説明

自動車用オプション装置の接続インターフェース

【課題】 自動車に装備されたコンピュータを誤動作させることなくオプション装置を装着することができ、純正無線キーの遠隔操作でオプション装置のON/OFFを切り換えることができる自動車用オプション装置の接続インターフェースを提供する。
【解決手段】 純正無線キーからの信号を受信するレシーバー51と、ドアロックを開閉する電動アクチュエータと、ドアロックの開閉を告知する告知手段と、レシーバー51による受信に基づいて電動アクチュエータ及び告知手段を連動させる制御装置とを備えた自動車に対しオプション装置を接続するための接続インターフェースであって、オプション装置を電気的に接続する接続ポートと、少なくとも告知手段の接続された第一通電用配線に電気的に接続される第一ポートと、第一ポートに対する入力を基に接続ポートを通電状態と非通電状態とに切り換える制御ユニットとを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、純正無線キーによる遠隔操作によってドアロックの開閉操作が可能な自動車に対し、運転者の有無に対応してON/OFFを切り換えるオプション装置を接続するための自動車用オプション装置の接続インターフェースに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、乗用車等の自動車は、高性能化が一段と進んで各種装備がコンピュータ制御される傾向にある。また、自動車のタイプに関わらず各種装備が充実しつつあり、例えば、ドアロックの開閉を遠隔操作するシステム(いわゆる、キーレスエントリーシステム)が標準装備されつつある。
【0003】
かかるキーレスエントリーシステムは、純正無線キー(赤外線発光手段を備えた純正キーや、送受信手段を備えた純正キー、スマートカード式の純正キー等)からの操作信号を受信するレシーバーと、ドアロックを開閉する電動アクチュエータと、ドアロックの開閉を告知する告知手段と、電動アクチュエータ及び告知手段のそれぞれが配線を介して電気的に接続され、レシーバーが受信した操作信号に基づいて電動アクチュエータ及び告知手段を連動させる制御装置(コンピュータ)とを備えている。
【0004】
前記告知手段には、例えば、ハザードランプやホーン等が採用されており、純正無線キーによってドアロックの開閉が遠隔操作されるに際し、レシーバーが受信した操作信号に基づき、制御装置が作動してハザードランプを点滅させたり、ホーンを鳴らしたりすることにより、降車した運転手(純正無線キーの保有者)にドアロックの開閉状態を知らしめるように構成されている。即ち、純正無線キーによる遠隔操作が行われるに際し、運転者が降車した状態であるということを前提に、告知手段の作動によって運転者がドアロックの開閉状態を確認できるように構成されている。
【0005】
ところで、自動車を所有するユーザーは、標準装備以外の装備(オプション装置)を自動車に対して装着することを所望することがある。例えば、盗難防止用の警報装置やエンジンスタータ等がその種のオプション装置である。警報装置等のオプション装置は、運転者が降車状態にあるときに作動させるものであるため、運転者が自動車の外部からリモコンによって遠隔操作して始動と停止とを切り換えることができるようになっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、かかるオプション装置は、運転者の乗車の有無に対応して作動させるものであるので、自動車のドアロックの開閉(自動車が備えた機能)等に連動させたいとの要望があるが、上述の如く近年における自動車は制御装置(コンピュータ)によって各種の制御が行われるため、接続するための構成が複雑になってしまう。また、オプション装置を自動車の制御系(コンピュータやこれに接続された制御配線)に接続すると、回路を強引に割り込んだ態様となり、コンピュータの制御が阻害され(例えば、エンジン、キーレスエントリーシステム等の各種電気系の誤動作や動作不良等が発生し)、自動車の安全性等を低下させる虞がある。
【0007】
そのため、各種オプション装置は、独立した制御系や送受信機(専用リモコンと受信機や、互いに送受信可能な一対の送受信機)を備えており、これに伴って、ユーザーは、純正無線キー以外に、リモコン(複数のオプション装置を装着した場合にはその数に対応したリモコン)を携行しなければならなかった。
【0008】
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、簡単な作業でオプション装置を自動車に装着することができる上に、自動車に装備された制御装置を誤動作させることなく、純正無線キーの遠隔操作でオプション装置のON/OFFを切り換えることができる自動車用オプション装置の接続インターフェースを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る自動車用オプション装置の接続インターフェースは、純正無線キーからの操作信号を受信するレシーバーと、ドアロックを開閉する電動アクチュエータと、ドアロックの開閉を告知する告知手段と、電動アクチュエータ及び告知手段のそれぞれが第一通電用配線を介して接続され、レシーバーによる受信に基づいて電動アクチュエータ及び告知手段に通電し、これらを連動させる制御装置とを備えた自動車に対し、運転者の有無に対応してON/OFFを切り換えるオプション装置を接続するための自動車用オプション装置の接続インターフェースであって、オプション装置を電気的に接続する接続ポートと、少なくとも告知手段の接続された第一通電用配線に電気的に接続される第一ポートと、接続ポート及び第一ポートが接続され、第一ポートに対する入力を基に接続ポートを通電状態と非通電状態とに切り換える制御ユニットとを備えていることを特徴する。
【0010】
かかる自動車用オプション装置の接続インターフェースによれば、第一ポートが少なくとも告知手段の接続された第一通電用配線に電気的に接続されるので、第一ポートが自動車の制御装置からの制御信号とは全く関係のない出力側の配線(第一通電用配線)に接続される。これにより、当該接続インターフェースや接続ポートに接続されるオプション装置から自動車の制御装置の制御に悪影響を及ぼすノイズ等が入り込まず、自動車の制御装置(コンピュータ)を誤動作させることがない。即ち、該自動車用オプション装置の接続インターフェースは、少なくとも告知手段を作動させるための制御装置からの出力を受けるように構成されているので、制御装置における制御系に割り込んだ回路構成にならず、当該自動車用オプション装置の接続インターフェースの接続、及びオプション装置の装着によって自動車の制御装置を誤動作させることがない。
【0011】
そして、自動車の制御装置がレシーバーが受信した操作信号に基づいて電動アクチュエータ及び告知手段を連動させるように構成されているため、第一ポートの入力状態(第一通電用配線の通電の有無)を基に、接続ポートからのオプション装置への通電のON/OFFを切り換えるようにすることで、純正無線キーの遠隔操作よる電動アクチュエータでのドアロックの開閉と、接続ポートの切り換えとを対応させることができる。
【0012】
即ち、電動アクチュエータ及び告知手段を連動させるように自動車の制御装置が構成されているのは、運転者が降車状態であることを前提に、車外にいる運転者が告知手段を介してドアロックの開閉状態を確認できるためであるので、告知手段を作動させるための第一通電用配線の通電状態を、接続ポートからのオプション装置への通電のON/OFFを切り換えの判断基準とすることで、運転者の有無に対応してオプション装置のON/OFFを確実に切り換えることができ、当該接続インターフェースは、オプション装置に対するスイッチとして機能することになる。
【0013】
従って、本発明に係る自動車用オプション装置の接続インターフェースは、運転者の降車に伴って純正無線キーによってドアロックを施錠したとき(運転者が車内に居ないとき)に作動させ、運転者が乗車すべくドアロックを解除したときに作動を停止させる自動車盗難防止用の警報装置等のオプション装置を自動車に接続するのに非常に有用なものとなる。
【0014】
本発明の一態様として、前記制御装置に独立して接続された第二通電用配線上に切換スイッチが更に設けられ、該切換スイッチのON/OFF操作によって、制御装置が告知手段の作動と停止とを切り換えるように構成された取付対象自動車に対し、前記オプション装置を接続するための自動車用オプション装置の接続インターフェースであって、切換スイッチと制御装置との間の第二通電用配線に電気的に接続される第二ポートを更に備え、制御ユニットは、第二ポートに対する入力を基に、接続ポートの切り換えを禁止するように構成されてもよい。
【0015】
このようにすれば、切換スイッチによる操作で第一及び第二通電用配線の両方が通電状態になって第一ポート及び第二ポートの両方に対して信号が入力されたときに、切換スイッチによる操作である(車内に運転者が存在する)と判断することができるので、第二ポートに対する入力を基に、接続ポートの切り換えを禁止することで、第一ポートに対する入力が純正無線キーの遠隔操作によるものであるとしてオプション装置のON/OFFを切り換えてしまう(誤動作させる)のを防止することができる。
【0016】
また、前記告知手段と制御装置とを接続する第一通電用配線上に、レシーバーの受信に基づく制御手段からの連続的な通電を受けて告知手段を間欠的に作動させるためのリレーユニットが設けられた取付対象自動車に対し、前記オプション装置を接続するための自動車用オプション装置の接続インターフェースであって、前記第一ポートは、制御装置とリレーユニットとの間の第一通電用配線に電気的に接続されるように構成されてもよい。
【0017】
このようにすれば、制御装置とリレーユニットとの間の第一通電用配線の通電が第一ポートに対する信号として入力されるので、制御装置がレシーバーの受信に基づいて前記第一通電用配線に通電させたものと判断することができ、これを基に接続ポートを通電状態と非通電状態とに切り換えることで、運転者の有無に対応してオプション装置のON/OFFを確実に切り換えることができる。
【0018】
そして、本発明の他態様として、電動アクチュエータの接続された第一通電用配線に電気的に接続される第三ポートを更に備え、制御ユニットは、第一及び第三ポートに対する入力を基に、接続ポートを通電状態と非通電状態とに切り換えるように構成されてもよい。電動アクチュエータは、レシーバーの受信に基づき、告知手段と共に連動するので、上述の如く、第一及び第三ポートに対する入力を基に、接続ポートからのオプション装置への通電のON/OFFを切り換えるように構成されれば、ドアロックの開閉に対する接続ポートにおけるON/OFFを切り換えの信頼性を高めることができる。
【0019】
そして、ドアロックが無理矢理こじ開けられるような事態(いわゆる、ピンキング)に遭遇し、これに伴って電動アクチュエータが接続される第三ポートに何らかの入力が作用しても、第一ポートに対する入力が生じないため、不用意に接続ポートが切り換わるような事態になるのを防止することができる。また、告知手段の接続された第一通電用配線でトラブルが発生したとしても、第三ポートからの入力により、不用意に接続ポートが切り換わるような事態になるのを防止することができる。即ち、二つのポートからの入力によって、接続ポートのON/OFFが切り換わるので、当該自動車用オプション装置の接続インターフェースの信頼性を向上させることができる。
【0020】
本発明の別の態様として、前記制御装置が電動アクチュエータ及びレシーバーの接続された第一制御部と、告知手段及び切換スイッチの接続された第二制御部とで構成され、第一制御部が、第二制御部と切換スイッチとの間の第二通電用配線に接続された接続線を介して第二制御部に接続された取付対象自動車に対し、前記オプション装置を接続するための自動車用オプション装置の接続インターフェースであって、電動アクチュエータの接続された第一通電用配線に電気的に接続される第三ポートを更に備え、前記第二ポートは、接続線又は第二制御部と切換スイッチとの間の第二通電用配線に電気的に接続されるように構成され、前記制御ユニットは、第二ポートに対する入力を遅延して認識するように構成されてもよい。
【0021】
この種の取付対象自動車は、上述の如く、第一制御部が、第二制御部と切換スイッチとの間の第二通電用配線に接続された接続線を介して第二制御部に接続されているので、接続線又は第二制御部と切換スイッチとの間の第二通電用配線に電気的に接続された第二ポートへの入力は、切換スイッチのON操作による通電か、第一制御部からの通電かが不明となる。その上、第二ポートに対する入力があることで、制御ユニットが接続ポートの切り換えを禁止してしまう。
【0022】
しかしながら、かかる接続インターフェースは、制御ユニットが第二ポートに対する入力を遅延して認識するようにされているので、当該遅延時間内での第一ポート及び第三ポートに対して入力が有効となり、互いに連動する告知手段及び電動アクチュエータを作動させるための通電による信号(第一及び第三ポートに対する入力)を基に接続ポートを通電状態と非通電状態とに切り換えることができ、オプション装置のON/OFFの切り換えを運転者の乗車に有無に対応して行うことができる。
【0023】
そして、それぞれが第一通電用配線を介して制御装置に電気的に接続された左右一対のターンランプで前記告知手段が構成された取付対象自動車に対し、オプション装置を接続するための自動車用オプション装置の接続インターフェースであって、第一ポートは、各ターンランプの接続された第一通電用配線に対応して二つ設けられていてもよい。このようにすれば、二つの第一ポートに対する入力によって純正無線キーによる遠隔操作であるか否かをチェックすることができるので、信頼性が向上する。
【発明の効果】
【0024】
以上のように、本発明は、簡単な作業でオプション装置を自動車に装着することができる上に、自動車に装備された制御装置を誤動作させることなく、純正無線キーの遠隔操作でオプション装置のON/OFFを切り換えることができるという優れた効果を奏し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の第一実施形態に係る自動車用オプション装置の接続インターフェースについて、添付図面を参照して説明する。
【0026】
かかる自動車用オプション装置の接続インターフェース(以下、単にインターフェースという。)の説明に先立ち、このインターフェースの取り付け対象となる自動車(取付対象自動車:以下、単に自動車という。)について概略説明する。
【0027】
かかる取付対象自動車は、図1に示す如く、純正無線キー50による遠隔操作によって、ドアロックの開閉を行うキーレスエントリーシステムSを備えている。
【0028】
かかるキーレスエントリーシステムSは、純正無線キー50からの操作信号を受信するレシーバー51と、ドアロックを開閉する電動アクチュエータ52と、ドアロックの開閉を外部に向けて(車外の運転者に対して)告知する告知手段53と、電動アクチュエータ52及び告知手段53を連動させる制御装置(コンピュータ)54とを備えている。
【0029】
前記純正無線キー50には、種々のタイプのものが採用されており、ドアロックを機械的に施錠及び解除を行うハード的なキーに対し、電磁式や赤外光式の発信装置を装備したものや、ハード的なキーに対し、自動車側との信号のやりとりを行う送受信装置を装備したアンサーバック機能つきのもの、ICカードに発信素子が内装されたスマートカードキー等が採用されている。
【0030】
前記レシーバー51は、コンピュータ54に電気的に接続され、純正無線キー50から発信される操作信号(ドアロックの施錠用の信号、及び解錠用の信号)を受信し、その受信結果をコンピュータ54に送るように構成されている。
【0031】
本実施形態に係る電動アクチュエータ52には、電動モータが採用されている。該電動モータ52は、駆動軸(図示しない。)がドアロック(図示しない。)に機械的に接続されており、該駆動軸が一方向に回転(正転)したときにドアロックを施錠し、駆動軸が他方向に回転(逆転)したときにドアロックを解錠できるようになっている。該電動モータ52は、上述の如く、駆動軸をドアロックの開閉に応じて駆動軸を正逆転させるべく、第一通電用配線L1を介して電気的にコンピュータ54に接続されている。
【0032】
本実施形態において、電動モータ52に接続される第一通電用配線L1は、駆動軸を正転させてドアロックを施錠するに際し、コンピュータ54にプラス接地されて通電する一方、駆動軸を逆転させてドアロックを解錠するに際し、コンピュータ54にマイナス接地されて通電するロック配線L1aと、駆動軸を逆転させてドアロックを解錠するに際し、コンピュータ54にプラス接地されて通電する一方、駆動軸を正転させてドアロックを施錠するに際し、コンピュータ54にマイナス接地されて通電するアンロック配線L1bとで構成されている。
【0033】
即ち、電動モータ52に接続されるロック配線L1a及びアンロック配線L1bは、電動モータ52を回転させる方向(ドアロックの開閉)に対応して、コンピュータ54内で異なる電極に接地されるようになっている。
【0034】
前記告知手段53は、左右一対のターンランプ53a,53bが採用されており、ドアロックの開閉に伴って車外の運転者に告知するに際して一対のターンランプ53a,53bが同時に点滅するようになっている。該一対のターンランプ53a,53bのそれぞれは、マイナス接地されると共に、第一通電用配線(以下、ターンランプ配線という。)L2,L2を介してコンピュータ54に電気的に接続され、コンピュータ54がターンランプ配線L2,L2をプラス接地することで、当該ターンランプ配線L2,L2が通電して同時に点滅(告知)するようになっている。
【0035】
そして、該取付対象自動車は、一対のターンランプ53a,53bを非常用のハザードランプとして作動させるべく、該一対のターンランプ53a,53bのON/OFFを切り換える切換スイッチ(以下、ハザードスイッチという。)55を備えている。
【0036】
前記コンピュータ54は、キーレスエントリーシステムSの制御の他、エンジンの制御や、その他装置の制御を行うようにプログラミングされている。本実施形態に係るコンピュータ54は、レシーバー51が純正無線キー50からの遠隔操作に関する信号を受信すると、ロック配線L1a、アンロック配線L1b、及びターンランプ配線L2,L2を通電状態にして、電動モータ52及びターンランプ53a,53bの両方を連動させる(同期を取って作動させる)ようになっている。これにより、当該取付対象自動車は、車外の運転者がターンランプ53a,53bの点滅によってドアロックの開閉(施錠及び解錠)の状態を把握できるようになっている。
【0037】
そして、ハザードスイッチ55は、一方の端子がマイナス接地され、他方の端子が第二通電用配線(以下、スイッチ配線という。)L3を介してコンピュータ54に接続(プラス接地)されている。これにより、ハザードスイッチ55をON状態にすると、スイッチ配線L3が通電状態となり、コンピュータ54がターンランプ配線L2,L2を間欠的にプラス接地して(間欠的に通電させて)一対のターンランプ53a,53bのそれぞれを同時に点滅させ、ハザードランプとして機能するようになっている。
【0038】
次に、本実施形態に係る自動車用オプション装置の接続インターフェース(以下、単にインターフェースという。)1について説明すると、かかるインターフェース1は、前記自動車内の運転者の有無に対応してON/OFFを切り換えるオプション装置(本実施形態においては、盗難防止用警報装置:以下、警報装置という。)OEを、自動車に装備(電気的に接続)するためのものである。なお、警報装置OEには、種々のタイプのものがあるが、当該インターフェイス1に接続される警報装置OEは、ON状態(通電状態)において、警報可能な待機状態となる一方、OFF状態(通電停止状態)において、待機状態が解除される一般的な構成を有するものであるので、詳細については説明を割愛する。
【0039】
本実施形態に係るインターフェース1は、警報装置OEを電気的に接続する接続ポートPSと、ターンランプ配線L2,L2に電気的に接続される第一ポートP1と、切換スイッチ55と制御装置54との間のスイッチ配線L3に電気的に接続される第二ポートP2と、ロック配線L1a及びアンロック配線L1bのそれぞれに電気的に接続される第三ポートP3と、接続ポートPS、第一ポートP1、第二ポートP2、及び第三ポートP3が接続され、第一ポートP1及び第三ポートP3に対する入力(通電)を基に、接続ポートPSを通電状態と非通電状態とに切り換える制御ユニット10とを備えている。
【0040】
本実施形態に係るインターフェース1は、ロック配線L1a、アンロック配線L1b、ターンランプ配線L2,L2、及びスイッチ配線L3に接続される複数のケーブルC…が取り付けられたハーネスHを接続するためのコネクタ部11を備えている。該コネクタ部11は、前記ハーネスHを接続することで、各ケーブルC…が第一ポートP1、第二ポートP2、及び第三ポートP3に電気的に接続されるようになっている。
【0041】
本実施形態において、取付対象自動車における告知手段53は、ドアロックの開閉を告知するに際して同時に点滅する左右一対のターンランプ53a,53bが採用されているため、各ターンランプ53a,53bが接続されたターンランプ配線L2,L2の本数に対応して、第一ポートP1は、二つ設けられている。即ち、二つの第一ポートP1は、二本のターンランプ配線L2,L2のそれぞれから入力を受けるように構成されており、前記制御ユニット10が左右一対のターンランプ53a,53bの両方が同時に点滅していることが認識できるようになっている。
【0042】
本実施形態において、電動モータ52に接続される第一通電用配線L1が、ロック配線L1a及びアンロック配線L1bとされているため、前記第三ポートP3には、ロック配線L1aに接続されるロックポートPLと、アンロック配線L1bが接続されるアンロックポートPUとが設定されている。
【0043】
前記制御ユニット10は、第一ポートP1及び第三ポートP3(ロックポートPL及びアンロックポートPU)に対する入力を基に、接続ポートPSを通電状態(ON状態)と非通電状態(OFF状態)とに切り換え、該接続ポートPSに接続された警報装置OEのON/OFFを切り換えるように構成されている。即ち、該インターフェース1は、図2(イ)に示す如く、第一ポートP1及び第三ポートP3に12V(又は24V)の電気が流れたとき(電流が信号として入力したとき)に、遠隔操作によるものであるとして判断し、接続ポートPSのON/OFFの切り換えを行うようになっている。
【0044】
ここで接続ポートPSのON/OFFと第一ポートP1及び第三ポートP3に対する入力との関係について具体的に説明すると、本実施形態において、ロックポートPL及び第一ポートP1に電気が流れ込む(12V(又は24V)の信号が入る)と、制御ユニット10は、純正無線キー50の遠隔操作によってドアロックが施錠された(運転者が降車した)と判断して、接続ポートPSを通電状態(ON状態)にする。これにより、接続ポートPSに接続された警報装置OEは、接続ポートPSからの通電によってONとなり警報可能な待機状態となる。
【0045】
その一方で、アンロックポートPU及び第一ポートP1に電気が流れ込む(12V(又は24V)の信号が入る)と、制御ユニット10は、純正無線キー50の遠隔操作によってドアロックが解錠された(運転者が乗車する)と判断して、接続ポートPSを非通電状態(OFF状態)にする。これにより、接続ポートPSに接続された警報装置OEは、OFFとなり待機状態が解除される。
【0046】
そして、該インターフェース1は、図2(ロ)に示す如く、ハザードスイッチ55がONにされたとき、スイッチ配線L3から第二ポートP2に対して入力される(電気が流れ込む)と共に、制御装置54がハザードランプ(ターンランプ53a,53b)を点滅させ、ターンランプ53a,53bの点灯(ターンランプ配線L2,L2の通電時)に対応して第一ポートP1に信号が入力されることになるが、第一ポートP1及び第二ポートP2に何れにも信号が入っている場合には、車内の運転者がハザードスイッチ55を操作した(遠隔操作ではない)と判断して接続ポートPSの切り換えが禁止される。即ち、車内の設けられたハザードスイッチ55が操作されるのは、当然に運転者が車内に存在しているときであり、上述の如く、警報装置OEが解除された状態であるので、第一ポートP1及び第二ポートP2の両方に入力があると、接続ポートPSは非通電状態で維持する。これにより、運転者が車内に存在する状態で警報装置OEが作動してしまうといった事態になるのを防止することができる。なお、自動車によっては、車内にドアロックの開閉を行うためのドアロックスイッチが設けられたものがあるが、ドアロックスイッチが操作されるのは、運転者が車内に存在するときであり、ドアロックの開閉に伴ってターンランプ53a,53b(告知手段53)が作動することがないので、第一ポートP1に対する入力がなく、制御ユニット10が接続ポートPSを通電状態と非通電状態とに切り換えることはない。
【0047】
以上のように、本実施形態に係るインターフェース1は、第一ポートP1が自動車における出力側のターンランプ配線L2,L2に接続されると共に、第三ポートP3(ロックポートPL、及びアンロックポートPU)が出力側のロック配線L1a及びアンロック配線L1bに接続されるので、該インターフェース1や接続ポートPSに接続される警報装置OEから自動車のコンピュータ54の制御に悪影響を及ぼすノイズ等が入り込まず、コンピュータ54(自動車)を誤動作させることがない。また、自動車(キーレスエントリーシステム)における少数の配線L1,L2,L3に接続するだけであるので、自動車に対する装着が非常に簡単である。
【0048】
そして、自動車の制御装置54がレシーバー51が受信した操作信号に基づいて電動アモータ52及びターンランプ53a,53b(告知手段53)を連動させるように構成されているため、第一ポートP1の入力状態(第一通電用配線の通電の有無)を基に、接続ポートPSを切り換えるようにすることで、純正無線キー50の遠隔操作よる電動モータ52でのドアロックの開閉(運転者の有無)と、警報装置OEのON/OFFの切り換えとを対応させて行うことができる。
【0049】
また、第一ポートP1、ロックポートPL及びアンロックポートPU(第三ポートP3)に対する入力を基に、接続ポートPSを通電状態と非通電状態とに切り換えるようにしたので、ドアロックの開閉に対する接続ポートにおけるON/OFFを切り換えの信頼性を高めることができる。即ち、ドアロックの施錠時のおける警報装置OEの作動と、ドアロックの解錠時における警報装置OEの作動の停止とを確実に切り換えることができる。
【0050】
さらに、警告手段53が左右一対のターンランプ53a,53bで構成され、こられの配線系である二本のターンランプ配線L2,L2に対応して第一ポートP1を二つ設けるようにしたので、ターンランプ53a,53bのそれぞれが独立して作動した時(ウィンカーとした作動した時)の入力を排除し、その左右一対のターンランプ53a,53bが告知手段53として両方が点滅したときにのみ、接続ポートPSを切り換えることができる。
【0051】
次に、本発明の第二実施形態に係るインターフェースについて説明する。以下の説明において第一実施形態と同一又は相当する構成については、同一符号及び同一名称を付して説明を割愛する。
【0052】
本実施形態に係るインターフェースの取付対象自動車のキーレスエントリーシステムSは、図3に示す如く、第一実施形態に係るインターフェース1の取付対象自動車と基本構成が同一であり、ドアロックの施錠時と解錠時とのハザードランプ(ターンランプ53a,53b)の点滅回数が異なる(本実施形態においては、施錠時に2回点滅し、解錠時に1回点滅する)ようにコンピュータ54が設定されている点のみが相違する。
【0053】
本実施形態に係るインターフェース1は、第一実施形態と同様に、自動車内の運転者の有無に対応してON/OFFが切り換えられる警報装置OE(オプション装置)を、自動車に装備(電気的に接続)するためのものである。なお、本実施形態においても、警報装置OEは、ON状態(通電状態)において、警報可能な待機状態となる一方、OFF状態(通電停止状態)において、待機状態が解除される一般的な構成を有するものである。
【0054】
該インターフェース1は、警報装置OEを電気的に接続する接続ポートPSと、一対のターンランプ53a,53bの接続されたターンランプ配線(第一通電用配線)L2に電気的に接続される第一ポートP1と、切換スイッチ55と制御装置54との間のスイッチ配線(第二通電用配線)L3に電気的に接続される第二ポートP2と、接続ポートPS、第一ポートP1、及び第二ポートP2が接続され、第一ポートP1に対する入力を基に接続ポートPSを通電状態と非通電状態とに切り換える制御ユニット10とを備えている。
【0055】
本実施形態に係るインターフェース1は、ターンランプ配線L2,L2、及びスイッチ配線L3に電気的に接続される複数のケーブルC…が取り付けられたハーネスHを接続するためのコネクタ部11を備えている。該コネクタ部11は、前記ハーネスHを接続することで、各ケーブルC…が第一ポートP1、第二ポートP2に電気的に接続されるようになっている。
【0056】
前記制御ユニット10は、第一ポートP1に対する入力(通電状態)を基に、接続ポートPSを通電状態と非通電状態とに切り換え、接続されたオプション装置のON/OFFを切り換えるように構成されている。即ち、該インターフェース1は、第一ポートP1に12V(又は24V)の電気が流れ込んだ際に、遠隔操作によるものであるとして判断し、接続ポートPSのON/OFFの切り換えを行うようになっている。
【0057】
ここで、接続ポートPSのON/OFFと第一ポートP1に対する入力との関係について具体的に説明すると、本実施形態に係るインターフェース1の取付対象自動車は、ドアロックに開閉に伴うハザードランプの点滅回数が異なるため、図4(イ)に示す如く、施錠時においてハザードランプが2回点滅し、ターンランプ配線L2,L2を介して第一ポートP1に2回に亘って電気が流れ込む(12V(又は24V)の信号が入る)と、制御ユニット10は、2回に亘る信号入力を基に、純正無線キー50の遠隔操作によってドアロックが施錠された(運転者が降車した)と判断して、接続ポートPSを通電状態(ON状態)にする。これにより、接続ポートPSに接続された警報装置OEは、接続ポートPSからの通電によってONとなり警報可能な待機状態となる。
【0058】
その一方で、解錠時においてハザードランプが1回点滅すると、ターンランプ配線L2,L2を介して第一ポートP1に1回電気が流れ込む(12V(又は24V)の信号が入る)と、制御ユニット10は、1回の信号入力を基に、純正無線キー50の遠隔操作によってドアロックが解錠された(運転者が乗車する)と判断して、接続ポートPSが非通電状態(OFF状態)となる。これにより、接続ポートPSに接続された警報装置OEは、OFFとなり待機状態が解除される。
【0059】
本実施形態に係るインターフェース1においても、図4(ロ)に示す如く、ハザードスイッチ55がONにされたとき、スイッチ配線L3から第二ポートP2に対して入力される(電気が流れ込む)と共に、制御装置54がハザードランプ(ターンランプ53a,53b)を点滅させ、ターンランプ53a,53bの点灯(ターンランプ配線L2,L2の通電時)に対応して第一ポートP1に信号が入力されることになるが、第一ポートP1及び第二ポートP2に何れにも信号が入っている場合には、車内の運転者がハザードスイッチ55を操作した(遠隔操作ではない)と判断して接続ポートPSの切り換えが禁止される。
【0060】
即ち、車内の設けられたハザードスイッチ55が操作されるのは、当然に運転者が車内に存在しているときであり、上述の如く、警報装置OEが解除された状態であるので、第一ポートP1及び第二ポートP2の両方に入力があると、接続ポートPSは非通電状態で維持する。これにより、運転者が車内に存在する状態で警報装置OEが作動してしまうといった事態になるのを防止することができる。なお、取付対象自動車によっては、車内にドアロックの開閉を行うためのドアロックスイッチが設けられたものがあるが、ドアロックスイッチが操作されるのは、運転者が車内に存在するときであり、ドアロックの開閉に伴ってターンランプ53a,53b(告知手段53)が作動することがないので、第一ポートP1に対する入力がなく、制御ユニット10が接続ポートPSを通電状態と非通電状態とに切り換えることはない。
【0061】
以上のように、本実施形態に係るインターフェース1は、第一ポートP1が自動車における出力側のターンランプ配線L2,L2に接続されるので、該インターフェース1や接続ポートPSに接続される警報装置OEから自動車のコンピュータ54の制御に悪影響を及ぼすノイズ等が入り込まず、コンピュータ54(自動車)を誤動作させることがない。また、第一実施形態と同様に、配線接続が容易である。
【0062】
そして、制御ユニット10は、ターンランプ配線L2,L2の通電の有無が信号として第一ポートP1に入力され、その信号の入力を基に、接続ポートPSを通電状態と非通電状態とに切り換えるように構成されているので、純正無線キー50の遠隔操作で、接続ポートPSに接続される警報装置OEのON/OFFを切り換えることができる。そして、自動車のコンピュータ54は、レシーバー51が受信した操作信号に基づいて電動モータ52及びターンランプ53a,53bを連動させると共に、ターンランプ53a,53bをドアロックの開閉に対応して異なる点滅回数で点滅(間欠的に作動)させるように構成されているため、本実施形態に係るインターフェース1は、ハザードランプの点滅回数(信号の入力回数)を基に純正無線キー50の遠隔操作よる電動モータ52でのドアロックの開閉(運転手の有無)と、接続ポートPSからの警報装置OEへの通電のON/OFFとを対応させて切り換えることができる。
【0063】
また、警告手段53が左右一対のターンランプ53a,53bで構成され、こられの配線系である二本のターンランプ配線L2,L2に対応して第一ポートP1を二つ設けるようにしたので、ターンランプ53a,53bのそれぞれが独立して作動した時(ウィンカーとした作動した時)の入力を排除し、その左右一対のターンランプ53a,53bが告知手段53として両方が点滅したときにのみ、接続ポートPSを切り換えることができる。
【0064】
次に、本発明の第三実施形態に係るインターフェースについて説明する。なお、第一実施形態と同一又は相当する構成について同一名称及び同一符号を伏して説明を割愛し、異なる構成(制御装置54)についてのみ概略説明することとする。
【0065】
かかるインターフェース1の取付対象自動車のキーレスエントリーシステムSの制御装置54は、図5に示す如く、電動モータ52及びレシーバー51が接続された第一制御部54aと、告知手段53としてのターンランプ53a,53b及びハザードスイッチ55が接続された第二制御部54bとで構成されている。
【0066】
前記第一制御部54aは、第二制御部54bとハザードスイッチ55との間のスイッチ配線L3に接続された接続線12を介して第二制御部54bに接続されている。
【0067】
該制御装置54は、ハザードスイッチ55のON操作による連続的な通電で第二制御部54bがターンランプ(ハザードランプ)53a,53bを点滅させるように構成されているが、レシーバー51が純正無線キー50での遠隔操作の操作信号を受信した場合、接続線12を介して第一制御部54aが第二制御部54bに向けて間欠的な通電を行い、その間欠的な通電によってターンランプ53a,53bを点滅させるように構成されている。即ち、第二制御部54bに電気が流れ込む(電気信号が入る)と、当該第二制御部54bは間欠的に作動するリレーとして機能するが、第一制御部54aからの間欠的な通電タイミングが第二制御部54bの間欠的な作動タイミングと一致、或いはそれよりも速いため、レシーバー51の受信によって作動する場合、実質的に第一制御部54aからの間欠的な通電によってターンランプ53a,53bが点滅するようになっている。
【0068】
本実施形態に係るインターフェース1は、警報装置OEを電気的に接続する接続ポートPSと、一対のターンランプ53a,53bの接続されたターンランプ配線(第一通電用配線)L2,L2に電気的に接続される第一ポートP1と、ハザードスイッチ(切換スイッチ)55と第二制御部54bとの間のスイッチ配線(第二通電用配線)L3に接続線12を介して間接的に接続される第二ポートP2と、電動モータ52の接続されたロック配線L1a及びアンロック配線L1bに電気的に接続される第三ポートP3(ロックポートPL、及びアンロックポートPU)と、接続ポートPS、第一ポートP1、第二ポートP2、及び第三ポートP3(ロックポートPL、及びアンロックポートPU)が接続され、第一ポートP1及び第三ポートP3に対する入力を基に接続ポートPSを通電状態と非通電状態とに切り換える制御ユニット10とを備えている。なお、第二ポートP2は、スイッチ配線L3における接続線12の接続される領域、即ち、第二制御部54bとハザードスイッチ55との間のスイッチ配線L3に接続される場合もある。
【0069】
本実施形態においても、インターフェース1は、ロック配線L1a、アンロック配線L1b、ターンランプ配線L2,L2、及びスイッチ配線L3に接続される複数のケーブルC…が取り付けられたハーネスHを接続するためのコネクタ部11を備えている。該コネクタ部11は、前記ハーネスHを接続することで、各ケーブルC…が第一ポートP1、第二ポートP2、及び第三ポートP3に電気的に接続されるようになっている。
【0070】
本実施形態においても、電動モータ52には第一通電用配線L1としてのロック配線L1aと、アンロック配線L1bとが接続されているため、前記第三ポートP3には、ロック配線L1aに接続されるロックポートPLと、アンロック配線L1bが接続されるアンロックポートPUとが設定されている。
【0071】
前記制御ユニット10は、第一ポートP1及び第三ポートP3(ロックポートPL及びアンロックポートPU)に対する入力を基に、接続ポートPSを通電状態(ON状態)と非通電状態(OFF状態)とに切り換え、該接続ポートPSに接続されたオプション装置のON/OFFを切り換えるように構成されている。即ち、該インターフェース1は、第一ポートP1及び第三ポートP3に12V(又は24V)の電気が流れたとき(電流が信号として入力したとき)に、遠隔操作によるものであるとして判断し、接続ポートPSのON/OFFの切り換えを行うようになっている。また、該制御ユニット10は、第一及び第二実施形態と同様に、第二ポートP2に入力がある場合には、接続ポートPSの切り換えを禁止、即ち、第一ポートP1及び第三ポートP3に対する入力を無視して接続ポートPSの切り換えについての判断を行わないようにもなっている。
【0072】
ところで、本実施形態に係るインターフェース1の取付対象自動車は、上述の如く、第一制御部54aが接続線12を介して第二制御部54bに接続されているため、第一制御部54aからの通電及びハザードスイッチ55のON操作による通電の何れであっても、その通電がインターフェース1の第二ポートP2に対して信号として入力されてしまう。そのため、第二ポートP2に対する入力があることで、第一ポートP1及び第三ポートP3に対する入力が無効として扱われ、接続ポートPSの切り換えが禁止状態となってしまう。即ち、レシーバー51の受信に基づく入力であっても、接続ポートP2の切り換えが実行されなくなってしまう。
【0073】
そこで、上記構成の取付対象自動車に対して接続する本実施形態に係るインターフェース1は、図6(イ)及び図6(ロ)に示す如く、制御ユニット10が第二ポートP2に対する入力を遅延して認識し、当該遅延時間t内において第一ポートP1及び第三ポートP3に対する入力を許可するように構成されている。
【0074】
そして、図6(イ)に示す如く、前記遅延時間t内にロックポートPLに対する入力があった場合には、制御ユニット10が、レシーバー51による受信によるドアロックの施錠であると判断して接続ポートPSを通電状態にする。これにより、接続ポートPSに接続された警報装置OEは、ONとなり警報可能な待機状態となる。また、前記遅延時間t内にアンロックポートPUに対する入力があった場合には、制御ユニット10が、レシーバー51による受信によるドアロックの解錠であると判断して接続ポートPSを非通電状態にする。これにより、接続ポートPSに接続された警報装置OEは、OFFとなり待機状態が解錠される。
【0075】
その一方で、図6(ロ)に示す如く、遅延延時間t内に、第三ポートP3(ロックポートPL及びアンロックポートPUの両方)に対する入力が無かった場合(第一ポートP1に対する入力のみがあった場合)には、制御ユニット10が、ハザードスイッチ55のON操作によるものと判断し、接続ポートPSの切り換えを禁止するようになっている。この場合においても、即ち、車内の設けられたハザードスイッチ55が操作されるのは、当然に運転者が車内に存在しているときであり、上述の如く、警報装置OEが解除された状態であるので、第一ポートP1及び第二ポートP2の両方に入力があると、接続ポートPSは非通電状態で維持する。これにより、運転者が車内に存在する状態で警報装置OEが作動してしまうといった事態になるのを防止することができる。なお、取付対象自動車によっては、車内にドアロックの開閉を行うためのドアロックスイッチが設けられたものがあるが、この場合においても、ドアロックの開閉に伴ってターンランプ53a,53b(告知手段53)が作動することがないので、第一ポートP1に対する入力がなく、制御ユニット10が接続ポートPSを通電状態と非通電状態とに切り換えることはない。
【0076】
以上のように、本実施形態に係るインターフェース1において、第一及び第二実施形態と同様の作用、及び効果を奏することができる。その上、自動車の制御装置54が、第一制御部54aと第二制御部54bとが接続線12を介して接続されて構成され、ハザードスイッチ55のON/OFF操作、遠隔操作による第一制御部54aからの何れの通電によっても信号が入力される接続線12に第二ポートP2を接続しても、その第二ポートP2への入力を遅延制御することで、第一ポートP1及び第三ポートP3に信号を入力させることができ、第三ポート3に対する入力で、遠隔操作による通電であるか、ハザードスイッチ55のON操作による通電であるかを確実に判断した上で、接続ポートPSを通電状態と非通電状態とに切り換えることができる。
【0077】
尚、本発明のインターフェースは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0078】
上記実施形態において、インターフェース1を介して取付対象自動車に接続(装着)するオプション装置として警報装置OEを採用したが、これに限定されるものではなく、運転者の乗車の有無に対応して作動と停止とを切り換えるものであればよい。即ち、インターフェース1は、運転者の乗車時(遠隔操作によるドアロックの解錠時あるは解錠後)に接続ポートを非通電状態(OFF)にする一方、運転者が降車状態であるとき(遠隔操作によるドアロックの施錠時あるは施錠後)に接続ポートを通電状態(ON)にする構成に限定されず、オプション装置の仕様態様に応じて、運転者の乗車時(遠隔操作によるドアロックの解錠時あるは解錠後)に接続ポートを通電状態にする一方、運転者が降車状態であるとき(遠隔操作によるドアロックの施錠時あるは施錠後)に接続ポートを非通電状態にするように構成しても勿論よい。
【0079】
上記第一乃至第三実施形態において、ドアロックの開閉を行う電動アクチュエータとして電動モータ52を採用したが、これに限定されるものではなく、例えば、電動シリンダー等であっても勿論よい。
【0080】
そして、告知手段53として、左右一対のターンランプ53a,53b(ハザードランプ)を採用したが、これに限定されるものではなく、告知手段53は、例えば、警笛(ホーン)や、ヘッドライト、スモールライト、ブザー等であってもよく、これらを作動させるために制御装置54から通電を行うための第一通電用配線と第一ポートP1とを接続すれば上記実施形態と同様の作用、及び効果を奏する。
【0081】
上記第一乃至第三実施形態において、異なるタイプのキーレスエントリーシステムSに対してインターフェース1を取り付けるべく、各インターフェース1の制御ユニット10による制御が異なったが、これらのインターフェース1は、基本的な構成が共通しているので、例えば、キーレスエントリーシステムSのタイプに合わせて制御方法を切り換えるシステム切換手段(例えば、スイッチ)等を設けるようにしてもよい。
【0082】
上記第一実施形態に係るインターフェース1の取付対象自動車(キーレスエントリーシステムS)は、第一実施形態で説明したものに限定されるものではなく、例えば、自動車の制御装置54がレシーバー51の受信の基づいてターンランプ配線L2,L2を連続的に通電させることを前提に、図7に示す如く、告知手段53と制御装置54とを接続する第一通電用配線(ターンランプ配線L2,L2)上に、レシーバー51の受信に基づく制御装置54からの連続的な通電を受けて告知手段53を間欠的に作動させるためのリレーユニット13が設けられたものであってもよい。この場合においては、第一ポートP1をリレーユニット13と制御装置54との間のターンランプ配線L2,L2に対して接続するようにすれば、第一実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
【0083】
また、図8に示す如く、制御装置54が電動モータ52及びレシーバー51が接続される第一制御部54aと、ターンランプ53a,53bが電気的に接続され、該ターンランプ53a,53bを間欠的に作動させる第二制御部54b(リレー)とで構成され、第一制御部54aと第二制御部54bとがコントロール配線L4(信号線)を介して接続されたもキーレスエントリーシステムSであってもよい。この場合は、単に第一実施形態に係る取付対象自動車の制御装置54が分割されたものであるので、第一実施形態と同様に、インターフェース1の各ポートを接続することで、第一実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
【0084】
上記第一及び第三実施形態において、ドアロックを開閉する電動モータ52を制御ユニット10に接続するロック配線L1a、及びアンロック配線L1bに接続されるロックポートPL、及びアンロックポートPU(第三ポートP3)を設け、これらに対する入力(通電)と第一ポートP1に対する入力とを併せて遠隔操作によるものであるか否かをダブルチェックするようにしたが、これに限定されるものではなく、第一ポートP1に対する入力の有無で遠隔操作であるか否かを判断するようにしてもよい。そして、告知手段53としてターンランプ53a,53bを採用した場合には、第二ポートP2に対する入力の有無で、ハザードスイッチ55のON操作と遠隔操作の何れによる入力であるかを判断すればよい。
【0085】
上記第三実施形態において、キーレスエントリーシステムSの接続線12等に何ら加工を加えることなく、インターフェース1の第二ポートP2を接続線12に接続し、第二ポートP2に対する入力を遅延して認識するように制御ユニット10を構成したが、かかる取付対象自動車に対して装着するインターフェース1は、これに限定されるものではなく、例えば、図9に示す如く、ハザードスイッチ55と第二制御部54b(接続線12との接続部分)との間に、カソード側をハザードスイッチ55側に向けてダイオード20を配置し、ダイオード20とハザードスイッチ55との間の第二通電用配線L3と第二ポートP2とを接続するようにしてもよい。この場合、第一制御部54aから接続線12を介して第二制御部54bに向けて流れる電気は、ダイオード20に邪魔されてハザードスイッチ55側、即ち、第二ポートP2に入力されず、ハザードスイッチ55のON操作での通電が第二ポートP2に入力されることになる。
【0086】
従って、第二実施形態の如く第二ポートP2に対する入力を遅延して認識しなくても、第一制御部54aからの通電があったときに、その通電が第二ポートP2に入力されて接続ポートPSの切り換えが禁止されず、第一及び第三実施形態と同様に、第二ポート2に対する入力を基に、ハザードスイッチ(切換スイッチ)55によるON操作での通電時にのみ接続ポートPSの切り換えを禁止することができる。なお、第二ポートP2に対する入力を遅延して認識する場合、その遅延時間tは、他の信号等の影響を受けることが少なくなるように極力短くする(例えば、第一制御部54aからの通電で電動モータ52及びターンランプ53a,53bを作動させ得る最小時間程度にする)ことが好ましい。
【0087】
また、図10に示す如く、接続線12の途中に、第一制御部54aから第二制御部54b(スイッチ配線L3)に向けての一方向にのみ電気が流れるように、カソード側を第一制御部54側にしてダイオード21を配置し、インターフェース1には、スイッチ配線L3の通電が入力される第二ポートP2に換えて、該ダイオード21と第一制御部54aとの間の接続線12に電気的に接続される入力ポートP4を設けるようにしてもよい。
【0088】
即ち、このようにダイオード21を設けると、ハザードスイッチ55がON操作されてもダイオード21から第一制御部54a側に電気が流れることがなく、第一制御部54aとダイオード21との間には、第一制御部54aからの通電はのみが通過することになるので、インターフェース1にダイオード21と第一制御部54aとの間の接続線12と電気的に接続される入力ポートP4を設けることで、該入力ポートP4には、第一制御部54aからの信号(通電)のみが入力されることになる。
【0089】
そして、この場合における制御ユニット10は、第一ポートP1、及び入力ポートP4に入力があったときに、純正無線キー50からの遠隔操作によってドアロックが開閉されたと判断して接続ポートPSを切り換え、入力ポートP4に入力がない場合(第一ポートP1のみに入力がある場合)に、ハザードスイッチ(切換スイッチ)55の操作であると判断して接続ポートPSの切り換えを禁止するように構成すればよい。このようにしても、上記実施形態と同様に、車内での運転者の有無に対応して警報装置OEのON/OFFを切り換えることができる。この場合においても、上記実施形態と同様に、第三ポートP3からの入力を接続ポートPSの切り換えの判断基準としても取り入れても勿論よい。なお、図9及び図10に示したように、接続線12或いはスイッチ配線L3にダイオード20,21を設けるようにすると、インターフェース1の接続時に既設の配線(第二通電用配線L3や接続線12)を切断しなければならないため、第三実施形態の如く遅延制御を行うことが好ましい。
【0090】
上記第三実施形態において、第二ポートP2の入力を遅延させて認識し、その遅延時間t内において第一ポートP1及び第三ポートP3の入力を認識するように制御ユニット10が、この第二ポートP2の入力の認識を遅延して認識する構成は、第一及び第二実施形態のインターフェース1や、図9及び図10に示したインターフェース1に対して適用してもよい。このようにすれば、各インターフェース1を、各種取付対象自動車に接続可能な構成にすることができる。
【0091】
そして、取付対象自動車によっては、純正無線キー50による遠隔操作でドアロックを解錠した後、所定時間内にドアの開閉がない場合に、制御装置54が電動モータ52を作動させてドアロックを再度施錠するものがあるが、この種の取付対象自動車は、ドアロックの施錠に伴って告知手段53のターンランプ53a,53bを点滅させるように構成されているので、上記実施形態で説明したのと同様に、施錠時におけるターンランプ53a,53bの点滅回数に対応した第一ポートP1に対する入力、或いは第一ポートP1及び第三ポートP3に対する入力があるため、純正無線キー50の遠隔操作でドアロックを施錠した場合と同様に、接続ポートPSの切り換えを行うことができる。なお、この場合、一度ドアロックが解錠されてもドアの開閉がないので、車内には運転者が存在せず、第二ポートP2に対する入力は一切ない。従って、このような場合であっても接続ポートPSの切り換えが禁止され、警報装置OEが待機状態から解除された状態で維持することは一切ない。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明の第一実施形態に係る自動車用オプション装置の接続インターフェース及び取付対象自動車のキーレスエントリーシステムの概略構成図を示す。
【図2】第一実施形態に係るインターフェース及びキーレスエントリーシステムの各配線における通電と各ポートへの入力タイミングを示したタイムチャートであって、(イ)は、遠隔操作時における各配線及びポートの通電(入力)状態を示し、(ロ)は、ハザードスイッチのON操作時における各配線及びポートの通電(入力)状態を示す。
【図3】本発明の第二実施形態に係る自動車用オプション装置の接続インターフェース及び取付対象自動車のキーレスエントリーシステムの概略構成図を示す。
【図4】第二実施形態に係るインターフェース及びキーレスエントリーシステムの各配線における通電と各ポートへの入力タイミングを示したタイムチャートであって、(イ)は、遠隔操作時における各配線及びポートの通電(入力)状態を示し、(ロ)は、ハザードスイッチのON操作時における各配線及びポートの通電(入力)状態を示す。
【図5】本発明の第三実施形態に係る自動車用オプション装置の接続インターフェース及び取付対象自動車のキーレスエントリーシステムの概略構成図を示す。
【図6】第三実施形態に係るインターフェース及びキーレスエントリーシステムの各配線における通電と各ポートへの入力タイミングを示したタイムチャートであって、(イ)は、遠隔操作時における各配線及びポートの通電(入力)状態を示し、(ロ)は、ハザードスイッチのON操作時における各配線及びポートの通電(入力)状態を示す。
【図7】他のキーレスエントリーシステムに第一実施形態に係る自動車用オプション装置の接続インターフェースを接続した状態の概略構成図を示す。
【図8】別のキーレスエントリーシステムに第一実施形態に係る自動車用オプション装置の接続インターフェースを接続した状態の概略構成図を示す。
【図9】第三実施形態の構成に変更を加えた自動車用オプション装置の接続インターフェース及び取付対象自動車のキーレスエントリーシステムの概略構成図であって、キーレスエントリーシステムの第二通電用配線にダイオードを設けた構成を示す。
【図10】第三実施形態の構成に変更を加えた自動車用オプション装置の接続インターフェース及び取付対象自動車のキーレスエントリーシステムの概略構成図であって、キーレスエントリーシステムの接続線にダイオードを設けた構成を示す。
【符号の説明】
【0093】
1…インターフェース(自動車用オプション装置の接続インターフェース)、10…制御ユニット、54a…第一制御部、54b…第二制御部、11…コネクタ部、12…接続線、13…リレーユニット、20,21…ダイオード、50…純正無線キー、51…レシーバー51、52…電動モータ(電動アクチュエータ)、53…告知手段、53a,53b…ターンランプ、54…コンピュータ(制御装置)、55…ハザードスイッチ(切換スイッチ)、ザードスイッチ、C…ケーブル、H…ハーネス、L1…第一通電用配線、L1a…ロック配線、L1b…アンロック配線、L2…ターンランプ配線(第一通電用配線)、L3…スイッチ配線(第二通電用配線)、L4…コントロール配線、OE…警報装置、P1…第一ポート、P2…第二ポート、P3…第三ポート、P4…入力ポート、PS…接続ポート、PL…ロックポート、PU…アンロックポート、S…キーレスエントリーシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
純正無線キーからの操作信号を受信するレシーバーと、ドアロックを開閉する電動アクチュエータと、ドアロックの開閉を告知する告知手段と、電動アクチュエータ及び告知手段のそれぞれが第一通電用配線を介して接続され、レシーバーによる受信に基づいて電動アクチュエータ及び告知手段に通電し、これらを連動させる制御装置とを備えた取付対象自動車に対し、運転者の有無に対応してON/OFFを切り換えるオプション装置を接続するための自動車用オプション装置の接続インターフェースであって、オプション装置を電気的に接続する接続ポートと、少なくとも告知手段の接続された第一通電用配線に電気的に接続される第一ポートと、接続ポート及び第一ポートが接続され、第一ポートに対する入力を基に接続ポートを通電状態と非通電状態とに切り換える制御ユニットとを備えていることを特徴する自動車用オプション装置の接続インターフェース。
【請求項2】
前記制御装置に独立して接続された第二通電用配線上に切換スイッチが更に設けられ、該切換スイッチのON/OFF操作によって、制御装置が告知手段の作動と停止とを切り換えるように構成された取付対象自動車に対し、前記オプション装置を接続するための自動車用オプション装置の接続インターフェースであって、切換スイッチと制御装置との間の第二通電用配線に電気的に接続される第二ポートを更に備え、制御ユニットは、第二ポートに対する入力を基に、接続ポートの切り換えを禁止するように構成されている請求項1記載の自動車用オプション装置の接続インターフェース。
【請求項3】
前記告知手段と制御装置とを接続する第一通電用配線上に、レシーバーの受信に基づく制御手段からの連続的な通電を受けて告知手段を間欠的に作動させるためのリレーユニットが設けられた取付対象自動車に対し、前記オプション装置を接続するための自動車用オプション装置の接続インターフェースであって、前記第一ポートは、制御装置とリレーユニットとの間の第一通電用配線に電気的に接続されるように構成されている請求項1記載の自動車用オプション装置の接続インターフェース。
【請求項4】
電動アクチュエータの接続された第一通電用配線に電気的に接続される第三ポートを更に備え、制御ユニットは、第一及び第三ポートに対する入力を基に、接続ポートを通電状態と非通電状態とに切り換えるように構成されている請求項1乃至3の何れかに記載の自動車用オプション装置の接続インターフェース。
【請求項5】
前記制御装置が電動アクチュエータ及びレシーバーの接続された第一制御部と、告知手段及び切換スイッチの接続された第二制御部とで構成され、第一制御部が、第二制御部と切換スイッチとの間の第二通電用配線に接続された接続線を介して第二制御部に接続された取付対象自動車に対し、前記オプション装置を接続するための自動車用オプション装置の接続インターフェースであって、電動アクチュエータの接続された第一通電用配線に電気的に接続される第三ポートを更に備え、前記第二ポートは、接続線又は第二制御部と切換スイッチとの間の第二通電用配線に電気的に接続されるように構成され、前記制御ユニットは、第二ポートに対する入力を遅延して認識するように構成されている請求項2記載の自動車用オプション装置の接続インターフェース。
【請求項6】
それぞれが第一通電用配線を介して制御装置に電気的に接続された左右一対のターンランプで前記告知手段が構成された取付対象自動車に対し、オプション装置を接続するための自動車用オプション装置の接続インターフェースであって、第一ポートは、各ターンランプの接続された第一通電用配線に対応して二つ設けられている請求項1乃至5の何れかに記載の自動車用オプション装置の接続インターフェース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−45292(P2007−45292A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−230646(P2005−230646)
【出願日】平成17年8月9日(2005.8.9)
【出願人】(301066899)株式会社日進 (1)