説明

膝サポーターの支持具

【課題】 歩行時等に膝サポーターが足の膝からずり落ちるのを確実に防止可能にし、且つ足の膝に膝サポーターを装着する際に、膝サポーターを体型に合わせて容易に支持可能にする。
【解決手段】 両端に腰Aに巻いて前側で掛脱自在に留める適宜留め手段1を有する支持ベルト2の適宜位置に、下端に膝サポーターBの上端縁部を留める適宜留め手段3を有する複数本の吊りバンド4の上端を前後方向へ移動自在に支持する。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、主として足の膝が冷えて痛い時等に、足の膝を保温するために装着する膝サポーターをずり落ちないように支持する膝サポーターの支持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来は、足の膝が冷えて痛い時等に、伸縮性を有する筒状の膝サポーターを外方へ伸ばしながら足指の方から入れて足の膝の部分まで持上げて、この膝サポーターの収縮力で足の膝に膝サポーターを密着させるように装着していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、膝サポーターの収縮力で足の膝に膝サポーターを密着させるように装着していたのみであるため、歩行時等に膝サポーターが足の膝からずり落ちる欠点があった。
【0004】
そこで、本考案は、上述のような観点に鑑みて案出されたもので、歩行時等に膝サポーターが足の膝からずり落ちるのを確実に防止できるようにするばかりでなく、足の膝に膝サポーターを装着する際に、膝サポーターを体型に合わせて容易に支持できるような膝サポーターの支持具を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上述のような目的を達成するために、両端に腰に巻いて前側で掛脱自在に留める適宜留め手段を有する支持ベルトの適宜位置に、下端に膝サポーターの上端縁部を留める適宜留め手段を有する複数本の吊りバンドの上端を前後方向へ移動自在に支持したものである。
【0006】
また、両端に腰に巻いて前側で掛脱自在に留める適宜留め手段を有する支持ベルトの適宜位置に、下端に膝サポーターの上端縁部を留める適宜留め手段を有する複数本の吊りバンドの上端を適宜間隔に縫い止めたものである。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態として、足の膝が冷えて痛い時等に、足の膝を保温するために装着する膝サポーターをずり落ちないように支持する状態を図面に基づいて説明する。
【0008】
本考案の膝サポーターの支持具は、図1乃至図3に示すように、両端に腰Aに巻いて前側で掛脱自在に留める適宜留め手段1を有する支持ベルト2の適宜位置に、下端に膝サポーターBの上端縁部を留める適宜留め手段3を有する複数本の吊りバンド4の上端を前後方向へ移動自在に支持したものである。
【0009】
即ち、前記支持ベルト2は、適宜長さを有するゴム入り伸縮帯5の一端に適宜留め手段1の一方のループ部6を設け、且つ伸縮帯5の他端に適宜留め手段1の他方の掛止具7を設け、更に伸縮帯5の他端側の掛止具7近傍には長さ調節具8が設けられており、そして、伸縮帯5を腰Aに巻いて前側で留め手段1の一方のループ部6に留め手段1の他方の掛止具7を上方又は下方から掛脱自在に引掛けて留めるように形成されている。
【0010】
一方、前記各吊りバンド4は、適宜長さを有するゴム入り弾性帯9の下端に膝サポーターBの上端縁部を留める適宜留め手段3としてクリップ10を設け、この弾性帯9下端側のクリップ10近傍に長さ調節具11を設け、且つ弾性帯9の上端には前記支持ベルト2の伸縮帯5の縦断面部より若干大径のリング状の支持部12を設け、そして、この弾性帯9の上端側の支持部12が前記支持ベルト2の伸縮帯5の適宜位置に前後方向へ移動自在に支持されるように夫々形成されている。
【0011】
また、本考案の膝サポーターの支持具は、両端に腰Aに巻いて前側で掛脱自在に留める適宜留め手段1を有する支持ベルト2の適宜位置に、下端に膝サポーターBの上端縁部を留める適宜留め手段3を有する複数本の吊りバンド4の上端を前後方向へ移動自在に支持するように説明及び図示されているが、これに何等限定されることなく、両端に腰Aに巻いて前側で掛脱自在に留める適宜留め手段1を有する支持ベルト2の適宜位置に、下端に膝サポーターBの上端縁部を留める適宜留め手段3を有する複数本の吊りバンド4の上端を適宜間隔に縫い止めるように形成しても良い。
【0012】
更に、前記各吊りバンド4は、弾性帯9の下端に適宜留め手段3としてクリップ10を設け、このクリップ10で膝サポーターBの上端縁部を留めるように形成されているが、これに限らず、図4に示すように、膝サポーターBの上端縁部の裏地の適宜位置に適宜留め手段3としての一方のループ部13を設け、且つ弾性帯9の下端に適宜留め手段3としての他方の掛止具14を設け、この留め手段3の一方のループ部13に留め手段3の他方の掛止具14を側方から掛脱自在に引掛けて留めるように形成しても良い。
【0013】
本考案の膝サポーターの支持具の一実施例によれば、支持ベルト2の伸縮帯5の他端側の掛止具7近傍に長さ調節具8を設けたことと、各吊りバンド4の弾性帯9の下端側のクリップ10近傍に長さ調節具11を設けたこととによって、支持ベルト2及び各吊りバンド4の長さを装着する人のウエストや身長に合わせて容易に調節することができるばかりでなく、支持ベルト2の伸縮帯5及び各吊りバンド4の弾性帯9を夫々ゴム入りにしたことによって、歩行時や足の膝の屈伸時等にも何ら違和感がないのは勿論である。
【0014】
【考案の効果】
本考案の膝サポーターの支持具は、上述のように、両端に腰Aに巻いて前側で掛脱自在に留める適宜留め手段1を有する支持ベルト2の適宜位置に、下端に膝サポーターBの上端縁部を留める適宜留め手段3を有する複数本の吊りバンド4の上端を前後方向へ移動自在に支持するように形成したから、足の膝が冷えて痛い時等に、支持ベルト2を腰Aに巻いて両端の適宜留め手段1を前側で掛脱自在に留めて、各吊りバンド4の下端の適宜留め手段3にて、両足の膝に装着された膝サポーターBの上端縁部を夫々留めて支持することができるため、歩行時等に膝サポーターBが足の膝からずり落ちるのを確実に防止できるばかりでなく、支持ベルト2の適宜位置に複数本の吊りバンド4の上端を前後方向へ移動自在に支持したことによって、足の膝に膝サポーターBを装着する際に、吊りバンド4の上端を前後方向へ移動することができるため、膝サポーターBを体型に合わせて容易に支持することができる。
【0015】
また、両端に腰Aに巻いて前側で掛脱自在に留める適宜留め手段1を有する支持ベルト2の適宜位置に、下端に膝サポーターBの上端縁部を留める適宜留め手段3を有する複数本の吊りバンド4の上端を適宜間隔に縫い止めるように形成したことにより、前述と同様に、足の膝が冷えて痛い時等に、支持ベルト2を腰Aに巻いて両端の適宜留め手段1を前側で掛脱自在に留めて、各吊りバンド4の下端の適宜留め手段3にて、両足の膝に装着された膝サポーターBの上端縁部を夫々留めて支持することができるため、歩行時等に膝サポーターBが足の膝からずり落ちるのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の膝サポーターの支持具の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の吊りバンドの支持ベルトへの支持部を示す断面図である。
【図3】図1の膝サポーターの支持具の使用状態を示す正面図である。
【図4】図1の吊りバンドのクリップの他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 留め手段 2 支持ベルト
3 留め手段 4 吊りバンド
5 伸縮帯 6 ループ部
7 掛止具 8 長さ調節具
9 弾性帯 10 クリップ
11 長さ調節具 12 支持部
13 ループ部 14 掛止具
A 腰 B 膝サポーター

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 両端に腰に巻いて前側で掛脱自在に留める適宜留め手段を有する支持ベルトの適宜位置に、下端に膝サポーターの上端縁部を留める適宜留め手段を有する複数本の吊りバンドの上端を前後方向へ移動自在に支持したことを特徴とする膝サポーターの支持具。
【請求項2】 両端に腰に巻いて前側で掛脱自在に留める適宜留め手段を有する支持ベルトの適宜位置に、下端に膝サポーターの上端縁部を留める適宜留め手段を有する複数本の吊りバンドの上端を適宜間隔に縫い止めたことを特徴とする膝サポーターの支持具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【登録番号】第3029937号
【登録日】平成8年(1996)7月24日
【発行日】平成8年(1996)10月18日
【考案の名称】膝サポーターの支持具
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平8−3776
【出願日】平成8年(1996)4月9日
【出願人】(596062255)