説明

脱穀部の穀稈搬送装置

【課題】錆等の腐食が防止され且つシンプルな構造により構成される脱穀部の穀稈搬送装置を提供することを課題とする。
【解決手段】穀稈を挟持搬送する搬送レール26及びフィードチェーン24と、搬送レール26をフィードチェーン24に対してスプリング38を介して弾力的に押圧支持する支持ロッド33と、支持ロッド33に外装された上記スプリング38を受け止めるスプリング受39,41と、支持ロッド33及びスプリング38の外周をカバーする伸縮可能な蛇腹部42aを有する筒状のカバー体42と備えた脱穀部の穀稈搬送装置において、スプリング受39,41をワッシャー状又はフランジ39cを有する筒状に形成し、該スプリング受39,41の外周とカバー体42の蛇腹部42a内面側の凹凸とを係合させ、上記スプリング受39,41に対するカバー体42の移動を規制する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、フィードチェーンと搬送レールとにより穀稈を挟持搬送する穀稈搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
穀稈を挟持搬送する搬送レール及びフィードチェーンと、搬送レールをフィードチェーンに対してスプリングを介して弾力的に押圧支持する支持ロッドと、支持ロッドに外装された上記スプリングを受け止めるスプリング受とを備えた従来公知の穀稈搬送装置において、支持ロッドやスプリング等への埃や雨水等の付着による錆等の腐食を防止するために、支持ロッド及びスプリングの外周をカバーする伸縮可能な蛇腹部を有する筒状のカバー体を設けた特許文献1に示す穀稈搬送装置が公知となっている。
【特許文献1】特許第3853277号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記文献の脱穀部の穀稈搬送装置は、カバー体のずれを防止するために、カバー体の少なくとも一部分を固定する固定部材(例えば、上記文献の穀稈搬送装置では、カバー体を締付固定する固定バンド)が必要になり、部品点数が増加して構造が複雑になり、製造コストが高くなってしまうという欠点がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため本発明に係る脱穀部の穀稈搬送装置は、第1に穀稈を挟持搬送する搬送レール26及びフィードチェーン24と、搬送レール26をフィードチェーン24に対してスプリング38を介して弾力的に押圧支持する支持ロッド33と、支持ロッド33に外装された上記スプリング38を受け止めるスプリング受39,41と、支持ロッド33及びスプリング38の外周をカバーする伸縮可能な蛇腹部42aを有する筒状のカバー体42と備えた脱穀部の穀稈搬送装置において、スプリング受39,41をワッシャー状又はフランジ39cを有する筒状に形成し、該スプリング受39,41の外周とカバー体42の蛇腹部42a内面側の凹凸とを係合させ、上記スプリング受39,41に対するカバー体42の移動を規制することを特徴としている。
【0005】
第2に、カバー体42の片側端部のみをスプリング受41と係合させたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
以上のように構成される本発明の脱穀部の穀稈搬送装置によれば、支持ロッドに外装されたスプリングを受け止めるスプリング受とカバー体の蛇腹部との係合よって、穀稈の弾力的な押圧搬送によるカバー体のずれが防止されるため、カバー体のずれ防止のためにカバー体の少なくとも一部分を固定する固定部材を別途設ける必要がない。このことにより、装置の構造が簡略化され、組み付けが容易になり、部品点数も減少し、製造コストを低く抑えることが可能になる。
【0007】
また、カバー体の片側端部のみをスプリング受と係合させることによって、穀稈の弾力的な押圧搬送によるカバー体のずれが防止できるため、装置の構造をさらに簡略化できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は、本発明の脱穀部の穀稈搬送装置を適用したコンバインの脱穀装置の側面図である。コンバイン(図示しない)の左側に設けられた脱穀装置1(脱穀部)は、上部の脱穀室2と、下部の選別室3と、脱穀部2と選別室3とを区切る選別網4と、選別室3の後方の設けられた排藁の切断処理をするカッター部6と、穀稈を搬送する穀稈搬送装置7とを備えている。
【0009】
穀稈搬送装置7は、コンバインの前処理部(図示しない)で刈り取られた穀稈を扱室2に沿って後方に搬送する脱穀フィードチェーン8と、脱穀フィードチェーン8により搬送されて排藁となった穀稈をカッター部6まで搬送する排藁搬送部9等とからなる。
【0010】
扱室2を通過する穀稈は、扱室2内の扱胴11によって脱穀処理され、籾や屑藁を含む扱降物として、選別網4を漏下して選別室3に送り込まれる。選別室3の前部には唐箕ファン12、後部には排塵ファン13がそれぞれ設けられており、選別室3に送り込まれた扱降物は、唐箕ファン12及び排塵ファン13によって起風される後方斜め上方向の選別風によって選別室3の後部上側まで吹き上げられる藁屑と、選別風の影響を殆ど受けずに選別室3の下部前側に落下する1番物と、選別風の影響を若干受けて選別室3の下部中央から後側に亘る範囲に落下する2番物とに選別される。藁屑は排塵ファン13により機体後方から機外に排出される一方で、1番物は籾として1番ラセン14及び揚穀筒を16介してコンバインの右側に配置されたグレンタンク17内に収容され、2番物は2番ラセン18及び還元筒19を介して、再び、上部から選別室3内に導入される。
【0011】
次に、穀稈搬送装置7を構成する排藁搬送部9について説明する。排藁搬送部9は、上記扱胴11を備えた扱室2後方且つ選別室3の後半部分の上方位置に設置され、排藁の穂先を搬送する穂先搬送体21と、排藁の株元を搬送する株元搬送体22とを備えている。
【0012】
株元搬送体22は、前後の一対のスプロケット23,23に巻回された排藁フィードチェーン24と、排藁フィードチェーン24の下側に配置される前後方向の搬送レール26と、搬送レール26を排藁フィードチェーン24に押圧して支持する前後2つの支持部材27,27とを備えており、排藁フィードチェーン24と搬送レール26との間で排藁の株元を挟持して搬送するように構成されている。
【0013】
なお、扱胴11及び排藁搬送部9の上方には、右端部(内側端部)が回動可能に支持された天板28が設けられている。本脱穀装置1は、天板28を上方回動させると、扱胴11及び排藁フィードチェーン24が天板28とともに一体的に回動して上方に移動し、扱室3及び搬送レール26の上方がメンテナンス等のために大きく開放されるように構成されている。
【0014】
次に、図1〜4に基づいて、支持部材27を介した搬送レール26の支持構造について詳述する。各支持部材27はブラケット29によって支持されている。ブラケット29は脱穀装置1のフレーム部1aの搬送レール26近傍部分に設けられ、設置孔31aが穿設された略水平なプレート部31を有しており、上記設置孔31aに略円筒形状の支持筒32が挿通固定されている。
【0015】
支持筒32は、プレート31から上下方向に突出した状態で、溶接等でブラケット29に強固に固定されており、上下が開放されている。この支持筒32に支持部材27が挿通支持される。
【0016】
支持部材27は、搬送レール26を支持する支持ロッド33と、支持ロッド33の滑り軸受であるブッシュ34と、支持ロッド33の外径よりも大きな径を有する略円盤形に形成され支持ロッド33の上端面に溶接等で固設された受プレート36と、受プレート36上に固設された連結プレート37と、支持ロッド33に外装され搬送レール26を排藁フィードチェーン24側に弾力的に押圧するスプリング38と、スプリング38の上下端をそれぞれ受け止める2つのスプリング受39,41と、上記支持ロッド33のスプリング38が外装された部分を覆って保護するカバー体42とから構成されている。
【0017】
連結プレート37は、正面視略U字形に形成され、上方に突出した状態で受プレート36上面に溶接等で固着されており、搬送レール26に連結される。搬送レール26は、正面視略逆U字形に形成され前後方向に延びるフレーム部26aと、フレーム部26aの上端面に溶接等で固着されたパイプ状且つ前後方向のレール部26bとから構成されており、レール部26bの後端部が下方に向かって湾曲形成されている。上記構成の搬送レール26は、正面視略逆U字形のフレーム部26aの間に正面視略U字形の連結プレート37を嵌め込み、左右方向の連結ピン43をフレーム部26a及び連結プレート37に挿通させ、ワッシャー44を介在させて割りピン46によって抜け止めすることにより、連結プレート37に回動可能に連結支持される。
【0018】
ブッシュ34は、硬質合成樹脂等からなり、外径が前述した支持筒32の内径と略同一な上下方向に延びる略円筒形状の筒状部材であり、支持筒32に挿入支持される。くわえて、ブッシュ34は、上下端が開放され、支持ロッド33を軸方向にスライド自在に支持する。ブッシュ34の上端から若干下側位置には鍔部34aが一体的に突設されており、この鍔部34aは、外周面からブッシュ34の軸方向に対して垂直方向に延設されるとともに、外周面に沿って略円形の環状に形成されており、外径が支持筒32の外径よりも大きくなるように構成されている。
【0019】
支持ロッド33は、ブッシュ34の内径と略同一な外径を有する略円柱状をなし、下端から若干上側位置に外周面に沿うEリング取付用の取付溝33aが切抜形成されている。支持ロッド33をブッシュ34上端から挿通することにより、支持ロッド33にブッシュ34を取り付ける。なお、支持ロッド33をブッシュ34に挿通させる前に、スプリング38と、上下のスプリング受39,41と、カバー体42とに支持ロッド33を挿通させる。
【0020】
上側スプリング受39は、下方が開放され上端壁に支持ロッド33の外径と略同一径の挿通孔39bが穿設された略円筒形状に形成されており、周壁内側でスプリング38外周面の上側部分をホールドするとともに上端壁内面側に形成された受面39aによりスプリング38上端を受け止めるように構成されている。そして、支持ロッド33の下端部を挿通孔39aに挿通させ、上端壁の外側面が受プレート36の下面と当接する位置まで上方スライドさせる。なお、上記構成の上側スプリング受39は、受プレート36と一体形成させてもよい。
【0021】
スプリング38は、上側スプリング受39に支持ロッド33を挿通させた後に取り付けられるコイル状の圧縮スプリングであり、外径が上側スプリング受39の内径よりも小さく、内径が支持ロッド33の外径と略同一になるように形成されており、支持ロッド33を挿通させた状態で、スプリング38が支持ロッド外周面上に外装されるように構成されている。支持ロッド33下端部をスプリング38上端部から挿通させ、スプリング38上端が上側スプリング受39の受面39aに当接する位置まで上方スライドさせる。
【0022】
下側スプリング受41は、スプリング38に支持ロッド33を挿通させた後に取り付けられるワッシャー状の部材であり、内径が支持ロッド33の外径と略同一且つ外径がブッシュ34の外径よりも大きくなるように形成されており、上面にスプリング38下端を受け止める受面41aが形成されている。支持ロッド33下端部を下側スプリング受41に挿通させ、下側スプリング受41の上面(受面41a)がスプリング38下端に当接する位置まで上方スライドさせる。上記構成の下側スプリング受41は、ブッシュ34の上端部に一体形成させてもよい。
【0023】
カバー体42は、フレキシブルな合成樹脂等の部材からなり、上端部及び下端部を除く全体に蛇腹部42aを有し、上下が開放された略円筒形状に成形されており、蛇腹部42aの内面の最小径がカバー体42の蛇腹部42a以外の部分及び上側スプリング受39の外径と略同一で下側スプリング受41の外径よりも小さく、スプリング38の外径よりも大きくなるように、蛇腹部42aの内面の最大径が下側スプリング受41の外径よりも大きくなるように形成されている。
【0024】
支持ロッド33の下端部をカバー体42に挿通させた後、カバー体42を支持ロッド33に対して上方移動させ、蛇腹部42a内面側の下端部の凹凸に、下側スプリング受41の外径を形成する周端を係合させ、下側スプリング受41に対するカバー体42の移動を規制する。なお、蛇腹部42aによりカバー体42は伸縮自在に構成されるが、カバー体42が伸長した場合、蛇腹部42aの最大径が縮小するため、蛇腹部42aと下側スプリング受41とはさらに強固に係合される。
【0025】
支持ロッド33に上側スプリング受39、スプリング38及び下側スプリング41を取り付けた後、前述したようにブッシュ34に支持ロッド33を挿通させる。具体的には、支持ロッド33をブッシュ34上端から下端に挿通し、支持ロッド33下端部をブッシュ34下端から突出させ、支持ロッド33の上記取付溝33aにEリングである係止リング47を取付固定すると、この係止リング47が支持ロッド33の外周面から外方に突出した状態になる。上記状態においては、ブッシュ34に対して支持ロッド33を上方スライドさせると係止リング47の上面とブッシュ34の下端面とが当接して支持ロッド33のブッシュ34からの抜けが防止される。
【0026】
以上のようにして支持部材27を組み立てると、スプリング38の上下端が各スプリング受39,41の受面39a,41aを押圧し、上側スプリング受39の上端壁外面側が受プレート36に押圧され、下側スプリング受41の下面側がブッシュ34の上端面に押圧される。このことにより、支持ロット33は、スプリング38によって、ブッシュ34の軸方向に沿う上方スライド方向に付勢される。また、支持部材27の組立状態において、カバー体42は、下端部がブッシュ34の鍔部34a上面に受け止められ、上端部が上側スプリング受39の周面の上下方向中央より下側部分を覆った状態になる。
【0027】
上記構成の支持部材27を支持筒32に支持させる手段について以下に説明する。支持ロッド33は、ブッシュ34の鍔部34a下面側が支持筒32の上端面に当接することにより、支持筒32に係止される。支持筒32にブッシュ34が係止された状態では、支持ロッド33の下端部が支持筒32下端側から突出した状態になる。
【0028】
この状態で、支持ロッド33下端を外径が支持筒32の外径と略同一且つ内径が支持ロッド33の外径と略同一なワッシャー状の抜け止リング48に挿通させ、支持ロッド33の軸方向に対して垂直方向のRピンである抜け止ピン49を支持ロッド33下端に挿通させることにより、上記抜け止リング48の支持ロッド33からの抜け出しが防止される。そして、抜け止リング48の上面側が支持筒32の下端面と当接することにより、支持部材27の支持筒32からの抜け出しが防止される。以上のようにして、支持部材27が支持筒32に取り付けられる。
【0029】
なお、抜け止リング48は、支持ロッド33の上方スライドは規制するが、下方スライドは規制しないため、ブッシュ34に対して支持ロッド33を大きく下方スライドさせると、支持ロッド33の下端部は支持筒32に対して大きく下方に突出した状態になる。
【0030】
上記構成の脱穀部の穀稈搬送装置によれば、前述したように支持ロッド33が上方スライド方向を付勢され、これにともない搬送レール26が排藁フィードチェーン24側に弾力的に付勢される。このことにより、大きさ異なる排藁の株元を、排藁フィードチェーン24と搬送レール26との間で弾力的に挟持しながらスムーズに後方搬送することが可能になる。
【0031】
また、蛇腹部42aの下端部が下側スプリング受41に係合されるため、ブッシュ34に対して支持ロッド33を上下スライド移動させた場合でも、カバー体42の下側部分は下側スプリング受41に対して殆ど移動せず、カバー体42の上端部が上側スプリング受41の外周面上をスライド移動するのみである。このため、カバー体42が支持ロッド33及びスプリング38に対して大きくずれ、支持ロッド33のスプリング38が外装された部分が露出するような事態が防止される。
【0032】
さらに、前後の支持部材27,27の抜け止ピン49を支持ロッド33の下端部から取り外すことにより、搬送レール26の脱穀装置からの取り外しが容易且つ簡易にできるとともに、支持部材27も係止リング47を支持ロッド33の取付溝33aから取外すことにより容易且つ簡易に分解することができる。これらのことにより、穀稈搬送装置7のメンテナンス性が向上する。
【0033】
以上、下側スプリング受41でカバー体42の蛇腹部42aの下端部を係止する例につき説明したが、図5は、下側スプリング受41でカバー体42の蛇腹部42aの下端部を係止するとともに、上側スプリング受39でカバー体42の蛇腹部42aの上端部を係止する例につき示している。係止手段について説明すると、略円筒形成に成形された上側スプリング受39の下端に、径が下側スプリング受41の外径と略同一な略円形状のフランジ39cを形成する。この上記フランジ39cに、カバー体42の蛇腹部42a内面側の上端部の凹凸を係合させ、上側スプリング受39に対するカバー体42下部の移動を規制する。上下のスプリング受39,41をカバー体42の上端部と下端部にそれぞれ係合させる上記構成によって、支持ロッド33をブッシュ34に対してスライドさせると、カバー体42がそれに応じて伸縮するため、支持ロッド33及びスプリング38に対してカバー体42がずれることがなく、支持ロッド33のスプリング38を外装した部分が露出することが確実に防止される。
【0034】
以上、上側スプリング受39を筒状に形成する例につき説明したが、図6は、上側スプリング受39を下側スプリング受41と同形状のワッシャー状に形成した例につき示している。以下、前述した実施例と異なる構成について説明する。ブッシュ34の鍔部34aは、上端に位置し、フランジ状に形成される。カバー体42には、上下の端部を含む略全体に亘り蛇腹部42aが形成されている。
【0035】
各スプリング受39,41は、ある程度の厚みを有するワッシャー状に成形され、ブッシュ34上端側に対向しない側の面及び受プレート36下面側と対抗しない側の面が受面39a,41aになり、周面の受面39a,41aに連続する側の径に対して、周面の受面39a,41aと反対側の面に連続する側の径が略半分程度に形成されており、支持部材27の組立時において、受プレート36と上側スプリング受39の間と、ブッシュ34の上端面(鍔部39a上面)と下側スプリング受41の間とに、それぞれ隙間51,52が生じる。
【0036】
この2つの隙間51,52にカバー体42の上端周端及び下端周端をそれぞれ嵌め込むとともに、上下のスプリング受39,41に蛇腹部42aの上下の端部内周面側をそれぞれ係合させることにより、上下のスプリング受39,41に対するカバー体42全体の移動を規制する。
【0037】
上記構成の脱穀装置1によれば、上下のスプリング受39,41がシンプルな形状に形成されているため、支持ロッド33に対してカバー体42のずれを確実に防止することができる支持部材27を、コストを低く抑えて製造することができる。くわえて、上下のスプリング受39,41にカバー体42を係合させるとともに、上下の隙間51,52にカバー体42の端部を嵌め込み固定するため、より確実に支持ロッド33に対するカバー体42のずれが防止される。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の脱穀部の穀稈搬送装置を適用したコンバインの脱穀装置の側面図である。
【図2】搬送レールの支持構造を示す要部側面図である。
【図3】搬送レールの支持構造を示す要部正面図である。
【図4】支持ロッドの取付け状態を示す分解側面図である。
【図5】搬送レールの支持構造に関する他の実施例を示す要部側面図である。
【図6】搬送レールの支持構造に関する他の実施例を示す要部側面図である。
【符号の説明】
【0039】
24 排藁フィードチェーン(フィードチェーン)
26 搬送レール
33 支持ロッド
38 スプリング
39 上側スプリング受(スプリング受)
39c フランジ
41 下側スプリング受(スプリング受)
42 カバー体
42a 蛇腹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
穀稈を挟持搬送する搬送レール(26)及びフィードチェーン(24)と、搬送レール(26)をフィードチェーン(24)に対してスプリング(38)を介して弾力的に押圧支持する支持ロッド(33)と、支持ロッド(33)に外装された上記スプリング(38)を受け止めるスプリング受(39),(41)と、支持ロッド(33)及びスプリング(38)の外周をカバーする伸縮可能な蛇腹部(42a)を有する筒状のカバー体(42)と備えた脱穀部の穀稈搬送装置において、スプリング受(39),(41)をワッシャー状又はフランジ(39c)を有する筒状に形成し、該スプリング受(39),(41)の外周とカバー体(42)の蛇腹部(42a)内面側の凹凸とを係合させ、上記スプリング受(39),(41)に対するカバー体(42)の移動を規制する脱穀部の穀稈搬送装置。
【請求項2】
カバー体(42)の片側端部のみをスプリング受(41)と係合させた請求項1の脱穀部の穀稈搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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