説明

装置、方法、及びプログラム

【課題】個別情報に対して画像を簡単に登録することができること。
【解決手段】装置(例えば、スマートフォン)1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、アドレス帳データ9Xに登録されている個別情報に対し、画像を対応付けて設定可能なコントローラ10と、を備える。コントローラ10は、個別情報に画像を設定するための所定のジェスチャが検出される場合、個別情報に登録された通信サービスを介して個別情報に対応付けられる画像を取得するための選択肢を有する画像選択画面を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装置、方法、及びプログラムに関する。特に、本発明は、タッチスクリーンディスプレイを有する装置、その装置を制御する方法、及びその装置を制御するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
タッチスクリーンディスプレイを備える装置が知られている。タッチスクリーンディスプレイを備える装置には、例えば、スマートフォン及びタブレットが含まれる。タッチスクリーンディスプレイを備える装置は、タッチスクリーンディスプレイを介して指又はスタイラスペンのジェスチャを検出する。そして、タッチスクリーンディスプレイを備える装置は、検出したジェスチャに従って動作する。検出したジェスチャに従った動作の例は、例えば、特許文献1に記載されている。
【0003】
タッチスクリーンディスプレイを備える装置の基本的な動作は、装置に搭載されるAndroid(登録商標)、BlackBerry(登録商標) OS、iOS、Windows(登録商標) Phone等のOS(Operating System)によって実現される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2008/086302号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
タッチスクリーンディスプレイを備える装置では、個別情報を登録するためのアプリケーションを有する場合がある。個別情報を登録するためのアプリケーションとしては、例えば、アドレス帳アプリケーションである。タッチスクリーンディスプレイを備える装置は、アドレス帳アプリケーションを実行すると、個別情報として、例えば、人物の名前、電話番号、電子メールアドレス、画像を登録できる。タッチスクリーンディスプレイを備える装置では、個別情報に登録された画像を人物のプロフィール画像として、タッチスクリーンディスプレイに表示する場合がある。タッチスクリーンディスプレイを備える装置は、プロフィール画像が登録されている場合、タッチスクリーンディスプレイにプロフィール画像を表示する。一方、タッチスクリーンディスプレイを備える装置は、プロフィール画像が登録されていない場合、タッチスクリーンディスプレイに空白の状態を示すブランク画像を表示する。
【0006】
本発明は、個別情報に対して画像を簡単に登録することができる装置、方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る装置は、1つの態様において、タッチスクリーンディスプレイと、アドレス帳データに登録されている個別情報に対し、画像を対応付けて設定可能なコントローラと、を備え、コントローラは、個別情報に画像を設定するための所定のジェスチャが検出される場合、個別情報に登録された通信サービスを介して個別情報に対応付けられる画像を取得するための選択肢を有する画像選択画面を表示する。
【0008】
本発明に係る方法は、1つの態様において、タッチスクリーンディスプレイを備える装置を制御する方法であって、アドレス帳データに登録されている個別情報に対し、画像を対応付けて設定するための所定のジェスチャが検出される場合、個別情報に登録された通信サービスを介して個別情報に対応付けられる画像を取得するための選択肢を有する画像選択画面を表示するステップを、含む。
【0009】
本発明に係るプログラムは、1つの態様において、タッチスクリーンディスプレイを備える装置に、アドレス帳データに登録されている個別情報に対し、画像を対応付けて設定するための所定のジェスチャが検出される場合、個別情報に登録された通信サービスを介して個別情報に対応付けられる画像を取得するための選択肢を有する画像選択画面を表示するステップを、実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す斜視図である。
【図2】図2は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す正面図である。
【図3】図3は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す背面図である。
【図4】図4は、ホーム画面の一例を示す図である。
【図5】図5は、実施形態に係るスマートフォンの機能を示すブロック図である。
【図6】図6は、アドレス帳データの一例を示す図である。
【図7】図7は、グループデータの一例を示す図である。
【図8】図8は、コンタクトウィジェットの一例を示す図である。
【図9】図9は、人物リスト画面を表示する操作の一例を示す図である。
【図10】図10は、登録画面を表示する操作の一例を示す図である。
【図11】図11は、画像選択画面の表示中に行われる操作の一例を示す図である。
【図12】図12は、プロフィール画像の選択及び変更のための処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明を実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、タッチスクリーンディスプレイを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明する。
【0012】
(実施形態)
図1から図3を参照しながら、実施形態に係るスマートフォン1の外観について説明する。図1から図3に示すように、スマートフォン1は、ハウジング20を有する。ハウジング20は、フロントフェイス1Aと、バックフェイス1Bと、サイドフェイス1C1〜1C4とを有する。フロントフェイス1Aは、ハウジング20の正面である。バックフェイス1Bは、ハウジング20の背面である。サイドフェイス1C1〜1C4は、フロントフェイス1Aとバックフェイス1Bとを接続する側面である。以下では、サイドフェイス1C1〜1C4を、どの面であるかを特定することなく、サイドフェイス1Cと総称することがある。
【0013】
スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3A〜3Cと、照度センサ4と、近接センサ5と、レシーバ7と、マイク8と、カメラ12と、をフロントフェイス1Aに有する。スマートフォン1は、カメラ13をバックフェイス1Bに有する。スマートフォン1は、ボタン3D〜3Fと、コネクタ14と、をサイドフェイス1Cに有する。以下では、ボタン3A〜3Fを、どのボタンであるかを特定することなく、ボタン3と総称することがある。
【0014】
タッチスクリーンディスプレイ2は、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bと、を有する。ディスプレイ2Aは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELパネル(Organic Electro−Luminescence panel)、又は無機ELパネル(Inorganic Electro−Luminescence panel)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2Aは、文字及び図形等を表示する。
【0015】
タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーンディスプレイ2に対する指、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン2Bは、複数の指、又はスタイラスペン等がタッチスクリーンディスプレイ2に接触した位置を検出することができる。
【0016】
タッチスクリーン2Bの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下では、説明を簡単にするため、タッチスクリーン2Bがタッチスクリーンディスプレイ2に対する接触を検出する指、又はスタイラスペン等を単に「指」ということがある。
【0017】
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出された接触及び接触が行われた位置に基づいてジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、タッチスクリーンディスプレイ2に対して行われる操作である。スマートフォン1によって判別されるジェスチャには、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、ピンチアウト等が含まれる。
【0018】
タッチは、タッチスクリーン2Bに指が触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が接触するジェスチャをタッチとして判別する。ロングタッチとは、タッチスクリーン2Bに指が一定時間以上触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間以上接触するジェスチャをロングタッチとして判別する。
【0019】
リリースは、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャをリリースとして判別する。スワイプは、指がタッチスクリーンディスプレイ2上に接触したままで移動するジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーンディスプレイ2上に接触したままで移動するジェスチャをスワイプとして判別する。
【0020】
タップは、タッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャをタップとして判別する。ダブルタップは、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャをダブルタップとして判別する。
【0021】
ロングタップは、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャをロングタップとして判別する。ドラッグは、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャである。スマートフォン1は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャをドラッグとして判別する。
【0022】
フリックは、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャをフリックとして判別する。フリックは、指が画面の上方向へ移動する上フリック、指が画面の下方向へ移動する下フリック、指が画面の右方向へ移動する右フリック、指が画面の左方向へ移動する左フリック等を含む。
【0023】
ピンチインは、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャをピンチインとして判別する。ピンチアウトは、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャをピンチアウトとして判別する。
【0024】
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して判別するこれらのジェスチャに従って動作を行う。したがって、利用者にとって直感的で使いやすい操作性が実現される。判別されるジェスチャに従ってスマートフォン1が行う動作は、タッチスクリーンディスプレイ2に表示されている画面に応じて異なる。
【0025】
図4を参照しながら、ディスプレイ2Aに表示される画面の例について説明する。図4は、ホーム画面の一例を示している。ホーム画面は、デスクトップ、又は待受画面と呼ばれることもある。ホーム画面は、ディスプレイ2Aに表示される。ホーム画面は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションのうち、どのアプリケーションを実行するかを利用者に選択させる画面である。スマートフォン1は、ホーム画面で選択されたアプリケーションをフォアグランドで実行する。フォアグランドで実行されるアプリケーションは、ホーム画面とは異なる画面をディスプレイ2Aに表示させる。
【0026】
スマートフォン1は、ホーム画面にアイコンを配置することができる。図4に示すホーム画面40には、複数のアイコン50が配置されている。それぞれのアイコン50は、スマートフォン1にインストールされている特定のアプリケーションと予め対応付けられている。スマートフォン1は、アイコン50に対する特定のジェスチャ(例えば、タップ)を検出すると、そのアイコン50に対応付けられているアプリケーションを実行する。例えば、スマートフォン1は、メールアプリケーションに対応付けられたアイコン50に対するタップが検出されると、メールアプリケーションを実行する。
【0027】
アイコン50は、画像と文字列を含む。アイコン50は、画像に代えて、記号又は図形を含んでもよい。アイコン50は、画像又は文字列のいずれか一方を含まなくてもよい。アイコン50は、所定の規則に従って配置される。アイコン50の背後には、壁紙41が表示される。壁紙41は、フォトスクリーン又はバックスクリーンと呼ばれることもある。スマートフォン1は、任意の画像を壁紙41として用いることができる。画像は、例えば、利用者の設定に従って壁紙41として決定される。
【0028】
図4に示すホーム画面40には、アイコン50が第1領域46と第2領域48の2つの領域にそれぞれ配置されている。ホーム画面40には、第1領域46に8個のアイコン50が配置され、第2領域48に3つのアイコン50が配置されている。
【0029】
第1領域46は、ホーム画面40に対応付けられたアイコン50が表示される個別アイコンエリアである。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させるホーム画面40が切り替えられた場合、第1領域46に切り替え後のホーム画面40に対応付けられたアイコン50が表示される。第2領域48は、全てのホーム画面40に共通のアイコン50が表示される共通アイコンエリアである。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させるホーム画面40が切り替えられた場合も、第2領域48に表示されるアイコン50は、変化しない。つまりスマートフォン1は、ホーム画面40が切り替えられても第2領域48には同じアイコン50が表示される。
【0030】
スマートフォン1は、ホーム画面40の数を増減することができる。スマートフォン1は、例えば、ホーム画面の数を利用者による設定に従って決定する。スマートフォン1は、ホーム画面40を表示する場合、ホーム画面40の数が複数であっても、それらのうちから選択された1つをディスプレイ2Aに表示する。
【0031】
スマートフォン1は、ホーム画面40上に、インジケータ(ロケータ)51を表示する。インジケータ51は、1つ又は複数のシンボルを含む。シンボルの数は、ホーム画面40の数と一致する。インジケータ51は、現在表示されているホーム画面40の位置を示す。現在表示されているホーム画面40に対応するシンボルは、他のホーム画面40に対応するシンボルと異なる態様で表示される。
【0032】
図4に示す例では、インジケータ51のシンボル52が4つ表示されている。これは、ホーム画面40の数が4つであることを示す。4つのシンボル52は、画面左側から右側に向けて列状に配置されている。また、図4に示す例では、左端から2番目のシンボル52が他のシンボル52と異なる態様で表示されている。これは、左端から2番目のホーム画面40が現在表示されていることを示している。
【0033】
スマートフォン1は、ホーム画面40を表示中に特定のジェスチャを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面40を切り替える。例えば、スマートフォン1は、右フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面40を1つ左のホーム画面40に切り替える。また、スマートフォン1は、左フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面40を1つ右のホーム画面40に切り替える。
【0034】
ディスプレイ2Aの上端には、領域42が設けられている。領域42には、充電池の残量を示す残量マーク43、及び通信用の電波の電界強度を示す電波レベルマーク44が表示される。スマートフォン1は、領域42に、現在時刻、天気の情報、実行中のアプリケーション、通信システムの種別、電話のステータス、装置のモード、装置に生じたイベント等を表示してもよい。このように、領域42は、利用者に対して各種の通知を行うために用いられる。領域42は、ホーム画面40以外の画面でも設けられることがあり、例えば、後述する登録画面にも設けられている。領域42が設けられる位置は、ディスプレイ2Aの上端に限られない。
【0035】
なお、図4に示したホーム画面40は、一例であり、各種の要素の形態、各種の要素の配置、ホーム画面40の数、及びホーム画面40での各種の操作の仕方等は上記の説明の通りでなくてもよい。
【0036】
図5は、スマートフォン1の構成を示すブロック図である。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6と、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、カメラ12及び13と、コネクタ14と、加速度センサ15と、方位センサ16と、ジャイロスコープ17とを有する。
【0037】
タッチスクリーンディスプレイ2は、上述したように、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、又は図形等を表示する。タッチスクリーン2Bは、ジェスチャを検出する。
【0038】
ボタン3は、利用者によって操作される。ボタン3は、ボタン3A〜ボタン3Fを有する。コントローラ10はボタン3と協働することによってボタンに対する操作を検出する。ボタンに対する操作は、例えば、クリック、ダブルクリック、プッシュ、及びマルチプッシュである。
【0039】
例えば、ボタン3A〜3Cは、ホームボタン、バックボタン又はメニューボタンである。例えば、ボタン3Dは、スマートフォン1のパワーオン/オフボタンである。ボタン3Dは、スリープ/スリープ解除ボタンを兼ねてもよい。例えば、ボタン3E及び3Fは、音量ボタンである。
【0040】
照度センサ4は、照度を検出する。例えば、照度とは、光の強さ、明るさ、輝度等である。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2Aの輝度の調整に用いられる。近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2が顔に近付けられたことを検出する。
【0041】
通信ユニット6は、無線により通信する。通信ユニット6によって行われる通信方式は、無線通信規格がある。例えば、無線通信規格として、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格である。例えば、セルラーフォンの通信規格として、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA、CDMA2000、PDC、GSM、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。例えば、無線通信規格として、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA、NFC等がある。通信ユニット6は、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
【0042】
レシーバ7は、コントローラ10から送信される音声信号を音声として出力する。マイク8は、利用者等の音声を音声信号へ変換してコントローラ10へ送信する。なお、スマートフォン1は、レシーバ7に加えて、又は、レシーバ7に代えて、スピーカをさらに有してもよい。
【0043】
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。また、ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶デバイス、及び磁気記憶デバイス等の任意の記憶デバイスを含んでよい。また、ストレージ9は、複数の種類の記憶デバイスを含んでよい。また、ストレージ9は、メモリカード等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。
【0044】
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、ディスプレイ2Aに所定の画面を表示させ、タッチスクリーン2Bによって検出されるジェスチャに応じた処理をコントローラ10に実行させる。制御プログラムは、例えば、OSである。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット6による無線通信又は記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。
【0045】
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、メールアプリケーション9B、ブラウザアプリケーション9C、アドレス帳アプリケーション9D、コンタクトアプリケーション9E、カメラアプリケーション9F、画像データ9W、アドレス帳データ9X、グループデータ9Y、及び設定データ9Zを記憶する。メールアプリケーション9Bは、電子メールの作成、送信、受信、及び表示等のための電子メール機能を提供する。ブラウザアプリケーション9Cは、WEBページを表示するためのWEBブラウジング機能を提供する。カメラアプリケーション9Fは、インカメラ12又はアウトカメラ13によって対象物を撮影する機能を提供する。画像データ9Wは、ストレージ9に保存された画像の情報を含む。設定データ9Zは、スマートフォン1の動作に関する各種の設定に関する情報を含む。
【0046】
アドレス帳アプリケーション9Dは、アドレス帳データ9Xに格納される個別情報を管理する機能、すなわち、個別情報の登録、編集、削除、及び表示等に関する機能を提供する。また、アドレス帳アプリケーション9Dは、タッチスクリーンディスプレイ2上に、個別情報を登録するための画面を表示する機能を提供する。
【0047】
コンタクトアプリケーション9Eは、アドレス帳データ9Xに格納される個別情報に基づいて、ホーム画面40上にコンタクトウィジェットを表示する機能を提供する。コンタクトウィジェットは、アイコン50と同様にホーム画面40上に配置され、定期的に、又は利用者の操作に応じて、表示する内容が更新される画面である。
【0048】
アドレス帳データ9Xは、個別情報を保持する。アドレス帳データ9Xは、例えば、個別情報として、人物の名前(姓及び名)、電話番号、電子メールアドレス、画像、SNS(Social Network Service)等のコミュニケーションサイトでその人物が各種のメッセージを投稿する際に用いるアカウント情報を保持する。
【0049】
図6を参照しながら、アドレス帳データ9Xの一例について説明する。図6に示すアドレス帳データ9Xは、ID、姓、名、画像、サービス名、サービスID、通知数、及び最終利用日時という項目を有する。アドレス帳データ9Xは、1つのIDと対応付けて1つの個別情報を保持する。また、アドレス帳データ9Xは、1つのIDと対応付けて、サービス名、サービスID、通知数、及び最終利用日時の組み合わせを複数保持することができる。
【0050】
IDの項目は、アドレス帳データ9Xにおいて、人物を識別するための識別番号を保持する。姓の項目は、人物の姓を保持する。名の項目は、人物の名を保持する。画像の項目は、人物と、画像データ9Wに含まれる画像とを対応付けた情報を保持する。画像は、例えば、人物に登録されたプロフィール画像を含む。また、画像は、例えば、人物にプロフィール画像が登録されていないときに表示される、空白の状態を示すブランク画像を含む。プロフィール画像は、人物の顔の画像、イラスト等の画像及び風景の画像であり、限定されない。
【0051】
サービス名の項目は、人物が利用する通信サービスの種類に関する情報を保持する。サービス名の項目には、例えば、電話サービスを示す「Phone」、電子メールサービスを示す「Email」、それぞれ異なる事業者によって運営されるSNSを示す「F−SNS」、「T−SNS」、「D−SNS」、及び「M−SNS」等の通信サービスが設定される。サービスIDの項目は、通信サービスに対応付けられた人物の電話番号及びアカウント情報を保持する。サービスIDの項目には、例えば、電話サービスに対応付けられた電話番号、電子メールサービスに対応付けられた電子メールアドレス、各SNSに対応付けられたアカウント情報が設定される。
【0052】
通知数の項目は、対応する通信サービスにおいて人物が行った事象のうち、スマートフォン1の利用者に通知すべき事象の数を保持する。例えば、対応する通信サービスが電話サービスの場合、通知数の項目には、対応する人物からスマートフォン1の利用者へ発信されたが、利用者が応答することができなかった通話の数が設定される。対応する通信サービスが電子メールサービスの場合、通知数の項目には、対応する人物からスマートフォン1の利用者へ送信された未開封の電子メールの数が設定される。
【0053】
対応する通信サービスがSNSの場合、通知数の項目には、対応する人物が投稿したが、スマートフォン1の利用者が読んでいないメッセージの数が設定される。ここでいうメッセージは、不特定多数向けのメッセージと、利用者が属するグループ向けのメッセージと、利用者宛のメッセージとを含んでよい。
【0054】
最終利用日時の項目は、対応する通信サービスにおいて人物が行った事象のうち、スマートフォン1の利用者に関連する最後の事象が行われた日時を保持する。例えば、対応する通信サービスが電話サービスの場合、最終利用日時の項目には、対応する人物からスマートフォン1の利用者へ発信された最後の通話の発信日時が設定される。対応する通信サービスが電子メールサービスの場合、最終利用日時の項目には、対応する人物からスマートフォン1の利用者へ送信された最後のメールの送信日時が設定される。
【0055】
対応する通信サービスがSNSの場合、最終利用日時の項目には、対応する人物が投稿した最後のメッセージの投稿日時が設定される。ここでいうメッセージは、不特定多数向けのメッセージと、利用者が属するグループ向けのメッセージと、利用者宛のメッセージとを含んでよい。
【0056】
アドレス帳データ9Xは、上記の情報以外に、例えば、住所、勤務先、生年月日等の各種の個人情報を含んでよい。また、アドレス帳データ9Xは、家の電話番号、勤務先の電話番号、携帯電話の電話番号というように、同一の種類の通信サービスに関する複数の情報を同一の人物に対応付けて保持してもよい。
【0057】
グループデータ9Yは、アドレス帳データ9Xに登録されている人物のグループ分けに関する情報を保持する。図7を参照しながら、グループデータ9Yの一例について説明する。図7に示すグループデータ9Yは、グループ番号、グループ名、メンバ番号、及びIDという項目を有する。グループデータ9Yは、1つのグループ番号と対応付けて、メンバ番号及びIDの組み合わせを複数保持することができる。
【0058】
グループ番号の項目は、グループを識別するための識別番号を保持する。グループ名の項目は、グループの名称を保持する。メンバ番号の項目は、グループに含まれるメンバの表示順序を示す番号を保持する。IDの項目は、アドレス帳データ9Xにおけるメンバの識別番号を保持する。グループデータ9YのIDの項目の値は、アドレス帳データ9XのIDの項目の値と対応する。
【0059】
制御プログラム9Aは、スマートフォン1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、通信ユニット6、レシーバ7、及びマイク8等を制御することによって、通話を実現させる。制御プログラム9Aが提供する機能には、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている人物に関する情報を変更する等の各種制御を行う機能が含まれる。制御プログラム9Aが提供する機能は、アドレス帳アプリケーション9D等の他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。
【0060】
コントローラ10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。コントローラ10は、通信ユニット6等の他の構成要素が統合されたSoC(System−on−a−chip)等の集積回路であってもよい。コントローラ10は、スマートフォン1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
【0061】
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行して、ディスプレイ2A及び通信ユニット6等を制御することによって各種機能を実現する。コントローラ10は、タッチスクリーン2B、ボタン3、加速度センサ15等の各種検出部の検出結果に応じて、制御を変更することもある。
【0062】
コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、ディスプレイ2Aにホーム画面40を表示させる。また、コントローラ10は、アドレス帳アプリケーション9Dを実行することにより、ディスプレイ2Aに個別情報を登録するための画面を表示させる。さらに、コントローラ10は、コンタクトアプリケーション9Eを実行することにより、コンタクトウィジェットをホーム画面40上に表示させる。
【0063】
カメラ12は、フロントフェイス1Aに面している物体を撮影するインカメラである。カメラ13は、バックフェイス1Bに面している物体を撮影するアウトカメラである。
【0064】
コネクタ14は、他の装置が接続される端子である。コネクタ14は、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)、ライトピーク(サンダーボルト)、イヤホンマイクコネクタのような汎用的な端子であってもよい。コネクタ14は、Dockコネクタのような専用に設計された端子でもよい。コネクタ14に接続される装置には、例えば、外部ストレージ、スピーカ、通信装置が含まれる。
【0065】
加速度センサ15は、スマートフォン1に働く加速度の方向及び大きさを検出する。方位センサ16は、地磁気の向きを検出する。ジャイロスコープ17は、スマートフォン1の回転を検出する。加速度センサ15、方位センサ16及びジャイロスコープ17の検出結果は、スマートフォン1の位置及び姿勢の変化を検出するために、組み合わせて利用される。
【0066】
図5においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、通信ユニット6による無線通信で他の装置からダウンロードされてもよい。また、図5においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、ストレージ9に含まれる読み取り装置が読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。また、図5においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、コネクタ14に接続される読み取り装置が読み取り可能なCD、DVD、又はBlu−ray等の記憶媒体に記憶されていてもよい。
【0067】
また、図5に示したスマートフォン1の構成は一例であり、本発明の要旨を損なわない範囲において適宜変更してよい。例えば、ボタン3の数と種類は図5の例に限定されない。例えば、スマートフォン1は、画面に関する操作のためのボタンとして、ボタン3A〜3Cに代えて、テンキー配列又はQWERTY配列等のボタンを備えていてもよい。また、スマートフォン1は、画面に関する操作のために、ボタンを1つだけ備えてよいし、ボタンを備えなくてもよい。また、図5に示した例では、スマートフォン1が2つのカメラを備えることとしたが、スマートフォン1は、1つのカメラのみを備えてもよいし、カメラを備えなくてもよい。また、図5に示した例では、スマートフォン1が位置及び姿勢を検出するために3種類のセンサを備えることとしたが、スマートフォン1は、このうちいくつかのセンサを備えなくてもよいし、位置及び姿勢を検出するための他の種類のセンサを備えてもよい。
【0068】
図8を参照しながら、コンタクトアプリケーション9Eが提供する機能について説明する。コンタクトアプリケーション9Eが提供する機能には、ホーム画面40上にコンタクトウィジェットを表示する機能と、コンタクトウィジェットを更新する機能とが含まれる。
【0069】
図8は、コンタクトウィジェットの一例を示す図である。図8に示すように、コンタクトウィジェット60は、アドレス帳データ9Xに含まれる個別情報として、人物に関する情報を表示する。コンタクトウィジェット60に表示される情報には、アドレス帳データ9Xにおいて人物と対応付けて保持されている通信サービスに関する情報が含まれる。
【0070】
コンタクトウィジェット60は、第1領域46に配置されたアイコン50と同様に、ホーム画面40の第1領域46上に配置される。スマートフォン1は、第1領域46に配置されたコンタクトウィジェット60と、第1領域46に配置されたアイコン50とが重なる場合、コンタクトウィジェット60を優先的に表示する。つまり、スマートフォン1は、ホーム画面40の第1領域46上において、コンタクトウィジェット60が表示される領域の位置情報と、アイコン50が表示される領域の位置情報とから、コンタクトウィジェット60が表示される領域とアイコン50が表示される領域とが重なっていると判定すると、重なっているアイコン50の表示を行わずに、コンタクトウィジェット60を表示する。
【0071】
コンタクトウィジェット60は、スマートフォン1の電源が投入され、ホーム画面40がディスプレイ2Aに表示されると、アイコン50と同様に、利用者が特に操作を行わなくてもホーム画面40の一部として表示される。また、コンタクトウィジェット60は、アイコン50のタップによって起動されたアプリケーションが終了してホーム画面40がディスプレイ2Aに再表示されると、アイコン50と同様に、利用者が特に操作を行わなくてもホーム画面40の一部として表示される。
【0072】
コンタクトウィジェット60は、メンバリスト領域61と、詳細情報領域62と、更新アイコン68と、編集アイコン69とを有する。メンバリスト領域61は、グループデータ9Yに登録されているグループの1つに関する情報を表示する。具体的には、メンバリスト領域61は、名称領域71と、画像領域72と、名前領域73とを有する。名称領域71は、グループの名称を表示する領域である。画像領域72は、グループに含まれる人物と対応付けてアドレス帳データ9Xに登録されている画像を表示する領域である。画像領域72には、人物にプロフィール画像9Waが対応付けられている場合、プロフィール画像9Waが表示される。また、画像領域72には、人物にブランク画像9Wbが対応付けられている場合、ブランク画像9Wbが表示される。ブランク画像9Wbは、例えば、人影の画像である。名前領域73は、グループに含まれる人物の名前と共に、最後に利用した通信サービスの利用日又は利用時間を表示する領域である。メンバリスト領域61に含まれる情報は、アドレス帳データ9Xから取得される。
【0073】
詳細情報領域62は、アドレス帳データ9Xに含まれる人物の中から選択された1人の人物に関する詳細な情報を表示する。詳細情報領域62は、画像領域63と、名前領域64と、アイコン領域65とを有する。画像領域63は、メンバリスト領域61の画像領域72と同様であり、選択された人物と対応付けてアドレス帳データ9Xに登録されている画像を表示する領域である。名前領域64は、選択された人物の名前が表示される領域である。選択された人物の画像及び名前は、アドレス帳データ9Xから取得される。
【0074】
アイコン領域65は、選択された人物と対応付けてアドレス帳データ9Xに登録されている通信サービスを示すアイコン66が配列される領域である。アイコン66は、対応する通信サービスと予め対応付けられた画像を用いて表示される。アイコン66に対応する通信サービスと対応付けてアドレス帳データ9Xに設定されている通知数の値が0より大きい場合、アイコン66には、通知数の値を示す数値アイコン66aが付加される。
【0075】
選択された人物と対応付けてアドレス帳データ9Xに登録されている通信サービスの数が、アイコン領域65に表示可能なアイコン66の数よりも多い場合、図8の例に示すように、ページ切り替えアイコン67がアイコン領域65に表示される。ページ切り替えアイコン67は、アイコン領域65に表示しきれないアイコン66があることを利用者に示す。また、スマートフォン1は、ページ切り替えアイコン67へのタップが検出された場合、アイコン領域65に表示しきれていなかったアイコン66をアイコン領域65に表示する。
【0076】
選択された人物と対応付けてアドレス帳データ9Xに登録されている通信サービスは、アイコンではなく、名称等の文字列を用いて一覧表示されてもよい。また、通知数を示すのではなく、通知数が0であるか否かに応じて対応するサービスを表示する態様を変更してもよい。
【0077】
スマートフォン1は、更新アイコン68へのタップが検出された場合、詳細情報領域62に表示される情報を、選択された人物に関する最新の情報に更新する。例えば、スマートフォン1は、選択された人物から受信した未開封の電子メールの件数が2件から3件に増えていれば、電子メールサービスに対応するアイコン66に付加される数値アイコン66aを「2」を表すものから「3」を表すものへ変更する。スマートフォン1は、更新アイコン68へのタップが検出されなくても、各アイコン66に付加される数値アイコン66aを最新の状況に合わせて定期的に更新する。
【0078】
スマートフォン1は、編集アイコン69へのタップが検出された場合、コンタクトウィジェット60に表示されている人物に関する情報を管理するための処理を実行する。つまり、スマートフォン1は、人物に関する情報を管理するための処理として、アドレス帳アプリケーション9Dを実行する。人物に関する情報を管理するための処理については、後で詳しく説明する。
【0079】
このように、コンタクトウィジェット60は、選択された人物と対応付けてアドレス帳データ9Xに登録されている通信サービスに対応するアイコン66を含む。このため、利用者は、コンタクトウィジェット60を見ることにより、選択された人物がどの通信サービスを利用しているかを容易に把握することができる。
【0080】
次に、図9から図11を参照しながら、アドレス帳アプリケーション9Dが提供する機能について説明する。アドレス帳アプリケーション9Dが提供する機能としては、個別情報として、人物に関する情報を管理するための画面を表示させる機能を提供している。人物に関する情報を管理するための画面としては、例えば、人物リスト画面と、登録画面とがある。人物リスト画面は、アドレス帳データ9Xに登録された人物のリストを表示する。登録画面は、アドレス帳データ9Xに登録された個別情報である所定の人物に関する情報を表示する。また、アドレス帳アプリケーション9Dが提供する機能としては、登録画面上において、所定の人物に関する情報の登録、編集、削除、及び表示する機能がある。
【0081】
アドレス帳アプリケーション9Dは、利用者がタッチスクリーン2Bに対して、アドレス帳アプリケーション9Dを起動する所定のジェスチャを行うことで実行される。利用者は、例えば、所定のジェスチャとして、ホーム画面40に表示されているコンタクトウィジェット60の編集アイコン69をタップすることで、アドレス帳アプリケーション9Dをコンタクトウィジェット60から起動することができる。つまり、スマートフォン1は、コンタクトウィジェット60の編集アイコン69のタップを検出すると、アドレス帳アプリケーション9Dを実行する。
【0082】
アドレス帳アプリケーション9Dを起動する所定のジェスチャは、上記に限定されない。利用者は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2にアドレス帳アプリケーション9Dに対応付けられたアイコン50を表示させるジェスチャを行う。この後、利用者は、アドレス帳アプリケーション9Dに対応付けられたアイコン50をタップすることで、アドレス帳アプリケーション9Dを起動してもよい。スマートフォン1は、所定のジェスチャとして、アドレス帳アプリケーション9Dに対応付けられたアイコン50のタップを検出すると、アドレス帳アプリケーション9Dを実行してもよい。
【0083】
以下では、利用者がコンタクトウィジェット60の編集アイコン69をタップしてアドレス帳アプリケーション9Dを起動する場合について説明する。図9に示すステップS11では、利用者は、ホーム画面40に表示されているコンタクトウィジェット60の編集アイコン69をタップしている。スマートフォン1は、コンタクトウィジェット60の編集アイコン69におけるタップを検出すると、アドレス帳アプリケーション9Dを実行する。スマートフォン1は、図9のステップS12に示すように、アドレス帳アプリケーション9Dが実行されると、ディスプレイ2Aに人物リスト画面80を表示する。人物リスト画面80は、アドレス帳データ9Xに登録された人物のリストを表示する。
【0084】
人物リスト画面80は、例えば、アドレス帳データ9Xに登録された人物の名前が、ABC順又はあいうえお順に並べられた状態で、人物のリストを表示する。また、人物リスト画面80は、例えば、グループデータ9Yのグループに対応付けて、アドレス帳データ9Xに登録された人物のリストを表示する。
【0085】
図9のステップS12は、人物リスト画面80の一例を示している。利用者は、コンタクトウィジェット60の編集アイコン69をタップすることで、コンタクトウィジェット60のメンバリスト領域61に表示された人物を編集できる。このため、スマートフォン1は、コンタクトウィジェット60の編集アイコン69のタップを検出すると、コンタクトウィジェット60のメンバリスト領域61の人物のリストを、人物リスト画面80に表示する。
【0086】
人物リスト画面80は、ヘッダ81と、人物リスト領域82と、フッタ83とを有する。ヘッダ81は、人物リスト画面80の名称と、追加ボタン81aと、新規ボタン81bとを含む。人物リスト画面80の名称は、例えば、「グループ編集」である。追加ボタン81aは、アドレス帳データ9Xに含まれる所定の人物を、新たに所定のグループに追加するボタンである。新規ボタン81bは、アドレス帳データ9Xに新規に人物を登録するボタンである。
【0087】
スマートフォン1は、追加ボタン81aへのタップが検出されると、アドレス帳データ9Xに含まれる所定の人物を選択するための画面をディスプレイ2Aに表示する。スマートフォン1は、その画面で人物が選択されると、選択された人物が人物リスト画面80に表示されているグループに含まれるようにグループデータ9Yを更新する。ただし、同一の人物が同一のグループに重複して属することは禁止される。
【0088】
スマートフォン1は、新規ボタン81bへのタップが検出されると、新規の人物を登録するための登録画面をディスプレイ2Aに表示する。スマートフォン1は、登録画面において、新規の人物に関する情報が入力されると、新規の人物に関する情報をアドレス帳データ9Xに格納する。
【0089】
人物リスト領域82では、画像領域82aと、人物の所定の情報を表示する情報表示領域82bとがグループに属する人物毎に表示される。画像領域82aは、メンバリスト領域61の画像領域72と同様であり、人物と対応付けてアドレス帳データ9Xに登録されている画像を表示する。情報表示領域82bには、名前82cと、人物と対応付けてアドレス帳データ9Xに登録されている通信サービスを示すアイコン82dと、削除アイコン82eとが表示される。スマートフォン1は、削除アイコン82eへのタップが検出されると、タップされた削除アイコン82eに対応する人物が人物リスト画面80に表示されているグループに含まれないようにグループデータ9Yを更新する。また、スマートフォン1は、タップされた削除アイコン82eに対応する人物を人物リスト領域82から消去する。
【0090】
フッタ83は、現在表示されているグループの名称と、右フリックが検出された場合に表示されるグループの名称と、左フリックが検出された場合に表示されるグループの名称とを表示する。
【0091】
スマートフォン1は、人物リスト領域82で上下方向へのフリック又はスワイプのジェスチャが検出されると、検出されたジェスチャの方向に応じて、人物リスト領域82に表示される人物のリストをスクロールさせる。スマートフォン1は、所定のジェスチャが検出された場合に、人物リスト領域82に表示されるメンバの順序を変更し、順序の変更をグループデータ9Yに反映させてもよい。
【0092】
図10に示すステップS21では、利用者は、人物リスト画面80の人物リスト領域82において、情報表示領域82bをタップしている。スマートフォン1は、情報表示領域82bへのタップを検出すると、図10のステップS22に示すように、ディスプレイ2Aに登録画面90を表示する。登録画面90は、アドレス帳データ9Xに登録された所定の人物に関する情報を表示する。
【0093】
図10のステップS22は、登録画面90の一例を示している。利用者は、人物リスト画面80の画像領域82a又は情報表示領域82bをタップすることで、所定の人物に関する情報を登録することができる。スマートフォン1は、画像領域82a又は情報表示領域82bへのタップを検出することで、所定の人物に関する情報を登録するための登録画面90を、ディスプレイ2Aに表示する。
【0094】
登録画面90は、ヘッダ91と、プロフィール領域92と、サービスリスト領域93とを有する。ヘッダ91には、登録画面90の名称として、例えば、「アドレス情報」が表示される。
【0095】
プロフィール領域92は、画像領域92aと、所定の人物の姓入力項目92bと、所定の人物の名入力項目92cとを有する。姓入力項目92bは、人物の姓を入力するための欄である。名入力項目92cは、人物の名を入力するための欄である。
【0096】
画像領域92aは、メンバリスト領域61の画像領域72と同様であり、登録画面90に表示された人物と対応付けてアドレス帳データ9Xに登録されている画像を表示する。ステップS22では、人物にブランク画像9Wbが対応付けられているため、画像領域92aにブランク画像9Wbが表示されている。スマートフォン1は、画像領域92aに対するタップを検出すると、画像領域92aに表示される画像を選択するための画像選択画面を、登録画面90上に表示する。
【0097】
サービスリスト領域93では、サービス選択項目93aと、サービスID入力項目93bとがサービス毎に表示される。サービス選択項目93aは、予め登録された通信サービスから人物が利用している通信サービスを選択するための項目である。サービス選択項目93aとしては、例えば、「Phone Number」、「Email Address」、「F−SNS」、「T−SNS」、「D−SNS」及び「M−SNS」がある。サービスID入力項目93bは、対応するサービス選択項目93aで選択した通信サービスにおける人物のアカウントのIDを入力するための欄である。つまり、サービスID入力項目93bは、サービス選択項目93aが「Phone Number」である場合、電話番号が入力される。また、サービスID入力項目93bは、サービス選択項目93aが「Email Address」である場合、電子メールアドレスが入力される。さらに、サービスID入力項目93bは、サービス選択項目93aが各SNSである場合、各SNSのアカウント情報が入力される。サービスリスト領域93に表示されるリストに含まれるサービスの総数は、利用者の操作に応じて増減される。
【0098】
スマートフォン1は、登録画面90において入力された情報を、所定の人物に関する情報として、アドレス帳データ9Xに格納する。つまり、スマートフォン1は、登録画面90に表示された人物と登録画面90において入力された情報とを対応付けたアドレス帳データ9Xに変更して、ストレージ9に保存する。
【0099】
スマートフォン1は、人物リスト画面80において、画像領域82a又は情報表示領域82bへのタップを検出することで、ディスプレイ2Aに登録画面90を表示したが、新規ボタン81bへのタップを検出することで、ディスプレイ2Aに登録画面90を表示してもよい。この場合、登録画面90は、新規の人物に関する情報を登録するための画面となる。つまり、登録画面90は、各入力項目が全て空白となっており、画像領域92aがブランク画像9Wbとなっている。
【0100】
図11に示すステップS31では、スマートフォン1は、画像領域92aにブランク画像9Wbが表示された登録画面90を表示している。利用者が、登録画面90の画像領域92aをタップしている。スマートフォン1は、画像領域92aにおけるタップを検出すると、ステップS32に示すように、登録画面90上に画像選択画面100を表示する。
【0101】
図11のステップS32は、画像選択画面100の一例を示している。画像選択画面100は、人物に対応付けられる画像を選択する画面である。画像選択画面100は、ヘッダ101と、複数の選択肢102とを含む。ヘッダ101には、例えば、画像選択画面100の名称として、「画像選択」が表示される。
【0102】
複数の選択肢102は、登録画面90に表示されている人物に対応付けられる画像を取得するための機能を有する。複数の選択肢102は、例えば、「カメラ」の選択肢102a、「データフォルダ」の選択肢102b、「F−SNS」の選択肢102c、「T−SNS」の選択肢、「D−SNS」の選択肢、「M−SNS」の選択肢102d、及び「プリセット」の選択肢102eを含む。複数の選択肢102のうち、「カメラ」の選択肢102a、「データフォルダ」の選択肢102b及び「プリセット」の選択肢102eは、画像選択画面100に常に表示される選択肢102である。複数の選択肢102のうち、各SNSの選択肢102は、登録画面90に表示されている人物のアドレス帳データ9Xに各SNSのアカウント情報が含まれている場合に表示される選択肢102である。本実施の形態では、画像選択画面100に、「F−SNS」の選択肢102cおよび「M−SNS」の選択肢102dが表示されている。スマートフォン1は、画像選択画面100を表示する場合、アドレス帳データ9Xから人物に対応付けられた各SNSのアカウント情報を取得する。そして、スマートフォン1は、選択肢として、「カメラ」の選択肢102a、「データフォルダ」の選択肢102b及び「プリセット」の選択肢102eを表示する。また、スマートフォン1は、取得した人物に対応付けられた各SNSのアカウント情報から、人物に対応付けられた各SNSの選択肢102を表示する。
【0103】
利用者は、画像選択画面100の表示中において、「カメラ」の選択肢102aをタップする。スマートフォン1は、「カメラ」の選択肢102aへのタップを検出すると、カメラアプリケーション9Fを実行する。スマートフォン1は、カメラアプリケーション9Fが実行されると、インカメラ12又はアウトカメラ13を用いた対象物の撮影を実行できる。利用者は、タッチスクリーン2Bに対して、対象物を撮影するジェスチャを行う。スマートフォン1は、対象物を撮影するジェスチャを検出すると、インカメラ12又はアウトカメラ13によって撮影した画像を画像データ9Wとして取得する。利用者は、タッチスクリーン2Bに対して、取得した画像データ9Wを保存するジェスチャを行う。スマートフォン1は、取得した画像データ9Wを保存するジェスチャを検出すると、撮影した画像を画像データ9Wとしてストレージ9に保存する。そして、スマートフォン1は、撮像した画像を、人物のプロフィール画像9Waとして登録する。つまり、スマートフォン1は、撮像した画像と人物とを対応付けたアドレス帳データ9Xに変更する。
【0104】
利用者は、画像選択画面100の表示中において、「データフォルダ」の選択肢102bをタップする。スマートフォン1は、「データフォルダ」の選択肢102bへのタップを検出すると、ストレージ9に保存された画像データを展開して、ディスプレイ2Aに画像を表示する。利用者は、表示された画像の中から、所定の画像を選択するジェスチャを行う。スマートフォン1は、所定の画像を選択するジェスチャを検出すると、選択した画像を、人物のプロフィール画像9Waとして登録する。つまり、スマートフォン1は、選択した画像と人物とを対応付けたアドレス帳データ9Xに変更する。
【0105】
利用者は、画像選択画面100の表示中において、各SNSの選択肢102をタップする。スマートフォン1は、各SNSの選択肢102へのタップを検出すると、各SNSの通信サービスに通信接続し、アドレス帳データ9Xに登録されたアカウント情報から、アカウント情報に対応付けられた画像を取得する。そして、スマートフォン1は、取得した画像を、人物のプロフィール画像9Waとして登録する。つまり、スマートフォン1は、取得した画像と人物とを対応付けたアドレス帳データ9Xに変更する。スマートフォン1は、アカウント情報に対応付けられた画像を取得できない場合、画像選択画面100を再表示する。
【0106】
利用者は、画像選択画面100の表示中において、「プリセット」の選択肢102eをタップする。スマートフォン1は、「プリセット」の選択肢102eへのタップを検出すると、人物に登録されているプロフィール画像9Waを削除する。つまり、スマートフォン1は、「プリセット」の選択肢102eのタップを検出すると、人物に対応付けたプロフィール画像9Waを、ブランク画像9Wbに変更する。つまり、スマートフォン1は、ブランク画像9Wbと人物とを対応付けたアドレス帳データ9Xに変更する。
【0107】
図11に示すステップS33では、利用者が、画像選択画面100の表示中において、「F−SNS」の選択肢102cをタップしている。スマートフォン1は、「F−SNS」の選択肢102cのタップを検出すると、「F−SNS」の通信サービスに通信接続し、アドレス帳データ9Xに登録されたアカウント情報から、アカウント情報に対応付けられた画像を取得する。そして、スマートフォン1は、取得した画像を、人物のプロフィール画像9Waとして登録する。
【0108】
スマートフォン1は、アドレス帳データ9Xの画像の項目を変更すると、画像選択画面100の表示を終了する。そして、スマートフォン1は、変更後のアドレス帳データ9Xに基づいて、ディスプレイ2Aに登録画面90を表示する。これにより、図11に示すステップS34では、スマートフォン1は、登録画面90において、画像領域92aに人物のプロフィール画像9Waを表示している。
【0109】
また、スマートフォン1は、アドレス帳データ9Xの画像の項目が変更されると、コンタクトウィジェット60において、メンバリスト領域61の画像領域72に表示される画像、詳細情報領域62の画像領域63に表示される画像、及び人物リスト領域82の画像領域82aに表示される画像を変更する。
【0110】
以上のように、スマートフォン1は、画像選択画面100の表示中において、各SNSの選択肢102のタップを検出すると、各SNSの通信サービスに通信接続し、アドレス帳データ9Xに登録されたアカウント情報から、アカウント情報に対応付けられた画像を取得する。これにより、利用者は、各SNSの選択肢102をタップすることで、人物のプロフィール画像9Waを自動で登録することができる。この結果、利用者は、プロフィール画像9Waが登録されていない人物に対して、プロフィール画像9Waを簡単に登録できる。
【0111】
スマートフォン1は、登録画面90の表示中において、画像領域92aへのタップを検出すると、画像選択画面100を表示する。これにより、利用者は、画像選択画面100に表示された選択肢102をタップすることで、人物のプロフィール画像9Waを簡単に登録することができる。つまり、利用者は、プロフィール画像9Waが登録されていない人物に対して、プロフィール画像9Waを簡単に登録できる。この結果、スマートフォン1は、人物のプロフィール画像9Waが登録されれば、コンタクトウィジェット60において、メンバリスト領域61の画像領域72及び詳細情報領域62の画像領域63に、人物のプロフィール画像9Waを表示できる。このため、利用者は、コンタクトウィジェット60に表示されたプロフィール画像9Waを視認することで、人物の特定も行い易くなるため、コンタクトウィジェット60の操作性も高めることが可能となる。
【0112】
スマートフォン1は、人物のプロフィール画像9Waが登録されている場合、メンバリスト領域61の画像領域72、詳細情報領域62の画像領域63、人物リスト画面80の画像領域82a、及び登録画面90の画像領域92aに、プロフィール画像9Waを表示することができる。また、スマートフォン1は、人物のプロフィール画像9Waが登録されていない場合、メンバリスト領域61の画像領域72、詳細情報領域62の画像領域63、人物リスト画面80の画像領域82a、及び登録画面90の画像領域92aに、ブランク画像9Wbを表示することができる。これにより、利用者は、人物にプロフィール画像9Waが登録されているか否かを容易に判断することができる。この結果、スマートフォン1は、利用者に、人物のプロフィール画像9Waの登録を促すことができる。
【0113】
ここで、本実施の形態では、利用者は、コンタクトウィジェット60の編集アイコン69をタップすることで、アドレス帳アプリケーション9Dを起動したが、これに限定されない。利用者は、アドレス帳アプリケーション9Dに対応付けられたアイコン50をタップすることで、アドレス帳アプリケーション9Dを起動してもよい。
【0114】
また、スマートフォン1は、所定の領域に対するタップを検出することで、アドレス帳アプリケーション9Dを実行したが、タップ以外のジェスチャを検出して、アドレス帳アプリケーション9Dを実行してもよい。
【0115】
また、スマートフォン1は、画像選択画面100の各SNSの選択肢102のタップを検出することで、各SNSの通信サービスを介して画像を取得したが、取得した画像が複数ある場合、取得した画像を選択する画面を表示してもよい。つまり、利用者は、取得した画像を選択する画面において、所定の画像を選択することにより、選択した画像を人物のプロフィール画像9Waとして登録してもよい。
【0116】
また、スマートフォン1は、画像選択画面100の表示中に、各SNSの通信サービスを介して画像を取得できない場合、画像選択画面100を再表示したが、画像選択画面100を再表示する前に、取得した画像がない旨を報知する画面を表示してもよい。
【0117】
また、スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2に対して行われるジェスチャ以外の操作を検出して処理を行ってもよい。例えば、スマートフォン1は、ボタン3を介して検出される操作、加速度センサ15等を介して検出されるスマートフォン1を振る操作又は音声による操作を検出して処理を行ってもよい。ここで、音声による操作は、例えば、マイク8から送信される音声信号に対してコントローラ10が音声認識処理を実行することによって実現されてもよい。また、音声による操作は、マイク8から送信される音声信号を通信ユニット6を介して他の装置へ送信し、他の装置に行わせた音声認識処理の結果に基づいて実現されてもよい。
【0118】
図12を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の処理手順の例について説明する。図12は、登録画面90を表示している間に実行される制御の処理手順を示している。図12に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9A及びアドレス帳アプリケーション9Dを実行することによって実現される。図12に示す処理手順は、登録画面90が表示されている間、繰り返し実行される。コントローラ10は、図12に示す処理手順と並行して、登録画面90に関する制御のための他の処理手順を実行することがある。
【0119】
コントローラ10は、ステップS100として、利用者による所定のジェスチャを検出すると、登録画面90を表示する。利用者による所定のジェスチャは、アドレス帳アプリケーション9Dを実行し、人物リスト画面80の画像領域82a又は情報表示領域82bをタップするジェスチャである。コントローラ10は、登録画面90を表示すると、ステップS102として、登録画面90の表示中において、タッチスクリーン2Bの検出結果を取得し、取得した検出結果に基づいて、ジェスチャが検出されたかを判定する。コントローラ10は、ステップS102でジェスチャが検出されてない(ステップS102:No)と判定した場合、ステップS102に進む。つまり、コントローラ10は、タッチスクリーン2Bでジェスチャが検出されるまで、ステップS102の処理を繰り返す。
【0120】
コントローラ10は、ステップS102でジェスチャが検出された(ステップS102:Yes)と判定した場合、ステップS104として、画像領域92aへのタップであるかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップS102で検出されたジェスチャが画像領域92aへのタップである(ステップS104:Yes)と判定した場合、ステップS106として、画像選択画面100を表示する。コントローラ10は、ステップS104で画像領域92aへのタップではない(ステップS104:No)と判定した場合、ステップS122として、検出したジェスチャの処理を実行し、本処理を終了する。ここで、検出したジェスチャの処理としては、登録画面90における姓入力項目92b又は名入力項目92cへの入力処理等、コントローラ10が登録画面90を表示している際に実行する種々の処理が含まれる。
【0121】
コントローラ10は、画像選択画面100を表示すると、ステップS108として、画像選択画面100の表示中において、タッチスクリーン2Bの検出結果を取得し、取得した検出結果に基づいて、ジェスチャが検出されたかを判定する。コントローラ10は、ステップS108でジェスチャが検出されてない(ステップS108:No)と判定した場合、ステップS108に進む。つまり、コントローラ10は、タッチスクリーン2Bでジェスチャが検出されるまで、ステップS108の処理を繰り返す。
【0122】
コントローラ10は、ステップS108でジェスチャが検出された(ステップS108:Yes)と判定した場合、ステップS110として、選択肢102へのタップであるかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップS108で検出されたジェスチャが選択肢102へのタップである(ステップS110:Yes)と判定した場合、ステップS112として、選択肢102に対応する画像の取得を実行する。つまり、コントローラ10は、「カメラ」の選択肢102aへのタップを検出した場合、撮影された画像を、人物のプロフィール画像9Waとして取得する。コントローラ10は、「データフォルダ」の選択肢102bへのタップを検出した場合、画像データ9Wに含まれる画像を、人物のプロフィール画像9Waとして取得する。コントローラ10は、各SNSの選択肢102へのタップを検出した場合、各SNSの通信サービスを介して取得される画像を、人物のプロフィール画像9Waとして取得する。コントローラ10は、「プリセット」の選択肢102eへのタップを検出した場合、ブランク画像9Wbを取得する。コントローラ10は、ステップS110で選択肢102へのタップではない(ステップS110:No)と判定した場合、ステップS122として、検出したジェスチャの処理を実行し、本処理を終了する。ここで、検出したジェスチャの処理としては、画像選択画面100の表示を終了する処理等、コントローラ10が画像選択画面100を表示している際に実行する種々の処理が含まれる。
【0123】
コントローラ10は、画像の取得を実行すると、ステップS114として、画像の取得を実行した結果、取得可能な画像があるか否かを判定する。コントローラ10は、ステップS114で取得可能な画像がある(ステップS114:Yes)と判定した場合、ステップS116として、画像を取得する。コントローラ10は、ステップS114で取得可能な画像がない(ステップS114:No)と判定した場合、ステップS106に進み、画像選択画面100を再表示する。
【0124】
コントローラ10は、画像を取得すると、ステップS118として、登録画面90に表示されている人物のプロフィール画像9Waとして、取得した画像を登録する。つまり、コントローラ10は、登録画面90に表示されている人物と、取得した画像とを対応付けたアドレス帳データ9Xに変更する。コントローラ10は、アドレス帳データ9Xを変更すると、ステップS120として、画像選択画面100の表示を終了し、本処理を終了する。
【0125】
本発明を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施例に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施例に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成を具現化するように構成されるべきである。
【0126】
例えば、図5に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよいし、他のプログラムと結合されていてもよい。
【0127】
また、上記の実施形態では、タッチスクリーンディスプレイを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明したが、添付の請求項に係る装置は、スマートフォンに限定されない。例えば、添付の請求項に係る装置は、モバイルフォン、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、又はゲーム機等の携帯電子機器であってもよい。また、添付の請求項に係る装置は、デスクトップパソコン、テレビ受像器等の据え置き型の電子機器であってもよい。
【符号の説明】
【0128】
1 スマートフォン
2 タッチスクリーンディスプレイ
2A ディスプレイ
2B タッチスクリーン
3 ボタン
4 照度センサ
5 近接センサ
6 通信ユニット
7 レシーバ
8 マイク
9 ストレージ
9A 制御プログラム
9B メールアプリケーション
9C ブラウザアプリケーション
9Z 設定データ
10 コントローラ
12、13 カメラ
14 コネクタ
15 加速度センサ
16 方位センサ
17 ジャイロスコープ
20 ハウジング
40 ホーム画面
50 アイコン
51 インジケータ
60 コンタクトウィジェット
61 メンバリスト領域
62 詳細情報領域
68 更新アイコン
69 編集アイコン
9Wa プロフィール画像
9Wb ブランク画像
80 人物リスト画面
90 登録画面
92a 画像領域
100 画像選択画面
102 選択肢

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチスクリーンディスプレイと、
アドレス帳データに登録されている個別情報に対し、画像を対応付けて設定可能なコントローラと、を備え、
前記コントローラは、前記個別情報に前記画像を設定するための所定のジェスチャが検出される場合、前記個別情報に登録された通信サービスを介して前記個別情報に対応付けられる前記画像を取得するための選択肢を有する画像選択画面を表示する装置。
【請求項2】
前記タッチスクリーンディスプレイは、前記アドレス帳データに前記個別情報を登録するための登録画面を表示し、
前記登録画面は、前記画像を表示する画像領域を含み、
前記コントローラは、前記所定のジェスチャとして、前記登録画面の前記画像領域に対するジェスチャが検出される場合、前記画像選択画面を表示する請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記画像は、前記個別情報に登録されるプロフィール画像と、空白の状態を示すブランク画像とを含み、
前記コントローラは、前記個別情報に前記プロフィール画像が登録されている場合、前記個別情報に前記プロフィール画像を対応付け、前記登録画面の前記画像領域に前記プロフィール画像を表示し、前記個別情報に前記プロフィール画像が登録されていない場合、前記個別情報に前記ブランク画像を対応付け、前記登録画面の前記画像領域に前記ブランク画像を表示する請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記コントローラは、前記タッチスクリーンディスプレイにホーム画面を表示する場合、前記ホーム画面の所定の領域に、前記画像を表示する請求項1から3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
タッチスクリーンディスプレイを備える装置を制御する方法であって、
アドレス帳データに登録されている個別情報に対し、画像を対応付けて設定するための所定のジェスチャが検出される場合、前記個別情報に登録された通信サービスを介して前記個別情報に対応付けられる前記画像を取得するための選択肢を有する画像選択画面を表示するステップを、
含む方法。
【請求項6】
タッチスクリーンディスプレイを備える装置に、
アドレス帳データに登録されている個別情報に対し、画像を対応付けて設定するための所定のジェスチャが検出される場合、前記個別情報に登録された通信サービスを介して前記個別情報に対応付けられる前記画像を取得するための選択肢を有する画像選択画面を表示するステップを、
実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−78072(P2013−78072A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−218164(P2011−218164)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】