説明

自動省電睡眠機能を具えたPCカ―ド

【課題】 自動省電睡眠機能を具えたPCカードの提供。
【解決手段】 本考案によると、PCカードに該PCカードのコントローラ、コネクタ及びその他の装置に連接する睡眠省電制御回路が設けられ、該コネクタが外界ネットワーク或いは装置との連結を解除される時、該睡眠省電制御回路が中断信号を該コントローラに提供して該PCカードを睡眠状態とせしめ、抜き取られたコネクタが再度外界ネットワーク或いは装置に連結される時、該睡眠省電制御回路が該コントローラに中断信号を提供し、該PCカードを正常な状態に回復させ、該PCカードが睡眠状態にある時に大幅に電流消耗を減少でき、効果的な電力節約を行えるようにしてある。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は自動省電睡眠機能を具えたPCカードに係り、特に、コネクタを利用した外界のネットワーク或いは装置との連結の有無によりPCカードに自動省電睡眠機能(Drag and Sleep;DnS)を具備させた、自動省電睡眠機能を具えたPCカードに関する。
【0002】
【従来の技術】
PCカードに係る技術の進歩により、ポータブルコンピュータの性能は大幅にアップしており、例えば、ネットワークカード、モデム、ファクシミリ及びその他の非常に多くのインタフェースカードの機能がいずれもPCカードにより実現されている。このような発展は特にノートブック型コンピュータに関して有利である。
【0003】
しかし、電力問題は従来よりポータブルコンピュータにおいて克服を要する障害となっている。現在の電池技術はいまだ完全にポータブルコンピュータの要求に応じられず、このため電源の節約がポータブルコンピュータの発展のための重要な課題の一つとされている。
【0004】
従来の技術では、PCカードをコンピュータ設備に挿入するだけでも一定の電気エネルギーを消耗する。例えば、コンピュータ設備が通信或いはローカルネットワークを離脱してその他の区域に行く途中や多くの使用者が習慣的に行うようにPCカードをノートブック型コンピュータに挿入したままにして随時ネットワークに接続できるようにしておくと、PCカードは正常な運転状態の時と同様に電力を消耗し、それは電池を使用するコンピュータ設備においては大きな弊害となり、電池使用の期間が短縮され、スペアの電池を携帯して頻繁に電池を交換しなければならなくなった。従来よりような問題の発生を起こさないためには、ただPCカードを取り出して電気を消耗する原因を排除する方法しかなく、毎回PCカードを取り出して新たにコンピュータ設備に挿入する時には、一度設定をやりなおす必要があるため、手間がかかり電力を消耗するほか、使用上の不便さが増した。特にPCカードをノートブック型コンピュータに差し込んだままとすることが習慣になってしまっている使用者にとっては、このような方法で電力の節約を図ることは面倒であった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、睡眠省電制御回路及びコネクタを利用してPCカードに睡眠状態への進入を通知し、PCカードを睡眠状態に進入させられるようにすることで、PCカードの消耗電力エネルギーを減らせるようにすることを目的としてなされた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、 PCカードの運転をメインコントロールするコントローラと、 該コントローラに連接して該PCカードを外界のコンピュータシステムと連接させるインタフェースと、 該コントローラに連接し、該PCカードの機能を共同で実行するその他の装置と、 該コントローラに連接し、該PCカードを外界のネットワーク或いは装置と連接させるコネクタと、 該コントローラ、上記その他の装置及び該コネクタと連接する睡眠省電制御回路、以上を具備し、 該コネクタと外界のネットワーク或いは装置との連結が切断される時、該睡眠省電制御回路が中断信号を発生して該コントローラに提供して該PCカードを睡眠状態に進入させ、僅かに該コントローラをアイドル状態に保留し、上記その他の装置を暫時使用停止し、該PCカードの消耗電流を減少し、抜き取られた該コネクタが再度外界のネットワーク或いは装置と連結させられる時、該睡眠省電制御回路が中断信号を発生して該コントローラに通知して該PCカードを正常状態に回復させるようにして構成された、自動省電睡眠機能を具えたPCカードとしている。
請求項2の考案は、前記コントローラがファーストイーサネットコントローラとされ、前記その他の装置がファーストスタティックメモリ及びファーストイーサネットツイストベアケーブル送受信器とされることを特徴とする、請求項1に記載の自動省電睡眠機能を具えたPCカードとしている。
請求項3の考案は、前記インタフェースが68ピンの標準PCインタフェースとされることを特徴とする、請求項1に記載の自動省電睡眠機能を具えたPCカードとしている。
請求項4の考案は、前記コネクタが相互に組合せ可能なソケットとプラグとされることを特徴とする、請求項1に記載の自動省電睡眠機能を具えたPCカードとしている。
請求項5の考案は、前記コネクタが前記PCカードの側辺に固定され、前記プラグの別端にRJ45RJ45ツイストベアケーブルコネクタが連接されたことを特徴とする、請求項4に記載の自動省電睡眠機能を具えたPCカードとしている。
請求項6の考案は、前記ソケットが睡眠省電制御回路と接地端点に連接する二つの接点を具え、該プラグの該二つの接点に対応する二つのピンが電気的に連接されたことを特徴とする、請求項4に記載の自動省電睡眠機能を具えたPCカードとしている。
請求項7の考案は、前記睡眠省電制御回路が一つのワンショット回路を具備し、それが前記コネクタの信号を受け取って一つの中断信号を発生して該PCカードを睡眠状態に進入させるか或いは正常状態に回復させることを特徴とする、請求項1に記載の自動省電睡眠機能を具えたPCカードとしている。
【0007】
【考案の実施の形態】
本考案は一種の自動省電睡眠機能を具えたPCカードを提供しており、それは、該PCカードを睡眠状態に進入させて、該PCカードが必要とする装置のみをアイドル(Idle)状態に維持し、その他の装置は暫時作用を停止させることで、該PCカードの消耗電力エネルギーを減少するようにしてある。
【0008】
本考案の自動省電睡眠機能を具えたPCカードにおいては、該PCカードに睡眠省電制御回路が設けられ、該睡眠省電制御回路が該PCカードと外界通信ネットワーク(コンピュータネットワーク或いは電信ネットワーク)或いは装置との連結状態を検出し、連結が切断された時に、該PCカードが睡眠状態に進入し、十分にその消費電力を減少して電力節約の目的を達成するようにしてある。
【0009】
本考案の自動省電睡眠機能を具えたPCカードは、ポータブルコンピュータへの使用に便利であり、該PCカードに自動省電睡眠機能(Drag and Sleep;DnS)を具えたコネクタが取り付けられ、該コネクタが外界ネットワーク或いは装置との連結を解除された時に信号を発生して該PCカードに通知して該PCカードを睡眠状態に進入させ、この抜き取られたコネクタが再度外界ネットワーク或いは装置と連結された時に、信号を発生して該PCカードに通知して該PCカードを正常な運転状態に回復させ、こうしてポータブルコンピュータからPCカードを直接抜き取ったり再度挿入する時に新たに設定を行う必要を無くしてある。
【0010】
本考案は、PCカードに該PCカードのコントローラ及びその他の装置と連接する睡眠省電制御回路が設けられ、並びに自動省電睡眠機能(Drag and Sleep;DnS)をサポートするコネクタが該睡眠省電制御回路に連接され、該コネクタが外界ネットワーク或いは装置との連結を解除された時、該睡眠省電制御回路が中断信号を該コントローラに提供して、該PCカードを睡眠状態に進入させ、抜き取られたコネクタが再度外界ネットワーク或いは装置との連結を再開させられると、該睡眠省電制御回路が中断信号を該コントローラに提供し、該PCカードを正常な運転状態に進入させるようにしてある。
【0011】
該PCカードは睡眠状態下で必要な内部装置のみをアイドル状態に保留し、これにより大幅に消費電流を減少し、電力節約の目的を達成している。
【0012】
また、該PCカードは外界の通信ネットワークと連接を切断される時、完全にターンオフされるわけではなく、一旦、外界ネットワーク或いは装置との連結をリセットし、該コネクタを連接するだけで使用できるようにして、PCカードを取り出す必要を無くすと共に、取り出したPCカードを再度挿入する時に新たに設定をやり直す必要を無くしている。これにより本考案によるPCカードは、使用における利便性が大幅に増加されており、PCカードをノートブック型コンピュータに挿入したままとするのが習慣となっている使用者にとっても便利である。
【0013】
【実施例】
図1を参照されたい。本考案の図示される実施例によると、ファーストイーサネットPCカード10は、ファーストイーサネットコントローラ12、ファーストイーサネットツイストベアケーブル送受信器14、ファーストスタティックメモリ16、及び標準PCカードインタフェース18を具え、そのうち、ファーストイーサネットコントローラ12はファーストイーサネットツイストベアケーブル送受信器14、ファーストスタティックメモリ16、及び標準PCカードインタフェース18とそれぞれ連接する。ファーストイーサネットコントローラ12の機能は、ファーストイーサネットPCカード10全体の運転をメインコントロールすることであり、ファーストイーサネットツイストベアケーブル送受信器14の送受信作用によりデータの入出力が進行され、ネットワークを通じてその他のシステム或いは装置との相互通信を進行する。ファーストスタティックメモリ16はファーストイーサネットコントローラ12の運転を補佐し、その保存するプログラムコード或いはデータによりファーストイーサネットPCカード10が実行する機能を補助する。ファーストイーサネットPCカード10はコンピュータ80(完全には図示せず)、例えばノートブック型コンピュータのカードスロットに挿入され、且つ標準PCカードインタフェース18によりコンピュータ80のシステムと連接される。
【0014】
ファーストイーサネットPCカード10が睡眠省電の目的を達成できるように、ファーストイーサネットコントローラ12、ファーストイーサネットツイストベアケーブル送受信器14、ファーストスタティックメモリ16にそれぞれ連接された睡眠省電制御回路20と、自動省電睡眠機能(Drag and Sleep;DnS)サポートのソケット22が採用され、そのうちファーストイーサネットツイストベアケーブル送受信器14は該ソケット22に連接され、該ソケット22が自動省電睡眠機能サポートのプラグ24とRJ45ツイストベアケーブルコネクタ90に連接されることにより外界のネットワークと接続される。省電睡眠の機能は睡眠省電制御回路20がトリガし、即ち、コネクタ(自動省電睡眠機能サポートのソケット2及び自動省電睡眠機能サポートのプラグ24)と外界ネットワークとの連結の状況により、ファーストイーサネットPCカード10をトリガして睡眠省電状態或いは正常運転状態に進入させる。これについては後に詳しく説明する。
【0015】
ここで、ファーストイーサネットPCカード10の運転を正常状態と睡眠状態とに区分する。正常状態とはファーストイーサネットPCカード10が一般の使用中の状態にあることをいい、正常に全てのファーストイーサネットPCカード10の機能を完成可能である状態をいう。
【0016】
一方、睡眠状態とは、ファーストイーサネットPCカード10がスタンバイ状態に進入した状態であって、このとき、最低限必要な内部装置が活性化状態とされ、その他の内部装置は暫時オフとされ、ファーストイーサネットPCカード10は完全なネットワーク機能を継続して執行しなくなる状態をいう。本実施例では、睡眠状態においてはファーストイーサネットツイストベアケーブル送受信器14とファーストスタティックメモリ16の作用が暫時停止され、送受信とアクセスを進行せず、ただファーストイーサネットコントローラ12のみがアイドル状態に維持される。
【0017】
ここで正常状態と睡眠状態の違いについて説明する。正常な状態のもとでは、前述したように、ファーストイーサネットPCカード10がコンピュータ80に挿入され、自動省電睡眠機能サポートのソケット22と自動省電睡眠機能サポートのプラグ24が妥当に連接され、RJ45ツイストベアケーブルコネクタ90がネットワークに連接されると、一般のネットワークカードは正常な使用状態となる。コンピュータ80の使用者が離れたい時、即ちコンピュータ80を他の場所に携帯したい場合には、僅かに自動省電睡眠機能サポートのプラグ24を抜き取れば、ネットワークとの連接が解除される。ただしファーストイーサネットPCカード10はコンピュータ80のカードスロットに挿入されたままである。一旦コネクタ(自動省電睡眠機能サポートのソケット22と自動省電睡眠機能サポートのプラグ24)が分離されると、睡眠省電制御回路20が一つの信号を獲得し、中断信号をファーストイーサネットコントローラ12に提供し、続いてファーストイーサネットツイストベアケーブル送受信器14とファーストスタティックメモリ16をターンオフし、ファーストイーサネットコントローラ12を睡眠状態に進入させる。
【0018】
コンピュータ80の使用者が他の場所で新たにネットワークに接続したい時には、コネクタ(自動省電睡眠機能サポートのソケット22と自動省電睡眠機能サポートのプラグ24)を連接させると、睡眠省電制御回路20が中断信号をファーストイーサネットコントローラ12に送り、続いてファーストイーサネットツイストベアケーブル送受信器14とファーストスタティックメモリ16をターンオンし、こうしてファーストイーサネットPCカード10が正常状態に回復し、ネットワーク作用を進行可能となる。
【0019】
本考案の一つの実施例によると、ファーストイーサネットPCカード10は正常状態でその消耗電流が250ミリアンペアで、睡眠状態に進入後にはその消耗電流は50ミリアンペアまで下がり、即ち5分の1となり、これからその省電効果が優れていることが分かる。
【0020】
特に注意すべきは、ファーストイーサネットPCカード10の睡眠状態と一般のネットワークPCカードのターンオフ状態とは同じくないことである。一般のPCカードが装着され設定が完成した後には、ずっと正常な運転状態にあり、PCカードがネットワークに連接されていてもいなくともその消耗電力の違いは大きくなく、もし電力を節約しようとするなら、このPCカードを抜き取らねばならず、そうすると、次に使用する前に、PCカードを挿入して新たに設定しなければならず、これにより使用者に不便をもたらし、特にノートブック型コンピュータを経常的に携帯する使用者にとっては不便であった。本考案は、省電の目的のために、PCカードが必要とする内部装置のみをアイドル状態に保留し、その他の内部装置をターンオフとすることで、一方で省電機能を達成し、もう一方でPCカードの再挿入と再設定を不要としており、二つの優れた効果を有している。
【0021】
図1及び図2を参照されたい。本考案の上述の実施例の動作フローについて以下に説明する。
正常状態50:コンピュータ80及びファーストイーサネットPCカード10がいずれも使用中であり、この時、ファーストイーサネットコントローラ12は正常状態にあり、ファーストイーサネットPCカード10と一般の同類のPCカードに明らかな違いはない。
コネクタ抜取り60:使用者がコンピュータ80を携帯して移動する前にはコンピュータ80とネットワークの連結を切断する必要があり、即ち自動省電睡眠機能サポートのソケット22と自動省電睡眠機能サポートのプラグ24を分離する。
「リンク信号変化」による中断発生51:先のステップでコネクタが分離されると、睡眠省電制御回路20が分離の信号を獲得して中断信号をファーストイーサネットコントローラ12に送り、該コネクタが切断されたことを通知し、このときファーストイーサネットコントローラ12はそれまでの作業を即刻暫時停止し、まずこの中断の任務を処理する。
ファーストイーサネットコントローラ12内の睡眠状態フラグを「1」に設定:同時に、ファーストイーサネットコントローラ12内部に睡眠状態フラグが設けられ、その設定が「1」とされ、ファーストイーサネットコントローラ12が睡眠状態に進入したことが表示される。
プログラム中断サービス定式駆動52:続いてプログラム中断サービス定式が駆動され、今回の中断の任務を処理する。
睡眠フラグ検査:睡眠フラグの設定に誤りがないことを確定する。
送受信停止:ファーストイーサネットPCカード10がそれ以上データの伝送と受信を継続して実行せず、即ちネットワーク作業を暫時停止する。
コネクタ連接61:使用者がその他の地区に到達して再度ネットワークを利用する必要が生じたとき、自動省電睡眠機能サポートのソケット22と自動省電睡眠機能サポートのプラグ24を連接して、コンピュータ80とネットワークを連結させる。
「リンク信号変化」による中断発生53:睡眠省電制御回路20がコネクタが再度連接されたことを知り、中断信号を発生してネットワーク作業を進行させるべくファーストイーサネットコントローラ12に通知する。
ファーストイーサネットコントローラ12内の睡眠状態フラグを「0」に設定:ファーストイーサネットコントローラ12内部の睡眠状態フラグの設定を「0」に変更し、ファーストイーサネットコントローラ12が正常運転に回復したことを表示する。
プログラム中断サービス定式駆動54:ファーストイーサネットPCカード10が再度ネットワーク作業を進行可能となり、プログラム中断サービス定式が駆動され、必要な作業を進行する。
睡眠フラグ検査:睡眠フラグの設定値が正確であることが確認される。
正常運転回復:ファーストイーサネットPCカード10内部の装置がすべて機能回復し、ファーストイーサネットツイストベアケーブル送受信器14もデータの送受信機能を回復する。この時、ファーストイーサネットPCカード10もまた正常使用の状態に回復する。
【0022】
以上の説明から分かるように、該実施例の特徴は、睡眠省電制御回路20を利用してコネクタの連結状態の変化をファーストイーサネットコントローラ12に通知して、睡眠状態に進入するか、或いは正常状態に回復するようにしてあることにある。睡眠状態ではファーストイーサネットPCカード10内部の必要でない装置の作用が暫時停止され、それによりファーストイーサネットPCカード10の消耗電力が減少されて省電の目的が達成される。
【0023】
本考案の別の実施例では、PCカードに連接されたコンピュータシステムにより直接命令が発せられて、該PCカードが睡眠状態に進入するか正常状態に回復するようにしてあり、この二つの状態は前述したとおりであるため重複した説明は省略する。
【0024】
図3は自動省電睡眠機能サポートのコネクタの実施例を示す。このコネクタは、相互にマッチするソケット22とプラグ24を包括する。そのうち、ソケット22の接点は睡眠状態信号SLEEP/WAKEを発生する接点と、接地端点に連接された接点GNDを包括する。且つ該プラグ24のこれら二つの接点SLEEP/WAKE及びGNDに対応する二つのピンの間には電気的連接26がある。
【0025】
コネクタが連結された時、即ちプラグ24がソケット22に挿入された時、電気的連接26の作用により、接点SLEEP/WAKEと接点GND部分は同じ電位とされ、これにより接点SLEEP/WAKEの信号レベルは零電位とされ、この時、PCカードはコネクタが正常に連結されていることを知り、全ての運転が正常な状態において進行される。
【0026】
続いて、図4を参照されたい。該図は本考案の睡眠省電制御回路20の実施例を示す。該図に示されるように、プルハイ抵抗Rが電源Vccに連接されて信号
状態を提供する電力ソースとされる。該睡眠省電制御回路20の入力は睡眠状態信号SLEEP/WAKEとされ、例えば上述の図3に示されるソケット22の睡眠状態信号SLEEP/WAKE接点に連接する。この睡眠省電制御回路20の出力は三つの信号を包括し、それぞれ、ファーストイーサネットコントローラ12、ファーストイーサネットツイストベアケーブル送受信器14、及びファーストスタティックメモリ16に送られ、そのうち、ファーストイーサネットツイストベアケーブル送受信器14に送られる信号は、直接上述の入力された睡眠状態信号SLEEP/WAKEを引き出し、ファーストスタティックメモリ16に送られる信号は、睡眠状態信号SLEEP/WAKEにNANDゲートを経由させて発生した反相信号とされ、ファーストイーサネットコントローラ12に送られる信号は睡眠状態信号SLEEP/WAKEでワンショット回路をトリガして発生したパルス信号とされる。
【0027】
図3及び図4を参照されたい。前述したように、コネクタが正常に連結されている時、睡眠状態信号SLEEP/WAKE=0で、このとき、PCカードは正常状態とされる。そして一旦プラグ24がソケット22と分離されると、接点SLEEP/WAKEがフローティング状態となり、このとき電源Vccの作用により睡眠状態信号SLEEP/WAKEが昇圧してVccのレベルとなる。もしさらにプラグ24がソケット22に挿入されると、睡眠状態信号SLEEP/WAKEは降圧して零電位となる。上述の睡眠状態信号SLEEP/WAKEが二つの状態の間で変換されることで、睡眠省電制御回路20が駆動されてPCカードのその他の装置に向けて運転状態変換の信号を発生する。
【0028】
睡眠省電制御回路20中の各回路装置の原理は一般の相関領域の人が熟知するところであるため説明は省略する。
【0029】
以上は本考案の実施例についての説明であり、その他の一般の電気工学知識を有する者が本考案に基づき容易に推察できること、例えば、PCカードを睡眠状態に進入させるか或いは正常状態に回復させるかを制御できるスイッチを設けたり、或いは回路の細部及び連接方式の変更は、いずれも本考案の請求範囲に属するものとする。
【0030】
【考案の効果】
本考案によると、PCカードに該PCカードのコントローラ、コネクタ及びその他の装置に連接する睡眠省電制御回路が設けられ、該コネクタが外界ネットワーク或いは装置との連結を解除される時、該睡眠省電制御回路が中断信号を該コントローラに提供して該PCカードを睡眠状態とせしめ、抜き取られたコネクタが再度外界ネットワーク或いは装置に連結される時、該睡眠省電制御回路が該コントローラに中断信号を提供し、該PCカードを正常な状態に回復させ、該PCカードが睡眠状態にある時に大幅に電流消耗を減少でき、効果的な電力節約を行えるようにしてある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の望ましい実施例のブロック図である。
【図2】図1の実施例の動作フローチャートである。
【図3】本考案中の自動省電睡眠機能(Drag and Sleep;DnS)サポートのコネクタの実施例図である。
【図4】本考案中の睡眠省電制御回路の実施例図である。
【符号の説明】
10 ファーストイーサネットPCカード
12 ファーストイーサネットコントローラ
14 ファーストイーサネットツイストベアケーブル送受信器
16 ファーストスタティックメモリ
18 標準PCカードインタフェース
80 コンピュータ
22 自動省電睡眠機能サポートのソケット
24 自動省電睡眠機能サポートのプラグ
90 RJ45ツイストベアケーブルコネクタ
20 睡眠省電制御回路
50 正常状態
60 コネクタ抜取り
51 「リンク信号変化」による中断発生
52 プログラム中断サービス定式駆動
61 コネクタ連接
53 「リンク信号変化」による中断発生
54 プログラム中断サービス定式駆動
26 電気的連接

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 PCカードの運転をメインコントロールするコントローラと、該コントローラに連接して該PCカードを外界のコンピュータシステムと連接させるインタフェースと、該コントローラに連接し、該PCカードの機能を共同で実行するその他の装置と、該コントローラに連接し、該PCカードを外界のネットワーク或いは装置と連接させるコネクタと、該コントローラ、上記その他の装置及び該コネクタと連接する睡眠省電制御回路、以上を具備し、該コネクタと外界のネットワーク或いは装置との連結が切断される時、該睡眠省電制御回路が中断信号を発生して該コントローラに提供して該PCカードを睡眠状態に進入させ、僅かに該コントローラをアイドル状態に保留し、上記その他の装置を暫時使用停止し、該PCカードの消耗電流を減少し、抜き取られた該コネクタが再度外界のネットワーク或いは装置と連結させられる時、該睡眠省電制御回路が中断信号を発生して該コントローラに通知して該PCカードを正常状態に回復させるようにして構成された、自動省電睡眠機能を具えたPCカード。
【請求項2】 前記コントローラがファーストイーサネットコントローラとされ、前記その他の装置がファーストスタティックメモリ及びファーストイーサネットツイストベアケーブル送受信器とされることを特徴とする、請求項1に記載の自動省電睡眠機能を具えたPCカード。
【請求項3】 前記インタフェースが68ピンの標準PCインタフェースとされることを特徴とする、請求項1に記載の自動省電睡眠機能を具えたPCカード。
【請求項4】 前記コネクタが相互に組合せ可能なソケットとプラグとされることを特徴とする、請求項1に記載の自動省電睡眠機能を具えたPCカード。
【請求項5】 前記コネクタが前記PCカードの側辺に固定され、前記プラグの別端にRJ45RJ45ツイストベアケーブルコネクタが連接されたことを特徴とする、請求項4に記載の自動省電睡眠機能を具えたPCカード。
【請求項6】 前記ソケットが睡眠省電制御回路と接地端点に連接する二つの接点を具え、該プラグの該二つの接点に対応する二つのピンが電気的に連接されたことを特徴とする、請求項4に記載の自動省電睡眠機能を具えたPCカード。
【請求項7】 前記睡眠省電制御回路が一つのワンショット回路を具備し、それが前記コネクタの信号を受け取って一つの中断信号を発生して該PCカードを睡眠状態に進入させるか或いは正常状態に回復させることを特徴とする、請求項1に記載の自動省電睡眠機能を具えたPCカード。

【図3】
image rotate


【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図4】
image rotate