説明

記録装置

【課題】装置コストおよび装置サイズを抑えつつ、記録シートの搬送性能を維持可能な記録装置を提供する。
【解決手段】搬送手段は、2個のピンチローラと2個のピンチローラを支持する第一のピンチローラ軸とを含む第一のピンチローラ組27aと、3個の前記ピンチローラと当該3個のピンチローラを支持する第二のピンチローラ軸とを含む第二のピンチローラ組27bとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ等の記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、記録装置において、モータから駆動を受け回転する搬送ローラと、従動ローラであるピンチローラによってシートを狭持しつつ搬送する構成が一般的であり、その詳細な構成についてはいくつかの提案がなされている。例えば、特許文献1に開示されるように、ピンチローラの幅方向の中央を支持手段で支持し、支持手段がピンチローラの幅方向中央においてピンチローラを搬送ローラに押圧するように付勢する付勢手段を設ける。これにより、ピンチローラの搬送ローラに対する押圧力を均一にすると共に、支持手段の経時変形による押圧力変化の影響を抑制できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−135590号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に開示された記録装置をもとに、対応する記録シートの幅を変更した記録装置に改変する場合は(例えば、A3対応機からA3ノビや半切対応機へ改変する場合)、記録シートの幅方向の搬送基準に対し、2個のピンチローラと1本のピンチローラ軸からなる従動ローラ組を増減させる。この時、対応する記録シート幅の増減が、記録シートの搬送基準からピンチローラ偶数個分であれば問題ないが、奇数個分であると、無用なピンチローラを増やすことになり、コストが増大し装置サイズが大型化する。
また、小さいピンチローラを端部に偶数個配置すれば装置サイズには影響しないが、二種類のピンチローラが必要となるためコスト高を避けられない。さらに、対応する記録シート幅に偶数個のピンチローラが収まるように、ピンチローラの幅を変えて設計し直そうとすると、さまざまな定型サイズの記録シートの側端縁を、同じ大きさのピンチローラで適切に押圧することが困難である。
【0005】
一方、ピンチローラを増やさないと、幅の広い記録シートの側端縁をピンチローラで押さえられないため、記録シートの側端縁が記録ヘッドに近づくように反っている場合などは、記録ヘッドを搭載したキャリッジと擦れて表面にインク汚れを生じる。ひどい場合にはジャムを生じることもある。
【0006】
本発明の目的は、装置コストおよび装置サイズを抑えつつ、記録シートの搬送性能を維持可能な記録装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の記録装置は、駆動ローラである搬送ローラと、前記搬送ローラに対向配置された従動ローラであるピンチローラと、前記ピンチローラを支持するピンチローラ軸とを含む搬送手段を有し、前記搬送ローラと前記ピンチローラとにより搬送されるシートに記録を行う記録装置であって、前記搬送手段は、2個の前記ピンチローラと当該2個のピンチローラを支持する第一のピンチローラ軸とを含む第一の従動ローラ組と、3個の前記ピンチローラと当該3個のピンチローラを支持する第二のピンチローラ軸とを含む第二の従動ローラ組と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、装置コストおよび装置サイズを抑えつつ、記録シートの搬送性能を維持可能な記録装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1実施形態に係る記録装置の斜視図である。
【図2】図1の記録装置の側断面図である。
【図3】図1の記録装置の搬送ローラ対付近を示す斜視図である。
【図4】図1の記録装置のピンチローラの構成を示す斜視図である。
【図5】図1の記録装置のピンチローラ軸の端部付近の側断面図である。
【図6】図1の記録装置のピンチローラ軸の押圧部付近の側断面図である。
【図7】図1の記録装置のピンチローラ軸の非接触部付近の側断面図である。
【図8】図1の記録装置の記録シートとピンチローラの位置関係を示す模式図である。
【図9】図1の記録装置の第二のピンチローラ組の押圧状態を示す図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る記録装置のピンチローラの構成を示す斜視図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係る記録装置のピンチローラを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、図面を参照して、本発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。
【0011】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る記録装置について説明する。なお、本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置(以下、記録装置)はPCプリンタのみならず、コピー機能、ファクシミリ機能等を有するマルチファンクションプリンタにも適用できる。
【0012】
まず、装置全体の概略について説明する。図1は本発明の第1実施形態である記録装置の全体を示す斜視図、図2は側断面図である。
【0013】
1は記録装置である。給紙装置2の圧板3は、給紙装置枠体4に回動可能に支持され、その上面に記録シートの束が積載される。記録シートは複数のサイズから選択的に使用することが可能で、それぞれのサイズの幅方向中央が圧板3の同じ位置になるようにセットされる(これは、一般的にはセンター基準(中央基準)と呼ばれる)。
【0014】
記録シートの給紙時には、駆動源である給紙モータ5によって給紙ローラ6が回転すると共に、圧板3が圧板ばね7により給紙ローラ6側に回動、記録シートの束が給紙ローラ6に圧接される。さらに、給紙ローラ6が回転することで、記録シートの束の最上面の記録シートのみが分離され、下流へ給送される。
【0015】
給紙装置2によって分離給送された記録シートは、給紙ローラ6のさらなる回転により駆動ローラである搬送ローラ8へ給送される。ここで、給紙装置2により分離給送された記録シートの先端が、給紙ローラ6と搬送ローラ8の間に配置されたセンサレバー9を押すことでセンサレバー9を回転、さらにシートセンサ10からセンサレバー9が抜けることで記録シートの先端が検出される。また、記録シートの後端検出は、センサレバー9がシートセンサ10に入り込むことで行われる。搬送基準がセンター基準の場合、幅の狭い記録シートでもセンサレバー9による検出が可能となるように、センサレバー9は、記録シートの幅方向略中央に配置されている。
【0016】
そして、記録シートの先端の検出結果をもとに、給紙ローラ6によって所定量搬送され、搬送ローラ8と、金属製のねじりコイルばねである弾性部材としてのピンチローラばね11によって搬送ローラ8に付勢されているピンチローラ12の当接によって形成される搬送ローラニップに突き当たる。ピンチローラ12は、高摺動性樹脂の成型品、あるいは、外周をエラストマー(ゴム)やPFAチューブ等で被覆した高摺動性樹脂の成型品(複合品)が一般的である。
【0017】
その後、給紙ローラ6によってさらに搬送されることで、記録シートの先端部分が湾曲し、記録シートの先端は搬送ローラニップに押し付けられレジスト動作が終了する。ここで、記録ヘッド13の記録素子配列面と記録シートとの間隔を一定に保つため、搬送ローラニップはプラテン14の上面より所定量上方に位置し、かつピンチローラ12の中心を搬送ローラ8の中心より下流にオフセットさせ、記録シートをプラテン14の上面に押し付ける構成となっている。
【0018】
レジスト動作終了後、記録シートは搬送ローラ8によってプラテン14上に搬送され、記録ヘッド13の記録素子配列面と対向する位置に、プラテン14の上面によって保持される。搬送ローラ8は、駆動源である搬送モータ15によって、搬送ローラ用タイミングベルト16を介して回転される。
【0019】
次いで、プラテン14の上面に支持されている記録シートに、キャリッジ17に搭載された記録ヘッド13からインク滴を吐出しながらキャリッジ17が走査することで印字が行われる。キャリッジ17は、ガイド軸18及びガイドレール19によって走査可能に支持されており、キャリッジモータ20からの駆動によりキャリッジ用タイミングベルト21を介して駆動されている。
【0020】
記録ヘッド13は微細な液体吐出口(オリフィス)、液路及びこの液路の一部に設けられるエネルギー作用部と、エネルギー作用部にある液体に作用させる液滴形成エネルギーを発生するエネルギー発生手段とを備えている。このようなエネルギーを発生するエネルギー発生手段としては、ピエゾ素子等の電気機械変換体を用いた記録方法、レーザ等の電磁波を照射して発熱させ、この発熱による作用で液滴を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法、あるいは、発熱抵抗体を有する発熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液体を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法等がある。
【0021】
熱エネルギーによって液体を吐出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘッドは、記録用の液滴を吐出して吐出用液滴を形成するための液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列することができ、高解像度の記録をすることが可能である。その中でも、電気熱変換体をエネルギー発生手段として用いた記録ヘッドは、コンパクト化が容易である加えて、最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十分に活用でき、高密度実装化が容易で、製造コストも安価である。
【0022】
そして、搬送ローラ8による搬送とキャリッジ17の走査の繰り返しにより印字が終了した記録シートは、下流側排紙ローラ23及び上流側排紙ローラ22と、これらの各々に付勢されている拍車34によって、排紙トレイ24上に排出される。拍車34は、コイルばねを棒状に設けた拍車ばね31により付勢され、拍車ホルダー32に回転可能に支持されている。
【0023】
ここで、下流側排紙ローラ23及び上流側排紙ローラ22は、ギア列等により搬送ローラ8から駆動力を伝達される。また、記録装置1の小型化のために薄型化された拍車ホルダー32の反りを抑えるため、金属製の補強板35が設けられている。
【0024】
次いで、図3〜9を用いて、ピンチローラ12の配置について詳細に説明する。図3は、搬送ローラ8と従動ローラであるピンチローラ12が組み込まれたピンチローラユニット30及びピンチローラばね11を示している。また、図4は、ピンチローラ12とピンチローラ軸及びピンチローラばね11の配置が分かりやすいように、ピンチローラ軸支持手段としてのピンチローラホルダー26を不可視にした図である。
【0025】
第一のピンチローラ組27aは、2個のピンチローラ12と、これらピンチローラ12を回転自在に支持する短ピンチローラ軸(第一のピンチローラ軸)25aによって構成される。この第一のピンチローラ組27aは、記録シートの幅方向中央から外側に向かって、各ピンチローラ12が同一軸線上に配置されるように複数組配置されている。
【0026】
第二のピンチローラ組27bは、記録シートの幅方向両外側に配置され、第3個のピンチローラ12と長ピンチローラ軸(第二のピンチローラ軸)25bによって構成されている。
【0027】
ここで、第一のピンチローラ組27aにおける短ピンチローラ軸25aの両端部は、図5に示すように、ピンチローラホルダー26に形成され、記録シートの搬送方向に若干の隙間を持って対向して配置された移動規制部(支持部)29により保持されている。また短ピンチローラ軸25aの上方には、ピンチローラホルダー26との間に十分な隙間が設けられ、短ピンチローラ軸25aとピンチローラホルダー26とが接触することはない。
【0028】
そして、図6に示すように、2個のピンチローラ12の間の部分で、短ピンチローラ軸25aは、ピンチローラホルダー26の一部である当接部28に当接している。さらに、ピンチローラホルダー26の当接部28の裏面部を、ピンチローラばね11が押圧することで、短ピンチローラ軸25aを介してピンチローラ12を搬送ローラ8に向けて付勢している。この構成により、短ピンチローラ軸25aは搬送ローラ8の軸線との平行性が保たれ、樹脂製のピンチローラホルダー26に多少の反り等の変形が生じても、ピンチローラばね11の押圧力は減損することなく、2個のピンチローラ12に均等にかかる。
【0029】
一方、第二のピンチローラ組27bにおいて、長ピンチローラ軸25bの両端部は、第一のピンチローラ組27aと同様、ピンチローラホルダー26に形成され、記録シートの搬送方向に若干の隙間を持って対向配置された移動規制部(支持部)29によって保持されている。また、長ピンチローラ軸25bの上方には、ピンチローラホルダー26との間に十分な隙間が設けられ、長ピンチローラ軸25bとピンチローラホルダー26とが接触することはない。そして、3個のピンチローラ12の内、記録シート幅方向中央側の2個のピンチローラ12の間の部分で、第一のピンチローラ組27aと同様に、長ピンチローラ軸25bは、ピンチローラホルダー26の一部である当接部28に当接している。さらに、ピンチローラホルダー26の当接部28の裏面部を、ピンチローラばね11が押圧することで、長ピンチローラ軸25bを介してピンチローラ12を搬送ローラ8に向けて付勢している。
【0030】
ここで、長ピンチローラ軸25bは、ピンチローラばね11の押圧力によって、図9に示すように、略V字形状に微小に変形するため、押圧力のほとんどは当接部28の両側に位置する2個のピンチローラ12に作用する。また、図7に示すように、3個のピンチローラ12の内、記録シート幅方向外側の2個のピンチローラ12の間の部分で、長ピンチローラ軸25bは、記録シート搬送方向及び上方共にピンチローラホルダー26との間には十分な隙間が設けられている。そのため、長ピンチローラ軸25bはピンチローラホルダー26と接触することはない。これにより、長ピンチローラ軸25bの軸線は搬送ローラ8との平行性が保たれる。加えて、樹脂製のピンチローラホルダー26に多少の反り等の変形が生じても、ピンチローラばね11の押圧力は減損することなく、記録シート幅方向中央側の2個のピンチローラ12に均等にかかる。
【0031】
また、図9は第二のピンチローラ組27bにおける搬送ローラ8にかかるピンチローラ12の押圧力分布を示している。3個のピンチローラ12の内、記録シート幅方向最も外側に位置するピンチローラ12には、搬送ローラ8への押圧力がほとんどかからないため、記録シートに対する搬送力を発生することはほとんど無い。図8に示すように、このピンチローラ12にかかる記録シートのサイズは、半切の記録シートP3とA3ノビの記録シートP2のみであり、やや小さなA3の記録シートP1を搬送できる搬送力があれば十分である。しかし、半切の記録シートP3の側端縁にピンチローラ12が存在しないと、側端縁が上方に浮き上がることがあり、記録ヘッド13を含むキャリッジ17に接触し、記録シートが汚れたり破損したりする可能性がある。よって、搬送力は持たないが、記録シートの側端縁の浮きを抑えるピンチローラ12の配置は必要となる。
【0032】
また、長ピンチローラ軸25bがSUS製で直径が1.6mm、ピンチローラばね11の付勢力が5.88Nであり、紙浮きを0.5mm程度に抑えようとした場合、長ピンチローラ軸25bの変形を考慮すると、当接部28から約50mm以内にピンチローラ12を配置することが好ましい。
【0033】
さらに、微小に浮いたピンチローラ12が記録シート幅方向の最も外側以外に配置されると、その部分で浮いた記録シートの逃げ場が無く、搬送に伴って幅方向に記録シートがたるみ、記録ヘッド13を含むキャリッジ17に接触することがある。ひどい場合にはジャムとなることもある。このため、本実施形態における3個のピンチローラ12によって構成されている第二のピンチローラ組27bは、記録シート幅方向の両端部のみに配置が許される。
【0034】
また、ピンチローラ12及びピンチローラばね11は、それぞれ同一構造品を使用することがコスト的に好ましく、短ピンチローラ軸25aと長ピンチローラ軸25bは材質、外径は同じで長さのみ異なるため、大きなコストアップ要因とはならない。
【0035】
本実施形態に従って、既存のA3対応機を半切対応機に改変する場合、ピンチローラユニット30においては、記録シート幅方向の両端部の第一のピンチローラ組27aを、第二のピンチローラ組27bに変更するだけで良い。
【0036】
以上の構成及び作用により、装置コストを抑え、装置サイズも無用に大きくすることなく、かつ、記録シートの搬送性能を維持した記録装置を提供することが可能となる。
【0037】
[第2実施形態]
本実施形態の記録装置は、図10に示すような、第二のピンチローラ組27bを非基準側の端部のみに配置している。この記録装置は、複数のサイズの記録シートS1,S2を選択的に使用することが可能であり、片側端基準であり、それぞれのサイズのシートの一側端縁が圧板3の同じ位置にセットされる。すなわち、本実施形態では、第二のピンチローラ組27bを非基準側の端部のみに配置することで、第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0038】
[第3実施形態]
第1又は第2実施形態の第一及び第二のピンチローラ組27a、27bの、2個のピンチローラ12と短ピンチローラ軸25aや、3個のピンチローラ12と長ピンチローラ軸25bは、図11の33に示すような樹脂製や金属製の一体的に形成された成型品としてもよい。これにより、第1実施形態と同様の効果が得られる。
【符号の説明】
【0039】
1・・・インクジェット記録装置
2・・・給紙装置
6・・・給紙ローラ
8・・・搬送ローラ
11・・・ピンチローラばね
12・・・ピンチローラ
25a・・・短ピンチローラ軸
25b・・・長ピンチローラ軸
26・・・ピンチローラホルダー
27a・・・第一のピンチローラ組
27b・・・第二のピンチローラ組
28・・・当接部
29・・・移動規制部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動ローラである搬送ローラと、前記搬送ローラに対向配置された従動ローラであるピンチローラと、前記ピンチローラを支持するピンチローラ軸とを含む搬送手段を有し、前記搬送ローラと前記ピンチローラとにより搬送されるシートに記録を行う記録装置であって、
前記搬送手段は、2個の前記ピンチローラと当該2個のピンチローラを支持する第一のピンチローラ軸とを含む第一のピンチローラ組と、
3個の前記ピンチローラと当該3個のピンチローラを支持する第二のピンチローラ軸とを含む第二のピンチローラ組と、を有することを特徴とする記録装置。
【請求項2】
前記搬送手段は、前記第一及び第二のピンチローラ軸の各々の二か所をシート搬送方向において回転自在に支持する支持部と、複数の前記ピンチローラの間の部分で、前記ピンチローラ軸と当接する当接部とを含むピンチローラ軸支持手段と、
前記当接部が前記ピンチローラ軸を介して前記ピンチローラを前記搬送ローラに押圧するように付勢する付勢手段と、を有し、
前記当接部は、前記第二のピンチローラ組においては、3個の前記ピンチローラの内、シート幅方向の中央側に配置された2個の前記ピンチローラの間の部分に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記支持部は、前記第一のピンチローラ組において、前記ピンチローラ軸の両端部に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
【請求項4】
前記支持部は、前記第二のピンチローラ組において、前記ピンチローラ軸の両端部に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の記録装置。
【請求項5】
前記支持部は、前記第二のピンチローラ組において、前記ピンチローラ軸のシート幅方向の中央側の端部と、シート幅方向の外側に配置された2個の前記ピンチローラの間の部分に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の記録装置。
【請求項6】
前記第二のピンチローラ組は、前記搬送手段がシート幅方向中央を搬送基準とする場合には、シート幅方向の両端部に配置されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の記録装置。
【請求項7】
前記第二のピンチローラ組は、前記搬送手段がシート幅方向の片側端を搬送基準とする場合には、シート幅方向における非基準側の端部に配置されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の記録装置。
【請求項8】
前記ピンチローラは、樹脂製、若しくは樹脂とゴムの複合品であり、前記ピンチローラ軸は金属であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の記録装置。
【請求項9】
前記ピンチローラは、互いに同一構造を有することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の記録装置。
【請求項10】
前記第二のピンチローラ組における3個の前記ピンチローラのうち、シート幅方向の外側に配置された一の前記ピンチローラは、前記当接部から50mm以内に配置されていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の記録装置。
【請求項11】
前記第一のピンチローラ組及び前記第二のピンチローラ組において、前記ピンチローラと前記ピンチローラ軸が、樹脂又は金属で一体的に形成されていることを特徴とする請求項1ないし7及び10のいずれかに記載の記録装置。
【請求項12】
前記付勢手段は、金属製の弾性部材であり、互いに同一構造を有することを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の記録装置。
【請求項13】
前記第二のピンチローラ組において、3個の前記ピンチローラの内、シート幅方向の最も外側に配置された前記ピンチローラの前記搬送ローラに対する押圧力は、3個の前記ピンチローラの内、シート幅方向の中央側に配置された2個の前記ピンチローラそれぞれの前記搬送ローラに対する押圧力より小さい、ことを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載の記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−46312(P2012−46312A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−189705(P2010−189705)
【出願日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】