薄型表示装置搭載トレー
【課題】トレー上へのコンテンツ表示を、資源を無駄にすることなく経済的かつ安価に、即時性を持って有効に行うことを目的とする。
【解決手段】電子ペーパートレー10は、飲食物などの物品が載置されるトレー12と、コンテンツを格納する内部メモリ14と、トレー12の上面側に配置された電子ペーパー11と、内部メモリ14に格納されたコンテンツを電子ペーパー11に表示するCPU13とを含む。そして、電子ペーパー11の表示エリアが複数に区分けされた各区分エリア毎に、物品が載置されているか否かを検出する光量センサを設け、CPU13が、光量センサの検出結果に応じて、各区分エリアがそれぞれ被覆エリアであるか非被覆エリアであるか判定し、その判定結果に応じて非被覆エリアにコンテンツを表示する。
【解決手段】電子ペーパートレー10は、飲食物などの物品が載置されるトレー12と、コンテンツを格納する内部メモリ14と、トレー12の上面側に配置された電子ペーパー11と、内部メモリ14に格納されたコンテンツを電子ペーパー11に表示するCPU13とを含む。そして、電子ペーパー11の表示エリアが複数に区分けされた各区分エリア毎に、物品が載置されているか否かを検出する光量センサを設け、CPU13が、光量センサの検出結果に応じて、各区分エリアがそれぞれ被覆エリアであるか非被覆エリアであるか判定し、その判定結果に応じて非被覆エリアにコンテンツを表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば食品などの物品を載置する物品トレーの上面側に電子ペーパー等の薄型表示装置を設け、その薄型表示装置に各種のコンテンツを表示する薄型表示装置搭載トレーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ファーストフードやファミリーレストランなどでは、食品などの物品を載置する物品トレー上に、広告等の各種のコンテンツが掲載された紙媒体が貼付もしくは添付されている。
【0003】
一方、近年、電子ペーパーと呼ばれる薄型表示装置にコンテンツを表示させるための各種の技術が提案されている(例えば特許文献1−2)。特許文献1には、1枚の電子ペーパーで複数の画面を表示することや、時間等にあわせて表示画面を動的に変えることが記載されている。特許文献2には、ユーザによる電子ペーパーの接触を検知し、それによって、電子ペーパーをユーザが閲覧したと判断して次の画面に変更することが開示されています。
【0004】
【特許文献1】特開2003−162245号公報
【特許文献2】特開2005−267188号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した物品トレー上に紙媒体を配置させる従来のコンテンツの表示手法では、消耗品である紙媒体を使用しているため不経済であり、さらに余剰分となった紙が活用されることなく廃棄されるなど資源を無駄にしているという問題がある。また、物品トレー上に置かれた紙媒体に広告等のためのコンテンツが掲載されるため、その物品トレー上に飲食物などが置かれると、コンテンツが覆い隠されてしまい、有効な広告効果が得られないという問題もあった。さらに、紙の張替えや、コンテンツが掲載された紙の作成などのために人件費や時間を要することとなっており、より安価でかつ即時性のある媒体が望まれている。
【0006】
特許文献1に記載されている技術では、単に時間にあわせて表示画面を動的に変えるものであるため、物品トレー上に載置することとしても、物品トレー上に置かれた飲食物に隠れた場所にコンテンツが表示されてしまう。このため、上述した問題を包含していることになる。
【0007】
特許文献2に記載されている技術では、単に画面への接触を検知して次の画面に変更するものであるため、物品トレー上に載置することとしても、やはり物品トレー上に置かれた飲食物に隠れた場所にコンテンツが表示されてしまう。このため、やはり上述した問題を包含していることになる。
【0008】
本発明は、上述した問題を解消し、物品トレー上へのコンテンツ表示を、資源を無駄にすることなく経済的かつ安価に、即時性を持って有効に行うことができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の薄型表示装置搭載トレーは、物品が載置される物品載置部と、コンテンツを格納するコンテンツ格納部と、前記物品載置部の上面側に配置された薄型表示装置と、前記コンテンツ格納部に格納されたコンテンツを前記薄型表示装置に表示する表示制御部とを含むことを特徴とする。
【0010】
前記薄型表示装置は、例えば、前記物品載置部の上面側に貼付されるか、または前記物品載置部の上面部として設けられる。
【0011】
コンテンツの配信を行う配信サーバから有線あるいは無線等による通信によりコンテンツを受信するコンテンツ受信部と、該コンテンツ受信部によって受信されたコンテンツを前記コンテンツ格納部に格納するコンテンツ格納処理部とを含む構成とされていてもよい。
【0012】
前記表示制御部は、あらかじめ設定されたコンテンツ表示スケジュールにもとづいてコンテンツを前記薄型表示装置に表示する構成とされていてもよい。
【0013】
前記薄型表示装置の表示エリアが複数に区分けされた各区分エリア毎に、物品が載置されているか否かを検出する物品検出装置がそれぞれ設けられ、前記表示制御部は、前記物品検出装置によって物品の載置が検出された区分エリア以外の区分エリアにコンテンツを表示する構成とされていてもよい。
【0014】
前記表示制御部は、前記物品検出装置によって物品の載置が検出された区分エリア以外の区分エリアのサイズにコンテンツを加工して表示する構成とされていてもよい。
【0015】
前記物品検出装置は、光量が所定量以下であるか否かを検出する光センサであり、光量が所定量以下であれば、当該物品検出装置が設けられた区分エリア上に物品が載置されている旨を検出する構成とされていてもよい。
【0016】
前記物品検出装置は、重量が所定量以上であるか否かを検出する重量センサであり、重量が特定量以上であれば、当該物品検出装置が設けられた区分エリア上に物品が載置されている旨を検出する構成とされていてもよい。
【0017】
前記薄型表示装置は、例えば、電子ペーパーである。また、コンテンツは、例えば、画像、映像、テキストのうちいずれか1つを含む。
【0018】
充電可能な蓄電池と、充電用電力源を備えたトレー棚に置かれた状態、あるいは前記トレー棚に置かれた他の薄型表示装置搭載トレーに重ねられた状態で、前記トレー棚から前記蓄電池の充電のための充電用電力を取り込む充電用電力取込部とを含む構成とされていてもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、物品トレー上へのコンテンツ表示を、資源を無駄にすることなく経済的かつ安価に、即時性を持って有効に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態における電子ペーパートレー10を上方から見た上面図である。図2は、本発明の一実施の形態における電子ペーパートレー10が備える電子ペーパー11を上方から見た上面図である。
【0021】
電子ペーパートレー10は、飲食物などが載置される載置面(物品載置部)を有する平板状のトレー12と、トレー12における載置面の上方(物品載置部の上面側)に貼付された電子ペーパー11と、各種の処理を実行するCPU13と、各種の情報を格納する内部メモリ14と、各部に電力を供給する蓄電池15とを含む。なお、電子ペーパー11は、貼付により配置されるのではなく、載置面の上部に設けられるようにしてもよい。また、CPU13、内部メモリ14、及び蓄電池15は、それぞれ、電子ペーパー11の内部に設けられていても外部に設けられていてもよい。
【0022】
電子ペーパー11は、コンテンツなどの各種の情報を表示するディスプレイ装置であり、その表示面が複数のエリアにマトリクス状に区分けされているものとする。本例では、図2に示すように、行A〜行Cの3行、かつ列1〜列5の5列の15個のエリアに区分けされているものとする。電子ペーパー11における各区分エリアA−1〜A−5,B−1〜B−5,C−1〜C−5には、それぞれ、光量センサ16a〜16oが設けられている。本例では、各区分エリアA−1〜A−5,B−1〜B−5,C−1〜C−5の大きさは、同一であっても異なっていてもよい。
【0023】
各区分エリアA−1〜A−5,B−1〜B−5,C−1〜C−5に設置された光量センサ16a〜16oは、それぞれ、自己の区分エリアに飲食物等が置かれているか否かを検出するために、自己の区分エリアの光量を測定し、測定結果をCPU13に通知する。CPU13は、光量センサ16a〜16oからの測定結果が示す光量が所定量以上であったときは、該当する区分エリアに飲食物等が置かれていないものと判定する。一方、CPU13は、光量センサ16a〜16oからの測定結果が示す光量が所定量未満であったときは、該当する区分エリアに飲食物等が置かれており、その区分エリアが覆い隠されているものと判定する。そして、CPU13は、各区分エリアA−1〜A−5,B−1〜B−5,C−1〜C−5の被覆状況を収集し、電子ペーパー11における表示エリア全体の被覆状態から、その状態にあった最適なコンテンツを電子ペーパー11に表示する。具体的には、コンテンツの加工や組み合わせなどを行い、飲食物等によって被覆されていない区分エリアにのみコンテンツを表示する。
【0024】
次に本発明の一実施の形態における電子ペーパートレー10の動作について説明する。
図3は、電子ペーパートレー10が実行するコンテンツ表示処理の例を示すフローチャートである。
【0025】
コンテンツ表示処理において、本例では、電子ペーパートレー10は、先ず、表示コンテンツ群及び表示スケジュールをあらかじめ内部メモリ14にダウンロードしておく(ステップS101)。このダウンロードは、電子ペーパートレー10が備える無線通信機能により無線通信回線を介して行うようにしてもよいし、有線通信回線を介して行うようにしてもよいし、表示コンテンツ群及び表示スケジュールが格納されたメモリカードなどの記憶媒体を電子ペーパートレー10に接続することによって行うようにしてもよい。
【0026】
表示コンテンツ群は、電子ペーパー11に表示される各種のコンテンツを意味する。表示コンテンツ群に含まれるコンテンツには、例えば、広告(飲食店の広告、商品の広告、人材募集の広告など)、地図、風景などを表すテキスト、図形、写真、画像、映像などが含まれる。なお、各コンテンツには、掲載可能時間帯を示す表示時刻と、表示対象として選択される際の優先度とが対応付けされている(図4等参照)。
【0027】
表示スケジュールは、電子ペーパー11へのコンテンツの表示期間があらかじめ設定されたスケジュールを意味する。表示スケジュールには、例えば1分、5分、11時30分などの電子ペーパー11に表示するコンテンツの切替タイミングを特定可能な時間や時刻、および各コンテンツの表示順番等が設定されている。
【0028】
次に、電子ペーパートレー10のCPU13は、各光量センサ16a〜16oから、各各光量センサ16a〜16oによって計測された光量値を収集する(ステップS102)。光量値を収集すると、CPU13は、収集した各光量値が所定の閾値以下であるか否か判定し、閾値以下の光量値を検出した各光量センサが設置されている各区分エリアを被覆エリア(飲食物等が置かれており覆い隠されている区分エリア)と判定し(ステップS103)、閾値を超える光量値を検出した各光量センサが設置されている各区分エリアを非被覆エリア(飲食物等が置かれておらず覆い隠されていない区分エリア)と判定する(ステップS104)。そして、CPU13は、ステップS103,S104の判定結果に応じて被覆状態図を作成する(ステップS105)。
【0029】
被覆状態図は、各区分エリアA−1〜A−5,B−1〜B−5,C−1〜C−5それぞれの被覆状態が対応付けされた図表であり、例えば全ての区分エリアが非被覆であると判定した場合には図4に示すようになる。
【0030】
被覆状態図を作成すると、CPU13は、作成した被覆状態図に基づき、コンテンツ表示可能エリア(非被覆エリア)を必要に応じて分割し、1つのコンテンツが表示されるコンテンツ表示ブロックを決定して、コンテンツ表示ブロック表を作成する(ステップS106)。
【0031】
コンテンツ表示ブロック表は、各コンテンツ表示ブロックと、各コンテンツ表示ブロックを構成する構成エリア(区分エリア)とが対応付けされた図表である。例えば全ての区分エリアが非被覆であり、表示エリア全体を1つのコンテンツ表示ブロックとする場合には、コンテンツ表示ブロック表は、例えば図4に示すようになる。
【0032】
次に、CPU13は、表示コンテンツ群から表示スケジュールに合ったコンテンツを選択する(ステップS107)。
【0033】
次に、CPU13は、優先度の高い順番に、各コンテンツを表示するコンテンツ表示ブロックを決定する(ステップS108)。ステップS108では、優先度の高いコンテンツから順番に、表示エリアの大きいコンテンツ表示ブロックに表示することに決定する。
【0034】
次に、CPU13は、表示するコンテンツのサイズとコンテンツ表示ブロックのサイズとを比較し、コンテンツのサイズを維持、拡大、あるいは縮小する(ステップS109)。ステップS109では、コンテンツのサイズとコンテンツ表示ブロックのサイズとが一致あるいはほぼ同一であればコンテンツのサイズを維持し、コンテンツのサイズよりもコンテンツ表示ブロックのサイズが大きければコンテンツのサイズを拡大し、コンテンツのサイズよりもコンテンツ表示ブロックのサイズが小さければコンテンツのサイズを縮小する。
【0035】
そして、CPU13は、電子ペーパー11における表示エリア中の決定されたコンテンツ表示ブロックに、選択されたコンテンツを表示する(ステップS110)。
【0036】
例えば全ての区分エリアが非被覆であり表示エリア全体を1つのコンテンツ表示ブロックとする場合には、1つのコンテンツが選択され例えば拡大されて、図5に示すように、電子ペーパー11における表示エリア全体に表示される。
【0037】
初期表示を行ったあとは、CPU13は、表示スケジュールを監視し、コンテンツ変更時刻が到来すると(ステップS111のY)、ステップS107に移行する。すなわち、例えば定期的に表示するコンテンツが更新される。
【0038】
また、CPU13は、被覆状態の確認間隔としてあらかじめ定められている時間(被覆状態定期確認時間)を監視する(ステップS112)。被覆状態定期確認時間が到来すると(ステップS112のY)、CPU13は、各光量センサ16a〜16oから、各各光量センサ16a〜16oによって計測された光量値を再収集し、被覆エリアであるか非被覆エリアであるかの判定を再度行い、その判定結果に応じて作成した被覆状態図に更新する(ステップS113)。そして、CPU13は、更新前後の被覆状態図を比較して、差分がなければステップS111に移行し(ステップS114のN)、追加以外の差分を含む場合にはステップS106に移行し(ステップS115のN)、差分が追加のみであれば表示するコンテンツを追加(ステップS116)したあとステップS111に移行する。
【0039】
上記のようにして、被覆状態定期確認時間が経過する毎に被覆状態図を更新し、被覆状態が変化していれば、その変化の内容に応じて、コンテンツの表示位置や表示サイズを変更したり、表示するコンテンツを追加したり削除したりすることが行われる。
【0040】
ここで、電子ペーパートレー10上に何も置かれていない図4に示す被覆状態図の状態から、区分エリアB−3〜B−4,C−3〜C−4に物品が置かれた場合について説明する。この場合には、ステップS113において例えば図6に示す被覆状態図に更新され、ステップS106にて例えば図6に示すようなコンテンツ表示ブロック表が作成される。図6に示すコンテンツ表示ブロック表は、区分エリアA−1〜A−4のコンテンツ表示ブロックと、区分エリアB−1〜B−2,C−1〜C−2のコンテンツ表示ブロックと、区分エリアA−5,B−5,C−5のコンテンツ表示ブロックとの3つのブロックにそれぞれコンテンツを表示するものとなっている。そして、ステップS107にてコンテンツが選択され、ステップS108にて各コンテンツ表示ブロックに表示するコンテンツが決定され、ステップS109にて必要に応じてコンテンツのサイズが変更され、ステップS110にてコンテンツが表示される。この例では、例えば図7に示すように、電子ペーパー11における表示エリアにおいて、例えば食品類が置かれた区分エリアB−3〜B−4,C−3〜C−4を避けるようにして、区分エリアA−1〜A−4のコンテンツ表示ブロックと、区分エリアB−1〜B−2,C−1〜C−2のコンテンツ表示ブロックと、区分エリアA−5,B−5,C−5のコンテンツ表示ブロックとの3つのブロックに、それぞれコンテンツが表示されるようになる。
【0041】
続いて、区分エリアB−3〜B−4,C−3〜C−4に物品が置かれた図6に示す被覆状態図の状態から、区分エリアC−3が非被覆エリアとなった場合について説明する。この場合には、ステップS113において例えば図8に示す被覆状態図に更新され、例えば図8に示すようなコンテンツ表示ブロック表が作成される。図8に示すコンテンツ表示ブロック表は、区分エリアA−1〜A−4のコンテンツ表示ブロックと、区分エリアB−1〜B−2,C−1〜C−2のコンテンツ表示ブロックと、区分エリアA−5,B−5,C−5のコンテンツ表示ブロックと、区分エリアC−3のコンテンツ表示ブロックとの4つのブロックにそれぞれコンテンツを表示するものとなっている。そして、ステップS115にてYと判定され、ステップS116にて、追加したコンテンツ表示ブロックである区分エリアC−3に表示するコンテンツが決定され、決定されたコンテンツが区分エリアC−3に表示される。この例では、例えば図9に示すように、電子ペーパー11における表示エリアにおいて、例えば食品類が置かれた区分エリアB−3〜B−4,C−4を避けるようにして、区分エリアA−1〜A−4のコンテンツ表示ブロックと、区分エリアB−1〜B−2,C−1〜C−2のコンテンツ表示ブロックと、区分エリアA−5,B−5,C−5のコンテンツ表示ブロックと、区分エリアC−3のコンテンツ表示ブロックとの4つのブロックに、それぞれコンテンツが表示されるようになる。
【0042】
次に、電子ペーパートレー10が備える蓄電池15への充電について説明する。
図10は、電子ペーパートレー10を含む複数の電子ペーパートレー10,10’,10”それぞれの蓄電池15,15’,15”の充電の様子を示す説明図である。なお、電子ペーパートレー10’,10”は、電子ペーパートレー10と同様に構成される。
【0043】
図10に示すように、充電用電源21を備えたトレー棚20に各電子ペーパートレー10,10’,10”が重ねて置かれた状態で、各電子ペーパートレー10,10’,10”が備えるそれぞれの蓄電池15,15’,15”に充電用電源21からの充電のための充電用電力が供給され、各蓄電池15,15’,15”が充電される。すなわち、本例では、トレー棚20における所定の箇所に電子ペーパートレー10を置くだけで蓄電池15が充電される。また、他の電子ペーパートレー10に重ねて置かれた電子ペーパートレー10’についても、充電用電源21からの充電のための充電用電力が電子ペーパートレー10を介して供給され、電子ペーパートレー10’ の蓄電池15’も充電される。つまり、各電子ペーパートレー10,10’,10”には、それぞれ、トレー棚20からの充電用電力を取り込むため、あるいは直下に重ねられている他の電子ペーパートレーを介して充電用電力を取り込むための取込端子(充電用電力取込部)と、さらに直上に重ねられている他の電子ペーパートレーに対してトレー棚20からの充電用電力を供給する出力端子(充電用電力出力部)とが設けられている。この例では、充電用電力取込部と充電用電力出力部とがそれぞれ2つ設けられており、図10に示すように、トレー棚20上に各電子ペーパートレー10,10’,10”が重ねられたときに、充電用電源21に対して各蓄電池15,15’,15”が並列接続された状態となる。
【0044】
なお、図10に示す接続状態に限らず、例えば図11に示すように、PoE(Power over Ethernet(Ethernetは登録商標))により例えばLANケーブルなどの情報送信ケーブルに、外部からコンテンツ蓄積部22にダウンロードしてきたコンテンツと同時に充電用電力を流すことで、トレー棚20’上に重ねられた各電子ペーパートレー10,10’,10”の内部メモリ14,14’,14”にコンテンツを追加登録するとともに、各蓄電池15,15’,15”を充電するようにしてもよい。このように構成すれば、トレー棚20’上に各電子ペーパートレー10,10’,10”が重ねられたときに、内部メモリ14,14’,14”へのデータ補充を行うことができると同時に、各蓄電池15,15’,15”を充電することができるようになる。
【0045】
以上に説明したように、飲食物などの物品が載置されるトレー12と、コンテンツを格納する内部メモリ14と、トレー12の上面側に配置された電子ペーパー11と、内部メモリ14に格納されたコンテンツを電子ペーパー11に表示するCPU13とを含む構成としたので、トレー12上へのコンテンツ表示を、資源を無駄にすることなく経済的かつ安価に、即時性を持って有効に行うことができるようになる。
【0046】
すなわち、紙媒体を用いることなく電子ペーパー11を用いて行うこととしたので、資源を無駄にすることなく経済的かつ安価にトレー12上へのコンテンツ表示を行うことが可能となる。また、表示するコンテンツを追加したり、表示しているコンテンツを容易に切換することができるので、トレー12上へのコンテンツ表示を、即時性を持って有効に行うことができる。
【0047】
なお、電子ペーパー11は、トレー12の上面側に貼付されるか、またはトレー12の上面部として設けられるものとして説明していたが、トレー12の上面側への設置方法はどのようなものであってもよい。
【0048】
また、上述した実施の形態では、あらかじめ設定されたコンテンツ表示スケジュールにもとづいてコンテンツを電子ペーパー11上に表示するようにしたので、例えば時間経過などのあらかじめ指定してスケジュールに応じて表示するコンテンツを変更させることができる。
【0049】
また、上述した実施の形態では、電子ペーパー11の表示エリアが複数に区分けされた各区分エリア毎に、物品が載置されているか否かを検出する光量センサ16a〜16oを設け、CPU13が、光量センサ16a〜16oの検出結果に応じて、各区分エリアがそれぞれ被覆エリアであるか非被覆エリアであるか判定し、その判定結果に応じて非被覆エリアにコンテンツを表示する構成としたので、物品が載置されていない非被覆エリアのみにコンテンツを表示することができ、効率的にコンテンツを表示することができる。
【0050】
また、上述した実施の形態では、CPU13が、光量センサ16a〜16oの検出結果に応じて判定した非被覆エリアのサイズに合致するように、コンテンツを加工して表示するようにしたので、物品が載置されていない非被覆エリアに適切にコンテンツを表示することが可能となる。
【0051】
なお、上述した実施の形態では、光量センサ16a〜16oの検出結果に応じて物品が載置されていない非被覆エリアと物品が載置されている被覆エリアとの別を判定する構成としていたが、重量を計測する重量センサの検出結果に応じて判定するようにしてもよい。この場合、電子ペーパー11の表示エリアが複数に区分けされた各区分エリア毎に、物品が載置されているか否かを検出する重量センサを設け、CPU13が、重量センサの検出結果に応じて、各区分エリアがそれぞれ被覆エリアであるか非被覆エリアであるか判定する。なお、この場合、CPU13は、重量センサの検出結果(検出重量)が特定量以上であれば、その重量センサが設けられている区分エリア上に物品が載置されていると判定し、重量センサの検出結果(検出重量)が特定量未満であれば、その重量センサが設けられている区分エリア上に物品が載置されていないと判定する。
【0052】
また、上述した実施の形態では、電子ペーパー11を物品トレー12上に設ける構成としていたが、電子ペーパー以外の薄型表示装置であってもよい。
【0053】
また、上述した実施の形態では、充電可能な蓄電池15と、充電用電源21を備えたトレー棚20に置かれた状態、あるいはトレー棚20に置かれた他の電子ペーパートレーに重ねられた状態で、トレー棚20から蓄電池15の充電のための充電用の電力を取り込む充電用電力取込部とを含む構成としたので、トレー置き場に電子ペーパートレー10を重ねるだけで、簡単に電子ペーパー11を駆動する蓄電池15を自動的に充電することが可能となる。すなわち、意識することなく充電作業を完了させることが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明によれば、トレー上へのコンテンツ表示を、資源を無駄にすることなく経済的かつ安価に、即時性を持って有効に行うのに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の一実施の形態における電子ペーパートレーを上方から見た上面図である。
【図2】本発明の一実施の形態における電子ペーパートレーが備える電子ペーパーを上方から見た上面図である。
【図3】電子ペーパートレーが実行するコンテンツ表示処理の例を示すフローチャートである。
【図4】内部メモリに格納された被覆状態図等の格納状態の例を示す説明図である。
【図5】電子ペーパーへのコンテンツの表示状態の例を示す説明図である。
【図6】内部メモリに格納された被覆状態図等の格納状態の例を示す説明図である。
【図7】電子ペーパーへのコンテンツの表示状態の例を示す説明図である。
【図8】内部メモリに格納された被覆状態図等の格納状態の例を示す説明図である。
【図9】電子ペーパーへのコンテンツの表示状態の例を示す説明図である。
【図10】複数の電子ペーパートレーそれぞれの蓄電池の充電の様子を示す説明図である。
【図11】複数の電子ペーパートレーそれぞれの蓄電池の充電の他の様子を示す説明図である。
【符号の説明】
【0056】
10 電子ペーパートレー
11 電子ペーパー
12 トレー
13 CPU
14 内部メモリ
15 蓄電池
30 公衆無線LANアクセスポイント
16a〜16o 光量センサ
20 トレー棚
21 充電用電源
22 コンテンツ蓄積部
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば食品などの物品を載置する物品トレーの上面側に電子ペーパー等の薄型表示装置を設け、その薄型表示装置に各種のコンテンツを表示する薄型表示装置搭載トレーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ファーストフードやファミリーレストランなどでは、食品などの物品を載置する物品トレー上に、広告等の各種のコンテンツが掲載された紙媒体が貼付もしくは添付されている。
【0003】
一方、近年、電子ペーパーと呼ばれる薄型表示装置にコンテンツを表示させるための各種の技術が提案されている(例えば特許文献1−2)。特許文献1には、1枚の電子ペーパーで複数の画面を表示することや、時間等にあわせて表示画面を動的に変えることが記載されている。特許文献2には、ユーザによる電子ペーパーの接触を検知し、それによって、電子ペーパーをユーザが閲覧したと判断して次の画面に変更することが開示されています。
【0004】
【特許文献1】特開2003−162245号公報
【特許文献2】特開2005−267188号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した物品トレー上に紙媒体を配置させる従来のコンテンツの表示手法では、消耗品である紙媒体を使用しているため不経済であり、さらに余剰分となった紙が活用されることなく廃棄されるなど資源を無駄にしているという問題がある。また、物品トレー上に置かれた紙媒体に広告等のためのコンテンツが掲載されるため、その物品トレー上に飲食物などが置かれると、コンテンツが覆い隠されてしまい、有効な広告効果が得られないという問題もあった。さらに、紙の張替えや、コンテンツが掲載された紙の作成などのために人件費や時間を要することとなっており、より安価でかつ即時性のある媒体が望まれている。
【0006】
特許文献1に記載されている技術では、単に時間にあわせて表示画面を動的に変えるものであるため、物品トレー上に載置することとしても、物品トレー上に置かれた飲食物に隠れた場所にコンテンツが表示されてしまう。このため、上述した問題を包含していることになる。
【0007】
特許文献2に記載されている技術では、単に画面への接触を検知して次の画面に変更するものであるため、物品トレー上に載置することとしても、やはり物品トレー上に置かれた飲食物に隠れた場所にコンテンツが表示されてしまう。このため、やはり上述した問題を包含していることになる。
【0008】
本発明は、上述した問題を解消し、物品トレー上へのコンテンツ表示を、資源を無駄にすることなく経済的かつ安価に、即時性を持って有効に行うことができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の薄型表示装置搭載トレーは、物品が載置される物品載置部と、コンテンツを格納するコンテンツ格納部と、前記物品載置部の上面側に配置された薄型表示装置と、前記コンテンツ格納部に格納されたコンテンツを前記薄型表示装置に表示する表示制御部とを含むことを特徴とする。
【0010】
前記薄型表示装置は、例えば、前記物品載置部の上面側に貼付されるか、または前記物品載置部の上面部として設けられる。
【0011】
コンテンツの配信を行う配信サーバから有線あるいは無線等による通信によりコンテンツを受信するコンテンツ受信部と、該コンテンツ受信部によって受信されたコンテンツを前記コンテンツ格納部に格納するコンテンツ格納処理部とを含む構成とされていてもよい。
【0012】
前記表示制御部は、あらかじめ設定されたコンテンツ表示スケジュールにもとづいてコンテンツを前記薄型表示装置に表示する構成とされていてもよい。
【0013】
前記薄型表示装置の表示エリアが複数に区分けされた各区分エリア毎に、物品が載置されているか否かを検出する物品検出装置がそれぞれ設けられ、前記表示制御部は、前記物品検出装置によって物品の載置が検出された区分エリア以外の区分エリアにコンテンツを表示する構成とされていてもよい。
【0014】
前記表示制御部は、前記物品検出装置によって物品の載置が検出された区分エリア以外の区分エリアのサイズにコンテンツを加工して表示する構成とされていてもよい。
【0015】
前記物品検出装置は、光量が所定量以下であるか否かを検出する光センサであり、光量が所定量以下であれば、当該物品検出装置が設けられた区分エリア上に物品が載置されている旨を検出する構成とされていてもよい。
【0016】
前記物品検出装置は、重量が所定量以上であるか否かを検出する重量センサであり、重量が特定量以上であれば、当該物品検出装置が設けられた区分エリア上に物品が載置されている旨を検出する構成とされていてもよい。
【0017】
前記薄型表示装置は、例えば、電子ペーパーである。また、コンテンツは、例えば、画像、映像、テキストのうちいずれか1つを含む。
【0018】
充電可能な蓄電池と、充電用電力源を備えたトレー棚に置かれた状態、あるいは前記トレー棚に置かれた他の薄型表示装置搭載トレーに重ねられた状態で、前記トレー棚から前記蓄電池の充電のための充電用電力を取り込む充電用電力取込部とを含む構成とされていてもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、物品トレー上へのコンテンツ表示を、資源を無駄にすることなく経済的かつ安価に、即時性を持って有効に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態における電子ペーパートレー10を上方から見た上面図である。図2は、本発明の一実施の形態における電子ペーパートレー10が備える電子ペーパー11を上方から見た上面図である。
【0021】
電子ペーパートレー10は、飲食物などが載置される載置面(物品載置部)を有する平板状のトレー12と、トレー12における載置面の上方(物品載置部の上面側)に貼付された電子ペーパー11と、各種の処理を実行するCPU13と、各種の情報を格納する内部メモリ14と、各部に電力を供給する蓄電池15とを含む。なお、電子ペーパー11は、貼付により配置されるのではなく、載置面の上部に設けられるようにしてもよい。また、CPU13、内部メモリ14、及び蓄電池15は、それぞれ、電子ペーパー11の内部に設けられていても外部に設けられていてもよい。
【0022】
電子ペーパー11は、コンテンツなどの各種の情報を表示するディスプレイ装置であり、その表示面が複数のエリアにマトリクス状に区分けされているものとする。本例では、図2に示すように、行A〜行Cの3行、かつ列1〜列5の5列の15個のエリアに区分けされているものとする。電子ペーパー11における各区分エリアA−1〜A−5,B−1〜B−5,C−1〜C−5には、それぞれ、光量センサ16a〜16oが設けられている。本例では、各区分エリアA−1〜A−5,B−1〜B−5,C−1〜C−5の大きさは、同一であっても異なっていてもよい。
【0023】
各区分エリアA−1〜A−5,B−1〜B−5,C−1〜C−5に設置された光量センサ16a〜16oは、それぞれ、自己の区分エリアに飲食物等が置かれているか否かを検出するために、自己の区分エリアの光量を測定し、測定結果をCPU13に通知する。CPU13は、光量センサ16a〜16oからの測定結果が示す光量が所定量以上であったときは、該当する区分エリアに飲食物等が置かれていないものと判定する。一方、CPU13は、光量センサ16a〜16oからの測定結果が示す光量が所定量未満であったときは、該当する区分エリアに飲食物等が置かれており、その区分エリアが覆い隠されているものと判定する。そして、CPU13は、各区分エリアA−1〜A−5,B−1〜B−5,C−1〜C−5の被覆状況を収集し、電子ペーパー11における表示エリア全体の被覆状態から、その状態にあった最適なコンテンツを電子ペーパー11に表示する。具体的には、コンテンツの加工や組み合わせなどを行い、飲食物等によって被覆されていない区分エリアにのみコンテンツを表示する。
【0024】
次に本発明の一実施の形態における電子ペーパートレー10の動作について説明する。
図3は、電子ペーパートレー10が実行するコンテンツ表示処理の例を示すフローチャートである。
【0025】
コンテンツ表示処理において、本例では、電子ペーパートレー10は、先ず、表示コンテンツ群及び表示スケジュールをあらかじめ内部メモリ14にダウンロードしておく(ステップS101)。このダウンロードは、電子ペーパートレー10が備える無線通信機能により無線通信回線を介して行うようにしてもよいし、有線通信回線を介して行うようにしてもよいし、表示コンテンツ群及び表示スケジュールが格納されたメモリカードなどの記憶媒体を電子ペーパートレー10に接続することによって行うようにしてもよい。
【0026】
表示コンテンツ群は、電子ペーパー11に表示される各種のコンテンツを意味する。表示コンテンツ群に含まれるコンテンツには、例えば、広告(飲食店の広告、商品の広告、人材募集の広告など)、地図、風景などを表すテキスト、図形、写真、画像、映像などが含まれる。なお、各コンテンツには、掲載可能時間帯を示す表示時刻と、表示対象として選択される際の優先度とが対応付けされている(図4等参照)。
【0027】
表示スケジュールは、電子ペーパー11へのコンテンツの表示期間があらかじめ設定されたスケジュールを意味する。表示スケジュールには、例えば1分、5分、11時30分などの電子ペーパー11に表示するコンテンツの切替タイミングを特定可能な時間や時刻、および各コンテンツの表示順番等が設定されている。
【0028】
次に、電子ペーパートレー10のCPU13は、各光量センサ16a〜16oから、各各光量センサ16a〜16oによって計測された光量値を収集する(ステップS102)。光量値を収集すると、CPU13は、収集した各光量値が所定の閾値以下であるか否か判定し、閾値以下の光量値を検出した各光量センサが設置されている各区分エリアを被覆エリア(飲食物等が置かれており覆い隠されている区分エリア)と判定し(ステップS103)、閾値を超える光量値を検出した各光量センサが設置されている各区分エリアを非被覆エリア(飲食物等が置かれておらず覆い隠されていない区分エリア)と判定する(ステップS104)。そして、CPU13は、ステップS103,S104の判定結果に応じて被覆状態図を作成する(ステップS105)。
【0029】
被覆状態図は、各区分エリアA−1〜A−5,B−1〜B−5,C−1〜C−5それぞれの被覆状態が対応付けされた図表であり、例えば全ての区分エリアが非被覆であると判定した場合には図4に示すようになる。
【0030】
被覆状態図を作成すると、CPU13は、作成した被覆状態図に基づき、コンテンツ表示可能エリア(非被覆エリア)を必要に応じて分割し、1つのコンテンツが表示されるコンテンツ表示ブロックを決定して、コンテンツ表示ブロック表を作成する(ステップS106)。
【0031】
コンテンツ表示ブロック表は、各コンテンツ表示ブロックと、各コンテンツ表示ブロックを構成する構成エリア(区分エリア)とが対応付けされた図表である。例えば全ての区分エリアが非被覆であり、表示エリア全体を1つのコンテンツ表示ブロックとする場合には、コンテンツ表示ブロック表は、例えば図4に示すようになる。
【0032】
次に、CPU13は、表示コンテンツ群から表示スケジュールに合ったコンテンツを選択する(ステップS107)。
【0033】
次に、CPU13は、優先度の高い順番に、各コンテンツを表示するコンテンツ表示ブロックを決定する(ステップS108)。ステップS108では、優先度の高いコンテンツから順番に、表示エリアの大きいコンテンツ表示ブロックに表示することに決定する。
【0034】
次に、CPU13は、表示するコンテンツのサイズとコンテンツ表示ブロックのサイズとを比較し、コンテンツのサイズを維持、拡大、あるいは縮小する(ステップS109)。ステップS109では、コンテンツのサイズとコンテンツ表示ブロックのサイズとが一致あるいはほぼ同一であればコンテンツのサイズを維持し、コンテンツのサイズよりもコンテンツ表示ブロックのサイズが大きければコンテンツのサイズを拡大し、コンテンツのサイズよりもコンテンツ表示ブロックのサイズが小さければコンテンツのサイズを縮小する。
【0035】
そして、CPU13は、電子ペーパー11における表示エリア中の決定されたコンテンツ表示ブロックに、選択されたコンテンツを表示する(ステップS110)。
【0036】
例えば全ての区分エリアが非被覆であり表示エリア全体を1つのコンテンツ表示ブロックとする場合には、1つのコンテンツが選択され例えば拡大されて、図5に示すように、電子ペーパー11における表示エリア全体に表示される。
【0037】
初期表示を行ったあとは、CPU13は、表示スケジュールを監視し、コンテンツ変更時刻が到来すると(ステップS111のY)、ステップS107に移行する。すなわち、例えば定期的に表示するコンテンツが更新される。
【0038】
また、CPU13は、被覆状態の確認間隔としてあらかじめ定められている時間(被覆状態定期確認時間)を監視する(ステップS112)。被覆状態定期確認時間が到来すると(ステップS112のY)、CPU13は、各光量センサ16a〜16oから、各各光量センサ16a〜16oによって計測された光量値を再収集し、被覆エリアであるか非被覆エリアであるかの判定を再度行い、その判定結果に応じて作成した被覆状態図に更新する(ステップS113)。そして、CPU13は、更新前後の被覆状態図を比較して、差分がなければステップS111に移行し(ステップS114のN)、追加以外の差分を含む場合にはステップS106に移行し(ステップS115のN)、差分が追加のみであれば表示するコンテンツを追加(ステップS116)したあとステップS111に移行する。
【0039】
上記のようにして、被覆状態定期確認時間が経過する毎に被覆状態図を更新し、被覆状態が変化していれば、その変化の内容に応じて、コンテンツの表示位置や表示サイズを変更したり、表示するコンテンツを追加したり削除したりすることが行われる。
【0040】
ここで、電子ペーパートレー10上に何も置かれていない図4に示す被覆状態図の状態から、区分エリアB−3〜B−4,C−3〜C−4に物品が置かれた場合について説明する。この場合には、ステップS113において例えば図6に示す被覆状態図に更新され、ステップS106にて例えば図6に示すようなコンテンツ表示ブロック表が作成される。図6に示すコンテンツ表示ブロック表は、区分エリアA−1〜A−4のコンテンツ表示ブロックと、区分エリアB−1〜B−2,C−1〜C−2のコンテンツ表示ブロックと、区分エリアA−5,B−5,C−5のコンテンツ表示ブロックとの3つのブロックにそれぞれコンテンツを表示するものとなっている。そして、ステップS107にてコンテンツが選択され、ステップS108にて各コンテンツ表示ブロックに表示するコンテンツが決定され、ステップS109にて必要に応じてコンテンツのサイズが変更され、ステップS110にてコンテンツが表示される。この例では、例えば図7に示すように、電子ペーパー11における表示エリアにおいて、例えば食品類が置かれた区分エリアB−3〜B−4,C−3〜C−4を避けるようにして、区分エリアA−1〜A−4のコンテンツ表示ブロックと、区分エリアB−1〜B−2,C−1〜C−2のコンテンツ表示ブロックと、区分エリアA−5,B−5,C−5のコンテンツ表示ブロックとの3つのブロックに、それぞれコンテンツが表示されるようになる。
【0041】
続いて、区分エリアB−3〜B−4,C−3〜C−4に物品が置かれた図6に示す被覆状態図の状態から、区分エリアC−3が非被覆エリアとなった場合について説明する。この場合には、ステップS113において例えば図8に示す被覆状態図に更新され、例えば図8に示すようなコンテンツ表示ブロック表が作成される。図8に示すコンテンツ表示ブロック表は、区分エリアA−1〜A−4のコンテンツ表示ブロックと、区分エリアB−1〜B−2,C−1〜C−2のコンテンツ表示ブロックと、区分エリアA−5,B−5,C−5のコンテンツ表示ブロックと、区分エリアC−3のコンテンツ表示ブロックとの4つのブロックにそれぞれコンテンツを表示するものとなっている。そして、ステップS115にてYと判定され、ステップS116にて、追加したコンテンツ表示ブロックである区分エリアC−3に表示するコンテンツが決定され、決定されたコンテンツが区分エリアC−3に表示される。この例では、例えば図9に示すように、電子ペーパー11における表示エリアにおいて、例えば食品類が置かれた区分エリアB−3〜B−4,C−4を避けるようにして、区分エリアA−1〜A−4のコンテンツ表示ブロックと、区分エリアB−1〜B−2,C−1〜C−2のコンテンツ表示ブロックと、区分エリアA−5,B−5,C−5のコンテンツ表示ブロックと、区分エリアC−3のコンテンツ表示ブロックとの4つのブロックに、それぞれコンテンツが表示されるようになる。
【0042】
次に、電子ペーパートレー10が備える蓄電池15への充電について説明する。
図10は、電子ペーパートレー10を含む複数の電子ペーパートレー10,10’,10”それぞれの蓄電池15,15’,15”の充電の様子を示す説明図である。なお、電子ペーパートレー10’,10”は、電子ペーパートレー10と同様に構成される。
【0043】
図10に示すように、充電用電源21を備えたトレー棚20に各電子ペーパートレー10,10’,10”が重ねて置かれた状態で、各電子ペーパートレー10,10’,10”が備えるそれぞれの蓄電池15,15’,15”に充電用電源21からの充電のための充電用電力が供給され、各蓄電池15,15’,15”が充電される。すなわち、本例では、トレー棚20における所定の箇所に電子ペーパートレー10を置くだけで蓄電池15が充電される。また、他の電子ペーパートレー10に重ねて置かれた電子ペーパートレー10’についても、充電用電源21からの充電のための充電用電力が電子ペーパートレー10を介して供給され、電子ペーパートレー10’ の蓄電池15’も充電される。つまり、各電子ペーパートレー10,10’,10”には、それぞれ、トレー棚20からの充電用電力を取り込むため、あるいは直下に重ねられている他の電子ペーパートレーを介して充電用電力を取り込むための取込端子(充電用電力取込部)と、さらに直上に重ねられている他の電子ペーパートレーに対してトレー棚20からの充電用電力を供給する出力端子(充電用電力出力部)とが設けられている。この例では、充電用電力取込部と充電用電力出力部とがそれぞれ2つ設けられており、図10に示すように、トレー棚20上に各電子ペーパートレー10,10’,10”が重ねられたときに、充電用電源21に対して各蓄電池15,15’,15”が並列接続された状態となる。
【0044】
なお、図10に示す接続状態に限らず、例えば図11に示すように、PoE(Power over Ethernet(Ethernetは登録商標))により例えばLANケーブルなどの情報送信ケーブルに、外部からコンテンツ蓄積部22にダウンロードしてきたコンテンツと同時に充電用電力を流すことで、トレー棚20’上に重ねられた各電子ペーパートレー10,10’,10”の内部メモリ14,14’,14”にコンテンツを追加登録するとともに、各蓄電池15,15’,15”を充電するようにしてもよい。このように構成すれば、トレー棚20’上に各電子ペーパートレー10,10’,10”が重ねられたときに、内部メモリ14,14’,14”へのデータ補充を行うことができると同時に、各蓄電池15,15’,15”を充電することができるようになる。
【0045】
以上に説明したように、飲食物などの物品が載置されるトレー12と、コンテンツを格納する内部メモリ14と、トレー12の上面側に配置された電子ペーパー11と、内部メモリ14に格納されたコンテンツを電子ペーパー11に表示するCPU13とを含む構成としたので、トレー12上へのコンテンツ表示を、資源を無駄にすることなく経済的かつ安価に、即時性を持って有効に行うことができるようになる。
【0046】
すなわち、紙媒体を用いることなく電子ペーパー11を用いて行うこととしたので、資源を無駄にすることなく経済的かつ安価にトレー12上へのコンテンツ表示を行うことが可能となる。また、表示するコンテンツを追加したり、表示しているコンテンツを容易に切換することができるので、トレー12上へのコンテンツ表示を、即時性を持って有効に行うことができる。
【0047】
なお、電子ペーパー11は、トレー12の上面側に貼付されるか、またはトレー12の上面部として設けられるものとして説明していたが、トレー12の上面側への設置方法はどのようなものであってもよい。
【0048】
また、上述した実施の形態では、あらかじめ設定されたコンテンツ表示スケジュールにもとづいてコンテンツを電子ペーパー11上に表示するようにしたので、例えば時間経過などのあらかじめ指定してスケジュールに応じて表示するコンテンツを変更させることができる。
【0049】
また、上述した実施の形態では、電子ペーパー11の表示エリアが複数に区分けされた各区分エリア毎に、物品が載置されているか否かを検出する光量センサ16a〜16oを設け、CPU13が、光量センサ16a〜16oの検出結果に応じて、各区分エリアがそれぞれ被覆エリアであるか非被覆エリアであるか判定し、その判定結果に応じて非被覆エリアにコンテンツを表示する構成としたので、物品が載置されていない非被覆エリアのみにコンテンツを表示することができ、効率的にコンテンツを表示することができる。
【0050】
また、上述した実施の形態では、CPU13が、光量センサ16a〜16oの検出結果に応じて判定した非被覆エリアのサイズに合致するように、コンテンツを加工して表示するようにしたので、物品が載置されていない非被覆エリアに適切にコンテンツを表示することが可能となる。
【0051】
なお、上述した実施の形態では、光量センサ16a〜16oの検出結果に応じて物品が載置されていない非被覆エリアと物品が載置されている被覆エリアとの別を判定する構成としていたが、重量を計測する重量センサの検出結果に応じて判定するようにしてもよい。この場合、電子ペーパー11の表示エリアが複数に区分けされた各区分エリア毎に、物品が載置されているか否かを検出する重量センサを設け、CPU13が、重量センサの検出結果に応じて、各区分エリアがそれぞれ被覆エリアであるか非被覆エリアであるか判定する。なお、この場合、CPU13は、重量センサの検出結果(検出重量)が特定量以上であれば、その重量センサが設けられている区分エリア上に物品が載置されていると判定し、重量センサの検出結果(検出重量)が特定量未満であれば、その重量センサが設けられている区分エリア上に物品が載置されていないと判定する。
【0052】
また、上述した実施の形態では、電子ペーパー11を物品トレー12上に設ける構成としていたが、電子ペーパー以外の薄型表示装置であってもよい。
【0053】
また、上述した実施の形態では、充電可能な蓄電池15と、充電用電源21を備えたトレー棚20に置かれた状態、あるいはトレー棚20に置かれた他の電子ペーパートレーに重ねられた状態で、トレー棚20から蓄電池15の充電のための充電用の電力を取り込む充電用電力取込部とを含む構成としたので、トレー置き場に電子ペーパートレー10を重ねるだけで、簡単に電子ペーパー11を駆動する蓄電池15を自動的に充電することが可能となる。すなわち、意識することなく充電作業を完了させることが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明によれば、トレー上へのコンテンツ表示を、資源を無駄にすることなく経済的かつ安価に、即時性を持って有効に行うのに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の一実施の形態における電子ペーパートレーを上方から見た上面図である。
【図2】本発明の一実施の形態における電子ペーパートレーが備える電子ペーパーを上方から見た上面図である。
【図3】電子ペーパートレーが実行するコンテンツ表示処理の例を示すフローチャートである。
【図4】内部メモリに格納された被覆状態図等の格納状態の例を示す説明図である。
【図5】電子ペーパーへのコンテンツの表示状態の例を示す説明図である。
【図6】内部メモリに格納された被覆状態図等の格納状態の例を示す説明図である。
【図7】電子ペーパーへのコンテンツの表示状態の例を示す説明図である。
【図8】内部メモリに格納された被覆状態図等の格納状態の例を示す説明図である。
【図9】電子ペーパーへのコンテンツの表示状態の例を示す説明図である。
【図10】複数の電子ペーパートレーそれぞれの蓄電池の充電の様子を示す説明図である。
【図11】複数の電子ペーパートレーそれぞれの蓄電池の充電の他の様子を示す説明図である。
【符号の説明】
【0056】
10 電子ペーパートレー
11 電子ペーパー
12 トレー
13 CPU
14 内部メモリ
15 蓄電池
30 公衆無線LANアクセスポイント
16a〜16o 光量センサ
20 トレー棚
21 充電用電源
22 コンテンツ蓄積部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品が載置される物品載置部と、
コンテンツを格納するコンテンツ格納部と、
前記物品載置部の上面側に配置された薄型表示装置と、
前記コンテンツ格納部に格納されたコンテンツを前記薄型表示装置に表示する表示制御部とを含む
薄型表示装置搭載トレー。
【請求項2】
前記薄型表示装置は、前記物品載置部の上面側に貼付されるか、または前記物品載置部の上面部として設けられる
請求項1記載の薄型表示装置搭載トレー。
【請求項3】
コンテンツの配信を行う配信サーバから有線あるいは無線等による通信によりコンテンツを受信するコンテンツ受信部と、
該コンテンツ受信部によって受信されたコンテンツを前記コンテンツ格納部に格納するコンテンツ格納処理部とを含む
請求項1または請求項2記載の薄型表示装置搭載トレー。
【請求項4】
前記表示制御部は、あらかじめ設定されたコンテンツ表示スケジュールにもとづいてコンテンツを前記薄型表示装置に表示する
請求項1から請求項3のうちいずれかに記載の薄型表示装置搭載トレー。
【請求項5】
前記薄型表示装置の表示エリアが複数に区分けされた各区分エリア毎に、物品が載置されているか否かを検出する物品検出装置がそれぞれ設けられ、
前記表示制御部は、前記物品検出装置によって物品の載置が検出された区分エリア以外の区分エリアにコンテンツを表示する
請求項1から請求項4のうちいずれかに記載の薄型表示装置搭載トレー。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記物品検出装置によって物品の載置が検出された区分エリア以外の区分エリアのサイズにコンテンツを加工して表示する
請求項5記載の薄型表示装置搭載トレー。
【請求項7】
前記物品検出装置は、光量が所定量以下であるか否かを検出する光センサであり、光量が所定量以下であれば、当該物品検出装置が設けられた区分エリア上に物品が載置されている旨を検出する
請求項5または請求項6記載の薄型表示装置搭載トレー。
【請求項8】
前記物品検出装置は、重量が所定量以上であるか否かを検出する重量センサであり、重量が特定量以上であれば、当該物品検出装置が設けられた区分エリア上に物品が載置されている旨を検出する
請求項5または請求項6記載の薄型表示装置搭載トレー。
【請求項9】
前記薄型表示装置は、電子ペーパーである
請求項1から請求項8のうちいずれかに記載の薄型表示装置搭載トレー。
【請求項10】
コンテンツは、画像、映像、テキストのうちいずれか1つを含む
請求項1から請求項9のうちいずれかに記載の薄型表示装置搭載トレー。
【請求項11】
充電可能な蓄電池と、
充電用電力源を備えたトレー棚に置かれた状態、あるいは前記トレー棚に置かれた他の薄型表示装置搭載トレーに重ねられた状態で、前記トレー棚から前記蓄電池の充電のための充電用電力を取り込む充電用電力取込部とを含む
請求項1から請求項10のうちいずれかに記載の薄型表示装置搭載トレー。
【請求項1】
物品が載置される物品載置部と、
コンテンツを格納するコンテンツ格納部と、
前記物品載置部の上面側に配置された薄型表示装置と、
前記コンテンツ格納部に格納されたコンテンツを前記薄型表示装置に表示する表示制御部とを含む
薄型表示装置搭載トレー。
【請求項2】
前記薄型表示装置は、前記物品載置部の上面側に貼付されるか、または前記物品載置部の上面部として設けられる
請求項1記載の薄型表示装置搭載トレー。
【請求項3】
コンテンツの配信を行う配信サーバから有線あるいは無線等による通信によりコンテンツを受信するコンテンツ受信部と、
該コンテンツ受信部によって受信されたコンテンツを前記コンテンツ格納部に格納するコンテンツ格納処理部とを含む
請求項1または請求項2記載の薄型表示装置搭載トレー。
【請求項4】
前記表示制御部は、あらかじめ設定されたコンテンツ表示スケジュールにもとづいてコンテンツを前記薄型表示装置に表示する
請求項1から請求項3のうちいずれかに記載の薄型表示装置搭載トレー。
【請求項5】
前記薄型表示装置の表示エリアが複数に区分けされた各区分エリア毎に、物品が載置されているか否かを検出する物品検出装置がそれぞれ設けられ、
前記表示制御部は、前記物品検出装置によって物品の載置が検出された区分エリア以外の区分エリアにコンテンツを表示する
請求項1から請求項4のうちいずれかに記載の薄型表示装置搭載トレー。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記物品検出装置によって物品の載置が検出された区分エリア以外の区分エリアのサイズにコンテンツを加工して表示する
請求項5記載の薄型表示装置搭載トレー。
【請求項7】
前記物品検出装置は、光量が所定量以下であるか否かを検出する光センサであり、光量が所定量以下であれば、当該物品検出装置が設けられた区分エリア上に物品が載置されている旨を検出する
請求項5または請求項6記載の薄型表示装置搭載トレー。
【請求項8】
前記物品検出装置は、重量が所定量以上であるか否かを検出する重量センサであり、重量が特定量以上であれば、当該物品検出装置が設けられた区分エリア上に物品が載置されている旨を検出する
請求項5または請求項6記載の薄型表示装置搭載トレー。
【請求項9】
前記薄型表示装置は、電子ペーパーである
請求項1から請求項8のうちいずれかに記載の薄型表示装置搭載トレー。
【請求項10】
コンテンツは、画像、映像、テキストのうちいずれか1つを含む
請求項1から請求項9のうちいずれかに記載の薄型表示装置搭載トレー。
【請求項11】
充電可能な蓄電池と、
充電用電力源を備えたトレー棚に置かれた状態、あるいは前記トレー棚に置かれた他の薄型表示装置搭載トレーに重ねられた状態で、前記トレー棚から前記蓄電池の充電のための充電用電力を取り込む充電用電力取込部とを含む
請求項1から請求項10のうちいずれかに記載の薄型表示装置搭載トレー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−5884(P2008−5884A)
【公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−176486(P2006−176486)
【出願日】平成18年6月27日(2006.6.27)
【出願人】(502306660)ソフトバンクテレコム株式会社 (63)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月27日(2006.6.27)
【出願人】(502306660)ソフトバンクテレコム株式会社 (63)
【Fターム(参考)】
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