説明

記録装置、記録装置の制御方法、情報端末、情報通信システム、記録装置の制御プログラム、および記録媒体

【課題】ユーザの利用する個人情報端末を識別して、当該ユーザが必要とする録画予約情報だけを当該ユーザに認識させることを容易に行う。
【解決手段】録画装置1は、録画装置1と通信可能な個人情報端末2から録画予約情報または録画予約情報を決定するための指示を示す録画予約指示情報を受信する装置送受信部11と、装置送受信部11が受信した録画予約情報または録画予約指示情報により決定される録画予約情報に対して、個人情報端末2を識別するための端末識別情報を設定し、端末識別情報と録画予約情報とを対応付けて管理する装置情報管理部122と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが必要とする予約情報だけを当該ユーザに認識させることを容易に行うことが可能な記録装置、記録装置の制御方法、情報端末、情報通信システム、記録装置の制御プログラム、および記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、番組等の記録にハードディスクやDVD等の大容量の記録媒体を用いた録画装置の利用が実現されており、当該番組等を多数記録しておくことが可能である。また、今後は、さらに大容量の記録媒体であるBlu−ray Disc(登録商標)などを用いた記録装置の利用が実現されるものと考えられ、録画装置にはより多数の番組等を記録しておくことが可能となる。
【0003】
上述のように、大容量の記録媒体を用いた録画装置は、多数の番組を記録することが可能である。このため、ユーザが記録済みの番組を再生する場合に、多数記録された番組のうちから所望の番組を選択する必要がある。ここで、上記録画装置が記録済みの番組を分類することなく記録する場合には、記録済みの番組が増えると、それだけ所望の番組を選択しにくくなる。
【0004】
また、例えば家庭内にて録画装置が用いられる場合には、当該録画装置を複数のユーザで利用する可能性がある。この場合には、あるユーザが記録した番組と他のユーザが記録した番組とが混在した状態で記録されることになるので、特定のユーザが所望の番組を選択することがさらに困難になる。
【0005】
そこで、多数の番組を記録することが可能な録画装置を複数のユーザで利用した場合であっても、ユーザが記録済みの番組の選択を行うことが可能な大容量の記録媒体を用いた録画装置が、例えば特許文献1、2に開示されている。
【0006】
特許文献1には、録画コンテンツとユーザ(予約者)との対応付けを行うことにより、記録される番組数や使用人数が多くなっても各ユーザが自ら記録した番組を選択することが可能な光ディスク記録再生装置が開示されている。具体的には、光ディスク記録再生装置は、番組の記録を行うユーザを識別する使用者識別情報を各番組情報と共に記録することによってユーザの選択を行う。これにより、光ディスク記録再生装置は、選択された使用者が記録した番組を再生もしくは削除することを可能となる。
【0007】
また、上記光ディスク記録再生装置は、ユーザのみにしか判らない固有情報と照合を行ってから、番組の記録、再生、削除を行うことにより、他のユーザによる番組の記録、再生、削除を制限することができる。
【0008】
さらに、特許文献2には、多くの記録済み番組の中から目的の番組を探し出すことが可能な番組記録装置が開示されている。具体的には、番組記録装置は、ユーザが記録したい番組のうち既に記録された番組に係る番組情報と、ユーザ自身を識別するための識別情報(例えばメールアドレス)とを対応付けると共にこれらの情報をマトリクス状に並べることによって記録番組表を作成し、当該記録番組表を表示機器に表示させる。これにより、ユーザは、この記録番組表を参照することによって、多くの記録済み番組の中から目的の番組を探し出すことができる。
【0009】
ここで、特許文献2には、上記番組記録装置で用いられるユーザの識別情報として、メールアドレスの他にも、氏名またはニックネームのような各ユーザを識別可能な情報が挙げられている。また、特許文献2には、番組記録装置がユーザの識別情報を受け付ける方法として、自装置、リモコンまたは携帯端末(例えば携帯電話機)に、予約機能を有する操作部を介して入力する方法が挙げられている。なお、ユーザがリモコンまたは携帯端末を用いて上記入力を行った場合、入力した情報(ユーザの識別情報)は、赤外線通信にて当該携帯端末から番組記録装置に送信される。
【特許文献1】特開2003−141851号公報(平成15年5月16日公開)
【特許文献2】特開2006−229780号公報(平成18年8月31日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1、2の技術では、録画コンテンツとユーザとの対応付けを行っているが、この対応付けを行うために、ユーザを識別するための使用者識別情報(識別情報)を操作部を介して取得している。すなわち、特許文献1、2では、上記対応付けを行うための識別情報を作成するために、記録装置に備えられた操作部を介してのユーザの入力操作を取得する必要があるという問題が生じる。
【0011】
例えば特許文献2の技術では、識別情報として通信可能な外部の電子機器のメールアドレスを取得しているが、この場合には、当該メールアドレスを入力するために時間がかかってしまうと共に、ユーザに煩雑な操作を行わせるといった問題が生じる。
【0012】
すなわち、特許文献1、2の技術では、ユーザを識別するための識別情報を、ユーザ自らの入力によって取得する構成であるため、上記光ディスク記録再生装置および番組記録装置が識別情報を取得するのにユーザに何らかの操作を行わせる必要があるという問題が生じる。
【0013】
なお、特許文献2の番組記録装置で用いられるメールアドレスは、例えば携帯端末に記録が終了した旨の内容を示す電子メール、または当該内容と共に記録した番組を添付した電子メールを、当該携帯端末側で受信するために使用されるものである。すなわち、ここで用いられるメールアドレスは、番組記録装置が携帯端末を識別するために用いられていることを想定していない。
【0014】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザが必要とする予約情報だけを当該ユーザに認識させることを容易に行うことが可能な記録装置、記録装置の制御方法、情報端末、情報通信システム、記録装置の制御プログラム、および記録媒体を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に係る記録装置は、上記課題を解決するため、番組を予約記録するための予約情報に基づいて該番組を記録する記録装置であって、自装置と通信可能な情報端末から上記予約情報または上記予約情報を決定するための指示を示す予約指示情報を受信する装置受信手段と、上記装置受信手段が受信した予約情報または上記予約指示情報により決定される予約情報に対して、上記情報端末を識別するための端末識別情報を設定する設定手段と、上記設定手段が設定した端末識別情報と上記予約情報とを対応付けて管理する装置管理手段と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
本発明に係る記録装置の制御方法は、上記課題を解決するため、番組を予約記録するための予約情報に基づいて該番組を記録する記録装置の制御方法であって、自装置と通信可能な情報端末から上記予約情報または上記予約情報を決定するための指示を示す予約指示情報を受信する装置受信ステップと、上記装置受信ステップにて受信した予約情報または上記予約指示情報により決定される予約情報に対して、上記情報端末を識別するための端末識別情報を設定する設定ステップと、上記端末識別情報と上記予約情報とを対応付けて管理する装置管理ステップと、を含むことを特徴とする。
【0017】
上記構成によれば、記録装置では、設定手段は、装置受信手段が受信した予約情報または予約指示情報により決定した予約情報に対して端末識別情報を設定する。すなわち、設定手段は、予約情報に対して端末識別情報を設定することによって、予約情報または予約指示情報を送信した情報端末に対して端末識別情報を設定する。そして、装置管理手段は、受信または設定した端末識別情報と予約情報とを対応付けて管理する。
【0018】
これにより、記録装置は、番組の予約を行うユーザまたは当該ユーザが利用する情報端末に関する情報を、当該情報端末に対するユーザの入力操作によって取得させることなく、ユーザが予約した番組の予約情報だけを、例えば記録装置に接続された表示装置に表示させることができる。すなわち、記録装置は、情報端末を利用して番組の予約を行うユーザに記録予約の指示以外の操作を行わせる必要がないため、当該ユーザが必要とする予約情報だけを当該ユーザに認識させることを容易に行うことができる。なお、記録装置と通信可能な情報端末は、携帯電話機やPDAなどを指し、通常、特定の個人が単独で使用することを想定している。
【0019】
さらに、本発明に係る記録装置は、上記装置受信手段が上記予約情報または上記予約指示情報と共に、上記設定手段によって設定された上記端末識別情報を上記情報端末から受信したか否かを判定する受信判定手段を、さらに備え、上記設定手段は、上記受信判定手段が上記端末識別情報を受信していないと判定した場合に、上記装置受信手段が受信した予約情報または上記予約指示情報により決定される予約情報に対して未使用の端末識別情報を設定し、当該端末識別情報を上記情報端末に送信してもよい。
【0020】
上記構成によれば、設定手段は、受信判定手段が予約情報または予約指示情報と共に端末識別情報を受信していないと判定した場合に、予約情報に対して未使用の端末識別情報を設定し、当該端末識別情報を情報端末に送信する。これにより、記録装置は、予約情報または予約指示情報と共に端末識別情報を送信しない情報端末に対しても端末識別情報を確実に設定することができる。なお、未使用の端末識別情報とは、記録装置に保存されている端末識別情報のうち、設定手段が予約情報に対する端末識別情報の設定に使用していない端末識別情報を指す。
【0021】
さらに、本発明に係る記録装置は、上記装置管理手段は、上記記録装置を示す固有の情報である装置識別情報の送信指示を上記情報端末から受信した場合には、該装置識別情報を該情報端末に送信してもよい。
【0022】
上記構成によれば、記録装置は、情報端末からの送信指示を受信した場合には、装置識別情報を当該情報端末に送信する。これにより、記録装置は、情報端末に対して通信可能であることを認識させることができる。すなわち、情報端末は、通信可能な記録装置を認識することができるため、例えば複数台の記録装置に対して、予約情報または予約指示情報を送信することができる。従って、ユーザは、1つの情報端末を利用して、通信可能な複数の記録装置に対する記録予約の指示を行うことができる。
【0023】
さらに、本発明に係る記録装置は、上記装置管理手段は、上記装置受信手段がユーザが書き換え不可能な上記情報端末を示す固有の情報である端末固有情報を受信した場合には、該端末固有情報を上記端末識別情報として上記予約情報と対応付けて管理してもよい。
【0024】
上記構成によれば、記録装置は、情報端末にユーザが書き換え不可能な端末固有情報が与えられている場合には、当該情報端末から当該端末固有情報を受信し、当該端末固有情報を端末識別情報として管理する。
【0025】
これにより、記録装置は、端末固有情報を受信した場合に端末識別情報を受信したと判定することによって、番組の予約を行うユーザまたは当該ユーザが利用する情報端末に関する情報を、当該情報端末に対するユーザの入力操作によって取得させることなく、ユーザが予約した番組の予約情報だけを例えば記録装置に接続された表示装置に表示させることができる。
【0026】
また、記録装置は、端末固有情報を受信した場合に端末識別情報を受信したと判定することによって、情報端末に端末識別情報を設定し、当該端末識別情報を送信しなくても、当該情報端末と予約情報とを対応付けて管理することができる。すなわち、記録装置は、端末識別情報を設定し、当該端末識別情報を情報端末に送信する構成を省略することができるため、構成の簡略化を図ることができる。
【0027】
さらに、本発明に係る記録装置は、上記情報端末は携帯電話機であり、上記装置受信手段が受信する上記端末固有情報が、上記情報端末の電話番号であってもよい。
【0028】
上記構成によれば、情報端末が携帯電話機によって実現されている。ここで、携帯電話機には、端末固有情報として電話番号が与えられている。これにより、記録装置は、ユーザが情報端末に対して端末固有情報を付与する必要のない電話番号を受信して、当該電話番号を端末識別情報として受信したと判定することができる。
【0029】
さらに、本発明に係る記録装置は、上記装置管理手段は、上記端末固有情報を暗号化して管理してもよい。
【0030】
上記構成によれば、記録装置は、情報端末として携帯電話機を利用するユーザにとって機密性の高い個人情報の1つである電話番号を暗号化して保存するため、例えばユーザが当該記録装置を廃棄処分する場合等に、当該電話番号が外部に漏洩することを未然に防ぐことができる。
【0031】
さらに、本発明に係る記録装置は、上記装置管理手段は、上記装置受信手段が上記情報端末を利用するユーザに関する情報である個人識別情報を受信した場合には、該個人識別情報と上記予約情報とを対応付けて管理してもよい。
【0032】
上記構成によれば、記録装置は、個人識別情報を受信した場合には、当該個人識別情報を予約情報と対応付けて管理する。このため、記録装置は、例えば異なる情報端末によって設定された予約情報であっても、同一の個人識別情報と対応付けられた予約情報であれば、当該予約情報すべてを、例えば記録装置に接続された表示装置に表示させることができる。
【0033】
従って、ユーザは、例えば複数台の情報端末を用いて番組の予約を行った場合であっても、自分が予約した番組が上記表示装置に表示されるため、当該予約した番組を容易に認識することができる。
【0034】
さらに、本発明に係る情報端末は、上記装置管理手段は、上記予約情報を上記端末識別情報毎に自装置に接続された表示装置に表示させてもよい。
【0035】
上記構成によれば、装置管理手段は、受信または設定した端末識別情報と予約情報とを対応付けて管理すると共に、当該予約情報を当該端末識別情報毎に表示装置に表示させることができる。すなわち、番組の予約を行うユーザまたは当該ユーザが利用する情報端末に関する情報を、当該情報端末に対するユーザの入力操作によって取得させることなく、ユーザが予約した番組の予約情報だけを表示装置に表示させることができる。
【0036】
これにより、ユーザは、記録装置に接続された表示装置の表示を視認することにより、情報端末に対して記録予約の指示以外の操作を行うことなく、必要とする予約情報を認識することができる。
【0037】
なお、情報端末と表示装置とは、例えばケーブル等によって直接接続されているが、これ限られたものではなく、例えばハブを介したネットワーク接続となっていてもよい。
【0038】
さらに、本発明に係る情報端末は、上記記載の記録装置と通信可能な情報端末であって、上記記録装置に送信するための、上記予約情報または上記予約情報を決定させるための指示を示す予約指示情報を、ユーザの入力操作によって取得する入力手段と、上記記録装置によって設定された端末識別情報を受信する端末受信手段と、上記端末受信手段が受信した上記端末識別情報と、上記入力手段が取得した上記予約情報または上記予約指示情報とを上記記録装置に送信するように管理する端末管理手段と、を備えたことを特徴とする。
【0039】
上記構成によれば、情報端末では、端末管理手段は、端末受信手段が受信した端末識別情報を、入力手段が取得した予約情報または予約指示情報と共に記録装置に送信するように管理する。これにより、記録装置は、受信した端末識別情報と予約情報とを対応付けて管理することができる。
【0040】
これにより、情報端末は、番組の予約を行うユーザまたは当該ユーザが利用する当該情報端末に関する情報を、ユーザの入力操作によって取得して記録装置に送信しなくても、ユーザが予約した番組の予約情報だけを、例えば記録装置に接続された表示装置に表示させることができる。
【0041】
さらに、本発明に係る情報端末は、上記端末管理手段は、上記記録装置を示す固有の情報である装置識別情報の送信指示に対する装置識別情報を送信した上記記録装置に対して、上記予約情報または上記予約指示情報を送信してもよい。
【0042】
上記構成によれば、情報端末は、記録装置から装置識別情報を受信することにより、通信可能な記録装置を認識することができる。このため、情報端末は、例えば複数台の記録装置に対して、予約情報または予約指示情報を送信することができる。これにより、ユーザは、1つの情報端末を利用して、通信可能な複数の記録装置に対する記録予約の指示を行うことができる。
【0043】
さらに、本発明に係る情報端末は、上記端末管理手段は、ユーザが書き換え不可能な自端末を示す固有の情報である端末固有情報を有している場合には、該端末固有情報を上記記録装置に送信するように管理してもよい。
【0044】
上記構成によれば、端末管理手段は、端末固有情報を有している場合には、当該端末固有情報を記録装置に送信する。記録装置は、端末固有情報を受信すると端末識別情報を受信したと判定する。
【0045】
これにより、情報端末は、端末固有情報を記録装置に送信する場合であっても、番組の予約を行うユーザまたは当該ユーザが利用する当該情報端末に関する情報を、ユーザの入力操作によって取得して当該記録装置に送信しなくても、ユーザが予約した番組の予約情報だけを、例えば記録装置に接続された表示装置に表示させることができる。
【0046】
さらに、本発明に係る情報端末は、上記端末固有情報として電話番号を有する携帯電話機であってもよい。
【0047】
上記構成によれば、情報端末が携帯電話機によって実現されている。ここで、携帯電話機には、端末固有情報として電話番号が与えられている。これにより、情報端末は、上記電話番号を記録装置に送信するため、ユーザが端末固有情報を付与するというユーザの手間を省くことができる。
【0048】
さらに、本発明に係る情報端末は、上記端末管理手段は、上記入力手段が上記情報端末を利用するユーザに関する情報である個人識別情報を取得した場合には、該個人識別情報を上記記録装置に送信するように管理してもよい。
【0049】
上記構成によれば、情報端末は、入力手段が取得した個人識別情報を記録装置に送信する。このため、個人識別情報を受信した記録装置は、例えば異なる情報端末によって設定された予約情報であっても、同一の個人識別情報と対応付けられた予約情報であれば、当該予約情報すべてを、例えば記録装置に接続された表示装置に表示させることができる。
【0050】
これにより、ユーザは、例えば複数台の情報端末を用いて番組の予約を行った場合であっても、自分が予約した番組が上記表示装置に表示されるため、当該予約した番組を容易に認識することができる。
【0051】
さらに、本発明に係る情報通信システムは、上記記載の記録装置と、上記記載の情報端末と、を備えたことを特徴とする。
【0052】
上記情報通信システムでは、記録装置は、番組の予約を行うユーザまたは当該ユーザが利用する情報端末に関する情報を、当該情報端末に対するユーザの入力操作によって取得させることなく、ユーザが予約した番組の予約情報だけを、例えば記録装置に接続された表示装置に表示させることができる。すなわち、記録装置は、情報端末を利用して番組の予約を行うユーザに記録予約の指示以外の操作を行わせる必要がないため、当該ユーザが必要とする予約情報だけを当該ユーザに認識させることを容易に行うことができる。
【0053】
一方、情報端末は、番組の予約を行うユーザまたは当該ユーザが利用する当該情報端末に関する情報を、ユーザの入力操作によって取得して記録装置に送信しなくても、ユーザが予約した番組の予約情報だけを上記表示装置に表示させることができる。
【0054】
なお、上記記録装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記記録装置をコンピュータにて実現させる記録装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0055】
本発明に係る記録装置は、以上のように、番組を予約記録するための予約情報に基づいて該番組を記録する記録装置であって、自装置と通信可能な情報端末から上記予約情報または上記予約情報を決定するための指示を示す予約指示情報を受信する装置受信手段と、上記装置受信手段が受信した予約情報または上記予約指示情報により決定される予約情報に対して、上記情報端末を識別するための端末識別情報を設定する設定手段と、上記設定手段が設定した端末識別情報と上記予約情報とを対応付けて管理する装置管理手段と、を備えた構成である。
【0056】
また、本発明に係る記録装置の制御方法は、以上のように、番組を予約記録するための予約情報に基づいて該番組を記録する記録装置の制御方法であって、自装置と通信可能な情報端末から上記予約情報または上記予約情報を決定するための指示を示す予約指示情報を受信する装置受信ステップと、上記装置受信ステップにて受信した予約情報または上記予約指示情報により決定される予約情報に対して、上記情報端末を識別するための端末識別情報を設定する設定ステップと、上記端末識別情報と上記予約情報とを対応付けて管理する装置管理ステップと、を含む方法である。
【0057】
それゆえ、記録装置および記録装置の制御方法は、番組の予約を行うユーザまたは当該ユーザが利用する情報端末に関する情報を、当該情報端末に対するユーザの入力操作によって取得させることなく、ユーザが予約した番組の予約情報だけを、例えば記録装置に接続された表示装置に表示させることができる。すなわち、記録装置および記録装置の制御方法は、情報端末を利用して番組の予約を行うユーザに記録予約の指示以外の操作を行わせる必要がないため、当該ユーザが必要とする予約情報だけを当該ユーザに認識させることを容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0058】
本発明の一実施形態について図1〜図10に基づいて説明すると以下の通りである。
【0059】
〔情報通信システムの概略構成〕
まず、本発明に係る録画装置(記録装置)1と、該録画装置1と通信を行う個人情報端末(情報端末)2とを含む情報通信システム10の全体的な概略構成について図2を用いて説明する。図2は、本発明に係る録画装置1と、該録画装置1と通信を行う個人情報端末2とを含む情報通信システム10の概略構成を示す図である。なお、図2(a)は、1台の録画装置1が1台の個人情報端末2と通信を行う情報通信システム10の概略構成を示すものであり、図2(b)は、1台の録画装置1が複数の個人情報端末2と通信を行う情報通信システム10の概略構成を示すものであり、図2(c)は、複数の録画装置1が1台の個人情報端末2と通信を行う情報通信システム10の概略構成を示すものである。
【0060】
図2(a)に示すように、情報通信システム10には、録画装置1と個人情報端末2とで構成され、録画装置1と個人情報端末2との通信媒体としては、例えば赤外線通信等の無線通信媒体である。この通信媒体としては、赤外線通信に限らず、ZigBee(登録商標)、UWB(ultra wide band)、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(local area network)、またはWibree等を用いたものであってもよい。
【0061】
録画装置1は、ユーザが録画予約(予約記録)したい番組の番組情報(放送局、放送日時、番組名等)を録画予約情報(予約情報)として記録しておき、当該録画予約情報の示す放送日時になると、当該録画予約情報に示された番組を録画する。また、録画装置1は、ユーザの入力操作によって、録画された番組を再生するものである。
【0062】
個人情報端末2は、録画装置1と通信可能で、かつユーザが携帯可能な電子機器であり、例えば携帯電話機、モバイルPC、PDA(personal digital assistance)等の携帯端末である。
【0063】
本実施形態に係る情報通信システム10では、ユーザが個人情報端末2を用いることによって、録画装置1に番組の録画予約、録画された番組の再生等の指示を行うことが可能である。また、個人情報端末2は、録画装置1に番組の録画、録画された番組を再生するときの各種操作(早送り、巻戻し、停止、一時停止等)、該録画された番組の削除等の指示を行うことが可能な構成であってもよい。
【0064】
また、録画装置1は、個人情報端末2から受信した情報を解析することによって、当該個人情報端末2に端末識別情報を設定するものである。また、個人情報端末2は、端末識別情報を有している場合には、当該端末識別情報を録画予約情報と共に録画装置1に送信するものである。
【0065】
ここで、図2(b)は、1台の録画装置1(録画装置A)に対して複数(ここでは2台)の個人情報端末2(個人情報端末Aおよび個人情報端末B)が通信可能な場合の情報通信システム10を示している。この場合、録画装置1は、複数の個人情報端末2に対してそれぞれ端末識別情報を設定する構成となっている。
【0066】
また、図2(c)は、複数(ここでは2台)の録画装置1(録画装置Aおよび録画装置B)に対して1台の個人情報端末2(個人情報端末A)が通信可能な場合の情報通信システム10を示している。この場合、各録画装置1は、個人情報端末2に対してそれぞれ装置識別情報を送信する構成となっている。
【0067】
なお、情報通信システム10における録画装置1と個人情報端末2との具体的な構成については後述する。
【0068】
さらに、情報通信システム10は、図1に示すように、表示装置3とアンテナ装置4とを備えている。
【0069】
表示装置3は、表示部が液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等によって実現されており、録画装置1がアンテナ装置4を介して受信したTV放送等の番組、EPG(電子番組ガイド;Electronic Program Guide)等を表示するものである。表示装置3は、録画装置1における処理状況(ユーザによる操作状況)等を表示するものである。
【0070】
また、表示装置3は、録画装置1と例えばHDMI(High-Definition Multimedia Interface)、DVI(Digital Visual Interface)ケーブルなどによって接続されている。さらに、表示装置3は、録画装置1とのネットワーク接続を可能とするために、アナログRGB端子、i.Link端子(登録商標)、LAN端子などの外部接続端子を備えていてもよい。例えば表示装置3がLAN端子を備え、録画装置1がサーバー機能を有している場合、当該録画装置1と表示装置3とは、ハブを経由することにより、DLNA規格に従ったネットワーク接続されることとなる。
【0071】
なお、本実施形態に係る表示装置3は、録画装置1を介してアンテナ装置4と接続されているが、これに限らず、直接アンテナ装置4と接続し、直接TV放送の番組を受信する構成であってもよい。
【0072】
〔録画装置の概略構成〕
次に、個人情報端末2と通信を行う録画装置1の概略構成について図1に基づいて説明する。図1は、本発明に係る情報通信システム10の録画装置1および個人情報端末2の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、録画装置1は、装置送受信部(装置受信手段)11と、装置制御部12と、装置記録部13と、チューナ部14とを備えている。
【0073】
装置送受信部11は、個人情報端末2と通信を行うためのものであり、例えば録画予約情報、録画予約指示情報(予約指示情報)、端末識別情報、個人識別情報等の情報の送受信を行っている。装置送受信部11は、特に、録画装置1と通信可能な個人情報端末2から録画予約情報または録画予約情報を決定するための指示を示す録画予約指示情報を受信するものである。また、装置送受信部11は、ユーザが書き換え不可能な個人情報端末2を示す固有の情報である端末固有情報を受信するものである。
【0074】
装置送受信部11は、これら情報のやり取りを実現するために、個人情報端末2から受信した情報を装置制御部12が解析できるように、また装置制御部12からの情報を個人情報端末2に送信できるように、当該情報の信号パターンの変換を行う。
【0075】
装置制御部12は、例えば装置送受信部11、装置記録部13、チューナ部14等の録画装置1の各種機能を制御するための所定の演算処理を行うものであり、例えばCPU等によって実現される。具体的には、装置制御部12は、録画装置1と通信を行う個人情報端末2を利用するユーザが指定する番組の録画予約、再生等を行うと共に、番組、EPG、処理状況等を表示装置3に表示させる。また、装置制御部12は、個人情報端末2を識別するための端末識別情報と当該個人情報端末2にて設定された録画予約情報とを対応付けて、当該個人情報端末2を利用するユーザが必要とする情報を提供するものである。
【0076】
また、装置制御部12は、上記制御を行うために、識別情報受信判定部(受信判定手段)121と、装置情報管理部(設定手段、装置管理手段)122とを備えている。
【0077】
識別情報受信判定部121は、装置送受信部11が録画予約情報または録画予約指示情報を受信したか否かを判定するものである。具体的には、識別情報判定部121は、装置制御部12が個人情報端末2から受信した録画予約情報または録画予約指示情報と共に、端末識別情報を受信したか否かを判定するものである。識別情報受信判定部121は、装置制御部12が端末識別情報を受信したと判定した場合には、装置情報管理部122に、録画予約情報または録画予約指示情報と端末識別情報とを送信することによって、該端末識別情報を受信したことを通知する。一方、識別情報受信判定部121は、装置制御部12が端末識別情報を受信していないと判定した場合には、装置情報管理部122に、当該端末識別情報を受信していないことを示す判定結果を送信する。
【0078】
装置情報管理部122は、個人情報端末2と送受信を行うための情報、装置記録部13に保存された情報、表示装置3に送信する情報等を管理するものである。装置情報管理部122は、例えば識別情報受信判定部121での判定結果に基づいて、受信した録画予約情報に端末識別情報を設定(付与)するか否かを判定し、当該端末識別情報が設定されていない場合には、装置記録部13を参照して、当該録画予約情報に未使用の端末識別情報を設定する。また、装置情報管理部122は、予約番組リスト、録画予約が完了した旨の内容、録画した番組のリスト等を表示装置3に表示させるための表示画面データを作成する。
【0079】
すなわち、装置情報管理部122は、装置送受信部11が受信した録画予約情報または装置送受信部11が受信した録画予約指示情報により決定される録画予約情報に対して、個人情報端末2を識別するための端末識別情報を設定するものである。そして、装置情報管理部122は、端末識別情報と録画予約情報とを対応付けて管理すると共に、当該録画予約情報を当該端末識別情報毎に、録画装置1に接続された表示装置3に表示させるものである。
【0080】
さらに、装置情報管理部122は、個人情報端末2から録画装置1を示す固有の情報である装置識別情報の送信指示(以降、「問合わせ通知」とする)を受信した場合には、装置識別情報を当該個人情報端末2に送信する。すなわち、装置情報管理部122は、録画装置1を示す固有の情報である装置識別情報の送信を指示するための問合わせ通知を個人情報端末2から受信した場合には、当該装置識別情報を当該個人情報端末2に送信するものである。
【0081】
また、装置情報管理部122は、装置送受信部11がユーザが書き換え不可能な個人情報端末2を示す固有の情報である端末固有情報を受信した場合には、当該端末固有情報を端末識別情報として録画予約情報と対応付けて管理するものである。
【0082】
さらに、装置情報管理部122は、装置送受信部11が個人情報端末2を利用するユーザに関する情報である個人識別情報を、端末識別情報の付帯的な情報として受信した場合には、当該個人識別情報と録画予約情報とを対応付けて管理すると共に、当該録画予約情報を当該個人識別情報毎に表示装置3に表示させるものである。
【0083】
装置記録部13は、装置制御部12で利用される各種データ、プログラムの実行によって得られたデータなどを保存するものであり、RAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリと、ROM(Read-Only Memory)やフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、あるいは、HDDなどの磁気記録ディスクや光ディスクとで実現される。装置記録部13は、各種データまたはプログラムとして、例えば予約番組テーブルを保存するものである。すなわち、装置記録部13は、録画予約情報、端末識別情報、個人識別情報、装置識別情報、録画番組情報等を保存するものである。
【0084】
チューナ部14は、アンテナ装置4と接続されており、アンテナ装置4を介して地上アナログ/デジタル放送、BS放送、CS放送等の放送波を受信し、当該放送波を装置制御部12で扱うことが可能なように信号変換を行うものである。また、チューナ部14は、EPG等のプログラムデータを受信するものである。本実施形態に係る録画装置1は、チューナ部14を内部に備えているが、拡張カード等の外付けの機器として備えていてもよい。
【0085】
なお、録画装置1の装置記録部13には、個人情報端末2にインストールする録画予約ソフトが保存されている。録画予約ソフトは、EPG、iEPG、Gコード等を用いて録画装置1での録画予約を可能にする録画予約情報を作成するためのソフトウェアであり、個人情報端末2に実装されているJAVA(登録商標)アプリ等の拡張ソフトウェアとして、当該個人情報端末2で実行可能なものである。録画装置1は、装置送受信部11を介して赤外線通信により録画予約ソフトを個人情報端末2に送信する。また、録画装置1が個人情報端末2に録画予約ソフトを送信することにより当該個人情報端末2に実装される構成でなくてもよい。すなわち、個人情報端末2は、録画装置1に対応した録画予約ソフトを、インターネット、フラッシュメモリ等を用いてインストールすることによって実装する構成であってもよい。
【0086】
また、上記録画予約ソフトは、個人情報端末2にて録画予約情報を作成するためのソフトウェアでなくてもよく、例えば録画装置1に接続された表示装置3に表示されるEPGを操作可能とするソフトウェアであってもよい。この場合、個人情報端末2は、EPGに示される番組を選択するための録画予約指示情報を、録画装置1に送信することとなる。
【0087】
なお、録画装置1に保存された録画予約ソフトのバージョンアップは、例えばデジタルデータ放送、インターネット、光ディスクもしくはフラッシュメモリ等を用いることで行われる。
【0088】
〔個人情報端末の概略構成〕
次に、録画装置1と通信を行う個人情報端末2の概略構成について図1に基づいて説明する。図1に示すように、個人情報端末2は、端末送受信部(端末受信手段)21と、端末制御部22と、端末記録部23と、入力部(入力手段)24とを備えている。
【0089】
端末送受信部21は、録画装置1と通信を行うためのものであり、例えば録画予約情報、録画予約指示情報、端末識別情報、個人識別情報等の情報の送受信を行っている。また、端末送受信部21は、これら情報のやり取りを実現するために、録画装置1から受信した情報を端末制御部22が解析できるように、また端末制御部22からの情報を録画装置1に送信できるように、当該情報の信号パターンの変換を行う。特に、端末送受信部21は、録画装置1によって設定された、当該録画装置1が個人情報端末2を識別するための端末識別情報を受信するものである。また、端末送受信部21は、録画装置1を示す固有の情報である装置識別情報の送信を指示するための問合わせ通知を送信するものである。
【0090】
端末制御部22は、例えば端末送受信部21、端末記録部23、入力部24、表示部25等の個人情報端末2の各種機能を制御するための所定の演算処理を行うものであり、例えばCPU等によって実現される。具体的には、端末制御部22は、録画装置1と通信を行う個人情報端末2を利用するユーザが指定する番組の録画予約、再生等の指示を行うと共に、iEPG、処理状況等を表示部25に表示させる。
【0091】
また、端末制御部22は、上記制御を行うために、端末情報管理部(端末管理手段)221を備えている。端末情報管理部221は、録画装置1と送受信を行うための情報、端末記録部23に保存された情報、入力部24から受信する情報、表示部25に送信する情報等を管理するものである。端末情報管理部221は、例えば入力部24からの録画予約情報もしくは録画予約指示情報を、端末記録部23に保存されている場合には端末識別情報を録画装置1に送信する。すなわち、端末情報管理部221は、端末送受信部21が受信した端末識別情報を、入力部24が取得した録画予約情報または録画予約指示情報と共に録画装置1に送信するように管理するものである。
【0092】
また、端末情報管理部221は、録画装置1に装置識別情報を送信させるための問合わせ通知を行い、当該装置識別情報を受信すると、当該装置識別情報に対応する端末識別情報が設定されているか否かを判定する。すなわち、端末情報管理部221は、端末送受信部21が送信した問合わせ通知に対する装置識別情報を送信した録画装置1に対して、少なくとも録画予約情報または録画予約指示情報を送信するものである。
【0093】
さらに、端末情報管理部221は、ユーザが書き換え不可能な個人情報端末2を示す固有の情報である端末固有情報を有している場合には、当該端末固有情報を録画装置1に送信するように管理するものである。
【0094】
また、端末情報管理部221は、入力部24が個人情報端末2を利用するユーザに関する情報である個人識別情報を取得した場合には、当該個人識別情報を、端末識別情報にリンクさせて録画装置1に送信するように管理するものである。
【0095】
端末記録部23は、端末制御部22で利用される各種データ、プログラムの実行によって得られたデータなどを保存するものであり、RAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリ、および、ROM(Read-Only Memory)やフラッシュメモリなどの不揮発性メモリで実現される。端末記録部23は、各種データまたはプログラムとして、例えば録画予約情報、端末識別情報、装置識別情報等を保存するものである。
【0096】
入力部24は、ユーザの入力操作を取得するものであり、例えば図7、8に示すような十字カーソルボタン241と決定ボタン242と数字ボタン243とを備えている。ユーザは、表示装置3または表示部25に表示される画面を見ながらこれらボタンを操作することによって、録画装置1に所望の操作(録画予約、番組再生等)を行わせることが可能となる。すなわち、入力部24は、録画装置1に送信するための、録画予約情報または録画予約情報を決定させるための指示を示す録画予約指示情報を、ユーザの入力操作によって取得するものである。
【0097】
〔情報通信システムの録画処理〕
次に、情報通信システム10の録画装置1と個人情報端末2とにおける録画時の処理の流れについて説明する。図3は、情報通信システム10の録画装置1と個人情報端末2とにおける録画時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0098】
まず、個人情報端末2は、録画予約情報の入力操作を取得する(S1)。具体的には、個人情報端末2の入力部24は、ユーザが録画装置1に録画させたい番組の番組情報を取得すると、当該番組情報を端末制御部22に送信する。端末制御部22が番組情報を受信すると、端末情報管理部221は、当該番組情報を録画予約情報として端末記録部23に保存する。
【0099】
次に、個人情報端末2は、録画装置1に上記録画予約情報を送信する(S2)。具体的には、端末情報管理部221は、録画予約情報を端末記録部23に保存すると、当該録画予約情報を、端末送受信部21を介して録画装置1に送信する。このとき、端末情報管理部221は、端末記録部23を参照して、既に端末識別情報が当該端末記録部23に保存されている場合には、上記録画予約情報と共に当該端末識別情報を録画装置1に送信する。なお、端末情報管理部221は、録画装置1に送信する録画予約情報に端末識別情報を含めて送信してもよい。
【0100】
録画装置1は、個人情報端末2から録画予約情報を受信すると、当該録画予約情報と共に端末識別情報を受信したか否かを判定する(S3)。具体的には、録画装置1の装置制御部12は、個人情報端末2から装置送受信部11を介して録画予約情報を受信する。このとき、個人情報端末2が録画予約情報と共に端末識別情報を送信した場合には、装置制御部12は、録画予約情報と共に端末識別情報を受信する。すなわち、装置制御部12の識別情報受信判定部121は、装置送受信部11を介して受信した録画予約情報と共に端末識別情報を受信したか否かを判定する。
【0101】
識別情報受信判定部121は、録画予約情報と共に端末識別情報を受信したと判定した場合(S3でYES)、これら2つの情報を装置情報管理部122に送信する。装置情報管理部122は、これら2つの情報を受信した場合には、当該2つの情報を装置制御部12が受信したと識別情報受信判定部121によって判定されたと判断する。そして、録画装置1は、録画予約情報と端末識別情報とをリンクさせたリンク情報を装置記録部13に保存する(S4)。具体的には、装置情報管理部122は、識別情報受信判定部121から受信した録画予約情報と端末識別情報とを対応付けて(リンクさせて)リンク情報を作成し、当該リンク情報を装置記録部13の例えば図4に示す予約管理テーブルに保存する。
【0102】
ここで、図4に示す予約管理テーブルについて説明する。予約管理テーブルは、装置記録部13に保存されるリンク情報の保存形式の一例を示すものである。予約管理テーブルには、図4に示すように、上記端末識別情報を示す「端末識別子」と、当該端末識別情報に対応する「端末名」と「予約情報」とが対応付けて保存されている。なお、図4は、装置記録部13に保存されるリンク情報の保存形式の一例を示す予約管理テーブルを示す図である。
【0103】
すなわち、予約管理テーブルには、録画予約情報を送信してきた個人情報端末2に対して設定する端末識別情報を示す「端末識別子」と、当該個人情報端末2に対して設定する端末名を示す「端末名」と、当該個人情報端末2から送信される録画予約情報を示す「予約情報」とを対応付けて保存されている。また、図4に示す予約管理テーブルの「予約情報」には、ユーザが録画装置1に録画させたい番組の情報を示す録画予約情報が保存されており、放送チャンネルを示す「CH」と、放送予定日を示す「放送日」と、放送予定時刻を示す「放送時間」と、番組名を示す「番組名」とを対応付けて保存されている。
【0104】
録画装置1が、例えば放送チャンネル(CH)が「D放送」、放送日が「3月17日」、放送時間が「17:00〜19:00」および番組名を示す録画予約情報を個人情報端末2から受信したとする。また、録画装置1がこの録画予約情報と共に、端末識別情報a1を受信したとする。装置情報管理部122は、装置記録部13を参照することによって、この端末識別情報a1がこの録画予約情報を受信する前に設定されたものであると判断した場合には、当該端末識別情報a1と当該録画予約情報とをリンクさせてリンク情報を作成する。そして、装置情報管理部122は、装置記録部13の予約管理テーブルにこのリンク情報を保存する。なお、装置情報管理部122は、リンク情報を作成したときに、当該リンク情報に対応付けて端末名(例えば「A」)を設定する。
【0105】
また、図4に示す予約管理テーブルには、さらに「個人識別情報」を上記リンク情報に含めて対応付けてもよい。この「個人識別情報」については後述する。
【0106】
次に、録画装置1は、リンク情報が装置記録部13に保存されると、録画予約が完了したと判断する(S5)。具体的には、装置情報管理部122は、S2の処理にて個人情報端末2から受信した録画予約情報と端末識別情報とを対応付けたリンク情報を装置記録部13に保存すると、録画予約が完了したものと判断する。このとき、装置情報管理部122は、表示装置3に録画予約が完了したことを示す録画予約完了通知を送信し、当該表示装置3に上記端末識別情報に対応する予約番組リストを表示させる。また、装置情報管理部122は、上記録画予約完了通知を個人情報端末2に送信してもよい。この場合、個人情報端末2の端末制御部22は、録画予約完了通知を受信すると、表示部25に録画予約が完了した旨の内容(または上記予約番組リスト)を表示させてもよい。
【0107】
ここで、装置情報管理部122によって録画予約が完了したと判断した場合の表示装置3における表示画面例について、図5に基づいて説明する。図5は、表示装置3に表示される予約番組リストの一例を示す図である。
【0108】
装置情報管理部122は、録画予約が完了したと判断すると、表示装置3に表示させる予約番組リストのフォームを示す画面データを読み出す。また、装置情報管理部122は、装置記録部13の予約管理テーブルを参照して、S2の処理にて個人情報端末2から受信した録画予約情報と対応付けて保存した端末識別情報の示す端末識別子と同一の端末識別子を選択する。そして、装置情報管理部122は、上記同一の端末識別子と対応付けられた録画予約情報を全て抽出する。
【0109】
例えば録画装置1が端末識別情報a1を受信または設定した場合、装置情報管理部122は、装置記録部13に保存された端末識別子a1に対応付けられた録画予約情報を抽出する。具体的には、図4に示す予約管理テーブルには、端末識別子a1を示す2つのリンク情報が保存されている。このため、装置情報管理部122は、端末識別子a1に対応付けられた2つの録画予約情報を抽出する。そして、装置情報管理部122は、表示装置3に表示される予約番組リストの所定の位置にこれら2つの録画予約情報が挿入されるように、予約番組リストのフォームの示す画面データと当該録画予約情報とから、表示装置3に送信する予約番組リストを示す画面データを作成する。表示装置3は、録画装置1から予約番組リストを示す画面データを受信すると、図5に示す予約番組リストを表示させる。すなわち、録画装置1は、S2の処理にて録画予約情報を送信した個人情報端末2からの録画予約情報だけを示す予約番組リストを表示装置3に表示させることができる。
【0110】
なお、表示装置3に表示される予約番組リストにおいて、図4に示す予約管理テーブルの端末識別情報と対応付けられた端末名(例えば「端末A」)は表示されなくてもよい。また、図5に示すように、予約番組リストには、番組名の例えば右側に「済」マークが表示されてもよい。これは、例えば装置情報管理部122が、後述のS11の処理にてリンク情報を更新したときに、予約番組リストのフォームを示す画面データの所定の位置に「済」マークを設定するように構成されることによって実現される。
【0111】
一方、識別情報受信判定部121が録画予約情報と共に端末識別情報を受信していないと判定した場合(S3でNO)、録画装置1は、未使用の端末識別情報を検索する(S6)。具体的には、識別情報受信判定部121は、録画予約情報と共に端末識別情報を受信していないことを示す判定結果を装置情報管理部122に送信する。装置情報管理部122は、識別情報受信判定部121からの判定結果を受信すると、予約管理テーブルに使用されていない端末識別子の検索を開始する。そして、装置情報管理部122は、予約管理テーブルに使用されていない端末識別子の検索を行うことによって、当該使用されていない端末識別子のうちの1つを未使用の端末識別情報として抽出する。すなわち、装置情報管理部122は、上記判定結果を受信すると、未使用の端末識別情報を検索および抽出することによって、S2の処理にて録画予約情報を送信してきた個人情報端末2に端末識別情報を設定する。なお、装置記録部13には、例えば端末識別情報としてn個の端末識別子a1〜anが保存されている。
【0112】
例えば図4に示す予約管理テーブルでは、端末識別子a1〜a4が使用されている。従って、この場合には、装置情報管理部122は、予約管理テーブルに使用されていない端末識別子a5〜anのうちの1つ(例えば端末識別子a5)を、未使用の端末識別情報として抽出する。なお、装置記録部13に保存される端末識別子数は、録画装置1が家庭内で利用されることを想定して、家族が有する個人情報端末2の総数を満たすだけの値に設定されていればよいが、利用される状況にあわせて適宜設定されてもよい。また、端末識別子は、上記ではa1〜anとした符号(数字とアルファベットとを組み合わせたもの)を用いているが、これに限らず、録画装置1が個人情報端末2を識別できる符号であればよく、例えば数字、アルファベットのみを用いた符号であってもよい。
【0113】
装置情報管理部122が未使用の端末識別情報を検索および抽出することによって当該端末識別情報を設定すると、録画装置1は、当該端末識別情報を個人情報端末2に送信すると共に、録画予約情報と当該端末識別情報とをリンクさせたリンク情報を装置記録部13に保存する(S7)。具体的には、装置情報管理部122は、まず装置記録部13から抽出した未使用の端末識別情報を、装置送受信部11を介して個人情報端末2に送信する。そして、個人情報端末2の端末情報管理部221は、端末送受信部21を介してこの端末識別情報を受信すると、当該端末識別情報を端末記録部23に保存する。すなわち、個人情報端末2は、録画装置1から受信した端末識別情報を端末記録部23に保存する(S8)。また、このとき装置情報管理部122は、識別情報受信判定部121から受信した録画予約情報と、抽出(設定)した未使用の端末識別情報とを対応付けて(リンクさせて)リンク情報を作成し、当該リンク情報を装置記録部13の予約管理テーブルに保存する。そして、S7およびS8の処理が完了すると、録画装置1におけるS5の処理に移る。
【0114】
次に、録画装置1の装置情報管理部122は、装置記録部13に保存された録画予約情報の示す放送開始時刻になると、当該録画予約情報の示す番組の録画を開始し、当該番組を、当該番組と対応付けられている(リンクしている)録画番組情報と共に装置記録部13に保存する(S9)。そして、録画装置1の装置情報管理部122は、録画予約情報の示す放送終了時刻になると、当該録画予約情報の示す番組の録画を終了する(S10)。すなわち、装置情報管理部122は、装置記録部13に保存された録画予約情報の示す番組の開始時刻および終了時刻にあわせて、当該番組の録画を開始および終了させると共に、録画番組(録画済のコンテンツ)を上記録画番組情報と共に当該装置記録部13に保存する。なお、録画番組情報とは、番組のタイトル、放送時間、チャンネル、番組のあらすじなどを含む情報を指す。
【0115】
録画装置1の装置情報管理部122は、上記番組の録画を終了させると、装置記録部13の保存されている録画予約情報および端末識別情報に、録画番組とリンクしている上記録画番組情報をリンクさせることによって、S4またはS7の処理で装置記録部13に保存されたリンク情報を更新する(S11)。すなわち、装置情報管理部122は、S4またはS7の処理で装置記録部13に保存されたリンク情報に録画番組情報を付加することによって、当該リンク情報を更新する。そして、装置情報管理部122は、更新したリンク情報を装置記録部13の予約管理テーブルに保存する。
【0116】
以上より、録画装置1では、識別情報受信判定部121は、個人情報端末2から録画予約情報を受信したときに端末識別情報を受信したか否かを判定する。識別情報受信判定部121が端末識別情報を受信したと判定した場合には、装置情報管理部122は、個人情報端末2から受信した録画予約情報と端末識別情報とを対応付けて装置記録部13に保存する。一方、識別情報受信判定部121が端末識別情報を受信していないと判定した場合には、装置情報管理部122は、個人情報端末2に対して端末識別情報を設定し、当該端末識別情報と録画予約情報とを対応付けて装置記録部13に保存する。そして、装置情報管理部122は、対応付けられたこれら情報から予約番組リストを作成し、当該予約番組リストを表示装置3に表示させる。
【0117】
これにより、録画装置1は、番組の予約を行うユーザまたは当該ユーザが利用する個人情報端末2に関する情報を、当該個人情報端末2に対するユーザの入力操作によって取得させることなく、ユーザが予約した番組の録画予約情報だけを表示装置3に表示させることができる。すなわち、録画装置1は、情報端末を利用して番組の予約を行うユーザに記録画予約の指示以外の操作を行わせる必要がないため、当該ユーザが必要とする録画予約情報だけを当該ユーザに認識させることを容易に行うことができる。
【0118】
一方、個人情報端末2は、番組の予約を行うユーザまたは当該ユーザが利用する当該情報端末に関する情報を、ユーザの入力操作によって取得して録画装置1に送信しなくても、ユーザが予約した番組の予約情報だけを表示装置3に表示させることができる。
【0119】
〔情報通信システムの録画処理(録画装置が録画予約指示情報を受信する場合)〕
ここで、個人情報端末2を利用するユーザは、録画装置1に接続された表示装置3に表示されるEPGを見ながら、当該ユーザが録画したい番組の予約操作を行うことも可能である。この場合の処理について、図3に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、上記情報通信システムの録画処理で説明した内容と同様の場合には、その処理の説明を省略する。
【0120】
まずS1の処理において、個人情報端末2は、録画予約情報の決定するための指示を示す録画予約指示情報の入力操作を取得する。具体的には、個人情報端末2の入力部24は、表示装置3に表示されたEPGの番組欄から、ユーザが録画装置1に録画させたい番組を選択するための指示を取得する。すなわち、入力部24は、十字カーソルボタン241または決定ボタン242への入力操作を取得するたびに、この入力操作を録画予約指示情報として取得して、端末情報管理部221に送信する。
【0121】
そしてS2の処理では、端末情報管理部221は、入力部24から録画予約指示情報を受信するたびに、端末送受信部21を介して録画装置1に送信する。すなわち、端末情報管理部221は、録画装置1に、録画予約情報の代わりに録画予約指示情報を送信する。ここで、録画予約指示情報は、表示装置3に表示されるEPG上で動作するカーソル(表示装置3に表示される各種ボタンの反転表示)移動のための指示信号、および表示装置3に表示される番組(番組ボタン)、録画予約ボタン、戻るボタン等を選択および決定指示を行うための指示信号を示すものである。
【0122】
次にS3の処理において、装置制御部12が個人情報端末2から送信された録画予約指示情報のうち最初の録画予約指示情報を受信したときに端末識別情報を受信した場合には、識別情報受信判定部121は、録画予約指示情報と共に端末識別情報を受信したと判定する。そしてS3の処理後、S4またはS6の処理に移る。
【0123】
ここで、装置制御部12が装置送受信部11を介して録画予約指示情報を受信している間(録画予約指示情報を受信するたびに)、装置情報管理部122は、当該録画予約指示情報に対応する処理を行う。例えば装置情報管理部122は、カーソル移動の指示を示す録画予約指示情報である場合には、カーソル移動量を算出し、当該カーソル移動量に基づいて表示装置3に表示されたカーソルの位置を移動させる。このとき装置情報管理部122は、カーソルの移動にあわせたEPGの画面を示す表示画面データを作成し、表示装置3に送信する。そして、表示装置3は、録画装置1から受信した表示画面データに基づいた表示を行う。
【0124】
また、装置情報管理部122は、表示装置3に表示された各種ボタンを選択および決定指示を示す録画予約指示情報である場合には、選択された機能に対応した画面データを装置記録部13から読み出す。例えば表示装置3に表示されたEPG上の番組が選択された場合には、装置情報管理部122は、例えば選択された番組の内容を示すテキストデータと、録画予約ボタンおよび戻るボタンとを表示装置3に表示させるための画面データを装置記録部13から読み出す。
【0125】
つまり、録画装置1が個人情報端末2から録画予約指示情報を受信している場合には、装置制御部12は、S3の処理時に表示装置3に表示される、録画予約を確定するための録画予約ボタンが選択されたか否かを判定することによって、個人情報端末2から録画予約情報を受信したか否かを判定する。
【0126】
具体的には、装置制御部12が録画予約ボタンを選択および決定指示を示す録画予約指示情報を受信した場合には、装置情報管理部122は、録画予約ボタンが選択されたと判定し、録画予約の完了を示す画面データを装置記録部13から読み出して表示装置3に送信する。このとき装置情報管理部122は、録画予約指示情報により選択(決定)された番組情報(例えば装置記録部13から読み出された番組内容を示すテキストデータ)を録画予約情報として装置記録部13に保存する。装置情報管理部122は、この録画予約情報を装置記録部13に保存するときには、S4またはS7の処理と同様、当該録画予約情報と端末識別情報(またはS6の処理にて設定された未使用の端末識別情報)とを対応付けて(リンクさせて)リンク情報を作成する。そして、装置情報管理部122は、このリンク情報を例えば図4に示す予約管理テーブルに保存する。
【0127】
なお、S7の処理において、装置情報管理部122は、設定した未使用の端末識別情報と共に装置記録部13に保存する録画予約情報を、装置送受信部11を介して個人情報端末2に送信する。そして、S8の処理において、個人情報端末2の端末情報管理部221は、端末送受信部21を介して端末識別情報と共に録画予約情報を受信し、受信した当該端末識別情報と録画予約情報とを端末記録部23に保存する。
【0128】
以上より、録画装置1が表示装置3にEPGを表示させている場合には、ユーザは、個人情報端末2を用いて、当該EPGを操作するための録画予約指示情報を当該録画装置1に送信することができる。すなわち、録画装置1は、個人情報端末2において録画予約情報が作成されない場合であっても、ユーザに個人情報端末2を用いた録画予約を行わせることができる。
【0129】
〔情報通信システムの録画処理(録画装置が個人識別情報を受信する場合)〕
個人情報端末2を利用するユーザは、入力部24での入力操作を介して個人識別情報を入力してもよい。ここで、個人識別情報とは、個人情報端末2を利用するユーザに関する情報(端末識別情報の補足情報)であり、例えばユーザの氏名、ニックネーム(パパ、ママ)等のテキストデータ、あるいは、女性、男性の顔などを表現した絵(アイコン)を示すアイコンデータである。また、この個人識別情報は、入力部24に対して入力操作を行うユーザを示すだけの情報でなくてもよく、例えば「パパ/ママ」等の当該ユーザが所望する情報(この場合は複数のユーザを指定するデータ)であってもよい。
【0130】
この場合、S1の処理において、個人情報端末2の入力部24は、この個人識別情報を取得し、当該個人識別情報を端末識別情報にリンクさせて端末情報管理部221に送信する。そしてS2の処理では、端末情報管理部221は、録画予約情報または録画予約指示情報と共に、個人識別情報がリンクされた端末識別情報を録画装置1に送信する。なお、個人情報端末2は、個人識別情報を端末識別情報にリンクさせて送信しているが、これに限らず、個人識別情報だけを送信してもよい。
【0131】
録画装置1の装置制御部12が、個人識別情報がリンクされた端末識別情報を受信すると、装置情報管理部122は、このとき受信した録画予約情報、または録画予約指示情報に基づく録画予約情報と対応付けて(リンクさせて)リンク情報を作成する。そして、装置情報管理部122は、このリンク情報を装置記録部13の図4に示す予約管理テーブルに保存する。
【0132】
例えば図4に示す予約管理テーブルでは、端末識別子a1およびa2を示す端末識別情報に対応付けて、同一の個人識別情報「パパ」が保存されている。すなわち、異なる個人情報端末2から送信された録画予約情報に対して同一の個人識別情報が対応付けられている。なお、予約管理テーブルにおける個人識別情報「−」は、録画装置1が個人識別情報を受信しなかったこと(すなわち端末識別情報のみを受信したこと)を示すものである。
【0133】
ここで、録画装置1が個人識別情報を受信した場合の表示装置3における表示画面例について、図6に基づいて説明する。図6は、表示装置3に表示される予約番組リストの別の一例を示す図である。
【0134】
装置情報管理部122は、録画予約が完了したと判断すると、表示装置3に表示させる予約番組リストのフォームを示す画面データを読み出す。また、装置情報管理部122は、装置記録部13の予約管理テーブルを参照して、S2の処理にて個人情報端末2から受信した個人識別情報と同一の個人識別情報を選択する。そして、装置情報管理部122は、同一の個人識別情報と対応付けられた録画予約情報を全て抽出する。
【0135】
例えば録画装置1が個人識別情報「パパ」を受信した場合には、装置情報管理部122は、装置記録部13に保存された個人識別情報「パパ」に対応付けられた録画予約情報を抽出する。具体的には、図4に示す予約管理テーブルには、個人識別情報「パパ」を示す3つのリンク情報が保存されている。このため、装置情報管理部122は、個人識別情報「パパ」に対応付けられた3つの録画予約情報を抽出する。そして、装置情報管理部122は、表示装置3に表示される予約番組リストの所定の位置にこれら3つの録画予約情報が挿入されるように、予約番組リストのフォーム示す画面データと当該録画予約情報から、表示装置3に送信する予約番組リストを示す画面データを作成する。表示装置3は、録画装置1から予約番組リストを示す画面データを受信すると、図6に示す予約番組リストを表示させる。すなわち、録画装置1は、S2の処理にて個人識別情報を送信した個人情報端末2からの録画予約情報だけを示す予約番組リストを表示装置3に表示させる。
【0136】
なお、表示装置3に表示される予約番組リストにおいて、個人識別情報、および当該個人識別情報と対応付けられた端末名(例えば「端末A」、「端末B」)は表示されなくてもよい。また、図5に示す予約番組リストと同様、図6に示す予約番組リストにおいても、番組名の左側に「済」マークが表示されるように、装置情報管理部122が制御してもよい。
【0137】
ここで、図2(b)に示す情報通信システム10を用いて説明する。図2(b)に示す情報通信システム10では、録画装置1を録画装置A、2台の個人情報端末2を個人情報端末Aおよび個人情報端末Bとして説明する。また、ここでは個人情報端末A、Bを1人のユーザが利用しているものとする。
【0138】
図2(b)に示すように、個人情報端末A、Bはそれぞれ、録画予約情報または録画予約指示情報と共に、個人識別情報「パパ」がリンクされた端末識別情報を送信する。録画装置Aがこれら情報を受信すると、装置情報管理部122は、受信した個人識別情報がリンクされた端末識別情報と録画予約情報(または録画予約指示情報に基づく録画予約情報)と対応付けて装置記録部13に保存する。そして、装置情報管理部122は、これら情報を装置記録部13に保存して録画予約が完了したと判断すると、例えば図6に示すような画面を表示装置3に表示させる。
【0139】
以上より、個人情報端末2が個人識別情報を取得可能な構成の場合には、録画装置1の装置情報管理部122は、異なる個人情報端末よって設定された録画予約情報を含むリンク情報であっても、個人識別情報が同一である場合には、これらのリンク情報を表示装置3に表示される同一の予約番組リストに挿入する。従って、録画装置1は、ユーザが複数台の個人情報端末2を利用する場合に、当該ユーザが録画予約した番組を閲覧可能な予約番組リストを作成して、表示装置3に表示させることができる。
【0140】
すなわち、録画装置1は、例えば端末識別情報が異なる場合であっても、同一の個人識別情報と対応付けられた録画予約情報を表示装置3に表示させることができる。このため、ユーザは、例えば複数台の個人情報端末2を用いて番組の予約を行った場合であっても、自分が予約した番組が表示装置3に表示されるため、当該予約した番組を容易に認識することができる。
【0141】
〔情報通信システムの録画処理(個人情報端末2における処理)〕
S1の処理では、個人情報端末2の端末情報管理部221は、入力部24が取得した録画予約情報または録画予約指示情報を録画装置1に送信する。ここで、端末情報管理部221が録画予約情報または録画予約指示情報を録画装置1に送信する前に、複数の録画装置1がそれぞれの装置識別情報を送信する処理を行う場合について説明する。
【0142】
具体的には、入力部24は、番組情報または録画予約指示情報を取得すると、これらの情報を端末制御部22に送信する。端末制御部22の端末情報管理部221は、これらの情報を受信すると、録画装置1に装置識別情報を送信させるための問合わせ通知を行う。
【0143】
録画装置1の装置制御部12が装置送受信部11を介して装置識別情報の問合わせ通知を受信すると、装置情報管理部122は、装置記録部13を参照して、当該装置記録部13に保存されている装置識別情報を読み出して、当該装置識別情報を個人情報端末2に送信する。ここで、装置識別情報とは、各録画装置1を示す固有の情報であり、複数の録画装置1を個人情報端末2が識別することを可能にする情報のことである。装置識別情報は、例えば数字、アルファベット、またはそれらの組合せで作成されている。
【0144】
個人情報端末2は、端末制御部22が端末送受信部21を介して装置識別情報を受信すると、端末情報管理部221は、当該端末記録部23に保存されている端末識別情報を読み出し、当該端末識別情報が当該装置識別情報に対応付けて設定されたものである否かを判定する。なお、録画装置1は、端末識別情報に装置識別情報をリンクさせて個人情報端末2に送信しているものとする。
【0145】
端末情報管理部221は、読み出した端末識別情報が受信した装置識別情報に対応付けて設定されたものであると判定した場合には、当該装置識別情報を送信してきた録画装置1に対して、入力部24から受信した録画予約情報または録画予約指示情報と共に、当該端末識別情報を送信する。一方、端末情報管理部221は、読み出した端末識別情報が受信した装置識別情報に対応付けて設定されたものではないと判定した場合には、当該装置識別情報を送信してきた録画装置1に対して、入力部24から受信した録画予約情報または録画予約指示情報だけを送信する。すなわち、この場合には、個人情報端末2が録画予約情報または録画予約指示情報だけを録画装置1に送信することにより、当該録画装置1は、当該個人情報端末2に未使用の端末識別情報を設定する。
【0146】
ここで、図2(c)に示す情報通信システム10を用いて説明する。図2(c)に示す情報通信システム10では、個人情報端末2を個人情報端末A、2台の録画装置1を録画装置Aおよび録画装置Bとして説明する。
【0147】
図2(c)に示すように、個人情報端末Aが録画装置Aおよび録画装置Bに装置識別情報の問合わせ通知を行うと、該録画装置A、Bの装置情報管理部122は、装置記録部13を参照して、当該装置記録部13に保存されている装置識別情報を読み出す。そして、録画装置A、Bは、読み出した装置識別情報を個人情報端末Aにそれぞれ送信する。ここで、図2(c)に示す情報通信システム10では、録画装置Aが上記問合わせ通知を受信する前に個人情報端末Aに端末識別情報a1を送信している一方で、録画装置Bが当該問合わせ通知を受信する前に個人情報端末Aに端末識別情報を送信していないものとする。
【0148】
個人情報端末Aの端末情報管理部221は、録画装置Aから装置識別情報を受信すると、端末記録部23から端末識別情報を読み出し、当該端末識別情報が当該装置識別情報に対応付けて設定されたものかを判定する。個人情報端末Aは、録画装置Aで設定された端末識別情報a1を端末記録部23に保存している。このため、端末情報管理部221は、読み出した端末識別情報a1が当該録画装置Aから受信した装置識別情報に対応付けて設定されたものであると判定する。そして、端末情報管理部221は、読み出した端末識別情報a1を、録画予約情報または録画予約指示情報と共に録画装置Aに送信する。
【0149】
一方、端末情報管理部221は、録画装置Bから装置識別情報を受信した場合も、端末記録部23から端末識別情報を読み出し、当該端末識別情報が当該装置識別情報に対応付けて設定されたものかを判定する。この場合、個人情報端末Aの端末記録部23には、録画装置Bで設定された端末識別情報が保存されていない。このため、端末情報管理部221は、読み出した端末識別情報が、録画装置Bから受信した装置識別情報に対応付けて設定されたものではないと判定する。そして、端末情報管理部221は、録画予約情報または録画予約指示情報だけを録画装置Bに送信する。
【0150】
録画装置Bは、個人情報端末Aから録画予約情報または録画予約指示情報だけを受信すると、装置記録部13に保存されている未使用の端末識別情報(例えば端末識別情報b1)を個人情報端末Aに送信する。なお、録画装置Bの装置記録部13には、n個の端末識別情報(端末識別子)b1〜bnが保存されているものとする。
【0151】
なお、端末情報管理部221は、読み出した端末識別情報が、録画装置Bから受信した装置識別情報に対応付けて設定されたものではないと判定した場合に、端末識別情報を設定するように録画装置Bに依頼するための指示を行ってもよい。この場合、録画装置Bでは、装置制御部12が個人情報端末Aから上記依頼を受けると、装置情報管理部122は、装置記録部13に保存されている未使用の端末識別情報を録画装置Bに送信する。
【0152】
以上より、録画装置1は、個人情報端末2からの問合わせ通知を受信した場合には、装置識別情報を当該個人情報端末2に送信する。これにより、録画装置1は、個人情報端末2に対して通信可能であることを認識させることができる。すなわち、個人情報端末2は、通信可能な録画装置1を認識することができるため、例えば複数台の録画装置1に対して、録画予約情報または録画予約指示情報を送信することができる。従って、ユーザは、1つの個人情報端末2を利用して、通信可能な複数の録画装置1に対する記録予約の指示を行うことができる。
【0153】
なお 、図2(c)に示す情報通信システム10では、録画装置1が2台の場合について説明したが、録画装置1の台数はこれに限られるものではなく、3台以上であってもよい。また、録画装置1が1台の場合であっても、個人情報端末2は、上記のように録画装置1に対して、当該録画装置1に装置識別情報を送信させるための問合わせ通知を行ってもよい。これにより、例えば、ユーザが新規に録画装置1を購入したことにより録画装置1の台数が増えた場合においても、個人情報端末2は、当該録画装置1に対して録画予約を行うことができる。
【0154】
但し、個人情報端末2によって録画予約操作が行われる録画装置1が1台のみに限定されている場合には、当該録画装置1は、当該個人情報端末2に装置識別情報を送信する必要がない。従って、この場合、個人情報端末2は、録画予約情報または録画予約指示情報の入力が行われる際に、録画予約操作を行う録画装置1が1台であることを示す入力を受け付ける構成であってもよい。また、この場合には、個人情報端末2は、録画装置1に対して、当該録画装置1に装置識別情報を送信させるための問合わせ通知を行わない構成となる。
【0155】
〔情報通信システムの録画処理(個人情報端末が携帯電話機の場合)〕
ここで、上述の個人情報端末2は、録画装置1にて設定された端末識別情報を、録画予約情報または録画予約指示情報と共に当該録画装置1に送信する構成であるが、これに限られたものではない。個人情報端末2が例えば携帯電話機である場合には、当該携帯電話機は、ユーザが当該携帯電話機の利用を開始したときに与えられる携帯電話番号(個人情報端末2の電話番号)を有している。すなわち、個人情報端末2は、携帯電話番号というユーザが書き換えることの不可能な端末固有の情報である端末固有情報を有している。従って、個人情報端末2は、録画装置1にて設定された端末識別情報の代わりに、録画予約情報または録画予約指示情報と共に携帯電話番号を送信する構成であってもよい。
【0156】
なお、ここでは個人情報端末2として携帯電話番号を有する携帯電話機を用いた場合について説明するが、これに限らず、ユーザが書き換え不可能な当該個人情報端末2を示す固有の情報である端末固有情報を有する個人情報端末2であればどのような電子機器であってもよい。
【0157】
また、SIMカードを利用する携帯電話機の場合には、個人情報端末2は、SIMカードに記録された携帯電話番号を端末固有情報として録画装置1に送信するように構成されていてもよい。
【0158】
すなわち、携帯電話機によっては、携帯電話番号が、当該携帯電話機本体ではなく、SIM(Subscriber Identity Module)カードと呼ばれる、当該携帯電話機から着脱可能なICカードに記録されているものもある。この場合、当該携帯電話機に複数のSIMカードを装着することが可能であるので、1つの携帯電話機に複数の携帯電話番号が使用される場合もあれば、複数の携帯電話機に1つの携帯電話番号が使用される場合もある。この場合であっても、個人情報端末2は、挿入されているSIMカードに記録された携帯電話番号を端末固有情報として録画装置1に送信する。
【0159】
この場合、S1の処理において、個人情報端末2は、端末識別情報として携帯電話番号を録画装置1に送信する。録画装置1の装置制御部12が携帯電話番号を受信すると、識別情報受信判定部121は、端末識別情報を受信したものと判定し、当該携帯電話番号と録画予約情報または録画予約指示情報を装置情報管理部122に送信する。そして、装置情報管理部122は、当該携帯電話番号を端末識別情報として、当該端末識別情報と録画予約情報とを装置記録部13に保存する。
【0160】
これにより、録画装置1は、端末固有情報を受信した場合に端末識別情報を受信したと判定することによって、番組の予約を行うユーザまたは当該ユーザが利用する個人情報端末2に関する情報を、当該個人情報端末2に対するユーザの入力操作によって取得させることなく、ユーザが予約した番組の録画予約情報だけを表示装置3に表示させることができる。
【0161】
また、録画装置1は、端末固有情報を受信した場合に端末識別情報を受信したと判定することによって、個人情報端末2に端末識別情報を設定し、当該端末識別情報を送信しなくても、当該個人情報端末2と録画予約情報とを対応付けて管理することができる。すなわち、録画装置1は、端末識別情報を設定し、当該端末識別情報を個人情報端末2に送信する構成を省略することができるため、構成の簡略化を図ることができる。
【0162】
一方、個人情報端末2は、端末固有情報を録画装置1に送信する場合であっても、番組の予約を行うユーザまたは当該ユーザが利用する当該個人情報端末2に関する情報を、ユーザの入力操作によって取得して当該録画装置1に送信しなくても、ユーザが予約した番組の録画予約情報だけを表示装置3に表示させることができる。
【0163】
なお、個人情報端末2は、端末識別情報の代わりとして端末固有情報を録画装置1に送信しているが、端末識別情報と共に端末固有識別を録画装置1に送信してもよい。この場合には、録画装置1の装置情報管理部122は、受信した端末識別情報と端末固有情報とを対応付けて装置記録部13に保存するように構成されている。
【0164】
また、個人情報端末2は、上記端末固有情報(携帯電話番号)を録画装置1に送信するときに、上述の個人識別情報がリンクされた端末識別情報を録画装置1に送信してもよい。この場合、録画装置1は、個人識別情報を表示装置3に送信することによって、氏名、ニックネーム等だけを表示装置3に表示させることが可能である。なお、個人情報端末2は、端末固有情報を録画装置1に送信するときに、個人識別情報がリンクされた端末固有情報を送信してもよい。
【0165】
さらに、録画装置1の装置制御部12が個人情報端末2から携帯電話番号を受信すると、装置情報管理部122は、当該携帯電話番号を暗号化して装置記録部13に保存する構成であってもよい。すなわち、装置情報管理部122は、端末固有情報を暗号化して管理するものであり、このとき装置記録部13には端末識別情報として暗号化された携帯電話番号(すなわち、所定のアルゴリズムに従って、数値やビット毎に置換、転置を行うことで、電話番号と識別できないように変換された符号)が保存される。
【0166】
この場合、録画装置1は、個人情報端末2として携帯電話機を利用するユーザにとって機密性の高い個人情報の1つである携帯電話番号を暗号化して保存するため、例えばユーザが当該録画装置1を廃棄処分する場合等に、当該電話電話番号が外部に漏洩することを未然に防ぐことができる。
【0167】
〔録画予約の処理について〕
ここで、個人情報端末2におけるS1の処理について、図7〜図9を用いて説明する。図7は、個人情報端末2の表示部25に表示されたiEPGによって録画予約が行われる場合の画面遷移を示す図である。また、図8は、個人情報端末2の表示部25に表示されたGコード入力画面によって録画予約が行われる場合の当該表示部25における表示画面と表示装置3における表示画面を示す図である。さらに、図9は、録画装置1に接続された表示装置3に表示されたEPGによって録画予約が行われる場合の画面遷移を示す図である。ここで、図7〜図9では、個人情報端末2として携帯電話機を用いた場合(図9では図7、8に示す携帯電話機を用いて操作される場合)を示している。しかし、上述のように、個人情報端末2は、PDA等の録画装置1と通信可能で、かつ録画予約が可能な機器であればどのような機器でもよい。
【0168】
まず、個人情報端末2の端末情報管理部221は、インターネット等からダウンロードしたiEPGの画面データを端末記録部23に保存しておき、当該端末記録部23から当該画面データを読み出すことによって、図7(a)に示すようなEPGを表示部25に表示させる。次に、入力部24は、表示部25に表示されたiEPGの番組欄から、ユーザが録画装置1に録画させたい番組を選択するための指示を取得する。すなわち、入力部24は、十字カーソルボタン241または決定ボタン242への入力操作を取得するたびに、この入力操作を録画予約指示情報として取得して、端末情報管理部221に送信する。ここで、録画予約指示情報は、表示部25に表示されるiEPG上で動作するカーソル(表示部25に表示される各種ボタンの反転表示)移動のための指示信号を示すものである。また、録画予約指示情報は、図7(a)に示す表示部25に表示される番組(番組ボタン)、図7(b)に示す録画予約ボタンおよび戻るボタン等を選択および決定指示を行うための指示信号を示すものである。
【0169】
端末情報管理部221は、十字カーソルボタン241に対する入力操作を示す録画予約指示情報を受信すると、カーソル移動量を算出し、当該カーソル移動量に基づいて表示部25に表示されたカーソルの位置を移動させる。このとき端末情報管理部221は、iEPGの画面データに対して、カーソルの移動にあわせたiEPGの画面を示す表示画面データを作成し、表示部25に当該表示画面データに基づいた画面を表示させる。これにより、ユーザが十字カーソルボタン241を操作することによって、ユーザが録画装置1に録画させたい番組を選択することができる。
【0170】
そして、端末情報管理部221は、表示部25に図7(a)に示す画面が表示されている場合において、決定ボタン242に対する入力操作を示す録画予約指示情報を受信すると、図7(b)に示す画面を表示部25に表示させるための画面データを端末記録部23から読み出す。このとき端末情報管理部221は、決定ボタン242に対する入力操作を示す録画予約指示情報を受信したときに反転表示されていた番組情報(図7(a)の場合、C放送に対応する番組情報)を端末記録部23に保存する。その後、端末情報管理部221は、十字カーソルボタン241に対する入力操作を示す録画予約指示情報を受信した場合には、上述のカーソル処理を行って、録画予約ボタンまたは戻るボタンの反転表示を移動させる(切り替える)。そして、端末情報管理部221は、図7(b)に示す画面において、決定ボタン242に対する入力操作を受信すると、録画予約ボタンおよび戻るボタンに対して設定された機能に対応した画面データを端末記録部23から読み出す。
【0171】
すなわち、端末情報管理部221は、録画予約ボタンを反転表示させている場合に決定ボタン242に対する入力操作を受信すると、当該録画予約ボタンが選択されたと判定し、図7(b)の画面を表示部25に表示させたときに端末記録部23に保存した番組情報を読み出し、当該番組情報を録画予約情報として録画装置1に送信する。一方、端末情報管理部221は、戻るボタンを反転表示させている場合に決定ボタン242に対する入力操作を受信すると、当該戻るボタンが選択されたと判定し、端末記録部23から図7(a)に示す画面を示す画面データを読み出し、図7(a)に示す画面を再び表示部25に表示させる。
【0172】
これにより、個人情報端末2の表示部25にiEPGを表示させた場合に、ユーザは、個人情報端末2の入力部24を操作することによって、録画装置1に録画させたい番組の録画予約を行うことが可能となる。
【0173】
次に、Gコード入力画面によって録画予約が行われる場合について説明する。個人情報端末2の端末情報管理部221は、端末記録部23保存されているGコード入力画面を示す画面データを当該端末記録部23から読み出すことによって、図8(a)に示すようなGコード入力画面を表示部25に表示させる。ここで、図8(a)に示すGコード入力画面には、例えばGコードを表示するGコード表示領域と確定ボタンとが表示されている。なお、Gコード入力画面は、例えば携帯電話機であれば数値が入力されるときに表示される数値入力画面であってもよい。
【0174】
端末情報管理部221は、入力部24の数字ボタン243に対する入力操作を示す録画予約指示情報を受信すると、上記Gコード表示領域に当該録画予約指示情報の示す数値データを挿入した表示画面データをGコード入力画面として作成し、表示部25に当該表示画面データに基づいた画面を表示させる。なお、端末情報管理部221は、Gコード入力時の数値情報を、Gコードを作成するための数値情報として端末記録部23に保存する。
【0175】
ユーザは、録画させたい番組のGコード入力が完了すると、十字カーソルボタン241を用いて、表示部25に表示された確定ボタンの表示を反転させる。この場合の処理は、iEPGを用いた場合にカーソル(表示部25に表示された各種ボタンの反転表示)移動に対する端末情報管理部221の処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0176】
端末情報管理部221は、図8(a)に示す確定ボタンの表示が反転している状態で決定ボタン242に対する入力操作を示す録画予約指示情報を受信すると、保存していた数値情報を、Gコードを示す録画予約情報として録画装置1に送信する。録画装置1は、Gコードを示す録画予約情報を受信すると、当該Gコードに対応する番組情報を例えばチューナ部14を介して取得することによって表示装置3に表示させる。具体的には、録画装置1の装置制御部12がGコードを示す録画予約情報を受信すると、装置情報管理部122は、装置記録部13から図8(b)に示す画面を表示装置3に表示させるためのGコード用画面データを読み出す。そして、装置情報管理部122は、このGコード用画面データとチューナ部14を介して取得したGコードに対応する番組情報とから表示装置3に表示させる表示画面データを作成し、当該表示画面データを表示装置3に送信する。
【0177】
ユーザは、表示装置3に表示された図8(b)に示す画面の番組情報を確認した場合(Gコードの入力ミスがないことを確認した場合)には、十字カーソルボタン241を操作することによって、当該画面に表示された録画予約ボタンまたは戻るボタンを選択する。この場合の処理は、上記カーソル移動に対する端末情報管理部221の処理と同様である。
【0178】
そして、端末情報管理部221は、図8(b)に示す画面が表示装置3に表示されているときに決定ボタン242に対する入力操作を受信した場合には、当該入力操作を示す録画予約指示情報を録画装置1に送信する。録画装置1の装置制御部12は、この録画予約指示情報を受信すると、装置情報管理部122は、録画予約ボタンおよび戻るボタンに対して設定された機能に対応した画面データを装置記録部13から読み出す。
【0179】
すなわち、装置情報管理部122は、録画予約ボタンを反転表示させている場合に決定ボタン242に対する入力操作を示す録画予約指示情報を受信したと判断すると、当該録画予約ボタンが選択されたと判定する。そして、装置情報管理部122は、図8(b)に示す画面を表示装置3に表示させたときの番組情報を録画予約情報として決定する。一方、装置情報管理部122は、戻るボタンを反転表示させている場合に決定ボタン242に対する入力操作を示す録画予約指示情報を受信したと判断すると、当該戻るボタンが選択されたと判定し、装置記録部13から図8(a)に示す画面を示す画面データを読み出し、図8(a)に示す画面を再び表示装置3に表示させる。
【0180】
これにより、Gコード入力を用いた場合であっても、ユーザは、個人情報端末2の入力部24(特に数字ボタン243)を操作することによって、録画装置1に録画させたい番組の録画予約を行うことが可能となる。
【0181】
次に、録画装置1に接続された表示装置3に表示されたEPGによって録画予約が行われる場合について説明する。録画装置1の装置情報管理部122は、チューナ部14から取得したEPGの画面データを装置記録部13に保存しておき、当該装置記録部13から当該画面データを読み出す。そして、装置情報管理部122は、図9(a)に示すようなEPGの画面を示す画面データを表示装置3に送信することによって、当該EPGの画面を表示させる。
【0182】
個人情報端末2の入力部24は、表示装置3に表示されたEPGの番組欄から、ユーザが録画装置1に録画させたい番組を選択するための指示を取得する。すなわち、端末情報管理部221は、十字カーソルボタン241に対する入力操作を示す録画予約指示情報を受信すると、当該録画予約指示情報を録画装置1に送信する。つまり、このときの個人情報端末2は、録画装置1を操作するリモコンと同様の機能を有しているといえる。
【0183】
録画装置1の装置制御部12が個人情報端末2から録画予約指示情報を受信すると、装置情報管理部122は、当該録画予約指示情報に基づくEPGの表示画面データを作成し、表示装置3に送信する。なお、装置情報管理部122が録画予約指示情報に基づくEPGの表示画面データを作成する処理については上述したので、ここではその説明を省略する。
【0184】
ユーザは、図9(a)に示す表示装置3において反転表示されている番組が録画装置1に録画させたい番組であることを確認すると、決定ボタン242を押下する。決定ボタン242が押下されると、端末情報管理部221は、当該決定ボタン242に対する入力操作を示す録画予約指示情報を受信し、当該録画予約指示情報を録画装置1に送信する。録画装置1の装置制御部12が決定ボタン242に対する入力操作を示す録画予約指示情報を受信すると、装置情報管理部122は、図9(b)に示す画面を表示装置3に表示させるためのEPGの画面データを読み出す。そして、装置情報管理部122は、このEPGの画面データと図9(a)に示すEPGの画面上で反転表示していた番組の番組情報とから表示装置3に表示させる表示画面データを作成し、当該表示画面データを表示装置3に表示させる。
【0185】
次に、ユーザは、表示装置3に表示された図9(b)に示す画面の番組情報を確認した場合(選択した番組に間違いがないことを確認した場合)には、十字カーソルボタン241を操作することによって、当該画面に表示された録画予約ボタンまたは戻るボタンを選択する。この場合の処理は、十字カーソルボタン241に対する入力操作を受信したときの端末情報管理部221および装置情報管理部122のカーソル(表示装置3に表示された各種ボタンの反転表示)移動に対する処理と同様である。
【0186】
そして、端末情報管理部221は、図9(b)に示す画面が表示装置3に表示されているときに決定ボタン242に対する入力操作を受信した場合には、当該入力操作を示す録画予約指示情報を録画装置1に送信する。録画装置1の装置制御部12がこの録画予約指示情報を受信すると、装置情報管理部122は、録画予約ボタンおよび戻るボタンに対して設定された機能に対応した画面データを装置記録部13から読み出す。
【0187】
すなわち、装置情報管理部122は、録画予約ボタンを反転表示させている場合に決定ボタン242に対する入力操作を示す録画予約指示情報を受信したと判断すると、当該録画予約ボタンが選択されたと判定する。そして、装置情報管理部122は、図9(b)に示す画面を表示装置3に表示させたときの番組情報を録画予約情報として決定する。一方、装置情報管理部122は、戻るボタンを反転表示させている場合に決定ボタン242に対する入力操作を示す録画予約指示情報を受信したと判断すると、当該戻るボタンが選択されたと判定し、装置記録部13から図9(a)に示す画面を示す画面データを読み出し、図9(a)に示す画面を再び表示装置3に表示させる。
【0188】
これにより、録画装置1の表示部25にEPGを表示させた場合であっても、ユーザは、個人情報端末2の入力部24を操作することによって、録画装置1に録画させたい番組の録画予約を行うことが可能となる。
【0189】
〔情報通信システムの再生処理〕
次に、情報通信システム10の録画装置1と個人情報端末2とにおける再生時の処理の流れについて説明する。図10は、情報通信システム10の録画装置1と個人情報端末2とにおける再生時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0190】
まず、個人情報端末2の端末情報管理部221は、端末記録部23に保存された端末識別情報と入力部24が取得する録画番組情報表示の指示(録画情報閲覧指示)とを録画装置1に送信する(S31)。具体的には、入力部24は、ユーザが録画した番組を再生させたい場合に、録画した番組のリストを表示装置3に表示させるための録画番組情報表示の指示を取得し、当該指示を端末情報管理部221に送信する。端末情報管理部221は、録画番組情報表示の指示を受信すると、端末記録部23に保存された端末識別情報を読み出し、当該録画番組情報表示の指示と端末識別情報とを端末送受信部21を介して録画装置1に送信する。ここで、録画番組情報表示の指示とは、録画が完了している番組の録画番組情報を表示装置3に表示させるための指示である。また、録画番組情報表示の指示が、録画装置1に送信する端末識別情報に対応付けて保存された録画予約情報のうち、録画が完了している番組の録画予約情報(すなわち録画が完了している番組の、録画予約時点での放送CH、放送日時および番組名)を表示装置3に表示させるための指示であってもよい。
【0191】
録画装置1の装置制御部12が装置送受信部11を介して端末識別情報と録画番組情報表示の指示と受信すると、装置情報管理部122は、装置記録部13に保存されたリンク情報において、受信した端末識別情報と一致する端末識別情報にリンクし、かつ録画が完了した番組の録画番組情報または録画予約情報を検索する(S32)。そして、装置情報管理部122は、検索された録画番組情報または録画予約情報を装置記録部13から読み出し、当該情報を表示装置3に表示させるための表示画面データを作成し、当該表示画面データを表示装置3に送信する。表示装置3は、この表示画面データに基づく画面表示(録画番組のリスト表示)を行う。すなわち、装置情報管理部122は、検索された録画番組情報または録画予約情報を表示装置3に表示させる(S33)。これにより、録画装置1は、録画番組情報表示の指示を送信してきた個人情報端末2に対応する録画番組を優先して表示装置3に表示させることができる。すなわち、録画装置1は、ユーザが録画装置1に録画させた番組の情報だけを表示装置3に表示させることができる。
【0192】
次に、個人情報端末2は、選択された録画番組の再生指示を録画装置1に送信する(S34)。具体的には、ユーザは、表示装置3に表示された録画番組のうち、再生させたい番組を選択するために、十字カーソルボタン241および決定ボタン242を操作する。具体的には、端末情報管理部221は、これらボタンに対する再生のための入力操作を示す再生操作情報を受信すると、当該再生操作情報を録画装置1に送信する。録画装置1の装置制御部12がこの再生操作情報を受信すると、装置情報管理部122は、当該再生操作情報に基づく録画番組情報または録画予約情報を選択し、再生する録画番組を決定する。すなわち、装置情報管理部122は、このとき装置制御部12が受信した決定ボタン242に対する入力操作を示す再生操作情報を、選択された録画番組の再生指示と判定する。なお、この再生させたい番組の選択および決定処理は、例えば図9(a)に示すEPGの画面からユーザが録画させたい番組を選択し、録画予約するときの処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0193】
装置情報管理部122は、個人情報端末2から再生操作情報を受信して再生する録画番組を決定すると、当該録画番組を装置記録部13から読み出し、表示装置3に送信する。すなわち、録画装置1は、録画番組を表示装置3に送信することによって、上記再生指示を受けた録画番組を再生する(S35)。
【0194】
以上より、ユーザは、表示装置3に表示された録画番組のリストから、十字カーソルボタン241を操作することにより再生させたい番組を選択し、当該再生させたい番組が反転表示されているときに決定ボタン242を押下することによって、当該再生させたい番組を録画装置1に認識させることができる。これにより、録画装置1は、個人情報端末2からの再生指示に基づいて、ユーザが再生を所望する番組を再生させることができる。
【0195】
〔補足〕
最後に、本実施形態に係る録画装置1の各ブロック、特に識別情報受信判定部121、装置情報管理部122、および本実施形態に係る個人情報端末2の各ブロック、特に端末情報管理部221は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0196】
すなわち、本実施形態に係る録画装置1および個人情報端末2は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである録画装置1および個人情報端末2の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記録画装置1および個人情報端末2に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0197】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0198】
また、本実施形態に係る録画装置1および個人情報端末2を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを、通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話機網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0199】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0200】
〔本発明の別の表現〕
なお、本発明は、以下のようにも表現できる。
【0201】
すなわち、本発明に係る録画装置は、番組の録画予約情報とともに、録画予約者の個人識別情報を受け付け、番組を録画し、録画予約情報あるいは録画番組情報と、端末識別情報を対応づけて記録する録画装置において、録画予約情報を送信する個人情報端末に対して、記録装置が端末識別情報を付与することを特徴としている。
【0202】
また、上記録画装置において、録画装置は録画装置固有の装置識別番号を個人情報端末に送信し、個人情報端末は、装置識別番号と一致する録画装置に対応する端末識別番号と録画予約情報を録画装置に送信することが好ましい。
【0203】
本発明に係る録画装置は、番組の録画予約情報とともに、録画予約者の個人識別情報を受け付け、番組を録画し、録画予約情報あるいは録画番組情報と、個人識別情報を対応づけて記録する録画装置において、個人情報端末は利用者が書き換えることのできない、端末固有の識別番号を有することを特徴とし、端末固有の識別番号を、端末固有情報とすることを特徴としている。
【0204】
また、上記録画装置において、個人情報端末は携帯電話機であり、端末固有の識別番号は、該携帯電話機の電話番号であることが好ましい。
【0205】
また、上記録画装置において、個人情報端末の端末固有の識別番号を暗号化して記録装置に記録することが好ましい。
【0206】
また、上記録画装置において、複数の個人識別情報に対して、1つの個人識別補足情報を対応づけすることが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0207】
本発明に係る録画装置は、ユーザの利用する個人情報端末を識別して、当該ユーザが必要とする録画予約情報だけを当該ユーザに認識させることを容易に行うことができる。従って、本発明に係る録画装置は、当該録画装置と通信可能で、かつユーザが携帯可能な携帯電話機、モバイルPC、PDA(personal digital assistance)等の携帯端末を用いて操作されるハードディスク、DVD、Blu−ray Disc等の大容量の記録媒体を用いた録画装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0208】
【図1】本発明に係る情報通信システムの録画装置および個人情報端末の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す録画装置と、該録画装置と通信を行う個人情報端末とを含む情報通信システムの概略構成を示す図である。
【図3】図1に示す情報通信システムの録画装置と個人情報端末とにおける録画時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図4】図1に示す録画装置の装置記録部に保存されるリンク情報の保存形式の一例を示す予約管理テーブルを示す図である。
【図5】図1に示す表示装置に表示される予約番組リストの一例を示す図である。
【図6】図1に示す表示装置に表示される予約番組リストの別の一例を示す図である。
【図7】図1に示す個人情報端末の表示部に表示されたiEPGによって録画予約が行われる場合の画面遷移を示す図である。
【図8】図1に示す個人情報端末の表示部に表示されたGコード入力画面によって録画予約が行われる場合の当該表示部における表示画面と図1に示す表示装置における表示画面を示す図である。
【図9】図1に示す録画装置に接続された表示装置に表示されたEPGによって録画予約が行われる場合の画面遷移を示す図である。
【図10】図1に示す情報通信システムの録画装置と個人情報端末とにおける再生時の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0209】
1 録画装置(記録装置)
2 個人情報端末(情報端末)
10 情報通信システム
11 装置送受信部(装置受信手段)
21 端末送受信部(端末受信手段)
24 入力部(入力手段)
121 識別情報受信判定部(受信判定手段)
122 装置情報管理部(設定手段、装置管理手段)
221 端末情報管理部(端末管理手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
番組を予約記録するための予約情報に基づいて該番組を記録する記録装置であって、
自装置と通信可能な情報端末から上記予約情報または上記予約情報を決定するための指示を示す予約指示情報を受信する装置受信手段と、
上記装置受信手段が受信した予約情報または上記予約指示情報により決定される予約情報に対して、上記情報端末を識別するための端末識別情報を設定する設定手段と、
上記設定手段が設定した端末識別情報と上記予約情報とを対応付けて管理する装置管理手段と、を備えたことを特徴とする記録装置。
【請求項2】
上記装置受信手段が上記予約情報または上記予約指示情報と共に、上記設定手段によって設定された上記端末識別情報を上記情報端末から受信したか否かを判定する受信判定手段を、さらに備え、
上記設定手段は、上記受信判定手段が上記端末識別情報を受信していないと判定した場合に、上記装置受信手段が受信した予約情報または上記予約指示情報により決定される予約情報に対して未使用の端末識別情報を設定し、当該端末識別情報を上記情報端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
上記装置管理手段は、上記記録装置を示す固有の情報である装置識別情報の送信指示を上記情報端末から受信した場合には、該装置識別情報を該情報端末に送信することを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
【請求項4】
上記装置管理手段は、上記装置受信手段がユーザが書き換え不可能な上記情報端末を示す固有の情報である端末固有情報を受信した場合には、該端末固有情報を上記端末識別情報として上記予約情報と対応付けて管理することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項5】
上記情報端末は携帯電話機であり、
上記装置受信手段が受信する上記端末固有情報が、上記情報端末の電話番号であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項6】
上記装置管理手段は、上記端末固有情報を暗号化して管理することを特徴とする請求項4または5に記載の記録装置。
【請求項7】
上記装置管理手段は、上記装置受信手段が上記情報端末を利用するユーザに関する情報である個人識別情報を受信した場合には、該個人識別情報と上記予約情報とを対応付けて管理することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項8】
上記装置管理手段は、上記予約情報を上記端末識別情報毎に自装置に接続された表示装置に表示させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項9】
番組を予約記録するための予約情報に基づいて該番組を記録する記録装置の制御方法であって、
自装置と通信可能な情報端末から上記予約情報または上記予約情報を決定するための指示を示す予約指示情報を受信する装置受信ステップと、
上記装置受信ステップにて受信した予約情報または上記予約指示情報により決定される予約情報に対して、上記情報端末を識別するための端末識別情報を設定する設定ステップと、
上記端末識別情報と上記予約情報とを対応付けて管理する装置管理ステップと、を含むことを特徴とする記録装置の制御方法。
【請求項10】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の記録装置と通信可能な情報端末であって、
上記記録装置に送信するための、上記予約情報または上記予約情報を決定させるための指示を示す予約指示情報を、ユーザの入力操作によって取得する入力手段と、
上記記録装置によって設定された端末識別情報を受信する端末受信手段と、
上記端末受信手段が受信した上記端末識別情報と、上記入力手段が取得した上記予約情報または上記予約指示情報とを上記記録装置に送信するように管理する端末管理手段と、を備えたことを特徴とする情報端末。
【請求項11】
上記端末管理手段は、上記記録装置を示す固有の情報である装置識別情報の送信指示に対する装置識別情報を送信した上記記録装置に対して、上記予約情報または上記予約指示情報を送信することを特徴とする請求項10に記載の情報端末。
【請求項12】
上記端末管理手段は、ユーザが書き換え不可能な自端末を示す固有の情報である端末固有情報を有している場合には、該端末固有情報を上記記録装置に送信するように管理することを特徴とする請求項10または11に記載の情報端末。
【請求項13】
上記端末固有情報として電話番号を有する携帯電話機であることを特徴とする請求項11に記載の情報端末。
【請求項14】
上記端末管理手段は、上記入力手段が上記情報端末を利用するユーザに関する情報である個人識別情報を取得した場合には、該個人識別情報を上記記録装置に送信するように管理することを特徴とする請求項10〜13のいずれか1項に記載の情報端末。
【請求項15】
上記請求項1〜8のいずれか1項に記載の記録装置と、
上記請求項10〜14のいずれか1項に記載の情報端末と、を備えたことを特徴とする情報通信システム。
【請求項16】
コンピュータを請求項1〜8のいずれか1項に記載の記録装置の各手段として機能させるための記録装置の制御プログラム。
【請求項17】
請求項16に記載の記録装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−28476(P2010−28476A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−187770(P2008−187770)
【出願日】平成20年7月18日(2008.7.18)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】