補助吸口装置およびこれを用いた電気掃除機
【課題】簡単な操作で床用吸口と補助吸口の切り替えができる汎用性のある補助吸口装置と、この補助吸口装置を備えた電気掃除機を提供する。
【解決手段】補助吸口装置1は、アダプタ本体10と、第1連結部21を一端に備えた第1管体20と、第2連結部41を一端に備えた第2管体40と、第1管体20と第2管体40の他端とを屈曲可能に連結する回転連結部60とを含んで構成し、サブ吸口体80は、その一端をアダプタ本体10と回転連結部60の回転軸Q1を中心に回転可能に連結し、他の一端は塵埃の吸口開口部81とし、第1管体20と第2管体40の他端は、互いの管軸P1、P2が直線状を成す状態では開口し、互いの管軸が屈曲した状態では塞がれる第1連通開口部61を備え、接触面22,42に、互いの管軸が直線状を成す状態では閉鎖し、互いの管軸が屈曲した状態では開口する第2連通開口部62を備えている。
【解決手段】補助吸口装置1は、アダプタ本体10と、第1連結部21を一端に備えた第1管体20と、第2連結部41を一端に備えた第2管体40と、第1管体20と第2管体40の他端とを屈曲可能に連結する回転連結部60とを含んで構成し、サブ吸口体80は、その一端をアダプタ本体10と回転連結部60の回転軸Q1を中心に回転可能に連結し、他の一端は塵埃の吸口開口部81とし、第1管体20と第2管体40の他端は、互いの管軸P1、P2が直線状を成す状態では開口し、互いの管軸が屈曲した状態では塞がれる第1連通開口部61を備え、接触面22,42に、互いの管軸が直線状を成す状態では閉鎖し、互いの管軸が屈曲した状態では開口する第2連通開口部62を備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸口体と延長管と手元ハンドルを備えた吸引ホースと電動送風機を備えた電気掃除機本体とを含んで構成される電気掃除機に係り、特に、床用吸口と隙間吸口など補助吸口との使い分けができる電気掃除機および補助吸口装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の電気掃除機は、床面を掃除する床用吸口と、それを立ち姿勢で操作する手元ハンドル部を備え、この手元ハンドル部と、電動送風機を備えた電気掃除機本体とを、柔軟性のある吸引ホースで連結するとともに、手元ハンドル部と床用吸口との間を、床用吸口で吸い取ったごみを電気掃除機本体に送る延長管で固定したものが一般的である。これらの電気掃除機本体や吸引ホースを備えた手元ハンドル部、延長管、床用吸口は、分解可能な構造を備えている。特に、延長管の先端に取り付けられる床用吸口は、他の隙間吸口や布団用吸口などのサブ吸口と交換できる構造となっている。
【0003】
しかし、清掃中に延長管の先端に取り付けられる床用吸口を他のサブ吸口に交換することが面倒であったり、あるいはサブ吸口が迷子になったりするため、これらを解決する様々な提案が従来からなされている。
【0004】
例えば、延長管を切換え弁で切り替え可能な2本の集塵通路を形成し、一方を通常の床用吸口を取り付け、他方を柔軟性のあるノズルを介して接続されるサブ吸口とするものが提案されている。
【0005】
また、他の従来例では、延長管と併設される隙間ノズルを備えたアタッチメント本体部を、手元ハンドルと延長管との間に接続し、この延長管を着脱することにより、延長管の先端に取り付けられる床用吸口とサブ吸口(隙間ノズル)を使い分けることができる構造が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−51124号公報
【特許文献2】実開平6−68658号公報
【特許文献3】特開2006−34593号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記従来例によれば、延長管に装着されたサブ吸口を取り外して切換え弁を操作すれば、このサブ吸口を利用してコーナなどの清掃を行うことができる。しかし、この従来例によれば、2つの集塵通路が並存するため、一方の片手で手元ハンドルを保持し、他方の片手でサブ吸口を保持しなければならない。即ち、この従来例は、両手使いの清掃姿勢となる大きな課題がある。
【0008】
一方、前記他の従来例によれば、延長管をアタッチメント本体部に挿入する動作で塵埃通路の切り替えを行っているので、この着脱と切り替え作業に課題がある。しかも、隙間ノズルの清掃作業では、床用吸口を備えた延長管が不要となるため、この取り扱いに課題がある。場合によっては、この延長管を片手で持った両手使いで清掃作業をしなければならない課題がある。また、この従来例の隙間ノズルは、延長管に併設して設けられているため、直線状の使い方しかできない課題がある。
【0009】
そこで、この発明の目的とするところは、簡単な操作で床用吸口と補助吸口の切り替えができる汎用性のある補助吸口装置と、この補助吸口装置を備えた電気掃除機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、本発明に係る補助吸口装置は、筒状のアダプタ本体と、その長手方向を前記アダプタ本体の管軸に沿った方向に形成されるサブ吸口体とを含んで構成し、前記アダプタ本体は、第1連結部を一端に備えた第1管体と、第2連結部を一端に備えた第2管体と、前記第1管体と前記第2管体の他端とを屈曲可能に連結する回転連結部とを含んで構成し、前記サブ吸口体は、その一端を前記アダプタ本体と前記回転連結部の回転軸を中心に回転可能に連結し、他の一端は塵埃の吸口開口部とし、前記第1管体と前記第2管体の他端は、互いの管軸が直線状を成す状態では開口し、互いの管軸が屈曲した状態では塞がれる第1連通開口部を備え、前記回転連結部を構成する前記第1管体と前記第2管体は、前記サブ吸口体が取り付けられる部分に接触面を備え、前記接触面に、互いの管軸が直線状を成す状態では閉鎖し、互いの管軸が屈曲した状態では開口する第2連通開口部を備えている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、接続管の一方に取り付ける簡単な接続で設置可能であり、アダプタ本体を屈曲させる動作で床用吸口体からサブ吸口体に塵埃通路を切換え、しかもこのサブ吸口体の角度を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施例に係る電気掃除機の概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る補助吸口装置の外観図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る補助吸口装置の部品展開図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る補助吸口装置の動作説明図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る補助吸口装置の概略断面図である。
【図6】本発明の第1実施例に係る補助吸口装置の動作説明図である。
【図7】本発明の第1実施例に係る電気掃除機の床用吸口体の説明図である。
【図8】本発明の第2実施例に係る補助吸口装置の部品展開図である。
【図9】本発明の第2実施例に係る補助吸口装置の動作説明図である。
【図10】本発明の第3実施例に係る補助吸口装置の動作説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図1から図10を参照して、本発明に係る電気掃除機を具体的に説明する。ここで、図1から図7が第1実施例に係る電気掃除機とその補助吸口装置を示し、図8と図9が第2実施例に係る補助吸口装置を示し、図10が第3実施例に係る補助吸口装置を示している。なお、同様な部位や矢印などは同一符号をもって示して重複した説明を省略する。
【実施例1】
【0014】
先ず、図1を参照して、第1実施例に係る電気掃除機の概略構造を説明する。ここで、図1は第1実施例に係る電気掃除機の概略構成図である。
【0015】
図1において、符号50で総括的に示すのは電気掃除機の全体であり、塵埃を吸い込むための図示しない機構、例えば、送風装置を備えた電気掃除機本体100と、一端が前記電気掃除機本体100に取り付けられ、前記送風機に連通する柔軟性のある吸引ホース200と、前記吸引ホース200の他端に取り付けられて前記送風機に連通する手元ハンドル300と、前記手元ハンドル300に取り付けられて前記吸引ホース200に連通する延長管400と、前記延長管400に取り付けられ、この延長管400に連通する吸口体500と、この吸口体500と延長管400との間に接続される補助吸口装置1とを含んで構成される。
【0016】
電気掃除機本体100は、内部に使い捨て塵埃袋を備えた集塵室を備え、一対の大車輪と1個の自在車輪とで、前記吸引ホース200を介して移動させることができる。
【0017】
吸引ホース200は、塵埃を電気掃除機本体100に搬送するための搬送通路としての機能と、電気掃除機本体100を移動させるための移動引っ張り手段としての機能を備えている。
【0018】
手元ハンドル300は、吸引ホース200と延長管400とを連通させる機能と、電気掃除機本体100の運転制御および電気掃除機本体100を移動させる機能、さらに吸口体500の動きを操作する機能とを備えている。この手元ハンドル300は、吸引ホース200と着脱可能に接続され、さらに延長管400とも着脱自在に取り付けられることで、吸引ホース200と延長管400とを連通させて塵埃の搬送路を形成している。
【0019】
延長管400は、手元ハンドル300と吸口体500とを連通させ、さらに手元ハンドル300と吸口体500とを所定の位置で固定することで、手元ハンドル300の動き(移動や回転)を吸口体500の動き(移動や回転)とするように伝達する機能を備えている。この実施例では、大きさの異なる2つの管体401と402とを組み合わせることにより、前記延長管400を所定の長さで固定できるように伸縮自在に構成し、一方に前記手元ハンドル300を、他方に前記吸口体500を着脱自在に取り付けるようにしている。
【0020】
吸口体500は、塵埃を吸い込むための吸込口を底面に備えた吸口本体と、吸口本体を延長管400に連結し、この延長管400を介して伝達される手元ハンドル300の動きに対して常に吸口本体の底面を床面に接するように動作するとともに、吸口本体から吸込んだ塵埃を含んだ空気流が延長管400に導かれるように連通する自在連結部とで構成される。
【0021】
そして、この実施例に係る電気掃除機1の大きな特徴の1つは、この吸口体500と延長管400との間に補助吸口装置1を着脱可能に設けた点である。
【0022】
即ち、この補助吸口装置1を取り付けない電気掃除機においては、床用の清掃から隙間を掃除する場合は、床用の吸口体500を取り外して、その替わりに延長管400の側面などに取り付けた隙間吸口などのサブ吸口を取り付けて清掃作業を行っていた。しかし、床用の清掃作業中に延長管400の側面に取り付けた隙間吸口が落下したりする課題がある。これを防止するために、隙間吸口を別に保管すると、使いたいときに近くになかったり、紛失したりする課題がある。
【0023】
そこで、この発明者らは、電気掃除機が複数の部品の結合体であることに着目し、延長管400と吸口体500との間に補助吸口装置1を着脱可能に設けることで、前記課題を解決することを創出した。
【0024】
この実施例に係る補助吸口装置1は、筒状のアダプタ本体10と、その長手方向をアダプタ本体10の管軸Pと平行なサブ吸口体80とを含んで構成する。このアダプタ本体10は、雄連結部21を一端に備えた第1管体20と、雌連結部41を一端に備えた第2管体40と、第1管体20と第2管体40の他端とを空気漏れなく屈曲可能に連結する回転連結部60とを含んで構成する。サブ吸口体80は、その一端をアダプタ本体10と回転連結部60の回転軸Q1を中心に空気漏れなく回転可能に連結し、他の一端は塵埃の吸口開口部81を形成している。
【0025】
第1管体20と第2管体40の他端は、互いの管軸P1、P2が直線状を成す状態では開口し、互いの管軸P1、P2が屈曲した状態では塞がれる第1連通開口部61を備えている。一方、この回転連結部60を構成する第1管体20と第2管体40は、サブ吸口体80が取り付けられる部分に接触面22、42を備え、この接触面22、42に、互いの管軸P1、P2が直線状を成す状態では閉鎖し、互いの管軸P1、P2が屈曲した状態では開口する第2連通開口部62を備えている。
【0026】
この実施例によれば、延長管400の一方に補助吸口装置1を取り付ける簡単な接続で設置可能であり、図1の吹出内の左上に示すように、アダプタ本体10を屈曲させる動作で床用の吸口体500からサブ吸口体80に塵埃通路を切換え、しかもこのサブ吸口体80を180回転させることで、サブ吸口体80を床用の吸口体500と同様に操作しながら清掃作業を行うことができる。
【0027】
以下、図2から図7を参照して、この実施例に係る電気掃除機1を更に説明する。
【0028】
まず、図2から図4に示す構造原理図を参照して、補助吸口装置1の具体的な構造を説明する。ここで、図2は補助吸口装置1の外観図であり、図2(a)が上方斜視図、図2(b)が下方斜視図である。図3は補助吸口装置1の部品展開図であり、図3(a)が一方から見た部品展開図、図3(b)が他方から見た部品展開図である。図4は補助吸口装置1の動作説明図である。
【0029】
図2と図3において、補助吸口装置1は、回転軸Q1に対して回転連結部60とサブ吸口体80の一端に形成されるサブ回転連結部82が同じ回転軸Q1で隣接される構造を備えている。この構造により、アダプタ本体10の管軸Pとサブ吸口体80の長手方向が平行となっているので、サブ吸口体80を延長管400の長手方向に沿って回転させることができる。
【0030】
回転連結部60は、一方の管体の端部を他方の管体の端部で空気漏れがないように覆い、この覆った端部に一方の端部を露出する切欠部63を回転軸Q1に対して90度の範囲に形成することで、互いの管体の軸心P1、P2が管軸Pと一致する状態と、90度の屈曲する状態を取れる構造としている。この実施例では、一方の管体を第1管体20で構成し、他方の管体を第2管体40で構成しているが、どちらの管体が他の端部を覆う構造でもよい。
【0031】
また、図2と図3では、省略しているが、第1管体20と第2管体40の回転連結部60と対向する端部には、第1連結部(雄連結部21)と第2連結部(雌連結部41)の一方が形成されている。この実施例では、第1管体20の端部に第1連結部(雄連結部21)を形成し、第2管体40の端部に第2連結部(雌連結部41)を形成している。一般に、電気掃除機における各部品の連結は統一された連結構造としているので、雄連結部21と雌連結部41をこの統一された連結構造とすることで、どの連結部でも、この実施例に係る補助吸口装置1を装着することができる。特に、この第1実施例に係る補助吸口装置1では、回転連結部60の折り曲げ動作により、サブ吸口体80の塵埃通路の切り替えを可能としているので、この補助吸口装置1を延長管400と手元ハンドル300との間に取り付けることができる。
【0032】
また、図4に示すように、一方の管体の端部(第1管体20)の回転連結部60の先端部には開口穴64が形成される。この実施例では、開口穴64と切欠部63とで第1連通開口部61を形成する。この開口穴64は、図4(a)に示すように、アダプタ本体10が直線状を成す状態では、第1管体20と第2管体40とが連通して塵埃通路を形成する。一方、図4(b)に示すように、第2管体40(第1管体20)を切欠部63に沿って90度屈曲させると、開口穴64が回転連結部60を構成する第1管体20の摺動面24によって塞がれるので、第1管体20と第2管体40の塵埃通路を塞ぐことができる。
【0033】
また、図3に示すように、回転連結部60と隣接するサブ吸口体80のサブ回転連結部82の接触面83には、大きな開口部84が形成されている。他方、この開口部84と隣接する第1管体20と第2管体40のそれぞれの隣接面22、42には第2連通開口部62を形成する開口穴65、66が形成されている。図3(b)および図4に示すように、この開口穴65、66は、回転軸Q1を中心に90度ずれた位置に設けられている。この構造によれば、図4(a)に示すように、アダプタ本体10を直線状とした状態では、開口穴65、66が互いの接触面22、42により塞がれ、図4(b)に示すように、アダプタ本体10を屈曲させた状態では、開口穴65、66を重ねて開口することができる。しがたって、この構造によれば、アダプタ本体10の動作に連動して、サブ吸口体80への塵埃通路を開閉することができる。
【0034】
このように、この実施例によれば、図4(a)に示すアダプタ本体10を直線状とした状態では、サブ吸口体80の塵埃通路を閉鎖して床用の吸口体500の塵埃通路を開通し、逆に、図4(b)に示すアダプタ本体10を屈曲させた状態では、床用の吸口体500の塵埃通路を閉鎖してサブ吸口体80の塵埃通路を開通することができる。したがって、この実施例によれば、サブ吸口体80の如何にかかわらず、アダプタ本体10の姿勢を変更することにより、2つの塵埃通路を切り替えることができる。
【0035】
なお、第2管体40の端部が第1管体20の端部を覆う構造の回転連結部60で説明したが、この構造が逆転した構造での作用効果は、前記説明した作用効果と同様である。
【0036】
次に、図5と図6を参照して、この補助吸口装置1の操作方法を説明する。図5(a)において、この実施例では、延長管400と吸口体500との間に補助吸口装置1を取り付けた事例で説明している。この状態では、サブ吸口体80の吸口開口部81を上(図面左側)に向く姿勢、即ち、サブ吸口体80と延長管400が併設する位置関係で収納することができる。
【0037】
ここで、サブ吸口体80は所定の角度で固定できる図示しない固定手段を備えている。また同様に、回転連結部60の回転も、少なくとも、直線状体と屈曲状態で固定することができる図示しない固定手段を備えている。
【0038】
さて、図5に示すように、アダプタ本体10を直線状とした状態では、第2連通開口部62を閉鎖して、第1連通開口部61を解放しているので、吸口体500から吸い込んだ塵埃を含んだ空気流を、電気掃除機本体100に取り込むことができる。しかも、この状態では、サブ吸口体80が延長管400の脇に収納されるので、清掃作業時にサブ吸口体80が邪魔になることを軽減することができる。
【0039】
また、図6は、図5の状態から、サブ吸口体80での清掃作業に切り替える一連の操作フローを示したものである。
【0040】
先ず、図6(a)に示すように、この実施例では、吸口体500からサブ吸口体80に切り替える場合は、吸口体500を装着した状態でも可能であるが、この吸口体500を取り外して使う方が便利である。
【0041】
そして、図6(b)に示すように、この実施例では、アダプタ本体10を屈曲させると第1連通開口部61を閉鎖して、第2連通開口部62を開通することができる。この状態であれば、図6(c)に示すように、サブ吸口体80を任意の角度に回転させて、吸口開口部81から塵埃を含んだ空気流を吸い込むことができる。この実施例では、サブ吸口体80を第1筒体と第2筒体による伸縮構造を採用しているので、その長さを可変させて使うことができる。また、この実施例では、延長管400の先端部に補助吸口装置1を取り付けているので、この長い塵埃通路を回転連結部60で折り曲げることで、高い位置での清掃作業や、ベッドの下などの特殊な部位での清掃作業も可能とすることができる。
【0042】
次に、この実施例では、足踏みペダル550を用いて床用の吸口体500を補助吸口装置1(延長管400)から簡単に取り外す構造を備えた吸口体500を採用している。この構造を、図7を参照して説明する。ここで、図7は、吸口体500の中央断面図であり、図7(a)が足踏みペダル550を操作しない状態、図7(b)が足踏みペダル550を操作して補助吸口装置1から取り外した状態、図7(c)が自在連結部を曲げた状態の部分断面図を示している。
【0043】
この実施例の吸口体500は、その底面に塵埃を吸い込む吸口を備えた吸口本体510と、この吸口本体510と補助吸口装置1(延長管400)とを連結する自在連結部520とから構成している。自在連結部520は、吸口本体510に対して上下方向に立ち上げ可能に連結される下腕部521と、この下腕部521と左右方向に回転可能に取りつけられる上腕部522とから構成される。そして上腕部522の他端は、第1連結部(雄連結部21)が設けられており、この雄連結部21を介して補助吸口装置1(延長管400)の第2連結部(雌連結部41)に連結される。
【0044】
この実施例では、吸口本体510に対して下腕部521と上腕部522を直立させた状態で、足踏みペダル550を操作することで、吸口体500と補助吸口装置1(延長管400)とを分離させる構造を作用している。
【0045】
この実施例では、前記作用効果を実現するために、固定軸551を介して回転可能に取り付けられる足踏みペダル550と、この足踏みペダル550と連結される第1連結棒552と、この第1連結棒552と連結される第2連結棒553と、第2連結棒553を支持するガイドレール554と、ガイドレール555を介して支持される第3連結棒557とを含んで構成される。
【0046】
足踏みペダル550は、吸口本体510に対して固定軸551を介して回転可能に支持され、一端側にペダル部559が設けられ、他端側に設けた回転軸560を介して第1連結棒552の一端が回転可能に取り付けられる。一方、第1連結棒552の他端は回転軸561を介して第2連結棒553の一端と連結されている。また、この第2連結棒553は、下腕部521の長手方向に沿って形成されるガイドレール554によって摺動可能に支持される。また、ガイドレール555は、下腕部521と上腕部522の長手方向が直線状を成す状態で、下腕部521に形成したガイドレール554と直線状を成す上腕部522の所定の位置に形成される。
【0047】
上記構造を備えることにより、図7(c)に示すように、下腕部521を後方に倒した状態(下腕部521を動かした状態)でも、この第1連結棒552と第2連結棒553とが回転軸560、561によって屈曲するので、両連結棒の連結状態を維持することができる。一方、図7(a)に示すように、下腕部521を立てた状態では、第1連結棒552と第2連結棒553が直線状を成すようにガイドレール554に沿って摺動する。この状態では、第2連結棒553の端部がガイドレール554の端部と一致するように、第2連結棒553の長さを設定している。
【0048】
一方、第3連結棒557は、上腕部522に設けたガイドレール555によって摺動可能に支持される。そして、直立する下腕部521に合わせて上腕部522を直立させた図7(a)の状態では、ガイドレール554によって支持される第2連結棒553の端部と、ガイドレール555によって支持される第3連結棒557の端部とが当接する。この状態では、第3連結棒557の他端がガイドレール555の端部と一致するように第3連結棒557の長さを設定している。
【0049】
さて、前記したように、この実施例では、第2管体40に第2連結部(雌連結部41)を設けている。この雌連結部41には、第1連結部(雄連結部21)との連結を可能にするロック機構43が設けられている。このロック機構43は、回転軸44を中心に回転可能に取り付けられ、その一端に塵埃通路に出没するツメ部45を設け、その他端に押圧部46を備えたスイッチ部47が設けられている。このロック機構部43によれば、図示しないバネにより、常にツメ部45が塵埃通路側に突出するようになっている。そして、雄連結部21には前記ツメ部45と嵌合する嵌合凹部23が設けられている。このため、図7(b)に示すように、雄連結部21を雌連結部41に挿入すると前記ツメ部45と嵌合凹部23とが嵌合して結合状態を維持することができる。また、押圧部46を押す操作によりツメ部45と嵌合凹部23との嵌合を、図7(a)に示すように、外すことができるので、吸口体500と延長管400との結合状態を解除することができる。
【0050】
また、この雌連結部41の端部には、押圧部46に隣接して開口穴47が設けられている。そして、この開口穴47が形成される位置は、補助吸口装置1に吸口体500を取り付けた状態において、第3連結棒557の端部が開口穴47に挿入可能な位置となっている。
【0051】
この実施例に係る吸口体500によれば、図7(b)に示すように、下腕部521と上腕部522を直線状にして、吸口本体510に対して直立させた状態において、ペダル部559を足などで踏む操作を行うと、図7(a)に示すように、第3連結棒557の先端を開口穴47に挿入させることができる。これにより、この第3連結棒557の先端は、押圧部46を押す操作と同様に作用するので、ロック機構43のロック状態を解除させることができる。この解除した姿勢で、補助吸口装置1を上方に引き上げれば、補助吸口装置1を備えた延長管400と吸口体500を分離することができる。
【0052】
このように、この実施例によれば、手元ハンドル300を保持した立ち姿勢の状態において、ペダル部559を踏む操作で吸口体500を分離することができるので、使用者は、吸口体500を取り外すためにかがみ姿勢を取る必要がないから便利である。また、この分離した状態の吸口体500に対して、上方より再び補助吸口装置1を挿入すれば、もとの吸口体500とすることができる。したがって、この吸口体500と補助吸口装置1とを組み合わせることにより、使い勝手の良い電気掃除機を提供することができる。
【0053】
なお、この実施例では、図7に示すような、補助吸口装置1と吸口体500との着脱構造を足踏みペダル550を採用した事例で説明したが、この構造に限定されるものではない。例えば、補助吸口装置1と吸口体500との着脱を吸口本体510に対して自在連結部520を特殊な姿勢(a)図のように自在連結部520を直立させた状態で、ひねったり、あるいは押したりする動作で吸口体500を着脱する構造でも同様な作用効果を得ることができる。
【実施例2】
【0054】
次に、図8と図9を参照して、第2実施例に係る補助吸口装置1aを説明する。ここで、図8は、第2実施例に係る補助吸口装置1aの部品展開図である。図9は、第2実施例に係る補助吸口装置1aの動作説明図である。なお、この第2実施例の説明では第1実施例と異なる点を主体に説明し、同様な部位や矢印などは、同一符号をもって示して重複した説明を省略する。
【0055】
さて、図8と図9において、この実施例に係る補助吸口装置1aの特徴は、サブ吸口体80の回転動作に連動して、このサブ吸口体80から塵埃を含んだ空気流を吸い込む構造とした点にある。
【0056】
即ち、この第2実施例に係る助吸口装置1aは、筒状のアダプタ本体10と、その長手方向を前記アダプタ本体10の管軸Pと平行なサブ吸口体80とを含んで構成し、アダプタ本体10は、延長管400に接続するための雄連結部21を一端に備えた第1管体20と、吸口体500と接続するための雌連結部41を一端に備えた第2管体40と、第1管体20と第2管体40の他端とを空気漏れなく屈曲可能に連結する回転連結部60とを含んで構成している。
【0057】
そして、サブ吸口体80は、その一端をアダプタ本体10と回転連結部60の回転軸Q1を中心に空気漏れなく回転可能に連結し、他の一端は塵埃の吸口開口部81としている。そして、図9(a)に示すように、第1管体20と第2管体40の他端は、互いの管軸P1、P2が直線状を成す状態では開口し、図9(b)に示すように、互いの管軸P1、P2が屈曲した状態では塞がれる第1連通開口部61を備え、図8に示すように、回転連結部60を構成する第1管体20と第2管体40の一方の接触面、この実施例では接触面22と、サブ吸口体80の接触面83を備えている。そして、この接触面42と接触面83に、第1管体20とサブ吸口体80が並んで配置された状態では閉鎖し、この封鎖状態からサブ吸口体80を回転させることにより開口する第2連通開口部62を備えている。
【0058】
この実施例では、図8(b)に示すように、第2管体40の接触面42は大きく開口しており、第1管体20の接触面22には、端部側に半円(12時から6時にかけて形成される開口)の開口部66が設けられている。一方、サブ吸口体80の接触面83には吸口開口部81側に1/4円形(9時から12時にかけて形成される開口)の開口部84が形成されている。
【0059】
この構造によれば、図9(a)に示すように、第1管体20とサブ吸口体80(延長管400)が並んで配置された状態では、第1管体20の開口部66がサブ吸口体80の接触面83に塞がれ、また、サブ吸口体80の開口部84が第1管体20の接触面22によって塞がれるので、第2連通開口部62を封鎖することができる。しかし、この封鎖状態からサブ吸口体80を回転させることにより、開口部84と開口部66とが重なって開口するので、第2連通開口部62を開口されることができる。
【0060】
この実施例では、アダプタ本体10を屈曲させて、サブ吸口体80を180度近傍まで回転させることにより、サブ吸口体80から塵埃を含んだ空気流を吸い込むことができる。
【実施例3】
【0061】
次に、図10を参照して、第3実施例に係る補助吸口装置1bを具体的に説明する。ここで、図10は、第3実施例に係る補助吸口装置1bの動作説明図である。
【0062】
この補助吸口装置1bの大きな特徴の1つは、サブ吸口体80の回転動作に連動してアダプタ本体10を屈曲させることにより、吸口体500からサブ吸口体80に切り替える構造を参照した点にある。
【0063】
即ち、前記第1実施例と第2実施例では、アダプタ本体10の屈曲動作とサブ吸口体80の回転動作をそれぞれ別の動作で行っていたが、この第3実施例では、この2つの動作を連動した1つの動作とし、しかも、この1つの動作で吸口体500とサブ吸口体80の切り替えを可能としている。この発明者らは、回転連結部60の回転角度(90度)がサブ吸口体80の回転角度(180度)の1/2であることに着目し、サブ吸口体80が90度回転したら、第2管体40と連動して更に90度、回転させる構造とした。
【0064】
つまり、図10(a)に示すように、前記構造を実現するために、この実施例では、サブ回転連結部82の近傍に、連動構造部90を設けている。この連動構造部90は、サブ吸口体80の回転面91に形成される突起部92と、この突起部92の外周を覆うように第2管体40に円弧状に形成される摺動許容部93とを含んで構成する。この摺動許容部93は、90度の範囲で形成され、その両端に内側に突出した終端部94が設けられている。そして、アダプタ本体10が直線状の状態では、突起部92が一方の終端部94aに内接するように設けられている。
【0065】
さて、この実施例に係る補助吸口装置1bでは、図10(a)に示すように、吸口体500を取り外した後にサブ吸口体80を回転させると、この回転により突起部92が回転して摺動許容部93内を移動する。しかし、図10(b)に示すように、サブ吸口体80が90度回転すると、突起部92が摺動許容部93の他方の終端部94bに当たる。すると、終端部94b(連動構造部90)を備えた第2管体40も、突起部92を備えたサブ吸口体80の回転に伴って回転して更に90度回転して図10(c)の状態となる。
【0066】
この図10(c)に示す状態、即ち、アダプタ本体10が屈曲してサブ吸口体80が180度回転した状態では、前記第1実施例、または第2実施例のいずれかの構造と同様な状態となるので、第1連通開口部61を閉鎖して、第2連通開口部62を解放した構造とすることができる。これにより、塵埃通路を吸口体500かサブ吸口体80に切り替えることができる。なお、この実施例では、サブ吸口体80を180度以上回転させることができないが、180度から90度の範囲であれば、サブ吸口体80の回転角度を変更することができる。
【0067】
一方、サブ吸口体80から吸口体500に切り替える場合は、サブ吸口体80をもとの状態に戻すことで達成することができる。即ち、図10(c)の状態からサブ吸口体80を90度回転させると、突起部92は摺動許容部93を移動することができるので、第2管体40は回転しない。しかし、図10(d)に示すように、サブ吸口体80が90度以上回転すると、突起部92が他方の終端部94aに当たるので、終端部94a(連動構造部90)を備えた第2管体40もサブ吸口体80の回転に伴って回転して、更に90度回転して図10(a)に示す元の状態に戻すことができる。この図10(a)の状態は、第1連通開口部61が解放され、第2連通開口部62が閉鎖された状態である。
【符号の説明】
【0068】
1…補助吸口装置、10…アダプタ本体、20…第1管体、21…雄連結部、22…接触面、23…嵌合凹部、24…摺動面、40…第2管体、41…雌連結部、42…接触面、43…ロック機構、44…回転軸、45…ツメ部、46…押圧部、47…開口穴、60…回転連結部、61…第1連通開口部、62…第2連通開口部、63…切欠部、64…開口穴、65、66…開口穴、80…サブ吸口体、81…吸口開口部、82…サブ回転連結部、83…接触面、84…開口部、90…連動構造部、91…回転面、92…突起部、93…摺動許容部、94…終端部、100…電気掃除機本体、200…吸引ホース、300…手元ハンドル、400…延長管、500…吸口体、510…吸口本体、520…自在連結部、521…下腕部、522…上腕部、520…自在連結部、550…足踏みペダル、551…固定軸、552…第1連結棒、553…第2連結棒、554…ガイドレール、555…ガイドレール、556…第3連結棒、557…第3連結棒、558…回転軸、559…ペダル部、560…回転軸、561…回転軸、P、P1、P2…管軸、Q1…回転軸。
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸口体と延長管と手元ハンドルを備えた吸引ホースと電動送風機を備えた電気掃除機本体とを含んで構成される電気掃除機に係り、特に、床用吸口と隙間吸口など補助吸口との使い分けができる電気掃除機および補助吸口装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の電気掃除機は、床面を掃除する床用吸口と、それを立ち姿勢で操作する手元ハンドル部を備え、この手元ハンドル部と、電動送風機を備えた電気掃除機本体とを、柔軟性のある吸引ホースで連結するとともに、手元ハンドル部と床用吸口との間を、床用吸口で吸い取ったごみを電気掃除機本体に送る延長管で固定したものが一般的である。これらの電気掃除機本体や吸引ホースを備えた手元ハンドル部、延長管、床用吸口は、分解可能な構造を備えている。特に、延長管の先端に取り付けられる床用吸口は、他の隙間吸口や布団用吸口などのサブ吸口と交換できる構造となっている。
【0003】
しかし、清掃中に延長管の先端に取り付けられる床用吸口を他のサブ吸口に交換することが面倒であったり、あるいはサブ吸口が迷子になったりするため、これらを解決する様々な提案が従来からなされている。
【0004】
例えば、延長管を切換え弁で切り替え可能な2本の集塵通路を形成し、一方を通常の床用吸口を取り付け、他方を柔軟性のあるノズルを介して接続されるサブ吸口とするものが提案されている。
【0005】
また、他の従来例では、延長管と併設される隙間ノズルを備えたアタッチメント本体部を、手元ハンドルと延長管との間に接続し、この延長管を着脱することにより、延長管の先端に取り付けられる床用吸口とサブ吸口(隙間ノズル)を使い分けることができる構造が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−51124号公報
【特許文献2】実開平6−68658号公報
【特許文献3】特開2006−34593号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記従来例によれば、延長管に装着されたサブ吸口を取り外して切換え弁を操作すれば、このサブ吸口を利用してコーナなどの清掃を行うことができる。しかし、この従来例によれば、2つの集塵通路が並存するため、一方の片手で手元ハンドルを保持し、他方の片手でサブ吸口を保持しなければならない。即ち、この従来例は、両手使いの清掃姿勢となる大きな課題がある。
【0008】
一方、前記他の従来例によれば、延長管をアタッチメント本体部に挿入する動作で塵埃通路の切り替えを行っているので、この着脱と切り替え作業に課題がある。しかも、隙間ノズルの清掃作業では、床用吸口を備えた延長管が不要となるため、この取り扱いに課題がある。場合によっては、この延長管を片手で持った両手使いで清掃作業をしなければならない課題がある。また、この従来例の隙間ノズルは、延長管に併設して設けられているため、直線状の使い方しかできない課題がある。
【0009】
そこで、この発明の目的とするところは、簡単な操作で床用吸口と補助吸口の切り替えができる汎用性のある補助吸口装置と、この補助吸口装置を備えた電気掃除機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、本発明に係る補助吸口装置は、筒状のアダプタ本体と、その長手方向を前記アダプタ本体の管軸に沿った方向に形成されるサブ吸口体とを含んで構成し、前記アダプタ本体は、第1連結部を一端に備えた第1管体と、第2連結部を一端に備えた第2管体と、前記第1管体と前記第2管体の他端とを屈曲可能に連結する回転連結部とを含んで構成し、前記サブ吸口体は、その一端を前記アダプタ本体と前記回転連結部の回転軸を中心に回転可能に連結し、他の一端は塵埃の吸口開口部とし、前記第1管体と前記第2管体の他端は、互いの管軸が直線状を成す状態では開口し、互いの管軸が屈曲した状態では塞がれる第1連通開口部を備え、前記回転連結部を構成する前記第1管体と前記第2管体は、前記サブ吸口体が取り付けられる部分に接触面を備え、前記接触面に、互いの管軸が直線状を成す状態では閉鎖し、互いの管軸が屈曲した状態では開口する第2連通開口部を備えている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、接続管の一方に取り付ける簡単な接続で設置可能であり、アダプタ本体を屈曲させる動作で床用吸口体からサブ吸口体に塵埃通路を切換え、しかもこのサブ吸口体の角度を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施例に係る電気掃除機の概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る補助吸口装置の外観図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る補助吸口装置の部品展開図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る補助吸口装置の動作説明図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る補助吸口装置の概略断面図である。
【図6】本発明の第1実施例に係る補助吸口装置の動作説明図である。
【図7】本発明の第1実施例に係る電気掃除機の床用吸口体の説明図である。
【図8】本発明の第2実施例に係る補助吸口装置の部品展開図である。
【図9】本発明の第2実施例に係る補助吸口装置の動作説明図である。
【図10】本発明の第3実施例に係る補助吸口装置の動作説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図1から図10を参照して、本発明に係る電気掃除機を具体的に説明する。ここで、図1から図7が第1実施例に係る電気掃除機とその補助吸口装置を示し、図8と図9が第2実施例に係る補助吸口装置を示し、図10が第3実施例に係る補助吸口装置を示している。なお、同様な部位や矢印などは同一符号をもって示して重複した説明を省略する。
【実施例1】
【0014】
先ず、図1を参照して、第1実施例に係る電気掃除機の概略構造を説明する。ここで、図1は第1実施例に係る電気掃除機の概略構成図である。
【0015】
図1において、符号50で総括的に示すのは電気掃除機の全体であり、塵埃を吸い込むための図示しない機構、例えば、送風装置を備えた電気掃除機本体100と、一端が前記電気掃除機本体100に取り付けられ、前記送風機に連通する柔軟性のある吸引ホース200と、前記吸引ホース200の他端に取り付けられて前記送風機に連通する手元ハンドル300と、前記手元ハンドル300に取り付けられて前記吸引ホース200に連通する延長管400と、前記延長管400に取り付けられ、この延長管400に連通する吸口体500と、この吸口体500と延長管400との間に接続される補助吸口装置1とを含んで構成される。
【0016】
電気掃除機本体100は、内部に使い捨て塵埃袋を備えた集塵室を備え、一対の大車輪と1個の自在車輪とで、前記吸引ホース200を介して移動させることができる。
【0017】
吸引ホース200は、塵埃を電気掃除機本体100に搬送するための搬送通路としての機能と、電気掃除機本体100を移動させるための移動引っ張り手段としての機能を備えている。
【0018】
手元ハンドル300は、吸引ホース200と延長管400とを連通させる機能と、電気掃除機本体100の運転制御および電気掃除機本体100を移動させる機能、さらに吸口体500の動きを操作する機能とを備えている。この手元ハンドル300は、吸引ホース200と着脱可能に接続され、さらに延長管400とも着脱自在に取り付けられることで、吸引ホース200と延長管400とを連通させて塵埃の搬送路を形成している。
【0019】
延長管400は、手元ハンドル300と吸口体500とを連通させ、さらに手元ハンドル300と吸口体500とを所定の位置で固定することで、手元ハンドル300の動き(移動や回転)を吸口体500の動き(移動や回転)とするように伝達する機能を備えている。この実施例では、大きさの異なる2つの管体401と402とを組み合わせることにより、前記延長管400を所定の長さで固定できるように伸縮自在に構成し、一方に前記手元ハンドル300を、他方に前記吸口体500を着脱自在に取り付けるようにしている。
【0020】
吸口体500は、塵埃を吸い込むための吸込口を底面に備えた吸口本体と、吸口本体を延長管400に連結し、この延長管400を介して伝達される手元ハンドル300の動きに対して常に吸口本体の底面を床面に接するように動作するとともに、吸口本体から吸込んだ塵埃を含んだ空気流が延長管400に導かれるように連通する自在連結部とで構成される。
【0021】
そして、この実施例に係る電気掃除機1の大きな特徴の1つは、この吸口体500と延長管400との間に補助吸口装置1を着脱可能に設けた点である。
【0022】
即ち、この補助吸口装置1を取り付けない電気掃除機においては、床用の清掃から隙間を掃除する場合は、床用の吸口体500を取り外して、その替わりに延長管400の側面などに取り付けた隙間吸口などのサブ吸口を取り付けて清掃作業を行っていた。しかし、床用の清掃作業中に延長管400の側面に取り付けた隙間吸口が落下したりする課題がある。これを防止するために、隙間吸口を別に保管すると、使いたいときに近くになかったり、紛失したりする課題がある。
【0023】
そこで、この発明者らは、電気掃除機が複数の部品の結合体であることに着目し、延長管400と吸口体500との間に補助吸口装置1を着脱可能に設けることで、前記課題を解決することを創出した。
【0024】
この実施例に係る補助吸口装置1は、筒状のアダプタ本体10と、その長手方向をアダプタ本体10の管軸Pと平行なサブ吸口体80とを含んで構成する。このアダプタ本体10は、雄連結部21を一端に備えた第1管体20と、雌連結部41を一端に備えた第2管体40と、第1管体20と第2管体40の他端とを空気漏れなく屈曲可能に連結する回転連結部60とを含んで構成する。サブ吸口体80は、その一端をアダプタ本体10と回転連結部60の回転軸Q1を中心に空気漏れなく回転可能に連結し、他の一端は塵埃の吸口開口部81を形成している。
【0025】
第1管体20と第2管体40の他端は、互いの管軸P1、P2が直線状を成す状態では開口し、互いの管軸P1、P2が屈曲した状態では塞がれる第1連通開口部61を備えている。一方、この回転連結部60を構成する第1管体20と第2管体40は、サブ吸口体80が取り付けられる部分に接触面22、42を備え、この接触面22、42に、互いの管軸P1、P2が直線状を成す状態では閉鎖し、互いの管軸P1、P2が屈曲した状態では開口する第2連通開口部62を備えている。
【0026】
この実施例によれば、延長管400の一方に補助吸口装置1を取り付ける簡単な接続で設置可能であり、図1の吹出内の左上に示すように、アダプタ本体10を屈曲させる動作で床用の吸口体500からサブ吸口体80に塵埃通路を切換え、しかもこのサブ吸口体80を180回転させることで、サブ吸口体80を床用の吸口体500と同様に操作しながら清掃作業を行うことができる。
【0027】
以下、図2から図7を参照して、この実施例に係る電気掃除機1を更に説明する。
【0028】
まず、図2から図4に示す構造原理図を参照して、補助吸口装置1の具体的な構造を説明する。ここで、図2は補助吸口装置1の外観図であり、図2(a)が上方斜視図、図2(b)が下方斜視図である。図3は補助吸口装置1の部品展開図であり、図3(a)が一方から見た部品展開図、図3(b)が他方から見た部品展開図である。図4は補助吸口装置1の動作説明図である。
【0029】
図2と図3において、補助吸口装置1は、回転軸Q1に対して回転連結部60とサブ吸口体80の一端に形成されるサブ回転連結部82が同じ回転軸Q1で隣接される構造を備えている。この構造により、アダプタ本体10の管軸Pとサブ吸口体80の長手方向が平行となっているので、サブ吸口体80を延長管400の長手方向に沿って回転させることができる。
【0030】
回転連結部60は、一方の管体の端部を他方の管体の端部で空気漏れがないように覆い、この覆った端部に一方の端部を露出する切欠部63を回転軸Q1に対して90度の範囲に形成することで、互いの管体の軸心P1、P2が管軸Pと一致する状態と、90度の屈曲する状態を取れる構造としている。この実施例では、一方の管体を第1管体20で構成し、他方の管体を第2管体40で構成しているが、どちらの管体が他の端部を覆う構造でもよい。
【0031】
また、図2と図3では、省略しているが、第1管体20と第2管体40の回転連結部60と対向する端部には、第1連結部(雄連結部21)と第2連結部(雌連結部41)の一方が形成されている。この実施例では、第1管体20の端部に第1連結部(雄連結部21)を形成し、第2管体40の端部に第2連結部(雌連結部41)を形成している。一般に、電気掃除機における各部品の連結は統一された連結構造としているので、雄連結部21と雌連結部41をこの統一された連結構造とすることで、どの連結部でも、この実施例に係る補助吸口装置1を装着することができる。特に、この第1実施例に係る補助吸口装置1では、回転連結部60の折り曲げ動作により、サブ吸口体80の塵埃通路の切り替えを可能としているので、この補助吸口装置1を延長管400と手元ハンドル300との間に取り付けることができる。
【0032】
また、図4に示すように、一方の管体の端部(第1管体20)の回転連結部60の先端部には開口穴64が形成される。この実施例では、開口穴64と切欠部63とで第1連通開口部61を形成する。この開口穴64は、図4(a)に示すように、アダプタ本体10が直線状を成す状態では、第1管体20と第2管体40とが連通して塵埃通路を形成する。一方、図4(b)に示すように、第2管体40(第1管体20)を切欠部63に沿って90度屈曲させると、開口穴64が回転連結部60を構成する第1管体20の摺動面24によって塞がれるので、第1管体20と第2管体40の塵埃通路を塞ぐことができる。
【0033】
また、図3に示すように、回転連結部60と隣接するサブ吸口体80のサブ回転連結部82の接触面83には、大きな開口部84が形成されている。他方、この開口部84と隣接する第1管体20と第2管体40のそれぞれの隣接面22、42には第2連通開口部62を形成する開口穴65、66が形成されている。図3(b)および図4に示すように、この開口穴65、66は、回転軸Q1を中心に90度ずれた位置に設けられている。この構造によれば、図4(a)に示すように、アダプタ本体10を直線状とした状態では、開口穴65、66が互いの接触面22、42により塞がれ、図4(b)に示すように、アダプタ本体10を屈曲させた状態では、開口穴65、66を重ねて開口することができる。しがたって、この構造によれば、アダプタ本体10の動作に連動して、サブ吸口体80への塵埃通路を開閉することができる。
【0034】
このように、この実施例によれば、図4(a)に示すアダプタ本体10を直線状とした状態では、サブ吸口体80の塵埃通路を閉鎖して床用の吸口体500の塵埃通路を開通し、逆に、図4(b)に示すアダプタ本体10を屈曲させた状態では、床用の吸口体500の塵埃通路を閉鎖してサブ吸口体80の塵埃通路を開通することができる。したがって、この実施例によれば、サブ吸口体80の如何にかかわらず、アダプタ本体10の姿勢を変更することにより、2つの塵埃通路を切り替えることができる。
【0035】
なお、第2管体40の端部が第1管体20の端部を覆う構造の回転連結部60で説明したが、この構造が逆転した構造での作用効果は、前記説明した作用効果と同様である。
【0036】
次に、図5と図6を参照して、この補助吸口装置1の操作方法を説明する。図5(a)において、この実施例では、延長管400と吸口体500との間に補助吸口装置1を取り付けた事例で説明している。この状態では、サブ吸口体80の吸口開口部81を上(図面左側)に向く姿勢、即ち、サブ吸口体80と延長管400が併設する位置関係で収納することができる。
【0037】
ここで、サブ吸口体80は所定の角度で固定できる図示しない固定手段を備えている。また同様に、回転連結部60の回転も、少なくとも、直線状体と屈曲状態で固定することができる図示しない固定手段を備えている。
【0038】
さて、図5に示すように、アダプタ本体10を直線状とした状態では、第2連通開口部62を閉鎖して、第1連通開口部61を解放しているので、吸口体500から吸い込んだ塵埃を含んだ空気流を、電気掃除機本体100に取り込むことができる。しかも、この状態では、サブ吸口体80が延長管400の脇に収納されるので、清掃作業時にサブ吸口体80が邪魔になることを軽減することができる。
【0039】
また、図6は、図5の状態から、サブ吸口体80での清掃作業に切り替える一連の操作フローを示したものである。
【0040】
先ず、図6(a)に示すように、この実施例では、吸口体500からサブ吸口体80に切り替える場合は、吸口体500を装着した状態でも可能であるが、この吸口体500を取り外して使う方が便利である。
【0041】
そして、図6(b)に示すように、この実施例では、アダプタ本体10を屈曲させると第1連通開口部61を閉鎖して、第2連通開口部62を開通することができる。この状態であれば、図6(c)に示すように、サブ吸口体80を任意の角度に回転させて、吸口開口部81から塵埃を含んだ空気流を吸い込むことができる。この実施例では、サブ吸口体80を第1筒体と第2筒体による伸縮構造を採用しているので、その長さを可変させて使うことができる。また、この実施例では、延長管400の先端部に補助吸口装置1を取り付けているので、この長い塵埃通路を回転連結部60で折り曲げることで、高い位置での清掃作業や、ベッドの下などの特殊な部位での清掃作業も可能とすることができる。
【0042】
次に、この実施例では、足踏みペダル550を用いて床用の吸口体500を補助吸口装置1(延長管400)から簡単に取り外す構造を備えた吸口体500を採用している。この構造を、図7を参照して説明する。ここで、図7は、吸口体500の中央断面図であり、図7(a)が足踏みペダル550を操作しない状態、図7(b)が足踏みペダル550を操作して補助吸口装置1から取り外した状態、図7(c)が自在連結部を曲げた状態の部分断面図を示している。
【0043】
この実施例の吸口体500は、その底面に塵埃を吸い込む吸口を備えた吸口本体510と、この吸口本体510と補助吸口装置1(延長管400)とを連結する自在連結部520とから構成している。自在連結部520は、吸口本体510に対して上下方向に立ち上げ可能に連結される下腕部521と、この下腕部521と左右方向に回転可能に取りつけられる上腕部522とから構成される。そして上腕部522の他端は、第1連結部(雄連結部21)が設けられており、この雄連結部21を介して補助吸口装置1(延長管400)の第2連結部(雌連結部41)に連結される。
【0044】
この実施例では、吸口本体510に対して下腕部521と上腕部522を直立させた状態で、足踏みペダル550を操作することで、吸口体500と補助吸口装置1(延長管400)とを分離させる構造を作用している。
【0045】
この実施例では、前記作用効果を実現するために、固定軸551を介して回転可能に取り付けられる足踏みペダル550と、この足踏みペダル550と連結される第1連結棒552と、この第1連結棒552と連結される第2連結棒553と、第2連結棒553を支持するガイドレール554と、ガイドレール555を介して支持される第3連結棒557とを含んで構成される。
【0046】
足踏みペダル550は、吸口本体510に対して固定軸551を介して回転可能に支持され、一端側にペダル部559が設けられ、他端側に設けた回転軸560を介して第1連結棒552の一端が回転可能に取り付けられる。一方、第1連結棒552の他端は回転軸561を介して第2連結棒553の一端と連結されている。また、この第2連結棒553は、下腕部521の長手方向に沿って形成されるガイドレール554によって摺動可能に支持される。また、ガイドレール555は、下腕部521と上腕部522の長手方向が直線状を成す状態で、下腕部521に形成したガイドレール554と直線状を成す上腕部522の所定の位置に形成される。
【0047】
上記構造を備えることにより、図7(c)に示すように、下腕部521を後方に倒した状態(下腕部521を動かした状態)でも、この第1連結棒552と第2連結棒553とが回転軸560、561によって屈曲するので、両連結棒の連結状態を維持することができる。一方、図7(a)に示すように、下腕部521を立てた状態では、第1連結棒552と第2連結棒553が直線状を成すようにガイドレール554に沿って摺動する。この状態では、第2連結棒553の端部がガイドレール554の端部と一致するように、第2連結棒553の長さを設定している。
【0048】
一方、第3連結棒557は、上腕部522に設けたガイドレール555によって摺動可能に支持される。そして、直立する下腕部521に合わせて上腕部522を直立させた図7(a)の状態では、ガイドレール554によって支持される第2連結棒553の端部と、ガイドレール555によって支持される第3連結棒557の端部とが当接する。この状態では、第3連結棒557の他端がガイドレール555の端部と一致するように第3連結棒557の長さを設定している。
【0049】
さて、前記したように、この実施例では、第2管体40に第2連結部(雌連結部41)を設けている。この雌連結部41には、第1連結部(雄連結部21)との連結を可能にするロック機構43が設けられている。このロック機構43は、回転軸44を中心に回転可能に取り付けられ、その一端に塵埃通路に出没するツメ部45を設け、その他端に押圧部46を備えたスイッチ部47が設けられている。このロック機構部43によれば、図示しないバネにより、常にツメ部45が塵埃通路側に突出するようになっている。そして、雄連結部21には前記ツメ部45と嵌合する嵌合凹部23が設けられている。このため、図7(b)に示すように、雄連結部21を雌連結部41に挿入すると前記ツメ部45と嵌合凹部23とが嵌合して結合状態を維持することができる。また、押圧部46を押す操作によりツメ部45と嵌合凹部23との嵌合を、図7(a)に示すように、外すことができるので、吸口体500と延長管400との結合状態を解除することができる。
【0050】
また、この雌連結部41の端部には、押圧部46に隣接して開口穴47が設けられている。そして、この開口穴47が形成される位置は、補助吸口装置1に吸口体500を取り付けた状態において、第3連結棒557の端部が開口穴47に挿入可能な位置となっている。
【0051】
この実施例に係る吸口体500によれば、図7(b)に示すように、下腕部521と上腕部522を直線状にして、吸口本体510に対して直立させた状態において、ペダル部559を足などで踏む操作を行うと、図7(a)に示すように、第3連結棒557の先端を開口穴47に挿入させることができる。これにより、この第3連結棒557の先端は、押圧部46を押す操作と同様に作用するので、ロック機構43のロック状態を解除させることができる。この解除した姿勢で、補助吸口装置1を上方に引き上げれば、補助吸口装置1を備えた延長管400と吸口体500を分離することができる。
【0052】
このように、この実施例によれば、手元ハンドル300を保持した立ち姿勢の状態において、ペダル部559を踏む操作で吸口体500を分離することができるので、使用者は、吸口体500を取り外すためにかがみ姿勢を取る必要がないから便利である。また、この分離した状態の吸口体500に対して、上方より再び補助吸口装置1を挿入すれば、もとの吸口体500とすることができる。したがって、この吸口体500と補助吸口装置1とを組み合わせることにより、使い勝手の良い電気掃除機を提供することができる。
【0053】
なお、この実施例では、図7に示すような、補助吸口装置1と吸口体500との着脱構造を足踏みペダル550を採用した事例で説明したが、この構造に限定されるものではない。例えば、補助吸口装置1と吸口体500との着脱を吸口本体510に対して自在連結部520を特殊な姿勢(a)図のように自在連結部520を直立させた状態で、ひねったり、あるいは押したりする動作で吸口体500を着脱する構造でも同様な作用効果を得ることができる。
【実施例2】
【0054】
次に、図8と図9を参照して、第2実施例に係る補助吸口装置1aを説明する。ここで、図8は、第2実施例に係る補助吸口装置1aの部品展開図である。図9は、第2実施例に係る補助吸口装置1aの動作説明図である。なお、この第2実施例の説明では第1実施例と異なる点を主体に説明し、同様な部位や矢印などは、同一符号をもって示して重複した説明を省略する。
【0055】
さて、図8と図9において、この実施例に係る補助吸口装置1aの特徴は、サブ吸口体80の回転動作に連動して、このサブ吸口体80から塵埃を含んだ空気流を吸い込む構造とした点にある。
【0056】
即ち、この第2実施例に係る助吸口装置1aは、筒状のアダプタ本体10と、その長手方向を前記アダプタ本体10の管軸Pと平行なサブ吸口体80とを含んで構成し、アダプタ本体10は、延長管400に接続するための雄連結部21を一端に備えた第1管体20と、吸口体500と接続するための雌連結部41を一端に備えた第2管体40と、第1管体20と第2管体40の他端とを空気漏れなく屈曲可能に連結する回転連結部60とを含んで構成している。
【0057】
そして、サブ吸口体80は、その一端をアダプタ本体10と回転連結部60の回転軸Q1を中心に空気漏れなく回転可能に連結し、他の一端は塵埃の吸口開口部81としている。そして、図9(a)に示すように、第1管体20と第2管体40の他端は、互いの管軸P1、P2が直線状を成す状態では開口し、図9(b)に示すように、互いの管軸P1、P2が屈曲した状態では塞がれる第1連通開口部61を備え、図8に示すように、回転連結部60を構成する第1管体20と第2管体40の一方の接触面、この実施例では接触面22と、サブ吸口体80の接触面83を備えている。そして、この接触面42と接触面83に、第1管体20とサブ吸口体80が並んで配置された状態では閉鎖し、この封鎖状態からサブ吸口体80を回転させることにより開口する第2連通開口部62を備えている。
【0058】
この実施例では、図8(b)に示すように、第2管体40の接触面42は大きく開口しており、第1管体20の接触面22には、端部側に半円(12時から6時にかけて形成される開口)の開口部66が設けられている。一方、サブ吸口体80の接触面83には吸口開口部81側に1/4円形(9時から12時にかけて形成される開口)の開口部84が形成されている。
【0059】
この構造によれば、図9(a)に示すように、第1管体20とサブ吸口体80(延長管400)が並んで配置された状態では、第1管体20の開口部66がサブ吸口体80の接触面83に塞がれ、また、サブ吸口体80の開口部84が第1管体20の接触面22によって塞がれるので、第2連通開口部62を封鎖することができる。しかし、この封鎖状態からサブ吸口体80を回転させることにより、開口部84と開口部66とが重なって開口するので、第2連通開口部62を開口されることができる。
【0060】
この実施例では、アダプタ本体10を屈曲させて、サブ吸口体80を180度近傍まで回転させることにより、サブ吸口体80から塵埃を含んだ空気流を吸い込むことができる。
【実施例3】
【0061】
次に、図10を参照して、第3実施例に係る補助吸口装置1bを具体的に説明する。ここで、図10は、第3実施例に係る補助吸口装置1bの動作説明図である。
【0062】
この補助吸口装置1bの大きな特徴の1つは、サブ吸口体80の回転動作に連動してアダプタ本体10を屈曲させることにより、吸口体500からサブ吸口体80に切り替える構造を参照した点にある。
【0063】
即ち、前記第1実施例と第2実施例では、アダプタ本体10の屈曲動作とサブ吸口体80の回転動作をそれぞれ別の動作で行っていたが、この第3実施例では、この2つの動作を連動した1つの動作とし、しかも、この1つの動作で吸口体500とサブ吸口体80の切り替えを可能としている。この発明者らは、回転連結部60の回転角度(90度)がサブ吸口体80の回転角度(180度)の1/2であることに着目し、サブ吸口体80が90度回転したら、第2管体40と連動して更に90度、回転させる構造とした。
【0064】
つまり、図10(a)に示すように、前記構造を実現するために、この実施例では、サブ回転連結部82の近傍に、連動構造部90を設けている。この連動構造部90は、サブ吸口体80の回転面91に形成される突起部92と、この突起部92の外周を覆うように第2管体40に円弧状に形成される摺動許容部93とを含んで構成する。この摺動許容部93は、90度の範囲で形成され、その両端に内側に突出した終端部94が設けられている。そして、アダプタ本体10が直線状の状態では、突起部92が一方の終端部94aに内接するように設けられている。
【0065】
さて、この実施例に係る補助吸口装置1bでは、図10(a)に示すように、吸口体500を取り外した後にサブ吸口体80を回転させると、この回転により突起部92が回転して摺動許容部93内を移動する。しかし、図10(b)に示すように、サブ吸口体80が90度回転すると、突起部92が摺動許容部93の他方の終端部94bに当たる。すると、終端部94b(連動構造部90)を備えた第2管体40も、突起部92を備えたサブ吸口体80の回転に伴って回転して更に90度回転して図10(c)の状態となる。
【0066】
この図10(c)に示す状態、即ち、アダプタ本体10が屈曲してサブ吸口体80が180度回転した状態では、前記第1実施例、または第2実施例のいずれかの構造と同様な状態となるので、第1連通開口部61を閉鎖して、第2連通開口部62を解放した構造とすることができる。これにより、塵埃通路を吸口体500かサブ吸口体80に切り替えることができる。なお、この実施例では、サブ吸口体80を180度以上回転させることができないが、180度から90度の範囲であれば、サブ吸口体80の回転角度を変更することができる。
【0067】
一方、サブ吸口体80から吸口体500に切り替える場合は、サブ吸口体80をもとの状態に戻すことで達成することができる。即ち、図10(c)の状態からサブ吸口体80を90度回転させると、突起部92は摺動許容部93を移動することができるので、第2管体40は回転しない。しかし、図10(d)に示すように、サブ吸口体80が90度以上回転すると、突起部92が他方の終端部94aに当たるので、終端部94a(連動構造部90)を備えた第2管体40もサブ吸口体80の回転に伴って回転して、更に90度回転して図10(a)に示す元の状態に戻すことができる。この図10(a)の状態は、第1連通開口部61が解放され、第2連通開口部62が閉鎖された状態である。
【符号の説明】
【0068】
1…補助吸口装置、10…アダプタ本体、20…第1管体、21…雄連結部、22…接触面、23…嵌合凹部、24…摺動面、40…第2管体、41…雌連結部、42…接触面、43…ロック機構、44…回転軸、45…ツメ部、46…押圧部、47…開口穴、60…回転連結部、61…第1連通開口部、62…第2連通開口部、63…切欠部、64…開口穴、65、66…開口穴、80…サブ吸口体、81…吸口開口部、82…サブ回転連結部、83…接触面、84…開口部、90…連動構造部、91…回転面、92…突起部、93…摺動許容部、94…終端部、100…電気掃除機本体、200…吸引ホース、300…手元ハンドル、400…延長管、500…吸口体、510…吸口本体、520…自在連結部、521…下腕部、522…上腕部、520…自在連結部、550…足踏みペダル、551…固定軸、552…第1連結棒、553…第2連結棒、554…ガイドレール、555…ガイドレール、556…第3連結棒、557…第3連結棒、558…回転軸、559…ペダル部、560…回転軸、561…回転軸、P、P1、P2…管軸、Q1…回転軸。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸口体と、延長管と、手元ハンドルと、吸引ホースと、電動送風機を備えた電気掃除機本体とを含んで構成される電気掃除機の前記延長管の前後に配置可能な補助吸口装置であって、
前記補助吸口装置は、筒状のアダプタ本体と、その長手方向を前記アダプタ本体の管軸に沿った方向に形成されるサブ吸口体とを含んで構成し、
前記アダプタ本体は、第1連結部を一端に備えた第1管体と、第2連結部を一端に備えた第2管体と、前記第1管体と前記第2管体の他端とを屈曲可能に連結する回転連結部とを含んで構成し、
前記サブ吸口体は、その一端を前記アダプタ本体と前記回転連結部の回転軸を中心に回転可能に連結し、他の一端は塵埃の吸口開口部とし、
前記第1管体と前記第2管体の他端は、互いの管軸が直線状を成す状態では開口し、互いの管軸が屈曲した状態では塞がれる第1連通開口部を備え、
前記回転連結部を構成する前記第1管体と前記第2管体は、前記サブ吸口体が取り付けられる部分に接触面を備え、
前記接触面に、互いの管軸が直線状を成す状態では閉鎖し、互いの管軸が屈曲した状態では開口する第2連通開口部を備えている
ことを特徴とする電気掃除機用の補助吸口装置。
【請求項2】
吸口体と、延長管と、手元ハンドルと、吸引ホースと、電動送風機を備えた電気掃除機本体と、前記延長管の前後に配置可能な補助吸口装置とを含んで構成される電気掃除機であって、
前記補助吸口装置は、筒状のアダプタ本体と、その長手方向を前記アダプタ本体の管軸に沿った方向に形成されるサブ吸口体とを含んで構成し、
前記アダプタ本体は、第1連結部を一端に備えた第1管体と、第2連結部を一端に備えた第2管体と、前記第1管体と前記第2管体の他端とを屈曲可能に連結する回転連結部とを含んで構成し、
前記サブ吸口体は、その一端を前記アダプタ本体と前記回転連結部の回転軸を中心に回転可能に連結し、他の一端は塵埃の吸口開口部とし、
前記第1管体と前記第2管体の他端は、互いの管軸が直線状を成す状態では開口し、互いの管軸が屈曲した状態では塞がれる第1連通開口部を備え、
前記回転連結部を構成する前記第1管体と前記第2管体は、前記サブ吸口体が取り付けられる部分に接触面を備え、
前記接触面に、互いの管軸が直線状を成す状態では閉鎖し、互いの管軸が屈曲した状態では開口する第2連通開口部を備えている
ことを特徴とする電気掃除機。
【請求項3】
吸口体と、延長管と、手元ハンドルと、吸引ホースと、電動送風機を備えた電気掃除機本体とを含んで構成される電気掃除機の前記延長管と吸口体との間に取り付け可能な補助吸口装置であって、
前記補助吸口装置は、筒状のアダプタ本体と、その長手方向を前記アダプタ本体の管軸に沿った方向に形成されるサブ吸口体とを含んで構成し、
前記アダプタ本体は、接続管に接続するための第1連結部を一端に備えた第1管体と、吸口体と接続するための第2連結部を一端に備えた第2管体と、前記第1管体と前記第2管体の他端とを屈曲可能に連結する回転連結部とを含んで構成し、
前記サブ吸口体は、その一端を前記アダプタ本体と前記回転連結部の回転軸を中心に空回転可能に連結し、他の一端は塵埃の吸口開口部とし、
前記第1管体と前記第2管体の他端は、互いの管軸が直線状を成す状態では開口し、互いの管軸が屈曲した状態では塞がれる第1連通開口部を備え、
前記回転連結部を構成する前記第1管体と前記第2管体の一方と、前記サブ吸口体とは接触面を備え、
前記接触面に、前記第1管体と前記サブ吸口が並んで配置された状態では閉鎖し、前記封鎖状態から180度回転させて前記第2管体と前記サブ吸口とが並んだ配置状態では開口する第2連通開口部を備えている
ことを特徴とする電気掃除機用の補助吸口装置。
【請求項4】
前記請求項3記載の補助吸口装置において、
前記サブ吸口体は、前記回転連結部との間に連動機構部を備え、
前記連動機構部は、前記第1管体と前記サブ吸口体が並んだ状態から90度回転させた状態では前記アダプタ本体の屈曲動作に連動せず、前記サブ吸口体を90度から180度回転させると前記アダプタ本体を90度に屈曲させ、
前記サブ吸口体を180度回転させた状態から90度の状態に戻す動作では前記アダプタ本体を直線状とさせる動作に連動せず、前記サブ吸口体を90度から前記第1管体と前記サブ吸口体が並んだ状態まで戻すと、前記アダプタ本体を直線状に動作させる
ことを特徴とする電気掃除機用の補助吸口装置。
【請求項5】
吸口体と、延長管と、手元ハンドルと、吸引ホースと、電動送風機を備えた電気掃除機本体と、前記延長管と吸口体との間に配置可能な補助吸口装置とを含んで構成される電気掃除機であって、
前記補助吸口装置は、筒状のアダプタ本体と、その長手方向を前記アダプタ本体の管軸に沿った方向に形成されるサブ吸口体とを含んで構成し、
前記アダプタ本体は、前記延長管に接続するための第1連結部を一端に備えた第1管体と、前記吸口体と接続するための第2連結部を一端に備えた第2管体と、前記第1管体と前記第2管体の他端とを屈曲可能に連結する回転連結部とを含んで構成し、
前記サブ吸口体は、その一端を前記アダプタ本体と前記回転連結部の回転軸を中心に回転可能に連結し、他の一端は塵埃の吸口開口部とし、
前記第1管体と前記第2管体の他端は、互いの管軸が直線状を成す状態では開口し、互いの管軸が屈曲した状態では塞がれる第1連通開口部を備え、
前記回転連結部を構成する前記第1管体と前記第2管体の一方と、前記サブ吸口体とは接触面を備え、
前記接触面に、前記第1管体と前記サブ吸口が並んで配置された状態では閉鎖し、前記封鎖状態から180度回転させて前記第2管体と前記サブ吸口とが並んだ配置状態では開口する第2連通開口部を備えている
ことを特徴とする電気掃除機。
【請求項6】
前記請求項5記載の電気掃除機において、
前記サブ吸口体は、前記回転連結部との間に連動機構部を備え、
前記連動機構部は、前記第1管体と前記サブ吸口体が並んだ状態から90度回転させた状態では前記アダプタ本体の屈曲動作に連動せず、前記サブ吸口体を90度から180度回転させると前記アダプタ本体を90度に屈曲させ、
前記サブ吸口体を180度回転させた状態から90度の状態に戻す動作では前記アダプタ本体を直線状とさせる動作に連動せず、前記サブ吸口体を90度から第1管体とサブ吸口体が並んだ状態まで戻すと、前記アダプタ本体を直線状に動作させる
ことを特徴とする電気掃除機。
【請求項1】
吸口体と、延長管と、手元ハンドルと、吸引ホースと、電動送風機を備えた電気掃除機本体とを含んで構成される電気掃除機の前記延長管の前後に配置可能な補助吸口装置であって、
前記補助吸口装置は、筒状のアダプタ本体と、その長手方向を前記アダプタ本体の管軸に沿った方向に形成されるサブ吸口体とを含んで構成し、
前記アダプタ本体は、第1連結部を一端に備えた第1管体と、第2連結部を一端に備えた第2管体と、前記第1管体と前記第2管体の他端とを屈曲可能に連結する回転連結部とを含んで構成し、
前記サブ吸口体は、その一端を前記アダプタ本体と前記回転連結部の回転軸を中心に回転可能に連結し、他の一端は塵埃の吸口開口部とし、
前記第1管体と前記第2管体の他端は、互いの管軸が直線状を成す状態では開口し、互いの管軸が屈曲した状態では塞がれる第1連通開口部を備え、
前記回転連結部を構成する前記第1管体と前記第2管体は、前記サブ吸口体が取り付けられる部分に接触面を備え、
前記接触面に、互いの管軸が直線状を成す状態では閉鎖し、互いの管軸が屈曲した状態では開口する第2連通開口部を備えている
ことを特徴とする電気掃除機用の補助吸口装置。
【請求項2】
吸口体と、延長管と、手元ハンドルと、吸引ホースと、電動送風機を備えた電気掃除機本体と、前記延長管の前後に配置可能な補助吸口装置とを含んで構成される電気掃除機であって、
前記補助吸口装置は、筒状のアダプタ本体と、その長手方向を前記アダプタ本体の管軸に沿った方向に形成されるサブ吸口体とを含んで構成し、
前記アダプタ本体は、第1連結部を一端に備えた第1管体と、第2連結部を一端に備えた第2管体と、前記第1管体と前記第2管体の他端とを屈曲可能に連結する回転連結部とを含んで構成し、
前記サブ吸口体は、その一端を前記アダプタ本体と前記回転連結部の回転軸を中心に回転可能に連結し、他の一端は塵埃の吸口開口部とし、
前記第1管体と前記第2管体の他端は、互いの管軸が直線状を成す状態では開口し、互いの管軸が屈曲した状態では塞がれる第1連通開口部を備え、
前記回転連結部を構成する前記第1管体と前記第2管体は、前記サブ吸口体が取り付けられる部分に接触面を備え、
前記接触面に、互いの管軸が直線状を成す状態では閉鎖し、互いの管軸が屈曲した状態では開口する第2連通開口部を備えている
ことを特徴とする電気掃除機。
【請求項3】
吸口体と、延長管と、手元ハンドルと、吸引ホースと、電動送風機を備えた電気掃除機本体とを含んで構成される電気掃除機の前記延長管と吸口体との間に取り付け可能な補助吸口装置であって、
前記補助吸口装置は、筒状のアダプタ本体と、その長手方向を前記アダプタ本体の管軸に沿った方向に形成されるサブ吸口体とを含んで構成し、
前記アダプタ本体は、接続管に接続するための第1連結部を一端に備えた第1管体と、吸口体と接続するための第2連結部を一端に備えた第2管体と、前記第1管体と前記第2管体の他端とを屈曲可能に連結する回転連結部とを含んで構成し、
前記サブ吸口体は、その一端を前記アダプタ本体と前記回転連結部の回転軸を中心に空回転可能に連結し、他の一端は塵埃の吸口開口部とし、
前記第1管体と前記第2管体の他端は、互いの管軸が直線状を成す状態では開口し、互いの管軸が屈曲した状態では塞がれる第1連通開口部を備え、
前記回転連結部を構成する前記第1管体と前記第2管体の一方と、前記サブ吸口体とは接触面を備え、
前記接触面に、前記第1管体と前記サブ吸口が並んで配置された状態では閉鎖し、前記封鎖状態から180度回転させて前記第2管体と前記サブ吸口とが並んだ配置状態では開口する第2連通開口部を備えている
ことを特徴とする電気掃除機用の補助吸口装置。
【請求項4】
前記請求項3記載の補助吸口装置において、
前記サブ吸口体は、前記回転連結部との間に連動機構部を備え、
前記連動機構部は、前記第1管体と前記サブ吸口体が並んだ状態から90度回転させた状態では前記アダプタ本体の屈曲動作に連動せず、前記サブ吸口体を90度から180度回転させると前記アダプタ本体を90度に屈曲させ、
前記サブ吸口体を180度回転させた状態から90度の状態に戻す動作では前記アダプタ本体を直線状とさせる動作に連動せず、前記サブ吸口体を90度から前記第1管体と前記サブ吸口体が並んだ状態まで戻すと、前記アダプタ本体を直線状に動作させる
ことを特徴とする電気掃除機用の補助吸口装置。
【請求項5】
吸口体と、延長管と、手元ハンドルと、吸引ホースと、電動送風機を備えた電気掃除機本体と、前記延長管と吸口体との間に配置可能な補助吸口装置とを含んで構成される電気掃除機であって、
前記補助吸口装置は、筒状のアダプタ本体と、その長手方向を前記アダプタ本体の管軸に沿った方向に形成されるサブ吸口体とを含んで構成し、
前記アダプタ本体は、前記延長管に接続するための第1連結部を一端に備えた第1管体と、前記吸口体と接続するための第2連結部を一端に備えた第2管体と、前記第1管体と前記第2管体の他端とを屈曲可能に連結する回転連結部とを含んで構成し、
前記サブ吸口体は、その一端を前記アダプタ本体と前記回転連結部の回転軸を中心に回転可能に連結し、他の一端は塵埃の吸口開口部とし、
前記第1管体と前記第2管体の他端は、互いの管軸が直線状を成す状態では開口し、互いの管軸が屈曲した状態では塞がれる第1連通開口部を備え、
前記回転連結部を構成する前記第1管体と前記第2管体の一方と、前記サブ吸口体とは接触面を備え、
前記接触面に、前記第1管体と前記サブ吸口が並んで配置された状態では閉鎖し、前記封鎖状態から180度回転させて前記第2管体と前記サブ吸口とが並んだ配置状態では開口する第2連通開口部を備えている
ことを特徴とする電気掃除機。
【請求項6】
前記請求項5記載の電気掃除機において、
前記サブ吸口体は、前記回転連結部との間に連動機構部を備え、
前記連動機構部は、前記第1管体と前記サブ吸口体が並んだ状態から90度回転させた状態では前記アダプタ本体の屈曲動作に連動せず、前記サブ吸口体を90度から180度回転させると前記アダプタ本体を90度に屈曲させ、
前記サブ吸口体を180度回転させた状態から90度の状態に戻す動作では前記アダプタ本体を直線状とさせる動作に連動せず、前記サブ吸口体を90度から第1管体とサブ吸口体が並んだ状態まで戻すと、前記アダプタ本体を直線状に動作させる
ことを特徴とする電気掃除機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
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【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2011−212037(P2011−212037A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−80097(P2010−80097)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(399048917)日立アプライアンス株式会社 (3,043)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(399048917)日立アプライアンス株式会社 (3,043)
【Fターム(参考)】
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