説明

自動取引装置

【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
(産業上の利用分野)
この発明は、たとえば銀行などの金融機関に設置され、公共料金などの払込取引を自動的に行う自動取引装置に関する。
(従来の技術)
近年、銀行などの金融機関において、窓口業務の省力化を図るために、自動取引装置が多数導入されている。この自動取引装置においては、現金の引出し、預入れを行うだけでなく、最近では税金あるいは公共料金などの払込み(金融機関側からみると収納業務)を自動的に行うことができる自動取引装置が提案されている(特開昭62−286168号参照)。この自動取引装置は受入れた払込票から、払込みに関する情報を光学的に読取り、この読取った情報に基づいて払込取引を実行する。そして、払込取引終了後、受入れた払込票に領収印を押印し、さらに領収証側の一片を切断して排出するようになっている。
ところが、上記した自動取引装置においては、1回の取引で、1枚の払込票しか扱えなかったので、払込票が複数枚になる場合、払込票の枚数分の取引操作が必要となり、利用者に対する負担が大きくなってしまうという問題点があった。
(発明が解決しようとする課題)
本発明は上述の問題点に鑑みてなされたもので、複数枚の払込票を扱うことができ、かつ一度の取引で複数枚の払込票に関する取引を実行することのできる自動取引装置を提供することを目的とする。
[発明の構成]
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するために本発明の自動取引装置は、払込手続を行うために払込金額が記載された複数枚の払込票を利用者から順次受入れる第1の受入部と、この第1の受入部から受入れた複数枚の払込票に記載されている各々の払込金額を読取る読取手段と、この読取手段により払込金額が読取られた払込票を全ての払込票が前記第1の受入部に受入れられるまで装置内に一時収納する収納部と、前記読取手段により読取られた複数枚の払込票についての払込金額の合計金額を求め、その合計金額を表示する表示手段と、この表示手段に表示された払込合計金額に基づいて、利用者から現金を受入れる第2の受入部と、この第2の受入部に受入れられた現金によって、前記収納部に収納された全ての払込票に対しての払込取引を一度で実行する第1の処理手段と、この第1の処理手段によって一度で払込取引が完了したとき、前記収納部に収納されている払込票を順次取出して、払込票に対して所定の処理を実行する第2の処理手段とを具備したことを特徴とするものである。
さらに、本発明の自動取引装置は、払込手続を行うために払込金額が記載された複数種類かつ複数枚の払込票を利用者から順次受入れる第1の受入部と、利用者によって操作され、前記第1の受入部に払込票を挿入する際に挿入する払込票の種類を入力する入力手段と、前記第1の受入部で受入れ可能な複数種類の払込票毎に払込金額が記載されている位置等の払込票の書式情報を記憶している記憶部と、前記入力手段により入力された払込票の種類に基づいて、前記記憶部に記憶された書式情報を用いて、前記第1の受入部から受入れた複数枚の払込票に記載されている各々の払込金額を読取る読取手段と、この読取手段により払込金額が読取られた払込票を全ての払込票が前記第1の受入部に受入れられるまで装置内に一時収納する収納部と、前記読取手段により読取られた複数枚の払込票についての払込金額の合計金額を求め、その合計金額を表示する表示手段と、この表示手段に表示された払込合計金額に基づいて、利用者から現金を受入れる第2の受入部と、この第2の受入部に受入れられた現金によって、前記収納部に収納された全ての払込票に対しての払込取引を一度で実行する第1の処理手段と、この第1の処理手段によって一度で払込取引が完了したとき、前記収納部に収納されている払込票を順次取出して、払込票に対して所定の処理を実行する第2の処理手段と、を具備したことを特徴とするものである。
(作用)
この発明は、受入れた複数枚の払込票から金額情報を読取って、これらの金額を合計し、この合計金額分の取引を一回で行なうことによって、複数枚数の払込票の取引を一度の取引で行うことができる。
また、受入れられた払込票は収納手段に一時収納され、取引終了後、所定の処理を施され、領収証が発行される。
(実施例)
以下、この発明の一実施例について図面を参照して詳細に説明する。
第7図は、この発明にかかる自動取引装置100の外観を示すものである。すなわち、筐体1の前面には接客操作部2が形成されている。この接客操作部2の垂直面3には、記録媒体としての払込票(帳票)、例えば電話料金の払込票、ガス料金の払込票、家賃等の払込票などを挿入するとともに、放出される明細票や領収証などを受け取る取引媒体挿入口4が設けられている。また、暗証番号および口座番号などの口座情報が記憶されている磁気カードを挿入するカード挿入口5が設けられている。更に利用者に対して取扱中を表示するための取扱中表示器6a、取扱える入金、支払い、払込みなどの各取引を表示により案内する取引表示器6b、利用者が係員を呼出すための呼出しボタン7、および開閉自在な扉8aを有し、利用者が多数枚の硬貨を一括して投入あるいは受取る入金口と出金口とを兼用する硬貨入出金口8等が設けられている。
接客操作部2の水平面10には、多数枚の入金紙幣を一括して投入し得るとともに、出金紙幣などを受取る紙幣入出金口11が設けられており、この入出金口11には開閉自在な扉12が配置されている。また、前記水平面10にはカラーCRTの表示画面上に透明なタッチパネル(タッチセンサ)が重ねて配置されているCRT表示装置14が設けられている。このCRT表示装置14は、操作手順、その他の情報を、イラスト、文字あるいは文言などによって画面に表示することにより、利用者の操作を誘導する。利用者は、その表示に従って、暗証番号、金額、口座番号、取引の選択、確認あるいは取消などに応じた表示部分を押圧することによりタッチパネルがそれを検知し、後述する主制御部へ対応する信号を出力するいわゆる入力操作が行われるものである。前記CRT表示装置14は、機械の操作やステップの状態が変化するごとに、内容と、その表示とを変化させていくようになっている。
一方、筐体1の内部には第8図に示すように装置100全体の制御を司る主制御部81、紙幣入出金ユニット82、硬貨入出金ユニット83、係員用の内部モニタ84、カードユニット85、取引媒体処理ユニット86、前記CRT表示装置14により構成される接客ユニット87、音声により利用者の操作を誘導する音声案内ユニット88などが設けられている。また、主制御部81には、ホストコンピュータ(図示せず)との間のデータ伝送を制御する伝送制御部89、主記憶部90、および外部に設けられた係員用のリモートモニタ91などが接続されている。なお、92は、装置100を稼働せしめるのに必要な電力を供給する電源部である。
前記主制御部81は、前記主記憶部90の動作プログラムなどにしたがって前記各部を制御することにより、自動取引装置100に所定の取引動作を行わしめるものである。
前記紙幣入出金ユニット82は、前記紙幣入出金口11に一括して投入された紙幣を受入れて、その真偽、金種、正破損の判別(鑑別)、真券についての計数および表裏取り揃えなどを行い、投入された真紙幣を4区分(一万円正券、千円正券、五千円正券、一万円券と千円券・五千円券の破損券および旧券)して収納するとともに、入金紙幣をそのまま支払紙幣に利用して、必要により指定された金額分の紙幣を放出することによって前記紙幣入出金口11より一括して払出すものである。
前記硬貨入出金ユニット83は、前記硬貨入出金口8に一括して投入された硬貨の真偽、金種判別、真硬貨についての計数を行って収納するとともに、必要により指定された金額文の硬貨を放出することによって前記硬貨入出金口8より一括して払出するものである。
前記内部モニタ84は、装置100の運用に携る係員に装置の状態などを通知したり、係員による操作に関する指示の入力が行われるものである。
前記カードユニット85は、前記カード挿入口5から挿入された磁気カードを受入れることにより、たとえばカード上の磁気ストライプ部から口座番号などの口座情報を読取ったり、必要に応じてカードへの書込みを行うものである。
前記取引媒体処理ユニット86は、前記取引、媒体挿入口4から受入れた払込票に記録されている、たとえば払込みにかかる情報を読取ったり、必要に応じて払込票への印字を行うとともに、内部に備える単票(レシート)に取引記録などを印字することによって明細票や領収証として発行するものである。
前記主記憶部90は、自動取引装置100の運用にかかる処理手順(動作プログラム)を格納するとともに、取引に関する各種の情報、たとえば取扱店番号、装置100固有の機器番号などの他取引記録、および装置100の稼働状況の記録などを管理するものである。
前記リモートモニタ91は、必要に応じて自動取引装置100(主制御部81)と接続されるものであり、装置100の状態を遠方より監視できるようになっている。
第9図乃至第11図は、この発明に係る記録媒体としての払込票(請求書)を示すものである。第9図は、たとえば電話料金の払込票Paを示すものである。この電話料金の払込票Paには、料金の対象期間、支払期限、利用者の氏名、利用者の電話番号、請求金額、発行元コード番号、問合せ電話番号などが印字されている。また、電話料金の払込票Paは、たとえば3片に分割できるようになっており、払込人である利用者への領収書(領収証)P1、発行元への通知書P2、および受付金融機関での控P3、からなっている。なお、電話料金の払込票PAは、図示矢印方向に挿入されるもので、その挿入方向の幅は前記取引媒体挿入口4の幅tとほぼ同じ(挿入可能な)寸法となっている。
第10図は、たとえばガス料金の払込票Pbを示すものである。このガス料金の払込票Pbには、前記電話料金の払込票Paとほぼ同様に、料金の対象期間、支払期限、利用者の氏名、請求金額、お客さま番号、問合せ電話番号などが印字されている。また、ガス料金の払込票Pbは、たとえば4片に分割できるようになっており、利用者への領収書P1、発行元への通知書P2、受付金融機関での控P3、およびその他P4からなっている。このガス料金の払込票Pbは、図示矢印で示す挿入方向の幅寸法が取引媒体挿入口4の幅tより大きいため、このままでは挿入することができない。しかしながら、受付金融機関での控P3とその他P4との間(X)のミシン目部分で2つ折された際の払込票Pbの幅は、前記電話料金の払込票Paの挿入方向の幅とほぼ同じ寸法となっている。そこで、ガス料金の払込みを行う場合、受付金融機関での控P3とその他P4との間Xのミシン目に沿って2つに山折された後、前記取引媒体挿入口4に対して発行元への通知書P2および収納金融機関での控P3側を上にして図示矢印方向に挿入される。これにより、前記取引媒体挿入口4の幅tよりも挿入方向の幅寸法が大きい払込票、つまり横方向に長いような払込票についても取扱いが可能となる。
第11図は、たとえば家賃等の払込票Pcを示すものである。この家賃等の払込票Pcには、前記電話料金の払込票Paやガス料金の払込票Pbのように、支払期限、利用者の氏名、問合せ電話番号などはなく、料金の対象期間、請求金額、遅延利息、お客さま番号などが印字されている。また、家賃等の払込票Pcは、たとえば発行元への通知書P2と受付金融機関での控P3との2片からなっており、利用者への領収書P1は存在しない。なお、家賃等の払込票Pcは、図示矢印方向に挿入されるもので、その挿入方向の幅は前記取引媒体挿入口4の幅tとほぼ同じ(挿入可能な)寸法となっている。
第1図は前記取引媒体処理ユニット86の詳細を示すもので、これは第6図における取引媒体挿入口4に挿入された払込票Pa,Pb,Pcを受入れ、それに対して所定の処理を行うものであって、取引記録を印字することによって領収証や明細票などを発行するためのレシートRを内蔵している。
この取引媒体処理ユニット86は、筐体1内の取引媒体挿入口4と対応する部位に設けられている。すなわち、本体21の前面には、取引媒体挿入口4が連通されているとともに、取引媒体挿入口4内には開閉自在なシャッタ22が設けられている。このシャッタ22は、ソレノイド22aとスプリング22bとによって開閉動作が行われるようになっており、この開閉動作は検知器23の出力によって制御されるようになっている。検知器23は発光素子と受光素子とからなる周知のものであり、払込票Pa,Pb,Pcの挿入あるいは取去りなどを光学的に検知するようになっている。
前記取引媒体挿入口4から本体21の後方に向って略水平状態に設けられた搬送路27は、ドライブローラ24…、これらドライブローラ24…にそれぞれ転接するピンチローラ25…、およびガイド用の底板(図示せず)などから構成されており、ベルト(図示せず)を介して駆動用モータによって駆動されるようになっている。
この搬送路27の中途部には、払込票Pa,Pb,Pc上の払込情報(払込みにかかる情報など)を読取る光学式読取装置42が設けられている。光学式読取装置42は、たとえばCCD形イメージセンサ(この場合、たとえば多数の固体撮像素子を平面上に配置してなる自己走査形の面アレーが用いられている)42a、払込票Pa,Pb,Pc上の情報を縮小してイメージセンサ42aの受光面に結像するレンズ42b、およびイメージセンサ42aの出力信号により情報を認識する文字認識部42cなどによって構成されている。この光学式読取装置42は、あらかじめ複数種の払込票書式の特徴(たとえば、払込票Pa,Pb,Pcの種別ごとに読取るべき情報の位置と内容、領収印を印字すべき位置など)を記憶しており、払込みの種別が指定されると対応する払込票書式が選択され、その特徴を利用して払込票Pa,Pb,Pc上の払込情報(第9図乃至第11図にそれぞれ破線で示す金額情報を表示する部分Aなど)を読取るようになっている。
光学式読取装置42の下方には、レシートRを発行するレシート発行機構49が設けられており、たとえばレシートRは図示していない押圧機構(バックアップ機構)により一定の圧力で取出ローラ49a,49bに押当てられ、この取出ローラ49a,49bによって1枚ずつ取出され、ゲート50を介して前記搬送路27に導かれるようになっている。上記ゲート50は、たとえば図示せぬソレノイドにより駆動されるようになっている。
搬送路27の光学式読取装置42の後方には印字機構52が設けられている。この印字機構52は、レシートRおよび払込票Pa,Pb,Pc対して所定の情報を印字するものであり、たとえばワイヤドット式の印字ヘッド52a、この印字ヘッド52aを搬送路27の搬送方向と直交する方向に移動するキャリッジ52b、このキャリッジ52bを案内するスライドロッド52c、およびプラテンとしての台52dなどによって構成されている。
搬送路27の印字機構52の後方には、搬送されてきたガス料金の払込票Pbを2つ折された部分(第10図にXで示す位置)で切断するカッタ機構部30が設けられている。このカッタ機構部30は、搬送路27上からゲート58の作用により導かれるガス料金の払込票Pbを搬送ローラ30aと開放自在なピンチローラ30bとで挟持搬送するとともに、搬送ローラ30cに対向して設けられためくりローラ30dによりガス料金の払込票Pbの上側の一片(発行元への通知書P2および収納金融機関での控P3側)をたわませ、そのたわませられた隙間に沿ってカッタ30eを図示矢印方向に移動させることにより、ガス料金の払込票Pbを2つに切断するようになっている。
また、搬送路27のシャッタ22の後方には、搬送されてきた電話料金の払込票Paをあらかじめ定められた寸法に切断するカッタ装置60が設けられている。このカッタ装置60は、たとえば電話料金の払込票Paの通過に応じてカッタ60aを押当てることにより、電話料金の払込票Paより利用者への領収書P1部分を切取るものでる。
搬送路27の始端部近傍には、たとえば払込票Pa,Pbの領収書P1部分に領収印を押印する押印装置70が設けられている。この押印装置70は、ゲート71の作用によって搬送路27より導かれる領収書P1、つまり前記カッタ機構部30によりガス料金の払込票Pbから切断されて裏返しの状態で搬送路27を搬送されてくる領収書P1およびその他P4部分、または前記カッタ装置60によって電話料金の払込票Paから切取られた領収書P1部分をそれぞれ分岐搬送路271に導くことにより、それぞれの領収書P1の所定位置に領収印を押印するようになっている。上記押印装置70は、押印ヘッド70a、圧縮ばね70b、および水平移動体70cなどからなり、水平方向への必要量の移動により鮮明な印影が得られる押圧により動作されるようになっている。
搬送路27の終端部には、取り忘れられた払込票Pa,Pb,PcやレシートRをゲート58,59a,59b,59c,59dを介して回収する回収庫72aが設けられている。このゲート59a,59b,59c,59dは、たとえばソレノイド(図示せず)によってそれぞれ選択的に駆動されるものであり、回収時にはソレノイドの励磁により図示破線で示す位置に回動されるようになっている。
ゲート59a,59bが図示実線で示す状態のとき(ソレノイドが励磁されていないとき)の搬送路27の奥には、たとえば搬送されてくる家賃等の払込票Pcを集積する集積部72dが設けられている。また、ゲート59a,59cが図示実線で示す状態のとき(ゲート59bは図示破線で示す状態)の搬送路27の奥には、たとえば搬送されてくるガス料金の払込票(領収書P1およびその他P4部分を除く)Pbを集積する集積部72cが設けられている。さらに、ゲート59a,59dが図示実線で示す状態のとき(ゲート59b,59cは図示破線で示す状態)の搬送路27の奥には、たとえば搬送されてくる電話料金の払込票(領収書P1部分を除く)Paを集積する集積部72bが設けられている。また、ゲート59aが図示破線で示す状態のときの搬送路27の奥には、搬送されてくる払込票類を他の払込票と分離して一旦集積する一時収納部73が設けられている。この一時収納部73には、給紙ローラ74が設けられており、一旦集積した払込票類を一時収納部73から取り出し、再び搬送路27へ搬出することができる。
ここで、前記印字機構52により、受入れた払込票Pa,Pb,Pcに対して行われる領収済の印字、およびレシートRに対して行われる払込取引の結果の印字について簡単に説明する。
まず、払込票Pa,Pb,Pcに対しては、払込取引の処理の終了にともなって、たとえば取扱の日付、取扱の金融機関名とその支店名、領収金額、および装置100によるその日の何番目の取引であるかを示す取引通番などが、それぞれ所定の印字位置に印字される。
レシートRは、他の口座取引における明細票として発行されるとともに、たとえば領収書を有しない家賃等の払込票Pcによる払込取引の領収証として使用される。領収証としてのレシートRには、たとえば取扱の日付、取扱店コード、取引通番、取引の種別、領収金額、現金の場合に投入された預かり金額、および釣銭などが印字される。
第3図乃至第5図は、前記カット機構部30を示すものである。すなわち、ガス料金の払込票Pbがカット機構部30に導かれ、その搬送が検知器31を暗にすることによって検知されると、搬送が停止される。また、搬送が停止されると、同時にソレノイド32が励磁されることにより、めくり機構部33のめくりローラ30dが搬送ローラ30cに押圧される。上記めくり機構部33は、スプリング33aにより通常時には搬送ローラ33cにより退避(めくりローラ30dが押圧されないように)されている。
めくりローラ30dが搬送ローラ30cに押圧されるとソレノイド34aの励磁により、通常時にはスプリング34bによって搬送ローラ30aに押圧されているピンチローラ30bが上方へ回避されるとともに、ソレノイド35aの励磁により、通常時にはスプリング35bによって搬送ローラ30aに押圧されているピンチローラ30bが上方へ回避される。この後、搬送ローラ30cの回転方向と直交する方向に回転するめくりローラ30dが、タイミングベルト33bを介してDCモータ33cにより図示手前方向に駆動される。これにより、ガス料金の払込票Pbは、第4図に示す如く、2つ折にした下側(利用者への領収書P1+その他P4)の一片が搬送ローラ30cの摩擦力により固定され、上側(発行元への通知書P2+収納金融機関での控P3)の一片がたわませられる。
この状態において、カッタ30eが払込票Pbのたわみ部分に入込み、図示実線で示す位置から破線で示す位置にまで移動されることにより、払込票Pbは2つに切断される。上記カッタ30eは、払込票Pbの2つ折部分に沿って並行に配設されたプーリ30f,30gに掛渡されたベルト30hに固定されており、切断時には上記プーリ30fを駆動するパルスモータ30iによって図示矢印方向に移動されるようになっている。
こうして切断された払込票Pbは、第5図(a)に示す如く、搬送ローラ30a,30cの回転によって下側の一片(P1+P4)のみが、図示矢印で示すゲート58方向に搬送される。このとき、上側の一片(P2+P3)は、めくりローラ30dの摩擦力によって固定されることにより、その場所に保持される。そして、上記下側の払込票Pb(P1+P4)部分が検知器36を暗にすると、第5図(b)に示す如く、前記ソレノイド35aの励磁によりピンチローラ30bが下方に移動されて搬送ローラ30aに押圧される。
ここで、たとえば搬送ローラ30a,30cの駆動を、前記搬送路27のドライブローラ24…およびピンチローラ25…などを駆動する駆動用モータから図示せぬクラッチを介して受けるようにしている場合、下側の払込票Pb(P1+P4)が搬送等27のドライブローラ24とピンチローラ25とによって挟持された時点でクラッチによって搬送ローラ30a,30cへの駆動を遮断することにより、下側の払込票Pb(P1+P4)と上側の払込票Pb(P2+P3)とを完全に分離させることが可能となる。すなわち、下側の払込票(P1+P4)は搬送路27を搬送されて押印装置70に導かれ、上側の払込票Pb(P2+P3)はカット機構部30内に保留される。
このようにして、下側の払込票Pb(P1+P4)は、押印装置70によって領収印が押印された後、前記取引媒体挿入口4より利用者に発行される。
一方、利用者に対して領収書の発行がなされると、ソレノイド32の励磁が停止されることにより、スプリング33aによってめくり機構部33が上方に退避される。また、ソレノイド34aの励磁の停止によりスプリング34bによってピンチローラ30bが搬送ローラ30aに押圧される。これにより、カット機構部30内に保留されている上側の払込票Pb(P2+P3)は、ゲート58を介して搬送路27に取出され、さらにゲート58,59aを介して集積部72cに導かれ、この集積部72cにおいて集積される。
第6図は、前記カッタ装置60を示すものである。すなわち、電話料金の払込票Paより領収書P1部分を切取る場合、払込票Paの通過に同期して、通常時にはスプリング60bによって上方へ退避されているカッタ60aがソレノイド60cの励磁により下方へ移動される。上記カッタ60aは回転可能に取次けられており、図示しないモータまたは搬送路27の駆動用モータ26aによってギアなどを介して回転されるようになっている。
カッタ60aの回転と同時に、電話料金の払込票Paは、駆動用モータ26aによりプーリ26b…に掛渡されたタイミングベルト26cを介して駆動されるドライブローラ24…によって、図示矢印で示す取引媒体挿入口4方向に搬送される。しかして、カッタ60aが払込票Paの所定の位置に当接されることにより、電話料金の払込票Paはあらかじめ定められた寸法に切断される。これにより、電話料金の払込票Paより領収書P1の部分が切取られる。そして、払込票Paより切取られた領収書P1は、そのまま搬送路27を取引媒体挿入口4方向に搬送される。
また、切断と同時に、ソレノイド61の励磁によってゲート62が動作されることにより、電話料金の払込票Paの発行元への通知書P2および収納金融機関での控P3部分は、モータ63によってプーリ64,65に掛渡されたタイミングベルト65を介して駆動されるドライブローラ66側の分岐搬送路67に導かれる。
こうして払込票Paより切取られた領収書P1は、その押印面を押印装置70に対向させるべく、前記取引媒体挿入口4側よりゲート71の作用によって分岐搬送路271に導かれ、ここで押印装置70によって領収印が押印された後、前記取引媒体挿入口4より利用者に発行される。なお、上記領収書P1に対しては、領収印に代る印字を前記印字機構52によって行うことにより、払込票Paより切取った領収書P1をそのまま取引媒体挿入口4より利用者に発行するようにしても良い。
一方、利用者に対して領収書P1の発行がなされると、分岐搬送器67内で待機されている払込票Pa(P2+P3)は、取引媒体挿入口4方向とは逆方向に搬送されてゲート58,59a,59b,59cを介して集積部72bに導かれ、この集積部72bに集積される。
なお、前記カッタ機構部30によるガス料金の払込票Pbに対する切断処理、およびカッタ装置60による電話料金の払込票Paに対する切断処理は、いずれも利用者により払込取引が完了され、その結果が払込票Pa,Pbに印字された後に行われるようになっている。
次に、上記のような構成における払込票の処理動作について、第2図を参照して説明する。利用者は、まず、挿入する払込票の種類を、CRT表示装置14に配設されているタッチパネルを通じて入力する(入力手段:Step1)。
続いて、装置本体は、ソレノイド22aを励磁してシャッタ22を開き、第1の受入部を構成する取引媒体挿入口4を開放する。そして利用者によって払込票が挿入されると(Step2)、その挿入が検知機23を暗にすることにより検知される。挿入された払込票は、ドライブローラ24…とピンチローラ25…とで挟持されて取引媒体処理ユニット86の内部に取込まれる。これにより、取込まれた払込票は、搬送路27を搬送されながら読取手段である光学式読取装置42によって書式に応じた読取装置より払込みに関する情報が読取られ、認識される。ここで、認識された金額情報は主制御部81に送られ、メモリ(図示せず)に格納されると同時に、CRT表示装置14上に表示される(Step3)。ここで、主制御部81はCRT表示装置14上で、利用者に対して確認を促してくるので、利用者は次のステップに進んで良い場合はYESを、良くない場合はNOを選択する(Step4)。NOを選択した場合、光学読取装置42の部分にある払込票が、逆の経路を通って、取引媒体挿入口4から返却される(Step5)。
YESを選択した場合、払込票は、搬送路27をさらに搬送されて、ゲート58、59aを介して、収納部である一時収納部73に集積される。次に主制御部81はCRT表示装置14上に、次の払込票があるかどうかの問合わせをしてくる(Step6)。ここでYESを選択した場合、利用者は再び払込票の種類を入力し(入力手段)、Step1からStep6までを全ての払込票を挿入し終えるまで繰り返して行う(第1の受入部)。ここで、光学式読取装置42によって読取られメモリに格納された金額情報は、新たな金額情報が送られてくるとこれを加算して、メモリ内容を更新して格納すると同時にCRT表示装置14上に表示する(Step3)。すなわち、複数の払込票を挿入した場合は、それらの合計金額が表示されることになる(表示手段)。
Step6でNOを選択した場合、すなわち全ての払込票の挿入が終了すると主制御部81は取引を開始してもよいか問合わせをしてくる(Step7)。ここでNOを選択した場合は、挿入された全ての払込票は返却され(Step14)、Step1の状態に戻る。Step7でYESが選択された場合、前記光学式読取装置42により読取られて認識された払込情報に基づいて、複数の払込票の合計金額に対する入金が行われる(Step8)。利用者は紙幣または硬貨で入金を行い(第2の受入部)、入金額がCRT表示装置14上に表示される(Step9)。
続いて、主制御部81は利用者に対して確認を促してくる(Step10)。ここでNOを選択した場合は、入金された紙幣・硬貨は全額返却され(Step11)、再びStep7に戻る。Step10でYESを選択した場合は、複数の払込票に対して一度の取引成立となり(第2の取引手段)、入金額の合計から、払込額の合計を差し引いたものが、釣り銭として払出される(Step12)。
そして、上記釣銭の返却が完了すると、一時収納部73に集積されている払込票は、給紙ローラ74により一枚ずつ取り出され、ゲート59a、58を介してドライブローラ24…とピンチローラ25…とで、収納時とは逆方向に搬送され、印字機構52の位置に送られ、払込票に領収済の印字が行なわれる(第2の処理手段)。このとき、払込票の取り出される順序は、挿入したときの順序とは逆となる。すなわち、後から挿入されたものほど先に取出される。
ここで、上記取り出された払込票による取引が電話料金の払込取引の場合、つまり電話料金の払込票Paを受入れての処理の場合、一時収納部73から払込票Paが取り出された後前記印字機構52によって払込票Paへの領収済の印字が行われる。そして、領収済の印字が終了した払込票Paは、搬送路27上を取引媒体挿入口4方向へ搬送されてカッタ装置60に送られる。
上記払込票Paがカッタ装置60に到達すると、ソレノイド60cの励磁によりカッタ60aが払込票Paに当接される。そして、上記カッタ60aの回転と同時に、ソレノイド61の励磁によってゲート62が動作される。これにより、上記電話料金の払込票Paは、ドライブローラ24…とピンチローラ25…とによる搬送にともなって、領収書P1と通知書P2および控P3との2片に切断される。切断された通知書P2および控P3は、ゲート62の作用によって分岐搬送路67に導かれ、ここで待機される。また、切断された払込票Paの領収書P1は、そのまま搬送路27上を搬送されて取引媒体挿入口4近傍に送られ、ゲート71の作用によって分岐搬送路271に導かれる。この分岐搬送路271に導かれた領収書P1は、その所定の位置に押印装置70により領収印が押印された後、再びゲート71を介して搬送されて取引媒体挿入口4より利用者に発行される(Step13)。
利用者による領収書P1の取去りが検知器23により検知されると、分岐搬送路67に待機されていた通知書P2および控P3は、モータ63により駆動されるドライブローラ66によって搬送されて搬送路27上に送られる。そして、この搬送路27上を取引媒体挿入口4方向とは逆の方向に搬送されて、ゲート58,59a,59b,59cを介して集積部72bに集積される。
一方、上記払込票による取引がガス料金の払込取引の場合、つまりガス料金の払込票Pbを受入れての処理の場合、払込取引の完了にともなって一時収納部73から払込票Pbが取り出された後、前記印字機構52によって払込票Pbへの領収済の印字が行われる。そして、領収済の印字が終了した払込票Pbは、さらに搬送路27上を搬送されてゲート58を介してカッタ機構部30に送られる。
上記払込票Pbが、カッタ機構部30の搬送ローラ30aとピンチローラ30bとで挟持搬送され、これが検知器31により検知されると搬送が停止されるとともに、ソレノイド32の励磁によりめくり機構部33のめくりローラ30dが搬送ローラ30cに押圧される。すると、ソレノイド34aおよび35aの励磁により、搬送ローラ30a,30aに押圧されているピンチローラ30b,30bが、それぞれ上方へ回避されて払込票Pbから離間される。この後、DCモータ33cによってめくりローラ30dが駆動され、これにより第3図に示す如く、ガス料金の払込票Pbの上側の一片(発行元への通知書P2+収納金融機関での控P3)がたわませられる。この状態において、パルスモータ30iの駆動によってカッタ30eが払込票Pbのたわみ部分内に沿って移動されることにより、払込票Pbは領収書P1およびその他P4と通知書P2および控P3との2片に切断される。
こうして払込票のPbの切断がなされると、切断された通知書P2および控P3は、めくりローラ30dの作用により、ここで保留される。また、切断された領収書P1およびその他P4は、搬送ローラ30a,30cの回転によってゲート58を介して搬送路27に導かれる。そして、そのまま搬送路27上を取引媒体挿入口4方向に搬送されて、ゲート71により分岐搬送路271に送られる。この分岐搬送路271に導かれた領収書P1およびその他P4は、その所定の位置に押印装置70による領収印が押印された後、再びゲート71を介して搬送されて取引媒体挿入口4より利用者に発行される(Step13)。
利用者による領収書P1およびその他P4の取去りが検知器23により検知されると、カッタ機構部30内に保留されていた通知書P2および控P3は、搬送ローラ30a,30cなどによって搬送されて搬送路27上に送られる。そして、この搬送路27上を取引媒体挿入口4方向とは逆の方向に搬送されて、ゲート58,59a,59bを介して集積部72cに集積される。
また、上記払込票による取引が家賃等の払込取引の場合、つまり家賃等の払込票Pcを受入れての処理の場合、払込取引の完了にともなって、一時収納部73から払込票Pcが取り出された後、前記印字機構52によって払込票Pcへの領収済の印字が行われる。そして、領収済の印字が終了した払込票Pcは、搬送路27上に搬送されてゲート58を介してカッタ機構部30に送られる。このカッタ機構部30に送られた払込票Pcは、搬送ローラ30aとピンチローラ30bとで挟持搬送され、これが検知器31により検知されると搬送が停止されることにより、このカッタ機構部30内で保留される。
この後、レシート発行機構49より取出されたレシートRに、上記取引の結果などが印字機構52によって印字される。すなわち、家賃等の払込票Pcは領収書として使用可能な部分を有していないため、レシートRによる領収証が代替発行される。この場合、レシート発行機構49より取出ローラ49a,49bの作用によりレシートRが1枚だけ取出され、ゲート50を介して前記搬送路27に導かれる。搬送路27に導かれたレシートRは、ドライブローラ24…とピンチローラ25…とで印字機構52の位置へ送られる。そして、ここで所定の印字がなされた後、再びドライブローラ24…とピンチローラ25…とで搬送路27上を取引媒体挿入口4方向に搬送されることにより、取引媒体挿入口4より利用者に発行される。これにより、利用者にはレシートRよりなる領収証が発行される(Step13)。
一方、取引媒体挿入口4より発行された領収証(レシートR)の取去りが検知器23により検知されると、カッタ機構部30内に保留されていた家賃等の払込票Pcは、搬送ローラ30a,30cなどによって搬送されて搬送路27上に送られる。そして、この搬送路27上を取引媒体挿入口4方向とは逆の方向に搬送され、ゲート58,59aを介して集積部72dに集積される。
ここで、搬送路27上において、ゲート59aとゲート59b間には、払込票(もしくは払込票の一片)の通過を検知するためのセンサ75が設けられている。このセンサ75が払込票の後端が通過するのを検知すると同時に一時収納部73からは給紙ローラ74により次の払込票が取り出され、ゲート59a,58を介して印字機構52に搬送される。ここで、主制御部81には挿入された払込票の種類が、挿入された順序と逆の順序で記憶されている。先述したとおり、払込票は挿入したときと逆の順序で取り出されるので、一時収納部73から取り出される払込票の種類は主制御部81に記憶された順序どおりに取り出される。よって、各々の払込票に関しての所定の処理(情報の読取り、領収印の印字、領収書の切断など)を確実に行うことができる。
このようにして一時収納部73に集積されている払込票がなくなるまで上記処理を繰り返し、全ての領収証を発行し終えたところで、取引を終了する。
以上述べたように、本実施例の自動取引装置においては、一時収納部73が設けられているために一取引に対して複数の払込票を受付けることができる。また、あらかじめ複数種の払込票書式の特徴が記憶されており、払込みの種別が指定されると、対応する払込票書式が選択され、その特徴を利用して払込票の処理が行われる。これによって、種類の異なる払込票を複数枚挿入しても、その情報は確実に読取られ、金額情報が合計されていく。利用者は、挿入した払込票の合計金額を払込めばよいから、利用者が行う取引は実質1回で済むことになる。これによって、払込みの際の利用者の負担および処理時間を大幅に減少させることができる。
なお、上記実施例においては、電話料金、ガス料金、家賃等の払込票を例に説明したが、これに限らず、例えば電気料金や水道料金などの他、地方税や自動車税などの払込みにも適用可能である。
[発明の効果]
以上、詳述したように、本発明によれば、帳票類を一度に複数枚扱うことができ、これら複数枚の帳票類に関する払込取引を、一度の払込取引で実行することのできる、自動取引装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第11図は本発明の一実施例を説明するためのもので、第1図は取引媒体処理ユニットを概略的に示す構成図、第2図は実際に取引を行う際の処理の流れを示すフローチャート、第3図はカッタ機構部を概略的に示す構成図、第4図はカッタ機構部における切断動作を説明するための説明図、第5図はカッタ機構部の処理動作を説明するための説明図、第6図はカッタ装置の構成を概略的に示す斜視図、第7図は装置全体の外観斜視図、第8図は全体的な構成を説明するためのブロック図、第9図9図乃至第11図は払込票の例を示すもので、第9図は電話料金の払込票の一構成例を示す図、第10図はガス料金の払込票の一構成例を示す図、第11図は家賃等の払込票の一構成例を示す図である。
Pa,Pb,Pc……払込票(記録媒体)
P1……領収書
R……レシート(領収証)
4……取引媒体挿入口
42……光学式読取装置
52……印字機構
70……押印装置
73……一時収納部
74……給紙ローラ
81……主制御部
86……取引媒体処理ユニット
100……自動取引装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】払込手続を行うために払込金額が記載された複数枚の払込票を利用者から順次受入れる第1の受入部と、この第1の受入部から受入れた複数枚の払込票に記載されている各々の払込金額を読取る読取手段と、この読取手段により払込金額が読取られた払込票を全ての払込票が前記第1の受入部に受入れられるまで装置内に一時収納する収納部と、前記読取手段により読取られた複数枚の払込票についての払込金額の合計金額を求め、その合計金額を表示する表示手段と、この表示手段に表示された払込合計金額に基づいて、利用者から現金を受入れる第2の受入部と、この第2の受入部に受入れられた現金によって、前記収納部に収納された全ての払込票に対しての払込取引を一度で実行する第1の処理手段と、この第1の処理手段によって一度で払込取引が完了したとき、前記収納部に収納されている払込票を順次取出して、払込票に対して所定の処理を実行する第2の処理手段と、を具備したことを特徴とする自動取引装置。
【請求項2】払込手続を行うために払込金額が記載された複数種類かつ複数枚の払込票を利用者から順次受入れる第1の受入部と、利用者によって操作され、前記第1の受入部に払込票を挿入する際に挿入する払込票の種類を入力する入力手段と、前記第1の受入部にて受入れ可能な複数種類の払込票毎に、払込金額が記載されている位置等の払込票の書式情報を記憶している記憶部と、前記入力手段により入力された払込票の種類に基づいて、前記記憶部に記憶された書式情報を用いて、前記第1の受入部から受入れた複数枚の払込票に記載されている各々の払込金額を読取る読取手段と、この読取手段により払込金額が読取られた払込票を全ての払込票が前記第1の受入部に受入れられるまで装置内に一時収納する収納部と、前記読取手段により読取られた複数枚の払込票についての払込金額の合計金額を求め、その合計金額を表示する表示手段と、この表示手段に表示された払込合計金額に基づいて、利用者から現金を受入れる第2の受入部と、この第2の受入部に受入れられた現金によって、前記収納部に収納された全ての払込票に対しての払込取引を一度で実行する第1の処理手段と、この第1の処理手段によって一度で払込取引が完了したとき、前記収納部に収納されている払込票を順次取出して、払込票に対して所定の処理を実行する第2の処理手段と、を具備したことを特徴とする自動取引装置。

【第1図】
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【第2図】
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【第3図】
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【第4図】
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【第5図】
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【第6図】
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【第7図】
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【第8図】
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【第9図】
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【第10図】
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【第11図】
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【特許番号】特許第3011426号(P3011426)
【登録日】平成11年12月10日(1999.12.10)
【発行日】平成12年2月21日(2000.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平2−36145
【出願日】平成2年2月19日(1990.2.19)
【公開番号】特開平3−240189
【公開日】平成3年10月25日(1991.10.25)
【審査請求日】平成8年10月25日(1996.10.25)
【出願人】(999999999)株式会社東芝
【出願人】(999999999)東芝ソシオエンジニアリング株式会社
【参考文献】
【文献】特開 平2−12378(JP,A)
【文献】特開 昭62−287368(JP,A)