説明

自動スタッド駆動ツール

【目的】 最少数のツールで容易に且つ迅速に組み立てができ、負荷及び無負荷の際にツールジョーでの駆動ボールの自由回転を維持すると同時に心振れを軽減することができる自動スタッド駆動ツールを提供する。
【構成】 円筒形の中空ボディ10と、選択的にスタッドを把持するためのジョーを有するボディ内に配置されたキャリッジと、ボディ内で回転可能且つ選択的にキャリッジと係合可能な被駆動ヘッド30と、スナップリングアセンブリ140と、中空ボディの内部に位置決めされた環状の保持溝100と、から構成され、中空ボディ10内に部分的に配置される駆動ヘッド30は、スナップリングアセンブリ140のスナップリング150を保持溝100に挿入することによってボディ内部に保持される。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動車及び家具産業で使用される自動スタッド駆動ツールに係るものであり、特に、スタッド駆動ツールの被駆動ヘッドを保持するためのカラーレス(つばのない)保持機構を有する自動スタッド駆動ツールに関する。これらのスタッド駆動ツールは一般的に、スタッドを把持して工作物内にねじ込むことができ、さらにスタッドをツールからねじ外しすることを必要とせずとも自動的にスタッドを解除することが可能である。
【0002】
【従来の技術】自動スタッドドライバとしては、スタッドが回転されることによって工作物内にねじ込まれるか、又はねじで締め込まれるものが周知である。例えば、アメリカ特許第4、819、519号、同第4、590、826号、同第4、513、643号、同第4、476、749号、同第4、470、329号及び同第4、371、354号が参照される。上記参照によるこれらの特許は、被駆動ヘッドをボディ内に保持する構造について2つのグループに類別され得る。第1のグループは、添付の図1に示され且つ本発明と同一譲受人に譲渡されている上記アメリカ特許第4、513、643号(この開示は参照によってここに組み入れられる)によって代表され、外部表面に均一なねじ山及び被駆動ヘッド30を収容するための円筒形キャビティを画定する内部表面を備えた円筒形ボディ部材10を含む。組立ての際に、キャビティ内に被駆動ヘッド30を保持するために、被駆動ヘッド30はボディ10の内部キャビティに位置付けされ、カラー20はボディ10の外部ねじ山に被駆動ヘッドをおおってねじ込み可能に取付けられる。通常、ロックリング200はボディ10の外部ねじ山にねじ込み可能に取付けられ、カラー20はロックリング200と係合するので、カラーを所定位置にロックする。負荷状態の際に被駆動ヘッド30の自由回転を確保するために、被駆動ヘッド30の自由端の遊びは約0.010インチ(0.254mm)であることが好ましい。これは、ロックタイトのような接着剤等によってロックリングを所定配置に固定状態に取り付けることによって達成することができる。この自由端の遊びによって心振れが生じるが、但し、(ロックリング200を下降させて、続いてカラー20をボディ10に近接させるように長手方向に移動させることによって)このフリー・プレイ(自由な遊び)が減少された場合、該被駆動ヘッドはロックアップされる(ロックがかけられる)ことがある。この種のアセンブリは組立てを容易化するものではあるが、分離したカラー及びロックリングに加えてボディに対し特別な機械加工を必要とする。また、この種のアセンブリはカラーが種々の位置に対して締め付けられたり又は解除されたりすることがあるので、繰り返しツールを組み立てたり分解したりすると、カラーの位置を正確に繰り返すことができない。さらに、アセンブリカラー20は最大0.005インチ(0.127mm )左右に変位することができるので、被駆動ヘッドの頂部の外径と被駆動ヘッド30上をスライドするためのカラー20のアパーチャとの間に最適条件よりも緩みが大きいルーズフィット(すきまばめ)を使用する必要がある。
【0003】第2のグループは図2を参照して最良に述べられており、これは本発明と同一譲受人に譲渡されたアメリカ特許第4、371、354号に示されたアセンブリである(この開示は参照によってここに組み入れられる)。このアセンブリは一般に、円筒形のベース10と、ベース10に対して回転可能ではあるが、ベース10内に長手方向については不動とされた円筒形のスリーブ12と、を含む。スリーブ12は、圧縮スプリング32を収容するために内側にねじ切りされているキャビティ、アジャスタ34及びソケット連結ヘッド14を含む。アジャスタ34はばね力を調整するためにキャビティ内で容易に回転可能であり、着脱可能なセットスクリュー(止めねじ)36によって所定位置に固定して保持される。ソケット結合ヘッド14は内側にねじ切りがあるスリーブ12と協動するために外側にねじ切りされており、円筒形のスリーブ12の上側表面と係合されるまでねじ込み可能に回転される。
【0004】これら周知の自動スタッドドライバにおける被駆動ヘッドの保持機構は、大部分のスタッド駆動適用に対して満足できる。しかしながら、心振れを軽減するためにすぐれた同軸性を有し且つ長手方向軸方向の遊びを低減した自動スタッドドライバの必要性が生じてきており、優れたスタッド駆動精度を提供すると同時に、高度に自動化された適用において最小管理での使用を可能とする。さらに、より少数のパーツでの製造がさらに容易化され、且つ組立て又は分解が容易化される自動スタッドドライバが必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主要目的は、最少数のツールで容易に且つ迅速に組立てができ、従来の自動スタッドドライバよりも製造が容易であり、より大きな同軸性を備え、さらに負荷及び無負荷の際にツールジョーでの駆動ボールの自由回転を維持すると同時に心振れを軽減する自動スタッドドライバを提供することである。
【0006】本発明のもう一つの目的は、カラーを必要とすることなくキャリッジ内に被駆動ヘッドを確実且つ正確に位置付ける自動スタッドドライバを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に従って、より優れた同軸性を備え、且つ心振れが軽減された自動スタッド駆動ツールは、円筒形の中空ボディと、選択的にスタッドを把持するためのジョーを有するボディ内に配置されたキャリッジと、ボディ内で回転可能で且つ選択的にキャリッジと係合可能な被駆動ヘッドと、スナップリングアセンブリと、中空ボディの内部に位置決めされた環状の保持溝と、を有する。中空ボディ内に部分的に位置決めされた駆動ヘッドは、スナップリングアセンブリを保持溝に挿入させることによってボディ内部に保持される。
【0008】
【実施例】本発明による自動スタッドドライバは好ましくは、ボディ10、被駆動ヘッド30、被駆動ヘッド保持アセンブリ140、キャリッジ40、キャリッジ内の2組のボール45、1組のジョー50及びプランジャ60から構成されるものである。
【0009】本発明で使用される一般的なスタッドドライバの作動は、前記アメリカ特許第4、513、643号において述べられている種類のスタッドドライバを一例として示している図1を参照して要約されることが可能であり、この開示は参照によってここに組み入れられている。まず、図1を参照して説明する。このスタッドドライバは、内側円筒部キャビティ12を有する円筒形のボディ10と、ボディ10のキャビティ12内に配置される被駆動ヘッド30と、を有する。円筒形のキャリッジ40は円筒部キャビティ12内で回転し、回転のために被駆動ヘッド30と係合される上側位置と下側位置との間でキャビティ内で制限された軸方向移動が可能である。ジョー50のアセンブリは、駆動ボール45上でキャリッジ40内を往復運動し、各ジョーは工作物WP内へ打ち込まれるスタッド5のねじ山に対応するねじ山を備えた半円筒形であることが好ましい。互いに180°回転された位置にある2つのジョー50がそれぞれ図示されているが、本発明は2個又はそれ以上の数のジョーを有するスタッドドライバにも適用され得る。ジョー50は、各ジョーの軸方向長に対して延出する半円筒形の溝51をそれぞれ含んでいる。溝51の下側部分にはねじ切り部分54がある。プランジャ機構60はジョー50を下側開位置と上側閉位置との間で移動させるためにジョー50間に配置されるとともに、プランジャ機構はこれらのジョーを下側開位置に対し押圧するためにスプリングによって付勢されている。
【0010】図1に図示された初期位置において、ジョー50は開いており、スタッド5はスタッドの頭部がプランジャ機構60と接触するまで挿入される。スタッド5をプランジャ機構60に押しつけて更に移動させると、プランジャ機構60が上方に押し上げられて、ジョー50をキャリッジ40内に引っ込ませ、さらにキャリッジ40をボディ10内に引っ込ませることになり、ジョー50のねじ切り位置がスタッド5の周囲で締め付けられる閉位置にジョー50がピボットすることを要する。キャリッジ40をボディ10内に引っ込ませ続けることによって、最終的にはキャリッジ40を被駆動ヘッド30と係合させてキャリッジ40とジョー50を回転させるとともに、スタッド5を工作物WP内へと回転させて、工作物WPの方向にボディ10を前進させる。ボディ10が更に前進することが妨げられると、スタッド5を工作物WP内へねじ込むことによってキャリッジ40は下側位置方向に引き寄せられることになる。スタッドドライバが工作物WPから引き離されると、ジョー50はキャリッジ40から下方向に引っ張られ、これによってジョーは開位置にピボットし、スタッド5を解除することができる。この動作は次のスタッドに対しても繰り返される。本発明はアメリカ特許第4、513、643号のスタッドドライバに適用されるとともに、アメリカ特許第4、819、519号、同第4、590、826号、同第4、476、749号、同第4、470、329号、同第4、371、354号及び同第3、793、912号に示されたものを含む任意のツール及び他のスタッドドライバにもまた、適用され得るものであり、これらの開示はさらに参照によってここに組み入れられる。
【0011】スタッド駆動ツールの同軸性を向上させるために、被駆動ヘッド30は長手方向の遊びと横方向の遊びを最小限度に抑えて所定の位置に正確に配置され、且つ固定的に保持されなければならない。しかしながら、被駆動ヘッド30はその上、自由回転が可能でなければならず、さもなければジョー50の駆動ボールが同一位置に負荷状態及び無負荷状態を引き起こすことになり、工具磨耗が促進される。
【0012】これらの競合する利害関係を調節しながら被駆動ヘッド30を保持するために、本発明では、図3に示されるように一体式中空円筒形ボディ10が使用されており、これは好ましくは±0 .0005インチ(0.0127mm)若しくはそれより優れた許容差を有する所定の実質的に同心サイズの主中空キャビティ70を有する。ボディ10の頂面80付近には、保持アセンブリ140(図5参照)の一部分を収容する若干大径の中空キャビティ90がある。この若干大径のキャビティ90の上側には、後述されるように保持アセンブリの一部分を収容するためにキャビティ90の内周に切り込まれた保持溝100がある。
【0013】図4に示されるように、被駆動ヘッド30は好ましくは±0 .0005インチ(0.0127mm)の高度許容差及び同軸性を有するように製造され、且つキャリッジ40と係合する第1の部分110を含み、第1の主中空キャビティ70内に最小クリアランス(間隙)を維持する。この第1の部分は好ましくは、± .0005インチ(0.0127mm)の許容差を有する。第2の部分120は縮小された直径と、保持アセンブリのアパーチャ内のクリアランスを維持するための大きさならびに長さを有する。第2の部分の直上には、頂部第3の部分130が位置されて、これは図示しない回転入力又は駆動手段と係合するためのサイズならびに形状を有する。
【0014】保持アセンブリ140は、図5に示されるように、スナップリング150、保持ウォッシャ160及び波形ウォッシャ170から成るものが好ましい。特定の応用によっては付加的要素又はより少数の要素を利用することもでき、保持溝100内に適合され、且つボディ10内に被駆動ヘッド30を十分に保持する限りは別の要素をスナップリング150と置き換えてもよい。例えば、被駆動ヘッド30の頂面115との接触による磨耗から波形ウォッシャ170を保護するために、付加的下側保持ウォッシャ165(上側保持ウォッシャ160と同一形状を有する)は、上側ウォッシャ160と当該下側ウォッシャ165との間に波形ウォッシャ170をサンドウイッチするように設けられてもよい(図6に図示)。スナップリング150は弾性を有し、保持溝100内への挿入と同時に溝100内に固定的に保持され得る大きさとされている。スナップリング150は挿入されると、その内径は第1の部分110の直径よりも小径である。上側保持ウォッシャ160はスナップリング150に対し押し当てられて位置付けされ、若干大径の中空キャビティ90内に含まれる。このウォッシャ160には、第1の部分110には適合しないが、被駆動ヘッド30の上部130に最小のクリアランスで十分に適合する大きさの貫通アパーチャ180がある。波形ウォッシャ170はさらに若干大径の中空キャビティ90内に収容され、保持ウォッシャ160と被駆動ヘッド30の第1の部分110の頂面115との間、又は2個の保持ウォッシャ160、165間にぴったりと適合している。この波形ウォッシャには、第1の部分110には適合しないが、被駆動ヘッド30の頂部130に十分に適合する大きさのある貫通アパーチャ180がある。波形ウォッシャ170がウォッシャ160と頂面115との間、又は2個の保持ウォッシャ160、165との間に配置される場合、被駆動ヘッド30の軸方向の遊びを軽減する圧縮力が供給される。2個のウォッシャ160、165及び波形ウォッシャ170の直径は中空キャビティ70の内径よりも大きいので、これらは中空キャビティ70には入り込まない。
【0015】本発明のスタッドドライバの組立ては以下の通りである。キャリッジ40、ジョー50及びその他の要素を含む内部構成要素は、例えば、アメリカ特許第4、513、643号に示されるように組み立てられる。次に、図6に示されるように、被駆動ヘッド30の第1の部分110はボディ10の中空キャビティ70内に挿入されて、キャリッジ40(図1参照)と係合するまで回転される。下側保持ウォッシャ165が使用される場合、被駆動ヘッド30の頂面115に接触するまで該被駆動ヘッドの頂部130を通って配置される。波形ウォッシャ170は下側保持ウォッシャ165(使用される場合)、又は(下側ウォッシャ165が使用されない場合)被駆動ヘッド30の第1の部分110の頂面115の内のどちらか一方に接触するまで被駆動ヘッド30の頂部130を通って配置され、その後、保持ウォッシャ160を波形ウォッシャ170に接触するまで被駆動ヘッド30の頂部130を通って設置する。さらに、スナップリング150は、一対のスナップリング・プライヤによって被駆動ヘッド30の頂部130を通って配置されてボディ10の保持溝100内に挿入される。このプライヤは最初にボディ10内へ配置されるスナップリングを圧縮し(被駆動ヘッド30の第2の部分120は、スナップリングをボディ内に挿入するために被駆動ヘッド30とボディ10との間に追加のクリアランスを提供する)、プライヤを弛緩させることによってスナップリングが溝100内に弾性的に拡大することができる。スナップリング150は被駆動ヘッドに近接するボディ内にウォッシャ160と波形ウォッシャ170とを保持する。
【0016】最終アセンブリによって提供されるスタッドドライバは、大いに改良された同軸性を有し、且つ心振れが軽減されたものになる。被駆動ヘッド30は中空キャビティ内で自由に回転可能であって、従来のスタッド駆動ツールに対して長手方向及び横方向の遊びが軽減されている。この手順を逆にすることによって分解も達成され得る。
【0017】本発明は、例示目的でその好ましい実施例を参照して説明されてきたが、それは本発明を制約するものではない。本発明の精神及び添付の請求項における範囲から逸脱することなく種々に変更することができるものである。
【0018】
【発明の効果】本発明の自動スタッド駆動ツールは上記のように構成されているので、最少数のツールで容易に且つ迅速に組立てができ、負荷及び無負荷の際にツールジョーでの駆動ボールの自由回転を維持すると同時に心振れを軽減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】分離したアセンブリカラーとロックリングを有する従来技術のスタッドドライバの断面図である。
【図2】ねじ切りのある被駆動ヘッド部材と調整可能なスプリングアセンブリを有する従来技術のスタッドドライバの断面図である。
【図3】本発明の円筒形の中空ボディ部材の断面図である。
【図4】本発明の被駆動ヘッド部材の側面図である。
【図5】本発明の好ましい保持アセンブリの拡大斜視図である。
【図6】図3乃至図5の組立て構成部品の断面図である。
【符号の説明】
10 ボディ
30 被駆動ヘッド
100 保持溝
140 保持アセンブリ
150 スナップリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】 長手方向軸と内部表面を有する円筒形の中空ボディと、前記中空ボディ内に配置されて、前記ボディに対して長手方向の軸線に沿って2つの軸方向の位置間で移動が可能であるとともに、内部にキャビティを有する円筒形のキャリッジと、前記キャビティ内に少なくとも一部分が配置されて、スタッド把持位置及びスタッド解除位置をとるために前記キャリッジに対して軸方向に移動可能な複数のスタッド把持ジョー手段と、回転入力を前記キャリッジに伝達するために前記ボディ内で回転可能な被駆動ヘッドであって、前記キャリッジが前記第1と第2の位置のうちの一方の位置をとる場合に前記キャリッジと係合され、且つ前記第1と第2の位置のうちの他方の位置において前記キャリッジとの係合が解除される被駆動ヘッドと、前記被駆動ヘッドを前記ボディ内に保持するために前記ボディの前記内部表面と前記被駆動ヘッドとの間に介在される保持手段と、を含む自動スタッド駆動ツール。
【請求項2】 前記保持手段は、前記ボディの前記内部表面の保持溝と、前記ボディ内に前記被駆動ヘッドを保持するための前記保持溝内に選択的に挿入可能なスナップリングと、を含む請求項1記載の自動スタッド駆動ツール。
【請求項3】 前記保持手段は、前記スナップリングと前記被駆動ヘッドとの間に配置される保持ウォッシャをさらに含む請求項2記載の自動スタッド駆動ツール。
【請求項4】 前記保持手段は、前記スナップリングと前記被駆動ヘッドとの間に配置される波形ウォッシャをさらに含む請求項2記載の自動スタッド駆動ツール。
【請求項5】 前記保持手段は、前記波形ウォッシャの各面に1個ずつ設けられる一対の保持ウォッシャをさらに含む請求項4記載の自動スタッド駆動ツール。
【請求項6】 前記保持手段は、前記保持ウォッシャと前記被駆動ヘッドとの間に配置される波形ウォッシャをさらに含む請求項3記載の自動スタッド駆動ツール。
【請求項7】 前記被駆動ヘッドは、前記キャリッジと係合するための第1の径部と前記回転入力を受けるための第2の比較的小径の径部とを含むとともに、前記スナップリングは前記被駆動ヘッドを前記ボディ内に保持するために前記第1の径部よりも小さな内径を有する請求項2記載の自動スタッド駆動ツール。
【請求項8】 前記被駆動ヘッドは前記キャリッジと係合するための第1の径部と前記回転入力を受けるための第2の比較的小径の径部とを有し、前記ボディの前記内部表面は、前記被駆動ヘッドの前記第1の径部を十分収容する大きさの直径を有する第1のキャビティと、前記第1のキャビティよりも大径の第2のキャビティと、を有し、前記保持手段は、前記第2のキャビティ内に前記第2のキャビティの直径よりも大径の保持溝と、前記保持溝内に選択的に挿入可能なスナップリングとを含むとともに、前記スナップリングは前記被駆動ヘッドを前記ボディに保持するための前記被駆動ヘッドの前記第1の径部よりも小さな内径を有する、請求項1記載の自動スタッド駆動ツール。
【請求項9】 前記保持手段は、前記スナップリングと前記被駆動ヘッドの前記第1の径部との間に配置される波形ウォッシャをさらに含む請求項8記載の自動スタッド駆動ツール。
【請求項10】 前記保持手段は、前記波形ウォッシャに対向して配置される一対の保持ウォッシャをさらに含む請求項9記載の自動スタッド駆動ツール。
【請求項11】 前記保持手段は、軸方向の遊びを軽減するために前記被駆動ヘッドを前記キャリッジの方向へ付勢するための波形ウォッシャ付勢手段を含む請求項1記載の自動スタッド駆動ツール。

【図4】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開平7−164347
【公開日】平成7年(1995)6月27日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平4−78382
【出願日】平成4年(1992)2月28日
【出願人】(592070513)タイタン ツール カンパニー (1)
【氏名又は名称原語表記】TITAN TOOL COMPANY