説明

視聴履歴記録方法および視聴履歴利用方法

デジタルTV等の電化機器(11)では、デバイスエージェント(20)が視聴日時とメディア種別識別子およびコンテンツ識別子とを組にして視聴履歴データとして記録する。サーバ装置(12)では、ユーザエージェント(30)がデバイスエージェント(20)から視聴履歴データを受信して視聴履歴データベースに登録する。外部のサービスコンシェルジェ(40,50)はサーバ装置(12)にアクセスして、ユーザが有する電化機器(11)におけるコンテンツ視聴履歴を一括利用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、相互に接続された電化機器におけるコンテンツ視聴の履歴を、ユーザ単位、あるいは家族単位で、一元的に管理し利用するための技術に属する。
【背景技術】
従来から、ユーザのコンテンツ視聴履歴をマーケティングや情報推薦に利用する方法が提案されている。例えば、PHS機能の付与されたリモコンでユーザのチャンネル操作の履歴を記録し、PHS網を介して操作履歴をサーバにアップロードして視聴率調査に利用する方法(特許文献1、特に図1を参照)や、TVやインターネットなど複数の情報源の視聴履歴を一括管理して、ユーザの好みに合致したコンテンツを推薦する装置(特許文献2、特に図2を参照)などがある。また、複数の電化製品をコントロールするリモートコントローラによって、ユーザの各電化製品の利用履歴をサーバーに通信ネットワークを通じて送信するシステムも、提案されている(特許文献3)。
(特許文献1) 特開2002−77436号公報
(特許文献2) 特開平11−7453号公報
(特許文献3) 特開2002−203168号公報
解決課題
ところが、従来の技術の多くは、TV番組の視聴履歴をセンターで収集するなど単一のメディアに対するもの、あるいは、インターネットの閲覧履歴を利用してTV番組を推薦するテレビのように複数のメディアを扱う単一の機器に対するものであった。
今後は、機器のネットワーク化がますます進展することが予想され、ユーザが所有する複数の機器におけるコンテンツ視聴履歴を統合して、ネットワークを介したユーザの嗜好の分析などのマーケティング調査やコンテンツ推薦のサービスに利用できるようにする必要がある。
ところで、コンテンツ視聴履歴からユーザの好みを推測する一般的な方法では、電子プログラムガイド(EPG:Electric Program Guide)に代表されるコンテンツの属性情報(メタ情報)を利用して、「どのジャンル」または「どんなキーワードを含む」コンテンツをよく見ているかというメタ情報レベルの統計データに変換することによって、ユーザの好みの判断が行われている。
しかしながら、EPGなどのメタ情報においてジャンルやキーワードとして用いられる語彙の集合や情報の詳細度は、メタ情報を提供するプロバイダごとに異なっている。このため、端末側でメタ情報を利用してコンテンツ視聴履歴をメタ情報レベルの統計データに変換してしまうと、複数の機器のコンテンツ視聴履歴を統合して利用しようとする際に、他の機器において他のメタ情報を利用して得られたメタ情報レベルの統計データと整合性がとれないという問題が起こる。
また、複数の機器のコンテンツ利用履歴を利用する方法としては、必要なときにネットワークを介してそれぞれの機器にコンテンツ利用履歴を問い合わせる方法も考えられるが、すべての機器が常時通電されていてネットワークからのアクセスに応答できる、と仮定することは、現実的ではない。
また、従来は、例えば特許文献3のように、装置毎に役割(履歴の記録、履歴の収集管理、履歴の分析)が固定化されており、1個の装置に複数の役割を持たせることができなかったり、電化機器に組み込まれたサービスとインターネットを介して提供されるサービスとで視聴履歴を利用する仕組みを共通化できない、など柔軟性にかけていた。
さらに、従来は、視聴履歴を蓄積したデータ形式そのままで提供するものがほとんどであり、視聴履歴への効率的なアクセスが、必ずしも実現されていなかった。
前記の問題に鑑み、本発明は、ユーザが有する機器におけるコンテンツ視聴履歴を統合的に管理し、コンテンツ視聴履歴を利用したサービスを、柔軟に、かつ、効率的に、提供可能にすることを課題とする。
【発明の開示】
具体的には、本発明は、コンテンツ視聴に利用される電化機器においてコンテンツ視聴履歴データを記録する方法として、当該電化機器に対するユーザの操作を解釈してコンテンツ視聴操作を抽出し、抽出されたコンテンツ視聴操作に係るコンテンツについてコンテンツ識別子を求め、前記コンテンツについて、抽出されたコンテンツ視聴操作から視聴日時を特定し、特定した視聴日時と前記コンテンツ識別子とを組にして視聴履歴記憶部に視聴履歴データとして記録するものである。
また、本発明は、複数の機器におけるコンテンツの視聴履歴を利用する方法として、コンテンツが前記複数の機器にわたって共通の識別子によって特定されているコンテンツ視聴履歴データから、同一の識別子を持つコンテンツに対し、前記複数の機器において行われた一連の操作パターンを抽出し、抽出した操作パターンの中から、共通の属性を有するコンテンツに対して共通に行われた操作パターンを特定し、特定した操作パターンを、当該属性を有する他のコンテンツに適用するための、操作パターン再現スクリプトを生成するものである。
また、他の態様では、ネットワークシステムとして、コンテンツ視聴に利用され、デバイスエージェントを有する少なくとも1つの電化機器と、前記電化機器とネットワークを介して接続され、ユーザエージェントを有するサーバ装置とを備え、前記デバイスエージェントは、コンテンツの視聴履歴データを格納するための視聴履歴記憶部を備え、かつ、各コンテンツについて、視聴日時を特定し、この特定した視聴日時と、当該コンテンツに係るメディアの種別を特定するメディア種別識別子、および特定されたメディアにおいて当該コンテンツを一意に特定するコンテンツ識別子とを組にして、視聴履歴データとして、前記視聴履歴記憶部に記録するものであり、前記ユーザエージェントは、コンテンツの視聴履歴データを格納するための視聴履歴データベースを備え、かつ、前記電化機器のデバイスエージェントから視聴履歴データを受信して、前記視聴履歴データベースに登録するものである。
この態様によると、電化機器では、デバイスエージェントが、各コンテンツについて、視聴日時と、メディア種別識別子およびコンテンツ識別子とを組にして、視聴履歴データとして記録する。メディア種別識別子は、当該コンテンツに係るメディアの種別を特定し、コンテンツ識別子は、特定されたメディアにおいて当該コンテンツを一意に特定する。そして、サーバ装置では、ユーザエージェントが、電化機器のデバイスエージェントから視聴履歴データを受信して、視聴履歴データベースに登録する。これにより、サーバ装置の視聴履歴データベースには、少なくとも1つの電化機器によって視聴された各コンテンツについて、視聴日時と、メディア種別識別子およびコンテンツ識別子とが、格納される。すなわち、コンテンツ視聴履歴がメディア識別子とコンテンツ識別子を用いて蓄積されるので、サービス側と視聴履歴蓄積側の相互運用性を高めることができる。
また、他の態様では、コンテンツ視聴に利用される少なくとも1つの電化機器と、前記電化機器とネットワークを介して接続されたサーバ装置とを備えたシステムにおいて、コンテンツ視聴履歴を管理する方法として、前記電化機器が、各コンテンツについて視聴日時を特定し、特定した視聴日時と、当該コンテンツに係るメディアの種別を特定するメディア種別識別子、および特定されたメディアにおいて当該コンテンツを一意に特定するコンテンツ識別子とを組にして、視聴履歴データとして視聴履歴記憶部に記録し、前記サーバ装置が、前記電化機器から視聴履歴データを受信し、受信した視聴履歴データを視聴履歴データベースに登録するものである。
この態様によると、電化機器が、各コンテンツについて、視聴日時と、メディア種別識別子およびコンテンツ識別子とを組にして、視聴履歴データとして記録する。メディア種別識別子は、当該コンテンツに係るメディアの種別を特定し、コンテンツ識別子は、特定されたメディアにおいて当該コンテンツを一意に特定する。そして、サーバ装置が、電化機器から視聴履歴データを受信して、視聴履歴データベースに登録する。これにより、サーバ装置の視聴履歴データベースには、少なくとも1つの電化機器によって視聴された各コンテンツについて、視聴日時と、メディア種別識別子およびコンテンツ識別子とが、格納される。すなわち、コンテンツ視聴履歴がメディア識別子とコンテンツ識別子を用いて蓄積されるので、サービス側と視聴履歴蓄積側の相互運用性を高めることができる。
そして、前記視聴履歴管理方法は、前記システムの外部にあるアプリケーションサーバが、前記サーバ装置にアクセスして、前記視聴履歴データベースから視聴履歴データを取得し、コンテンツ視聴に関する分析を行うのが好ましい。
また、他の態様では、コンテンツ視聴に利用される電化機器に設けられるデバイスエージェントとして、コンテンツの視聴履歴データを格納するための視聴履歴記憶部と、当該電化機器に対するユーザの操作を解釈してコンテンツ視聴操作を抽出する操作入力解釈部と、抽出されたコンテンツ視聴操作に係るコンテンツについてコンテンツ識別子を求めるコンテンツID生成部と、前記コンテンツについて、抽出されたコンテンツ視聴操作から視聴日時を特定し、特定した視聴日時と前記コンテンツ識別子とを組にして、前記視聴履歴記憶部に視聴履歴データとして記録する視聴履歴記録部とを備えたものである。
そして、前記デバイスエージェントにおけるコンテンツID生成部は、前記コンテンツ識別子を、当該コンテンツが格納されたメディア媒体から抽出する、または、当該コンテンツに係るメディアに関する属性情報から所定の方法によって生成するのが好ましい。
また、前記デバイスエージェントは、前記視聴履歴記憶部に格納された視聴履歴データを、所定のタイミングで、当該視聴履歴データが所定量になったとき、または、当該電化機器の外部から送信要求があったとき、当該電化機器の外部に送信する視聴履歴送信部を備えているのが好ましい。
また、他の態様では、ユーザが所有する、またはユーザが利用する権利を持つ少なくとも1つの電化機器とネットワークを介して接続されるサーバ装置に設けられるユーザエージェントとして、少なくとも1つのメディア種別におけるコンテンツの視聴履歴データをコンテンツのメディア種別を特定可能な形式で格納するための視聴履歴データベースと、前記電化機器から送信された視聴履歴データを受信する視聴履歴受信部と、受信した視聴履歴データを前記視聴履歴データベースに登録する視聴履歴登録部とを備えたものである。
そして、前記ユーザエージェントは、視聴履歴データに関する問合せを受信する問合せ受信部と、受信した問合せに応じて、視聴履歴の開示制限を加味しつつ、前記視聴履歴データベースを検索し、当該問合せに対する応答を作成する応答作成部と、作成した応答を当該問合せを送信した主体に返信する応答送信部とを備えているのが好ましい。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の一実施形態におけるシステムの全体構成を示す図である。
図2は図1の各構成要素に搭載される主要なモジュールを示す概念図である。
図3は本発明の一実施形態におけるデバイスエージェントの構成を示すブロック図である。
図4は図3のデバイスエージェントがコンテンツ視聴履歴を記録する動作を示すフローチャートである。
図5は図3のデバイスエージェントにおける操作解釈テーブルの一例である。
図6はメディア種別識別子の一例である。
図7はコンテンツ識別子の生成方法を示す図である。
図8は放送局識別子を得るためのテーブルの一例である。
図9はデバイスエージェントに蓄積された視聴履歴データの例である。
図10は図3のデバイスエージェントが視聴履歴データを送信する動作を示すフローチャートである。
図11はデバイスエージェントに蓄積された視聴履歴データの他の例である。
図12は本発明の一実施形態におけるユーザエージェントの構成を示すブロック図である。
図13は図12のユーザエージェントが、送信された視聴履歴データを登録する動作を示すフローチャートである。
図14はユーザエージェントに蓄積された視聴履歴データの一例である。
図15は図12のユーザエージェントが問合せに応答する動作を示すフローチャートである。
図16(a)はユーザエージェントが受信した問合せメッセージ、図16(b)はその応答メッセージである。
図17はマーケティング調査を行うサービスコンシェルジェの構成を示すブロック図である。
図18は図17のサービスコンシェルジェの動作を示すフローチャートである。
図19は調査条件を受け付けるためのGUI画面である。
図20は図17のサービスコンシェルジェが送信する問合せメッセージと、その応答メッセージの例である。
図21は集計結果の表示例である。
図22はコンテンツ推薦を行うサービスコンシェルジェの構成を示すブロック図である。
図23は図22のサービスコンシェルジェの動作を示すフローチャートである。
図24は図22のサービスコンシェルジェが送信する問合せメッセージと、その応答メッセージの一例である。
図25はコンテンツを推薦するメールメッセージの一例である。
図26は番組時間と視聴時間との関係を説明するための図である。
図27は番組視聴の判断方法を示すフローチャートである。
図28は番組放送時間の変更への対応を説明するための図である。
図29はコンテンツ自動管理のためのスクリプトを提供するサービスコンシェルジェの構成を示すブロック図である。
図30は図29のサービスコンシェルジェに対応したデバイスエージェントの構成を示すブロック図である。
図31は図29のサービスコンシェルジェの動作を示すフローチャートである。
図32はコンテンツ視聴履歴データの一例である。
図33はコンテンツのメタ情報の一例である。
図34はユーザに追加機能を選択させる画面例である。
【発明を実施するための最良の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
<全体構成>
図1は本発明の一実施形態におけるシステムの全体構成を示す図である。図1において、11はデジタルTVやビデオなどのコンテンツ視聴に利用される電化機器としての端末家電機器、12は常時通電されており、所定の条件に従ってWAN(Wide Area Network)側からのアクセスが許されたホームサーバやホームゲートウェイなどのサーバ装置としてのサーバ家電機器、13はサーバ家電機器12へのアクセスを許可されたアプリケーションサーバ、14a,14bはイーサネット(Ethernet)などの有線ネットワークや802.11bに代表される無線ネットワークから構成されるLAN(Local Area Network)、15はWAN(インターネット)、16a,16bはLAN14a,14bをWAN15に接続するルータである。なお、WANへのアクセスにADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)やFTTH(Fiber To The Home)を利用する場合など、必要に応じて、対応するモデム機能をルータ16a,16bに持たせてもよい。
図2は図1における端末家電機器11、サーバ家電機器12およびアプリケーションサーバ13に搭載される主要なモジュールを示す概念図である。図2に示すように、端末家電機器11には、ユーザの操作をトリガとしてコンテンツ視聴履歴を記録するデバイスエージェント20がそれぞれ搭載されている。またサーバ家電機器12には、デバイスエージェント20から例えば所定のタイミングで送信されるコンテンツ視聴履歴を受け付けて一元管理するユーザエージェント30が搭載され、アプリケーションサーバ13には、ユーザエージェント20が提供するコンテンツ視聴履歴を利用したサービスを提供するサービスコンシェルジェ40,50がそれぞれ搭載されている。
デバイスエージェント20およびユーザエージェント30は、CPUやメモリなどのハードウェアと、プログラムなどのソフトウェアとの組み合わせによって実現される。デバイスエージェント20を有する端末家電機器11と、ユーザエージェント30を有するサーバ家電機器12とによって、本発明に係るネットワークシステムが構成されている。
なお、例えば録画機能を有するホームサーバなど、コンテンツ視聴履歴を記録する必要があるサーバ家電装置12については、ユーザエージェント30に加えて、デバイスエージェント20を搭載してもよい。また、サーバ家電装置12となり得る家電機器が複数存在する場合は、所定の方法によって、1個の機器をサーバ家電装置12として選択する。
また、サービスコンシェルジェは、必要に応じて端末家電機器11に搭載してよい。これにより、他の端末家電機器11の視聴履歴を利用した連携アプリケーションを容易に実現できる。例えば、MDコンポにサービスコンシェルジェを搭載することによって、ユーザエージェントを介してデジタルTVの視聴履歴を取得し、ユーザが視聴した番組の主題歌を自動的にダウンロードするサービスを実現することができる。
また、携帯電話のJavaアプリケーションと同様に、サービスコンシェルジェのデータ部分(メタ情報データベース)をアプリケーションサーバ13に配置し、プログラム部分をサーバ家電装置12にダウンロードするようにしてもよい。このように構成することによって、視聴履歴がネットワーク上を流れないようにできるため、プライバシー保護を強化することができる。
すなわち、デバイスエージェント、ユーザエージェントおよびサービスコンシェルジェは、ネットワークで接続された機器上に、自由に配置してよい。
次に、図2における各モジュールの構成と動作について説明する。
<デバイスエージェント>
図3はデバイスエージェント20の構成を示すブロック図である。図3において、21はリモコンなどを介して入力されるユーザからの操作を受け付ける操作入力部、22は操作入力部21からの操作入力を解釈して当該家電機器11の動作状態を決定するとともに、コンテンツ視聴操作を抽出する操作入力解釈部、23は操作入力解析部22の解析結果に応じて当該家電機器11を制御する機器制御部、24はメディア種別毎に所定の方法を用いて、コンテンツを識別するためのコンテンツ識別子を生成するコンテンツID生成部、25はコンテンツの視聴履歴データを格納するための視聴履歴記憶部、26は操作入力解析部22によって抽出されたコンテンツ視聴操作から視聴日時を特定し、特定した視聴日時とコンテンツID生成部24によって生成されたコンテンツ識別子とを組にして視聴履歴記憶部に視聴履歴データとして記録する視聴履歴記録部、27は視聴履歴記憶部25に蓄積された視聴履歴データを、例えば所定のタイミングで、ネットワークIF28を介してデバイスエージェント30宛に送信する視聴履歴送信部である。
ここでは、図3のデバイスエージェント20は、デジタルTVに設けられているものとする。そして、コンテンツの視聴日時として、視聴開始日時および視聴終了日時を記録するものとする。なお、コンテンツの視聴終了日時の代わりに、コンテンツ視聴時間を記録してもよい。
図4のフローチャートを用いて、図3のデバイスエージェント20がコンテンツ視聴履歴を記録する動作について説明する。
(ステップa1)
ユーザからのリモコン操作を操作入力部21によって受け付ける。ここでは、ユーザが地上波放送の8chをデジタルTVで見ており、リモコンのチャンネルアップボタンを2回押したものとする。リモコン以外からの入力操作についても同様に処理される。
(ステップa2)
ステップa1で受け付けた操作入力を、操作入力解釈部22が操作解釈テーブル22aを参照して解釈し、コンテンツ視聴に関する操作すなわちコンテンツ視聴操作に該当するか否かを判断する。図5は操作解釈テーブル22aの一例である。受け付けた操作入力が操作解釈テーブル22aに定義されているとき(Yes)は、コンテンツ視聴操作に該当すると判断して、ステップa3にすすむ。一方、受け付けた操作入力が操作解釈テーブル22aに定義されていないとき(no)は、コンテンツ視聴操作ではないと判断して、デバイスエージェント20は動作を終了する。
ここでは、8chの状態からチャンネルアップボタンが2回押されたため、コンテンツ視聴操作に該当しており、「チャンネルを10chに変更する」と解釈される。なお、チャンネルアップ以外でも、リモコンのボタンでダイレクトに10chを指定した場合やEPG番組表から現在放送中の10chの番組を選択した場合も、同一の解釈がなされる。
(ステップa3)
機器制御部23によって、操作入力に対応する制御を実行する。ここでは、チャンネルを2個アップさせて10chに変更する。なお、チャンネルアップボタン、ダイレクトボタン、EPGなど入力操作の方法に応じて、画面の切り替え動作を変更してもよい。
(ステップa4)
操作入力が、操作解釈テーブル22aに記述された操作履歴記録条件を満たしているか否かを判断する。満たしているときは(yes)ステップa5にすすむ一方、満たしていないときは(no)、記録する必要がないと判断して、デバイスエージェント20は動作を終了する。
図5では、操作履歴記録条件として「操作後一定時間チャンネルを保持」と規定されている。ここでは、チャンネルが10chに変更された後、一定時間チャンネルが保持されたものとして、ステップa5にすすむ。
(ステップa5)
視聴履歴記録部26は、視聴履歴データを視聴履歴記憶部25に記録する。具体的にはここでは、8chの視聴が終了して10chの視聴が開始されたと判断し、視聴開始日時記憶部(図示せず)に記憶しておいた8chの視聴開始日時を読み出すとともに、現在日時を8chの視聴終了日時として、これら視聴開始日時および視聴終了日時と、メディア種別識別子およびコンテンツID生成部24によって生成されたコンテンツ識別子とを組にして、視聴履歴記憶部25に記録する。このとき、現在日時を10chの視聴開始日時として視聴開始日時記憶部に記憶しておく。
図6はメディア種別識別子の一例を示す図である。「メディア種別識別子」は、コンテンツの視聴履歴データを一元的に管理できるようにするために、当該コンテンツに係るメディアの種別を特定するものである。ここでは、地上波アナログ放送を視聴したので、メディア種別識別子として“Video_UV”が記録される。
またここでは、図7に示すようにしてコンテンツ識別子が生成される。「コンテンツ識別子」は、特定されたメディアにおいて当該コンテンツを一意に特定するものである。まず、地域を特定するコード(ここでは郵便番号)および受信チャンネルから、放送局識別子を得る。最近のTV受像機やビデオなどのチューナを搭載する機器では、設置時のチャンネル設定を簡易にするために、7桁の郵便番号を入力するだけでチャンネル設定が完了できるようになっている。このような機器では、図8に示すような、7桁の郵便番号から地域を特定するためのテーブル(a)と、地域コードから各チャンネルに割り当てるべき放送局を決定するためのテーブル(b)とが搭載されている。したがって、これらのテーブルを利用することによって、簡単に放送局識別子を得ることができる。なお、地域を特定するコードとして、固定電話の市外局番や市内局番などを組み合わせて利用してもよい。
そして、得られた放送局識別子とコンテンツの視聴日時とを用いて、所定の数式によって、コンテンツ識別子を生成する。ここでは可逆的な変換を行うものとし、所定の逆変換によって、コンテンツ識別子から放送局識別子と視聴日時を抽出できるものとする。
このようにして生成されたコンテンツ識別子は、視聴日時およびメディア種別識別子と併せて、視聴履歴記憶部25に記録される。このような動作の結果、図9に示すような視聴履歴データが視聴履歴記憶部25に蓄積される。
ところで、コンテンツ識別子の取得(付与)については、メディアの種別ごとに様々な方法が考えられる。代表的な方法としては、上述したような当該コンテンツに係る属性情報から所定の方法によって生成する方法や、当該コンテンツが格納されたメディア媒体から抽出する方法がある。
例えば、TVのアナログ地上波放送の場合は、受信した地域、チャネル(VHF2chなど)、受信した時間帯の3つの属性情報を組み合わせることによって、ユーザが視聴したコンテンツを特定可能であり、これをコンテンツ識別子として利用することができる。また、EPGのデータを用いて、視聴した時間帯から番組の名称等を取り出してコンテンツ識別子として利用する方法もあるが、野球の試合延長などによって放送時間枠が急遽変更されたとき、コンテンツと識別子との対応がとれないおそれがある。
デジタル放送では、番組データと同時に送信されるメタ情報から番組のコンテンツ識別子を得ることができる。また、CDなどの従来メディアの場合では、収録時間やトラック数などの個々のメディアに固有の情報からIDを算出する方法が一般に用いられている。さらに、DVDなどの新しいメディアでは、ディスクに予め記録されたコンテンツ識別子を読み出す方法が利用可能である。
アプリケーションサーバ側でコンテンツ視聴履歴の分析を可能にするためには、複数のデバイスエージェントとサービスコンシェルジェとの間で、メディア種別毎に、共通の識別子を利用する必要がある。しかしながら、異なる識別子体系間の変換および相互運用は、変換テーブルを用いれば容易に実現できるため、さほど大きな問題にはならない。これに対して、仮にEPGなどを用いてメタ情報レベルの統計データに変換している場合には、相互運用の実現のために、それぞれのメタ情報で用いられている語彙体系間のマッピングを行う変換テーブルが必要になる。語彙体系間のマッピングは、語彙空間が増大していく性質もあり、メンテナンスを含めて実現が極めて困難である。
次に図10のフローチャートを用いて、図3のデバイスエージェント20が視聴履歴データの送信を行う動作について説明する。この動作は、コンテンツ視聴履歴を記憶する図4の動作に対し、パラレルに行っても、またはシーケンシャルに行ってもかまわない。送信された視聴履歴データはサーバ家電機器12のユーザエージェント30によって受信される。
(ステップa6)
ユーザエージェント30への視聴履歴データのアップデートを行うタイマー割り込みが発生しているか否かを調べ、割り込みが発生しているときはステップa9にすすむ。一方、そうでないときは、ステップa7にすすむ。
(ステップa7)
視聴履歴記憶部25が視聴履歴データで一杯になっているか否かを調べ、データが一杯になっているときはステップa9にすすむ。一方、そうでないときは、ステップa8に進む。なお、一杯になっている否かの代わりに、視聴履歴データが所定量になったか否かによって判断してもよい。
(ステップa8)
ユーザエージェント30からの視聴履歴のアップデートの要求があるか否かを調べ、要求があるときはステップa9にすすむ。一方、そうでないときは、動作を終了する。
(ステップa9)
視聴履歴送信部27からネットワークI/F28を介して、ユーザエージェント30に対して、視聴履歴記憶部25に蓄積されたコンテンツ視聴履歴を送信する。すなわちここでは、タイマー割り込みによる所定のタイミングで、視聴履歴データが送信され、また、視聴履歴記憶部25が視聴履歴データで一杯になったとき、若しくは当該電化機器の外部から送信要求があったとき、視聴履歴データが送信される。なお、ステップa6〜a8の条件は必ずしも必須ではなく、省くことも可能である。
(ステップa10)
送信が完了したか否かを確認し、完了したときはステップa11にすすむ。一方、そうでないときは動作を終了する。
(ステップa11)
送信済みの視聴履歴データを視聴履歴記憶部25から削除して、動作を終了する。
なお、コンテンツの視聴日時だけでなく、コンテンツに対して実行した操作の履歴も視聴履歴データとして記録するようにしてもよい。図11はこの場合の視聴履歴記憶部25の蓄積データの一例である。この場合には、相互運用性を確保するために、コンテンツに対して実行可能な操作(再生、録画、消去、停止コピーなど)の識別子を統一すればよい。操作履歴を記録することによって、サービスコンシェルジェ側で、どういうコンテンツ(ジャンル、アーティスト、キーワード)に対してどういう操作(蓄積、再生、削除)を行っているかを判断することができる。
例えば、
(1)ニュースはストリーム(リアルタイム放送)でしか見ない。
(2)バラエティはHDDに蓄積するが、1回見たら消去する。
(3)ドラマはHDDに一旦蓄積して、タイトルごとにDVDに移動する
などである。これは、各コンテンツに対するユーザ毎の典型的な操作シーケンスを自動実行するサービスに応用できる。
また、デバイスエージェントが記録する操作履歴を逆向きに利用することによって、サービスコンシェルジェからデバイスの操作(コンテンツの蓄積、再生、削除)を容易に実現できる。さらに、サービスコンシェルジェからユーザエージェントにコンテンツの操作要求(操作履歴と同じフォーマット)を出すことによって、適したデバイスに対して、操作要求を実行させることができる。
<ユーザエージェント>
図12はユーザエージェント30の構成を示すブロック図である。図12において、31はデバイスエージェント20から送信された視聴履歴データを受信する視聴履歴受信部、32は視聴履歴データを格納するための視聴履歴データベース、33は視聴履歴受信部31によって受信した視聴履歴データを視聴履歴データベース32に登録する視聴履歴登録部、34はサービスコンシェルジェからの問合せ要求を受信する問合せ受信部、35は問合せ受信部34によって受信した問合せの内容に応じて視聴履歴データベース32を検索し、当該問合せに対する応答を作成する応答作成部、36は問合せを送信した主体となるサービスコンシェルジェに対して、応答作成部35によって作成された応答を送信する応答送信部である。
まず、図13のフローチャートを用いて、ユーザエージェント30がデバイスエージェント20から送信された視聴履歴データを視聴履歴データベース32に登録する動作について説明する。
(ステップb1)
視聴履歴受信部31はデバイスエージェント20からの視聴履歴データを受信したか否かを調べ、視聴履歴データを受信したときはステップb2にすすむ。一方、そうでないときは、ステップb1の実行を所定の周期で継続する。
(ステップb2)
視聴履歴登録部33は、視聴履歴受信部31によって受信した視聴履歴データを取り出し、視聴履歴データベース32に登録する。
(ステップb3)
視聴履歴データベース32への視聴履歴データの登録が正常に完了したか否かを判断し、登録が正常に完了したときはステップb4にすすむ。一方、そうでないときは、動作を終了する。
(ステップb4)
視聴履歴データの送信元のデバイスエージェント20に対して、登録完了通知を返信して、動作を終了する。
図14は視聴履歴データベース32に格納された視聴履歴データの一例である。図14では、各デバイスエージェント20から送信された視聴履歴データが視聴開始日時の順に格納されている。
次に、図15のフローチャートを用いて、図12のユーザエージェント30がサービスコンシェルジェからの問合せに応答する動作について説明する。この動作は、図13に示す視聴履歴データを登録する動作とパラレルに実行されるものとする。
(ステップb5)
問合せ受信部34は、サービスコンシェルジェからの問合せを受信したか否かを調べ、問合せを受信したときはステップb6にすすみ、そうでないときはステップb5の実行を所定の周期で継続する。ここでの問合せには、所定の通信プロトコルおよびメッセージフォーマットが利用されるものとする。例えば、通信プロトコルとしてHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を、メッセージフォーマットとしてXML(eXtensible Markup Language)を、それぞれ利用することができる。
(ステップb6)
応答作成部35が問合せ受信部34によって受信した問合せの解釈を行い、視聴履歴データベース32を検索する。ここで、問合せの内容としては、
(1)指定された日時にどんなコンテンツを視聴しているか?
(2)指定された期間にどんなコンテンツを視聴しているか?
(3)指定された期間の指定された時間にどんなコンテンツを視聴しているか?
(4)指定された識別子のコンテンツを視聴したことがあるか?
(5)指定された識別子のコンテンツをいつ視聴したか?
などがあり、この問合せ内容に応じて検索を行う。
(ステップb7)
ステップb6における検索結果を、応答のフォーマットにエンコードする。例えば、ステップb6の(1)〜(5)の問合せの結果は、次のようになる。
(1)「メディア種別識別子+コンテンツ識別子」
(2)「メディア種別識別子+コンテンツ識別子」の集合
(3)「メディア種別識別子+コンテンツ識別子」の集合
(4)「YES」または「NO」
(5)「日時」の集合
なお、応答メッセージのフォーマットは、問合せメッセージのフォーマットと同様、例えばXMLで定義されたものを利用できる。
本実施形態のように、サービス提供側からの視聴履歴へのアクセスを、サービスコンシェルジェからユーザエージェントへの問合せという形で実現することによって、契約内容に応じた視聴履歴の開示制限が可能になる。すなわち、応答作成部35は、視聴履歴の開示制限を加味しつつ、視聴履歴データベース32を検索するのが好ましい。
従来は、視聴履歴を蓄積したデータ形式そのままの形で提供するものがほとんどであり、視聴履歴への効率的なアクセスを行うための問合せを準備しているシステムはなかった。視聴履歴へのアクセス方法として問合せを用いることによって、例えば、一度に読み出せるデータ量や期間を制限して全ての視聴履歴が不用意に読み出されることを防ぐことができる。あるいは、利用可能な問合せの種類をサービス毎に限定することによって、プライバシーを保護することができる。また、サービス提供者側にとっても、問合せの組み合わせのみによってユーザの視聴傾向を抽出できるため、視聴履歴を利用したサービスを構築しやすい、というメリットもある。
視聴履歴の開示制限の例としては、問合せ回数を制限したり、問合せ内容の種類を限定したりすることが考えられる。また例えば、上述の「指定された識別子のコンテンツをいつ視聴したか?」という問合せに対して、通常は視聴日時のリストを返信するところを、あるサービスについては、コンテンツの視聴回数のみを返信する、というように制限をかけることもできる。
(ステップb8)
応答作成部35によって作成された応答メッセージを、応答送信部36から、問合せメッセージの送信元のサービスコンシェルジェに対して送信し、動作を終了する。
図16は問合せメッセージと応答メッセージの一例であり、ともにXMLで記述されている。図16(a)の問合せメッセージは、2002年の8月1日から8月31日までに視聴したコンテンツを問い合わせるものであり、図16(b)はそれに対応する応答メッセージである。
以上のような動作によって、サーバ家電機器12の視聴履歴データベース32には、少なくとも1つの端末家電機器11によって視聴された各コンテンツについて、視聴日時と、メディア種別識別子およびコンテンツ識別子とが、格納される。すなわち、ユーザが有する端末家電機器11におけるコンテンツ視聴履歴が、サーバ家電機器12で一元管理されることになり、したがって、外部のサービスコンシェルジェ30,40は、サーバ家電機器12にアクセスするだけで、ユーザが有する端末家電機器11におけるコンテンツ視聴履歴を一括して利用することができる。
なお、本実施形態では、電化機器およびサーバ装置が家庭内に設置されているものとしたが、家庭以外の場所、例えばオフィスや学校などに設置されていても、本発明は有効である。
なお、デバイスエージェント20の動作において、単一のメディアについてコンテンツ視聴履歴を管理する場合には、メディア種別識別子の付与は省いてもかまわない。
<サービスコンシェルジェ>
(その1:マーケティング調査)
図17はマーケティング調査を行うサービスコンシェルジェ40の構成を示すブロック図である。図17において、41は番組名やアーティスト名などのメタ情報レベルの語彙を含む調査条件を受け付ける条件入力部、42はメディア種別毎にコンテンツの属性データなどのメタ情報をコンテンツ識別子と対応づけて格納したメタ情報データベース、43はメタ情報データベース42を参照して、条件入力部41から入力された問合せに含まれるメタ情報レベルの語彙をコンテンツ識別子や視聴時間などに置換して、ユーザエージェント30に対する問合せメッセージを生成する問合せ作成部、44は当該サービスコンシェルジェが提供するサービスを契約しているユーザのプロファイル(属性情報)、ユーザエージェント30のロケーション情報(ネットワークアドレス)、およびサービスを受信する端末家電機器のロケーション情報を格納したユーザデータベース、45は問合せ作成部43によって作成された問合せメッセージを契約ユーザのユーザエージェント30に送信する問合せ送信部、46はユーザエージェント30からの応答メッセージを受信する応答受信部、47は応答受信部46によって受信した応答メッセージを集計する応答集計部、48は応答集計部47の集計結果を出力する集計結果出力部である。
図18のフローチャートを用いて、図17のサービスコンシェルジェ40の動作を説明する。ここでは、マーケティング調査として、2002年の8月5日から8月11日までの1週間に放送された地上波放送のドラマを対象とした人気ランキングを得るものとする。
(ステップc1)
条件入力部41が、図19に示すようなGUIを画面に表示して、調査条件を受け付ける。ここでは、調査期間として「2002年8月5日から2002年8月11日まで」の1週間が指定され、調査対象として「地上波放送」が、ジャンルとして「ドラマ」が選択される。また、出力結果フォーマットとして「ランキング」を指定する(図示せず)。
(ステップc2)
ステップc1で入力された「2002年8月5日から2002年8月11日まで」に放送された「地上波放送」の「ドラマ」という条件で、メタ情報データベース42を検索し、条件に合致する番組のコンテンツ識別子をリストとして抽出する。
(ステップc3)
問合せ作成部43は、ステップc2で抽出されたリストのコンテンツが視聴されたか否かをユーザエージェント30に問い合わせるメッセージを作成する。
(ステップc4)
問合せ送信部45は、ユーザデータベース44に登録されているユーザエージェント30のロケーション情報(宛先となるネットワークアドレス)のリストを抽出する。
(ステップc5)
問合せ送信部45は、ステップc3で作成した問合せメッセージを、ステップc4で抽出したリストを参照して各ユーザエージェント30に送信する。なお、特定のプロファイルのユーザを対象とした調査を行いたい場合は、条件入力部41に調査対象となるユーザのプロファイル条件、例えば、性別、年代(年齢)、家族構成などを指定すればよい。ユーザのプロファイル条件が指定されると、問合せ送信部45はユーザデータベース44からプロファイル条件に合致するユーザのユーザエージェントのロケーション情報のみを抽出して、問合せメッセージを送信する。これにより、調査対象となるユーザのデータのみを収集することができる。
(ステップc6)
応答受信部46が、問合せメッセージを送信した全てのユーザエージェント30からの応答メッセージが受信されたか否かを調べる。全ての応答メッセージが受信されたときはステップc7にすすむ。一方、そうでないときは、所定の間隔をおいて再度ステップc6を実行する。
図20において、(a)は送信する問合せメッセージの例、(b)は応答メッセージの例である。図20(a)の問い合わせメッセージでは、ユーザエージェント30側でのマッチングコストを低減するため、冗長ではあるが、視聴期間を指定している。<checkContentld>というメッセージは、<period>で指定された期間に<contentldList>で指定されたコンテンツを視聴しているか否かをチェックし、視聴したコンテンツのリストを<contentldList>として返す。すなわち、問合せメッセージの<contentldList>から、視聴していないコンテンツの項目(メディア種別識別子およびコンテンツ識別子)を削除したものが、図20(b)の応答メッセージになる。
(ステップc7)
応答集計部47が、受信したすべての応答メッセージを順番に解釈し、結果の集計を行う。ここでは、条件入力部41で「ランキング」が指定されているため、コンテンツ識別子毎に、応答メッセージの<contentldList>に含まれている個数をカウントする。
(ステップc8)
ステップc7で集計された結果に基づき、例えば、応答メッセージに含まれた個数が多い順、すなわち視聴率の高い順にコンテンツを並べたリストを、アプリケーションサーバ13のコンソール画面に出力する。集計結果の表示例を図21に示す。なお、集計結果の出力先として、ファイル出力、印刷など他のメディアを指定できるようにしてもよい。
以上のように、オペレータが調査条件をアプリケーションサーバ13のコンソールから入力するだけで、複数のユーザエージェント30に視聴履歴を問い合わせて、調査結果を得ることができる。どのメタ情報データベース42を用いるかは、サービスコンシェルジェ40側で自由に選択すれば良く、また、ユーザエージェント30とサービスコンシェルジェ40との間で同じコンテンツ識別子を利用するだけで相互運用性が確保できる。
(その2:コンテンツ推薦)
図22はコンテンツ推薦を行うサービスコンシェルジェ50の構成を示すブロック図である。図22では、図17と共通の構成要素については図17と同一符号を付しており、ここでは詳細な説明を省略する。図22において、51は応答受信部46によって受信した応答メッセージをメタ情報データベース42を参照して解析し、ユーザがどのようなジャンルのコンテンツに興味があるかを算出するユーザ嗜好計算部、52はユーザ嗜好計算部51の結果に基づいて推薦すべきコンテンツの抽出を行うおすすめ情報作成部、53はおすすめ情報作成部52によって作成したおすすめ情報を携帯電話等のメールアドレスに送信するメール送信部、54はカウンタをリセットされてからの経過時間を計測するタイマー部、55はユーザエージェント30に対する問合せメッセージを生成する問合せ作成部である。メタ情報データベース42は、メディア種別毎のコンテンツの属性情報を格納しており、メディア種別識別子とコンテンツ識別子を指定することで、対応する属性情報が取り出せるものとする。
図23のフローチャートを用いて、図22のサービスコンシェルジェ50の動作を説明する。ここでは、1週間ごとにユーザエージェント30が記憶するコンテンツ視聴履歴を取得してユーザの嗜好傾向を推定し、おすすめコンテンツを携帯電話のメールに送信するものとする。
(ステップd1)
問合せ作成部55は、前回の起動から1週間が経過しているか否かをタイマー部54を参照して調べ、1週間が経過しているときはステップd2に進む。そうでないときは、所定の時間待機してから再度ステップd1を実行する。ここでは、毎週月曜日の午前0:00に問合せ作成部55が起動されるものとする。なお、問合せ作成部55がタイマー部54をポーリングする代わりに、タイマー部54が定期的に発生するイベントによって問合せ作成部55を駆動するようにしてもよい。
(ステップd2)
問合せ作成部55は、前の月曜日から日曜日までの視聴履歴データを取り出すための問合せメッセージを作成する。
(ステップd3)
問合せ送信部45は、ユーザデータベース44から、おすすめコンテンツ情報配信のサービスを契約しているユーザのユーザエージェント30のロケーション情報を1つ取り出し、ステップd2において作成された問合せメッセージを送信する。このとき、メール送信部53は、このユーザの携帯電話のメールアドレスをユーザデータベース44から取り出して記憶しておく。
(ステップd4)
応答受信部46は、問合せメッセージを送信したユーザエージェント30からの応答メッセージが受信されたか否かを調べる。応答メッセージが受信されたときはステップd5にすすむ一方、そうでないときは、所定の間隔をおいて、再度ステップd4を実行する。図24は問合せメッセージと応答メッセージの一例である。図24(a)の問合せメッセージは、2002年8月12日の午前0:00に作成されたものである。
(ステップd5)
ユーザ嗜好計算部51が、ステップd4において受信した応答メッセージに含まれたコンテンツ識別子を用いてユーザの嗜好を計算する。具体的には、視聴されたコンテンツの属性情報をメタ情報データベース42を参照して調べ、属性ごとの各属性値の出現頻度を計算することによって、ユーザが興味を持つコンテンツの属性条件を抽出する。これにより、「ジャンル」「アーティスト」「キーワード」などの観点から見たユーザの嗜好傾向を得ることができる。その他に、「前週におすすめしたコンテンツの中で実際に視聴されたものはあるか?」などを考慮することができる。サービスプロバイダ側でメタ情報データベース42のメディア種別間の語彙の定義などについて整合をとることが可能なため、あるメディア種別の視聴履歴を、他のメディア種別のコンテンツ推薦に生かすことができる。
(ステップd6)
おすすめ情報作成部52が、今週すなわち2002年の8月12日〜18日の期間に視聴可能なコンテンツの中で、ステップd5において抽出された属性条件に合致するものを、メタ情報データベース42を検索して抽出する。
(ステップd7)
おすすめ情報作成部52が、ステップd6において抽出したコンテンツを推薦するためのメールメッセージを作成する。図25はメッセージの一例である。なお、コンテンツの詳細情報を簡単に参照できるように、コンテンツのタイトル部分をアンカーにして、メタ情報データベース42の情報とリンクさせておいてもよい。
(ステップd8)
メール送信部53は、ステップd3で記憶しておいた携帯電話のメールアドレスに、ステップd7で作成したメッセージを送信する。
(ステップd9)
全ての登録ユーザに対して処理が終了したかを調べ、終了していないときはステップd3にもどり、処理を継続する。終了したときは、タイマー部54のカウンタをリセットし、動作を終了する。
以上のように、サービスコンシェルジェ側のプログラムを変更するだけで、コンテンツ推薦などさまざまなサービスを提供することができる。例えば、サービスを契約しているユーザに限定して、サービスコンシェルジェ50からデバイスエージェント20へのアクセスを許可すれば、サービスコンシェルジェ50からデバイスエージェント20に制御メッセージを送信することによっておすすめTV番組の録画予約を自動化することも可能である。
(その3:コンテンツ自動管理)
図29はコンテンツ自動管理のためのスクリプトを提供するサービスコンシェルジェ50Aの構成を示すブロック図である。図29では、図22と共通の構成要素については図22と同一符号を付しており、ここでは詳細な説明を省略する。図29において、61は応答受信部46によって受信した応答メッセージに含まれるコンテンツ視聴履歴(例えば1ヶ月分)から、同一の識別子を持つコンテンツに対してHDDレコーダやDVDレコーダなど複数の機器において行われた一連の操作パターンを抽出するコンテンツ操作パターン抽出部、62はコンテンツ操作パターン抽出部61によって抽出された操作パターンのうち、共通する属性を持つコンテンツに対して繰り返し適用された操作パターンを特定し、この特定した操作パターンを同じ属性を持つ他のコンテンツに対して自動適用するスクリプト、すなわち操作パターン再現スクリプトを生成する操作パターン再現スクリプト生成部、63は操作パターン再現スクリプト生成部62によって生成された操作パターン再現スクリプトをユーザエージェント30に送信する操作パターン再現スクリプト送信部である。
ユーザエージェント30は送信された操作パターン再現スクリプトを解釈し、このスクリプトに含まれた機器制御コマンドを、それに対応するデバイスエージェント20に送信する。これにより、コンテンツに対する一連の操作パターンが再現される。
図30は本例におけるデバイスエージェント20Aの構成を示すブロック図である。図30では、図3と共通の構成要素については図3と同一符号を付しており、ここでは詳細な説明を省略する。図30において、71はユーザエージェント30から送信される機器制御コマンドを受信する機器制御コマンド受信部、72は操作解釈テーブル22aを用いて、機器制御コマンド受信部71によって受信した機器制御コマンドを解釈して、機器制御部23により当該機器を制御する機器制御コマンド実行部である。
図31のフローチャートを用いて、図29のサービスコンシェルジェ50Aの動作を説明する。ここでは、ユーザエージェント30が記憶するコンテンツ視聴履歴を1ヶ月ごとに取得して、ユーザが特定の属性を有するコンテンツに対して繰り返し行う操作パターンを抽出し、コンテンツを自動管理するためのスクリプトを生成してユーザエージェント30に送信するものとする。
(ステップf1)
問合せ作成部55は、前回の起動から1ヶ月が経過しているか否かについて、タイマー部54を参照して調べ、1ヶ月が経過しているときはステップf2に進む。そうでないときは、所定の時間待機してから再度ステップf1を実行する。ここでは、毎月1日の午前0:00に問合せ作成部55が起動されるものとする。なお、問合せ作成部55がタイマー部54をポーリングする代わりに、タイマー部54が定期的に発生するイベントによって問合せ作成部55を駆動するようにしてもよい。
(ステップf2)
問合せ作成部55は、前月の視聴履歴データを取り出すための問合せメッセージを作成する。
(ステップf3)
問合せ送信部45は、ユーザデータベース44から、コンテンツ自動管理スクリプト配信のサービスを契約しているユーザのユーザエージェント30のロケーション情報を1つ取り出し、ステップf2において作成された問合せメッセージを送信する。このとき、操作パターン再現スクリプト送信部63は、問い合わせメッセージを送信したユーザエージェント30のロケーション情報を記憶しておく。
(ステップf4)
応答受信部46は、問合せメッセージを送信したユーザエージェント30からの応答メッセージが受信されたか否かを調べる。応答メッセージが受信されたときはステップf5にすすむ一方、そうでないときは、所定の間隔をおいて、再度ステップf4を実行する。
(ステップf5)
コンテンツ操作パターン抽出部61が、ステップf4において受信した応答メッセージに含まれる1ヶ月分のコンテンツ視聴履歴から、同一の識別子を持つコンテンツに対してHDDレコーダやDVDレコーダなど複数の機器にまたがって行われた一連の操作パターンを操作パターン候補群として抽出する。例えば、図32に示す視聴履歴から、コンテンツ「xxxxxxxxxx11」に対して行われた、HDDレコーダに一旦記録してからDVDに移動する一連の操作を抽出する。
(ステップf6)
ステップf5で抽出された操作パターン候補群から操作パターンを1つ取り出す。
(ステップf7)
取り出した操作パターンと類似した操作パターンが操作パターン候補群に含まれるかどうか調べる。同一の操作パターンが見つかった場合はステップf8に進む。そうでない場合はステップf10に進む。
(ステップf8)
操作パターン候補群から異なるコンテンツIDに対する類似した操作パターンをすべて取り出す。例えば、図32に示す視聴履歴では、コンテンツ「xxxxxxxxxx22」とコンテンツ「xxxxxxxxxx23」に対する操作が、ある機器に録画してからポータブルSDビデオプレーヤに移動する点で類似していると見なすことができる。
(ステップf9)
ステップf8で取り出した類似した操作パターンのコンテンツに共通の属性を見つけ出して、操作パターン再現スクリプトを生成する。図33に示すようなデータがメタ情報データベース42に格納されているものとすると、上述の場合、コンテンツ「xxxxxxxxxx22」とコンテンツ「xxxxxxxxxx23」に共通する属性として、『ニュース』が特定できる。そこで、操作パターン再現スクリプトとして、「HDDかDVDに蓄積されたコンテンツが『ニュース』であるか否か調べ、『ニュース』の場合は、朝までにポータブルSDプレーヤに移動する」が生成される。
(ステップf10)
ステップf5で抽出された操作パターン候補群の操作パターンをすべて調べた場合には、ステップf11に進む。そうでない場合にはステップf6に戻り、処理を繰り返す。
(ステップf11)
操作パターン再現スクリプト送信部63は、ステップf3で記憶しておいたユーザエージェント30のロケーション情報に、ステップf9で生成した操作パターン再現スクリプトを送信する。
(ステップf12)
全ての登録ユーザに対して処理が終了したかを調べ、終了していないときはステップf3にもどり、処理を継続する。終了したときは、タイマー部54のカウンタをリセットし、動作を終了する。
以上のように、ユーザが特定の種類のコンテンツに対して繰り返し行う操作パターンを見つけ出して自動化することにより、コンテンツを管理するための手間を大幅に削減することができる。本例では、未視聴の録画ニュースをポータブルSDビデオプレーヤに自動的に移動する例について説明したが、録画したコンテンツをライブラリ化することの多いユーザには、操作パターン再現スクリプトを応用して、図34の画面例のように、ユーザが選択可能な機能を後から追加提供することも可能である。
なお、サービスコンシェルジェはホームサーバ装置に組み込まれていても良い。ホームサーバ装置に組み込まれたサービスコンシェルジェの場合、インターネットまたは放送波から得られるEPGデータベースを参照して、上述した処理を行うことができる。
また、サービスコンシェルジェ側では、多数のユーザに共通して利用される操作パターン再現スクリプトを抽出することができる。例えば、このように抽出したスクリプトを、新規に機器を購入したユーザに提供するサービスを行うことによって、当該ユーザは、機器を使いこなしているユーザと同等の利用価値を最小限の手間で享受することが可能になる。
<番組視聴の判断方法>
ストリーム系のコンテンツ(番組)については、視聴開始・終了時刻が番組開始・終了時刻とぴったり合うことはまれであり、ほとんどの場合には時間的なずれが存在する。例えば図26に示すように、番組が視聴時間に含まれる場合(a)や、番組が視聴時間と一部重なる場合(b)、あるいは、視聴時間が番組に含まれる場合(c)などがある。
そこで、ユーザがコンテンツを実際に視聴したか否かの判断を、例えば次のように行う。すなわち、番組の放送時間をDとし、視聴時間をTとしたとき、
T/D > C
すなわち放送時間Dに対する視聴時間Tの割合が、所定値Cを超えているとき、そのコンテンツは視聴されたと判断する。所定値Cは、例えば0.8(80%)を設定する。
図27は本例に係る番組視聴判断方法を示すフローチャートである。まず番組時間Dを算出する(e1)。そして、視聴開始が番組開始よりも前であり(e2でyes)、視聴終了が番組終了よりも後である(e3でno)ときは、番組を視聴したと判断する(e4)。また、視聴開始が番組開始よりも前である(e2でyes)が、視聴終了が番組終了よりも前である(e3でyes)ときは、番組開始から視聴終了までの時間を視聴時間Tとして算出し(e5)、時間Dに対する時間Tの割合が所定値(ここでは0.8)を超えているときは(e6でyes)、番組を視聴したと判断する(e4)一方、越えていないときは(e6でno)、番組を視聴していないと判断する(e11)。
また、視聴開始が、番組開始よりも後である(e2でno)が、番組開始と終了の間である場合は(e7でyes)、視聴終了が番組終了よりも前である(e8でyes)ときは、視聴開始から視聴終了までの時間を視聴時間Tとして算出する(e9)一方、視聴終了が番組終了よりも後である(e8でno)ときは、視聴開始から番組終了までの時間を視聴時間Tとして算出する(e10)。そして、時間Dに対する時間Tの割合が所定値を超えているときは(e6でyes)、番組を視聴したと判断する(e4)一方、越えていないときは(e6でno)、番組を視聴していないと判断する(e11)。また、視聴開始が番組終了よりも後である(e7でno)ときは、番組を視聴していないと判断する(e11)。
また、ストリーム系のコンテンツの場合には、例えば野球中継の放送延長や、特別報道番組などによって、番組の放送時間が変更されることがよくある。この場合には、放送後の番組表を利用することによって、実際の放送に即してコンテンツ視聴履歴データを解釈することができる。例えば図28に示すように、放送予定では19時から21時までが「プロ野球」であり、21時から22時までが「ドラマ」であるとき(a)、視聴履歴データにおいて、視聴開始時刻が19時、視聴終了時刻が22時であると(b)、コンテンツとして「プロ野球」および「ドラマ」が視聴されたと判断される。ところが、実際はプロ野球中継が22時まで延長されていたとすると(c)、ユーザは「プロ野球」を見ただけであって「ドラマ」は見ておらず、したがって、正確な視聴履歴が得られないことになる。この問題を回避するためには、サービスコンシェルジェにおいて、放送後の番組表を利用して、視聴履歴データを適宜変更するようにすればよい。
以上のように本発明によると、履歴の記録、履歴の収集管理、履歴の分析の役割をそれぞれデバイスエージェント、ユーザエージェント、サービスコンシェルジェの独立したモジュールとして構成することにより、1個の装置に複数の役割を持たせたり、電化機器に組み込むサービスとインターネットを介して接続されるサービスとで視聴履歴を共有するなど、柔軟な運用ができる。
また、サービス提供側から視聴履歴へのアクセスを、サービスコンシェルジェからユーザエージェントへの問合せ形式で提供することにより、回線容量やプライバシーポリシーに応じて視聴履歴へのアクセスを制御することができる。
また、ユーザが有する電化機器におけるコンテンツ視聴履歴が、メディア識別子とコンテンツ識別子を用いて蓄積されるので、サービス側と視聴履歴蓄積側の相互運用性を高めることができる。また、視聴履歴データベースに語彙の共通化が困難なメタ情報レベルの語彙が含まれないため、さまざまなベンダーが自由にサービスコンシェルジェを設計したり、詳細度の高い独自のメタ情報を利用するなどして、コンテンツ視聴履歴を活用したサービスを提供することができる。
【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】

【図16】

【図17】

【図18】

【図19】

【図20】

【図21】

【図22】

【図23】

【図24】

【図25】

【図26】

【図27】

【図28】

【図29】

【図30】

【図31】

【図32】

【図33】

【図34】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ視聴に利用される電化機器において、コンテンツ視聴履歴データを記録する方法であって、
当該電化機器に対するユーザの操作を解釈して、コンテンツ視聴操作を抽出し、
抽出されたコンテンツ視聴操作に係るコンテンツについて、コンテンツ識別子を求め、
前記コンテンツについて、抽出されたコンテンツ視聴操作から視聴日時を特定し、特定した視聴日時と前記コンテンツ識別子とを組にして、視聴履歴記憶部に視聴履歴データとして記録する
ことを特徴とする視聴履歴記録方法。
【請求項2】
複数の機器におけるコンテンツの視聴履歴を利用する方法であって、
コンテンツが前記複数の機器にわたって共通の識別子によって特定されているコンテンツ視聴履歴データから、同一の識別子を持つコンテンツに対し、前記複数の機器において行われた一連の操作パターンを抽出し、
抽出した操作パターンの中から、共通の属性を有するコンテンツに対して共通に行われた操作パターンを特定し、
特定した操作パターンを、当該属性を有する他のコンテンツに適用するための、操作パターン再現スクリプトを生成する
ことを特徴とする視聴履歴利用方法。

【国際公開番号】WO2004/045221
【国際公開日】平成16年5月27日(2004.5.27)
【発行日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−551232(P2004−551232)
【国際出願番号】PCT/JP2003/014484
【国際出願日】平成15年11月13日(2003.11.13)
【特許番号】特許第3713043号(P3713043)
【特許公報発行日】平成17年11月2日(2005.11.2)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
イーサネット
ETHERNET
JAVA
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】