説明

計算板

【課題】掛算、割算においてその求める答えは、その対応する線に沿って読み取るだけで見出すことができるようにする。
【解決手段】平面版に縦横各々複数の平行線を引き、原点より順次目盛りを付ける。又この原点と各平行線と差交する複数の比例線を配してなるものである。例えば掛け算の場合、横線とこれに差交する比例線との交点の横線上の目盛りが、当該横線の位置が対応する縦方向の目盛りと比例線の目盛りを掛けた積となる。割り算の場合は逆に、縦線とこれに差交する比例線との交点の縦線上の目盛りが当該縦線の位置が対応する横方向の目盛りを比例線の目盛りで割った商となる。

【発明の詳細な説明】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、掛算、割算の計算に供する計算板に関するものである。
現在、掛算割算は殆んどが電卓により行なわれている。これによる場合キーを押すだけの操作により計算がなされるので、計算の原理に関心を引くことがない。
又従来の計算尺の場合は対数目盛を使用しているので計算原理が難解であり、使用も専問的な場合に限られていた。
本発明はかかる問題を解決しようとするものである。
【問題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、平面板に縦、横各々複数の平行線を引き原点より順次に目盛を付ける。またこの原点と各平行線と差交する複数の比例線を配して成る。
【発明の効果】
本発明によれば掛算割算において、その求める答はその対応する線にそって読取るだけで見出すことができる。
特に九九算等を学習する場合には掛算の原理(掛算はある数の加える回数により決る)を容易に理解できるための教材としても利用することができる。
【実施例】
図面は、本発明の実施例を示している。図においてAは平面板を表し、Bは該平面板に表した図表である。
図表Bは、縦軸、横軸共複数の平行線を各々等間隔に配し、目盛を付し、該目盛に対応させて各平行線と差交する比例線Bcを配して成る。
目盛は目的に応じ細かく設ければよく、又目盛の範囲も目的に応じ必要な範囲とすればよい。
又横線もしくは縦線に平行に、各目盛に対応した目盛(必要に応じ細かく設けてもよい)を持った定規状のものをスライド式カーソル(fa)として装備すれば読取りがより一層容易となる。又これを該平面板と切離したものとして横又は縦の線に平行に当てることによりおこなうこともできる。
なおこの平面板は柔軟性を有するものであってもよい。
これは板とした例であるが紙等への印刷物としても利用できる。
【図1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面板に縦、横各々等間隔なる直行する複数の平行線を引く。この平行線の交点の一つを原点とする。
これを基準に縦横各々目盛を付す。
また任意の横線上において交点が等間隔になるよう原点より、各平行線と差交する複数の比例線を配して成ることを特徴とする計算板。

【公開番号】特開2007−323628(P2007−323628A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−188614(P2006−188614)
【出願日】平成18年5月31日(2006.5.31)
【出願人】(000180667)