説明

荷の並び順認識支援システム

【課題】 直線上に順序不同に並べられた荷の行き先を把握する場合に、担当者が荷物列に沿って歩くことなく、荷の並び順を把握することができる荷の並び順認識支援システムを提供する。
【解決手段】 貨物1がパレット2に載置され、該パレット2ごと台車3に積載されて牽引車4で牽引して、順次直線上に配する。牽引車4を台車3から分離する際に、分離信号を送出し、該分離信号を受けてカメラ6でパレットを特定するパレット番号を撮影して作成した静止画像とGPSにより捕捉した当該時の牽引車4の位置情報とを車載端末装置5が認識サーバ9に送出する。認識サーバ9は位置情報を比較して並び順を算出し、並び順としたパレット番号の画像を担当者Pが所持する携帯端末装置7に送出し、担当者Pは表示部7aに表示された並び順により牽引車4の運転手に貨物1を所定の場所まで牽引させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、貨物飛行機から降ろされた積荷のように、行き先毎に区別されず順序不同に並べられた荷物の並び順を把握するための荷の並び順認識支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、貨物飛行機により運搬される航空貨物の場合、中継の空港を経由することが行われる。経由地では貨物飛行機から全ての貨物が降ろされて、それぞれの貨物を行き先毎に別の貨物飛行機に積み替えられる。
【0003】
貨物飛行機から降ろされた貨物は、行き先毎に区別して振り分けるために、貨物飛行機の側方に一列に並べられることになる。このとき、荷を降ろす作業が優先されるため、貨物飛行機から降ろされた貨物は行き先毎に区別されずに不規則な順序で並べられる。すなわち、貨物飛行機から降ろされる貨物は、該貨物を積載したパレットを、順次牽引車で牽引して、降ろされた順序の状態で順序不同で一列に並べられることになる。
【0004】
そして、一列に並べられた貨物列に沿って担当者が移動しながら、貨物が積載されているパレット番号と手元の資料とを比較して、当該パレットの貨物の行き先を把握し、牽引車の運転手に指示して牽引させている。このとき、貨物飛行機の収容規模によっては貨物列の長さが100m程の大きさとなり、担当者は貨物列に沿って歩行し、各パレットの位置で立ち止まりながら確認作業を行う。しかも、貨物の行き先は順序不同であるから、場合によっては担当者は行きつ戻りつしながら作業を行わなければならないことも生じ、作業効率が悪く時間を要することになる。
【0005】
他方、貨物追跡用携帯端末及び貨物追跡システムが提案されている(特許文献1参照)。この貨物追跡システムは、カメラ機能、バーコード解析機能、通信機能を有する携帯端末を用い、配送伝票上のバーコードで表示されている各貨物のIDを取得し、該IDに対応づけて、最新のステータスを、携帯電話の通信機能を用いてサーバに送信するようにしたものである。
【0006】
【特許文献1】特開2006−108865
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示された貨物追跡システムでは、運輸会社等が行う貨物追跡サービスの精度を向上させるために、貨物のステータスを把握するものであり、荷の並び順を認識するものではない。
【0008】
貨物列にある貨物の確認作業を効率的に行えるように、例えば、電子タグをパレットに取り付けることが考えられる。しかし、パレットの流通個数は膨大な数であり、しかも、複数の業者により所有されているものであるため、全てのパレットに共通の電子タグを取り付けることは殆ど不可能である。
【0009】
そこで、この発明は、担当者が貨物列に沿って歩行することなく、該貨物列の荷の並び順を高精度に迅速に確認することができて、担当者が牽引車の運転手に確実に牽引の指示を行えるようにした荷の並び順認識支援システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するための技術的手段として、この発明に係る荷の並び順認識支援システムは、荷物が載置されたパレットを台車に積載して順序不同に一列に並べ、パレットに付されたパレット番号に基づいて、該パレットに載置された荷物の行き先を確認し、行き先毎に牽引車で牽引するために、荷の並び順を把握するための荷の並び順認識支援システムにおいて、前記牽引車に、GPS機能を備えた車載端末装置と撮影手段とを取り付け、荷の並び順の把握を行う担当者に携帯端末装置を所持させ、前記車載端末装置と携帯端末装置との間で通信回線を介してそれぞれ情報を交換する認識サーバと、前記牽引車と前記台車との接続状態が解除されたことを検出する分離センサとからなり、前記台車を牽引車で牽引して、それぞれの台車をほぼ一直線上に配して、牽引車を台車から分離し、前記分離センサにより検出された分離信号を前記車載端末装置が受信した時に、前記撮影手段で前記パレット番号を撮影して静止画像を作成すると共に、前記GPS機能による位置情報から牽引車の位置を捕捉し、前記静止画像と前記GPS機能により捕捉された該牽引車の位置情報とを前記車載端末装置から前記認識サーバに送出し、前記認識サーバは、前記車載端末装置から送出された静止画像と位置情報とを、順次比較して並び順を算出し、前記認識サーバは、算出した並び順のデータを前記携帯端末装置に送出し、前記携帯端末装置は、受信した並び順のデータに基づいて、該携帯端末装置が備えた表示部に、前記静止画像を並び順に表示して、前記担当者がパレットの並び順を把握できるようにすることを特徴としている。
【0011】
例えば、貨物飛行機に積載される貨物はパレットに載置され、該パレットに貨物の行き先等を特定することができるようにパレット番号が印字等により付されている。貨物の経由地に到着したならば、各貨物をそれぞれの行き先毎に区分けして、該当する貨物飛行機や運搬車両に積み替える必要があるため、到着した貨物飛行機から降ろされる。このとき、降ろされた貨物はパレットと共に台車に搭載されて、牽引車で牽引され、該貨物飛行機の側方に一列に並べられる。このとき、ほぼ一直線上に配されるように並べる。台車を牽引車から切り離したならば、前記分離センサがこの切り離しを検出して牽引車に搭載された前記車載端末装置に分離信号を送出する。この分離信号を受けて車載端末装置が有する前記撮影手段で前記パレット番号を撮影して、その静止画像を作成する。なお、パレット番号が付されている位置はほぼ一定であるから、前記撮影手段は牽引車の定位置に固定して設けることができる。また、前記分離信号を受信したならば、前記GPS(Global Positioning System)機能によって捕捉される牽引車の当該時における位置を取得し、この位置情報と前記静止画像とを前記認識サーバに送出する。次いで、貨物飛行機から降ろされた次の貨物を載置させた台車を、前記直線上に、先に並べられた貨物の隣に並べて、牽引車を台車から分離させる。
【0012】
前記認識サーバには、前記直線上に並べられたパレット番号の静止画像と、該パレットを積載した台車から切り離された時点の牽引車の位置情報とが取得されているから、前記位置情報のデータを比較して、それぞれの静止画像を位置情報による順序に並べる。
【0013】
前記認識サーバから前記携帯端末装置に、算出した並び順とした静止画像を送出し、該携帯端末装置は、並び順となったパレット番号の静止画像を表示する。担当者はこの静止画像を視認することにより、各パレットに載置された貨物の行き先を把握して、牽引車の運転手に指示することにより、それぞれの貨物を行き先毎に牽引させる。
【0014】
また、請求項2の発明に係る荷の並び順認識支援システムは、前記貨物列の近傍に基準端末装置を設置し、前記認識サーバは、前記牽引車から送出された位置情報と、前記基準端末装置の位置情報とにより、該牽引車の位置を該基準端末装置の位置を基準点として求めて、前記並び順を算出することを特徴としている。
【0015】
前記GPS機能で取得される位置情報には誤差が含まれており、その誤差は常に変動している。一方、台車を切り離すタイミングは各台車ごとに基本的に異なる時間であるため、各台車の位置情報に含まれる誤差も異なることになる。この発明に係る支援システムでは、台車の並びを把握するだけであるため、すなわち、台車間の相対位置が判ればよいので、台車間の距離が長い場合、GPS機能の性能によって異なるが、一般的に5〜10m以上の場合は、該位置情報の誤差に変動があっても相対位置の算出に問題はない。しかしながら、この支援システムが想定しているケースでは台車間の距離が1m以内になることが十分考えられるため、該誤差の差により並び順が誤って算出される可能性がある。そこで、牽引車から送出された位置情報を前記基準端末装置からの距離を基にした値に換算して、パレット並び順を算出し、この時間的に変動する誤差を相殺するようにしたものである。
【0016】
また、請求項3の発明に係る荷の並び順認識支援システムは、前記車載端末装置と携帯端末装置と、前記認識サーバとの間の通信回線に通信事業者が提供する商用回線を用いたことを特徴としている。
【0017】
無線LAN(Local Area Network)による通信回線を用いることができるが、貨物飛行機により運搬された荷物では、空港が広大であり、前記認識サーバは、例えば管制塔や上屋のような管理しやすい建屋に配設されることになるから、無線LANではアンテナ等の設備が膨大なものとなるおそれがある。また、空港内には多数の無線システムが存在することが考えられるため、それらと干渉するおそれもある。これらの状況に鑑みて、画像データを送信することが有利な商用回線を利用するようにしたものである。この商用回線としては、例えばFOMA(登録商標)等の第三世代携帯電話の無線アクセス方式を採用する、いわゆるW-CDMA (Wideband Code Division Multiple Access)によるものなどがある。
【発明の効果】
【0018】
この発明に係る荷の並び順認識支援システムによれば、担当者が貨物列に沿って歩行することなく荷の並び順を把握することができる。このため、並び順を把握する作業が簡素化でき、荷の行き先の振り分け作業の時間の短縮を図ることができる。したがって、例えば、航空貨物の場合では、空港内における貨物の振り分け作業による作業領域の占有時間を短くすることができ、空港の利用効率を向上させることができる。
【0019】
また、請求項2の発明に係る荷の並び順認識支援システムによれば、GPS機能の誤差の時間的変動があっても、変動分が相殺されて、正確な並び順を把握することができる。このため、荷を誤って振り分けてしまうことを極力防止できる。
【0020】
また、請求項3の発明に係る荷の並び順認識支援システムによれば、設備コストが軽減されることから、このシステムの導入を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図示した好ましい実施形態に基づいて、この発明に係る荷の並び順認識支援システムを具体的に説明する。なお、この実施形態では、貨物飛行機10により経由地の空港に搬送された貨物1を行き先毎に振り分ける作業時の並び順認識について示してある。
【0022】
この発明に係る荷の並び順認識支援システムは、貨物1を該貨物1が載置されたパレット2と共に積載する台車3を牽引する牽引車4と、この牽引車4に搭載された車載端末装置5と、該牽引車4に搭載されて前記車載端末装置5に接続された撮影手段としてのカメラ6と、貨物1の並び順を把握して、前記牽引車4の運転手にいずれの貨物1を牽引するかを指示する担当者Pが所持する携帯端末装置7、管制塔や関税のために貨物1を仮置きする上屋8等に設置された認識サーバ9とから構成されている。前記車載端末装置5と携帯端末装置7とは、それぞれ通信事業者が提供する商用の通信回線を介して情報の交換を行うよう接続されている。なお、この通信回線としては、LAN等を用いることもできるが、空港のような広大な敷地にあっては、設備コスト、あるいは空港内無線システムの干渉防止等の面から商用回線を利用することが有利である。例えば、FOMA(登録商標)のような第三世代携帯電話の無線アクセス方式を用いることができる。
【0023】
前記車載端末装置5にはGPS機能が具備されており、牽引車4の位置情報を捕捉できるようにしてある。また、この牽引車4が牽引していた前記台車3との連結を解除して、該台車3が分離された状態を検出する分離センサ(図示せず)が設けられている。牽引車4から台車3が分離された際に該分離センサから発せられる分離信号は、前記車載端末装置5で受信されるようにしてある。
【0024】
以上により構成された荷の並び順認識支援システムにより、前記担当者により並び順が認識される際の処理を説明する。
【0025】
貨物飛行機10には、貨物1はパレット2に載置された状態で積載される。このパレット2には、図3に示すように、該パレット2を識別するためのパレット番号が印字等により記されたタグ2aが付されており、貨物1の行き先はパレット番号に対応させて認識できる。貨物飛行機1が経由地に到着すると、積載されていた貨物1は降ろされる。このとき、パレット2ごと降ろされて、待機している台車3に積載され、牽引車4で牽引されて、図1に示すように、貨物飛行機10の側方に直線上に一列に並べられることになる。
【0026】
台車3が牽引車4に牽引されて、前記直線上に位置すると台車3が牽引車4から切り離される。このとき、前記分離センサが台車3と牽引車4とが分離されたことを検出して分離信号を発する。この分離信号が前記車載端末装置5により受信されると、前記カメラ6によりパレット2に付されたタグ2aのパレット番号を撮影して、その静止画像が作成される。また、この分離時における牽引車4に関して前記GPS機能により捕捉された位置情報が車載端末装置5により取得される。
【0027】
車載端末装置5は、前記位置情報とパレット番号の静止画像とを前記認識サーバ9に送出する。認識サーバ9は受信した静止画像と位置情報とを対にして並び順データとして記憶する。他方、前記牽引車4により順次台車3を牽引して前記直線上に配する毎に、位置情報と静止画像とが認識サーバ9に送出される。認識サーバ9では、これら記憶された並び順データを、それぞれの位置情報を比較して相対的な並び順を算出する。算出された相対的な並び順データを担当者Pが所持する前記携帯端末装置7に送出する。
【0028】
携帯端末装置7は、受信した前記並び順データを情報の通りに該携帯端末装置7の表示部7aに、図2(a)に示すように、画像で表示する。この表示画像は、タグ2aのパレット番号の画像を、パレット2の並び順通り表示されたものであり、例えば、隣接するパレット2同士の間隔が大きい場合には、それをイメージできるように両者の画像の間隔も広げて表示するようにすることが好ましい。また、前記認識サーバ9で、送出された静止画像を処理してテキストデータ化し、テキストデータとして前記表示部7aに表示させても構わない。図2(b)は各パレットの行き先情報を画面に表示した例である。担当者Pは各パレットの行き先情報を用紙に記入された資料を参照して把握していると考えられるが、該行き先情報をデジタルデータでこの支援システムの認識サーバに取得できればデジタルデータで、認識サーバで取得できない場合には前記用紙の記入内容をスキャニングして得られる画像データで携帯端末装置7に表示することが考えられる。こうすることで担当者Pは紙の資料を印刷して持ち歩くことなく、携帯端末装置7の図2(a)の画面でパレットの並び順を把握し、図2(b)の画面で各パレットの行き先を確認することが可能となる。なお、前述のように静止画像をテキストデータ化し、かつ、該行き先情報をデジタルデータで取得した場合は両者をリンクし、1画面でパレットの並び順と行き先情報を表示することが可能となる。
【0029】
前記担当者Pは携帯端末装置7の表示部7aに表示された並び順データを視認することにより、貨物1の並び順に対応して行き先を把握することができる。したがって、この並び順データに基づいて、牽引車4の運転手に対して貨物1の行き先を併せて牽引することを指示する。
【0030】
ところで、貨物飛行機10から降ろされた貨物1は前記直線上に並べられるが、その際、GPS機能から取得する位置情報の誤差の時間的変動のために貨物1の並び順に誤差が生じるおそれがある。そこで、前記車載端末装置5と同様な基準端末装置11を設置する。この基準端末装置11は、例えば、図1に示すように上屋8の、貨物1の荷役作業を行う領域を臨む位置に設置する。なお、この基準端末装置11を可搬式として、荷役作業中にはその作業領域の近傍に設置するようにしても構わない。そして、この基準端末装置11には車載端末装置5と同様にGPS機能を具備させて、その位置情報を認識サーバ9に送出させるようにする。
【0031】
この基準端末装置11を備えた荷の並び順認識支援システムでは、前記認識サーバ9は、前記車載端末装置5から送出された牽引車4の位置情報と基準端末装置11の位置情報とから、牽引車4の位置を基準端末装置11からの距離に換算して、並び順を算出するようにする。基準端末装置11は車載端末装置5と同様なものとしてあるから、これらが取得する牽引車4の位置情報に生じる変動が、認識サーバ9における並び順の算出時に相殺されることになる。したがって、正確な並び順データを取得することができる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
この発明に係る荷の並び順認識支援システムによれば、牽引車で荷を牽引し、該荷を積載した台車から牽引車を切り離すことにより、該荷の並び順と該荷を載置させたパレット番号とを認識して担当者に通知できるから、担当者は荷に沿って歩くことなく並び順を把握でき、荷の行き先を振り分ける作業の迅速化に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】この発明に係る荷の並び順認識支援システムの構成を説明する図である。
【図2】この発明に係る荷の並び順認識支援システムにおける荷の振り分け作業の担当者が所持する携帯端末装置の表示内容を説明する図である。
【図3】貨物を牽引車で牽引する場合の状態を説明する図である。
【符号の説明】
【0034】
1 貨物(荷)
2 パレット
2a タグ
3 台車
4 牽引車
5 車載端末装置
6 カメラ(撮影手段)
7 携帯端末装置
8 上屋
9 認識サーバ
10 貨物飛行機
11 基準端末装置
P 担当者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物が載置されたパレットを台車に積載して順序不同に一列に並べ、パレットに付されたパレット番号に基づいて、該パレットに載置された荷物の行き先を確認し、行き先毎に牽引車で牽引するために、荷の並び順を把握するための荷の並び順認識支援システムにおいて、
前記牽引車に、GPS機能を備えた車載端末装置と撮影手段とを取り付け、
荷の並び順の把握を行う担当者に携帯端末装置を所持させ、
前記車載端末装置と携帯端末装置との間で通信回線を介してそれぞれ情報を交換する認識サーバと、
前記牽引車と前記台車との接続状態が解除されたことを検出する分離センサとからなり、
前記台車を牽引車で牽引して、それぞれの台車をほぼ一直線上に配して、牽引車を台車から分離し、
前記分離センサにより検出された分離信号を前記車載端末装置が受信した時に、前記撮影手段で前記パレット番号を撮影して静止画像を作成すると共に、前記GPS機能による位置情報から牽引車の位置を捕捉し、
前記静止画像と前記GPS機能により捕捉された該牽引車の位置情報とを前記車載端末装置から前記認識サーバに送出し、
前記認識サーバは、前記車載端末装置から送出された静止画像と位置情報とを、順次比較して並び順を算出し、
前記認識サーバは、算出した並び順のデータを前記携帯端末装置に送出し、
前記携帯端末装置は、受信した並び順のデータに基づいて、該携帯端末装置が備えた表示部に、前記静止画像を並び順に表示して、前記担当者がパレットの並び順を把握できるようにすることを特徴とする荷の並び順認識支援システム。
【請求項2】
前記貨物列の近傍に基準端末装置を設置し、
前記認識サーバは、前記牽引車から送出された位置情報と、前記基準端末装置の位置情報とにより、該牽引車の位置を該基準端末装置の位置を基準点として求めて、前記並び順を算出することを特徴とする請求項1に記載の荷物搬出入のトラック誘導システム。
【請求項3】
前記車載端末装置と携帯端末装置と、前記認識サーバとの間の通信回線に通信事業者が提供する商用回線を用いたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の荷物搬出入のトラック誘導システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−149941(P2010−149941A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−326744(P2008−326744)
【出願日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(000005902)三井造船株式会社 (1,723)
【Fターム(参考)】