説明

自動意思収集システムおよび方法

自動意思収集システムおよび方法が提供される。本自動意思収集方法は、意思収集サービスのために必要なメタデータ項目に該当する実際のメタデータを収録したコンテンツをユーザー端末に配布し、ユーザー端末から受信した返信用コンテンツに収録されているユーザーの意思を抽出して統計処理する。これにより、投票や世論調査、設問調査、その他の意見調査などに必要なユーザー意見をPCまたは携帯用通信機器を介してオンラインで自動収集し、収集されたユーザー意見を自動的に統計処理することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動意思収集システムおよび方法に係り、さらに詳しくは、投票や世論調査、設問調査、その他の意見調査などを介して収集するユーザーの意見を統計処理して提供する意思収集システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
選挙/投票過程と世論調査過程を大きく分けると、選挙/投票過程は、特定の選挙に立候補した候補者の情報をまとめて選挙参与者に広報および開示すること、投票者の管理、並びに投票された結果の導出および管理に分けられる。選挙参与者は、選挙管理者からの立候補者に対する正確かつ迅速な情報、および自由な投票環境の保障を要求している。一方、世論調査過程は、調査すべき領域における質疑項目の決定と提示、各質疑項目に対する応答項目の決定と提示、応答者による応答選択、並びに調査結果の統計および管理過程に大きく分けられる。
【0003】
現在、大部分の選挙投票では、紙媒体による張り紙または懸垂幕による立候補者の情報開示が主流である。選挙投票は、一定の場所に一定の期間内に選挙権者が直接出席して投票するアナログ式の投票方法が代表的である。
【0004】
このような現在の代表的選挙方法は、経済的に多くの費用がかかるうえ、物理的制約を受けた選挙権者の身体的移動などによって棄権率が高くなって選挙投票方法に対する改善策が要求されている。
【0005】
一方、特定の目的のための意見調査として代表的なものが世論調査である。現在の世論調査方法では、紙からなる質疑書に応答する方法、電話問答による調査方法または世論調査サービス代行業者を介しての方式などが主に施行されており、質疑者および応答者に対する物理的制限が大きい方法であるうえ、管理者が直接管理することが可能なサービス技術は未だ開発されていない状態である。
【0006】
特許文献1(電子投開票および電子選挙システム)は、ネットワークで接続された統合選挙人名簿DBまたは単位選挙人名簿DBを検索して選挙人に対する本人確認を行い、前記本人確認手段による前記選挙人の本人確認および二重投票有無の確認が成功的に完了すると、前記統合選挙人名簿DBまたは単位選挙人名簿DBに実時間格納方式を介して投票有無を格納する選挙人本人確認端末機と、選挙および選挙区情報、所属選挙区の候補者組み合わせのイメージをディスプレイするようにする機能および投票完了後に格納された情報を消去する機能を備えた電子投票券を発行する電子投票券発行機と、前記統合選挙人名簿DBと相互独立的なオフライン方式で運営され、前記選挙人が前記電子投票券を投入すると、前記選挙人に投票券記入手続きを案内し、前記選挙人による投票結果を格納する電子投票機とを含んでなり、前記電子投票機は、全国の全選挙区の登録された候補者組み合わせのイメージを格納する候補者情報格納媒体と、前記電子投票券に格納された情報に基づいて、前記候補者情報格納媒体に格納された前記選挙人の属する選挙区の候補者組み合わせのイメージをディスプレイする表示装置と、前記表示装置にディスプレイされた候補者中の一つを選択するための入力装置と、前記投票結果を格納する投票結果格納媒体と、前記投票結果を投票記録紙に印刷および出力するための出力装置とを備えた、電子投票システムを開示する。
【0007】
特許文献2(インターネットを用いた電子投票システム)は、選挙区の登録された候補者組み合わせのイメージを格納する候補者情報格納装置と、全国または地域単位で統合して作成された選挙人情報を格納する統合選挙人名簿DBと、インターネットを介して接続された端末機を用いる選挙人に対して前記選挙人情報に基づいた電子認証を介して本人確認を行う認証センターと、前記認証センターによって認証された選挙人に、前記候補者組み合わせのイメージが含まれた候補者選択Web画面を提供し、各選挙別または選挙区別に投票結果を開票および集計する選挙管理システムへ前記Web画面を介しての投票結果を伝送するWebサーバーとを含んでなる、電子投票システムを開示する。
【0008】
特許文献3(個人情報に基づいた隠匿署名を用いた電子投票システムおよび電子投票方法)は、個人情報に基づいた隠匿署名方式に応じて受信した電子投票用紙の内容を知らない状態で投票者認証とともに、前記電子投票用紙に自分の署名を挿入して投票者端末機へ伝送する認証機関サーバーと、前記署名の挿入された電子投票用紙を投票時間の間に収集して投票を検証する集計サーバーと、個人情報に基づいた隠匿署名を用いて自分の投票内容を隠匿および暗号化した投票用紙を前記認証機関サーバーへ伝送し、前記認証機関サーバーから前記署名の挿入された電子投票用紙を受信するとき、これを隠匿せずに暗号化して前記集計サーバーへ伝送する投票者端末機とを備える、個人情報に基づいた隠匿署名を用いた電子投票システムを開示する。
【0009】
特許文献4(無線端末機を用いた電子投票装置および方法)は、移動通信網を介して投票者の無線端末機から伝送された認証書に基づいて投票者を認証する投票者身元確認部と、前記無線端末機に投票内容の暗号化のための暗号キーを生成して伝送する暗号キー管理部と、前記無線端末機に選挙候補の含まれた投票情報を伝送する投票情報提供部と、前記投票情報に基づいて前記投票者が投票した結果を含む暗号化投票内容のうち、前記投票者の個人識別情報が削除された暗号化投票内容を復号化して格納する投票結果格納部とを含むことを特徴とする、電子投票装置を開示する。
【0010】
特許文献5(個人端末機を用いたネットワーク上の選挙管理方法および選挙管理サーバー)は、選挙管理サーバーが、各有権者との有/無線通信に必要な各有権者の固有情報を格納する段階と、前記選挙管理サーバーが、前記各有権者の固有情報を介して前記各有権者が使用する有権者端末機へ所定のURL情報を発送する段階と、前記選挙管理サーバーが、前記所定のURLに接続した前記有権者端末機からの投票情報を受信する段階と、前記選挙管理サーバーが、前記有権者端末機から受信した投票情報と前記有権者の固有情報を第1関数に入力して第1暗号コードを生成する段階と、前記選挙管理サーバーが、前記第1暗号コードを第2関数に入力して第2暗号コードを生成する段階と、前記生成された第2暗号コードと前記投票情報を共に格納する段階とを含んでなる、個人端末機を用いたネットワーク上の選挙管理方法を開示する。
【0011】
特許文献6(オンライン選挙張り紙提供システムおよびその方法)は、選挙管理主体に提出される選挙候補者の候補者名、選挙類型、選挙地域、学歴、経歴、および選挙公約を含む候補者情報および選挙張り紙を電算化してデータベースに格納し、選挙日程、投票所の位置、選挙手続き、選挙関連ニュースを含む選挙情報をデータベースに格納し、前記データベースに格納される情報をサイバー選挙張り紙管理サーバーに選択的に提供する選挙管理主体中央サーバーと、前記候補者情報および選挙情報を提供することが可能なサイトを提供し、ユーザー端末の要請に応じて前記選挙管理主体中央サーバーに接続して特定候補者の前記候補者情報および選挙張り紙を検索して提供するサイバー選挙張り紙管理サーバーとを含んでなることを特徴とする、オンライン選挙張り紙提供システムを開示する。
【0012】
特許文献7(有/無線通信網を用いた遺伝子情報に基づいた選挙運動方法およびシステム)は、有権者の情報に基づいて有/無線通信網を介して選挙運動を行う方法であって、有権者情報を格納する段階と、候補者が有権者に伝達する内容としての候補者広報情報を格納する段階と、前記候補者広報情報項目別にこの項目が伝送される有権者を検索することが可能な項目別情報提供有権者選択コードを生成し格納する段階と、前記候補者広報情報が発送されるべき条件を格納する段階と、前記発送されるべき条件を満足する場合、前記情報提供有権者選択コードに基づいて対応する広報情報項目が受信される有権者を検索し、検索された有権者に広報情報を発送する段階とを含んでなる、通信網を用いた有権者情報に基づいた選挙運動方法を開示する。
【0013】
特許文献8(無線通信機器を用いた選挙出口調査方法およびシステム)は、ユーザーの位置を把握する位置情報サービスセンターと、前記ユーザーの位置情報に基づいて選挙出口調査を行う選挙出口調査サーバーと、前記選挙出口調査のためのショートメッセージを処理するショートメッセージサービスセンターとから構成される、無線通信機器を用いた選挙出口調査方法であって、前記投票地域別ユーザーの位置情報の伝送を位置情報サービスセンターから受ける段階と、前記伝送された投票地域別ユーザーの位置情報に基づいて該当選挙区域別選挙出口調査のためのショートメッセージを生成し、前記ショートメッセージサービスセンターへ伝送する段階と、前記伝送されたショートメッセージを無線データ網を用いて該当ユーザーの無線モデムまたは無線通信機器へ伝送する段階と、前記ショートメッセージに対するユーザー応答データを前記選挙出口調査サーバーへ伝送する段階と、前記伝送された応答データに基づいて前記ユーザーの選挙区域別当選者状況を生成する段階とを含んでなることを特徴とする、無線通信機器を用いた選挙出口調査方法を開示する。
【0014】
特許文献9(WAPに基づいた無線インターネット端末機を用いた世論調査)は、WAPに基づいた無線インターネット端末機を所有し、世論調査会員として加入した複数の加入者が会員として加入する方法において、世論調査業社が運営するホームページを含む有線インターネットを介しての加入と共に、前記端末機を用いた無線インターネット上の直接加入を全て含んで、端末機が具現する音声、絵、文字、動画像を含む全ての媒体を用いて世論調査を行うシステムおよびその方法を開示する。
【0015】
特許文献10(移動端末機を用いた世論調査方法)は、任意の世論調査依頼者が、自分が調査しようとする世論調査データをWebサーバーに格納する段階と、移動通信社で前記世論調査に適切な集団を抽出する段階と、前記抽出した集団の移動端末機へ前記世論調査に応じることを要請する段階と、前記移動端末機のユーザーが、移動端末機に内蔵されたWebブラウザーを用いて前記Webサーバーに接続して前記世論調査に対する応答を残す段階と、前記移動通信社における前記世論調査に応答を残した移動端末機ユーザーの課金口座へ一定の手数料を提供する段階とを含んでなることを特徴とする、移動端末機を用いた世論調査方法を開示する。
【0016】
特許文献11(移動通信端末機を用いた電子投票システムおよび方法)は、移動通信端末機を用いた電子投票システムにおいて、投票案件ショートメッセージを受信して表示し、投票権者から投票応答があれば、投票応答ショートメッセージを生成して伝送する多数の投票者端末と、投票案件に対する投票案件ショートメッセージを、投票に参加する投票権者に伝送し、投票権者からの投票応答ショートメッセージを受信して投票結果を集計および開票する集計端末と、前記投票者端末と集計端末間のショートメッセージ送受信サービスを提供するショートメッセージサービスセンターとを含んでなることを特徴とする、システムを開示する。
【0017】
特許文献12(移動通信網を用いた世論調査サービス方法およびシステム)は、移動通信サービス加入者に移動通信端末機を介して世論調査への参与有無を確認し、その結果を受信する段階と、前記受信した世論調査参与同意者を格納する段階と、前記格納された世論調査参与同意者の中から所望の世論調査の応答パネリスト標本を抽出する段階と、前記抽出された応答パネリスト標本を格納する段階と、移動通信網を用いて前記格納された応答パネリスト標本に該当する応答パネリストの移動通信端末機を介して世論調査答弁を要請する段階と、世論調査答弁要請に同意した応答パネリストの移動通信端末機へ世論調査問項を送信する段階と、前記移動通信端末機から世論調査に対する答弁を受信する段階と、前記受信した応答パネリストの答弁を格納する段階とを含んでなる、移動通信網を用いた世論調査サービスを開示する。
【0018】
特許文献13(サイバー世論調査システムおよびその方法)は、インターネット網の他のサイトに接続し、予め設定されたキーワードを含む文章を検索収集するようにするサイバー世論調査システムにおいて、世論調査を依頼しようとする顧客から会員情報の入力を受けて会員承認をし、世論調査のためのキーワードの入力を受けて資料収集サーバーに格納する一方で、前記収集および格納された文章に対して友好度および非友好度などによって等級別に価値判断をチェックすることができるようにディスプレイし、前記等級別に価値判断された文章に対して、予め設定された加重値を与えるとともに、照会数を考慮して世論指数を算出するようにするWebサーバーと、登録されたキーワードをもってポータルサイトの知識検索Webページに接続し、該当キーワードを含む質問と答えを重複しないように収集し、項目(資料収集先、作成日、作成者、照会数、内容(質問/答え))別に分けて格納し、内容をさらに質問と答えに分けて格納する資料収集サーバーと、資料収集サーバーに格納された資料を対象として検索および照会を行い、全てのポータルサイトに接続して検索を行ったのと同一の結果を得る検索サーバーとを含んでなる、サイバー世論調査システムを開示する。
【0019】
特許文献14(移動通信網を用いた世論調査システムおよびその方法)は、移動通信網およびインターネットを用いた世論調査システムにおいて、カメラを備え、前記カメラで撮影された加入者顔面映像を伝達する移動通信端末機と、前記移動通信網および前記インターネットに接続され、前記移動通信端末機に世論調査参与メッセージを伝達し、前記移動通信端末機のうち前記世論調査参与メッセージに応答した端末機にのみ前記世論調査質疑メッセージを伝達した後、前記移動通信端末機から撮影された加入者顔面映像データの伝達を受けるWebサーバーと、前記Webサーバーから伝達された加入者顔面映像データから瞬き時間および回数をチェックし、チェックされた結果を世論調査に対する応答データに変換し、収集された世論調査の応答データを分析して世論調査結果データを生成する世論調査サーバーとを含んでなる、移動通信網を用いた世論調査システムを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0020】
【特許文献1】韓国公開特許第2005−0102046号公報
【特許文献2】韓国公開特許第10−2005−0102051号公報
【特許文献3】韓国公開特許第10−2005−0001975号公報
【特許文献4】韓国公開特許第10−2008−0040932号公報
【特許文献5】韓国公開特許第10−2008−0099165号公報
【特許文献6】韓国公開特許第10−2008−0007949号公報
【特許文献7】韓国公開特許第2003−0056259号公報
【特許文献8】韓国公開特許第2002−0055734号公報
【特許文献9】韓国公開特許第2001−0103820号公報
【特許文献10】韓国公開特許第2002−0078813号公報
【特許文献11】韓国公開特許第2006−0095215号公報
【特許文献12】韓国公開特許第2006−0068884号公報
【特許文献13】韓国公開特許第2006−0098671号公報
【特許文献14】韓国公開特許第2007−0046314号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
本発明は、かかる問題点を解決するためのもので、その目的は、投票や世論調査、設問調査、その他の意見調査などに必要なユーザー意見を管理者(または利用者)が直接扱い易いユーザーインターフェースでPCまたは携帯用通信機器を介してオンラインで自動収集し、収集されたユーザー意見を自動的に統計処理することのできる、自動意思収集システムおよび方法を提供することにある。
【0022】
また、本発明の他の目的は、管理者(または利用者)が直接関連情報および手続きの管理、関連情報の検索が可能な機能を備えたWeb基盤の自動意思収集システムおよび方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0023】
上記目的を達成するために、本発明によれば、意思収集サービスのために必要なメタデータ項目を含むメタデータフレームを生成する段階と、前記メタデータフレームに含まれたメタデータ項目に該当する実際のメタデータを収録したコンテンツを生成する段階と、前記コンテンツをユーザー端末に配布する段階と、前記コンテンツに対する応答として、前記ユーザー端末から前記返信用コンテンツを受信する段階と、前記返信用コンテンツに収録されているユーザーの意思を抽出して統計処理する段階と、前記統計処理の結果を提供する段階とを含んでなる、自動意思収集方法を提供する。
【0024】
また、前記意思収集サービスは、投票結果を収集するサービスおよび意見を収集するサービスのうち少なくとも一つを含み、管理者によって選択可能であることが好ましい。
【0025】
また、本発明の自動意思収集方法は、前記意思収集サービスを行うサーバーに正当な管理者がアクセスするかを認証する段階をさらに含み、前記メタデータフレーム生成段階は、前記認証段階で前記正当な管理者がアクセスするものと認証された場合に行われ得る。
【0026】
前記認証は、1)ID/PW(ユーザーID及びパスワード)確認、2)公認認証書またはデジタル署名による認証、3)認証カードまたはUSBメモリーを用いた確認、4)生体情報を用いた確認のうち少なくとも一つの方法で行い、前記生体情報は、顔面写真、音声、指紋および虹彩のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0027】
また、前記生体情報は、前記意思収集サービスを行うサーバーに設けられた機器または接続された機器を介して獲得されることが好ましい。
【0028】
また、前記コンテンツは、意思決定の前に参照すべき情報が収録されているコンテンツ、および意思決定の後に決定した意思を入力するのに用いられるコンテンツのうち、少なくとも一つを含むことが好ましい。
【0029】
また、前記意思収集サービスは投票結果を収集するサービスであり、前記意思決定の前に参照すべき情報が収録されているコンテンツは立候補者に対する情報が収録されたコンテンツであり、前記意思決定の後に決定した意思を入力するのに用いられるコンテンツは投票用紙として機能するコンテンツであることが好ましい。
【0030】
前記意思収集サービスは意見を収集するサービスであり、前記意思決定の前に参照すべき情報が収録されているコンテンツは質疑文が収録されたコンテンツであり、前記意思決定の後に決定した意思を入力するのに用いられるコンテンツは応答回収紙として機能するコンテンツであってもよい。また、前記質疑文は、選択型質疑および短答型質疑のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0031】
また、前記配布段階は、前記コンテンツを意思収集対象となるユーザーにのみ選別的に配布することができる。
【0032】
また、本自動意思収集方法は、前記受信段階で受信した前記返信用コンテンツを格納する段階をさらに含むことが好ましい。
【0033】
また、本自動意思収集方法は、前記返信用コンテンツの集計状況を実時間で出力する段階をさらに含むことが好ましい。
【0034】
また、前記メタデータフレーム生成段階は、自動意思収集サービスに必要なメタデータ項目を抽出する段階と、抽出されたメタデータ項目をメタデータ記述データフレームとして生成してデータベース化する段階と、データベース化されたメタデータ記述フレームの中から必要なメタデータ記述フレームを抽出する段階と、抽出されたメタデータ記述フレームを変換し、テーブル形式のメタデータフレームを生成する段階とをさらに含むことが好ましい。
【0035】
また、前記メタデータ項目抽出段階は、オントロジー(Ontology)技法によって前記メタデータ項目を抽出することができる。
【0036】
また、前記データベース化段階は、RDF(Resource Description Framework)、XHTML(eXtensible Hyper Text Markup Language)、XML(eXtensible Markup Language)データベースのデータモデルおよびスプレッドシート(Spread sheet)のうち少なくとも一つによる記述方法によって、抽出されたメタデータ項目をメタデータ記述フレームとして生成することができる。
【0037】
また、本自動意思収集方法は、受信した返信用コンテンツに収録されているテーブル形式の返信用メタデータフレームをメタデータ記述フレームに逆変換してメタデータ記述フレームを生成し、生成されたメタデータ記述フレームをデータベース化する段階をさらに含むことが好ましい。
【0038】
また、本自動意思収集方法は、データベース化されたメタデータ記述フレームから所望の情報を検索する段階をさらに含むことができる。
【0039】
一方、本発明によれば、意思決定の前に参照すべき情報が収録されている意思決定用コンテンツを表示する段階と、意思決定の後に決定した意思を入力するのに用いられる意思入力用コンテンツを用いてユーザーからユーザー意思の入力を受ける段階と、前記入力段階で入力された前記ユーザー意思が収録された返信用コンテンツを生成する段階と、前記返信用コンテンツを伝送する段階とを含んでなる、自動意思入力方法を提供する。
【0040】
また、本自動意思入力方法は、意思収集サービスを行うサーバーから前記意思決定用コンテンツおよび前記意思入力用コンテンツを受信する段階をさらに含み、前記伝送段階は、前記返信用コンテンツを前記サーバーへ伝送することが好ましい。
【0041】
また、前記意思収集サービスは、投票結果を収集するサービスおよび意見を収集するサービスのうち少なくとも一つを含むことが好ましい。
【0042】
また、前記意思収集サービスは投票結果を収集するサービスであり、前記意思決定の前に参照すべき情報が収録されているコンテンツは立候補者に対する情報が収録されたコンテンツであり、前記意思決定の後に決定した意思を入力するのに用いられるコンテンツは投票用紙として機能するコンテンツであってもよい。
【0043】
また、前記意思収集サービスは意見を収集するサービスであり、前記意思決定の前に参照すべき情報が収録されているコンテンツは質疑文が収録されたコンテンツであり、前記意思決定の後に決定した意思を入力するのに用いられるコンテンツは応答回収紙として機能するコンテンツであってもよい。
【0044】
また、前記意思入力段階は、前記意思入力用コンテンツを前記ユーザーが閲覧しながら自分の意思を入力することが可能なユーザーインターフェースに変換して表示した後、前記ユーザーからユーザー意思の入力を受けることが好ましい。
【0045】
また、本自動意思入力方法は、前記ユーザーが前記意思決定に正当なユーザーであるかを認証する段階をさらに含み、前記伝送段階は、前記ユーザーが正当なユーザーとして認証された場合に行われることが好ましい。
【0046】
また、前記認証は、1)ID/PW確認、2)公認認証書またはデジタル署名による認証、3)認証カードまたは/およびUSBメモリーを用いた確認、4)生体情報を用いた確認のうち少なくとも一つの方法で行い、前記生体情報は、顔面写真、音声、指紋および虹彩のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0047】
また、前記生体情報は、前記ユーザー意思の入力を受ける端末に設けられた機器または接続された機器を介して獲得できる。
【0048】
一方、本発明によれば、意思収集サービスのために必要なメタデータ項目を含むメタデータフレームを生成し、前記メタデータフレームに収録されたメタデータ項目に該当する実際のメタデータを収録したコンテンツを生成して下記ユーザー端末に配布し、前記コンテンツに対する応答として下記ユーザー端末から前記返信用コンテンツを受信し、前記返信用コンテンツに収録されているユーザーの意思を抽出して統計処理し、前記統計処理の結果を提供する意思収集用サーバーと、前記意思収集用サーバーから受信したコンテンツを用いてユーザーからユーザー意思の入力を受け、前記ユーザー意思の収録された返信用コンテンツを生成して前記意思収集用サーバーへ伝送する意思入力用端末とを含んでなる、自動意思収集システムを提供する。
【0049】
また、前記コンテンツは、意思決定の前に参照すべき情報が収録されているコンテンツ、および意思決定の後に決定した意思を入力するのに用いられるコンテンツのうち少なくとも一つを含むことが好ましい。
【0050】
また、前記意思収集用サーバーは、自動意思収集サービスに必要なメタデータ項目を抽出し、抽出されたメタデータ項目をメタデータ記述フレームとして生成してデータベース化し、データベース化されたメタデータ記述フレームの中から必要なメタデータ記述フレームを抽出し、抽出されたメタデータ記述フレームを変換して、テーブル形式のメタデータフレームを生成することができる。
【0051】
また、前記意思収集用サーバーは、受信した返信用コンテンツに収録されているテーブル形式の返信用メタデータフレームをメタデータ記述フレームに逆変換してメタデータ記述フレームを生成し、生成されたメタデータ記述フレームをデータベース化することが好ましい。
【発明の効果】
【0052】
上述したように、本発明によれば、投票、世論調査、設問調査、その他の意見調査などに必要なユーザー意見を分かり易く且つ書き易いユーザーインターフェースでPCまたは携帯用通信機器を介してオンラインで自動収集し、収集されたユーザー意見を自動的に統計処理することができる。それだけでなく、関連情報の格納および検索を容易に行うことができる。これにより、投票者または調査者が本発明のシステムをWebサービスとして活用して物理的場所および時間制約を受けることなく何時、何処でも便利で容易に投票または意見調査活動を行えるようにして経済的、社会的利益を送出することができる。
【0053】
特に、懸垂幕、張り紙候補者広報物による選挙広報、特定の時間および場所に拘るアナログ式選挙/投票過程と統計過程、質問書または電話通話方式による世論調査または意見調査を、インターネットまたは携帯電話などの情報機器をサービス代行者の介入なく管理者(または利用者)が直接利用して自動的に行うことにより、経済的、社会的利益を創出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の一実施例に係る自動意思収集システムを示す図である。
【図2】図1に示した意思収集用サーバーの詳細ブロック図である。
【図3】図1に示した意思入力用端末の詳細ブロック図である。
【図4】本発明の他の実施例に係る電子投票結果を収集して選挙結果を提供する方法の説明に提供されるフローチャートである。
【図5】立候補者情報メタデータフレームの一例を示す図である。
【図6】立候補者情報コンテンツの一例を示す図である。
【図7】投票用紙コンテンツの一例を示す図である。
【図8】図4のS445段階で生成される返信用コンテンツの一例を示す図である。
【図9】本発明の他の実施例に係る電子設問調査により意見を収集して収集結果を提供する方法の説明に提供されるフローチャートである。
【図10】質疑用メタデータフレームの一例を示す図である。
【図11】質疑コンテンツの一例を示す図である。
【図12】応答コンテンツの一例を示す図である。
【図13】図9のS945段階で生成される返信用コンテンツの一例を示す図である。
【図14】オントロジー分類方法による選挙投票サービスのメタデータ抽出に対する例を示す図である。
【図15】RDFによるメタデータ記述フレームを示す図である。
【図16】XMLによるメタデータ記述フレームを示す図である。
【図17】関係型データモデルによるメタデータ記述フレームを示す図である。
【図18】オントロジー分類方法による世論調査サービスのメタデータ抽出に対する例を示す図である。
【図19】RDFによるメタデータ記述フレームを示す図である。
【図20】XMLによるメタデータ記述フレームを示す図である。
【図21】関係型データモデルによるメタデータ記述フレームを示す図である。
【図22】テーブル形式の返信用コンテンツをメタデータ記述フレームに逆変換する例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
以下に参照図面を参照しながら、本発明をより詳細に説明する。
【0056】
図1は本発明の一実施例に係る自動意思収集システムを示す図である。自動意思収集システムは、多数の「意思」を自動的に収集し、収集した意思に対する統計処理を行うことが可能なシステムである。
【0057】
「意思」の代表的な例として、1)選挙で特定の立候補者を選択しようとする意思を示す投票、2)特定の案件に対する人々の意見などを挙げることができる。
【0058】
したがって、本実施例に係る自動意思収集システムは、1)有権者の投票結果を収集/開票して選挙結果を提供するソリューションだけでなく、2)人々の意見を調査して収集した後で統計処理した結果を提供するソリューションを提供することができる。
【0059】
図1に示すように、本実施例に係る自動意思収集システムは、意思収集用サーバー100と意思入力用端末200−1〜200−Nを含んで構築される。
【0060】
意思収集用サーバー100は、意思入力用端末200−1〜200−NとネットワークNを介して通信可能に接続される。意思収集用サーバー100と意思入力用端末200−1〜200−Nとを接続させるネットワークNの種類に対する制限はなく、必要に応じて適切なもので実現することができる。
【0061】
例えば、本実施例に係る自動意思収集システムを会社内で役職員の意見収集のためのシステムとして活用しようとする場合、ネットワークNはLANを利用すれば十分である。ところが、本実施例に係る自動意思収集システムを全国規模の選挙における投票結果収集のためのシステムとして活用しようとする場合は、ネットワークNはWAN(Wide Area Network)、移動通信網、PSTN(Public Switched Telephone Network)またはこれらの一部組み合わせを利用しなければならない。
【0062】
また、意思収集用サーバー100と意思入力用端末200−1〜200−NがネットワークNに接続される方式に対する制限もない。これらはネットワークNに有線だけでなく無線で接続されてもよいのはもとより、通信プロトコルに対しても制限がない。
【0063】
本実施例に係る自動意思収集システムにおいて、意思収集用サーバー100は、意思入力用端末200−1〜200−Nにユーザーの意思を問い合わせる。
【0064】
また、問い合わせに対する応答として、意思入力用端末200−1〜200−Nが意思収集用サーバー100にユーザーの意思を伝達すると、意思収集用サーバー100は、伝達されたユーザーの意思を統計処理し、その結果を提供する。
【0065】
以下、図1に示した意思収集用サーバー100と意思入力用端末200−1〜200−Nについて詳細に説明する。まず、意思収集用サーバー100について図2を参照して説明する。
【実施例】
【0066】
図2は図1に示した意思収集用サーバー100の詳細ブロック図である。図示した意思収集用サーバー100を構成するブロックはS/W(ソフトウェア)で実現してもよく、H/W(ハードウェア)で実現してもよい。また、意思収集用サーバー100を構成するブロックのうち、一部はS/Wで実現し、残りはH/Wで実現してもよい。
【0067】
意思収集用サーバー100は、図2に示すように、システムサービス提供者側のメタデータ抽出部105およびメタデータ記述フレーム生成器110、管理者側の管理者認証器115、サービス選択器120およびメタデータフレーム変換器125、メタデータ記述フレームDB(データベース)135、コンテンツ作成器140、コンテンツ配布器145、配布先DB150、返信用コンテンツ受信機155、メタデータフレーム逆変換器160、返信情報DB165、統計処理器170、統計処理S/W175、結果処理器180、実時間モニター185、並びに情報検索器190を備える。
【0068】
メタデータ抽出部105とメタデータ記述フレーム生成器110は、意思収集システムサービスを提供する自己システムサービスに先立って装着すべき前処理部分(preprocessor)である。元来のメタデータは情報に対するデータを意味するが、本実施例におけるメタデータは意思収集サービスのために必要なコンテンツに収録されるべきデータを意味し、メタデータ項目はメタデータの属性、範疇、種類、値などを意味する。
【0069】
メタデータ抽出部105は、前述したとおり、自動意思収集システムで提供する自動意思収集サービスに必要なメタデータ項目を抽出、分類および整理する。メタデータ項目の抽出、分類および整理方法はオントロジー(Ontology)を用いた方法論で行い、詳細説明は後述する。
【0070】
本発明において、オントロジーは、サービスに必要なメタデータ項目を階層関係と前提部分関係に分類した体系であって、語彙表現で定義され、それがサービスのメタデータ項目となる(図14および図18参照)。
【0071】
メタデータ記述フレーム生成器110は、メタデータ抽出部105がオントロジー技法で抽出した意思収集サービス関連メタデータ項目をメタデータ記述フレームとして生成する。
【0072】
この際、メタデータ記述フレーム化方式は、1)RDF(Resource Description Framework)による記述方法、2)XHTML(eXtensible Hyper Text Markup Language)またはXML(eXtenxible Markup Language)による記述方法、3)データベースのデータモデルによる記述方法、および4)スプレッドシート(Spread sheet)による記述方法のうち少なくとも一つの記述方法にすることができる。
【0073】
また、メタデータ記述フレーム構造は、本実施例に係る自動意思収集システムの効率を高めるために必要なものであって、ユーザーインターフェースの改善、情報検索の容易さなどに直接関連する。
【0074】
RDF表現によるメタデータの記述方法は、メタデータの基本記述単位としてリソース(Resource)、属性(Property)および値(Value)の3要素を結合してメタデータのフレームを記述してグラフ構造で表わすことが特徴である。
【0075】
XHTMまたはXML表現によるメタデータの記述方式は、メタデータの構造的な要素タイプ、クラス属性、ID(Identification)属性としてメタデータフレームを記述し、ツリー(tree)構造で表わす。
【0076】
一方、データベースのデータモデル表現によるメタデータ記述方法は、データベースのデータモデル方式、すなわち階層型データモデル、ネットワーク型データモデル、関係型データモデル、客体指向型データモデルでメタデータフレームを記述することができる。
【0077】
そして、MicrosoftのExcelのようなスプレッドシート型のデータ処理システムを活用することもできる。
【0078】
RDF、XHTML、XML表現によるメタデータフレーム記述方式の利点は、相互互換性が高く、次世代Web技術として研究されているセマンティックWeb技術(Semantic Web Technology)との親和性に優れた方法である。一方、データベースデータモデル、スプレッドシート方式によるメタデータフレーム記述方式は、既存の安定な理論記述とツールを用いて実装することができるという利点がある。
【0079】
メタデータ記述フレーム生成器110は、メタデータの定義部で定義されたメタデータに対して上述の方式でメタデータ記述フレームを生成してメタデータ記述フレームDB135に格納する。前述した方式による自動意思収集システムにおける投票サービスと意見収集サービスに対する具体的例については、図14〜図21を参照して後述する。
【0080】
管理者認証器115は、正当な管理者が意思収集用サーバー100にアクセスするか否かを認証する。ここで、正当な管理者とは、意思収集用サーバー100を介しての意思収集を管理し責任を取る管理者、または意思収集用サーバー100を介しての意思収集を管理し責任を取る機関で該当権限を持つ管理者を意味する。
【0081】
意思収集用サーバー100が投票結果収集用サーバーの場合、正当な管理者とは、選挙管理の責任を持つ者、または選挙管理の責任を持つ機関に所属した者であってその権限が与えられた者などをいう。
【0082】
また、意思収集用サーバー100が意見収集用サーバーの場合、正当な管理者とは、意見調査に対する権限が与えられた者、または意見調査に対する権限を持つ機関で該当業務を行う者などをいう。
【0083】
ここで、認証手続きは様々な方法で行われ得る。例えば、認証手続きは、1)ID/PWを確認する手続き、2)公認認証書またはデジタル署名による認証手続き、3)認証カードやUSBメモリーなどを用いた確認手続き、4)生体情報(例えば、顔面写真、音声、指紋、虹彩など)を用いた確認手続きなどで行うことが可能である。
【0084】
この際、a)顔面写真は意思収集用サーバー100に設けられたPC用カメラ(図示せず)を介して獲得し、b)音声は意思収集用サーバー100に設けられたマイク(図示せず)を介して獲得し、c)指紋は意思収集用サーバー100に接続された指紋リーダー機(図示せず)を介して獲得し、d)虹彩は意思収集用サーバー100に接続された虹彩認識機(図示せず)を介して獲得することが可能である。
【0085】
サービス選択器120は、意思収集用サーバー100が提供する意思収集サービスのうちいずれか一つを選択することができるようにする管理者インターフェースを提供する。これは、意思収集用サーバー100の提供する意思収集サービスが様々な場合に有用である。
【0086】
前述したところによれば、意思収集用サーバー100によって提供される意思収集サービスには、投票結果収集サービス(電子投票サービス)と意見収集サービス(電子設問調査サービス)に分類できる。これによれば、サービス選択器120は、電子投票サービスと電子設問調査サービスのうちいずれか一つを選択することができるようにする管理者インターフェースを提供する。
【0087】
管理者は、この管理者インターフェースを介して所望のサービスを選択することができる。この際、管理者は、管理者認証器115によって正当な管理者として認証された者であるのは当たり前である。
【0088】
メタデータ記述フレームDB135には、メタデータ記述フレームが格納されている。一方、意思収集サービスのために必要なコンテンツは、1)意思決定用コンテンツと、2)意思入力用コンテンツである。
【0089】
ここで、1)意思決定用コンテンツはユーザーが意思決定の前に参照すべき情報が収録されているコンテンツであり、2)意思入力用コンテンツはユーザーが意思決定の後に決定した意思を入力するのに用いられるコンテンツである。
【0090】
メタデータフレーム変換器125は、メタデータ記述フレームDB135に前記RDF、XHTML、データベース、データモデルまたはスプレッドシート表現形式で定義記述されたメタデータ記述フレームを管理者またはユーザーが分かり易く且つ利用し易いようにユーザーインターフェース形式のテーブル形式に変換してメタデータフレームを生成する。そして、メタデータフレーム変換器125は、生成されたメタデータフレームをメタデータ記述フレームDB135に格納(データベース化)する。
【0091】
このために、メタデータフレーム変換器125は、メタデータ記述フレームDB135に格納されたメタデータ記述フレームのうち、必要なメタデータ記述フレームを抽出する。
【0092】
ここで、必要なメタデータ記述フレームとは、サービス選択器120で選択された意思収集サービスのために必要な1)意思決定用コンテンツに収録されるべきメタデータ項目に対するメタデータ記述フレームと、2)意思入力用コンテンツに収録されるべきメタデータ項目に対するメタデータ記述フレームである。
【0093】
したがって、メタデータ記述フレームの抽出の際に、メタデータフレーム変換器125は、サービス選択器120を介してユーザーが選択した意思収集サービスが何なのかを参照する。例えば、サービス選択器120を介してユーザーが電子投票サービスを選択した場合であれば、メタデータフレーム変換器125は、電子投票サービスに必要なメタデータ記述フレームを抽出する。これに対し、サービス選択器120を介してユーザーが電子設問調査サービスを選択した場合であれば、メタデータフレーム変換器125は、電子設問調査サービスに必要なメタデータ記述フレームを抽出する。
【0094】
メタデータフレーム変換器125は、抽出したメタデータ記述フレームを変換してテーブル形式のメタデータフレームを生成する。具体的に、メタデータフレーム変換器125は、抽出したメタデータ記述フレームに対応するメタデータ項目から構成されたテーブル形式のメタデータフレームを生成する。
【0095】
したがって、メタデータフレーム変換器125では、1)意思決定用コンテンツに対するメタデータ項目が収録された意思決定用メタデータフレームと、2)意思入力用コンテンツに対するメタデータ項目が収録された意思入力用メタデータフレームが生成される。
【0096】
コンテンツ作成器140は、メタデータフレーム変換器125によって作成されたメタデータフレームに収録されたメタデータ項目に該当する実際のメタデータを収録する。すなわち、コンテンツとは実際のメタデータの収録されたメタデータフレームを意味するといえる。
【0097】
コンテンツ作成器140によって作成されるコンテンツは、意思決定用コンテンツと意思入力用コンテンツである。
【0098】
コンテンツ配布器145は、コンテンツ作成器140が作成した意思決定用コンテンツと、意思入力用コンテンツをユーザー端末200−1〜200−Nのうち該当者にのみ配布する。
【0099】
ユーザー端末200−1〜200−Nのうち該当者にのみ配布するために、コンテンツ配布器145は配布先DB150を参照する。配布先DB150には、意見収集対象となるユーザーのアドレスが収録されているためである。
【0100】
ここで、ユーザーのアドレスとはユーザーの携帯電話番号、IPアドレス、電子メールアドレスなどをいう。携帯電話番号はユーザー端末が携帯電話の場合に適し、IPアドレスはユーザー端末がPCの場合に適し、電子メールアドレスはユーザー端末が携帯電話またはPCの両者ともの場合に適する。
【0101】
後述するが、コンテンツ配布器145からコンテンツの配布を受けたユーザー端末はこれに対する応答として返信用コンテンツを送信するが、この返信用コンテンツにはユーザー端末を使用するユーザーの意見が収録されている。
【0102】
図2に示した意思収集用サーバー100に設けられた返信用コンテンツ受信機155は、ユーザー端末が送信した返信用コンテンツを受信する。
【0103】
メタデータフレーム逆変換器160は、返信用コンテンツ受信気155が受信した返信用コンテンツに収録されているテーブル形式の返信用メタデータフレームを前記RDF、XHTML、データベースモデル、またはスプレッドシート形式のメタデータ記述フレームに逆変換してメタデータ記述フレームを生成する。そして、メタデータフレーム逆変換器160は、メタデータ記述フレームを返信情報DB165に格納(データベース化)する一方で、実時間モニター185へも伝達する。
【0104】
一方、統計処理器170は、返信用コンテンツ受信機155が受信した返信用コンテンツに収録されているユーザーの意見を抽出し、抽出された意見を分析して統計処理を行った後、返信情報DB165にその結果を格納する。この際、統計処理器170は統計処理S/W175を用いる。
【0105】
結果処理器180は、統計処理器170による統計処理結果をビジュアル情報として生成する。
【0106】
実時間モニター185は、返信用コンテンツ受信機155の受信集計状況をビジュアル情報として処理して管理者に実時間で提供する。また、実時間モニター185は、結果処理器180によって生成された統計処理結果に対するビジュアル情報を管理者に提供する。
【0107】
また、実時間モニター185では、返信用コンテンツを送っていないユーザー端末に返信要請メッセージを送ることができる。この際、メッセージには全体返信率、返信可能期間が含まれ得る。
【0108】
一方、メッセージの伝送有無/内容は、配布されたコンテンツの受信有無によって異なる。例えば、コンテンツを受信して確認したが、返信コンテンツを送っていないユーザー端末に対してのみ返信要請メッセージを伝送し、コンテンツを受信していないユーザー端末に対しては返信要請メッセージを伝送しないことが可能である。前者の場合は、返信を促せば、返信される確率が高いためである。
【0109】
情報検索器190は、メタデータフレーム属に収録された情報としてのメタデータ項目と、メタデータ、例えば「候補者」、「所属党」、「○○党」の「候補者」を検索し、或いは「○○選挙」で当選した「候補者」などのいずれかの条件に合う検索事項を検索する機能を行う。
【0110】
以上、図2に示した意思収集用サーバー100について詳細に説明した。
【0111】
以下、図1に示した意思入力用端末200−1〜200−Nについて、図3を参照して詳細に説明する。
【0112】
意思入力用端末200−1〜200−Nは同一の構成で実現可能なので、図3では一つの意思入力用端末のみを示し、これに対する参照符号を「200」で表わした。
【0113】
図3は意思入力用端末200の詳細ブロック図である。図示した意思入力用端末200を構成するブロックは、S/Wで実現してもよく、H/Wで実現してもよい。また、意思入力用端末200を構成するブロックのうち、一部はS/Wで実現し、残りはH/Wで実現してもよい。
【0114】
意思入力用端末200は、図3に示すように、コンテンツ受信機210、コンテンツ閲覧器220、意思入力器230、返信用コンテンツ生成器240、ユーザー認証器250および返信用コンテンツ送信機260を備える。
【0115】
コンテンツ受信機210は、前述した意思収集用サーバー100のコンテンツ配布器145が配布したコンテンツを受信する。コンテンツ配布器145によって配布されるコンテンツには意思決定用コンテンツと意思入力用コンテンツがあるので、コンテンツ受信機210が受信するコンテンツも意思決定用コンテンツと意思入力用コンテンツである。
【0116】
コンテンツ閲覧器220は、コンテンツ受信機210が受信した意思決定用コンテンツをユーザーが閲覧することができるようにディスプレイに表示処理する。
【0117】
意思入力器230は、コンテンツ受信機210が受信した意思入力用コンテンツをユーザーが閲覧しながら自分の意思を入力することが可能なユーザーインターフェースに変換してディスプレイに表示処理する。
【0118】
これにより、ユーザーは、意思入力用コンテンツを用いて自分の意思を入力することができる。意思入力器230は、意思入力用コンテンツを介して入力されるユーザーの意思を返信用コンテンツ生成器240へ伝達する。
【0119】
返信用コンテンツ生成器240は、「意思入力器230を介して伝達されたユーザー意思が収録された意思入力用コンテンツ」を「返信用コンテンツ」として生成する。
【0120】
ユーザー認証器250は、意思を入力したユーザーが正当なユーザーであるか否かを認証する。ここで、正当なユーザーとは、意思入力用端末200を介して意思を入力することが可能な権利または権限を持つ者を意味する。
【0121】
意思収集サービスが電子投票サービスの場合、正当なユーザーとは投票権を持つ有権者をいう。また、意思収集サービスが電子設問調査サービスの場合、正当なユーザーとは、意見調査を行おうとする標本に所属した者または議決権を持つ者などをいう。
【0122】
この際、認証手続きが様々な方法で行われ得るのは、前述した意思収集用サーバー100の管理者認証器115と同様である。
【0123】
これにより、認証手続きは、1)ID/PWを確認する手続き、2)公認認証書またはデジタル署名による認証手続き、3)認証カードやUSBメモリーなどを用いた確認手続き、4)生体情報(例えば、顔面写真、音声、指紋、虹彩など)を用いた確認手続きなどで行うことが可能である。
【0124】
この際、a)顔面写真は意思入力用端末200に設けられたPC用カメラ(図示せず)を介して獲得し、b)音声は意思入力用端末200に設けられたマイク(図示せず)を介して獲得し、c)指紋は意思入力用端末200に接続された指紋リーダー機(図示せず)を介して獲得し、d)虹彩は意思入力用端末200に接続された虹彩認識機(図示せず)を介して獲得することが可能である。
【0125】
ユーザー認証器250で正当なユーザーとして認証されると、返信用コンテンツ送信機260は、返信用コンテンツ生成器240が生成した返信用コンテンツを、前述した意思収集用サーバー100の返信用コンテンツ受信機155へ伝達する。
【0126】
以下、図1に示した自動意思収集システムを介して電子投票を行って投票結果を収集する過程について、図4を参照して詳細に説明する。
【0127】
図4は本発明の他の実施例に係る電子投票結果を収集して選挙結果を提供する方法の説明に提供されるフローチャートである。
【0128】
図4に示したフローチャートにおいて、左側に示した段階は意思収集用サーバー100によって行われる段階であり、右側に示した段階は意思入力用端末200によって行われる段階である。
【0129】
図4に示すように、意思収集用サーバー100に設けられた管理者認証器115は、意思収集用サーバー100にアクセス(接近)する者が正当な管理者であるか否かを認証する(S405)。
【0130】
S405段階で正当な管理者として認証され(S405−Y)、サービス選択器120が提供する管理者インターフェースを介して管理者が電子投票サービスを選択すると(S410)、メタデータフレーム変換器125は、立候補者情報メタデータフレームと投票用紙メタデータフレームを生成する(S415)。
【0131】
ここで、好ましい立候補者情報メタデータフレームは、立候補者情報コンテンツに対するメタデータ項目が収録されたテーブル形式のメタデータフレームである。図5には立候補者情報メタデータフレームの一例を示した。
【0132】
図5に示すように、立候補者情報メタデータフレームには、立候補者情報メタデータ項目として「投票名」、「管理者」、「選挙日付」、「記号」、「候補者名」、「候補者年齢」、「候補者所属党」、「候補者学歴」、「候補者経歴」、および「候補者写真」が収録されていることを確認することができる。
【0133】
このメタデータ項目は、ユーザーが立候補者を決定するときに参照すべき情報の属性に該当する。すなわち、メタデータ項目は、前述したように、投票するユーザーの意思決定のために必要な情報の属性に該当する。
【0134】
一方、投票用紙メタデータフレームは、ユーザーが投票を行う際に必要なメタデータ項目が収録されたメタデータフレームである。
【0135】
再び図4を参照すると、S415段階の後、コンテンツ作成器140は、S415段階で作成されたメタデータフレームに収録されたメタデータ項目に該当する実際のメタデータを収録し、立候補者情報コンテンツと投票用紙コンテンツを格納する(S420)。
【0136】
図6には立候補者情報コンテンツの一例を示した。図6に示した立候補者情報コンテンツは、図6に示したテーブル形式を持つ立候補者情報メタデータフレームに実際の選挙に対する情報と実際の候補者に対する情報を集録して作成されたものであることが分かる。
【0137】
具体的に、図6に示した立候補者情報コンテンツには、1)メタデータ項目「投票名」に対する実際のメタデータとして「第8代国会議員選挙」が収録され、2)メタデータ項目「管理者」に対する実際のメタデータとして「国会議員選挙管理議員会」が収録され、3)メタデータ項目「選挙日付」に対する実際のメタデータとして「2012年4月7日」が収録され、4)メタデータ項目「記号」に対する実際のメタデータとして「1番」が収録され、5)メタデータ項目「候補者名」に対する実際のメタデータとして「リモンロン」が収録され、6)メタデータ項目「候補者年齢」に対する実際のメタデータとして「42才」が収録され、7)メタデータ項目「候補者所属党」に対する実際のメタデータとして「××党」が収録され、8)メタデータ項目「候補者学歴」に対する実際のメタデータとして「1985年チョウン小学校卒業/1995年チュツジュウ大学校経済学科卒業/200年米国ハーバード大学修士修了」が収録され、9)メタデータ項目「候補者経歴」に対する実際のメタデータとして「××電子の研究員/××郡守/第○代国会議員」が収録され、10)メタデータ項目「候補者写真」に対する実際のメタデータとして候補者の写真が収録されていることを確認することができる。
【0138】
一方、図7には投票用紙コンテンツの一例を示した。図7に示したところによれば、投票用紙コンテンツには投票に必要なメタデータ項目およびこのメタデータ項目に対する実際のメタデータが収録されていることを確認することができ、これにより、投票用紙コンテンツは投票用紙として機能することを直感することができる。
【0139】
図7に示した投票用紙コンテンツにおいて、メタデータ項目は「投票名」、「選挙日付」、「記号」、「名前」、「投票欄」である。そして、投票用紙コンテンツにおいて、1)メタデータ項目「投票名」に対する実際のメタデータは「第8代国会議員選挙」であり、2)メタデータ項目「選挙日付」に対する実際のメタデータは「2012年4月17日」であり、3)メタデータ項目「記号」に対する実際のメタデータは「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」および「7」であり、4)メタデータ項目「名前」に対する実際のメタデータは「リモンロン」、「キムチョルス」、「リヨンヒ」、「バクヨンソク」、「チェジンス」、「ジョンソンフン」および「ハドンス」である。
【0140】
一方、「投票欄」に対する実際のメタデータは収録されていないが、これは後述のS440段階を介して入力されるユーザーの投票内容に基づいてS445段階で収録される。
【0141】
再び図4を参照する。S420段階の後、コンテンツ配布器145はS420段階で作成された立候補者情報コンテンツと投票用紙コンテンツをユーザー端末200に配布する(S425)。S425段階の配布の際に、コンテンツ配布器145は配布先DB150を参照する。
【0142】
すると、意思入力用端末200に備えられたコンテンツ受信機210は、S425段階で配布された立候補者情報コンテンツと投票用紙コンテンツを受信する(S430)。
【0143】
コンテンツ閲覧器220は、S430段階で受信した立候補者情報コンテンツをディスプレイに表示し、ユーザーが閲覧することができるようにする(S435)。
【0144】
また、意思入力器230は、S430段階で受信した投票用紙コンテンツをユーザーが閲覧しながら投票することが可能なユーザーインターフェースに変換してディスプレイに表示処理する(S440)。
【0145】
これにより、ユーザーは、投票用紙コンテンツを用いて自分の所望する立候補者に投票することができる。
【0146】
すると、返信用コンテンツ生成器240は、S440段階でユーザーが選択した立候補者の記入された投票用紙コンテンツを返信用コンテンツとして生成する(S445)。
【0147】
S445段階で生成される返信用コンテンツの一例を図8に示した。図8に示した返信用コンテンツは、「記号1番リモンロン候補」の記入された投票用紙コンテンツであることを確認することができる。
【0148】
再び図4を参照する。S445段階の後、ユーザー認証器250は、S440段階で投票したユーザーが正当なユーザーであるか否かを認証する(S450)。
【0149】
S450段階で正当なユーザーとして認証されると(S450−Y)、返信用コンテンツ送信機260は、S445段階で生成された返信用コンテンツを意思収集用サーバー100の返信用コンテンツ受信機155へ伝送する(S455)。
【0150】
すると、意思収集用サーバー100に設けられた返信用コンテンツ受信機155はS455段階で伝送された返信用コンテンツを受信する(S460)。
【0151】
S460段階で受信した返信用コンテンツは返信情報DB165に格納される。一方、S460段階で受信した返信用コンテンツが実時間モニター185へも伝達され、実時間モニター185で投票集計状況が実時間で出力されるように実現することが可能である。
【0152】
統計処理器170は、S460段階で受信した返信用コンテンツに収録されているユーザーの投票結果を抽出し、抽出された投票結果に対する統計処理を行う(S465)。
【0153】
すると、結果処理器180はS465段階による統計処理結果をビジュアル情報として生成し、実時間モニター185は生成されるビジュアル情報をディスプレイに実時間で表示して管理者に実時間で提供する(S470)。
【0154】
以下、図1に示した自動意思収集システムを介して電子設問調査を行って意見を収集する過程について、図9を参照して詳細に説明する。
【0155】
図9は本発明の他の実施例に係る電子設問調査で意見を収集して収集結果を提供する段階の説明に提供されるフローチャートである。
【0156】
図9に示したフローチャートにおいて、左側に示した段階は意思収集用サーバー100によって行われる段階であり、右側に示した段階は意思入力用端末200によって行われる段階である。
【0157】
図9に示すように、意思収集用サーバー100に設けられた管理者認証器115は意思収集用サーバー100にアクセス(接近)する者が正当な管理者なのか否かを認証する(S905)。
【0158】
S905段階で正当な管理者として認証され(S905−Y)、サービス選択器120が提供する管理者インターフェースを介して管理者が電子設問調査サービスを選択すると(S910)、メタデータフレーム変換器125は、質疑用メタデータフレームと応答用メタデータフレームを生成する(S915)。この際、質疑は選択型質疑および短答型質疑のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0159】
ここで、質疑用メタデータフレームは、質疑コンテンツに対するメタデータ項目が収録されたメタデータフレームである。図10には質疑用メタデータフレームの一例を示した。
【0160】
図10に示すように、質疑用メタデータフレームには、質疑用メタデータ項目として「題目」、「管理者」、「質問1」、「質問2」、・・・、「応答者」および「応答日」が収録されていることを確認することができる。
【0161】
このメタデータ項目は、ユーザーが意見を決定するときに参照すべき情報とその他の基本情報の属性に該当する。
【0162】
一方、応答用メタデータフレームは、ユーザーが質疑に対する応答を入力するときに必要なメタデータ項目が収録されたメタデータフレームである。
【0163】
再び図9を参照する。S915段階の後、コンテンツ作成器140は、S915段階で作成されたメタデータフレームに収録されたメタデータ項目に該当する実際のメタデータを収録して質疑コンテンツと応答コンテンツを作成する(S920)。
【0164】
図11には質疑コンテンツの一例を示した。図11に示した質疑コンテンツは、図10に示した質疑用メタデータフレームに実際基本情報と実際質疑文を収録して作成されたものであることが分かる。
【0165】
具体的に、図11に示した質疑コンテンツには、1)メタデータ項目「題目」に対する実際のメタデータとして「MT意見調査」が収録され、2)メタデータ項目「管理者」に対する実際データとして「学生会」が収録され、3)メタデータ項目「質問1」に対する実際のメタデータとして「新学期MT場所・・・マイ山」が収録され、4)メタデータ項目「質問2」に対する実際のメタデータとして「MT日付・・・4月15日」が収録され、5)メタデータ項目「応答者」に対する実際のメタデータとして「リモンロン」が収録され、6)メタデータ項目「応答日」に対する実際のメタデータとして「2012.○.○」が収録されていることを確認することができる。
【0166】
一方、図12には応答コンテンツの一例を示した。図12に示したところによれば、応答コンテンツには質疑に対する応答入力に必要なメタデータ項目およびこのメタデータ項目に対する実際のメタデータが収録されていることを確認することができ、これにより応答コンテンツは応答回収紙として機能することが分かる。
【0167】
図12に示した応答コンテンツにおいて、メタデータ項目は「題目」、「日付」、「質問1」、「質問2」、・・・である。そして、応答コンテンツにおいて、1)メタデータ項目「題目」に対する実際のメタデータは「MT意見調査」であり、2)メタデータ項目「日付」に対する実際のメタデータは「2012.○.○」である。
【0168】
一方、メタデータ項目「質問1」と「質問2」に対する実際のメタデータは収録されていないが、これは後述のS940段階を介して入力されるユーザーの応答内容に応じてS945段階で収録される。
【0169】
再び図9を参照する。S920段階の後、コンテンツ配布器145は、S920段階で作成された質疑コンテンツと応答コンテンツをユーザー端末200に配布する(S925)。S925段階の配布の際に、コンテンツ配布器145は配布先DB150を参照する。
【0170】
すると、意思入力用端末200に備えられたコンテンツ受信機210は、S925段階で配布された質疑コンテンツと応答コンテンツを受信する(S930)。
【0171】
コンテンツ閲覧器220は、S930段階で受信した質疑コンテンツをディスプレイに表示し、ユーザーが閲覧することができるようにする(S935)。
【0172】
また、意思入力器230は、S930段階で受信した応答コンテンツをユーザーが閲覧しながら質疑に対する応答を入力することが可能なユーザーインターフェースに変換してディスプレイに表示処理する(S940)。
【0173】
これにより、ユーザーは応答コンテンツを用いて自分の所望する応答を入力することができる。
【0174】
すると、返信用コンテンツ生成器240は、S940段階でユーザーが入力した応答が表記された応答コンテンツを返信用コンテンツとして生成する(S945)。
【0175】
S945段階で生成される返信用コンテンツの一例を図13に示した。図13に示した返信用コンテンツは、「新学期MT場所・・・」に対する応答として「ソクリ山」が入力され、「MT日付・・・」に対する応答として「4月15日」が入力された応答コンテンツであることを確認することができる。
【0176】
再び図9を参照する。S945段階の後、ユーザー認証器250は、S940段階で応答したユーザーが正当なユーザーであるか否かを認証する(S950)。
【0177】
S950段階で正当なユーザーとして認証されると(S950−Y)、返信用コンテンツ送信機260は、S945段階で生成された返信用コンテンツを意思収集用サーバー100の返信用コンテンツ受信機155へ伝送する(S955)。
【0178】
すると、意思収集用サーバー100に設けられた返信用コンテンツ受信機155は、S955段階で伝送された返信用コンテンツを受信する(S960)。
【0179】
S960段階で受信した返信用コンテンツは返信情報DB165に格納される。一方、S960段階で受信した返信用コンテンツが実時間モニター185へも伝達され、実時間モニター185から応答集計状況が実時間で出力されるように実現することが可能である。
【0180】
そして、統計処理器170は、S960段階で受信した返信用コンテンツに収録されているユーザーの応答を抽出し、抽出された応答に対する統計処理を行う(S965)。
【0181】
すると、結果処理器180はS965段階による統計処理結果をビジュアル情報として生成し、実時間モニター185は生成されるビジュアル情報をディスプレイに実時間で表示して管理者に実時間で提供する(S970)。
【0182】
上述した実施例は世論調査を行う場合にも適用できるのである。
【0183】
また、本実施例において、意思入力用端末200は、PCだけでなく、携帯電話やPDAなどの携帯用通信機器を採用することができる。
【0184】
一方、図4における管理者認証段階(S405)とユーザー認証段階(S450)の遂行順序は、図示とは異にしてもよい。例えば、管理者認証段階(S405)はS425段階の前であれば何時行ってもよく、ユーザー認証段階(S450)もS435段階の前に行ってもよい。
【0185】
これは図9における管理者認証段階(S905)とユーザー認証段階(S950)に対しても同様である。
【0186】
以下では、本発明の自動意思収集システム提供者がサービス提供に先立って備えるべき機能、すなわち図2のメタデータ抽出部105およびメタデータ記述フレーム生成器110の機能について詳述する。
【0187】
図14は本実施例に係る自動意思収集システムにおける選挙投票に関連した項目をメタデータ化する方法として、選挙投票オントロジー分類による例を示す。図14に示したところによれば、「選挙投票」というリソースの属性に「大統領選挙」や「国会議員選挙」などがあり、さらに「国会議員選挙」というリソースは「管理者」、「選挙名」、「選挙日」などを属性として有し、ここには実際値(Instance)が収録(入力)される。図14において、「SubClassOf」は上位が下位を「含む」という包含関係を示す文句である。
【0188】
図15は図14の「選挙投票」関連メタデータの要素間の関係をRDFで記述表現した例を示した図である。図15ではリソース、属性および値の3要素からグラフを構成することを表現する。
【0189】
図16は図15の「選挙投票」のメタデータをRDFで記述表現したものをさらにXMLで記述表現した例を示した図である。図17はデータベースの関係型データモデルで前記メタデータフレームを示した図である。スプレッドシート形式によるものも前記関係型データモデルと類似した表現で記述することができる。
【0190】
図18は本実施例に係る自動意思収集システムにおける「世論調査実施」のためのメタデータ定義、抽出のためのオントロジー表現によるメタデータ項目を示す図である。
【0191】
図19はオントロジー表現によるメタデータフレームをRDFで示した図、図20はオントロジー表現によるメタデータフレームをXMLで示した図、図21はオントロジー表現によるメタデータフレームを関係型データモデルで表現した図である。
【0192】
図22はテーブル形式の返信用コンテンツをメタデータ記述フレームに逆変換する例を示した図である。これはメタデータフレーム逆変換器160の機能として、図8に例示された返信用コンテンツをメタデータ記述フレーム表現の一つであるXMLで記述した例を示すものに該当する。
【0193】
参照として、前述した図面に示した「ex」は、メタデータを示す「接頭語」であって、仮想のものである。
【0194】
以上、本発明の好適な実施例について図示し説明したが、本発明は、上述した特定の実施例に限定されず、請求の範囲で請求する本発明の要旨を外れることなく、当該発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって様々な変形実施を加え得る。これらの変形実施は本発明の技術的思想または展望から個別的に理解されてはならない。
【符号の説明】
【0195】
100:意思収集用サーバー 105:メタデータ抽出部
110:メタデータ記述フレーム生成器
115:管理者認証器 120:サービス選択器
125:メタデータフレーム生成器
135:メタデータ記述フレームDB
140:コンテンツ作成器 145:コンテンツ配布器
150:配布先DB 155:返信用コンテンツ受信機
160:メタデータフレーム逆変換器
165:返信情報DB 170:統計処理器
175:統計処理S/W 180:結果処理器
185:実時間モニター 190:情報検索器
200、200−1〜200−N:意思入力用端末
210:コンテンツ受信機 220:コンテンツ閲覧器
230:意思入力器 240:返信用コンテンツ生成器
250:ユーザー認証器 260:返信用コンテンツ送信機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
意思収集サービスのために必要なメタデータ項目を含むメタデータフレームを生成する段階と、
前記メタデータフレームに含まれたメタデータ項目に該当する実際のメタデータを収録したコンテンツを生成する段階と、
前記コンテンツをユーザー端末に配布する段階と、
前記コンテンツに対する応答として、前記ユーザー端末から前記返信用コンテンツを受信する段階と、
前記返信用コンテンツに収録されているユーザーの意思を抽出して統計処理する段階と、
前記統計処理の結果を提供する段階とを含んでなることを特徴とする、自動意思収集方法。
【請求項2】
前記意思収集サービスは、投票結果を収集するサービスおよび意見を収集するサービスのうち少なくとも一つを含み、管理者によって選択可能であることを特徴とする、請求項1に記載の自動意思収集方法。
【請求項3】
前記意思収集サービスを行うサーバーに正当な管理者がアクセスするかを認証する段階をさらに含み、
前記メタデータフレーム生成段階は、前記認証段階で前記正当な管理者がアクセスするものと認証された場合に行われることを特徴とする、請求項1に記載の自動意思収集方法。
【請求項4】
前記認証は、1)ID/PW確認、2)公認認証書またはデジタル署名による認証、3)認証カードまたはUSBメモリーを用いた確認、4)生体情報を用いた確認のうち少なくとも一つの方法で行い、
前記生体情報は、顔面写真、音声、指紋および虹彩のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項3に記載の自動意思収集方法。
【請求項5】
前記生体情報は、前記意思収集サービスを行うサーバーに設けられた機器または接続された機器を介して獲得されることを特徴とする、請求項4に記載の自動意思収集方法。
【請求項6】
前記コンテンツは、意思決定の前に参照すべき情報が収録されているコンテンツ、および意思決定の後に決定した意思を入力するのに用いられるコンテンツのうち、少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項1に記載の自動意思収集方法。
【請求項7】
前記意思収集サービスは投票結果を収集するサービスであり、前記意思決定の前に参照すべき情報が収録されているコンテンツは立候補者に対する情報が収録されたコンテンツであり、前記意思決定の後に決定した意思を入力するのに用いられるコンテンツは投票用紙として機能するコンテンツであることを特徴とする、請求項6に記載の自動意思収集方法。
【請求項8】
前記意思収集サービスは意見を収集するサービスであり、前記意思決定の前に参照すべき情報が収録されているコンテンツは質疑文が収録されたコンテンツであり、前記意思決定の後に決定した意思を入力するのに用いられるコンテンツは応答回収紙として機能するコンテンツであることを特徴とする、請求項6に記載の自動意思収集方法。
【請求項9】
前記質疑文は、選択型質疑および短答型質疑のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項8に記載の自動意思収集方法。
【請求項10】
前記配布段階は、前記コンテンツを意思収集対象となるユーザーにのみ選別的に配布することを特徴とする、請求項1に記載の自動意思収集方法。
【請求項11】
前記配布段階は、前記意思収集対象となるユーザーの携帯電話番号、IPアドレスおよび電子メールアドレスのうち少なくとも一つを用いて前記コンテンツを配布することを特徴とする、請求項10に記載の自動意思収集方法。
【請求項12】
前記受信段階で受信した前記返信用コンテンツを格納する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の自動意思収集方法。
【請求項13】
前記返信用コンテンツの集計状況を実時間で出力する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の自動意思収集方法。
【請求項14】
前記メタデータフレーム生成段階は、
自動意思収集サービスに必要なメタデータ項目を抽出する段階と、
抽出されたメタデータ項目をメタデータ記述データフレームとして生成してデータベース化する段階と、
データベース化されたメタデータ記述フレームの中から必要なメタデータ記述フレームを抽出する段階と、
抽出されたメタデータ記述フレームを変換してテーブル形式のメタデータフレームを生成する段階とをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の自動意思収集方法。
【請求項15】
前記メタデータ項目抽出段階は、オントロジー技法によって前記メタデータ項目を抽出することを特徴とする、請求項14に記載の自動意思収集方法。
【請求項16】
前記データベース化段階は、RDF(Resource Description Framework)、XHTML(eXtensible Hyper Text Markup Language)、XML(eXtensible Markup Language)データベースのデータモデルおよびスプレッドシート(Spread sheet)のうち少なくとも一つによる記述方法によって、抽出されたメタデータ項目をメタデータ記述フレームとして生成することを特徴とする、請求項14に記載の自動意思収集方法。
【請求項17】
受信した返信用コンテンツに収録されているテーブル形式の返信用メタデータフレームをメタデータ記述フレームに逆変換してメタデータ記述フレームを生成し、生成されたメタデータ記述フレームをデータベース化する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項14に記載の自動意思収集方法。
【請求項18】
データベース化されたメタデータ記述フレームから所望の情報を検索する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項17に記載の自動意思収集方法。
【請求項19】
意思決定の前に参照すべき情報が収録されている意思決定用コンテンツを表示する段階と、
意思決定の後に決定した意思を入力するのに用いられる意思入力用コンテンツを用いてユーザーからユーザー意思の入力を受ける段階と、
前記入力段階で入力された前記ユーザー意思が収録された返信用コンテンツを生成する段階と、
前記返信用コンテンツを伝送する段階とを含んでなることを特徴とする、自動意思入力方法。
【請求項20】
意思収集サービスを行うサーバーから前記意思決定用コンテンツおよび前記意思入力用コンテンツを受信する段階をさらに含み、
前記伝送段階は前記返信用コンテンツを前記サーバーへ伝送することを特徴とする、請求項19に記載の自動意思入力方法。
【請求項21】
前記意思収集サービスは、投票結果を収集するサービスおよび意見を収集するサービスのうち少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項20に記載の自動意思入力方法。
【請求項22】
前記意思収集サービスは投票結果を収集するサービスであり、前記意思決定の前に参照すべき情報が収録されているコンテンツは立候補者に対する情報が収録されたコンテンツであり、前記意思決定の後に決定した意思を入力するのに用いられるコンテンツは投票用紙として機能するコンテンツであることを特徴とする、請求項20に記載の自動意思入力方法。
【請求項23】
前記意思収集サービスは意見を収集するサービスであり、前記意思決定の前に参照すべき情報が収録されているコンテンツは質疑文が収録されたコンテンツであり、前記意思決定の後に決定した意思を入力するのに用いられるコンテンツは応答回収紙として機能するコンテンツであることを特徴とする、請求項20に記載の自動意思入力方法。
【請求項24】
前記意思入力段階は、前記意思入力用コンテンツを前記ユーザーが閲覧しながら自分の意思を入力することが可能なユーザーインターフェースに変換して表示した後、前記ユーザーからユーザー意思の入力を受けることを特徴とする、請求項19に記載の自動意思入力方法。
【請求項25】
前記ユーザーが前記意思決定に正当なユーザーであるかを認証する段階をさらに含み、
前記伝送段階は前記ユーザーが正当なユーザーとして認証された場合に行われることを特徴とする、請求項19に記載の自動意思入力方法。
【請求項26】
前記認証は、1)ID/PW確認、2)公認認証書またはデジタル署名による認証、3)認証カードまたは/およびUSBメモリーを用いた確認、4)生体情報を用いた確認のうち少なくとも一つの方法で行い、
前記生体情報は、顔面写真、音声、指紋および虹彩のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項25に記載の自動意思入力方法。
【請求項27】
前記生体情報は、前記ユーザー意思の入力を受ける端末に設けられた機器または接続された機器を介して獲得されることを特徴とする、請求項26に記載の自動意思入力方法。
【請求項28】
意思収集サービスのために必要なメタデータ項目を含むメタデータフレームを生成し、前記メタデータフレームに収録されたメタデータ項目に該当する実際のメタデータを収録したコンテンツを生成して下記ユーザー端末に配布し、前記コンテンツに対する応答として下記ユーザー端末から前記返信用コンテンツを受信し、前記返信用コンテンツに収録されているユーザーの意思を抽出して統計処理し、前記統計処理の結果を提供する意思収集用サーバーと、
前記意思収集用サーバーから受信したコンテンツを用いてユーザーからユーザー意思の入力を受け、前記ユーザー意思の収録された返信用コンテンツを生成して前記意思収集用サーバーへ伝送する意思入力用端末とを含んでなることを特徴とする、自動意思収集システム。
【請求項29】
前記コンテンツは、意思決定の前に参照すべき情報が収録されているコンテンツ、および意思決定の後に決定した意思を入力するのに用いられるコンテンツのうち少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項28に記載の自動意思収集システム。
【請求項30】
前記意思収集用サーバーは、
自動意思収集サービスに必要なメタデータ項目を抽出し、抽出されたメタデータ項目をメタデータ記述フレームとして生成してデータベース化し、データベース化されたメタデータ記述フレームの中から必要なメタデータ記述フレームを抽出し、抽出されたメタデータ記述フレームを変換してテーブル形式のメタデータフレームを生成することを特徴とする、請求項28に記載の自動意思収集システム。
【請求項31】
前記意思収集用サーバーは、受信した返信用コンテンツに収録されているテーブル形式の返信用メタデータフレームをメタデータ記述フレームに逆変換してメタデータ記述フレームを生成し、生成されたメタデータ記述フレームをデータベース化することを特徴とする、請求項28に記載の自動意思収集システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公表番号】特表2012−517062(P2012−517062A)
【公表日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−549063(P2011−549063)
【出願日】平成22年2月3日(2010.2.3)
【国際出願番号】PCT/KR2010/000665
【国際公開番号】WO2010/090445
【国際公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(511141847)ネオパット インク (2)
【Fターム(参考)】