説明

袖付上衣および袖付上衣用の型紙

【課題】 型紙を用いて裁断して得られた生地を縫い合わせて作られる袖付上衣において、より個性豊かなデザイン性、ファッション性の自由な発想、展開を更に容易にする構造を有する袖付上衣及びこれらの製作に用いる型紙を提供する。
【解決手段】 型胴部と袖部が一体に形成され上端部を折り返し線から後面側に50〜150mm幅で折り返し上部後面側中心線上で突き合わせ縫合し襟部と前開き部を形成する左右一対の前面側の生地と、胴部と袖部が一体に形成された後面側の生地との縫い目線を、脇縫い合わせ線と、前面側の生地の折り返し線から50〜150mm下がった位置で後面側中心線と交差し両袖の先端に達する1本の任意の線上に形成してなる本体部を有し、この本体部では胴部と袖部の境界部に縫い目がない袖付上衣と、この袖付上衣の製作に用いる型紙。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、型紙を用いて生地を裁断し、この生地を縫合して得られる袖付のシャツや袖付のブラウスなどの各種の袖付上衣と、これらを製作する生地を裁断する際に用いる型紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば袖付シャツSa,Sbを製作する場合には、図3(a),(b)
、図4(a),(b)に示すように、型紙により縫い代を設けて裁断した前面側の左右一対の生地1a,1bと、後面側の生地1cを肩部と胴側部で縫合して胴部1を形成し、この胴部1の両側部に、それぞれ、別の型紙を用いて裁断した1枚の生地を縫合して筒状に形成した袖部2の基部端を縫合して本体部を形成しており、この場合の胴部1と袖部2の縫い目線3は、概念的には図3(a),(b)に示すように、前面側、後面側ともに肩先から脇下間に形成した縫い目線3a、または図4(a),(b)に示すように、前面側、後面側ともに襟元から脇下間に斜めに形成した縫い目線3bが一般に知られている。
このように形成した本体部に、胴部1と袖部2とは別に製作した襟部4、前立て部5、袖口部6などの取り付けや仕上げ加工をして袖付シャツSaまたはSbが完成する。
【0003】
このように、胴部1と袖部2の境界部に縫い目3aや3bがある場合には、(1)生地に縦縞、格子、絵などのプリント柄がある場合、袖付部分の縫い目での柄合わせや織り目合わせが難しく、特に外観として目立つ外側面の縫い目で柄ずれを生じて、柄によっては外側面の外観を損なうことがあり、縫い目での柄合わせをする場合にはかなり生地のロスが生じる。
(2)胴部1の側部に形成した孔周りに筒状の袖部端を縫合するため、綺麗に縫合するためには熟練が必要である。特に絹、レーヨン、ポリエステルなどの薄い生地を用いる場合には、パッカリンの問題があり綺麗な縫い目ができないことがある。
(3)縫い代を含む縫い目部分が透けて見え、美観を損なうという問題もある。
一方、デザイン性、ファッション性の観点では、構造上からの固定概念があるため、より個性豊かな自由な発想の展開が充分にできないという現状がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記(1)〜(3)の問題を解消するとともに、より個性豊かなデザイン性、ファッション性の自由な発想、展開をさらに容易にする構造を有する袖付のシャツや袖付のブラウスなどの袖付上衣、およびこれらを製作するために用いる型紙を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記の課題を解決するために下記(1)と(2)を要旨とする。
(1) 型紙を用いて裁断し、得られた生地を縫合して作られる袖付上衣において、胴部と袖部が一体に形成され胴部の上部に襟部形成用の半円状の凹部を有し、胴部と袖部の上端部を後面側に40〜150mmの幅で折り返して胴部の上部側端を後面側中心線上で突き合わせ縫合して襟部と前開き部を形成する左右一対の前面側の生地と、胴部と袖部が一体に形成された後面側の生地との縫い目線を、脇縫い合わせ線と、前面側の生地の折り返し線から40〜150mm下がった位置で後面側中心線と交差し両袖の先端に達する1本の任意の線上に形成してなる本体部を有し、胴部と袖部の境界部に縫い目線を形成しないことを特徴とする袖付上衣。
【0006】
(2) 前記(1)の袖付上衣の本体部を形成する生地の裁断に用いる型紙であって、胴部と袖部の上部に折り返し幅を設けて胴部の上部側に襟部となる半円状の凹部を形成するとともに、胴部の上端部を後面側に折り返した時に後面側中心線に一致する上部傾斜端を形成し前面側中心線を前開き線とする前面側用の型紙と、胴部の丈の長さと袖部の幅を前面側の型紙より前記折り返し幅分の約2倍小さく形成した後面側用の型紙からなり、前面側用の型紙では、脇縫い合わせ線と胴部および袖部の折り返し端と上部傾斜端を縫い目線とし、後面側の型紙では、脇縫い合わせ線と、胴部および袖部の上端を縫い目線とすることを特徴とする袖付上衣用の型紙。
【0007】
【考案の実施の形態】
本考案の袖付上衣は、型紙により縫い代を設けて裁断した前面側の生地と後面側の生地を、縫合して得られる長袖または半袖などの袖を有する各種のシャツ、ブラウス、ジャケット、ジャンパーなどの袖付上衣の本体部に適用されるものであり、基本的には、胴部と袖部を一体に形成した、前面側の生地と後面側の生地を縫合して得られるものであり、胴部と袖部の境界部に縫い目が形成されないことを主要な特徴とする。
本考案の袖付上衣は、特にプリント柄の生地や、絹、レーヨン、ポリエステルなどの薄い生地を用いる袖付シャツや袖付ブラウスに適用した場合において、縫い目による品質、美観の低下がなく、さらに個性豊かなデザイン性、ファッション性を付与する新発想と展開の可能性を拡大するものである。
【0008】
本考案の袖付上衣では、本体部において胴部と袖部の境界部に縫い目を形成しないことを主要な特徴とし、そのために、胴部の幅方向と袖の長さ方向に縫い目を形成するものであるが、この縫い目が、特に前面側から極力見えないように、前面側の生地の胴部と袖部の上端部を、折り返し線から後面側に40〜150mm、好ましくは50〜100mmの幅で折り返し、前面側の生地で襟部を形成し後面側の生地との縫い目線(上部袖縫い合わせ線)を、折り返し線から40〜150mm、より好ましくは50〜100mm下がった位置で後面側中心線に交差し両袖の先端に達する段差のない1本の任意の線上に形成することも特徴とする。
【0009】
ここで、前面側の生地の折り返し幅が40mm未満では、前面側の生地の上部中心部に、胴部および袖部の上部側の縫い目が前面側から見えやすく美観を損なうことがあるので好ましくない。
前面側の生地の折り返し幅が150mm超では、袖部での上部側の縫い目と下端部の縫い目が近くなり過ぎて、縫い目の形成バランスが悪くなる。
なお、他の縫い目線は、従来の場合と同様、袖部の下端および胴部の側部、すなわち脇縫い合わせ線に形成するものである。
なお、本考案では後面側の生地を分割しないで1枚の生地にすることもできるが、用尺を減尺して生地コストの低減を図るためには、後面側中心線で左右に分割する方が有利である。
【0010】
本考案の型紙は、袖付上衣の本体部を形成する生地の裁断に用いるものであり、基本的には、前面側の左右一対の生地を得る型紙と、後面側の生地を得る型紙の2枚からなる。
前面側用の型紙は、基本形としては、胴部と袖部の上部に40〜150mmの折り返し幅を設けて胴部の上部側に襟部となる半円状の凹部を形成するとともに胴部の上部を後面側に折り返した時に後面側中心線に一致する上部傾斜端を形成し、前面側中心線の近傍に開き線を形成するように基本設計する。
後面側用の型紙は、基本形としては、胴部の丈の長さと袖部の幅を前面側用の型紙より前記40〜150mmの折り返し幅分の約2倍小さく形成したものであり、前面側用の型紙では、脇縫い合わせ線と、胴部と袖部の上部折り返し端と上部傾斜端を縫い目線とし、後面側用の型紙では、脇縫い合わせ線と胴部と袖部の上端(頂線)を縫い目線とするように基本設計する。この後面側用の型紙は、生地の用尺を減尺する観点からは後面側中心線で左右に分割して後面側中心線で縫合するように基本設計することが望ましい。
前面側用の型紙、後面側用の型紙には、必要に応じてタック、袖開き、ダーツなどの形成も出来る。
【0011】
上記のように形成した前面側用の型紙を用い、所定の箇所に所定の縫い代を考慮して前面側用の左右一対の生地を裁断するとともに、後面側用の型紙を用い所定の箇所に所定の縫い代を考慮して後面側用の生地を裁断し、裁断して得られた前面側の左右一対の生地と後面側の生地を、上部袖縫い合わせ線と、脇縫い合わせ線で縫合することによって、袖付上衣の本体部を形成し、この本体部に、必要に応じて襟部、袖口(カフス)部、前立て部、ポケット部などの取り付や仕上げ加工を加えて袖付上衣を製作することができる。
【0012】
【実施例】
本考案をポリエステル製の生地を用いた袖付シャツに適用した場合の実施例を図1(a),(b)に示す袖付シャツの完成品例と、図2(a),(b)に示す型紙(基本設計)例に基づいて説明する。
本考案の袖付シャツSを製作する場合には、図1(a),(b)に示すように、図2(a)に示すような前面側用の型紙12を用い、縫い代を設けて裁断して得られた胴部7と袖部8を一体に形成し、胴部7の上部に襟部4を形成する半円状の凹部11を有し、胴部7と袖部8の上端部を、折り返し線OLから後面側にa=100mm、a′=50mmの幅で折り返して胴部7の上部側端を後面側中心線CL上で突き合わせ縫合(縫い目は10b)して襟部4と前立て部5を形成する前開き線5oを有する左右一対の前面側の生地9a,9bを形成する。
【0013】
また、図2(b)に示すような後面側用の型紙13を用い、縫い代を設けて裁断して得られた胴部7と袖部8を一体に形成し後面側中心線CL′上で突き合わせ縫合(縫い目は10c)した左右一対の後面側の生地9c,9dを形成し、この左右一対の後面側の生地9c,9dを後面側中心線CL′上で縫合する。
このように形成した左右一対の前面側の生地9a,9bと、左右一対の後面側の生地9c,9dとの縫い目線は、折り返し線OL上端からa=100mm、a′=50mm下がった位置で後面側中心線CL2 に交差し両袖の先端に達する1本の任意の線上に形成した上部縫い合わせ線(縫い目)10aと、脇縫い合わせ線(縫い目)10d(袖部8の下端部と胴部7の側部の縫い目)とし、各縫い合わせ線で縫合して本体部を形成する。
この本体部においては、前面側で胴部7と袖部8の境界部に縫い目はなく、また上部縫い合わせ線(縫い目)10aは後面側に形成されるため、前面側からは見えない位置に形成される。
【0014】
このように形成した本体部に、胴部7と袖部8とは別に製作した襟部4、前立て部5、袖口(カフス)部6、必要に応じてポケットなどの取り付けや裾部の仕上げ加工などを行い袖付シャツを完成させることができる。
このようにして得られた本考案の袖付シャツにおいては、本体部の前面側では、縫い目は目立たない脇縫い合わせ線(縫い目)10d(胴部7の側部と袖8の下端)に形成されるため、例えば格子、星型、横縞などのプリント柄を有する生地を用いた場合において、これらの柄や織り目を連続させることができ、柄合わせや織り目合わせの必要がなく良好な外観が得られる。
また本体部では、従来のように袖部と胴部の境界部に縫合わせが難しい縫い目を形成する必要がないため、あまり熟練を要しない簡易な縫製が可能である。
【0015】
本考案の袖付シャツSを製作する場合に、本体部を形成する生地を得るために用いる型紙は、図2(a)に示すように、図1(a),(b)に示すような左右一対の前面側の生地9a,9bを作成する一枚の前面側用の型紙12と、図2 (b)に示すように、図1(a),(b)に示すような左右一対の後面側の生地9c,9dを作成する後面側の型紙13からなる。
前面側用の型紙12は、より具体的には図2(a)の基本設計図(上がり線)
に示すように、一体に形成された胴部7oと袖部8oの上部の折り返し線OL′からの折り返し幅(a)〜(a′)を設け、胴部7oの上部側に襟部4を形成する半円状の凹部11oを形成して、胴部7oの上部を後面側に折り返した時に後面側中心線CL′に一致する角度の傾斜端14を形成し、前面側中心線CLの近傍に前開き線5oを形成するものである。また、袖部7の先端部にはタック8tや袖開き8pの形成部などが設計される。
【0016】
この前面側用の型紙12では、脇縫合わせ線7eと、胴部7oと袖部8の上部の折り返し端12eを後面側の生地9c,9dとの縫い目線とし、傾斜端14を前面側の左右一対の生地の縫い目線とする。
後面側用の型紙13は、基本形としては、胴部7oの丈の長さy′と袖部8oの幅b′を、前面側用の型紙12より前記折り返し幅(a)〜(a′)の約2倍分小さく形成したものである。
この後面側用の型紙13では、胴部7oの側端7eと、胴部7oおよび袖部8oの上端13eと脇縫い合わせ線7eを前面側の生地9a,9bとの縫い目線とし、後面側中心線CL′を後面側の左右一対の生地9c,9dの縫い目線とするものである。
上記のように基本設計8した前面側用の型紙12と、後面側用の型紙13を用い、所定の箇所に所定幅の縫い代を設けて、生地を裁断して得られた前面側の左右一対の生地9a,9bと後面側の左右一対の生地9c,9dを縫合して袖付シャツの本体部を形成し、別の型紙を用いて製作した襟部4、前立て部5、袖口 (カフス)部6、必要に応じてポケットなどの取り付けや裾部の仕上げ加工などを行い、図1(a),(b)に示すような袖付シャツSを完成させることができる。
【0017】
この実施例で得られた袖付シャツSは、胴部7と袖部8が一体に形成された前側用の生地9a,9bと後面側用の生地9c,9dを縫合して形成され、前面側での胴部7と袖部8による本体部には脇縫い合わせ線10d以外の部分で縫い目がないため、胴部7と袖部8が連続した生地柄で形成されており、すっきりした斬新なデザイン性、ファッション性を付与することができた。
また、商品価値を損なうような皺や捩じれ等の不都合現象の発生がなく、形状性も良好で充分に満足できるものである。
なお、本考案はこの実施例に限定されるものではない。例えば袖付上衣、型紙ともに、各部の形状、寸法については、適用対象の上衣の生地の種類、サイズ、デザイン、プリント柄などによって変更のあるものである。
【0018】
【考案の効果】
本考案の袖付上衣においては、縫い目が胴部と袖部の境界部にできないように縫製し、前面側の生地との上部の縫い目を後面側に40〜150mm下げた位置に形成することから、従来の袖付上衣の場合に対して以下のような効果が得られる。
(1)絹、レーヨン、ポリエステル等の薄い生地を用いた場合、着用時に前面側 から縫い代を含む縫い目部分が透けて見え美観を損なうという問題もなく、 外観が綺麗である。
(2)胴部と袖部の境界部での柄合わせや織り目合わせが不要になる。
(3)薄い生地を用いた場合にも、従来のような胴部と袖部の境界部で、パッカ リン等の縫い目品質の低下の問題もなく、また縫製作業負担を軽減できる。
(4)デザイン性、ファッション性の観点では、構造上の固定概念を打破して個 性豊かな自由な発想の展開が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)図は、本考案の袖付上衣(袖付シャツ)の実施例を示す正面側(前面側)説明図、(b)図は(a)図の裏面側(後面側)説明図。
【図2】(a)図は、図1の袖付上衣(袖付シャツ)の製造に用いた前面側用の型紙例の概念説明図、(b)図は、図1の袖付上衣(袖付シャツ)の製造に用いた後面側用の型紙例の基本設計図(上がり線)の概念説明図。
【図3】(a)図は、従来周知の袖付シャツの例を示す正面側(前面側)説明図、(b)図は(a)図の裏面側(後面側)説明図。
【図4】(a)図は、従来周知の袖付シャツの他の例を示す正面側(前面側)説明図、(b)図は(a)図の裏面側(後面側)説明図。
【符号の説明】
S :本考案の袖付シャツ Sa,Sb:従来のシャツ
1 :胴部(従来) 1a,1b:前面側の生地(従来)
1c:後面側の生地(従来) 2 :袖部(従来)
3a,3b,3c,3d:縫い目(従来)
4 :襟部 5 :前立て部
5o:前開き線 6 :袖口
7 :胴部 7e:脇縫い合わせ線(型紙)
7o:胴形成部(型紙) 8 :袖部
8o:袖形成部(型紙) 8p:袖開き
8t:タック 9a,9b:前面側の生地
9c,9d:後面側の生地 10a:上部縫合わせ線(縫い目)
10b:前面側の生地の上部の後面側中心線での縫い目
10c:後面側の生地の後面側中心線での縫い目
11 :半円状の凹部(襟元) 11o:半円状の凹部(型紙)
12 :前面側用の型紙 12e:折り返し端
13 :後面側用の型紙 13e:上端
14 :上部傾斜端 CL :前面側中心線
CL′:後面側中心線 OL :折り返し線
OL′:折り返し線(前面側の型紙)
a :折り返し幅(胴部) a′ :折り返し幅(袖部)
b :袖幅(前面側の型紙) b′ :袖幅(後面側の型紙)
y :丈(前面側の型紙) y′ :丈(後面側の型紙)

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 型紙を用いて裁断し、得られた生地を縫合して作られる袖付上衣において、胴部と袖部が一体に形成され胴部の上部に襟部形成用の半円状の凹部を有し、胴部と袖部の上端部を後面側に40〜150mmの幅で折り返して胴部の上部側端を後面側中心線上で突き合わせ縫合して襟部と前開き部を形成する左右一対の前面側の生地と、胴部と袖部が一体に形成された後面側の生地との縫い目線を、脇縫い合わせ線と、前面側の生地の折り返し線から40〜150mm下がった位置で後面側中心線と交差し両袖の先端に達する1本の任意の線上に形成してなる本体部を有し、胴部と袖部の境界部に縫い目線を形成しないことを特徴とする袖付上衣。
【請求項2】 請求項1に記載の袖付上衣の本体部を形成する生地の裁断に用いる型紙であって、胴部と袖部の上部に折り返し幅を設けて胴部の上部側に襟部となる半円状の凹部を形成するとともに、胴部の上端部を後面側に折り返した時に後面側中心線に一致する上部傾斜端を形成し前面側中心線を前開き線とする前面側用の型紙と、胴部の丈の長さと袖部の幅を前面側の型紙より前記折り返し幅分の約2倍小さく形成した後面側用の型紙からなり、前面側用の型紙では、脇縫い合わせ線と胴部および袖部の折り返し端と上部傾斜端を縫い目線とし、後面側の型紙では、脇縫い合わせ線と、胴部および袖部の上端を縫い目線とすることを特徴とする袖付上衣用の型紙。

【図3】
image rotate


【図4】
image rotate


【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【登録番号】実用新案登録第3091919号(U3091919)
【登録日】平成14年11月27日(2002.11.27)
【発行日】平成15年2月21日(2003.2.21)
【考案の名称】袖付上衣および袖付上衣用の型紙
【国際特許分類】
【評価書の請求】有
【出願番号】実願2002−4889(U2002−4889)
【出願日】平成14年8月5日(2002.8.5)
【出願人】(591135794)高島株式会社 (11)