膝補強具
本発明は、膝の保護及び支持を必要とする運動選手又はその他の人によって用いるための膝補強具に関する。本発明による膝補強具は、人の脚の膝及びそれと隣接した部分を覆う弾性ベース(212)と、弾性ベース(212)の上側部分を覆い且つ膝補強具を着用したときに膝の下に延びるメッシュ支持層(542)と、非弾性シート材料で作られた膝下支持パネル(576)とを有する。メッシュ支持層(542)は、対称構造をなし、更に重ね耳部を有しているのがよいが、必須ではない。本発明による膝補強具の変形例の実施形態は、膝蓋腱を覆うメッシュ支持層又は膝蓋骨を取巻くメッシュ支持層を有していてもよい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全体的に身体への損傷の可能性、重症度、又は悪化を軽減するために人が着用する物品の分野に関し、より具体的には、膝に着用する膝補強具の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
激しい身体活動をしている運動選手及びその他の個人は、膝を損傷から保護するために及び既存の損傷の悪化を避けるために、可撓性膝補強具を使用する。膝は、ウォーキング又はランニングを含むあらゆる活動で使用されるので、最もよく用いられる体の関節の1つである。
【0003】
膝はまた、比較的高いレベルの応力に起因する損傷に共通する主題であり、膝は、身体の体重全体の数倍になることが多い動的荷重に耐える必要がある。肉体労働を伴う職業における正常な歩行中、特に激しいスポーツ中、膝は、迅速な方向転換、疲労、不均一な表面、又は衝撃の結果として異常な運動を生じる可能性がある。これらの異常な運動により、捻挫又は膝を構成する組織の脱臼、伸長、又は断裂などのより重篤な損傷を引き起こすことがある。
【0004】
これらの理由により、異常な運動から膝を保護する装置が、様々な種類の異常な運動から保護する能力の点で異なった種々の特定の実施形態において長年にわたって用いられてきた。PSB膝補強具と呼ばれる、かかる従来技術の1つの膝補強具は、オランダ国マーストリヒトBVにあるNEAインターナショナルによって販売されている。PSB膝補強具の工業的意匠は、国際意匠DM/052483号の図3.1〜3.6に開示されている。
【0005】
PSB膝補強具の特徴の多くは、運動用膝補強具の分野において周知である。PSBは、弾性スリーブベースを有し、弾性スリーブベースの各側面にあるポケット内に、弾性ステー部材で形成された直立支持部材が配置されている。PSB膝補強具はまた、膝補強具を着用したときに膝蓋骨(膝頭)が貫通して延びる孔と、膝補強具を着用したときに膝蓋腱の位置で膝蓋骨の下に取付けられる膝蓋骨支持パネルとを有している。
【0006】
【特許文献1】米国特許第4,726,362号
【特許文献2】米国特許第4,573,455号
【特許文献3】米国特許第4,844,057号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
PSB膝補強具は、弾性スリーブベースの上部に弾性メッシュ支持層を有する。弾性メッシュ支持層は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨及び膝蓋骨支持パネルの垂直方向上方に位置決めされ、膝蓋骨の各側面を膝蓋骨のほぼ垂直方向中間点まで延びている。弾性メッシュ支持層は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨支持パネルの上縁部をごく僅かに越えて延び、膝蓋骨支持パネルの上縁部と弾性スリーブベースとの間の約2.5インチの長さを有する単一の縫合シームによって各側面に取付けられている。PSB膝補強具の弾性メッシュ支持層は、膝蓋骨の下に延びておらず、膝蓋骨を完全に取巻いていない。
【0008】
必要とされているものは、弾性スリーブベース、直立支持部材、膝蓋骨支持パネル、及び弾性メッシュ支持層を有する膝補強具であって、その構造が、弾性スリーブベース、膝蓋骨支持パネル、及び弾性メッシュ支持層間の協働を促進するように構成されている膝補強具である。更に必要とされているものは、弾性スリーブベース、直立支持部材、膝蓋骨支持パネル、及び弾性メッシュ支持層を有する膝補強具であって、その構造が、弾性スリーブベース、膝蓋骨支持パネル、及び弾性メッシュ支持層間の協働を促進するように構成され、直立支持部材が、更に少なくとも1つの機械ヒンジを有する膝補強具である。更に必要とされているものは、弾性スリーブベース、直立支持部材、膝蓋骨支持パネル、及び弾性メッシュ支持層を有する膝補強具であって、弾性メッシュ支持層が、少なくとも部分的に重なり合うように互いに固定された2つの並置部分を有する膝補強具である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による膝補強具の好ましい実施形態は、人の膝とそれと隣接した上側脚部及び下側脚部の部分とを覆う弾性ベースと、弾性ベースの上側部分を覆い且つ膝補強具を着用したときに膝の下に延びるメッシュ支持層と、非弾性シート材料で作られた膝下支持パネルとを有する。
【0010】
本発明による膝補強具の異なる実施形態は、人の膝とそれと隣接した上側脚部及び下側脚部の部分とを覆う弾性ベースと、重ね耳部を有し且つ対称である上側クロージャ組立体を含み且つ膝補強具を着用したときに膝の下に延びるメッシュ支持層と、非弾性シート材料で作られた膝下支持パネルとを有する。
【0011】
本発明による膝補強具の変形例の実施形態は、人の膝蓋腱と上側脚部及び下側脚部の一部分とを覆う弾性ベースと、弾性ベースの上側部分を覆い、且つ、膝補強具を着用したときに少なくとも膝蓋腱の上に延びる膝蓋骨ストラッブ部分を有するメッシュ支持層と、非弾性シート材料で作られた膝下支持パネルとを有する。
【0012】
本発明による膝補強具の変形例の実施形態は、人の膝蓋骨と上側脚部及び下側脚部とを囲む領域を覆う弾性ベースと、弾性ベースの上側部分を覆い、且つ、膝補強具を着用したときに膝蓋骨を囲んで取巻く領域を覆う膝蓋骨支持部分を有するメッシュ支持層と、非弾性シート材料で作られた膝下支持パネルとを有する。
【0013】
本発明による膝補強具は、弾性ベースの側部に配置された1つ又は2つ以上の直立支持部材を有するのがよい。直立支持部材は、例えば、ベースの側面に固定された細長いポケット内に配置された弾性ステー、又は、ベースの側面に固定された上側ポケット及び下側ポケットに嵌合する端部を有する機械ヒンジである。
【0014】
本発明による膝補強具において、メッシュ支持層は、膝下支持パネルとベースとの間を縫製した下側部分を有するのがよい。しかしながら、これは必須ではなく、メッシュ支持層は、膝下支持パネルがメッシュ支持層とベースとの間で縫製されるように膝下支持パネルの上部で縫製されてもよい。
【0015】
本発明による膝補強具において、メッシュ支持層の上側部分が、膝上後部ストラップと、第1のストラップ部分及び第2のストラップ部分を有する膝上前部ストラップとを有しているのがよく、第1のストラップ部分及び第2のストラップ部分を、例えばVELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック及びループ材料を用いて互いに解放可能に固定させることにより、膝上前部ストラップを着用者の上側脚部の周りで引き締めることができる。
【0016】
本発明による膝補強具において、メッシュ支持層の上側部分が、少なくとも1つの吊りタブを有し、ベースが少なくとも1つの吊りパッチを有しているのがよく、メッシュ支持層の上側部分の吊りタブをベースの吊りパッチに解放可能に固定させることにより、メッシュ支持層の上側部分をベースの上に位置決めすることができる。
【0017】
本発明による膝補強具は、膝下ストラップクロージャ組立体を有しているのがよく、例えばVELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類の1つ又は2つ以上の弾性ストラップ並びにフック及びループ材料を用いて、膝下ストラップクロージャ組立体を下側脚部の周りで解放可能に固定させることにより、膝下ストラップを着用者の脚の下部の周り引き締めることができる。
【0018】
本発明の変形例の目的、特徴、及び利点は、添付図面を参照しながら以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1a及び図1bはそれぞれ、本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いる例示的なベース12の右側面図と左側面図であり、ベース12は、弾性ステー部材を有している。図1aは、ベース12の第1の、即ち、右の側面14を示し、図1bは、ベース12の第2の、即ち、左の側面16を示している。例示的なベース12の構造は説明のためのものに過ぎず、本発明による膝補強具に他の構造を用いてもよい。
【0020】
ベース12は、好ましくは、前部パネル18を含み、例えば、ポリエステル、スパンデックス、ネオプレン、又は運動用補強具に用いるのに好適なその他の類似の材料などの弾性シート材料で作られる。ベース12の後部は、必須ではないが、3つのパネル、即ち、後部上側パネル20、後部中央パネル22、及び後部下側パネル24から形成されるのが好ましい。前部パネル18、後部上側パネル20、後部中央パネル22、及び後部下側パネル24は、必須ではないが、縫合シーム26を用いて互いに接合されるのが好ましい。ベース12は、任意の露出縁部を仕上げるための縁飾り38、例えばベース12のカフ等を有するのがよいが、これは必須ではない。
【0021】
ベース12は、好ましくは、ベース12の片側又は両側に配置された1つ又は2つ以上の直立支持部材28を有する。各直立支持部材28は、例えば、弾性ステー30を直立支持ポケット32内に配置することによって形成され、直立支持ポケット32は、縫合部36を用いてベース12の側面に取付けられたサイドポケットカバーストリップ34を用いて形成される。
【0022】
ベース12はまた、ベース12の上側部分に取付けられたメッシュ支持用上側吊り固定パッチ40を有する。メッシュ支持用上側吊り固定パッチ40は、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のループ形材料である。
【0023】
図2は、本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いる例示的な弾性ステー部材30の正面図と側面図である。弾性ステー部材30は、例えば、ステンレス鋼又は他の可撓性材料の平坦な螺旋コアから形成される。束ねた又は個々の弾性ロッド又は繊維、補強シート材料の細長いストリップ、又はこれらの種々の代替物の組み合わせ又は均等物といった、当技術分野で知られているいその他の弾性ステー構造体を用いてもよい。また、繊維ガラス、黒鉛、プラスチック、又は金属等のその他の材料を用いることもできる。
【0024】
図3a〜図3dはそれぞれ、本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いるための、全体的に符号42で示す例示的なメッシュ支持層の正面図、背面図、右側面図、及び左側面図である。メッシュ支持層42は、ポリエステル又はナイロン材料などの頑丈であるが多孔性且つ軽量の弾性シート材料で作られるのが好ましい。メッシュ支持層42は、例えば、縫合シーム70によって互いに接合された第1の、即ち、右のメッシュ支持パネル44及び第2の、即ち、左のメッシュ支持パネル46を用いて形成されるのが好ましい。
【0025】
メッシュ支持層42は、好ましくは、大腿部の後側に位置する膝上後部メッシュストラップ50を有する。膝上後部メッシュストラップ50は、例えば、第1のメッシュ支持パネル44及び第2のメッシュ支持パネル46の各々の上に膝上後部メッシュストラップ部分48を含むようにして2つの膝上後部メッシュストラップ部分48を大腿部の後側で縫合シーム70を用いて接合することによって形成される。
【0026】
メッシュ支持パネル42はまた、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック形材料で形成されるのが好ましいメッシュ支持層用の吊り固定タブ52を有する。
【0027】
メッシュ支持層42はまた、好ましくは、大腿部の前部のところに膝上前部ストラップ53を有する。膝上前部ストラップ53は、例えば、第1のメッシュ支持パネル44の一部として形成された右前部ストラップ部分54と、第2のメッシュ支持パネル46の一部として形成された左前部ストラップ部分56とを用いて形成される。
【0028】
右前部ストラップ部分54は、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のループ形材料で形成された固定パッチ58を有する。左前部ストラップ部分56は、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック型材料で形成されるのが好ましい固定タブ60を有する。固定タブ60を固定パッチ58に押付けることによって、右前部ストラップ部分54を左前部ストラップ部分56に着脱可能に取付け、それにより、膝上前部ストラップ53を膝補強具の着用者の大腿部の周囲に固定する。
【0029】
メッシュ支持層42は、好ましくは、膝上前部ストラップ53と膝補強具の下側部分との間に膝上用の孔62を有する。
【0030】
メッシュ支持層42は、例えば図3aに示す膝蓋骨ストラップメッシュ部分64を有するのがよく、膝蓋骨ストラップメッシュ部分64は、例えば図4aに示す膝下支持パネル76の膝蓋骨ストラッブ部分78の下を延びる。メッシュ支持層42は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨を取巻く例えば図3aに示す膝蓋骨支持メッシュ部分65を有するのがよい。メッシュ支持層42は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨の領域の垂直方向下方に位置決めされた例えば図3aに示す膝下メッシュ部分66を有するのがよい。
【0031】
メッシュ支持層142は、好ましくは、縫合シーム170を用いてベース12の側面に取付けられる。
【0032】
ベース12は、好ましくは、ベースの上側カフ及び/又は下側カフのところにある1つ又は2つ以上のカフ補強体72を有する。また、使用中の脚の上におけるベースの移動を抑制するために、1つ又は2つ以上の滑り止めパッチ74が、ベースの上側カフ及び/又は下側カフの内側に設けられる。
【0033】
図4a〜図4dはそれぞれ、図3a〜図3dのメッシュ支持層を有する、本発明による膝補強具の好ましい実施形態の正面図、背面図、右側面図、及び左側面図である。図4a〜図4dの完成した膝補強具では、図3a〜図3dのベース及びメッシュ支持層に、全体的に符号76で示す膝下支持パネルと、全体的に符号90で示す膝下弾性ストラップとが追加されている。
【0034】
膝下支持パネル76は、好ましくは、例えば、革、シートビニル、合成スエード、又はKEVLAR(登録商標)の名称で販売されている材料などの耐久性のある非弾性シート材料で形成される。膝下支持パネル76は、膝補強具が人の脚に着用されるときに膝蓋骨の垂直方向下方に配置される膝蓋腱の上に位置決めされたほぼ半円形状の膝蓋骨ストラップパネル部分78を有する。膝蓋骨ストラップパネル部分78は、一方の支持パネル端部80から他方の支持パネル端部80まで延びる。膝蓋骨ストラップパネル部分78は、例えば、縫合シーム70によって形成された膝蓋骨支持部材ポケット82を覆う。膝蓋骨支持部材84が、膝蓋骨支持部材ポケット82内に配置される。
【0035】
膝下支持パネル76はまた、膝下ストラップパネル部分86を有する。膝下支持パネル76は、その各側面に切欠き88を有するのがよく、それにより、例えば、膝を曲げたときに膝下支持パネル76が膝蓋骨ストラップパネル部分78よりも下に容易に撓むことができる。
【0036】
膝補強具10はまた、膝下弾性ストラップ90を有するのがよい。膝下弾性ストラップ90は、第1の端部91から第2の端部93まで延びる。第1の端部91は、例えば縫製によって、ベース12、膝下支持パネル76、及び/又はメッシュ支持層42の縁部に恒久的に固定されるのが好ましい。第2の端部93は、ベース12又は膝下支持パネル76に恒久的に固定されないのが好ましい。その代わりに、膝下弾性ストラップ90の第2の端部93は、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック形材料で形成された固定タブ94を含み、固定タブ94は、例えば縫合シーム36によって膝下支持パネル76に固着された膝下ストラップ固定パッチ92に解放可能に取付けられる。
【0037】
図5a〜図5dはそれぞれ、本発明による変形例の膝補強具に用いるための変形例のメッシュ支持層142の正面図、背面図、右側面図、及び左側面図である。メッシュ支持層142は、ポリエステル又はナイロン材料などの頑丈であるが多孔性且つ軽量の弾性シート材料で作られるのが好ましい。変形例のメッシュ支持層142は、例えば、縫合シーム170によって互いに接合することができる第1の、即ち、右のメッシュ支持パネル144及び第2の、即ち、左のメッシュ支持パネル146を用いて形成されるのが好ましい。
【0038】
メッシュ支持層142は、好ましくは、大腿部の後側に位置する膝上後部メッシュストラップ150を有する。膝上後部メッシュストラップ150は、例えば、第1の支持パネル144及び第2の支持パネル146の各々の一部として形成された膝上後部メッシュストラップ部分148を用いて形成される。
【0039】
メッシュ支持層142はまた、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック形材料で形成された吊り固定タブ152を有する。
【0040】
メッシュ支持層142はまた、好ましくは、例えば右前部ストラップ部分154及び左前部ストラップ部分156を用いて形成される膝上前部ストラップ153を有する。右前部ストラップ部分154は、第1の支持パネル144の一部として形成され、左前部ストラップ部分156は、左支持パネル146の一部として形成される。右前部ストラップ部分154は、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のループ形材料で形成された固定パッチ158を有するのが好ましい。左前部ストラップ部分156は、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック形材料で形成される固定タブ160を有する。
【0041】
メッシュ支持層142は、好ましくは、膝上ストラップ153と膝蓋骨との間に膝上用の孔162を有する。
【0042】
メッシュ支持層142は、例えば図5aに示す膝蓋骨ストラップメッシュ部分164を有するのがよく、膝蓋骨ストラップメッシュ部分164は、例えば図6aに示す膝下支持パネル176の膝蓋骨ストラッブ部分178の下を延びる。メッシュ支持層142は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨を取巻く例えば図5aに示す膝蓋骨支持メッシュ部分165を有するのがよい。メッシュ支持層142は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨の領域の垂直方向下方に位置決めされた例えば図5aに示す膝下メッシュ部分166を有するのがよい。
【0043】
メッシュ支持層142は、各側面に側面切欠き168を有するのがよい。
【0044】
メッシュ支持層142は、好ましくは、縫合シーム170を用いてベース12の側面に取付けられる。
【0045】
ベース12は、好ましくは、ベースの上側カフ及び/又は下側カフのところにある1つ又は2つ以上のカフ補強体172を有する。また、使用中の脚の上におけるベースの移動を抑制するために、1つ又は2つ以上の滑り止めパッチ174が、ベースの上側カフ及び/又は下側カフの内側に設けられる。
【0046】
図6a〜図6dはそれぞれ、図5a〜図5dのメッシュ支持層142を有する、全体的に符号110で示す本発明による変形例の膝補強具の正面図、背面図、右側面図、及び左側面図である。図6a〜図6dの完成した膝補強具では、図5a〜図5dのベース12及びメッシュ支持層142に、膝下支持パネル176と膝下弾性ストラップ190とが追加されている。
【0047】
膝下支持パネル176は、好ましくは、例えば、革、シートビニル、合成スエード、又はKEVLAR(登録商標)の名称で販売されている材料などの耐久性のある非弾性シート材料で形成される。膝下支持パネル176は、膝補強具が人の脚に着用されるときに膝蓋骨の垂直方向下方に配置される膝蓋腱の上に位置決めされたほぼ半円形状の膝蓋骨ストラップパネル部分178を有する。膝蓋骨ストラップパネル部分178は、一方の支持パネル端部180から他方の支持パネル端部180まで延びる。膝蓋骨ストラップパネル部分178は、例えば、縫合シーム170によって形成された膝蓋骨支持部材ポケット182を覆う。膝蓋骨支持部材184が、膝蓋骨支持部材ポケット182内に配置される。
【0048】
膝下支持パネル176はまた、膝下ストラップパネル部分186を有する。膝下支持パネル176は、その各側面に切欠き188を有するのがよく、それにより、例えば、膝を曲げたときに膝下支持パネル176が膝蓋骨ストラップパネル部分178よりも下に容易に撓むことができる。
【0049】
膝補強具110はまた、膝下弾性ストラップ190を有するのがよい。膝下弾性ストラップ190は、第1の端部191から第2の端部193まで延びる。第1の端部191は、例えば縫製によって、ベース12、膝下支持パネル176、及び/又はメッシュ支持層142の縁部に恒久的に固定されるのが好ましい。第2の端部193は、ベース12又は膝下支持パネル176に恒久的に固定されないのが好ましい。その代わりに、膝下弾性ストラップ190の第2の端部193は、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック形材料で形成された固定タブ194を含み、固定タブ194は、例えば縫合シーム36によって膝下支持パネル176に固着された膝下ストラップ固定パッチ192に解放可能に取付けられる。
【0050】
図7a〜図7bはそれぞれ、本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いるための、全体的に符号442で示す例示的なメッシュ支持層の外面(通常は露出面)443及び内面447の図である。図8a〜図8bはそれぞれ、図1a〜図1bのベース12上に位置決めされた図7a〜7bのメッシュ支持層442の正面図及び背面図である。
【0051】
メッシュ支持層442は、好ましくは、ポリエステル又はナイロン材料などの頑丈であるが多孔性且つ軽量の弾性シート材料で作られる。メッシュ支持層442は、例えば、縫合シーム470によって互いに接合された第1の、即ち、右のメッシュ支持パネル444及び第2の、即ち、左のメッシュ支持パネル446を用いて形成されるのが好ましい。メッシュ支持層442は、好ましくは、大腿部の後側に位置する膝上後部メッシュストラップ450を有する。膝上後部メッシュストラップ450は、例えば、第1のメッシュ支持パネル444及び第2のメッシュ支持パネル446の各々の上に膝上後部メッシュストラップ部分448を含むようにして2つの膝上後部メッシュストラップ部分448を大腿部の後側で縫合シーム470を用いて接合することによって形成される。
【0052】
メッシュ支持パネル442の内面447は、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック形材料で形成されるのが好ましいメッシュ支持層用の吊り固定タブ452を有するのがよい。吊り固定タブ452は、必須ではないが、縫合部451を用いてメッシュ支持パネル442に固定することができる。
【0053】
メッシュ支持層442はまた、好ましくは、使用中に大腿部の前部に位置決めされる、全体的に符号453で示す膝上クロージャ組立体を有する。膝上クロージャ組立体453は、例えば、右メッシュ支持パネル444の一部として形成された右重ね耳部454と、第2のメッシュ支持パネル446の一部として形成された左重ね耳部456とを用いて形成される。
【0054】
右支持パネル444及び左支持パネル446の各々の外面443は、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のループ形材料で形成された耳中間固定パッチ458を有する。右重ね耳部454及び左重ね耳部456の各々の端部の外面443は、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のループ形材料で形成された耳端部固定パッチ459を有するのがよい。右重ね耳部454及び左重ね耳部456の各々の端部の内面443は、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック形材料で形成された耳端部固定タブ460を有するのがよい。
【0055】
ベース12を着用者の膝の上に位置決めした後、クロージャ組立体453を用いて、膝の上に膝補強具を固定する。最初、右メッシュ重ね耳部454を、所望の引張レベルまで大腿部の前部の周囲に巻付ける。次いで、吊り固定タブ452及び右重ね耳部454の耳端部固定タブ460を、それに対応するベース12の吊り固定パッチ40に押付け、右重ね耳部454をベース12に着脱可能に取付ける。次に、左メッシュ重ね耳部456を、右メッシュ重ね耳部454の上部で所望の引張レベルまで大腿部の前部の周囲に巻付ける。次いで、吊り固定タブ452及び左重ね耳部456の耳端部固定タブ460をそれぞれ、右重ね耳部454の耳端部固定パッチ459及び耳中間固定パッチ458に押付け、左重ね耳部456を右重ね耳部454及びベース12に着脱可能に取付ける。
【0056】
有利には、クロージャ組立体453の構造は、右重ね耳部454及び左重ね耳部456に対して対称である。その結果、膝補強具を固定するための方法の前述した説明では、右重ね耳部を最初に取付けることに仮定したけれども、右重ね耳部又は左重ね耳部のいずれを最初に取付けてもよい。どちらの耳部を最初に取付けても、メッシュ支持層442の前面メッシュ切欠き468は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨を取巻く膝蓋骨用の孔463を形成する。
【0057】
メッシュ支持層442は、例えば図8aに示す膝蓋骨ストラップメッシュ部分464を有するのがよく、膝蓋骨ストラップメッシュ部分464は、図9a〜図9dに示す膝下支持パネル476の膝蓋骨ストラッブ部分478の下を延びる。メッシュ支持層442は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨の領域の垂直方向下方に延びるメッシュアンカー部分466を有するのがよい。メッシュ支持層442は、膝蓋骨を取巻くクロージャ組立体453を形成する重ね耳部454、456を有するのがよい。メッシュ支持層442は、メッシュのいずれの側を最初に巻付けてもよい対称構造を有するのがよい。
【0058】
ベース12は、好ましくは、ベース12の上側カフ及び/又は下側カフのところにある1つ又は2つ以上のカフ補強体472を有する。また、使用中の脚の上におけるベース12の移動を抑制するために、1つ又は2つ以上の滑り止めパッチ474が、ベースぬふりの上側カフ及び/又は下側カフの内側に設けられる。
【0059】
図9a〜図9dはそれぞれ、メッシュ支持層442及びベースを有する、全体的に符号410で示す本発明による膝補強具の好ましい実施形態の正面図、背面図、右側面図、及び左側面図である。完成した膝補強具410では、図8a〜8bのベース及びメッシュ支持層に、全体的に符号476で示す膝下支持パネルと、全体的に符号489で示す膝下後部ストラップクロージャ組立体とが追加されている。
【0060】
膝下支持パネル476は、好ましくは、例えば、革、シートビニル、合成スエード、又はKEVLAR(登録商標)の名称で販売されている材料などの耐久性のある非弾性シート材料で形成される。膝下支持パネル476は、膝補強具が人の脚に着用されるときに膝蓋骨の垂直方向下方に配置される膝蓋腱の上に位置決めされたほぼ半円形状の膝蓋骨ストラップパネル部分478を有する。膝蓋骨ストラップパネル部分478は、一方の支持パネル端部480から他方の支持パネル端部480まで延びる。膝蓋骨ストラップパネル部分478は、例えば、縫合シーム470によって形成された膝蓋骨支持部材ポケット482を覆う。膝蓋骨支持部材484、例えば発泡材料又は弾性プラスチックのチューブ材が、膝蓋骨支持部材ポケット482内に配置される。
【0061】
膝下支持パネル476はまた、膝下ストラップパネル部分486を有する。膝下支持パネル476はまた、膝下ストラップパネル補強パッド488を有するのがよい。膝補強具410はまた、膝下後部ストラップクロージャ組立体489を有するのがよい。膝下後部ストラップクロージャ組立体489は、好ましくは、弾性部分490及び固定タブ492を有する外側弾性ストラップと、弾性部分494及び固定パッチ496を有する内側弾性ストラップとを有する。固定タブ492は、好ましくはフック形材料で形成され、固定パッチ496は、好ましくはループ形材料で形成され、それにより、固定タブ492及び固定パッチ496は、それらを互いに押付けたときにくっつけられる。
【0062】
図10a及び図10bはそれぞれ、本発明による膝補強具の変形例の実施形態で用いるための変形例のベース212の右側面図及び左側面図であり、ベース212は、機械ヒンジを有している。図10aは、ベース212の第1の、即ち、右の側面214を示しており、図10bは、ベース212の第2の、即ち、左の側面216を示している。変形例のベース212の構造は例示に過ぎず、本発明による膝補強具に他の構造を用いてもよい。
【0063】
ベース212は、前部パネル218を含み、例えば、ポリエステル、スパンデックス、ネオプレン、又は運動用補強具に用いるのに好適なその他の類似の材料などの弾性シート材料で作られるのが好ましい。ベース212の後部は、必須ではないが、後部上側パネル220、後部中央パネル222、及び後部下側パネル224の3つのパネルで形成されるのが好ましい。前部パネル218、後部上側パネル220、後部中央パネル222、及び後部下側パネル224は、必須ではないが、縫合シーム226を用いて互いに接合されるのが好ましい。ベース212は、ベース212のカフ等の任意の露出縁部を仕上げるための縁飾り238を有するのがよいが、これは必須ではない。
【0064】
ベース212は、好ましくは、ベース212の片側又は両側上に配置された1つ又は2つ以上の直立支持部材228を有する。各直立支持部材228は、例えば、機械ヒンジ230を直立支持ポケット232内に配置することによって形成され、直立支持ポケット232は、縫合部236を用いてベース212の側面に取付けられたサイドポケットカバーストリップ234を用いて形成される。
【0065】
ベース212はまた、ベース212の各上側部分に取付けられたメッシュ支持用上側吊り固定パッチ240を有する。メッシュ支持用上側吊り固定パッチ240は、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のループ形材料で作られる。
【0066】
図11は、本発明による膝補強具の変形例の実施形態で用いるための、例示的な機械ヒンジ230の正面図及び側面図である。図11に示す特定のヒンジは必須ではなく、例えば、Nelsonに付与された米国特許第4,726,362号、又はHoyに付与された米国特許第4,573,455号又は第4,844,057号に示された種類の変形例のヒンジを用いてもよい。
【0067】
図12a〜図12dはそれぞれ、本発明による機械ヒンジを備えた変形例の膝補強具に用いるための、全体的に符号242で示す例示的なメッシュ支持層の正面図、背面図、右側面図、及び左側面図である。メッシュ支持層242は、ポリエステル又はナイロン材料などの頑丈であるが多孔性且つ軽量の弾性シート材料で作られるのが好ましい。メッシュ支持層242は、例えば、縫合シーム270によって互いに接合された第1の、即ち、右のメッシュ支持パネル244及び第2の、即ち、左のメッシュ支持パネル246を用いて形成されるのが好ましい。
【0068】
メッシュ支持層242は、好ましくは、大腿部の後側に位置する膝上後部メッシュストラップ250を有する。膝上後部メッシュストラップ250は、例えば、第1のメッシュ支持パネル244及び第2のメッシュ支持パネル246の各々の上に膝上後部メッシュストラップ部分248を含めるようにして2つの膝上後部メッシュストラップ部分248を大腿部の後側で縫合シーム270を用いて接合することによって形成される。
【0069】
メッシュ支持パネル242はまた、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック形材料で形成されるのが好ましいメッシュ支持層用の吊り固定タブ252を有する。
【0070】
メッシュ支持層242はまた、好ましくは、大腿部の前部のところに膝上前部ストラップ253を有する。膝上前部ストラップ253は、例えば、第1のメッシュ支持パネル244の一部として形成された右前部ストラップ部分254と、第2のメッシュ支持パネル246の一部として形成された左前部ストラップ部分256とを用いて形成される。
【0071】
右前部ストラップ部分254は、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のループ形材料で形成された固定パッチ258を有する。左前部ストラップ部分256は、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック型材料で形成されるのが好ましい固定タブ260を有する。固定タブ260を固定パッチ258に押付けることによって、右前部ストラップ部分254を左前部ストラップ部分256に着脱可能に取付け、それにより、膝上前部ストラップ253を膝補強具の着用者の大腿部の周囲に固定する。
【0072】
メッシュ支持層242は、好ましくは、膝上前部ストラップ253と膝補強具の下側部分との間に膝上用の孔262を有する。
【0073】
メッシュ支持層242は、例えば図12aに示す膝蓋骨ストラップメッシュ部分264を有するのがよく、膝蓋骨ストラップメッシュ部分264は、例えば図13aに示す膝下支持パネル276の膝蓋骨ストラッブ部分278の下を延びる。メッシュ支持層242は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨を取巻く例えば図12aに示す膝蓋骨支持メッシュ部分265を有するのがよい。メッシュ支持層242は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨の領域の垂直方向下方に位置決めされた例えば図12aに示す膝下メッシュ部分266を有するのがよい。
【0074】
メッシュ支持層242は、好ましくは、縫合シーム270を用いてベース212の側面に取付けられる。
【0075】
ベース212は、好ましくは、ベースの上側カフ及び/又は下側カフのところにある1つ又は2つ以上のカフ補強体272を有する。また、使用中の脚の上におけるベースの移動を抑制するために、1つ又は2つ以上の滑り止めパッチ274が、ベースの上側カフ及び/又は下側カフの内側に設けられる。
【0076】
図13a〜図13dはそれぞれ、機械ヒンジ及びヒンジカバーを省略した、全体的に符号210で示す本発明による変形例の膝補強具の正面図、背面図、右側面図、及び左側面図であり、図9a〜図9dのメッシュ支持層242を有している。図13a〜図13dの完成した膝補強具では、図12a〜図12dのベース212及びメッシュ支持層242に、膝下支持パネル276及び膝下弾性ストラップ290が追加されている。
【0077】
膝下支持パネル276は、好ましくは、例えば、革、シートビニル、合成スエード、又はKEVLAR(登録商標)の名称で販売されている材料などの耐久性のある非弾性シート材料で形成される。膝下支持パネル276は、膝補強具が人の脚に着用されるときに膝蓋骨の垂直方向下方に配置される膝蓋腱の上に位置決めされたほぼ半円形状の膝蓋骨ストラップパネル部分278を有する。膝蓋骨ストラップパネル部分278は、一方の支持パネル端部280から他方の支持パネル端部280まで延びる。膝蓋骨ストラップパネル部分278は、例えば、縫合シーム270によって形成された膝蓋骨支持部材ポケット282を覆う。膝蓋骨支持部材284が、膝蓋骨支持部材ポケット282内に配置される。
【0078】
膝下支持パネル276はまた、膝下ストラップパネル部分286を有する。膝下支持パネル176は、その各側面に切欠き288を有するのがよく、例えば、膝を曲げたときに膝下支持パネル276が膝蓋骨ストラップパネル部分278よりも下に容易に撓むことができる。
【0079】
膝補強具210はまた、膝下弾性ストラップ290を有するのがよい。膝下弾性ストラップ290は、第1の端部291から第2の端部293まで延びる。第1の端部291は、例えば縫製によって、ベース212、膝下支持パネル276、及び/又はメッシュ支持層242の縁部に恒久的に固定されるのが好ましい。第2の端部293は、ベース212又は膝下支持パネル276に恒久的に固定されないのが好ましい。その代わりに、膝下弾性ストラップ290の第2の端部293は、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック形材料で形成された固定タブ294を含み、固定タブ294は、例えば縫合シーム236によって膝下支持パネル276に固着された膝下ストラップ固定パッチ292に解放可能に取付けられる。
【0080】
図14は、図13a〜図13dの膝補強具に用いるための例示的なヒンジカバー237の側面図である。図15は、図14の線15−15から見たヒンジカバー237の断面図である。ヒンジカバー237は、例えば、可撓性シート材料の円筒体を形成して互いに隣接する縁部を縫合シーム236で縫製することによって形成される。ヒンジカバー237は、緩衝のために、発泡パッド239の層をヒンジカバー237の外側の層の上に有することが好ましい。
【0081】
図16a〜図16dはそれぞれ、本発明による膝補強具の変形例の実施形態で用いるための、全体的に符号342で示す変形例の例示的なメッシュ支持層の正面図、背面図、右側面図、及び左側面図である。メッシュ支持層342は、ポリエステル又はナイロン材料などの頑丈であるが多孔性且つ軽量の弾性シート材料で作られるのが好ましい。メッシュ支持層342は、例えば、縫合シーム370によって互いに接合された第1の、即ち、右のメッシュ支持パネル344及び第2の、即ち、左のメッシュ支持パネル346を用いて形成されるのが好ましい。
【0082】
メッシュ支持層342は、好ましくは、大腿部の後側に位置する膝上後部メッシュストラップ350を有する。膝上後部メッシュストラップ350は、例えば、第1のメッシュ支持パネル344及び第2のメッシュ支持パネル346の各々の上に膝上後部メッシュストラップ部分348を含めるようにして2つの膝上後部メッシュストラップ部分348を大腿部の後側で縫合シーム370を用いて接合することによって形成される。
【0083】
メッシュ支持パネル342はまた、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック形材料で形成されるのが好ましいメッシュ支持層用の吊り固定タブ352を有する。
【0084】
メッシュ支持層342はまた、好ましくは、大腿部の前部のところに膝上前部ストラップ353を有する。膝上前部ストラップ353は、例えば、第1のメッシュ支持パネル344の一部として形成された右前部ストラップ部分354と、第2のメッシュ支持パネル346の一部として形成された左前部ストラップ部分356とを用いて形成される。
【0085】
右前部ストラップ部分354は、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のループ形材料で形成された固定パッチ358を有する。左前部ストラップ部分356は、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック型材料で形成されるのが好ましい固定タブ360を有する。固定タブ360を固定パッチ358に押付けることによって、右前部ストラップ部分354を左前部ストラップ部分356に着脱可能に取付け、それにより、膝上前部ストラップ353を膝補強具の着用者の大腿部の周囲に固定する。
【0086】
メッシュ支持層342は、好ましくは、膝上前部ストラップ353と膝補強具の下側部分との間に膝上用の孔362を有する。
【0087】
メッシュ支持層342は、例えば図16aに示す膝蓋骨ストラップメッシュ部分364を有するのがよく、膝蓋骨ストラップメッシュ部分364は、膝補強具を着用したときに膝蓋腱の領域の下を延びる。メッシュ支持層342は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨を取巻く例えば図16aに示す膝蓋骨支持メッシュ部分365を有するのがよい。メッシュ支持層342は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨の領域の垂直方向下方に位置決めされる例えば図16aに示す膝下メッシュ部分366を有するのがよい。
【0088】
メッシュ支持層342は、好ましくは、縫合シーム370を用いてベース312の側面に取付けられる。
【0089】
ベース312は、好ましくは、ベース312の上側カフ及び/又は下側カフのところにある1つ又は2つ以上のカフ補強体372を有する。また、使用中の脚の上におけるベース312の移動を抑制するために、1つ又は2つ以上の滑り止めパッチ374が、ベース312の上側カフ及び/又は下側カフの内側に設けられる。
【0090】
図17a〜図17bはそれぞれ、本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いるための、全体的に符号542で示す例示的なメッシュ支持層の外面(通常は露出面)543及び内面547の図である。図18a〜図18bはそれぞれ、図10a〜図10bのベース212上に位置決めされた図17a〜図17bのメッシュ支持層542の正面図及び背面図である。
【0091】
メッシュ支持層542は、例えば縫合シーム570によって互いに接合された第1の、即ち、右のメッシュ支持パネル544及び第2の、即ち、左のメッシュ支持パネル546を用いて形成されるのが好ましい。メッシュ支持層542は、好ましくは、大腿部の後側に位置する膝上後部メッシュストラップ550を有する。膝上後部メッシュストラップ550は、例えば、第1のメッシュ支持パネル544及び第2のメッシュ支持パネル546の各々の上に膝上後部メッシュストラップ部分548を含めるようにして2つの膝上後部メッシュストラップ部分548を大腿部の後側で縫合シーム570を用いて接合することによって形成される。
【0092】
メッシュ支持パネル542の内面547は、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック形材料で形成されるのが好ましいメッシュ支持層用の吊り固定タブ552を有するのがよい。吊り固定タブ552は、縫合551を用いてメッシュ支持パネル542に固定されるのがよいが、これは必須ではなく、他の固定具が用いられてもよい。
【0093】
メッシュ支持層542はまた、好ましくは、使用中に大腿部の前部に位置決めされる、全体的に符号553で示す膝上クロージャ組立体を有する。膝上クロージャ組立体553は、例えば、右メッシュ支持パネル544の一部として形成された右重ね耳部554と、第2のメッシュ支持パネル546の一部として形成された左重ね耳部556とを用いて形成される。
【0094】
右支持パネル544及び左支持パネル546の各々の外面543は、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のループ形材料で形成された耳中間固定パッチ558を有する。右重ね耳部554及び左重ね耳部556の各々の端部の外面543は、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のループ形材料で形成された耳端部固定パッチ559を有するのがよい。右重ね耳部554及び左重ね耳部556の各々の端部の内面543は、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック形材料で形成された耳端部固定タブ560を有するのがよい。
【0095】
ベース212を着用者の膝の上に位置決めした後、クロージャ組立体553を用いて、膝補強具を膝の上に固定する。最初、右メッシュ重ね耳部554を、所望の引張レベルまで大腿部の前部の周囲に巻付ける。次いで、吊り固定タブ552及び右重ね耳部554の耳端部固定タブ560を、それに対応するベース212の吊り固定パッチ240に押付け、右重ね耳部554をベース212に着脱可能に取付ける。次に、左メッシュ重ね耳部556を、右メッシュ重ね耳部554の上部で所望の引張レベルまで大腿部の前部の周囲に巻付ける。次いで、吊り固定タブ552及び左重ね耳部556の耳端部固定タブ560をそれぞれ、右耳554上の耳端部固定パッチ559及び耳中間固定パッチ558に押付け、左耳556を右耳554及びベース212に着脱可能に取付ける。
【0096】
有利には、クロージャ組立体553の構造は、右重ね耳部554及び左重ね耳部556に対して対称である。その結果、膝補強具を固定するための方法の前述した説明では、右重ね耳部を最初に取付けるように仮定したけれども、右重ね耳部又は左重ね耳部のいずれを最初に取付けてもよい。どちらの耳部を最初に取付けても、メッシュ支持層542の前面メッシュ切欠き568は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨を取巻く膝蓋骨用の孔563を形成する。
【0097】
メッシュ支持層542は、例えば図18aに示す膝蓋骨ストラップメッシュ部分564を有するのがよく、膝蓋骨ストラップメッシュ部分564は、例えば図19aに示す膝下支持パネル576の膝蓋骨ストラッブ部分578の下を延びる。メッシュ支持層542は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨の領域の垂直方向下方に延びる例えば図18aに示すメッシュアンカー部分566を有するのがよい。メッシュ支持層542は、膝蓋骨を取巻く例えば図18aに示すクロージャ組立体553を形成する重ね耳部554、556を有するのがよい。メッシュ支持層542は、メッシュのいずれの側を最初に巻付けてもよい対称構造を備えたクロージャ組立体を有するのがよい。
【0098】
ベース212は、好ましくは、ベース212の上側カフ及び/又は下側カフのところにある1つ又は2つ以上のカフ補強体572を有する。また、使用中の脚の上におけるベース212の移動を抑制するために、1つ又は2つ以上の滑り止めパッチ574が、ベース212の上側カフ及び/又は下側カフの内側に設けられる。
【0099】
図19a〜図19dはそれぞれ、メッシュ支持層542及びベース212を有する、全体的に符号510で示す本発明による変形例の膝補強具の正面図、背面図、右側面図、及び左側面図である。完成した膝補強具510では、ベース212及びメッシュ支持層542に、膝下支持パネル576及び膝下後部ストラップクロージャ組立体489が追加されている。
【0100】
膝下支持パネル576は、好ましくは、例えば、革、シートビニル、合成スエード、又はKEVLAR(登録商標)の名称で販売されている材料などの耐久性のある非弾性シート材料で形成される。膝下支持パネル576は、膝補強具が人の脚に着用されるときに膝蓋骨の垂直方向下方に配置される膝蓋腱の上に位置決めされたほぼ半円形状の膝蓋骨ストラップパネル部分578を有する。膝蓋骨ストラップパネル部分578は、一方の支持パネル端部580から他方の支持パネル端部580まで延びる。膝蓋骨ストラップパネル部分578は、例えば、縫合シーム570によって形成された膝蓋骨支持部材ポケット582を覆う。例えば発泡材料又は弾性プラスチックのチューブ材の膝蓋骨支持部材584が、膝蓋骨支持部材ポケット582内に配置される。
【0101】
膝下支持パネル576はまた、膝下ストラップパネル部分586を有する。膝下支持パネル576はまた、膝下ストラップパネル補強パッド588を有するのがよい。
【0102】
膝補強具510はまた、膝下後部ストラップクロージャ組立体589を有するのがよい。膝下後部ストラップクロージャ組立体589は、好ましくは、弾性部分590及び固定タブ592を有する外側弾性ストラップと、弾性部分594及び固定パッチ596を有する内側弾性ストラップとを有する。固定タブ592は、好ましくはフック形材料で形成され、固定パッチ596は、好ましくはループ形材料で形成され、それにより、固定タブ592及び固定パッチ596は、これらを互いに押付けたときにくっつけられる。
【0103】
本発明による膝補強具を有する変形例の実施形態及び方法に関して種々の可能性が存在する。
【0104】
本明細書に開示された本発明による好ましい実施形態は、管状スリーブとして形成されたベースを有するが、ベースはまた、開いたり閉じたりできるスリーブとして形成してもよい。
【0105】
ベースは、膝補強具を着用したときに着用者の膝蓋骨(膝頭)が膝蓋骨開口部から延びるように、膝蓋骨の大きさにほぼ一致する膝蓋骨開口部を有するのがよいが、これは必須ではない。直接的な膝蓋骨安定性を提供することに加えて、膝蓋骨開口部は、膝補強具を取付けている間に膝補強具を膝蓋骨に対して配置するのに役立つことができる。膝蓋骨開口部が存在する場合、膝蓋骨開口部は、例えば、円形、正方形、矩形、楕円形、ダイアモンド形、台形、又は任意の実質的な均等物等の様々な形状を有することができる。
【0106】
ベースは、例えば、膝窩領域(膝の後部にある領域)の上の円形孔等の開口部を有するのがよいが、これは必須ではない。かかる膝窩開口部は、その領域の皮膚炎の可能性を低減させることができる。膝窩開口部が存在する場合、膝窩開口部は、例えば、円形、正方形、矩形、楕円形、ダイアモンド形、台形、又は任意の実質的な均等物等の様々な形状を有することができる。
【0107】
フック及びループ形固定材料を用いて、メッシュ支持層をベースに固定し、上側ストラップ及び下側ストラップを固定するのが好ましいが、フック及びループ形固定材料を、ジッパー、クラスプ、バックル、ピン、レース、又はボタンなどの同等の固定具で置き換えてもよい。
【0108】
本明細書に記載された例示的な実施形態における種々の構成部品は、縫合を用いて互いに固定するのが好ましいが、これは必須ではない。例えば、接着剤、熱結合、又は他の均等物等のその他の手段を用いてもよい。
【0109】
本発明による膝補強具の片側のみに単一の直立支持組立体が存在してもよく、本発明による膝補強具の片側又は両側に複数の直立支持組立体が存在してもよい。細長いサイドポケットは、直立支持部材(弾性ステー又はヒンジ)の取外しを可能にするために、一方の端部で開放可能であるのがよく、その結果、膝補強具を洗浄し、又は様々な直立支持部材を挿入して、提供された支持体の量及び種類を調整することができるようにしてもよい。
【0110】
本発明によるメッシュ支持層の種々の実施形態は、別個の中央固定パッチ及び端部固定パッチを支持する外面を備えた耳部を有するが、その代わりに、固定パッチの代わりに用いるループ材料の連続ストリップを用いることもできる。本発明によるベースの種々の実施形態は、別個のメッシュ支持用固定パッチを各側面に有するが、固定パッチの代わりに用いるループ材料の連続ストリップが、別個のパッチの代わりにベースの前部全体にわたって用いられてもよい。本発明によるメッシュ支持層の種々の実施形態は、別個の吊り及び端部固定タブを支持する内面を備えた耳部を有するが、その代わりに、固定タブに用いるフック材料の連続ストリップを用いてもよい。
【0111】
本発明は、例示として本明細書に記載された実施形態に限定さるものではなく、添付の特許請求の範囲内にある本発明の全てのこのような形態を包含することを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1a】本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いるための弾性ステー部材を有する例示的なベースの右側面図である。
【図1b】本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いるための弾性ステー部材を有する例示的なベースの左側面図である。
【図2】図1a〜図1bのベースで用いるための例示的な弾性ステー部材の正面図及び側面図である。
【図3a】本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いるための例示的なメッシュ支持層の正面図である。
【図3b】本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いるための例示的なメッシュ支持層の背面図である。
【図3c】本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いるための例示的なメッシュ支持層の右側面図である。
【図3d】本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いるための例示的なメッシュ支持層の左側面図である。
【図4a】図3a〜図3dのメッシュ支持層を有する本発明による膝補強具の好ましい実施形態の正面図である。
【図4b】図3a〜図3dのメッシュ支持層を有する本発明による膝補強具の好ましい実施形態の背面図である。
【図4c】図3a〜図3dのメッシュ支持層を有する本発明による膝補強具の好ましい実施形態の右側面図である。
【図4d】図3a〜図3dのメッシュ支持層を有する本発明による膝補強具の好ましい実施形態の左側面図である。
【図5a】本発明による変形例の膝補強具に用いるための変形例のメッシュ支持層の正面図である。
【図5b】本発明による変形例の膝補強具に用いるための変形例のメッシュ支持層の背面図である。
【図5c】本発明による変形例の膝補強具に用いるための変形例のメッシュ支持層の右側面図である。
【図5d】本発明による変形例の膝補強具に用いるための変形例のメッシュ支持層の左側面図である。
【図6a】図5a〜図5dのメッシュ支持層を有する本発明による変形例の膝補強具の正面図である。
【図6b】図5a〜図5dのメッシュ支持層を有する本発明による変形例の膝補強具の背面図である。
【図6c】図5a〜図5dのメッシュ支持層を有する本発明による変形例の膝補強具の右側面図である。
【図6d】図5a〜図5dのメッシュ支持層を有する本発明による変形例の膝補強具の左側面図である。
【図7a】本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いるための例示的なメッシュ支持層の正面図である。
【図7b】本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いるための例示的なメッシュ支持層の背面図である。
【図8a】図1a〜図1bのベース上に位置決めされた図7a〜図7bのメッシュ支持層の正面図である。
【図8b】図1a〜図1bのベース上に位置決めされた図7a〜図7bのメッシュ支持層の背面図である。
【図9a】図3a〜図3bのメッシュ支持層及び図1a〜図1bのベースを有する、本発明による膝補強具の好ましい実施形態の正面図である。
【図9b】図3a〜図3bのメッシュ支持層及び図1a〜図1bのベースを有する、本発明による膝補強具の好ましい実施形態の背面図である。
【図9c】図3a〜図3bのメッシュ支持層及び図1a〜図1bのベースを有する、本発明による膝補強具の好ましい実施形態の右側面図である。
【図9d】図3a〜図3bのメッシュ支持層及び図1a〜図1bのベースを有する、本発明による膝補強具の好ましい実施形態の左側面図である。
【図10a】本発明による膝補強具の変形例の実施形態で用いるための機械ヒンジを有する変形例のベースを示す右側面図である。
【図10b】本発明による膝補強具の変形例の実施形態で用いるための機械ヒンジを有する変形例のベースを示す左側面図である。
【図11】本発明による膝補強具に用いるための例示的な機械ヒンジの正面図及び側面図である。
【図12a】本発明による機械ヒンジを有する変形例の膝補強具に用いるための例示的なメッシュ支持層の正面図である。
【図12b】本発明による機械ヒンジを有する変形例の膝補強具に用いるための例示的なメッシュ支持層の背面図である。
【図12c】本発明による機械ヒンジを有する変形例の膝補強具に用いるための例示的なメッシュ支持層の右側面図である。
【図12d】本発明による機械ヒンジを有する変形例の膝補強具に用いるための例示的なメッシュ支持層の左側面図である。
【図13a】機械ヒンジ及びヒンジカバーが除去された、図12a〜図12dのメッシュ支持層及び図10a〜図10bのベースを有する、本発明による変形例の膝補強具の正面図である。
【図13b】機械ヒンジ及びヒンジカバーが除去された、図12a〜図12dのメッシュ支持層及び図10a〜図10bのベースを有する、本発明による変形例の膝補強具の背面図である。
【図13c】機械ヒンジ及びヒンジカバーが除去された、図12a〜図12dのメッシュ支持層及び図10a〜図10bのベースを有する、本発明による変形例の膝補強具の右側面図である。
【図13d】機械ヒンジ及びヒンジカバーが除去された、図12a〜図12dのメッシュ支持層及び図10a〜図10bのベースを有する、本発明による変形例の膝補強具の左側面図である。
【図14】図13a〜図13dの膝補強具に用いるための例示的なヒンジカバーの側面図である。
【図15】図14の線15〜図15に沿ったヒンジカバーの断面図である。
【図16a】本発明による膝補強具に用いるための変形例のメッシュ支持層の正面図である。
【図16b】本発明による膝補強具に用いるための変形例のメッシュ支持層の背面図である。
【図16c】本発明による膝補強具に用いるための変形例のメッシュ支持層の右側面図である。
【図16d】本発明による膝補強具に用いるための変形例のメッシュ支持層の左側面図である。
【図17a】本発明による変形例の膝補強具に用いるための例示的なメッシュ支持層の正面図である。
【図17b】本発明による変形例の膝補強具に用いるための例示的なメッシュ支持層の背面図である。
【図18a】図7のベース上に位置決めされた図8a〜図8bのメッシュ支持層の正面図である。
【図18b】図7のベース上に位置決めされた図8a〜図8bのメッシュ支持層の背面図である。
【図19a】図17a〜図17bのメッシュ支持層及び図10a〜図10bのベースを有する、本発明による変形例の膝補強具の正面図である。
【図19b】図17a〜図17bのメッシュ支持層及び図10a〜図10bのベースを有する、本発明による変形例の膝補強具の背面図である。
【図19c】図17a〜図17bのメッシュ支持層及び図10a〜図10bのベースを有する、本発明による変形例の膝補強具の右側面図である。
【図19d】図17a〜図17bのメッシュ支持層及び図10a〜図10bのベースを有する、本発明による変形例の膝補強具の左側面図である。
【図1(a)】
【図1(b)】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全体的に身体への損傷の可能性、重症度、又は悪化を軽減するために人が着用する物品の分野に関し、より具体的には、膝に着用する膝補強具の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
激しい身体活動をしている運動選手及びその他の個人は、膝を損傷から保護するために及び既存の損傷の悪化を避けるために、可撓性膝補強具を使用する。膝は、ウォーキング又はランニングを含むあらゆる活動で使用されるので、最もよく用いられる体の関節の1つである。
【0003】
膝はまた、比較的高いレベルの応力に起因する損傷に共通する主題であり、膝は、身体の体重全体の数倍になることが多い動的荷重に耐える必要がある。肉体労働を伴う職業における正常な歩行中、特に激しいスポーツ中、膝は、迅速な方向転換、疲労、不均一な表面、又は衝撃の結果として異常な運動を生じる可能性がある。これらの異常な運動により、捻挫又は膝を構成する組織の脱臼、伸長、又は断裂などのより重篤な損傷を引き起こすことがある。
【0004】
これらの理由により、異常な運動から膝を保護する装置が、様々な種類の異常な運動から保護する能力の点で異なった種々の特定の実施形態において長年にわたって用いられてきた。PSB膝補強具と呼ばれる、かかる従来技術の1つの膝補強具は、オランダ国マーストリヒトBVにあるNEAインターナショナルによって販売されている。PSB膝補強具の工業的意匠は、国際意匠DM/052483号の図3.1〜3.6に開示されている。
【0005】
PSB膝補強具の特徴の多くは、運動用膝補強具の分野において周知である。PSBは、弾性スリーブベースを有し、弾性スリーブベースの各側面にあるポケット内に、弾性ステー部材で形成された直立支持部材が配置されている。PSB膝補強具はまた、膝補強具を着用したときに膝蓋骨(膝頭)が貫通して延びる孔と、膝補強具を着用したときに膝蓋腱の位置で膝蓋骨の下に取付けられる膝蓋骨支持パネルとを有している。
【0006】
【特許文献1】米国特許第4,726,362号
【特許文献2】米国特許第4,573,455号
【特許文献3】米国特許第4,844,057号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
PSB膝補強具は、弾性スリーブベースの上部に弾性メッシュ支持層を有する。弾性メッシュ支持層は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨及び膝蓋骨支持パネルの垂直方向上方に位置決めされ、膝蓋骨の各側面を膝蓋骨のほぼ垂直方向中間点まで延びている。弾性メッシュ支持層は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨支持パネルの上縁部をごく僅かに越えて延び、膝蓋骨支持パネルの上縁部と弾性スリーブベースとの間の約2.5インチの長さを有する単一の縫合シームによって各側面に取付けられている。PSB膝補強具の弾性メッシュ支持層は、膝蓋骨の下に延びておらず、膝蓋骨を完全に取巻いていない。
【0008】
必要とされているものは、弾性スリーブベース、直立支持部材、膝蓋骨支持パネル、及び弾性メッシュ支持層を有する膝補強具であって、その構造が、弾性スリーブベース、膝蓋骨支持パネル、及び弾性メッシュ支持層間の協働を促進するように構成されている膝補強具である。更に必要とされているものは、弾性スリーブベース、直立支持部材、膝蓋骨支持パネル、及び弾性メッシュ支持層を有する膝補強具であって、その構造が、弾性スリーブベース、膝蓋骨支持パネル、及び弾性メッシュ支持層間の協働を促進するように構成され、直立支持部材が、更に少なくとも1つの機械ヒンジを有する膝補強具である。更に必要とされているものは、弾性スリーブベース、直立支持部材、膝蓋骨支持パネル、及び弾性メッシュ支持層を有する膝補強具であって、弾性メッシュ支持層が、少なくとも部分的に重なり合うように互いに固定された2つの並置部分を有する膝補強具である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による膝補強具の好ましい実施形態は、人の膝とそれと隣接した上側脚部及び下側脚部の部分とを覆う弾性ベースと、弾性ベースの上側部分を覆い且つ膝補強具を着用したときに膝の下に延びるメッシュ支持層と、非弾性シート材料で作られた膝下支持パネルとを有する。
【0010】
本発明による膝補強具の異なる実施形態は、人の膝とそれと隣接した上側脚部及び下側脚部の部分とを覆う弾性ベースと、重ね耳部を有し且つ対称である上側クロージャ組立体を含み且つ膝補強具を着用したときに膝の下に延びるメッシュ支持層と、非弾性シート材料で作られた膝下支持パネルとを有する。
【0011】
本発明による膝補強具の変形例の実施形態は、人の膝蓋腱と上側脚部及び下側脚部の一部分とを覆う弾性ベースと、弾性ベースの上側部分を覆い、且つ、膝補強具を着用したときに少なくとも膝蓋腱の上に延びる膝蓋骨ストラッブ部分を有するメッシュ支持層と、非弾性シート材料で作られた膝下支持パネルとを有する。
【0012】
本発明による膝補強具の変形例の実施形態は、人の膝蓋骨と上側脚部及び下側脚部とを囲む領域を覆う弾性ベースと、弾性ベースの上側部分を覆い、且つ、膝補強具を着用したときに膝蓋骨を囲んで取巻く領域を覆う膝蓋骨支持部分を有するメッシュ支持層と、非弾性シート材料で作られた膝下支持パネルとを有する。
【0013】
本発明による膝補強具は、弾性ベースの側部に配置された1つ又は2つ以上の直立支持部材を有するのがよい。直立支持部材は、例えば、ベースの側面に固定された細長いポケット内に配置された弾性ステー、又は、ベースの側面に固定された上側ポケット及び下側ポケットに嵌合する端部を有する機械ヒンジである。
【0014】
本発明による膝補強具において、メッシュ支持層は、膝下支持パネルとベースとの間を縫製した下側部分を有するのがよい。しかしながら、これは必須ではなく、メッシュ支持層は、膝下支持パネルがメッシュ支持層とベースとの間で縫製されるように膝下支持パネルの上部で縫製されてもよい。
【0015】
本発明による膝補強具において、メッシュ支持層の上側部分が、膝上後部ストラップと、第1のストラップ部分及び第2のストラップ部分を有する膝上前部ストラップとを有しているのがよく、第1のストラップ部分及び第2のストラップ部分を、例えばVELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック及びループ材料を用いて互いに解放可能に固定させることにより、膝上前部ストラップを着用者の上側脚部の周りで引き締めることができる。
【0016】
本発明による膝補強具において、メッシュ支持層の上側部分が、少なくとも1つの吊りタブを有し、ベースが少なくとも1つの吊りパッチを有しているのがよく、メッシュ支持層の上側部分の吊りタブをベースの吊りパッチに解放可能に固定させることにより、メッシュ支持層の上側部分をベースの上に位置決めすることができる。
【0017】
本発明による膝補強具は、膝下ストラップクロージャ組立体を有しているのがよく、例えばVELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類の1つ又は2つ以上の弾性ストラップ並びにフック及びループ材料を用いて、膝下ストラップクロージャ組立体を下側脚部の周りで解放可能に固定させることにより、膝下ストラップを着用者の脚の下部の周り引き締めることができる。
【0018】
本発明の変形例の目的、特徴、及び利点は、添付図面を参照しながら以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1a及び図1bはそれぞれ、本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いる例示的なベース12の右側面図と左側面図であり、ベース12は、弾性ステー部材を有している。図1aは、ベース12の第1の、即ち、右の側面14を示し、図1bは、ベース12の第2の、即ち、左の側面16を示している。例示的なベース12の構造は説明のためのものに過ぎず、本発明による膝補強具に他の構造を用いてもよい。
【0020】
ベース12は、好ましくは、前部パネル18を含み、例えば、ポリエステル、スパンデックス、ネオプレン、又は運動用補強具に用いるのに好適なその他の類似の材料などの弾性シート材料で作られる。ベース12の後部は、必須ではないが、3つのパネル、即ち、後部上側パネル20、後部中央パネル22、及び後部下側パネル24から形成されるのが好ましい。前部パネル18、後部上側パネル20、後部中央パネル22、及び後部下側パネル24は、必須ではないが、縫合シーム26を用いて互いに接合されるのが好ましい。ベース12は、任意の露出縁部を仕上げるための縁飾り38、例えばベース12のカフ等を有するのがよいが、これは必須ではない。
【0021】
ベース12は、好ましくは、ベース12の片側又は両側に配置された1つ又は2つ以上の直立支持部材28を有する。各直立支持部材28は、例えば、弾性ステー30を直立支持ポケット32内に配置することによって形成され、直立支持ポケット32は、縫合部36を用いてベース12の側面に取付けられたサイドポケットカバーストリップ34を用いて形成される。
【0022】
ベース12はまた、ベース12の上側部分に取付けられたメッシュ支持用上側吊り固定パッチ40を有する。メッシュ支持用上側吊り固定パッチ40は、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のループ形材料である。
【0023】
図2は、本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いる例示的な弾性ステー部材30の正面図と側面図である。弾性ステー部材30は、例えば、ステンレス鋼又は他の可撓性材料の平坦な螺旋コアから形成される。束ねた又は個々の弾性ロッド又は繊維、補強シート材料の細長いストリップ、又はこれらの種々の代替物の組み合わせ又は均等物といった、当技術分野で知られているいその他の弾性ステー構造体を用いてもよい。また、繊維ガラス、黒鉛、プラスチック、又は金属等のその他の材料を用いることもできる。
【0024】
図3a〜図3dはそれぞれ、本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いるための、全体的に符号42で示す例示的なメッシュ支持層の正面図、背面図、右側面図、及び左側面図である。メッシュ支持層42は、ポリエステル又はナイロン材料などの頑丈であるが多孔性且つ軽量の弾性シート材料で作られるのが好ましい。メッシュ支持層42は、例えば、縫合シーム70によって互いに接合された第1の、即ち、右のメッシュ支持パネル44及び第2の、即ち、左のメッシュ支持パネル46を用いて形成されるのが好ましい。
【0025】
メッシュ支持層42は、好ましくは、大腿部の後側に位置する膝上後部メッシュストラップ50を有する。膝上後部メッシュストラップ50は、例えば、第1のメッシュ支持パネル44及び第2のメッシュ支持パネル46の各々の上に膝上後部メッシュストラップ部分48を含むようにして2つの膝上後部メッシュストラップ部分48を大腿部の後側で縫合シーム70を用いて接合することによって形成される。
【0026】
メッシュ支持パネル42はまた、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック形材料で形成されるのが好ましいメッシュ支持層用の吊り固定タブ52を有する。
【0027】
メッシュ支持層42はまた、好ましくは、大腿部の前部のところに膝上前部ストラップ53を有する。膝上前部ストラップ53は、例えば、第1のメッシュ支持パネル44の一部として形成された右前部ストラップ部分54と、第2のメッシュ支持パネル46の一部として形成された左前部ストラップ部分56とを用いて形成される。
【0028】
右前部ストラップ部分54は、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のループ形材料で形成された固定パッチ58を有する。左前部ストラップ部分56は、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック型材料で形成されるのが好ましい固定タブ60を有する。固定タブ60を固定パッチ58に押付けることによって、右前部ストラップ部分54を左前部ストラップ部分56に着脱可能に取付け、それにより、膝上前部ストラップ53を膝補強具の着用者の大腿部の周囲に固定する。
【0029】
メッシュ支持層42は、好ましくは、膝上前部ストラップ53と膝補強具の下側部分との間に膝上用の孔62を有する。
【0030】
メッシュ支持層42は、例えば図3aに示す膝蓋骨ストラップメッシュ部分64を有するのがよく、膝蓋骨ストラップメッシュ部分64は、例えば図4aに示す膝下支持パネル76の膝蓋骨ストラッブ部分78の下を延びる。メッシュ支持層42は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨を取巻く例えば図3aに示す膝蓋骨支持メッシュ部分65を有するのがよい。メッシュ支持層42は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨の領域の垂直方向下方に位置決めされた例えば図3aに示す膝下メッシュ部分66を有するのがよい。
【0031】
メッシュ支持層142は、好ましくは、縫合シーム170を用いてベース12の側面に取付けられる。
【0032】
ベース12は、好ましくは、ベースの上側カフ及び/又は下側カフのところにある1つ又は2つ以上のカフ補強体72を有する。また、使用中の脚の上におけるベースの移動を抑制するために、1つ又は2つ以上の滑り止めパッチ74が、ベースの上側カフ及び/又は下側カフの内側に設けられる。
【0033】
図4a〜図4dはそれぞれ、図3a〜図3dのメッシュ支持層を有する、本発明による膝補強具の好ましい実施形態の正面図、背面図、右側面図、及び左側面図である。図4a〜図4dの完成した膝補強具では、図3a〜図3dのベース及びメッシュ支持層に、全体的に符号76で示す膝下支持パネルと、全体的に符号90で示す膝下弾性ストラップとが追加されている。
【0034】
膝下支持パネル76は、好ましくは、例えば、革、シートビニル、合成スエード、又はKEVLAR(登録商標)の名称で販売されている材料などの耐久性のある非弾性シート材料で形成される。膝下支持パネル76は、膝補強具が人の脚に着用されるときに膝蓋骨の垂直方向下方に配置される膝蓋腱の上に位置決めされたほぼ半円形状の膝蓋骨ストラップパネル部分78を有する。膝蓋骨ストラップパネル部分78は、一方の支持パネル端部80から他方の支持パネル端部80まで延びる。膝蓋骨ストラップパネル部分78は、例えば、縫合シーム70によって形成された膝蓋骨支持部材ポケット82を覆う。膝蓋骨支持部材84が、膝蓋骨支持部材ポケット82内に配置される。
【0035】
膝下支持パネル76はまた、膝下ストラップパネル部分86を有する。膝下支持パネル76は、その各側面に切欠き88を有するのがよく、それにより、例えば、膝を曲げたときに膝下支持パネル76が膝蓋骨ストラップパネル部分78よりも下に容易に撓むことができる。
【0036】
膝補強具10はまた、膝下弾性ストラップ90を有するのがよい。膝下弾性ストラップ90は、第1の端部91から第2の端部93まで延びる。第1の端部91は、例えば縫製によって、ベース12、膝下支持パネル76、及び/又はメッシュ支持層42の縁部に恒久的に固定されるのが好ましい。第2の端部93は、ベース12又は膝下支持パネル76に恒久的に固定されないのが好ましい。その代わりに、膝下弾性ストラップ90の第2の端部93は、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック形材料で形成された固定タブ94を含み、固定タブ94は、例えば縫合シーム36によって膝下支持パネル76に固着された膝下ストラップ固定パッチ92に解放可能に取付けられる。
【0037】
図5a〜図5dはそれぞれ、本発明による変形例の膝補強具に用いるための変形例のメッシュ支持層142の正面図、背面図、右側面図、及び左側面図である。メッシュ支持層142は、ポリエステル又はナイロン材料などの頑丈であるが多孔性且つ軽量の弾性シート材料で作られるのが好ましい。変形例のメッシュ支持層142は、例えば、縫合シーム170によって互いに接合することができる第1の、即ち、右のメッシュ支持パネル144及び第2の、即ち、左のメッシュ支持パネル146を用いて形成されるのが好ましい。
【0038】
メッシュ支持層142は、好ましくは、大腿部の後側に位置する膝上後部メッシュストラップ150を有する。膝上後部メッシュストラップ150は、例えば、第1の支持パネル144及び第2の支持パネル146の各々の一部として形成された膝上後部メッシュストラップ部分148を用いて形成される。
【0039】
メッシュ支持層142はまた、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック形材料で形成された吊り固定タブ152を有する。
【0040】
メッシュ支持層142はまた、好ましくは、例えば右前部ストラップ部分154及び左前部ストラップ部分156を用いて形成される膝上前部ストラップ153を有する。右前部ストラップ部分154は、第1の支持パネル144の一部として形成され、左前部ストラップ部分156は、左支持パネル146の一部として形成される。右前部ストラップ部分154は、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のループ形材料で形成された固定パッチ158を有するのが好ましい。左前部ストラップ部分156は、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック形材料で形成される固定タブ160を有する。
【0041】
メッシュ支持層142は、好ましくは、膝上ストラップ153と膝蓋骨との間に膝上用の孔162を有する。
【0042】
メッシュ支持層142は、例えば図5aに示す膝蓋骨ストラップメッシュ部分164を有するのがよく、膝蓋骨ストラップメッシュ部分164は、例えば図6aに示す膝下支持パネル176の膝蓋骨ストラッブ部分178の下を延びる。メッシュ支持層142は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨を取巻く例えば図5aに示す膝蓋骨支持メッシュ部分165を有するのがよい。メッシュ支持層142は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨の領域の垂直方向下方に位置決めされた例えば図5aに示す膝下メッシュ部分166を有するのがよい。
【0043】
メッシュ支持層142は、各側面に側面切欠き168を有するのがよい。
【0044】
メッシュ支持層142は、好ましくは、縫合シーム170を用いてベース12の側面に取付けられる。
【0045】
ベース12は、好ましくは、ベースの上側カフ及び/又は下側カフのところにある1つ又は2つ以上のカフ補強体172を有する。また、使用中の脚の上におけるベースの移動を抑制するために、1つ又は2つ以上の滑り止めパッチ174が、ベースの上側カフ及び/又は下側カフの内側に設けられる。
【0046】
図6a〜図6dはそれぞれ、図5a〜図5dのメッシュ支持層142を有する、全体的に符号110で示す本発明による変形例の膝補強具の正面図、背面図、右側面図、及び左側面図である。図6a〜図6dの完成した膝補強具では、図5a〜図5dのベース12及びメッシュ支持層142に、膝下支持パネル176と膝下弾性ストラップ190とが追加されている。
【0047】
膝下支持パネル176は、好ましくは、例えば、革、シートビニル、合成スエード、又はKEVLAR(登録商標)の名称で販売されている材料などの耐久性のある非弾性シート材料で形成される。膝下支持パネル176は、膝補強具が人の脚に着用されるときに膝蓋骨の垂直方向下方に配置される膝蓋腱の上に位置決めされたほぼ半円形状の膝蓋骨ストラップパネル部分178を有する。膝蓋骨ストラップパネル部分178は、一方の支持パネル端部180から他方の支持パネル端部180まで延びる。膝蓋骨ストラップパネル部分178は、例えば、縫合シーム170によって形成された膝蓋骨支持部材ポケット182を覆う。膝蓋骨支持部材184が、膝蓋骨支持部材ポケット182内に配置される。
【0048】
膝下支持パネル176はまた、膝下ストラップパネル部分186を有する。膝下支持パネル176は、その各側面に切欠き188を有するのがよく、それにより、例えば、膝を曲げたときに膝下支持パネル176が膝蓋骨ストラップパネル部分178よりも下に容易に撓むことができる。
【0049】
膝補強具110はまた、膝下弾性ストラップ190を有するのがよい。膝下弾性ストラップ190は、第1の端部191から第2の端部193まで延びる。第1の端部191は、例えば縫製によって、ベース12、膝下支持パネル176、及び/又はメッシュ支持層142の縁部に恒久的に固定されるのが好ましい。第2の端部193は、ベース12又は膝下支持パネル176に恒久的に固定されないのが好ましい。その代わりに、膝下弾性ストラップ190の第2の端部193は、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック形材料で形成された固定タブ194を含み、固定タブ194は、例えば縫合シーム36によって膝下支持パネル176に固着された膝下ストラップ固定パッチ192に解放可能に取付けられる。
【0050】
図7a〜図7bはそれぞれ、本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いるための、全体的に符号442で示す例示的なメッシュ支持層の外面(通常は露出面)443及び内面447の図である。図8a〜図8bはそれぞれ、図1a〜図1bのベース12上に位置決めされた図7a〜7bのメッシュ支持層442の正面図及び背面図である。
【0051】
メッシュ支持層442は、好ましくは、ポリエステル又はナイロン材料などの頑丈であるが多孔性且つ軽量の弾性シート材料で作られる。メッシュ支持層442は、例えば、縫合シーム470によって互いに接合された第1の、即ち、右のメッシュ支持パネル444及び第2の、即ち、左のメッシュ支持パネル446を用いて形成されるのが好ましい。メッシュ支持層442は、好ましくは、大腿部の後側に位置する膝上後部メッシュストラップ450を有する。膝上後部メッシュストラップ450は、例えば、第1のメッシュ支持パネル444及び第2のメッシュ支持パネル446の各々の上に膝上後部メッシュストラップ部分448を含むようにして2つの膝上後部メッシュストラップ部分448を大腿部の後側で縫合シーム470を用いて接合することによって形成される。
【0052】
メッシュ支持パネル442の内面447は、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック形材料で形成されるのが好ましいメッシュ支持層用の吊り固定タブ452を有するのがよい。吊り固定タブ452は、必須ではないが、縫合部451を用いてメッシュ支持パネル442に固定することができる。
【0053】
メッシュ支持層442はまた、好ましくは、使用中に大腿部の前部に位置決めされる、全体的に符号453で示す膝上クロージャ組立体を有する。膝上クロージャ組立体453は、例えば、右メッシュ支持パネル444の一部として形成された右重ね耳部454と、第2のメッシュ支持パネル446の一部として形成された左重ね耳部456とを用いて形成される。
【0054】
右支持パネル444及び左支持パネル446の各々の外面443は、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のループ形材料で形成された耳中間固定パッチ458を有する。右重ね耳部454及び左重ね耳部456の各々の端部の外面443は、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のループ形材料で形成された耳端部固定パッチ459を有するのがよい。右重ね耳部454及び左重ね耳部456の各々の端部の内面443は、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック形材料で形成された耳端部固定タブ460を有するのがよい。
【0055】
ベース12を着用者の膝の上に位置決めした後、クロージャ組立体453を用いて、膝の上に膝補強具を固定する。最初、右メッシュ重ね耳部454を、所望の引張レベルまで大腿部の前部の周囲に巻付ける。次いで、吊り固定タブ452及び右重ね耳部454の耳端部固定タブ460を、それに対応するベース12の吊り固定パッチ40に押付け、右重ね耳部454をベース12に着脱可能に取付ける。次に、左メッシュ重ね耳部456を、右メッシュ重ね耳部454の上部で所望の引張レベルまで大腿部の前部の周囲に巻付ける。次いで、吊り固定タブ452及び左重ね耳部456の耳端部固定タブ460をそれぞれ、右重ね耳部454の耳端部固定パッチ459及び耳中間固定パッチ458に押付け、左重ね耳部456を右重ね耳部454及びベース12に着脱可能に取付ける。
【0056】
有利には、クロージャ組立体453の構造は、右重ね耳部454及び左重ね耳部456に対して対称である。その結果、膝補強具を固定するための方法の前述した説明では、右重ね耳部を最初に取付けることに仮定したけれども、右重ね耳部又は左重ね耳部のいずれを最初に取付けてもよい。どちらの耳部を最初に取付けても、メッシュ支持層442の前面メッシュ切欠き468は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨を取巻く膝蓋骨用の孔463を形成する。
【0057】
メッシュ支持層442は、例えば図8aに示す膝蓋骨ストラップメッシュ部分464を有するのがよく、膝蓋骨ストラップメッシュ部分464は、図9a〜図9dに示す膝下支持パネル476の膝蓋骨ストラッブ部分478の下を延びる。メッシュ支持層442は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨の領域の垂直方向下方に延びるメッシュアンカー部分466を有するのがよい。メッシュ支持層442は、膝蓋骨を取巻くクロージャ組立体453を形成する重ね耳部454、456を有するのがよい。メッシュ支持層442は、メッシュのいずれの側を最初に巻付けてもよい対称構造を有するのがよい。
【0058】
ベース12は、好ましくは、ベース12の上側カフ及び/又は下側カフのところにある1つ又は2つ以上のカフ補強体472を有する。また、使用中の脚の上におけるベース12の移動を抑制するために、1つ又は2つ以上の滑り止めパッチ474が、ベースぬふりの上側カフ及び/又は下側カフの内側に設けられる。
【0059】
図9a〜図9dはそれぞれ、メッシュ支持層442及びベースを有する、全体的に符号410で示す本発明による膝補強具の好ましい実施形態の正面図、背面図、右側面図、及び左側面図である。完成した膝補強具410では、図8a〜8bのベース及びメッシュ支持層に、全体的に符号476で示す膝下支持パネルと、全体的に符号489で示す膝下後部ストラップクロージャ組立体とが追加されている。
【0060】
膝下支持パネル476は、好ましくは、例えば、革、シートビニル、合成スエード、又はKEVLAR(登録商標)の名称で販売されている材料などの耐久性のある非弾性シート材料で形成される。膝下支持パネル476は、膝補強具が人の脚に着用されるときに膝蓋骨の垂直方向下方に配置される膝蓋腱の上に位置決めされたほぼ半円形状の膝蓋骨ストラップパネル部分478を有する。膝蓋骨ストラップパネル部分478は、一方の支持パネル端部480から他方の支持パネル端部480まで延びる。膝蓋骨ストラップパネル部分478は、例えば、縫合シーム470によって形成された膝蓋骨支持部材ポケット482を覆う。膝蓋骨支持部材484、例えば発泡材料又は弾性プラスチックのチューブ材が、膝蓋骨支持部材ポケット482内に配置される。
【0061】
膝下支持パネル476はまた、膝下ストラップパネル部分486を有する。膝下支持パネル476はまた、膝下ストラップパネル補強パッド488を有するのがよい。膝補強具410はまた、膝下後部ストラップクロージャ組立体489を有するのがよい。膝下後部ストラップクロージャ組立体489は、好ましくは、弾性部分490及び固定タブ492を有する外側弾性ストラップと、弾性部分494及び固定パッチ496を有する内側弾性ストラップとを有する。固定タブ492は、好ましくはフック形材料で形成され、固定パッチ496は、好ましくはループ形材料で形成され、それにより、固定タブ492及び固定パッチ496は、それらを互いに押付けたときにくっつけられる。
【0062】
図10a及び図10bはそれぞれ、本発明による膝補強具の変形例の実施形態で用いるための変形例のベース212の右側面図及び左側面図であり、ベース212は、機械ヒンジを有している。図10aは、ベース212の第1の、即ち、右の側面214を示しており、図10bは、ベース212の第2の、即ち、左の側面216を示している。変形例のベース212の構造は例示に過ぎず、本発明による膝補強具に他の構造を用いてもよい。
【0063】
ベース212は、前部パネル218を含み、例えば、ポリエステル、スパンデックス、ネオプレン、又は運動用補強具に用いるのに好適なその他の類似の材料などの弾性シート材料で作られるのが好ましい。ベース212の後部は、必須ではないが、後部上側パネル220、後部中央パネル222、及び後部下側パネル224の3つのパネルで形成されるのが好ましい。前部パネル218、後部上側パネル220、後部中央パネル222、及び後部下側パネル224は、必須ではないが、縫合シーム226を用いて互いに接合されるのが好ましい。ベース212は、ベース212のカフ等の任意の露出縁部を仕上げるための縁飾り238を有するのがよいが、これは必須ではない。
【0064】
ベース212は、好ましくは、ベース212の片側又は両側上に配置された1つ又は2つ以上の直立支持部材228を有する。各直立支持部材228は、例えば、機械ヒンジ230を直立支持ポケット232内に配置することによって形成され、直立支持ポケット232は、縫合部236を用いてベース212の側面に取付けられたサイドポケットカバーストリップ234を用いて形成される。
【0065】
ベース212はまた、ベース212の各上側部分に取付けられたメッシュ支持用上側吊り固定パッチ240を有する。メッシュ支持用上側吊り固定パッチ240は、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のループ形材料で作られる。
【0066】
図11は、本発明による膝補強具の変形例の実施形態で用いるための、例示的な機械ヒンジ230の正面図及び側面図である。図11に示す特定のヒンジは必須ではなく、例えば、Nelsonに付与された米国特許第4,726,362号、又はHoyに付与された米国特許第4,573,455号又は第4,844,057号に示された種類の変形例のヒンジを用いてもよい。
【0067】
図12a〜図12dはそれぞれ、本発明による機械ヒンジを備えた変形例の膝補強具に用いるための、全体的に符号242で示す例示的なメッシュ支持層の正面図、背面図、右側面図、及び左側面図である。メッシュ支持層242は、ポリエステル又はナイロン材料などの頑丈であるが多孔性且つ軽量の弾性シート材料で作られるのが好ましい。メッシュ支持層242は、例えば、縫合シーム270によって互いに接合された第1の、即ち、右のメッシュ支持パネル244及び第2の、即ち、左のメッシュ支持パネル246を用いて形成されるのが好ましい。
【0068】
メッシュ支持層242は、好ましくは、大腿部の後側に位置する膝上後部メッシュストラップ250を有する。膝上後部メッシュストラップ250は、例えば、第1のメッシュ支持パネル244及び第2のメッシュ支持パネル246の各々の上に膝上後部メッシュストラップ部分248を含めるようにして2つの膝上後部メッシュストラップ部分248を大腿部の後側で縫合シーム270を用いて接合することによって形成される。
【0069】
メッシュ支持パネル242はまた、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック形材料で形成されるのが好ましいメッシュ支持層用の吊り固定タブ252を有する。
【0070】
メッシュ支持層242はまた、好ましくは、大腿部の前部のところに膝上前部ストラップ253を有する。膝上前部ストラップ253は、例えば、第1のメッシュ支持パネル244の一部として形成された右前部ストラップ部分254と、第2のメッシュ支持パネル246の一部として形成された左前部ストラップ部分256とを用いて形成される。
【0071】
右前部ストラップ部分254は、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のループ形材料で形成された固定パッチ258を有する。左前部ストラップ部分256は、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック型材料で形成されるのが好ましい固定タブ260を有する。固定タブ260を固定パッチ258に押付けることによって、右前部ストラップ部分254を左前部ストラップ部分256に着脱可能に取付け、それにより、膝上前部ストラップ253を膝補強具の着用者の大腿部の周囲に固定する。
【0072】
メッシュ支持層242は、好ましくは、膝上前部ストラップ253と膝補強具の下側部分との間に膝上用の孔262を有する。
【0073】
メッシュ支持層242は、例えば図12aに示す膝蓋骨ストラップメッシュ部分264を有するのがよく、膝蓋骨ストラップメッシュ部分264は、例えば図13aに示す膝下支持パネル276の膝蓋骨ストラッブ部分278の下を延びる。メッシュ支持層242は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨を取巻く例えば図12aに示す膝蓋骨支持メッシュ部分265を有するのがよい。メッシュ支持層242は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨の領域の垂直方向下方に位置決めされた例えば図12aに示す膝下メッシュ部分266を有するのがよい。
【0074】
メッシュ支持層242は、好ましくは、縫合シーム270を用いてベース212の側面に取付けられる。
【0075】
ベース212は、好ましくは、ベースの上側カフ及び/又は下側カフのところにある1つ又は2つ以上のカフ補強体272を有する。また、使用中の脚の上におけるベースの移動を抑制するために、1つ又は2つ以上の滑り止めパッチ274が、ベースの上側カフ及び/又は下側カフの内側に設けられる。
【0076】
図13a〜図13dはそれぞれ、機械ヒンジ及びヒンジカバーを省略した、全体的に符号210で示す本発明による変形例の膝補強具の正面図、背面図、右側面図、及び左側面図であり、図9a〜図9dのメッシュ支持層242を有している。図13a〜図13dの完成した膝補強具では、図12a〜図12dのベース212及びメッシュ支持層242に、膝下支持パネル276及び膝下弾性ストラップ290が追加されている。
【0077】
膝下支持パネル276は、好ましくは、例えば、革、シートビニル、合成スエード、又はKEVLAR(登録商標)の名称で販売されている材料などの耐久性のある非弾性シート材料で形成される。膝下支持パネル276は、膝補強具が人の脚に着用されるときに膝蓋骨の垂直方向下方に配置される膝蓋腱の上に位置決めされたほぼ半円形状の膝蓋骨ストラップパネル部分278を有する。膝蓋骨ストラップパネル部分278は、一方の支持パネル端部280から他方の支持パネル端部280まで延びる。膝蓋骨ストラップパネル部分278は、例えば、縫合シーム270によって形成された膝蓋骨支持部材ポケット282を覆う。膝蓋骨支持部材284が、膝蓋骨支持部材ポケット282内に配置される。
【0078】
膝下支持パネル276はまた、膝下ストラップパネル部分286を有する。膝下支持パネル176は、その各側面に切欠き288を有するのがよく、例えば、膝を曲げたときに膝下支持パネル276が膝蓋骨ストラップパネル部分278よりも下に容易に撓むことができる。
【0079】
膝補強具210はまた、膝下弾性ストラップ290を有するのがよい。膝下弾性ストラップ290は、第1の端部291から第2の端部293まで延びる。第1の端部291は、例えば縫製によって、ベース212、膝下支持パネル276、及び/又はメッシュ支持層242の縁部に恒久的に固定されるのが好ましい。第2の端部293は、ベース212又は膝下支持パネル276に恒久的に固定されないのが好ましい。その代わりに、膝下弾性ストラップ290の第2の端部293は、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック形材料で形成された固定タブ294を含み、固定タブ294は、例えば縫合シーム236によって膝下支持パネル276に固着された膝下ストラップ固定パッチ292に解放可能に取付けられる。
【0080】
図14は、図13a〜図13dの膝補強具に用いるための例示的なヒンジカバー237の側面図である。図15は、図14の線15−15から見たヒンジカバー237の断面図である。ヒンジカバー237は、例えば、可撓性シート材料の円筒体を形成して互いに隣接する縁部を縫合シーム236で縫製することによって形成される。ヒンジカバー237は、緩衝のために、発泡パッド239の層をヒンジカバー237の外側の層の上に有することが好ましい。
【0081】
図16a〜図16dはそれぞれ、本発明による膝補強具の変形例の実施形態で用いるための、全体的に符号342で示す変形例の例示的なメッシュ支持層の正面図、背面図、右側面図、及び左側面図である。メッシュ支持層342は、ポリエステル又はナイロン材料などの頑丈であるが多孔性且つ軽量の弾性シート材料で作られるのが好ましい。メッシュ支持層342は、例えば、縫合シーム370によって互いに接合された第1の、即ち、右のメッシュ支持パネル344及び第2の、即ち、左のメッシュ支持パネル346を用いて形成されるのが好ましい。
【0082】
メッシュ支持層342は、好ましくは、大腿部の後側に位置する膝上後部メッシュストラップ350を有する。膝上後部メッシュストラップ350は、例えば、第1のメッシュ支持パネル344及び第2のメッシュ支持パネル346の各々の上に膝上後部メッシュストラップ部分348を含めるようにして2つの膝上後部メッシュストラップ部分348を大腿部の後側で縫合シーム370を用いて接合することによって形成される。
【0083】
メッシュ支持パネル342はまた、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック形材料で形成されるのが好ましいメッシュ支持層用の吊り固定タブ352を有する。
【0084】
メッシュ支持層342はまた、好ましくは、大腿部の前部のところに膝上前部ストラップ353を有する。膝上前部ストラップ353は、例えば、第1のメッシュ支持パネル344の一部として形成された右前部ストラップ部分354と、第2のメッシュ支持パネル346の一部として形成された左前部ストラップ部分356とを用いて形成される。
【0085】
右前部ストラップ部分354は、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のループ形材料で形成された固定パッチ358を有する。左前部ストラップ部分356は、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック型材料で形成されるのが好ましい固定タブ360を有する。固定タブ360を固定パッチ358に押付けることによって、右前部ストラップ部分354を左前部ストラップ部分356に着脱可能に取付け、それにより、膝上前部ストラップ353を膝補強具の着用者の大腿部の周囲に固定する。
【0086】
メッシュ支持層342は、好ましくは、膝上前部ストラップ353と膝補強具の下側部分との間に膝上用の孔362を有する。
【0087】
メッシュ支持層342は、例えば図16aに示す膝蓋骨ストラップメッシュ部分364を有するのがよく、膝蓋骨ストラップメッシュ部分364は、膝補強具を着用したときに膝蓋腱の領域の下を延びる。メッシュ支持層342は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨を取巻く例えば図16aに示す膝蓋骨支持メッシュ部分365を有するのがよい。メッシュ支持層342は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨の領域の垂直方向下方に位置決めされる例えば図16aに示す膝下メッシュ部分366を有するのがよい。
【0088】
メッシュ支持層342は、好ましくは、縫合シーム370を用いてベース312の側面に取付けられる。
【0089】
ベース312は、好ましくは、ベース312の上側カフ及び/又は下側カフのところにある1つ又は2つ以上のカフ補強体372を有する。また、使用中の脚の上におけるベース312の移動を抑制するために、1つ又は2つ以上の滑り止めパッチ374が、ベース312の上側カフ及び/又は下側カフの内側に設けられる。
【0090】
図17a〜図17bはそれぞれ、本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いるための、全体的に符号542で示す例示的なメッシュ支持層の外面(通常は露出面)543及び内面547の図である。図18a〜図18bはそれぞれ、図10a〜図10bのベース212上に位置決めされた図17a〜図17bのメッシュ支持層542の正面図及び背面図である。
【0091】
メッシュ支持層542は、例えば縫合シーム570によって互いに接合された第1の、即ち、右のメッシュ支持パネル544及び第2の、即ち、左のメッシュ支持パネル546を用いて形成されるのが好ましい。メッシュ支持層542は、好ましくは、大腿部の後側に位置する膝上後部メッシュストラップ550を有する。膝上後部メッシュストラップ550は、例えば、第1のメッシュ支持パネル544及び第2のメッシュ支持パネル546の各々の上に膝上後部メッシュストラップ部分548を含めるようにして2つの膝上後部メッシュストラップ部分548を大腿部の後側で縫合シーム570を用いて接合することによって形成される。
【0092】
メッシュ支持パネル542の内面547は、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック形材料で形成されるのが好ましいメッシュ支持層用の吊り固定タブ552を有するのがよい。吊り固定タブ552は、縫合551を用いてメッシュ支持パネル542に固定されるのがよいが、これは必須ではなく、他の固定具が用いられてもよい。
【0093】
メッシュ支持層542はまた、好ましくは、使用中に大腿部の前部に位置決めされる、全体的に符号553で示す膝上クロージャ組立体を有する。膝上クロージャ組立体553は、例えば、右メッシュ支持パネル544の一部として形成された右重ね耳部554と、第2のメッシュ支持パネル546の一部として形成された左重ね耳部556とを用いて形成される。
【0094】
右支持パネル544及び左支持パネル546の各々の外面543は、好ましくは、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のループ形材料で形成された耳中間固定パッチ558を有する。右重ね耳部554及び左重ね耳部556の各々の端部の外面543は、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のループ形材料で形成された耳端部固定パッチ559を有するのがよい。右重ね耳部554及び左重ね耳部556の各々の端部の内面543は、VELCRO(登録商標)の名称で販売されている種類のフック形材料で形成された耳端部固定タブ560を有するのがよい。
【0095】
ベース212を着用者の膝の上に位置決めした後、クロージャ組立体553を用いて、膝補強具を膝の上に固定する。最初、右メッシュ重ね耳部554を、所望の引張レベルまで大腿部の前部の周囲に巻付ける。次いで、吊り固定タブ552及び右重ね耳部554の耳端部固定タブ560を、それに対応するベース212の吊り固定パッチ240に押付け、右重ね耳部554をベース212に着脱可能に取付ける。次に、左メッシュ重ね耳部556を、右メッシュ重ね耳部554の上部で所望の引張レベルまで大腿部の前部の周囲に巻付ける。次いで、吊り固定タブ552及び左重ね耳部556の耳端部固定タブ560をそれぞれ、右耳554上の耳端部固定パッチ559及び耳中間固定パッチ558に押付け、左耳556を右耳554及びベース212に着脱可能に取付ける。
【0096】
有利には、クロージャ組立体553の構造は、右重ね耳部554及び左重ね耳部556に対して対称である。その結果、膝補強具を固定するための方法の前述した説明では、右重ね耳部を最初に取付けるように仮定したけれども、右重ね耳部又は左重ね耳部のいずれを最初に取付けてもよい。どちらの耳部を最初に取付けても、メッシュ支持層542の前面メッシュ切欠き568は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨を取巻く膝蓋骨用の孔563を形成する。
【0097】
メッシュ支持層542は、例えば図18aに示す膝蓋骨ストラップメッシュ部分564を有するのがよく、膝蓋骨ストラップメッシュ部分564は、例えば図19aに示す膝下支持パネル576の膝蓋骨ストラッブ部分578の下を延びる。メッシュ支持層542は、膝補強具を着用したときに膝蓋骨の領域の垂直方向下方に延びる例えば図18aに示すメッシュアンカー部分566を有するのがよい。メッシュ支持層542は、膝蓋骨を取巻く例えば図18aに示すクロージャ組立体553を形成する重ね耳部554、556を有するのがよい。メッシュ支持層542は、メッシュのいずれの側を最初に巻付けてもよい対称構造を備えたクロージャ組立体を有するのがよい。
【0098】
ベース212は、好ましくは、ベース212の上側カフ及び/又は下側カフのところにある1つ又は2つ以上のカフ補強体572を有する。また、使用中の脚の上におけるベース212の移動を抑制するために、1つ又は2つ以上の滑り止めパッチ574が、ベース212の上側カフ及び/又は下側カフの内側に設けられる。
【0099】
図19a〜図19dはそれぞれ、メッシュ支持層542及びベース212を有する、全体的に符号510で示す本発明による変形例の膝補強具の正面図、背面図、右側面図、及び左側面図である。完成した膝補強具510では、ベース212及びメッシュ支持層542に、膝下支持パネル576及び膝下後部ストラップクロージャ組立体489が追加されている。
【0100】
膝下支持パネル576は、好ましくは、例えば、革、シートビニル、合成スエード、又はKEVLAR(登録商標)の名称で販売されている材料などの耐久性のある非弾性シート材料で形成される。膝下支持パネル576は、膝補強具が人の脚に着用されるときに膝蓋骨の垂直方向下方に配置される膝蓋腱の上に位置決めされたほぼ半円形状の膝蓋骨ストラップパネル部分578を有する。膝蓋骨ストラップパネル部分578は、一方の支持パネル端部580から他方の支持パネル端部580まで延びる。膝蓋骨ストラップパネル部分578は、例えば、縫合シーム570によって形成された膝蓋骨支持部材ポケット582を覆う。例えば発泡材料又は弾性プラスチックのチューブ材の膝蓋骨支持部材584が、膝蓋骨支持部材ポケット582内に配置される。
【0101】
膝下支持パネル576はまた、膝下ストラップパネル部分586を有する。膝下支持パネル576はまた、膝下ストラップパネル補強パッド588を有するのがよい。
【0102】
膝補強具510はまた、膝下後部ストラップクロージャ組立体589を有するのがよい。膝下後部ストラップクロージャ組立体589は、好ましくは、弾性部分590及び固定タブ592を有する外側弾性ストラップと、弾性部分594及び固定パッチ596を有する内側弾性ストラップとを有する。固定タブ592は、好ましくはフック形材料で形成され、固定パッチ596は、好ましくはループ形材料で形成され、それにより、固定タブ592及び固定パッチ596は、これらを互いに押付けたときにくっつけられる。
【0103】
本発明による膝補強具を有する変形例の実施形態及び方法に関して種々の可能性が存在する。
【0104】
本明細書に開示された本発明による好ましい実施形態は、管状スリーブとして形成されたベースを有するが、ベースはまた、開いたり閉じたりできるスリーブとして形成してもよい。
【0105】
ベースは、膝補強具を着用したときに着用者の膝蓋骨(膝頭)が膝蓋骨開口部から延びるように、膝蓋骨の大きさにほぼ一致する膝蓋骨開口部を有するのがよいが、これは必須ではない。直接的な膝蓋骨安定性を提供することに加えて、膝蓋骨開口部は、膝補強具を取付けている間に膝補強具を膝蓋骨に対して配置するのに役立つことができる。膝蓋骨開口部が存在する場合、膝蓋骨開口部は、例えば、円形、正方形、矩形、楕円形、ダイアモンド形、台形、又は任意の実質的な均等物等の様々な形状を有することができる。
【0106】
ベースは、例えば、膝窩領域(膝の後部にある領域)の上の円形孔等の開口部を有するのがよいが、これは必須ではない。かかる膝窩開口部は、その領域の皮膚炎の可能性を低減させることができる。膝窩開口部が存在する場合、膝窩開口部は、例えば、円形、正方形、矩形、楕円形、ダイアモンド形、台形、又は任意の実質的な均等物等の様々な形状を有することができる。
【0107】
フック及びループ形固定材料を用いて、メッシュ支持層をベースに固定し、上側ストラップ及び下側ストラップを固定するのが好ましいが、フック及びループ形固定材料を、ジッパー、クラスプ、バックル、ピン、レース、又はボタンなどの同等の固定具で置き換えてもよい。
【0108】
本明細書に記載された例示的な実施形態における種々の構成部品は、縫合を用いて互いに固定するのが好ましいが、これは必須ではない。例えば、接着剤、熱結合、又は他の均等物等のその他の手段を用いてもよい。
【0109】
本発明による膝補強具の片側のみに単一の直立支持組立体が存在してもよく、本発明による膝補強具の片側又は両側に複数の直立支持組立体が存在してもよい。細長いサイドポケットは、直立支持部材(弾性ステー又はヒンジ)の取外しを可能にするために、一方の端部で開放可能であるのがよく、その結果、膝補強具を洗浄し、又は様々な直立支持部材を挿入して、提供された支持体の量及び種類を調整することができるようにしてもよい。
【0110】
本発明によるメッシュ支持層の種々の実施形態は、別個の中央固定パッチ及び端部固定パッチを支持する外面を備えた耳部を有するが、その代わりに、固定パッチの代わりに用いるループ材料の連続ストリップを用いることもできる。本発明によるベースの種々の実施形態は、別個のメッシュ支持用固定パッチを各側面に有するが、固定パッチの代わりに用いるループ材料の連続ストリップが、別個のパッチの代わりにベースの前部全体にわたって用いられてもよい。本発明によるメッシュ支持層の種々の実施形態は、別個の吊り及び端部固定タブを支持する内面を備えた耳部を有するが、その代わりに、固定タブに用いるフック材料の連続ストリップを用いてもよい。
【0111】
本発明は、例示として本明細書に記載された実施形態に限定さるものではなく、添付の特許請求の範囲内にある本発明の全てのこのような形態を包含することを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1a】本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いるための弾性ステー部材を有する例示的なベースの右側面図である。
【図1b】本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いるための弾性ステー部材を有する例示的なベースの左側面図である。
【図2】図1a〜図1bのベースで用いるための例示的な弾性ステー部材の正面図及び側面図である。
【図3a】本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いるための例示的なメッシュ支持層の正面図である。
【図3b】本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いるための例示的なメッシュ支持層の背面図である。
【図3c】本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いるための例示的なメッシュ支持層の右側面図である。
【図3d】本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いるための例示的なメッシュ支持層の左側面図である。
【図4a】図3a〜図3dのメッシュ支持層を有する本発明による膝補強具の好ましい実施形態の正面図である。
【図4b】図3a〜図3dのメッシュ支持層を有する本発明による膝補強具の好ましい実施形態の背面図である。
【図4c】図3a〜図3dのメッシュ支持層を有する本発明による膝補強具の好ましい実施形態の右側面図である。
【図4d】図3a〜図3dのメッシュ支持層を有する本発明による膝補強具の好ましい実施形態の左側面図である。
【図5a】本発明による変形例の膝補強具に用いるための変形例のメッシュ支持層の正面図である。
【図5b】本発明による変形例の膝補強具に用いるための変形例のメッシュ支持層の背面図である。
【図5c】本発明による変形例の膝補強具に用いるための変形例のメッシュ支持層の右側面図である。
【図5d】本発明による変形例の膝補強具に用いるための変形例のメッシュ支持層の左側面図である。
【図6a】図5a〜図5dのメッシュ支持層を有する本発明による変形例の膝補強具の正面図である。
【図6b】図5a〜図5dのメッシュ支持層を有する本発明による変形例の膝補強具の背面図である。
【図6c】図5a〜図5dのメッシュ支持層を有する本発明による変形例の膝補強具の右側面図である。
【図6d】図5a〜図5dのメッシュ支持層を有する本発明による変形例の膝補強具の左側面図である。
【図7a】本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いるための例示的なメッシュ支持層の正面図である。
【図7b】本発明による膝補強具の好ましい実施形態で用いるための例示的なメッシュ支持層の背面図である。
【図8a】図1a〜図1bのベース上に位置決めされた図7a〜図7bのメッシュ支持層の正面図である。
【図8b】図1a〜図1bのベース上に位置決めされた図7a〜図7bのメッシュ支持層の背面図である。
【図9a】図3a〜図3bのメッシュ支持層及び図1a〜図1bのベースを有する、本発明による膝補強具の好ましい実施形態の正面図である。
【図9b】図3a〜図3bのメッシュ支持層及び図1a〜図1bのベースを有する、本発明による膝補強具の好ましい実施形態の背面図である。
【図9c】図3a〜図3bのメッシュ支持層及び図1a〜図1bのベースを有する、本発明による膝補強具の好ましい実施形態の右側面図である。
【図9d】図3a〜図3bのメッシュ支持層及び図1a〜図1bのベースを有する、本発明による膝補強具の好ましい実施形態の左側面図である。
【図10a】本発明による膝補強具の変形例の実施形態で用いるための機械ヒンジを有する変形例のベースを示す右側面図である。
【図10b】本発明による膝補強具の変形例の実施形態で用いるための機械ヒンジを有する変形例のベースを示す左側面図である。
【図11】本発明による膝補強具に用いるための例示的な機械ヒンジの正面図及び側面図である。
【図12a】本発明による機械ヒンジを有する変形例の膝補強具に用いるための例示的なメッシュ支持層の正面図である。
【図12b】本発明による機械ヒンジを有する変形例の膝補強具に用いるための例示的なメッシュ支持層の背面図である。
【図12c】本発明による機械ヒンジを有する変形例の膝補強具に用いるための例示的なメッシュ支持層の右側面図である。
【図12d】本発明による機械ヒンジを有する変形例の膝補強具に用いるための例示的なメッシュ支持層の左側面図である。
【図13a】機械ヒンジ及びヒンジカバーが除去された、図12a〜図12dのメッシュ支持層及び図10a〜図10bのベースを有する、本発明による変形例の膝補強具の正面図である。
【図13b】機械ヒンジ及びヒンジカバーが除去された、図12a〜図12dのメッシュ支持層及び図10a〜図10bのベースを有する、本発明による変形例の膝補強具の背面図である。
【図13c】機械ヒンジ及びヒンジカバーが除去された、図12a〜図12dのメッシュ支持層及び図10a〜図10bのベースを有する、本発明による変形例の膝補強具の右側面図である。
【図13d】機械ヒンジ及びヒンジカバーが除去された、図12a〜図12dのメッシュ支持層及び図10a〜図10bのベースを有する、本発明による変形例の膝補強具の左側面図である。
【図14】図13a〜図13dの膝補強具に用いるための例示的なヒンジカバーの側面図である。
【図15】図14の線15〜図15に沿ったヒンジカバーの断面図である。
【図16a】本発明による膝補強具に用いるための変形例のメッシュ支持層の正面図である。
【図16b】本発明による膝補強具に用いるための変形例のメッシュ支持層の背面図である。
【図16c】本発明による膝補強具に用いるための変形例のメッシュ支持層の右側面図である。
【図16d】本発明による膝補強具に用いるための変形例のメッシュ支持層の左側面図である。
【図17a】本発明による変形例の膝補強具に用いるための例示的なメッシュ支持層の正面図である。
【図17b】本発明による変形例の膝補強具に用いるための例示的なメッシュ支持層の背面図である。
【図18a】図7のベース上に位置決めされた図8a〜図8bのメッシュ支持層の正面図である。
【図18b】図7のベース上に位置決めされた図8a〜図8bのメッシュ支持層の背面図である。
【図19a】図17a〜図17bのメッシュ支持層及び図10a〜図10bのベースを有する、本発明による変形例の膝補強具の正面図である。
【図19b】図17a〜図17bのメッシュ支持層及び図10a〜図10bのベースを有する、本発明による変形例の膝補強具の背面図である。
【図19c】図17a〜図17bのメッシュ支持層及び図10a〜図10bのベースを有する、本発明による変形例の膝補強具の右側面図である。
【図19d】図17a〜図17bのメッシュ支持層及び図10a〜図10bのベースを有する、本発明による変形例の膝補強具の左側面図である。
【図1(a)】
【図1(b)】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
膝補強具であって、
弾性シート材料で作られたベースを有し、前記ベースは、人の膝と上側脚部及び下側脚部の前記ベースに隣接した部分とをぴったりと覆うように着用可能であり、膝補強具を着用したとき、前部、側部、膝上の上側部分、及び膝下の下側部分を有し、
更に、弾性メッシュシート材料で作られたメッシュ支持層を有し、前記メッシュ支持層は、前記ベースの上側部分の少なくとも一部を覆う上側部分と、前記ベースの下側部分に固定された下側部分とを有し、膝補強具を着用したとき、膝の下に延び、
更に、非弾性シート材料で作られた膝下支持パネルを有し、前記膝下支持パネルは、前記ベースの下側部分に固定され、膝補強具を着用したとき、膝の下に延び且つ前記ベースの下側部分の少なくとも一部を覆う、膝補強具。
【請求項2】
更に、前記ベースの側部に配置された1つ又は2つ以上の直立支持部材を有する、請求項1に記載の膝補強具。
【請求項3】
少なくとも1つの前記直立支持部材は、少なくとも1つの細長いポケットと、細長いポケット内に配置された少なくとも1つの弾性ステーと、を有する請求項2に記載の膝補強具。
【請求項4】
少なくとも1つの前記直立支持部材は、上側直立支持ポケットと、下側直立支持ポケットと、機械ヒンジと、を有し、前記機械ヒンジは、前記上側直立支持ポケットに嵌合する第1の端部と、前記下側直立支持ポケットに嵌合する第2の端部と、を有する、請求項2に記載の膝補強具。
【請求項5】
前記メッシュ支持層の下側部分の少なくとも半分は、前記膝下支持パネルと前記ベースとの間に位置決めされる、請求項1に記載の膝補強具。
【請求項6】
前記メッシュ支持層の上側部分は、膝上後部ストラップ及び膝上前部ストラップを有する、請求項1に記載の膝補強具。
【請求項7】
前記膝上前部ストラップは、固定タブを有する第1のストラップ部分と、固定パッチを有する第2のストラップ部分と、を有し、前記第1のストラップ部分の固定タブを前記第2のストラップ部分の固定パッチに解放可能に固定させることにより、前記膝上前部ストラップを着用者の上側脚部の周りで引き締める、請求項6に記載の膝補強具。
【請求項8】
前記メッシュ支持層の上側部分は、少なくとも1つの吊りタブを有し、前記ベースは、少なくとも1つの吊りパッチを有し、前記メッシュ支持層の上側部分の吊りタブを前記ベースの吊りパッチに解放可能に固定させることにより、前記メッシュ支持層の上側部分を前記ベースの上に位置決めする、請求項1に記載の膝補強具。
【請求項9】
更に、膝下ストラップを有し、前記膝下ストラップは、前記ベースの一部に固定された第1の端部と、固定タブを有する第2の端部と、を有し、
更に、前記ベースの下側部分、前記メッシュ支持層の下側部分、及び前記膝下支持パネルのうちの1つに固定された膝下ストラップ固定パッチを有し、前記膝下ストラップの第2の端部の固定タブを前記膝下ストラップ固定パッチに解放可能に固定させることにより、前記膝下ストラップを着用者の下側脚部の周りで引き締める、請求項1に記載の膝補強具。
【請求項10】
前記メッシュ支持層は、クロージャ組立体を有し、前記クロージャ組立体は、少なくとも2つの箇所を互いに固定するように構成された右耳部及び左耳部を有する、請求項1に記載の膝補強具。
【請求項11】
前記メッシュ支持層の上側部分は、膝上後部ストラップと、膝上前部クロージャ組立体と、を有し、前記膝上前部クロージャ組立体は、重ね耳部を有する、請求項1に記載の膝補強具。
【請求項12】
前記メッシュ支持層の上側部分は、膝上後部ストラップと、膝上前部クロージャ組立体と、を有し、前記膝上前部クロージャ組立体は、2つの耳部を有し且つ対称構造をなす、請求項1に記載の膝補強具。
【請求項13】
更に、膝下後部ストラップクロージャ組立体を有する、請求項1に記載の膝補強具。
【請求項14】
前記メッシュ支持層は、右耳部及び左耳部を有するクロージャ組立体を有し、前記各耳部は、吊り固定タブを支持する中央部及び端部固定タブを支持する端部を備えた内面と、中央固定パッチを支持する中央部及び端部固定パッチを支持する端部を備えた外面とを有する、請求項1に記載の膝補強具。
【請求項15】
膝補強具であって、
弾性シート材料で作られたベースを有し、前記ベースは、人の膝蓋腱と上側脚部及び下部の一部分とをぴったりと覆うように着用可能であり、膝補強具を着用したとき、前部、側部、後部、膝上の上側部分、及び膝下の下側部分を有し、
更に、弾性メッシュシート材料で作られたメッシュ支持層を有し、前記メッシュ支持層は、前記ベースの上側部分の少なくとも一部を覆う上側部分と、前記ベースの下側部分に固定された下側部分とを有し、この下側部分は、膝補強具を着用したときに少なくとも膝蓋腱の上に延びる膝蓋骨ストラッブ部分を有し、
更に、非弾性シート材料で作られた膝下支持パネルを有し、前記膝下支持パネルは、前記ベースの下側部分に固定され、膝補強具を着用したとき、膝の下に延び、前記ベースの下側部分の少なくとも一部を覆う、膝補強具。
【請求項16】
更に、前記ベースの側部に配置された1つ又は2つ以上の直立支持部材を有する、請求項15に記載の膝補強具。
【請求項17】
前記メッシュ支持層の下側部分の膝蓋骨ストラッブ部分は、前記膝下支持パネルと前記ベースとの間に位置決めされる、請求項15に記載の膝補強具。
【請求項18】
前記メッシュ支持層の上側部分は、膝上後部ストラップ及び膝上前部ストラップを有し、前記膝上前部ストラップは、固定タブを有する第1のストラップ部分と、固定パッチを有する第2のストラップ部分と、を有し、前記第1のストラップ部分の固定タブを前記第2のストラップ部分の固定パッチに解放可能に固定させることにより、前記膝上前部ストラップを着用者の上側脚部の周りで引き締める、請求項15に記載の膝補強具。
【請求項19】
前記メッシュ支持層の上側部分は、少なくとも1つの吊りタブを有し、前記ベースは、少なくとも1つの吊りパッチを有し、前記メッシュ支持層の上側部分の吊りタブを前記ベースの吊りパッチに解放可能に固定させることにより、前記メッシュ支持層の上側部分を前記ベースの上に位置決めする、請求項15に記載の膝補強具。
【請求項20】
更に、膝下ストラップを有し、前記膝下ストラップは、前記ベースの一部に固定された第1の端部と、固定タブを有する第2の端部と、を有し、
更に、前記ベースの下側部分、前記メッシュ支持層の下側部分、及び前記膝下支持パネルのうちの1つに固定された膝下ストラップ固定パッチを有し、前記膝下ストラップの第2の端部の固定タブを前記膝下ストラップ固定パッチに解放可能に固定させることにより、前記膝下ストラップを着用者の下側脚部の周りで引き締める、請求項15に記載の膝補強具。
【請求項21】
前記メッシュ支持層は、クロージャ組立体を有し、前記クロージャ組立体は、少なくとも2つの箇所を互いに固定するように構成された右耳部及び左耳部を有する、請求項15に記載の膝補強具。
【請求項22】
前記メッシュ支持層の上側部分は、膝上後部ストラップと、膝上前部クロージャ組立体と、を有し、前記膝上前部クロージャ組立体は、重ね耳部を有する、請求項15に記載の膝補強具。
【請求項23】
前記メッシュ支持層の上側部分は、膝上後部ストラップと、膝上前部クロージャ組立体と、を有し、前記膝上前部クロージャ組立体は、2つの耳部を有し、対称構造をなす、請求項15に記載の膝補強具。
【請求項24】
更に、膝下後部ストラップクロージャ組立体を有する、請求項15に記載の膝補強具。
【請求項25】
前記メッシュ支持層は、右耳部及び左耳部を有するクロージャ組立体を有し、前記各耳部は、吊り固定タブを支持する中央部及び端部固定タブを支持する端部を備えた内面と、中央固定パッチを支持する中央部及び端部固定パッチを支持する端部を備えた外面とを有する請求項15に記載の膝補強具。
【請求項26】
前記メッシュ支持層の上側部分は、少なくとも1つの吊りタブを有し、前記ベースは、少なくとも1つの吊りパッチを有し、前記メッシュ支持層の上側部分の吊りタブを前記ベースの吊りパッチに解放可能に固定させることにより、前記メッシュ支持層の上側部分を前記ベースの上に位置決めする、請求項15に記載の膝補強具。
【請求項27】
膝補強具であって、
弾性シート材料で作られたベースを有し、前記ベースは、人の膝蓋骨、上側脚部及び下部を囲む領域をぴったりと覆うように着用可能であり、膝補強具を着用したとき、前部、側部、後部、膝上の上側部分、及び膝下の下側部分を有し、
更に、弾性メッシュシート材料で作られたメッシュ支持層を有し、前記メッシュ支持層は、前記ベースの上側部分の少なくとも一部を覆う上側部分と、前記ベースの下側部分に固定された下側部分と、膝蓋骨を囲む領域を覆う膝蓋骨支持部分と、を有し、膝補強具を着用したとき、前記膝蓋骨支持部分は、膝蓋骨を取巻き、
更に、非弾性シート材料で作られた膝下支持パネルを有し、前記膝下支持パネルは、前記ベースの下側部分に固定され、膝補強具を着用したとき、膝の下に延び、前記ベースの下側部分の少なくとも一部を覆う、膝補強具。
【請求項28】
更に、前記ベースの側部に配置された1つ又は2つ以上の直立支持部材を有する、請求項27に記載の膝補強具。
【請求項29】
前記メッシュ支持層の膝蓋骨支持部分は、前記膝下支持パネルと前記ベースとの間に位置決めされる、請求項27に記載の膝補強具。
【請求項30】
前記メッシュ支持層の上側部分は、少なくとも1つの吊りタブを有し、前記ベースは、少なくとも1つの吊りパッチを有し、前記メッシュ支持層の上側部分の吊りタブを前記ベースの吊りパッチに解放可能に固定させることにより、前記メッシュ支持層の上側部分を前記ベースの上に位置決めする、請求項27に記載の膝補強具。
【請求項31】
更に、膝下ストラップを有し、前記膝下ストラップは、前記ベースの一部に固定された第1の端部と、固定タブを有する第2の端部と、を有し、
更に、前記ベースの下側部分、前記メッシュ支持層の下側部分、及び前記膝下支持パネルのうちの1つに固定された膝下ストラップ固定パッチを有し、前記膝下ストラップの第2の端部の固定タブを前記膝下ストラップ固定パッチに解放可能に固定させることにより、前記膝下ストラップを着用者の下側脚部の周りで引き締める、請求項27に記載の膝補強具。
【請求項1】
膝補強具であって、
弾性シート材料で作られたベースを有し、前記ベースは、人の膝と上側脚部及び下側脚部の前記ベースに隣接した部分とをぴったりと覆うように着用可能であり、膝補強具を着用したとき、前部、側部、膝上の上側部分、及び膝下の下側部分を有し、
更に、弾性メッシュシート材料で作られたメッシュ支持層を有し、前記メッシュ支持層は、前記ベースの上側部分の少なくとも一部を覆う上側部分と、前記ベースの下側部分に固定された下側部分とを有し、膝補強具を着用したとき、膝の下に延び、
更に、非弾性シート材料で作られた膝下支持パネルを有し、前記膝下支持パネルは、前記ベースの下側部分に固定され、膝補強具を着用したとき、膝の下に延び且つ前記ベースの下側部分の少なくとも一部を覆う、膝補強具。
【請求項2】
更に、前記ベースの側部に配置された1つ又は2つ以上の直立支持部材を有する、請求項1に記載の膝補強具。
【請求項3】
少なくとも1つの前記直立支持部材は、少なくとも1つの細長いポケットと、細長いポケット内に配置された少なくとも1つの弾性ステーと、を有する請求項2に記載の膝補強具。
【請求項4】
少なくとも1つの前記直立支持部材は、上側直立支持ポケットと、下側直立支持ポケットと、機械ヒンジと、を有し、前記機械ヒンジは、前記上側直立支持ポケットに嵌合する第1の端部と、前記下側直立支持ポケットに嵌合する第2の端部と、を有する、請求項2に記載の膝補強具。
【請求項5】
前記メッシュ支持層の下側部分の少なくとも半分は、前記膝下支持パネルと前記ベースとの間に位置決めされる、請求項1に記載の膝補強具。
【請求項6】
前記メッシュ支持層の上側部分は、膝上後部ストラップ及び膝上前部ストラップを有する、請求項1に記載の膝補強具。
【請求項7】
前記膝上前部ストラップは、固定タブを有する第1のストラップ部分と、固定パッチを有する第2のストラップ部分と、を有し、前記第1のストラップ部分の固定タブを前記第2のストラップ部分の固定パッチに解放可能に固定させることにより、前記膝上前部ストラップを着用者の上側脚部の周りで引き締める、請求項6に記載の膝補強具。
【請求項8】
前記メッシュ支持層の上側部分は、少なくとも1つの吊りタブを有し、前記ベースは、少なくとも1つの吊りパッチを有し、前記メッシュ支持層の上側部分の吊りタブを前記ベースの吊りパッチに解放可能に固定させることにより、前記メッシュ支持層の上側部分を前記ベースの上に位置決めする、請求項1に記載の膝補強具。
【請求項9】
更に、膝下ストラップを有し、前記膝下ストラップは、前記ベースの一部に固定された第1の端部と、固定タブを有する第2の端部と、を有し、
更に、前記ベースの下側部分、前記メッシュ支持層の下側部分、及び前記膝下支持パネルのうちの1つに固定された膝下ストラップ固定パッチを有し、前記膝下ストラップの第2の端部の固定タブを前記膝下ストラップ固定パッチに解放可能に固定させることにより、前記膝下ストラップを着用者の下側脚部の周りで引き締める、請求項1に記載の膝補強具。
【請求項10】
前記メッシュ支持層は、クロージャ組立体を有し、前記クロージャ組立体は、少なくとも2つの箇所を互いに固定するように構成された右耳部及び左耳部を有する、請求項1に記載の膝補強具。
【請求項11】
前記メッシュ支持層の上側部分は、膝上後部ストラップと、膝上前部クロージャ組立体と、を有し、前記膝上前部クロージャ組立体は、重ね耳部を有する、請求項1に記載の膝補強具。
【請求項12】
前記メッシュ支持層の上側部分は、膝上後部ストラップと、膝上前部クロージャ組立体と、を有し、前記膝上前部クロージャ組立体は、2つの耳部を有し且つ対称構造をなす、請求項1に記載の膝補強具。
【請求項13】
更に、膝下後部ストラップクロージャ組立体を有する、請求項1に記載の膝補強具。
【請求項14】
前記メッシュ支持層は、右耳部及び左耳部を有するクロージャ組立体を有し、前記各耳部は、吊り固定タブを支持する中央部及び端部固定タブを支持する端部を備えた内面と、中央固定パッチを支持する中央部及び端部固定パッチを支持する端部を備えた外面とを有する、請求項1に記載の膝補強具。
【請求項15】
膝補強具であって、
弾性シート材料で作られたベースを有し、前記ベースは、人の膝蓋腱と上側脚部及び下部の一部分とをぴったりと覆うように着用可能であり、膝補強具を着用したとき、前部、側部、後部、膝上の上側部分、及び膝下の下側部分を有し、
更に、弾性メッシュシート材料で作られたメッシュ支持層を有し、前記メッシュ支持層は、前記ベースの上側部分の少なくとも一部を覆う上側部分と、前記ベースの下側部分に固定された下側部分とを有し、この下側部分は、膝補強具を着用したときに少なくとも膝蓋腱の上に延びる膝蓋骨ストラッブ部分を有し、
更に、非弾性シート材料で作られた膝下支持パネルを有し、前記膝下支持パネルは、前記ベースの下側部分に固定され、膝補強具を着用したとき、膝の下に延び、前記ベースの下側部分の少なくとも一部を覆う、膝補強具。
【請求項16】
更に、前記ベースの側部に配置された1つ又は2つ以上の直立支持部材を有する、請求項15に記載の膝補強具。
【請求項17】
前記メッシュ支持層の下側部分の膝蓋骨ストラッブ部分は、前記膝下支持パネルと前記ベースとの間に位置決めされる、請求項15に記載の膝補強具。
【請求項18】
前記メッシュ支持層の上側部分は、膝上後部ストラップ及び膝上前部ストラップを有し、前記膝上前部ストラップは、固定タブを有する第1のストラップ部分と、固定パッチを有する第2のストラップ部分と、を有し、前記第1のストラップ部分の固定タブを前記第2のストラップ部分の固定パッチに解放可能に固定させることにより、前記膝上前部ストラップを着用者の上側脚部の周りで引き締める、請求項15に記載の膝補強具。
【請求項19】
前記メッシュ支持層の上側部分は、少なくとも1つの吊りタブを有し、前記ベースは、少なくとも1つの吊りパッチを有し、前記メッシュ支持層の上側部分の吊りタブを前記ベースの吊りパッチに解放可能に固定させることにより、前記メッシュ支持層の上側部分を前記ベースの上に位置決めする、請求項15に記載の膝補強具。
【請求項20】
更に、膝下ストラップを有し、前記膝下ストラップは、前記ベースの一部に固定された第1の端部と、固定タブを有する第2の端部と、を有し、
更に、前記ベースの下側部分、前記メッシュ支持層の下側部分、及び前記膝下支持パネルのうちの1つに固定された膝下ストラップ固定パッチを有し、前記膝下ストラップの第2の端部の固定タブを前記膝下ストラップ固定パッチに解放可能に固定させることにより、前記膝下ストラップを着用者の下側脚部の周りで引き締める、請求項15に記載の膝補強具。
【請求項21】
前記メッシュ支持層は、クロージャ組立体を有し、前記クロージャ組立体は、少なくとも2つの箇所を互いに固定するように構成された右耳部及び左耳部を有する、請求項15に記載の膝補強具。
【請求項22】
前記メッシュ支持層の上側部分は、膝上後部ストラップと、膝上前部クロージャ組立体と、を有し、前記膝上前部クロージャ組立体は、重ね耳部を有する、請求項15に記載の膝補強具。
【請求項23】
前記メッシュ支持層の上側部分は、膝上後部ストラップと、膝上前部クロージャ組立体と、を有し、前記膝上前部クロージャ組立体は、2つの耳部を有し、対称構造をなす、請求項15に記載の膝補強具。
【請求項24】
更に、膝下後部ストラップクロージャ組立体を有する、請求項15に記載の膝補強具。
【請求項25】
前記メッシュ支持層は、右耳部及び左耳部を有するクロージャ組立体を有し、前記各耳部は、吊り固定タブを支持する中央部及び端部固定タブを支持する端部を備えた内面と、中央固定パッチを支持する中央部及び端部固定パッチを支持する端部を備えた外面とを有する請求項15に記載の膝補強具。
【請求項26】
前記メッシュ支持層の上側部分は、少なくとも1つの吊りタブを有し、前記ベースは、少なくとも1つの吊りパッチを有し、前記メッシュ支持層の上側部分の吊りタブを前記ベースの吊りパッチに解放可能に固定させることにより、前記メッシュ支持層の上側部分を前記ベースの上に位置決めする、請求項15に記載の膝補強具。
【請求項27】
膝補強具であって、
弾性シート材料で作られたベースを有し、前記ベースは、人の膝蓋骨、上側脚部及び下部を囲む領域をぴったりと覆うように着用可能であり、膝補強具を着用したとき、前部、側部、後部、膝上の上側部分、及び膝下の下側部分を有し、
更に、弾性メッシュシート材料で作られたメッシュ支持層を有し、前記メッシュ支持層は、前記ベースの上側部分の少なくとも一部を覆う上側部分と、前記ベースの下側部分に固定された下側部分と、膝蓋骨を囲む領域を覆う膝蓋骨支持部分と、を有し、膝補強具を着用したとき、前記膝蓋骨支持部分は、膝蓋骨を取巻き、
更に、非弾性シート材料で作られた膝下支持パネルを有し、前記膝下支持パネルは、前記ベースの下側部分に固定され、膝補強具を着用したとき、膝の下に延び、前記ベースの下側部分の少なくとも一部を覆う、膝補強具。
【請求項28】
更に、前記ベースの側部に配置された1つ又は2つ以上の直立支持部材を有する、請求項27に記載の膝補強具。
【請求項29】
前記メッシュ支持層の膝蓋骨支持部分は、前記膝下支持パネルと前記ベースとの間に位置決めされる、請求項27に記載の膝補強具。
【請求項30】
前記メッシュ支持層の上側部分は、少なくとも1つの吊りタブを有し、前記ベースは、少なくとも1つの吊りパッチを有し、前記メッシュ支持層の上側部分の吊りタブを前記ベースの吊りパッチに解放可能に固定させることにより、前記メッシュ支持層の上側部分を前記ベースの上に位置決めする、請求項27に記載の膝補強具。
【請求項31】
更に、膝下ストラップを有し、前記膝下ストラップは、前記ベースの一部に固定された第1の端部と、固定タブを有する第2の端部と、を有し、
更に、前記ベースの下側部分、前記メッシュ支持層の下側部分、及び前記膝下支持パネルのうちの1つに固定された膝下ストラップ固定パッチを有し、前記膝下ストラップの第2の端部の固定タブを前記膝下ストラップ固定パッチに解放可能に固定させることにより、前記膝下ストラップを着用者の下側脚部の周りで引き締める、請求項27に記載の膝補強具。
【図2】
【図3(a)】
【図3(b)】
【図3(c)】
【図3(d)】
【図4(a)】
【図4(b)】
【図4(c)】
【図4(d)】
【図5(a)】
【図5(b)】
【図5(c)】
【図5(d)】
【図6(a)】
【図6(b)】
【図6(c)】
【図6(d)】
【図7(a)】
【図7(b)】
【図8(a)】
【図8(b)】
【図9(a)】
【図9(b)】
【図9(c)】
【図9(d)】
【図10(a)】
【図10(b)】
【図11】
【図12(a)】
【図12(b)】
【図12(c)】
【図12(d)】
【図13(a)】
【図13(b)】
【図13(c)】
【図13(d)】
【図14】
【図15】
【図16(a)】
【図16(b)】
【図16(c)】
【図16(d)】
【図17(a)】
【図17(b)】
【図18(a)】
【図18(b)】
【図19(a)】
【図19(b)】
【図19(c)】
【図19(d)】
【図3(a)】
【図3(b)】
【図3(c)】
【図3(d)】
【図4(a)】
【図4(b)】
【図4(c)】
【図4(d)】
【図5(a)】
【図5(b)】
【図5(c)】
【図5(d)】
【図6(a)】
【図6(b)】
【図6(c)】
【図6(d)】
【図7(a)】
【図7(b)】
【図8(a)】
【図8(b)】
【図9(a)】
【図9(b)】
【図9(c)】
【図9(d)】
【図10(a)】
【図10(b)】
【図11】
【図12(a)】
【図12(b)】
【図12(c)】
【図12(d)】
【図13(a)】
【図13(b)】
【図13(c)】
【図13(d)】
【図14】
【図15】
【図16(a)】
【図16(b)】
【図16(c)】
【図16(d)】
【図17(a)】
【図17(b)】
【図18(a)】
【図18(b)】
【図19(a)】
【図19(b)】
【図19(c)】
【図19(d)】
【公表番号】特表2009−519730(P2009−519730A)
【公表日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−539166(P2008−539166)
【出願日】平成18年11月4日(2006.11.4)
【国際出願番号】PCT/US2006/060550
【国際公開番号】WO2007/094872
【国際公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【出願人】(508135183)ミューラー スポーツ メディシン インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年11月4日(2006.11.4)
【国際出願番号】PCT/US2006/060550
【国際公開番号】WO2007/094872
【国際公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【出願人】(508135183)ミューラー スポーツ メディシン インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】
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