説明

装置、方法およびコンピュータ・プログラム

【課題】ユーザが、自分のコンタクト(例えば友人、親戚および同僚)がリモート・サーバにデータをアップロードした際に気付かない場合もあり、それ故にデータをダウンロードできないこともある。従って、代わりとなる装置を提供する。
【解決手段】複数のコンタクトから、自分のプロファイルにデータをアップロードしたコンタクトをユーザが決定できるように構成されると共に、それぞれ前記複数のコンタクトのいずれかを識別する第1の数のアイテムを表示するように構成される領域を、グラフィカル・ユーザ・インターフェースに表示することと、あるコンタクトが自分のプロファイルにデータをアップロードしたことを示す更新情報を受信し、その後、前記あるコンタクトを識別する新しいアイテムを含む第2の数のアイテムを前記領域内に自動的に表示することと、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、装置、方法およびコンピュータ・プログラムに関する。特に、本発明の実施形態は、移動セルラ電話の装置、方法およびコンピュータ・プログラムに関する。
【発明の背景】
【0002】
移動セルラ電話などの装置は、ユーザが、ネットワークを介してリモート・サーバにデータをアップロードすることおよびリモート・サーバからデータをダウンロードすることを可能にし得る。そのような装置の複数のユーザは、リモート・サーバにアップロードしたデータを互いに共有することもできる。一方、ユーザが、自分のコンタクト(例えば友人、親戚および同僚)がリモート・サーバにデータをアップロードした際に気付かない場合もあり、それ故にデータをダウンロードできないこともある。
【0003】
従って、代わりとなる装置を提供することが望ましいと考えられる。
【発明の様々な実施形態の簡単な説明】
【0004】
本発明の、必ずしも全てではないが様々な実施形態によれば、以下のことを含む方法が提供される:領域を有するウィジェットを表示すること;コンタクトがデータをアップロードしたことを示す同時発生的更新情報を受信すること;および、受信した同時発生的更新情報を使用して、表示されたウィジェットの領域内に当該コンタクトに関連するアイテムを自動的に表示すること。
【0005】
本発明の、必ずしも全てではないが様々な実施形態によれば、以下のことを行うように構成されるプロセッサを含む装置が提供される:領域を有するウィジェットを表示するようにディスプレイを制御すること;コンタクトがデータをアップロードしたことを示す同時発生的更新情報を受信すること;および、受信した同時発生的更新情報を使用して、表示されたウィジェットの領域内に当該コンタクトに関連するアイテムを表示するようにディスプレイを自動的に制御すること。
【0006】
上記装置は、ワイヤレス通信用であってもよい。
【0007】
本発明の、必ずしも全てではないが様々な実施形態によれば、プロセッサによって実行されると以下のことを実行する命令でエンコードされたコンピュータ可読記憶媒体が提供される:領域を有するウィジェットを表示すること;コンタクトがデータをアップロードしたことを示す同時発生的更新情報を受信すること;および、受信した同時発生的更新情報を使用して、表示されたウィジェットの領域内に当該コンタクトに関連するアイテムを自動的に表示すること。
【0008】
本発明の、必ずしも全てではないが様々な実施形態によれば、コンピュータ上で動作すると以下のことを実行させるコンピュータ・プログラムが提供される:領域を有するウィジェットを表示すること;コンタクトがデータをアップロードしたことを示す同時発生的更新情報を受信すること;および、受信した同時発生的更新情報を使用して、表示されたウィジェットの領域内に当該コンタクトに関連するアイテムを自動的に表示すること。
【0009】
本発明の、必ずしも全てではないが様々な実施形態によれば、以下の手段を含む装置が提供される:領域を有するウィジェットを表示する手段;コンタクトがデータをアップロードしたことを示す同時発生的更新情報を受信する手段;および、受信した同時発生的更新情報を使用して、表示されたウィジェットの領域内に当該コンタクトに関連するアイテムを自動的に表示する手段。
【0010】
ここで、本発明の実施形態の多様な事例をよりよく理解するために、ほんの一例として添付の図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の様々な実施形態におけるシステムの概略図である。
【図2A】本発明の様々な実施形態におけるウィジェットの概略図である。
【図2B】最近データをアップロードしたコンタクトに関連する追加的なアイテムがある、図2Aに記載のウィジェットの概略図である。
【図3】本発明の様々な実施形態における方法のフロー図である。
【図4】本発明の様々な実施形態における方法のフロー図である。
【発明の様々な実施形態の詳細な説明】
【0012】
図4は、領域54を有するウィジェット52を表示することと、コンタクトがデータをアップロードしたことを示す同時発生的更新情報を受信することと、受信した同時発生的更新情報を使用して、表示されたウィジェット52の領域54内に当該コンタクトに関連するアイテム56を自動的に表示することと、を含む方法を示している。
【0013】
以下の記載において、「接続する」および「組み合わせる」という文言およびそれらの派生語は、動作上接続されていること/組み合わされていることを意味する。当然のことながら、任意の数あるいは組み合わせによるコンポーネントが介在することができる(介在コンポーネントがない場合もある)。
【0014】
図1は、インターネットなどのネットワーク18を介して互いに接続されている第1装置12、サーバ14、および第2装置16を含んだシステム10の概略図を示す。第1装置12、サーバ14、および第2装置16は、ネットワーク18を介して互いに通信し、それによってデータを交換することができるように構成される。第1装置12、サーバ14、および第2装置16は、有線リンクを介してあるいはワイヤレス・リンクを介して、ネットワーク18に接続されていてもよい。
【0015】
第1装置12は、プロセッサ20と、メモリ22と、ディスプレイ24と、音声出力デバイス26と、音声入力デバイス28と、トランシーバ30と、アンテナ機構32と、ユーザ入力デバイス34とを含む。
【0016】
第1装置12は、任意の携帯型装置とすればよく、例えば、移動セルラ電話、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA: personal digital assistant)、パームトップ型コンピュータまたはラップトップ型コンピュータなどであってもよい。当然のことながら、本発明の実施形態によるその他の装置には、上記の特徴のうち少なくとも一部が含まれていることもあるいは含まれていないこともある。
【0017】
プロセッサ20は、任意の適切なプロセッサとすればよく、例えばマイクロプロセッサであってもよい。プロセッサ20の実装は、ハードウェア単独(例えば回路)とすることもできるし、またはファームウェアを含むソフトウェアに所定の特徴を有するものとすることもできるし、あるいはハードウェアおよびソフトウェア(ファームウェアを含む)の組み合わせとすることもできる。
【0018】
プロセッサ20は、ハードウェア機能を可能にする命令を用いて実装されてもよく、例えば、汎用あるいは特殊用途のプロセッサにおいて、かかるプロセッサに実行させるようにコンピュータ可読記憶媒体(ディスク、メモリなど)上に保存できる実行可能なコンピュータ・プログラム命令を使用することによって、実装されてもよい。
【0019】
プロセッサ20は、メモリ22の読み取りおよび書き込みを行うように構成される。プロセッサ20にはさらに、これを介してデータおよび/またはコマンドがプロセッサ20によって出力される出力インターフェース36と、これを介してデータおよび/またはコマンドがプロセッサ20へ入力される入力インターフェース38とが含まれる。
【0020】
メモリ22は、任意の適切なメモリとすればよく、例えば、フラッシュ・メモリなどの常駐型組み込みメモリであってもよく、あるいはハードディスク、セキュア・デジタル(SD: secure digital)カード、またはマイクロドライブなどといった取り外し可能メモリであってもよい。メモリ22は、プロセッサ20へロードされると第1装置12の動作を制御するコンピュータ・プログラム命令を含んだ、コンピュータ・プログラム40を保存する。コンピュータ・プログラム命令40は、第1装置12が図4に示された方法を実施できるようにする論理およびルーチンを提供する。プロセッサ20は、メモリ22を読み取ることによって、コンピュータ・プログラム40をロードし実行することができる。
【0021】
コンピュータ・プログラム命令40は、領域を有するウィジェットを表示するコンピュータ可読プログラム手段と、コンタクトがデータをアップロードしたことを示す同時発生的更新情報を受信するコンピュータ可読プログラム手段と、受信した同時発生的更新情報を使用して、表示されたウィジェットの領域内に当該コンタクトに関連するアイテムを自動的に表示するコンピュータ可読プログラム手段と、を提供する。
【0022】
コンピュータ・プログラム40は、任意の適切な伝達機構42を介して第1装置12へ届けられることができる。伝達機構42は、例えば、コンピュータ可読記憶媒体、コンピュータ・プログラム製品、メモリ・デバイス、ブルーレイ・ディスクなどの記録媒体、CD−ROM、DVD、またはコンピュータ・プログラム40を有形に具現している製品としてもよい。当該伝達機構は、コンピュータ・プログラム40を確実に転送するように構成された信号としてもよい。第1装置12は、コンピュータ・プログラム40を、コンピュータ・データ信号として伝搬あるいは伝送してもよい。
【0023】
メモリ22は単一のコンポーネントとして示されているが、このメモリは、1つ以上の別個のコンポーネントとして実装されてもよく、そのうちの一部または全てが、一体型/取り外し可能となること、および/または常駐型/半常駐型/動的/キャッシュ型の記憶装置を提供することが可能である。
【0024】
「コンピュータ可読記憶媒体」、「コンピュータ・プログラム製品」、「有形に具現されたコンピュータ・プログラム」など、あるいは「コントローラ」、「コンピュータ」、「プロセッサ」などへの言及は、シングル/マルチ・プロセッサ・アーキテクチャおよび順次(ノイマン型)/並列アーキテクチャなどの様々なアーキテクチャを有するコンピュータだけではなく、フィールドプログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA: field-programmable gate array)、特定用途向け集積回路(ASIC: application specific integrated circuit)、信号処理デバイスおよびその他のデバイスなどといった特殊回路のことをも、包含するものと理解されるべきである。コンピュータ・プログラム、命令、コードなどと言うとき、これらは、当然のことながらプログラマブル・プロセッサ用のソフトウェアまたはファームウェアをも包含するものであり、例えば、プロセッサ用の命令であれ、あるいは固定機能デバイス、ゲート・アレイまたはプログラマブル論理デバイスなどに向けた構成設定であれ、ハードウェア・デバイスのプログラマブル・コンテンツを包含するものである。
【0025】
ディスプレイ24は、プロセッサ20からのデータを受信し表示するように構成される。プロセッサ20は、メモリ22からデータを読み取り、そのデータを、第1装置12のユーザに対する表示に向けてディスプレイ24へ提供することができる。ディスプレイ24は、任意の適切なディスプレイとすることができ、例えば、薄膜トランジスタ(TFT: thin film transistor)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD: liquid crystal display)、または発光ダイオード(LED: light emitting diode)ディスプレイ(例えば有機発光ダイオード(OLED: organic light emitting diode)ディスプレイなど)などであってもよい。
【0026】
ディスプレイ24は、タッチ・スクリーン・ディスプレイであってもよく、ユーザによる力の印加を感知してプロセッサ20へ制御信号を提供する1つ以上のセンサ(図示せず)を含んでもよい。プロセッサ20は、1つ以上のセンサから受信した制御信号を用いてディスプレイ24を制御するように構成されるとよい。
【0027】
プロセッサ20は、音声出力デバイス26へ音声データを提供するように構成される。音声出力デバイス26は、音声データを、第1装置12のユーザに可聴な音波へと変換するように構成される。音声出力デバイス26は、例えばスピーカとしてもよい。
【0028】
音声入力デバイス28は、音波(例えばユーザの声)を、プロセッサ20への入力に向けた電気的信号へと変換するように構成される。音声入力デバイス28は、例えばマイクロフォンとしてもよい。
【0029】
トランシーバ30は、アンテナ機構32およびプロセッサ20に接続されている。プロセッサ20は、トランシーバ30にデータを提供するように構成される。トランシーバ30は、データをエンコードし、伝送に向けてアンテナ機構32へと提供するように構成される。アンテナ機構32は、エンコードされたデータを無線信号として伝送するように構成される。アンテナ機構32はさらに、無線信号を受信するように構成される。トランシーバ30は、アンテナ機構32から無線信号を受信し、その無線信号をデータへとデコードする。無線信号は、認可されたセルラ周波数帯域の範囲内(例えば移動体通信用グローバル・システム(GSM: Global System for Mobile communications)の周波数帯域(例えば900MHz)の範囲内など)の周波数を有していてもよい。
【0030】
ユーザ入力デバイス34(例えば1つ以上のキーなどを挙げることができる)は、プロセッサ20へ制御信号を提供するように、ユーザによって動作可能であってもよい。ユーザ入力デバイス34は、第1装置12に表示されたグラフィカル・ユーザ・インターフェースの全側面をユーザによって制御できるようにすることもあるし、あるいは、(ディスプレイ24がタッチ・スクリーン・ディスプレイである場合には)タッチ・スクリーン・ディスプレイ24によってもたらされる制御を補足するために使用されることもある。
【0031】
サーバ14は、プロセッサ44およびメモリ46を含む。プロセッサ44およびメモリ46は、それぞれプロセッサ20およびメモリ22に似たものであってよく、従ってこれ以上詳細には説明しない。
【0032】
第2装置16は、任意の適切な携帯型装置であってよく、第1装置12に類似した構成を有していてもよい。従って第2装置16については、これ以上詳細に述べない。
【0033】
サーバ14のメモリ46は、第1装置12のユーザに関するプロファイル48、および第2装置16のユーザに関するプロファイル50などの、複数のプロファイルを保存する。各プロファイルは、そのプロファイルに関連するユーザの比較的個人的な情報を含むことがある。例えばプロファイルには、画像データ(例えばデジタル写真およびデジタル映像など)、音声データ(例えばユーザの好きな曲のサンプルなど)、ならびにそのユーザのコンタクト各々に関するコンタクト情報(例えばユーザの友人、親戚および同僚の氏名、住所、電話番号および電子メールアドレスなど)が含まれている可能性がある。
【0034】
第1装置12のユーザおよび第2装置16のユーザは、各自の装置12、16をそれぞれ使用して、サーバ14にデータをアップロードすることができる。例えば、第2装置16のユーザは、第2装置16を使用して、メモリ46に保存されている自分のプロファイル50に画像データ(例えば写真)をアップロードしてもよい。
【0035】
図2Aを参照する。プロセッサ20は、ウィジェット(widget)52を表示するようにディスプレイ24を制御するように構成される。このウィジェットは、領域54を有し、領域54の内部にアイテム56、インジケータ58および選択可能な部分60を含んでいる。ウィジェット52は、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI: graphical user interface)の一部である。これは、第1装置12のユーザが、(プロファイル48に保存されている)自分のコンタクトのうちの誰が最近サーバ14のメモリ46に保存されている各自のプロファイルにデータをアップロードしたかを閲覧できるようにする。ウィジェット52は、第1装置12がアイドル・モード(これは、第1装置12が、現在までの所定時間ずっとユーザから入力を受信していない場合のモードである)にある間に表示することもでき、さらにユーザが第1装置12へ入力を行っている間に表示することもできる。アイドル・モードにあるか否かにかかわらず、ウィジェット52は自動的に更新されて、ユーザのコンタクトのうちの誰がサーバ14上の各自のプロファイルにデータ(例えば画像データ)をアップロードしたかを表示する。
【0036】
プロセッサ20は、さらに、ウィジェット52とは異なる機能を提供するように構成される1つ以上の他のウィジェット53を表示するようにディスプレイ24を制御するように構成される。例えば1つ以上の他のウィジェット53によって、ユーザが、サーバ14上の自分のプロファイル48にアップロードしておいた画像データ、映像データおよび/またはテキストデータを閲覧し編集できるようにしてもよい。
【0037】
ウィジェット52は、ユーザのコンタクト(すなわち、ユーザの友人、親戚、および同僚)に関連する零個、1つまたは複数のアイテム56、56を含むように構成される。アイテム56は、そのアイテムに関連するコンタクトが最近サーバ14のメモリ46にデータをアップロードしたことを示すものである。アイテム56は、関連するコンタクトの画像(例えばそのコンタクトのサムネイル肖像写真)を含んでもよいし、あるいは、そのコンタクトに関連する画像を含んでもよい(例えば或る景色の画像によってそのコンタクトが表現されてもよい)。
【0038】
第1装置12のユーザは、ユーザ入力デバイス34および/またはタッチ・スクリーン・ディスプレイ24を制御して、アイテム56、56のうちの1つを選択することができる。この選択に応じて、プロセッサ20は、アップロードされたデータのコピーを求める要求をサーバ14へ送信する。この要求に応じて、サーバ14のプロセッサ44は、メモリ46へアクセスし、アップロード・データのコピーを第1装置12へ伝送する。プロセッサ20は、アップロード・データのコピーを受信し次第、アップロード・データ(例えばデジタル写真)を表示するようにディスプレイ24を制御する。当然のことながら、一部の実施形態ではサーバ14が、アップロード・データへのリンクが含まれている、選択されたコンタクト・プロファイルの少なくとも一部のコピーを、第1装置12へ伝送してもよい。
【0039】
インジケータ58は、ユーザのコンタクトが最近サーバ14にデータをアップロードしたことを示すように構成される。例えば、ユーザのコンタクトがデジタル写真を各自のプロファイルにアップロードした場合、インジケータ58が、テキスト「新しい写真」を含んでもよい。動作上は、プロセッサ20が、ウィジェット52の領域54内に、いずれかのアイテム56が表示されているかどうかを判断してもよい。ウィジェット52にアイテム56が表示されているとプロセッサ20が判断した場合、次いでプロセッサ20は、インジケータ58をウィジェット52に表示するようにディスプレイ24を制御する。ウィジェット52に表示されているアイテムはないとプロセッサ20が判断した場合には、インジケータ58はウィジェット52に表示されない。
【0040】
第1装置12のユーザは、ユーザ入力デバイス34および/またはタッチ・スクリーン・ディスプレイ24を制御して、選択可能な部分60を選択することができる。部分60の選択に応じて、プロセッサ20は、(ユーザのプロファイルに保存されている)複数のコンタクトに関するコンタクト情報を求める要求をサーバ14へ送信する。要求に応じて、サーバ14のプロセッサ44は、メモリ46へアクセスし、複数のコンタクトに関するコンタクト情報を第1装置12へ伝送する。プロセッサ20は、コンタクト情報を受信し次第、複数のコンタクトに関するコンタクト情報を表示するようにディスプレイ24を制御する(ディスプレイ24は、例えば、詳細なコンタクト情報へのリンクを提供する複数のサムネイル・デジタル写真を表示してもよい)。
【0041】
ウィジェット52の選択可能な部分60は、ウィジェット52の領域54の一部であってもよいし、あるいは実質的にウィジェット52の領域54の全てであってもよい。選択可能な部分60は、選択可能な部分60の存在をユーザに教える画像および/またはテキストを含んでもよい。
【0042】
ここで図3および4を参照して、本発明の様々な実施形態における、サーバ14にデータをアップロードする方法ならびにウィジェット52を更新する方法について記載する。
【0043】
図3を参照すると、ブロック62にて、サーバ14のプロセッサ44が、アップロードされてくるデータを第2装置16から受信し、そのデータをメモリ46の中のプロファイル50に保存する。本実施形態では、アップロードされたデータは画像データである。ただし、他の実施形態では、アップロード・データがテキストデータであっても、あるいは音声データであってもよい。
【0044】
ブロック64にて、プロセッサ44が、上記のアップロード・データは第1装置12のユーザのコンタクトからのものであるかどうかを判断する。例えば、プロセッサ44は、第2装置16のユーザのプロファイル50を閲覧し、プロファイル50の中に第1装置12のユーザのコンタクト情報が保存されていることから第2装置16のユーザは第1装置12のユーザのコンタクトであると判断してもよい。
【0045】
第2装置16のユーザは第1装置12のユーザのコンタクトであるとプロセッサ44が判断した場合、サーバ14は、第2装置16のユーザがサーバ14に画像データをアップロードしたことを示す同時発生的更新情報(contemporaneous update information)を第1装置12へ伝送する。サーバ14によって第1装置12へと伝送されるこの更新情報は、第2装置16からのアップロード画像データの受信と同時的に生成されるものである。
【0046】
図4を参照すると、ブロック68にて、プロセッサ20が、ウィジェット52を表示するようにディスプレイ24を制御する。ブロック70にて、プロセッサ20は、第2装置16のユーザがサーバ14に画像データをアップロードしたことを示す同時発生的更新情報を受信する。ブロック72にて、プロセッサ20は、受信した同時発生的情報を使用して、(第1装置12のユーザのコンタクトである)第2装置16のユーザに関連するアイテム56(新しいアイテム56を含んだウィジェット52が示されている図2Bを参照されたい)を表示するようにディスプレイ24を自動的に制御する。
【0047】
当然のことながら、用語「自動的に」の使用は、プロセッサ20が、ウィジェット52にアイテム56を表示するために、第1装置12のユーザによる入力を何も必要としないということを意味している。従って、プロセッサ20は、第1装置12がアイドル・モードにあってユーザから何も入力を受信していないときにも、アイテム56を表示するようにディスプレイ24を制御することができる。
【0048】
様々な実施形態では、プロセッサ20は、同時発生的更新情報の受信に応じて、アイテム56を表示するようにディスプレイ24を自動的に制御してもよい。別の実施形態では、プロセッサ20が、同時発生的更新情報が受信されたかどうかを定期的に判断してもよく、更新情報が受信されている場合、プロセッサ20は、アイテム56を表示するようにディスプレイ24を自動的に制御する。
【0049】
アイテム56があまりにも長くウィジェット52上にとどまることがないように、プロセッサ20は、表示されているアイテムに関連する受信済みの更新情報が所定時間前よりさらに前に受信されたのかどうかを、定期的に判断してもよい(例えばプロセッサは、受信済みの更新情報が、1週間前よりさらに前に受信されたのかどうかを判断してもよい)。受信済みの更新情報が、所定時間前よりさらに前に受信されていたと判断した場合、プロセッサ20は、ウィジェット52の領域54からそのアイテム56を削除するようにディスプレイ24を制御する。それに加え、あるいは別の選択肢として、ウィジェット52が最大限の数(例えば3つ)のアイテム56しか含まなければよく、プロセッサ20が、最も古いアイテム56を新しいアイテム56に置き換えるようにディスプレイ24を制御してもよい。
【0050】
本発明の実施形態は、いくつかの利点をもたらすことができる。そのような利点の1つは、ウィジェット52により、第1装置12のユーザが、自分のコンタクトが最近サーバ14上にデータをアップロードしたか否かを判断することができるようになることである。ウィジェット52は、第1装置12がアイドル・モードにある間に更新することもできるので、ユーザは、コンタクトによってサーバ14上の各自のプロファイルが(例えば新しい写真によって)更新されたかどうかを判断するために、第1装置12を(例えば第1装置12へ入力を行うことなどして)操作する必要がない。このためユーザが、コンタクトによって各自のプロファイルが更新されたかどうかをさりげなく簡単に確認することが可能となり、さらに、第1装置12が操作し易くなるという結果をもたらすだろう。
【0051】
図3および4に示すブロックは、方法のステップ、および/またはコンピュータ・プログラム40のコードのセクションを表し得る。ブロックについて特定の順序を図示することは、ブロックに関して必要なあるいは好適な順序があることを必ずしも含意するものではなく、ブロックの順序および配置は、様々に異なっていてもよい。その上、一部のステップを省略することが可能な場合もある。
【0052】
本発明の実施形態を、上記の各段落において多様な事例に関連して記載してきたが、当然のことながら、特許請求される発明の範囲から逸脱することなく、所与の事例に対して変更を施すことができる。
【0053】
上記の記載にて述べられた特徴は、明示的に述べられた組み合わせ以外の組み合わせで使用することもできる。
【0054】
いくつかの機能について、或る特定の特徴に関連して記載してきたが、それらの機能は、記載されたか否かにかかわらず、他の特徴によっても実行可能となり得るものである。
【0055】
いくつかの特徴について、或る特定の実施形態に関連して記載してきたが、それらの特徴は、記載されたか否かにかかわらず、別の実施形態においても存在し得るものである。
【0056】
上述の明細書では、本発明の特に重要と考えられる特徴に注意を引くように努めているが、当然のことながら、出願者は、上文にて言及および/または図面にて提示された特許性のある特徴または特徴の組み合わせについては全て、それらが特に強調されたか否かにかかわらず、保護を請求する。
【0057】
以下は、原出願(特願2009−291577)の出願当初の特許請求の範囲に記載されていた構成であって、本明細書に開示される発明の好適な実施形態である。
[1]装置の動作方法であって、
領域を有するウィジェットを表示することと、
コンタクトがデータをアップロードしたことを示す同時発生的更新情報を受信することと、
前記受信した同時発生的更新情報を使用して、前記表示されたウィジェットの前記領域内に前記コンタクトに関連するアイテムを自動的に表示することと、
を含む、方法。
[2]前記アイテムは、前記受信した同時発生的更新情報に応じて自動的に表示される、[1]に記載の方法。
[3]同時発生的更新情報が受信されたかどうかを定期的に判断することと、同時発生的更新情報が受信されている場合には前記アイテムを自動的に表示することと、をさらに含む、[1]に記載の方法。
[4]前記ウィジェットの少なくとも一部がユーザに選択されたことに応じて、複数のコンタクトに関するコンタクト情報を要求することをさらに含む、[1]乃至[3]のいずれかに記載の方法。
[5]前記アイテムがユーザに選択されたことに応じて、前記アップロードされたデータを要求することをさらに含む、[1]乃至[4]のいずれかに記載の方法。
[6]表示されているアイテムに関連する前記同時発生的更新情報が所定の閾値期間外の時点で受信されていた場合に、前記表示されているアイテムを前記ウィジェットの前記領域から削除することをさらに含む、[1]乃至[5]のいずれかに記載の方法。
[7]前記領域内に零個、1つまたは複数のアイテムを含むように前記ウィジェットを構成することをさらに含む、[1]乃至[6]のいずれかに記載の方法。
[8]前記ウィジェットに隣接する1つ以上の他のウィジェットを表示することをさらに含み、前記1つ以上の他のウィジェットは、前記ウィジェットとは異なる機能を提供するように構成される、[1]乃至[7]のいずれかに記載の方法。
[9]前記アップロードされるデータはリモート・サーバにアップロードされる、[1]乃至[8]のいずれかに記載の方法。
[10]前記アップロード・データは画像データである、[1]乃至[9]のいずれかに記載の方法。
[11]前記ウィジェットの前記領域内に表示される前記アイテムは、前記コンタクトに関連する画像である、[1]乃至[10]のいずれかに記載の方法。
[12]装置のプロセッサに、[1]から[11]のいずれかに記載の方法を実行させる、コンピュータ・プログラム。
[13]プロセッサと、前記プロセッサに[1]から[11]のいずれかに記載の方法を実行させるコンピュータ・プログラムを格納するメモリとを備える、装置。
[14]領域を有するウィジェットを表示するようにディスプレイを制御する手段;
コンタクトがデータをアップロードしたことを示す同時発生的更新情報を受信する手段;
前記受信した同時発生的更新情報を使用して、前記表示されたウィジェットの前記領域内に前記コンタクトに関連するアイテムを表示するように前記ディスプレイを自動的に制御する手段;
を備える、装置。
[15]前記アイテムは、前記受信した同時発生的更新情報に応じて自動的に表示される、[14]に記載の装置。
[16]同時発生的更新情報が受信されたかどうかを定期的に判断し、同時発生的更新情報が受信されている場合には前記アイテムを表示するように前記ディスプレイを自動的に制御する手段を備える、[14]に記載の装置。
[17]前記ウィジェットの少なくとも一部がユーザに選択されたことに応じて、複数のコンタクトに関するコンタクト情報を要求する手段を備える、[14]乃至[16]のいずれかに記載の装置。
[18]前記アイテムがユーザに選択されたことに応じて、前記アップロードされたデータを要求することをさらに含む、[14]乃至[17]のいずれかに記載の装置。
[19]表示されているアイテムに関連する前記同時発生的更新情報が所定の閾値期間外の時点で受信されていた場合に、前記表示されているアイテムを前記ウィジェットの前記領域から削除するように前記ディスプレイを制御する手段を備える、[14]乃至[18]のいずれかに記載の装置。
[20]前記領域内に零個、1つまたは複数のアイテムを含むように前記ウィジェットを構成するように前記ディスプレイを制御する手段を備える、[14]乃至[19]のいずれかに記載の装置。
[21]前記ウィジェットに隣接する1つ以上の他のウィジェットを表示するように前記ディスプレイを制御するように構成され、前記1つ以上の他のウィジェットは、前記ウィジェットとは異なる機能を提供する手段を備える、[14]乃至[20]のいずれかに記載の装置。
[22]前記アップロードされるデータはリモート・サーバにアップロードされる、[14]乃至[21]のいずれかに記載の装置。
[23]前記アップロード・データは画像データである、[14]乃至[22]のいずれかに記載の装置。
[24]前記ウィジェットの前記領域内に表示される前記アイテムは、前記コンタクトに関連する画像である、[14]乃至[23]のいずれかに記載の装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコンタクトから、自分のプロファイルにデータをアップロードしたコンタクトをユーザが決定できるように構成されると共に、それぞれ前記複数のコンタクトのいずれかを識別する第1の数のアイテムを表示するように構成される領域を、グラフィカル・ユーザ・インターフェースに表示することと、
あるコンタクトが自分のプロファイルにデータをアップロードしたことを示す更新情報を受信し、その後、前記あるコンタクトを識別する新しいアイテムを含む第2の数のアイテムを前記領域内に自動的に表示することと、
を含み、ここで前記第1の数と前記第2の数は異なる、方法。
【請求項2】
前記アイテムは、前記受信した更新情報に応じて自動的に表示される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
更新情報が受信されたかどうかを定期的に判断することと、更新情報が受信されている場合には前記アイテムを自動的に表示することと、をさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記領域の少なくとも一部がユーザに選択されたことに応じて、複数のコンタクトに関するコンタクト情報を要求することをさらに含む、請求項1乃至3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記アイテムがユーザに選択されたことに応じて、前記アップロードされたデータの少なくとも一部を要求することをさらに含む、請求項1乃至4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記第1の数のアイテムから少なくとも1つの最も古いアイテムを前記領域から削除することをさらに含む、請求項1乃至5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
更新されたプロファイルのためのアイテムを複数含むように前記領域を構成することをさらに含み、ここで前記プロファイルは少なくともコンタクトの名前を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記領域に隣接する1つ以上の他の追加的な領域を表示することをさらに含み、前記1つ以上の他の追加的な領域は、前記領域とは異なる機能を提供するように構成される、請求項1乃至7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記アップロードされるデータはリモート・サーバにアップロードされる、請求項1乃至8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記領域は、所定時間ユーザから入力を受信しないために、アイドル・モードにある間に表示される、請求項1乃至9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
前記領域内に表示される前記アイテムは、前記コンタクトの画像、または前記コンタクトに関連する画像を含む、請求項1乃至10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
複数のコンタクトから、自分のプロファイルにデータをアップロードしたコンタクトをユーザが決定できるように構成されると共に、それぞれ前記複数のコンタクトのいずれかを識別する第1の数のアイテムを表示するように構成される領域を、グラフィカル・ユーザ・インターフェースに表示するようにディスプレイを制御し;
あるコンタクトが自分のプロファイルにデータをアップロードしたことを示す更新情報を受信し、その後、前記あるコンタクトを識別する新しいアイテム含む第2の数のアイテムを前記領域内に表示するように前記ディスプレイを自動的に制御する;
ように構成されるプロセッサを含む、装置。
【請求項13】
前記アイテムは、前記受信した更新情報に応じて自動的に表示される、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
更新情報が受信されたかどうかを定期的に判断し、更新情報が受信されている場合には前記アイテムを表示するように前記ディスプレイを自動的に制御するように前記プロセッサが構成される、請求項12または13に記載の装置。
【請求項15】
前記領域の少なくとも一部がユーザに選択されたことに応じて、コンタクトに関するコンタクト情報を要求するように前記プロセッサが構成される、請求項12乃至14のいずれかに記載の装置。
【請求項16】
前記アイテムがユーザに選択されたことに応じて、前記アップロードされたデータを要求するように構成される、請求項12乃至15のいずれかに記載の装置。
【請求項17】
前記表示されているアイテムから少なくとも1つの最も古いアイテムを前記領域から削除するように前記ディスプレイを制御するように前記プロセッサが構成される、請求項12乃至16のいずれかに記載の装置。
【請求項18】
更新されたプロファイルのためのアイテムを複数含むように前記領域を構成するように前記ディスプレイを制御するように前記プロセッサが構成され、ここで前記プロファイルは少なくともコンタクトの名前を含む、請求項12に記載の装置。
【請求項19】
前記領域に隣接する1つ以上の他の領域を表示するように前記ディスプレイを制御し、前記1つ以上の他の領域は、前記領域とは異なる機能を提供するように前記プロセッサが構成される、請求項12乃至18のいずれかに記載の装置。
【請求項20】
前記アップロードされるデータはリモート・サーバにアップロードされる、請求項12乃至19のいずれかに記載の装置。
【請求項21】
前記領域は、所定時間ユーザから入力を受信しないために、アイドル・モードにある間に表示される、請求項12乃至20のいずれかに記載の装置。
【請求項22】
前記領域内に表示される前記アイテムは、前記コンタクトの画像、または前記コンタクトに関連する画像を含む、請求項12乃至21のいずれかに記載の装置。
【請求項23】
命令を含むコンピュータ・プログラムであって、前記命令が装置のプロセッサによって実行されると、前記装置に動作を実行させ、前記動作は、
複数のコンタクトから、自分のプロファイルにデータをアップロードしたコンタクトをユーザが決定できるように構成されると共に、それぞれ前記複数のコンタクトのいずれかを識別する第1の数のアイテムを表示するように構成される領域を、グラフィカル・ユーザ・インターフェースに表示することと、
あるコンタクトが自分のプロファイルにデータをアップロードしたことを示す更新情報を受信し、その後、前記あるコンタクトを識別する新しいアイテムを含む第2の数のアイテムを前記領域内に自動的に表示することと、
を含む、コンピュータ・プログラム。
【請求項24】
前記動作は、前記領域の少なくとも一部がユーザに選択されたことに応じて、複数のコンタクトに関するコンタクト情報を要求することをさらに含む、請求項23に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項25】
前記動作は、前記アイテムがユーザに選択されたことに応じて、前記アップロードされたデータを要求することをさらに含む、請求項23または24に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項26】
前記動作は、表示されているアイテムに関連する前記更新情報が所定の閾値期間外の時点で受信されていた場合に、前記表示されているアイテムを前記領域から削除することをさらに含む、請求項23乃至25のいずれかに記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項27】
命令を含むコンピュータ・プログラムであって、前記命令が装置のプロセッサによって実行されると、前記装置に請求項1乃至11のうちのいずれか1項に記載の方法を実行させる、コンピュータ・プログラム。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−41594(P2013−41594A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−210368(P2012−210368)
【出願日】平成24年9月25日(2012.9.25)
【分割の表示】特願2009−291577(P2009−291577)の分割
【原出願日】平成21年12月23日(2009.12.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(398012616)ノキア コーポレイション (1,359)
【Fターム(参考)】