長さでもよい。約250mmから300mmであってもよい。ただし、800mmを越える長さであると取り扱いが困難になるので、そのように実際上取り扱いが困難となる数値まで含める趣旨ではない。本発明のように柄の長さが通常の安全かみそりよりも長いと、店舗に陳列する場合や購入した需要者が保管する場合に場所をとる。そこで、本発明は、安全かみそりを伸縮自在としたり、折り畳み可能としたり、柄の途中で分解可能にしてもよい。本発明は通常の安全かみそりよりも長いので背中や足のすねなど顔から遠い場所を剃るのに適しているが、その長さのために通常の顔剃りに適していない。そこで、通常の安全かみそりと同じように顔も容易に剃ることができるように、把持部4を長さ方向に並ぶ複数の把持部で構成してもよい。顔などそれほど遠くない場所を剃るときは首部5寄りの把持部を使用することにより作業が安定する。複数の把持部を設けると首部5の長さはその分だけ短くなる。本実施形態の首部5の長さは約70mmであるから、もう一つ把持部を設けると首部の長さは約20mmになる。首部として好ましい長さは約20mmから約300mmの範囲である。刃装置はカートリッジ替刃3のような替刃でなく、柄の上端に恒久的に設けられているものでもよい。刃装置に刃先縁を部分的に露出させるガードを設け、刃の前後で横方向に延びるガード部とキャップの表面にシェービングエイドを設けると見えにくい場所も快適に剃ることができる。また、図1に示すようにガード部の前方とキャップの後方にローラー部材31,32を回動可能に取り付け、このローラー部材31,32の表面にシェービングエイドを設けるとさらに快適且つ円滑に剃ることができる。
【0021】
図3に示すように、把持部4の下部は正面側(図面3で見て左側)に屈曲して屈曲部7を形成している。この屈曲部7の背面8は手のひらにフィットするように滑らかな凸面に形成されている。また、屈曲部7の正面を構成する線28が凹の弧状をなし、屈曲部7の背面8を構成する線29も凸の弧状をなしている。背面8を構成する線は1つの円弧でもよく、半径の異なる複数の円弧の組合せでもよい。それらの円弧の半径は20mmから300mmの範囲が好ましい。屈曲部7の下端30においてそれらの線28,29で構成される角度は鋭角であるが先端はやや丸みを帯びている。この構成により屈曲部7の背面8は手のひらにフィットし、屈曲部7の正面と背面8を挟み持つことによって安全かみそりの屈曲部7を手のひらで包むようにして安定した状態で持つことができる。図4に示すように屈曲部7はその中央部が左右に膨出した形状であり屈曲部7を手のひらで包むように持つことにより、安全かみそりを下向きにして使用するときに不意に落すことを防止できる。さらに屈曲部7の下端30は柄2の正面側を向いているので、その下端30が手のひらや指の腹側に突き当たることがなく下端30によって痛みを感じることがない。なお、確実に安全かみそりを持つために指掛け孔を設けてもよい。
【0022】
図4に示すように、屈曲部7は両側に膨れる形状に形成されており、その最大の横幅は約24mmであるがこの数値に限定されるものではない。このように、屈曲部7が両側に膨れることによって手のひらに心地よくフィットする。屈曲部7は把持部4の一部であるが、把持部4の最大横幅を有する場所は屈曲部7に存在する。安全かみそりを安定した状態で持つために適しているからである。
【0023】
図2に示すように、把持部4の内側に柄2を補強するための壁状リブ9が設けられている。また、屈曲部7の正面に柄2を補強するための3つのリブ10,11,12が横方向に設けられている。そして、リブ10とリブ11の間に凹所13が形成され、リブ11とリブ12との間に凹所14が形成され、リブ12と壁状リブ9との間に凹所15が形成されている。これらの凹所13,14,15は、安全かみそりを手に持ったときに一部の指先をそれらの凹所13,14,15のいずれかに掛けて安全かみそりを確実に持つための大きさに形成されている。
【0024】
図4に示すように、屈曲部7よりも上の部分は指宛て部16であって屈曲部7よりも横幅が狭く、その両側面17,17は凹の弧状に形成されている。さらに、両側面17,17の表面には滑り止め部18,18が設けられている。把持部4を長さ方向に並ぶ複数の把持部で構成する場合でも、首部寄りの把持部についてこのような構造の指宛て部を形成することが好ましい。
【0025】
前述した指宛て部16よりも上の部分は指載せ部19であって、その背面に指載せ凹部20が形成されている。指載せ凹部20の上方の端部21が首部5との境界である。指載せ部19の最大横幅は指宛て部16の横幅よりも大きく、屈曲部7の最大横幅よりも小さい。指載せ凹部20の表面に滑り止め部22が設けられている。把持部4を長さ方向に並ぶ複数の把持部で構成する場合でも、首部寄りの把持部についてこのような構造の指載せ部及び指載せ凹部を形成することが好ましい。本発明の安全かみそりの通常の持ち方として、例えば、把持部4を手のひらで包むようにして、親指と中指を指宛て部の側面17,17に宛がって指宛て部16を挟み、人差し指を柄2と同じ方向に延ばして指載せ凹部20に載せて持つ。したがって、人差し指の先方にカートリッジ替刃3の中心があるから、安全かみそりが見えない場所を剃るときにもカートリッジ替刃3の位置を感知できる。
【0026】
図3に示すように、指載せ部19よりも上の部分は首部5であって直線状に延びている。首部5の内部に長さ方向に延びる壁状リブ25が設けられて首部5を補強している。さらに、首部5よりも上の部分は刃取付部6であって、首部5に対し正面側に傾斜するように設けられている。刃取付部6の傾斜開始点26が首部5と刃取付部6の境である。刃取付部6のアーム23,23の端部に内向きのジャーナル軸24,24が設けられており、カートリッジ替刃3のジャーナル軸受に結合してカートリッジ替刃3を揺動可能に保持する。揺動不能に保持してもよい。
【0027】
図3に示す符号Gは安全かみそり1の重心である。安全かみそり1の長さ方向についての重心Gの位置は首部5の範囲内である。すなわち、指載せ凹部20の上方の端部21と刃取付部6の傾斜開始点26までの間に存在する。好ましくは指載せ凹部20の上方の端部21から約10mm上方の位置が好ましいがこの数値に限定されるものではない。また、水平面上の重心Gの位置は、首部5の正面側で首部5から離れた位置にある。ただし、重心Gの位置がこの場所に限定されるものではない。また、段落「0019」に記載したように安全かみそりの重心Gが首部5の範囲に存在するので、例えば安全かみそりを背中に使用するときに刃装置を背中に近づければ刃装置は自然に皮膚に接触する。それから剃り始めるのであるが、人差し指を指載せ凹部20に載せることにより力の入れ具合を調節し易いのである。
【0028】
刃取付部6の全長Aは約40mmである。通常の安全かみそりのこの部分の長さは15mmから25mmであるから、それに比べて長く形成されている。但し、本発明はこの数値に限定されるものでなく20mmから80mmの長さが好ましい。把持部4の屈曲部7及び刃取付部6は共に柄2の正面側に曲がっているが、その傾斜角度は刃取付部6の方が大きい。共通接線Y−Yに関し、首部5の正面と共通接線Y−Yとの距離Bは把持部4と首部5との境界における首部5と共通接線Y−Yとの距離Cよりも大きい。距離Bを距離Cよりも大きくすると、例えば肩に近い背中を剃るときに首部5に肩が当たらない。距離Cは約25mmであるが、本発明はこの数値に限定されるものでなく15mm以上で80mm以下であればよい。この範囲の距離は通常の指の太さの等倍から5倍の距離である。この範囲の距離であれば、柄2の正面を下側にして安全かみそり1を洗面台の上に置いたとき、柄2と洗面台との間に指を容易に入れて安全かみそり1を手に取ることができる。また、共通接線Y−Yと柄2との間にこのような距離があると、使用する際、カートリッジ替刃3を剃りたい場所に容易に宛がうことができる。ただし、距離Bが距離C以下であってもよい。
【0029】
図5は、本発明で背中を剃る方法を示した図である。この図は肩から離れた背中を剃る状態を示したものである。したがって、使用者の人差し指27は指載せ凹部20の一部に載せられているだけである。本発明は、遠くの場所を剃るときはこのようにしても使用できる。もう少し近い場所を剃るときは人差し指27を指載せ凹部20に全面的に載せて使用する。
【0030】
なお、本発明は前述した構成に基づいて種々の態様をとることが可能である。例えば、柄2を2色あるいは3色以上の材料による多色成形により成形し、彩りに変化をもたせてもよい。その際、特性の異なる材料、例えばエラストマー樹脂やシリコーン樹脂などの摩擦係数の高い樹脂を手指の当たる部分に用い、滑り止めとして作用させてもよい。そのほか材料としては合成樹脂に限らず、他の材料、例えば金属や木などであってもよい。比重の異なる材料を用いることで、柄の重量バランスを変化させてもよい。また、女性用に限定されるものではなく男性用として男性が背中や足の毛を剃ることを目的としたものであってもよい。その場合、男性は平均的に女性よりも背が高いから女性用のものよりも長くすることが好ましい。また、本発明は通常の安全かみそりよりも長いので壁などに吊るしておくことが場所をとらず便利である。したがって、例えば、柄の下端部に引っ掛け孔を設けて吊るすことができるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の斜視図
【図2】カートリッジ替刃を取り外した本発明の斜視図
【図3】本発明の側面図
【図4】カートリッジ替刃を取り外した本発明の背面図
【図5】背中を剃る使用状態図
【符号の説明】
【0032】
1 安全かみそり
2 柄
3 カートリッジ替刃
4 把持部
5 首部
6 刃取付部
7 屈曲部
8 屈曲部の背面
9 壁状リブ
10 リブ
11 リブ
12 リブ
13 凹所
14 凹所
15 凹所
16 指宛て部
17 指宛て部の側面
18 滑り止め部
19 指載せ部
20 指載せ凹部
21 指載せ凹部の端部
22 滑り止め部
23 アーム
24 ジャーナル軸
25 壁状リブ
26 刃取付部の傾斜開始点
27 人差し指
28 屈曲部の正面を構成する線
29 屈曲部の背面を構成する線
30 屈曲部の下端
31 ローラー部材
32 ローラー部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
柄と刃装置を含み、刃装置は柄の上部に設けられ、柄は、把持部と、それよりも上部の首部と、それよりも上部の刃取付部とを含み、柄に対して横方向に配設された刃体をもった安全かみそりであって、柄と刃装置を含んだ直線の全長が180mm以上であることを特徴とする安全かみそり。
【請求項2】
安全かみそりの使用時に肌と対向する柄の面を正面と定義し反対側の面を背面と定義して、把持部の下部が柄の正面側に屈曲して屈曲部を形成しており、前記把持部は、安全かみそりを安定的に保持できる形状及び大きさに形成されている請求項1記載の安全かみそり。
【請求項3】
屈曲部の背面は、把持部を手で持ったときに手のひらにフィットする滑らかな凸面に形成されている請求項2記載の安全かみそり。
【請求項4】
把持部を側面側から見て、屈曲部の正面を構成する線が凹の弧状をなし、屈曲部の背面を構成する線が凸の弧状をなし、屈曲部の下端においてそれらの線で構成される角度は鋭角であり、且つ屈曲部の下端は柄の正面側を向いている請求項3記載の安全かみそり。
【請求項5】
把持部の背面であって首部に隣接する位置に指載せ凹部が設けられ、したがってその指載せ凹部の上端が把持部と首部との境界をなす請求項2乃至請求項4のいずれか一項記載の安全かみそり。
【請求項6】
柄に刃装置を取り付けた安全かみそり全体の重心は安全かみそりの長さ方向に関し首部の範囲に存在する請求項1乃至請求項5のいずれか一項記載の安全かみそり。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−189553(P2009−189553A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−33220(P2008−33220)
【出願日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 発行者 貝印株式会社 刊行物名 「New Line−up 2008」と題されたパンフレット 発行年月日 平成19年12月13日
【出願人】(000001454)株式会社貝印刃物開発センター (123)