説明

製品サンプルに関連付けられた情報を提供するシステム及び方法

特定の製品に関連付けられた情報(120)を、特定の製品のサンプル(102)を所有する顧客に対して提供するシステム及び方法が記載される。特定の製品のサンプルに提供され、かつ製品を一意的に識別する識別子(104)はサーバシステム(115)で受信される。特定の製品に関連付けられた情報は、受信された識別子に基づき得られる。情報は、サーバから顧客に対して提供され、それにより、顧客は、自らが所有する特定の製品を使用することが可能になる。提供された情報は、特定の製品に関連付けられた安全情報(例えば、化学物質安全性データシート(MSDS))及び使用情報を含みうる。そのようなシステム及び方法は、化粧品、パーソナルケア製品その他の産業に使用されるような化学成分に関連する情報の提供にとりわけ役に立つ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[優先権主張]
[0001] 本出願は、2008年5月13日に出願された米国特許仮出願第61/052,990号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書中に組み込まれる。
【0002】
[0002] 以下の記述は、概して、製品に関連付けられた情報を提供するシステム及び技術に関する。より詳細には、以下の記述は、顧客又は他のユーザが所有しうる製品に関する情報を、顧客に対して提供するいくつかのシステム及び技術の例を提供する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 多数の化学組成及び他の製品は、しばしば相対的に大量の販売情報、使用情報、安全情報及び/又は他の情報に関連付けられている。例えば化粧品、パーソナルケア及び他の産業に使用される有機又は無機の化学成分は、しばしば安全情報(例えば、化学物質安全性データシート(MSDS))並びに規制情報、使用説明書、検査結果などに関連付けられている。化学成分を含む化粧品、パーソナルケア又は他の製品を作るためには、顧客は通常、該成分に関するいくつかの異なるタイプの情報を入手する必要がある。
【0004】
[0004] 一例を挙げると、化粧品製造者(cosmetic formulator)が新しいフェイシャルクリームの作成を望む場合、製造者は、その新製品に使用する好適なエモリエント成分を探しているかもしれない。製造者は通常、いくつかの異なるエモリエント成分(例えば、アーモンド油、オリーブ油、シアバター、ホホバ油など)を評価し、特定の製品に好適なものを見出す。各成分の効果の評価に加えて、製造者は、製品への使用に関する成分の適性について多数の疑問を度々持つだろう。例えば、目標とする市場において特定の成分の使用が承認されているか、該成分が動物で検査されたか、該成分の製造過程で特定の溶媒を使用するか、製品が他の特定の成分(例えば、シリコーン誘導体)に溶解するか、製品が重金属を含んでいないか、などを製造者は知る必要があるだろう。さらに、製造者は、従来MSDSに含まれる情報などの、技術的情報、安全情報、毒性情報及び/又は他の情報を知る必要があるだろう。
【0005】
[0005] しばしば、評価者は、評価のために製品サンプルを利用できる。しかしながら、一般に製品サンプルは、比較的サイズが小さいために、製品ラベル上に各製品についての関連情報の全てを印刷するのは不便である。特定のサンプルについての追加情報を得るために、顧客は通常、電話、電子メールなどを介して成分製造者に手動で要請を行う。この要請は、通常は営業担当者、コールセンターのオペレータ又は他の顧客サービス担当者によって手動で処理される。この処理は、顧客と情報を提供する者との間に、地理的差異、時差、言語の差異及び/又は他の物流上の障害(logistical barriers)が存在する場合にはとりわけ、顧客にとって煩雑で時間を消費するものである。さらに、コールセンター又は他の顧客サービス施設に関する人件費及び資金は、多大なものになりうる。
【0006】
[0006] それゆえ、特定の製品に関する情報を顧客に提供する効率的で効果的なシステム及び方法を作ることが望ましい。これらの及び他の望ましい特徴及び特性は、添付の図面及びこの背景技術と共に参照される後述の詳細な説明及び添付の請求の範囲から明らかとなろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
[0007] 特定の製品に関連した情報を、特定の製品のサンプルを有する顧客に対して提供する様々なシステム及び方法が記載される。1つの例示的実施形態では、特定の製品のサンプルに提供され、かつ製品を一意的に識別する識別子が、任意のインターネットウェブサーバのようなサーバシステムで受信される。特定の製品に関連付けられた情報は、受信された識別子に基づき取得される。サーバから顧客へ情報が提供され、それにより、顧客は自らが所有する特定の製品のサンプルを使用できるようになる。提供された情報は、特定の製品に関連付けられた安全情報及び使用情報を含みうる。そのようなシステム及び方法は、化粧品、パーソナルケア又は他の産業に使用される成分製品のような化学製品に関する情報の提供にとりわけ役に立つ。
【0008】
[0008] いくつかの他の実施形態は、化粧品又はパーソナルケア製品の成分である特定の製品に関連付けられた情報を、特定の製品のサンプルを所有する顧客に対して提供する、サーバ又は他のシステムにより実行可能な方法を提供する。この方法は、初めにサーバにより顧客から識別子を受信することを含み、この識別子は、特定の製品に提供され、かつ特定の成分の生産ロットに基づき、特定の成分を一意的に識別する。特定の製品に関連付けられた情報は、受信された識別子に基づきサーバで得られ、情報は、特定の製品についての化学命名法の情報、特定の製品に関連付けられた安全情報及び特定の製品を含む化粧品又はパーソナルケア製品の配合を含む使用情報を含む。次いで情報は、サーバから顧客に対して提供され、それにより、顧客は自らが所有する特定の製品の配合及びサンプルに基づき、化粧品又はパーソナルケア製品を作ることが可能になる。
【0009】
[0009] 多数の代替的な実施形態を生み出すために、多様な方法で多様な実施が改善または変形される。製品又は製品の成分は、例えば特定の生産ロット、UPCコード、SKU番号、シリアル番号又は他の識別子によって特定することができ、例えば特定の製品に関連づけられた非常に正確な情報を都合に合わせて取得することができるようになる。他の多様な実施形態、態様及び他の特徴は、以下により詳細に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
[0010] 例示的な実施形態は、これより以下の図面と共に記述され、図面中の同一の符号は同一の要素を示す。
【0011】
【図1】[0011] 図1は、情報を顧客に提供する例示的なシステムを示すブロック図である。
【図2】[0012] 図2は、識別された特定の製品に関連する情報を提供する例示的なシステムのフローチャートを示す図である。
【図3】[0013] 図3は、識別子を含み、製品サンプルなどに関連付けられうる例示的なラベルを示す図である。
【図4】[0014] 図4は、特定の製品サンプルに関連付けられた識別子を受信するための例示的なユーザインターフェースを示す図である。
【図5】[0015] 図5は、特定の製品に関連付けられた情報を提供するための例示的なユーザインターフェースを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[0016] 以下の詳細な説明は、例示のみのためであり、本発明又は本発明の適用及び使用を限定することを意図したものではない。さらに、上述の背景又は以下の詳細な説明において提示された理論に制限されることを意図していない。
【0013】
[0017] 多様な実施形態によると、インターネット又は同様の通信ネットワークにつながったネットワークベースのサーバシステムであって、顧客が所有する特定の製品サンプルを識別し、製品を使用するために必要な情報の(全てでなくとも)大部分を便利かつ迅速に得ることを可能とするサーバシステムが提供される。多様な実施形態では、特定の製品のサンプルは、顧客の所有する特定の製品を一意的に識別する識別子によりラベル表示されるか又はその他の方法でマークされている。識別子は、特定の実施形態において必要となる詳細さのレベルを提供するよう、生産ロット、統一商品コード(UPC)値、最小在庫管理単位(SKU)数、又は他の製品識別コード、シリアル番号などに特有のものであってよい。特定の製品についての情報を得るためには、顧客は、関連するアドレスのウェブページ(又は他のインターフェース)を開き、特定の製品に関連付けられた識別子を提供し、その後所望する情報を取得するだけでよい。多様な実施形態では、情報は、製品サンプル自体に印刷又はその他の方法で表示された特定のインターネットユニフォームリソースロケータ(URL)又は他のアドレスにおいて提供される。そのような実施形態では、顧客は製品のサンプルを所有するだけで、製品についての関連情報をいくらでも得ることができる。
【0014】
[0018] さらに、製品サンプルに提供された識別子は、顧客の特定のサンプルに含まれる特定の製品についての情報を比較的高レベルの詳細さをもって提供するために使用されうる。例えば識別子が、サンプルの生産ロットに関係する場合、そのロットに固有の情報が提供される。例えば生産ロットに基づく識別子を使用する実施形態では、特定の製品について提供された情報は、異なるロット間の原料若しくは製造工程の軽微な変動又はロット特有の他の情報を必要に応じて反映することができる。他の実施形態では、特定のUPC若しくはSKU番号、シリアル番号又は他の識別子に固有の情報が必要に応じて提供されうる。製品サンプルに提供された識別子に基づき情報を提供することで、特定のサンプル(又はサンプルの一群)に一意的に設けられた情報が顧客に提供される。ゆえに、顧客が所有する製品に特有の情報を、便利に、柔軟にかつ効果的に提供することができる。
【0015】
[0019] 本明細書において記載される一般概念は、便宜上、しばしば化粧品又はパーソナルケア製品に関して記載される。しかしながら、同等の概念は、便利な製品情報の取得を提供することが望ましいバルクケミカル又は他の製品に適用することができる。同様に、提供されうる情報のタイプは、実施形態ごとに著しく異なりうる。例えば以下の特定の例では、製品の使用データなどと共に提供されうるMSDS及び他の安全情報が強調されることがある。同等の実施形態は、異なるタイプの安全又は使用データ、又は全体的に異なるタイプのデータを提供しうる。
【0016】
[0020] ここで、図面を参照し、まず図1に言及すると、特定の製品のサンプル102についての情報を提供するための例示的なシステム100は、デジタルネットワーク110へのインターフェース111と、コントローラ112と、任意の数の特定の製品についての関連情報120を含むデータベース114とを含むサーバシステム115を好適に含む。顧客は、クライアントコンピュータなどを使用しネットワーク110を介してサーバシステム115にアクセスすることができる。
【0017】
[0021] 顧客は、特定の製品についての情報を、関連製品を一意的に識別する識別子104をシステム115に提供することによって得る。一般には、識別子104は、サンプル102自体又はそのパッケージに存在する印刷されたラベル105又は他の表示から得られる。製品のサンプル102を所有する顧客は、それゆえ、ラベルやパッケージなどから識別子104を直接得ることができる。サンプル102自体も、特定の製品に関するさらなる情報を得るために識別子104をどこに提供すべきかを顧客に示す、サーバ115に関連づけられたURL又は他のアドレスを提供することができる。
【0018】
[0022] 顧客は、任意の態様で識別子104をサーバ115に提供する。多様な実施形態では、顧客は従来のクライアントシステム106を使用し、ネットワーク110を介してサーバ115にアクセスする。多様な実施形態では、ネットワーク110は、インターネット及び/又は任意の無線又は有線の電話回線を含む任意の公衆ネットワーク、私的ネットワーク又はハイブリッドネットワークを含む。そのために、クライアントシステム106は、任意のコンピュータ、ワークステーション、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント、ウェブ閲覧装置、及び/又はネットワーク110上で通信可能な他のクライアントノードである。多様な実施形態では、クライアントシステム106は、プロセッサ及びメモリ、並びに、従来の大容量記憶装置、入力/出力構成などを含む。クライアントコンピュータは、任意のオペレーティングシステム、又は従来のブラウザプログラム(例えば、ワシントン州レドモンド、Microsoft Corporationから入手可能なInternet Explorerブラウザ又は任意のコンピューティング環境、オペレーティングシステムなどにおいて実行可能な他のブラウザプログラム)を実行可能な他のプログラミング環境を含みうる。クライアントシステム106は、直接アクセス(製品サンプル102に提供されたURL又はアドレスを使用する)や、間接アクセス(例えば、サーチエンジン又は他のリダイレクタを介してサーバ115を特定することによる)のための任意の技術、又は他の技術を含む任意の技術又はプロトコルを使用して、ネットワーク110上でサーバ115への接続を確立しうる。多様な実施形態では、確立された接続は、従来のTCP/IPネットワーク技術及びプロトコルを使用する従来のセキュア又は非セキュアハイパテキスト転送プロトコル(HTTP)接続であるが、他の実施形態では、他の基底型接続、プロトコルなどを使用してもよい。
【0019】
[0023] サーバシステム115は、特定の製品に関する情報120を、ネットワーク110を介してクライアントシステム106に提供可能なコンピュータベースのシステム又は他のデータ処理システムである。サーバシステム115は、いくつかの実施形態では、任意のパーソナルコンピュータ、サーバ、ワークステーション又は他のプロセッサベースのシステムなどの単一のデバイス内に実施されうる。そのような場合、インターフェース111、コントローラ112及びデータベース114は、共通のハウジング又は他の筐体内に集約され、共通の処理回路上で実行されうる。しかしながら、他の実施形態では、インターフェース/境界コントロール、情報処理及びデータ記憶のために別個のプロセッサを使用しシステム115を実装することになる。
【0020】
[0024] 多様な実施形態では、サーバシステム115は、適切なインターフェース111を介してネットワーク110とつながった従来のインターネット型サーバである。そのため、インターフェース111は、コントローラ112とクライアントコンピュータ106との間の通信を容易にすることが可能な好適なハードウェア、ソフトウェア又はこの2つの組合せにより実施される。いくつかの実施形態では、インターフェース111は、別個のプロセシングシステム(例えば、コントローラ112)によるネットワーク110上の通信を容易にするのに適切な任意のルーティング、負荷分散、ファイアーウォール若しくは他のセキュリティ及び/又は他の特徴を含みうる。他の実施形態では、インターフェース111は、本明細書に記載の多様な機能を提供することが可能なパーソナルコンピュータ、ワークステーション又は他のホストプラットフォーム内に存在する従来のネットワークインターフェースカード又は他のインターフェースである。
【0021】
[0025] コントローラ112は、ネットワーク110から受信した情報の要請を処理することが可能なコンピュータハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組合せである。多様な実施形態では、コントローラ112は、命令の実行及びデータの一時的又はその他の記憶を可能にするプロセッサ122及びメモリ124を有する。コントローラ112は、ハードウェア又はソフトウェアコンポーネントに基づく従来の「ウェブサーバ」システムであってよい。
【0022】
[0026] データベース114は、多様な製品についての情報120をコントローラ112による必要に応じた取得のために維持することが可能な任意のハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組合せである。多様な実施形態では、データベース114は、多様な製品についてのデータを任意のフォーマットで記憶可能な任意の階層型、関係型、オブジェクト指向型、又は他のデータベースである。情報120は、任意の態様で整理されてよい。そのような情報は、多様な製品に関連付けられた識別子104が「キー」フィールドに記憶され、迅速な情報の取得を容易にするように整理されてよいが、他のデータベース114は、任意の態様で異なって構成されてもよい。いくつかの実施形態では、データベース114は、システム115又はコントローラ112に関連付けられたハードディスクドライブ又は他の大容量記憶装置上に記憶されうる。他の実施形態では、データベース114は、コントローラ112又は他の適切なソースにより行われる(posit)データ照会(query)(例えば、構造化照会言語(SQL)又は他の照会)のフロントエンドを提供するデータベースサーバを有するクライアントサーバ環境において維持される。そのような照会は、データベース115とコントローラ112とを相互に接続するセキュアローカルエリアネットワーク上で提供されうるが、他のトポロジ及びアーキテクチャも同等に適用できる。
【0023】
[0027]データベース114に記憶される特定の情報120は、サポートする特定の製品に基づき、実施形態ごとに著しく異なる。例示的な実施形態では、情報120は、化学命名法、規制情報、安全情報(例えば、MSDS文書)、使用情報、検査結果、注文情報、マーケティング情報、コーディングパッケージ、又は他の製品情報などを含みうる。異なる実施形態において提供されるデータの多様な例が、以下に詳細に記述される。
【0024】
[0028] 多様な実施形態では、サーバ115は、従来のウェブサーバ及びデータベース技術を使用し、任意の都合の良い態様で情報120をクライアントシステム106に提供する。多様なタイプの情報を構成する文書は、任意の態様で(例えば、ポータブルドキュメントフォーマット(PDF)又は他の文書交換フォーマット)フォーマットすることができ、後のデータの取得のためにデータベース114において記憶される。文書選択、取得及び転送は、アクティブサーバページ(ASP)、コモンゲートウェイインターフェース(CGI/PHP)、ハイパテキストマークアップ言語(HTML/XML)及び/又は他の技術を含む従来のウェブベースの技術を必要に応じて使用し取り扱われる。
【0025】
[0029]そして、動作において、顧客は、通常製品の特定のサンプル102に関連付けられた識別子104を得る。この識別子104は、ラベル105又は他のパッケージ構成上に必要に応じて存在する。通常、顧客はクライアントシステム106からサーバシステム115へのHTML又は他の接続(例えば、サンプル102上にあるURLを使用する)を確立し、テキスト入力ウィンドウ108などに識別子104を入力する。他の実施形態では、光学式文字認識(OCR)、バーコードスキャニング、RFID読み取り又は他の自動化された技術を介してデータ入力が可能である。
【0026】
[0030] コントローラ112は、好適に識別子104をネットワーク110及びインターフェース111を介して受信する。この識別子104を使用し、データベース114に照会を行い、顧客が所有する特定のサンプル102に関連付けられた情報120を得ることができる。その後、特定の情報120が任意の態様で顧客に提供されうる。識別子104が生産ロットなどに関連する実施形態では、特定のロットに固有の情報が提供される。ゆえに、製品の実際のサンプル102を所有する顧客は、特定のサンプル又はサンプルのバッチに一意的に関連する情報を得ることができる。同様に、特定のサンプル102に関連しない情報は、必要に応じて除外される。例えばリコール情報は、ロット特有の単位で提供することができ、消費者が所有する特定の製品に関連付けられた情報へ便利にアクセスすることが可能となる。そのような実施形態ではリコールされた生産ロットからのサンプルを所有する顧客は、リコールについて通知を受けることができ、一方、リコールされていないロットからのサンプルを所有する顧客は、リコールについての情報を受信する必要がない。同様の概念は、必要に応じて、(例えば、生産ロット間の原料又は製造技術のわずかな差異を反映するために)他の情報にも適用されうる。
【0027】
[0031] ここで図2を参照すると、特定の製品についての情報を顧客に提供する例示的プロセス200は、顧客から識別子104を受信するステップ(機能206)、受信した識別子に基づき特定の製品に関連付けられた情報を得るステップ(機能210)、及び顧客に情報を提供するステップ(機能214)の広範なステップを好適に含み、これにより、顧客は自らが所有する特定の製品のサンプルを使用することができるようになる。これらの基本的機能は、任意の態様で変形又は補完されてもよい。
【0028】
[0032] プロセス200は、任意の数の異なる製品に使用されうる。上述のとおり、顧客は、自らが所有する製品サンプル102に関連付けられた追加的情報を必要とすることが多い。機能202は、ついで、任意の態様で任意の数の顧客に対して配布することができる好適な製品の製品サンプル102を作成することを含む。これらの製品は、手動又は自動で任意の態様で製造されてよいが、多様な実施形態においては、製品は、多様な生産ロットにおいて作製されうる化学系の製品である。
【0029】
[0033] 識別子104は、任意の態様で多様な製品サンプルに添付されるか又は関連付けられる(機能204)。多様な実施形態では、ロット番号又は他の識別子は、製品自体を内包するパッケージ(例えば、ボトル、箱など)に添付することができるラベル上に印刷される。他の実施形態では、ロット番号又は他の識別子104は、製品自体又は製品に関連づけられたパッケージ上に(例えば、任意の焼印、成形、型押し、刻印などで)添付又はその他の方法で配置される。識別子104は、特定の製品に必要とされる識別レベルを提供するために必要な分だけ固有的なものであってよい。いくつかの実施形態では、共通の生産ロットから得られる製品サンプルの全ては、同一の識別子104を有する。他の実施形態では、各サンプル102は、それぞれに固有の「シリアル番号」、UPCコード、SKU、製品識別番号及び/又は他の識別子104を必要に応じて有することができる。さらに、顧客が追加的情報120をさらに得ることを支援するために、製品サンプルにはURL又は他のアドレスを設けてもよい。
【0030】
[0034] 顧客が製品サンプルを受領した後、情報120は、任意の便利な態様で提供されうる。上述のとおり、顧客は、任意の態様でネットワーク110上にクライアントシステム106とサーバ115との間のインターネット接続又は他の接続を確立しうる。接続が確立した後、サーバ115は顧客から識別子104を任意の態様で受信することができる(機能206)。識別子情報104は、いくつかの実施形態では(例えば、顧客によるテキス入力を介して)手動で提供することができる。他の実施形態では、識別子104は、バーコードリーダ、光学スキャナ、無線識別(RFID)リーダ又は任意の態様で製品サンプル102からコード化された識別子情報104を直接得ることができる他の入力装置を介して取得されうる。いくつかの実施形態は、顧客から提供された識別子104が確かに有効であるかを確認し(機能208)、最初に無効な識別子が提供されていた場合、顧客は識別子104を再入力(又は再取得)するよう促されうる。
【0031】
[0035] 有効な識別子104が受信されると、識別された製品に関連づけられた情報120がデータベース114から取得される(機能210)。識別された製品に関連付けられた情報120の全てが、直ちに顧客に対して取得されたり提示されたりする必要はないことに留意されたい。反対に、インタラクティブ又は他の技術を使用して、情報はデータベース114から取得され、クライアントコンピュータ106に提供されてもよい(機能212)。多様な実施形態では、入手可能な情報120のタイプを初めに識別し、続いて要求される情報を含む文書又は他のファイルを便利に取得することを可能にするグラフィカルなユーザインターフェースウィンドウが顧客に提示される。顧客は、次いで、必要に応じて、識別されたファイル/文書と関連付けられたボタン又は他のリンクをクリックすることによって情報へのアクセスを得る。次に、図2に示される例示的な実施形態では、まず、入手可能な情報120のリスト又は他の表示が顧客に提示される。顧客が特定の文書、ファイルなどを選択すると(機能214)、選択された情報120は、データベース114から取得され(機能216)、必要に応じて顧客に(クライアントシステム106を介して)提供される。この特徴を備える実施形態においては、顧客は、必要に応じて追加的情報の選択を行うことができる(機能218)。
【0032】
[0036] 図2に示す多様な機能は、任意の態様で実行されてよい。多様な実施形態では、機能の多く(例えば、機能206−218)は、任意の言語又はフォーマットでのソフトウェア命令を実行する任意の種類の汎用又は特定用途のプロセッサ(例えば、プロセッサ122)を使用して、コントローラ112(図1)によって実行されうる。そのような命令は、コントローラ112にアクセス可能なメモリ124、大容量記憶装置又は他のデジタル記憶媒体に記憶されうる。他の実施形態では、必要に応じて異なるハードウェア又はソフトウェア構成を使用して多様な機能を実行してもよい。
【0033】
[0037] 図3−5は、化粧品又はパーソナルケア製品に使用される成分に関する情報120を提供するために使用されうるシステム100の特定の実施に関する追加的情報を提供する。上述のとおり、同等の概念は、多数の他の製品又は産業に適用されうる。さらに、図3−5に示される特定のインターフェースは、例示に過ぎない。これらの図の配置、配列、文字コンテンツ、「ルックアンドフィール」及び他の特徴は、多様な実際の実施形態おいて大幅に変形可能である。
【0034】
[0038] ここで図3を参照すると、製品サンプル102に添付されるか、その他の方法で関連付けられうる例示的なラベル105が示される。本例では、識別子104は、追加情報を得るためのアドレス(本例ではURL)を提供する情報304と共に、明確に判読できる態様で提供される。ラベル105はまた、製品名、化粧品原料の国際命名法(INCI)名、商標表示、及び他のラベル情報などの従来のラベリング情報も必要に応じて含む。
【0035】
[0039] この特定の例では、識別子104は、特定の製品及び/又はその生産ロットについての特定の情報を符号化するようデザインされうる。識別子の一部は、たとえば、製品が製造された年、月、及び/又は日を表しうる。いくつかの実施形態では、連続するロット表示も提供されうる。任意の数の識別子スキームは、任意の数の製品に適するように考案されうる。
【0036】
[0040] ラベル105を有するサンプル102を所有する顧客は、ラベル105に含まれる情報を使用し、サンプル102に関する任意の量の情報120を得ることができる。情報304に提供されるアドレス/URLにコンタクトし、識別子104を提供することによって、顧客は、この特定の製品サンプル102についての任意の量の追加的情報120を入手可能となりうる。上述のとおり、顧客が所有する特定の製品に関連する情報のみが提供されるよう、情報120は、識別子104に関連づけられうる。そのような情報は、必要に応じて生産ロット、シリアル番号、UPCコード、SKU番号又は他の基準に特有でありうる。
【0037】
[0041] 図4は、例えば、識別子104を受信するための例示的なインターフェース400を示す。図4に示すとおり、インターフェース400は、識別子104のキーボード入力を可能にするテキストボックス108及び入力された識別子104に関連付けられた特定のサンプル102に関連付けられた情報120の検索を顧客が開始することを許可するボタン404を好適に含む。他の実施形態では、追加的な望ましい情報、ヘルプ情報、他の特徴がさらに提供されうる。
【0038】
[0042] 顧客が識別子104をインターフェース400に入力した後、システム100は、特定の製品サンプル102に関連付けられた特定の情報120を提示するためにインターフェース500などのインターフェースを好適に提供する。図5に示される例では、提示された情報120は、必要に応じて命名法情報502、使用情報520、安全情報(例えば、MSDS522及びセーフティステートメント528)、参考情報シート(tip sheet)504、宣伝シート(claim sheet)506、組成508、及び/又は他の情報を好適に含む。図5に示す特定の例示的インターフェース500はまた、特定の製品に関連するインストラクション映像又は他のメディアファイルを得るための構成510も含む。図5はまた、特定の製品を追加量注文するための構成ャ512、及び他の製品についての情報を便利に検索するための検索構成108、404も示す。他の実施形態では、任意の製品について大幅に異なる情報を提供されてもよく、及び/又は他の態様でインターフェース500を組織してよい。
【0039】
[0043] 図5に示すとおり、命名法情報502は、INCI名、ケミカルアブストラクツサービス(CAS)登録番号、欧州既存商業化学物質リスト(EINECS)登録データ、日本消費者情報センター(JCIC)データ、パッケージ情報といった特定の製品を識別または説明するのに有用な任意の情報を好適に含む。いくつかの実施形態では、この情報は、追加的に検索可能であり、及び/又は、類似の命名法又は他の性質を有しうる他の製品と相互リンクされてもよい。
【0040】
[0044] 図5に示す例示的インターフェース500では、情報520は、特定の製品に関する追加的情報を提供するファイル、ウェブページ又は他の文書522、524、526、528、530へのリンクを含む。例えばリンク522をクリックする(又は他の方法で起動させる)ことで、典型的には特定の製品に関連付けられたMSDSを取得することができる。多様な実施形態において入手可能となりうる他の文書は、必要に応じて、製品仕様書524、分析証明書526、セーフティステートメント528、規制データ(例えば、任意の管轄区域における行政機関へ又はこの行政機関から提供されたデータ)、又は他の製品情報530を含む。そのような文書は、PDF又は他の文書フォーマットで取得、閲覧、及び/又は印刷が可能である。あるいは、文書は、HTML、XML、ASP又は他の従来のウェブベースのフォーマットで作成された従来のウェブページであってもよい。
【0041】
[0045] さらに、代替的又は追加的な情報120が提供されうる。そのような情報は、例えば、コーディングパッケージ情報(例えば、顧客が、購入のために承認された製品のコード化されたリストに特定の製品を入れるのを支援するようにコンパイルされた情報)を含みうる。このコーディングパッケージ情報は、必要に応じて安全情報、動物実験情報、環境情報、価格データ及び/又は他の情報を含みうる。この情報は、必要に応じて特定の顧客又は産業用に要請される所望のレポートフォーマットで提供されうる。
【0042】
[0046] 図5に示すとおりインターフェース500は、いくつかの実施形態において提示されうる参考情報シート504、宣伝シート506及び/又は組成508を含む、いくつかの他の特徴を含む。参考情報シート504は、例えば、特定の製品を使用する際に有益な「参考情報」(例えば、どのように所望の粘度を得るか、どのように製品中でビーズを懸濁させるか、異なるpH又は温度でどのように製品の特徴を維持するかなど)を提供する任意のファイル、ウェブページ又は他の文書である。宣伝シート506は、特定の製品に関連した販売用の宣伝(例えば、しわを軽減する製品、又は製品の使用によるその他の改善、恩恵)の裏づけを提供する任意のファイル、ウェブページ又は他の文書である。そのような情報は、必要に応じて研究所又は実地調査の結果、食品医薬品局(FDA)データ、又は他の情報を含みうる。組成508は、特定の成分を含む最終製品の製造のための組成表又は他の指示である。また、参考情報シート504、宣伝シート506及び/又は組成508は、任意選択の特徴であり、全ての実施形態において、又は、所与の実施形態における全ての製品のために提示されるわけではない。
【0043】
[0047] 図5の例示的インターフェース500はまた、特定の製品に関連する1つ以上の映像又は他のオーディオ/ビジュアルファイルを得るためのリンク510を示す。そのようなファイルは、指示用、販売促進用、情報案内用又はその他の性質でありうる。映像は、例えば、pH又は温度範囲にわたって製品の外観がどのように変化するかを示すように、又は、製品をどのように使用するかを顧客に指示するように作成することができる。あるいは、映像は、広告又は他の販売促進素材であってよい。
【0044】
[0048] 多様なインターフェース構成502、504、506、508、510のそれぞれは、任意の態様で情報を提供しうる。多様な実施形態では、関連するインターフェース構成をクリックまたは他の方法で選択することで、ファイル(例えば、PDF文書)、ウェブページ又は他の文書が顧客のウェブブラウザに提示される。他の実施形態では、任意のタイプの複数のファイル/文書が特定の製品に関連づけられている場合、中間ウィンドウが提示されてもよい。特定の製品について複数の参考情報シートが利用可能である場合には、例えば、インターフェース構成504を選択すると、利用可能な異なる参考情報をリストし、顧客が特定の文書を選択し、続いて閲覧を可能にする中間ウィンドウが得られる。同様の構成は、図5に示される他の情報構成に関連して適用することができる。
【0045】
[0049] 図5はまた、顧客が特定の製品を注文することを可能にする再注文構成へのリンク512も示す。オンライン購入は、任意の従来のショッピングカート又は他の構成を使用して任意の態様で処理されうる。例示的な実施形態では、顧客は購入量を選択し、支払情報(例えば、クレジットカード情報、PAYPAL又は他のオンライン支払サービス情報、企業発注書番号など)と共に、識別情報(例えば、顧客名、住所、電話番号など)を提供する。注文は、従来の電子商取引技術及び構造を使用して処理されうる。
【0046】
[0050] 本明細書中に記載される多様なシステム及び技術を使用して、顧客は、自らが所有する特定の製品サンプルについての情報の提供を受けることができる。顧客は、製品サンプルを(例えば、生産ロット、UPC,SKU、シリアル番号などにより)識別する識別子を提供し、この識別子は顧客が所有する特定の製品に関する特定の情報を取得するのに使用される。そのような情報は、例えば、安全情報(例えば、MSDS)及び、顧客が所有する製品サンプルを使用することを可能にする追加的な使用情報を含みうる。製品サンプルに提供された識別子に基づき情報を得ることにより、顧客は自らが所有する特定のサンプルに一意的に関連する情報を得ることができる。例えば、原料、リコール情報及び/又は製品サンプルの特定の生産ロットに特有の特性を提供することができる。これにより、顧客は製品サンプルを適切に使用することが可能となる。
【0047】
[0051] 製品サンプルに関連付けられた情報を提供する多様なシステム及び技術を説明した。冒頭に記載のとおり、これらの技術及びシステムは、化粧品、パーソナルケア、ケミカル又は他の産業に関連づけられるものを含む、任意の製品又は製品の成分に関連付けられる情報に対して必要に応じて適用されうる。
【0048】
[0052] 本明細書で使用されるとおり、「例示的」という語は、「例、事例又は説明として機能する」という意味である。「例示的」な実施形態は、文字通り複製されるべきモデルとしては意図されておらず、むしろ、任意に変形又は変更されて他の実施形態を創出しうる実施形態の事例を提供する例として意図されている。本明細書において「例示的」として記載される実施は、他の実施よりも好適又は有利であると解釈される必要はない。
【0049】
[0053] 前述の詳細な説明が、当業者に本発明の多様な実施形態を実施するための便利なロードマップを提供する一方で、上述した特定の実施形態は、単なる例であり、本発明の範囲、適用性又は構成を限定するよう意図されていないことが理解されるべきである。本発明及びその法的同等物の範囲を逸脱することなく、記載された要素の機能及び構成に多様な変更がなされてよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の製品(102)に関連付けられた情報(120)を、前記特定の製品を所有する顧客に対して提供するためのサーバシステム(115)によって実行される方法であって、
前記サーバシステムにより、前記特定の製品に提供されかつ前記特定の製品を一意に識別する識別子(104)を前記顧客から受信すること(206)と、
前記受信された識別子に基づき、共に前記特定の製品に関連付けられた安全情報及び使用情報からなり、前記サーバシステムにおいて前記特定の製品に関連付けられた、前記情報を得ること(210)と、
前記顧客が自らが所有する前記特定の製品を使用することが可能になるように、前記サーバシステムから前記情報を前記顧客に対して提供すること(212)と、
を含む、方法。
【請求項2】
前記識別子は、前記特定の製品の特定の生産ロットによって前記特定の製品を一意に識別し、前記特定の製品に関連付けられた前記情報は、前記特定の生産ロットに少なくとも部分的に関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記識別子は、統一商品コード(UPC)値及び最小在庫管理単位(SKU)番号の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記安全情報は、化学物質安全性データシートを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記使用情報は、前記特定の製品のサンプルを使用するための指示を含む参考情報シート(504)と、前記特定の製品に関する販売用宣伝を裏付ける情報を含む宣伝シート(506)と、前記特定の製品を含む消費者製品についての組成(508)と、前記特定の製品に関連付けられた規制情報とのうち少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記特定の製品は、特定の化学成分であり、前記使用情報は、前記特定の化学成分を含む化粧品又はパーソナルケア製品の少なくとも1つについての配合を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
複数の特定の製品に関連付けられた情報(120)を、前記特定の製品のうち1つのサンプル(102)を所有する顧客に対して提供するサーバシステム(115)であって、
デジタルネットワークへのインターフェース(111)と、
前記複数の特定の製品のそれぞれに関連付けられた前記情報を含むデータベース(114)と、
前記インターフェース及び前記データベースと通信するコントローラ(112)とを含み、
前記データベース内の前記情報は、前記特定の製品のそれぞれについて、前記特定の製品に提供された特定の識別子(104)に関連づけられた安全情報及び使用情報の双方を含み、
前記コントローラは、前記デジタルネットワークを介して前記顧客から前記特定の識別子を受信するように構成され、前記特定の識別子は、前記特定の製品の前記サンプル(102)に関連付けられ、かつ前記製品を一意的に識別し、前記コントローラはさらに、前記特定の識別子に基づき、前記データベースから前記特定の製品に関連付けられた前記情報を得て、かつ前記特定の製品に関連付けられた前記情報を前記顧客に提供するよう構成され、それにより前記顧客が、自らが所有する前記特定の製品の前記サンプルを使用することが可能になる、サーバシステム。
【請求項8】
前記特定の製品に関連付けられた前記安全情報は、化学物質安全性データシートを含む、請求項7に記載のサーバシステム。
【請求項9】
前記コントローラはさらに、前記デジタルネットワークを介して前記顧客から追加量の前記特定の製品を購入する指示を受信するよう構成されている、請求項7に記載のサーバシステム。
【請求項10】
前記識別子は、前記特定の製品を特定の生産ロットによって一意的に識別し、前記特定の製品に関連付けられた前記情報は、前記特定の生産ロットに少なくとも部分的に関連付けられる、請求項7に記載のサーバシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2011−521361(P2011−521361A)
【公表日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−509654(P2011−509654)
【出願日】平成21年5月13日(2009.5.13)
【国際出願番号】PCT/US2009/043788
【国際公開番号】WO2009/140384
【国際公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【出願人】(500176311)インターナショナル フローラ テクノロジーズ,リミテッド (15)