表示器付きスキャナ及び商品販売データ処理装置
【課題】設置場所の自由度が比較的大きい表示器付きスキャナ及びこの表示器付きスキャナを備えた商品販売データ処理装置を提供する。
【解決手段】表示器付きスキャナ2は、基体部10と、表示画面を有する表示器11と、上下方向に沿った回転中心軸21を中心として、表示器11を基体部10に回動可能に連結した連結機構20と、読取窓を有し操作者から見て読取窓の手前側に位置する商品に付された商品識別情報を読み取るスキャナ12と、表示器11の回動に連動してスキャナ12の読取窓を表示器11の表示画面と同じ方向に回動させる連動部23と、を備える。
【解決手段】表示器付きスキャナ2は、基体部10と、表示画面を有する表示器11と、上下方向に沿った回転中心軸21を中心として、表示器11を基体部10に回動可能に連結した連結機構20と、読取窓を有し操作者から見て読取窓の手前側に位置する商品に付された商品識別情報を読み取るスキャナ12と、表示器11の回動に連動してスキャナ12の読取窓を表示器11の表示画面と同じ方向に回動させる連動部23と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示器付きスキャナ及び商品販売データ処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品コードを読み取るスキャナと、スキャナによって商品コードが読み取られた商品の情報を表示する表示器と、これのスキャナ及び表示器を支持した基体部と、を備え、スーパーマーケット等の小売店で使用される表示器付きスキャナがある。例えば、特許文献1には、表示器を水平方向に沿った軸を中心に回動可能にしたものが開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、店舗の大きさや店舗内の什器等は、店舗によって様々であるため、表示器付きスキャナも様々な場所に設置できるようにしたいという要望がある。しかしながら、上記従来の表示器付きスキャナでは、表示器を対面する客に対する表示器の角度は変えられるが、設置場所の自由度は小さいという問題がある。
【0004】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、設置場所の自由度が比較的大きい表示器付きスキャナ及びこの表示器付きスキャナを備えた商品販売データ処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の表示器付きスキャナは、基体部と、表示画面を有する表示器と、上下方向に沿った回転中心軸を中心として、前記表示器を前記基体部に回動可能に連結した連結機構と、前記回転中心軸と直交する方向での向きが、前記回転中心軸と直交する方向での前記表示画面の向きと同じである読取窓を有し、操作者から見て前記読取窓の手前側に位置する商品に付された商品識別情報を読み取るスキャナと、前記表示器の回動に連動して前記読取窓を前記表示画面と同じ方向に回動させる連動部と、を備え、前記スキャナは、前記表示器の下方に配置され、前記連結機構は、前記表示器に一体に設けられた第1の回動体と、前記基体部に設けられ、前記第1の回動体を回動可能に支持した第1の支持部と、を有し、前記連動部は、前記スキャナに一体に設けられた第2の回動体と、前記基体部に設けられ、前記第2の回動体を回動可能に支持した第2の支持部と、前記第1の回動体と前記第2の回動体とを連結した連結部と、を有する。
【0006】
また、本発明の商品販売データ処理装置は、前記表示器付きスキャナと、前記商品識別情報が前記スキャナによって読み取られた商品を、記憶部に登録する情報処理部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、設置場所の自由度が比較的大きい表示器付きスキャナ及び商品販売データ処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる商品販売データ処理装置を示す斜視図である。
【図2】図2は、商品販売データ処理装置を背面側から見て示す斜視図である。
【図3】図3は、商品販売データ処理装置の表示器及びスキャナを側方に向けた状態を示す斜視図である。
【図4】図4は、商品販売データ処理装置を示す側面図である。
【図5】図5は、商品販売データ処理装置を示す正面図である。
【図6】図6は、商品販売データ処理装置を示す背面図である。
【図7】図7は、商品販売データ処理装置を示す平面図である。
【図8】図8は、商品販売データ処理装置の構成を示す模式図である。
【図9】図9は、図4の矢印A方向で見た連結機構を示す断面図である。
【図10】図10は、本発明の第2の実施の形態の商品販売データ処理装置の表示器付きスキャナの一部を示す斜視図である。
【図11】図11は、本発明の第3の実施の形態の商品販売データ処理装置の表示器を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の複数の実施の形態には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。以下の実施の形態は、商品販売データ処理装置をPOS(Point of Sales:販売時点管理)端末に適用した例である。なお、図中の矢印aは、上下方向での上方を示し、図中の矢印bは、POS端末及び表示器付きスキャナの前後方向での前方を示し、図中の矢印cは、POS端末及び表示器付きスキャナの幅方向(別の言い方をすると左右方向)を示している。
【0010】
(第1の実施の形態)
まずは、本発明の第1の実施の形態を図1ないし図9に基づいて説明する。
【0011】
図1ないし図8に示すように、POS端末1は、表示器付きスキャナ2を主体に構成されている。表示器付きスキャナ2は、基体部10と、表示器としての操作者用表示器11と、スキャナ12と、を備えている。基体部10には、客用表示器3や電子決済部4、情報処理部5(図8)等が一体に取り付けられている。
【0012】
基体部10は、第1の筐体13を有しており、この第1の筐体13の内部に情報処理部5やレシートプリンタ(図示せず)等が配置されている。第1の筐体13は、側面視で略扇状の扇状部13aと、この扇状部13aの上端部から前方へ張り出した張出部13bとを有している。扇状部13aは、正面壁13cと、一対の側壁13dと、円弧状に湾曲した湾曲壁13eと、を有している。
【0013】
正面壁13cには、第1のレシート発行口13fが設けられている。湾曲壁13eは、正面壁13cの上端部から後方斜め下方へ向けて湾曲して延出している。湾曲壁13eには、客用表示器3、電子決済部4、第2のレシート発行口13gが設けられている。レシートプリンタが印字したレシートは、第1のレシート発行口13f又は第2のレシート発行口13gから発行される。張出部13bには、スキャナ12及び操作者用表示器11が回動可能に取り付けられている。また、正面壁13cには、スキャナ12に対向した凹部13jが形成されている。この凹部13jに、スキャナ12の一部が挿入されている。
【0014】
操作者用表示器11は、操作者100に対面する表示画面11aと、この表示画面11aを支持した第2の筐体11bを有する。この操作者用表示器11は、例えば液晶表示器である。この操作者用表示器11には、タッチパネルが積層されている。この操作者用表示器11は、チルト機構14によって水平方向に沿った軸を中心としてチルト可能となっている。
【0015】
スキャナ12は、操作者用表示器11の下方に配置されている。スキャナ12は、操作者100と対面する読取窓12aを有し、操作者100から見て読取窓12aの手前側に位置する商品に付された商品識別情報である商品コードを読み取る。この際、操作者100がスキャナ12の手前側に商品を移動させる。スキャナ12は、詳細には、バーコードの形態で商品に付された商品コードを光学的に読み取る。スキャナ12は、読取窓12aが設けられた第3の筐体12bと、この読取窓12aを覆った透明パネル12cと、第3の筐体12bの内部に配置されたCCDカメラ(図示せず)と、第3の筐体12bの内部に配置された照明装置(図示せず)と、処理回路部(図示せず)を有する。照明装置は、読取窓12aの前方に照明光を照射する。この照明光が商品のバーコードを含む部分によって反射されて第3の筐体12b内に入射し、CCDカメラがその入射した反射光を受光することでバーコードを撮像する。そして、処理回路部が、このように撮像されたバーコード画像から商品コードなどの情報を抽出する。基体部10が平坦な設置面101に載置された場合、設置面101とスキャナ12との間に空間Sが形成される。この空間Sには、例えば、カードリーダライタ等の装置を配置可能である。
【0016】
スキャナ12は、詳しくは後述するが、上下方向に沿った回転中心軸21を中心として、操作者用表示器11とともに回動可能となっている。読取窓12aの回転中心軸21と直交する方向での向きは、回転中心軸21と直交する方向での表示画面11aの向きと同じとなっている。ここで、図4や図7に、読取窓12aの回転中心軸21と直交する方向での向きを符号eの矢印で示し、回転中心軸21と直交する方向での表示画面11aの向きを符号dの矢印で示してある。図7は、平面視であるので符号dの矢印と符号eの矢印とが重複している。また、表示器11(表示画面11a)が上下方向に沿った状態(図4中に実線で示す)であっても、表示器11(表示画面11a)が上下方向に対して傾斜した状態(図4中に一点鎖線で示す)であっても、回転中心軸21と直交する方向での表示画面11aの向きは同じである。
【0017】
操作者用表示器11とスキャナ12との筐体に対する連結構造を説明する。図9に示すように、操作者用表示器11は、連結機構20によって、上下方向に沿った回転中心軸21を中心として、第1の筐体13に回動可能に連結されている。連結機構20は、操作者用表示器11に一体に設けられた第1の回動体22と、第1の筐体13に設けられ、第1の回動体22を回動可能に支持した第1の支持部13hと、を有している。
【0018】
第1の回動体22は、第1の小径部22aと第1の大径部22bとを有して段付き円筒状に形成されており、その軸方向は、上下方向に沿っている。第1の大径部22bは、第1の小径部22aの上端部に接続されており、第1の小径部22aよりも径が大きい。この第1の大径部22bの上端部に操作者用表示器11がチルト機構14を介して取り付けられている。第1の支持部13hは、段付き筒状に形成されており、第1の大径部22bの下面を摺動可能に支持するとともに、第1の小径部22aの周面を摺動可能に支持している。第1の回動体22の中心軸と第1の支持部13hの中心軸とが回転中心軸21と一致している。
【0019】
また、第1の回動体22の側面には、ハーネス用開口22dが形成されている。表示器11から延出し第1の回動体22内を通った表示器用ハーネス(図示せず)は、ハーネス用開口22dを通って扇状部13aへ配索されている。
【0020】
スキャナ12は、連動部23によって支持されている。連動部23は、操作者用表示器11の回動に連動して読取窓12aを含むスキャナ12を表示画面11aを含む操作者用表示器11と同じ方向に回動させる。即ち、連動部23は、操作者用表示器11の回動に連動して読取窓12aを表示画面11aと同じ方向に回動させる。連動部23は、スキャナ12に一体に設けられた第2の回動体24と、第1の筐体13に設けられ、第2の回動体24を回動可能に支持した第2の支持部13iと、第1の回動体22と第2の回動体24とを連結した連結部25と、を有する。
【0021】
第2の回動体24は、第1の回動体22の下方に配置されるとともに、第1の回動体22と同軸上に配置されている。第2の回動体24は、第2の小径部24aと第2の大径部24bとを有して段付き円筒状に形成されており、その軸方向は、上下方向に沿っている。第2の大径部24bは、第2の小径部24aの上端部に接続されており、第2の小径部24aよりも径が大きい。第2の小径部24aの下端部には、スキャナ12が取り付けられている。第2の支持部13iは、段付き筒状に形成されており、第2の大径部24bの下面を摺動可能に支持するとともに、第1の小径部22aの周面を摺動可能に支持している。
【0022】
連結部25は、第1の回動体22の下端部に設けられた複数の凹部22cと、第2の回動体24の上端部に設けられ各凹部22cに挿入された複数のピン26と、を有する。凹部22cは、第1の回動体22の下面から上方へ向けて凹状に形成されている。これらの凹部22cは、第1の回動体22の中心軸回りに相互に間隔をあけて配置されている。一方、ピン26は、第2の回動体24の上面から上方へ延出して設けられている。これらのピン26は、凹部22cに対応させて、第2の回動体24の中心軸回りに相互に間隔をあけて配置さている。この連結部25によって、第1の回動体22と第2の回動体24とが連結されている。
【0023】
また、第2の回動体24の側面には、ハーネス用開口24dが形成されている。スキャナ12から延出し第2の回動体24内を通ったスキャナ用ハーネス(図示せず)は、ハーネス用開口24dを通って扇状部13aへ配索されている。
【0024】
電子決済部4は、非接触ICカード(図示せず)との間で近距離の無線通信を行い決済に係る情報を送受信する。この無線通信は、例えばRFID(Radio Frequency Identification:無線周波数識別)で用いられる近距離無線通信用の電波を用いて行われる。ここで、非接触ICカードには、決済に係る情報として、例えばプリペイド方式の電子マネーの残高、カード識別情報等の情報が記憶されている。
【0025】
客用表示器3は、例えば液晶表示器である。この客用表示器3は、操作者用表示器11よりも小さい。
【0026】
情報処理部5は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、第1の筐体13の内部の下部に配置されている。情報処理部5は、記憶部30(図8)に記憶されたプログラムに従って、各種の演算やPOS端末1の各部の制御を実行する。記憶部30は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成されている。ROMは、情報処理部5が実行する各種プログラムや各種データを記憶する。RAMは、情報処理部5が各種プログラムを実行する際に一時的にデータやプログラムを記憶する。
【0027】
情報処理部5には、前述したスキャナ12、操作者用表示器11、客用表示器3及び電子決済部4とともに、HDD(Hard Disk Drive)及び通信インターフェースがバスライン等を介して接続されている。HDDは、情報処理部5を動作させるプログラムの他、商品コード毎に商品名や単価などの商品情報を記憶する商品マスタファイル、販売データを記憶する売上ファイル等を格納している。
【0028】
この情報処理部5は、商品コードがスキャナ12によって読み取られた商品を、記憶部30のRAMに登録する。詳細には、情報処理部5は、スキャナ12が読み取った商品コードの入力を受け付け、受け付けた商品コードに対応する商品情報を商品マスタファイルから読み出す。次に、情報処理部5は、商品マスタファイルから読み出した商品情報及び商品の販売量に基づいて当該商品の販売記録を示す販売データを生成してこれをRAMに記憶することにより、当該商品の販売登録を行う。この際、販売データのうち商品名や単価などを操作者用表示器11及び客用表示器3に表示させる。そして、情報処理部5は、タッチパネルによるタッチ選択により、操作者用表示器11に表示された締めボタンが選択されると、販売登録した商品のレシート情報を作成し、このレシート情報に基づくレシートをレシートプリンタに印字発行させる。
【0029】
このような構成において、操作者100が、回転中心軸21を中心として、操作者用表示器11を回動させることで、連動部23が、操作者用表示器11の回動に連動してスキャナ12を操作者用表示器11と同じ方向に回動させる。よって、例えば、図1に示す形態と図3に示す形態とに選択的に表示器付きスキャナ2を設定することができる。これにより、設置場所に応じて、基体部10に対する操作者用表示器11及びスキャナ12の回動角度を変更できるので、表示器付きスキャナ2を設置場所に応じた形態に容易に設定することができる。
【0030】
以上説明したように、本実施の形態では、連結機構20が、表示器付きスキャナ2の上下方向に沿った回転中心軸21を中心として、操作者用表示器11を基体部10に回動可能に連結しており、連動部23が、操作者用表示器11の回動に連動してスキャナ12を表示器と同じ方向に回動させる。したがって、表示器付きスキャナ2及びこの表示器付きスキャナ2を備えたPOS端末1の設置場所の自由度が大きいという利点がある。
【0031】
また、本実施の形態では、スキャナ12は、操作者用表示器11の下方に配置されている。したがって、操作者100は、スキャナ12の読取窓12aに商品をかざす際に、操作者用表示器11に表示される情報を、容易に目視することができる。
【0032】
また、本実施の形態では、連結機構20は、操作者用表示器11に一体に設けられた第1の回動体22と、基体部10に設けられ、第1の回動体22を回動可能に支持した第1の支持部13hと、を有する。そして、連動部23は、スキャナ12に一体に設けられた第2の回動体24と、基体部10に設けられ、第2の回動体24を回動可能に支持した第2の支持部13iと、第1の回動体22と第2の回動体24とを連結した連結部25と、を有する。よって、第1の回動体22の回動が連結部25によって第2の回動体24に伝達されて、操作者用表示器11の回動にスキャナ12が従動して回動する。
【0033】
また、本実施の形態では、基体部10が平坦な設置面101に載置された場合、設置面101とスキャナ12との間に空間Sが形成される。したがって、その空間Sにカードリーダライタ等の各種装置を設置することができる。
【0034】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を図10に基づいて説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態に対して、操作者用表示器11の回動に連動してスキャナ12を操作者用表示器11と同じ方向に回動させる連動部が異なる。本実施の形態では、操作者用表示器11の第1の筐体13には、スキャナ12が一体に設けられており、この第1の筐体13が連動部として機能する。この場合、第1の回動体22(図10では図示せず)は、スキャナ12の背後に位置して第1の筐体13に連結されている。
【0035】
以上説明したように、本実施の形態では、操作者用表示器11は、表示画面11aを支持するとともにスキャナ12が一体に設けられ連動部として機能する第1の筐体13を有する。したがって、連動部23を比較的に簡素な構成で実現することができる。
【0036】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を図11に基づいて説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態に対して、操作者用表示器11にキーボード40が一体に設けられている点が異なる。このような構成においても、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0037】
なお、本発明は、上記実施の形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施の形態を各種採用することができる。例えば、表示器付きスキャナとしては、客用表示器や電子決済部が設けられておらず、読み取った商品コードを外部装置に出力するものであっても良い。
【符号の説明】
【0038】
1…POS端末(商品販売データ処理装置)
2…表示器付きスキャナ
5…情報処理部
10…基体部
11…操作者用表示器(表示器)
11a…表示画面
12…スキャナ
12a…読取窓
13…第1の筐体(筐体)
13h…第1の支持部
13i…第2の支持部
20…連結機構
21…回転中心軸
22…第1の回動体
23…連動部
24…第2の回動体
25…連結部
30…記憶部
100…操作者
101…設置面
S…空間
【先行技術文献】
【特許文献】
【0039】
【特許文献1】特許第3669630号公報
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示器付きスキャナ及び商品販売データ処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品コードを読み取るスキャナと、スキャナによって商品コードが読み取られた商品の情報を表示する表示器と、これのスキャナ及び表示器を支持した基体部と、を備え、スーパーマーケット等の小売店で使用される表示器付きスキャナがある。例えば、特許文献1には、表示器を水平方向に沿った軸を中心に回動可能にしたものが開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、店舗の大きさや店舗内の什器等は、店舗によって様々であるため、表示器付きスキャナも様々な場所に設置できるようにしたいという要望がある。しかしながら、上記従来の表示器付きスキャナでは、表示器を対面する客に対する表示器の角度は変えられるが、設置場所の自由度は小さいという問題がある。
【0004】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、設置場所の自由度が比較的大きい表示器付きスキャナ及びこの表示器付きスキャナを備えた商品販売データ処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の表示器付きスキャナは、基体部と、表示画面を有する表示器と、上下方向に沿った回転中心軸を中心として、前記表示器を前記基体部に回動可能に連結した連結機構と、前記回転中心軸と直交する方向での向きが、前記回転中心軸と直交する方向での前記表示画面の向きと同じである読取窓を有し、操作者から見て前記読取窓の手前側に位置する商品に付された商品識別情報を読み取るスキャナと、前記表示器の回動に連動して前記読取窓を前記表示画面と同じ方向に回動させる連動部と、を備え、前記スキャナは、前記表示器の下方に配置され、前記連結機構は、前記表示器に一体に設けられた第1の回動体と、前記基体部に設けられ、前記第1の回動体を回動可能に支持した第1の支持部と、を有し、前記連動部は、前記スキャナに一体に設けられた第2の回動体と、前記基体部に設けられ、前記第2の回動体を回動可能に支持した第2の支持部と、前記第1の回動体と前記第2の回動体とを連結した連結部と、を有する。
【0006】
また、本発明の商品販売データ処理装置は、前記表示器付きスキャナと、前記商品識別情報が前記スキャナによって読み取られた商品を、記憶部に登録する情報処理部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、設置場所の自由度が比較的大きい表示器付きスキャナ及び商品販売データ処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる商品販売データ処理装置を示す斜視図である。
【図2】図2は、商品販売データ処理装置を背面側から見て示す斜視図である。
【図3】図3は、商品販売データ処理装置の表示器及びスキャナを側方に向けた状態を示す斜視図である。
【図4】図4は、商品販売データ処理装置を示す側面図である。
【図5】図5は、商品販売データ処理装置を示す正面図である。
【図6】図6は、商品販売データ処理装置を示す背面図である。
【図7】図7は、商品販売データ処理装置を示す平面図である。
【図8】図8は、商品販売データ処理装置の構成を示す模式図である。
【図9】図9は、図4の矢印A方向で見た連結機構を示す断面図である。
【図10】図10は、本発明の第2の実施の形態の商品販売データ処理装置の表示器付きスキャナの一部を示す斜視図である。
【図11】図11は、本発明の第3の実施の形態の商品販売データ処理装置の表示器を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の複数の実施の形態には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。以下の実施の形態は、商品販売データ処理装置をPOS(Point of Sales:販売時点管理)端末に適用した例である。なお、図中の矢印aは、上下方向での上方を示し、図中の矢印bは、POS端末及び表示器付きスキャナの前後方向での前方を示し、図中の矢印cは、POS端末及び表示器付きスキャナの幅方向(別の言い方をすると左右方向)を示している。
【0010】
(第1の実施の形態)
まずは、本発明の第1の実施の形態を図1ないし図9に基づいて説明する。
【0011】
図1ないし図8に示すように、POS端末1は、表示器付きスキャナ2を主体に構成されている。表示器付きスキャナ2は、基体部10と、表示器としての操作者用表示器11と、スキャナ12と、を備えている。基体部10には、客用表示器3や電子決済部4、情報処理部5(図8)等が一体に取り付けられている。
【0012】
基体部10は、第1の筐体13を有しており、この第1の筐体13の内部に情報処理部5やレシートプリンタ(図示せず)等が配置されている。第1の筐体13は、側面視で略扇状の扇状部13aと、この扇状部13aの上端部から前方へ張り出した張出部13bとを有している。扇状部13aは、正面壁13cと、一対の側壁13dと、円弧状に湾曲した湾曲壁13eと、を有している。
【0013】
正面壁13cには、第1のレシート発行口13fが設けられている。湾曲壁13eは、正面壁13cの上端部から後方斜め下方へ向けて湾曲して延出している。湾曲壁13eには、客用表示器3、電子決済部4、第2のレシート発行口13gが設けられている。レシートプリンタが印字したレシートは、第1のレシート発行口13f又は第2のレシート発行口13gから発行される。張出部13bには、スキャナ12及び操作者用表示器11が回動可能に取り付けられている。また、正面壁13cには、スキャナ12に対向した凹部13jが形成されている。この凹部13jに、スキャナ12の一部が挿入されている。
【0014】
操作者用表示器11は、操作者100に対面する表示画面11aと、この表示画面11aを支持した第2の筐体11bを有する。この操作者用表示器11は、例えば液晶表示器である。この操作者用表示器11には、タッチパネルが積層されている。この操作者用表示器11は、チルト機構14によって水平方向に沿った軸を中心としてチルト可能となっている。
【0015】
スキャナ12は、操作者用表示器11の下方に配置されている。スキャナ12は、操作者100と対面する読取窓12aを有し、操作者100から見て読取窓12aの手前側に位置する商品に付された商品識別情報である商品コードを読み取る。この際、操作者100がスキャナ12の手前側に商品を移動させる。スキャナ12は、詳細には、バーコードの形態で商品に付された商品コードを光学的に読み取る。スキャナ12は、読取窓12aが設けられた第3の筐体12bと、この読取窓12aを覆った透明パネル12cと、第3の筐体12bの内部に配置されたCCDカメラ(図示せず)と、第3の筐体12bの内部に配置された照明装置(図示せず)と、処理回路部(図示せず)を有する。照明装置は、読取窓12aの前方に照明光を照射する。この照明光が商品のバーコードを含む部分によって反射されて第3の筐体12b内に入射し、CCDカメラがその入射した反射光を受光することでバーコードを撮像する。そして、処理回路部が、このように撮像されたバーコード画像から商品コードなどの情報を抽出する。基体部10が平坦な設置面101に載置された場合、設置面101とスキャナ12との間に空間Sが形成される。この空間Sには、例えば、カードリーダライタ等の装置を配置可能である。
【0016】
スキャナ12は、詳しくは後述するが、上下方向に沿った回転中心軸21を中心として、操作者用表示器11とともに回動可能となっている。読取窓12aの回転中心軸21と直交する方向での向きは、回転中心軸21と直交する方向での表示画面11aの向きと同じとなっている。ここで、図4や図7に、読取窓12aの回転中心軸21と直交する方向での向きを符号eの矢印で示し、回転中心軸21と直交する方向での表示画面11aの向きを符号dの矢印で示してある。図7は、平面視であるので符号dの矢印と符号eの矢印とが重複している。また、表示器11(表示画面11a)が上下方向に沿った状態(図4中に実線で示す)であっても、表示器11(表示画面11a)が上下方向に対して傾斜した状態(図4中に一点鎖線で示す)であっても、回転中心軸21と直交する方向での表示画面11aの向きは同じである。
【0017】
操作者用表示器11とスキャナ12との筐体に対する連結構造を説明する。図9に示すように、操作者用表示器11は、連結機構20によって、上下方向に沿った回転中心軸21を中心として、第1の筐体13に回動可能に連結されている。連結機構20は、操作者用表示器11に一体に設けられた第1の回動体22と、第1の筐体13に設けられ、第1の回動体22を回動可能に支持した第1の支持部13hと、を有している。
【0018】
第1の回動体22は、第1の小径部22aと第1の大径部22bとを有して段付き円筒状に形成されており、その軸方向は、上下方向に沿っている。第1の大径部22bは、第1の小径部22aの上端部に接続されており、第1の小径部22aよりも径が大きい。この第1の大径部22bの上端部に操作者用表示器11がチルト機構14を介して取り付けられている。第1の支持部13hは、段付き筒状に形成されており、第1の大径部22bの下面を摺動可能に支持するとともに、第1の小径部22aの周面を摺動可能に支持している。第1の回動体22の中心軸と第1の支持部13hの中心軸とが回転中心軸21と一致している。
【0019】
また、第1の回動体22の側面には、ハーネス用開口22dが形成されている。表示器11から延出し第1の回動体22内を通った表示器用ハーネス(図示せず)は、ハーネス用開口22dを通って扇状部13aへ配索されている。
【0020】
スキャナ12は、連動部23によって支持されている。連動部23は、操作者用表示器11の回動に連動して読取窓12aを含むスキャナ12を表示画面11aを含む操作者用表示器11と同じ方向に回動させる。即ち、連動部23は、操作者用表示器11の回動に連動して読取窓12aを表示画面11aと同じ方向に回動させる。連動部23は、スキャナ12に一体に設けられた第2の回動体24と、第1の筐体13に設けられ、第2の回動体24を回動可能に支持した第2の支持部13iと、第1の回動体22と第2の回動体24とを連結した連結部25と、を有する。
【0021】
第2の回動体24は、第1の回動体22の下方に配置されるとともに、第1の回動体22と同軸上に配置されている。第2の回動体24は、第2の小径部24aと第2の大径部24bとを有して段付き円筒状に形成されており、その軸方向は、上下方向に沿っている。第2の大径部24bは、第2の小径部24aの上端部に接続されており、第2の小径部24aよりも径が大きい。第2の小径部24aの下端部には、スキャナ12が取り付けられている。第2の支持部13iは、段付き筒状に形成されており、第2の大径部24bの下面を摺動可能に支持するとともに、第1の小径部22aの周面を摺動可能に支持している。
【0022】
連結部25は、第1の回動体22の下端部に設けられた複数の凹部22cと、第2の回動体24の上端部に設けられ各凹部22cに挿入された複数のピン26と、を有する。凹部22cは、第1の回動体22の下面から上方へ向けて凹状に形成されている。これらの凹部22cは、第1の回動体22の中心軸回りに相互に間隔をあけて配置されている。一方、ピン26は、第2の回動体24の上面から上方へ延出して設けられている。これらのピン26は、凹部22cに対応させて、第2の回動体24の中心軸回りに相互に間隔をあけて配置さている。この連結部25によって、第1の回動体22と第2の回動体24とが連結されている。
【0023】
また、第2の回動体24の側面には、ハーネス用開口24dが形成されている。スキャナ12から延出し第2の回動体24内を通ったスキャナ用ハーネス(図示せず)は、ハーネス用開口24dを通って扇状部13aへ配索されている。
【0024】
電子決済部4は、非接触ICカード(図示せず)との間で近距離の無線通信を行い決済に係る情報を送受信する。この無線通信は、例えばRFID(Radio Frequency Identification:無線周波数識別)で用いられる近距離無線通信用の電波を用いて行われる。ここで、非接触ICカードには、決済に係る情報として、例えばプリペイド方式の電子マネーの残高、カード識別情報等の情報が記憶されている。
【0025】
客用表示器3は、例えば液晶表示器である。この客用表示器3は、操作者用表示器11よりも小さい。
【0026】
情報処理部5は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、第1の筐体13の内部の下部に配置されている。情報処理部5は、記憶部30(図8)に記憶されたプログラムに従って、各種の演算やPOS端末1の各部の制御を実行する。記憶部30は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成されている。ROMは、情報処理部5が実行する各種プログラムや各種データを記憶する。RAMは、情報処理部5が各種プログラムを実行する際に一時的にデータやプログラムを記憶する。
【0027】
情報処理部5には、前述したスキャナ12、操作者用表示器11、客用表示器3及び電子決済部4とともに、HDD(Hard Disk Drive)及び通信インターフェースがバスライン等を介して接続されている。HDDは、情報処理部5を動作させるプログラムの他、商品コード毎に商品名や単価などの商品情報を記憶する商品マスタファイル、販売データを記憶する売上ファイル等を格納している。
【0028】
この情報処理部5は、商品コードがスキャナ12によって読み取られた商品を、記憶部30のRAMに登録する。詳細には、情報処理部5は、スキャナ12が読み取った商品コードの入力を受け付け、受け付けた商品コードに対応する商品情報を商品マスタファイルから読み出す。次に、情報処理部5は、商品マスタファイルから読み出した商品情報及び商品の販売量に基づいて当該商品の販売記録を示す販売データを生成してこれをRAMに記憶することにより、当該商品の販売登録を行う。この際、販売データのうち商品名や単価などを操作者用表示器11及び客用表示器3に表示させる。そして、情報処理部5は、タッチパネルによるタッチ選択により、操作者用表示器11に表示された締めボタンが選択されると、販売登録した商品のレシート情報を作成し、このレシート情報に基づくレシートをレシートプリンタに印字発行させる。
【0029】
このような構成において、操作者100が、回転中心軸21を中心として、操作者用表示器11を回動させることで、連動部23が、操作者用表示器11の回動に連動してスキャナ12を操作者用表示器11と同じ方向に回動させる。よって、例えば、図1に示す形態と図3に示す形態とに選択的に表示器付きスキャナ2を設定することができる。これにより、設置場所に応じて、基体部10に対する操作者用表示器11及びスキャナ12の回動角度を変更できるので、表示器付きスキャナ2を設置場所に応じた形態に容易に設定することができる。
【0030】
以上説明したように、本実施の形態では、連結機構20が、表示器付きスキャナ2の上下方向に沿った回転中心軸21を中心として、操作者用表示器11を基体部10に回動可能に連結しており、連動部23が、操作者用表示器11の回動に連動してスキャナ12を表示器と同じ方向に回動させる。したがって、表示器付きスキャナ2及びこの表示器付きスキャナ2を備えたPOS端末1の設置場所の自由度が大きいという利点がある。
【0031】
また、本実施の形態では、スキャナ12は、操作者用表示器11の下方に配置されている。したがって、操作者100は、スキャナ12の読取窓12aに商品をかざす際に、操作者用表示器11に表示される情報を、容易に目視することができる。
【0032】
また、本実施の形態では、連結機構20は、操作者用表示器11に一体に設けられた第1の回動体22と、基体部10に設けられ、第1の回動体22を回動可能に支持した第1の支持部13hと、を有する。そして、連動部23は、スキャナ12に一体に設けられた第2の回動体24と、基体部10に設けられ、第2の回動体24を回動可能に支持した第2の支持部13iと、第1の回動体22と第2の回動体24とを連結した連結部25と、を有する。よって、第1の回動体22の回動が連結部25によって第2の回動体24に伝達されて、操作者用表示器11の回動にスキャナ12が従動して回動する。
【0033】
また、本実施の形態では、基体部10が平坦な設置面101に載置された場合、設置面101とスキャナ12との間に空間Sが形成される。したがって、その空間Sにカードリーダライタ等の各種装置を設置することができる。
【0034】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を図10に基づいて説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態に対して、操作者用表示器11の回動に連動してスキャナ12を操作者用表示器11と同じ方向に回動させる連動部が異なる。本実施の形態では、操作者用表示器11の第1の筐体13には、スキャナ12が一体に設けられており、この第1の筐体13が連動部として機能する。この場合、第1の回動体22(図10では図示せず)は、スキャナ12の背後に位置して第1の筐体13に連結されている。
【0035】
以上説明したように、本実施の形態では、操作者用表示器11は、表示画面11aを支持するとともにスキャナ12が一体に設けられ連動部として機能する第1の筐体13を有する。したがって、連動部23を比較的に簡素な構成で実現することができる。
【0036】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を図11に基づいて説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態に対して、操作者用表示器11にキーボード40が一体に設けられている点が異なる。このような構成においても、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0037】
なお、本発明は、上記実施の形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施の形態を各種採用することができる。例えば、表示器付きスキャナとしては、客用表示器や電子決済部が設けられておらず、読み取った商品コードを外部装置に出力するものであっても良い。
【符号の説明】
【0038】
1…POS端末(商品販売データ処理装置)
2…表示器付きスキャナ
5…情報処理部
10…基体部
11…操作者用表示器(表示器)
11a…表示画面
12…スキャナ
12a…読取窓
13…第1の筐体(筐体)
13h…第1の支持部
13i…第2の支持部
20…連結機構
21…回転中心軸
22…第1の回動体
23…連動部
24…第2の回動体
25…連結部
30…記憶部
100…操作者
101…設置面
S…空間
【先行技術文献】
【特許文献】
【0039】
【特許文献1】特許第3669630号公報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基体部と、
表示画面を有する表示器と、
上下方向に沿った回転中心軸を中心として、前記表示器を前記基体部に回動可能に連結した連結機構と、
前記回転中心軸と直交する方向での向きが、前記回転中心軸と直交する方向での前記表示画面の向きと同じである読取窓を有し、操作者から見て前記読取窓の手前側に位置する商品に付された商品識別情報を読み取るスキャナと、
前記表示器の回動に連動して前記読取窓を前記表示画面と同じ方向に回動させる連動部と、
を備え、
前記スキャナは、前記表示器の下方に配置され、
前記連結機構は、前記表示器に一体に設けられた第1の回動体と、前記基体部に設けられ、前記第1の回動体を回動可能に支持した第1の支持部と、を有し、
前記連動部は、前記スキャナに一体に設けられた第2の回動体と、前記基体部に設けられ、前記第2の回動体を回動可能に支持した第2の支持部と、前記第1の回動体と前記第2の回動体とを連結した連結部と、を有する表示器付きスキャナ。
【請求項2】
前記表示器は、前記表示画面を支持するとともに前記スキャナが一体に設けられ前記連動部として機能する筐体を有する請求項1に記載の表示器付きスキャナ。
【請求項3】
前記基体部が平坦な設置面に載置された場合、前記設置面と前記スキャナとの間に空間が形成される請求項1または2に記載の表示器付きスキャナ。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか一項に記載の表示器付きスキャナと、
前記商品識別情報が前記スキャナによって読み取られた商品を、記憶部に登録する情報処理部と、
を備える商品販売データ処理装置。
【請求項1】
基体部と、
表示画面を有する表示器と、
上下方向に沿った回転中心軸を中心として、前記表示器を前記基体部に回動可能に連結した連結機構と、
前記回転中心軸と直交する方向での向きが、前記回転中心軸と直交する方向での前記表示画面の向きと同じである読取窓を有し、操作者から見て前記読取窓の手前側に位置する商品に付された商品識別情報を読み取るスキャナと、
前記表示器の回動に連動して前記読取窓を前記表示画面と同じ方向に回動させる連動部と、
を備え、
前記スキャナは、前記表示器の下方に配置され、
前記連結機構は、前記表示器に一体に設けられた第1の回動体と、前記基体部に設けられ、前記第1の回動体を回動可能に支持した第1の支持部と、を有し、
前記連動部は、前記スキャナに一体に設けられた第2の回動体と、前記基体部に設けられ、前記第2の回動体を回動可能に支持した第2の支持部と、前記第1の回動体と前記第2の回動体とを連結した連結部と、を有する表示器付きスキャナ。
【請求項2】
前記表示器は、前記表示画面を支持するとともに前記スキャナが一体に設けられ前記連動部として機能する筐体を有する請求項1に記載の表示器付きスキャナ。
【請求項3】
前記基体部が平坦な設置面に載置された場合、前記設置面と前記スキャナとの間に空間が形成される請求項1または2に記載の表示器付きスキャナ。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか一項に記載の表示器付きスキャナと、
前記商品識別情報が前記スキャナによって読み取られた商品を、記憶部に登録する情報処理部と、
を備える商品販売データ処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−195007(P2012−195007A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−155684(P2012−155684)
【出願日】平成24年7月11日(2012.7.11)
【分割の表示】特願2010−54984(P2010−54984)の分割
【原出願日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年7月11日(2012.7.11)
【分割の表示】特願2010−54984(P2010−54984)の分割
【原出願日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
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