説明

複数のスパイクを備えている閉塞クリップ

【課題】果物や野菜のような大量生産品のための管状又はバッグ状の梱包容器を閉塞するための閉塞クリップを提供する。
【解決手段】閉塞クリップは、所定の平面内において延在していると共に互いに対して少なくとも略平行に位置合わせされている第1のアーム20及び第2のアーム30であって、第1の端部22,32及び第2の端部24,34を有している第1のアーム20及び第2のアーム30と、第1のアーム20及び第2のアーム30によって定義されている中心面内において延在していると共に、内面46及び外面48を有しているベース部分40であって、第1の端部22,32において第1のアーム20と第2のアーム30とを接続していると共に、略U字状の閉塞クリップ10を形成しているベース部分40と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、独立請求項1のおいて書きに従った閉塞クリップに関する。より具体的には、本発明は、例えば果物や野菜のような大量生産品のための管状又はバッグ状の梱包容器を閉塞するための閉塞クリップであって、所定の平面内において延在していると共に互いに対して少なくとも略平行に位置合わせされている第1のアーム及び第2のアームであって、第1の端部及び第2の端部を有している第1のアーム及び第2のアームと、第1のアーム及び第2のアームによって定義されている中心面内において延在していると共に、内面及び外面を有しているベース部分であって、第1の端部において第1のアームと第2のアームとを接続していると共に、略U字状の閉塞クリップを形成しているベース部分と、を備えている閉塞クリップに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば果物や野菜のような梱包すべき大量生産品は、通常、格納又は輸送するための管状の又はバッグ状の梱包容器内に梱包されている。このような管状の又はバッグ状の梱包容器は、例えば網状の材料から成り、例えば閉塞クリップによってその一端において閉じられる場合がある。
【0003】
閉じるべき管状の又はバッグ状の梱包容器に閉塞クリップを取り付けるためのクリッピング装置は、上述の商品を管状又はバッグ状の梱包容器内に梱包するために利用される。
【0004】
また、このような梱包容器を閉じるための、且つ、閉塞クリップ及び例えばループのような緩衝要素を適用させるための既知のクリッピング装置は、充填されたチューブ又はバッグ状の梱包容器を絞るための、且つ、閉塞クリップが配置され閉じられる網組状部分を提供するためのディスプレーサ要素を含んでいる。網組状部分がディスプレーサ要素によって形成された後に、閉塞クリップが網組状部分に運搬され、少なくとも略U字状の閉塞クリップが管状又はバッグ状の梱包容器を把持するように、網組状部分で位置決めされる。その後に、閉塞クリップが、例えばパンチやダイのような適切な閉塞ツールによって閉じられる。ダイは、閉塞クリップの底部分を支持しているので、閉塞クリップを所定位置に保持している一方、パンチが閉塞クリップのアームの自由端に向かって移動するので、閉塞クリップが網状部分を中心として折り曲げられる。
【0005】
特許文献1には、バッグ又はチューブのための閉塞クリップが開示されている。略U字状の閉塞クリップが、クリップ底部分と、クリップ底部分に結合されているアームとを有している。バッグ又はチューブを閉じるために、パンチによって、閉塞クリップは梱包材料から形成された網組状部分に移動されるので、その結果として、閉塞クリップは網組状部分の周囲を把持している。アームそれぞれの自由端が、スライド溝を有しているダイによって網組状部分を中心として折り曲げられる。閉じた状態では、閉塞クリップのアームは、少なくとも互いに対して略平行に配置されているので、閉塞クリップは、梱包材料から成る網組状部分を中心として閉じたリングを形成する。
【0006】
例えば果物や野菜のような拘束されていない商品や食物が、例えばプラスチック材料から作られている網状のバッグ内に梱包される場合がある。網状のプラスチック材料から成るこのような管状又はバッグ状の梱包容器が、それ自体が大抵の場合においてプラスチック材料から作られている閉塞クリップによって閉じられている場合には、閉塞クリップは、バッグの形成する材料と閉塞クリップとの間における摩擦力が非常に小さいことに起因して、管状又はバッグ状の梱包材料から成る網組状部分を滑落させる可能性がある。閉塞クリップの内側が所定の形状、例えば梱包材料内に突入されたセレーションの形態を有している場合であっても、梱包された商品が重い場合や付加的な力が閉塞クリップに作用する場合には、例えばバッグを運搬する際に閉塞クリップが梱包材料から成る網組状部分を滑落させる危険性が存在する。また、梱包材料は、閉塞クリップが金属から作られている場合には、プラスチック材料から作られた閉塞クリップより堅固に閉じることができるかもしれないが、損傷する危険性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】独国特許出願公開第19700692号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、本発明の目的は、上述の欠点を克服すると共に、管状又はバッグ状の梱包容器を高い信頼性を以って確実に閉じることができる閉塞クリップを提供することである。
【0009】
上述の目的は、独立請求項1の特徴部分を有している閉塞クリップによって達成される。本発明における閉塞クリップの他の優位な発展形態は、請求項2〜10に規定されている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、例えば果物や野菜のような大量生産品のための管状又はバッグ状の梱包容器を閉塞するための閉塞クリップを提供する。閉塞クリップは、所定の平面内において延在していると共に互いに対して少なくとも略平行に位置合わせされている第1のアーム及び第2のアームであって、第1の端部及び第2の端部を有している第1のアーム及び第2のアームと、第1のアーム及び第2のアームによって定義されている中心面内において延在していると共に、内面及び外面を有しているベース部分であって、第1の端部において第1のアームと第2のアームとを接続していると共に、略U字状の閉塞クリップを形成しているベース部分と、を備えている。閉塞クリップの一の好ましい実施例では、第1のスパイクが、第1の端部及び第2の端部を有しており、第1のアームと第2のアームとの間において第1のアーム及び第2のアームに対して平行に、ベース部分の内面から延在しており、第1の端部においてベース部分に接続されている。第1のスパイクの長さが、第1のアーム及び第2のアームのうち少なくとも1つのアームの断面の一の寸法に少なくとも等しい。さらに、本発明における閉塞クリップは、第1の端部及び第2の端部を有している少なくとも1つの第2のスパイクを備えており、第2のスパイクが、第1のアーム及び第2のアームのうち一方のアームと第1のスパイクとの間において一方のアーム及び第1のスパイクに対して平行に、ベース部分の内面から延在している。第2のスパイクは、第1の端部においてベース部分に接続されており、第2のスパイクの長さが、第1のスパイクの長さより短い。
【0011】
本発明では、閉塞クリップが、第1の端部及び第2の端部を有している第3のスパイクを備えており、第3のスパイクが、第1のアーム及び第2のアームのうち他方のアームと第1のスパイクとの間において他方のスパイク及び第1のスパイクに対して平行に、ベース部分の内面から延在しており、第1の端部においてベース部分に接続されており、第3のスパイクの長さが、第1のスパイクの長さより短い。
【0012】
閉塞クリップが閉じられている場合には、第2のスパイク及び/又は第3のスパイクが梱包材料内に突入されているので、高い信頼性を以って、閉塞クリップが梱包材料から滑落することを防止することができる。第1のスパイクが請求項で規定される長さを有しているので、第1のスパイクは網組状部分内に集められた梱包材料を完全に貫通して延在し、これにより高い信頼性を以って、閉塞クリップが滑落することを防止することができる。第2のスパイク及び第3のスパイクは、さらなる網組材料内に付加的に突入されているので、閉塞クリップの信頼性をさらに高めることができる。
【0013】
少なくとも第1のスパイクのこのような固定効果をさらに高めるために、第1のスパイクの長さが、第1のアーム及び第2のアームのうち少なくとも1つのアームの断面の一の寸法の倍数となる長さとされる。
【0014】
本発明では、閉塞クリップが、閉塞クリップが管状又はバッグ状の包装容器を閉じるために包装容器を囲んで折り曲げられていると共に第1のアーム及び第2のアームが互いに対して少なくとも部分的に略平行に配置されている、閉構造の状態になっている場合に、第1のスパイクが、第1のスパイクの第2の端部が第1のアームと第2のアームとの間に形成された間隙内に延在している、長さを有しており、第1のアームの第2の端部が、第2のアームの第1の端部に向かって面しており、第2のアームの第2の端部が、第1のアームの第1の端部に向かって面している。この構成では、第1のスパイクの第2の端部が、閉塞クリップの2つのアームによって支持されている。これにより、第1のスパイクがクリップによって定義される平面に対して垂直な方向において屈曲されることが防止されるので、閉塞クリップが梱包材料から滑落しなくなる。また、本発明では、第1のスパイクの断面が、第1のスパイクの第2の端部に向かって縮小しており、その結果として、より容易に第1のスパイクを梱包材料内に突入させることができる。第1のスパイクは、錐台状又は錐体状とされる場合がある。
【0015】
第1のスパイク及び第2のスパイクが設けられている場合に限り、第1のスパイク及び第2のスパイクが、閉塞クリップによって形成された平面内に配置されており、第1のスパイク及び第2のスパイクが閉塞クリップのアーム同士の間に対称に配置されている。この場合、第1のスパイク及び第2のスパイクの長さは同一とされる。
【0016】
本発明における閉塞クリップの一の好ましい実施例では、第2のスパイク及び第3のスパイクが、第1のアーム及び第2のアームによって定義されている中心面から所定距離で離隔して、且つ、中心面に対して平行に配置されている。この構成では、第1のスパイク、第2のスパイク、及び第3のスパイクが互いからオフセットされているので、第1のスパイク、第2のスパイク、及び第3のスパイクが梱包材料に突入又は貫通された場合に許容することができない損傷を防止し、これにより閉塞状態の信頼性をさらに高めることができる。第2のスパイク及び第3のスパイクが、第1のアーム及び第2のアームによって定義されている中心面の異なる側に配置されている場合がある。しかしながら、第2のスパイク及び/又は第3のスパイクが、第1のアーム及び第2のアームによって定義されている中心面(E)の同一の側に配置されている場合もある。しかしながら、このような場合には、第1のスパイク、第2のスパイク、及び第3のスパイクが同一平面内に配置されていることを避けることが肝心である。互いに対して過剰に近接して配置された第1のスパイク、第2のスパイク、及び第3のスパイクによって、梱包材料が損傷することを防止するためである。
【0017】
本発明のさらなる特徴では、第2のスパイク及び/又は第3のスパイクの断面が、第2のスパイク及び/又は第3のスパイクの第2の端部に向かって縮小しており、その結果として、さらに容易に第2のスパイク及び第3のスパイクを梱包材料を突入させることができる。第2のスパイク及び第3のスパイクが錐台状又は錐体状とされる場合がある。
【0018】
本発明では、さらに容易に第1のスパイク、第2のスパイク、及び第3のスパイクを梱包材料に突入させるために、第1のスパイク並びに/又は第2のスパイク及び第3のスパイクが、第1のスパイク並びに/又は第2のスパイク及び第3のスパイクの第2の端部において先鋭な状態で終端している。本発明では、第2のスパイク及び第3のスパイクが、梱包材料に穿孔することを意図せず、より良好に梱包材料と係合又は係止することができる場合には、第2のスパイク及び第3のスパイクの端部における先鋭な箇所は必ずしも必要ではない。
【0019】
本発明における閉塞クリップの他の好ましい実施例では、カムがベース部分の外面に配置されている。当該カムは、本発明における閉塞クリップが閉じている場合に当該閉塞クリップを位置合わせするために利用される場合がある。この場合には、パンチは、カムに対応している凹所を備えている必要があり、閉塞クリップがパンチによってダイに向かって移動される際に、カムが凹所と係合する。閉塞作業中に閉塞クリップを正しく位置合わせすることによって、閉塞の質をさらに高めることができる。
【0020】
本発明の他の利点及び好ましい実施例は、添付図面を参照しつつ説明されるだろう。通常の向きに向いている添付図面に関連して利用される“左”、“右”、“上”、及び/又は“底”との表現は、図番及び参照符号の向きに従っている。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明における閉塞クリップの側面図である。
【図2】図1に表わす閉塞クリップを左側から見た平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、本発明における閉塞クリップの好ましい実施例の側面図である。図1に表わすように、閉塞クリップ10は少なくとも略U字状の形態とされる。閉塞クリップ10は、ベース部分40に接続されている2つのアーム20,30を有している。
【0023】
アーム20,30は、弧状部分42,44を介してベース部分40に接続されている第1の端部22,32を有している。また、アーム20,30は、自由な第2の端部24,34を有している。アーム20,30は、互いに対いて平行に方向付けられており、所定の平面すなわち中心面Eを規定している(図2参照)。ベース部分40は、中心面E内においてアーム20,30に対して略直角に方向付けられている。アーム20,30は、閉塞クリップ10の内側に向かって面している内面26,36と、閉塞クリップ10の外側に向かって面している外面28,38とを有している。ベース部分40は、閉塞クリップ10の内側に向かって面している内面46と、閉塞クリップ10の外側に向かって面している外面48とを有している。弧状部分42,44は、内径Riと外径Raとを有している。
【0024】
また、図1に表わすように、閉塞クリップ10は、ベース部分40の内面46に配置されている第1のスパイク50を有している。第1のスパイク50は、ベース部分40の内面46に接続されている第1の端部52と、ベース部分40の外側に向かって面している第2の端部54とを有している。第1のスパイク50は、アーム20,30によって規定されている中心面E内においてアーム20,30に対して略平行に延在している。同様に、図1に表わすように、第1のスパイク50の断面は、少なくとも第2の端部54の領域においてテーパ状になっている。第1のスパイク50の第2の端部54は先鋭な状態で終端している。
【0025】
図1に表わすように、閉塞クリップ10は、第2のスパイク60及び第3のスパイク70を有している。第2のスパイク60及び第3のスパイク70は、第1の端部62,72及び第2の端部64,74を有している。第2のスパイク60は、第1の端部62が弧状部分42に形成された状態で配置されており、第1のスパイク50と第2のアーム30との間において、第1のスパイク50及び第2のアーム30に対して平行に且つ中心面Eに対して平行に延在している。第3のスパイク70は、第1の端部72が弧状部分44に形成された状態で配置されており、第1のスパイク50と第1のアーム20との間において、第1のスパイク50及び第1のアーム20に対して平行に且つ中心面Eに対して平行に延在している。図1に表わすように、第2のスパイク60及び第3のスパイク70は、少なくとも略同一の長さであり、第1のスパイク50が第2のスパイク60及び第3のスパイク70より長い。第2のスパイク60及び第3のスパイク70は、少なくとも第2の端部64,74の領域においてテーパ状になっており、その断面は小さくなっている。また、第1のスパイク50と同様に、第2のスパイク60及び第3のスパイク70の第2の端部64,74は先鋭な状態で終端している。第1のスパイク50の断面、第2のスパイク60の断面、及び第3のスパイク70の断面は、その一部分において、少なくとも第1の端部52,62,72の領域において少なくとも略一定である。
【0026】
また、図1に表わすように、カム80が閉塞クリップ10のベース部分40の外面48に配置されている。カム80は、第1のスパイク50の反対側に位置しているベース部分40の側面に少なくとも概略的に配置されている。カム80は略半円状の形態とされる。また、閉塞クリップ10は、カム80を越えて且つベース部分40の略矩形状部分を越えて延在している、突出部82を有している。閉塞クリップ10から側方に突出している突出部82は、突出部82の反対側に位置している側面において閉塞クリップ10を他の閉塞クリップに結合するために利用され、これにより、これら閉塞クリップの中心面Eが互いに対して平行に配置されるように閉塞クリップ10が位置合わせされている一連の閉塞クリップを形成することができる。このようにして形成された一連の閉塞クリップは、例えば、一連のクリップとして格納可能とされるか、又は一巻のクリップとして巻き付け可能とされる。
【0027】
図2は、図1に表わす本発明における閉塞クリップ10の、左側から見た側面図である。図2に表わすように、第1のスパイク50、第2のスパイク60、及び第3のスパイク70はベース部分40の内面46に配置されている。また、図2の表わすように、第2のスパイク60及び第3のスパイク70は略円状断面を有しており、第1のスパイク50は楕円状断面を有している。第1のスパイク50は、その楕円状断面の長軸が中心面E内に位置するように、且つ、楕円状断面の短軸が中心面Eに対して垂直に方向付けられるように配置されている。また、図2に表わすように、突出部82は、図2に右側に向かって、閉塞クリップ10を越えて突出している。
【0028】
同様に図2に表わすように、第1のアーム20及び第2のアーム30は少なくとも略矩形状断面を有しており、外側に面している第1のアーム20及び第2のアーム30の角部は丸められている。第1のアーム20及び第3のアーム30の内面26,36及び外面28,38は、少なくとも互いに対して略平行に方向付けられている。
【0029】
上述のように、閉塞クリップ10の第1のアーム20及び第2のアーム30は互いに対して少なくとも略平行に方向付けられている。しかしながら、第1のアーム20及び第2のアーム30が互いから末広がりに方向づけられており、第2の端部24,34の間の距離が第1の端部22,32の間の距離より長い場合もある。
【0030】
また、言うまでもなく、第1のアーム20及び第2のアーム30並びにベース部分40が、例えば円状断面や三角状断面のような、図2に表わす断面と異なる断面を有している場合がある。
【0031】
図2に表わす第2のスパイク60及び第3のスパイク70の円状断面と、第1のスパイク50の楕円状断面とは必須の構成ではない。言うまでもなく、第1のスパイク50と第2のスパイク60と第3のスパイク70とは、例えば三角状断面や矩形状断面のような図2の表わす断面とは異なる断面を有している場合がある。同様に、第1のスパイク50の断面は略円状とされ、対照的に、第2のスパイク60及び第3のスパイク70の断面が楕円状とされる場合がある。
【符号の説明】
【0032】
10 閉塞クリップ
20 (第1の)アーム
22 第1の端部
24 第2の端部
30 (第2の)アーム
32 第1の端部
34 第2の端部
40 ベース部分
42 弧状部分
44 弧状部分
46 (ベース部分の)内面
48 (ベース部分の)外面
50 第1のスパイク
52 (第1のスパイクの)第1の端部
54 (第1のスパイクの)第2の端部
60 第2のスパイク
62 第1の端部
64 第2の端部
70 第3のスパイク
72 第1の端部
74 第2の端部
80 カム
82 突出部
E 中心面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
例えば果物や野菜のような大量生産品のための管状又はバッグ状の梱包容器を閉塞するための閉塞クリップであって、
所定の平面内において延在していると共に互いに対して少なくとも略平行に位置合わせされている第1のアーム(20)及び第2のアーム(30)であって、第1の端部(22,32)及び第2の端部(24,34)を有している前記第1のアーム(20)及び前記第2のアーム(30)と、
前記第1のアーム(20)及び前記第2のアーム(30)によって定義されている中心面(E)内において延在していると共に、内面(46)及び外面(48)を有しているベース部分(40)であって、前記第1の端部(22,32)において前記第1のアーム(20)と前記第2のアーム(30)とを接続していると共に、略U字状の前記閉塞クリップ(10)を形成している前記ベース部分(40)と、
を備えている前記閉塞クリップにおいて、
第1のスパイク(50)が、第1の端部(52)及び第2の端部(54)を有しており、前記第1のアーム(20)と前記第2のアーム(30)との間において前記第1のアーム(20)及び前記第2のアーム(30)に対して平行に、前記ベース部分(40)の前記内面(46)から延在しており、前記第1の端部(52)において前記ベース部分(40)に接続されており、前記第1のスパイク(50)の長さが、前記第1のアーム(20)及び前記第2のアーム(30)のうち少なくとも1つのアームの断面の一の寸法に少なくとも等しく、
前記閉塞クリップ(10)が、第1の端部(62)及び第2の端部(64)を有している少なくとも1つの第2のスパイク(60)を備えており、前記第2のスパイク(60)が、前記第1のアーム(20)及び前記第2のアーム(30)のうち一方のアームと前記第1のスパイク(50)との間において前記一方のアーム及び前記前記第1のスパイク(50)に対して平行に、前記ベース部分(40)の前記内面(46)から延在しており、前記第1の端部(62)において前記ベース部分(40)に接続されており、前記第2のスパイク(60)の長さが、前記第1のスパイク(50)の長さより短いことを特徴とする閉塞クリップ。
【請求項2】
前記閉塞クリップ(10)が、第1の端部(72)及び第2の端部(74)を有している第3のスパイク(70)を備えており、前記第3のスパイク(70)が、前記第1のアーム(20)及び前記第2のアーム(30)のうち他方のアームと前記第1のスパイク(50)との間において前記他方のスパイク及び前記第1のスパイク(50)に対して平行に、前記ベース部分(40)の前記内面(46)から延在しており、前記第1の端部(62,72)において前記ベース部分(40)に接続されており、前記第3のスパイク(70)の長さが、前記第1のスパイク(50)の長さより短いことを特徴とする請求項1に記載の閉塞クリップ。
【請求項3】
前記第1のスパイク(50)の長さが、前記第1のアーム(20)及び前記第2のアーム(30)のうち少なくとも1つのアームの断面の一の寸法の倍数となる長さとされることを特徴とする請求項1又は2に記載の閉塞クリップ。
【請求項4】
前記閉塞クリップ(10)が、前記閉塞クリップ(10)が管状又はバッグ状の前記包装容器を閉じるために前記包装容器を囲んで折り曲げられていると共に前記第1のアーム(20)及び前記第2のアーム(30)が互いに対して少なくとも部分的に略平行に配置されている、閉構造の状態になっている場合に、前記第1のスパイク(50)が、前記第1のスパイク(50)の前記第2の端部(54)が前記第1のアーム(20)と前記第2のアーム(30)との間に形成された間隙内に延在している、長さを有しており、
前記第1のアーム(20)の前記第2の端部(24)が、前記第2のアーム(30)の前記第1の端部(32)に向かって面しており、前記第2のアーム(30)の前記第2の端部(34)が、前記第1のアーム(20)の前記第1の端部(22)に向かって面していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の閉塞クリップ。
【請求項5】
前記第1のスパイク(50)の断面が、前記第1のスパイク(50)の前記第2の端部(54)に向かって縮小していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の閉塞クリップ。
【請求項6】
前記第2のスパイク(60)及び前記第3のスパイク(70)が、前記第1のアーム(20)及び前記第2のアーム(30)によって定義されている前記中心面(E)から所定距離で離隔して、且つ、前記中心面(E)に対して平行に配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の閉塞クリップ。
【請求項7】
前記第2のスパイク(60)及び前記第3のスパイク(70)が、前記第1のアーム(20)及び前記第2のアーム(30)によって定義されている前記中心面(E)の異なる側に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の閉塞クリップ。
【請求項8】
前記第2のスパイク(60)及び/又は前記第3のスパイク(70)が、前記第1のアーム(20)及び前記第2のアーム(30)によって定義されている前記中心面(E)の同一の側に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の閉塞クリップ。
【請求項9】
前記第2のスパイク(60)及び/又は前記第3のスパイク(70)の断面が、前記第2のスパイク(60)及び/又は前記第3のスパイク(70)の前記第2の端部(64,74)に向かって縮小していることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の閉塞クリップ。
【請求項10】
前記第1のスパイク(50)並びに/又は前記第2のスパイク(60)及び前記第3のスパイク(70)が、前記第1のスパイク(50)並びに/又は前記第2のスパイク(60)及び前記第3のスパイク(70)の前記第2の端部(52,62,72)において先鋭な状態で終端していることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の閉塞クリップ。
【請求項11】
カム(80)が、前記ベース部分(40)の前記外面(48)に配置されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の閉塞クリップ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−79108(P2013−79108A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−216090(P2012−216090)
【出願日】平成24年9月28日(2012.9.28)
【出願人】(596073642)ポリクリップ・システム・ゲーエムベーハー・ウント・コー・カーゲー (7)
【氏名又は名称原語表記】POLY−CLIP SYSTEM GMBH & CO. KG
【Fターム(参考)】