説明

蛍光灯用点灯電源回路を主電源としたLED照明器の電源回路。

【課題】 一般蛍光灯器具(グロー式点灯、ラビットスタータ式点灯、インバータ点灯回路)を用い、複数本のLED照明器を点灯させる。
【解決手段】 蛍光灯照明機器の電圧降下によるLED照明器の点灯不良を解消する手段として、LED照明器の電源供給用安定器に本発明のコンデンサーとダイオードを組み合わせた回路を付加し、力率改善を図り、直列充電、並列放電することを特徴とした分電圧平滑回路を有したLED電源供給用安定器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蛍光灯用点灯電源回路を主電源としたLED照明機器の電源回路であり、さらに詳しくは、既存の蛍光灯機器の電源をLED照明器に利用する為の電源回路に関するものである
【背景技術】
【0002】
蛍光灯用点灯電源回路及び照明機器電源回路に類する分野で、LED照明器の電源に関する新技術。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 特開2009−134945公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
グロー式点灯回路、ラビットスタータ式点灯回路の蛍光灯器具於いて、蛍光管の本数が複数となる器具は安定器の巻線抵抗分による電圧降下が起こる。
又、インバータ点灯回路に於いては、電子安定器により50Hz、60Hzの交流電源を整流回路にて直流電流に変換し、なお含まれる交流成分を電解コンデンサーの平滑回路にて除去または減少させ、平滑な直流電流をインバータ回路にて一挙に20,000〜5,000Hzにし点灯させため、これら蛍光灯の点灯方式はいずれも電流の増加にともなう電圧降下(負の特性)が起こり、LED照明機器に必要とする電圧が下がり点灯不良となる。
特にインバータ点灯回路式に於いては、明るさを確保するために点灯周波数を下げれば、増えた電流によりバス電圧が下がるという悪循環が生じる。
これら電圧降下が生じる蛍光灯器具にLED照明器を取り付けると、LEDE専用電源安定器を内蔵するLED照明器であっても、1灯式は点灯するが2灯式以上有する器具は点灯しない。
【0005】
本発明は、このような電圧降下を解消する手段として、力率の改善を兼ねた分電圧平滑回路を使い、LED照明器の複数点灯を可能にする電源回路を実現することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するために電圧降下による降下電圧を活用する手段として、LED照明器に専用電源安定器を内蔵しその専用電源安定器の回路内にコンデンサーとダイオードを組み合わせて直列充電、並列放電することを特徴とした分電圧平滑回路を配置し力率の改善を図り、これによりLED点灯に必要とする電流を確保し、LED照明器の複数点灯(複数)を可能にした。
【発明の効果】
【0007】
これまで既存蛍光灯用器具にLED照明管を取り付ける場合、グロー、ラビット方式の器具1灯の場合のみ点灯可能であったが、複数本或いはインバータ方式の器具には対応出来ずLED専用電源安定器を個々に取り付けねばならなかった、そのための電気工事を必要としたが、本発明によるLED照明器用電源供給安定器は、既存蛍光灯用器具であるグロー方式、ラビット方式、インバータ方式であっても、蛍光管の交換のみでLED照明管の複数本点灯が可能となるばかりでなく、面倒な電気工事の必要も無くなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明のブロック図
【図2】コンデンサーとダイオードを組合せた分電圧平滑回路
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図1、図2に基づいて説明する。
【0010】
図において、既存蛍光灯器具口金部1から蛍光灯の点灯に必要とする電源が来ているがこの電源は電圧が既に降下しておりLED照明器の点灯にはパワー不足となっている。
【0011】
この電流を蛍光灯器具口金部1から本発明による、LED電源部安全機能2、分電圧平滑回路3、整流回路4、点灯回路5から構成されるLED照明器用電源安定器は、蛍光灯器具口金部1から供給される電圧をコンデンサーとダイオードからなる分電圧平滑回路3により、通電期間が拡がるので実行値が低下し力率が向上すると伴に電圧の低下を防ぐことが出来とともに、このLED照明器用電源安定器は、交流成分を電解コンデンサーの平滑回路で除去または減少させLEDに負荷のかからない直流電流を得ることが出来る。
【0012】
図2は、コンデンサーとダイオードを組合せた分電圧平滑回路の一例である。
【符号の説明】
【0011】
1 蛍光灯器具口金
2 LED電源部 安全機能
3 分電圧平滑回路
4 整流回路
5 点灯回路
6 LED

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蛍光灯照明機器の電圧降下によるLED照明器の点灯不良を解消する手段として、LED照明器の電源供給用安定器に本発明のコンデンサーとダイオードを組み合わせた回路を付加し、力率改善を図り、直列充電、並列放電することを特徴とし分電圧平滑回路を有したLED電源供給用安定器。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−84533(P2013−84533A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−237926(P2011−237926)
【出願日】平成23年10月12日(2011.10.12)
【出願人】(511263574)
【Fターム(参考)】