説明

菓子類製品用ブリスターパッケージアセンブリ

包装アセンブリは複数の小売用製品(菓子類製品など)を支持し分配する。このアセンブリは、外箱であって、この外箱に取り外し可能に取り付けられた複数のパッケージスリーブを有する外箱、を備える。ブリスタートレイアタッチメントは1つ以上のこのパッケージスリーブの中へと滑動可能に挿入できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2006年8月30日出願の米国仮出願第60/841,294号、および2006年8月30日出願の米国仮出願第60/841,291号の利益を主張する。これらの仮出願の内容のすべてを、参照により本願明細書に引用したものとする。
【0002】
本発明は、概して、消費者製品の包装に関する。より具体的には、本発明は菓子類製品、医薬品などの包装に関する。
【背景技術】
【0003】
消費用製品に対する包装は、製品の保管にとって非常に重要である。多くの場合、包装は製品の種類、製品の風味または製品の目的についてのしるし(indicia)を視覚的に伝えようとしている。例えば、消費者製品(例えば、ガムまたはキャンディ)用のいくつかのパッケージは、多くの場合、パッケージで市販されている味わうための製品の種類を示すしるしをパッケージ上に備えている。消費者がパッケージから製品の種類を識別すると、通常、その消費者は包装上のしるしのみに基づいて製品を選ぶ。
【0004】
種々のブリスターパッケージアセンブリが当該分野で公知である。例えば、Thompsonらに対する特許文献1には、投薬量の収容分配単位(例えば、カプセル剤、錠剤、カプレットまたは速溶性の剤形)のための段付端部を有するブリスターパックが開示されている。Runeらに対する特許文献2には、少なくとも1つのブリスターパックを含み、個々に開封可能なブリスターが偽薬の入った多数のブリスター(偽薬ブリスター)、および活性医薬品の入った多数のブリスターとを含むブリスターパックが開示されている。
【0005】
今日のブリスターパッケージはブリスターパッケージの中に収容される製品を十分に支持するが、いくつかの不都合が存在する。例えば、その製品全体が一度に消費されるかも知れないと感じた場合(例えば、棒状キャンディの場合)、製造業者は、その製品を保管するために、再使用できるパッケージよりはむしろ使い捨てのパッケージを提供したいと思うかも知れない。さらに、消費用製品を包装することへの実際的な一面(つまり、包装中に保管されている製品への接近の容易さ、数片の製品が取り除かれた際の包装の融通性、および再使用できるパッケージを提供することへの実際的な一面も存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第5,358,118号明細書
【特許文献2】米国特許第6,092,660号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
それゆえ、費用がかからずかつ、そのパッケージから取り除かれるすべてではない製品を支持するのに十分丈夫である再使用できるアセンブリの中に1つ以上の製品を支持する製品パッケージアセンブリを提供することが望ましい。さらに、いくつかが消費された際の1種類以上の種々のタイプの製品を支持するのに十分融通性がありかつなお丈夫である包装アセンブリを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
包装アセンブリは複数の小売用製品(例えば、菓子類製品)を支持し分配する。前記アセンブリは、複数のパッケージスリーブが取り外し可能に取り付けられた外箱を備える。ブリスタートレイアタッチメントは、1つ以上のパッケージスリーブに滑動可能に挿入できる。
【0009】
例えば、本発明の1つの態様において、消費用製品用のパッケージアセンブリを提供する方法は、取り外し可能に取り付けられた複数のスリーブを備える外箱を形成するステップと、前記複数のスリーブの1つ以上の中へと滑動可能に挿入でき、消費用製品を支持する、ブリスタートレイを準備するステップとを含む。
【0010】
好ましくは、前記形成するステップは、さらに、単独の平坦な一片の板紙材料から前記複数のスリーブの形成するステップを含む。1つの好ましい実施形態では、前記方法は、前記単独の平坦な一片の材料の端部を互いに向かって折り畳むステップと、前記単独の平坦な一片の材料の前記端部の少なくとも1つの表面を前記外箱に取り付けるステップとを含む。
【0011】
1つの好ましい実施形態では、前記方法は、前記少なくとも1つの表面を接着剤で覆うステップを含む。別の好ましい実施形態では、前記方法は、前記平坦な一片の材料の1つ以上の端部を前記外箱に連結するステップを含む。好ましくは、前記折り畳むステップはさらに、前記平坦な一片の材料の前記端部を前記外箱の直径の約1/2の上へと折り畳むステップを含む。
【0012】
1つの好ましい実施形態では、前記方法は、前記複数のスリーブを前記外箱に互いに並んで取り付けるステップを含む。別の好ましい実施形態では、前記方法は、前記複数のスリーブを互いから間隔を空けて前記外箱に取り付けるステップを含む。
【0013】
1つの好ましい実施形態では、前記方法はさらに、前記外箱からの前記複数のスリーブのうちの1つの取り外しを可能にする切り離し可能なミシン目を前記スリーブ間に提供するステップを含む。この切り離し可能なミシン目はヒンジであることが好ましい。
【0014】
さらに別の好ましい実施形態では、前記方法はさらに、前記外箱の2つの主要な寸法によって形成されるx軸およびy軸のうちの1つに実質的に平行に前記切り離し可能なミシン目を提供するステップを含む。
【0015】
別の態様において、消費用製品のためのブリスターパッケージアセンブリは、外箱であって、前記外箱に取り外し可能に取り付けられた複数のスリーブを備える、外箱と、前記複数のスリーブの少なくとも1つの中へと滑動可能に挿入でき、消費用製品を支持する、ブリスタートレイとを備える。
【0016】
1つの好ましい実施形態では、前記複数のスリーブは前記外箱にヒンジに取り付けられている。別の好ましい実施形態では、前記複数のスリーブは前記外箱に切り離し可能なミシン目に取り付けられており、前記複数のスリーブのうちの1つの取り外しが可能である。好ましくは、前記切り離し可能なミシン目は、前記外箱の2つの主要な寸法によって形成されるx軸およびy軸のうちの1つに実質的に平行である。
【0017】
1つの好ましい実施形態では、前記複数のスリーブは互いに並んで前記外箱上に配置されている。別の好ましい実施形態では、前記複数のブリスタースリーブは前記外箱の上で間隔を空けられている。好ましくは、前記複数のスリーブは接着剤を使用して前記外箱に接着されている。
【0018】
好ましくは、前記複数のスリーブは板紙材料から作製されている。1つの好ましい実施形態では、前記板紙材料は一片の板紙材料である。好ましくは、前記板紙材料は、生分解性の紙および再利用可能な紙のいずれかである。
【0019】
1つの好ましい実施形態では、前記外箱は折り畳まれ、前記複数のスリーブを形成する。
【0020】
さらなる特徴および利点は、以下の詳細な説明、添付の図面および特許請求の範囲から明らかである。
【0021】
種々の図面における同じ参照記号は同じ要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】パッケージアセンブリの第1の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1のパッケージアセンブリの上面図である。
【図3】本発明にかかる図1のパッケージ外箱の平面図である。
【図4】パッケージアセンブリの第2の実施形態を示す斜視図である。
【図5】図4のパッケージアセンブリの上面図である。
【図6】本発明にかかる図4のパッケージ外箱の平面図である。
【図7】間隔を空けた図1のブリスタースリーブの斜視図である。
【図8】パッケージ外箱のX軸に沿ったブリスタースリーブの切り離しを示す斜視図である。
【図9】パッケージ外箱のY軸に沿ったブリスタースリーブの切り離しを示す斜視図である。
【図10】パッケージアセンブリの第3の実施形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明は、小売用製品を支持し分配するための包装アセンブリを提供する。この製品は消費用製品または菓子類製品である。この製品としては、ガムおよびキャンディなどの任意の種類の消費用製品または菓子類製品が挙げられる。あるいは、製品は任意の他の種類の消費用製品であってもよい。例えば、その製品はガムまたはキャンディ、あるいは他の種類の医薬品製品または消費用製品であってもよい。
【0024】
図1は、本発明にかかるパッケージアセンブリ10の第1の実施形態の斜視図を示す。図2は、図1のパッケージアセンブリ10の上面図を示す。これらの図面に示されるパッケージアセンブリ10は菓子類製品(例えば、ガム)を支持し分配するために使用することが好ましいように設計されているが、このアセンブリは、他の製品(例えば、医薬品)を支持および分配するために使用することもできる。
【0025】
図1および図2に示すように、本発明のパッケージアセンブリ10は、外箱12に取り外し可能に取り付けられた複数のスリーブ17、19を備える。1つの好ましい実施形態では、例えば、複数のスリーブ17、19は形状が均一であり、ほぼ長方形の形状を有する。このアセンブリは、スリーブ17、19から取り出し可能でありかつそれらへ再挿入することができる1つ以上のパッケージトレイまたはブリスタートレイ14、15をも備える。例えば図1および図2の矢印6、8で示されるように、消費者は、必要に応じて、ブリスタートレイ14、15をスリーブ17、19から滑動可能に取り出し、そしてブリスタートレイ14、15をスリーブ17、19の中へ滑動可能に再挿入することができる。
【0026】
本発明のブリスタートレイ14、15は、主としてプラスチックおよび/またはプラスチック箔もしくは金属箔から形成されていることが好ましい。図1に示すように、各トレイ14、15は、それぞれ、各トレイ14、15から通常外側へ広がるほぼ等しい寸法の複数の区画18A−D、18E−Hを備える。トレイ14、15は、トレイ14、15をスリーブ17、18へと挿入する際にスリーブ17、18の壁に対して圧入するような寸法である。1つの好ましい実施形態では、各ブリスタートレイ14、15の中央には、各トレイがそれ自身の上へ折り畳まれ、そして積み重ねることができるようにするヒンジ9が備えられている。積み重ねられると、2つのブリスタートレイ14、15は、スリーブの中から滑動可能に取り出しそして挿入することができ、より短くかつより幅広いスリーブがもたらされ得る。区画18A−Hは通常、単一の製品20A−Hを保持または保管するが、他の実施形態では、区画の寸法は多様であってもよく、複数でかつ様々な製品を保管することができる。1つの好ましい実施形態では、区画18A−Hは、消費者が中に保管されている製品を見ることができるように、透明なプラスチックから作製される。図1および図2に示されるように、好ましい実施形態では、トレイ14の区画18A−Dおよびトレイ15の区画18E−Hは、各々、4連の長手方向に間隔を空けた区画として配置されているが、トレイ14、15の各々は、種々の構成において任意の数の区画を有するように適合させることができる。
【0027】
図1および図2に示すように、1つの好ましい実施形態では、ブリスタートレイ14、15は、消費者がブリスタートレイをスリーブ17、19に滑動可能に挿入し、そしてそこから滑動可能に取り出すのを補助することができる細長い穴22を備えた構成とされる。細長い穴22はまた、パッケージアセンブリを製品ディスプレイモジュールに載せるのを容易にするために使用することもできる。例えば、細長い穴22は、製品ディスプレイモジュールから延びる製品ディスプレイブラケットを受けるような構成とされる。
【0028】
本発明のスリーブ17、19は、単独もしくは複数の片の厚紙または他の適切な材料から作製され、ブリスタートレイ14、15を支持する形状とされる。スリーブ17、19のための材料は、比較的安価であるように選択されることが好ましく、そして特定の実施形態においては生分解性または再利用可能なものであってもよい。例えば、生分解性の板紙は、スリーブ17、19を形成するために使用することができる。当然、アセンブリ10の所望の外観に応じて、無漂白の板材およびポリマー材料などの他の材料が、スリーブ17、19を形成するために使用できることは、当業者は理解するであろう。板紙が使用される場合、その板紙は、少なくとも1つの側が、アセンブリ10について選択される印刷方法および板材組成と適合性であるように選択される従来のコーティングでコーティングされていることが好ましい。加えて、その板紙は一片の板紙であることが好ましい。
【0029】
スリーブ17、19は、折り畳んだ後に外箱のコーティングされた側が各スリーブ17、19の外側表面となるように外箱12を折り畳むことにより形成されることが好ましい。これによって、アセンブリ10の製品の中身に関するしるしが、パッケージトレイ14、15をスリーブ17、19から取り出すことなく見えるようになる。外箱12を折り畳んでスリーブ17、19を形成することについての詳細は、本願の図3および図6に関連して考察される。しかしながら、本発明のスリーブ17、19は、外箱12を折り畳むことによって形成することに限定されないことに留意するべきである。例えば、1つの好ましい実施形態では、スリーブ17、19は外箱12とは別々に形成され、板紙から形成される。ひとたびスリーブ17、19が形成されると、スリーブ17、19は接着剤(例えば、のり)を使用して平坦な片の板紙に取り付けられ、外箱12が形成される。
【0030】
図1および図2に示されるように、スリーブ17、19の各々は、それぞれ、対向する側壁21、23および24、25、天壁28、29および底壁30、31を備える。側壁21、23、24、25、天壁28、29および底壁30、31は、それぞれ各スリーブ17、19の前面開口端または前面開口部33、35および背面開口端または背面開口部26、27を画定することが好ましい。当然、本発明のスリーブは前面開口部および背面開口部の両方を有するものに限定されないことは、当業者は理解するであろう。例えば、1つの好ましい実施形態では、スリーブは、前面開口部と、背面開口部の代わりの後壁とを備える。別の好ましい実施形態では、スリーブの開口部は互い違いに構成され、それぞれ、前壁または後壁のいずれかおよび背面開口部または前面開口部を有する各スリーブがもたらされる。さらに、図1および図2の例に示されるように、各スリーブ17、19の天壁28、29および底壁30、31は、消費者がパッケージトレイ14、15を滑動可能に挿入しおよび取り出すのを補助することができ、そして/または美的目的のための凹部34、37を備えていてもよい。
【0031】
ここで図3を参照すると、図1の外箱12の平面図が示されている。本発明の外箱12は、平坦な一片に製作された紙製品であることが好ましい。例えば、1つの好ましい実施形態では、外箱12は、単独の平坦な一片の板紙材料から製作される。図3に示されるように、外箱2は、一連の壁折込み部118、120、122、124、126、128、130および132、折り目100、102、104、106、108、110、112、および114、ならびに取り付け折込み部116、134を備え、この外箱は一緒に折り重なってスリーブ17、19を形成する。
【0032】
例えば、図3に示されるように取り付け折込み部116、134の表面は、接着剤(例えば、のり)で覆われ、そのため取り付け折込み部116、134を互いの上へとそして互いに向かって折り畳むことによって、互いに対してほぼ等しい寸法を有するスリーブが実現される。図1、図2および図3に示されるように、取り付け折込み部116、134は、外箱12の直径の約1/2の上へ折り畳まれ、取り付け折込み部が壁折込み部124、126へと接触および接着することによってスリーブ17、19が形成される。スリーブ17、19が互いに並んで配置されていることが好ましい。
【0033】
当然、折込み部上の接着位置は多様であってもよく、様々なトレイ直径を支持するために種々のスリーブ直径を実現してもよいことは当業者は理解するであろう。例えば、図7に示されるように、スリーブ17、19は、所定の距離11で互いに間隔を置いて配置されてもよい。加えて、他の技法を使用して取り付け折込み部116、134を壁折込み部124、126に固定してもよいことは当業者は理解するであろう。例えば、1つの好ましい実施形態では、取り付け折込み部116、134および壁折込み部124、126は、連結(interlocking)折込み部として一緒に固定されていてもよい。さらに、外箱12がポリマー材料(例えば、プラスチック)から作製されている場合、スリーブの望ましい形状は、成形プロセスによってまたはプラスチックを大量生産する他の適切な方法によって製作することができる。
【0034】
図1、図2、および図3に示されるように、外箱12の中央は、スリーブ17、19が互いのまわりに曲げられるようにするヒンジ38として提供される。ヒンジ38によってスリーブ17、19が互いから後方へ退いて重なることができ、スリーブのうちの1つの天壁の外側表面が別のスリーブの底壁の外側表面に接するようになっていることが好ましい。いくつかの利点は、この特徴から由来するかも知れない。例えば、柔軟性のあるヒンジ38を外箱12の一部として提供することにより、形成されたスリーブ17、19は、互いに向かってかつ互いから離れるように曲げられることが可能となり、それによって製品アセンブリ10を保管するために必要とされる全体の寸法を小さくすることができる。外箱12のヒンジ38は、切り離し可能なミシン目として設けられていてもよい。この場合、スリーブ17、19が独立に外箱12から分離して、特に製品を一部使用した後に製品を保管するために必要なスペースをさらに小さくすることができる。このミシン目により、外箱12が2つの片に分かれることも可能になり、こうして各スリーブを独立に使用することができる。
【0035】
1つの好ましい実施形態では、外箱12のヒンジ38は、外箱12の2つの主要な寸法から形成されるX軸およびY軸の一方に実質的に平行な切り離し可能なミシン目として設けられ、これによってスリーブ17、19が独立に外箱12から分離されるようになる。例えば、1つの好ましい実施形態では、ここで図8A−図8Bを参照して、ヒンジ38は外箱12の主軸であるX軸に実質的に平行に形成され、スリーブ17、19の各々が外箱12のX軸に沿って分離(250)され、独立に使用することができるようになる。別の好ましい実施形態では、例えば、本発明のヒンジは、外箱の主軸であるY軸に実質的に平行に形成され、スリーブの各々が外箱のY軸に沿って分離され独立に使用することができるようになる。
【0036】
ここで図4、図5および図6を参照して、本発明にかかるパッケージアセンブリ40の第2の実施形態が開示されている。具体的には、図4はパッケージアセンブリ40の斜視図を示し、図5はアセンブリ40の上面図を示す。図4および図5に示されるように、パッケージアセンブリ40は、それぞれ矢印51、53で示されるように、外箱42のスリーブ47、49から取り出し可能でありそしてそれらへ再挿入できる1つ以上のパッケージトレイまたはブリスタートレイ44、45を備える。好ましい実施形態において、スリーブ47、49はほぼ正方形の形状を有し、そしてほぼ均一な形状である。
【0037】
図4および図5に示されるように、パッケージトレイ44、45の各々は、通常各トレイ44、45から外側へと広がりかつスリーブ47、49の壁に対して圧入する構成である、並んだ2×2の構成で配置されている4つの区画48A−D、48E−Hを備える。区画48A−Hは、上で説明した区画18A−Hと同様に、消費者が中に保管されている製品50A−Hを見ることができるように、透明なプラスチックで作製されていてもよい。
【0038】
上で説明したブリスタートレイ14、15と同様に、第2の実施形態のブリスタートレイ44、45は、消費者がブリスタートレイ44、45をスリーブ47、49から滑動可能に取り出し、そしてそこへ滑動可能に挿入するのを補助することができる細長い穴52を備えた構成とされる。細長い穴52は、同様に製品ディスプレイモジュールからアセンブリ40を陳列するための製品ディスプレイブラケットを受けるように適合されていてもよい。
【0039】
上で説明したスリーブ17、19と同様に、第2の実施形態のスリーブ47、49は、単独もしくは複数の片の厚紙または他の適切な材料から作製される。選択される材料は、比較的安価であることが好ましく、そしてこれまでに説明したように、特定の実施形態においては生分解性または再利用可能なものであってもよい。板紙を使用してスリーブ47、49が形成される場合、その板紙は、少なくとも1つの側が、アセンブリ40について選択される印刷方法および板材組成と適合性であるように選択される従来のコーティングでコーティングされていることが好ましい。
【0040】
スリーブ47、49もまた、折り畳まれた後に、外箱42のコーティングされた側が各スリーブ47、49の外部表面となるように、外箱42を折り畳むことによって形成される。この技法を使用することにより、アセンブリ40の製品の中身に関するしるしを、パッケージトレイ44、45をスリーブ47、49から取り出すことなく見ることができる。
【0041】
図4および図5に示されるように、スリーブ47、49の各々は、それぞれ対向する側壁54、55および56、57、天壁58、59および底壁60、62を備える。側壁54、55、56、57、天壁58、59および底壁60、62が、それぞれ、各スリーブ47、49の前面開口部61、63および背面開口部66、64を画定することが好ましい。
【0042】
ここで図6を参照すると、図4の外箱42の平面図が示されている。これまでに説明したように、本発明の外箱42は、平坦な一片に製作された紙製品であることが好ましい。この平坦な一片は、単独の平坦な一片の紙製品であることが好ましい。上で説明した外箱12と同様に、パッケージアセンブリ40の外箱42もまた、一連の壁折込み部202、204、206、208、210、212、214および216、折り目220、222、224、226、232、234、236および238、ならびに取り付け折込み部200、218を備え、これらは、外箱42が一緒に折り畳まれるとき、スリーブ47、49についての所望の形状が得られるような寸法にされる。
【0043】
上で説明した取り付け折込み部116、134と同様に、図6に示すように、取り付け折込み部200、218の表面は接着剤(例えば、のり)で覆われ、そのため取り付け折込み部200、218を互いの上へとそして互いに向かって折り畳むことによって、ほぼ等しい寸法を有するスリーブ47、49が実現される。例えば、図4および図5に示される2つの比較的正方形形状のスリーブ47、49を形成するために、取り付け折込み部200、218は、外箱42の直径の約1/2の上へ折り畳まれ、取り付け折込み部200、218がそれぞれ壁折込み部208、210へと接触および接着することによってスリーブ47、49を形成する。スリーブ47、49は、所定の距離で互いに間隔を置いて配置される。スリーブ47、49が互いに並んで配置されていることが好ましい。
【0044】
図4、図5および図6に示されるように、外箱42の中央は、スリーブ47、49が互いのまわりに曲げられるようにするヒンジ230を備えることが好ましい。上で説明した外箱12と同様に、ヒンジ230は、切り離し可能なミシン目として形成されていてもよい。この場合、スリーブ47、49中の製品にかかわりなく、スリーブ47、49が独立に外箱42から分離することができる。
【0045】
例えば、ここで図9A−図9Bを参照すると、1つの好ましい実施形態では、外箱42のヒンジ230は、外箱42の2つの主要な寸法から形成されるX軸およびY軸の一方に実質的に平行な切り離し可能なミシン目として設けられ、これによってスリーブ47、49を独立に外箱42から分離されるようになる。
【0046】
好ましくは、図9A−図9Bに示されるように、ヒンジ230は、外箱42の主軸であるY軸に実質的に平行に形成され、スリーブ47、49の各々が外箱42からY軸に沿って分離(250)され、独立に使用することができるようになる。別の好ましい実施形態では、例えば、本発明のヒンジは、外箱の主軸であるX軸に実質的に平行に形成され、スリーブ47、49の各々が外箱のX軸に沿って分離され独立に使用することができるようになる。
【0047】
加えて、本発明がただ2つのスリーブのみを備える外箱にも単独のヒンジを備える外箱にも限定されず、任意の数のスリーブおよび複数のヒンジまたは切り離されたミシン目を備えることができるということを当業者は理解するであろう。例えば、ここで図10を参照して、1つの好ましい実施形態では、パッケージアセンブリ300は、切り離し可能なミシン目316によって外箱302に取り外し可能に取り付けられた3つのスリーブ304、306および308を備える。アセンブリ300はまた、図1−図2および図4−図5に関連して考察したように、スリーブ304、306および308から取り出し可能でありそれらへ再挿入できる3つのブリスタートレイ310、312および314を備える。外箱、スリーブおよびヒンジは、図1−図9に関連して考察したのと同様に形成される。
【0048】
本発明の好ましい実施形態を添付の図面を参照して本願明細書において説明したが、本発明はこれらのまさにその実施形態に限定されるわけではなく、種々の他の変更および改変が本発明の範囲および技術思想から逸脱することなく、本発明において当業者によって為され得るのであり、本発明の範囲内に入るすべてのかかる変更および改変を請求することが意図されているということを理解するべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
消費用製品のためのブリスターパッケージアセンブリであって、
外箱であって、前記外箱を形成するために取り外し可能に取り付けられた複数のスリーブを備える、外箱と、
前記複数のスリーブの少なくとも1つの中へと滑動可能に挿入でき、消費用製品を支持する、ブリスタートレイと
を備える、パッケージアセンブリ。
【請求項2】
前記複数のスリーブがヒンジに取り付けられている、請求項1に記載のパッケージアセンブリ。
【請求項3】
前記複数のスリーブが切り離し可能なミシン目に取り付けられており、前記複数のスリーブのうちの1つの取り外しが可能である、請求項1に記載のパッケージアセンブリ。
【請求項4】
前記切り離し可能なミシン目が、前記外箱の2つの主要な寸法によって形成されるx軸およびy軸のうちの1つに実質的に平行である、請求項3に記載のパッケージアセンブリ。
【請求項5】
前記複数のスリーブが互いに並んで配置されている、請求項1に記載のパッケージアセンブリ。
【請求項6】
前記複数のスリーブが接着剤を使用して接着され、前記外箱が形成されている、請求項1に記載のパッケージアセンブリ。
【請求項7】
前記複数のスリーブが板紙材料から作製されている、請求項1に記載のパッケージアセンブリ。
【請求項8】
前記板紙材料が一片の板紙材料である、請求項7に記載のパッケージアセンブリ。
【請求項9】
前記板紙材料が、生分解性の紙および再利用可能な紙のうちの少なくとも1つである、請求項7に記載のパッケージアセンブリ。
【請求項10】
前記外箱が折り畳まれ、前記複数のスリーブが形成されている、請求項1に記載のパッケージアセンブリ。
【請求項11】
前記複数のブリスタースリーブが前記外箱の上で間隔を空けられている、請求項1に記載のパッケージアセンブリ。
【請求項12】
消費用製品のためのブリスターパッケージアセンブリを提供する方法であって、
取り外し可能に取り付けられた複数のスリーブを備える外箱を形成するステップと、
前記複数のスリーブの少なくとも1つの中へと滑動可能に挿入でき、消費用製品を支持する、ブリスタートレイを準備するステップと
を含む、方法。
【請求項13】
前記形成するステップが、さらに、単独の平坦な一片の板紙材料から前記複数のスリーブを形成するステップを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記形成するステップが、さらに、
前記単独の平坦な一片の材料の端部を互いに向かって折り畳むステップと、
前記単独の平坦な一片の材料の前記端部の少なくとも1つの表面を前記外箱に取り付けるステップと
を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
さらに、前記少なくとも1つの表面を接着剤で覆うステップを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記折り畳むステップが、前記平坦な一片の材料の前記端部の少なくとも1つを前記外箱に連結するステップを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記折り畳むステップがさらに、前記平坦な一片の材料の前記端部を前記外箱の直径の約1/2の上へと折り畳むステップを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
さらに、前記複数のスリーブを前記外箱に互いに並んで取り付けるステップを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
さらに、前記複数のスリーブを互いから間隔を空けて前記外箱に取り付けるステップを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
さらに、前記外箱からの前記複数のスリーブのうちの1つの取り外しを可能にする切り離し可能なミシン目を前記スリーブ間に提供するステップを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項21】
前記切り離し可能なミシン目がヒンジである、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
さらに、前記外箱の2つの主要な寸法によって形成されるx軸およびy軸のうちの1つに実質的に平行に前記切り離し可能なミシン目を提供するステップを含む、請求項20に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8A】
image rotate

【図8B】
image rotate

【図9A】
image rotate

【図9B】
image rotate

【図10】
image rotate


【公表番号】特表2010−501427(P2010−501427A)
【公表日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−525663(P2009−525663)
【出願日】平成19年8月29日(2007.8.29)
【国際出願番号】PCT/US2007/019007
【国際公開番号】WO2008/027436
【国際公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【出願人】(507265133)キャドバリー アダムス ユーエスエー エルエルシー (55)
【Fターム(参考)】