説明

腕時計用ベルト

【課題】 長さ調整が容易で良好な装着感を付与し、且つ、着脱も容易に行え、しかも、簡易な構成で意匠性も高い腕時計用ベルトを提供する。
【解決手段】 時計本体を載置するためのベース部と、前記ベース部から先端方向へ波型の屈曲形状を連続した構成のベルトであって、前記先端近傍の前記波型の屈曲点に相当する位置に、複数の突起を形成した上側ベルト部と、前記ベース部から前記上側ベルトとは反対側の先端方向へ波型の屈曲形状を連続した構成のベルトであって、前記反対側の先端近傍の前記波型の屈曲点に相当する位置に、前記突起を嵌入可能な大きさの複数の孔を形成した下側ベルト部と、で構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、腕時計用ベルトに関する。
【背景技術】
【0002】
腕時計用ベルトは、装着者の手首周りに合うようにバックルで固定して長さを調整するのが一般的である。しかし、バックルでは、ベルトに設けた穴の位置で段階的にしか長さを調整することができず、手首との間に過大な隙間が生じたり、手首が必要以上に締め付けられるなど、良好なベルトの装着感が得られない場合があった。また、片方の手でバックルにベルトを通し、穴にピンを挿入させて固定する動作にはコツや時間を要し、煩雑であるという課題があった。
【0003】
腕時計用ベルトで良好な装着感を実現するためには、ベルトの長さが適切に調整されていることが必要である。そのため、腕時計用ベルトは、これまでにも長さ調整のし易さや装着のし易さを付与するための形状的な工夫が各種提案されてきた(例えば、特許文献1から特許文献3を参照)。
【0004】
例えば、特許文献1に開示された腕時計用バンドは、伸縮機構を形成して、手首の大きさや動きに応じてバンド自体が伸縮するため、バンド長さの微調整が不要で、良好な装着感を付与することができる。また、特許文献2に開示された腕時計用ベルトは、多数の球体で構成されたベルトの所望の位置を、留め具で挟み込んで固定するため、バックルで固定する場合と比較して長さの微調整が可能で、良好な装着感を付与することができる。さらに、特許文献3に開示された腕時計用ベルトは、スナップを用いて固定を行うため、ベルトの装着(着脱)が容易に行える。
【0005】
しかしながら、例えば、特許文献1に開示された腕時計用バンドは、良好な装着感は得られやすいが、バックルで固定する構成であるため従来と同様に装着動作が煩雑で、しかも、複雑なバンドの構成により製造コストが高くなるという課題があった。また、特許文献2に開示された腕時計用ベルトも、留め具の装着動作が煩雑で、多数の球体を要する複雑なバンドの構成により製造コストが高くなるという課題があった。さらに、特許文献3に開示された腕時計用ベルトは、リベット部材の着脱により別途行う長さ調整が煩雑で、また従来と同様に長さ調整が段階的にしか行えないため、良好な装着感が得られない場合があるという課題があった。
【0006】
このように、従来の腕時計用ベルトは、長さ調整のし易さと装着のし易さを同時に満たすものではなく、したがって、装着が容易で、且つ、良好な装着感を実現するものではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平8−176917号公報(第2頁〜第4頁、図1)
【特許文献2】登録実用新案3032231号公報(第4頁〜第8頁、図1)
【特許文献3】登録実用新案3010417号公報(第5頁〜第6頁、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、長さ調整が容易で良好な装着感を付与し、且つ、着脱も容易に行え、しかも、簡易な構成で意匠性も高い腕時計用ベルトを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明の腕時計用ベルトは、時計本体を載置するためのベース部と、前記ベース部から先端方向へ波型の屈曲形状を連続した構成のベルトであって、前記先端近傍の前記波型の屈曲点に相当する位置に、複数の突起を形成した上側ベルト部と、前記ベース部から前記上側ベルトとは反対側の先端方向へ波型の屈曲形状を連続した構成のベルトであって、前記反対側の先端近傍の前記波型の屈曲点に相当する位置に、前記突起を嵌入可能な大きさの複数の孔を形成した下側ベルト部と、で構成されることを特徴とする。
上記構成によれば、上側ベルトと下側ベルトの先端の波型の屈曲形状を合致させて双方を押すだけで、屈曲点に相当する位置に形成した突起が孔へ嵌入され、固定されるので、腕時計の着脱を容易に行うことができる。また、波型の屈曲形状を連続した構成のベルト自体が伸縮性を有するので、良好な装着感を付与することができる。
【0010】
また、本発明の腕時計用ベルトは、請求項1に記載の腕時計用ベルトであって、前記ベース部は、その中央に、前記時計本体を嵌入可能に形成した屹立壁を有する嵌入孔が前記時計本体の外形形状に合わせて形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、時計本体を腕時計用ベルトに容易に装着し、また脱着することができる。
【0011】
また、本発明の腕時計用ベルトは、請求項2に記載の腕時計用ベルトであって、前記ベース部は、前記嵌入孔に嵌入した前記時計本体のリューズおよび前記時計本体とベース部とを固定するために前記屹立壁の側面から螺入した固定ネジを保護するための保護壁を、前記屹立壁の外側に有することを特徴とする。
上記構成によれば、固定ネジやリューズを傷や磨耗から保護することができ、また、意匠性の高い形状とすることができる。
【0012】
また、本発明の腕時計用ベルトは、請求項1から3のいずれか一項に記載の腕時計用ベルトであって、前記上側ベルト部および前記下側ベルト部は、前記ベース部へ向かうにつれて、その幅が大きくなるように前記波型の屈曲形状が形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、ベルトの強度を高めて耐久性を向上させることができ、また、意匠性の高い形状とすることができる。
【0013】
また、本発明の腕時計用ベルトは、請求項1から4のいずれか一項に記載の腕時計用ベルトであって、前記ベース部と、前記上側ベルト部と、前記下側ベルト部とは一体成型されていることを特徴とする。
上記構成によれば、樹脂の射出成型などにより、強度や意匠性の高い腕時計用ベルトを安価に製造することができる。
【0014】
また、本発明の腕時計用ベルトは、時計本体を載置するためのベース部と、前記ベース部から先端方向へ波型の屈曲形状を連続した構成のベルトであって、前記波型の屈曲形状の前記先端近傍の外縁部を屹立させ、溝部の断面形状が略台形となるように形成した凹状部を有する下側ベルト部と、前記ベース部から前記下側ベルトとは反対側の先端方向へ波型の屈曲形状を連続した構成のベルトであって、前記波型の屈曲形状の前記先端近傍に、前記下側ベルト部の前記凹状部の溝部に嵌入可能な略台形部を形成した上側ベルト部と、で構成されることを特徴とする。
上記構成によれば、上側ベルトと下側ベルトの先端の波型の屈曲形状を合致させて双方を押すだけで、先端の断面形状が略台形の上側ベルト部が、溝部の断面形状が略台形の下側ベルト部に嵌入され、固定されるので、腕時計の着脱を容易に行うことができる。また、波型の屈曲形状を連続した構成のベルト自体が伸縮性を有するので、良好な装着感を付与することができる。
【0015】
また、本発明の腕時計用ベルトは、請求項6に記載の腕時計用ベルトであって、前記ベース部は、その中央に、前記時計本体を嵌入可能に形成した屹立壁を有する嵌入孔が前記時計本体の外形形状に合わせて形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、時計本体を腕時計用ベルトに容易に装着し、また脱着することができる。
【0016】
また、本発明の腕時計用ベルトは、請求項7に記載の腕時計用ベルトであって、前記ベース部は、前記嵌入孔に嵌入した前記時計本体のリューズおよび前記時計本体とベース部とを固定するために前記屹立壁の側面から螺入した固定ネジを保護するための保護壁を、前記屹立壁の外側に有することを特徴とする。
上記構成によれば、固定ネジやリューズを傷や磨耗から保護することができ、また、意匠性の高い形状とすることができる。
【0017】
また、本発明の腕時計用ベルトは、請求項6から8のいずれか一項に記載の腕時計用ベルトであって、前記上側ベルト部および前記下側ベルト部は、前記ベース部へ向かうにつれて、その幅が大きくなるように前記波型の屈曲形状が形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、ベルトの強度を高めて耐久性を向上させることができ、また、意匠性の高い形状とすることができる。
【0018】
また、本発明の腕時計用ベルトは、請求項6から9のいずれか一項に記載の腕時計用ベルトであって、前記ベース部と、前記上側ベルト部と、前記下側ベルト部とは一体成型されていることを特徴とする。
上記構成によれば、樹脂の射出成型などにより、強度や意匠性の高い腕時計用ベルトを安価に製造することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の腕時計用ベルトによれば、独特の着脱機構により、ベルトの着脱を片手でも容易に行うことができる。また、ベルト自体の伸縮性により、長さ調整が容易で良好な装着感を付与することができる。更に、独特な波型の屈曲形状により意匠性の高いベルトとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】 本発明の実施の形態1における腕時計用ベルトの外観を示す斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態1における腕時計用ベルトの、ベルトの先端近傍の形状を説明するための模式図である。
【図3】 本発明の実施の形態1における腕時計用ベルトの、時計本体を脱着した様子を説明するための模式図である。
【図4】 本発明の実施の形態2における腕時計用ベルトの外観を示す斜視図である。
【図5】 本発明の実施の形態2における腕時計用ベルトの、ベルトの先端近傍の断面形状と嵌入の状況を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態における腕時計用ベルトについて図面を用いて詳細に説明する。
【0022】
[実施の形態1]はじめに、図1は、本発明の実施の形態1における腕時計用ベルトの外観を示す斜視図である。本実施の形態1の腕時計用ベルトは、主に、上側ベルト部10、下側ベルト部12とそれが接続するベース部30で構成されている。
【0023】
上側ベルト部10は、ベース部30から先端方向へ波型の屈曲形状を連続した構成のベルトであって、先端近傍10aの波型の屈曲点に相当する位置に、複数の突起11が形成されている。また、下側ベルト部12は、上側ベルト10とは反対側の先端方向へ波型の屈曲形状を連続した構成のベルトであって、反対側の先端近傍12aの波型の屈曲点に相当する位置に、突起11を嵌入可能な大きさの複数の孔13が形成されている。
【0024】
ベース部30は、時計本体40を載置するためのベースである。ベース部30には、時計本体40を嵌入可能に形成した屹立壁31を有する嵌入孔33(図3参照)が時計本体40の外形形状(本実施の形態の場合は円形)に合わせて形成されている。また、ベース部30には、嵌入孔33に嵌入した時計本体40のリューズ41と、時計本体40とベース部30とを固定するために屹立壁31の側面から螺入した固定ネジ50を、保護するための保護壁32が屹立壁31の外側に形成されている。なお、図に示すように、保護壁32のリューズ41に対向する部分の厚みは、リューズ41を指で回転し易くするため、薄くなっていることが好ましい。
【0025】
また、上側ベルト部10および下側ベルト部12は、ベース部30へ向かうにつれて、その幅が大きくなるように波型の屈曲形状が形成されており、時計の装着時に折り曲げ力が掛かりやすいベルトとベース部の境界付近の強度を高めている。
【0026】
図2は、本発明の実施の形態1における腕時計用ベルトの、ベルトの先端近傍の形状を説明するための模式図である。図に示すように、上側ベルト部10と下側ベルト部12を手首周りに巻き、上側ベルト部10の上に、下側ベルト部12を、波型の屈曲形状が合うように重ねて双方を押さえると、先端近傍10aに形成された突起11が、先端近傍12aに形成された孔13に嵌入され、上側ベルト部10と下側ベルト部12が密着、固定する。孔13の外径は、突起11の外径より小さめであるので、嵌入した突起11が外れにくい。なお、1周期ずらせば波型の屈曲形状はまた重ね合わせることができるので、腕時計用ベルトの長さを適宜調節しながらベルトを固定することができる。また、上側ベルト部10と下側ベルト部12は、図のような波型の屈曲形状なので、ベルト自体が伸縮性を有する。したがって、上側ベルト部10と下側ベルト部12を重ねる位置が適切な位置から若干短めにずれていたとしても、その伸縮性により良好な装着感、即ち、手首に適切に密着するフィット感が得られる。
【0027】
図3は、本発明の実施の形態1における腕時計用ベルトの、時計本体を脱着した様子を説明するための模式図である。図に示すように、ベース部30の屹立壁31を有する嵌入孔33は、時計本体40を嵌入可能なように、時計本体40の外形形状(本実施の形態の場合は円形)よりも若干小さめに形成されている。また、時計本体40はベース部30の裏側から嵌入するが、屹立壁31の側面には、時計本体40から突出しているリューズを納めるための穴34が形成されている。同様に、屹立壁31の側面には、時計本体40とベース部30とを固定する固定ネジ50を螺入するための穴35も形成されている。更に、リューズや螺入した固定ネジを保護するための保護壁32は屹立壁31の外側に形成されており、本実施の形態では、ベース部30全体が角丸三角形の形状にデザインされている。
【0028】
ところで、本発明の実施の形態1における腕時計用ベルトは、可撓性や伸縮性の良好な樹脂材料を射出成型などで一体成型しており、着脱がしやすく、良好な装着感が得られる腕時計用ベルトを容易に低コストで製造することができる。なお、図3に示すように、ベース部30とベルト10、12は一直線ではなく、(具体的には、時計本体40の裏側の方へ湾曲するように)所定の角度を成すように成型されることが好ましい。時計を装着する際に、装着する方とは逆の手で容易にベルトを重ね合わせられるようにするためである。
【0029】
このように、本実施の形態1の腕時計用ベルトによれば、上側ベルト部と下側ベルト部の先端近傍を重ね合わせて押さえるだけで、突起11が孔13に嵌入され、ベルトを固定できるので、腕時計を容易に装着することができる。また、重ね合わせの位置が手首周りに応じた適切な位置から若干短めにずれている場合であっても、ベルト自体の伸縮性により良好な装着感を得ることができる。
【0030】
[実施の形態2]次に、図4は、本発明の実施の形態2における腕時計用ベルトの外観を示す斜視図である。本実施の形態2の腕時計用ベルトは、主に、下側ベルト部20、上側ベルト部21と、それが接続するベース部30で構成されている。
【0031】
下側ベルト部20は、ベース部30から先端方向へ波型の屈曲形状を連続した構成のベルトであって、先端近傍20aの外縁部を屹立させ、溝部の断面形状が略台形となるように形成した凹状部21を有する。また、上側ベルト部22は、ベース部30から下側ベルトとは反対側の先端方向へ波型の屈曲形状を連続した構成のベルトであって、先端近傍22aには、下側ベルト部20の凹状部21の溝部に嵌入可能な断面形状の略台形部23が形成されている。
【0032】
ベース部30は、時計本体40を載置するためのベースである。なお、ベース部30の構造は実施の形態1と同じであるので詳細な説明を省略する。
【0033】
なお、実施の形態1と同様に、下側ベルト部20および上側ベルト部22は、ベース部30へ向かうにつれて、その幅が大きくなるように波型の屈曲形状が形成されており、時計の装着時に折り曲げ力が掛かりやすいベルトとベース部の境界付近の強度を高めている。
【0034】
図5は、本発明の実施の形態2における腕時計用ベルトの、ベルトの先端近傍の断面形状と嵌入の状況を説明するための模式図である。下側ベルト部20と上側ベルト部22を手首周りに巻き、下側ベルト部20の上に、上側ベルト部22を、波型の屈曲形状が合うように重ねて双方を押さえると、先端近傍22aに形成された略台形部23が、先端近傍20aに形成された凹状部21に嵌入され、下側ベルト部20と上側ベルト部22が密着、固定する。凹状部21の断面形状は、底の方が広がった略台形であるので、嵌入した略台形部23が外れにくい。なお、1周期ずらせば波型の屈曲形状はまた重ね合わせることができるので、腕時計用ベルトの長さを適宜調節しながらベルトを固定することができる。また、下側ベルト部20と上側ベルト部22は、図のような波型の屈曲形状なので、ベルト自体が伸縮性を有する。したがって、下側ベルト部20と上側ベルト部22を重ねた位置が適切な位置から若干短めにずれていたとしても、その伸縮性により良好な装着感、即ち、手首に適切に密着するフィット感が得られる。
【0035】
ところで、本発明の実施の形態2における腕時計用ベルトも、可撓性や伸縮性の良好な樹脂材料を射出成型などで一体成型しており、着脱がしやすく、良好な装着感が得られる腕時計用ベルトを容易に低コストで製造することができる。なお、ベース部30とベルト20、22は一直線ではなく、(具体的には、時計本体40の裏側の方へ湾曲するように)所定の角度を成すように成型されることが好ましい。時計を装着する際に、装着する方とは逆の手で容易にベルトを重ね合わせられるようにするためである。
【0036】
このように、本実施の形態2の腕時計用ベルトによれば、上側ベルト部と下側ベルト部の先端近傍を重ね合わせて押さえるだけで、略台形部23が凹状部21に嵌入され、ベルトを固定できるので、腕時計を容易に装着することができる。また、重ね合わせの位置が手首周りに応じた適切な位置から若干短めにずれている場合であっても、ベルト自体の伸縮性により良好な装着感を得ることができる。
【0037】
なお、上記の実施の形態では、時計本体の外形が円である場合の例について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、矩形の時計本体では、当該矩形に対応する屹立壁31を形成した嵌入孔33とすることにより、上記と同様の効果を有する腕時計用ベルトを構成することができる。屹立壁31と保護壁32とで決定されるベース部30の外形形状も、角丸三角形に限定されるものではなく、あらゆるバリエーションを有する形状としてよい。
【0038】
以上のように、本発明の実施の形態における腕時計用ベルトによれば、着脱を容易に行うことができ、且つ、良好な装着感が得られる。また、独特な波型の屈曲形状は高い意匠性を有する。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明に係る腕時計用ベルトは、着脱が容易で、良好な装着感が得られるという効果を有し、高い意匠性が要求される時計などにおいて有用である。
【符号の説明】
【0040】
10 上側ベルト部
11 突起
12 下側ベルト部
13 孔
20 下側ベルト部
21 凹状部
22 上側ベルト部
23 略台形部
30 ベース部
31 屹立壁
32 保護壁
33 嵌入孔
34,35 穴
40 時計本体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
時計本体を載置するためのベース部と、
前記ベース部から先端方向へ波型の屈曲形状を連続した構成のベルトであって、前記先端近傍の前記波型の屈曲点に相当する位置に、複数の突起を形成した上側ベルト部と、
前記ベース部から前記上側ベルトとは反対側の先端方向へ波型の屈曲形状を連続した構成のベルトであって、前記反対側の先端近傍の前記波型の屈曲点に相当する位置に、前記突起を嵌入可能な大きさの複数の孔を形成した下側ベルト部と、で構成されることを特徴とする腕時計用ベルト。
【請求項2】
前記ベース部は、その中央に、前記時計本体を嵌入可能に形成した屹立壁を有する嵌入孔が前記時計本体の外形形状に合わせて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の腕時計用ベルト。
【請求項3】
前記ベース部は、前記嵌入孔に嵌入した前記時計本体のリューズおよび前記時計本体とベース部とを固定するために前記屹立壁の側面から螺入した固定ネジを保護するための保護壁を、前記屹立壁の外側に有することを特徴とする請求項2に記載の腕時計用ベルト。
【請求項4】
前記上側ベルト部および前記下側ベルト部は、前記ベース部へ向かうにつれて、その幅が大きくなるように前記波型の屈曲形状が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の腕時計用ベルト。
【請求項5】
前記ベース部と、前記上側ベルト部と、前記下側ベルト部とは一体成型されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の腕時計用ベルト。
【請求項6】
時計本体を載置するためのベース部と、
前記ベース部から先端方向へ波型の屈曲形状を連続した構成のベルトであって、前記波型の屈曲形状の前記先端近傍の外縁部を屹立させ、溝部の断面形状が略台形となるように形成した凹状部を有する下側ベルト部と、
前記ベース部から前記下側ベルトとは反対側の先端方向へ波型の屈曲形状を連続した構成のベルトであって、前記波型の屈曲形状の前記先端近傍に、前記下側ベルト部の前記凹状部の溝部に嵌入可能な略台形部を形成した上側ベルト部と、で構成されることを特徴とする腕時計用ベルト。
【請求項7】
前記ベース部は、その中央に、前記時計本体を嵌入可能に形成した屹立壁を有する嵌入孔が前記時計本体の外形形状に合わせて形成されていることを特徴とする請求項6に記載の腕時計用ベルト。
【請求項8】
前記ベース部は、前記嵌入孔に嵌入した前記時計本体のリューズおよび前記時計本体とベース部とを固定するために前記屹立壁の側面から螺入した固定ネジを保護するための保護壁を、前記屹立壁の外側に有することを特徴とする請求項7に記載の腕時計用ベルト。
【請求項9】
前記上側ベルト部および前記下側ベルト部は、前記ベース部へ向かうにつれて、その幅が大きくなるように前記波型の屈曲形状が形成されていることを特徴とする請求項6から8のいずれか一項に記載の腕時計用ベルト。
【請求項10】
前記ベース部と、前記上側ベルト部と、前記下側ベルト部とは一体成型されていることを特徴とする請求項6から9のいずれか一項に記載の腕時計用ベルト。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2011−110400(P2011−110400A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−284505(P2009−284505)
【出願日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(504204384)有限会社ユイット (32)