説明

角質除去器具

【課題】従来の角質除去器具では、研削刃の径方向前側の刃が角質を起こし後側の刃で削除する構成になっているが、研削刃の経が小さく皮膚への接触面が少ないため、接触角度及び力加減の偏りなどで、角質が除去されるのみならず、皮膚にそのけずり過ぎによる傷、ささくれ等が生じる欠点があった。
【解決手段】本発明は、大小円筒管1,2が同軸上に約1、5mm前後の間隔保持管3で配置され、前記各円筒管の厚みが1mm前後であり、その先端刃に径方向の断面形状がハの字型に形成された1A,2Aの研削刃を備えており、前記大円筒管1の研削刃の先端1A、小円筒管2の研削刃2Aのそれより突出しない位置にあることを特徴とする角質除去器具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手足の角質を除去し、皮膚の新陳代謝の活性化を促すための、角質除去器具に関する。
【背景技術】
【0002】
円筒管31の先端に研削刃32を形成した角質除去器具として、図5に示すものが知られている。
【0003】
使用方法としては、角質のある皮膚Xに研削刃32を押しあて、これを前後又は左右に動かすことにより、角質を除去し、管31内に溜まった角質34を排出棒33で排除する。なお、35はコイルスプリングである。
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第314240号公報
【発明の表示】

【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の角質除去器具では、研削刃の径方向前側の刃が角質を起こし後側の刃で削除する構成になっているが、研削刃の経が小さく皮膚への接触面が少ないため、接触角度及び力加減の偏りなどで、角質が除去されるのみならず、皮膚にそのけずり過ぎによる傷、ささくれ等が生じる欠点があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の角質除去器具は、上記のような従来の問題を解決するためになされたもので、大小円筒管が同軸上に約1、5mm前後の間隔で配置され、前記各円筒管は厚みが1mm前後であり、その先端刃に径方向の断面形状がハの字型に形成された研削刃を備えており、前記大円筒管の研削刃の先端は、小円筒管のそれより突出しない位置にあることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の角質除去器具によれば、ハの字型の大小研削刃を皮膚に押し当てて角質を研削すると、角質は径方向の大円筒研削刃で起こされ、小円筒研削刃で除去される。このように大小の研削刃は、皮膚へ接触しその接触面積が広いので、加わる力に偏りがなく安定感があり、角質のけずり過ぎ、ささくれや荒削りによる正常な皮膚への傷などを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図4に示す実施例に基づいて説明する。
【0009】
角質除去器具Kは、大小円筒管1、2と、大小円筒間隔保持管3と柄4とで構成されている。
【0010】
大小円筒管1,2は、大小円筒間隔保持管3によって同軸上に約1,5mm前後の間隔で保持されている。
小円筒管2と大小円筒間隔保持管3と柄4は一体に固定されている。大円筒管1は大小円筒間隔保持管3に着脱可能となっている。
大円筒管1と小円筒管2の肉厚は1mm前後である。
【0012】
大小円筒管1,2の先端には、径方向の断面形状がハの字型に形成された研削刃1A,2Aを備えている。大円筒管研削刃1Aの先端は、小円筒管研削刃2Aのそれより突出しない位置にある。
【0013】
実施例の角質除去器具Kは、このような構成となっているので、使用するときは、図4に示すように本体の大小円筒管研削刃1A、2Aを皮膚表面Xに垂直方向に当て柄4の部分を持ち上下又は左右に動かす。このようにすると、径方向の断面形状がハの字型に形成された大円筒研削刃1Aが皮膚表面の角質を起こし、1,5mm前後の間隔構成の小円筒研削刃2Aが角質を除去する。
【0014】
大小円筒管内に溜まった角質の排出方法は、大円筒管1を、円筒間隔保持管3から取り外して、小円筒管2内も同じく水洗いし、大円筒管1は円筒保持管に装着する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施例の角質除去器具の断面図
【図2】実施例の角質除去器具の斜視図
【図3】実施例の角質除去状況を示す断面図
【図4】従来の角質除去具の断面図
【符号の説明】
K 角質除去器具
1 大円筒管
1A大円筒管研削刃
2 小円筒管
2A小円筒管研削刃
3 大小円筒間隔保持管
4 柄

【特許請求の範囲】
【請求項1】
大小円筒管が同軸上に約1、5mm前後の間隔で配置され、前記各円筒管は厚みが1mm前後であり、その先端に径方向の断面形状がハの字型に形成された研削刃を備えており、前記大円筒管の研削刃の先端は、小円筒管のそれより突出しない位置にあることを特徴とする角質除去器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−57878(P2010−57878A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−259055(P2008−259055)
【出願日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願人】(391064740)
【Fターム(参考)】