説明

自動的に予め入力されテンプレート化された日ごとの診療経過記録

【課題】記録についてのリクエストに応答して、または所定のスケジュールで、医療提供者に予め入力された日ごとの経過記録を提供するためのシステムおよび方法を提供すること。
【解決手段】本システムは、サーバーと、該サーバーと通信により接続されたデータベースを備える。本サーバーは通信ネットワークに接続されている。サーバー上のソフトウェアは、患者に関する診療データを取得することにより、その患者の予め入力された日ごとの経過記録を生成し、そして、テンプレートの対応フィールドを入力する。本システムは、日ごとの経過記録を医療提供者に送信し、その医療提供者は追加的なデータをテンプレートに入力してもよい。医療提供者は、上記完成した日ごとの経過記録を病院サーバーに送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、診療データに対するアクセスと、臨床現場(clinical setting)内の医療提供者(health care provider)へのその診療データの転送および医療提供者からの診療データの受信に関する。具体的には、本発明は、自動的に予め入力(pre-populated)されテンプレート化された日ごとの経過記録(daily progress note)への完成後の診療データの配信を含む。
【0002】
本出願は、2008年6月30日に提出された仮出願第61/077,161号の35 U.S.C.§119(e)に基づく利益を主張するものであり、それは参照することにより本願明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
どこの医療の場においても文書化は重要なステップである。医療提供者(health care provider)は、委託医師(referring physicians)、看護師、専門医学実習生、医療記録部門、保険会社、病院管理責任者およびスタッフを含み、とりわけ、患者のデモグラフィクス(demographics)や検査結果のほか、生命兆候(vital signs)を含む診療データの全ての使用部分を含む。医療提供者は、患者の往診中、総合的な日ごとの経過記録に診療データを蓄積する。この日ごとの経過記録は、患者治療の品質とモニタのための基礎的要素である。診療データと、この診療データが組み込まれる日ごとの経過記録は、医療提供者が時間をかけて患者の状態を評価することを可能にし、また、医療提供者が、新しい薬を処方したり、既存の薬を替えたり、他の治療的介入(therapeutic interventions)を提供するような治療戦略を決定することを可能にする。
【0004】
日ごとの経過記録は、紙または電子の形式をとることができる。多くの異なるバージョンの日ごとの経過記録が存在する。典型的な記録は、伝統的に長さが1ページであり、医療提供者が、往診中に患者を観察する間になされた観察と分析に基づいて完成または記入するための空白のスペースまたはフィールドを備える。加えて、記録は、典型的には、患者に関するデモグラフィックデータ(demographic data)、例えば病院の番号、病院の位置、入院時診断、病院での日数、処置後の日数、および前の手術の日付およびタイトルのためのフィールドを備える。
【0005】
日ごとの経過記録に含まれる情報の特定のレイアウトとタイプは、例えば、処置、病院、医療提供者などを患者が探し出した条件などの多くのファクターに基づいて変わる。日ごとの経過記録は、特定の病状の治療に著しく関連していると判断された特定の検査結果のためのフィールドを備える。
【0006】
毎日の往診中に各患者を訪れるが、医療提供者は、患者の客観的かつ実質的な観察を行い、それらを日ごとの経過記録のフィールドに記録する。医療提供者は、典型的には、個々の各患者について1つの日ごとの経過記録を使用する。各患者の日ごとの経過記録は、病院において永久レコード(permanent record)となる。医療提供者は、例えば1週間などの設定期間にわたって患者の状態を追跡するために日ごとの経過記録のグループを使用することができる。日ごとの経過記録は、医療提供者によって提供されるサービスについての請求書を発行する経理部門によって使用されてもよく、患者の状態と治療をモニタする専門家によって使用されてもよい。
【0007】
既知のシステムおよび方法の欠点は、診療データをアクセスし収集して診療データを日ごとの経過記録に含めるために、医療提供者は、病院に備え付けのコンピュータを配置しアクセスしなければならないことである。このことは、医療提供者が、毎日の往診での患者の観察に先だって、デモグラフィックデータ、検査結果、および、医療提供者に利用可能ではない他のタイプの診療データを備えなければならない場合には特に当てはまる。このデータを病院のコンピュータ端末でアクセスすることは、特に医療提供者が患者のベッドサイドまたは他の医療地点に居る場合には時間の浪費であり不便である。
【0008】
既知のシステムおよび方法の他の欠点は、一般には診療データが日ごとの経過記録を作成する医療提供者によって手作業で入力されることである。しかしながら、手作業でデータを入力することは、治療の対応(follow up)を鈍化させる。加えて、手作業のデータ入力は、補佐業務に専念するための医療提供者の作業日の一部を増加させる。
【0009】
手作業のデータ入力の他の欠点は、紙記録または電子的記録であろうが、書き写すこと(transcription)においてエラーが生じる傾向があることである。例えば、医療提供者は、データを間違って書き写すかもしれない。
【0010】
特定の時間に電子メールにより、または、医療提供者による要求に応答して、予め入力された日ごとの経過記録を医療提供者に提供するためのシステム及び方法に対する要請が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
従って、本発明の目的は、従来技術の制限を克服したシステム及び方法を提供することである。
【0012】
本方法の更なる目的は、予め入力された日ごとの経過記録を医療提供者に提供するためのシステム及び方法を提供することである。
【0013】
本発明の更なる目的は、プッシュ配信ベース(push delivery basis)で、予め入力された日ごとの経過記録を医療提供者に提供するためのシステム及び方法を提供することである。
【0014】
本発明の更なる目的は、オンデマンド(即ちプル)ベースで、予め入力された日ごとの経過記録を医療提供者に提供するためのシステム及び方法を提供することである。
【0015】
本発明の更なる目的は、病院のネットワークデータベースに格納された患者に関連する診療データを日ごとの経過記録テンプレートとマージ(merge)することにより、特定の患者についての予め入力された日ごとの経過記録を作成するためのシステム及び方法を提供することである。
【0016】
本発明の更なる目的は、医療提供者に複数の予め入力された日ごとの経過記録を医療提供者に自動的に送信するシステム及び方法を提供することであり、ここで、前記複数の予め入力された日ごとの経過記録のそれぞれは、医療提供者が責任を負っている患者に関連する診療データを含んでいる。
【0017】
本発明の更なる目的は、特定の時間に、予め入力された日ごとの経過記録を医療提供者に提供するためのシステム及び方法を提供することである。例えば、本発明の目的は、医師の一日の往診の前に、所定時間(set time)に、日ごとベース(daily basis)で医師に予め入力された日ごとの経過記録を提供することである。
【0018】
また、本発明の更なる目的は、特定のリクエストに応答して、予め入力された日ごとの経過記録を医療提供者に提供するためのシステム及び方法を提供することである。
【0019】
また、本発明の更なる目的は、患者の固有の状態に基づいて、患者固有の予め入力された日ごとの経過記録を作成するためのシステム及び方法を提供することである。
【0020】
また、本発明の更なる目的は、電子メール、IMS、またはSMSによって、予め入力された日ごとの経過記録を医療提供者に送信するためのシステム及び方法を提供することである。
【0021】
また、本発明の更なる目的は、予め入力された日ごとの経過記録を医療提供者に送信するためのシステム及び方法を提供することであり、ここで、予め入力された日ごとの経過記録は、送信を保護するために暗号化される。
【0022】
また、本発明の更なる目的は、完成した日ごとの経過記録を医療提供者から受信し、この完成した日ごとの経過記録を“署名および格納(sign and store)”アプリケーションに格納するためのシステム及び方法を提供することである。このようなアプリケーションは、医療提供者が自分の一日の往診を終えた後であって、完成した日ごとの経過記録の署名された最終的なコピーを送信する前に、完成した日ごとの経過記録を再検討し修正するための機会を医療提供者に提供する。
【0023】
また、本発明の更なる目的は、完成した日ごとの経過記録を受信し、この日ごとの経過記録、またはその一部を1又は2以上の第3者に送信するためのシステム及び方法を提供することである。例えば、本システムは、上記記録の一部を経理部門に送信し、一部を委託医師に送信し、上記日ごとの経過記録の全部を病院ネットワークに接続されたデータ格納部に送信してもよい。
【0024】
また、本発明の更なる目的は、完成した日ごとの経過記録に含まれる診療データコンポーネントを有する診療データベースを更新するためのシステム及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0025】
本発明のこれら及び他の目的は、予め入力された日ごとの経過記録を医療提供者に自動的に提供するためのシステム及び方法によって達成される。或る実施形態では、本システムは、サーバーと、前記サーバーと通信により接続された診療データデータベースと、前記サーバーと通信により接続されたテンプレートデータベースとを備え、前記テンプレートデータベースは、少なくとも一つのテンプレートを備えている。前記テンプレートは、患者の状態に関連した診療データコンポーネントに対応する1又は2以上のフィールドを備えている。本システムは、前記サーバー上で稼動して、患者に関連した診療データコンポーネントをテンプレートにマージするためのソフトウェアを更に備えると共に、プッシュ配信ベースまたはオンデマンド配信ベースの何れかで、前記マージされたテンプレートを前記医療提供者に送信するためのソフトウェアを更に含む。
【0026】
或る実施形態では、本システムは、前記サーバー上で稼動して、電子メール、IMS,またはSMSによって、マージされたテンプレートを医療提供者に送信するためのソフトウェアを含む。また、更なる実施形態では、上記マージされたテンプレートは、第1の患者に関連した複数の診療データコンポーネントから構成される。また、他の実施形態では、前記送信された電子メールは、複数のマージされたテンプレートから構成され、前記マージされたテンプレートのそれぞれは、医療提供者が責任を負う異なる患者の介護(care)に関連した診療データを含む。また、本発明の他の実施形態では、前記マージされたテンプレートのそれぞれは、医療提供者に割り当てられた複数の患者に関連する。本発明の或る実施形態では、前記ソフトウェアは、前記マージされたテンプレートを、医療提供者が一日の往診を開始する予定の時間前に、毎日、予め決められた時間に前記医療提供者に送信する。
【0027】
本発明のこれら及び他の目的及び利点は、添付の図面を参照して、以下の詳細な説明から、よりいっそう明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態による医療提供者に予め入力された日ごとの経過記録を自動的に提供するためのシステム及び方法を例示する図である。
【図2】本発明の一実施形態による医療提供者に予め入力された日ごとの経過記録を自動的に提供するためのシステム及び方法と、医療提供者により完成された日ごとの経過記録を修正するための再検討および署名アプリケーションを例示する図である。
【図3】本発明の一実施形態による日ごとの経過記録のテンプレートのサンプルを例示する図である。
【図4】本発明の一実施形態による日ごとの経過記録のテンプレートの他のサンプルを例示する図である。
【図5】医療提供者に予め入力された日ごとの経過記録を自動的に提供するための方法を例示する図である。
【図6】日ごとの経過記録についての予め入力されたテンプレートを受信し、この予め入力された日ごとの経過記録にデータを入力するための方法を例示する図である。
【図7】本発明の一実施形態による完成した日ごとの経過記録を認証する方法を例示する図である。
【図8】本発明の一実施形態による完成した日ごとの経過記録を再検討し、編集し、承認する方法を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1は、本発明の一実施形態によるネットワーク通信を介して医療提供者に予め入力(pre-populated)された日ごとの経過記録(daily progress notes)を自動的に提供するためのシステム10を例示している。本システム10は、サーバー20を備える。サーバー20は、ネットワーク30と通信により接続されている。或る実施形態では、サーバー20は、パーソナルコンピュータであってもよい。他の実施形態では、サーバー20は、通信で接続された複数のサーバーであってもよい。例えば、サーバー20は、病院データネットワークの一部であってもよい。
【0030】
図1に例示されたシステムは、サーバー20と通信により接続された少なくとも一つの診療データデータベース12を備える。この診療データデータベース12は、複数の診療データコンポーネントを備える。診療データとその構成コンポーネントは、患者の治療(treatment)および介護(care)の任意のデータ、例えば患者の状態に関連するデータ、患者の請求および支払い履歴、患者の医療履歴データを含む。この出願の目的上、診療データは、また、重症度スコア(severity score)と、1又は2以上の患者をモニタし診断(evaluate)するために計算されたデータ傾向を指す。診療データは、種々のシステム及び方法を通じて収集され、診療データデータベース12に格納される。この診療データデータベース12は、システム10に多くの患者の診療データを提供する。
【0031】
或る実施形態では、診療データコンポーネントは、患者の状態に関する情報から構成される。また、本発明の更なる実施形態では、各診療データコンポーネントは患者識別子を備え、ここで、患者は、識別されたコンポーネントの診療データと関連づけられる。例えば、患者識別子は、番号、コード、ネーム、或いはタグのようなものを含んでもよい。当然ながら、多くの異なる診療データ構造が本発明で使用できることが理解される。
【0032】
図1を参照すると、システム10は、サーバー20と通信により接続された少なくとも一つのテンプレートデータベース14を備える。このテンプレートデータベース14は、少なくとも一つのテンプレート500,600を備える。図1に示された実施形態では、テンプレートは、日ごとの経過記録である。図3を参照すると、本発明の一実施形態による日ごとの経過記録600についてのテンプレート(template)が示されている。テンプレート600は、1又は2以上の診療データコンポーネント、例えば610,612,614,616に対応する1又は2以上のフィールド、例えば611,613,615,617を備えている。図3に示される実施形態では、フィールドは、診療データのカテゴリーに基づいて、異なるセクション602,650,670に区分されている。例えば、テンプレート600は、デモグラフィックデータセクション(demographic data section)602を備える。このセクション602は、デモグラフィック診療データに対応するフィールドを備える。例えば、患者氏名(Patient Name)610、患者年齢(Patient Age)612、病院名(Hospital Name)614、入院時診断(Admitting Diagnosis)616、病院滞在期間(Duration of Hospital Stay)618である。
【0033】
更に図3を参照すると、テンプレート600は、追加的なセクション650,670を備える。例えば、テンプレート600は、検査結果およびバイタル情報(Laboratory Result and Vital information)に対応する診療データセクション650を備える。日ごとの経過記録テンプレート600は、また、カスタムテキスト(custom text)のための1又は2以上のフィールド556,562を有するセクション670を備える。本発明の或る実施形態では、サーバー20上で稼動するソフトウェアは、テンプレート600をクライアント50に送信するに先だって、テンプレート600のフィールドに診療データコンポーネントを自動的に予め入力(pre-populate)する。予め入力されたテンプレート42は、通信ネットワーク30を介してクライアント50に送信される。予め入力されたテンプレート42は、クライアント50のインターフェイス上に表示される。或る実施形態では、クライアント50は、データのユーザ入力およびユーザ出力のためのインターフェイス、例えばタッチスクリーンを備える。
【0034】
図4を参照すると、日ごとの経過記録500のテンプレートの他の実施形態が例示されている。テンプレート500は、診療データの異なるコンポーネントに対応する複数のフィールド、例えば550,558,560を備える。例えば、テンプレート500は、患者氏名558、バイタル(vitals)560、健康障害のステータス556、健康障害を治療するための計画562、ラボ(labs)554、系(system)、例えば目の再検査(review)552、患者位置550のためのフィールドを備える。加えて、テンプレート500は、医療提供者の署名のためのフィールド564を備える。当然ながら、多くの異なるバリエーションの日ごとの経過記録が存在することが理解される。また、多くの異なるデータフィールドが可能であることも理解される。図3−4に示されたテンプレート500,600は、日ごとの経過記録テンプレートを例示する目的のためのものである。
【0035】
図1を参照すると、テンプレートデータベース14は、サーバー20と通信により接続されている。テンプレートデータベース14は、少なくとも一つのテンプレートを備えている。例えば、テンプレート14は、特定の医療施設のための単一の標準化された日ごとの経過記録テンプレートを備えている。他の実施形態では、テンプレートデータベース14は、複数のテンプレートを備え、それぞれは、異なるフォームを備える。例えば、テンプレートデータベース14は、特定のタイプの患者、またはその患者が苦しんでいる特定の病気(ailment)に関する診療データフィールドを有する1または2以上の日ごとの経過記録テンプレートのサブセットを備えてもよい。他の実施形態では、テンプレートデータベース14は、特定の科の医療提供者に関する診療データフィールドを有するテンプレートのサブセットを備えてもよい。
【0036】
図1を更に参照すると、サーバー20は、通信ネットワーク30に接続されている。例えば、或る実施形態では、サーバー20は、医療施設のローカルネットワークと接続される。他の実施形態では、サーバー20は、インターネットと接続される。図1を更に参照すると、システム10は、ネットワーク30に接続された1または2以上のクライアント50を備える。クライアント50は、デスクトップコンピュータ152、ノートブックコンピュータ164、タブレットコンピュータ154、PDA(Personal Digital Assistant)162、および携帯電話166を含んでもよいが、これに限定されない。或る実施形態では、クライアント50は、主として入力(例えば、ユーザとの情報のやり取り)と出力(例えば、表示)を処理する装置であるが、処理は、別個のサーバー上で実施される。他の実施形態では、診療データの処理は、クライアント50上で実施される。
【0037】
図1に示されるシステム10を更に参照すると、システム10は、診療データコンポーネントを日ごとの経過記録テンプレートとマージ(merge)するためのサーバー20上で稼動するソフトウェアを備え、これにより、予め入力された日ごとの経過記録テンプレート42を自動的に形成する。予め入力された日ごとの経過記録テンプレート42は、少なくとも患者に関する或る診療データを備え、テンプレート42の他のフィールドはブランク(blank)である。システム10は、更に、通信ネットワーク30を介してクライアント50に予め入力されたテンプレート42を送信するためのサーバー20上で稼動するソフトウェアを備える。或る実施形態では、上記ソフトウェアは、予め入力されたテンプレート42をクライアント50に電子メールを介して送信する。他の実施形態では、上記ソフトウェアは、予め入力されたテンプレート42をクライアント50に、テキストメッセージ(“SMS”)またはインスタントメッセージ(“IMS”)を介して送信する。本発明の或る実施形態では、クライアントは、リモートウェブサーバーをアクセスすることにより、上記予め入力されたテンプレートを取得(retrieve)する。
【0038】
好ましい実施形態では、サーバー20上で稼動するソフトウェアは、第1の患者のための予め入力されたテンプレート42を生成する。サーバー20上で稼動するソフトウェアは、第1の患者に対応するテンプレートについてテンプレートデータベース14にクエリを送信する。サーバー20上で稼動するソフトウェアは、上記テンプレートクエリによって取得されたテンプレートの1または2以上のフィールドに対応する診療データコンポーネントについて診療データデータベース12にクエリを送信する。ソフトウェア20は、診療データコンポーネントをテンプレートの対応フィールドにマージすることにより予め入力されたテンプレート42を形成する。
【0039】
或る実施形態では、本システムは、第1の医療提供者、例えば第1の医師のリクエストにしたがって、複数の予め入力されたテンプレート42を生成する。複数の予め入力されたテンプレート42は、上記第1の医師が介護を提供することに責任を有する患者のグループに対応する。従って、本システム10は、医師のラウンディングリスト上の各患者について、第1の医師の日ごとの予め入力された経過記録42を提供する。
【0040】
或る実施形態では、システム10は、プッシュ配信ベースで、予め入力されたテンプレート42をクライアント50に通信ネットワーク30を介して送信する。例えば、或る実施形態では、システム10は、医療提供者の一日の往診シフトの30分前に、予め入力テンプレートをクライアント50にプッシュ(push)送信する。他の実施形態では、医師観察、診断、患者の治療のような最新の診療情報を医師に提供するように、予め入力テンプレート42が生成されて、プッシュベース(push basis)で、往診の医師に送信される。例えば、システム10は、医師の日ごとの往診中、その医師の経過(progress)として、その医師に予め入力されたテンプレート42をプッシュベースで送信する。当然ながら、別のプッシュスケジュールが本発明で可能であることが理解される。
【0041】
或る実施形態では、システム10は、オンデマンドベース(on-demand basis)で、予め入力されたテンプレート42を、通信ネットワーク30を介してクライアント50に送信する。例えば、或る実施形態では、医療提供者は、クライアント50を介して、予め入力されたテンプレート42をリクエストする。それに応答して、システム10は、上記リクエストされた予め入力されたテンプレート42をクライアント50に送信する。このようにして、医療提供者は、自身の一日の往診リスト上の各患者を訪問するときに、更新された予め入力された日ごとの経過記録テンプレート42をリクエストすることができ、これにより、日ごとの往診記録(rounding list)に最新の診療データを提供する。
【0042】
予め入力されたテンプレート42は、クライアント50のインターフェイス上に表示される。例えば、テンプレート42は、タッチスクリーンタブレット上に表示される。医療提供者は、例えば、キーボード、タッチスクリーン、またはクライアント50上の他のデバイスなど、インターフェイスを使用して、上記予め入力されたテンプレート42に追加的な診療データコンポーネントを入力する。図4に示される日ごとの経過記録テンプレート500を参照すると、往診医師は、例えば、患者が有する問題の状態556、および識別された問題を処置するための計画562など、患者に関するデータを入力することができる。或る実施形態では、クライアント50は、診療データコンポーネントを日ごとの経過記録42に入力するためのキーボードまたは音声制御を備える。他の実施形態では、テンプレートは、ドロップダウンメニューを有する1または2以上のフィールドを備え、これにより、医療提供者が選択する一連の診療データコンポーネントを提供する。
【0043】
図1を参照すると、医療提供者が往診を終え、診療データを予め入力されたテンプレート42に入力した後、テンプレートは日ごとの往診の記録としての役割を果たす。クライアント50は、完成したテンプレート44を、通信ネットワーク30を介してサーバー20に送信する。サーバー上で稼動するソフトウェアは、完成したテンプレート44をクライアント50から受信する。クライアント50は、完成したテンプレート44をネットワークに送信するために、任意の既知の手段を使用することができる。例えば、クライアントは、電子メール、SMS、IMSを介して、完成したテンプレートを送信することができる。或る実施形態では、クライアントは、リモートウェブアプリケーションを通じてサーバー20をアクセスし、上記完成したテンプレート44をサーバー20に送信することができる。
【0044】
図1に示される実施形態を参照すると、システム10は、日ごとの往診中に医療提供者によって付加された診療データコンポーネントを有する診療データベース12を更新するための、サーバー20上で稼動するソフトウェアを備える。サーバー20上で稼動するソフトウェアは、診療データコンポーネントを抽出し、それをデータベース12の構成に従って格納する。システム10は、更に、サーバー20と通信によって接続されたデータベースに1または2以上の完成したテンプレート44を格納するためのサーバー20上で稼動するソフトウェアを備える。このようにして、システム10は、完成したテンプレート44を通じた患者の日ごとの経過記録と、関連の診療データコンポーネントを保持する。
【0045】
図2を参照すると、本発明のシステムおよび方法の他の実施形態が例示され、ここで、サーバーは、完成したテンプレート342を修正(revise)し承認(authorize)するための編集および署名アプリケーション317を備える。この実施形態では、クライアント350は、完成したテンプレート342を、通信ネットワーク430を介してサーバー320に送信する。サーバー320上で稼動するソフトウェアは、完成したテンプレート342を受信し、この完成したテンプレート342を格納する。医療提供者が日ごとの往診を完了した後、医療提供者は、サーバー320上に格納された完成したテンプレート342をアクセスすることができる。例えば、医療提供者は、リモートウェブアプリケーションを介して、または、サーバーとネットワーク通信で接続されたクライアントを通じて、完成したテンプレートをアクセスすることができる。他の実施形態では、サーバー320は、1または2以上の完成したテンプレート344をサーバー350に送信する。クライアント50を用いて、医療提供者は、完成した日ごとの経過記録344に修正を加え、そして、その中に備えられた情報の確度(accuracy)を検証することができる。医療提供者は、クライアント350からサーバー320にコマンド346を送信することにより、完成したテンプレート344を承認する。サーバー320上で稼動するソフトウェアは上記コマンド346を受信する。コマンド346は、日ごとの経過リストが完成したことの承認であってもよく、そしてシステム10が、1または2以上のソースに日ごとの経過記録に含まれる診療データを配信(disseminate)してもよい。
【0046】
図4に示される日ごとの経過記録テンプレートを参照すると、テンプレート500は、医療提供者の署名のためのフィールドを備える。編集及び署名アプリケーション317を用いて、医療提供者は、日ごとの経過記録に電子的に署名することができる。或る実施形態では、医療提供者は、テンプレートに関する命令(instruction)を備えることができ、即ち、オリジナルのテンプレートは、完成して承認されたテンプレートの配信のための或る命令(instructions)を備えることができる。例えば、図2に示されたシステム10を参照すると、サーバー320上で稼動するソフトウェアは、完成したテンプレート344を1または2以上のソース(sources)に送信する。例えば、サーバー320上で稼動するソフトウェアは、完成したテンプレートを、委託医師368、経理部門366、診療データデータベース360、および病院薬局362に送信する。
【0047】
本発明の或る実施形態では、予め入力されたテンプレート42は、CPOE(Computerized Provider Order Entry)とのインターフェイスするように事前構成(pre-configured)される。このような構成を通じて、往診医師は、自身の往診を終了したときに、患者用のクライアントを通じて投薬(medication)および検査(test)を指示することができる。このようにして、システム10は、書き写し(transcription)における遅延とエラーを低減する。また、更なる実施形態では、予め入力されたテンプレート42は、特定の状態に関する情報を表示するための少なくとも一つのリンクを備える。例えば、予め入力された日ごとの経過記録は、患者が最近外科処置を受けたことを1または2以上のフィールドに示してもよい。或る実施形態では、このフィールドは、また、リンクを備え、このリンクは、外科処置に関する追加的な診療データ、例えば、患部の関連画像、外科処置に関する状態、および一般的に日ごとの経過記録に利用可能なより詳細な情報を提供する。
【0048】
図5は、医療提供者に予め入力された日ごとの診療記録を自動的に提供するための方法を例示する。本方法は、プレスケジューリングされ予め入力された日ごとの経過記録が所定のスケジュールで医療提供者の電子クライアントに配信されることを可能にする。第1に、本方法は、医療提供者の患者を識別するステップ62を含む。この情報は、典型的には、診療データデータベースまたは類似のデータベースに含まれ、保持され、病院ネットワークと通信で接続されている。次のステップ64では、患者に固有の日ごとの経過記録テンプレートを取得する。当然ながら、或る医療施設には、ほんの一つの日ごとの経過記録テンプレートしか存在せず、他の施設には、より多くの異なるテンプレートが存在することが理解される。続いて、本方法は、選択された日ごとの経過記録テンプレートの1または2以上のフィールドに対応する患者の診療データを取得するステップ66を含む。本方法は、上記取得した診療データを有する対応フィールドを入力(populate)するステップ68を含む。本方法は、上記予め入力されたテンプレートを暗号化するステップ70を含む。このステップは、日ごとの経過記録と、そこに含まれる診療情報が安全であることを保証する。最後に、本方法は、医療提供者に上記暗号化された予め入力されたテンプレートを送信するステップ72を含む。
【0049】
図6は、日ごとの経過記録のための予め入力されたテンプレートを受信し、上記予め入力された日ごとの経過記録にデータを入力するための方法を例示する。本方法は、最初に、クライアントが患者と関連する予め入力された日ごとの経過記録を受信するステップ82を含む。続いて、本方法は、患者を評価(evaluate)するステップ84を含む。評価の後、クライアントは、該クライアント上のインターフェイスを使用することにより上記予め入力されたテンプレートを更新して、上記患者の評価に基づいて診療データコンポーネントを上記テンプレートに付加する(ステップ86)。この後、クライアント50は、上記完成したテンプレートを暗号化する(ステップ88)。最後に、クライアントは、上記暗号化されたテンプレートを病院サーバーに送信する(ステップ90)。
【0050】
図7は、本発明の一実施形態による完成した日ごとの経過記録を認証(authenticate)する方法を例示する。サーバーが、完成した日ごとの経過記録を受信するので、この記録の作成者を認証することは重要であり、また、それが永久レコード部分になる前に上記記録に或る修正を加えることは正しい。図7を参照すると、サーバー20は、クライアント102を介して医療提供者から完成したテンプレートを受信する。サーバーは、上記完成したテンプレートの信憑性(authenticity)を検証する。或る実施形態では、このステップは、システムが医療提供者から直接的な承認(authorization)を受信した場合に生じる。もし、テンプレートが真正であるとシステムが判断すれば、このシステムは、真正テンプレートの通知を生成し(ステップ108)、この真正テンプレートの通知を送信し(ステップ110)、そして診療データデータベースを更新する(ステップ112)。もし、テンプレートが真正ではないとシステムが判定すると、このシステムは、非真正テンプレートの通知を生成し(ステップ114)、そして、この非真正テンプレートの通知を関連の医療提供者に送信する(ステップ116)。
【0051】
図8は、本発明の一実施形態による完成した日ごとの経過記録200を、再検討し、編集し、そして承認する方法を例示する。本方法は、編集及び署名アプリケーション202に完成したテンプレートを転送(forward)するステップ202を含む。そして、上記完成したテンプレートを再検討(reviewing)し、編集(editing)する(ステップ204)。そして、上記完成したテンプレートを承認(authorizing)し(ステップ206)、最後に、上記署名された完成したテンプレートを病院サーバーに送信する(ステップ208)。
【0052】
本発明は、特定のパーツや特徴などの構成を参照して説明されたが、これらは、全ての可能性のある構成または特徴を排除することを意図したものではなく、多くの修正および変形は当業者には明らかであろう。
【符号の説明】
【0053】
10 システム
12 診療データデータベース
14 テンプレートデータベース
20 サーバー
30 通信ネットワーク
42 予め入力されたテンプレート
44 完成したテンプレート
50 クライアント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療提供者のクライアント装置に日ごとの経過記録を提供するためのシステムであって、
サーバーと、
前記サーバーと通信により接続され、複数の診療データコンポーネントを備えた診療データデータベースと、を備え、各診療データコンポーネントは患者識別子および診療データを含み、
前記サーバーと通信により接続され、1または2以上の診療データコンポーネントに対応する1または2以上のフィールドを備えた1または2以上のテンプレートを備えたテンプレートデータベースと、
前記サーバー上で稼動し、前記診療データコンポーネントを前記1または2以上のテンプレートの対応するフィールドとマージして、予め決められた情報を有する日ごとの経過記録テンプレートを生成するためのソフトウェアと、をさらに備え、前記日ごとの経過記録テンプレートは、より詳細な情報を表示するためのリンクを含み、
前記サーバー上で稼動し、前記日ごとの経過記録テンプレートを暗号化するためのソフトウェアと、
前記サーバー上で稼動し、前記日ごとの経過記録テンプレートを、特定の時間にプッシュ配信により、または、前記日ごとの経過記録テンプレートについてのリクエストに応答して、前記医療提供者のクライアント装置に自動的に送信するためのソフトウェアと、
前記サーバー上で稼動し、前記医療提供者から完成した日ごとの経過記録を受信するためのソフトウェアと、をさらに備え、
前記完成した日ごとの経過記録は、前記医療提供者によって入力された複数の診療データコンポーネントを含み、
前記ソフトウェアは、前記日ごとの経過記録を前記医療提供者に送信する前に暗号化するシステム。
【請求項2】
前記ソフトウェアは、前記日ごとの経過記録テンプレートを、電子メールを介して自動的に送信する請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記日ごとの経過記録テンプレートは、複数の診療データコンポーネントを備え、
前記診療データコンポーネントのそれぞれは、前記患者識別子によって識別される患者に関連するものである請求項2記載のシステム。
【請求項4】
前記電子メールは、複数の日ごとの経過記録テンプレートを備え、前記日ごとの経過記録テンプレートのそれぞれは、複数の患者のうち前記患者識別子によって識別される患者に関する診療データコンポーネントを備えた請求項3記載のシステム。
【請求項5】
前記医療提供者は、前記複数の患者に介護を提供することに責任を有する請求項4記載のシステム。
【請求項6】
前記医療提供者の往診スケジュールに対応する周期ベースで、前記医療提供者のクライアント装置に前記複数の日ごとの経過記録テンプレートを自動的に送信する請求項5記載のシステム。
【請求項7】
前記サーバー上で稼動し、前記医療提供者によって入力された前記複数の診療データコンポーネントで前記診療データデータベースを更新するためのソフトウェアを更に備えた請求項3記載のシステム。
【請求項8】
前記サーバー上で稼動し、前記完成した日ごとの経過記録を格納するためのソフトウェアを更に備え、
前記医療提供者は、ネットワークを介して前記サーバーと通信により接続されたクライアント装置を介して前記サーバー上に格納された前記完成した日ごとの経過記録を修正することができ、
前記医療提供者は、前記サーバー上に格納された前記完成した日ごとの経過記録に電子的に署名することができる請求項7記載のシステム。
【請求項9】
前記サーバー上で稼動し、前記完成した日ごとの経過記録が真正であるかどうかを判定するためのソフトウェアを更に備えた請求項3記載のシステム。
【請求項10】
前記サーバー上で稼動し、前記完成した日ごとの経過記録の受信に応答して、受信確認を生成するためのソフトウェアと、
前記サーバー上で稼動し、前記受信確認を前記医療提供者のクライアント装置に送信するためのソフトウェアと
を更に備えた請求項9記載のシステム。
【請求項11】
日ごとの経過記録テンプレートを医療提供者のクライアント装置に提供するためのシステムであって、
サーバーと、
前記サーバーと通信により接続され、複数の診療データコンポーネントを備えた診療データデータベースと、を備え、各診療データコンポーネントは患者識別子および診療データを含み、
前記サーバーと通信により接続され、1または2以上の診療データコンポーネントに対応する1または2以上のフィールドを備えた1または2以上のテンプレートを備えたテンプレートデータベースと、
前記サーバー上で稼動し、前記診療データコンポーネントを前記1または2以上のテンプレートの対応するフィールドとマージして、予め決められた情報を有する日ごとの経過記録テンプレートを生成するためのソフトウェアと、をさらに備え、前記日ごとの経過記録テンプレートは、より詳細な情報を表示するためのリンクを含み、
前記サーバーとネットワークとの間の通信リンクと、
クライアント装置と、
前記クライアント装置と前記ネットワークとの間の通信リンクと、
前記サーバー上で稼動し、前記ネットワークを介して前記クライアント装置に前記日ごとの経過記録テンプレートを送信するためのソフトウェアと、
前記サーバー上で稼動し、前記クライアント装置から前記日ごとの経過記録テンプレートについてのリクエストを受信するためのソフトウェアと、
前記サーバー上で稼動し、前記日ごとの経過記録テンプレートを暗号化するためのソフトウェアと、
前記サーバー上で稼動し、特定の時間にプッシュ配信により、前記クライアント装置に前記日ごとの経過記録テンプレートを送信するためのソフトウェアと、
前記サーバー上で稼動し、前記医療提供者のクライアント装置から完成した日ごとの経過記録を受信するためのソフトウェアと、をさらに備え、前記完成した日ごとの経過記録は、前記医療提供者によって入力された複数の診療データコンポーネントを含み、
前記前記1または2以上のテンプレートは、完成した日ごとの経過記録の少なくとも一部を1または2以上の第3者に送信するための命令を備え、
前記ソフトウェアは、前記日ごとの経過記録テンプレートを前記医療提供者に送信する前に暗号化するシステム。
【請求項12】
前記サーバーは、前記クライアント装置に複数の日ごとの経過記録テンプレートを送信する請求項11記載のシステム。
【請求項13】
前記クライアント装置上で稼動し、前記日ごとの経過記録テンプレートを表示するためのソフトウェアと、
前記クライアント装置上で稼動し、前記日ごとの経過記録テンプレートの1または2以上のフィールドに診療データコンポーネントを入力するためのソフトウェアと
を更に備えた請求項11記載のシステム。
【請求項14】
サーバー上で稼動するソフトウェアにより、日ごとの経過記録テンプレートを生成し、医療提供者のクライアント装置に送信するためのシステムの作動方法であって、
前記サーバーと通信により接続され、複数の診療データコンポーネントを備えた診療データデータベースを提供するステップを含み、各診療データコンポーネントは患者識別子および診療データを含み、
前記サーバーと通信により接続され、1または2以上の診療データコンポーネントに対応する1または2以上のフィールドを備えた1または2以上のテンプレートを備えたテンプレートデータベースを提供するステップと、
前記サーバー上で稼動するソフトウェアを提供するステップと、をさらに含み、前記サーバーは少なくとも1つのコンピュータであり、
診療データコンポーネントを前記1または2以上のテンプレートの対応するフィールドとマージして、予め決められた情報を有する日ごとの経過記録テンプレートを生成するステップをさらに含み、前記日ごとの経過記録テンプレートは、より詳細な情報を表示するためのリンクを含み、
前記日ごとの経過記録テンプレートを暗号化するステップと、
特定の時間にプッシュ配信により、前記日ごとの経過記録テンプレートを医療提供者に電子メールを介して送信するステップをさらに含み、前記ソフトウェアは、前記日ごとの経過記録テンプレートを前記医療提供者に送信する前に暗号化し、
前記医療提供者のクライアント装置から完成した日ごとの経過記録を受信するステップをさらに含み、前記完成した日ごとの経過記録は、前記医療提供者によって入力された複数の診療データコンポーネントを含み、
前記前記1または2以上のテンプレートは、完成した日ごとの経過記録の少なくとも一部を1または2以上の第3者に送信するための命令を備える方法。
【請求項15】
前記日ごとの経過記録テンプレートは、複数の診療データコンポーネントを備え、前記複数の診療データコンポーネントのそれぞれは、前記患者識別子によって識別される患者に関連するものである請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記日ごとの経過記録テンプレートを認証するステップをさらに含む請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記特定の時間は、前記医療提供者が日ごとの往診を開始するようにスケジュールされる前の日ごとに予め決められた時間である請求項1に記載のシステム。
【請求項18】
前記特定の時間は、前記医療提供者が日ごとの往診を開始するようにスケジュールされる前の日ごとに予め決められた時間である請求項11に記載のシステム。
【請求項19】
前記特定の時間は、前記医療提供者が日ごとの往診を開始するようにスケジュールされる前の日ごとに予め決められた時間である請求項14に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−58247(P2013−58247A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−247194(P2012−247194)
【出願日】平成24年11月9日(2012.11.9)
【分割の表示】特願2009−154351(P2009−154351)の分割
【原出願日】平成21年6月29日(2009.6.29)
【出願人】(506115514)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア (87)