説明

背負える上衣

【課題】歩行やハイキングや登山等の時に、脱いだ上衣を持ち運ぶときでも、手や腕が自由に使える上衣を提供する。
【解決手段】上衣1の内側の襟4の襟首中央部3と上衣1の内側の両方の袖6a、bの下袖付部7a、b部とを背負い紐2でつないで脱いだ上衣1を背負えるようにした。また、上衣1の内側の襟4の襟首中央部3と上衣1の内側の袖6a、bの下袖付部7a、bとにボタン穴等の背負い紐2a、bとの係合手段を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
上衣の持運びに関する。
【背景技術】
【0002】
歩行等の時に脱いだ上衣を持ち運ぶ方法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公−第3014950号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
歩行時やジョギングやハイキング、山登りなどの運動時に初めは涼しいが次第に暑くなって上衣を脱ぐことがある。脱いだ上衣を持ち運ぶ方法は、手提げ袋に入れるとか、折りたたんで手に持つか、腕に掛けるか、腰に巻きつけるか、肩に掛けるか、リュックサックに入れるか、などの方法があるが、袋に入れたり手に持ったり腕に掛けたりすると両手や両腕を自由に使うことが出来ず、また肩にかけたり、腰に巻いたりすると両手は使えるが落としたり、紛失したりする心配がある。またリュックサックに入れると嵩張る等の問題がある。
【0005】
先行技術として防寒着の背中に複数の穴を開けてリュックサックの背負い紐を貫通させることを特徴として、リュックサックと上衣を一体として背負えるようにした非常用リュックサック付き防寒具がある。このリュックサックと防寒具はそれぞれ別々に使うことも可能であるが、別々に使うと上衣を背負う紐はリュックサックに取り付けられるので上衣を背負うことは出来ないし、またこの防寒着を着て暑くなり脱いで背負うためには必ずリュックサックと一体でなければならないと云う問題がある。
健康増進のための歩行時やジョギングなどの運動時では冬季に防寒具を着てもリュックサック等は使用しないので暑くなって脱いだ上衣をどうするかは問題であった。
この様な運動時に両手両腕を自由に動かせるようにしたまま脱いだ上衣を運ぶ方法を解決するのが本発明の課題である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上衣1の内側の襟4の襟首中央部分3と上衣1の内側の両方の袖6a、bの下袖付部7a、bとの間に、背負うための紐2a、bを設け、上衣1を脱いだ時に背負えるようにする。
【発明の効果】
【0007】
本発明を実施した上衣1を着ると、運動しながら着ている上衣1の袖6a、bから両方の腕を脱いでも、背負い紐2a、bで上衣を背負うことが出来るので、両手両腕を自由に動かすことが出来るほか、上衣1を落としたり紛失したりする心配がなく安心である。
【0008】
朝寒い時や涼しい時にTシャッツ等の上にダウンジャケット等を着たりフードつきのジャンパー等を着て歩いたり走ったりの運動をすると次第に暑くなるので、上衣の前を開けて風を入れたり上衣の袖を脱いだりすることが多いが、本発明の背負える上衣を着れば脱いだ上衣を背負えるので、どうやって持つか等の心配をしないで良い又両腕が自由に動かせるので両腕を振りながらのジョギングができる。また休んだりして涼しくなったら直ぐに着られるので便利である。
上衣を背負ったときも腕を抜いただけなので上衣のポケット等が下向きになって物を落とすこともないので安心である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の全体を示す図である
【図2】本発明の実施例を示す図である
【図3】本発明の実施例の上衣を示す図である
【図4】本発明の実施例の背負い紐を示す図である
【図5】本発明の上衣を脱いだ実施例を示す図である
【発明を実施するための形態】
【0010】
上衣1の内側の襟4の襟首中央部3と上衣1の内側の両方の袖6a、bの下袖付部7a、bとの間に背負うための背負い紐2a、bを設け、脱いだ上衣1を背負えるようにする。
【実施例】
【0011】
図1に示す上衣1の内側の襟4の襟首中央部3と上衣1の内側の両方の袖6a、bの下袖着部7a、bとの間に背負い紐2a、bを設け、脱いだ上衣1を背負えるようにした。
【0012】
図2に示す実施例は、図3に示す上衣1の内側の襟4の襟首中央部3と上衣1の内側の両方の袖6a、bの下袖付部7a、bとにボタン穴8を設けた上衣1のボタン穴8と、図4に示す背負い紐2a、bの中央部と両端部にボタン9を取り付けて成る背負い紐2a、bのボタン9とを係合したことを特徴とした上衣1を示す。
【0013】
図4に示す背負い紐2は図3に示す上衣1の襟首中央部3から袖6a、bの下袖付部7a、bまで途中に止めが無く一本であるが、マジックテープなどで袖6a、bの上袖付部5a、bの付近に背負う時に外せるように止め付けても良い。この背負い紐2a、bの位置は、上衣1を着る時には胸側でも背中側でも良く、片方ずつ腕を袖から脱いで背負い紐2に腕を通しても良く、上衣1を全部脱いでから背負い紐2に腕を通して背負っても良い。
【0014】
この背負い紐2は上衣1と同じ色柄素材で作成しても良い、また伸び縮みするゴム紐やストラップ等を使用すると上衣1の袖6a、bから腕を抜くときや着る動作が容易になる。また上衣1への背負い紐2の取り付けは、縫い付けやボタン等による取り付けのほか、背負い紐2の端部を上衣1のボタンの穴に結び付けても良いし、バックルやフック等の係合手段を背負い紐2に設けて上衣1のボタンの穴に止め付けても良い。また上衣1の襟首中央部3と下袖付部7a、bにボタンを付け背負い紐2にボタン穴を設けてもよいし、また背負い紐を取り付ける位置は襟首中央部や下袖付部でなくても良く、背負い紐も2本に分けて取りつけても良いことは勿論である。
【0015】
図5は上衣1を脱いで背負った状態を示す。人体は図示していないが背負い紐2は人の肩に背負われた状態を示している。背負った時の上衣の形状は上衣の種類により異なるので図の通りにはならないのは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0016】
本発明は大人の上衣だけでなく子供の上衣にも使用することが出来、歩きながら、運動しながら、子供の場合は通学や遊びながら脱いだり着たり出来て、手に持つ必要がなく、両手が自由に使えるのでバランスを取りやすく安全に歩いたり走ったりできる。
【符号の説明】
【0017】
1 上衣
2a、b 背負い紐
3 襟首中央部
4 襟
5a、b 上袖付部
6a、b 袖
7a、b 下袖付部
8 ボタン穴
9 ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上衣1の襟4の内側の襟首中央部3と上衣1の内側の両方の袖6a、bの下袖付部7a、bとの間に、背負い紐2a、bを設けたことを特徴とした上衣1。
【請求項2】
上衣1の内側の襟4の襟首中央部3と上衣1の内側の両方の袖6a、bの下袖付部7a、bとにボタン穴8等の背負い紐2a、bとの係合手段を設けたことを特徴とした請求項1の上衣1。
【請求項3】
背負い紐2a、bの中央部と両端にボタン9等の上衣1との係合手段を設けたことを特徴とした請求項1の背負い紐2。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−60691(P2013−60691A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−218211(P2011−218211)
【出願日】平成23年9月12日(2011.9.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(511142877)
【Fターム(参考)】