説明

自動車保険の見積り支援システム

【課題】カメラ付き携帯端末を利用して、簡単に自動車保険の保険証券や車検証の証券画像情報を取得して送信できるようにした自動車保険の見積り支援システムを提供する。
【解決手段】カメラと表示装置を備えた端末からネットワークを介して見積り受付サーバに見積り情報を送信する自動車保険見積り支援システムであって、前記端末は、見積り情報として、前記カメラで撮影した自動車保険の保険証券及び車検証のうちの少なくとも一方の証券画像情報を送信する手段を備えていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車保険の見積り支援システムに関し、特に携帯端末等の端末装置からネットワークを介して自動車保険の保険証券や車検証を送信することにより、簡単に見積りをとることができる自動車保険の見積り支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、自動車保険の見積りをとる手段として、ウェブサイトが利用されている。
しかし、見積りには現在加入している自動車保険の保険証券や車検証のコピーが必要となるが、保険証券や車検証は、通常は車の中に保管しているので、ウェブサイトにアクセスしているコンピュータの場所からは離れており、保険証券や車検証をコンピュータのある場所まで持ってくるか、ウェブサイトで先に必要事項を入力しておいて、後から保険証券や車検証をファックスしなければならず、面倒であった。
【0003】
近年、携帯電話に内臓されているカメラの画素数が高精細になってきており、保険証券や車検証の写真画像でも判読可能な大きさで取り込めるようになっているが、慣れていないと写真をとってメールで送信するという作業も面倒であるという問題があった。
なお、携帯電話に関するとしては、例えば、特許文献1に記載のようなものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−213163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記した従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、カメラ付き携帯端末を利用して、簡単に自動車保険の保険証券や車検証の証券画像情報を取得して送信できるようにした自動車保険の見積り支援システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、カメラと表示装置を備えた端末からネットワークを介して見積り受付サーバに見積り情報を送信する自動車保険見積り支援システムであって、
前記端末は、見積り情報として、前記カメラで撮影した自動車保険の保険証券及び車検証のうちの少なくとも一方の証券画像情報を送信する手段を備え、
前記見積り受付サーバは、前記証券画像情報を含む見積り情報を格納するデータベースを備えていることを特徴とする。
【0007】
前記見積り情報には、依頼者の個人情報と、依頼者の車の使用状況情報が含まれ、前記個人情報、車の使用状況情報及び証券画像情報が揃うことを条件に、前記見積り情報を見積り受付サーバに送信可能となっていることが好適である。
【0008】
証券画像情報の取得は、カメラで撮影するか、予め端末のメモリに格納されている画像ファイルから選択するかを選択可能となっており、カメラで撮影する場合には、カメラを起動して表示装置に撮影画面を表示するとともに自動車保険の保険証券と車検証の撮影を促す撮影指示が表示されるようにすることができる。
また、端末は、送信する証券画像情報の縮小画像を、表示画面に一覧表示す画像一覧表
示機能を有するようにすることができる。
端末は、送信する証券画像情報を変更する機能を有することが好適である。
また、端末は携帯端末が好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、カメラ付き携帯端末を利用して、簡単に自動車保険の保険証券や車検証の証券画像情報を取得して送信できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1(A)は本発明の自動車保険の見積り支援システムの基本的な構成図、図1(B)は携帯電話の構成を示す模式図、図1(C)は見積り支援サーバと携帯電話の通信イメージを示す図である。
【図2】図2は本発明の自動車保険の見積り支援システムの携帯電話の画面遷移状態を示す図である。
【図3】図3は図2の続きの遷移状態を示す図である。
【図4】図4は図3の続きの遷移状態を示す図である。
【図5】図5は見積り支援サーバ側の画面遷移状態を示す流れ図である。
【図6】図6(A)は見積り支援サーバの見積り依頼一覧画面を示す図、(B)は見積り依頼検索画面を示す図、(C)は見積り依頼詳細画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
本自動車保険の見積り支援システムは、図1(A)に示すように、携帯端末100からネットワーク200を介して自動車保険の見積りを支援するシステムである。携帯端末としての携帯電話が、電話回線網及びインターネットを含むネットワーク200を介して保険会社側の見積りサーバ300に接続可能となっている。
【0012】
携帯電話100は、図1(B)に示すように、カメラ110と表示装置としてのタッチパネル120とを備えたもので、各種プログラムやデータを格納するメモリ130と、メモリ130に格納されているプログラムを読み出して実行し各種データの演算処理をするCPU140と、各種データを入力する入力装置と、通信機能を備えた通信部150を備えている。この実施例に記載の携帯電話100の入力装置は表示パネルに組み込まれたタッチパネル120であり、表示装置と一体的に構成されている。もちろん、タッチパネル120は一例であって、入力装置としてキーボードを有する構成でもよい。
【0013】
この実施例では、携帯電話100に内蔵のカメラ110で撮影した自動車保険の保険証券及び車検証のうちの少なくとも一方の証券画像情報としての写真データを送信する手段をプログラムによって実行するもので、見積り情報の入力操作を支援するものである。このプログラムは携帯電話100にインストールされるアプリケーションソフトである(以下、見積りアプリと称する)。また、見積り受付サーバ300には、携帯電話100から送信されてきた見積り情報を受け付けて管理する管理システムが組み込まれている。
【0014】
1)見積りアプリについて
見積りアプリは、携帯電話100のタッチパネルに表示する表示画面と、カメラ110と、通信部150を制御するプログラムである。
すなわち、図2に示すように、携帯電話100の初期画面に、保険会社のアイコン10が表示されている。
このアイコン10をクリックすると、見積りアプリが起動する起動画面11に遷移し、、メニュー画面12が表示される。
メニュー画面12には、「アプリ見積りボタン」12Aと、「電話見積りボタン」12
Bが表示され、さらに、保険会社のサイトへのリンクボタンが表示されている。
「電話見積りボタン」12Bをクリックすると、メニュー画面上に選択シート15が生成される。この選択シート15には、保険会社のコールセンターの電話番号が、受付日時と共に表示される。それと共に、発信ボタン15Aとキャンセルボタン15Bが表示され、いずれかを選択可能となっている。
【0015】
発信ボタン15Aをクリックすると、携帯電話100の電話機能が起動して、自動的に電話番号に電話をかける。発信画面16は、見積りアプリの画面ではなく、機種固有の画面となる。コールセンターの電話番号は固定で、見積りアプリ内に保持されている。また、電話発信できない場合には、接続できなかった旨の表示画面17に遷移する。
【0016】
一方、「アプリ見積りボタン」15Aをクリックすると、見積りアプリが起動し、見積り開始画面13に遷移する。
見積り開始画面13には、「撮影した車検証、保険証券、他社で加入中の方のみを当社に送って頂くだけでお見積り結果をEメールでお送りします。」との文字情報と共に、「他社で加入中の方」の他社見積りボタン13A、「初めてご加入される方」の初見積りボタン13Bが表示される。
初めて加入の初見積りボタン13Bをクリックすると、アプリでの見積りができないので、電話での見積りに戻り、選択シート15が表示される。
他社見積りボタン13Aをクリックすると、見積り条件画面14に遷移する。
【0017】
見積り条件画面14には、次の文字情報が表示される。
「以下の条件についてご確認ください。
お見積りを希望されるお車について
1)現在自動者保険に加入している
2)加入中の自動車保険の保険期間は1年間
3)加入中の自動者保険と車が同一
用車種に入れ替えられた場合を含む
4)車は平行輸入車、改造車、型式不明車、カスタマイズカー、ダンプ装置やクレーン装置等の特殊装置付きでない。
【0018】
お客様について
5)加入中の自動者保険の契約者及び記名被保険者は本人、配偶者、または同親の家族になっている
6)車の車検証上の所有者は、本人、配偶者又は同親家族になっている。
7)契約者と記名被保険者(主に運転される方)お客の金いは、補任、配偶者、又は同居の親族になっている。
8)契約期間中に保険金の支払いを受けた。又は支払いを受ける予定の事故はない。もしくは1回以内
上記1)〜8)までの項目に、すべて該当されるお客様は次へ進むボタンを押してください。」
【0019】
確認後、「次に進む」14Aをクリックすると、見積り情報入力画面20に遷移する。
見積り情報入力画面20には、見積り情報として、依頼者情報ボタン30、車の使用状況情報ボタン40、自動車保険の保険証券及び車検証の証券画像情報としての写真を撮影するための写真撮影ボタン50が表示される。保険証券と車検証の少なくとも一方が入っていればよく、片方が無くても受けるける。不足分は別途送信してもよいし、ファックス等で送信してもよい。
依頼者情報ボタン30には、お客様情報の文字が表示され、さらに、人を象ったアイコンと、入力情報に対応するアイコンが表示されている。この入力情報に対応するアイコン
は、未入力の場合には薄い色となっている。
また、車の使用状況情報ボタン40には、お車の使用状況の文字が表示され、車を象ったアイコンと、入力情報に対応するアイコンが表示されている。この入力情報に対応するアイコンは、未指定の場合には薄い色となっている。 写真撮影ボタン50には、写真撮影の文字情報が表示され、さらにカメラを象ったアイコンが表示されている。
また、保険会社へのデータを送信するデータ送信ボタン60が表示される。このデータ送信ボタン60には、○○保険会社にデータを送信するとの文字情報が表示されている。
【0020】
・依頼者情報(お客様情報)入力画面
依頼者情報ボタン30をクリックすると、依頼者情報入力画面31に遷移する。
依頼者情報入力画面31には、入力項目として、依頼者の氏名入力ボタン32、性別ボタン33、生年月日入力ボタン34、住所入力ボタン35、電話番号入力ボタン36、Eメールアドレス入力ボタン37が設けられている。氏名入力ボタン32には「氏名」の文字とアイコン、性別ボタン33には「性別」の文字とアイコン、生年月日入力ボタン34には「生年月日」の文字とアイコン、住所入力ボタン35には「住所」の文字とアイコン、電話番号入力ボタン36には「電話番号」の文字とアイコン、Eメールアドレス入力ボタン37には、「Eメールアドレス」の文字とアイコンが表示されている。
また、情報が入力されていない場合には、各入力ボタンに未入力の文字情報が表示されている。
氏名入力ボタン32をクリックすると、氏名入力フォーム32Aが生成され、入力装置から入力する。図示例では、表示部がタッチパネルであり、表示画面と入力装置が兼用されており、画面上にキーボードが表示されている。もっとも、携帯電話機の機種によって入力装置は様々な形態があり、キーボードを備えた携帯電話の場合には、キーボードから入力すればよい。
【0021】
性別入力ボタン33をクリックすると、性別入力フォーム33Aが生成される。この性別入力フォーム33Aには、女性か男性かの選択ボタンが表示されており、いずれかを選択して入力する構成となっている。
生年月日入力ボタン34をクリックすると、生年月日の入力フォーム34Aが表示され、生年月日を入力可能となっている。
住所入力ボタン35をクリックすると、住所入力フォーム35Aが表示され、住所が入力可能となっている。
電話番号入力ボタン36をクリックすると、電話番号入力フォーム36Aが現れる。
メールアドレス入力ボタン37をクリックすると、メールアドレス入力フォーム37Aが生成され、メールアドレスが入力可能となっている。
【0022】
なお、これらの入力情報が、携帯電話100の電話帳に入っている場合には、電話帳から呼び出すことが可能であり、連絡先から呼び出しボタン38が表示されている。たとえば、電話帳の連絡先に、氏名、電話番号、Eメールアドレス等が入っていれば、電話帳の連絡先データを利用して入力することが可能である。情報不足分は入力が必要である。
【0023】
これらの入力フォームには、その上枠に、保存ボタンとキャンセルボタンが表示され、保存ボタンをクリックすると、入力内容を保持して前画面へ戻り、キャンセルボタンをクリックすると、入力内容を破棄して前画面へ戻る。
【0024】
保存した入力情報は、依頼者情報入力画面30の各入力ボタンに文字情報として表示され、入力ボタンの文字情報は薄い色から濃い鮮明な色に切り替わる。 この依頼者情報入力画面30の完了ボタン39をクリックすると、見積り情報入力画面20に戻る。この見積り情報入力画面20の、依頼者情報ボタン30には、お客様情報の文字情報が表示され、さらに各入力情報のアイコンが表示されており、入力済みのアイコンの色が濃い色に変
化する。
【0025】
・依頼者の車の使用状況入力画面40
見積り情報入力画面20の、車の使用状況ボタン40をクリックすると、車の使用状況情報入力画面41に遷移する。
車の使用状況情報入力画面41には、入力項目として、使用目的入力ボタン42、年間予定走行距離入力ボタン43、運転免許証の色入力ボタン44、エアバッグ入力ボタン45、ABS入力ボタン46、保険金支払いの有無入力ボタン47の表示部がリストとして表示されている。
使用目的入力ボタン42には「使用目的」の文字とアイコン、年間予定走行距離入力ボタン43には、「年間予定走行距離」の文字とアイコン、運転免許証の色入力ボタン44には「運転免許証の色」の文字とアイコン、エアバッグ入力ボタン45には[エアバッグ
」の文字とアイコン、ABS入力ボタン46には「ABS」の文字とアイコン、保険金支払いの有無入力ボタン47には、「保険金支払いの有無」の文字の文字とアイコンが表示されている。
また、情報が入力されていない場合には、各入力ボタンに「未指定」の文字情報が表示されている。
【0026】
使用目的入力ボタン42をクリックすると、使用目的の入力フォーム42Aが生成される。入力フォームには、日常レジャーボタン、通勤通学ボタン、業務使用ボタンのいずれかが選択可能となっている。
年間予定走行距離入力ボタン43をクリックすると、年間予定走行距離の入力フォーム43Aが生成される。入力フォーム43Aには、3,000km、3,000超5,000km以下、10,000km超15,000km以下、15,000km超の選択ボタンのいずれかの距離を表示したボタンを選択可能となっている。
【0027】
運転免許証の色入力ボタン44をクリックすると、運転免許証の色の入力フォーム44Aが表示され、ゴールド、ブルー、グリーンの選択ボタンのいずれかを選択可能となっている。
エアバック入力ボタン45をクリックすると、エアバックについての入力フォーム45Aが表示される。入力フォーム45Aには、なし、運転席のみ、デュアル(助手席にもあり)の3つの選択ボタンを選択可能となっている。
【0028】
ABS入力ボタン46をクリックすると、ABSの入力フォーム46Aが表示される。入力フォーム46Aには、あり、なしの選択ボタンを選択可能となっている。
次に、保険金支払いの有無入力ボタン47をクリックすると、入力フォーム47Aが表示される。この入力フォーム47Aには、なし、等級カウント事故件数:1件、等級すえおき事故件数:1件、事故一件だが、事故内容不明の4つの選択ボタンが設けられ、これら4つの選択ボタンを択一的に選択可能となっている。
【0029】
また、「?ヒント」を押下すると、各入力項目の説明が文字情報として表示される。この項目の説明画面は下から出現する。すなわち、入力項目である、使用目的、年間予定走行距離、運転免許証の色、エアバッグ、ABS、保険金支払いそれぞれについて、説明画面が設けられている。 選択情報は、すべて択一的に選択するだけで、選択した情報はそのまま保存され、各入力ボタンに選択情報として表示され、入力ボタンの文字情報は薄い色から濃い鮮明な色に切り替わる。この車の使用状況情報入力画面40の完了ボタン48をクリックすると、見積り情報入力画面20に戻る。
この見積り情報入力画面20の、車の使用状況情報ボタン40には、お車の使用状況の文字情報と、使用状況の各入力情報のアイコンが表示されており、選択済みのアイコンの色が濃い色に変化し、すべてのアイコンが選択済みの場合は、使用状況情報入力ボタン全
体の色が鮮明な濃い色に変化する。
【0030】
次に、見積り情報入力画面20の写真撮影ボタン50をクリックすると、写真撮影画面51に遷移する。
既に写真が取得されている場合には、写真撮影画面51には縮小された画像を、写真1、写真2との文字情報と共に縮小画像を表示したボックスを並べた一覧画面となっている。
この一覧画面の上枠には、ご加入中の保険証券と車検証を撮影してくださいとの文字情報が表示されている。、
【0031】
また、一覧画面の下方には、完了ボタン55と、さらに、画面の下枠には、「最大3枚」との文字情報と共に、その両側に、撮影ボタン56と、編集ボタン57が設けられている。
【0032】
写真が0枚の場合、
写真撮影画面51には何も表示がなく、その上に選択シート58が自動的に起動する。
選択シート58には、撮影ボタン58と、写真アルバムボタン59と、キャンセルボタン51Aが表示され、いずれかを選択可能となっている。撮影ボタン58にはカメラで撮影するとの文字情報が表示され、写真アルバムボタン59には、「写真アルバムから選択する」との文字情報が表示されている。
撮影ボタン58をクリックすると、カメラが自動的に起動し、写真撮影画面51はカメラによって映し出されるカメラ画面71に切り替わる。このカメラ画面71の下枠には、シャッターボタン72と、キャンセルボタン73が表示され、さらに、上枠には、注意書きとして、「保険証券や車検証全体が映るように調整して撮影してください」という文字情報が表示されている。
シャッターボタン72をクリックし、撮影が終了すると、カメラ画面71はプレビュー画面75に遷移する。
【0033】
プレビュー画面75の下枠には、再撮影ボタン76と、使用ボタン77が表示されている。使用ボタン77は、撮影した写真を送信データとして使用するという意味で、写真撮影画面51に写真リストのボックスが追加表示される。再撮影ボタン76をクリックすると、プレビュー画面75の写真は送信データとして選択されず、カメラ画面71に遷移し、撮影をやり直すことが可能である。
使用ボタン77を選択すると、写真撮影画面51の写真リストに追加され、写真1等の文字情報と共に、縮小写真が表示される。
さらに写真を撮影する場合には、撮影ボタン56をクリックする。撮影ボタン56をクリックすると、カメラ画面71に遷移する。写真撮影画面51にリストアップ可能な写真は3枚までで、写真が3枚になると、撮影ボタン56の選択が不可能になる。
【0034】
撮影するのは車検証と保険証券の2つであり、リストアップは2枚だけででもよいが、3枚になっている理由は、車検証の大きさは決まっているが、保険証券は会社によって大サイズの場合があり、その場合には2枚に分けて撮影できるように、3枚になっている。
もっとも、大サイズであっても、カメラ110の画素数がさらに高精細になれば、識別が可能となるので、写真リストの数は2枚でもよいし、カメラの画素数が少ない場合には、4枚以上としてもよい。
【0035】
なお、写真撮影画面51で、写真アルバムボタン59をクリックすると、携帯電話に固有の写真アルバムが開き、そこから、予め撮影していた車検証や保険証券の写真を選択する。写真アルバムの表示は、携帯電話の機能に依存するものであり、その形態は任意である。該当する写真を選択すると、自動的に写真リストに入り、写真撮影画面51に遷移す
る。
【0036】
編集ボタン57は、見積り情報としてリストアップした写真を写真撮影画面51のリストから削除するもので編集ボタン57をクリックすると、各ボックスの縮小画像の横にマーク78が生成され、削除するボックスを選択すると当該ボックスに削除ボタン79が生成され、削除ボタン79をクリックすることで、写真を選択的に削除することができる。
【0037】
また、写真リストの一つの写真ボックス、たとえば、写真1を選択すると、一覧画面が個別の写真の個別拡大画面81に切り替わる。この個別拡大画面81の上枠には、写真撮影画面51に戻るボタン82と、削除ボタン83が表示されており、削除ボタン83をクリックすると、個別拡大画面81の上に、写真をリストから削除するかどうかの選択シート85が生成される。選択シート85には、削除ボタン86と、キャンセルボタン87が表示されており、削除ボタン86をクリックするとリストから削除される。
また、写真撮影画面51の下方の完了ボタン55をクリックすると、見積り情報入力画面20に遷移する。
遷移した見積り情報入力画面20の、写真撮影ボタン50には、写真のアイコンが表示されており、写真がリストに入っていると濃い色に反転し、送信する写真データが揃っていることが直感的にわかるようになっている。
【0038】
見積り情報入力画面20において、依頼者情報30、使用状況情報40さらに写真撮影ボタン50の、すべての入力項目が揃っているか確認し、揃っていたらデータ送信ボタン60をクリックする。
これにより、通信部150が起動し、写真情報を含む見積り情報のデータが送信される。このとき、送信画面91に遷移する。
【0039】
携帯電話100の見積りアプリから見積り受付サーバ300への通知は、httpsが利用される。このデータには、アプリケーション識別IDと、携帯電話固有の識別IDが付される。
受信側では、アプリケーション識別子により、正当なクライアントからのデータ送信かを判断し、正常と判断された場合に、受信データを順次データベースに格納する。送信時には識別子を反転して送信し、受信側でソース内の識別子反転して受信データと比較する。
【0040】
送信が完了すると、見積り情報入力完了画面92に遷移する。
この見積り情報入力完了画面92には、
・見積り手続きはすべて終了したこと、
・見積り結果はEメールにて知らせること等が文字情報として記載されている。
【0041】
たとえば、Eメールは原則、翌日であり、例外的に書面にて送付すること、詳細情報は、Eメールから見積り結果ページへアクセスするようになっていること、
・現在加入中の保険契約と同内容での見積りであること、
・保険証券、車検証から確認できない事項、見積り情報が不足した場合、電話、Eメールにて内容確認の上での見積りになること、
この説明文の後に、戻るボタン93が表示されており、戻るボタン93をクリックするとメニュー画面12に遷移する。
【0042】
2)次に、見積り受付サーバ300側のシステムについて説明する。 見積り受付サーバ300には、見積り依頼情報を管理するデータベースが構築されている。この受付サーバ300は、携帯端末である携帯電話100から送信されてくる見積り情報を受信する通信部を有し、正常な受信データであるか否かを判断してデータベースに格納している。
以下、受付サーバ300の遷移画面構成について説明する。
【0043】
図5には、この遷移画面のフローを示している。
すなわち、ログイン画面110でログインするとメニュー画面211に遷移し、見積り依頼一覧画面310か、見積り依頼検索画面320か、パスワード変更画面410かを選択する。
見積り依頼一覧画面310と見積り依頼検索画面320から、見積り依頼詳細画面330に遷移させることができる。また、見積り依頼検索画面320から、見積り依頼情報をCSV形式で出力させることも可能である。
・ログイン画面110
受付管理システムを起動すると、特に図示しないがログイン画面が表示される。 ログイン画面には、IDボックス、パスワードのボックスが表示され、各ボックスにID,パスワードを入力し、システムにログインする。
【0044】
・メニュー画面211
ログインすると、特に図示しないが、メニュー画面211に遷移する。
メニュー画面211には、不図示の、見積り依頼一覧ボタンと、見積り依頼検索ボタンと、パスワード変更ボタンが表示される。
【0045】
・見積り依頼一覧画面310
見積り依頼一覧画面310には、図6(A)に示すように、受信した見積り依頼情報が一覧表示される。
各見積り依頼情報の表示項目には、受信日時、名前、性別、青年月日、住所、電話番号、メールアドレス、写真の枚数、ステータス、システム時刻が1行に表示される。
ステータスは、担当者が見積り依頼に対応したかどうかの状態で、「未対応」、「対応中」、「対応済」が表示される。
写真の枚数は、送信枚数/送信予定枚数が表示される。
表示絞りこみは、未対応のみか、すべてが選択可能となっている。
メールアドレスをクリックすると、メーラーが起動する。
受信日時をクリックすると、見積り依頼詳細画面へ繊維する。
【0046】
ステータスの更新は、入力したステータスに変更される。
30秒間隔で画面を自動更新する。
そして、ログアウトボタンをクリックすると、本システムからログアウトして、ログイン画面へ戻る。ソート順は受信年月日のとなっている。見積り依頼情報であるデータは、携帯電話100から、以下のように最大4回に分割して送られてくる。
【0047】
データは受信したデータから表示する。1)を受信すると一覧に追加される。
1)写真以外のお客様データが送られてくる。
2)1枚目の写真データが送られてくる。
3)2枚目の写真データが送られてくる。
4)3枚目の写真データが送られてくる。
新着情報受信時には、音で報知する。
新着5分以内のものは、赤の文字色で表示される。
【0048】
図6(B)は、見積り依頼検索画面320を示している。
メニュー画面211で見積り依頼検索ボタンをクリックすると、見積り依頼検索画面320に遷移する。
見積り依頼検索画面320には、検索項目を入力する検索項目入力欄321と、検索した結果を表形式で表示する検索結果表示欄322とに区分されている。
検索項目入力欄321の、検索項目としては、受信日時、名前(漢字)、名前(カナ)、性別、生年月日、住所、電ウェア番号、メールアドレス、ステータス、メモ欄である。
【0049】
検索項目を入力して、検索ボタン323をクリックするとデータベースを検索して、検索結果を検索結果表示欄322に1行毎に表形式で表示する。
また、表示された受信日時をクリックすると、見積り詳細画面330に遷移する。見積り詳細画面330への遷移は、図6(A)の受付日時をクリックしても遷移する。
欄外には、メニュー画面211へ戻るボタン324と、ログアウトボタン325が表示されている。
また、CSVをダウンロードするダウンロードボタン326があり、検索結果をCSV形式でダウンロードすることができる。
【0050】
図6(C)は、見積り依頼詳細画面330を示している。
見積り詳細画面330は、文字情報としての見積り情報表示欄331と、証券画像の写真表示欄332と、連絡メモ編集欄333とを有している。
写真表示欄332は、携帯電話から送られてきたすべての画像を表示する縮小画面表示欄332Bと、一枚を拡大して示す拡大画面表示欄332Aとを備えている。縮小画面表示欄332Bのいずれかの縮小画面をクリックすると、当該写真の拡大画像が拡大画面表示欄332Aに表示されるようになっている。また、拡大画面をクリックすると、別ウィンドウにさらに拡大された画面が表示され、印刷も可能である。
【0051】
見積り情報表示欄331には、送信日時、受信日時、依頼者の名前(漢字)、名前(カナ)、性別、生年月日、郵便番号、住所、携帯電話番号、携帯メールアドレス、車の使用目的、年間予定走行距離、免許書の色、エアバック、ABS、事故の生む、ステータス、対応者が表示される。
【符号の説明】
【0052】
11 起動画面
12 メニュー画面
13 見積り開始画面
13A 他社加入ボタン
13B 初加入ボタン
14 見積り条件画面
20 見積り情報入力画面
30 依頼者情報ボタン
31 依頼者情報入力画面
32 氏名入力ボタン、 32A 入力フォーム
33 性別入力ボタン、 33A 入力フォーム
34 生年月日入力ボタン、 34A 入力フォーム
35 住所入力ボタン、 35A 入力フォーム
36 電話番号入力ボタン、36A 入力フォーム
37 メールアドレス入力ボタン、37A 入力フォーム
39 完了ボタン
40 使用状況情報ボタン
41 使用状況情報入力画面
42 使用目的入力ボタン、42A 入力フォーム
43 年間予定走行距離入力ボタン、43A 入力フォーム
44 色入力ボタン、44A 入力フォーム
45 エアバッグ入力ボタン、45A 入力フォーム
48 完了ボタン
50 写真撮影ボタン
51 写真撮影画面
51A キャンセルボタン
55 完了ボタン
56 撮影ボタン
57 編集ボタン
58 撮影ボタン
59 写真アルバムボタン
60 データ送信ボタン
71 カメラ画面
72 シャッターボタン
73 キャンセルボタン
75 プレビュー画面
76 再撮影ボタン
77 使用ボタン
78 マーク
79 削除ボタン
81 個別拡大画面
83 削除ボタン
85 選択シート
86 削除ボタン
87 キャンセルボタン
91 送信画面
92 情報入力完了画面
100 携帯電話、110 カメラ、
110 ログイン画面
120 タッチパネル
130 メモリ
150 通信部
200 ネットワーク
211 メニュー画面
300 受付サーバ
310 依頼一覧画面
320 依頼検索画面
321 検索項目入力欄
322 検索結果表示欄
323 検索ボタン
330 依頼詳細画面
331 見積り情報表示欄
332 写真表示欄
332A 拡大画面表示欄
332B 縮小画面表示欄
410 パスワード変更画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラと表示装置を備えた端末からネットワークを介して見積り受付サーバに見積り情報を送信する自動車保険見積り支援システムであって、
前記端末は、見積り情報として、前記カメラで撮影した自動車保険の保険証券及び車検証のうちの少なくとも一方の証券画像情報を送信する手段を備え、
前記見積り受付サーバは、前記証券画像情報を含む見積り情報を格納するデータベースを備えていることを特徴とする自動車保険の見積り支援システム。
【請求項2】
前記見積り情報には、依頼者の個人情報と、依頼者の車の使用状況情報が含まれ、前記個人情報、車の使用状況情報及び証券画像情報が揃うことを条件に、前記見積り情報を見積り受付サーバに送信可能となっている請求項1に記載の自動車保険の見積り支援システム。
【請求項3】
証券画像情報の取得は、カメラで撮影するか、予め端末のメモリに格納されている画像ファイルから選択するかを選択可能となっており、カメラで撮影する場合には、カメラを起動して表示装置に撮影画面を表示するとともに自動車保険の保険証券と車検証の撮影を促す撮影指示が表示される請求項1又は2に記載の自動車保険の見積り支援システム。
【請求項4】
端末は、送信する証券画像情報の縮小画像を、表示画面に一覧表示す画像一覧表示機能を有する請求項1乃至3のいずれかの項に記載の自動車保険の見積り支援システム。
【請求項5】
端末は、送信する証券画像情報を変更する機能を有する請求項1乃至4のいずれかの項に記載の自動車保険の見積り支援システム。
【請求項6】
端末は携帯端末である請求項1ないし5のいずれかの項に記載の自動車保険の見積り支援システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−248550(P2011−248550A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−119957(P2010−119957)
【出願日】平成22年5月26日(2010.5.26)
【出願人】(398075378)チューリッヒ・インシュアランス・カンパニー (4)