説明

触媒インクの製造方法

【課題】触媒インクの製造方法において、分散処理で細粒化した細粒化粒子集合体の粒径にばらつきが生じるのを抑制する技術を提供すること。
【解決手段】燃料電池用触媒電極を形成する触媒インクの製造方法であって、(A)分散媒と、それぞれ触媒を含む粒子が集まって成る多数の粒子集合体とを少なくとも混合し、混合液を形成する工程と、(B)混合液において、粒子集合体に接する泡を除去する工程と、(C)粒子集合体に接する泡を除去している際、または、その除去後、粒子集合体を細粒化させ、混合液中に分散させる工程と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分散媒と、触媒粒子から少なくとも成る触媒インクの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、燃料電池用触媒電極を形成するための触媒インクを以下の工程により製造する方法が知られている(特許文献1参照)。すなわち、(1)分散媒と、触媒を含む粒子が集まって成る多数の集合体(以下では、粒子集合体とも呼ぶ)と、電解質とを混合した混合液を作成する。(2)混合液において、各粒子集合体を超音波ホモジナイザ等で細粒化し、混合液中に分散させる分散処理を行う。(3)分散処理後の混合液を触媒インクとする。粒子集合体は、触媒(粒子)が担持された触媒担持担体(以下では、触媒担持粒子とも呼ぶ)が集まって形成されたり、触媒そのものが集まって形成される。
【0003】
【特許文献1】特開2004−146165号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述のような触媒インクの製造方法において、分散処理を行っても、粒子集合体の細粒化がうまくいかない場合があり、その結果、細粒化後(分散処理後)の粒子集合体(以下では、細粒化粒子集合体とも呼ぶ)の粒径にばらつきが生じる場合があった。そこで、この対策が求められていた。なぜなら、このように細粒化粒子集合体の粒径にばらつきが生じている触媒インクを用いて、触媒電極を形成すると、その触媒電極中のポーラス径が不均一になる等の不具合が生じるおそれがあり、その結果、その触媒電極を有する燃料電池の発電効率が低下するおそれがあるからである。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、触媒インクの製造方法において、分散処理で細粒化した細粒化粒子集合体の粒径にばらつきが生じるのを抑制する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の触媒インクの製造方法では、燃料電池用触媒電極を形成する触媒インクの製造方法であって、(A)分散媒と、それぞれ触媒を含む粒子が集まって成る多数の粒子集合体とを少なくとも混合し、混合液を形成する工程と、(B)前記混合液において、前記粒子集合体に接する泡を除去する工程と、(C)前記粒子集合体に接する泡を除去している際、または、その除去後、前記粒子集合体を細粒化させ、前記混合液中に分散させる工程と、を備えることを要旨とする。
【0007】
上記構成の触媒インクの製造方法によれば、分散処理において、細粒化粒子集合体の粒径にばらつきが生じるのを抑制することができる。
【0008】
上記触媒インクの製造方法において、前記工程(C)では、ホモジナイザを用いて、前記粒子集合体を細粒化させ、前記混合液中に分散させるようにしてもよい。このようにすれば、粒子集合体を適度に細粒化することができ、混合液中に分散させることができる。
【0009】
上記触媒インクの製造方法において、前記工程(C)では、超音波ホモジナイザを用いて、前記粒子集合体を細粒化させ、前記混合液中に分散させるようにしてもよい。このようにすれば、粒子集合体を精細に細粒化することができ、混合液中に分散させることができる。
【0010】
上記触媒インクの製造方法において、前記工程(B)では、前記混合液を略真空雰囲気下に置くことにより、前記粒子集合体に接する泡を除去するようにしてもよい。このようにすれば、粒子集合体に接する泡を除去することができる。
【0011】
上記触媒インクの製造方法において、前記粒子集合体は、前記触媒粒子が担持された触媒担持粒子が多数集まることにより形成されていてもよい。
【0012】
なお、本発明は、上記した触媒インクの製造方法に限られず、膜電極接合体の製造方法や燃料電池の製造方法など、他の方法発明の態様で実現することも可能である。さらには、それら方法で形成された触媒インク、または、膜電極接合体、または、燃料電池などの装置発明の態様で実現することも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下では、説明を分かり易くするため、まず、比較例を説明し、その後、実施例を説明する。
A.比較例:
A1.比較例における触媒インクの製造方法:
図5は、比較例における触媒インクの製造方法を示すフローチャートである。この比較例における触媒インクの製造方法では、まず、分散媒(図示せず)と、触媒粒子が担持された触媒担持担体(以下では、触媒担持粒子20aとも呼ぶ)が集まって成る多数の集合体(いわゆる、触媒担持粒子20aの二次粒子であり、以下では、粒子集合体Uaとも呼ぶ)と、電解質(図示せず)とを用意する(図5:ステップS10A)。分散媒としては、例えば、水やエタノールなどのアルコール、または、それらの混合液が用いられ、触媒担持粒子20aとしては、例えば、白金粒子が担持された白金担持カーボンが用いられ、電解質としては、例えば、ナフィオン(登録商標)が用いられる。触媒担持粒子20aにおいて、担持する触媒は、白金の他、パラジウムなどの貴金属や、それら貴金属同士の合金や、それら貴金属と白金との合金などを用いることができる。
【0014】
次に、用意した分散媒、触媒担持粒子20a(粒子集合体Ua)、および、電解質を混合し、混合液(以下では、混合液Laとも呼ぶ)を作成する混合処理を行なう(図5:ステップS20A)。
【0015】
そして、混合液Laにおいて、超音波ホモジナイザ(図示せず)を用いて、粒子集合体Uaを細粒化(分割)させつつ、混合液La中に分散させる(すなわち、電解質とよく混合させる)分散処理を行なう(図5:ステップS40A)。この場合、粒子集合体Uaが細粒化した後の触媒担持粒子20aの集合体を細粒化粒子集合体Vaとも呼ぶ。この混合液Laが触媒インクとなる。
【0016】
図6は、比較例における問題点を説明するための図である。図6(A)は、混合処理時において、混合液La中における粒子集合体Uaの様子を示し、図6(B)は、分散処理時において、混合液La中における細粒化粒子集合体Vaの様子を示し、図6(C)は、細粒化粒子集合体Vaが再凝集する様子を示す図である。以上のような触媒インクの製造方法において、本発明の発明者は以下のことを見出した。すなわち、混合処理時において、図6(A)に示すように、粒子集合体Uaには、多くの気泡50aが付着する。そして、分散処理時において、粒子集合体Uaに対して付着した気泡50aによって、超音波ホモジナイザのエネルギが吸収される。そのため、図6(B)に示すように、粒子集合体Uaにおいて、気泡50aの付着がない部分では分割が促進されるが、反面、気泡50aの付着部分では分割が促進されない。そうすると、粒子集合体Uaにおいて、気泡50aの付着具合によって、粒子集合体Uaの細粒化が促進されたりされなかったりするため、分散処理後の各細粒化粒子集合体Vaの粒径にばらつきが生じることとなる。また、図6(C)に示すように、分散処理時または分散処理後、各細粒化粒子集合体Vaは、それぞれ付着している気泡50aの表面張力の作用によって近隣の細粒化粒子集合体Vaと再凝集し、粒径が大きな新たな細粒化粒子集合体Vaが生じることとなる。これによっても、分散処理後の各細粒化粒子集合体Vaの粒径にばらつきが生じる。なお、このような問題は、分散処理において、超音波ホモジナイザを用いた場合に限られず、1Hz以上で駆動するホモジナイザや、ボールミル(図示せず)やジェットミル(図示せず)などを用いた場合にも広く生じ得る。
【0017】
以上のことを踏まえ、本発明の発明者は、以下の実施例のように、上記問題点を解決する方法を考案した。
【0018】
B.実施例:
B1.実施例における触媒インクの製造方法:
図1および図2は、本実施例における触媒インクの製造方法を示すフローチャートである。本実施例における触媒インクの製造方法では、まず、分散媒(図示せず)と、触媒粒子が担持された触媒担持担体(以下では、触媒担持粒子20とも呼ぶ)が集まって成る多数の集合体(以下では、粒子集合体Uとも呼ぶ:図1、ステップS10参照)と、電解質(図示せず)とを用意する(図1:ステップS10)。分散媒としては、例えば、水やエタノールなどのアルコール、または、それらの混合液が用いられ、触媒担持粒子20としては、例えば、白金粒子が担持された白金担持カーボンが用いられ、電解質としては、例えば、ナフィオン(登録商標)が用いられる。触媒担持粒子20において、担持する触媒は、白金の他、パラジウムなどの貴金属や、それら貴金属同士の合金や、それら貴金属と白金との合金などを用いることができる。
【0019】
次に、用意した分散媒、触媒担持粒子20(粒子集合体U)、および、電解質を混合し、混合液(以下では、混合液Lとも呼ぶ)を作成する混合処理を行なう(図1:ステップS20)。この場合、粒子集合体Uには、多くの気泡50が付着している(図1:ステップS20参照)。
【0020】
続いて、混合液Lにおいて、粒子集合体Uに付着した(接した)気泡50を除去するための脱泡処理を行なう。
【0021】
図3は、脱泡処理を説明するための図である。具体的には、図3に示すように、混合液Lを密閉容器70に入れ、真空ポンプ80を用いて密閉容器70内を略真空状態にすることによって行なう。すなわち、この脱泡処理は、混合液Lを略真空雰囲気下に置くことによって行なう。図1のステップS30に脱泡後の粒子集合体Uを示す。
【0022】
そして、混合液Lにおいて、超音波ホモジナイザ(図示せず)を用いて、粒子集合体Uを細粒化(分割)させつつ、混合液L中に分散させる(すなわち、電解質とよく混合させる)分散処理を行なう(図2:ステップS40)。この場合、粒子集合体Uが細粒化した後の触媒担持粒子の集合体を細粒化粒子集合体Vとも呼ぶ(図2:ステップS40参照)。この混合液Lが触媒インクとなる。なお、本実施例の超音波ホモジナイザは、18kHz〜20kHzの周波数で駆動する。
【0023】
以上のように、本実施例の触媒インクの製造方法では、混合液Lに対して脱泡処理を行い粒子集合体Uに付着する気泡50を除去するようにしている。このようにすれば、分散処理時において、粒子集合体Uに対して、気泡50に妨げられることなく、超音波ホモジナイザのエネルギを伝達することができ、各粒子集合体Uを略同程度に分割・細粒化することができる。その結果、触媒インク中の各細粒化粒子集合体Vの粒径にばらつきが生じことを抑制することができる。
【0024】
また、粒子集合体Uに付着する気泡50を除去することにより、分散処理時または分散処理後、混合液L(触媒インク)中の各細粒化粒子集合体Vが、気泡50の表面張力によって凝集することを抑制することができ、その結果、触媒インク中の各細粒化粒子集合体Vの粒径にばらつきが生じることを抑制することができる。
【0025】
なお、粒子集合体Uは、請求項における粒子集合体に該当し、気泡50は、請求項における泡に該当し、触媒担持粒子20は、請求項における触媒担持粒子に該当する。
【0026】
B2.実施例と比較例の実験結果:
図4は、本実施例の触媒インクの製造方法で製造された触媒インクの実験結果を表わす図である。詳しくは、本実施例の触媒インクの製造方法で製造した触媒インク(以下では、単に実施例とも呼ぶ)と、上記比較例の触媒インクの製造方法で製造した触媒インク(以下では、単に比較例とも呼ぶ)とを用いて、細粒化粒子集合体の粒径のばらつき分布を比較した実験結果を示す。細粒化粒子集合体の粒径の測定は、レーザ解析散乱法で行い、レーザとして、「Microtrac MT3000」を用いた。
【0027】
実施例において、脱泡処理は、混合液Lを、密閉容器70内に入れ、真空ポンプ(0.06[MPa])で15分間真空状態にすることによって行なった。実施例と比較例は、実施例において分散処理前に脱泡処理を実行することのみが相違し、その他はすべて同様の工程、材料を用いて行なう。実施例、比較例とも、分散媒として水:10[ml]を用い、触媒として白金1:[g](NEケムキャット製SA50BK)を用い、電解質としてナフィオン(登録商標)0.5:[g]を用いた。
【0028】
図4に示すように、比較例は、細粒化粒子集合体の粒径が、約10μmから約30μmの範囲でばらついており、一方で、実施例は、細粒化粒子集合体の粒径が、約20μmから約25μmの範囲内に収まっている。すなわち、比較例と比べて、実施例の方が、細粒化粒子集合体のばらつきが少ないことが示されている。このことから、実施例において、脱泡処理を行なうことにより、気泡に妨げられることなく、粒子集合体を分割・細粒化することが促進され、また、細粒化粒子集合体の再凝集が抑制されていると考えられる。
【0029】
C.変形例:
なお、本発明では、上記した実施の形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
【0030】
C1.変形例1:
上記実施例の触媒インクの製造方法では、分散処理において、18kHz〜20kHzで駆動する超音波ホモジナイザを用いて、粒子集合体Uを細粒化粒子集合体Vに分割・細粒化するようにしている。しかしながら、本発明は、分散処理において、1Hz〜18kHzの範囲、または、20kHz以上の高周波数域で駆動するホモジナイザを用いて、粒子集合体Uを細粒化粒子集合体Vに分割・細粒化する場合にも適用することが可能である。
【0031】
C2.変形例2:
上記実施例の触媒インクの製造方法では、脱泡処理において、真空ポンプ80を用いて、密閉容器70内を略真空状態にすることにより、粒子集合体Uに付着する気泡50を除去するようにしているが、本発明は、これに限られるものでない。例えば、上記脱泡処理は、混合液Lを沸騰処理することで、粒子集合体Uに付着する気泡50を除去するようにもよい。このようにしても、脱泡処理を行なうことができる。
【0032】
C3.変形例3:
上記実施例の触媒インクの製造方法では、粒子集合体Uは、触媒担持粒子20が集まって形成されているが、本発明は、これに限られるものではない。例えば、粒子集合体Uは、触媒担持粒子20の代わりに、触媒粒子そのものが集まって形成されていてもよいし、二元機能触媒(白金とその他触媒との混合体など)が集まって形成されていてもよい。
【0033】
C4.変形例4:
上記実施例の触媒インクの製造方法では、脱泡処理後、分散処理を行なうようにしているが、本発明は、これに限られるものではない。脱泡処理と並行して、分散処理を行なうようにしてもよい。具体的には、混合液Lが入れられた密閉容器70内を真空ポンプ80を用いて略真空状態にし、粒子集合体Uに付着する気泡50を除去しつつ、密閉容器70の混合液Lに超音波ホモジナイザを入れて、粒子集合体Uを細粒化(分割)させ、混合液L中に分散させるようにしてもよい。
【0034】
C5.変形例5:
上記実施例の触媒インクの製造方法では、分散処理(ステップS40)において、超音波ホモジナイザを用いて、粒子集合体Uaを細粒化(分割)させつつ、混合液La中に分散させるようにしているが、本発明は、これに限られるものではない。例えば、分散処理において、ボールミルやジェットミルなどを用いて、粒子集合体Uaを細粒化(分割)させつつ、混合液La中に分散させるようにしてもよい。このようにすれば、前工程(ステップS30)で、混合液Lに対して脱泡処理を行い粒子集合体Uに付着する気泡50を除去しているので、分散処理時において、粒子集合体Uに対して、気泡50に妨げられることなく、ボールミルやジェットミルからのエネルギを伝達することができ、各粒子集合体Uを略同程度に分割・細粒化することができる。その結果、触媒インク中の各細粒化粒子集合体Vの粒径にばらつきが生じことを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】上記実施例における触媒インクの製造方法を示すフローチャートである。
【図2】上記実施例における触媒インクの製造方法を示すフローチャートである。
【図3】脱泡処理を説明するための図である。
【図4】上記実施例の触媒インクの製造方法で製造された触媒インクの実験結果を表わす図である。
【図5】比較例における触媒インクの製造方法を示すフローチャートである。
【図6】比較例における問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
【0036】
20…触媒担持粒子
50…気泡
70…密閉容器
80…真空ポンプ
U…粒子集合体
L…混合液
V…細粒化粒子集合体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料電池用触媒電極を形成する触媒インクの製造方法であって、
(A)分散媒と、それぞれ触媒を含む粒子が集まって成る多数の粒子集合体とを少なくとも混合し、混合液を形成する工程と、
(B)前記混合液において、前記粒子集合体に接する泡を除去する工程と、
(C)前記粒子集合体に接する泡を除去している際、または、その除去後、前記粒子集合体を細粒化させ、前記混合液中に分散させる工程と、
を備えることを特徴とする触媒インクの製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載の触媒インクの製造方法において、
前記工程(C)では、ホモジナイザを用いて、前記粒子集合体を細粒化させ、前記混合液中に分散させることを特徴とする触媒インクの製造方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の触媒インクの製造方法において、
前記工程(C)では、超音波ホモジナイザを用いて、前記粒子集合体を細粒化させ、前記混合液中に分散させることを特徴とする触媒インクの製造方法。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の触媒インクの製造方法において、
前記工程(B)では、前記混合液を略真空雰囲気下に置くことにより、前記粒子集合体に接する泡を除去することを特徴とする触媒インクの製造方法。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の触媒インクの製造方法において、
前記粒子集合体は、前記触媒粒子が担持された触媒担持粒子が多数集まることにより形成されていることを特徴とする触媒インクの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−234978(P2008−234978A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−72313(P2007−72313)
【出願日】平成19年3月20日(2007.3.20)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】