説明

自動販売機用の防犯カメラ

【目的】自動販売機でおこる犯罪時の証拠写真を撮影することができる自動販売機用の防犯カメラを提供する。
【構成】自動販売機に設けたリミットスイッチによるセンサにて作動するカメラを設ける。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動販売機の防犯装置の改良に関し、特にカメラによって犯罪時の証拠写真を撮影しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動販売機の防犯装置として、特開昭63−214893に記載されるような方法の他に、多くの発明・考案がなされているが、どれも、犯人に対して、警報ブザーでの威嚇や、自動販売機の扉を強固にしたり、鍵の構造を改良して犯罪を困難にさせ盗難防止をすること等が目的である。
しかし、警報ブザーによる威嚇機能だけでは、民家や人通りの少ない場所に設置されてある自動販売機には犯罪防止としてほとんど役に立たないというのが現状であり、証拠として残るものが少ないので犯人追求に至らず、犯罪を再発させてしまう可能性が十分残る。
また、自動販売機の扉や鍵が頑丈であれば、それだけ犯人も力をいれて破壊しようとする恐れがあり、その分自動販売機の修理代が多大となる。凶悪な犯罪によって損失を及ぼされた被害者としては、早急に証拠をつかんで犯人逮捕を望むのが当然であるが、従来の技術では到底不可能である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案が解決しようとする課題は上記問題点を解決し、犯罪時の証拠写真を撮影することができる自動販売機用の防犯カメラを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は自動販売機用の防犯カメラ1であって、自動販売機7に設けたリミットスイッチによるセンサ5にて作動するカメラ2で犯罪時の証拠写真を自動的に撮影する手段を講じたものである。
【0005】
【作用】
本考案は、上記手段を講じたので、自動販売機でおこる犯罪時の様子を自動的に写真撮影するので、それが犯人逮捕の証拠となる。
【0006】
【実施例】
以下、図面において本考案の説明を行う。
実施例1 図1は、実施例1として本考案で採用される自動販売機用の防犯カメラの構成を示す斜視図であり、図2はその使用状態を示す正面図、図3はセンサ(リミットスイッチ)の作動状態を示す正面図である。図1において、防犯カメラ1は電子シャッター式のカメラ2を、自動販売機7の上部に保護ケース3内に保持されて設置してあり、リード線4によってリミットスイッチによるセンサ5に連結されている。センサ5は自動販売機7の内側上部にセットされ、犯人が扉を不法に開けようとするとセンサ5が異常を検知して信号を送り、その信号により作動して電子シャッター式のカメラ2による撮影が行われる。
また、自動販売機7の鍵穴8に設けられたキースイッチによるセンサ6をセンサ5及び防犯カメラ1に連結することで、鍵穴8に鍵を挿し込んで回転させると、防犯カメラ1の機能を解除することができ、リミットスイッチによるセンサ5がONの状態になっても写真撮影を行なわない。
【0007】
実施例2 図4は実施例2として本考案で採用される自動販売機用の防犯カメラの使用状態を示す斜視図である。図において、警報ブザーによるセンサ25は、従来の自動販売機用の防犯装置として、すでに設置されてあるもので、必要に応じてその接点に、防犯カメラ21の電子シャッター式のカメラ22を付属のリード線24によって連結し、作動可能にしたものである。
【0008】
実施例3 図5は実施例3として本考案で採用される自動販売機用の防犯カメラの構成を示す一部斜視図であり、図において防犯カメラ31は、電子シャッター式のカメラ32を、自動販売機内の表面に陳列されているサンプル缶9の中にセットされ、実施例1と同じくリミットスイッチによるセンサ35に連結され、センサ35からの信号によって電子シャッター式のカメラ32による撮影が行われる。
【0009】
本考案の自動販売機用の防犯カメラは、センサを上記実施例のみに限定せず、また、犯人の顔写真が撮影できると仮定される位置ならば、自動販売機7の側面等、上記実施例のカメラ位置のみに限定しない。
さらに、本考案の防犯カメラ1は、自動販売機7だけでなくコインランドリー等の防犯装置としても応用できるものである。
なお、カメラは電子シャッター式のカメラに限定せず、レンズ付カメラやCCDカメラ等を使用してもよい。
【0010】
【考案の効果】
本考案は、実施例1において、犯人が自動販売機の扉を不法に開けようとすると防犯カメラによって顔写真が撮影され、証拠として残るので犯人逮捕につながり、犯罪の再発を防止できる。
また、キースイッチによるセンサ6によって、鍵穴8に鍵を挿し込んで回転させれば防犯カメラ1の機能が解除できるので、自動販売機の業者等に対して誤作動が生じる心配もない。
実施例2においては、従来設置されている警報ブザー等のセンサ25に後付けできるので余分な費用もかからず、従来の防犯装置をそのまま利用することができる。
実施例3においては、防犯カメラ31を自動販売機内のサンプル缶9に入れることで外部から目立ちにくく、犯人に気付かれず証拠写真を撮影することができるし、自動販売機7の中に設置されてあるので非常に壊れにくい。
本考案は、実施例1、2、3において、防犯カメラ1には軽量で安価なコンパクトカメラを使用しているので、従来の自動販売機用の防犯装置に比べて、より安価に提供でき、施工も簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1の構成を示す斜視図である。
【図2】本考案の実施例1の使用状態を示す一部破断正面図である。
【図3】本考案の実施例1のセンサの作動状態を示す正面図である。
【図4】本考案の実施例2の構成を示す斜視図である。
【図5】本考案の実施例3の構成を示す一部破断斜視図である。
【符号の説明】
1・・・防犯カメラ
2・・・カメラ
3・・・保護ケース
4・・・リード線
5・・・センサ
6・・・センサ
7・・・自動販売機
8・・・鍵穴
9・・・サンプル缶

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】自動販売機に取り付けたセンサと、該センサの信号により作動するカメラとからなることを特徴とする自動販売機用の防犯カメラ。
【請求項2】自動販売機内に予め設けてあるセンサの信号により作動するカメラを設けたことを特徴とする自動販売機用の防犯カメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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