説明

記念投票券発行装置及び記念投票券発行処理プログラム

【課題】記念品としての価値が高い記念投票券の発行サービスを行う。
【解決手段】利用者によって投票券3が投入されると、投票券情報読出手段1aは、投票券3に記録されている投票券情報を読み出し、競技情報取得手段1bへ送る。競技情報取得手段1bは、投票券から読み出されたレース特定情報に基づいて、投票券3に対応する対象レースを特定する。そして特定された対象レースに関する競技情報を集計装置2から取得する。記念投票券発行手段1cは、集計装置2から取得した競技情報に基づいて、対象レースに関する記念情報を印刷するための記念情報印刷データを生成する。印刷制御手段1dは、投票券3の画像データを取り込み、その画像データと、記念情報印刷データとを合成し、記念投票券4を発行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は記念投票券発行装置及び記念投票券発行処理プログラムに関し、特に投入された投票券に基づいて、記念投票券を発行する記念投票券発行装置及び記念投票券発行処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
競馬などの公営競技では、レース前に投票券を購入しておき、購入した投票券が的中したときは、的中した投票券(以下、的中券または的中投票券と表記する)と交換することによって払戻金を受け取ることができる。この際、換金と同時に的中券は回収されてしまい、利用者の手元に戻ることはなかった。しかし、記念として的中投票券を手元に残しておきたいという要望は多く、各投票券売場では、有人のコピーサービスが提供されていた。
【0003】
図8は、従来のコピーサービスを利用した的中投票券の払戻処理の流れを示した図である。サービスを利用する利用者は、最初に的中券を持ってコピーサービス窓口910へ出向く。そこで的中券902を渡して複写機911で複写してもらい、的中券902とともに複写券903をもらう。続いて払戻窓口920の的中券払戻装置921まで移動し、的中券払戻装置921に的中券902を投入する。的中券払戻装置921は、レース結果や配当金などを管理する集計装置922と接続しており、集計装置922から取得した情報に基づいて的中券902に対応する配当金904を支払う代わりに、的中券902を回収する。こうして、利用者の手元には、複写券903と、配当金とが残る。
【0004】
しかし、利用者は、コピーサービス窓口910と、払戻窓口920の2箇所へ行かなければサービスを利用することができず、非常に不便であった。そこで、的中した投票券に対し配当金を支払う際に、的中証明券を発行する的中券払戻機が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−331109号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来のサービスで受け取ることができる複写券は、記念品としての価値が十分でないという問題がある。ここで、以下の説明では、複写券、あるいは、的中証明書券など、投票券の内容が記載されているが、配当金を受け取ることができず、記念品としての価値のみを有する投票券を記念投票券と呼ぶこととする。
【0006】
従来のコピーサービスでは、的中投票券とは異なる材質の紙に、的中券の表面がそのまま複写されるだけであるので、記念品としての価値が不十分であった。また、コピーサービスは有人で提供されるため、ビッグレースともなると、コピーサービス窓口は長蛇の列となることも少なくなかった。最悪のケースでは、コピーサービスのための時間がかかり、当日の払戻停止時刻までに払戻しが行えなくなるという可能性もあった。また、記念品であれば、的中券とともに、出走情報やレースの成績情報などを残しておきたいという要望も多い。しかしながら、単なるコピーサービスでは、このような情報を付加することは難しい。
【0007】
一方、特許文献1に開示される的中券払戻機では、払戻しと同時に的中証明券が発行されるため、手間がかからないという利点がある。しかしながら、この的中券払戻機では、レース開始日の朝などの時点で、選手名や顔写真などの印刷用データを予め保存しておき、保存された印刷用データに基づいて的中証明券が発行される。このため、レースの成績など、レース開始前に入手できない情報は、的中証明券に印刷することができないという問題点がある。
【0008】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、記念品としての価値が高い記念投票券の発行サービスを行う記念投票券発行装置及び記念投票券発行処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような記念投票券発行装置1が提供される。記念投票券発行装置1は、投票券情報読出手段1a、競技情報取得手段1b、記念投票券発行手段1c、及び印刷制御手段1dを有し、投入された投票券3に基づいて、記念投票券4を発行する。投票券情報読出手段1aは、投入された投票券3を受け入れ、投票を行ったレースを特定するレース特定情報を含む投票券に記録されている投票券情報を読み出す。競技情報取得手段1bは、レース結果及び配当金額を含む競技情報を集計して保管する集計装置2と接続し、投票券情報読出手段1bが読み出したレース特定情報に基づいて特定される対象レースに関する競技情報を取得する。記念投票券発行手段1cは、競技情報取得手段1bが集計装置2から取得した競技情報に基づいて、対象レースの結果を含む対象レースに関する記念情報を印刷するための記念情報印刷データを生成し、記念投票券4の発行を依頼する。印刷制御手段1dは、記念投票券4の発行依頼に基づいて、投入された投票券3の画像データを取り込み、取り込んだ投票券の画像データと、記念情報印刷データとを合成して記念投票券4を印刷する。
【0010】
このような記念投票券発行装置1は、レース結果やその配当金額などの競技情報を集計して管理する集計装置2とネットワークなどを介して接続し、必要に応じて集計装置2より競技情報を得る。利用者によって投票券3が投入されると、投票券情報読出手段1aは、投票券3に記録されている投票券情報を読み出し、競技情報取得手段1bへ送る。投票券情報には、対象レースを特定するレース特定情報が設定されている。競技情報取得手段1bは、投票券から読み出されたレース特定情報に基づいて、投票券3に対応する対象レースを特定する。そして特定された対象レースに関する競技情報を集計装置2から取得する。記念投票券発行手段1cは、集計装置2から取得した競技情報に基づいて、レース結果を含む、対象レースに関する記念情報を印刷するための記念情報印刷データを生成する。記念情報印刷データは、利用者が残しておきたいと希望するデータが競技情報から抽出され、作成される。記念情報印刷データは、記念投票券発行要求とともに、印刷制御手段1dへ送る。印刷制御手段1dは、投票券3の画像データを取り込み、その画像データと、記念情報印刷データとを合成し、記念投票券4を発行する。
【0011】
また、上記課題を解決するために、投入された投票券に基づいて、記念投票券を発行する処理のための記念投票券発行処理プログラムにおいて、コンピュータを、投票券を受け入れ、投票を行ったレースを特定するレース特定情報を含む投票券に記録されている投票券情報を読み出す投票券情報読出手段、レース結果及び配当金額を含む競技情報を集計して保管する集計装置と接続し、投票券情報読出手段が読み出したレース特定情報に基づいて特定される対象レースに関する競技情報を取得する競技情報取得手段、競技情報取得手段が集計装置から取得した競技情報に基づいて、対象レースの結果を含む対象レースに関する記念情報を印刷するための記念情報印刷データを生成し、記念投票券の発行を依頼する記念投票券発行手段、記念投票券の発行依頼に基づいて、投入された投票券の画像データを取り込み、取り込んだ投票券の画像データと、記念情報印刷データとを合成して記念投票券を印刷する印刷制御手段、として機能させることを特徴とする記念投票券発行処理プログラム、が提供される。
【0012】
このような記念投票券発行処理プログラムを実行するコンピュータは、記念投票券発行装置1として機能する。コンピュータは、投入された投票券3の記録内容を読み出し、その投票券情報に基づいて対象レースの結果を含む競技情報を集計装置2から取得する。次に、競技情報に基づいて、レース結果を含むいくつかの競技情報項目を記念情報として印刷するための記念情報印刷データを生成する。そして、この記念情報印刷データと、投票券の画像データとを合成して印刷し、記念投票券を発行する。
【発明の効果】
【0013】
本発明では、レース結果を含む競技情報を管理する集計装置から、投票券に対応する対象レースの競技情報を取得し、競技情報から抽出したレース結果などの記念情報と、投票券の画像とが合成されて印刷された記念投票券が発行される。このように、投票券と同じ印刷が施されるばかりでなく、記念として残したいレース結果などの情報が付加された記念投票券を発行することができるので、記念投票券の価値を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、実施の形態に適用される発明の概念図である。本発明に係る記念投票券発行装置1は、投票券情報読出手段1a、競技情報取得手段1b、記念投票券発行手段1c、印刷制御手段1d、通信手段1e、及び払戻金支払手段1fを有し、競技情報DB2a、通信手段2b、競技情報抽出手段2c、及び的中判定手段2dを有する集計装置2とネットワークを介して接続する。これらの処理手段は、コンピュータが、記念投票券発行処理プログラムを実行することにより、その処理機能が実現される。
【0015】
まず、記念投票券発行装置1の詳細を説明する。
投票券情報読出手段1aは、投票券3が投入されると、投入された投票券3に記録されている投票券情報を読み出す。投票券3には、投票を行ったレースを特定するレース特定情報、投票した予想を示す成績予想情報、投票券の不正利用を防止するためセキュリティ情報などが記録されている。また、投票券3の表面にはその内容が印刷されている。レース特定情報として、開催場所、開催日時、レース番号などが記録されている。成績予想情報として、成績予想の種別(単勝や複勝など)、成績予想などが記録されている。セキュリティ情報は、不正防止のため、この投票券の正当性を調べる際に参照される情報である。投票券情報読出手段1aは、光学的手段によって画像データを読み取り、投票券3に記録されている情報を抽出する。投票券情報を抽出する画像データの表現形式は、文字の他、バーコードなど符号化された形式であってもよい。また、投票券3に磁気記憶部やICチップなどを搭載して投票券情報を記録しておき、対応する読取手段によって投票券情報を読み出すようにしてもよい。
【0016】
競技情報取得手段1bは、投票券情報読出手段1aが読み出した投票券情報のレース特定情報に基づいて特定される対象レースの競技情報を集計装置2から取得する。すなわち、集計装置2に対し、通信手段1eを介して対象レース特定情報を送信し、応答として対象レースの競技情報を得る。競技情報には、対象レースの結果、配当金などを含む集計装置2の競技情報DB2aで管理される情報が設定されている。また、このとき、集計装置2に対して成績予想情報も送信し、投票券が的中しているか否かの判断を依頼してもよい。取得した対象レースの競技情報は、記念投票券発行手段1cに送る。
【0017】
記念投票券発行手段1cは、競技情報取得手段1bが取得した対象レースの競技情報に基づき、記念投票券に記念情報を印刷するための記念情報印刷データを生成し、記念投票券発行依頼を印刷制御手段1dに出力する。記念投票券に印刷される記念情報は、少なくとも対象レースのレース結果を含み、ほかに、記念として残しておきたい競技情報に設定される任意の情報項目を選択することができる。たとえば、レース結果のほかに出走表や配当金などの情報項目を加えることができる。また、情報項目は文字情報に限定されず、必要であれば、ゴール時の画像などの画像データを情報項目に加えてもよい。また、記念投票券の発行処理前に、利用者に記念投票券の要否を問合せ、要と指示された時のみ上記の手順を行うようにしてもよい。
【0018】
印刷制御手段1dは、記念投票券発行手段1cから記念投票券の発行依頼を取得すると、投入された投票券3の画像データを取り込む。そして、この投票券画像データと、記念投票券発行手段1cが生成した記念情報印刷データと、を合成し、記念投票券4を印刷する。このとき、投票券3に記録されているセキュリティ情報を削除、または使用できないように変更し、投票券3と同じ用紙に印刷する。また、記念投票券4の表面に投票券3の画像データに基づく画像を印刷し、裏面に記念情報印刷データに基づく画像を印刷してもよい。これにより、手触りや見た目が投票券3とほぼ同一の記念投票券4を提供することができる。なお、記念投票券4はセキュリティ情報が削除または変更されているので、記念投票券4を的中券払戻装置に投入してもエラー処理され、払戻金が支払われることはない。
【0019】
通信手段1eは、ネットワークを介して接続する集計装置2との間のデータ交換を制御する。
払戻金支払手段1fは、投入された投票券3から読み出した投票券情報の成績予想情報に基づき、この投票券3が的中しているか否かを集計装置2に問い合わせる。集計装置2からは、的中しているか否かの判定情報、及び算出された払戻金額などの的中情報を得る。的中情報に基づいて、投票券3が的中していると判断されたときは、払戻金5を支払うとともに、投入された投票券3を回収する。なお、的中していると判断されなかったときは、利用者に投票券3を返却する。
【0020】
次に、集計装置2の詳細を説明する。
競技情報DB2aは、管理対象のすべてのレースに関する競技情報を記憶する競技情報記憶手段である。競技情報に設定される配当金額は、図示しない集計処理部によってレース終了後に算出される。
【0021】
通信手段2bは、ネットワークを介して接続する記念投票券発行装置1との間のデータ交換を制御する。
競技情報抽出手段2cは、通信手段2bを介して記念投票券発行装置1からレース特定情報または投票券情報を取得すると、レース特定情報に基づいて競技情報DB2aを検索する。そして、レース特定情報によって特定される対象レースの競技情報を抽出し、通信手段2bを介して記念投票券発行装置1へ送る。また、要求があれば、的中判定手段2dを起動し、取得した投票券情報の成績予想情報を送り、投票券3の的中判定を依頼する。判定結果は、通信手段2bを介して記念投票券発行装置1へ送る。
【0022】
的中判定手段2dは、競技情報抽出手段2cを介して的中判定の依頼を受けると、投票券内容情報に設定されているレースの成績予想と、競技情報DB2aに設定される該当レースのレース結果と照合し、的中しているか否かを判定する。そして、払戻金額を算出し、的中結果と払戻金額を含む的中情報を生成し、競技情報抽出手段2c及び通信手段2b経由で記念投票券発行装置1へ送る。
【0023】
次に、このような構成の記念投票券発行装置1及び集計装置2による記念投票券発行処理について説明する。
利用者が投票券3を記念投票券発行装置1へ投入すると、投票券情報読み出し手段1aが投票券3に記録された投票券情報を読み出す。競技情報取得手段1bは、通信手段1eを介して、投票券3に対応する対象レースに関する競技情報を集計装置2へ送る。集計装置2では、通信手段2bが受け取った競技情報の要求に基づき、競技情報抽出手段2cが競技情報DB2aを検索して対象レースの競技情報を抽出する。記念投票券発行装置1は、集計装置2から対象レースの競技情報を取得すると、記念投票券発行手段1cが競技情報から記念投票券4に印刷する記念情報の情報項目を抽出し、印刷用の記念情報印刷データを生成する。印刷制御手段1dは、取り込んだ投票券3の画像データと、記念情報印刷データとを合成して記念投票券4を印刷し、利用者に引き渡す。さらに、払戻金支払手段1fは、投票券3の的中判定を依頼し、的中判定手段2dが生成した判定結果と払戻金額を含む的中情報を受け取る。投票券3が的中と判定されていれば、投票券3を回収し、払戻金5を支払う。これにより、利用者は、記念投票券4と払戻金5を受け取る。また、投票券3が的中と判定されなければ、投票券3を返却する。これにより、的中していない投票券3を持っている利用者であっても、希望すれば、記念投票券4を受け取ることができる。
【0024】
記念投票券4は、的中投票券であれば回収されてしまう投票券3と同じ用紙に、セキュリティ情報以外は同一の内容で印刷されているので、利用者は、投票券3を保存するのと同等の満足感を得ることができる。さらに、投票券3とともに残しておきたいレース結果や出走表などの情報も印刷されているので、記念品としての価値をさらに高めることが可能となる。
【0025】
以下、実施の形態を、記念投票券発行装置1を公営競馬に適用した場合を例に図面を参照して詳細に説明する。
図2は、実施の形態の公営競馬システムの概略構成図を示した図である。
【0026】
図の例のシステムは、競馬場内の各売り場に配置される記念投票券発行装置100a、記念投票券発行装置100b、及び的中券払戻装置600と、集計装置200とがネットワーク300を介して接続する。
【0027】
図の例の記念投票券発行装置100a,100bは、記念投票券の発行要求があったときは、投入された投票券の記念投票券を発行する機能と、投票券が的中したと判断されたときは払戻金を支払う払戻金支払機能とを有する。また、的中券払戻装置600は、投票券が的中したと判断されたときの払戻金支払処理のみを実行する。
【0028】
利用者は、投票券が的中し、記念投票券の発行を希望する場合には、記念投票券発行装置100a,100bへ投票券を投入し、記念投票券の発行と払戻金の受け取りを一括して行う記念投票券の発行は任意であるので、希望しなければ、払戻金の受け取りだけを行うとしてもよい。なお、記念投票券を希望しない場合は、従来の的中券払戻装置600に投票券を投入し、払戻金のみを受け取ることもできる。さらに、投票券は的中しなかったが、記念投票券はほしいという利用者も、記念投票券発行装置100a,100bに投票券を投入すれば、記念投票券を受け取ることができる。記念投票券の発行時には、発行サービス料を徴収するようにすれば、新たなビジネスを展開することも可能となる。
【0029】
次に、記念投票券発行装置100aのハードウェア構成について説明する。図3は、記念投票券発行装置のハードウェア構成例を示したブロック図である。
記念投票券発行装置100aは、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス109を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、投票券情報読取部104、印刷部105、表示部106、キー入力部107、及び通信インタフェース108が接続されている。
【0030】
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSのプログラムやアプリケーションプログラムが格納される。投票券情報読取部104は、投入された投票券に記録された投票券情報を読み取り、CPU101に送信する。印刷部105は、CPU101からの命令に従って、指示された印刷データを所定の用紙に印刷する。表示部106は、CPU101からの命令に従って画像を画面に表示させる。キー入力部107は、利用者が操作したキーに応じた信号をCPU101に送信する。通信インタフェース108は、ネットワーク300に接続されており、ネットワーク300を介して集計装置200との間でデータの送受信を行う。
【0031】
このようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、記念投票券発行装置100bの構成も同様である。以下、特に限定する必要がないときは、記念投票券発行装置100と表記する。
【0032】
次に、記念投票券発行装置100によって実現される記念投票券の発行処理と、払戻金の支払い処理の流れについて説明する。図4は、記念投票券発行及び払戻金支払い処理の流れを示した図である。便宜上、図では、利用者が行う操作も手順の中に示されているが、記念投票券発行装置100及び集計装置200が実行する処理手順は、発生するイベントに応じて、コンピュータが実行する。
【0033】
まず、利用者が記念投票券の発行、払戻金の支払いなどを望む投票券を記念投票券発行装置100に投入する(401)。
記念投票券発行装置100は、投票券が投入されると、投票券に記録されている投票券情報を読み取る(402)。投票券情報には、投票券に対応するレース特定情報と、成績予想情報と、セキュリティ情報とが記録されている。たとえば、レース特定情報として、開催場所、開催日時、レース番号などが、成績予想情報として、成績予想の種別、予測などが設定されている。次に、集計装置200に対し、読み取ったレース特定情報と成績予想情報を送付して、対象レースに関する競技情報と、的中判定とを集計装置200に要求する(403)。
【0034】
集計装置200は、要求を受け取ると、的中チェックと、配当金額算出処理を行う(404)。まず、競技情報DBを検索し、対象レースの競技情報を抽出する。そして、競技情報に含まれる対象レースのレース結果と、記念投票券発行装置100から取得した成績予想とを照合し、的中チェックを行う。的中していると判定されたときは、その配当金額も算出し、判定結果と払戻金額を含む的中情報を生成する。的中チェック及び配当金額算出処理は、従来の的中払戻機の処理と同じであるので、詳細は省略する。次に、対象レースの競技情報を生成する(405)。前処理で検索された対象レースの競技情報のうち、記録情報として記念投票券に記載する情報項目を抽出し、記念投票券発行装置100用の競技情報を生成する。場合によっては、全競技情報を送信対象としてもよい。そして、的中情報と、競技情報とを記念投票券発行装置100へ送信する(406)。
【0035】
記念投票券発行装置100は、的中情報と、競技情報とを受信し(407)、処理を再開する。まず、記念投票券発行の要否を利用者に問い合わせる(408)。たとえば、表示部106に「記念投票券を発行しますか」などの問合せメッセージを表示し、キー入力部107による利用者の操作を促す。ここでは、利用者は、キーを操作し、記念投票券発行要求を行うとする(409)。このとき、サービス料の支払いを要求し、支払われたときのみ以降の処理へ進むとしてもよい。また、支払いは、投票券が的中しているときには、払戻金を利用できるようにしておく。なお、記念投票券の発行要求が希望されないときは、処理を411へ進める。こうして、記念投票券の発行ができる状態となったときは、記念投票券発行処理を実行する(410)。処理の詳細は後述する。そして、的中情報に基づいて、払戻金支払い処理を行う(411)。払戻金支払い処理では、投票券が的中しているときは、投票券を回収し、払戻金と記念投票券とを利用者に渡す。また、投票券が的中していないときは、投票券と記念投票券とを利用者に渡す。
【0036】
こうして利用者は、記念投票券を取得することができる(412)。
次に、記念投票券発行装置における処理手順を詳細に説明する。
図5は、記念投票券発行装置の処理手順を示したフローチャートである。
【0037】
[ステップS01] 投票券読取処理を行う。投票券読取処理では、記念投票券発行装置に投入された投票券から、対象レースのレース特定情報及び成績予想情報の投票券情報と、投票券の正当性を診断するためのセキュリティ情報を読み出す。
【0038】
[ステップS02] ステップS01で読み取った投票券情報を集計装置に送信し、的中チェックと、対象レースに関する競技情報を要求し、応答を待つ。
要求を受け取った集計装置では、投票券情報に基づいて、投票券が的中しているかどうかを判定し、その判定結果と、払戻金とを含む的中情報を生成する。また、競技情報DBで管理する競技情報から対象レースの競技情報を抽出し、必要であれば編集し、的中情報とともに記念投票券発行装置へ送信する。
【0039】
[ステップS03] 集計装置からの応答として、的中情報と競技情報とを受信し、一時的に記憶手段へ保存する。
[ステップS04] 記念投票券の発券を行うか否かを利用者に問い合わせ、応答を待つ。記念投票券の発券が要求されれば、処理をステップS05へ進める。記念投票券の発券は必要ないと判断されれば、処理をステップS06へ進める。
【0040】
[ステップS05] 記念投票券の発券が要求されたときは、記念投票券発行処理を実行して処理を終了する。記念投票券発行処理の詳細は、後述する。
[ステップS06] 記念投票券の発券は必要ないと判断されたときは、ステップS03で取得した的中情報と、ステップS01で読み取った成績予想とを照合し、投票券が的中しているかを判定する。的中していると判定されたときは、処理をステップS07へ進め、的中していないと判定されたときは、処理をステップS08へ進める。
【0041】
[ステップS07] 投票券が的中していると判定されたときは、払戻金を支払い、処理を終了する。このとき、投票券は回収する。
[ステップS08] 投票券が的中していないと判定されたときは、払戻金は支払わず、投票券を返却して処理を終了する。
【0042】
次に、記念投票券発行処理の手順について説明する。
図6は、記念投票券発行処理の手順を示したフローチャートである。
[ステップS51] 集計装置から取得した的中情報と、投票券から読み取った成績予想とを照合し、投票券が的中しているかを判定する。的中していると判定されたときは、処理をステップS52へ進め、的中していないと判定されたときは、処理をステップS56へ進める。
【0043】
[ステップS52] 投票券が的中していると判定されたときは、記念投票券用の印刷データを生成する。印刷データは、表面用として、投票券の表面を取り込んだ画像データからセキュリティ情報を削除したものを生成する。また、裏面用として、競技情報から記念情報を抽出した記念情報印刷データを生成する。
【0044】
[ステップS53] ステップS52で生成した印刷データに基づいて記念投票券を印刷する。
[ステップS54] 的中した投票券に対する払戻金から、サービス料として、記念投票券発券の対価を減額する。
【0045】
[ステップS55] ステップS53で印刷した記念投票券を発券する。さらに、投票券を回収し、ステップS54においてサービス料が差し引かれた払戻金に相当する現金を放出し、処理を終了する。
【0046】
以上の処理手順により、利用者は、払戻金と記念投票券とを取得することができる。
[ステップS56] 利用者からサービス料を徴収する。投票券は的中していないので、別途サービス料を要求する。サービス料の支払いが行われた後、次ステップへ処理を進める。
【0047】
[ステップS57] 記念投票券用の印刷データを生成する。印刷データは、表面用のセキュリティ情報を除いた投票券の画像データと、記念情報印刷データとから成る。
[ステップS58] ステップS57で生成した印刷データに基づいて記念投票券を印刷する。
【0048】
[ステップS59] ステップS58で印刷した記念投票券を発券する。さらに、投票券を返却し、処理を終了する。
以上の処理手順が実行されることにより、記念投票券の発券を希望する利用者は、サービス料と引き換えに記念投票券を入手することができる。
【0049】
ここで、発券される記念投票券の一例を示す。図7は、記念投票券の一例を示した図である。(A)は記念投票券の表面、(B)は記念投票券の裏面の一例を示している。
(A)記念投票券表面は、投票券を複写したときと同様に、投票券の記載内容が印刷される。図の例では、開催場所(○○競馬場)501、開催日時(2007年5月20日)502、レース組(5レース)503、成績予想504が、投票券と同じように印刷されている。ただし、本来の投票券ではセキュリティ情報が印字されていたセキュリティ情報部505は削除されている。なお、印刷は、投票券と同じ用紙で行われる。
【0050】
(B)記念投票券裏面は、記念情報として、競技情報から抽出された表面に記載されたレースの出走表511と、競走成績512とが印刷される。
このように、利用者は、セキュリティ情報部を除き、表面が投票券と全く同じ記念投票券を入手することができる。また、そのときのレース状況など、記念となる情報は裏面に記載されており、記念品投票券は、従来のものと比較して、記念品としての高い価値を有する。
【0051】
なお、図の例は一例であり、本発明はこれに限定されない。また、(A)の記念投票券表面と、(B)の記念投票券裏面とは、同一の用紙でなく、別の用紙に印刷される形態としてもよい。
【0052】
上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、記念投票券発行装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
【0053】
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0054】
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0055】
(付記1) 投入された投票券に基づいて、記念投票券を発行する記念投票券発行装置において、
前記投票券を受け入れ、投票を行ったレースを特定するレース特定情報を含む前記投票券に記録されている投票券情報を読み出す投票券情報読出手段と、
レース結果及び配当金額を含む競技情報を集計して保管する集計装置と接続し、前記投票券情報読出手段が読み出した前記レース特定情報に基づいて特定される対象レースに関する競技情報を取得する競技情報取得手段と、
前記競技情報取得手段が前記集計装置から取得した前記競技情報に基づいて、前記対象レースの結果を含む前記対象レースに関する記念情報を印刷するための記念情報印刷データを生成し、記念投票券の発行を依頼する記念投票券発行手段と、
前記記念投票券の発行依頼に基づいて、投入された前記投票券の画像データを取り込み、取り込んだ前記投票券の画像データと、前記記念情報印刷データとを合成して前記記念投票券を印刷する印刷制御手段と、
を有することを特徴とする記念投票券発行装置。
【0056】
(付記2) 前記印刷制御手段は、前記投票券の画像データに含まれる前記投票券の払戻処理で前記投票券の正当性判断に参照されるセキュリティ情報を削除または変更する処理を施し、処理が施された前記投票券の画像データに基づいて前記投票券と同じ用紙に前記記念投票券を印刷する、ことを特徴とする付記1記載の記念投票券発行装置。
【0057】
(付記3) 前記印刷制御手段は、前記投票券の画像データを前記記念投票券の表面に印刷し、前記記念情報印刷データを前記記念投票券の裏面に印刷する、ことを特徴とする付記1記載の記念投票券発行装置。
【0058】
(付記4) 前記記念投票券発行装置は、さらに、
投入された前記投票券が的中と判断されたときは、前記集計装置から前記投票券に対する払戻金に関する的中情報を取得し、取得した前記的中情報に基づいて払戻金の支払いを行う払戻金支払手段、
を有することを特徴とする付記1記載の記念投票券発行装置。
【0059】
(付記5) 前記払戻金支払手段は、前記的中情報に基づいて払戻金を支払ったときは、前記投票券を回収し、払戻金と前記記念投票券とを利用者に引き渡す、ことを特徴とする付記4記載の記念投票券発行装置。
【0060】
(付記6) 前記記念投票券発行手段は、利用者に前記記念投票券発行の要否を問合せ、要と指定されたときのみ前記記念投票券を発行する、ことを特徴とする付記1記載の記念投票券発行装置。
【0061】
(付記7) 前記競技情報取得手段は、前記集計装置から前記競技情報として前記対象レースの出走表及び競走成績を取得し、
前記記念投票券発行手段は、前記出走表及び前記競走成績を前記記念情報印刷データに設定する、
ことを特徴とする付記1記載の記念投票券発行装置。
【0062】
(付記8) 投入された投票券に基づいて、記念投票券を発行する処理のための記念投票券発行処理プログラムにおいて、
コンピュータを、
前記投票券を受け入れ、投票を行ったレースを特定するレース特定情報を含む前記投票券に記録されている投票券情報を読み出す投票券情報読出手段、
レース結果及び配当金額を含む競技情報を集計して保管する集計装置と接続し、前記投票券情報読出手段が読み出した前記レース特定情報に基づいて特定される対象レースに関する競技情報を取得する競技情報取得手段、
前記競技情報取得手段が前記集計装置から取得した前記競技情報に基づいて、前記対象レースの結果を含む前記対象レースに関する記念情報を印刷するための記念情報印刷データを生成し、記念投票券の発行を依頼する記念投票券発行手段、
前記記念投票券の発行依頼に基づいて、投入された前記投票券の画像データを取り込み、取り込んだ前記投票券の画像データと、前記記念情報印刷データとを合成して前記記念投票券を印刷する印刷制御手段、
として機能させることを特徴とする記念投票券発行処理プログラム。
【0063】
(付記9) 投入された投票券に基づいて、記念投票券を発行する処理のための記念投票券発行方法において、
記念投票券発行装置の投票券情報読出手段が、前記投票券を受け入れ、投票を行ったレースを特定するレース特定情報を含む前記投票券に記録されている投票券情報を読み出すステップと、
前記記念投票券発行装置の競技情報取得手段が、レース結果及び配当金額を含む競技情報を集計する集計装置と接続し、前記投票券情報読出手段が読み出した前記レース特定情報に基づいて特定される対象レースに関する競技情報を要求するステップと、
前記集計装置の競技情報抽出手段が、前記対象レースの結果及び前記配当金額を含む競技情報を記憶する競技情報記憶手段を検索して、特定された前記対象レースに関する前記競技情報を抽出し、抽出された前記競技情報を前記記念投票券発行装置へ送信するステップと、
前記記念投票券発行装置の記念投票券発行手段が、前記集計装置から取得した前記競技情報に基づいて、前記対象レースの結果を含む前記対象レースに関する記念情報を印刷するための記念情報印刷データを生成し、記念投票券の発行を依頼するステップと、
前記記念投票券発行装置の印刷制御手段が、前記記念投票券の発行依頼に基づいて、投入された前記投票券の画像データを取り込み、取り込んだ前記投票券の画像データと、前記記念情報印刷データとを合成して前記記念投票券を印刷するステップと、
を有することを特徴とする記念投票券発行方法。
【0064】
(付記10) 前記記念投票券発行方法は、さらに、
前記記念投票券発行装置の払戻金支払手段が、前記集計装置に対し、前記投票券の投票内容を示した投票情報を送信して前記投票券が的中しているか否かの判断を要求するステップと、
前記集計装置の的中判定手段が、前記競技情報記憶手段に格納される的中情報と、前記投票情報の前記成績予想情報とを照合して的中判定を行い、的中した前記投票券に対する払戻金を算出し、判定結果と払戻金情報とを含む的中情報を生成し、判定結果を前記記念投票券発行装置に送信するステップと、
前記記念投票券発行装置の前記払戻金支払手段が、前記集計装置から前記判定結果と、的中情報とを取得し、前記投票券が的中したと判断されたときは、取得した前記的中情報に基づいて払戻金の支払いを行うステップと、
を有することを特徴とする付記9記載の記念投票券発行方法。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】実施の形態に適用される発明の概念図である。
【図2】実施の形態の公営競馬システムの概略構成図を示した図である。
【図3】記念投票券発行装置のハードウェア構成例を示したブロック図である。
【図4】記念投票券発行及び払戻金支払い処理の流れを示した図である。
【図5】記念投票券発行装置の処理手順を示したフローチャートである。
【図6】記念投票券発行処理の手順を示したフローチャートである。
【図7】記念投票券の一例を示した図である。
【図8】従来のコピーサービスを利用した的中投票券の払戻処理の流れを示した図である。
【符号の説明】
【0066】
1 記念投票券発行装置
1a 投票券情報読出手段
1b 競技情報取得手段
1c 記念投票券発行手段
1d 印刷制御手段
1e 通信手段
1f 払戻金支払手段
2 集計装置
2a 競技情報記憶手段(DB)
2b 通信手段
2c 競技情報抽出手段
2d 的中判定手段
3 投票券
4 記念投票券
5 払戻金

【特許請求の範囲】
【請求項1】
投入された投票券に基づいて、記念投票券を発行する記念投票券発行装置において、
前記投票券を受け入れ、投票を行ったレースを特定するレース特定情報を含む前記投票券に記録されている投票券情報を読み出す投票券情報読出手段と、
レース結果及び配当金額を含む競技情報を集計して保管する集計装置と接続し、前記投票券情報読出手段が読み出した前記レース特定情報に基づいて特定される対象レースに関する競技情報を取得する競技情報取得手段と、
前記競技情報取得手段が前記集計装置から取得した前記競技情報に基づいて、前記対象レースの結果を含む前記対象レースに関する記念情報を印刷するための記念情報印刷データを生成し、記念投票券の発行を依頼する記念投票券発行手段と、
前記記念投票券の発行依頼に基づいて、投入された前記投票券の画像データを取り込み、取り込んだ前記投票券の画像データと、前記記念情報印刷データとを合成して前記記念投票券を印刷する印刷制御手段と、
を有することを特徴とする記念投票券発行装置。
【請求項2】
前記印刷制御手段は、前記投票券の画像データに含まれる前記投票券の払戻処理で前記投票券の正当性判断に参照されるセキュリティ情報を削除または変更する処理を施し、処理が施された前記投票券の画像データに基づいて、前記投票券と同じ用紙に前記記念投票券を印刷する、ことを特徴とする請求項1記載の記念投票券発行装置。
【請求項3】
前記印刷制御手段は、前記投票券の画像データを前記記念投票券の表面に印刷し、前記記念情報印刷データを前記記念投票券の裏面に印刷する、ことを特徴とする請求項1記載の記念投票券発行装置。
【請求項4】
前記記念投票券発行装置は、さらに、
投入された前記投票券が的中と判断されたときは、前記集計装置から前記投票券に対する払戻金に関する的中情報を取得し、取得した前記的中情報に基づいて払戻金の支払いを行う払戻金支払手段、
を有することを特徴とする請求項1記載の記念投票券発行装置。
【請求項5】
投入された投票券に基づいて、記念投票券を発行する処理のための記念投票券発行処理プログラムにおいて、
コンピュータを、
前記投票券を受け入れ、投票を行ったレースを特定するレース特定情報を含む前記投票券に記録されている投票券情報を読み出す投票券情報読出手段、
レース結果及び配当金額を含む競技情報を集計して保管する集計装置と接続し、前記投票券情報読出手段が読み出した前記レース特定情報に基づいて特定される対象レースに関する競技情報を取得する競技情報取得手段、
前記競技情報取得手段が前記集計装置から取得した前記競技情報に基づいて、前記対象レースの結果を含む前記対象レースに関する記念情報を印刷するための記念情報印刷データを生成し、記念投票券の発行を依頼する記念投票券発行手段、
前記記念投票券の発行依頼に基づいて、投入された前記投票券の画像データを取り込み、取り込んだ前記投票券の画像データと、前記記念情報印刷データとを合成して前記記念投票券を印刷する印刷制御手段、
として機能させることを特徴とする記念投票券発行処理プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2008−310458(P2008−310458A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−155860(P2007−155860)
【出願日】平成19年6月13日(2007.6.13)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】