説明

自動貸金庫装置

【課題】収納スペースの圧迫をなるべく抑制しつつメンテナンス作業性に優れた位置に制御ボックスを配設できるようにすること。
【解決手段】金庫室内の金庫ボックスを利用ブースで利用可能にする自動貸金庫装置である。自動貸金庫装置は、格納棚12と、格納棚12に対して金庫ボックスを出し入れすると共に前記金庫室内で前記金庫ボックスを搬送する棚側移動機構部と、前記棚側移動機構部における少なくとも一部の駆動制御を行う駆動制御部を格納した制御ボックス96とを備える。金庫室のうち格納棚12の背面に面する背面側壁部に設けられたメンテナンス用開口及びメンテナンス扉に対応する部分で、格納棚12にメンテナンス用スペース120が設けられる。メンテナンス用スペース120を通って入退室可能なスペースを空けた状態で、制御ボックス96がメンテナンス用スペース120内に設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、金庫ボックスを自動で出し入れする自動貸金庫装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の自動貸金庫装置として、特許文献1に開示のものがある。特許文献1に開示の自動貸金庫装置では、金庫室内に一対の格納棚が配設されている。また、金庫室に対して、一対の格納棚の長手方向に沿って隣設する位置に利用ブースが設けられている。そして、格納棚に格納された金庫ボックスが、移載ユニット、棚側搬送機構部、ブース側搬送機構部等を介して利用ブースに搬送されるようになっている。
【0003】
上記のようなレイアウトされた自動貸金庫装置では、金庫室と利用ブースとの間に扉が設けられており、内部メンテナンス時等には、当該扉を開いて金庫室内部に進入できるようになっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−150749号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような自動貸金庫装置では、金庫室内で動作する移載ユニット及び棚側搬送機構部の制御を司る制御ボックスが設けられている。上記のようなレイアウトの自動貸金庫装置では、格納棚の長手方向一端部外面に当該制御ボックスを設けておけば、利用ブース側から扉を開くと、メンテナンス担当者は当該制御ボックスにアクセスすることが可能となる。
【0006】
ところで、自動貸金庫装置の設置箇所によっては、一方の格納棚の背面側に隣設して利用ブースが設けられ、この利用ブースと金庫室とを区切る壁にメンテナンス用の進入口及び扉が設けられる場合が想定される。このようなレイアウトの自動貸金庫装置において、格納棚の長手方向一端部外面等に制御ボックスを設けるとすると、金庫室内において当該制御ボックスを配設するための空間を確保する必要があるため、収納スペースを圧迫する一要因となってしまう。また、メンテナンス担当者は、金庫室内の奥深くに進入してメンテナンス作業等を行う必要がある。
【0007】
そこで、本発明は、格納棚の背面の壁部にメンテナンス用開口が設けられた自動貸金庫装置において、収納スペースの圧迫をなるべく抑制しつつメンテナンス作業性に優れた位置に、制御ボックスを配設できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、第1の態様は、金庫室内に格納された金庫ボックスを利用ブースで利用可能にする自動貸金庫装置であって、前記金庫室内に設けられ、金庫ボックスを格納可能な格納部を複数有する格納棚と、前記格納棚に対して前記金庫ボックスを出し入れすると共に前記金庫室内で前記金庫ボックスを搬送する棚側移動機構部と、前記棚側移動機構部における少なくとも一部の駆動制御を行う駆動制御部を格納した制御ボックスとを備え、前記金庫室のうち前記格納棚の背面に面する背面側壁部に設けられたメンテナンス用開口及びメンテナンス扉に対応する部分で、前記格納棚にメンテナンス用スペースが設けられ、前記メンテナンス用スペースを通って入退室可能なスペースを空けた状態で、前記制御ボックスが前記メンテナンス用スペース内に設けられている。
【0009】
第2の態様は、第1の態様に係る自動貸金庫装置であって、前記金庫室に対して前記背面側壁部を挟んで利用ブースが設けられ、前記利用ブースを通って前記金庫室内に進入可能な位置に、前記メンテナンス用スペースが設けられている。
【0010】
第3の態様は、第1又は第2の態様に係る自動貸金庫装置であって、前記格納棚は、前記メンテナンス用スペースの上方に少なくとも1つの前記格納部を有している。
【0011】
第4の態様は、第1〜第3のいずれか1つの態様に係る自動貸金庫装置であって、前記制御ボックスは、前記メンテナンス用スペース内のうち前記メンテナンス扉のヒンジ部側の側部に取付けられている。
【0012】
第5の態様は、第1〜第4のいずれか1つの態様に係る自動貸金庫装置であって、前記格納棚のうち前記メンテナンス用スペースの両側部それぞれに対して、共通する形状を有する制御ボックス取付用ブラケットが取付可能とされ、前記メンテナンス用スペースの幅方向中央ラインを挟んで対称的な態様で、前記制御ボックスが取付可能とされている。
【0013】
第6の態様は、第1〜第5のいずれか1つの態様に係る自動貸金庫装置であって、前記格納棚のうち前記メンテナンス用スペースの側部に補強用フレームが取付固定され、前記制御ボックスの少なくとも一部が前記補強用フレームを介して取付固定されている。
【0014】
第7の態様は、第1〜第6のいずれか1つの態様に係る自動貸金庫装置であって、前記制御ボックスに、前記駆動制御部の少なくとも一部を電源停止させる停止用ボタンを有する。
【発明の効果】
【0015】
第1の態様によると、格納棚のうち背面側壁部のメンテナンス用開口及びメンテナンス扉に対応する部分に形成されたメンテナンス用スペースに制御ボックスが設けられるため、制御ボックスを設置するためのスペースを特別に確保せずともよく、収納スペースの圧迫をなるべく抑制することができる。しかも、金庫室の背面側壁部に設けられたメンテナンス用開口を通じて制御ボックスにアクセスできるため、メンテナンス作業性に優れた構成とすることもできる。
【0016】
第2の態様によると、利用ブースを通ってメンテナンスを行えるため便利である。
【0017】
第3の態様によると、前記格納棚は、前記メンテナンス用スペースの上方に少なくとも1つの前記格納部を有しているため、より多数の金庫ボックスを格納できる。
【0018】
ところで、メンテナンス扉の厚み等を考慮すると、メンテナンス用スペースのうちメンテナンス扉のヒンジ部に近い部分は、メンテナンス担当者の入出には使い難い部分となる。そこで、第4の態様のように、前記制御ボックスは、前記メンテナンス用スペース内のうち前記メンテナンス扉のヒンジ部側の側部に取付けられている構成とすることで、メンテナンス担当者の出入りに邪魔になり難いように制御ボックスを配設することができる。
【0019】
第5の態様によると、メンテナンス扉のヒンジ部の位置等に応じた適切な位置に、制御ボックスを容易に取付けできる。
【0020】
第6の態様によると、制御ボックスの少なくとも一部が前記補強用フレームを介して取付固定されているため、制御ボックスをしっかりと固定できる。
【0021】
第7の態様によると、金庫室に進入する際に、停止用ボタンを操作し易い。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】実施形態に係る自動貸金庫装置を示す概略斜視図である。
【図2】同上の自動貸金庫装置を示す概略平面図である。
【図3】同上の自動貸金庫装置を示す概略側面図である。
【図4】メンテナンス扉及び制御ボックスの取付変形例を示す説明図である。
【図5】格納棚におけるメンテナンス用スペースの周辺部分の概略正面図である。
【図6】図5のVI−VI線の概略断面図である。
【図7】図5のVII−VII線概略断面図である。
【図8】図5のVIII−VIII線概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、実施形態に係る自動貸金庫装置について説明する。
【0024】
<全体構成>
まず、自動貸金庫装置の全体構成について説明する。図1は自動貸金庫装置10を示す概略斜視図であり、図2は同自動貸金庫装置10を示す概略平面図であり、図3は同自動貸金庫装置10を示す概略側面図である。
【0025】
この自動貸金庫装置10は、金庫室17内に格納された金庫ボックス90を、金庫室17とは別の部屋である利用ブース28で利用できるようにしたものであり、格納棚12と、棚側移動機構部40と、ブース側移動機構部30とを備えている。この自動貸金庫装置10では、格納棚12に格納された金庫ボックス90が上記棚側移動機構部40、ブース側移動機構部30等を介して利用ブース28側に搬送される。これにより、利用者は当該利用ブース28において金庫ボックス90に対する物品(通常は、貴重品)等の出し入れを行う。また、利用者による金庫ボックス90の利用終了後、利用ブース28側の金庫ボックス90がブース側移動機構部30、棚側移動機構部40等を介して格納棚12に格納される。
【0026】
各構成別に説明すると、格納棚12は、金庫室17内に格納されており、金庫ボックス90を格納可能な格納部13を複数有している。ここでは、格納棚12は、適宜間隔を有して略鉛直姿勢で隣接された複数の側板102間に、複数の載置部110が略水平面に沿った姿勢で鉛直方向に間隔をあけて複数配設固定された構成とされている。これにより、側板102及び載置部110によって画される略直方体空間が、金庫ボックス90を格納可能な格納部13として、縦横に並ぶようにして複数構成されている。かかる格納棚12は、平面視において所定方向に長い長尺状、より具体的には、所定方向に長い長方形状を呈している。もっとも、格納棚は、上記構成に限られず、複数の棒状部材を組合わせた骨組状のフレーム構造によって構成されていてもよい。要するに、格納棚は、金庫ボックスを格納可能な格納部を複数有していればよい。側板102に載置部110を固定する具体的構成例については後でさらに詳述する。
【0027】
ここでは、金庫室17内には、一対の格納棚12が設けられている。すなわち、一対の格納棚12が、その長手方向を一方向に揃えた姿勢で、間隔を有して対向配置されている。換言すれば、一対の格納棚12は、間隔を有して並列状に配設されている。この一対の格納棚12間を、棚側移動機構部40が走行する。もっとも、一対の格納棚12が設けられることは必須ではなく、他方の格納棚12が省略されていてもよい。上記金庫室17は、立入りを管理された管理エリア、より具体的には、周囲が金庫壁18によって取囲まれた金庫室17内に設置される。
【0028】
少なくとも一方の格納棚12は、その背面に金庫室17の1つの金庫壁18が面するように設けられている。この一方の格納棚12には、ブース側移動機構部30を組込むための外部搬送用スペース14が設けられている(図3参照)。ここでは、一方の格納棚12の長手方向に沿って間隔をあけて複数箇所(2箇所)に外部搬送用スペース14が設けられている。各外部搬送用スペース14は、下方から所定数の載置部110を省略することで、上下に連通する空間に形成されている。もっとも、外部搬送用スペース14は一つであってもよく、他の位置に設けられていてもよい。
【0029】
また、一方の格納棚12には、メンテナンス担当者が出入り可能なメンテナンス用スペース120が設けられている(図3参照)。メンテナンス用スペース120は、1又は複数の上下列において、下方から所定数の載置部110及び対応する側板102を省略することで、上下に連通する空間に形成されている。このメンテナンス用スペース120については後にさらに詳述する。
【0030】
金庫室17の近傍、ここでは、一方の格納棚12の背面側に隣設して利用ブース28が設けられている。ここでは、上記複数(2つ)の外部搬送用スペース14に対応して、複数(2つ)の利用ブース28が設けられており、各利用ブース28内にブース台20が設けられている。ここで、利用ブース28は、通常、立入りを管理された管理エリアであり、より具体的には、周囲がブース壁によって囲まれると共に施錠可能な扉29(図3参照)を通じて入退室可能なエリアである。
【0031】
金庫室17と利用ブース28とは、一方の格納棚12の背面側の金庫壁18によって仕切られている。金庫壁18のうち1つの利用ブース28と金庫室17との間の部分、つまり、金庫室17のうち一方の格納棚12の背面側の壁部分には、メンテナンス用開口26が設けられている。メンテナンス用開口26は、上記メンテナンス用スペース120に対応して(ここでは、形状及び大きさが略同じ)メンテナンス担当者が出入り可能な程度の開口に形成されている。また、メンテナンス用開口26は、メンテナンス扉27によって開閉可能とされている(図2,図7参照)。メンテナンス扉27は、ヒンジ部27aを介してメンテナンス用開口26に開閉可能に取付けられており、錠装置によって施解錠可能とされている。メンテナンス扉27は、通常、錠装置によって施錠された状態に保たれている。そして、本自動貸金庫装置10のメンテナンス時等に、権限あるメンテナンス担当者等が鍵を用いてメンテナンス扉27を開くことにより、当該メンテナンス担当者が金庫室17内部にアクセス可能となる。
【0032】
ブース台20は、上部に天板22を有する略筺状に形成されている。天板22には、略方形状の天板開口23が形成されており、ブース台20内部の金庫ボックス90が天板22の直下に配設される。これにより、金庫の利用者は天板開口23を通じて金庫ボックス90に対して物品の出し入れを行えるようになる。なお、上記天板開口23は、その内部に金庫ボックス90が配設されていない状態では、開閉自在な蓋によって塞がれていることが好ましい。
【0033】
なお、金庫室17に対する利用ブース28の位置、利用ブース28における扉29の位置、ブース台20の位置等は、本自動貸金庫装置10の施工対象となる建物のレイアウト状の都合等によって決定される。このため、図4に示すように、扉29、ブース台20等が、図2に示す場合とは逆の位置に設けられる場合がある。また、これに合わせて、メンテナンス用開口26及びメンテナンス扉27も、図2に示す場合とは逆の位置に設けられる場合がある。これらの状況にあわせて、メンテナンス扉27は、利用ブース28側から見て、右開きになる場合(ヒンジ部27aが右にある場合、図2参照)、左開きになる場合(ヒンジ部27aが左側にある場合、図4参照)とがあり得る。かかるメンテナンス扉27の設置態様に応じて、後述するように制御ボックス96の取付態様が変更されることが好ましい。
【0034】
また、ブース台20の内部空間は、上記金庫壁18を貫通して金庫室17内の外部搬送用スペース14に連通しており、金庫室17内の金庫ボックス90はその連通部分を経由してブース台20内に搬送される。
【0035】
棚側移動機構部40は、格納棚12に対して金庫ボックス90を出し入れすると共に金庫室17内で金庫ボックス90を搬送可能に構成されている。より具体的には、棚側移動機構部40は、移載ユニット60と棚側搬送機構部41とを有している。
【0036】
移載ユニット60は、一対の格納棚12の双方に対して金庫ボックス90を移載可能に構成されている。そして、移載ユニット60が各格納棚12のいずれかの格納部13と対向する位置に配設された状態で、当該対向する格納部13に格納された金庫ボックス90を自己に取込むように移載して載置状に支持し、或は、自己に載置状に支持した金庫ボックス90を対向する格納部13に送込むように移載して当該格納部13に載置状に格納する。
【0037】
この移載ユニット60が金庫ボックス90を移載する構成としては、爪状部分を格納部13に対して進退移動させて当該爪状部分を金庫ボックス90に係合させるようにして引込み或は押出す構成、或は、フォーク状部分を格納部13に対して進退移動させて当該フォーク状部分で金庫ボックス90を持上げるようにして移載する構成等、周知構成を含む種々構成を採用することができる。
【0038】
棚側搬送機構部41は、上記移載ユニット60を、一対の格納棚12の任意の格納部13に対向させる位置と、ブース側移動機構部30に対向させる位置との間で移動させるように構成されている。
【0039】
より具体的には、棚側搬送機構部41は、走行台車42と、支柱44とを備えており、一対の格納棚12間の隙間の延在方向に沿って走行可能に構成されると共に、移載ユニット60を支柱44に沿って格納棚12の最下段の格納部13と最上段の格納部13との間で昇降移動させるようになっている。これにより、移載ユニット60が、各格納部13及び各ブース側移動機構部30に対向する位置に移動されるようになっている。
【0040】
ブース側移動機構部30は、上記2つのブース台20それぞれに対応して設けられ、それぞれ上記棚側移動機構部40との間で金庫ボックス90を移載可能に構成されると共に、金庫ボックス90をブース台20に対して搬出入可能に構成されている。より具体的には、ブース側移動機構部30は、ブース側水平移動部32と、ブース側昇降移動部36とを有している。ブース側水平移動部32は、一方の格納棚12の外部搬送用スペース14に設けられ、ブース側昇降移動部36はブース台20内に設けられている。ブース側水平移動部32は、一対の格納棚12間の隙間に隣接する位置と、ブース側昇降移動部36に隣設する位置との間で金庫ボックス90を往復移動させるように構成されている。このようなブース側水平移動部32としては、複数のローラが所定方向に沿って適宜間隔をあけて略並列姿勢で回転可能に支持されると共に、当該ローラがモータ等の駆動により搬送方向に沿って回転駆動されるようにしたコンベア等、周知の水平移動機構を含む種々構成を採用することができる。ブース側昇降移動部36は、ブース台20内部であって天板開口23の下方に設けられており、上記ブース側水平移動部32から金庫ボックス90が移載されると、当該金庫ボックス90を天板開口23の直下に向けて上昇させると共に、天板開口23の直下の金庫ボックス90をブース側水平移動部32に移載可能な位置に下降させるように構成されている。このようなブース側昇降移動部36としては、上記昇降駆動機構部50と同様に、モータと環状ベルト等を利用した構成、リニアモータを用いた構成等、周知技術を含む種々の昇降機構を採用することができる。
【0041】
なお、ブース側水平移動部32とブース側昇降移動部36と間における金庫ボックス90の移載は、別途、モータ等の駆動により金庫ボックス90を押圧移動させるプッシャー機構を設け、当該プッシャー機構の駆動によって行ってもよいし、或は、ブース側昇降移動部36にブース側水平移動部32と同様のコンベアを設け、当該コンベアとブース側水平移動部32との協動的な搬送動作により行われるものであってもよい。
【0042】
なお、ブース側移動機構部30等を省略し、棚側移動機構部40と外部との間で直接的に金庫ボックス90が搬出入される構成としてもよい。
【0043】
また、この自動貸金庫装置10は、制御ボックス96と、全体制御部97と、入力部98とを備えている。
【0044】
入力部98は、キーボード、タッチパネル等、本自動貸金庫装置10に対する諸指示を受付け可能に構成されており、受付けた諸指示を全体制御部97に入力可能なように当該全体制御部97に接続されている。入力部98は、利用ブース28内に設けられていてもよいし、別箇所に設けられていてもよい。
【0045】
全体制御部97は、CPU、ROMおよびRAM等を備える一般的なマイクロコンピュータによって構成されている。そして、全体制御部97は、予め格納されたソフトウエアプログラム及び入力部98を通じて金庫ボックス90の取出し或は格納指令等に応じて、ブース側移動機構部30、制御ボックス96等に諸指令を与える。
【0046】
なお、全体制御部97に接続された表示部97dが上記ブース台20上に配設されている。この表示部97dには、通常状態では、利用者による指示入力画面等が表示される。また、メンテナンス担当者の指示に基づいて、本自動貸金庫装置の諸動作状態を示す情報(各部のセンサの状態等)が表示部97dに表示されるとよい。
【0047】
制御ボックス96は、CPU、ROMおよびRAM等を備える一般的なマイクロコンピュータによって構成された駆動制御部96aを含んでいる(図3参照)。駆動制御部96aは、予め格納されたソフトウエアプログラム等に従って、棚側移動機構部40における少なくとも一部の駆動制御を行うように構成されている。ここでは、駆動制御部96aは、上記全体制御部97より格納位置を指定して金庫ボックス90を取出し或は格納する旨の指令が与えられると、当該指令に応じて棚側移動機構部40の移動動作制御及び金庫ボックス90の出し入れ動作制御を行うようになっている。
【0048】
この自動貸金庫装置10による金庫ボックス90の出し入れ動作について説明する。
【0049】
まず、一対の格納棚12の各格納部13にそれぞれ金庫ボックス90が格納されている。なお、金庫ボックス90を各格納棚12に格納するに際して、各格納部13の位置と金庫ボックス90の特定情報とを対応づけた格納位置情報が作成され、当該格納位置情報が全体制御部97の記憶部又は当該全体制御部97からアクセス可能な記憶部に記憶されている。
【0050】
この状態で、入力部98を通じて所定の金庫ボックス90の特定情報及び当該金庫ボックス90を利用したい旨の指示が入力される。入力部98に対する入力は、本自動貸金庫装置10の利用者が行ってもよいし、別途存在する係員等が行ってもよい。すると、全体制御部97は、格納位置情報を参照して特定された金庫ボックス90が存在する格納部13の位置を特定し、当該格納位置を指定して金庫ボックス90を取出す指令を、制御ボックス96の駆動制御部96aに与える。これにより、駆動制御部96aは、当該特定された格納部13に対向する位置に移載ユニット60を移動させるように、棚側移動機構部40に動作指令を与える。これにより、移載ユニット60は当該特定された格納部13に対向する位置に移動する。この状態で、駆動制御部96aから棚側移動機構部40に金庫ボックス90の取込み指令が与えられ、移載ユニット60は特定された格納部13から金庫ボックス90を取込むようにして移載動作を行う(図2の矢符P1参照)。
【0051】
上記動作が終了すると、駆動制御部96aは、移載ユニット60をブース側水平移動部32と対向する位置に移動させるように、棚側移動機構部40に動作指令を与える。これにより、移載ユニット60は、一方の外部搬送用スペース14に対応する位置で、ブース側移動機構部30と対向する位置に配設される(図2の矢符P2参照)。この状態で、駆動制御部96aから棚側移動機構部40に金庫ボックス90の送出し指令が与えられ、移載ユニット60は、自己に載置された金庫ボックス90をブース側水平移動部32に送込むようにして移載動作を行う(図2の矢符P3参照)。
【0052】
上記移載動作が完了すると、全体制御部97からブース側水平移動部32及びブース側昇降移動部36に金庫ボックス90をブース台20側へ搬送する指令が与えられ、ブース側水平移動部32及びブース側昇降移動部36は金庫ボックス90を搬送してブース側昇降移動部36に送込む(図2の矢符P4参照)。金庫ボックス90がブース側昇降移動部36に移載されると、全体制御部97からブース側昇降移動部36に金庫ボックス90を上昇させる旨の指令が与えられ、ブース側昇降移動部36は金庫ボックス90を上昇させる。これにより、金庫ボックス90が略方形の天板開口23から突出するようにしてブース台20に配設される。そして、利用者は、当該金庫ボックス90を、自己に貸与された鍵等を用いて解錠し、蓋を開いて利用することができる。
【0053】
金庫ボックス90を格納部13に格納する場合には、上記とは逆の動作が行われる。
【0054】
すなわち、利用者が金庫ボックス90の利用終了後、蓋を閉じて施錠した後、入力部98に対して金庫ボックス90を格納する旨の指示を入力する。入力部98に対する入力は、本自動貸金庫装置10の利用者が行ってもよいし、別途存在する係員等が行ってもよい。
【0055】
格納指示入力後、全体制御部97による制御下、ブース側昇降移動部36が金庫ボックス90を下降移動させ、その後、ブース側昇降移動部36及びブース側水平移動部32は金庫ボックス90をブース側昇降移動部36から一方の格納棚12側に搬送する。
【0056】
この後、全体制御部97及び駆動制御部96aによる制御下、棚側移動機構部40は、移載ユニット60をブース側水平移動部32と対向する位置に移動させ、続いて、移載ユニット60はブース側水平移動部32上の金庫ボックス90を取込むように移載する。続いて、棚側移動機構部40は、移載ユニット60を、金庫ボックス90を格納すべき格納部13と対向する位置に移動させる。金庫ボックス90を格納すべき格納部13の位置は、取出し前に格納されていた位置であってもよいし、他の空き位置であってもよい。後者の場合、格納位置情報を当該格納位置に合わせて更新するとよい。そして、移載ユニット60は、金庫ボックス90を格納すべき格納部13と対向する位置に移動した状態で、自己に載置された金庫ボックス90を当該格納部13に送込むようにして移載する。これにより、金庫ボックス90が格納部13に格納され、動作を終了する。
【0057】
<メンテナンス用スペース及び制御ボックスについて>
上記制御ボックス96は、駆動制御部96aを構成する基板等を収容した箱状体として構成されている。また、制御ボックス96の正面に駆動制御部96aの電源を停止させる停止用ボタン96Bが設けられている。なお、停止用ボタン96Bの操作によって、駆動制御部96aの全体の電源が停止されても、駆動系の電源のみが停止され、制御系の全部又は一部の電源は通電された状態であってもよい。また、一方の格納棚12のうち2つの列の下方部分にメンテナンス用スペース120が設けられている。このメンテナンス用スペース120は、一方の利用ブース28に対応する位置に設けられており、当該利用ブース28からメンテナンス用開口26及びメンテナンス用スペース120を通って金庫室17内の一対の格納棚12間に進入できるようになっている。制御ボックス96は、上記メンテナンス用スペース120を通って人が入退室可能なスペースを空けた状態で、メンテナンス用スペース120内に設けられている。
【0058】
格納棚12のメンテナンス用スペース120部分及び当該メンテナンス用スペース120に制御ボックス96を取付ける構成についてより具体的に説明する。図5は格納棚12におけるメンテナンス用スペース120の概略正面図であり、図6は図5のVI−VI線の概略断面図であり、図7は図5のVII−VII線概略断面図であり、図8は図5のVIII−VIII線概略断面図である。
【0059】
格納棚12は、間隔を有して略鉛直姿勢で隣接された複数の側板102を有している。そして、隣合う各側板102間に、金庫ボックス90を載置状に支持するための載置部110が複数段にわたって固定されることにより、格納部13が縦横に並ぶようにして複数設けられる。
【0060】
メンテナンス用スペース120は、格納棚12のいずれかの(ここでは1つの)側板102の下方部分を省略すると共に、その部分でさらに載置部110を省略したスペースに形成されている。このため、当該メンテナンス用スペース120の上方部分では、側板102及び載置部110が通常と同様に設けられ、従って、メンテナンス用スペース120の上方には格納部13が通常と同様に設けられている。
【0061】
より具体的には、メンテナンス用スペース120の上方に補強用横フレーム122が設けられ、メンテナンス用スペース120の両側方に補強用縦フレーム130が設けられている。
【0062】
補強用縦フレーム130は、略長方形状の縦フレーム本体部132と縦フレーム本体部132の一側部に設けられた断面略方形状の角フレーム部134とを有している。これらの縦フレーム本体部132と角フレーム部134とは、一体形成された部材であっても、別体に形成され後から溶接、ねじ止等で固定された部材であってもよい。ここでは前者の例で説明する。補強用縦フレーム130は、メンテナンス用スペース120の上下寸法と略一致する上下寸法を有している。そして、角フレーム部134を側板102の前側縁部に沿って配設すると共に、縦フレーム本体部132を側板102の一主面の前側を覆うように密着状に配設した状態で、補強用縦フレーム130が側板102の上下方向略全体に延在した態様で取付固定されている。なお、ここでは、縦フレーム本体部132の前後寸法は側板102の前後寸法よりも短いが(図6等参照)、縦フレーム本体部132が側板102の前後略全体を覆えるような寸法に形成されていてもよい。
【0063】
なお、角フレーム部134の上端部には一側方側に延出するようにしてフレーム支持片136が設けられている。
【0064】
補強用横フレーム122は、横フレーム本体部124と、角フレーム部126とを有している。これらの横フレーム本体部124と角フレーム部126とは一体形成された部材であっても、別体に形成され後から溶接、ねじ等で固定された部材であってもよい。ここでは、後者の例で説明する。
【0065】
横フレーム本体部124は、メンテナンス用スペース120の平面視に対応する形状、ここでは、2つ分の格納部13に亘って広がる略長方形状に形成されている。横フレーム本体部124の前側縁部は略U字状に折返されており(図6の左側参照)、上記角フレーム部134のフレーム支持片136上にねじS等によって固定されている。
【0066】
角フレーム部126の両端部は、メンテナンス用スペース120の両側方の2つの側板102の取付片104に形成された取付孔にねじS等によって固定されている。これにより、角フレーム部126は、メンテナンス用スペース120の後ろ側の上方位置で、メンテナンス用スペース120の両側方の2つの側板102に掛渡されるように固定されている。そして、上記横フレーム本体部124の後ろ側の折返し部分が当該角フレーム部126にねじS等によって固定されている。
【0067】
これにより、横フレーム本体部124がメンテナンス用スペース120の上方位置に略水平姿勢で取付固定されている。横フレーム本体部124の前後方向中間部には断面略U字状の補助フレーム125がねじS等により固定されている(図6参照)。また、メンテナンス用スペース120の両側方にある2つの側板102の間にある側板102の下端部が横フレーム本体部124の幅方向中間部に略L字状のブラケット124Bを介して取付固定されている。
【0068】
また、制御ボックス96は、次のようにしてメンテナンス用スペース120の側部に取付けられている。すなわち、メンテナンス用スペース120のうちメンテナンス扉27のヒンジ部27aが設けられている(図5,図7、図8参照、ヒンジ部27aとの関係について図2,図4参照)。
【0069】
より具体的には、制御ボックス96は、第1ブラケット140、第2ブラケット142,第3ブラケット144を介して、メンテナンス用スペース120の一側方の側板102に固定されている。
【0070】
第1ブラケット140は、金属板等をL字金具状に曲げることにより形成された部材に形成されている。この第1ブラケット140の一片部分140aが一方の角フレーム部134のうちメンテナンス用スペース120内を向く側面にねじS等により固定され、第1ブラケット140の他方片部分140bが制御ボックス96の一側面にねじS等によって固定されている。
【0071】
また、第2ブラケット142は、金属板等を2箇所で略直角に曲げたZ字金具状に曲げることにより形成された部材である。この第2ブラケット142の一片部分142aが側板102の取付片104に形成された取付孔にねじS等によって固定されている。また、第2ブラケット142の他片部分142bが制御ボックス96の他側面にねじS等によって固定されている。
【0072】
さらに、第3ブラケット144は、金属板等をL字金具状に曲げることにより形成された部材に形成されている。この第3ブラケット144の一片部分144aが一方の側板102の縦フレーム本体部132にねじS等により固定され、第3ブラケット144の他方片部分144bが制御ボックス96の下向き側面にねじS等によって固定されている。
【0073】
上記により制御ボックス96のうち第1ブラケット140及び第2ブラケット142の取付部分が、補強用縦フレーム130を介して側板102に取付固定される。
【0074】
なお、制御ボックス96を取付けるためのねじ孔、ねじ挿通孔は、事前に形成されていても、制御ボックス96を取付ける段階で形成されてもよい。
【0075】
また、この取付状態では、停止用ボタン96Bは、制御ボックス96の正面に設けられ、メンテナンス用スペース120の内方を向くように配設されている。
【0076】
ところで、上記したようにメンテナンス扉27のヒンジ部27aの位置は、自動貸金庫装置10の設置場所のレイアウト等によって左右され、ヒンジ部27aが逆の位置に設けられることもある(図4参照)。この場合にも、制御ボックス96は、当該ヒンジ部27a側に設けられることが好ましい。
【0077】
本実施形態では、次のようにすることで、制御ボックス96を反対側の側板102に取付けることもできる。
【0078】
すなわち、上記第1ブラケット140を、上記一方の角フレーム部134の反対側の角フレーム部134にねじS等で固定する。また、第3ブラケット144を、他方の側板102の縦フレーム本体部132にねじS等により固定する。縦フレーム本体部132及びフレーム部134を含む補強用縦フレーム130は、メンテナンス用スペース120の両側方に左右対称な態様で設けられているため、上記と同様にして、第1ブラケット140及び第3ブラケット144を上記とは左右対称な態様で固定できる。
【0079】
また、第2ブラケット142を、上記一方の側板102の反対側の側板102の取付片104に形成された取付孔にねじS等によって固定する。全ての側板102に取付片104が設けられ、また、当該各取付片104に取付孔が形成されているため、第2ブラケット142についても、上記とは左右対称な態様で固定できる。
【0080】
そして、制御ボックス96の正面をメンテナンス用スペース120の内側に向けた状態で、制御ボックス96を他方の側板102内面に沿って配設し、第1ブラケット140、第2ブラケット142,第3ブラケット144を制御ボックス96の周り側面にねじS等で固定する。これにより、制御ボックス96が、上記とは左右対称な態様で固定される。つまり、制御ボックス96は、メンテナンス用スペース120のいずれの側方に取付ける場合でも、左右で共通する形状のブラケット140、142、144を用いて、当該メンテナンス用スペース120の幅方向中央ラインを挟んで対称的な態様で取付けることができる。
【0081】
以上のように構成された自動貸金庫装置10によると、格納棚12の背面側の金庫壁18にメンテナンス用開口26及びメンテナンス扉27が設けられ、これらのメンテナンス用開口26及びメンテナンス扉27に対応する部分に形成されたメンテナンス用スペース120内に制御ボックス96が設けられている。このため、制御ボックス96を設置するためのスペースを格納棚12の延在方向外側方等に別途確保せずとも、金庫室17進入用のスペースに制御ボックス96を設置すればよい。このため、収納スペースの圧迫をなるべく抑制することができる。しかも、金庫室17の奥に進入せずとも、金庫壁18に設けられたメンテナンス用開口26を通じて制御ボックス96にアクセスできるため、メンテナンス作業性に優れる。
【0082】
また、メンテナンス用開口26及びメンテナンス用スペース120が利用ブース28から進入可能な位置に設けられているため、利用ブース28とは別に進入用のスペースを設ける必要はなく、便利である。しかも、利用ブース28内の機器をメンテナンス用の機器として利用することができる。例えば、利用者のための表示部97d等をメンテナンス用の諸情報を表示する機器として利用することができ、便利である。もっとも、メンテナンス用開口26及びメンテナンス用スペース120は、利用ブース28とは別の場所に設けられていてもよい。
【0083】
また、格納棚12の下方部分にメンテナンス用スペース120を設け、当該メンテナンス用スペース120の上方部分には他の部分と同様に格納部13を設けた構成としているため、より多数の金庫ボックス90を格納することができる。
【0084】
また、上記金庫室17の金庫壁18及びメンテナンス扉27は、防火上、防犯上の理由からある程度の厚み(例えば、100mm)を有している。このため、メンテナンス用スペース120のうちメンテナンス扉27のヒンジ部27aに近い部分は、メンテナンス扉27が邪魔になってメンテナンス担当者の出入りには使い難い部分となってしまう。そこで、メンテナンス用スペース120のうちメンテナンス扉27のヒンジ部27a側に制御ボックス96を設けることにより、新た内メンテナンス担当者の出入りに邪魔になり難いように制御ボックス96を配設することができる。
【0085】
また、格納棚12のうちメンテナンス用スペース120の両側部それぞれに対して、共通する形状を有する第1ブラケット140、第2ブラケット142、第3ブラケット144によって制御ボックス96を取付けることができ、結果、メンテナンス用スペース120の幅方向中央ラインを挟んで対称的な態様で、制御ボックス96を取付けることができる。このため、メンテナンス用スペース120のヒンジ部27aの位置等に応じて適した位置に制御ボックス96を取付固定することができる。
【0086】
しかも、制御ボックス96のうち第1ブラケット140及び第3ブラケット144の固定部分が、補強用縦フレーム130を介して側板102に取付固定されるため、制御ボックス96をよりしっかりと固定できる。
【0087】
さらに、制御ボックス96に駆動制御部96aを電源停止する停止用ボタン96Bが設けられているため、メンテナンス担当者がメンテナンス用スペース120を通って一対の格納棚12間に進入する際に、停止用ボタン96Bを操作し易いという利点がある。
【符号の説明】
【0088】
10 自動貸金庫装置
12 格納棚
13 格納部
17 金庫室
18 金庫壁
26 メンテナンス用開口
27 メンテナンス扉
27a ヒンジ部
28 利用ブース
30 ブース側移動機構部
40 棚側移動機構部
90 金庫ボックス
96 制御ボックス
96a 駆動制御部
96B 停止用ボタン
97 全体制御部
102 側板
110 載置部
120 メンテナンス用スペース
130 補強用縦フレーム
140、142、144 ブラケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金庫室内に格納された金庫ボックスを利用ブースで利用可能にする自動貸金庫装置であって、
前記金庫室内に設けられ、金庫ボックスを格納可能な格納部を複数有する格納棚と、
前記格納棚に対して前記金庫ボックスを出し入れすると共に前記金庫室内で前記金庫ボックスを搬送する棚側移動機構部と、
前記棚側移動機構部における少なくとも一部の駆動制御を行う駆動制御部を格納した制御ボックスと、
を備え、
前記金庫室のうち前記格納棚の背面に面する背面側壁部に設けられたメンテナンス用開口及びメンテナンス扉に対応する部分で、前記格納棚にメンテナンス用スペースが設けられ、
前記メンテナンス用スペースを通って入退室可能なスペースを空けた状態で、前記制御ボックスが前記メンテナンス用スペース内に設けられている、自動貸金庫装置。
【請求項2】
請求項1記載の自動貸金庫装置であって、
前記金庫室に対して前記背面側壁部を挟んで利用ブースが設けられ、
前記利用ブースを通って前記金庫室内に進入可能な位置に、前記メンテナンス用スペースが設けられている、自動貸金庫装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の自動貸金庫装置であって、
前記格納棚は、前記メンテナンス用スペースの上方に少なくとも1つの前記格納部を有している、自動貸金庫装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の自動貸金庫装置であって、
前記制御ボックスは、前記メンテナンス用スペース内のうち前記メンテナンス扉のヒンジ部側の側部に取付けられている、自動貸金庫装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の自動貸金庫装置であって、
前記格納棚のうち前記メンテナンス用スペースの両側部それぞれに対して、共通する形状を有する制御ボックス取付用ブラケットが取付可能とされ、
前記メンテナンス用スペースの幅方向中央ラインを挟んで対称的な態様で、前記制御ボックスが取付可能とされた、自動貸金庫装置。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の自動貸金庫装置であって、
前記格納棚のうち前記メンテナンス用スペースの側部に補強用フレームが取付固定され、
前記制御ボックスの少なくとも一部が前記補強用フレームを介して取付固定されている、自動貸金庫装置。
【請求項7】
請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の自動貸金庫装置であって、
前記制御ボックスに、前記駆動制御部の少なくとも一部を電源停止させる停止用ボタンを有する、自動貸金庫装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−92591(P2012−92591A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−241683(P2010−241683)
【出願日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【出願人】(000139780)株式会社イトーキ (833)