説明

自動開閉傘

自動開閉傘の一種であり、親骨、親骨バネ、中棒、下ろくろ、上ろくろ、ボタン、本体、ハンドル、導管、管内バネ、誤弾き防止バネを含む。本発明は傘のハンドルに誤弾き防止縄、爪車、爪車支保蓋、ゼンマイバネ、誤弾き防止ストッパー、復位バネを含む弾き防止装置を設置した。この装置は子弾頭を利用して、誤弾き防止ストッパーと爪車の接続と分離を制御し、弾き防止機能の起動と停止を実現した。ゼンマイバネは弾力制限があるため、弾き防止縄により中管を引っ張り、ゆっくり収めることができ、傘の閉めるペースを制御し、力不足により傘が弾いてしまう問題を解決できる。本発明において誤弾き装置と自動開閉装置は共に存在し、両者はお互いに干渉せず、緊密な構造により安全性が高くなり、商品の寿命も長くなる。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔技術分野〕
本発明は傘と関連して、特に自動開閉傘と関わる。
【0002】
〔背景技術〕
自動開閉折り畳み傘は自動的に開けたり閉めたりする機能が付き、両手を同時に使わなくても開閉できるのは一番の利便性である。
【0003】
〔発明の開示〕
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の自動開閉傘は、再び開ける前に傘骨を奥まで押さないと開けられないので、力が足りないと弾くことになり、自分か他人に当たる恐れがある。弾くことを避けることは本発明が改善したい一番の課題となった。
【0004】
〔課題を解決するための手段〕
本発明の目的は、使用上の利便性、安全性を兼ね、傘骨を押す時に弾くことにならず、どんな位置でも簡単に止められ、傘の開閉を制御できる自動開閉傘を提供しようとする。
【0005】
上記の問題を解決するために、本発明の技術手段は下記のように実現した。
【0006】
自動開閉傘の一種であり、親骨バネ、中棒、下ろくろ、上ろくろ、ボタン、本体、ハンドル、導管、管内バネ、誤弾き防止バネを含む。
【0007】
中棒は外管、中管、内管の取付けにより組まれる構造である。導管は内管の中にあり、管内バネは導管と取付け、導管と内管の間に位置する。
【0008】
上ろくろは外管の上部に固定され、下ろくろは外管と取付け、本体は内管の下部に固定、そしてハンドルに差し込む。
【0009】
親骨の内端は、それぞれ上ろくろと下ろくろにジョイントし、親骨バネは親骨に取付ける。
【0010】
ボタンは、動けるように本体に取付ける。
【0011】
その特徴とは、自動開閉傘は自動開閉装置と誤弾き防止装置を含む。
【0012】
自動開閉装置は、滑車座、上部滑車、下槽滑車、自動開閉用縄、子弾頭、子弾頭導管、ストッパーピース、ストッパーバネ、ハンガーピース、ハンガーピースバネ、スライドピース、スライドピースバネにより構成される。
【0013】
滑車座は外管の上部に固定、滑車は動けるように滑車座の中に設置、下槽滑車は下ろくろに設置する。自動開閉用縄の片側は上ろくろに固定、上部滑車と下槽滑車を回してから、片側を内管の内部を通させ、子弾頭に固定する。
【0014】
子弾頭導管は、内管下端の内部に取付け、子弾頭は子弾頭導管の中で自由にスライドできる。
【0015】
ストッパーピースとストッパーバネは、本体の中で横方向で設置される。ストッパーピースは、子弾頭導管に入った子弾頭の出っ張る部分を止めることができる。
【0016】
フックピースとフックバネは、本体の中で横方向で設置され、ストッパーピースの上にある。フックピースは、本体に入った外管下部の挟接槽に入ると、ピン固定ができる。
【0017】
スライドピースは、内管の下部に取付けてある。スライドピースバネは、内管下部に取付け、スライドピースと本体内横壁の間に圧縮され、スライドピースを上に押し付く力となっている。
【0018】
誤弾き防止装置は、誤弾き防止縄、爪車、爪車支保蓋、ゼンマイバネ、誤弾き防止ストッパー、復位バネにより構成されている。
【0019】
誤弾き防止縄の上端は、滑車座に固定して、下端を内管の内部と子弾頭の内部を通させ、最後は爪車に回す。爪車は子弾頭導管の下に設置され、中央部の両側を通し、外に延伸する軸は回転できるように主体内部の爪車支保蓋に取付ける。
【0020】
ゼンマイバネは、爪車の軸に回され、誤弾き防止ストッパーの上端は本体内部にヒンジ固定し、ヒンジを囲んで動ける。上部の横方向へ延伸する押えピースは、子弾頭導管の側壁の通槽を通し、子弾頭導管内部の子弾頭先端と接触する。復位バネは誤弾き防止ストッパーの裏部と本体内壁の間に設置される。
【0021】
誤弾き防止バネは、外管上部の管壁内に取付け、中管上部と滑車座下部の間に圧縮される。
【0022】
自動開閉傘は、さらにスライド式カバーが設置され、両側ガイドレールを利用してハンドルの外壁でのスライド移動ができる。
【0023】
〔作用と効果〕
従来の自動開閉傘は開ける時に、弾くことが多く、誤弾きの原因は子弾頭とストッパーの離脱したため、自分や他人を当たる危険性が大きい。
【0024】
上記の方案採用において、本発明は傘のハンドルに誤弾き防止縄、爪車、爪車支保蓋、ゼンマイバネ、誤弾き防止ストッパー、復位バネを含む弾き防止装置を設置した。この装置は子弾頭を利用して、誤弾き防止ストッパーと爪車の接続と分離を制御し、弾き防止機能の起動と停止を実現した。ゼンマイバネは弾力制限があるため、弾き防止縄により中管を引っ張り、ゆっくり収めることができ、傘の閉めるペースを制御し、力不足により傘が弾いてしまう問題を解決できる。
【0025】
本発明において誤弾き装置と自動開閉装置は共に存在し、両者はお互いに干渉せず、緊密な構造により安全性が高くなり、商品の寿命も長くなる。
【0026】
なお、本発明ではハンドルの表面にスライド式カバーを増設し、そのカバーはハンドルを沿って上下移動ができ、不用の際にボタンの表面を被り、外力によりボタンを間違い押しなどの誤作動を避けることができる。
【0027】
〔実施例〕
下記は図面よりの実施例と詳細説明。
【0028】
図1のように、本発明は自動開閉傘100であり、傘骨1、親骨バネ2、中棒3、自動開閉装置4、誤弾き防止装置5、上ろくろ6、下ろくろ7、ボタン8、本体9、導管10、管内バネ11、誤弾き防止バネ30、スライド式カバー40、ハンドル50を含む。
【0029】
自動開閉装置4は、主に滑車座41、上部滑車42、下槽滑車43、自動開閉用縄44、子弾頭45、子弾頭導管46、ストッパーピース47、ストッパーバネ48、ハンガーピース49、ハンガーピースバネ401、スライドピース402、スライドピースバネ403により構成される。
【0030】
滑車座41は外管31の上部に固定、滑車43は動けるように滑車座41の中に設置、下槽滑車43は下ろくろ7に設置する。
【0031】
自動開閉用縄44の片側は上ろくろ6に固定、上部滑車42と下槽滑車43を回してから、片側を内管33の内部を通させ、子弾頭45に固定する。
【0032】
子弾頭導管46は、内管33下端の内部に取付け、子弾頭45は子弾頭導管46の中で自由にスライドできる。
【0033】
ストッパーピース47とストッパーバネ48は、本体9の中で横方向で設置される。ストッパーピース47は、子弾頭導管46に入った子弾頭45の出っ張る部分を止めることができる。
【0034】
フックピース49とフックバネ401は、本体9の中で横方向で設置され、ストッパーピース47の上にある。フックピース49は、本体に入った外管31下部の挟接槽に入ると、ピン固定ができる。
【0035】
スライドピース402は、内管33の下部に取付けてある。スライドピースバネ403は、内管33下部に取付け、スライドピース402と本体9内横壁の間に圧縮され、スライドピース402を上に押し付く力となっている。
【0036】
図2のように、誤弾き防止装置5は、主に誤弾き防止縄51、爪車52、爪車支保蓋53、ゼンマイバネ54、誤弾き防止ストッパー55、復位バネ56により構成されている。
【0037】
誤弾き防止縄51の上端は、滑車座41に固定して、下端を内管33の内部を通させ、最後は爪車52に回す。爪車52は子弾頭導管46の下に設置され、中央部の両側を通し、外に延伸する軸521は回転できるように本体9内部の爪車支保蓋53に取付ける。
【0038】
ゼンマイバネ54は、爪車52の軸51に回される。
【0039】
誤弾き防止ストッパー55の上端は本体9内部にヒンジ固定し、ヒンジを囲んで動ける。上部の横方向へ延伸する押えピース551は、子弾頭導管46の側壁の通槽を通し、子弾頭導管46内部の子弾頭45先端と接触する。
【0040】
復位バネ56は誤弾き防止ストッパー55の裏部と本体9内壁の間に設置される。
【0041】
図1のように、中棒3は外管31、中管32、内管33の取付けにより組まれる構造である。
【0042】
導管10は内管33の中にあり、上端は滑車座41に固定されており、管内バネ20は導管と取付け、導管10と内管33の間に位置する。
【0043】
上ろくろ6は外管31の上部に固定され、下ろくろ7は外管31と取付け、本体9は内管33の下部に固定される。
【0044】
親骨の内端は、それぞれ上ろくろと下ろくろにジョイントし、親骨バネは親骨に取付ける。
【0045】
ボタン8は、動けるように本体9に取付ける。
【0046】
本体9は、ハンドル50に取付ける。
【0047】
スライド式カバー40は両側ガイドレールを利用してハンドル50の外壁でのスライド移動ができる。そのカバーはハンドル50に沿って縦方向の移動ができ、ボタン8をハンドル50のボタン槽にカバーすることもできる。
【0048】
誤弾き防止バネ30は、外管31上部の管壁内に取付け、中管32上部と滑車座41下部の間に圧縮される。
【0049】
本発明の仕事原理
〔1〕中棒を収める状態(図1、図2参照)
上ろくろと主体を握って、中棒を外管まで圧縮して、フックピースとリンクさせる。
【0050】
この時、管内バネは傘を開ける用のパワーを貯め、子弾頭はストップピースとリンクし、子弾頭は誤弾き防止ストッパーを押し、誤弾き防止ストッパーは爪車と離脱、誤弾き防止機能は閉められる。
【0051】
同時に、誤弾き防止バネも圧縮され、中管を押すと共にスライドピースも押し、下へ移動させる。
【0052】
この時、スライドピースはボタン下部を固定、傘が開ける前にストッパーの押し込みを確保し、傘開けと傘閉めの順番の制御により、傘開けと誤弾き防止をお互いに干渉しないようにする。
【0053】
〔2〕傘を開ける状態(図4A、図4B参照、図1を参考)
ボタン8を押すと、中棒3は釈放され、管内バネの作用により子弾頭と滑車座は反対方向で運動する。
【0054】
この時、両側が子弾頭45と滑車座41に固定される自動開閉用縄は真っ直ぐに引っ張られ、下ろくろを上まで引っ張り、傘開きを実現する。
【0055】
同時に、誤弾き防止バネも釈放され、スライドピースはスライドピースバネの作用により上にスライドしてボタンの下部を離脱、傘収めの準備をする。
【0056】
この時、誤弾き防止ストッパーは復位バネの作用により、爪車と離脱する。
【0057】
〔3〕傘を収めて、誤弾き防止の状態(図3A、図3B参照)
傘開けの状態でボタン8を押すと、子弾頭45はストッパーピース47と分離、子弾頭45と自動開閉用縄44は親骨バネ2の作用により引っ張られ、傘閉めが完成する。
【0058】
誤弾き防止ストッパー55は復位バネ56に作用により、爪車52とリンクし、誤弾き防止機能は開けられる。
【0059】
中棒3を収めると、誤弾き防止縄51はゼンマイバネ54の作用により巻きられる。
【0060】
中棒3を離すと、爪車52と滑車座41の間にある誤弾き防止縄51は中管32を引っ張り、誤弾き防止機能は実現できる。
【0061】
この時の中棒3は、一段一段で収納することができ、この傘の特徴の一つである。
【0062】
この自動開閉傘100の自動開閉機能と誤弾き防止機能はお互いリンクするので、お互いに干渉しない。つまり、自動開閉機能をオンにした時、誤弾き防止機能はオフになる。
【0063】
自動開閉機能をオフにした時、誤弾き防止機能はオンになる。
【0064】
以上図式により、本発明の構造、特徴、作用効果を説明した。但し本発明は図面表示により実施範囲を制限するとは限らない。本発明のコンセプトに合う的な修飾的な変化は、本発明に含まれるべきという。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の断面図。
【図2】本発明の誤弾き防止装置の仕組図。
【図3A】本発明における傘を収めて、誤弾き防止の状態図。
【図3B】本発明における傘を収めて、誤弾き防止の状態図。
【図4A】本発明における傘を開ける状態図。
【図4B】本発明における傘を開ける状態図。
【符号の説明】
【0066】
1 親骨 41 滑車座
2 親骨バネ 42 上部滑車
3 中棒 43 下槽滑車
4 自動開閉装置 44 自動開閉用縄
5 誤弾き防止装置 45 子弾頭
6 上ろくろ 46 子弾頭導管
7 下ろくろ 47 ストッパーピース
8 ボタン 48 ストッパーバネ
9 本体 49 フックピース
10 導管導管 50 ハンドル
20 管内バネ 51 誤弾き防止縄
30 誤作動防止バネ 52 爪車
31 外管 521 軸
32 中管 53 爪車支保蓋
33 内管 54 ゼンマイバネ
40 スライド式カバー 55 誤弾きストッパー
401 フックピースバネ 551 押えピース
402 スライドピース 56 復位バネ
403 スライドピースバネ 100 自動開閉傘

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動開閉傘の一種であり、親骨、親骨バネ、中棒、下ろくろ、上ろくろ、ボタン、本体、ハンドル、導管、管内バネ、誤弾き防止バネを含む。
中棒は外管、中管、内管の取付けにより組まれる構造である。導管は内管の中にあり、管内バネは導管と取付け、導管と内管の間に位置する。
上ろくろは外管の上部に固定され、下ろくろは外管と取付け、本体は内管の下部に固定、そしてハンドルに差し込む。
親骨の内端は、それぞれ上ろくろと下ろくろにジョイントし、親骨バネは親骨に取付ける。
ボタンは、動けるように本体に取付ける。
その特徴とは、自動開閉傘は自動開閉装置と誤弾き防止装置を含む。
自動開閉装置は、滑車座、上部滑車、下槽滑車、自動開閉用縄、子弾頭、子弾頭導管、ストッパーピース、ストッパーバネ、ハンガーピース、ハンガーピースバネ、スライドピース、スライドピースバネにより構成される。
滑車座は外管の上部に固定、滑車は動けるように滑車座の中に設置、下槽滑車は下ろくろに設置する。自動開閉用縄の片側は上ろくろに固定、上部滑車と下槽滑車を回してから、片側を内管の内部を通させ、子弾頭に固定する。
子弾頭導管は、内管下端の内部に取付け、子弾頭は子弾頭導管の中で自由にスライドできる。
ストッパーピースとストッパーバネは、本体の中で横方向で設置される。ストッパーピースは、子弾頭導管に入った子彈頭の出っ張る部分を止めることができる。
フックピースとフックバネは、本体の中で横方向で設置され、ストッパーピースの上にある。フックピースは、本体に入った外管下部の挟接槽に入ると、ピン固定ができる。
スライドピースは、内管の下部に取付けてある。スライドピースバネは、内管下部に取付け、スライドピースと本体内横壁の間に圧縮され、スライドピースを上に押し付く力となっている。
誤弾き防止装置は、誤弾き防止縄、爪車、爪車支保蓋、ゼンマイバネ、誤弾き防止ストッパー、復位バネにより構成されている。
誤弾き防止縄の上端は、滑車座に固定して、下端を内管の内部と子弾頭の内部を通させ、最後は爪車に回す。爪車は子弾頭導管の下に設置され、中央部の両側を通し、外に延伸する軸は回転できるように主体内部の爪車支保蓋に取付ける。
ゼンマイバネは、爪車の軸に回され、誤弾き防止ストッパーの上端は本体内部にヒンジ固定し、ヒンジを囲んで動ける。上部の横方向へ延伸する押えピースは、子弾頭導管の側壁の通槽を通し、子弾頭導管内部の子弾頭先端と接触する。復位バネは誤弾き防止ストッパーの裏部と本体内壁の間に設置される。
誤弾き防止バネは、外管上部の管壁内に取付け、中管上部と滑車座下部の間に圧縮される。
【請求項2】
請求項1の自動開閉傘は、さらにスライド式カバーが設置され、両側ガイドレールを利用してハンドルの外壁でのスライド移動ができる。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【公表番号】特表2011−522682(P2011−522682A)
【公表日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−519013(P2011−519013)
【出願日】平成21年7月6日(2009.7.6)
【国際出願番号】PCT/CN2009/072640
【国際公開番号】WO2010/148576
【国際公開日】平成22年12月29日(2010.12.29)
【出願人】(510206268)サン シティー(シヤメン)レインウェアー カンパニー リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】Sun City(Xiamen)Rainwear Co.,Ltd
【住所又は居所原語表記】Golden Ind.Estate,Tongan District,Xiamen City,Fujian 361009,China
【Fターム(参考)】