説明

規定に即したリバウンドを有する負傷防止スポーツ用ゴール

本発明は、サッカー、7人制サッカー、フットサル、ハンドボールまたは他の同様のスポーツのような所定のスポーツのために接地して用いるゴールに関し、このゴールは概して2つの垂直なサイドポストと上部水平クロスバーから形成され、前記ゴールは肉体を保護しスポーツ選手を可能性のある怪我から防御するように構成され、かつ同時に規格化されたリバウンドの形成を確かにする。ゴールの両方のサイドポストおよびクロスバーは、epdmをベースとするスポンジ状の多孔質被覆により取り囲まれ横断面が様々な形状の金属、木または同種の硬いコアを含み、この被覆はポリウレタンペイントをコートしたポリエチレンの外層により覆われている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本明細書の発明の名称に記載されているように、サッカー、7人制サッカー、フットサル、ハンドボール、又はゴールの使用が必要である任意の他のスポーツに使用されるスポーツ用ゴールのうちの1つに関する。本ゴールの主要な特徴及び目新しい点は、プロサッカー及び規定に沿った(reglamentado)アマチュアサッカーに使用することができることにある。これは以下の理由による。本発明によるゴールのポスト及びクロスバーに、剛性を与える任意の他の材料を使用することができるが、主にアルミニウムの支柱を用いて製造される。しかしながら、この硬い支柱は、ゴールに衝突したときにスポーツ選手が受ける衝撃を和らげることができるように、又はゴールが人間の上に倒れた場合に起こる被害を小さくすることができるように、海綿状epdm(エチレンプロピレンジエンモノマー)から成る覆いで覆われている。さらに、海綿状材料から成るこの覆いの周囲にはポリウレタンで彩色されているポリエチレンから成る別の外側覆いを備え、これらの要素を組み合わせることによって、結果として、プロ又はアマチュアにおいて実践する場合に、現在存在しているゴールにおけるボールのリバウンドの振る舞いに類似の振る舞いをボールのリバウンドが有することを可能にする方式をもたらす。つまり、他の方法では、怪我を防いだとしても、現在存在しているゴールの周囲に柔軟性のある材料を備えると、ゴールのリバウンドが同じではないために、公式団体にそれらのゴールが規定に即していると認め(normalizar)させることはできない一方、本発明の対象であるこの新たな発想を用いて、本発明のゴールは以上のように、プロ及び規定に沿ったアマチュアにおいて使用することが可能になる。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
現在、サッカー、ハンドボール又は他のスポーツのようなスポーツにおいて、鋼、鉄、アルミニウム又は木のゴールが使われている。このようなゴールはこれらのスポーツを実践するのに危険をもたらすことがあり、怪我が発生しないように、柔軟性のある材料から成る被覆を有しているゴールもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、この被覆は、家庭用分野又は子供用玩具の分野では意味があっても、規定を満たすことができず、実際にはプロの分野(すなわちセグンダ・ディビションBからプリメーラ・ディビション又は世界の他の地域における類似のカテゴリーまで)においても、規定に沿ったアマチュア(すなわち全てのユースサッカー、小学校低学年チームからテルセーラ・ディビションまで)においても、使用されていない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
これは、スポンジ状epdmから成る内側被覆も、ポリウレタンで彩色されているポリエチレンから成る外側覆いも備えていないためである。内側被覆と外側覆いとの組み合わせ、つまり密度とショア硬度との組み合わせによって、ボールのリバウンドが、被覆されていないゴールのボールのリバウンドの振る舞いと同じになることが可能になる。同様に、学校及びスポーツセンターにおいても使用するために、本発明の方式の重要な特性は、火事の危険をもたらさないように不燃性であることである。同様に、海綿状epdmは水を吸い込むという特性を有する。
ポリウレタンで彩色されているポリエチレンから成る覆いは不透水性であるという特性を有し、これらの方式の組み合わせにより、気象によって被覆が損傷せず、ボールの規定に即したリバウンドという特性を失わないことを可能にする。
【0005】
発明の説明
目的を達成するとともに、上記に示されている不都合を回避するために、本発明は、サッカー、7人制サッカー、フットサル又はハンドボールなどに使用されるゴールのうちの1つから成る。このゴールは、好ましくはアルミニウムの支柱を用いて製造されるが、内側部分はゴールの構造に強度をもたらすという機能を有するのみであるため、鋼、鉄、木又は再生材料を用いて製造することもできる。この内側部分は密度約50kg/mの海綿状epdmから成る覆いに覆われ、この覆いの周囲は、ポリエチレンから成る別の覆いで覆われている。ポリエチレンから成る覆いは、密度約1.12g/cm〜1.20g/cm且つショアA硬度が約92(+−)であり、ポリウレタンで彩色されている。これらの密度及びショア硬度は、サッカー、フットサル、又はハンドボールにおける使用に応じて上げること又は下げることができる。同様に、ゴールは固定又は解体可能、後部の骨組み有り又は無し、移動可能などの形に組み立てることが可能である。つまり、国際サッカー評議会の、F.I.F.A.の規則1、決定2における規定を満たすことに加えて、現在、現時点の技術水準及び市場において存在しているゴールの任意のタイプのものに組み立てることが可能である。決定2は以下のように文章で述べている。「ポスト及びサイドバーは木、金属又は他の適切な材料でなければならず、正方形、長方形、円形又は楕円形であってもよく、また競技者にとって危険なものであってはならない・・・」。
【0006】
同様に、FIFAの規定は、寸法について、以下のように述べている。
【0007】
ゴールは、コーナーフラッグポストから等距離に垂直に立てられるとともに、水平なバー(クロスバー)によってその頂点が結ばれる2本のポストから成る。ポストの間隔は7.32mで、クロスバーの下端からグラウンドまでの距離は2.44mである。ゴールポスト及びクロスバーは、同じ幅と同じ厚さとを有し、12cm以下とする。ゴールポスト及びクロスバーは、白色でなければならない。これらすべての仕様を本発明によるゴールは満たしている。これは、内側のパイプ、発泡性epdmから成る被覆、及びポリウレタンで彩色されているポリエチレンから成る覆い(これらはすべて本発明の対象である)を合わせると、最大幅としてFIFAが指定している12cmになるためである。この同じ方式(formulacion(後のoはアキュート・アクセントを付した文字))を用いて、規定が求めるように白色及び赤色で仕上げられている限り、I.H.Fによって求められている寸法に適合するように、ハンドボールのゴールも製造することができる。
【発明の効果】
【0008】
ポリウレタンで彩色されているポリエチレンから成る覆いは不透水性であるという特性を有し、これらの方式の組み合わせにより、気象によって被覆が損傷せず、ボールの規定に即したリバウンドという特性を失わないことを可能にする。
【0009】
続いて、本明細書のよりよい理解を容易にするために、本明細書の一部を成し、説明的且つ非限定的に本発明の対象を示す、いくつかの図を添付する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】サッカーのゴールのパイプ(この場合は円形)の断面図を示す。部分3は、規定に即していると認められる金属又は他の材料のパイプを示す。パイプは発泡性epdmから成る被覆(2)で囲まれており、被覆はポリウレタンで彩色されているポリエチレン(1)で被覆されている。
【図2】ポスト(4)、クロスバー(5)及び角又はコーナーの45度切断(6)を有する、FIFAによって規定に即していると認められるサッカーのゴールの正面図を示す。これらのすべては、白で彩色されている、本発明の対象である保護材(proteccion(後のoはアキュート・アクセントを付した文字))を用いて実施される。
【図3】本発明の対象である保護材を用いて製造される、ハンドボールのゴールの正面図を示す。I.H.Fの規定に合致するように、指示(7a)は赤で彩色されている部分を示し、指示(7b)は白で彩色されている部分を示す。
【図4】FIFAによって規定に即すると認められる、さまざまな種類のサッカー用のポスト及びクロスバーの図を示す。すなわち、長方形のポスト及びクロスバー(4a、5a)、正方形のポスト及びクロスバー(4b、5b)、円形のポスト及びクロスバー(4c、5c)、並びに楕円形のポスト及びクロスバー(4d、5d)であり、ハンドボール用に、実施形態は(4b、5b)又は(4a、5a)に対応する。
【図5】本発明によるゴールを覆うために使用する、2つの部分に切断されている、さまざまな外側被覆の正面図を示す。指示(1’b)は正方形のゴールであり、指示(1’a)は長方形のゴールであり、指示(1’c)は楕円形のゴールであり、指示(1’d)は円形のゴールである。切断されていない完全な形の被覆については、指示(1b)は正方形の断面のゴールであり、指示(1a)は長方形の断面のゴールであり、指示(1c)は楕円形の断面のゴールであり、指示(1d)は円形の断面のゴールである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
1つ又は複数の実施形態の説明
続いて、本発明の一実施形態の説明を実施する。
【0012】
ここで、本実施形態は、アルミニウム又は任意の他の堅固な材料のパイプ(3)を用いることから成る。このパイプは、中実であっても中空であってもよく、固体、液体又は気体の任意の材料によって満たされていても満たされていなくてもよい。パイプの周囲には、上記に記した特徴を有する発泡性epdm(2)が配置され、発泡性epdmには、ポリエチレンで彩色されているポリウレタン(1)が、空気「膨張」システムを用いてパイプ(3)に導入されて、パイプの壁に密着する。(6)によって示されるように、パイプは45度に切断して、ゴールのポスト(4)をクロスバー(5)に接続でき、且つ、よりよく持ち運ぶために容易に組み立て及び解体ができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
規定に即したリバウンドを有する負傷防止スポーツ用ゴールであって、該スポーツ用ゴールのポスト(4)及びクロスバー(5)は、内側部分を海綿状epdmから成る被覆(2)によって覆われているとともに、該被覆はポリウレタンでの彩色で覆われているポリエチレンから成る外側覆い(1)に覆われている、アルミニウム、鋼、鉄又は類似のものから成る硬い支柱(3)を用いて製造されることを特徴とする、スポーツ用ゴール。
【請求項2】
請求項1に記載のスポーツ用ゴールであって、前記ポスト(4)と前記クロスバー(5)とはいずれも、横断面が円形(4c、5c)又は楕円形(4d、5d)とすることができることを特徴とする、スポーツ用ゴール。
【請求項3】
請求項1及び2に記載のスポーツ用ゴールであって、ハンドボールでの実践を対象とする場合、前記ポスト(4)及び前記クロスバー(5)の、ポリウレタンで彩色されているポリエチレンから成る前記外側覆い(1)は、規定されているように、隣接する部分は交互に赤(7a)及び白(7b)に色付けされる形成を認めることを特徴とする、スポーツ用ゴール。
【請求項4】
請求項1〜3に記載のスポーツ用ゴールであって、前記硬い支柱(3)を囲む前記覆い(2)の海綿状epdm材料は、密度約50kg/mを示すことを特徴とする、スポーツ用ゴール。
【請求項5】
請求項1〜4に記載のスポーツ用ゴールであって、前記外側覆い(1)を成すポリエチレン材料は、密度1.12g/cm〜1.20g/cm及びショア硬度約92から選択されることを特徴とする、スポーツ用ゴール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2010−528794(P2010−528794A)
【公表日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−511667(P2010−511667)
【出願日】平成20年6月9日(2008.6.9)
【国際出願番号】PCT/ES2008/070112
【国際公開番号】WO2008/152175
【国際公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【出願人】(509341684)
【氏名又は名称原語表記】Felipe MORA VERA
【出願人】(509341695)
【氏名又は名称原語表記】Jose Rafael VIZCAINO CAMBRA