自己粘着性ヘアエクステンションを頭部毛髪に取り付ける方法およびこの方法に用いるヘアエクステンション
【課題】セルフ式の再使用可能な化学薬品不使用ヘアエクステンションを提供する。
【解決手段】ヘアエクステンションは、止着部として剥離基材を有する両面自己粘着テープの矩形ストリップ１８および伸張型ポリウレタン固定ウィング１６を有し、ポリウレタンからなる基部支持体に取着される複数本の毛束から構成し、毛髪を分け目ラインに沿って上・下部に分け、上・下部を一時的に上方に分け目ラインから離れて取り分け、ヘアエクステンションをポリウレタンストリップから基材を剥がした状態で毛髪の分け目ラインから約１／８インチ離して下部に配置し、毛髪の上部に倒しヘアエクステンションの底面を露出させ、次に、剥離基材を右側固定ウィングから剥がし、右側固定ウィングを、装着者の毛髪束を有するポリウレタンストリップの上に折り重ね、左側ウィングのテープ基材を剥がし、左側ウィングを右側ウィングの上に折り重ねてヘアエクステンションを固定する。
【解決手段】ヘアエクステンションは、止着部として剥離基材を有する両面自己粘着テープの矩形ストリップ１８および伸張型ポリウレタン固定ウィング１６を有し、ポリウレタンからなる基部支持体に取着される複数本の毛束から構成し、毛髪を分け目ラインに沿って上・下部に分け、上・下部を一時的に上方に分け目ラインから離れて取り分け、ヘアエクステンションをポリウレタンストリップから基材を剥がした状態で毛髪の分け目ラインから約１／８インチ離して下部に配置し、毛髪の上部に倒しヘアエクステンションの底面を露出させ、次に、剥離基材を右側固定ウィングから剥がし、右側固定ウィングを、装着者の毛髪束を有するポリウレタンストリップの上に折り重ね、左側ウィングのテープ基材を剥がし、左側ウィングを右側ウィングの上に折り重ねてヘアエクステンションを固定する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、より長髪またはよりボリュームのある髪に観せる方法とこれに用いるヘアエクステンションの分野に関する。
より詳細には、本発明は、装着者の毛髪に直接、着脱自在に取り付けられ、装着者の頭皮および／または毛髪にいかなるテンションもかけずに、装着者にハイライトヘアおよび／またはより長髪および／またはよりボリュームのある髪に観せるヘアエクステンションの取り付け方法と、これに用いる天然毛または人工毛からなるヘアエクステンションに関する。
【背景技術】
【０００２】
多くの人々の間では、自尊心および満足感、流行スタイルへの素早い変化等、様々な理由から、自身の毛髪よりも長くかつ濃い、ハイライトが施された毛髪を得ようとする要望がよく見られる。例えば、ある一定の期間流行した黒髪が、最新の流行としてより長髪でボリュームのあるヘアスタイルに急にとって代わられる可能性もある。毛髪が伸びるのは月に約１インチ足らずの割合であるため、適当な期間、ダメージを与える化学薬品を用いずに、最新のヘアスタイルを得ることが非常に困難であると感じている人も多い。かなりの長髪を有する者であっても、望み通りのヘアスタイルを達成するには毛髪に厚みがないかまたは全体的にボリュームがない場合もある。また、自身の毛髪にダメージをもたらすことなく、ハイライトを加えたいと願う者もいるかもしれない。
【０００３】
従来技術および市場において、よりハイライトが施された長髪およびよりボリュームのある髪に観せる必要性および要望を満たそうと試みる種々の装置および技術が利用可能である。一般的によく知られているのはかつらである。かつらは、ハイライトヘアおよび／またはより長髪を得るための手っ取り早く単純な手段を提供するが、装着されたときにそれと分かる状態となり、十分に自然な外観を呈さない。より最近では、様々なより自然な増毛法が様々な使用者の間で評判となっている。
これらは、ヘアウェーブ、ヘアエクステンション、ヘアブレード等からなるものであり、それにより、天然毛または人工毛を様々な技術により装着者の頭皮または既存の毛髪に取り付けることで、かつらを目立たせることなく、ハイライトヘアおよび／またはより長髪でボリュームのある外観を与えるようにしている。かつらの顕著な欠点を克服するこれらの技術および方法はまた、得るのに比較的費用がかかるとともに時間がかかり、利用している間、装着者に違和感を与える場合も多く、また、装着者の既存の毛髪にダメージを与えることなく維持するのが困難であり得るため、いくつかの欠点がある。
【０００４】
従来技術として、増毛するための多数の構造、装置、および方法が提供されている。これらの構造は、それらが対象とする特定の個々の目的に適し得るとしても、先に言及したような比較的精巧であるとともに時間のかかる技術および方法を伴うため、本発明の目的には適さない。これらの技術は、１９９１年１２月１７日付で発行された米国特許第５，０７２，７４５号、１９９９年４月２８日付で発行された米国特許第５，１０７，８６７号、１９９９年２月９日付で発行された米国特許第５，８６８，１４５号、１９９９年３月１６日付で発行された米国特許５，８８１，７３７号、２００２年６月１８日付で発行された米国特許第６，４０５，７３６号に例示されており、より長髪であり、よりボリュームのある外観を与えるように設計されたヘアエクステンションが開示されている。
ヘアエクステンションは、剥離基材を有する矩形状の自己粘着テープ（装着者の頭皮または毛髪に取り外し可能に貼り付けられる）に縫い付けられたある一定量の天然または人工の人毛からなる。ヘアエクステンションは貼り付けが比較的簡単であるが、自己粘着テープは、天然毛または人工毛の束の端部を固定するのに十分な手段とは言えず、天然毛または人工毛の束は、自己粘着テープから時期尚早に引き剥がれ、それ以降使用できなくなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
したがって、達成するのに比較的単純で費用のかからない方法で、ハイライトヘア、より長髪、およびよりボリュームのある髪に観せる、新規の改良された方法およびヘアエクステンションの必要性が存続していることが理解されるであろう。これらの点において、本発明は、従来技術の従来の概念および構造から大きく逸脱し、そうすることによって、上記必要性を実質的に満たす方法とヘアエクステンションとを提供する。さらに、従来の特許および商業的技術は、本明細書に開示されるように配置かつ構成された構成部材要素の本発明の組み合わせを示唆していない。
【０００６】
本発明は、最小限の数の機能部品を使用して、妥当な製造コストで、かつ容易に入手可能な材料を用いて、方法ステップおよび構成部材要素の新規で有用な自明でない組み合わせにより、本発明の目的を達成する。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
以下により詳細に説明する本発明は、ハイライトヘア、またはより長髪、よりボリュームのある髪に観せる分野に関する。より具体的には、本発明は、装着者の毛髪に直接、着脱自在に取り付けられ、装着者に、より長髪、よりボリュームのある髪、またはハイライトヘアの外観を与えるヘアエクステンションを装着者の頭部毛髪に取り付ける方法と、これに用いる天然毛または人工毛からなるヘアエクステンションに関する。本発明は、以下に詳細に説明する新規の態様に加えて、先に挙げた欠点をすべて克服する。
【０００８】
簡潔に説明すると、典型的な一実施形態によれば、本発明は、装着者の毛髪および／または頭皮にダメージをもたらす化学薬品を用いずに、より長髪であり、よりボリュームのある毛髪、および／またはハイライトヘアの外観を与えるために、装着者の毛髪に着脱自在に取り付ける方法とヘアエクステンションを提供する。したがって、ヘアエクステンションにより、装着者は、ハイライトが施されたよりボリュームのある流行スタイルを達成するために、または単に、これまでヘアエクステンションおよび／またはダメージを与える化学薬品の助けなしには不可能であった特定のヘアデザインを得ることによって外観をよくするために、化学薬品によるダメージを受けることなく毛髪の外観を変えることができる。本発明の主題であるヘアエクステンションは、並列関係で配置されるとともにポリウレタンの可撓性ストリップの一端に取着または固定されるある一定量の天然毛束または人工毛束からなる。ポリウレタンは、該束が両面自己粘着テープから引き剥がれないように両面粘着テープの一端に複数本の毛髪をしっかりと固着する。
通気性ポリウレタンストリップは、装着者の頭部の形状に対応するように十分に可撓性である。剥離基材を有する両面自己粘着テープの矩形ストリップからなる止着部が、通気性ポリウレタンストリップに取着され、ヘアエクステンションを装着者の毛髪に固定するのに必要な粘着を与えるようになっている。ヘアエクステンションは、装着者の毛髪に、所望の外見および外観を達成するために必要に応じて様々な量および位置に施すことができる。
ヘアエクステンションはまた、単に、ヘアエクステンションの止着部すなわち両面自己粘着テープをオリーブオイルまたはベビーオイルにより湿潤させ、ポリウレタン基部支持体すなわち通気性ポリウレタンストリップからテープを剥がして廃棄することによって再使用することができ、また、両面自己粘着テープの新しい矩形ストリップを、ポリウレタン支持体ユニットすなわち通気性ポリウレタンストリップに再び貼り付けることでヘアエクステンションを再使用するようにすることができる。
先に言及したように通気性ポリウレタンストリップに固定されたヘアエクステンションは、天然毛または人工毛とすることができ、また、様々なテクスチャ、色、および長さに利用可能である。
【０００９】
したがって、本発明は、それ自体がこれらの特徴のいずれか１つにあるのではなく、本明細書中に開示されている特徴すべての特定の組み合わせにある。本発明は、以下に明記する機能、すなわち敏感な頭皮を有する装着者に使用されることができ、ダメージを与える溶液を使用せずにハイライトヘアを得たいと願う人のために、または単により長髪および／またはよりボリュームのある髪を望む人のために使用されることができる、という機能についてのこの構造すべての特定の組み合わせにおいて、従来技術とは区別される。
【００１０】
以下に続く本発明の詳細な説明がよりよく理解されることにより、当該技術分野への本発明の貢献がより十分に分かることができるよう、上記に本発明のより適切な重要な特徴を幾分広く概説してきた。本発明のさらなる特徴は以下に説明する。概念および開示された具体的な方法および構造は、本発明の同じ目的を行うための他の構造の変形または設計の基盤をなすものとして容易に利用され得ることが、当業者には理解されるべきである。かかる等価の方法および構造は本発明の精神および範囲から逸脱しないことが当業者には理解されるべきである。
【００１１】
この点において、本発明の少なくとも１つの実施形態を詳細に説明する前に、本発明の用途は、構造の詳細、および明細書の以下の部分に記載されたまたは図面に示された構成部材の構成に限定されないことを理解されたい。本発明は、他の実施形態および実施が可能であり、種々の方法で行われることができる。また、本明細書で用いられる表現および術語は、説明のためのものであって、限定として見なされるべきではないことを理解されたい。
【００１２】
したがって、当業者は、本開示が基づく概念が、本発明のいくつかの目的を実行するための他の構造、方法、およびシステムを設計するための基盤として容易に利用され得ることを理解するであろう。
【００１３】
さらに、上記概説の目的は、米国特許商標庁、および一般公衆、特に、特許または法律用語または法律表現に精通していない、当該技術分野における科学者、技術者、および開業者が、本願の技術開示の特性および本質を一瞥ですぐさま判断することができるようにすることである。この概説は、本願の本発明を定義することを意図しておらず、また、本発明の範囲に関して限定することを全く意図していない。
【００１４】
したがって、本発明の目的は、使用が容易で装着が快適で、装着者の頭皮または毛髪にテンションをかけない、セルフ式の再使用可能な化学薬品不使用のハイライトのヘアエクステンションを提供することである。
【００１５】
本発明の重要な目的は、ポリウレタンのストリップからなるセルフ式の自己粘着性ヘアエクステンションを提供することであり、このポリウレタンストリップは、並列配置されたある一定量の天然毛束または人工毛束により通気性をもたせられており、そのため、ポリウレタンは、挟み込まれる（捲き込まれる、絡ませられる）ことで、取着された隅で外れたり浮いたりする可能性なく装着者の既存の毛髪にヘアエクステンションを適正に固定するサンドイッチ式作用を生じることができるように伸張される。ポリウレタンの底部に、１つの透明な両面自己粘着テープが貼付され、次いで、装着者の毛髪に固定され、ウィングとも呼ぶ伸張型ポリウレタンストリップを折り重ねることで挟み込んで装着者の毛髪に固定する。
【００１６】
本発明の別の非常に重要な目的は、かつら、ヘアウィービング、およびヘアブレード等の従来の増毛および補毛装置および技術の欠点、ならびに着脱式ヘアエクステンションおよびアタッチメントの欠点、および／または、装着者の頭皮および／または毛髪への化学薬品および／または溶液の欠点を克服することによって、より長髪、よりボリュームのある髪、および／またハイライトヘアの外観を与えるセルフ式の自己粘着性ヘアエクステンションとその取り付け方法を提供することである。
【００１７】
最後になるが、本発明の非常に重要な態様は、毛髪が、非常に薄いが耐久性のあるポリウレタン層および／またはストリップにより通気性を与えられ、伸張型ウィングに挟み込むことにより固定され、次いで、両面自己粘着テープでさらに取着されるようになっているため、見た目や感触では実際にそれと気づかれないようにする。
【００１８】
本発明、本発明の動作利点、および本発明の使用により得られる具体的な目的をよりよく理解するため、添付の図面、および本発明の好適な実施形態としてそれら図面を説明している説明事項の参照を行うものとする。
【００１９】
上記により、本発明のより適切な目的のいくつかを概説してきた。これらの目的は、本発明のより顕著な特徴および用途のいくつかを例示しているにすぎないと解釈すべきである。したがって、本発明の他の目的およびより完全な理解は、本発明の範囲の他に、本発明の概要、および添付図面により示された好適な実施形態の詳細な説明を参照することにより得られるであろう。
【００２０】
本発明の上記および他の目的、特徴、および利点は、種々の図中、同様の参照符号が同一の部品を示すモノクロの添付図面において示された本発明の好適な実施の形態の以下の説明からより完全に理解されるであろう。
【発明の効果】
【００２１】
本発明によれば、使用が容易で装着が快適で、装着者の頭皮または毛髪にテンションをかけない、セルフ式の再使用可能な化学薬品不使用のヘアエクステンションおよびハイライトが得られる。さらに本発明によれば、より長髪、よりボリュームのある髪、および／またハイライトヘアの外観を与えるセルフ式の自己粘着性ヘアエクステンションが得られる。しかも、毛髪が、非常に薄いが耐久性のあるポリウレタン層および／またはストリップにより通気性を与えられ、伸張型ウィングに挟み込むことにより固定され、次いで、両面自己粘着テープでさらに取着されるようになるため、見た目や感触では実際にそれと気づかれない。そのため、使用者レベルで簡便に用いることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２２】
ここで、図面、特に図１を参照すると、セルフ式の着脱式／再使用可能な非化学薬品性のハイライトのヘアエクステンション１０の実写図が見られる。本発明のエクステンション１０は、複数本のヘアエクステンション毛片１２から構成される。ヘアエクステンション毛片１２は、様々な装着者および流行スタイルの所望および要望に対応するように、種々の長さ、直径、テクスチャ、および色の補足天然毛または補足人工毛からなる。ある一定量のヘアエクステンション毛片１２は、第１の取着端２０および第２の取着端２２と揃えられるように、一般にまたは通常、並列配置で配置される。ヘアエクステンション毛片１２により通気性を与えられているポリウレタンストリップ１８の左右側に固定ウィング１６が示されている。
【００２３】
図２を参照すると、ポリウレタンストリップ１８により通気性を有する毛髪束２８の取着端を含めた、ポリウレタンストリップ１８の拡大後面図が示されている。補足毛髪により通気性を与えられているポリウレタンストリップ１８の左右側に固定ウィング１６の取着面が示されている。
【００２４】
図３には、上記ポリウレタン基部支持体（すなわち前述ではポリウレタンストリップ１８と呼んでいた）の構成部材および構造が見えるように拡大背面図が示されており、ヘアエクステンション１０は、各ヘアエクステンション毛片１２を結び、ポリウレタンストリップ１８にヘアエクステンション毛片１２を植設し、ポリウレタンの別の被覆を施し直すことによって、ポリウレタンストリップ１８を伸張して固定ウィング１６を形成することにより、ポリウレタンストリップ１８により通気性を与えられる。当該ポリウレタンストリップ１８および固定ウィング１６は、様々な頭皮および頭皮表面の形状および外郭に合う可撓性および耐久性材料からなっており、頭皮および頭皮表面に快適かつ違和感なくフィットするようになっている。両面自己粘着テープの止着部１４は矩形であり、好ましくは狭小で細長くポリウレタンストリップ１８の外辺に対応するようになっている。止着部１４は、両面自己粘着テープ２４および剥離基材２６からなる。両面自己粘着テープ２４は、使用中に上記テープ部２４が分離または移動しないようにポリウレタンストリップ１８および固定ウィング１６に固定される。
【００２５】
図４には、セルフ式の着脱式／再使用可能な非化学薬品性のハイライトのヘアエクステンションの裏面すなわち取着可能な面が、補足毛髪により通気性を与えられているポリウレタンストリップ１８および固定ウィング１６に剥離基材２６が貼付されたままの状態で示されている。
【００２６】
図５には、本明細書中においてステップ１と呼ぶ取付けプロセスおよび方法が示されており、装着者の自毛束３８に直線の分け目ライン３２をつけることで、装着者の自毛束３８を上部３４および下部３６に分ける。
【００２７】
図６には、本明細書中においてステップ２と呼ぶ取着プロセスおよび方法が示されており、上部３４および下部３６が上方位置に固定された状態となっている。テープ基材２６がポリウレタンストリップ１８から剥がされているが固定ウィング１６には貼付されたままの状態で、分け目ライン３２から１／８インチ離れたところにユニット４０が配置される。エクステンション１０の取着端２０にしっかり押圧されることで、両面テープ２４上にある装着者の自毛への粘着が保証される。
【００２８】
図７には、本明細書中においてステップ３と呼ぶ取着プロセスおよび方法が示されており、エクステンション１０が装着者の分け目ライン３２から１／８インチのところにしっかり取着されると、エクステンション１０を裏返して装着者の毛髪３４の上部に倒す。よって、ステップ２に示すように、装着者の自毛束が、補足毛髪により通気性を与えられているポリウレタンストリップ１８に取着される。
【００２９】
続いて、図８には、本明細書中においてステップ４と呼ぶ取着プロセスおよび方法が示されており、テープ基材２６が右側固定ウィング１６から剥がされており、ユニットは、装着者の毛髪の下部３６に倒れた位置にある。
【００３０】
図９には、本明細書中においてステップ５と呼ぶ取着プロセスおよび方法が示されており、テープ基材２６が右側固定ウィング１６から剥がされた状態となっており、したがって、右側固定ウィング１６は、底面が露出したポリウレタンストリップ（装着者の自毛束３８を有している（ステップ４において先に固定されているため））の上に折り重なる。
【００３１】
図１０には、本明細書中においてステップ６と呼ぶ取着プロセスおよび方法が示されており、右側固定ウィング１６が折り重ねられた位置にある状態となっており、テープ基材２６を左側固定ウィングから剥がし、左側固定ウィングを右側固定ウィングの上に折り重ねることで、シールが形成される。
【００３２】
図１１には、本明細書中においてステップ７と呼ぶ取着プロセスおよび方法が示されており、右側／左側固定ウィングの双方が、補足毛髪を有しているポリウレタンストリップ１８の上に閉じられると、エクステンション１０を装着者の毛髪の下部に裏返す。毛髪が元の位置にくると、ポリウレタンストリップ１８が隠れるため、本物のような自然な外観のハイライトヘアおよびボリュームのある髪が得られる。当然のことながら、ヘアエクステンション１０は、装着者３０の頭部に、様々なヘアスタイルおよび髪量で、かつ消費者の創意によってしか限定されることのない様々な場所および位置に取り付けることができる。先に説明した取付けの例が本発明１０の精神および範囲を限定することは決してなく、また、セルフ式の着脱式／再使用可能な非化学薬品性のハイライトのヘアエクステンション１０を装着者の毛髪または頭皮に取り付けることの考えられる全ての変形も本発明の範囲にあることを理解されたい。
【００３３】
本発明および方法を図面および上記説明において詳細に図示および説明してきたが、本発明および方法の特徴は例示であって限定ではないものと見なされるべきであり、好適な実施形態を示し説明しているにすぎず、本発明の精神の範囲内にある変更および変形のすべてが保護されるよう望まれることを理解されたい。したがって、上記説明に関して、サイズ、材料、形状、形態、動作機能および動作様式、組み立て、および使用を含めた、本発明の部品に最適な寸法上の関係は、当業者には容易に明白かつ自明であると見なされ、図面に示されるとともに本明細書中で説明されたものに対するすべての等価関係は、本発明が包含するものと意図される。
【００３４】
上記から、改良されたセルフ式の着脱式／再使用可能な非化学薬品性のハイライトのヘアエクステンションが提供されることを当業者は理解するであろう。本発明は、製造が比較的単純かつ容易であり、様々な用途に用いることができる。
本明細書には、多数の明細書が援用されているが、これらの明細書は、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではなく、むしろ、本発明の好適な実施形態の例示と見なされるべきである。上記は、本発明の原理の例示にすぎないものと見なされる。さらに、多くの変形および変更が当業者には容易に想起されるであろうため、示し説明したものとまさに同じ構成および動作に本発明を限定することは望まれず、したがって、本発明の範囲内にある、すべての適した変形および等価物が用いられ得る。
本発明を好適な形態においてある程度独自的に説明してきたが、好適な形態の本開示は例によってなされているにすぎず、部品の構成および組み合わせならびに配置の詳細ないくつかの変更が、本発明の精神および範囲から逸脱することなく用いられる得ることが理解される。
【図面の簡単な説明】
【００３５】
【図１】セルフ式の着脱式／再使用可能な非化学薬品性ハイライトおよびヘアエクステンションの前面全体の実写図である。
【図２】セルフ式の着脱式／再使用可能な非化学薬品性ハイライトおよびヘアエクステンションの後面および／または取着面の実写図である。
【図３】両面自己粘着テープすなわち止着部を有する継ぎ目のない自己粘着性ヘアエクステンションの実写図である。
【図４】両面自己粘着テープの止着部に基材が貼付されている継ぎ目のないヘアエクステンションの裏面すなわち取着可能な面の実写図である。
【図５】本明細書においてステップ１と呼ばれる、取付けプロセスおよび方法の実写図である。
【図６】本明細書においてステップ２と呼ばれる、取付けプロセスおよび方法の実写図である。
【図７】本明細書においてステップ３と呼ばれる、取付けプロセスおよび方法の実写図である。
【図８】本明細書においてステップ４と呼ばれる、取付けプロセスおよび方法の実写図である。
【図９】本明細書においてステップ５と呼ばれる、取付けプロセスおよび方法の実写図である。
【図１０】本明細書においてステップ６と呼ばれる、取付けプロセスおよび方法の実写図である。
【図１１】本明細書においてステップ７と呼ばれる、取付けプロセスおよび方法の実写図である。
【符号の説明】
【００３６】
１０…セルフ式の着脱式／再使用可能な非化学薬品性ハイライトおよびヘアエクステンション
１２…ヘアエクステンション毛片
１４…止着部（両面自己粘着テープ）
１６…伸張型ポリウレタンからなる固定ウィング
１８…補足毛髪により通気性を有するポリウレタンストリップ
２０…エクステンション１０の取着端
２２…エクステンション１０の取着端
２４…両面自己粘着テープ
２６…テープ基材
２８…ポリウレタンストリップにより通気性を有する毛髪束
３０…装着者
３２…毛髪の分け目ライン
３４…毛髪上部
３６…毛髪下部
３８…装着者の自毛束
【技術分野】
【０００１】
本発明は、より長髪またはよりボリュームのある髪に観せる方法とこれに用いるヘアエクステンションの分野に関する。
より詳細には、本発明は、装着者の毛髪に直接、着脱自在に取り付けられ、装着者の頭皮および／または毛髪にいかなるテンションもかけずに、装着者にハイライトヘアおよび／またはより長髪および／またはよりボリュームのある髪に観せるヘアエクステンションの取り付け方法と、これに用いる天然毛または人工毛からなるヘアエクステンションに関する。
【背景技術】
【０００２】
多くの人々の間では、自尊心および満足感、流行スタイルへの素早い変化等、様々な理由から、自身の毛髪よりも長くかつ濃い、ハイライトが施された毛髪を得ようとする要望がよく見られる。例えば、ある一定の期間流行した黒髪が、最新の流行としてより長髪でボリュームのあるヘアスタイルに急にとって代わられる可能性もある。毛髪が伸びるのは月に約１インチ足らずの割合であるため、適当な期間、ダメージを与える化学薬品を用いずに、最新のヘアスタイルを得ることが非常に困難であると感じている人も多い。かなりの長髪を有する者であっても、望み通りのヘアスタイルを達成するには毛髪に厚みがないかまたは全体的にボリュームがない場合もある。また、自身の毛髪にダメージをもたらすことなく、ハイライトを加えたいと願う者もいるかもしれない。
【０００３】
従来技術および市場において、よりハイライトが施された長髪およびよりボリュームのある髪に観せる必要性および要望を満たそうと試みる種々の装置および技術が利用可能である。一般的によく知られているのはかつらである。かつらは、ハイライトヘアおよび／またはより長髪を得るための手っ取り早く単純な手段を提供するが、装着されたときにそれと分かる状態となり、十分に自然な外観を呈さない。より最近では、様々なより自然な増毛法が様々な使用者の間で評判となっている。
これらは、ヘアウェーブ、ヘアエクステンション、ヘアブレード等からなるものであり、それにより、天然毛または人工毛を様々な技術により装着者の頭皮または既存の毛髪に取り付けることで、かつらを目立たせることなく、ハイライトヘアおよび／またはより長髪でボリュームのある外観を与えるようにしている。かつらの顕著な欠点を克服するこれらの技術および方法はまた、得るのに比較的費用がかかるとともに時間がかかり、利用している間、装着者に違和感を与える場合も多く、また、装着者の既存の毛髪にダメージを与えることなく維持するのが困難であり得るため、いくつかの欠点がある。
【０００４】
従来技術として、増毛するための多数の構造、装置、および方法が提供されている。これらの構造は、それらが対象とする特定の個々の目的に適し得るとしても、先に言及したような比較的精巧であるとともに時間のかかる技術および方法を伴うため、本発明の目的には適さない。これらの技術は、１９９１年１２月１７日付で発行された米国特許第５，０７２，７４５号、１９９９年４月２８日付で発行された米国特許第５，１０７，８６７号、１９９９年２月９日付で発行された米国特許第５，８６８，１４５号、１９９９年３月１６日付で発行された米国特許５，８８１，７３７号、２００２年６月１８日付で発行された米国特許第６，４０５，７３６号に例示されており、より長髪であり、よりボリュームのある外観を与えるように設計されたヘアエクステンションが開示されている。
ヘアエクステンションは、剥離基材を有する矩形状の自己粘着テープ（装着者の頭皮または毛髪に取り外し可能に貼り付けられる）に縫い付けられたある一定量の天然または人工の人毛からなる。ヘアエクステンションは貼り付けが比較的簡単であるが、自己粘着テープは、天然毛または人工毛の束の端部を固定するのに十分な手段とは言えず、天然毛または人工毛の束は、自己粘着テープから時期尚早に引き剥がれ、それ以降使用できなくなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
したがって、達成するのに比較的単純で費用のかからない方法で、ハイライトヘア、より長髪、およびよりボリュームのある髪に観せる、新規の改良された方法およびヘアエクステンションの必要性が存続していることが理解されるであろう。これらの点において、本発明は、従来技術の従来の概念および構造から大きく逸脱し、そうすることによって、上記必要性を実質的に満たす方法とヘアエクステンションとを提供する。さらに、従来の特許および商業的技術は、本明細書に開示されるように配置かつ構成された構成部材要素の本発明の組み合わせを示唆していない。
【０００６】
本発明は、最小限の数の機能部品を使用して、妥当な製造コストで、かつ容易に入手可能な材料を用いて、方法ステップおよび構成部材要素の新規で有用な自明でない組み合わせにより、本発明の目的を達成する。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
以下により詳細に説明する本発明は、ハイライトヘア、またはより長髪、よりボリュームのある髪に観せる分野に関する。より具体的には、本発明は、装着者の毛髪に直接、着脱自在に取り付けられ、装着者に、より長髪、よりボリュームのある髪、またはハイライトヘアの外観を与えるヘアエクステンションを装着者の頭部毛髪に取り付ける方法と、これに用いる天然毛または人工毛からなるヘアエクステンションに関する。本発明は、以下に詳細に説明する新規の態様に加えて、先に挙げた欠点をすべて克服する。
【０００８】
簡潔に説明すると、典型的な一実施形態によれば、本発明は、装着者の毛髪および／または頭皮にダメージをもたらす化学薬品を用いずに、より長髪であり、よりボリュームのある毛髪、および／またはハイライトヘアの外観を与えるために、装着者の毛髪に着脱自在に取り付ける方法とヘアエクステンションを提供する。したがって、ヘアエクステンションにより、装着者は、ハイライトが施されたよりボリュームのある流行スタイルを達成するために、または単に、これまでヘアエクステンションおよび／またはダメージを与える化学薬品の助けなしには不可能であった特定のヘアデザインを得ることによって外観をよくするために、化学薬品によるダメージを受けることなく毛髪の外観を変えることができる。本発明の主題であるヘアエクステンションは、並列関係で配置されるとともにポリウレタンの可撓性ストリップの一端に取着または固定されるある一定量の天然毛束または人工毛束からなる。ポリウレタンは、該束が両面自己粘着テープから引き剥がれないように両面粘着テープの一端に複数本の毛髪をしっかりと固着する。
通気性ポリウレタンストリップは、装着者の頭部の形状に対応するように十分に可撓性である。剥離基材を有する両面自己粘着テープの矩形ストリップからなる止着部が、通気性ポリウレタンストリップに取着され、ヘアエクステンションを装着者の毛髪に固定するのに必要な粘着を与えるようになっている。ヘアエクステンションは、装着者の毛髪に、所望の外見および外観を達成するために必要に応じて様々な量および位置に施すことができる。
ヘアエクステンションはまた、単に、ヘアエクステンションの止着部すなわち両面自己粘着テープをオリーブオイルまたはベビーオイルにより湿潤させ、ポリウレタン基部支持体すなわち通気性ポリウレタンストリップからテープを剥がして廃棄することによって再使用することができ、また、両面自己粘着テープの新しい矩形ストリップを、ポリウレタン支持体ユニットすなわち通気性ポリウレタンストリップに再び貼り付けることでヘアエクステンションを再使用するようにすることができる。
先に言及したように通気性ポリウレタンストリップに固定されたヘアエクステンションは、天然毛または人工毛とすることができ、また、様々なテクスチャ、色、および長さに利用可能である。
【０００９】
したがって、本発明は、それ自体がこれらの特徴のいずれか１つにあるのではなく、本明細書中に開示されている特徴すべての特定の組み合わせにある。本発明は、以下に明記する機能、すなわち敏感な頭皮を有する装着者に使用されることができ、ダメージを与える溶液を使用せずにハイライトヘアを得たいと願う人のために、または単により長髪および／またはよりボリュームのある髪を望む人のために使用されることができる、という機能についてのこの構造すべての特定の組み合わせにおいて、従来技術とは区別される。
【００１０】
以下に続く本発明の詳細な説明がよりよく理解されることにより、当該技術分野への本発明の貢献がより十分に分かることができるよう、上記に本発明のより適切な重要な特徴を幾分広く概説してきた。本発明のさらなる特徴は以下に説明する。概念および開示された具体的な方法および構造は、本発明の同じ目的を行うための他の構造の変形または設計の基盤をなすものとして容易に利用され得ることが、当業者には理解されるべきである。かかる等価の方法および構造は本発明の精神および範囲から逸脱しないことが当業者には理解されるべきである。
【００１１】
この点において、本発明の少なくとも１つの実施形態を詳細に説明する前に、本発明の用途は、構造の詳細、および明細書の以下の部分に記載されたまたは図面に示された構成部材の構成に限定されないことを理解されたい。本発明は、他の実施形態および実施が可能であり、種々の方法で行われることができる。また、本明細書で用いられる表現および術語は、説明のためのものであって、限定として見なされるべきではないことを理解されたい。
【００１２】
したがって、当業者は、本開示が基づく概念が、本発明のいくつかの目的を実行するための他の構造、方法、およびシステムを設計するための基盤として容易に利用され得ることを理解するであろう。
【００１３】
さらに、上記概説の目的は、米国特許商標庁、および一般公衆、特に、特許または法律用語または法律表現に精通していない、当該技術分野における科学者、技術者、および開業者が、本願の技術開示の特性および本質を一瞥ですぐさま判断することができるようにすることである。この概説は、本願の本発明を定義することを意図しておらず、また、本発明の範囲に関して限定することを全く意図していない。
【００１４】
したがって、本発明の目的は、使用が容易で装着が快適で、装着者の頭皮または毛髪にテンションをかけない、セルフ式の再使用可能な化学薬品不使用のハイライトのヘアエクステンションを提供することである。
【００１５】
本発明の重要な目的は、ポリウレタンのストリップからなるセルフ式の自己粘着性ヘアエクステンションを提供することであり、このポリウレタンストリップは、並列配置されたある一定量の天然毛束または人工毛束により通気性をもたせられており、そのため、ポリウレタンは、挟み込まれる（捲き込まれる、絡ませられる）ことで、取着された隅で外れたり浮いたりする可能性なく装着者の既存の毛髪にヘアエクステンションを適正に固定するサンドイッチ式作用を生じることができるように伸張される。ポリウレタンの底部に、１つの透明な両面自己粘着テープが貼付され、次いで、装着者の毛髪に固定され、ウィングとも呼ぶ伸張型ポリウレタンストリップを折り重ねることで挟み込んで装着者の毛髪に固定する。
【００１６】
本発明の別の非常に重要な目的は、かつら、ヘアウィービング、およびヘアブレード等の従来の増毛および補毛装置および技術の欠点、ならびに着脱式ヘアエクステンションおよびアタッチメントの欠点、および／または、装着者の頭皮および／または毛髪への化学薬品および／または溶液の欠点を克服することによって、より長髪、よりボリュームのある髪、および／またハイライトヘアの外観を与えるセルフ式の自己粘着性ヘアエクステンションとその取り付け方法を提供することである。
【００１７】
最後になるが、本発明の非常に重要な態様は、毛髪が、非常に薄いが耐久性のあるポリウレタン層および／またはストリップにより通気性を与えられ、伸張型ウィングに挟み込むことにより固定され、次いで、両面自己粘着テープでさらに取着されるようになっているため、見た目や感触では実際にそれと気づかれないようにする。
【００１８】
本発明、本発明の動作利点、および本発明の使用により得られる具体的な目的をよりよく理解するため、添付の図面、および本発明の好適な実施形態としてそれら図面を説明している説明事項の参照を行うものとする。
【００１９】
上記により、本発明のより適切な目的のいくつかを概説してきた。これらの目的は、本発明のより顕著な特徴および用途のいくつかを例示しているにすぎないと解釈すべきである。したがって、本発明の他の目的およびより完全な理解は、本発明の範囲の他に、本発明の概要、および添付図面により示された好適な実施形態の詳細な説明を参照することにより得られるであろう。
【００２０】
本発明の上記および他の目的、特徴、および利点は、種々の図中、同様の参照符号が同一の部品を示すモノクロの添付図面において示された本発明の好適な実施の形態の以下の説明からより完全に理解されるであろう。
【発明の効果】
【００２１】
本発明によれば、使用が容易で装着が快適で、装着者の頭皮または毛髪にテンションをかけない、セルフ式の再使用可能な化学薬品不使用のヘアエクステンションおよびハイライトが得られる。さらに本発明によれば、より長髪、よりボリュームのある髪、および／またハイライトヘアの外観を与えるセルフ式の自己粘着性ヘアエクステンションが得られる。しかも、毛髪が、非常に薄いが耐久性のあるポリウレタン層および／またはストリップにより通気性を与えられ、伸張型ウィングに挟み込むことにより固定され、次いで、両面自己粘着テープでさらに取着されるようになるため、見た目や感触では実際にそれと気づかれない。そのため、使用者レベルで簡便に用いることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２２】
ここで、図面、特に図１を参照すると、セルフ式の着脱式／再使用可能な非化学薬品性のハイライトのヘアエクステンション１０の実写図が見られる。本発明のエクステンション１０は、複数本のヘアエクステンション毛片１２から構成される。ヘアエクステンション毛片１２は、様々な装着者および流行スタイルの所望および要望に対応するように、種々の長さ、直径、テクスチャ、および色の補足天然毛または補足人工毛からなる。ある一定量のヘアエクステンション毛片１２は、第１の取着端２０および第２の取着端２２と揃えられるように、一般にまたは通常、並列配置で配置される。ヘアエクステンション毛片１２により通気性を与えられているポリウレタンストリップ１８の左右側に固定ウィング１６が示されている。
【００２３】
図２を参照すると、ポリウレタンストリップ１８により通気性を有する毛髪束２８の取着端を含めた、ポリウレタンストリップ１８の拡大後面図が示されている。補足毛髪により通気性を与えられているポリウレタンストリップ１８の左右側に固定ウィング１６の取着面が示されている。
【００２４】
図３には、上記ポリウレタン基部支持体（すなわち前述ではポリウレタンストリップ１８と呼んでいた）の構成部材および構造が見えるように拡大背面図が示されており、ヘアエクステンション１０は、各ヘアエクステンション毛片１２を結び、ポリウレタンストリップ１８にヘアエクステンション毛片１２を植設し、ポリウレタンの別の被覆を施し直すことによって、ポリウレタンストリップ１８を伸張して固定ウィング１６を形成することにより、ポリウレタンストリップ１８により通気性を与えられる。当該ポリウレタンストリップ１８および固定ウィング１６は、様々な頭皮および頭皮表面の形状および外郭に合う可撓性および耐久性材料からなっており、頭皮および頭皮表面に快適かつ違和感なくフィットするようになっている。両面自己粘着テープの止着部１４は矩形であり、好ましくは狭小で細長くポリウレタンストリップ１８の外辺に対応するようになっている。止着部１４は、両面自己粘着テープ２４および剥離基材２６からなる。両面自己粘着テープ２４は、使用中に上記テープ部２４が分離または移動しないようにポリウレタンストリップ１８および固定ウィング１６に固定される。
【００２５】
図４には、セルフ式の着脱式／再使用可能な非化学薬品性のハイライトのヘアエクステンションの裏面すなわち取着可能な面が、補足毛髪により通気性を与えられているポリウレタンストリップ１８および固定ウィング１６に剥離基材２６が貼付されたままの状態で示されている。
【００２６】
図５には、本明細書中においてステップ１と呼ぶ取付けプロセスおよび方法が示されており、装着者の自毛束３８に直線の分け目ライン３２をつけることで、装着者の自毛束３８を上部３４および下部３６に分ける。
【００２７】
図６には、本明細書中においてステップ２と呼ぶ取着プロセスおよび方法が示されており、上部３４および下部３６が上方位置に固定された状態となっている。テープ基材２６がポリウレタンストリップ１８から剥がされているが固定ウィング１６には貼付されたままの状態で、分け目ライン３２から１／８インチ離れたところにユニット４０が配置される。エクステンション１０の取着端２０にしっかり押圧されることで、両面テープ２４上にある装着者の自毛への粘着が保証される。
【００２８】
図７には、本明細書中においてステップ３と呼ぶ取着プロセスおよび方法が示されており、エクステンション１０が装着者の分け目ライン３２から１／８インチのところにしっかり取着されると、エクステンション１０を裏返して装着者の毛髪３４の上部に倒す。よって、ステップ２に示すように、装着者の自毛束が、補足毛髪により通気性を与えられているポリウレタンストリップ１８に取着される。
【００２９】
続いて、図８には、本明細書中においてステップ４と呼ぶ取着プロセスおよび方法が示されており、テープ基材２６が右側固定ウィング１６から剥がされており、ユニットは、装着者の毛髪の下部３６に倒れた位置にある。
【００３０】
図９には、本明細書中においてステップ５と呼ぶ取着プロセスおよび方法が示されており、テープ基材２６が右側固定ウィング１６から剥がされた状態となっており、したがって、右側固定ウィング１６は、底面が露出したポリウレタンストリップ（装着者の自毛束３８を有している（ステップ４において先に固定されているため））の上に折り重なる。
【００３１】
図１０には、本明細書中においてステップ６と呼ぶ取着プロセスおよび方法が示されており、右側固定ウィング１６が折り重ねられた位置にある状態となっており、テープ基材２６を左側固定ウィングから剥がし、左側固定ウィングを右側固定ウィングの上に折り重ねることで、シールが形成される。
【００３２】
図１１には、本明細書中においてステップ７と呼ぶ取着プロセスおよび方法が示されており、右側／左側固定ウィングの双方が、補足毛髪を有しているポリウレタンストリップ１８の上に閉じられると、エクステンション１０を装着者の毛髪の下部に裏返す。毛髪が元の位置にくると、ポリウレタンストリップ１８が隠れるため、本物のような自然な外観のハイライトヘアおよびボリュームのある髪が得られる。当然のことながら、ヘアエクステンション１０は、装着者３０の頭部に、様々なヘアスタイルおよび髪量で、かつ消費者の創意によってしか限定されることのない様々な場所および位置に取り付けることができる。先に説明した取付けの例が本発明１０の精神および範囲を限定することは決してなく、また、セルフ式の着脱式／再使用可能な非化学薬品性のハイライトのヘアエクステンション１０を装着者の毛髪または頭皮に取り付けることの考えられる全ての変形も本発明の範囲にあることを理解されたい。
【００３３】
本発明および方法を図面および上記説明において詳細に図示および説明してきたが、本発明および方法の特徴は例示であって限定ではないものと見なされるべきであり、好適な実施形態を示し説明しているにすぎず、本発明の精神の範囲内にある変更および変形のすべてが保護されるよう望まれることを理解されたい。したがって、上記説明に関して、サイズ、材料、形状、形態、動作機能および動作様式、組み立て、および使用を含めた、本発明の部品に最適な寸法上の関係は、当業者には容易に明白かつ自明であると見なされ、図面に示されるとともに本明細書中で説明されたものに対するすべての等価関係は、本発明が包含するものと意図される。
【００３４】
上記から、改良されたセルフ式の着脱式／再使用可能な非化学薬品性のハイライトのヘアエクステンションが提供されることを当業者は理解するであろう。本発明は、製造が比較的単純かつ容易であり、様々な用途に用いることができる。
本明細書には、多数の明細書が援用されているが、これらの明細書は、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではなく、むしろ、本発明の好適な実施形態の例示と見なされるべきである。上記は、本発明の原理の例示にすぎないものと見なされる。さらに、多くの変形および変更が当業者には容易に想起されるであろうため、示し説明したものとまさに同じ構成および動作に本発明を限定することは望まれず、したがって、本発明の範囲内にある、すべての適した変形および等価物が用いられ得る。
本発明を好適な形態においてある程度独自的に説明してきたが、好適な形態の本開示は例によってなされているにすぎず、部品の構成および組み合わせならびに配置の詳細ないくつかの変更が、本発明の精神および範囲から逸脱することなく用いられる得ることが理解される。
【図面の簡単な説明】
【００３５】
【図１】セルフ式の着脱式／再使用可能な非化学薬品性ハイライトおよびヘアエクステンションの前面全体の実写図である。
【図２】セルフ式の着脱式／再使用可能な非化学薬品性ハイライトおよびヘアエクステンションの後面および／または取着面の実写図である。
【図３】両面自己粘着テープすなわち止着部を有する継ぎ目のない自己粘着性ヘアエクステンションの実写図である。
【図４】両面自己粘着テープの止着部に基材が貼付されている継ぎ目のないヘアエクステンションの裏面すなわち取着可能な面の実写図である。
【図５】本明細書においてステップ１と呼ばれる、取付けプロセスおよび方法の実写図である。
【図６】本明細書においてステップ２と呼ばれる、取付けプロセスおよび方法の実写図である。
【図７】本明細書においてステップ３と呼ばれる、取付けプロセスおよび方法の実写図である。
【図８】本明細書においてステップ４と呼ばれる、取付けプロセスおよび方法の実写図である。
【図９】本明細書においてステップ５と呼ばれる、取付けプロセスおよび方法の実写図である。
【図１０】本明細書においてステップ６と呼ばれる、取付けプロセスおよび方法の実写図である。
【図１１】本明細書においてステップ７と呼ばれる、取付けプロセスおよび方法の実写図である。
【符号の説明】
【００３６】
１０…セルフ式の着脱式／再使用可能な非化学薬品性ハイライトおよびヘアエクステンション
１２…ヘアエクステンション毛片
１４…止着部（両面自己粘着テープ）
１６…伸張型ポリウレタンからなる固定ウィング
１８…補足毛髪により通気性を有するポリウレタンストリップ
２０…エクステンション１０の取着端
２２…エクステンション１０の取着端
２４…両面自己粘着テープ
２６…テープ基材
２８…ポリウレタンストリップにより通気性を有する毛髪束
３０…装着者
３２…毛髪の分け目ライン
３４…毛髪上部
３６…毛髪下部
３８…装着者の自毛束
【特許請求の範囲】
【請求項１】
自己粘着性ヘアエクステンションを頭部毛髪に取り付ける方法であって、
ａ） ある一定量の装飾用ヘアエクステンションを、第１の取着端および第２の取着端に揃えるように並列で配置することにより、継ぎ目のない自己粘着性ヘアエクステンションを形成するステップと、
ｂ） 前記装飾用ヘアエクステンションの前記第１の取着端をポリウレタン基部支持体に固定するステップと、
ｃ） このポリウレタン基部支持体を伸張して、前記装飾用ヘアエクステンションの領域外の左側および右側に所定の長さの固定ウイングを形成するステップと、
ｄ） 剥離基材を有する矩形状の透明な両面粘着テープを、装飾用ヘアエクステンションを備えた前記ポリウレタン基部支持体の前記装飾用ヘアエクステンションを取り付けたセクション、前記左側の固定ウイングおよび右側の固定ウイングに取着してポリウレタン基部支持体ユニットに形成するステップと、
ｅ） 装着者の頭部の適宜の位置に毛髪上部および毛髪下部に振り分けて分け目 ラインを形成するステップと、
ｆ） 前記毛髪上部および毛髪下部を、前記分け目ラインと離れた別のところに取り分け、かつそこに一時的に固定するステップと、
ｇ） 前記ポリウレタン基部支持体ユニットの中央セクションおよび／または通気性の装飾用ヘアエクステンションを有するセクションから前記両面粘着テープの剥離基材を剥すステップと、
ｈ） この前記分け目ラインの前記毛髪上部から毛髪の１／8インチセクションを引き出した毛髪を、前記両面粘着テープの上に粘着させて配置し据え付けるステップと、
ｉ） 前記ポリウレタン基部支持体ユニットを前記分け目ラインの上部に裏返し、前記右側固定ウイングから前記両面粘着テープの剥離基材を剥し、次いで、前記中央セクションおよび／または前記装飾用ヘアエクステンションのセクションの上に前記右側固定ウイングを折り重ねるステップであって、同じことを前記左側固定ウイングにもなされ、剥離基材を剥し、次いで、前記中央セクションおよび／または前記装飾用ヘアエクステンションのセクションの上に前記左側固定ウイングを折り重ねるステップと、
ｊ） 前記毛髪上部を元の位置に戻して装飾用毛髪と装着者の毛髪とを混在させ ると共に毛髪下部を元の位置に移動させるステップと、
を備えることを特徴とする自己粘着性ヘアエクステンションを頭部毛髪に取り付ける方法。
【請求項２】
透明なポリウレタン基部支持体の中央セクションに装飾用ヘアエクステンションの第１取着端から第２取着端にかけて並列に配置して配列し、このポリウレタン基部支持体の左側および右側に固定ウイングを形成し、この両側端の固定ウイングおよび中央セクションの全面に両面粘着テープを接着し、この両面粘着テープに剥離基材を貼り付けてなることを特徴とする自己粘着性ヘアエクステンション。
【請求項３】
前記剥離基材を貼着した前記両面粘着テープが透明なポリウレタン基部支持体から形成されていることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の自己粘着性ヘアエクステンション。
【請求項４】
前記装飾用ヘアエクステンションが天然毛または人工毛に形成された所定の長さの毛髪で形成されていることを特徴とする請求項１〜請求項３のいずれか１つに記載の自己粘着性ヘアエクステンション。
【請求項５】
前記両面粘着テープの剥離基材が中央セクション、左側固定ウイングおよび右側固定ウイングの領域に分離され、個々に独立して剥離可能に形成されていることを特徴とする請求項１〜請求項４のいずれか１つに記載の自己粘着性ヘアエクステンション。
【請求項１】
自己粘着性ヘアエクステンションを頭部毛髪に取り付ける方法であって、
ａ） ある一定量の装飾用ヘアエクステンションを、第１の取着端および第２の取着端に揃えるように並列で配置することにより、継ぎ目のない自己粘着性ヘアエクステンションを形成するステップと、
ｂ） 前記装飾用ヘアエクステンションの前記第１の取着端をポリウレタン基部支持体に固定するステップと、
ｃ） このポリウレタン基部支持体を伸張して、前記装飾用ヘアエクステンションの領域外の左側および右側に所定の長さの固定ウイングを形成するステップと、
ｄ） 剥離基材を有する矩形状の透明な両面粘着テープを、装飾用ヘアエクステンションを備えた前記ポリウレタン基部支持体の前記装飾用ヘアエクステンションを取り付けたセクション、前記左側の固定ウイングおよび右側の固定ウイングに取着してポリウレタン基部支持体ユニットに形成するステップと、
ｅ） 装着者の頭部の適宜の位置に毛髪上部および毛髪下部に振り分けて分け目 ラインを形成するステップと、
ｆ） 前記毛髪上部および毛髪下部を、前記分け目ラインと離れた別のところに取り分け、かつそこに一時的に固定するステップと、
ｇ） 前記ポリウレタン基部支持体ユニットの中央セクションおよび／または通気性の装飾用ヘアエクステンションを有するセクションから前記両面粘着テープの剥離基材を剥すステップと、
ｈ） この前記分け目ラインの前記毛髪上部から毛髪の１／8インチセクションを引き出した毛髪を、前記両面粘着テープの上に粘着させて配置し据え付けるステップと、
ｉ） 前記ポリウレタン基部支持体ユニットを前記分け目ラインの上部に裏返し、前記右側固定ウイングから前記両面粘着テープの剥離基材を剥し、次いで、前記中央セクションおよび／または前記装飾用ヘアエクステンションのセクションの上に前記右側固定ウイングを折り重ねるステップであって、同じことを前記左側固定ウイングにもなされ、剥離基材を剥し、次いで、前記中央セクションおよび／または前記装飾用ヘアエクステンションのセクションの上に前記左側固定ウイングを折り重ねるステップと、
ｊ） 前記毛髪上部を元の位置に戻して装飾用毛髪と装着者の毛髪とを混在させ ると共に毛髪下部を元の位置に移動させるステップと、
を備えることを特徴とする自己粘着性ヘアエクステンションを頭部毛髪に取り付ける方法。
【請求項２】
透明なポリウレタン基部支持体の中央セクションに装飾用ヘアエクステンションの第１取着端から第２取着端にかけて並列に配置して配列し、このポリウレタン基部支持体の左側および右側に固定ウイングを形成し、この両側端の固定ウイングおよび中央セクションの全面に両面粘着テープを接着し、この両面粘着テープに剥離基材を貼り付けてなることを特徴とする自己粘着性ヘアエクステンション。
【請求項３】
前記剥離基材を貼着した前記両面粘着テープが透明なポリウレタン基部支持体から形成されていることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の自己粘着性ヘアエクステンション。
【請求項４】
前記装飾用ヘアエクステンションが天然毛または人工毛に形成された所定の長さの毛髪で形成されていることを特徴とする請求項１〜請求項３のいずれか１つに記載の自己粘着性ヘアエクステンション。
【請求項５】
前記両面粘着テープの剥離基材が中央セクション、左側固定ウイングおよび右側固定ウイングの領域に分離され、個々に独立して剥離可能に形成されていることを特徴とする請求項１〜請求項４のいずれか１つに記載の自己粘着性ヘアエクステンション。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【公開番号】特開２００７−２３４７０（Ｐ２００７−２３４７０Ａ）
【公開日】平成１９年２月１日（２００７．２．１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−１８９０４４（Ｐ２００６−１８９０４４）
【出願日】平成１８年７月１０日（２００６．７．１０）
【出願人】（０００１２６６７６）株式会社アデランス (49)
【公開日】平成１９年２月１日（２００７．２．１）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年７月１０日（２００６．７．１０）
【出願人】（０００１２６６７６）株式会社アデランス (49)
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