自動方向定め搭載領域を有する陳列
陳列品目を自動的に配向するための陳列アセンブリであって、基部と、上に陳列品目を搭載するための搭載部材とを含む。搭載部材は基部に取外し可能に搭載され、取外されると陳列品目を手で触れることを可能にし、取り付けられると位置合わせされていない向きから位置合わせされた陳列向きに自動的に動く。位置合わせ機構は磁気的に動作可能であり、好ましくは基部および搭載部材にそれぞれ取り付けられる第1の磁石および第2の磁石を含み、第1の磁石のN極およびS極はそれぞれ第2の磁石のS極およびN極と配列されて、搭載部材を陳列向きに配置する。別の位置合わせ機構は、搭載部材の位置合わせを容易にするために少なくとも1つのカム作用面を含み、さらに好ましくは基部および搭載部材のそれぞれにカム作用面を含み、カム作用面は位置合わせを容易にするために互いに係合する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の背景
1.技術分野
本発明は一般に販売促進のための陳列スタンドに関する。より特定的には、本発明は商品を手に取って触れることを可能にする陳列スタンドに関する。具体的には、本発明は商品に触れた後で、商品を所望の陳列向きに配置する陳列スタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
2.背景情報
商品を陳列するために用いられる多様な陳列構造のうち、商品を購入するかもしれない顧客が商品を手に取ってみてそれが望ましい特徴を有するか否かを判断することができるようにするものがある。これは携帯電話やカメラなどの電子品目であって、単価が高い種類のものを陳列する場合でも、購入するかもしれない顧客が商品を見たり手に触れたりするために、店の従業員を探して商品を解錠してもらうようなことを販売側が望まない場合一般的である。このような品目について盗難に対する安全性を提供する必要があることに加えて、商品を整頓された状態で陳列する必要がある。これは購入するかもしれない顧客が携帯電話やカメラのような商品を手に取って吟味し、それをいいかげんに元の陳列場所に戻した場合に問題となる。このような商品は特に複数個互いに近く陳列されており、それらが無作為に戻されてしまうと、雑然とした感じを醸し出してしまうからである。本発明はこのような問題および他の問題に対処する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の概要
本発明は陳列アセンブリを提供し、これは基部と、上に陳列品目を搭載するよう適合された搭載部材とを備え、搭載部材は搭載姿勢と取外し姿勢との間で移動可能であり、搭載姿勢では搭載部材は基部と接触し、取外し姿勢では搭載部材は移動可能であって、搭載部材は陳列品目を見て手に触れることを容易にするよう適合され、搭載姿勢の場合に、搭載部材は位置合わせされていない向きと位置合わせされた陳列向きとの間で移動可能であり、さらに搭載部材を位置合わせされていない向きから陳列向きに自動的に移動させるための位置合わせ機構を備える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0004】
発明の詳細な説明
図面において同様の番号は同様の部分を示す。
【実施例1】
【0005】
本発明の陳列アセンブリまたは陳列スタンドの第1の実施例は、図1−図2において総括的に100として示されており、第2の実施例は図9−図11において総括的に200として示されている。図1−図2を参照して、スタンド100は基部102と、基部102上に取外し可能に搭載される搭載部材104と、基部102および搭載部材104に接続されかつその間で延在するつなぎ紐106とを含む。搭載部材104は前部103、後部105、ならびに第1の側部107および第2の側部109を有し、これらは後で述べる搭載部材104の動きを明確にするための基準点として用いられる。搭載部材104は携帯電話108のような商品または陳列品目を上に搭載するよう構成されており(図3)、それにより商品を見て手に触れることができるよう商品を基部102から動かすことができる。基部102は支持面111上に載せられている土台110と、土台110から上
向きに延在する上方向に突出する支柱112と、ねじ116である1対の留め具によって支柱112の上端に接続される台座部材114とを含む。支柱112は前部、対向する後部115、ならびに第1の側部117および対向する第2の側部119を有し、これらも以下で詳細に説明する搭載部材104の動きを明確にするための基準点として用いられる。
【0006】
台座部材114は開口118を規定し、開口118は台座部材114の上面120から下方向に延在する。より特定的に、台座部材114は実質的に平らな台座プレート122と、カップ状部材124とを含む。カップ状部材124はプレート122から下方向に延在する円筒の側壁126と、側壁126と接続する底壁128(図3)とを含む。底壁128から側壁126が上方向に延在する。カップ状部材124は滑らかな内側面130を有する。
【0007】
搭載部材104は商品搭載部132と支え部134の形を取る基部搭載部とを含み、支え部134は搭載部132から下方向に延在する。支え部134は、搭載部132から下方向に延在する円筒形または円錐形の側壁135と、側壁135に接続する底壁137とを含み、側壁135および底壁137は内部チャンバ139を規定する。側壁135は一般に円錐形または円筒形の外面136を有し、これはカップ状部材124の内側面130と嵌め合う構成を有する。外面136は滑らかであるので面136と面130との間の摩擦が減じられて、支え部134が開口118内に配置された場合に摺動可能な係合を容易にする。搭載部132は上面138を有し、その上に携帯電話108が搭載可能である。
【0008】
本発明の特徴に従い、第1の磁石140が支え部134の内部チャンバ139内に配置され、第2の磁石142(図3)がカップ状部材124に隣接して、かつ外側に基部102に取付けられる。第1の磁石140はN極N1およびS極S1を有する。第2の磁石142は中央磁石開口144を規定する環状磁石であり、開口144内にカップ状部材124の側壁126が配置され、側壁126の外側面146は磁石142の内側面148に当接する。磁石142は支柱112によって規定される内部チャンバ150内に、その上端部に隣接して取付けられる。第2の磁石142のN極N2およびS極S2は、それぞれ第1の磁石140のS極S1およびN極N1と磁力により引付けられ、支え部134が基部102の開口118内に配置された場合に、搭載部材104および搭載されていれば携帯電話108を位置合わせされた陳列向きにする。さらに、S極S1およびS2間ならびにN極N1およびN2間には斥力が働いて、搭載部材104および携帯電話108が位置合わせされた陳列向きに回転するのを助ける。
【0009】
つなぎ紐106は螺旋状のワイヤのように、伸張および収縮を可能にする構造であり、ここでは一般の電話コードとして示される。つなぎ紐106は基部102と搭載部材104との間に電気的通信を提供し、携帯電話108が搭載部材104から外された場合、またはつなぎ紐106による電気的接続が何らかの態様で損なわれた場合の防犯警報を提供する。基部102は独立して設けられてもよいが、一般に基部102は支持面111に固定されるのが好ましい。
【0010】
陳列スタンド100の動作は図4−図8を参照して説明する。図4は基部102上に搭載される搭載部材104を示し、支え部104は位置合わせされていない向きで開口118内に配置されている。より特定的には、第1の磁石140のN極N1およびS極S1はそれぞれ第2の磁石142のS極S2およびN極N2と位置合わせされていない。図4に示されるように、第1の磁石140のS極S1は第2の磁石142のN極N2から約90°ずれている。図4からわかるように、部材104の後部105は第1の磁石140のS極S1と一般に位置合わせされているので、磁石142のN極N2またはS極S2のどちらかに対して約90°ずれている。さらに、携帯電話108の上面154および底面15
6は基準点となる。図4では、上面154は部材104の後部105および第1の磁石140のS極S1と一般に位置合わせされている。図5では、図4の位置合わせされていない向きで、上から見た搭載部材104および携帯電話108を示す。
【0011】
図6は支え部134の中央を通る軸Aを中心とする、搭載部材104および携帯電話108の回転を示す(矢印B)。前記回転は、第1の磁石140のN極N1およびS極S1と第2の磁石142のS極S2およびN極N2とのそれぞれの磁力および同様の極間の斥力に応答する。図7では、搭載部材104と携帯電話108とが位置合わせされた陳列向きに完全に回転した状態を示す。図8は矢印Cで示すように、搭載部材104と携帯電話108が位置合わせされた陳列向きに回転されて、第1の磁石140のN極N1およびS極S1が第2の磁石142のS極S2およびN極N2とそれぞれ位置合わせられている状態を示す。搭載部材104と携帯電話108のこの回転運動は、上述の磁力および斥力を超えるさらなる力を必要とせずに、支え部134が開口118内にあって搭載部材104を放すことによって自動的に起こる。電流を用いることによって磁界を与えることは可能であるが、磁石140および142のような永久磁石を用いて、簡単で費用効率の高い磁気により可動な位置合わせ機構を提供するのが好ましい。
【実施例2】
【0012】
図9−図10を参照して、陳列スタンド200を説明する。陳列スタンド200はスタンド100と同様に、基部202、搭載部材204、およびつなぎ紐106を含む。搭載部材204に形成される細長い開口を通って延在するよう示されている、ねじまたはボルトのような留め具209を介して、カメラ208である商品(図12)を上に搭載するように搭載部材204は構成されている。商品を搭載部材204に搭載するために当該技術分野において既知の搭載機構を用いることができる。搭載部材204は前部203、対向する後部205、ならびに第1の側部206および第2の側部207を有する。基部202は基部102と同様に土台110を含み、さらに支柱112と同様の支柱212を含む。支柱212は前部213、対向する後部215、ならびに互いに対向する第1の側部216(図11)および第2の側部217を有する。基部202はさらに台座部材214を含み、これは接着、音波溶接または既知の他の適切な手段によって支柱212上に取付けられる。
【0013】
図11−図12を参照して、台座部材214は部材214の上面220から下方向に延在する開口218を規定する。より特定的には、台座部材214は平らな上面220を規定する台座プレート222を含む。部材214はさらにプレート222から下方向に延在し、先端が切取られた円筒形のカップ状部材224を含む。より特定的には、部材224はプレート222から下方向に延在する実質的に円筒形の側壁226と、傾斜底壁228とを含み、底壁228は特定的に側壁226の第1の側部227から側壁226の対向する第2の側部229に下方に傾斜する。底壁228は実質的に平らであり、楕円形である。カップ状部材224の内側面230は好ましくは滑らかであり、面230と支え部234との間の摩擦を最小にして摺動可能な係合を容易にする。内側面230は底壁228の内側または上側面231を含む。上側面231は実質的に平らであり、側壁226の隣接する第1の側部227から隣接する第2の側部229に下方に傾斜し、実質的に楕円形である。こうして、開口218は側壁226および底壁228の内側面230によって境界が定められる内部チャンバである。
【0014】
搭載部材204は上面238を有する商品搭載部232と、支え部234の形を取る基部搭載部とを含み、支え部234は搭載部232に接続され、かつそこから下方向に延在する。支え部234の実質的に円筒形の側壁235は外面236を有し、これは実質的に円筒形かつ凸状であることにより、カップ状部材224の内側面230との摺動的係合を容易にするために平滑である。支え部234はさらに下側面239を有する実質的に平ら
な楕円形の底壁237を有し、下側面239はカップ状部材224の底壁228の上側面231と嵌め合う構成で傾斜する。底壁237は側壁235の外面236に沿って存在する楕円形の外周241を有する。支え部234の下側端部に隣接して第1の弓形のカム作用面240Aおよび第2の弓形のカム作用面240Bがあり、これらは側壁235と底壁237との交差部にある外周241上にある。カム作用面240Aおよび240Bは交互に底壁228の上側面231と連動して、以下で説明するように搭載部材204およびカメラ208を位置合わせされた陳列向きに回転させる。各カム作用面240は、側壁235の下側端部に沿って渡る弓形の面である。各カム作用面240は円筒形側壁235を切取ることによって形成された楕円外周241の円弧である。
【0015】
陳列スタンド200の動作は図12−図15を参照して説明する。図12はカメラ208が搭載された、取外し姿勢の搭載部材204を示す。カメラ208の前部242、後部244、ならびに対向する側部246および248(図15)は、搭載部材204およびカメラ208の位置合わせされた陳列向きへの運動を明瞭にするための基準点として用いることができる。
【0016】
図12は搭載部材204を示し、その前部203は支柱212の第1の側部216に対向し、カメラ208の前部242も同様に対向する。ユーザまたは購入するかもしれない顧客は、図13の矢印Dに示されるように、搭載部材204およびカメラ208を下方向に動かすことにより、搭載部材204を基部202上の搭載姿勢に戻し、支え部234は開口218内に収まっている。例示的実施例において、この下向きの移動は、支え部234の中心を通る実質的に垂直な軸Eの直線に対して並行である。図13は底壁228の上側面231との最初の係合点にあるカム作用面240Aを示す。支え部234を開口218内に挿入すると、カメラ208を触っていた人は単にカメラ208および搭載部材204を離せば、重力により部材204およびカメラ208が図14の矢印Fに示されるように下方向に引っ張られる。なぜなら、カム作用面240Aおよび231間のカム作用の係合により、部材204およびカメラ208は矢印Gによって示されるように軸Eを中心に回転させられ、それによりカメラ208の前部242および搭載部材204の前部203は支柱212の前部213の方に動く。
【0017】
この下方向の移動および軸Eを中心とした回転運動の組合せにより、部材204およびカメラ208は下方に螺旋状に動く。この動作の際、カム作用面240Aは下方向にかつ傾斜内側面231に沿って横に摺動し、支え部234の側壁235の外側面236はカップ状部材224の側壁226に沿って内側面230と摺動的に係合する。カム作用面240Aと内側面231とが係合する前に、面236および230間の摺動可能な係合は直線的に縦下方であり得る。カム作用面240および231が係合して部材204およびカメラ208を回転させると、面236および230間の摺動的係合は回転運動を含み、それゆえ、その間に下向の螺旋状の摺動可能係合をもたらす。この下向の螺旋状の運動は、支え部234の下側面239が搭載壁228の上側面231上に嵌め合う態様で収まるまで続き、そのときカメラ208の前部242および搭載部材204の前部203は支柱212の前部213と位置合わせされ、これらの部材の対応する後部および側部もそれぞれ位置合わせされる。こうして、重力作用により部材204およびカメラ208を下方向に移動させ、カム作用面240Aおよび231を介して回転を引起して、図15の位置合わせされた陳列向きとなる。この陳列向きとなるには、他の力は必要なく、支え部234が基部202の開口218内に収められて、カメラ208および部材204を離せば、自動的に起こる。
【0018】
代わりに、カム作用面240Bはカム作用面231と係合して、図14の矢印Gによって示される反対方向に、部材204およびカメラ208を軸Eの周りに回転させることもできる。こうして、陳列スタンド200は搭載部材204およびカメラ208のような商
品を上記のように位置合わせされていない向きから位置合わせされた陳列向きに動かす簡単な位置合わせ機構をもたらす。
【0019】
上記では、簡潔性、明瞭性、およびわかりやすさのために特定の用語が用いられている。このような用語は説明のためにのみ用いられており、広く解釈されるべきものなので、先行技術の要件を超えて不必要に制限的なものではないと考えられるべきである。
【0020】
さらに、本発明の記載および図示は例示的なものであって、本発明は示されるまたは記載されるそのものに制限されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1の実施例による陳列装置の基部の斜視図である。
【図2】第1の実施例による陳列装置の側部立面図である。
【図3】上に商品が搭載された搭載部材であって、基部から取外された、一部が断面で示される、部分分解図である。
【図4】図3と類似しており、基部に載せられている搭載部材を示す図である。
【図5】搭載部材および点鎖線で示される商品が位置合わせされていない向きで基部に載せられている様子を示す、一部が切取られた上面図である。
【図6】図5と類似しており、搭載部材および商品が図5に示される姿勢から位置合わせされた陳列向きに回転する様子を示す図である。
【図7】図6と類似しており、搭載部材および商品が位置合わせされた陳列向きにある様子を示す図である。
【図8】搭載部材および商品が位置合わせされた陳列向きに回転する様子を示す、一部が断面で示される、部分側部立面図である。
【図9】搭載部材が基部上に搭載されている様子を示す、本発明の第2の実施例による陳列装置の斜視図である。
【図10】図9に示される陳列装置の側部立面図である。
【図11】搭載部材が基部から取外されている様子を示す、第2の実施例の部分斜視図である。
【図12】上に商品が搭載されている搭載部材は、支え部が基部の開口上に配置されており、中に開口が形成されている基部の部分の断面を示すために、一部が切取られた、第2の実施例の側部立面図である。
【図13】図12と類似しており、支え部が基部の開口内に配置され、かつ開口の境界を形成する、基部の傾斜したカム状の壁と初期接触をなすよう、搭載部材および商品が下方向に動かされている様子を示す図である。
【図14】図13と類似しており、搭載部材および商品が基部の開口内で下方向に移動しながら回転している様子を示す図である。
【図15】図14と類似しており、搭載部材および商品が完全に回転して位置合わせされた陳列向きに移動している様子を示す図である。
【技術分野】
【0001】
発明の背景
1.技術分野
本発明は一般に販売促進のための陳列スタンドに関する。より特定的には、本発明は商品を手に取って触れることを可能にする陳列スタンドに関する。具体的には、本発明は商品に触れた後で、商品を所望の陳列向きに配置する陳列スタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
2.背景情報
商品を陳列するために用いられる多様な陳列構造のうち、商品を購入するかもしれない顧客が商品を手に取ってみてそれが望ましい特徴を有するか否かを判断することができるようにするものがある。これは携帯電話やカメラなどの電子品目であって、単価が高い種類のものを陳列する場合でも、購入するかもしれない顧客が商品を見たり手に触れたりするために、店の従業員を探して商品を解錠してもらうようなことを販売側が望まない場合一般的である。このような品目について盗難に対する安全性を提供する必要があることに加えて、商品を整頓された状態で陳列する必要がある。これは購入するかもしれない顧客が携帯電話やカメラのような商品を手に取って吟味し、それをいいかげんに元の陳列場所に戻した場合に問題となる。このような商品は特に複数個互いに近く陳列されており、それらが無作為に戻されてしまうと、雑然とした感じを醸し出してしまうからである。本発明はこのような問題および他の問題に対処する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の概要
本発明は陳列アセンブリを提供し、これは基部と、上に陳列品目を搭載するよう適合された搭載部材とを備え、搭載部材は搭載姿勢と取外し姿勢との間で移動可能であり、搭載姿勢では搭載部材は基部と接触し、取外し姿勢では搭載部材は移動可能であって、搭載部材は陳列品目を見て手に触れることを容易にするよう適合され、搭載姿勢の場合に、搭載部材は位置合わせされていない向きと位置合わせされた陳列向きとの間で移動可能であり、さらに搭載部材を位置合わせされていない向きから陳列向きに自動的に移動させるための位置合わせ機構を備える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0004】
発明の詳細な説明
図面において同様の番号は同様の部分を示す。
【実施例1】
【0005】
本発明の陳列アセンブリまたは陳列スタンドの第1の実施例は、図1−図2において総括的に100として示されており、第2の実施例は図9−図11において総括的に200として示されている。図1−図2を参照して、スタンド100は基部102と、基部102上に取外し可能に搭載される搭載部材104と、基部102および搭載部材104に接続されかつその間で延在するつなぎ紐106とを含む。搭載部材104は前部103、後部105、ならびに第1の側部107および第2の側部109を有し、これらは後で述べる搭載部材104の動きを明確にするための基準点として用いられる。搭載部材104は携帯電話108のような商品または陳列品目を上に搭載するよう構成されており(図3)、それにより商品を見て手に触れることができるよう商品を基部102から動かすことができる。基部102は支持面111上に載せられている土台110と、土台110から上
向きに延在する上方向に突出する支柱112と、ねじ116である1対の留め具によって支柱112の上端に接続される台座部材114とを含む。支柱112は前部、対向する後部115、ならびに第1の側部117および対向する第2の側部119を有し、これらも以下で詳細に説明する搭載部材104の動きを明確にするための基準点として用いられる。
【0006】
台座部材114は開口118を規定し、開口118は台座部材114の上面120から下方向に延在する。より特定的に、台座部材114は実質的に平らな台座プレート122と、カップ状部材124とを含む。カップ状部材124はプレート122から下方向に延在する円筒の側壁126と、側壁126と接続する底壁128(図3)とを含む。底壁128から側壁126が上方向に延在する。カップ状部材124は滑らかな内側面130を有する。
【0007】
搭載部材104は商品搭載部132と支え部134の形を取る基部搭載部とを含み、支え部134は搭載部132から下方向に延在する。支え部134は、搭載部132から下方向に延在する円筒形または円錐形の側壁135と、側壁135に接続する底壁137とを含み、側壁135および底壁137は内部チャンバ139を規定する。側壁135は一般に円錐形または円筒形の外面136を有し、これはカップ状部材124の内側面130と嵌め合う構成を有する。外面136は滑らかであるので面136と面130との間の摩擦が減じられて、支え部134が開口118内に配置された場合に摺動可能な係合を容易にする。搭載部132は上面138を有し、その上に携帯電話108が搭載可能である。
【0008】
本発明の特徴に従い、第1の磁石140が支え部134の内部チャンバ139内に配置され、第2の磁石142(図3)がカップ状部材124に隣接して、かつ外側に基部102に取付けられる。第1の磁石140はN極N1およびS極S1を有する。第2の磁石142は中央磁石開口144を規定する環状磁石であり、開口144内にカップ状部材124の側壁126が配置され、側壁126の外側面146は磁石142の内側面148に当接する。磁石142は支柱112によって規定される内部チャンバ150内に、その上端部に隣接して取付けられる。第2の磁石142のN極N2およびS極S2は、それぞれ第1の磁石140のS極S1およびN極N1と磁力により引付けられ、支え部134が基部102の開口118内に配置された場合に、搭載部材104および搭載されていれば携帯電話108を位置合わせされた陳列向きにする。さらに、S極S1およびS2間ならびにN極N1およびN2間には斥力が働いて、搭載部材104および携帯電話108が位置合わせされた陳列向きに回転するのを助ける。
【0009】
つなぎ紐106は螺旋状のワイヤのように、伸張および収縮を可能にする構造であり、ここでは一般の電話コードとして示される。つなぎ紐106は基部102と搭載部材104との間に電気的通信を提供し、携帯電話108が搭載部材104から外された場合、またはつなぎ紐106による電気的接続が何らかの態様で損なわれた場合の防犯警報を提供する。基部102は独立して設けられてもよいが、一般に基部102は支持面111に固定されるのが好ましい。
【0010】
陳列スタンド100の動作は図4−図8を参照して説明する。図4は基部102上に搭載される搭載部材104を示し、支え部104は位置合わせされていない向きで開口118内に配置されている。より特定的には、第1の磁石140のN極N1およびS極S1はそれぞれ第2の磁石142のS極S2およびN極N2と位置合わせされていない。図4に示されるように、第1の磁石140のS極S1は第2の磁石142のN極N2から約90°ずれている。図4からわかるように、部材104の後部105は第1の磁石140のS極S1と一般に位置合わせされているので、磁石142のN極N2またはS極S2のどちらかに対して約90°ずれている。さらに、携帯電話108の上面154および底面15
6は基準点となる。図4では、上面154は部材104の後部105および第1の磁石140のS極S1と一般に位置合わせされている。図5では、図4の位置合わせされていない向きで、上から見た搭載部材104および携帯電話108を示す。
【0011】
図6は支え部134の中央を通る軸Aを中心とする、搭載部材104および携帯電話108の回転を示す(矢印B)。前記回転は、第1の磁石140のN極N1およびS極S1と第2の磁石142のS極S2およびN極N2とのそれぞれの磁力および同様の極間の斥力に応答する。図7では、搭載部材104と携帯電話108とが位置合わせされた陳列向きに完全に回転した状態を示す。図8は矢印Cで示すように、搭載部材104と携帯電話108が位置合わせされた陳列向きに回転されて、第1の磁石140のN極N1およびS極S1が第2の磁石142のS極S2およびN極N2とそれぞれ位置合わせられている状態を示す。搭載部材104と携帯電話108のこの回転運動は、上述の磁力および斥力を超えるさらなる力を必要とせずに、支え部134が開口118内にあって搭載部材104を放すことによって自動的に起こる。電流を用いることによって磁界を与えることは可能であるが、磁石140および142のような永久磁石を用いて、簡単で費用効率の高い磁気により可動な位置合わせ機構を提供するのが好ましい。
【実施例2】
【0012】
図9−図10を参照して、陳列スタンド200を説明する。陳列スタンド200はスタンド100と同様に、基部202、搭載部材204、およびつなぎ紐106を含む。搭載部材204に形成される細長い開口を通って延在するよう示されている、ねじまたはボルトのような留め具209を介して、カメラ208である商品(図12)を上に搭載するように搭載部材204は構成されている。商品を搭載部材204に搭載するために当該技術分野において既知の搭載機構を用いることができる。搭載部材204は前部203、対向する後部205、ならびに第1の側部206および第2の側部207を有する。基部202は基部102と同様に土台110を含み、さらに支柱112と同様の支柱212を含む。支柱212は前部213、対向する後部215、ならびに互いに対向する第1の側部216(図11)および第2の側部217を有する。基部202はさらに台座部材214を含み、これは接着、音波溶接または既知の他の適切な手段によって支柱212上に取付けられる。
【0013】
図11−図12を参照して、台座部材214は部材214の上面220から下方向に延在する開口218を規定する。より特定的には、台座部材214は平らな上面220を規定する台座プレート222を含む。部材214はさらにプレート222から下方向に延在し、先端が切取られた円筒形のカップ状部材224を含む。より特定的には、部材224はプレート222から下方向に延在する実質的に円筒形の側壁226と、傾斜底壁228とを含み、底壁228は特定的に側壁226の第1の側部227から側壁226の対向する第2の側部229に下方に傾斜する。底壁228は実質的に平らであり、楕円形である。カップ状部材224の内側面230は好ましくは滑らかであり、面230と支え部234との間の摩擦を最小にして摺動可能な係合を容易にする。内側面230は底壁228の内側または上側面231を含む。上側面231は実質的に平らであり、側壁226の隣接する第1の側部227から隣接する第2の側部229に下方に傾斜し、実質的に楕円形である。こうして、開口218は側壁226および底壁228の内側面230によって境界が定められる内部チャンバである。
【0014】
搭載部材204は上面238を有する商品搭載部232と、支え部234の形を取る基部搭載部とを含み、支え部234は搭載部232に接続され、かつそこから下方向に延在する。支え部234の実質的に円筒形の側壁235は外面236を有し、これは実質的に円筒形かつ凸状であることにより、カップ状部材224の内側面230との摺動的係合を容易にするために平滑である。支え部234はさらに下側面239を有する実質的に平ら
な楕円形の底壁237を有し、下側面239はカップ状部材224の底壁228の上側面231と嵌め合う構成で傾斜する。底壁237は側壁235の外面236に沿って存在する楕円形の外周241を有する。支え部234の下側端部に隣接して第1の弓形のカム作用面240Aおよび第2の弓形のカム作用面240Bがあり、これらは側壁235と底壁237との交差部にある外周241上にある。カム作用面240Aおよび240Bは交互に底壁228の上側面231と連動して、以下で説明するように搭載部材204およびカメラ208を位置合わせされた陳列向きに回転させる。各カム作用面240は、側壁235の下側端部に沿って渡る弓形の面である。各カム作用面240は円筒形側壁235を切取ることによって形成された楕円外周241の円弧である。
【0015】
陳列スタンド200の動作は図12−図15を参照して説明する。図12はカメラ208が搭載された、取外し姿勢の搭載部材204を示す。カメラ208の前部242、後部244、ならびに対向する側部246および248(図15)は、搭載部材204およびカメラ208の位置合わせされた陳列向きへの運動を明瞭にするための基準点として用いることができる。
【0016】
図12は搭載部材204を示し、その前部203は支柱212の第1の側部216に対向し、カメラ208の前部242も同様に対向する。ユーザまたは購入するかもしれない顧客は、図13の矢印Dに示されるように、搭載部材204およびカメラ208を下方向に動かすことにより、搭載部材204を基部202上の搭載姿勢に戻し、支え部234は開口218内に収まっている。例示的実施例において、この下向きの移動は、支え部234の中心を通る実質的に垂直な軸Eの直線に対して並行である。図13は底壁228の上側面231との最初の係合点にあるカム作用面240Aを示す。支え部234を開口218内に挿入すると、カメラ208を触っていた人は単にカメラ208および搭載部材204を離せば、重力により部材204およびカメラ208が図14の矢印Fに示されるように下方向に引っ張られる。なぜなら、カム作用面240Aおよび231間のカム作用の係合により、部材204およびカメラ208は矢印Gによって示されるように軸Eを中心に回転させられ、それによりカメラ208の前部242および搭載部材204の前部203は支柱212の前部213の方に動く。
【0017】
この下方向の移動および軸Eを中心とした回転運動の組合せにより、部材204およびカメラ208は下方に螺旋状に動く。この動作の際、カム作用面240Aは下方向にかつ傾斜内側面231に沿って横に摺動し、支え部234の側壁235の外側面236はカップ状部材224の側壁226に沿って内側面230と摺動的に係合する。カム作用面240Aと内側面231とが係合する前に、面236および230間の摺動可能な係合は直線的に縦下方であり得る。カム作用面240および231が係合して部材204およびカメラ208を回転させると、面236および230間の摺動的係合は回転運動を含み、それゆえ、その間に下向の螺旋状の摺動可能係合をもたらす。この下向の螺旋状の運動は、支え部234の下側面239が搭載壁228の上側面231上に嵌め合う態様で収まるまで続き、そのときカメラ208の前部242および搭載部材204の前部203は支柱212の前部213と位置合わせされ、これらの部材の対応する後部および側部もそれぞれ位置合わせされる。こうして、重力作用により部材204およびカメラ208を下方向に移動させ、カム作用面240Aおよび231を介して回転を引起して、図15の位置合わせされた陳列向きとなる。この陳列向きとなるには、他の力は必要なく、支え部234が基部202の開口218内に収められて、カメラ208および部材204を離せば、自動的に起こる。
【0018】
代わりに、カム作用面240Bはカム作用面231と係合して、図14の矢印Gによって示される反対方向に、部材204およびカメラ208を軸Eの周りに回転させることもできる。こうして、陳列スタンド200は搭載部材204およびカメラ208のような商
品を上記のように位置合わせされていない向きから位置合わせされた陳列向きに動かす簡単な位置合わせ機構をもたらす。
【0019】
上記では、簡潔性、明瞭性、およびわかりやすさのために特定の用語が用いられている。このような用語は説明のためにのみ用いられており、広く解釈されるべきものなので、先行技術の要件を超えて不必要に制限的なものではないと考えられるべきである。
【0020】
さらに、本発明の記載および図示は例示的なものであって、本発明は示されるまたは記載されるそのものに制限されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1の実施例による陳列装置の基部の斜視図である。
【図2】第1の実施例による陳列装置の側部立面図である。
【図3】上に商品が搭載された搭載部材であって、基部から取外された、一部が断面で示される、部分分解図である。
【図4】図3と類似しており、基部に載せられている搭載部材を示す図である。
【図5】搭載部材および点鎖線で示される商品が位置合わせされていない向きで基部に載せられている様子を示す、一部が切取られた上面図である。
【図6】図5と類似しており、搭載部材および商品が図5に示される姿勢から位置合わせされた陳列向きに回転する様子を示す図である。
【図7】図6と類似しており、搭載部材および商品が位置合わせされた陳列向きにある様子を示す図である。
【図8】搭載部材および商品が位置合わせされた陳列向きに回転する様子を示す、一部が断面で示される、部分側部立面図である。
【図9】搭載部材が基部上に搭載されている様子を示す、本発明の第2の実施例による陳列装置の斜視図である。
【図10】図9に示される陳列装置の側部立面図である。
【図11】搭載部材が基部から取外されている様子を示す、第2の実施例の部分斜視図である。
【図12】上に商品が搭載されている搭載部材は、支え部が基部の開口上に配置されており、中に開口が形成されている基部の部分の断面を示すために、一部が切取られた、第2の実施例の側部立面図である。
【図13】図12と類似しており、支え部が基部の開口内に配置され、かつ開口の境界を形成する、基部の傾斜したカム状の壁と初期接触をなすよう、搭載部材および商品が下方向に動かされている様子を示す図である。
【図14】図13と類似しており、搭載部材および商品が基部の開口内で下方向に移動しながら回転している様子を示す図である。
【図15】図14と類似しており、搭載部材および商品が完全に回転して位置合わせされた陳列向きに移動している様子を示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
陳列アセンブリであって、
基部と、
上に陳列品目を搭載するよう適合された搭載部材とを備え、搭載部材は搭載姿勢と取り外し姿勢との間で移動可能であり、搭載姿勢では搭載部材は基部と接触し、取り外し姿勢では搭載部材は移動可能であって、搭載部材は陳列品目を見て手に触れることを容易にするよう適合され、
前記搭載部材は、搭載姿勢の場合、位置合わせされていない向きと位置合わせされた陳列向きとの間で移動可能であり、さらに
搭載部材を位置合わせされていない向きから陳列向きに自動的に移動させるための位置合わせ機構を備える、陳列アセンブリ。
【請求項2】
前記位置合わせ機構は磁気的に動作可能である、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記位置合わせ機構は基部および搭載部材の一方に取付けられる少なくとも1つの磁石を含む、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記少なくとも1つの磁石は、基部に取付けられる第1の磁石と搭載部材に取付けられる第2の磁石とを含み、搭載部材を陳列向きに磁気的に回転させ、第1の磁石のN極およびS極は、陳列向きにおいて、第2の磁石のS極およびN極とそれぞれ位置合わせされる、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記第1および第2の磁石の一方は開口を規定する環状磁石であり、搭載部材が搭載姿勢にある場合に、第1および第2の磁石の他方が前記開口内に配置される、請求項4に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記位置合わせ機構は、搭載部材を位置合わせされていない向きから陳列向きに移動するのを容易にする少なくとも1つのカム作用面を含む、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記基部および搭載部材は互いに係合可能なカム作用面をそれぞれ含み、搭載部材が位置合わせされていない向きから陳列向きに動くのを容易にする、請求項6に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記カム作用面の一方は下方向に傾斜しており、他方のカム作用面は弓状であり、2つのカム作用面間の摺動可能な係合により、搭載部材が下方に螺旋状に動く、請求項7に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記搭載部材は、一部が弓状のカム作用面を形成する、凸状の外側面を有する支え部を含む、請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記カム作用面の一方は実質的に平らであり、他方のカム作用面は弓状である、請求項7に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記搭載部材は、位置合わせされていない向きから陳列向きに下方向に動く、請求項6に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記搭載部材は、下方向に位置合わせされていない向きから陳列向きに移動しながら回転する、請求項11に記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記搭載部材は、重力作用により位置合わせされていない向きから陳列向きに動く、請求項11に記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記搭載部材は支え部を含み、基部は取り外し可能に支え部を中に収めるよう、上向きに開いている基部開口を規定する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記搭載部材は支え部が基部開口内に配置され、搭載部材が位置合わせされていない向きから陳列向きに動く場合に、支え部を通る軸を中心に回転する、請求項14に記載のアセンブリ。
【請求項16】
磁石は基部開口に隣接する基部および支え部の少なくとも一方に取付けられて、搭載部材が位置合わせされていない位置から陳列位置に動くのを容易にする、請求項15に記載のアセンブリ。
【請求項17】
第1の磁石は基部開口に隣接して基部に取付けられ、第2の磁石は支え部に取付けられて、搭載部材が位置合わせされていない位置から陳列位置に動くのを容易にする、請求項16に記載のアセンブリ。
【請求項18】
つなぎ紐は基部と搭載部材とに接続されて基部と搭載部材との間で延在して、取り外し姿勢にある場合に搭載部材の移動を可能にしながら、搭載部材を基部に繋ぐ、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項19】
前記搭載部材は、位置合わせされていない向きから陳列向きに螺旋状の態様で動く、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項20】
前記搭載部材は下方に傾斜する下側面を有し、基部は下方に傾斜する上側面を有する壁があり、搭載部材の下側面は搭載部材が陳列向きにある場合に、基部の壁の上側面上に載っている、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項1】
陳列アセンブリであって、
基部と、
上に陳列品目を搭載するよう適合された搭載部材とを備え、搭載部材は搭載姿勢と取り外し姿勢との間で移動可能であり、搭載姿勢では搭載部材は基部と接触し、取り外し姿勢では搭載部材は移動可能であって、搭載部材は陳列品目を見て手に触れることを容易にするよう適合され、
前記搭載部材は、搭載姿勢の場合、位置合わせされていない向きと位置合わせされた陳列向きとの間で移動可能であり、さらに
搭載部材を位置合わせされていない向きから陳列向きに自動的に移動させるための位置合わせ機構を備える、陳列アセンブリ。
【請求項2】
前記位置合わせ機構は磁気的に動作可能である、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記位置合わせ機構は基部および搭載部材の一方に取付けられる少なくとも1つの磁石を含む、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記少なくとも1つの磁石は、基部に取付けられる第1の磁石と搭載部材に取付けられる第2の磁石とを含み、搭載部材を陳列向きに磁気的に回転させ、第1の磁石のN極およびS極は、陳列向きにおいて、第2の磁石のS極およびN極とそれぞれ位置合わせされる、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記第1および第2の磁石の一方は開口を規定する環状磁石であり、搭載部材が搭載姿勢にある場合に、第1および第2の磁石の他方が前記開口内に配置される、請求項4に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記位置合わせ機構は、搭載部材を位置合わせされていない向きから陳列向きに移動するのを容易にする少なくとも1つのカム作用面を含む、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記基部および搭載部材は互いに係合可能なカム作用面をそれぞれ含み、搭載部材が位置合わせされていない向きから陳列向きに動くのを容易にする、請求項6に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記カム作用面の一方は下方向に傾斜しており、他方のカム作用面は弓状であり、2つのカム作用面間の摺動可能な係合により、搭載部材が下方に螺旋状に動く、請求項7に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記搭載部材は、一部が弓状のカム作用面を形成する、凸状の外側面を有する支え部を含む、請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記カム作用面の一方は実質的に平らであり、他方のカム作用面は弓状である、請求項7に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記搭載部材は、位置合わせされていない向きから陳列向きに下方向に動く、請求項6に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記搭載部材は、下方向に位置合わせされていない向きから陳列向きに移動しながら回転する、請求項11に記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記搭載部材は、重力作用により位置合わせされていない向きから陳列向きに動く、請求項11に記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記搭載部材は支え部を含み、基部は取り外し可能に支え部を中に収めるよう、上向きに開いている基部開口を規定する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記搭載部材は支え部が基部開口内に配置され、搭載部材が位置合わせされていない向きから陳列向きに動く場合に、支え部を通る軸を中心に回転する、請求項14に記載のアセンブリ。
【請求項16】
磁石は基部開口に隣接する基部および支え部の少なくとも一方に取付けられて、搭載部材が位置合わせされていない位置から陳列位置に動くのを容易にする、請求項15に記載のアセンブリ。
【請求項17】
第1の磁石は基部開口に隣接して基部に取付けられ、第2の磁石は支え部に取付けられて、搭載部材が位置合わせされていない位置から陳列位置に動くのを容易にする、請求項16に記載のアセンブリ。
【請求項18】
つなぎ紐は基部と搭載部材とに接続されて基部と搭載部材との間で延在して、取り外し姿勢にある場合に搭載部材の移動を可能にしながら、搭載部材を基部に繋ぐ、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項19】
前記搭載部材は、位置合わせされていない向きから陳列向きに螺旋状の態様で動く、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項20】
前記搭載部材は下方に傾斜する下側面を有し、基部は下方に傾斜する上側面を有する壁があり、搭載部材の下側面は搭載部材が陳列向きにある場合に、基部の壁の上側面上に載っている、請求項1に記載のアセンブリ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公表番号】特表2009−521300(P2009−521300A)
【公表日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−548510(P2008−548510)
【出願日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際出願番号】PCT/US2006/042881
【国際公開番号】WO2007/075221
【国際公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【出願人】(508078086)インビュー・セキュリティ・プロダクツ・インコーポレイテッド (7)
【氏名又は名称原語表記】INVUE SECURITY PRODUCTS INC.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際出願番号】PCT/US2006/042881
【国際公開番号】WO2007/075221
【国際公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【出願人】(508078086)インビュー・セキュリティ・プロダクツ・インコーポレイテッド (7)
【氏名又は名称原語表記】INVUE SECURITY PRODUCTS INC.
【Fターム(参考)】
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